法政大学スポーツ研究センター紀要 (2018) 大学野球選手のコンディションに関する研究 Study on the condition of the university baseball players Mamoru Ito Shigeki Izumi Naoyo Kamio

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2 法政大学スポーツ研究センター紀要 (2018) 大学野球選手のコンディションに関する研究 Study on the condition of the university baseball players Mamoru Ito Shigeki Izumi Naoyo Kamioka Mihoka Sato Keiko Sugimoto Tatsuo Sugimoto Eiji Miyoshi Toshiharu Yamamoto 要旨 g/dl Ⅰ. 緒言 101

法政大学スポーツ研究センター紀要や機会提供の効率的な方法の開発は多くのスポーツ競技の況が思わしくない場合はエラー値を返し再測定を行うよう指導者にとって重要な課題だと思われるになっており医療機器としての測定値の信頼度を確保するしかし我が国では学校教育機関におけるスポーツ傷害の現機構となっている状を踏まえた予防介入的な教育モデルの効果などを検討した研究はほとんどみられない

3 法政大学スポーツ研究センター紀要や機会提供の効率的な方法の開発は多くのスポーツ競技の況が思わしくない場合はエラー値を返し再測定を行うよう指導者にとって重要な課題だと思われるになっており医療機器としての測定値の信頼度を確保するしかし我が国では学校教育機関におけるスポーツ傷害の現機構となっている状を踏まえた予防介入的な教育モデルの効果などを検討した研究はほとんどみられない例えば栄養摂取はパフォーマンスだけに限らずスポーツ傷害の予防の観点からも重要であるが栄養管理の必要性を重要だと認識しているプロ野球選手においてさえ一般的な栄養学の知識が実際の食事に反映されていないという未解決なままの問題が散見しているという背景がある一方本研究で対象にした選手たちは関東圏の野球リーグ加盟の大学体育会硬式野球部に所属するいわゆるトップレベルの学生達の強豪チームであったしかしながらそうした強豪チームにおいても競技力強化に資するスポーツ傷害の予防や休養栄養摂取などのコンディショニングの知識や行動に関する能力がどれほど選手に備わっているかの把握は行われてこなかったそこで本研究では大学野球選手のコンディショニングに欠けている知識や行動を明らかにしパフォーマンス向上に図１マシモ社製非侵襲ヘモグロビン濃度スポットチェック検査装置 Pronto-7 の外観資する計画的かつ教育的プログラムを開発するための基礎的資料を得ることとした Ⅱ 方法１被検者４分析および統計当該野球部監督の選択基準によって被検者を強化重点選手以下一軍と略すとそれ以外の選手以下二軍と略東京六大学野球連盟に加盟する某大学野球部所属部員 106 すの 2 群に分けた表１数量化した日常的なコンディ人を被検者とした調査のインフォームドコンセントは某ショニングに関する意識および日常的なコンディショニ大学グラウンド内の体育施設管理棟 2 階の教室において口ングの行動に関する回答強い肯定の 5 点強い否定の 1 頭と書面で十分な説明を行い本研究の調査への参加同意が点のおよび Hb 濃度のを二群間で比較した書面にて得られた者のみを被検者とした本研究ではヘルシ統計学的分析には BellCur ve エクセル統計ソフトを用いたンキ宣言に則り法政大学スポーツ研究センター研究倫理審対応のないの差の検定では t 検定を行い入学前後の傷査委員会の承認を得て行った承認番号害数と一軍と二軍のクロス集計では χ2 検定ポジション別の比較では一元配置分散分析を行いいずれも有意水準を 5 % ２アンケートおよび体重体脂肪率の測定未満としたアンケートおよび体重体脂肪率の測定は 2017 年 2 月に実施したアンケートは記名自己記入式でありその内容は生活状況競技歴コンディショニングに関する意識コン表１被検者の年齢体格および競技経験ディショニングの実際スポーツ傷害の対応や予防水分やサプリメントなどの摂取食習慣疲労解消トレーニングなどスポーツ傷害の既往などに関する質問であった記入に当たっては質問を検者が読み上げた後に続けて被検者が一項目ごとに回答する方法で行った体重および体脂肪率はアンケートの前後でタニタ社製 BC-760 を用いて測定した一人数人年齢歳身長体重 kg 体脂肪率骨格筋量 kg 競技年数年公式戦出場回数回軍二 (2.6) 8.56 (9.7) 軍 (0.9) (5.3) 57.9 (33.3) 11.4 (7.6) 20.8 (11.9) 7.35 (3.2) 1.98 (4.9) ｔ検定結果公式戦出場回数においてP<0.001 ３ヘモグロビン濃度測定ヘモグロビン濃度以下 Hb 濃度と略すの測定にはマシモ社製非侵襲ヘモグロビン濃度スポットチェック検査装置 Pronto-7 医療機器承認番号第 22300BZX 号を用いてアンケート後に行った図１本測定装置は測定状 102 表中の表記は測定値のであり内は値を示している

4 第 36 号 Ⅲ. 結果及び考察 1. 年齢, 体格, および競技経験とスポーツ傷害の有無 t (7.52) % (8.09) % (10.46) (9.54) (1.04) (5.90) 2.Hb 濃度とスポーツ傷害の有無 Hb 10.3 (5.96) g/dl 10.2 (6.1) g/dl 10.4 (5.9) g/ dl g/ dl 13.0 g/dl 10.0 g/dl Hb 表 2 入学後のスポーツ傷害の経験有無による比較 1) 入学後にスポーツ傷害の発症なし 2) 入学後にスポーツ傷害の発症あり人数人人数人一軍二軍身長 cm 体重 kg 体脂肪率 % t 検定 :P < 0.05 骨格筋量 kg ヘモグロビン濃度 t 検定 :P < g/dl 競技年数年公式戦出場回数回身長 cm 体重 kg 体脂肪率 % 骨格筋量 kg ヘモグロビン濃度 t 検定 :P < g/dl 競技年数年公式戦出場回数回 t 検定 :P < 0.05 合計

5 法政大学スポーツ研究センター紀要図 2 一軍と二軍における Hb 濃度および基準値との比較 [11.4] [11.4] [9.8] [8.3] 57 P Hb 3 Hb 10.0 g/dl 5.3 (7.25) g/dl 6.5 (7.48) g/dl 7.6 (10.75) g/dl 11.6 (5.18) g/dl 11.9 (4.89) g/dl Hb 24 人 15 人 25 人 42 人発症有り発症無し図 3 入学後にスポーツ傷害の発症有無による一軍と二軍における Hb 濃度表 3 一軍および二軍のポジション別ヘモグロビン濃度一軍二軍度数投手捕手一塁手二塁手三塁手遊撃手外野手合計投手捕手一塁手二塁手三塁手遊撃手外野手合計等分散性の検定結果一軍 :P<0.001 二軍 :P< Hb 11.4 (5.3) g/dl (7.0) g/dl (5.1) g/dl (6.3) g/dl 3. 入学前のスポーツ傷害の有無と入学後のスポーツ傷害 % % % % % % % % % % % 36.7 % 26.5 % % 104

6 第 36 号表 4 入学前のスポーツ傷害の有無および一軍と二軍における入学後のスポーツ傷害有無スポーツ傷害経験が入学前になかったスポーツ傷害経験が入学前にあった一軍二軍合計一軍二軍合計人数人 ) 入学後にスポーツ傷害の発症なし 25.6% 74.4% 100.0% 28.6% 71.4% 100.0% 各被検者群における割合 42.3% 71.1% 60.6% 30.8% 45.5% 40.0% 人数人 ) 入学後にスポーツ傷害の発症あり 53.6% 46.4% 100.0% 42.9% 57.1% 100.0% 各被検者群における割合 57.7% 28.9% 39.4% 69.2% 54.5% 60.0% 人数人 ) 入学後のスポーツ傷害経験の有無 36.6% 63.4% 100.0% 37.1% 62.9% 100.0% 各被検者群における割合 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% χ 2 検定結果 : スポーツ傷害経験が入学前になかった :P<0.05 表 5 入学後のスポーツ傷害経験の有無と位置のクロス表ポジション投手捕手一塁手二塁手三塁手遊撃手外野手合計人数人 ) 入学後にスポーツ傷害の発症なし 29.8% 12.3% 5.3% 14.0% 7.0% 14.0% 17.5% 100.0% 各ポジションにおける割合 48.6% 53.8% 100.0% 72.7% 40.0% 72.7% 43.5% 53.8% 人数人 ) 入学後にスポーツ傷害の発症あり 36.7% 12.2% 0.0% 6.1% 12.2% 6.1% 26.5% 100.0% 各ポジションにおける割合 51.4% 46.2% 0.0% 27.3% 60.0% 27.3% 56.5% 46.2% 合計 % 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% χ 2 検定結果 : 有意差なし 4. スポーツ傷害とコンディショニングに関する意識

7 法政大学スポーツ研究センター紀要表 6 日常的に意識しているコンディショニングに関する質問 80 項目 1) 入学後にスポーツ傷害の発症なし 56 人 2) 入学後にスポーツ傷害の発症あり 49 人有意差 01) 定期的に体重を測定している NS 02) 定期的に体脂肪率を測定している NS 03) 現在の体格はちょうどよい NS 04) 体重を増加したい NS 05) 筋肉量を増やしたい NS 06) 体脂肪を増やしたい NS 07) 身長を伸ばしたい NS 08) 栄養のバランスを考えながら食べている NS 09) 体重のコントロールのために食事の量や内容を調整している NS 10) 競技力向上のために食事の量や内容を調整している NS 11) 試合前のコンディショニングのために食事の量や内容を調整している NS 12) 試合後のリカバリー ( 回復 ) のために食事の量や内容を調整している NS 13) 料理を自分でつくっている NS 14) 食べたいだけ食べている NS 15) 出されたものを食べている NS 16) 好き嫌いが多いが特に気をつけてはいない ) 日頃から排便状態を気にしている NS 18) 定期的な医学的検査 ( 医師の問診や心電図検査など ) を受けている NS 19) 定期的な体力測定を受けている NS 20) 定期的な貧血検査を受けている NS 21) トレーニングの相談にのってくれる専門家がいる NS 22) 食事の相談にのってくれる専門家がいる NS 23) 心身の悩みの相談にのってくれる専門家がいる NS 24) 痛みや怪我のケアについて相談をする人がいる NS 25) 病気の予防を心がけている NS 26) 水分摂取を心がけている NS 27) 食事中にコーヒーや緑茶をとることが多い NS 28) サプリメントで栄養がとれるならそのほうが楽でいいと思う NS 29) 食事の選び方がわからない NS 30) 嫌いな食材があっても特に問題はないと思う NS 31) コンビニなどで食事を買うことが多い NS 32) 外食時は料理の組み合わせを考えて食事を選んでいる NS 33) 練習時間を考慮して適切な時間に食事をとっている NS 34) 毎日同じ時間に食事をすることが多い NS 35) 夜中に食事をすることがある NS 36) 食べるのが早いほうだ NS 37) 朝食を食べなくても特に問題はないと思う NS 38) 痩せたい時は食べる量を控える NS 39) 料理を作るのは好きだ NS 40) 試合が近くなると食欲が落ちる NS 106

8 第 36 号 41) 食事をとるのは面倒だ NS 42) 自分の食生活に問題はない NS 43) 食事をするのが楽しみだ NS 44) ちゃんと食べたのに, すぐにお腹が減ることが多い NS 45) 食事に十分な費用をかけている NS 46) 値段を考えるといつも同じ物を食べて ( 買って ) しまうことが多い NS 47) 食事とスポーツは関係ないと思う NS 48) 何を食べていても, 元気ならば問題ないと思う NS 49) 食事はトレーニングの 1 つだ NS 50) 練習量に応じた食事を食べている NS 51)1 日 3 回以上食事をとる NS 52) サプリメントを必要に応じて利用している NS 53) 食品や外食の栄養成分表示を利用している NS 54) 捻挫をした時の応急処置は氷で冷やす NS 55) 捻挫をした時の応急処置はコールドスプレーで冷やす NS 56) 捻挫をした時はストレッチで伸ばす ) 捻挫をした時の応急処置は湿布を貼る NS 58) 捻挫をした時の応急処置は暖める NS 59) 捻挫をした時は第一に整形外科を受診する NS 60) 捻挫をした時は第一に接骨院を受診する NS 61) 傷害で競技ができない時は治療やリハビリに専念し競技はほとんど行わない NS 62) 傷害で競技ができない時は痛めている部分を使わずにできるトレーニングを行う NS 63) 傷害により競技に支障が出ている間は痛みはあっても我慢して競技を続ける NS 64) 傷害の要因は自分の不注意だと思う NS 65) 傷害の要因は疲労 ( オーバートレーニング ) だと思う NS 66) 傷害の要因は競技を行っている以上仕方ないと思う NS 67) 傷害の要因は技術が未熟だからだと思う NS 68) 傷害の要因は自己管理不足だと思う NS 69) 疲労を感じる時はストレッチングを行う NS 70) 疲労を感じる時はジョギングを行う NS 71) 疲労を感じた時はマッサージを受ける ) 疲労を感じた時は温かい湯船につかる NS 73) 疲労を感じた時は温冷交互浴 ( 熱い風呂と冷水シャワーを交互に ) を行う NS 74) 疲労を感じた時はストレッチもせずに眠る NS 75) 疲労を感じた時は疲労解消に役立ちそうな物を食べる NS 76) 疲労を感じた時は治療院へ行く NS 77) ストレッチングはウォームアップよりクールダウンで多く行う NS 78) ストレッチングは練習 ( またはトレーニング ) の一環だと思う NS 79) 市ヶ谷 or 多摩キャンハスのトレセン器材 ( 主にウエイト ) を十分に使いこなせていると思う ) 川崎グランドのトレセン器材 ( 主にウエイト ) を十分に使いこなせていると思う

9 法政大学スポーツ研究センター紀要表 7 日常的に意識しているコンディショニングに関する質問 80 項目 1) 入学後にスポーツ傷害の発症なし一軍 15 人二軍 41 人一軍と二軍の比較有意差 2) 入学後にスポーツ傷害の発症あり一軍 24 人二軍 25 人 01) 定期的に体重を測定している NS 02) 定期的に体脂肪率を測定している NS 03) 現在の体格はちょうどよい NS NS 04) 体重を増加したい NS NS 05) 筋肉量を増やしたい NS NS 06) 体脂肪を増やしたい NS NS 07) 身長を伸ばしたい NS NS 08) 栄養のバランスを考えながら食べている NS NS 09) 体重のコントロールのために食事の量や内容を調整している NS NS 10) 競技力向上のために食事の量や内容を調整している NS NS 11) 試合前のコンディショニングのために食事の量や内容を調整している NS NS 12) 試合後のリカバリー ( 回復 ) のために食事の量や内容を調整している NS NS 13) 料理を自分でつくっている NS NS 14) 食べたいだけ食べている NS NS 15) 出されたものを食べている NS NS 16) 好き嫌いが多いが特に気をつけてはいない NS NS 17) 日頃から排便状態を気にしている NS 18) 定期的な医学的検査 ( 医師の問診や心電図検査など ) を受けている NS NS 19) 定期的な体力測定を受けている NS NS 20) 定期的な貧血検査を受けている NS NS 21) トレーニングの相談にのってくれる専門家がいる NS NS 22) 食事の相談にのってくれる専門家がいる NS NS 23) 心身の悩みの相談にのってくれる専門家がいる NS 24) 痛みや怪我のケアについて相談をする人がいる NS NS 25) 病気の予防を心がけている NS NS 26) 水分摂取を心がけている NS NS 27) 食事中にコーヒーや緑茶をとることが多い NS NS 28) サプリメントで栄養がとれるならそのほうが楽でいいと思う NS NS 29) 食事の選び方がわからない NS NS 30) 嫌いな食材があっても特に問題はないと思う NS NS 31) コンビニなどで食事を買うことが多い NS NS 32) 外食時は料理の組み合わせを考えて食事を選んでいる NS NS 33) 練習時間を考慮して適切な時間に食事をとっている NS NS 34) 毎日同じ時間に食事をすることが多い NS NS 35) 夜中に食事をすることがある NS NS 36) 食べるのが早いほうだ NS NS 37) 朝食を食べなくても特に問題はないと思う NS 38) 痩せたい時は食べる量を控える NS NS 39) 料理を作るのは好きだ NS NS 40) 試合が近くなると食欲が落ちる NS NS 41) 食事をとるのは面倒だ NS NS 42) 自分の食生活に問題はない NS NS 有意差 108

10 第 36 号 43) 食事をするのが楽しみだ NS NS 44) ちゃんと食べたのに, すぐにお腹が減ることが多い NS NS 45) 食事に十分な費用をかけている NS 46) 値段を考えるといつも同じ物を食べて ( 買って ) しまうことが多い NS NS 47) 食事とスポーツは関係ないと思う NS 48) 何を食べていても, 元気ならば問題ないと思う NS NS 49) 食事はトレーニングの 1 つだ NS NS 50) 練習量に応じた食事を食べている NS NS 51)1 日 3 回以上食事をとる NS NS 52) サプリメントを必要に応じて利用している NS NS 53) 食品や外食の栄養成分表示を利用している NS 54) 捻挫をした時の応急処置は氷で冷やす NS NS 55) 捻挫をした時の応急処置はコールドスプレーで冷やす NS NS 56) 捻挫をした時はストレッチで伸ばす NS NS 57) 捻挫をした時の応急処置は湿布を貼る NS NS 58) 捻挫をした時の応急処置は暖める NS NS 59) 捻挫をした時は第一に整形外科を受診する NS NS 60) 捻挫をした時は第一に接骨院を受診する NS NS 61) 傷害で競技ができない時は治療やリハビリに専念し競技はほとんど行わない NS NS 62) 傷害で競技ができない時は痛めている部分を使わずにできるトレーニングを行う NS NS 63) 傷害により競技に支障が出ている間は痛みはあっても我慢して競技を続ける NS NS 64) 傷害の要因は自分の不注意だと思う NS NS 65) 傷害の要因は疲労 ( オーバートレーニング ) だと思う NS NS 66) 傷害の要因は競技を行っている以上仕方ないと思う NS NS 67) 傷害の要因は技術が未熟だからだと思う NS NS 68) 傷害の要因は自己管理不足だと思う NS NS 69) 疲労を感じる時はストレッチングを行う NS NS 70) 疲労を感じる時はジョギングを行う NS ) 疲労を感じた時はマッサージを受ける NS NS 72) 疲労を感じた時は温かい湯船につかる NS NS 73) 疲労を感じた時は温冷交互浴 ( 熱い風呂と冷水シャワーを交互に ) を行う NS ) 疲労を感じた時はストレッチもせずに眠る NS NS 75) 疲労を感じた時は疲労解消に役立ちそうな物を食べる NS NS 76) 疲労を感じた時は治療院へ行く NS NS 77) ストレッチングはウォームアップよりクールダウンで多く行う NS NS 78) ストレッチングは練習 ( またはトレーニング ) の一環だと思う NS NS 79) 市ヶ谷 or 多摩キャンハスのトレセン器材 ( 主にウエイト ) を十分に使いこなせていると思う NS 80) 川崎グランドのトレセン器材 ( 主にウエイト ) を十分に使いこなせていると思う NS 109

11 法政大学スポーツ研究センター紀要 or p< p< p< p< p< or p< p< p< p< p< p< p<

12 第 36 号 5. スポーツ傷害とコンディショニングに関する行動 p< P< P< P< P< P< 表 8 日常的なコンディショニングの行動 1) 入学後にスポー 2) 入学後にスポーツ傷害の発症なしツ傷害の発症あり 56 人 49 人有意差 01) 健康診断 ( メディカルチェック ) の結果を利用すること NS 02) 体力測定の結果を利用すること NS 03) 筋力トレーニングを行うこと NS 04) ストレッチングを行うこと NS 05) 心身の悩みを相談をすること NS 06) 疲労解消を行うこと NS 07) 病気の予防を行うこと NS 08) 適切な水分摂取を行うこと NS 09) 適切な睡眠をとること NS 10) 捻挫予防のテーピングを巻くこと ) 捻挫などの怪我をしたときにRICE 処置を行うこと NS 12) 競技力を高める機能的トレーニングを行うこと NS 13) ピークパーフォーマンスを維持するための体調管理を行うこと NS 14) 試合前のウォーミングアップを行うこと NS 15) 体重のコントロールのために食事の量や内容を調整すること NS 16) 競技力向上のために食事の量や内容を調整すること NS 17) 試合前のコンディショニングのために食事の量や内容を調整すること NS 18) 試合後のリカバリーのために食事の量や内容を調整すること NS 19) 料理をつくること NS 20) 外食時は料理の組み合わせを考えて食事を選択すること NS 21) 練習時間を考慮して適切な時間に食事をすること NS 22) 食事に十分な費用をかけること NS 23) 練習量に応じた食事を食べること NS 24) サプリメントを必要に応じて利用すること NS 25) 食品や外食の栄養成分表示を利用すること NS 111

13 法政大学スポーツ研究センター紀要表 9 日常的なコンディショニングの行動 1) 入学後にスポーツ傷害の発症なし一軍 15 人二軍 41 人有意差 2) 入学後にスポーツ傷害の発症あり一軍 24 人二軍 25 人 01) 健康診断 ( メディカルチェック ) の結果を利用すること NS NS 02) 体力測定の結果を利用すること NS NS 03) 筋力トレーニングを行うこと NS NS 04) ストレッチングを行うこと NS NS 05) 心身の悩みを相談をすること NS NS 06) 疲労解消を行うこと NS NS 07) 病気の予防を行うこと NS NS 08) 適切な水分摂取を行うこと NS NS 09) 適切な睡眠をとること NS NS 10) 捻挫予防のテーピングを巻くこと NS ) 捻挫などの怪我をしたときにRICE 処置を行うこと NS ) 競技力を高める機能的トレーニングを行うこと NS ) ピークパーフォーマンスを維持するための体調管理を行うこと NS NS 14) 試合前のウォーミングアップを行うこと NS NS 15) 体重のコントロールのために食事の量や内容を調整すること NS NS 16) 競技力向上のために食事の量や内容を調整すること NS NS 17) 試合前のコンディショニングのために食事の量や内容を調整すること NS NS 18) 試合後のリカバリーのために食事の量や内容を調整すること NS NS 19) 料理をつくること NS NS 20) 外食時は料理の組み合わせを考えて食事を選択すること NS NS 21) 練習時間を考慮して適切な時間に食事をすること NS 22) 食事に十分な費用をかけること NS NS 23) 練習量に応じた食事を食べること NS NS 24) サプリメントを必要に応じて利用すること NS NS 25) 食品や外食の栄養成分表示を利用すること NS 項目の平均点の NS NS 有意差 Ⅳ. 結論

14 第 36 号参考文献 Anne Frisch et cl: Injuries, risk factors and prevention initiatives in youth sport., Br Med Bull, 92 (1)

高齢者におけるサルコペニアの実態についてみやぐち医院宮口信吾我が国では高齢化社会が進行し脳血管疾患悪性腫瘍の増加ばかりでなく骨筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている要介護になる疾患の原因として第 1 位は脳卒中第 2 位は認知症第 3 位が老衰第 4 位に

高齢者におけるサルコペニアの実態についてみやぐち医院宮口信吾我が国では高齢化社会が進行し脳血管疾患悪性腫瘍の増加ばかりでなく骨筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている要介護になる疾患の原因として第 1 位は脳卒中第 2 位は認知症第 3 位が老衰第 4 位に高齢者におけるサルコペニアの実態についてみやぐち医院宮口信吾我が国では高齢化社会が進行し脳血管疾患悪性腫瘍の増加ばかりでなく骨筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている要介護になる疾患の原因として第 1 位は脳卒中第 2 位は認知症第 3 位が老衰第 4 位に関節疾患 5 位が骨折転倒であり 4,5 位はいずれも運動器が関係している骨粗しょう症のメカニズムの解明