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1 エネルギーの将来について 確たる知識に基づき 価値観を越えて合意をつくるプロジェクト 平成 28 年 9 月 19 日 電源別発電コスト評価の概要と主要な論点 日本エネルギー経済研究所 松尾雄司 参考 : 発電コスト検証ワーキンググループ basic_policy_subcommittee/mitoshi/cost_wg/6/pdf/6_5.pdf 発電コスト検証ワーキンググループによる評価の概要 1

2 報告内容 1 電源別発電コスト評価の概要 発電コスト検証ワーキンググループによる評価 発電コスト評価の方法と割引率 実績値の評価 ( 有価証券報告書による評価 ) 海外の試算例 2 発電コスト評価に係る主要な論点 政策経費の扱い 再生可能エネルギー発電コストの低減 高レベル放射性廃棄物処分 事故リスク対応費用 廃止措置 再処理 各種団体等による評価例 2

3 日本の発電総費用の推移 (12 社計 ) 燃料費 ( ガス ) 燃料費 ( 燃料油 ) 燃料費 ( 石炭 ) その他火力 原子力 水力 新エネ等 発電量 ( 右軸 ) 兆円 億 kwh 1, 9, 8, 8.3 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 ( 出所 ) 一般電気事業者及び卸電気事業者 有価証券報告書 より推計 日本全体の発電費用は過去 年間 7 兆円程度で推移 但し平成 2 年度 (28 年度 ) には原油価格の高騰に伴い 9.1 兆円まで上昇 平成 23 年度 (211 年度 ) 以降 原子力発電所の停止による化石燃料購入分の増加により 平成 24~26 年度には 11 兆円程度まで上昇 平成 27 年度には原油価格の低下や発電量の減少を受け 8.3 兆円まで低下 3

4 日本の平均エネルギー輸入価格 円 / 千 kcal 原油天然ガス石炭 ( 一般炭 ) ~28 年にかけて原油価格の高騰に伴い全てのエネルギー価格が上昇 その後 一度低下したのち再び上昇を続けていたが 215 年には大幅に下落 4

5 日本の平均発電単価の推移 JPY/ kwh FY ( 出所 ) 一般電気事業者及び卸電気事業者 有価証券報告書 より推計 日本の発電コスト ( 全電源平均 ) は過去 7~8 円 /kwh 程度で推移していたが 28 年には原油価格の高騰に伴い 1.7 円 /kwh まで上昇 その後 年には 8 円 /kwh 台まで低下したものの 211 年以降 原子力発電所の稼働停止と原油価格の再上昇に伴い 13~15 円 /kwh 程度まで上昇 5

6 1 電源別発電コスト評価の概要 6

7 発電コストの試算方法について 1 モデルプラントによる方法 電源ごとに適切な建設単価 燃料費等を想定してモデル計算を実施し 発電コストを評価 均等化発電原価 (Levelized Cost of Electricity : LCOE) の評価手法として世界的に広く用いられている あくまでも 想定 に基づく試算であり 将来にわたって発電を行う場合のコストを評価することが多い 技術そのもののパフォーマンスを評価するためには最適 例 :( 国内 ) コスト等検証委員会 (211) RITE(211, 214) 発電コスト検証 WG(215) など ( 海外 ) MIT(29) OECD/NEA(215) など 2 有価証券報告書による方法 電力会社の有価証券報告書 ( 財務諸表 ) から 発電にかかったコストを評価 実績値 として 過去の一時点での発電コストを評価するもの 技術そのもの以外の要因 ( 政治的 社会的等 ) の影響を含む 多くの限界はあるものの 1 の試算を補完する有用な情報が得られる 例 :( 国内 ) 電力中央研究所 (1999) 大島 (21) 日本エネルギー経済研究所 (1992, 1995, 211, 213) 7

8 政府機関による電源別発電コスト試算 総合資源エネルギー調査会 原子力部会 (1999) 原子力 :5.9 円 /kwh 水力 :13.6 石油火力 :1.2 LNG 火力 :6.4 石炭火力 :6.5 ( 割引率 3% 原油価格 13 ドル /bbl) 総合資源エネルギー調査会 コスト等検討小委員会 (24) 原子力 :5.3 一般水力:11.9 石油火力:1.7 LNG 火力 :6.2 石炭火力:5.7 ( 割引率 3% 原油価格 27ドル /bbl) 隠れたコスト を含め総合的に評価 コスト等検証委員会 (211) 原子力 :8.9~ 一般水力 :1.6 石油火力 :22.1 LNG 火力 :1.7 石炭火力 :9.5 ( 割引率 3% 原油価格 1 ドル /bbl~) 総合資源エネルギー調査会 発電コスト検証ワーキンググループ (215) 原子力 :1.1~ 一般水力 :11. 石油火力 :3.6~43.4 LNG 火力 :13.7 石炭火力 :12.3 ( 割引率 3% 原油価格 1 ドル /bbl~) 8

9 発電コスト検証ワーキンググループの評価例 ( 割引率 3%) 年モデルプラント 政策経費含む ( 政策経費除く ) 円 /kwh 1.1~ (8.8~) 原子力 12.3 (12.2) 石炭火力 13.7 (13.7) LNG 火力 21.6 (15.6) 風力 ( 陸上 ) 23 年モデルプラント 政策経費含む ( 政策経費除く ) 円 /kwh 1.3~ (8.8~) 原子力 12.9 (12.9) 石炭火力 13.4 (13.4) LNG 火力 風力 ( 陸上 ) 16.9 (1.9) 地熱 3.3~34.7 (2.2~23.2) 11. (1.8) 一般水力 13.6~ 21.5 (9.8~ 15.6) 16.8 (1.9) 風力 ( 洋上 ) 地熱 23.3 (2.4) 小水力 (8 万円 /kw) 11. (1.8) 一般水力 ( 出所 ) 発電コスト検証ワーキンググループ資料 27.1 (23.6) 小水力 (1 万円 /kw) 23.3 (2.4) 小水力 (8 万円 /kw) 27.1 (23.6) 29.7 (28.1) バイオマス ( 専焼 ) 小水力 (1 万円 /kw) 29.7 (28.1) バイオマス ( 専焼 ) 12.6 (12.2) バイオマス ( 混焼 ) 3.6~43.4 (3.6~43.3) 13.2 (12.9) バイオマス ( 混焼 ) 石油火力 28.9~41.7 (28.9~41.6) 石油火力 24.2 (21.) 太陽光 ( メガソーラー ) 12.7~ 15.6 (11.~ 13.4) 29.4 (27.3) 太陽光 ( 住宅用 ) 12.5~ 16.4 (12.3~ 16.2) 13.8~15. (13.8~15.) 熱価値控除 ガスコジェネ 14.4~ 15.6 (14.4~ 15.6) 熱価値控除 太陽光太陽光ガス ( メガ ( 住宅用 ) コジェネソーラー ) 24.~27.9 (24.~27.8) 熱価値控除 石油コジェネ 27.1~31.1 (27.1~31.1) 熱価値控除 石油コジェネ 政策経費事故リスク対応費 CO2 対策費燃料費運転維持費追加的安全対策費資本費政策経費事故リスク対応費 CO2 対策費燃料費運転維持費追加的安全対策費資本費 215 年 2 月 ~5 月に行われた発電コスト検証ワーキンググループでは 幅広いデータに基づき電源別の発電コストを詳細に評価 214 年現在 風力発電 太陽光発電等の再生可能エネルギー発電のコストは原子力 火力等に比べて高い水準にある 但し 将来的には量産効果等により大幅なコスト低減が見込まれる可能性もある 一方で風力 太陽光等の 自然変動電源 が大量に導入された場合には 別途系統安定化やバックアップに伴う費用負担が発生する 9

10 215 年試算の特徴 ( 前回 211 年試算との比較 ) 最新情報の反映 福島事故の被害額 (5.8 兆円 / 回 9.1 兆円 / 回 ) 追加的安全対策費用 (194 億円 / 基 1, 億円 / 基 ) 再生可能エネルギー発電のコスト ( 調達価格等算定委員会による最新データを利用 ) 政策経費の整理 原子力発電関連費用 ( 立地対策費用 研究開発費用 ) FIT 制度に係る追加的負担分 系統安定化費用の評価 資本費の計算方法の修正 1

11 系統安定化費用 系統安定化費用 ( 調整費用 ) の評価結果 8, 7, 6, 5, 4, 3, 自然変動電源比率 6%~12% 億円円 /kwh 自然変動電源発電量当りの系統安定化費用 ( 円 /kwh) 年間の系統安定化費用 ( 億円 ) OECD によるシステムコスト評価例単位 : ドル /MWh 2, 1, 総発電量当りの系統安定化費用 ( 円 /kwh) % 9% 12% ( 出所 ) 発電コスト検証ワーキンググループ資料 ( 出所 )OECD/NEA (212) 風力 太陽光等の自然変動電源が大量に導入された場合には 火力発電等の調整費用や再生可能エネルギー発電に係る地域間連系線の増強費用等 各種の系統安定化費用が追加的に必要となる 発電コスト検証ワーキンググループでは このうち調整費用についてモデル計算により評価を試みた 自然変動電源導入比率が 12% の場合 年間の調整費用は 7, 億円程度となる 更に大量の自然変動電源を導入した場合や地域間の需給のアンバランスを考慮した場合には より高額の費用が発生する 11

12 割引率とは? 現在の 1 万円 と 1 年後の 1 万円 は同じ価値ではない ( 例 ) 仮に利子率が3% の場合現在 : 1 万円 1 年後 : 13 万円 2 年後 : 16.9 万円 1 年後 : 万円 現在の 1 万円は 1 年後の 万円と等価値 1 年後の 1 万円は 現在の 74.4 万円に相当 異なる時点での金額を比較する際には 一定の割引率を用いて価値換算を行うことが必要 ある事業に対して投資家がリスクを感じる場合 その投資家はより高い収益率を要求する 事業への投資リスクは 割引率を通じてコスト計算に影響を与える 割引率は 利子率 のようなものであり インフレ率 とは別の概念 例 ) 名目割引率 ( 名目利子率 ) が 5% インフレ率が 2% の場合 実質割引率 ( 実質利子率 ) は 3% になる 発電コスト試算では 全て 実質値 で議論するのが一般的 12

13 発電方式と割引率 火力発電 建設費 燃料費 稼働開始時の現在価値に換算 原子力発電 2 18 運転維持費 建設費 燃料費 + バックエンド積立額等 運転維持費 再生可能エネルギー発電 建設費運転維持費 火力発電の費用は燃料費が高いため 割引率を高く設定すると 原子力発電や再生可能エネルギー発電と比較して より急速に費用が小さくなる 13

14 平準化発電原価 (LCOE) の計算方法 費用 建設費 燃料費 稼働開始時の現在価値に換算 運転維持費 収入 P( 円 /kwh) 発電量 (kwh) kWh の電力が P 円の収入をもたらすと想定し ライフサイクル全体の費用と収入 ( ともに現在価値に換算後 ) が一致するように P を設定 この P が平準化発電原価 (LCOE) と呼ばれる 計算上は 割引後の総費用 を 割引後の総電力量 で除した値が LCOE になる ( 出所 )OECD/NEA, Projected Costs of Generating Electricity 215 Edition 原子力や再生可能エネルギー発電では 割引率が大きくなると 分子 ( 割引費用 ) は小さくならない一方で 分母 ( 割引電力量 ) が小さくなるために LCOE は火力に比べて大きくなる 14

15 [ 参考 ] 初期投資 ( プラント建設等 ) の計算方法について OECD 他による LCOE 評価例 12 費用 ( プラント建設 ) プラント稼働前の建設費用として計上 ( 稼働 ) ( プラント建設 ) ( 稼働 ) 年数 コスト等検証委員会 費用 プラント稼働後の減価償却費として計上 年数 OECD 試算を含む海外の試算例では 初期投資はプラント建設時の費用として評価することが多い それに対し コスト等検証委員会試算では運転開始後の減価償却費として計上 合計の費用 ( 割引前の実質額 ) としては変らないが 割引計算によって若干の相違が生じる 発電コスト評価の国際的な比較の観点からも OECD 試算と同様 初期投資額は運転開始前に計上することが望ましい 15

16 [ 参考 ] 減価償却の計算法に係る論点 ( コスト等検証委員会試算 ) 25 2 円 /kwh 補正前補正後 ~ 9.3 ~ 原子力 石炭火力 (23) LNG 火力 (23) 一般水力 住宅用太陽光 (23) 上限 住宅用太陽光 (23) 下限 陸上風力 (23) 上限 陸上風力 (23) 下限 地熱 (23) 上限 地熱 (23) 下限 小水力 (23) 下限 ( 出所 ) コスト等検証委員会試算シートより計算 一般的な LCOE 法では 初期建設費用についてはその費用発生時に計上 もしくは減価償却費として割引かずに計上することが多い これに対し コスト等検証委員会 試算では プラント建設に係る費用を減価償却費として 割引いて 計上 仮に減価償却を割引かずに試算した場合 原子力発電コストは 8.9 円 /kwh から 9.3 円 /kwh まで 住宅用太陽光下限 (23 年 ) は 9.9 円 /kwh から 11.2 円 /kwh まで上昇 特に再生可能エネルギー発電のコスト計算時や 割引率を変化させた場合に この影響が大きく現れる 16

17 割引率の変化による電源別発電コストへの影響 16 円 /kwh LNG 火力石炭火力原子力原子力 ( 政策経費含む ) 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 11% 12% ( 出所 ) 発電コスト検証ワーキンググループ試算シートより計算 原子力発電は火力発電に比べ 発電コストに占める初期投資の影響がより大きい このため割引率が高くなると 原子力発電のコスト競争力は顕著に低下する 政府による適切な施策がない場合には事業者からみた投資リスクが増大し 原子力の新規導入は大幅に停滞する 17

18 年度平均発電単価 (9 社 ) 15 1 円 /kwh 廃炉コストバックエンドコスト運転管理コスト燃料コスト資本コスト 5 水力 水力 (197 年度以降運開 ) 火力 原子力 地熱等 ( 新エネ ) 発電コスト ( 円 /kwh) = [ 電気事業営業費用 ]+[ 支払利息 ] 発電電力量 ( 送電端 ) 197~211 年度の一般電気事業者 9 社の財務諸表等に基づき発電コストを試算 197~211 年平均発電単価は水力が最も安く 次いで原子力 地熱等 ( 新エネルギー ) 火力の順となる 火力発電単価のうち 66% を燃料コストが占める 水力発電単価が安いのは 原価償却済みの設備が多いことに起因する 仮に 197 年度以降の運開分のみに限定すると 水力発電単価は 15.3 円程度と推計される 18

19 海外の試算例 :OECD/NEA, IEA 原子力 石炭 ガス OECD/NEA 及び IEA による評価では 割引率 3% 7% 及び 1% で試算を実施 3% の条件下では原子力は石炭火力 天然ガス火力に比べて安価であるが 1% ではその何れよりも高価になる 太陽光 風力 太陽光 風力は ( 世界的には ) コスト低下が進んでおり 特に陸上風力は他電源と比較しても安価 ( 出所 )OECD/NEA,IEA, Projected Costs of Generating Electricity 215 Edition (215) 19

20 海外の試算例 : 英国エネルギー 気候変動省 (DECC) 年価格英ペンス /kwh 炭素価格 その他 可変運転維持費 + 燃料費 準備費 15.8 固定運転維持費 資本費 天然ガス火力原子力 ( 初号機 ) 陸上風力大規模太陽光 ( 出所 )DECC, Electricity Generation Costs 213, (213). 英国エネルギー 気候変動省 (Department of Energy and Climate Change: DECC) の試算では 1% の割引率を想定 原子力発電は 213 年建設段階では 9. ペンス /kwh と天然ガス火力に比べて高い水準にあるが 以後若干コストが低減し 219 年運開レベルでは 8. ペンス /kwh となる 2

21 海外の試算例 : 米国エネルギー省 (DOE) 年価格米セント /kwh 送電費用 可変運転維持費 + 燃料費固定運転維持費 資本費 従来型 IGCC 従来型 先進型 石炭火力 天然ガス火力 原子力 陸上風力 太陽光 ( 出所 )U.S. EIA, Levelized Cost and Levelized Avoided Cost of New Generation Resources in the Annual Energy Outlook 214, (214). 米国エネルギー省 (DOE) の試算では 税引後加重平均資本コスト (Weighted average cost of capital) を 6.5% として試算 概ね割引率 1~11% 相当になっていると推測される 原子力発電コストは天然ガス火力よりも高く 従来型石炭火力と同程度 21

22 投資環境による影響 : 海外の事例 ( 出所 ) 下郡けい 英国電力市場改革と原子力発電 第 55 回研究報告 討論会 (H25.1.8) 英国では 1989 年以降 電気事業の民営化 市場の自由化に伴い原子力発電所新設は大きく停滞 現在 FIT-CfD( 差額支払い契約による固定価格買取制度 ) の導入により原子力発電の新規建設再開を目指している また 新規原子力発電所建設計画の進む東南アジア諸国等では 莫大な初期投資をどのようにして行うかが大きな課題として認識されている これらの国では 資金調達環境の整備が原子力の導入にとって不可欠 22

23 2 発電コスト評価に係る主要な論点 23

24 OECD 試算の評価範囲 発電コスト専門家会合での評価範囲 狭義の発電コスト ( 発電事業者による費用負担 ) 資本コスト 運転維持コスト 燃料コスト 核燃料サイクルコスト ( 廃棄物処分 再処理等含む ) 廃炉コスト等 広義の発電コスト CO 2 対策コスト 系統対策コスト 事故リスクコスト その他の外部コスト 別途評価対象とする範囲 その他の費用負担 導入促進のための費用 (FIT のための追加負担等 ) 研究開発費用 気候変動による被害額等 発電コスト以外の要因として考慮すべき事項 基本的に 狭義の発電コスト 即ち電気事業者の費用負担分に相当するものを対象として評価 それ以外のものについては コスト としての定義自体が必ずしも明確ではない 例外として より広義の発電コストのうちCO 2 対策コストのみ加算されている (21 年試算では3ドル /tco 2 ) その他の 広義の発電コスト ( 外部コスト 系統対策コスト等 ) については 別途詳細に評価することを想定 (OECD 内外の諸機関等において評価を実施 ) 技術以外の要因 ( 社会的 政策的等 ) によって変動する費用負担は 発電コスト の評価の対象外と位置付けられている 24

25 政策費用 : 今回試算 エネルギー関連の政府支出 ( 平成 26 年度予算 ) を右表のように整理し 1 及び2のみを計上 単年の発電量で除することにより政策費用単価 (FIT 分以外 ) を評価 分母の発電量として 再生可能エネルギー発電は導入量が未だ小さいため 平成 27 年 1 月末までの設備認定量等を用いて評価 核融合 宇宙太陽光 等は3に含まれるものとし 計上せず 一方で高速増殖炉の研究開発費用は2に含まれるとし 計上 再生可能エネルギーについては別途 FIT 制度による上積み分 を計上 特にIRRの高い地熱発電について大きなコストとなっている OECD 試算に準じ CO 2 対策費用は政策経費とは別のものとして評価 25

26 CO 2 価格相当分の考え方 ( 出所 ) 発電コスト検証ワーキンググループ資料 IEAのWorld Energy Outlookでは3つのシナリオごとにCO 2 価格を想定 現行政策シナリオ :ドル/tCO2 新政策シナリオ:37ドル/tCO 2 (EU) 45シナリオ :1ドル/tCO 2 ( ともに23 年時点での価格 ) 今回試算では このうち新政策シナリオ (37ドル/tCO2) に準じてCO 2 対策費用を評価 新政策シナリオ は19 世紀後半からの気温上昇を2 に抑えることができないシナリオであるため IEAをそのまま信じるならば ここでは追加的に適応費用 もしくは被害額が発生する 但し 世界全体でCO 2 を半減 せず 適応策により対処した場合にはトータルの費用は比較的安価になるとの評価があることなどから 今回は 45シナリオ 相当の1ドル /tco 2 ではなく 37ドル /tco 2 を使用 26

27 太陽光発電 風力発電建設単価の国際比較 日本2,6 1,56-2,59 2, 日本2,9 1,427-2,384 2,432,296 メキシコ英国カナダカナダフランスドイツデンマークオランダオスイス豪州太陽光 ( メガソーラー ) 1,8-2,7 1,4 1,3 1,94 1,8-1,8-1,87 1,83 1,56 タイフランス/kW 米国ドル ススウェーデンマレーシア豪州イタリアイタリアノノポルトガルルウェールウェーーストリアペイン( 出所 ) IEA PVPS (214) ( 出所 ) IRENA (214) 陸上風力 1,9-3,1 1,96 2,65 1,999 2,452 2,12 1,928 1,978 1,891 2,9 /kw 1,874 1,657 米国ドル 日本の太陽光 風力発電コストは 現状で諸外国に比べて高い水準にある 27

28 太陽光発電 風力発電建設単価の推移 ( 日本 ) 4 万円 /kw 太陽光 ( 住宅用 ) 35 万円 /kw 風力 実績値 (IEA Wind) 実績値 15 1 実績値 (NEDO) ( 出所 ) NEDO ( 出所 ) NEDO, IEA 資料より作成 太陽光発電コストは過去 導入促進に伴い急速に低下 一方で風力発電単価は実績として低下しておらず むしろ上昇傾向さえ見られる 今後の更なる普及拡大に伴うコストの低減が望まれる 28

29 今回試算の考え方 ( 例 : 住宅用太陽光発電の設備費用 ) 万円 /kw 国内価格 国際価格 国際価格に収斂 今回の試算では まず 214 年モデルプラントについては 調達価格等算定委員会の評価値を使用 ( 諸外国に比べて割高 ) 次いで IEA( 国際エネルギー機関 ) の World Energy Outlook 214 での再生可能エネルギー導入見通しをもとに 習熟効果によるコスト低減を評価 ( 前回試算では グリーンピース及び欧州太陽光発電産業協会 (EPIA) による見通しに準じて導入拡大を想定 ) 他方で 23 年に国際価格に収斂 するシナリオも作成し 評価の幅を持たせた 但し 前回試算に比べて幅はかなり小さくなっている ( 例 :23 年の住宅用太陽光 前回 :9.9~2. 円 /kwh 今回 :12.7~15.6 円 /kwh) 29

30 高レベル放射性廃棄物処分に係る費用 原子力発電所の 競争力 を考える上で 放射性廃棄物処分にいくらかかるかということは 最も重要な側面の一つだといえる これまでの経験で明らかなのは 放射性廃棄物処分の費用は原発が運転開始されてからずっと後に発生するため 過小評価されやすいことである 数十年前なら こうした費用の過小評価は 単に無能だったからわからなかった とされていたのかもしれないが 世界中で経験が蓄積されるにともなって 実際の費用について知らないふりをすることは 次第に難しくなってきた 原発を長い間利用してきた国では 廃棄物処分が実際に始まっていて これにかかる費用は 明白で否定できないものになりつつある 英国のセラフィールドには 再処理前の使用済核燃料を取り扱う施設に加え 最新の核燃料サイクル施設がある ここの除染は 国営の英国原子力廃止措置機関 (NDA) が管理している 現在の見積もりでは セラフィールド核燃料サイクル施設を除染するだけで 7 億ポンド ( 約 12 兆円 ) を超える費用が必要だと推定されている 自然エネルギー財団トーマス コーベリエル理事長 未来の世代のために : 放射性廃棄物の処分費用を考える (214.5) 3

31 高レベル放射性廃棄物処分 ( 出所 ) NUMO 高レベル放射性廃棄物 ( 使用済燃料 ) はガラス固化した後 炭素鋼製のキャニスタの中に入れ 厚いベントナイトでくるんで深地層下 (3m 以深 ) に処分する 一度埋設を完了したら 以後数十万年の間 人類は管理をしない方針 ( より短期間の中間管理費用は行う可能性あり ) 従って 超長期の管理費用 はかからない 但し 本当に管理せずに数十万年の安全性を確保できるのか は大きな問題として受け止める必要あり 想定される処分場の大きさは 例えば深度 1m 面積 6~1km 2 など ( 左図 ) 31

32 高レベル放射性廃棄物処分に係る費用 発電コスト検証ワーキンググループでは 高レベル放射性廃棄物処分に関しては 処分場の建設 操業に係る費用を 2.8 兆円程度と評価 これによる発電単価への寄与は.4 円 /kwh 程度 仮に処分場の管理に 1 万年間 毎年 1 億円の費用がかかったとしても 累積の管理費用 ( 現在価値換算後 ) は計算上 33 億円に止まり ( 割引率 3%) 処分場建設費用 (2.8 兆円 ) に比べると 極めてわずか これは ( 不正確に言うと ) 仮に ( 実質 ) 利子率を 3% とすると 33 億円の初期投資で永遠に管理費用を捻出できる ことを意味している これらのことから 高レベル放射性廃棄物処分のコストの問題は 原子力の経済性を考える際には大きな論点にはなり得ない 一方で 数十万年間の安全性確保は重要な問題であり 引き続き検討 議論が必要 毎年 ( 仮に )1 億円の管理費用がかかった場合 ( 割引率 3%) 地層処分の長期安全性評価結果例 1 億円 / 年? 最終処分からの年数 ( 出所 ) 核燃料サイクル開発機構 (1999) 32 原子力発電環境整備機構 (21)

33 事故リスク対応費用 :211 年試算における試算方法 コスト等検証委員会 による事故リスクコストの計算方法は以下の通り 前提 1 : 福島第一原子力発電所事故の事故被害額を 5.8 兆円 以上 と想定 前提 2 : 21 年度の原子力発電電力量 2,722 億 kwh 前提 3 : 4 年の相互扶助 を想定 事故リスク費用として 以下の通り試算 5.8 兆円 4 年 2,722 億 kwh =.5 円 /kwh 以上 ( 出所 ) コスト等検証委員会 4 年に一度の確率で福島相当の事故が発生するとして 被害金額の期待値を計算したことに相当 仮に事故被害額が1 兆円上昇すると.9 円 /kwhの発電コスト上昇となる 即ち 被害額 1 兆円 ( 事故リスクコスト.9 円 /kwh) 程度では原子力発電のコスト競争力は大きくは失われない反面 5 兆円 ( 同 4.5 円 /kwh) 規模になると火力発電に比べてコストが高くなる という結果に 33

34 朝日新聞による報道 朝日新聞 (214 年 6 月 27 日 ) は 原発コストは火力より割高に専門家が試算 発表へ と題する記事を掲載 それによれば 立命館大 大島堅一教授と大阪市立大 除本理史教授の試算として 全国の原子力発電所が再稼働し 稼働 4 年で廃炉にする場合 原発の発電コストは11.4 円 /kwhとなり 火力発電より割高となる とされた ここではまず 5.8 兆円の事故被害額を大島教授の再推計により 11.1 兆円と改めて評価 ( 下表 原子力 A ) この11.1 兆円の被害額を 4 年廃炉の場合の215 年 ~ 255 年の累積原子力発電量 で除することにより 事故リスク対応費用を3 円 /kwh 程度と評価 ( 出所 ) 朝日新聞 4 年廃炉の場合の発電設備容量の推移原子力発電と火力発電のコスト比較 34

35 事故リスクコスト の試算方法 1 損害期待値による方法 事故発生頻度 事故被害額 (+プレミアム分?) により算出 論点 : 原子力事故につき その発生頻度を定量的に評価することは実際上 難しい 低確率 高被害額 のリスクは単純な被害額期待値よりも大きいはず との議論がなされることが多い 2 積立 ( 相互扶助 ) による方法 事故の発生頻度にかかわらず ある一定年限 (1 年 4 年 1 年など ) までに事故被害額相当の金額が積み上がるように単年の積立額を設定 そこから発電量当りの単価を算出 一般的には 一定の割引率ないし利率を想定して計算されることが多い 大規模 低確率の損害を対象とした保険料金を算定する際に用いられることがある 論点 : 算出される値は事故の発生確率によらず また原子力発電所の稼働量にもよらない kwh 当りの単価として評価することに意味があるのか? 保険料 の評価のために有効な手法であったとしても 国民負担 として適切かは不明 ( 仮に事故発生確率が1 年に1 度のとき 1 年で積立を行い 稼働開始後 1 年で実際に積立ったとした場合 その後の発電分には事故リスクコストがかからないことになるのか?) 35

36 事故リスク対応費用 : 今回試算 ( 出所 ) 発電コスト検証ワーキンググループ 今回試算では概念上 前回の 共済方式 を踏襲したものとされた 但し 前回試算を 損害費用を5 基 4 年の発電量で割ったもの = 損害費用を2, 炉年の発電量で割ったもの と見做し この 2, 炉年 を 算定根拠 と呼んだ その上で 追加的安全対策の影響を考慮 具体的には 安全対策のうちある一つのみを講じた場合の相対的なPRAの結果を参考として.5 倍になると想定し 算定根拠 を2, 2=4, 炉年に 1 度と設定 この値と 新たな福島事故被害評価額 (9.1 兆円 / 回以上 ) とをもとに 事故リスク対応費用を.3 円 /kwh 以上と評価 但し 211 年試算で実際に分母として用いられた発電量 (21 年度の原子力発電量 2,722 億 kwh 4 年 ) は 12 万 kw のモデルプラントに対して 1,5 炉年分の電力量になる 36

37 諸外国における評価例 事故リスク対応費用は欧州において多くの試算例があるが 発生頻度相当にして最大 1 万倍 単価にして最大 5 億倍程度の差が見られる 発生頻度相当を低く見積もる OECD/NEA や独 IER では PRA 等の アプリオリな 発生頻度の値を使用 一方でライプチヒ保険フォーラムは 最大で 1 炉年に 1 度 発生する事故を想定して評価を実施 近年の試算例では 実際の事故発生頻度を踏まえ 発生頻度相当数を 1-4 炉年に 1 度前後に取る例が多い 事故発生頻度相当数 OECD/ NEA (23) ライプチヒ保険フォーラム (211) IER (213) Rabl (213) Lévêque (213) and D'haeseleer (213) フランス会計検査院 (214) 事故リスク対応費用 Torfs (21) OECD/NEA (23) NewExt (24) ライプチヒ保険フォーラム (211) IER (213) 実測値から推定される事故発生頻度 (95% 信頼区間 ) 1,5 炉年に1 度 16, 炉年に3 度 1E-8 1E-7 1E-6 1E-5 1E-4 1E-3 1E-2 1E-1 1E+ 回 / 炉 年 点線 : 発電コスト検証ワーキング グループ相当 点線 : 発電コスト検証ワーキング グループ Rabl (213) Lévêque (213) and D'haeseleer (213) フランス会計検査院 (214) 1E-5 1E-4 1E-3 1E-2 1E-1 1E+ 1E+1 1E+2 1E+3 1E+4 ユーロセント /kwh 37

38 廃止措置に係る費用 コスト等検証委員会の評価 原子炉の廃炉 ( 廃止措置 ) に伴う費用は 電気事業者が毎年 当該施設からの発電電力量に応じて 原子力発電施設解体引当金 として積み立てている ( 平成元年より 電気料金算定上の料金原価に算入 ) ここでの評価に基づき 発電コスト検証ワーキンググループでは 廃止措置に伴う費用を 716 億円 / 基と評価 発電単価への寄与は.1 円 /kwh 諸外国での廃炉費用の評価例 OECDによる評価 廃止措置費用 = 建設費 ( オーバーナイトコスト ) の15% と想定 4,2 億円の原子炉に対しては 63 億円 / 基程度との想定 米国 既に運転を停止した23 基の原子炉のうち 既に1 基が廃止措置を完了 費用も確定済み 仏国 214 年の会計検査院レポートにおいて 現在運転中の原子炉 58 基の廃止措置費用を 192 億ユーロ (2.7 兆円 ) と想定 1 基当りにすると 約 46 億円 / 基 ) 英国 閉鎖済みの MAGNOX 炉について 今後 21 年頃までに廃止措置を行う予定 見積もられている費用は 21 基で 81.9 億ポンド (1.4 兆円 ) 1 基あたり 671 億円 / 基程度 但しこれは 2.2% の割引率によって現在価値に換算された金額であり 上記の各国の見積額とは性質が異なる 38

39 廃止措置に係る費用 : 米国の実績例 米国 Maine Yankee( メイン ヤンキー ) 原子力発電所の廃止措置 Maine Yankee 原子力発電所は 1972 年から 1996 年まで 平均費用 2.5 セント /kwh で電力を供給 1997 年に経済性を理由に閉鎖 以後 8 年の間に ほぼ廃止措置プロジェクトを達成 要した費用は約 5 億 6,8 万ドル ( 約 58 億円 ) 廃止措置完了後の跡地 運転中の Maine Yankee 発電所 ( 出所 ) 経済産業省資料 39

40 再処理に係る費用 コスト等検証委員会 では 再処理等については六ヶ所村施設の操業 廃止費用等を 11.7 兆円と評価 これを用いて発電コストへの寄与を.46 円 /kwh 程度 ( 現状モデル 割引率 3%) と試算 仮に 今後再処理施設操業が 5 年遅延し 施設の建て直しに相当する 3 兆円程度の追加コストがかかったと想定した場合でも 再処理等の費用は.68 円 /kwh 程度 従って 六ヶ所再処理工場建設計画の遅延等の影響は 限定的 ( 出所 ) 原子力委員会資料 4

41 再処理に係る費用 : 海外の試算例 AFCI (29) MIT (211) Rot hwel l (211) Harvard (23) 21 年米セント /kwh NEA (213) 25TWh/ yr 4TWh/ yr 8TWh/ yr Once-through Twice-through Adv. Recycling 海外の試算例でも 再処理を行うケースは直接処分ケースに比べて高額となる 但し 原子力発電コスト全体に占める比率は大きくはない 41

42 まとめ 発電コスト検証ワーキンググループ は前回試算 (211 年 ) に対し 方法論から見直しを行うとともに 最新のデータを反映させることにより 更に広い範囲にわたってより正確な評価を行うことを試みたもの それにもかかわらず 未だ検討を要する課題は多い 例えば政策経費の考え方 FIT の追加負担分の評価方法 原子力に係る事故リスク対応費用 系統安定化費用など 但し 原子力発電の経済性は個別の費用項目よりも むしろ資金調達環境 ( 割引率 ) に依存する このため もし今後 電力自由化状況の中で長期にわたる原子力発電の維持 継続を目指すならば 政府の主体的な取り組みが必要となる 再生可能エネルギー発電 特に太陽光発電と風力発電のコストは世界的には急速な低下を示しているが 国内ではまだ高い状況にある 今後のコスト低下の動向を見極めることが不可欠であるとともに 系統安定化費用に関する分析をより強化する必要がある 42

43 [ 参考資料 ] 43

44 原子力発電単価の推移 (9 社平均 ) 発電コスト, 円 /kwh 設備利用率, % 9 ( 設備利用率 ) 廃炉コスト バックエンドコスト運転管理コスト 燃料コスト 資本コスト ( 利息以外 ) 資本コスト ( 利息 ) 設備利用率 ( 右軸 ) 発電コスト ( 実質 ) 原子力発電コストは 6~1 円 /kwh 程度で概ね安定的に推移 設備利用率に対して負の相関をもっていることが読み取れる 資本コスト 特にその利息部分の低減に伴い 発電コストは低下を続けていた 但し 2 年以降は資本コストの低下は落ち着く一方で 運転管理コストやバックエンドコストが上昇 設備利用率の低下もあり発電単価は上昇傾向に 211 年度には設備利用率の低下により 発電単価は大きく上昇 44

45 火力発電単価の推移 (9 社平均 ) 発電コスト, 円 /kwh ( 原油輸入価格 ) 原油輸入価格, 円 /kl 6, 5, 廃炉コスト バックエンドコスト運転管理コスト , 3, 2, 1, 燃料コスト 資本コスト ( 利息以外 ) 資本コスト ( 利息 ) 原油輸入価格 ( 名目 ) 発電コスト ( 実質 ) 火力発電単価は原油輸入 CIF 価格に直結して大きく変動 198 年代前半と 25 年以降の原油価格高騰時に 大幅に上昇している 発電単価が最も上昇した 1982 年度には 17.9 円 /kwh に 燃料多様化の努力に伴い 25 年以降の原油価格高騰時の発電単価上昇は 198 年代ほど大きくはない それでも 28 年及び 211 年には 12 円 /kwh を超える水準まで上昇している 45

46 水力発電コストの推移 (9 社平均 ) 発電コスト, 円 /kwh 廃炉コスト バックエンドコスト 運転管理コスト 燃料コスト 資本コスト ( 利息以外 ) 資本コスト ( 利息 ) 発電コスト ( 実質 ) 水力発電設備はかなりの部分が既に減価償却済みであるため その発電単価は火力 原子力に比べて安価 全体を平均して 発電コストに占める資本コストの比率が59% と 他電源に比して高いことが特徴 このため 発電単価の変動は新規建設の影響を大きく受ける 大規模揚水発電所が相次いで運転開始した1974 年度には 11.1 円 /kwhまで上昇 46

47 平均発電コストの推移 (9 社 ) 発電コスト, 円 /kwh 廃炉コスト バックエンドコスト運転管理コスト 燃料コスト 資本コスト 発電コスト ( 実質 ) 全電源平均の発電単価は 安定時には 8 円 /kwh 程度で推移 但し 原油価格が高騰した 198 年代前半や 25 年以降には 発電コストの上昇が見られる 25 年以降の原油価格高騰時には 電源分散化の努力により 198 年代に比べ発電単価の上昇は抑制されていた しかし 211 年度には原子力の設備利用率低下の影響もあり 11.8 円 /kwh まで上昇 212 年度には後述の通り 13.5 円 /kwh となっており 結局 198 年代前半と同等の水準にまで急上昇している 47

48 原子力発電の資本コストにおける金利の影響 有利子負債残高 (1 兆円 ) 支払利息( 兆円 ) 3.5 橙線 : 3. 長期プライムレート ( 右軸 ) 有利子負債残高 (9 社計 : 名目 ) 12% 1% 青線 : 支払利息 有利子負債残高 ( 右軸 ) 8% 6% 1..5 支払利息 (9 社計 : 名目 ) 4% 2% 電気事業者が利息を支払う際の実質的な金利 ( 図中青線 ) は 長期プライムレート ( 橙線 ) とともに 198 年代までは高い水準にあったが 9 年代以降急速に低下 これに伴い 原子力発電コストは 198 年代から 2 年代にかけて大きく低減した この金利の影響を評価するため 仮に現状程度の安い金利が過去継続していたと仮定して 197~ 211 年の原子力発電の平均コストを試算すると 前頁に示す 7. 円 /kwh よりも.5 円 /kwh ほど安価となる 今後 以前のような高い金利水準は想定しにくい一方で 電気事業者の資金調達環境はこれまでに比べ悪化する可能性がある 原子力発電の経済性が金利によって大きく左右される という点については 特別な注意が必要 48 %

49 評価例 1:OECD/NEA による評価例 (23) ( 出所 )OECD/NEA, Nuclear Electricity Generation: What Are the External Costs?, (23). OECD/NEA(23) では発電に係る各種の外部コストを評価 その中で 事故リスクコストについては以下の通り試算 事故発生確率 (1, 炉年に1 度 ).19( 大規模放出に至る確率 ) 事故直接被害額 (17 億ユーロ ) 経済影響への補正 (1.25) リスクプレミアム (2) 1 基の年間発電量 (7 TWh) 49 =.12ユーロ /kwh

50 評価例 2: ライプチヒ保険フォーラム (211) (1) ドイツのシンクタンク ライプチヒ保険フォーラム (211) は Calculating a risk-appropriate insurance pemium to cover third-party liability risks that result from operation of nuclear power plants と題するレポートにおいて 同国の原子力発電に伴う保険料を計算 現行の制度は原子力発電のリスクの一部しかカバーできておらず それ以外の部分は暗黙裡において国民負担となっている と評価 1. 事故被害額 事故被害額につき 一回の事故あたり 5.9 兆ユーロと試算 癌の影響が大半を占める 2. 事故発生確率 単位 : 十億ユーロ 平均被害額 加重被害額 癌 ( 致死 ) 1,679 4,44 癌 ( 非致死 ) 遺伝子損傷 避難区域のGDP ロス 食品への影響 避難に係る費用 2 2 合計 2,528 5,98 テロによる攻撃や人的過誤 コンピュータ ウィルス等の要因を考慮して事故発生確率を評価 但し 次頁に述べる事故リスク単価の計算に際しては 評価した事故発生確率を用いていない 5

51 評価例 2: ライプチヒ保険フォーラム (211) (2) 3. プレミアム分の評価 5.9 兆ユーロ ( 最悪ケース ) の事故被害額に対し 低確率 高被害額であることのプレミアム分 (.19 兆ユーロ ) を加算 合計 6.9 兆ユーロと評価 4. 事故被害に対する積立額の計算 仮に事故の発生確率を 1/1 としても 事故が起きるのが 1 年後であるとは限らない 割引率を 2% とした場合 積立期間 (A) に応じて単年の積立額は右記 (B) の通りとなる 5. 事故リスク単価の評価 発電単価への上乗せ分としての事故リスクコストの計算方法は以下の通り 事故リスク単価 [ ユーロ /kwh] = 単年積立額 [ ユーロ ] 単年原子力発電量 [kwh] プール数 例えば積立期間を 1 年とした場合 ドイツ全体を一つのプールとして積立てる場合には 195 億ユーロ 1,4 億 kwh で.14 ユーロ /kwh 積立期間 1 年では 3.96 ユーロ /kwh 17 基独立にプールする場合には 事故リスク単価はその 17 倍 51

52 評価例 3: フランス会計検査院 (212, 214) フランス会計検査院 (Cour des comptes) は原子力発電に係るコストを評価した報告書 The costs of nuclear power sector (212) 及び Le cout de production d l electricite 1. nucleaire 事故被害額 actualisation 214 の中で 事故リスクコストについて言及 放射線防護原子力安全研究所(IRSN) による評価事例をもとに 過酷事故の被害額を 1,2 億ユーロと想定 2. 事故リスク単価の評価 4 年間で上記の 1,2 億ユーロを積立てると想定 利率は 5% 年間の積立額は 9.9 億ユーロ フランスの年間発電量で除すると.24 ユーロセント /kwh となる サイト関連コスト 過酷事故 重大事故 復旧コスト 5 5 リプレースコスト 6 9 その他 - - 合計 1 15 汚染地域コスト 立入禁止区域 - 13 放射線管理区域 合計 オフサイト放射線関連コスト 緊急時対応 - 3 公衆衛生 - 1 精神的影響 17 農業生産物の損失 9 14 移転費用 1 合計 9 54 イメージコスト 仏 IRSN による事故被害額評価例 (213 ) 単位 : 億ユーロ 農業生産品への需要低下 13 6 観光への影響 その他製品の輸出影響 合計 5 1,8 電力系統への影響 合計 1,2 4,5 52

53 [ 参考 ] 各種団体等による評価例 53

54 [ 参考 ] 自然エネルギー財団による発電コスト評価例 18 円 /kwh ~.5 7.+α コスト等検証委員会 (35 万円 /kw) 1.9 実績値 ( エネ研試算 ) 自然エネルギー財団 (5 万円 /kw) 自然エネルギー財団 (7 万円 /kw) 事故リスクコスト 政策コスト 廃炉コスト 運転維持コスト 核燃料サイクルコスト 資本コスト ( 出所 ) コスト等検証委員会 (211) 自然エネルギー財団 エネルギー基本計画 への提言 ( 平成 25 年 12 月 ) 及び当所試算 自然エネルギー財団はコスト等検証委員会試算に対し 欧米での近年の建設費上昇 福島事故後の安全対策強化などを考慮して 原子力の建設単価を5 万円 /kw 7 万円 /kwに増やして原子力発電単価を試算 但し 上記とは別途 更に 安全対策費用 として194 億円 / 基 495 億円 / 基と追加的に計上 なお これらの数字の根拠については 必ずしも明確に記されていない 更に 建設単価上昇分に比例して 運転維持コストも上昇するものと想定 日本の過去の実績値からみて 明らかに大きい 建設コスト上昇を見込む理由と 運転維持コストの増大との関連について再検証が必要と思われる 核燃料サイクルコストについては 第二再処理工場にかかるコストの増加 を追加的に想定し 1.4 円 /kwh 2.1 円 /kwh と増額 実際には コスト等検証委員会 試算には第二再処理工場のコストも既に織り込まれている 政策経費としては 緊急時計画区域の拡大による交付金増額を適用 ( その妥当性については後述の日経センター参照 ) 事故被害額については 日本経済研究センターを引用し2 兆円と想定 追加的安全対策を見込むにもかかわらず 54 安全性の向上 ( 事故発生確率の低減 ) を見込んでおらず 試算自体方法に再考が必要

55 [ 参考 ] 大島 (21) による試算方法 発電単価 : 各社の有価証券報告書をもとに 供給約款料金算定要領に準じて試算 発電単価 = 営業費用 +( 電気事業固定資産 etc.) 報酬率 発電電力量 ( 送電端 ) 開発単価 : 電源開発促進対策特別会計 ( 電源特会 ) 及び一般会計 ( 科学技術新興費 エネルギー対策費 ) のうち 原子力 火力 水力に係るものを全て計上 その合計値を 9 電力合計の発電電力量で割る [197~27 平均 ] 原子力 1.64 円 火力.2 円 水力.12 円 原子力 + 揚水 1.68 円 立地単価 : 電源立地対策費の合計値を 9 電力の発電電力量で割る [197~27 平均 ] 原子力.41 円 火力.8 円 水力.6 円 原子力 + 揚水.42 円 55

56 [ 参考 ] 大島 (21) による 発電単価 試算結果 2 円 /kwh 実線 : 当所試算点線 : 大島 (21) 18 火力 原子力 水力 大島 (21) は発電コストに支払利息を含める代りに 事業報酬を推定した値を加算 全般的にコストを高めに評価するが 特に発電量に比して核燃料資産等を多く有していた 198 年代以前の原子力単価を高く評価する傾向あり 大島の試算では 197~27 年度の 名目 発電単価をそのまま加重平均 その意味するところは不明 発電コスト とは発電を行う主体が発電のために要したコストを意味するものであり それ以外の事業報酬等を加算するのは誤り 少なくとも 発電コストは安価であったが 電気事業に係る制度のために それ以上の負担が国民に課されていた と述べるべき 56

57 [ 参考 ] 原子力を早期廃止した場合にかかるコスト 仮に原子力発電を直ちに停止し 以後発電所維持等の費用を一切かけないとした場合 以下の (A) と (B) の差が正味のコスト増となる (A) コスト : 化石燃料の購入額増加 燃料構成や化石燃料価格 為替レート 火力発電効率等の変化に応じて 2~4 兆円 / 年程度の費用増 ( 年度の実績レベルでは 3.6 兆円 / 年 ) 化石燃料の購入増加は日本にとって純粋な国富の流出であることに注意する必要あり (B) ベネフィット : 原子力発電の継続に係る費用の節約 原子力発電所の操業等に係る費用 運転管理費や 核燃料サイクル関連費用 廃炉費用 放射性廃棄物処分費用等の追加分 (H23 年度実績ベースで合計 1.2 兆円 / 年 ) 立地対策 研究開発等に係る費用 実績ベース ( コスト等検証委員会 ) では.3 兆円 / 年 原子力発電を全廃した場合にも必要な原子力関連費用 原子力発電の資本費用 ( 減価償却費等 ) H23 年度実績ベースで.5 兆円 / 年 廃炉費用の未積立分 全社計で 1 兆円超と推計される その他 バックエンド費用等 実際には 仮に即時廃止したとしても操業や立地 研究に係る費用をすぐに全廃はできない上に 電力会社の経営悪化や電気料金値上げに伴う混乱 社会的損失も決して無視できない 57

58 [ 参考 ] 脱原子力によるコストとベネフィット 兆円 / 年 大島 (211) コスト 火力発電への代替 大島 (211) 実績値より推計 ベネフィット コスト等検証委より推計 立地対策 研究開発等 高レベル放射性廃棄物処分 再処理 原子力運転費用等 再生可能増加 火力増加 ( 出所 ) 大島堅一 原発のコスト 岩波新書 (211) 及び当所試算 大島 (211) は今後 15 年間の 脱原発 のコストとベネフィットを概算 特に再処理費用が高く評価されており 全量再処理を実施する場合にのみ原子力は高価 であることを主張する試算結果と理解される 再処理については六ヶ所再処理工場及び第二再処理工場のコストを合計して 15 年で除し 年間の費用としている 実際には再処理工場は 15 年間のみ稼働するものではない 一方 もし今後 15 年間にかかり得る費用を単純に合計するのであれば 第二再処理工場の費用は計上されないはず 一方で火力の燃料増加は 15% の節電分を控除して計算 実際には 脱原発の如何にかかわらず省エネルギーの努力は続けるべきであり 脱原発のオプションとその可否を考える際に 一方にのみ節電を想定すべきではない 仮に脱原発のコストとして23 年に向けた火力効率向上や輸入天然ガス価格低減を想定 ベネフィットとして実績値 もしくは コスト等検証委員会 に準じて推計すると 上図の通りとなる 化石燃料の輸入は再生可能エネルギーや原子力のコストとは異なり 純粋な国富流出である点にも注意が必要 58

59 [ 参考 ] 脱原発の費用試算例 ( 出所 ) 日本経済研究センター 原発を残すには - 事故対応費用の明示 官民の事業団へ一本化を ( 平成 25 年 1 月 9 日 ) 日本経済研究センターは原子力継続 / 脱原子力の2つのケースについて 25 年までの累積費用総額をそれぞれ12 兆円 /9 兆円と評価 但しCO 2 削減目標を高く設定すれば 高い保険料を支払っても原子力維持が望ましくなる とも述べられている この試算においては図 1-1に示される通り 原子力継続ケースで 電源立地交付金 が非常に高く設定されていることが大きな特徴 防護地域が3kmに拡大されたことに伴い 交付金が 6.7 倍に増加 するものと想定 実際には 立地交付金は防護地域の範囲によって定められるわけではなく 3km 範囲の緊急時防護措置準備区域 (UPZ) の考え方が導入された後も 交付金制度は変更されていない 平成 21 年度の電源立地地域対策交付金予算額 1,117 億円のうち 周辺自治体への交付分 ( 原子力発電施設等周辺地域交付金相当部分 ) は 33 億円のみ 4 年間の累積では 1.2 兆円程度であるが 仮にこれが数倍に増加したとしても 日本経済研究センター試算の 5 兆円規模には達しない 資源エネルギー庁 電源立地制度の概要地域の夢を大きく育てる 59

60 [ 参考 ] 廃炉による発電コスト上昇の試算例 25 円 /kwh 割引率 1% で計算 2 社会的費用 21. 燃料費 運転維持費 1 8.9~ 9.1 LNG 火力 1.7 円 /kwh 石炭火力 9.4 円 /kwh 5 資本費 通常の原子力発電コスト ( コスト等検証委員会 ) 川内 1 号機 (1 年間のみ運転 ) 東海第二 (5 年間のみ運転 ) 金子教授試算 東海第二 (5 年間のみ運転 敦賀発電所を廃炉とした場合 ) ( 出所 ) 金子勝 原発は火力より高い 岩波ブックレット No.88 (213) 金子 (213) は コスト等検証委員会 の試算シートを用い 既存の各原子炉につき残存簿価 廃炉費用と安全対策費用を考慮し 厳密な 4 年間運転を想定 更に社会的コスト等を積み増して今後の発電コストを試算 更に 今後一部の原子炉が廃炉となり その残存簿価 廃炉費用 安全対策費用等が同一電力会社内の他の原子炉に転嫁されたと仮定した場合のコストを算出 減価償却の済んでいない資産や廃炉費用等は 今後原子力発電を継続するにせよ 停止するにせよ必要となる費用となるものであり 金子教授はこれを 不良債権 と呼称 社会的費用の評価や安全対策費用の評価等に若干の疑念はあるものの 金子教授の試算は概ね 原子力発電所の稼働再開や一部の炉の運転期間延長をしない限り 国民に大きな負担がかかる ことを示しているものと理解される 6

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試算の概要 (1) 電源別の発電コスト推計方法には モデルプラントによる方法と有価証券報告書による方法がある 有価証券報告書による方法では 償却の済んだ発電設備のコストを評価できないなどの方法上の問題がある このため 日本においては特に水力発電についてコストを大幅に過小評価することとなる 一方で 実 第 35 回原子力委員会資料第 3-1 号 平成 3 年 9 月 13 日原子力委員会定例会 有価証券報告書を用いた火力 原子力発電のコスト評価 財団法人日本エネルギー経済研究所 1 試算の概要 (1) 電源別の発電コスト推計方法には モデルプラントによる方法と有価証券報告書による方法がある 有価証券報告書による方法では 償却の済んだ発電設備のコストを評価できないなどの方法上の問題がある このため

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