平成30 年度税制改正について税制改正について今回の特集では 平成30 年4 月1 日に施行(特段の定めがあるものを除く )された改正税法について その概要や想定される第68 回税理士試験への影響を各科目ごとにご紹介致します なお 第68 回税理士試験において適用される法令等は平成30 年4 月2

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1 大原税理士受験生のための情報誌 2018Vol.5 受験対策 特集 1 平成 30 年度税制改正について 特集 2 ズバリ! 今年のヤマはこれ!! 本試験出題予想 特集 3 講師紹介 所得税法 消費税法担当朴明宏 目指せ合格 簿記論 悩みがあればまず相談! 財務諸表論 ヤマを知る事も大切! 所得税法 簿記論 大木祐二先生 財務諸表論川村博司先生 所得税法 櫻井格先生 税制改正と本試験のヤマは我々にお任せ下さい!! 法人税法 税制改正にもバッチリ対応! 相続税法 さあここからが正念場です! 消費税法 法人税法 相続税法 消費税法 星野佑介先生 神林 秀雄先生 許斐活範先生 大原税理士 検索

2 平成30 年度税制改正について税制改正について今回の特集では 平成30 年4 月1 日に施行(特段の定めがあるものを除く )された改正税法について その概要や想定される第68 回税理士試験への影響を各科目ごとにご紹介致します なお 第68 回税理士試験において適用される法令等は平成30 年4 月2 日現在施行のものとされております 特集 1 概要 制度趣旨働き方が多様化している現代 様々な形で働く個人を広く支援すること等の観点から 主に以下の改正が行われました 1給与所得控除額1給与所得控除額給与所得控除額を一律10 万円引き下げ 給与収入が850 万円を超える場合の控除額が195 万円に引き下げられます 2所得金額調整控除2所得金額調整控除給与収入が850 万円を超える居住者について 特別障害者に該当する者 年齢23 歳未満の扶養親族を有する者等一定の要件を満たす者については 給与所得の金額について 一定の調整が図られることとなります 3公的年金等控除額3公的年金等控除額公的年金等控除額を一律10 万円引き下げ 公的年金等収入が1,000万円を超える場合における控除額について195 万5 千円の上限が設けられます また 公的年金等に係る雑所得以外の所得がある場合に 合計所得金額に応じて控除額が更に引き下げられます 4基礎控除4基礎控除基礎控除額を一律10 万円引き上げ 合計所得金額が2,400万円を超える場合にはその合計所得金額に応じて控除額が逓減し 2,500万円を超える場合には適用なしとなります 5配偶者控除等5配偶者控除等配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件について 一律10 万円ずつ引き上げられます 6青色申告特別控除6青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e- Tax等により確定申告する場合の控除額が65 万円とされます 7延払基準7延払基準従来の延払基準が平成30 年3 月31 日をもって廃止となり 同年4 月1 日以後は対象となる資産の販売等がリース譲渡に限定されました 8特定の居住用財産の買換えの場合8特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲渡所得の課税の特例の長期譲渡所得の課税の特例買換資産が建築後使用されたことのある家屋で耐火建築物以外のもの(非耐火既存住宅)である場合の要件に 取得の日以前25 年以内に建築されたものであること等の要件(経過年数等要件)が追加されました なお 経過年数等要件を満たさない非耐火既存住宅を取得した場合であっても その取得期限までに改修等を行うことにより経過年数等要件に適合することとなったときは 経過年数等要件を満たす家屋を取得したものとされました 第68 回税理士試験への影響度上記78は出題の可能性があります 特に7は経過措置があり 改正前後の取扱いを整理しておきましょう なお 1~6は平成32 年分以後に適用されるものであるため 第68 回税理士試験への影響はありません 概要 制度趣旨デフレ脱却と経済再生に向け 賃上げ 生産性向上のための税制上の措置等が行われました このほか収益の認識に関して法令上明確化等が行われました 主な税制改正項目は次のとおりとなります 1所得拡大促進税制1所得拡大促進税制中小企業者等以外については 平均給与等支給額から比較平均給与等支給額を控除した金額の比較平均給与等支給額に対する割合が3 %以上であり かつ 国内設備投資額が減価償却費の総額の90 %以上である場合には 給与等支給増加額の15 %の税額控除ができます なお この場合において 一定の要件を満たすときは 給与等支給増加額の20 %の税額控除ができることとなります 中小企業者等については 平均給与等支給額から比較平均給与等支給額を控除した金額の比較平均給与等支給額に対する割合が1.5 %以上である場合には 給与等支給増加額の15 %の税額控除ができます なお この場合において 一定の要件を満たすときは 給与等支給増加額の25 %の税額控除ができます 2雇用促進税制2雇用促進税制雇用促進税制のうち 同意雇用開発促進地域に係る税額控除制度は廃止されます 3返品調整引当金3返品調整引当金返品調整引当金は廃止されます 4長期割賦販売等4長期割賦販売等リース譲渡の場合を除き 延払基準により収益の額及び費用の額を計算する選択制度は廃止されます なお リース譲渡の特例については 現行どおりの取扱いとなります 5所得金額の計算5所得金額の計算資産の販売等に係る収益の額として所得の金額の計算上 益金の額に算入する金額及びその帰属時期について法令上明確化されます 具体的には 益金の額 とは別に 収益の額 が法令上規定されます 第68 回税理士試験への影響度上記15について出題可能性は低くないと予想されます なお 返品調整引当金及び長期割賦販売等については廃止されるものの 平成30 年4月1日前より規定の適用を受けている法人については 経過措置により なおその効力を有するため 既存の学習を継続して頂いて問題ございません 概要 制度趣旨高度外国人材等の確保 長期滞在等の更なる促進 合法的な税負担軽減の手法に関する取扱いの見直し及び非上場株式等の納税猶予制度の更なる拡充などを目的として 以下の改正が行われました 1相続税 贈与税の納税義務者 贈1相続税 贈与税の納税義務者 贈与税の期限内申告与税の期限内申告非居住被相続人 非居住贈与者の意義が改正され 外国人の方からの財産取得について 国内財産のみの課税に留めやすくなりました また 贈与者が出国してから2年を経過する前に贈与が行われたことを前提として 贈与税の期限内申告書の提出義務について調整が図られることとなりました 2小規模宅地等の減額2小規模宅地等の減額別居親族が取得した場合の特定居住用宅地等の判定について 家屋の所有の有無等に関する要件がより厳格化され 貸付事業用宅地等の判定に関しても 3年間の貸付事業の継続の有無 事業的規模で行われてい所得税法所得税法法人税法法人税法相続税法相続税法2

3 特集 1 特集 1 るかどうかなどの要件を加えて判定することとなりました 3非上場株式等の贈与税 相続税の3非上場株式等の贈与税 相続税の納税猶予及び免除の特例納税猶予及び免除の特例従来の規定を残しつつ 新法においては 非上場株式等に係る贈与税 相続税の100 %納税猶予が可能となりました また 納税猶予の適用対象者について 従来の規定では 1社につき 1人まで とされていましたが 複数の後継者(3人まで)を選任した場合 複数の贈与者から贈与を受けた場合でも 納税猶予の適用が認められることとなりました 4相続時精算課税の特例(親族以外)4相続時精算課税の特例(親族以外)3の規定と連動し 相続時精算課税の特例が新設されました 非上場株式等の贈与税の納税猶予及び免除の特例の対象となる贈与に関しては 推定相続人及び孫以外の者でも相続時精算課税の適用が可能となります 5特定の一般社団法人等に対する課税特定の一般社団法人等に対する課税一般社団法人等を利用しての課税回避の横行を是正するため 理事に該当する被相続人が死亡した場合には 一定の金額について一般社団法人等に課税することとなりました 第68 回税理士試験への影響度小規模宅地等の減額に関しては 理論 計算の双方において 出題の可能性があり 重要論点として押さえるべき項目となります ただし 経過措置が設けられておりますので 状況に応じて改正前の知識で解答をする必要もあります 既存の知識も把握した上で 適切に知識を使い分けられるかどうかが重要なポイントとなります また 本試験では改正項目が出題されやすい傾向がありますので その他の項目に関しても理論での出題可能性等を踏まえ しっかりと理解 暗記をしておきましょう 概要 制度趣旨1券面のない有価証券等の譲渡に係1券面のない有価証券等の譲渡に係る国内取引の判定る国内取引の判定無券面の有価証券等の譲渡に係る国内取引の判定については 譲渡者の事務所等の所在地 で補完を行うなど不明確な状態であったことから 振替機関等が取り扱う有価証券等の譲渡については その振替機関等の所在地で判定を行うなどの措置が講じられています 2輸出物品販売場における免税2輸出物品販売場における免税外国人旅行者の利便性の向上等の観点から 以下の措置が講じられています イ 免税販売手続の電子化及びペーパーレス化の推進現行の書面による手続きを廃止し 輸出物品販売場が 外国人旅行者から旅券等の提示を受け 旅券等に記載された情報などの電磁的記録を 電子情報処理組織を使用して 国税庁長官に提供する方法とすることとされました ロ 免税販売の対象となる下限額の判定の見直し免税販売の対象となる下限額は 一般物品と消耗品を合算判定することは認められていなかったのですが 特殊包装を行うなどを条件として その一般物品と消耗品の販売金額を合計して免税販売の対象となる下限額を判定できることとなりました 3長期割賦販売等に係る資産の譲渡3長期割賦販売等に係る資産の譲渡等の時期の特例の見直し等の時期の特例の見直し国際会計基準を前提とした新たな収益認識基準の検討を踏まえ 長期割賦販売等に該当する資産の譲渡等に係る延払基準の取扱いは廃止となりました ただし リース譲渡に係る延払基準の取扱いは 現行どおり規定は存在するため注意が必要です 4申告書の電子情報処理組織による4申告書の電子情報処理組織による提出義務の創設提出義務の創設資本金額が1 億円を超える法人などの特定法人が提出する確定申告書などの各種申告書については 記載すべき事項を電子情報処理組織を使用する方法により提供しなければならないとされました 第68 回税理士試験への影響度改正法の施行日の関係から 第68 回税理士試験において対策が必要な項目として 3長期割賦販売等に係る資産の譲渡等の時期の特例の見直しが挙げられます 第47 回税理士試験において翌年度から改正予定であった旧割賦基準に関する個別理論問題が出題されたことがあるため 注意が必要です また 1券面のない有価証券等の譲渡に係る国内取引の判定についても 平成30 年4 月からの施行であるため対策が必要な項目となります 国内取引の判定の個別理論問題のほか 事例形式の理論問題や 計算問題における出題も考えられるため 注意が必要です 今後の動向を踏まえ適宜改正講義にて情報をご提供いたします 概要 制度趣旨租税特別措置法に規定される清酒等 ビールに係る酒税の税率の特例について その前年度の酒類の総課税移出数量が10,000klを超える酒類製造者を適用対象から除外した上で その適用期限が清酒等に係る特例は5年延長 ビールに係る特例は3年延長されました なお ビール及び果実酒の定義に係る改正は平成30 年4 月1 日より適用となりますが ビールの税率等の改正の適用は本年ではありませんのでご安心ください 第68 回税理士試験への影響度清酒等 ビールに係る酒税の税率の特例は計算問題で毎年出題される論点ですので注意が必要です ただし大幅な改正ではなく 特例割合に変更はありません なお 昨年度の改正であるビール及び果実酒の定義に係る改正が適用となりますので こちらについても十分注意しましょう 概要 制度趣旨参加差押えをした税務署長は換価の催告権を持ちますが この換価の催告をしてもなお先行の差押えを行っている行政機関等が換価をしない場合には 換価の催告をした税務署長が 換価の執行をすることができるという規定が創設されました この改正に伴い いくつかの規定が 影響を受けることになります 第68 回税理士試験への影響度上記の規定は 平成31 年1月1日以後の換価手続きについて適用されることになっておりますので 今回の本試験には影響ありません 概要 制度趣旨事業税の主な改正ポイントは 自署及び押印の義務の廃止 となります これに伴い 平成30 年4 月1 日以後終了する事業年度から申告書に法人の代表者及び経理責任者の自署押印の必要がなくなります 第68 回税理士試験への影響度自署及び押印の義務について個別理論では解答範囲から除かれる可能性がありますが 事例問題では平成29 年4 月1 日開始事業年度での出題可能性が高いため 解答範囲となる可能性があります 従って これまでどおり理論暗記を進めてください 概要 制度趣旨1居住用超高層建築物に対する課税2農地の評価第68 回税理士試験への影響度1については 昨年度税制改正にて新設されたものであり 今年度の本試験より計算も出題範囲に含まれます 話題性もあり 本試験頻出である区分所有家屋の改正内容であるため理論も含め影響度は高いでしょう 2については 平成31 年度以降の適用ですが 都市緑地法等の改正に伴う市街化区域農地の評価の変更のため 理論問題としての影響があると言えます 第68 回税理士試験に影響のある改正はございません 消費税法消費税法酒税法酒税法国税徴収法国税徴収法事業税事業税固定資産税固定資産税住民税住民税3

4 財務諸表論⑴出題が予想される項目は?(理論 計算別)出題が予想される項目は?(理論 計算別) 理論 理論企業会計原則による従来からの考え方や概念フレームワークによる会計全般に関わる 財務報告の目的 に沿った考え方は とても重要な柱となるためしっかりつかんでおく必要があります なお 個別論点として注目すべきものは以下のものとなります 1収益認識(実現から投資のリスクからの解放 割賦販売 工事契約等)2収益性の低下(棚卸資産 固定資産等)3金融商品(金銭債権 有価証券等)4企業結合会計 事業分離会計5連結財務諸表(基礎概念 純利益と包括利益 退職給付等)その他 試験委員対策や出題サイクルを考慮すると資産除去債務やリース会計 ストック オプション キャッシュ フロー計算書なども出題可能性が十分にあると言えます 計算 計算本試験における各個別論点は 過去の本試験で出題された内容を踏襲したものがほとんどを占めます 注記事項なども含め 基本的な内容でミスなく解答できるかがポイントとなります また 差の付きやすい貸倒引当金や退職給付会計 税効果会計での集計などで得点できれば非常に有利となります ⑵どんな対応が必要?どんな対応が必要? 理論 理論合格するために必須となるのは 暗記ツールによる正確な暗記(インプット)です これだけでも十分合格に近づきます なお 暗記した内容を答案用紙に書く(アウトプット)ために 問題文の読み取りを強化していくとさらに合格が確実なものになっていきます 計算 計算各種答練や総合問題解答時に ミスしたところの原因を把握し 対策を考えてその後の問題解答時に実践することが重要です この積み重ねが点数の安定につながります また 問題解答後に効率的な順序で解答できていたか 時間配分は適切であったかなども振り返るようにしましょう ⑶5 6月に優先的に学習するポイントは?月に優先的に学習するポイントは? 理論 理論毎年広範囲に出題される傾向がありますので もちろんヤマは重点的に対策する必要がありますが それ以外の項目についてもポイント部分は網羅的に対策をするようにしましょう また 答練の問題と解答を横に並べ 1つ1つ結びつけるフォローを徹底いたしましょう 計算 計算まずは基本項目を固め ボリュームのある問題に対する対応力をアップするために実力判定公開模試の解き直しや見直しを実施しましょう 並行して表示面(表示区分や注記事項)で忘れている部分が無いか確認しておくようにしましょう 過去試験問題は上述したように 繰り返し出題されることが多いため 解答後に複数回目を通す機会を作るようにしましょう 簿記論⑴出題が予想される項目は?出題が予想される項目は?今年の本試験に向けてしっかりと押さえていただきたい項目は 商品売買の記帳方法 特殊商品売買(特に割賦販売) 建設業会計 税効果会計 帳簿組織 会社会計(組織再編を含む)及び連結会計(持分法を含む)です ⑵どんな対応が必要?どんな対応が必要?近年の本試験では 第一 二問ともに複数の個別問題からの出題となっており 幅広い知識が問われております 特に個別問題の中でも仕訳問題が多く出題されております 仕訳問題は 仕訳そのものを解答する場合と資料に記載された仕訳の科目又は金額を部分的に解答する場合があります 仕訳問題を的確に解答するためには 仕訳を行う時点及び一連の流れを整理することが必要です なお 複数の会計処理が認められている場合の両者の違いや 当社と相手方の立場の違いによる会計処理の共通点と相違点等が問われているため 対比でおさえることも必要です 次に全般的に与えられた資料を正確に読み取り解答に結びつける問題が出題されております このような問題に対して 解答に必要な知識が何かを正しくピックアップする力が問われます 問題に対して正解が出せたということで終わらせるのではなく 解答までのプロセスが適切かどうかを絶えず確認することも必要です ⑶5 6月に優先的に学習するポイントは?月に優先的に学習するポイントは?簿記論においては仕訳力が問われます ⑵でも述べたように問題で要求されていることをしっかり把握することが必要です 特に仕訳問題に関してはシンプルでありながらも どの時点の仕訳をどこまで解答すればいいのか 科目は何を使えばいいのかということの理解を問う奥の深い問題でもあります 仕訳問題を解答する際には解答範囲や科目の指定等をより意識して解答する癖をつけましょう 第三問の出題傾向は安定しておりますが 難易度はバラつきがあるため 様々な難易度の問題を解答する必要があります その際 優先順位を意識して解答することが重要です ただし 毎回飛ばして解答しない項目は作らないことです 各項目の難易度は問題によって異なるため 必ず資料に目を通してから一旦飛ばして後で解答するかを判断しましょう なお 取るべきところを見つけて得点する問題に対して強い受験生は多いです 一方 昨年の第三問のようにミスをいかに最小限に食い止めるかという問題に対して強い受験生は少ないです どのようなレベルの問題であっても 柔軟に対応できる力を養いましょう 特集 2 ズバリ!今年のヤマはこれズバリ!今年のヤマはこれ! 本試験出題予想 本試験出題予想 4

5 所得税法法人税法⑴出題が予想される項目は?(理論 計算別)出題が予想される項目は?(理論 計算別)理論問題は 法人税法第22 条(所得金額) 税制改正後未出題の論点が問われる傾向にあり 比較的規模の大きな法人において適用される規定も出題される傾向にあります 具体的には 法人税法第22 条 現物分配 株式交換 グループ税制に関連する欠損金の規定(解散 企業再生) 譲渡制限付株式等の出題可能性が高いと考えられます また 出題形式は近年の傾向である仕訳や用語の意義 法的な理由 考え方が問われると予想されます 計算問題は 租税公課 減価償却 交際費等 貸倒引当金 受取配当等などの頻出項目が中心となると予想されます また 近年の改正項目から出題される傾向があるため 本年度の改正項目の他 昨年度の改正項目である研究開発税制は問われる可能性が高いと考えられます ⑵どんな対応が必要?どんな対応が必要?理論問題は 取引事例から法人税法上の取扱いを判断するためには 取引をイメージできるかが鍵となります 事例問題を図解やフローチャートなどで取引分析し 適用される規定を想定しましょう また 自身の言葉で解答する問題だけでなく 規定の内容が問われることもあるため 理論暗記は必須となります 特に用語の意義 適用要件(適用除外要件)は 精度を上げておきたいところです 計算問題は 基本項目から難易度の高い項目まで幅広く問われますが 合否のポイントはいかに正解数を積み重ねるかです 正解数を増やすためには確実に解答できる基本項目を解答することが合格の近道です なお 判断に悩む問題が出題された場合には他の受験生もその判断に悩みます 一旦 次の項目を解答するなどして迷う問題は後送りにしましょう ⑶5 6月に優先的に学習するポイントは?月に優先的に学習するポイントは?理論問題は 理論テキストの暗記はもちろんのこと暗記に加えて 各規定の適用要件を整理 把握しましょう 適用要件の整理にあたっては取引事例(直前対策テキスト 1 や実力判定公開模擬試験など)から適用の可否を判断するポイントを確認すると良いでしょう また 分析型の問題については その解答フォーマットを固めること 複数規定列挙型の論点については 各々列挙できる状態にしておくことが大切です 計算問題は 実力判定公開模擬試験や計算問題集を通じて基本項目の習熟度を上げましょう 過去に間違えた問題 項目を優先して解答するようにし 苦手項目を克服しましょう その中でも 実力判定公開模擬試験の正答率が高い項目を間違えた場合には 最優先で復習を行いましょう ⑴出題が予想される項目は?(理論 計算別)出題が予想される項目は?(理論 計算別) 理論 理論所得税法では 源泉徴収 各種所得の金額の計算 課税方法 確定申告 といった本質的なものや 近年の改正論点 が多く出題される傾向にあります 具体的には 収入及び費用の帰属時期 居住用財産の譲渡 利子 配当所得の課税関係 有価証券の譲渡による課税関係 資産について生じた損失の取扱い 所得控除等の出題の可能性が高いです 出題形式は 直接的に規定内容を問う問題を中心とする一方で 相違点を問う問題 計算の知識を活用する問題といった難易度の高い出題も予想されます 計算 計算計算においても 所得税法特有の論点や改正論点から多く出題される傾向にあります 具体的には 不動産 事業 譲渡所得を中心とし 雑損控除 医療費控除 寄附金控除 配偶者控除等といった所得控除 住宅借入金特別税額控除等の出題の可能性が高いです 出題形式は 総合問題2 題で構成される可能性が高いです ⑵どんな対応が必要?どんな対応が必要? 理論 理論理論は 近年ボリュームが増加している傾向にあります 直接的に規定内容を問う問題においては 題意を正確に読み取り優先順位の高いものを精度良く かつ 幅広く解答していく必要があります 一方 難易度の高い理論問題においては 精度良く解答することは非常に困難であるため 概要 という解答方法により 端的に取扱いを述べ また 事例に即した分析を行うなどの理解度を示す事が必要となります そのため普段の理論学習では タイトル 用語も正しく暗記し内容を理解する といった心掛けが また 理論と計算のテキストを活用し どんな場合にどんな取扱いがなされるのか という理解を深めておくことが大切です 計算 計算計算は 難易度の幅が広く 判断に悩む項目の出題も予想されます 近年は理論 計算を合わせ ほとんどがボリュームの多い問題となっていますので バランスの良い時間配分を考慮しなければなりません したがって合否のポイントは いかに悩まず 早く 多くの正解数を積み重ねるかにかかっています 普段の学習では 直前答練で出題されるような難しいものをむやみに習得しようとするのではなく 基本論点についての取扱い 考え方を正確に理解しているか 基本を何度も見直す事が大切です ⑶5 6月に優先的に学習するポイントは?月に優先的に学習するポイントは? 理論 理論上記2の学習に加え 直前答練での問題 や応用理論テキスト内の 過去試験問題 について解答し 難易度の高いものに慣れておくようにしましょう また 解説にも目を通し 出題者の意図 解答の優先順位を理解することも忘れないで下さい 計算 計算実力判定公開模擬試験や総まとめ問題集を通じ 基本項目の習熟度向上を図りましょう また 苦手項目の克服を目的とし 実力判定公開模擬試験の正答率を参照すると効果的です 特集 2 特集 2 5

6 消費税法⑴出題が予想される項目は?(理論 計算別)出題が予想される項目は?(理論 計算別)理論問題については 近年頻出の項目である課税の対象 仕入税額控除に関する個別問題 売上げ 仕入れの事例問題 第67 回税理士試験で出題された正誤事例問題 近年の改正項目である高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例等についての個別複合問題の出題の可能性が高いと言えます 計算問題については 納税義務の有無の判定について複雑な状況設定での出題が多いため 相続 合併又は分割があった場合の納税義務の免除の特例を含んだ納税義務の有無の判定の出題の可能性が高いと言えます また 近年頻出の項目である調整対象固定資産及び簡易課税制度に関する取扱いや近年の改正項目である国境を越えた役務の提供に関する取扱いについても出題の可能性が高いと言えます ⑵どんな対応が必要?どんな対応が必要?理論については 事例問題に対応するため法体系や規定の繋がりを意識した学習を行い 素早く かつ 精度の高い解答を作成するため 理論問題集等に収録されている問題を解答し 解答すべきポイントを明確に把握する必要があります なお 正誤事例問題では 様々な分野の理論からも出題される可能性があるため 幅広く学習を行う必要があります また 近年の改正項目である高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例等については 改正の全体像についても確認しておきましょう 計算については 納税義務の有無の判定及び調整対象固定資産において 素早く かつ 正確に状況を把握する必要があるため 線表作成等の練習も繰り返し行いましょう また 簡易課税制度の計算方法及び特定課税仕入れを行った場合の計算方法についても 総合問題等を使って反復練習して身に付けておきましょう ⑶5 6月に優先的に学習するポイントは?月に優先的に学習するポイントは?理論については 個々の規定の暗記及び事例問題を解答する際の基本骨格を固める学習を行い 特に出題の可能性が高い項目については完成度を高めていきましょう 計算については ボリュームの多い問題が出題されやすいため 基本項目を確実に得点するためのスピードと正確性が求められ また 時間配分など解答手順も重要であることから 各種模擬試験等の総合問題の解答を通じて確認しましょう 相続税法⑴出題が予想される項目は?(理論 計算別)出題が予想される項目は?(理論 計算別) 理論 理論理論の傾向としては 主に1基本的な個別理論 2過去に出題されている定番論点 3近年の改正項目 の3点で安定しています 昨年の本試験で 理論の中で税額等を計算させる問題が出題されましたが 解答できる部分は基本的な論点であり 高度な理論としての知識等が必要という訳ではありませんでした 今年の本試験も基本を前提とした切り口を想定して差支えないと思われます 計算 計算昨年は試験委員が変更(当校予想)になりましたが 宅地及び取引相場のない株式を中心とした相続税の計算の基本問題であり 内容面では大きく出題傾向は変わりませんでした ただし ボリューム面で ここ数年に比して最終値まで手を付けることができる やや少ない問題となっていました 今年もボリュームが少ないとは限りませんが 昨年に近い傾向の問題となる可能性はあると思われます ⑵どんな対応が必要?どんな対応が必要?理論はとにかく重要理論の暗記を繰り返してください 理論の暗記精度が合否を分けると言っても過言ではありません 特に 申告手続関係は どの項目にも繋がる重要な理論となります 応用理論についても 近年の頻出理論の切り口(対象者関係 未分割など)を中心に 確認をしておきましょう 計算は 既学習項目を前提とし 宅地 小規模宅地等の減額 取引相場のない株式 を悩まずにスムーズに解答できるようにしておきたいところです その中で 特に ケアレスミスが無いように練習しましょう ⑶5 6月に優先的に学習するポイントは?月に優先的に学習するポイントは?本試験に持って行く理論は 一度はこの時期までに高い精度で暗記していないと厳しいと思われます 苦手理論やあやふやな理論も この時期に確実にインプットするようにしましょう あと 改正理論もこの時期に学習することになり やはり暗記をしておきたいところです 計算は カリキュラム内で定期的に総合問題を解く機会がありますので その問題での ミスした部分 正答したものの 解いていて手が止まってしまった部分 の復習を徹底しておきましょう 本試験まではすべてが弱点を補強する機会と思って頂き 一つ一つ確実に復習していきましょう 特集 2 特集 2 6

7 講師紹介のお言葉を頂きました 本当に素晴らしい職業だと思います Q休日の過ごし方休日の過ごし方休日は大好きなスポーツ観戦をしています 特に野球が大好きで野球シーズンは球場に行ってもっぱら野球観戦をしています!大原水道橋校の近くには東京ドームがありますが ビール片手に熱くなってしまうこともしばしば!?です(笑)球場にいけない時はテレビを見ながら応援しています!(ただし 私は野球は苦手です )あとは 歩くことが大好きでよく散歩をします!何も考えずに歩くことが意外に気持ちのリフレッシュになります 皆さんも勉強疲れの合間に ちょっとした散歩はいかがでしょうか ストレス解消にも繋がりますので ぜひお勧めです!Q応援メッセージ応援メッセージ合格をして頂く上で大事なのは 適切な時期に適切な学習をする! ということです ボリュームが多い税理士試験においては やみくもに学習しても効率は良くありません 必ず講師に相談をし 最良の学習を心掛けてください!そして 学習スケジュールを明確にすることです いつまでにどこまでやるのか 何をやるかを明確にし学習を進めることが大事です 不明点があればいつでも相談してください!一緒に合格を掴みましょう!識し講義の組み立てを行います 常に受講生の方の目線に立ち 講義を展開することで消化促進に繋がり 定着度合が増すと考えております 少しでも良い講義を提供させて頂きたい!という気持ちは何年経っても変わりません よって いまだに講義前の準備には相当の時間を費やしています(1 講義5 時間くらいは普通です!) 次に意識しているのが 板書 です 板書は多くの方がテキスト等に写されます 理解推進板書 と まとめ板書 を駆使し 復習の際に テキスト等を確認することで 講義内容がイメージできるような わかりやすい板書を意識しています 講義を1 回聞くだけで定着できる方はおりませんので テキストのマークやメモ書きを多用し 最小の時間で復習して頂けるように心掛けております Q講師業のやりがい講師業のやりがいやはり 合格しました!先生のおかげです! のお言葉を頂けることですね 我々講師は 受講生の方に合格して頂くことが一番の使命と考えております もちろん 受講生の方々が合格された最大の要因はその方の 努力 であり 我々講師はきっかけに過ぎません それでも 合格された際には ありがとうございます とのお言葉を頂けます 講師業というのは 感謝をして頂ける職業であり また 受講生の方の人生に携わることが出来る職業です こんな経験をさせて頂ける職業はなかなかないと思います 私が講師として緊張する日が2 日あります 本試験当日と合格発表日です 本試験当日は受講生の皆さんが今まで一生懸命学習された成果を発揮して頂く大事な日です 緊張せずにはいられません そしてその成果が報われる合格発表日はさらに大事な一日です お電話やご来校されて合格のご報告を頂けたときは 本当に講師を続けていてよかったな と思う最高の瞬間です 講師業を続けてきて 多くの方々に感謝Q講師になったきっかけ講師になったきっかけ私が講師になったきっかけは 税理士試験の勉強を始めて2 年目に所得税の学習をしていた頃です その当時の担当講師から直接 講師業に興味はないか とお声掛け頂きました 実際に学生時代は 学校行事での司会進行など人前で話す機会が多く講師業に対する 憧れ もありましたが あまりにも唐突で最初は 冗談かな と思いました しかし 担当講師から講師業の魅力を教えていただき また 私が出会った講師は素晴らしい方が多かったので不安を感じながらも 講師になったことを覚えております 今となっては講師になって12 年目になりますが 今でも講師業のきっかけをつくっていただいた当時の担当講師には感謝しております Q業務で心掛けていること業務で心掛けていること私は講師業の中でも 講義 をメインに担当しております 特に講義は 受講生の方の合格に直結する大事な業務と考えております 私が講義を行う上で一番に考えているのが 受講生の方の目線を忘れない ということです 例えば 一つの規定を学習する際に 説明手法としてAパターンとBパターンがあるとします Aパターンの説明だと受講生の方はどう思うか またBパターンの説明だとどういう疑問点が出てくるかなどを常に考えながら 最良の説明手法を意通信 中継講義の担当として 大原講師陣の中でもトップレベルの講義を展開する朴先生講義の上手さはもちろんのこと 板書のわかりやすさには定評ありです! 興味がある方は 是非 所得税法 消費税法の受講をご検討下さい! 東京水道橋校税理士講座所得税法 消費税法担当朴明宏朴明宏パクミョンガン東京水道橋校税理士講座所得税法 消費税法担当特集 3 特集 3 特集 3 7

8 ウィン Vol.5 第 22 巻第 5 号通巻 198 号 2018 年 5 月 7 日発行 発行人 / 平澤哲 発行所 / 大原簿記学校 東京都千代田区西神田 最新の受験情報満載! 大原の税理士メルマガ毎月無料配信中! メルマガ登録はこちらから 大原メルマガ 就職活動を考える ~ 売り手市場だから 就職活動が上手くいく?!~ 税理士試験まであと約 3 ヶ月 ここからは とにかく勉強に集中と思っている方が多いと思います 就職活動は 売り手市場だから試験後 もしくは 12 月の試験結果をみてから考えればいいかな と先延ばしにする方も昨今増えています もし 売り手市場だから いつでもすぐに就職できる だからまだ就職活動は考えていない と楽観的になりすぎているようでしたら 少し考えを改めてこれ以降を読み進めてください いま自分が何のために勉強しているのか 資格を活かしてどう働いていきたいのか をもう一度 立ち止まってよく考えてみましょう 売り手市場だから簡単に就職ができるの?! 近年続いている売り手市場 求職者にとって非常に有利となってい ます しかし 売り手市場とはいえ事前の準備なしでは上手くいきません 例えば 求職者からの応募が集中する事務所 ( 法人 ) であれば 競争率が激しくなるため そのなかで自分をどうアピール出来るかがポイントになってきます それには 事務所 ( 法人 ) の求める人物像 能力 スキルを事前に知り 現在の自分と照らし合わせて考えておく必要があります また 事務所 ( 法人 ) は求職者の応募状況により 当初定めていた採用条件を変える場合があります 応募が少ない場合には ハードルが下がり 内定がとりやすくなるケースもありますが 逆に一人一人の選考がじっくり行われるということにもなります 例えば 実務経験有り 未経験 とハードルを下げた場合には それをカバーできる資格 ポテンシャルがあるかどうか というところにも焦点が当てられます 加えて なぜそこで働きたいと思うのか そこでどのように仕事をしていきたいのか という思いを きちんと事務所 ( 法人 ) 側に伝えられるかどうかでも結果が左右されます つまり 情報収集をせず ただやみくもに応募をする どんな仕事をしたいのか分からない 仕事に対する思いがない では論外です このように 売り手市場といえども 事前の準備なしでは簡単に内定を勝ち取ることはできません 売り手市場だからこそ 就職活動の準備はしっかり! ではどのように 就職活動を進めていけばよいでしょうか 多くの方は 大原の 就職情報誌 Win や 就職面談会 各事務所 ( 法人 ) のホームページや会社説明会 求人サイト等で情報収集されると思います 情報収集を進めていくと 複数の媒体に広告がでている事務所 ( 法人 ) は 目に入りやすくなります そのような事務所 ( 法人 ) は情報を得やすく 志望先の候補として挙げやすいです しかし 単に事務所 ( 法人 ) の知名度やイメージだけで志望先を決めてしまうと 入所後に 思っていたイメージと違った やりたい業務内容 仕事がなかった などとミスマッチが生じます もちろん 多少 就職 転職に関するご相談は大原キャリアスタッフ のミスマッチであれば柔軟に対応していくことも大切ですが 人によっては 売り手市場ゆえに理想の職場を求めて安易に転職を繰り返してしまうこともあるでしょう そうならないために 実際どんな準備から始めればよいでしょうか 一つ前の号 Vol.4 でも触れましたが まずは はじめの step 自己分析 をしていきましょう 就職活動のステップ step1 step2 step3 step4 自己分析企業研究応募書類面接対策 自己分析をするには 4 つのカテゴリーに分けて考えます カテゴリー確認すること自分に落し込む ( 例 ) 1. これまでの経験を振り返る 2. いまの自分を見つめる 3. 未来の自分を考える 4. 客観的に自分を見る 夢中になっていたこと 好きだったこと 興味を持っていたこと 家族 知人にインタビューしてみる 目標 夢 現在の状況と希望条件 大原キャリアスタッフ 各エリアによりご提供するサービスが異なります 税理士を目指すきっかけ 前職の経験 / 失敗 成功経験 自分の強みは何か 資格やスキル 経験から得たもの やりたい仕事 仕事に対する将来のビジョン 資格やスキルが志望先とあっているか 就職先を決める基準 以上のような様々な角度から自分と向き合いましょう そのなかで どのように仕事をしていきたいのか 仕事に対する目標 将来のビジョン どのような事務所 ( 法人 ) で働きたいか 活躍して貢献していきたいのか 事務所 ( 法人 ) の求める人材と自分がマッチしているのか をひとつひとつ掘り下げていきましょう その上で志望先を絞っていき 応募へと進みましょう まとめ 売り手市場であっても 事務所 ( 法人 ) の求める人物像 能力 スキルの基準を満たしていなければ採用には至りません そのため 自分の希望どおりの就職先が見つかるという保障もありませんし 現在の売り手市場もいつまで続くかは分かりません 皆さんが税理士試験に向けて計画的に勉強を進められているのと同じように いざ就職活動を始めようと思ったときに慌てることのないよう 就職 についても一度考えてみてください もし 就職に関することでご相談がある場合は 大原キャリアスタッフ にて承っておりますので是非ご利用ください ( 地域によってサービス内容が異な ります 詳しくは下記ホームページよりご確認ください ) 5 月は季節の変わり目ですので 体調管理に気をつけて税理士試験に挑んでくださいね! 皆さんのご健闘をお祈りしております 検索 次回の Vol. 6 号は 6 月発刊の予定となります

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