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こうだいわくや
5 years ago
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1 放牧履歴集計プログラム操作活用マニュアルプログラムの概要放牧履歴集計プログラム GRT(GrazingRecordTabulator) は牛の移動等を記録した野帳から牧区 ( 圃場 ) 別月別個体 ( 牛 ) 別に放牧実績を集計するプログラムです Excel(Version 2007 以降 ) の上で動作します GRTのプログラムファイルは放牧集計ブック.xla ですこのファイルをダブルクリックすると Excelが起動して GRTが読み込まれ起動します GRTが読み込まれたとき Excelの設定によっては図 1のような画面になります GRT プログラムがマクロで作成されているからです GRTを起動させるためにボタンマクロを有効にするをクリックしてください図 1 準備編 - 野帳からの転記 ( データ入力 )- 牛の移動を行った際に日付移動元移動先移動した頭数個体名を忘れずに記録しておきます記録は野帳でも構いませんし GRTプログラムのシート野帳の転記に直接入力しても構いません以下では野帳からの転記 ( データ入力 ) の方法を解説します (1) GRT が起動すると起動メニューが表示されます ( 図 2) 初めて GRT を利用す - 1 -

2 るときはボタン初めて利用しますをクリックします図 2 (2) 初めて利用しますをクリックするとシート野帳の転記の画面になりメッセージボックスが現れ記入の仕方が分からない方はメニュー [ 野帳転記シートの見本 ] を実行してください記入例が見られますと表示されます ( 図 3) 図 3 (3) そこで次のようにメニュー [ 野帳転記シートの見本 ] を実行します 1リボンに設置されているアドインタブをクリックするとメニュー [ 放牧集計 ] が表示されさらにメニュー [ 放牧集計 ] をクリックするとサブメニュー [ 集計作業 ( データチェックを含む )] [ 野帳転記シート新規作成 ] 等が表示されます ( 図 4) - 2 -

3 図 4 2 サブメニューからメニュー [ 野帳転記シートの見本 ] を見つけてクリックするとシート野帳の転記 ( 見本 ) の画面になります ( 図 5) 図 5 (4) この見本シートにならって図 3のシート野帳の転記に放牧記録を入力しますなおメニュー [ 放牧集計 ]-[ 野帳転記シート新規作成 ] をクリックするとシート野帳の転記が表示されます入力の形式に関しては見本シートを見てもらえばお分かりになると思いますが記入及び日数算定の留意点ルールについて述べておきます 1 記録は日付にしたがって古い順に入力してください日付順でない場合正しい集計ができませんその場合はその旨のメッセージが表示されます 2 移動する個体が2 頭以上いる場合はスラッシュ "/" で区切りますスラッシュは - 3 -

4 全角でも半角でも構いません 3 記録開始時にすでに放牧していた牛はその前日に牛舎からその牧区に入牧したと記録しますたとえば記録開始日が4 月 1 日ですでに放牧している個体 ( 牛 ) がいる場合その牛は3 月 31 日に牛舎からその牧区に入牧したとシート野帳の転記に入力します 4 放牧日数の算定では放牧開始 ( 入牧 ) 日はカウントせず放牧終了 ( 退牧 ) 日はカウントすることにしていますある個体 ( 牛 ) がある牧区から別の牧区に移動した場合 2つの牧区の放牧利用日数にカウントされることを避けるためです 5 入力データの英数字は半角と全角大文字と小文字は同じとみなされますたとえば aaaa の 4 文字は同じとみなされ 22 の 2つの数字も同じとみなされます操作編集計の方法と集計の結果として表示される何枚かのシートに関してその見方を解説します 1. 集計の実行 (1) 放牧の記録をシート野帳の転記へ転記する作業が終わったら集計処理になります集計処理のメニューは2つありますそれらはメニュー [ 放牧集計 ] の下にあるサブメニュー [ 集計作業 ( データチェックを含む )] と [ 集計作業 ( 月別集計を含む )] です初めてシート野帳の転記を作成したときあるいは作成した野帳の転記を修正してから再度集計処理をする時にはサブメニュー [ 集計作業 ( データチェックを含む )] を実行してください入力したデータに入力ミスが無いかをチェックしてから指定期間内のデータを処理します指定期間が指定されていないときは入力されたデータの全てを処理しますサブメニュー [ 集計作業 ( 月別集計を含む )] は牧区ごとの放牧頭数を月別に集計したいときに実行します 1つの年次 ( 暦年 ) の1 月から12 月までの放牧頭数を牧区別に集計します集計する年次は入力されているデータからGRTが推測して表示しますその年次で良ければ集計へ進み他の年次にしたいときは修正画面で変更してから修正へ進みますそれでは前段で見本としたシート野帳の転記 ( 見本 ) を2つの[ 集計作業 ] メニューで集計処理した結果を示しながらどんな内容が集計されるか紹介しましょう (2)[ 集計作業 ] メニューを実行すると集計結果 ( 清書 ) 集計結果牧区別要約個体別集計個体別要約月別放牧実績の 6 種のシートができます以下各シートごとに解説します 1 集計結果シート ( 図 6): 集計が終わると表示される表です牛舎から放牧する牧区を移動させる牛舎へ戻す等の個体 ( 牛 ) の移動記録が牛舎牧区ごとにまとめられて日付順に移動元移動先個体名等が整理されますこの表を元に以下の表が作成さ - 4 -

5 れます図 6 2( 清書 ) 集計結果シート ( 図 7): 集計結果シートをもとに牧区ごとに牧区に放牧されている牛が変わるまでを1つの期間として各期間ごとに期間の始めと終わり日数放牧実頭数延べ頭数入牧または退牧した頭数入退牧先の牧区名が表示されます各牧区の一番下の行の入牧頭数マークの付いて数字がありますこの数字は延べ頭数合計を日数合計で割った数値ですその牧区 1 日の平均放牧頭数を表しています図 7 3 牧区別要約シート ( 図 8):( 清書 ) 集計結果シートをもとに牧区ごとに放牧利用日数と利用頭数を集計した結果です集計期間中に最初に放牧に利用した年月日その日以後には放牧しなかった年月日前 2つの年月日間の期間日数期間日数のうち放牧されていた利用日数放牧された延べ頭数が表示されます - 5 -

6 図 8 4 個体別集計シート ( 図 9):( 清書 ) 集計結果シートをもとに個体 ( 牛 ) ごとにその牛が牧区を移動するたびに入牧日と退牧日入牧から退牧までの放牧日数放牧中の牧区名が表示されます図 9 5 個体別要約シート ( 図 10): 個体別集計シートをもとに個体 ( 牛 ) ごとに放牧利用日数と利用頭数を集計した結果です集計期間中に最初に放牧された年月日その日以後には放牧されなかった年月日前 2つの年月日間の期間日数期間日数のうち放牧されていた放牧日数が表示されますある牛の牧区名が記載されたセルを選んでメニュー [ 同居牛の一覧へ ] をクリックするとその牛がその牧区にいるときの同居牛がリストされている個所へジャンプします - 6 -

7 図 10 6 月別放牧実績シート ( 図 11): 牧区別要約シートをもとに牧区ごと月ごとの放牧頭数を集計した結果です牧場全体の月ごとの放牧延べ頭数も表示されます以上放牧記録の転記作業及び集計作業の方法と手順並びに集計結果の内容について述べました - 7 -

8 図 11 (3) コンテキストメニューメニュー [ 放牧集計 ] はリボンのタブアドインから選んで実行してきましたがシートの任意のセルで右クリックすると現れるコンテキストメニューのトップにも設置されていますのでそちらも利用してみてください ( 図 12) Excel 2003 までのバージョンではリボンによるメニューがなくて代わりにメニューバーがありましたがコンテキストメニューは新旧のバージョンで共通です図入力したデータにエラーがあったとき - 8 -

9 GRTに慣れないうちは不注意によって放牧記録の入力がGRTで決められた形式にあわないミスや個体 ( 牛 ) 名牧区名の一部転記漏れなどをしてしまうことがありますそれらによって集計作業でデータエラーが発生して集計が適切にできなくなりますデータのエラーチェックは集計作業のメニューを実行するたびに行われますエラーが発生したときはエラーメッセージが表示されてエラー対策に役立つ情報が示されますからそれを元にエラーを修正してくださいどんなミスをしてしまうことがあるか前もって知っておくこともエラー対策に有効ですから GRTの開発過程のテストや実際のデータでの集計作業で発生したエラーを紹介します (1) 日付が前後した例移動 ( 入退牧 ) の日付が前後していると日数計算でマイナス値がでたり退牧牛がいなかったり退牧区がなかったりしますのでエラーと判定されてその旨のメッセージが出ます ( 図 13) 図 13 (2) 牧区にいない牛を退牧させたデータの例ある牧区から個体 ( 牛 ) を移動する場合その牧区にいるはずなのでその牧区にいない個体 ( 牛 ) が移動したと入力されていると集計時にその旨のメッセージが出ますただし牛舎からある牧区に入牧する場合は牛舎にいる牛あるいは飼養している全頭の個体名が特定 ( 記録 ) されていないのでチェックされません ( 図 14) - 9 -

10 図 14 (3) 移動 ( 退牧 ) する牧区が初出である例ある牧区から個体 ( 牛 ) が移動 ( 退牧 ) する場合その牧区への移動 ( 入牧 ) 記録があるかをチェックして入牧記録のない場合にはその旨のメッセージが出ますただし入牧区があるか否かについてはあらかじめ牧区一覧があるわけではないのでチェックされません ( 図 15) 図 15 (4) 頭数欄と個体名欄に記入された個体数が一致しない例放牧牛の頭数に見合う個体数がないと延放牧頭数が過大に算出されたり過少になったりするのでエラーと判定されてその旨のメッセージが出ます ( 図 16)

11 図記録漏れや入力の誤りをなくすために上述のように個体名や牧区の入力ミスのほか野帳への記録漏れがあると放牧履歴を集計することができませんとくに記録漏れは早めに確認する必要がありますこのため野帳に記録した牛の移動実績は毎月 GRTに入力し集計することをお勧めしますそのことにより記録漏れや入力ミスに早く気づき年末の集計がスムースにできます 4. 入力データの保存と再利用入力したデータと集計結果は Excelのメニュー [ 名前を付けて保存 ] で保存できます保存したファイルを再利用するには 1ページに記述されていた手順でGRTを起動し起動メニューのボタン作成済みのファイルを利用しますをクリックして保存したファイルを開きますそのファイルでデータを追加したり修正したり集計作業をし直すことができます

12 活用編 1. 牧区 ( 圃場 ) ごとの牧養力の把握と牧養力向上へ向けた対応への活用牧区別要約シート ( 図 7) と各牧区 ( 圃場 ) の面積から各牧区の面積あたり牧養力を計算することができます ( 表 1) 各牧区の草種肥培管理排水条件と牧養力を照らし合わせることで牧養力向上に必要な対策が明らかになりますたとえば, 表 1 からは排水不良牧区の牧養力が低く, 圃場の排水改善が牧養力向上に必要なことが分ります表 1 牧区別の牧養力と草種圃場条件との関連性牧区名面積 ( m2 ) 放牧延べ頭数 ( 日頭 ) 牧養力 ( 日頭 /10a) 草種圃場条件等 A~B 7, イタリアンライグラスーミレット排水良 C1~C4 8, イタリアンライグラスー野草 C5~C8 7, バヒアグラス D 5, イタリアン ( 採草 ) ーミレット排水不良 E 1, 飼料イネ ( たちすずか ) F 7, イタリアン - 野草排水不良 2. 圃場 ( 牧区 ) ごとの月別の牧養力の把握と放牧期間中の可食草の安定供給放牧延長に向けた対応への活用月別放牧実績シート ( 図 11) から各牧区及び牧場全体の月別の放牧延べ頭数を把握することができます ( 図 17) また各牧区( 圃場 ) の面積をもとに各牧区の月別の牧養力 ( 面積当たり放牧延べ頭数 ) を把握することができます ( 図 18) これをもとに, 放牧期間を通した牧草の安定供給と放牧期間の延長に有効な草種等の把握が可能になりますたとえば図 17からは 11 月 12 月に牧場全体の牧養力が低くなっていることが分ります図 18からは 10 月から12 月にE 牧区の牧養力が著しく高いことが分りますそこから放牧期間の延長をはかるためには E 牧区で利用している飼料イネの作付を拡大すること等が示唆されます

13 放牧延べ頭数 A~B C1~C4 C5~C8 D E F 牧区別月別放牧実績 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月図 17 牧区別月別放牧実績牧養力 ( 日頭 / 月 10a) 60 牧区別月別牧養力 A~B C5~C8 E C1~C4 D F 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月図 18 牧区別月別牧養力 3. 耕畜連携助成事業の実績報告への活用転作田での放牧 ( 水田放牧 ) を行う場合耕畜連携助成 ( 水田活用の直接支払交付金 ) の対象となることから圃場ごとの管理及び放牧実績の提出を求められることがありますその際牧区別要約シート ( 図 8) に牧草播種日や施肥日を追記することにより助成事業の実績報告書として活用することができます ( 表 2)

14 表 2 牧区 ( 圃場 ) 別の放牧管理と放牧実績 ( 耕畜連携助成への実績報告書式例 ) 牧区名牧草播種放牧実績施肥播種日草種播種量放牧開始放牧終了放牧日数放牧延べ頭数 A イタリアン 10/15:40kg 2012/4/ /11/ /10/15 B1 3kg/10a ミレッ 3/5:20kg 2012/4/1 2012/11/ /7/20 B4 ト3.5kg/10a 7/20:30kg 2012/4/1 2012/9/ C1 2012/6/3 2012/11/ C2 10/15:40kg 2012/4/ /12/ /10/20 イタリアン3kg C3 3/5:20kg 2012/4/ /10/ C4 2012/4/1 2012/12/ C5 2012/4/ /4/ バヒアグラス C6 2011/5/ /5/5 2012/12/ kg イタリアン 10/30:30kg C7 2011/10/30 3kg 2012/5/ /11/ C8 2012/7/ /11/ D1 2012/9/ /10/ /15:40kg D2 2011/10/20 イタリアン3kg ミ 2012/9/ /9/ /5:20kg D3 2012/7/22 レット3.5kg 7/22:30kg 2012/9/5 2012/11/ D4 2012/8/ /10/ E 6/20 田植え飼料イネ 6/15:50kg 9/10:10kg 2012/10/ /12/ F 2011/10/30 イタリアン3kg 10/30::20kg 2012/5/9 2012/10/ 栽培関係の情報を追記 4. 個体 ( 牛 ) ごとの原価計算等への活用肉用牛繁殖経営では, 個体別集計の要約シート ( 図 10) と舎飼時と放牧時の1 日当たり飼料代等から, 個体ごとの年間の飼養経費を試算することもできますこの飼養経費と個体ごとの資質 ( 分娩間隔, 子牛の販売価格 ) を照らし合わせることで, 個体ごとの収益把握が可能になりますこれらの情報をもとに, 経営全体の収益向上につながる家畜飼養計画等へ応用することができます

年齢別人数計算ツールマニュアル

年齢別人数計算ツールマニュアル年齢別人数計算ツールの使用手引本ツールは学校基本調査の調査項目である年齢別入学者数を学生名簿等の既存データを利用して集計するものです < 対象となる調査票 > 1 学校調査票 ( 大学 ) 学部学生内訳票 ( 様式第 8 号 ) 2 学校調査票 ( 短期大学 ) 本科学生内訳票 ( 様式第 10 号 ) < 年齢別人数計算ツールの使用の流れは以下のとおりです > 巻末に補足事項の記載がございます