事業環境と今後の取り組みの方向性 事業環境 世界の動向 自動車業界 IT の進行による社会の変化 ゼロエミッション 自動運転 コネクティッド ライフスタイルの変化 ( 所有から利用へ ) かつて体験したことがない急激な構造変化の波 将来の競争力強化に向けグループとしての一体感変化への対応力の強化に向

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1 持続的成長に向けた競争力強化への取り組み 2017 年 10 月 31 日 アイシン精機株式会社取締役社長伊原保守

2 事業環境と今後の取り組みの方向性 事業環境 世界の動向 自動車業界 IT の進行による社会の変化 ゼロエミッション 自動運転 コネクティッド ライフスタイルの変化 ( 所有から利用へ ) かつて体験したことがない急激な構造変化の波 将来の競争力強化に向けグループとしての一体感変化への対応力の強化に向けた取り組みを推進 取り組みの方向性 グループ方針のもと新たな成長に向けた取り組みを推進 グループ方針 取り組みの方向性 取り組み 次世代を見据えた成長戦略の加速 既存事業の競争力強化 持続的成長を支える経営基盤の再強化 バーチャルカンパニー体制 ゼロエミッション 自動運転技術 コネクティッドカーなど自動車業界の急激な変化への対応 現在の経営を支える既存事業の競争力強化を進め 利益確保の根幹を固める 成長戦略や競争力強化を支える経営の足元部分 ( 安全 品質 収益体質 ) の再強化 グループ一体となった次世代開発体制のスタート 競争力強化に向けた事業再編と課題解決活動の推進 成長事業の対応強化 グループ連携での業務の効率化 高度化 1

3 各事業での取り組み 事業既存事業の競争力強化次世代を見据えた成長戦略の加速 Ⅰ Ⅱ パワートレイン走行安全 1 グローバルでの AT 需要拡大への対応 3 回生 / 制御ブレーキの増産対応 4 事業再編による基本ブレーキ強化 2 電動化に向けたパワートレインユニットの開発 5 車両運動統合制御の開発 6 自動バレー駐車の開発 本日説明 Ⅲ 車体 重複領域再編による事業効率の向上 おもてなしサービスの開発 Ⅳ 情報 電子 電子部品の競争力強化 (ECU シンプルスリムライン導入他 ) 位置情報活用サービスの開発 パワトレ電動化をにらんだ要素技術開発強化 2

4 Ⅰ パワートレイン事業 市場変化と取り組みの方向性 パワートレイン別自動車市場予測 (EV 拡大シナリオ ) 10,000 増加 EV 5,000 増加 増加 減少 PHV HV 自動機 (AT 他 ) MT '17 '20 '25 '30~'40 ( 年 ) 次世代を見据えた成長戦略加速 2 モータ HV で培った技術基盤を活用した電動化へのラインナップ拡充 1 モータ HV の取り込みによる AT 生産能力の維持 既存事業の競争力強化 中国 日本を中心としたグローバルでの生産能力を増強 - 組立 : 国内生産能力の更なる拡充 - 機能部品 : グループ総力による粗材からの一貫生産体制の効率的な強化 3

5 Ⅰ パワートレイン事業 : 既存事業の競争力強化 1 グローバルでの AT 事業拡大への対応 中国 日本を中心にグローバルで生産能力を増強 16% AT 生産台数 17% シェア 20% AT 生産台数自動機 +HEV 市場台数 1,250 自動機需要増 電動化拡大を見極め 決定分 地域別生産台数 中国 アセアン 商用 FR 増産 -AW タイ能増 :20 中国 OEM の需要増に対する現地生産の拡大 - 天津 AW 能増 :30 日本 北米 足元の拡大と TNGA への切替対応 - 既存工場能増 :40 -AW 瑞浪設立 :40 ( 年度 ) 投資効率の向上に向け様々な方法を検討 4

6 AT生産能力の増強 組立 株式会社エィ ダブリュ瑞浪 所在地 新会社 岐阜県瑞浪市 天津エィ ダブリュ自動変速機有限会社 組立能力増強 所在地 中国天津市 新設ライン FF8速AT組立 1ライン40万台 AT部品加工 新設ライン FF6速AT組立 1ライン30万台 生産開始 AT組立 2019年2月 部品加工 2018年12月 生産開始 2019年4月 2017年9月26日ニュースリリース済み 土地取得のみ 5

7 AT 生産能力の増強 ( 構成部品 ) アイシングループ総力での粗材からの一貫生産体制の効率的な強化 粗形材 部品加工 サブ組立 AT 組立 アイシン精機 アイシン高丘 アイシン新和 アイシン エィ ダブリュ工業 アルミ部品 ( ダイカスト ~ 加工 ) 西尾ダイカスト工場南棟拡張 所在地 生産品目 拡張規模 生産開始 鋳鉄部品 ( 鋳造 ~ 加工 ) アイシン高丘本社工場拡張 所在地 愛知県西尾市トランスミッションケース ( アルミタ イカスト ) I 期 : 11,100m2 II 期 : 5,400m2 I 期 : 2017 年 8 月 ~ II 期 : 2018 年 10 月 ~ 愛知県豊田市 生産品目テ フケース ( 加工 ) 拡張規模 生産開始 600 m 年 5 月 ~ 高機能部品 ( プレス ~ サブ組立 ) プレス工程は既存工場を活用 アイシン新和本社工場拡張 新工場取得 ( 予定 ) 100m Ⅱ 期 工場完成予想図 54m Ⅰ 期 ( 今回増築 )( 竣工済 ) 所在地 111m 富山県入善町 生産品目テ フケース ( 加工 ) 拡張規模 生産開始 所在地 生産品目 取得建屋生産開始 2,800 m 年 6 月 ~ 福井県若狭町トルクコンハ ータ他 ( サフ 組立 ) 47,100m 年 5 月 ~ グループ一体での AT の競争力確保 6

8 Ⅰ パワートレイン事業 : 次世代成長領域 2 電動化に向けたパワートレインユニットの開発 2 モータ HV で培った技術基盤を活用し 電動化に向けたラインナップを拡充 セグメント 2 モータ PHV 1 モータ 48V/PHV eaxle EV FCV 1 モータ 48V 中期的な成長領域として強化 FF 軽四 /A B 開発の加速 (1 モータは 18 年量産化に向け開発推進 ) 中国 欧州メーカーへの提案強化 既存 AT の生産ラインを活用し現地生産化 C 大型 C D~ 量産中 eaxle PHV への応用を見据え開発強化 プレミアム四駆車向けにラインナップを拡大 高容量車用商品はバッテリー追加で PHV 用電動システムとしての展開も視野に開発強化 FR 小型 D D SUV /LDT トラック 量産間近開発中 EV FCV 長期的なコア事業にすべく強化 モータ インバータ 減速機 変速機セットの EV ユニットパッケージとして提案 リアステア 回生協調含むブレーキを含めた制駆動システム制御が可能なシステムを開発 7

9 1 モータ HV 開発の取り組み 従来 AT ユニット 1 モータ HV ユニット T/A T/A 8 速 AT T/A 追加 モータ 8 速 AT 廃止トルクコンバータ 追加 エンジン切り離しクラッチ 特徴とうれしさ特徴とうれしさ 既存 AT のトルクコンバータの位置にモータ + クラッチを置いた 1 モータ HV システム 1 モータ HV はグローバルでの既存 AT 生産設備が流用可能 内蔵クラッチでエンジンと切り離しができ EV 走行が可能となり大幅な燃費向上を実現 エンジン出力にモータをアドオンし ワンクラス上の発進加速性能を実現 変速フィーリングは既存 AT と同等以上を達成 8

10 1 モータ HV 開発の取り組み 10,000 トランスミッション別自動車市場予測 (EV 拡大シナリオ ) EV 1 モータ 2 モータの駆動力比較 エンジントルク (N m) 5,000 増加増加減少 2 モータ HV 1 モータ HV 自動機 (AT 他 ) 2000 車両重量 (kg) MT 2 モータ HV 優雅でしなやかな走り 市街地燃費に優れる 1 モータ HV 高トルク車との相性の良さ 高速燃費に優れる 1 モータ 2 モータのラインナップを持つことによる提案力の強化により ハイブリッド市場で確固たる地位を築く 9

11 EV 開発の取り組み EV 化による構成部品変化とアイシンの取り組み エンジン本体 シリンダヘッド シリンダヘッドカバー シリンダブロック ピストン コネクティングロッド カムシャフト シリンダライナ クランクシャフト VVT 各ベアリング 動力伝達装置 トランスミッション デファレンシャル トルクコンバータ クラッチ 油圧ブレーキ 油圧装置 ブースター マスタシリンダ ガソリン車 潤滑装置 オイルポンプ オイルフィルタ オイルパン オイルクーラ 吸気装置 エアクリーナ スロットルボデー インテークマニホールド レゾネータ 点火装置 点火コイル 点火プラグ 始動装置 スタータ フライホイール 青字 : アイシングループ製品 燃料装置 燃料タンク 燃料フィルタ 燃料ポンプ インジェクタ 燃料パイプ 冷却装置 ウォーターポンプ 冷却水バルブ ラジエータ ホース グリルシャッター 排気装置 エキゾーストマニホールド マフラー Fr/Rrパイプ シャシ装置 サスペンション 制御サス EV 電動ユニット 2 次電池 モータインバータ変速機 減速機 電池構成部品バッテリーフレーム車載充電器 DC/DCコンバータ 非接触走行中給電 回生協調ブレーキ 高電圧配線 電動ブレーキ 軽量骨格 電動ハ キュームホ ンフ 冷却装置 電動コンプレッサ 白ヌキ : アイシングループ製品 内燃機関からの電動化により部品は大きく様変わりするが多くの EV 主要部品の開発にも早期着手し 開発を強化 10

12 Ⅱ 走行安全事業 市場変化と取組みの方向性 主要ブレーキコンポーネントの様変わり 技術動向 パワトレ 電動化 自動運転 ガソリン '20 レベル 2 レベル 3 HV PHV レベル 4 FCV EV 次世代を見据えた成長戦略加速 自動運転実現に向けた車両運動統合制御分野と自動ハ レー駐車分野の開発加速 ブレーキコンポーネントへの影響 回生 / 制御ブレーキ基本ブレーキ 加圧制御 パーキングブレーキ 負圧ブースタ ABS ESC 機械式 電動ブースタ 回生協調 低負圧対応 自動緊急フ レーキ自動運転対応 電動式 ( キャリパ一体式電動パーキングブレーキ等 ) 次世代制御製品 既存事業の競争力強化 電動化の拡大と自動緊急ブレーキ (AEB) の高度化に向けた進化 - 回生協調ブレーキ : 国内生産能力の拡充 - 制御ブレーキ : 次世代開発と生産拡大 電動パーキングブレーキ普及拡大を踏まえた役割分担明確化 ( 事業再編 ) - アドヴィックス主体の事業運営体制を確立 11

13 Ⅱ 走行安全事業 : 既存事業の競争力強化 3 回生 / 制御ブレーキの増産対応 回生協調ブレーキ制御ブレーキ ~ 150 ~ アドヴィックス 電動化 自動運転の進展で回生協調ブレーキ 制御ブレーキの需要が増加生産台数見通し 168 ( 年度 ) アイシン精機 電動化の進展で モータ ECU 等電子デバイスの需要が増加生産台数見通し モータ ECU 半田工場の拡張を検討 ( 年度 ) ~ 400 ~ 1900 ( 年度 ) ( 年度 ) 12

14 Ⅱ 走行安全事業 : 既存事業の競争力強化 4 事業再編による基本ブレーキ強化 アドヴィックスを主体とした事業運営体制へ再編し 最適生産体制の構築 新製品開発等の連携により基本ブレーキ事業の競争力を強化 アドヴィックスグループ アドヴィックス ADS システム設計 刈谷工場 基本フ レーキ ( アクチュエーション ) 製品の主力工場 [ 主な製品 ] ブースタ / マスターシリンダ ディスクブレーキ ドラムブレーキ関連 半田工場 拡大する回生 / 制御ブレーキの主力工場 [ 主な製品 ] 回生協調ブレーキ 制御ブレーキ (ESC) 連携強化 最適生産 豊生ブレーキ ドラムブレーキ設計 基本フ レーキ ( ファウンテ ーション ) 製品の生産拡大 [ 主な製品 ] ドラムブレーキ ディスクブレーキ アクスルハウジング AS ブレーキ 拡大する電動ハ ーキンク フ レーキの主力工場 [ 主な製品 ] 電動ハ ーキンク フ レーキ ディスクブレーキ 日清紡ブレーキ新会社 豊生ブレーキのアドヴィックス連結子会社化 アドヴィックスの持株比率 : 50.1% ( 第三者割当増資の引受け ) 増資実施時期 : 2018 年 2 月末 ( 予定 ) 豊生ブレーキによる日清紡ブレーキのドラムブレーキ事業譲受 実施時期 : 2018 年 2 月末 ( 予定 ) 公正取引委員会の承認前提 譲受事業概要 製品 : 乗用 商用ドラムブレーキ 得意先 : 日野 スズキ フォード他 売上 : 150 億円 (2017 年 3 月 ) 拠点 : 愛知県豊田市 タイ国 2017 年 8 月 30 日ニュースリリース済み 13

15 Ⅱ 走行安全事業 : 次世代成長領域 5 車両運動統合制御の開発 車両運動統合制御とは < 認知 > < 判断 > < 実行 > センサ 認識センサ ドライバ情報 クラウド インフラ 高精度地図 周辺環境を認識する 自車周辺の状況車 障害物等 他車 他車 他車 自動運転 / 運転支援 自車位置を推定する 目的地までの位置自車走行の位置 走行計画を立てる 走行軌跡を設定走行速度を設定 他車 他車 他車 車両運動統合制御 車両の運動を実行する 軌跡 ( 走行計画 ) 追従制御 車両を目的地まで導く アイシン Gr 取組み アクチュエータ 実際に動かす 走る ハ ワートレーン 曲がる ステアリンク 止まる フ レーキ 車両を動かすアクチュエータへは 様々な要求 ( ) を一括管理して 車両運動統合制御が実行 現時点での様々な要求 ABS/ESC クルーズコントロール レーンキープ 自動ブレーキ 今後増える様々な要求 自動運転 運転支援 渋滞追従 自動駐車 車両運動制御 車両の安全を確保する 乗り心地 サスヘ ンション 14

16 Ⅱ 走行安全事業 : 次世代成長領域 5 車両運動統合制御の開発 車両運動統合制御により実現できるうれしさ 大 コントロール量 スムーズで快適な挙動 渋滞追従 自動駐車 スムーズで安定した挙動 クルーズコントロール レーンキープ 自動ブレーキ ストレスフリー 安定した緊急回避挙動 < 回避性能 UP> ABS 限界域 ESC スムース な速度制御 安定したライントレース 小 段差補助 安定 両状態 限界 普段使いの運転において 安心 安全 上質な乗り心地 運転する楽しさを実現 15

17 6 自動バレー駐車の開発 駐車をめぐる全ての課題を解決する 駐車支援システム (IPA) のコア技術を発展させ 専用駐車場での完全無人型自動バレー駐車の技術を早期に確立 16

18 ⑥自動バレー駐車の開発 自動バレー駐車のシステムとうれしさ 出庫 入庫 専用降車場で降車後 駐車指示をリモコンで出すと クルマが自動で 駐車場へ移動する クルマが駐車場内を無人自動低速走行し 自動駐車する うれしさ リモコンで出庫指示を出す クルマが駐車場内を自動低速走行し 専用降車場で停車 駐車の煩わしさ解消 駐車の煩わしさを完全に解消する 歩行 運搬負担低減 店舗から駐車場までの移動がいらなくなる 事故の低減 駐車場内の自動走行により駐車場内の事故を低減 犯罪の防止 駐車場内に人が入らないため 犯罪が防止される 17

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