( 参考 ) Ⅲ. 個別事象 Ⅲⅰ. 上水道被災直後の被害最大で約 832 万人 ( 全体の 94%) が断水すると想定復旧推移発災 1 日後で約 45% まで断水が解消発災約 40 日後にはほとんどの断水が解消被害の主な要因津波遡上による取水制限震度が大きく液状化の可能性が高い地域に

Size: px

Start display at page:

Download "( 参考 ) Ⅲ. 個別事象 Ⅲⅰ. 上水道被災直後の被害最大で約 832 万人 ( 全体の 94%) が断水すると想定復旧推移発災 1 日後で約 45% まで断水が解消発災約 40 日後にはほとんどの断水が解消被害の主な要因津波遡上による取水制限震度が大きく液状化の可能性が高い地域に"

こうじあみおか
5 years ago
Views:

1 平成 26 年 1 月大阪市危機管理室大阪府域の被害想定 ( ライフライン等施設被害経済被害等 ) の公表について平成 26 年 1 月 24 日に大阪府防災会議第 5 回南海トラフ巨大地震災害対策等検討部会において公表される被害想定結果 ( ライフライン等施設被害経済被害等 ) の概要は以下のとおりである Ⅰ. 被害想定ケース項目検討条件ケース数備考 1 震度分布陸側ケース ( 内閣府想定ケースより抽出 ) 1 ケース府域に最大の被害が想定されるケース 2 津波波源 3 施設条件地震火災津波避難 4 季節時間帯波源 : ケース 4 / 施設条件 : 条件 1 ( 内閣府想定ケースより抽出 ) 冬 18 時夏 12 時避難行動別の比率 1 ケース府域の浸水体積が最大となるケース条件 2 ケース内閣府の公表結果から地震火災による被害が最大となる冬 18 時津波の人的被害のケースと整合 5 風速別 1% 超過確率風速 1 ケース平均風速より大きい超過確率 1% を選択 6 行動別 7 時間帯避難迅速化早期避難率低夜間昼間 2 ケース避難行動による効果をみるため 2 ケース避難が遅れる可能性のある夜間大阪市内の人口が多い昼間直接避難避難する用事後避難切迫避難あるいは避難しない避難開始時間発災 5 分後発災 15 分後津波到達後避難迅速化 100% 0% 0% 早期避難率低 20% 50% 30% ( 夜間 (18 時 ) については避難開始をそれぞれ 5 分加算 ) Ⅱ. 全体概要 ( 各項目の値はそれぞれの最大値を示す ) ライフライン項目単位内閣府公表 (H ) 大阪府今回推計 (H ) 東南海南海地震大阪府推計 (H19.3) 参考上町断層帯地震大阪府推計 (H19.3) 上水道断水人口人約 4,300,000 8,320,730 2,670, , ,000 5,446,000 2,194,000 下水道機能支障人口人約 7,200, , ,778 電力停電軒数軒約 4,500,000 2,341, ,836 78,606 25,802 2,003, ,567 ガス供給停止戸数戸約 570,000 1,154, , ,931,000 1,195,000 固定電話不通契約数件約 1,400,000 回線 1,415, , 回線 0 回線 913,031 回線 525,125 回線交通施設被害生活への影響その他経済被害携帯電話停波基地局率 % 道路注 ) 内閣府公表 : 地震動による堤防水門の機能不全を考慮した場合地震ケース : 陸側津波ケース :3 府域平均被害の大きい大阪市域における閉塞率を高く推計 2 空港については内閣府は関西国際空港のみ調査大阪府は 3 空港について確認 3 府下市町村の余剰分を不足する市町村へ配分被災箇所箇所約 1,400 1, 道路閉塞率 % 鉄道被災箇所箇所約 1,500 1,474 港湾係留施設被災箇所箇所約防波堤被災延長 km 約空港 2 機能障害避難者避難者数 ( ) は避難所生活者数人約 1,500,000 1,915,224 (1,177,950) 1,248,089 (821,191) 4 コンビナートについては大阪府石油コンビナート等防災本部の地震津波被害想定等検討部会にて検討中 (74,623) (35,249) (813,924) (343,541) 帰宅困難者帰宅困難者数人約 120 万 ~150 万 1,463, ,614 1,400, ,000 物資飲料水不足量 (1~7 日間 ) 万リットル約 1,500 8,931 2,965 非常食不足量 (1~7 日間 ) 万食約 1,390 3,220 2,329 毛布不足量万枚約医療機能医療対応力不足数人 70,481 55,182 災害廃棄物等発生量万 t 約 4,400~4,500 2,201~2,414 1,059~1, ,015 1,793 エレベータ閉じ込め停止エレヘータ台数台約 10,500 11,924 6,616 3,852 27,331 危険物コンヒナート施設施設約 50 4 文化財箇所長期湛水 ha 4,055 資産等の被害額兆円約約 1.4 約 11.4 生産サービス低下兆円 5.6 約 0.01 約 8.2

2 ( 参考 ) Ⅲ. 個別事象 Ⅲⅰ. 上水道被災直後の被害最大で約 832 万人 ( 全体の 94%) が断水すると想定復旧推移発災 1 日後で約 45% まで断水が解消発災約 40 日後にはほとんどの断水が解消被害の主な要因津波遡上による取水制限震度が大きく液状化の可能性が高い地域において水道管が破損非常用電源のないポンプ場が機能停止復旧の考え方 < 浄水場 > 上流からの緊急放流 ( 津波遡上による塩分の淡水化 ) 取水可能な浄水場の最大限の活用干満差を活用し時間制限を設けた取水を再開 < 管路 > 配水を継続しながら順次復旧を実施断水人口 ( 人 ) 断水率 (%) 被災直後 8,320,730 2,670, 被災 1 日後 3,998,784 1,351, 被災 4 日後 3,805,083 1,287, 被災 7 日後 3,596,262 1,220, 被災 1ヶ月後 1,265, , 被災約 40 日後 94,101 32, 給水人口 ( 人 ) 8,850,887 2,670,701 Ⅲⅱ. 下水道被災直後の被害最大で約 33 万人 ( 全体の 4%) が利用困難になると想定復旧推移発災 7 日後で 1.7% まで機能支障が解消発災約 1 ヶ月後にはほとんどの機能支障が解消被害の主な要因津波浸水や非常用電源がないことでポンプ場の機能が停止震度が大きく液状化の可能性が高い地域において管路が破損復旧の考え方 < ポンプ場 > ポンプ車等の確保によりポンプ場の機能を確保 < 管路 > 下流側より順次復旧を実施支障人口 ( 人 ) 機能支障率 (%) 被災直後 327, , 被災 1 日後 327, , 被災 4 日後 249, , 被災 7 日後 136,612 13, 被災 1ヶ月後処理人口 ( 人 ) 8,070,895 2,662,540 Ⅲⅲ. 電力被災直後の被害最大で約 234 万軒 ( 全体の55%) で停電が発生すると想定復旧推移停電軒数 ( 軒 ) 停電率 (%) 発災 1 日後で約 15% まで停電が解消発災 1 週間程度で応急送電がほぼ完了被災直後 2,341, , 津波浸水エリアについては進入可能となった時点で復旧被災 1 日後 662, , を開始することとし進入可能時期が不明なため復旧想被災 4 日後 338, , 定には加えていない被災 7 日後被害の主な要因 276,754 93, 発電所の緊急停止による需給バランスの乱れによる一時的な停電建物倒壊や漂流物による電柱被害被災 1ヶ月後供給件数 ( 軒 ) 254,969 4,260,731 88,019 1,466, 復旧の考え方一時停止した発電所の復帰により送電を再開被害の少ない他府県や他電力からの復旧応援緊急度に応じ個別応急送電を実施非浸水域等の作業が可能なところから順次復旧を開始津波浸水の著しいエリアについても進入可能となった時点で復旧を開始およそ 1 ヶ月で復旧完了見込み全半壊家屋を含む

3 Ⅲⅳ. ガス被災直後の被害最大で約 115 万戸 ( 低圧供給の約 34%) の供給が停止すると想定復旧推移復旧対象となる供給停止率 (%) 発災 1ヶ月後には供給停止率が約 2% まで解消供給停止戸数 ( 戸 ) 被害の主な要因地震の SI 値が60カイン以上に相当する概ね計測震被災直後 598, , 度 5.75 以上のエリアが大半となるブロックを安全被災 1 日後 597, , 措置のため供給停止被災 4 日後 581, , 津波による建物の全半壊エリアを供給停止被災 7 日後 SI 値 : 地震動による一般的な建物の平均的なゆれ速度 552, , 被災 1 ヶ月後 82,980 69, 復旧の考え方供給再開する際には設備の安全確認のため道路側のガス管だけでなく全ての利用者の敷地内のガス管など供給戸数 ( 戸 ) 3,439,521 1,319,899 に異常がないことを確認広域災害のため他ガス事業者からの応援は考慮せず自社体制で対応することとし資機材道工具は必要数確保緊急度に応じ個別臨時供給( 災害拠点病院等の社会的重要施設等 ) を発災当日より実施早期復旧を目指し供給エリア全体を見て設備被害の少ないと考えられる供給ブロックに優先して着手 2 次災害防止のため全半壊建物については復興に合わせて対応し約 5 週間後に復旧完了の見込み全半壊家屋は除く Ⅲⅴ. 固定電話被災直後の被害最大で約 142 万件 ( 全体の約 56%) で通話支障が発生すると想定被災直後は輻輳により大部分の通話が困難不通契約数 ( 件 ) 不通契約率 (%) 復旧推移発災後約 1ヶ月程度で約 3% まで解消被災直後 1,415, , 被害の主な要因被災 1 日後 384, , 建物倒壊や漂流物による電柱被害被災 4 日後 228, , 津波による建物被害被災 7 日後 191, , 需要家側の停電による不通被災 1ヶ月後 84,000 75, 契約数 ( 件 ) 2,539,500 1,116,000 NTT 等通信事業者の合計 Ⅲⅵ. 携帯電話被災直後の被害発災当日に最大で全体の48.5% の基地局が停波すると想定被災直後は輻輳により大部分の通話が困難停波基地局率 (%) 不通ランク 2 復旧推移発災後約 7 日間程度で約 5% まで解消被災直後 A B 被災 1 日後被災 4 日後被災 7 日後被災 1 ヶ月後総基地局数 ( 局 ) 1 20,239 8,469 携帯 4 社合計 2 不通ランク A: 非常につながりにくい / 不通ランク B: つながりにくい不通ランク C: ややつながりにくい / : わずか Ⅲⅶ. 道路被害状況 1,883 箇所で被害が発生すると想定道路 ( 幅員 13m 未満 ) の 5% で閉塞が発生すると想定被害の主な要因揺れ及び津波による被害揺れ液状化による建物倒壊や焼失等により全半壊が多く道路幅員が狭い地域被害箇所数 ( 箇所 ) 1, 道路総延長 (km) 23,338 5,270

4 Ⅲⅷ. 鉄道被害状況在来線は 1,452 箇所新幹線は 22 箇所で被害が発生すると想定被害の主な要因揺れ及び津波による被害 Ⅲⅸ. 港湾被害状況係留施設の159 箇所 ( 約 33%) で被害が発生すると想定防波堤の14,310m( 約 52%) で被害が発生すると想定被害の主な要因係留施設: 揺れによる被害防波堤 : 地震の揺れによる沈下を考慮したうえで津波の越流による被害 Ⅲⅹ. 空港空港名ターミナルビル等滑走路津波浸水対策関西国際空港ターミナルビルは耐震性を有している機能支障の可能性はほとんどない対策を実施中大阪国際空港本館部分は耐震性を有している本館以外の一部の建物は耐震性能を満たしておらず今後対応を実施機能支障の可能性はほとんどない八尾空港調査解析については今後実施予定庁舎は平成 26 年度に対策完了予定 ( 定期民間航空機が就航している空港から順次調査その他の建物は耐震性を有している解析等を実施中 ) Ⅲⅹⅰ. 避難者数被害状況発災 1 ヶ月後に最大で約 192 万人発生すると想定被害の主な要因津波浸水域は避難指示に従い全員避難建物被害と断水の影響により避難避難者数 ( 人 ) 合計避難所避難所外被災 1 日後 1,818,415 1,248,089 1,177, , , ,898 被災 1 週間後 1,712, ,728 1,060, , , ,043 被災 1 カ月後 1,915, , , ,057 1,340, ,466 被災約 40 日後 924, , , , , ,307 Ⅲⅹⅱ. 帰宅困難者数発生状況発生当日に最大で約 146 万人と想定地震後しばらくして混乱が収まり帰宅が可能となる状況になった場合において遠距離等の理由により徒歩等の手段によっても当日中に帰宅が困難になる人主要駅における帰宅困難者数主要駅帰宅困難者数 ( 万人 ) 大阪駅梅田駅周辺 18.3 難波駅周辺 9.5 天王寺駅阿倍野橋駅周辺 5.3 京橋駅 OBP 周辺 4.1 鉄道駅を中心とする 4 平方キロメートル内の帰宅困難者数

5 Ⅲⅹⅲ. 物資物資不足量飲料水と食糧の不足量は発災後 1 週間の合計が最大で約 8,931 万リットル約 3,220 万食と想定毛布の不足量は最大で約 59 万枚と想定飲料水 ( 万リットル ) 食糧 ( 万食 ) 必要量備蓄量不足量 1~3 日間 6,05 7 2,00 5 1, ,42 8 1,44 0 4~7 日間 4,50 3 1, ,50 3 1,52 6 合計 10,56 0 3,53 1 1, ,93 1 2,96 5 1~3 日間 1,96 4 1,34 8 1, ,21 4 4~7 日間 2,46 6 1, ,46 6 1,11 6 合計 4,43 0 2,46 1, ,22 0 2,32 9 毛布 ( 万枚 ) Ⅲⅹⅳ. 医療機能医療対応力不足転院患者数は最大で約 4,000 人と想定医療対応力不足数は最大で約 70,000 人と想定発生の主な要因建物被害やライフライン機能支障等により医療機関の対応力が低下する中重傷者等の膨大な数の医療需要が発生重傷者医療機関で結果的に亡くなる者及び被災した医療機関からの転院患者を入院需要とした場合対応能力不足が発生 Ⅲⅹⅴ. 災害廃棄物等被害状況災害廃棄物は約 1,850 万トン ( 約 1,270 万 m3) 津波堆積物は最大で約 570 万トン ( 約 520 万 m3) 発生すると想定万トン万 m3 災害廃棄物 1, , 津波堆積物 ~ ~ ~515.3 合計 2,201. 3~2, ,059. 1~1,191 1,587. 0~1,780.6 Ⅲⅹⅵ. その他被害エレベータ内閉じ込め約 12,000 台 (16%) のエレベータが停止すると想定文化財 ( 国宝重要文化財 ) 揺れや火災津波の浸水により被災する国宝重要文化財は5 箇所と想定長期湛水長期湛水の可能性のある地域は4,055ha と想定津波浸水想定区域の中で台風期の朔望平均満潮位 (T.P.+0.9 m) よりも低い地域 Ⅲⅹⅶ. 被害額項目被害額 ( 兆円 ) 資産等の被害建物被害 20.1 ライフラインインフラ施設被害 1.8 その他公共土木施設 0.9 土地の損壊喪失 ( 農地 ) 0.0( 農地 20 億円 ) 災害廃棄物処理 0.4 小計 23.2 生産サービス低下による影響 5.6 合計 28.8 平成 22 年度大阪府 GDP( 実質 ): 約 37 兆円

2 被害量と対策効果 < 死者負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラスあらゆる可能性を考慮した最大クラス対策前対策後対策前対策後死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人軽傷者

2 被害量と対策効果 < 死者負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラスあらゆる可能性を考慮した最大クラス対策前対策後対策前対策後死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人軽傷者 1 概要この被害想定は南海トラフで発生する地震として平成 26 年 2 月 3 日に本市が公表した2つの地震に係る人的被害や建物被害などの推計を取りまとめたものです市民が防災対策の効果を実感しより一層の防災対策に取り組んでいただくため防災対策を講じた場合の被害軽減効果の推計もあわせて行っています過去の地震を考慮した最大クラスについては今後の防災対策の基礎資料とするため人的被害や建物被害のほか