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ひろとありたけ
5 years ago
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1 アクションリサーチ実習 Ⅰ 受容語彙を増強する指導法の研究英語文化教育学専修吉田来依可 1

2 1. テーマ設定の背景 2. 仮説の設定 3. 研究計画 4. 授業実践 5. 検証方法 6.RQに対する答え 7. 結果と課題 2

3 語彙知識の不足中学生の語彙指導 :1200 語程度中学で学ぶ英単語 ( 開隆堂 ): 6つの検定教科書に出てきた語彙リスト生徒の生活に身近な語彙は少ない有用な語彙を増強することが必要ではないか? 語彙指導を行い生徒の語彙力を高めることが必要! 3

4 4 リサーチクエスチョンどのような指導を行えば受容語彙を増強させることができるか受容語彙綴りを見たり発音を聞いたりしたときに意味を正しく思い出せる段階発表語彙話したり書いたりするときに使える段階

5 語彙学習においてコロケーション学習の重要性 :Lewis(1997) コロケーション孤立した単語としてではなく相互につながりをもったかたまりのこと ( 林, 2002) 例 :period Edo Period( コロケーション ) コロケーションでの語彙学習は語彙を意味のまとまりで覚えることができるようになる 5

6 仮説 1 コロケーションで語彙指導を行えば語彙をまとまりで覚えることができより受容語彙が増えるだろう 6

7 ライティングやスピーキングなどのようなアウトプット活動をすることでより語彙を覚えるようになる中村 (2011) 語彙をライティングやスピーキング活動をさせることで学習した単語やコロケーションの認識力を高めることになる西田 (2007) アウトプット活動語彙に触れる回数が増加語彙を覚えるようになる 7

8 仮説 2 コロケーションで語彙指導した後アウトプット活動を行うことでより受容語彙が増えるだろう 8

9 日時 : 平成 27 年 6 月 12 日 ~7 月 1 日 ( 計 10 日間 ) 協力者 : 広島大学附属中高等学校 2 年 B 組 (40 名 ) 使用教材 :Lesson 4 Enjoy Sushi NEW CROWN English Series 2 ( 三省堂 ) 指導時間 : 全 4 時間データ収集方法 : テストアンケート 9

10 目標 : 町の名所を紹介しよう町の名所の紹介文で使えそうな語彙時間第 1 時第 2 時第 3 時第 4 時単元計画 Part1:There is [are] ~., 本文内容の理解, 語彙指導 Part 2 : 動名詞, 本文内容の理解, 語彙指導 Read ( 日本の寿司に関する説明文を読む ), 語彙指導語彙指導, 町の名所の紹介文を書く活動 10

11 語彙収集使用教科書 (NEW CROWN) 以外の検定教科書の語彙日本の観光地について紹介している本 ( 英語版 ) 町の観光のホームページ ( 英語版 ) 11

12 語彙選定における留意点頻度 : 言語資料を調査してある単語がその資料で何回出現するかで表される ( 日本人英語学習者 :JACET 8000) 高頻度語教科書など日頃の学習で触れること多い語低頻度語普段あまり触れることのない語 12

13 指導語彙を 2 つの指導法 (A 群 B 群 ) に分類 A 群 : 語彙を 1 語で提示例 :visitor B 群 : 語彙を 1 語およびその語彙を含むコロケーションを提示例 :season, four seasons 13

14 語彙 100 個 A 群 (50 個 ) B 群 (50 個 ) 提示方法指導法 1 指導法 2 単語 1 語単語 1 語コロケーション発音練習発音練習アウトプット (3 分間 ) go to the temple I go to the temple on January 1 st. 14

15 帯活動 (15 分 ) で語彙指導 ( 全 100 個 ) A 群 :50 個 1 単語の綴り日本語訳音声を提示発音練習のみ単語品詞意味 wooden 形木製の waterfall 名滝 visitor 名訪問者 tourist 名観光客 15

16 B 群 :50 個 1 単語の綴り日本語訳音声その単語を含んだコロケーション + アウトプット (3 分間 ) 生徒がコロケーションを使って口頭で文を作る単語品詞コロケーション view 名 a wonderful view( すばらしい景色 ) theme 名 a theme park ( テーマパーク ) temple 名 go to the temple( お寺へ行く ) symbol 名 a symbol of peace( 平和の象徴 ) 16

プットに関して 2 アンケート :2 問 (4 件法 ) 1 単語 1 語 ( 例 :season) で提示されるより意味のまとまり ( 例 :four

17 17 1 語彙テスト :30 問語彙 100 個からA 群 B 群それぞれ15 個ずつランダムに選定綴りを見ながら発音を聞いて意味を書く 1コロケー B 群の語彙もA 群と同様に1 単語で提示ション例 :a wonderful view view 2アウト指導した通りの日本語が書かれていればプットに関して 2 アンケート :2 問 (4 件法 ) 1 単語 1 語 ( 例 :season) で提示されるより意味のまとまり ( 例 :four seasons) で提示された方がより覚えやすかった 2 授業中 glossary( 単語リスト ) から自分で作った文を口で述べることでより覚えることができた

18 得点分布 ( 生徒別 ) 平均 :19.68 点 (30 問中 ) 合計点 100 点換算 64.94%(100 問中 ) 考察 :30 問のうち平均点が点 4 回の授業実践で 100 個のうち約 65% の語彙を覚えることができる可能性はある 18

19 30 25 得点分布 ( 生徒別 ) 上位層 :(21 点 ~28 点までの生徒 ) 合計点考察 : 上位層 (21 点 ~28 点までの生徒 ) には合っていた学習法ではないか 0 19

20 生徒のテストから語彙別に正答率が高かった語彙分析カタカナでなじみがある語彙例 barbecue: 40 人 picnic: 39 人綴りが短い語彙例 :view:39 人 smell:38 人正答率が低かった語彙発音が難しい / 綴りが長い例 accommodation: 0 人 facility:4 人 monument :7 人 20

21 語彙特性による影響が大きかった語彙特性として覚えにくい語彙の繰り返しの回数を増やしたり生徒に絵などを用いてイメージを持たせて注目させるような指導がでをする必要があったのでは 21

22 得点 ( 全 30 問 ) A 群 :10 点 (15 問中 ) B 群 :9.8 点 (15 問中 ) 本研究では有効であると判断できない 1 アンケート結果から毎時間約 3 分間のアウトプット練習の時間が十分でなかった 2 テスト形式と指導法の不一致コロケーションで提示した語彙はコロケーションの形で問えば意味が想起しやすかったのでは 22

23 1 単語 1 語 ( 例 :season) で提示されるより意味のまとまり ( 例 :four seasons) で提示された方がより覚えやすかったコロケーション提示に関して % の生徒が肯定的! 評価 4 評価 3 評価 2 評価当てはまるあまり当てはまらないやや当てはまる当てはまらない 23

24 2 授業中 glossary( 単語リスト ) から自分で作った文を口で述べることでより覚えることができたアウトプットに関して評価 4 評価 3 評価 2 評価 1 当てはまるあまり当てはまらないやや当てはまる当てはまらない 24

25 25 仮説 1 2 に対して : 1 テスト結果からテストが高得点の生徒はコロケーション提示の方がより語彙を覚えていた傾向がある 2 アンケート結果からコロケーション提示に関しては 8 割強の生徒がアウトプットの関しては 6 割の生徒が肯定的であったことから特に学習に意欲的な上位の生徒には効果が期待できるのでは

26 結果 1 テストから 100% 換算すれば 100 個のうち平均 65 個の語彙を覚えた 2 綴りが短い語彙カタカナでなじみがある語はほとんどの生徒が覚えていた課題語彙学習の必要性を生徒に持たせる声掛け文を作る際に明確な目標設定が無かった 26

Lewis, M. (1997). Pedagogical implications of the lexical approach. In J. Coady & T. Huckin (Eds.), Second language vocabulary acquisition : A rationale for pedagogy.

27 Lewis, M. (1997). Pedagogical implications of the lexical approach. In J. Coady & T. Huckin (Eds.), Second language vocabulary acquisition : A rationale for pedagogy. New York: Cambridge University Press. 相澤一美望月正道 (2010) 英語語彙指導の実践アイデア集活動例からテストまで大修館書店池村大一郎他 (2003) 英語のメンタルレキシコン語彙の獲得処理学習松柏社井上永幸赤野一郎 (2010) ウィズダム英和辞典第 2 版三省堂門田修平池村大一郎 (2006) 英語語彙指導ハンドブック大修館書店西田 R.Z.(2007) 個々の生徒に合わせた語彙指導を SELHI 校の試み英語教育 2 月号大修館書店中村嘉弘 (2011) 語彙習得の諸相 (portal.dl.sagau.ac.jp/bitstream/.../1/nakamura_ pdf 2015 年 7 月 11 日参照 ) 林洋和 (2002) 英語の語彙指導理論と実践の統合をめざして溪水社 27

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<4D F736F F D AA90CD E7792E88D5A82CC8FF38BB5816A819A819B2E646F63> 8 分析 6 中学校学力向上対策事業研究指定校の状況中学校学力向上対策事業は, 複数の中学校が連携するなどして学習指導の内容及び方法に係る実践的な研究を進め, その成果を検証普及することにより, 本県中学生の学力向上を図ることを目的としたものであり, 平成 21 年度から展開し, 今年度が最終年度であるタイプ Ⅰ: 学力向上研究推進地域 ( 学校横断型 ) タイプ Ⅱ: