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1 けいはんな学研都市におけるスマートコミュニティの創造 ~ 実証から実装へ ~ 2015 年 6 月 18 日スマートコミュニティサミット2015 京都府政策企画部理事重松千昭

2 1 本日の内容 1 けいはんな学研都市 の特性 ポテンシャル 2 けいはんな学研都市 のミッションと取組み経過 3 実証プロジェクトの取組み成果 4 社会実装に向けての課題と展開方向

3 けいはんな学研都市 の特性 ポテンシャル 2 我が国を代表する国際研究開発拠点 ( 法律に基づく国家プロジェクト ) 面積 15,000ha 人口 24 万人 ( 文化学術研究地域 3,600ha/9 万人 ) 情報 ロボット 地球環境など 世界をリードする 126 (2015 年 3 月末現在 ) の研究施設等が集積 自然に恵まれた良好な宅地開発が進行 日本有数の人口増加地域 先端技術や新しい社会システム研究開発について 住民と共に実証するのに最適なフィールド

4 けいはんな学研都市 のミッションと取組み経過 3 関西文化学術研究都市建設促進法 (1987 6~) サード ステージ プラン (2006 3~) 文化 学術 研究の中心となる都市を建設 我が国及び世界の文化等の発展 国民経済の発達 持続可能社会の実現 への貢献 けいはんなエコシティ推進プラン ( ~) エコ をけいはんな学研都市の 文化 にする! けいはんな e2 未来都市推進創造プラン ( ~) エネルギー安定需給調整システムとヘルスケアなどの様々な生活支援サービスを融合 主要な取組み 次世代エネルギー 社会システム実証プロジェクト (2010 4~) その他 省 CO 2 チャレンジ 25 マイクロ EV 開発 カーシェア実証 + ヘルスケアシステム開発 植物工場等 連携 京都エコ エネエネルギー戦略 (2013 5~) ICT( 情報通信技術 ) 等の活用による新しい省エネ 節電社会の構築 地域の個性を活かしたスマートコミュニティの形成等 スマート スリムで快適な未来都市モデルを創造 大学 研究機関 企業 住民 自治体一体で 学研都市の新たなステージへ

5 次世代エネルギー 社会システム実証プロジェクト 4 けいはんなエコシティ 次世代エネルギー 社会システム 実証プロジェクト けいはんな学研都市 北九州スマートコミュニティ 創造事業 北九州市 横浜市 横浜スマートシティ プロジェクト 豊田市 豊田市低炭素社会システム 実証プロジェクト 2010 年から 2014 年までの 5 年計画で 地域の特徴や構想を活かし 地域エネルギーマネジメントシステム構築の実証事業を展開 けいはんなエコシティ次世代エネルギー 社会システム実証プロジェクトの費用関係 事業費は 22 年度 5 億円 23 年度 15 億円 24 年度 9 億円 25 年度 4 億円 26 年度 2 億円 合計約 35 億円 京都府が 太陽光発電 EVの普及 コージェネなどに対する補助制度の予算執行 (H23 年度 6 千万円 H24 年度 5 千万円 H25 年度 2 千万円 H26 年度 2 千万円 )

6 実証プロジェクト推進体制 5 推進協議会 推進幹事会 会長 : 京都府副会長 : 三菱重工 ( 公財 ) 関西文化学術研究都市推進機構他 23 の企業等 エネゲートエネルギーの情報化ワーキンググループオムロン大阪ガス関経連関西電力 ( 公財 ) 関西文化学術研究都市推進機構木津川市京田辺市京都府精華町同志社山手サスティナブルアーバンシティ協議会富士電機三菱商事三菱重工三菱電機 UR 都市機構 WG ( ワーキンク ) CEMS HEMS 大規模電力テ マント レスホ ンス BEMS EV 充電管理システム EV 充電ネットワーク 先導的実証 WG リータ 三菱電機オムロン三菱重工富士電機三菱重工エネゲート 京都大学 参画企業 団体 支援企業 団体 三菱重工オムロン富士電機三菱商事関西電力大阪ガス シャープ NEC 関西電力大阪ガス UR 都市機構 三菱電機 関西電力 古河電工 古河電池 ( 株 ) けいはんな 関西電力大阪ガス 三菱自動車 ルネサスエレクトロニクス 関西電力 日本ユニシス 関西電力 エネルギーの情報化ワーキンク 各社 地域住民の意識変革 行動の定着に向けた取り組み 京都府 ( 公財 ) 関西文化学術研究都市推進機構

7 実証のねらい 6 スマートコミュニティの実現を通じて エコをけいはんなの文化 にします 省 CO2 や再生可能エネルギーの有効活用を実現しつつ 次世代につなげるサイクルが確立されたコミュニティを目指し実証を開始 ICT の活用により 生活の質 (QOL ) や利便性を損なうことなく 人の エコ意識 行動 を確立するとともに 継続性を持たせた エコサイクル を構築 事業性確保により スマートコミュニティの継続性を担保 QOL:Quality Of Life 自然環境に優しい社会へ エコ エコ エネルギーの無駄の排除 再生可能エネルギーの普及 エコ エコを文化に 世代を超えた CO2 の低減 自然からの恵み エコ エコ エコする価値観を社会に浸透 エコする価値観を次の世代へ継承 エコ技術の開発 普及 エコが根付くことで人と人が繋がる魅力ある街へ 事業性のあるスマートコミュニティが実現

8 社会環境の変化に伴う実証のねらいの変遷 7 平成 22 年度 平成 23 年度 実証開始 東日本大震災発生 実証開始時の目標 : 日本で一番の低炭素都市を目指して 需給逼迫の顕在化 平成 24 年度 平成 25 年度 FIT 固定価格買取制度開始 電力システム改革閣議決定 再生可能エネルギー (PV) の爆発的普及拡大 電力取引市場のあり方検討 平成 26 年度 エネルギー基本計画閣議決定 スマートコミュニティ実証のねらい 1 省 CO2 省エネ対応 2 ピークカット ( テ マント レスホ ンス ) 対応 3PV 余剰受入 対策対応 ネガワット市場対応 4 電力卸売市場対応 ( 同時同量 ) 実証開始以降の新たな課題として対応 ネガワット : 電気事業者等からの要請に応じて節電した電力需要削減量

9 ( 参考 ) 実証の 4 つのねらいのイメージ 8 省 CO2 省エネ対応 ピークカット対応 C O 2 排出量 / エネルギー量 基 準 打ち手 抑制量の把握 需要予想 ( ベースライン ) コントロール目標 kwh 基 準 コントロール目標 打ち手 抑制量の把握 需要予想 ( ベースライン ) 0 24 時間 ピーク時間帯 時間 エネルギー使用量を削減し 省 CO2 省エネを達成する打ち手の効果を検証 同時同量対応 夏季や冬季などの電力需要のピークにあたる時間帯の電力消費を抑制する打ち手の効果を検証 PV 余剰受入 対策対応 kwh ±3% 0 打ち手 打ち手 目標範囲への達成状況の把握 打ち手 24 時間 コントロール目標 需要予想 ( ベースライン ) 電力供給では 需給アンバランスによる停電を回避するため 30 分単位で ±3% の精度で需給バランスの調整が求められる 3% を超える部分は インバランス量 として系統運用者への費用支払いが発生するため 同時同量を達成するための打ち手の効果を検証 kwh 家庭内需要 売電 打ち手太陽光発電分を充電夜間放電 自家消費 蓄電負荷増 0 縮 24 時間 小 太陽光発電 太陽光発電 自家消費率や充電促進の状況の把握 打ち手太陽光発電分を充電し走行 家庭内需要 太陽光発電量が家庭内需要量を上回ると 余剰電力として電力系統へ売電することになる 系統負荷低減のため 蓄電池に貯めて宅内で自家消費 EV への充電を促進 することで 売電量を最小化する打ち手の効果を検証

10 実証のねらいに対する各 W G の取組み概要 9 HEMS(14 軒 ) 機器別の消費電力を計測 HEMSを活用したエネルギーマネジメント 蓄電池制御 電力系統側模擬装置 地域蓄電池 各 W G の取組み 電力会社 大規模電力 DR ( 約 700 軒 ) 価格誘導型 DR による電力需要抑制効果の検証 電力使用データに基づいた省エネコンサルによる効果の検証 EV 充電管理 (100 台 ) EV の位置 蓄電池残量走行データ等を収集管理 CEMS と連携して充電電力の抑制 促進効果を検証 WG CEMS 実証のねらい 省 CO2 省エネピークカット同時同量 PV 余剰受入 対策 - CEMS 地域内の家庭 ビル EV の電力 ガスの使用状況や PV 等の発電状況などのエネルギー需給状況を地域全体で把握 最適なエネルギー使用計画を立案し 各 EMS に展開 DR 同時同量の対応を検証 ( ネガワット市場 ) ( 電力卸売市場 ) BEMS ( けいはんなプラザ ) 熱源最適制御による CO2 排出量の削減 ビルテナント ( 約 70) ビル共用部に対する DR ホテル宿泊客に対する DR EV 充電管理 - BEMS - HEMS ( ) 大規模電力 DR

11 数値目標の達成概要 10 省 CO2 ピークカット ( 夏季 ) ピークカット ( 冬季 ) t-co2/ 人 kw/ 人 kw/ 人 運輸部門 業務部門 家庭部門 35% 35% 28% 39% 42% 45% 基準目標削減量実績基準目標削減量実績基準目標削減量実績 ( 注 ) 基準 :2007 年度 目標および実績 :2014 年度 省 CO2 ピークカット ( 夏季 冬季 ) ともに目標を達成!!!

12 実証成果から見えてきたスマートコミュニティ構築のポイント 11 (1) デマンドレスポンス (DR) は コミュニティにおける エネルギーコストの低減や 効果を地域に還元するためのツール と考え実施 その際には DR 効果を高めるために 需要家には 1 時間程度の DR を効果的に組合せたり インバランス リスクを回避するために スポット市場などの補完的な位置づけで 時間前 DR も利用 (2) 人への負担を最小限に抑えるためにも 需要家もしくは地域など外部から直接制御できる家電や機器等を 住まいや 施設などへ広範囲に実装 (3) 人の行動による DR は エコ意識を次の世代に継承する啓発活動と考え展開 ( 飽きさせない暮らしに密接したツールと組合せて展開 省 CO2 省エネコンサルも一つのツールとしてなり得る ) (4) 太陽光発電 (PV) など需要変動が伴う電源が大量導入された環境下でも QOL や社会活動を損なわないためにも EV のバッテリーも含めた蓄電池を ピークカットや需給調整にも活用できる 余剰電力のバッファと位置づけ配備 (PV と蓄電池をセットで普及 ) (5) 需要家やコミュニティに安定したエネルギー需給を提供するためにも 天候なども加味した需要予測技術の確立も必要

13 スマートコミュニティ事業化の運営イメージ 12 電力卸売市場 電力会社 ネカ ワット市場 供給者 アグリゲーター : 複数の需要家の電力需要 ( 削減量 ) を束ねて 電気事業者等と取引する事業者 DR 依頼 応答 電力 ネカ ワット取引 CEMS ( アク リケ ーター ) 情報ネットワーク 継続性を持たせるためアク リケ ート収益や波及サーヒ スを原資にビジネスとしての成立を目指す HEMS ( アク リケ ーター ) BEMS ( アク リケ ーター ) EV 充電管理 ( アク リケ ーター ) 需要家 PV 余剰受入 人の行動 機械による DR 波及サービスの提供 利用 PV 余剰受入 規模を拡大し 住民 法人構成員へ エコ 意識を浸透 ヒ シ ネス領域拡大 再生可能エネルキ ーの確実な普及 地方自治体 ( 再生可能エネルギー等普及支援 省 CO2 対策支援 意識啓発 ) エコ意識継続に向けた啓発 需要家側では省 CO 2 DRの要請に対し 人の行動とAuto DRとの組合せによりQOLを維持する 供給者側ではアグリゲート規模の拡大や波及サービスの充実により原資を確保 ビジネスとしての成立を目指す以上により 本プロジェクトが目標として掲げた エコを文化に を 事業として実現する

14 スマートコミュニティの実装に向けて ( 事例紹介 ) 13 けいはんな実証を踏まえ スマートコミュニティ実装を目指した検討事例も出てきております 高の原スマートコミュニィテ FS( 検討事務局 : 三菱重工業 関西電力 ) での検討内容 地域情報 買物 飲食ヘルスケア防犯子育て行政 地域イヘ ント情報電気 エネルギー お得情報 広告宣伝費 DR 地域の顧客特性 ( 仮称 ) 情報プラットフォーム インセンティフ ( 地域ホ イント等 ) 消費行動 お得情報 ICT 活用 行動特性データ 一般消費者 一般消費者 検討のポイント エネルギーを中心とした生活に密着した地域情報を一元的にプラットフォームにまとめ 一般消費者それぞれのニーズに合わせて提供することによる 顧客メリットのさらなる創出 上記に伴い アグリゲート収益以外の収益源 ( 広告宣伝費 ) の確保を目指し お金が回る仕組みを構築 自治体等は 様々なサービス提供事業者が参入しやすく ユーザーが利用しやすい環境を整備 地域内のエコ意識等の醸成 学識者や自治体間との連携コーディネート 補助金 規制緩和等による事業者の活動支援等

15 けいはんなオープンイノベーションセンター K I C K 14 国際的なオープンイノベーション拠点形成 ~ 次世代のライフスタイルを創造する研究 ~ けいはんなから国際市場に展開 1 関西 けいはんな学研都市のポテンシャルを活かす 2 学術と産業の融合により 新たな価値を創造 3 学術と文化のイノベーションを創出 健康データの蓄積と共有化による先制医療研究の推進 国内外の研究者が集い交流するオープン ラボ 文化財アーカイブ 災害時の文化財避難拠点 文化財修復センター エネルギー & ライフ分野 ICT 分野次世代スマート シティの実現 カルチャー & エデュケーション分野 アグリ分野 高機能燃料電池 蓄電池 ナノテク新素材 ICT 基盤活用 機能性野菜 健康食品開発 省エネ 創エネのシステムを取り入れた次世代型農業

16 京都スマートシティエキスポ KYOTO Smart City EXPO 2015

17 けいはんな実証をもっと詳しくお知りになりたい場合は 16 ショールーム けいはんな e 2 未来 ( イーミライ ) スクエア ご見学者が 見て 触れて 体感 ~ 宅内端末 EV などの実物に触れての実証内容体験 ~ 場所 : 京都府相楽郡精華町光台 1-7 けいはんなプラザ内 ご見学 ( 事前予約制 ) のお申込み先 : 公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構内窓口 TEL

18 御清聴ありがとうございました KICK

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