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1 2006-IAD コンサルタント調査 4 平成 18 年度コンサルタント調査 米国の農業農業と農業政策農業政策の現状 2007 年 3 月 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 産業技術 農水産部

2 はしがき 米国は 世界一の農業国の地位を確保している トウモロコシ 大豆 食肉などの農産物は米国の最も重要な輸出商品の一つであり 貴重な貿易収支黒字分野でもある 近年の米国内の穀物 畜産物生産は 総じて安定的に推移しているが 農産物の価格は 気候のみならず 石油価格の上昇による農業資材や流通面でのコスト増大など他の要因にも大きく影響を受けている 特に 最近はエタノールをはじめとする再生可能燃料生産が増大しており 穀物需給および価格に大きな影響を与えている 一方 政策面では 米国の農業政策の柱となる 2002 年農業法が 2007 年 9 月に期限切れを迎える 次期農業法の制定に当たっては 予算 WTO との整合性といった制約がある中で いかに公平で 予測可能な農業者のセーフティーネットを確保するかがポイントとなっている 米国は農産物の第一位の輸入先であり こうした米国農業の実態 政策の方向性を踏まえることは 日本にとって 引き続き農産物の安定供給を確保する上で必要不可欠である こうした問題意識から ジェトロ シカゴは バイオ燃料 遺伝子組換え 環境対策といった新たな動きも踏まえつつ 米国農業および農業政策について調査を行い とりまとめた なお 本報告書の内容は 特に断りのない限り 2007 年 2 月 28 日までに得られた情報に基づくものである 関係各位にご参考いただければ幸いである 2007 年 3 月 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 産業技術 農水産部農水産調査課

3 ( 要旨 ) 米国の農業と農業政策の現状 Ⅰ 農業の概要 1. 国民経済等に占める農業の位置付け米国の 2005 年の農業生産額は 959 億ドルで 名目 GDP に占める比率は 0.8% 2004 年の全就業人口の 1.7% に当たる 296 万 9,000 人が農業に就業している 土地利用面では 国土面積の 41% にあたる 9 億 3,243 万エーカーが農場面積 2006 年の農場数は 209 万戸 農産物は 米国の最も重要な輸出商品の一つであり かつ 貿易収支黒字分野 2006 年度の輸出額は 687 億ドル ( 前年度比 9.9% 増 ) 近年輸入も増加しており 貿易黒字が縮小しつつある 2006 年度の農産物貿易黒字は 47 億ドル 世界的に見ると 高い生産性 競争力に支えられて 米国は世界一の農業国の地位を確保 世界のトウモロコシの 40.6% 小麦の 9.2% 大豆の 38.3% を生産し 貿易量では トウモロコシの 67.7% 小麦 の 23.5% 大豆の 40.0% を占めている 2. 農業構造米国の農場数は 209 万戸 小規模クラスの減少が目立つ 全体の農場面積は 減少しているものの 1 農場当たりの平均農場面積は 経営統合などにより近年拡大している 農業経営の 89.7% は家族または個人経営 法人経営は 数は少ないが 規模は大きく 平均年間販売額は 78 万 1,920 万ドル ( 個人経営の約 14 倍 ) 農地の所有形態では 農業経営の 67.1% が全農地を所有しているが 経営する農地面積 平均販売額から見て 部分的農地所有者 ( 一部所有 一部賃借 ) が米国農業を担っていると言える 米国の農業経営者の 54.8% が農業以外に職を持っており 専業は 45.2% 農業を主業とする者は 57.5% であるが 実際の販売額では 82.2% を占めており 米国農業は 農業を主業とする者に支えられている 経営者の性別では 男性が 88.8% と圧倒的に多い 人種別では 白人が 97.1% を占める 高齢化が進んでおり 経営者の平均年齢は 55.3 歳 3. 主要農産物の概要と需給動向米国では 広大な国土と多様な環境を活かして 様々な農産物生産が行われている 主要な農産 i

4 物を生産額 ( 農家受取額 ) 別に見ると 牛 乳製品 ブロイラー トウモロコシ 大豆の順となっている 主要な生産州としては 畜産物が テキサス カリフォルニア アイオワ ネブラスカ カンザスの順 農産物では カリフォルニア イリノイ アイオワ フロリダ テキサスの順となっている トウモロコシは バイオテクノロジーの進展等もあって 生産が増加しているが 近年エタノール向けの需要が急増 2006/2007 穀物年度は 極めて低い期末在庫率となっており 価格も高騰している 大豆は 記録的な豊作が続いており 期末在庫も高い水準にあるが 裏作の関係にあるトウモロコシ価格の高騰に引きずられる形で価格が上昇している 小麦は 干ばつの影響で 生産が減少している オーストラリアでの干ばつによる大減産の影響もあって価格は高騰している コメは 石油価格の高騰に伴うかんがいコストの増などから 2006 年の生産が減少している 未審査遺伝子組換え米の混入問題の影響で 輸出も減少が見込まれている 牛肉は 国内需要は堅調であるものの 2003 年 12 月の BSE 感染牛発見以来落ち込んでいる輸出の回復が課題となっている 遺伝子組換え作物の割合が増加しており 2006 年は 大豆の 89% トウモロコシの 61% アップランド綿花の 83% が遺伝子組換えを採用 有機農産物の生産も増加しており 2005 年は 全農業用地の 0.5% を占める 405 万エーカーで生産 2005 年の有機食品の販売額は 138 億 3,100 万ドルで 全食品売上額の 2.48% 4. 農産物貿易の動向農産物輸出額は 野菜 果物の需要増 穀物価格の高騰の影響もあり 史上最高額を更新中 2006 年度は 687 億ドル 2007 年度は 770 億ドルとなる見込み 輸出相手国別では アジア 南北アメリカ大陸向けが大きな割合を占める 農産物輸入は 2006 年度 640 億ドル 2007 年度 690 億ドルで カナダ EU メキシコからの輸入が多い 対日輸出は 2006 年度 81 億 9,327 万ドル 小麦 トウモロコシ 大豆 牛 豚肉が大きな割合を占める 穀物価格の上昇により前年度 7.5% 増 全体に占める量は少ないながら 日本からのコメの輸入が急増しており 2006 年度は 58 万 4,000 ドル ( 前年度比 182.1% 増 ) ii

5 5. 農家経済の動向 2006 年の純農業所得は 穀物価格の上昇によって政府からの補助金が減少したこと 原油価格および肥料価格の高騰によって現金支出が増えたこと等を受けて前年より 17.9% 減少し 606 億ドルとなる見込み 2007 年は 穀物価格の高騰によって作物収入が増加すること等から 666 億ドル ( 前年比 9.9% 増 ) に増加する見込み 2007 年の農場経営者の世帯所得 ( 農業所得 + 農外所得 ) は 8 万 1,588 ドル ( 前年比 2.2% 増 ) と見通されている 農場経営者の世帯所得は 全米の世帯平均より 2 割以上高い 農家の資産 負債 純資産は 順調な農業経営 将来の農業の収益性に対する期待感もあって いずれも増加傾向にある 負債の総資産 純資産に対する比率は ここ数年減少を続けており 1992 年から 2003 年までの平均がそれぞれ 14.4% 15.6% であるのに対し 2006 年は 11.8% 13.4% となっている Ⅱ 農業政策と農業予算 年農業法の概要米国の農業政策は 概ね 5 年ごとに見直されるいわゆる農業法を基本にしている 現行の 2002 年農業法のポイントは 以下のとおり 作付の自由を保障する ( 生産調整は行わない ) など 96 年農業法に基づく農業保護のスキームを基本的に踏襲した上で 単価の引上げ 対象の拡大等による保護水準の引き上げ 主要作物 ( 小麦 トウモロコシ 大豆 コメ 綿花等 ) に対する価格変動対応型支払いの創設 環境保全に関する予算の増額 肉 果実 野菜 魚 ピーナッツについて原産国表示の義務付け 年農業法の実施状況作物プログラムの支払いのうち 直接固定支払いは 概ね同一額の支給で推移 価格変動対応型支払いおよび価格支持融資については 2006 年以降 穀物価格の上昇により 支払いは減少している 保全留保計画 (CRP) に登録を行っている土地は 3,677 万エーカーで 2002 年農業法が定める上限 (3,920 万エーカー ) の 93.8% 登録面積の大きい州は テキサス モンタナ ノースダコタ カンザス コロラド等 保全保障計画 (CSP) は 議会による数度の予算削減 ( 災害対策への流用 ) の影響もあり 限定的な実施にとどまっている iii

6 3. 新農業法の制定に向けた議論 2002 年農業法の主要規定は 2007 年 9 月で期限切れを迎えるため 次期農業法の制定に向けた議論が始まっている 次期農業法の検討に当たっては 予算の制約 国際約束 (WTO) との整合性 収入ベースの支払いへの移行 支払い上限の引き下げ 特別作物 ( 野菜 果物 ) への配慮 CSP の完全実施 再生可能燃料の生産拡大に向けた研究開発等の拡充等が論点となる 2007 年 1 月 31 日に農務省が公表した次期農業法に関する行政府の提案では 価格支持融資のローンレートの決定方式の変更 直接固定支払いの増額 価格変動対応型支払いの収入変動対応型支払いへの移行 作物プログラムの受給資格の所得上限を大幅引き下げ ( 厳格化 ) 生乳市場喪失支払いの再承認 果実 野菜の作付け制限の見直し 保全 環境政策の強化 セルロース系エタノール生産を中心とした再生可能燃料生産への支援等が含まれている 農業団体は 一部を除き 2002 年農業法の基本的枠組みの維持を希望 トウモロコシ価格高騰により 今後 価格をベースとした作物プログラムではメリットが少なくなると考えられているトウモロコシ生産者は 収入をベースとしたプログラムへの移行を主張している 次期農業法は 今後 議会上院および下院の農業委員会を中心に議論が続けられることとなる 年度農業関係予算政府提案の概要 2007 年 2 月 5 日 ブッシュ政権の 2008 年度予算案が公表された 農務省の支出は 890 億ドルで 2007 年度とほぼ同じレベル 個別のプログラム予算には 次期農業法に関する行政府提案の内容は反映されていない iv

7 目 Ⅰ 農業の概要 国民経済等に占める農業の位置付け 農業構造... 3 (1) 農場数の減少と規模の拡大... 3 (2) 農業経営者 主要農産物の概要と需給動向... 9 (1) 米国の農業生産の概要... 9 (2) 主要農産物の特徴と需給動向 (3) 遺伝子組換え作物の作付状況 (4) 有機農産物の生産動向 農産物貿易の動向 (1) 輸出動向 (2) 輸入動向 (3) 対日農産物貿易 農家経済の動向 (1) 農家所得 (2) 農家資産 負債の動向 Ⅱ 農業政策と農業予算 年農業法の概要 (1)2002 年農業法のポイント (2) 主要作物プログラム (3) 保全 環境政策 (4) 貿易政策 (5) 栄養 (6) 農村地域開発 (7) エネルギー (8) 原産国表示規制 年農業法の実施状況 ( 主要作物プログラムおよび保全 環境対策 ) (1) 主要作物プログラムの実施状況 (2) 保全 環境対策の実施状況 (CRP CSP) 新農業法の制定に向けた議論 (1) 新農業法の制定にあたっての主な論点 (2) 行政府の提案 (3) 農業団体の反応 (4) 今後の動き 年度農業関係予算政府提案の概要 < コラム 1> エタノール生産の増加と大統領の代替燃料目標の実現可能性について < コラム 2> エタノール生産の増加と畜産農家への影響について 次

8 Ⅰ 農業の概要 1. 国民経済等に占める農業の位置付け 米国の 2005 年の農業生産額は 959 億ドルで 米国 GDP( 名目値 ) に占める比率は 0.8% となってい る 1930 年に 7.7% 50 年に 6.4% であったこの比率は 工業化 サービス化の進展に伴って低下し 近 年は 1.0% を下回って推移している 2004 年は とうもろこし 大豆が大豊作となった上 上半期に穀物 価格が高騰したこともあって 農業生産額は 1,100 億円を上回り GDP 比率も 1.0% となった 2005 年は 主要作物の作柄は 2004 年に次ぐ水準であったものの 穀物価格が低迷したため GDP 比は低下し ている ( 表 Ⅰ-1) 1 表 Ⅰ-1 米国のGDPに占める農業生産の割合 ( 単位 :10 億ドル ) 年 農業生産 (A) GDP(B) , , , , , , ,455.8 A/B(%) 7.7% 6.4% 2.3% 1.8% 1.3% 0.7% 0.8% 1.0% 0.8% ( 注 ) 農業生産 GDPとも名目値 農業生産は Farmセクターの生産額 ( 出所 ) 米国商務省経済分析局 就業人口の面では 2004 年の全就業人口 1 億 7,009 万人のうち 1.7% の 296 万 9,000 人が農業に就業している ( 表 Ⅰ 2) 表 I-2 米国の全就業者数に占める農業就業者数の割合 ( 単位 : 千人 ) 年 全就業人口 (A) 167, , , ,092 農業就業人口 (B) 3,056 3,077 3,032 2,969 B/A (%) ( 注 ) 北米産業分類 (NAICS) に基づく推計 農業就業人口は 農 業経営者と被用者 ( パートタイマーを含む ) の合計 ( 出所 ) 米国商務省経済分析局 土地利用の面では 米国の国土面積 22 億 6,400 万エーカー (1 エーカー = 約 0.4 ヘクタール ) のうち 2006 年の農場面積は 9 億 3,243 万エーカーと全体の 41% を占める (2002 年の農業センサスによれば 農場面積の 46.3% が農地 (cropland) 42.1% が牧草地 8.1% が林地となっている ) 農場数は 35 年の 680 万戸をピークとして年々減少を続けており 2006 年においては 209 万戸とピ ーク時から 70% の減少となっている 1 農業と食品産業など関連産業をあわせた生産額の GDP 比は 2005 年で 4.5%( 米国農務省経済調査局 ) 1

9 輸出面からみると 農産物は 米国の最も重要な輸出商品の一つである 豊作に伴う価格の低迷など から 96 年度をピークに減少してきた輸出額は 2000 年度以降 主要輸出仕向け国の経済回復などから増加に転じている 2006 年度 (2005 年 10 月 ~06 年 9 月 ) は 果実 ナッツの国際需要の増加 価格 高騰 年度後半の穀物価格上昇などの結果 687 億ドルと前年度比で 9.9% 増加している ただし 総 輸出に占めるシェアは 7.7% と低下している 農産物貿易収支は 米国全体の貿易収支が 9,384 億ドル の大幅な赤字となっている中で 47 億ドルの黒字となっている しかしながら 輸入が増加してきていることから 黒字額は減少傾向にあり 96 年度 (273 億ドル ) の 5 分の 1 以下の水準にある ( 表 Ⅰ-3) 表 I-3 米国の貿易に占める農産物貿易の位置 ( 単位 : 億ドル ) 年度 (10~9 月 ) 輸出総額 (A) 5,746 6,906 6,282 6,372 7,123 7,838 8,963 農産物輸出 (B) B/A (%) 輸入総額 (C) 7,953 11,526 11,203 12,243 13,971 16,107 18,347 農産物輸入 (D) D/C (%) 貿易収支 2,206 4,620 4,921 5,871 6,848 8,269 9,384 農産物貿易収支 ( 出所 ) 米国農務省経済調査局 世界的に見ると 高い生産性 競争力に支えられて 米国は世界一の農業国の地位を確保しており 世 界の穀物の 18.0%( トウモロコシの 40.6% 小麦の 9.2%) 大豆の 38.3% を生産している (2005/2006 年度 ) また 2005/2006 年度の世界の貿易量に占める米国の割合は 穀物全体で 36.3%( トウモロコシ 67.7% 小麦 23.5%) 大豆は 40.0% に上る ( 農務省 World Agricultural Supply and Demand Estimates, ) 畜産物でも 2005 年の世界の牛肉の 21.6% 豚肉の 9.8% 鶏肉の 26.9% を生産している 貿易量で は 牛肉が BSE 感染牛発見の影響で 4.5% と落ち込んでいるものの 豚肉が 23.2% 鶏肉が 34.8% を占めている ( 農務省 Livestock and Poultry : World Markets and Trade ) 2

10 2. 農業構造 (1) 農場数の減少と規模の拡大 米国の農場 ( 年間農産物販売高 1,000 ドル以上の農場に限る ) の数は 2006 年は 208 万 9,790 戸で あり 前年に比べ 0.4% 減少した 農場数の減少には 小規模農場での経営者の高齢化による経営廃止の ほか 統合による拡大も影響している 規模別に見ると 年間農産物販売高 1,000~9,999 ドルの小規模 なクラスの減少が大きく 前年比 1.1% 減の 115 万戸 小規模層の減少の原因の一つに 収入増による階層の上昇もある 反対に販売額 500,000 ドル以上では 2.4% 増えて 81,350 戸となっている 長期的に 見ると 農場数は減少傾向にあり ピーク時の 680 万戸に比べると 7 割の減少となる 2006 年の農地面積は 9 億 3,243 万エーカーと前年に比べ 78 万エーカーの減少となった 住宅ブー ムもあって農外への転用が進んでおり 96 年との比較では 2.7% の減少となっている 農地面積のピークは 54 年であり 当時の 12 億 600 万エーカーと比べると 約 23% の減少となっている 1 農場あたりの平均農地面積は 2006 年は 446 エーカーと 前年に比べ 1 エーカーの増加となった 経営統合による規模拡大等の影響で 2000 年以降増加が続いている ( 表 Ⅰ 4) 農業センサスのデータによると 1 農場あたりの平均農地面積は 60 年代から 70 年代半ばまで大きく拡大 80 年代後半からペースはやや落ちるものの再び拡大した 90 年代後半には 縮小したものの 2002 年には再び拡大している ( 図 Ⅰ 4) 表 I-4 農場数 農地面積等の推移 年 農場数農地面積平均農地面積 (1,000 戸 ) (1,000エーカー) ( エーカー ) 96 2, , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ( 出所 ) 米国農務省農業統計局 Farms, Land in Farms, and Livestock Operations/

11 ( エーカー ) 550 図 Ⅰ-1 1 農場あたりの平均農地面積 ( 年 ) ( 注 )2002 年センサスにおいて調査方法が変更されたため 2002 年のデータと 1997 年以前のデータとは整合しない 図中の 1997 年データ (431 エーカー ) は 2002 年との比較のために USDA により推計されたものである ( 出所 ) 米国農務省農業センサス 米国農業の構造を販売額階層によってみると 2006 年において 販売額 2 万 5,000 ドル未満の層は 農場数としては 67.0% を占めるが 農場面積では 19.8% を占めるに過ぎない 一方 販売額 50 万ドル以上の階層では 3.9% の農場数で 22.9% の農地を経営している ( 表 Ⅰ-5) 表 I-5 販売額階層別 農場数 農地面積の構成比および平均農地面積 販売額階層 ( ドル ) 農場数の構成比 (%) 農場面積の構成比 (%) 平均農地面積 ( エーカー ) 2005 年 2006 年 2005 年 2006 年 2005 年 2006 年 1,000~2, ,500~4, ,000~9, ,000~24, ,000~49, ,000~99, ,000~249, ,150 1, ,000~499, ,693 1, ,000~999, ,298 2,226 1,000,000~ ,075 3,171 合計 ( 注 ) 販売額には 政府の補助金を含む ( 出所 ) 米国農務省農業統計局 Farms, Land in Farms, and Livestock Operations/

12 また 農業センサスによると 97 年から 2002 年にかけて 規模別では 2,000 エーカー以上の階層および 10 エーカー以上 50 エーカー未満の階層が増加 販売額規模でみても 50 万ドル以上の階層およ び 2,500 ドル未満の階層で増加しており 二極分化が進んでいることがうかがわれる ( 表 Ⅰ-6) 表 I-6 米国農場の主要指標 ( 農業センサス ) 02 年 02 年 /97 年比 (%) 97 年 97 年 97 年 /92 年比 (%) 92 年 農場数 (1,000 戸 ) 2, ,216 1, ,925 農場面積 (1,000エーカー) 938, , , ,532 一農場あたり平均 ( エーカー ) 農地規模別農場数 (1,000 戸 ) 1~9エーカー ~ ~ ~ ~ ,000~1, ,000~ 農産物販売額 (100 万ドル ) 200, , , ,608 一農場あたり平均 ( ドル ) 94, , , ,459 販売額別農場数 (1,000 戸 ) ~2,500ドル ,500~4, ,000~9, ,000~24, ,000~49, ,000~99, ,000~499, ,000~ ( 注 )2002 年センサスにおいて調査方法が変更されたため 2002 年のデータと1997 年以前のデータとは整合しない 図中の2002 年と比較している1997 年データは2002 年との比較のために 農務省により推計されたものである 農産物販売額には 政府の補助金を含まない ( 出所 ) 米国農務省農業統計局農業センサス

13 (2) 農業経営者 1 経営体 米国の農業経営 2 は その 89.7% が家族または個人経営によって営まれており 個人共同経営 ( パートナーシップ ) 法人経営はわずかである なお 法人経営の 90% は 家族 親族が株式等の過半を所 有している家族経営タイプのものとなっている 個人経営の農場は 農地の 66% 農家総販売額の 53% を占めている 一方 法人経営の農場は 数としては少ないが その規模は大きく 平均年間販売額は 78 万 1,920 ドルとなっており 個人経営の 5 万 7,008 ドルの約 14 倍に相当する また 個人共同経営 ( パートナーシップ ) の平均年間売上高 は 29 万 4,934 ドルとなっている 法人経営の農場の規模は農地面積でみても大きく 個人経営 個人共同経営の農場の平均農地面積がそれぞれ 326 エーカー 1,130 エーカーとなっているのに対し 1,469 エーカーとなっている ( 表 Ⅰ 7) 表 I-7 米国の経営形態別農場の概要 (2002 年 ) 総計 個人又は法人その他協同ハ ートナーシッフ 家族法人計家族中心その他組合 農場数 (1,000 戸 ) 2,129 1, 全農場に占める割合 100.0% 89.7% 6.1% 3.5% 3.1% 0.3% 0.8% 農地面積 (1,000エーカー) 938, , , ,340 99,020 9,320 61,678 平均農地面積 ( エーカー ) ,130 1,469 1,485 1,315 3,845 販売額 ( 百万ドル ) 207, ,863 38,221 57,668 44,686 12,983 2,440 平均販売額 ( ドル ) 97,320 57, , , ,281 1,832, ,115 ( 注 ) 販売額には 政府の補助金を含む ( 出所 ) 米国農務省農業統計局農業センサス 農地の所有形態 米国の農業経営者 3 の 67.1% は全農地を所有している 農地の一部を所有し 一部を賃借している経営者が 25.9% すべて賃借に依存しているのが 7.0% となっている 平均経営規模としては 部分的農地所有者の 898 エーカーが最大で 次いで全農地賃借者の 577 エーカーとなる 全農地所有者の経営規模は これらを大きく下回り平均農地面積で 250 エーカーに 過ぎない ( 表 Ⅰ 8) また 部分的農地所有者の農産物販売額は全体の 45.8% を占め 経営する農地面積でも 52.8% を占 める 部分的農地所有者の平均販売額が 17 万 2,064 ドル 全農地賃借者の平均販売額が 15 万 1,269 ドルとなっているのに対し 全農地所有者の平均販売額は 6 万 2,822 ドルに過ぎない つまり 米 国農業の主たる担い手は 農地を賃借して規模の拡大を図っているといえる 2 以下 農業経営者の項では 特に断らない限り 農業センサス 2002 に基づく 2002 年の数値を用いている 3 農業センサス 2002 における経営者 (Principal Operator) とは 各農場での経営判断 日々の営農に責任を持つものをいう 同センサスでは 各農場 1 人としており 総数は 農場数と一致する 農地の所有形態については センサスは 経営者単位で把握している建前であるが 実態は農場単位に近い 例えば 法人経営で農地は法人の所有の場合であっても 経営者による全農地保有に分類されている 6

14 表 I-8 米国の農業経営者の概要 (2002 年 ) 経営者数平均販売額 ( 千人 ) シェア平均農地面積 ( エーカー ) ( ドル ) 経営者数 2, ,320 < 農地所有形態 > 全農地所有 1, % ,822 一部所有一部賃借 % ,064 全農地賃借 % ,269 < 専業 兼業 > 専業 % - - 兼業 1, % - - < 経営者の主業 > 農業 1, % ,184 その他産業 % ,552 < 性別 > 男性 1, % ,419 女性 % ,910 < 人種 > 白人 2, % - - 黒人 % - - アメリカン インテ ィアン ネイティフ アラスカン % - - ハワイその他太平洋諸島の原住民 1 0.0% - - アジア系 8 0.4% - - 二人種以上 8 0.4% - - ( 注 ) 平均販売額には 政府補助金を含む ( 出所 ) 米国農務省農業統計局農業センサス 経営者の業態 米国の農業経営者の 54.8% が農業以外に職を持っており 専業は 45.2% 専業の割合は 97 年 (37.6%) と比較して 8 ポイント近く増加している 農業と他産業のどちらが主業かという観点からは 農業を主業とするものが 57.5% で こちらも 97 年 (47.1%) と比較して 10 ポイント以上増加し ている ( 表 Ⅰ 8) 農業を主業とするものの平均農地面積は 630 エーカーとその他産業を主とするものと比べて大き く 平均販売額も 14 万 5,184 ドルで その他産業を主業とするものの 3 万 2,552 ドルを大きく上回っている 農業を主業とするものの販売額は 全体の 82.2% を占めており 米国農業は 農業を主業とす る経営者によって支えられていると言える 4 経営者の性別 経営者の 88.8% が男性 女性経営者は 97 年から 28,035 人増加したものの 全体の 11.2% に過ぎ ない ( 表 Ⅰ 8) 女性経営者の平均経営規模は 250 エーカーと小さく 平均販売額も 3 万 2,910 ド ルと全体平均の 3 分の 1 程度 一部には 夫が死亡 リタイアした後 妻が経営者にならざるを得ないという状況があったものと見られる 7

15 5 経営者の人種 経営者の人種別では 白人が圧倒的に多く 全体の 97.1% を占める ( 表 Ⅰ 8) 農業が古くから白人開拓者によって担われてきたという歴史的経緯のほか 多大な初期投資を必要とし 新規参入が難 しいという農業の特性も影響しているものと考えられる 一方 労働力の点では 特に野菜 果実農業 の分野で移民労働力に頼る傾向も見られる 3 高齢化等 米国の農業経営者の平均年齢は 55.3 歳であり 97 年からの 5 年間で 1.3 歳上昇した 年齢階層別 にみると 65 歳以上の層が最も多い 特に 65 歳以上では 農業を主業とする経営者が大幅に増加しており 他産業ではリタイアしても 農業だけは続けるという選択が多いものと考えられる 一方 35 歳未満の若年の経営者は 極めて少ない ( 図 Ⅰ 2) (1,000 人 ) 図 Ⅰ-2 米国の農業経営者の年齢構成 歳以下 25~34 35~44 45~54 55~64 65 歳以上 農業を主業他産業を主業 ( 出所 ) 米国農務省農業統計局農業センサス

16 3. 主要農産物の概要と需給動向 (1) 米国の農業生産の概要 米国の地域別の農業生産の特色は 以下のとおり 図 Ⅰ-3 ( 出所 ) 米国農務省 1 ベイスンアンドレンジ (Basin and Range) ワシントン州東部 オレゴン州内陸部 アイダホ州北部 ネバダ州 ユタ州 モンタナ州西部 ワイ オミング州西部 コロラド州西部 ニュ - メキシコ州西部と一部の海岸地帯 アリゾナ州東北 西北部 非家族経営の農場が最大の割合 農地面積に占める割合は最低 農場の 4% 農業生産額 4% 農地 の 4% を占める 牛 小麦 ソルガムが中心 9

17 2 ノ - ザングレイトプレ - ン (Northern Great Plains) モンタナ州東部 ワイオミング州東部 コロラド州北部 ノ - スダコタ州 サウスダコタ州 ネブラ スカ北西部 農場の規模は最大 人口は最小 農場の 5% 農業生産額は 6% 農地は 17% を占める 小麦と牛や 羊の畜産物が中心 3 ハ - トランド (Heartland) ミネソタ州南部 アイオワ州 ネブラスカ州北東部 ミズ - リ州北中部 イリノイ州 インディアナ 州 ケンタッキ - 州西部 オハイオ州中西部 農場数が全米最大 (22%) 農業生産額も大きく (23%) 農地面積も 27% を占める 穀物 肉用牛農家が中心 4 ノ - ザンクレセント (Northern Crescent) ミネソタ州中部 北部 ウィスコンシン州 ミシガン州 オハイオ州北部 ペンシルバニア州 ニュ - ヨ - ク州 ニュ - ジャ - ジ - 州 コネチカット州 マサチュ - セッツ州 バ - モント州 ニュ - ハン プシャ - 州 メイン州 ロ - ドアイランド州 人口最大 農場の 15% 農業生産額の 15% 農地面積の 9% を占める 酪農 一般作物 穀物が中 心 5 フル - ツフルリム (Fruitful Rim) ワシントン州中西部 オレゴン州海岸地帯 北東部 アイダホ州中南部 カリフォルニア州中南部海岸地帯 アリゾナ州南部 北部 テキサス州南部海岸地帯 フロリダ州 ジョ - ジア州南東部海岸地帯 サウスカロライナ州南部海岸地帯 超大型の家族型経営農場と非家族型経営農場の割合が最大 農場の 10% 農業生産額の 22% 農地 の 8% を占める 果物 野菜 苗 綿花農家が中心 6 プレ - リ - ゲ - トウェイ (Prairie Gateway) ニュ - メキシコ州南東部 コロラド州南東部 ネブラスカ州南部 カンザス州 オクラホマ南西部 小麦 大麦 米 綿花の生産は全米第 2 位 農場の 13% 農業生産額の 12% 農地の 17% 肉用牛 小麦 ソルガム 綿花 米農家が中心 7 ミシシッピ - ポ - タル (Mississippi Portal) ルイジアナ州東北部 海岸地帯 ミシシッピ - 州中部 北部 テネシ - 州西部 ア - カンソー州東部 小型 大型経営農場が混在している 農場の 5% 農業生産額の 4% 農地面積の 5% を占める 綿花 米 養鶏 養豚農家が中心 8 サザンシーボード (Southern Seaboard) テキサス州東部 ルイジアナ州北西部 アーカンソー州南部 ミシシッピ州南東部海岸地帯 アラバ マ州東部 西部 ジョージア州中西部 サウスカロライナ州内陸部 ノースカロライナ州 バージニア州中部 海岸地帯 ワシントン DC デラウエアー州 10

18 小型 大型農場が混在している 農場の 11% 農業生産額の 9% 農地面積の 6% を占める 肉用牛の一時飼育 一般作物 養鶏農家が中心 9 イースタンアプランズ (Eastern Uplands) オクラホマ州東部 ミズーリ州南部 アーカンソー州北中部 アラバマ州北部 テネシー州中東部 ケンタッキー州中東部 ウエストバージニア州 オハイオ州東部 ペンシルバニア州南西部 どの地域よりも小型経営農場が多い 農場の 15% 農業生産額の 5% 農地面積の 6% を占める 肉用牛の一時飼育 たばこ 養鶏農家が中心 11

19 2005 年の米国の農畜産物全体の生産額 ( 農家受取額 ) は 2,389 億 4,100 万ドル 主要な農産物を 生産額 ( 農家受取金額 ) 別にみると 牛 乳製品 ブロイラー トウモロコシ 大豆の順となっている 主要 な生産州としては 畜産物がテキサス カリフォルニア アイオワ ネブラスカ カンザスの順 農産物がカリフォルニア イリノイ アイオワ フロリダ テキサスの順となっている ( 表 Ⅰ-9) 表 Ⅰ-9 米国の主要農産物の農家受取額ランキング (2005 年 ) ( 上段 : 生産州 下段 : 農家受取金額 (100 万ドル )) CA TX IA NE KS MN IL NC FL WI 全農畜産物 238,941 31,707 16,355 14,621 11,470 9,975 9,301 8,847 8,264 7,760 6,759 TX CA IA NE KS NC WI MN AR OK 畜産物 124,980 10,662 8,454 7,947 7,545 6,868 5,602 5,014 4,963 4,215 4,215 CA IL IA FL TX MN WA NE IN OH 農産物 113,962 23,253 6,859 6,674 6,306 5,694 4,338 3,987 3,925 3,537 3,138 TX NE KS CO OK IA SD CA MO MT 牛 1 49,209 7,580 6,458 6,089 3,138 2,697 2,425 1,845 1,740 1,195 1,105 CA WI NY PA ID MN MI TX NM WA 乳製品 2 26,738 5,223 3,528 1,914 1,774 1,418 1,247 1, GA AR AL NC MS TX DE CA KY VA ブロイラ- 3 20,902 2,897 2,652 2,410 2,232 2,055 1, IA IL NE MN IN OH SD KS MO WI トウモロコシ 4 19,125 3,636 3,564 2,086 1,635 1, IA IL IN MN NE OH MO SD AR KS 大豆 5 16,793 2,741 2,646 1,496 1,428 1,213 1,124 1, CA FL TX OR NC MI OH PA NY GA 温室 苗木 6 16,202 3,448 1,879 1, IA NC MN IL IN NE OK MO OH KS 豚 7 15,037 4,300 2,099 1, KS ND MT WA SD OK ID TX MN NE 小麦 8 6,810 1,136 1, TX CA MS AR GA NC TN LA MO AZ 綿花 9 5,796 1, CA ID OR WA TX CO KS SD IA AZ 牧乾草 10 4, AR GA IA AL NC TX OH PA IN CA 鶏卵 11 4, CA WA OR NY MI PA TX VA GA NC ぶどう 12 3,461 3, MN NC MO AR VA IN CA IA SC WI 七面鳥 13 3, ID WA CA WI ND FL CO OR MN ME ジャガイモ 14 2, CA ー ー ー ー ー ー ー ー ー アーモンド 15 2,337 2,337 CA FL OH VA GA TN IN MI NJ PA トマト 16 2, CA AZ CO NJ ー ー ー ー ー ー レタス 17 1,986 1, FL CA TX AZ ー ー ー ー ー ー オレンジ 18 1,605 1, WA NY MI CA PA VA OH OR WI NC りんご 19 1, AR CA LA MS TX MO ー ー ー ー 米 20 1, ( 注 )AR: ア-カンソ- AL: アラハ マ AZ: アリソ ナ CA: カリフォルニア CO: コロラト FL: フロリタ GA: シ ョ-シ ア ID: アイタ ホ IL: イリノイ IN: インテ ィアナ IA: アイオワ KS: カンザス LA: ルイシ アナ MD: メリ-ラント ME: メイン MI: ミシカ ン MN: ミネソタ MO: ミス -リ MS: ミシシッヒ MT: モンタナ NC: ノ-ス キャロライナ ND: ノ-ス タ コタ NE: ネフ ラスカ NJ: ニュ- シ ャ-シ - NM: ニュ-メキシコ NY: ニュ- ヨ-ク OH: オハイオ OK: オクラホマ OR: オレコ ン PA: ヘ ンシルハ ニア SC: サウス キャロライナ SD: サウス タ コタ TN: テネシ- TX: テキサス VA: ウ ァ-シ ニア WA: ワシントン WI: ウィスコンシン ( 出所 ) 米国農務省経済調査局 12

20 (2) 主要農産物の特徴と需給動向 1 穀物全般 ( 表 Ⅰ 10) 2005/2006 年度の米国の穀物の生産は トウモロコシの単収が史上最高の豊作となった前年度と比較 して減少したほか 小麦 コメも減産となったたため 3 億 6,316 万トン ( 前年度比 5.8% 減 ) となった 需要については 輸出 国内消費とも増加し 全体で 3 億 7,101 万トン ( 同 3.1% 増 ) となった この結果 期末在庫は 7,168 万トン ( 同 4.1% 減 ) となった 2006/2007 年度については 穀物の生産は 燃料価格や肥料価格の高騰に伴う投入コストの増大や大 豆へのシフトによるトウモロコシの作付面積の減 干ばつによる小麦の減産に伴って 3 億 3,558 万ト ン ( 前年度比 7.6% 減 ) となる見込みである 需要については 輸出は小麦の減産の影響でやや減少するものの 国内需要がトウモロコシのエタノール需要の増加などにより増加しており 全体で 3 億 7,728 万トン ( 同 1.7% 増 ) となった 需要が生産量を大きく上回っていることから 期末在庫は 3,621 万トン ( 同 49.5% 減 ) と大幅に減少する見込みである ( 表 Ⅰ 10) 表 I-10 世界と米国の穀物需給 ( 単位 : 百万トン ) 生産 供給計 貿易 ( 輸出 ) 消費 期末在庫 世界 米国 世界 米国 世界 米国 世界 米国 世界 米国 穀物計 2004/2005 2, , , /2006 2, , , /2007 1, , , 小麦 2004/ / / 粗粒穀物計 2004/2005 1, , / , / , , コメ ( 精米 ) 2004/ / / トウモロコシ 2004/ / / 大豆 2004/ / / ( 注 )1 2005/2006 年は推定値 2006/2007 年は見通し 2 年度は それぞれの穀物 地域の市場年度 3 穀物計は 小麦 粗粒穀物 コメ ( 精米 ) の合計 4 粗粒穀物は トウモロコシ ソルカ ム 大麦 オーツ麦 ライ麦の合計 ( 世界は 雑穀 混合穀物を含む ) ( 出所 ) 米国農務省 World Agricultural Supply and Demand Estimates

21 アトウモロコシ ( 表 Ⅰ 11) 1) 概観米国中西部の主要作物 主な生産州は アイオワ イリノイ ネブラスカ ミネソタ インディアナ 等 生育には 一定量の水分と肥沃な土壌等を必要とするため この条件に適合した米国中西部のコー ンベルト地帯での生産が盛ん 近年は 比較的乾燥しているコーンベルトの西側に生産限界を拡大し ている 大豆の生産地域とほぼ重なっており 従来 同じ畑でトウモロコシと大豆を 1 年ごとにローテーシ ョンすることが一般的であった 4 が 最近は トウモロコシの連作も徐々に増えてきている 遺伝子組換え技術により害虫耐性の品種が開発されていること 品種改良により干ばつに強くなっていること 作付技術の進展等によって 1 エーカー当たりに作付される種子の量が増えている ( 密植 ) ことなどから 近年飛躍的に単収 ( 一定面積辺りの収穫量 ) が増大している 2006 年の遺伝子組換え採用率は 61%((3) 参照 ) 需要面では 6 割程度が国内の家畜の飼料用に供されている 残りの 2 割が食用 産業用 ( スターチ 甘味料生産等 ) 2 割が輸出用であったが 近年 エタノール原料としての利用が急激に増加しており ( コラム参照 ) 今後 食用 産業需要の割合が増大する見込み 輸出は 中国の後退等もあり 米国が世界の輸出量の 7 割程度を占める状況となっている 2) 2005/2006 年度 (9 月 ~8 月 ) の需給 2005 年産トウモロコシの生産は 主産地であるコーンベルト地帯での干ばつの影響で単収が伸び悩 み 111 億 1,400 万ブッシェル ( 前年比 5.9% 減 1 ブッシェル = kg ) となった 特に第 2 位の生産州であるイリノイでは 前年 ブッシェル / エーカーであった単収が ブッシェル / エー カーに落ち込み 生産量で 18.2% の減産となった ただし バイオテクノロジーの進展等もあって 干ばつの被害は懸念されたほどではなく また 北部各州の豊作もあって全米の生産量は 史上最高で あった前年度に次ぐ史上第 2 位の生産量となった これに加え 豊富な繰越在庫があったため 2005/06 年度の総供給量は 過去最高の 132 億 3,700 万ブッシェルとなった 一方 2005/06 年度のトウモロコシの需要は エタノールの原料需要が拡大したほか 輸出が増加 したことから 前年度比 5.7% 増の 112 億 7,000 万ブッシェルとなった 石油価格の高騰 2012 年のエタノール年間使用目標を 75 億ガロン (1 ガロン = 約 3.79l) とする 2005 年エネルギー法 の成 立等を背景に エタノール工場の建設が相次いでおり エタノール向けトウモロコシは 16 億 300 万ブッシェルと前年度から 21.2% 増加した 国内畜産は引き続き好調であったが 飼料用需要は前年と ほぼ変わらず エタノール生産の副産物である DDGS 5 (Dried Distillers Grains with Solubles) が一部飼料用トウモロコシ需要を代替しているものと考えられる 輸出は アルゼンチンの作柄悪化 中国の国内需要拡大による輸出減などを背景に増加し 21 億 4,700 万ブッシェル ( 前年度比 18.1% 増 ) となった 好調な需要を背景に 期末在庫は 19 億 6,700 万ブッシェル ( 前年度比 7.0% 減 ) となっ 4 ローテーションにより それぞれの作物に固有の害虫の発生を抑制できるほか トウモロコシの生育に必要な窒素分を大豆が空気中から土中に取り込む効果もある 5 トウモロコシのでん粉質を発酵 蒸留させてエタノールを製造する過程で発生する副産物で 家畜の飼料に用いられる 14

22 たが 在庫率では 17.5% と比較的高めの水準となっている 平均農家受取価格は 在庫が高水準であることなどから前年度を下回る 2.00 ドル / ブッシェルであ った 3) 2006/2007 年度の需給見通し 2006 年産トウモロコシの作付面積は 燃料価格と肥料価格の高騰のために より投入コストの少な い大豆等に作付がシフトしたことから 前年から 4.3% 減の 7,830 万エーカーとなった コーンベルト西部や大平原地帯で一部乾燥被害があったものの 基本的には順調に成育し 単収が史上第 2 位の ブッシェル / エーカーとなった結果 生産量は 105 億 3,500 万ブッシェルとなった これは 2004 年 2005 年に次ぐ史上第 3 位の生産量であるものの 前年からは 5.2% の減少 2006/07 年度の総供給量は 125 億 1,200 万ブッシェル ( 前年度比 5.5% 減 ) となった 一方 2006/07 年度のトウモロコシの需要は 産業用需要 輸出が増加し 全体で 117 億 6,000 万ブッシェル ( 前年度比 4.3% 増 ) となった 特に エタノール需要が増加しており 21 億 5,000 万ブッ シェル ( 同 34.1% 増 ) と見込まれている 飼料需要は DDGS による代替と価格高騰による需要減が進み 59 億 7,500 万ブッシェルと減少するものの エタノールの増加幅がこれを上回り 国内需要 全体では 前年度比 4.3% 増の 95 億 1,000 万ブッシェルと見込まれている 輸出は ウクライナの輸出減 堅調な世界需要を背景に 2 億 2,500 万ブッシェル ( 同 4.8% 増 ) と好調を維持している 供給量が減る一方で 需要量が増加した結果 期末在庫は 前年度末を大幅に下回る 7 億 5,200 万ブ ッシェルに急減 在庫率も 6.4% と極めてタイトな状況となると見込まれている 期末在庫の急減を反映して 10 月以降価格が急騰しており 平均農家受取価格は 年度平均で ドル / ブッシェルと 95/96 年度以来の高水準となっている 表 I-11 米国のトウモロコシの需給 年度 99/ 2000/ 2001/ 2002/ 2003/ 2004/ 2005/ 2006/ 作付面積 (100 万エ-カ-) 収穫面積 (100 万エ-カ-) 単収 ( ブッシェル / エ-カー ) 総供給量 (100 万ブッシェル )11,232 11,639 11,416 10,578 11,190 12,776 13,237 12,512 期首在庫 1,787 1,718 1,899 1,596 1, ,114 1,967 生産量 9,431 9,915 9,507 8,967 10,089 11,807 11,114 10,535 輸入 総需要量 (100 万ブッシェル ) 9,515 9,740 9,820 9,491 10,232 10,662 11,270 11,760 国内消費 7,578 7,799 7,915 7,903 8,332 8,844 9,122 9,510 飼料 その他 5,665 5,842 5,868 5,563 5,795 6,158 6,141 5,975 食用 産業用等 1,913 1,957 2,046 2,340 2,537 2,686 2,981 3,535 うちエタノール ,168 1,323 1,603 2,150 輸出 1,937 1,941 1,905 1,588 1,900 1,818 2,147 2,250 期末在庫 (100 万ブッシェル ) 1,718 1,899 1,596 1, ,114 1, 在庫率 (%) 農家価格 ( ドル / ブッシェル ) ( 注 )1 2005/2006 年は推定値 2006/2007 年は見通し 2 トウモロコシの穀物年度は 9 月 1 日 ~8 月 31 日 3 トウモロコシ1ブッシェル=25.401kg ( 出所 ) 米国農務省 World Agricultural Supply and Demand Estimates

23 イ大豆 ( 表 Ⅰ 12) 1) 概観米国中西部の主要作物 主な生産州は アイオワ イリノイ ミネソタ ネブラスカ インディアナ 等 トウモロコシの生産地帯と重なる部分が多いが 南部の綿花地帯で綿花に代わって作付けされたり コメや麦との輪作が行われるなど 作付範囲はトウモロコシより広範囲に及ぶ 古くから作付けされてきたトウモロコシや小麦等と異なり 大豆は 1930 年代頃から トウモロコシ 等の裏作として徐々に導入が進んできた 90 年代後半から 除草剤に耐性をもつ遺伝子組換え品種 (Round Ready 大豆 ) が導入されており コスト削減につながっている 2006 年の遺伝子組換え採用率は 89%((3) 参照 ) 需要面では 6 割程度が搾油用に供されている 圧搾により 大豆油と大豆粕が生産され 大豆油は食用 加工用に 大豆粕は 家畜飼料用に用いられている 近年 大豆油の用途の一つとして ディー ゼルエンジン用の燃料 ( バイオディーゼル ) 向けが増加している (2006 年のバイオディーゼル生産量は 2 億 4,500 万ガロンで 2004 年の 9 倍 ) 搾油用以外では 直接食用に用いられる部分はごくわず かで 残りの 4 割程度は輸出される 輸出市場においては 全世界の輸出の 4 割程度を占めているものの 南米産 ( 特にブラジル産 ) 大豆が競争力をつけてきており シェアは減少傾向にある 2) 2005/2006 年度 (9 月 ~8 月 ) の需給 2005 年産の大豆の生産は 30 億 6,300 万ブッシェル ( 前年比 2.0% 減 ) と 史上最高となった前 年に次ぐ生産量となった 作付面積 収穫面積とも前年より減少したものの 単収では 43.0 ブッシェル / エーカーと史上最高を記録した 第 2 の生産州であるイリノイでは 干ばつにより収穫量が 10.3% 減少したものの アイオワなどその他の主産地では 収穫量が増加している 特に 前年早霜な ど天候不順に見舞われたミネソタ ノースダコタ ウィスコンシンなど北部の産地で単収が向上して いる 前年の豊作の影響により 2 億 5,600 万ブッシェルとなった期首在庫が加わって 2005/06 年度の総供給量は 33 億 2,200 万ブッシェルとなった 一方 2005/06 年度の総需要は 輸出の減少が影響して 28 億 7,300 万ブッシェル ( 前年度比 3.8% 減 ) となった 搾油需要は堅調で 17 億 3,900 万ブッシェルと前年度比 2.5% 増となった バイオディーゼル向けの搾油需要も一定程度算入されている模様 輸出は 第 1 位の輸出相手国中国が ブラ ジルからの買い入れを増加させ 前年度比で 15% 程度減となったことなどから 9 億 4,700 万ブッシェル ( 同 13.7% 減 ) となった 輸出量ベースでは 初めてブラジルに世界一位の座を明け渡している 供給量が需要を大きく上回った結果 期末在庫は 前年度を 75.4% 上回る 4 億 4,900 万ブッシェルとなり 在庫率は 15.6% となった 平均農家受取価格は 在庫圧力もあって 前年をやや下回る 5.66 ドル / ブッシェルとなった 3) 2006/2007 年度の需給 2006 年産の大豆の作付面積は 燃料価格および肥料価格の高騰によるトウモロコシからのシフトの影響で 7,550 万エーカー ( 前年比 4.9% 増 ) に増加した 単収は 大平原地域および南部での高温 乾 燥被害の影響で 42.7 ブッシェル / エーカーと前年に比べわずかに減少したが 生産量は 31 億 8,800 万ブッシェル ( 同 4.1% 増 ) で 2004 年を上回り史上最高を記録した この結果 2006/07 年度の期 16

24 首在庫を加えた総供給量は 36 億 4,200 万ブッシェル ( 同 9.6% 増 ) となった 一方 2006/07 年度の需要は 中国の需要拡大などの影響で 輸出が 11 億ブッシェル ( 前年度比 16.2% 増 ) と大幅に増加が見込まれており 国内需要も増加が見込まれることから 全体では 30 億 4,600 万ブッシェル ( 同 6.0% 増 ) と見込まれている このように 需要が増加するものの 生産の増加がこれを上回ることから 期末在庫は 前年度を 32.5% 上回る 5 億 9,500 万ブッシェルに増加 在庫率も 19.5% と高水準となることが見込まれている 高水準の在庫にもかかわらず 10 月以降 小麦 トウモロコシの価格高騰に追随する形で価格が上昇しており 平均農家受取価格は 5.90 ドル ~6.50 ドルとローンレート 6 (5.00 ドル ) を上回る水準 で推移すると見込まれている 表 I-12 米国の大豆の需給 年度 99/ 2000/ 2001/ 2002/ 2003/ 2004/ 2005/ 2006/ 作付面積 (100 万エ-カ-) 収穫面積 (100 万エ-カ-) 単収 ( ブッシェル / エ-カー ) 総供給量 (100 万ブッシェル ) 3,006 3,052 3,141 2,969 2,638 3,242 3,322 3,642 期首在庫 生産量 2,654 2,758 2,891 2,756 2,454 3,124 3,063 3,188 輸入 総需要量 (100 万ブッシェル ) 2,716 2,804 2,933 2,791 2,525 2,986 2,873 3,046 搾油 1,578 1,640 1,700 1,615 1,530 1,696 1,739 1,780 種子 その他 輸出 ,064 1, , ,100 期末在庫 (100 万ブッシェル ) 在庫率 (%) 農家価格 ( ドル / ブッシェル ) ( 注 )1 2005/2006 年は推定値 2006/2007 年は見通し 2 大豆の穀物年度は 9 月 1 日 ~8 月 31 日 3 大豆 1ブッシェル=27.216kg ( 出所 ) 米国農務省 World Agricultural Supply and Demand Estimates ウ小麦 ( 表 Ⅰ 13 14) 1) 概観小麦は 開拓時代から米国で生産されてきた代表的作物 トウモロコシや大豆と比較して少量の雨 量で生産可能なため 比較的広範囲で作付けされている 主な産地は カンザス ノースダコタ モンタナ ワシントン アイダホなど 大平原 ( グレートプレーンズ ) から西の半乾燥地域 コーンベ ルト地帯でも生産可能であるが トウモロコシの方が面積当たり価額 ( 単収 価格 ) が高いこと (2006/07 年度で 2 倍程度 ) もあって トウモロコシを選択する農家が多く この地帯では トウモロ 6 この価格 ( ローンレート ) を市場価格が下回った場合 価格支持融資制度の利用により 農家には ローンレートと市場 価格の差額が補償される ( 詳細は Ⅱ1. 参照 ) 17

25 コシ 大豆のローテーション補完的作物の域を出ない 米国産小麦は 作付時期によって春小麦 ( ノースダコタ ミネソタ等 ) 冬小麦 ( カンザス ワシン トン モンタナ オクラホマ テキサスなど ) に分けられる また 品種 ( および作付時期 ) によって 次の 6 種類に分類される 7 1 硬質赤色冬小麦 (Hard Red Winter: 製粉特性が高く 用途が広い品種 パンの原料のほか アジア麺の原料 一般の小麦粉 他の品種とのブレンド用にも用いられる ) 2 硬質赤色春小麦 (Hard Red Spring: 家庭用パン クロワッサン ベーグル ピザ生地の原料のほか 他の品種とのブレンド用に用いられる タンパク含有量が高い ) 3 軟質赤色冬小麦 (Soft Red Winter: 製粉特性が高く用途が広い パン原料のほか 一般の小麦 粉 他の品種とのブレンド用に用いられる ) 4 デュラム小麦 (Durum: 春小麦 最も硬質で 琥珀色と高グルテン含有が特徴 主にパスタ製 品の原料に用いられる ) 5 硬質白色小麦 (Hard White: 主に冬小麦 新しい品種 アジア麺のほか 全粒 (whole wheat) 製品に適性がある ) 6 軟質白色小麦 (Soft White: 主に冬小麦 含有水分が少なく 抽出歩留まりが高い ケーキ 菓子の原料のほか アジア麺 中東の平パンの原料にも向いている ) 需要は 国内需要 6 割 輸出 4 割程度 とうもろこし 大豆と異なり カナダ オーストラリア EU アルゼンチン ロシア ウクライナなど産地が多く 競争が激しいこと 品種によって用途が異なることもあって 輸出市場において米国が極端に大きな地位を占めている訳ではない 2) 2005/2006 年度 (6 月 ~5 月 ) の需給 2005 年産の小麦の生産は 春小麦 ( デュラム小麦を除く ) の収穫量が 7 月の干ばつの影響で 11.3% 減少したことなどが影響して 全体で 21 億 500 万ブッシェル ( 前年比 2.5% 減 ) となった 前年干 ばつの影響で大減産を記録した冬小麦の主産地カンザスでは 生産が回復し 3 億 8,000 万ブッシェル ( 同 20.8% 増 ) となった 需要面では 飼料用が減少したことなどから 2005/06 年度の国内消費は 11 億 4,600 万ブッシ ェル ( 前年度比 2.0% 減 ) となった 輸出については 中国の増産により中国向けが激減したこと ソフト系小麦の成約不振を反映して 10 億 900 万ブッシェル ( 同 5.3% 減 ) となった この結果 期末在庫は 5 億 7,100 万ブッシェル ( 同 5.7% 増 ) となった また 平均農家受取価格は 3.42 ドル / ブッシェルと 前年度 前々年度とほぼ変わらず 3) 2006/2007 年度の需給 2006 年産の小麦の生産は 18 億 1,200 万ブッシェルと前年比 13.9% 減の減産となった 冬小麦は 大平原地域 特に主産地であるカンザスの干ばつで 前年比 13.4% 減の 12 億 9,800 万ブッシェルと なった デュラム小麦は 作付が大きく減少した上 主産地ノースダコタで高温 乾燥の被害を受け 7 U.S.Wheat Associates による分類 白色品種は 従来 硬軟を区別していなかった ( ほとんどが軟質 ) 近年硬質のものの作付けが増えたこと 硬質と軟質で用途が異なることなどから 両者を区別するようになっている 農務省でも 2005 年から両者を区別して生産データを公表しているが World Agricultural Supply and Demand Estimates の需給見通しでは 依然として白色品種の硬軟を区別していない 18

26 て単収も激減 生産量は前年比 47.1% 減の 5,348 万ブッシェルとなった その他春小麦も 同様の高温 乾燥の影響で 生産量は 4 億 6,050 万ブッシェル ( 前年比 8.7% 減 ) となった この結果 2006/07 年度の期首在庫を含めた総供給量は 24 億 9,800 万ブッシェル ( 同 8.4% 減 ) となった 2006/07 年度の需要は 飼料用が減少するものの 食用が増加する結果 国内需要が 11 億 5,100 万 ブッシェル ( 前年度比 0.4% 増 ) となる一方 輸出については 8 億 7,500 万ブッシェル ( 同 13.3% 減 ) に減少するとみられることから 全体で 20 億 2,600 万ブッシェル ( 同 6.0% 減 ) と見込まれている この結果 供給量の減少が需要量の減少を上回ったため 期末在庫は 4 億 7,200 万ブッシェル ( 同 17.3% 減 ) となり 在庫率は 23.3% となる見込みである また 平均農家受取価格は オーストラリアでの干ばつによる大減産の影響で国際価格が上昇して いることなどから 年度平均で 4.20~4.30 ドルとローンレート (2.80 ドル ) を上回る水準で推移すると見込まれている 表 I-13 米国の小麦の需給 年度 99/ 2000/ 2001/ 2002/ 2003/ 2004/ 2005/ 2006/ 作付面積 (100 万エ-カ-) 収穫面積 (100 万エ-カ-) 単収 ( ブッシェル / エ-カー ) 総供給量 (100 万ブッシェル ) 3,339 3,272 2,941 2,460 2,899 2,775 2,727 2,498 期首在庫 生産量 2,299 2,232 1,957 1,606 2,345 2,158 2,105 1,812 輸入 総需要量 (100 万ブッシェル ) 2,390 2,396 2,164 1,969 2,353 2,235 2,155 2,026 国内消費 1,301 1,334 1,201 1,119 1,194 1,169 1,146 1,151 食用 種子 飼料 その他 輸出 1,089 1, ,158 1,066 1, 期末在庫 (100 万ブッシェル ) 在庫率 (%) 農家価格 ( ドル / ブッシェル ) ( 注 )1 2005/2006 年は推定値 2006/2007 年は見通し 2 小麦の穀物年度は 6 月 1 日 ~5 月 31 日 3 小麦 1ブッシェル=27.216kg ( 出所 ) 米国農務省 World Agricultural Supply and Demand Estimates

27 表 I-14 米国の小麦の種類別需給 ( 百万ブッシェル ) ハート ウィンター ハート スフ リンク ソフトレット ホワイト テ ュラム 合計 2005/06 年度総供給量 1, ,727 期首在庫 生産量 ,105 総需要量 ,155 国内消費 ,146 輸出 ,009 期末在庫 /07 年度総供給量 ,498 期首在庫 生産量 ,812 総需要量 ,026 国内消費 ,151 輸出 期末在庫 ( 注 )1 2005/2006 年は推定値 2006/2007 年は見通し 2 総供給量には 輸入を含む 3 ホワイトには Hard WhiteとSoft Whiteを含む 2006/07 年度の生産量では Hard Whiteが 1,951 万ブッシェル Soft Whiteが2 億 3,447 万ブッシェル ( 出所 ) 米国農務省 World Agricultural Supply and Demand Estimates エコメ ( 表 Ⅰ 15,16) 1) 概観コメは 比較的古い時代 (1600 年代後半 ) から米国で生産されてきた 植民地時代には サウスカ ロライナなど東部沿岸諸州で生産されていたが その後 1800 年代後半に ルイジアナ テキサス等南 西部諸州で機械化された大規模な商業的稲作が発展した 現在 全米一の生産州であるアーカンソーで生産が開始されたのは 1900 年代に入ってから カリフォルニアでも 官民共同の試験栽培の後 1912 年に初めて商業目的としてのコメの栽培が開始されている 現在の産地は アーカンソー ルイジアナ ミシシッピ ミズーリ テキサスの南西部 5 州とカリ フォルニアにほぼ限定される 南西部 5 州では主に長粒種が栽培され カリフォルニアでは主に中 短粒種が栽培されている 全生産量の 4 分の 3 程度が長粒種 需要は 国内消費と輸出が 6 対 4 程度 トウモロコシ 大豆 小麦と異なり 世界生産の中で米国の生産量が占める割合はそれほど大きく ない ( 約 1.5%) しかしながら ほとんどの国では自国消費が基本となっているため 輸出市場にお いては 米国産が 1 割以上を占める 2) 2005/2006 年度 (8 月 ~7 月 ) の需給 2005 年のコメの生産は 前年の記録的豊作からは減少したものの 平年を上回る単収 (6,636 ポン ド / エーカー ) となった結果 全体で 2 億 2,320 万 cwt( 前年比 4.0% 減 ) となった 天候に恵まれたルイジアナでは 同州史上最高の単収 (5,900 ポンド ) となっている カリフォルニアでは 作付時期 20

28 の低温 生育期の雑草の増加で 前年の史上最高の単収から 1,220 ポンドも落ち込んでいる ( 同 14.2% 減 ) 品種別に見ると 長粒種は 単収は減少したものの 収穫面積が増加した結果 1 億 7,750 万 cwt( 同 4.2% 増 ) となった 中 短粒種は 収穫面積 単収とも減少し 4,570 万 cwt( 同 26.2% 減 ) となった ( 中粒種 4,241 万 cwt 短粒種 330 万 cwt) 2005/06 年度の需要面では 国内消費は 1 億 1,930 万 cwt( 前年度比 2.8% 減 ) 輸出は 長粒種の伸 びが中 短粒種の減少を上回り 1 億 1,580 万 cwt( 同 6.4% 増 ) となった この結果 2005/06 年度の期末在庫は 4,300 万 cwt( 同 14.1% 増 ) で 在庫率は 18.3% と前年度を 上回る水準となった また 平均農家受取価格は 7.65 ドル /cwt と ローンレート (6.50 ドル /cwt) を上回る水準となった 3) 2006/2007 年度の需給 2006 年のコメの生産は 前年から大幅に減少し 1 億 9,370 万 cwt( 前年比 13.2% 減 ) となった ミズーリ以外の生産州で 作付面積 収穫面積ともに減少し 全体の収穫面積は 282 万エーカー ( 前年 比 16.1% 減 ) と大幅に減少した 面積減の要因は 石油価格の高騰に伴うかんがいコストの増大 一方 単収は 天候に恵まれたこと等もあってミシシッピ テキサスで史上最高を記録 全体で 6,868 ポ ンド / エーカー ( 同 3.5% 増 ) となった 品種別に見ると 長粒種は 収穫面積が 219 万エーカー ( 同 19.8% 減 ) 単収が 6,689 ポンド / エーカー ( 同 3.0% 増 ) で 生産量は 1 億 4,620 万 cwt( 同 17.6% 減 ) 中 短粒種も カリフォルニアで の作付の遅れの影響も加わり 収穫面積が伸び悩んだが 単収が回復した結果 生産量は 4,750 万 cwt ( 同 3.9% 増 ) となった ( 中粒種 4,380 万 cwt 短粒種 372 万 cwt) 2006/07 年度の需要面では 国内消費は 1 億 2,280 万 cwt( 前年度比 2.9% 増 ) 輸出は 未審査遺伝 子組換え米の混入によって長粒種の EU 等向けが減少することから 1 億 200 万 cwt( 同 11.9% 減 ) と 見込まれている 生産の減を反映して 2006/07 年度の期末在庫は 3,040 万 cwt( 同 29.3% 減 ) で 在庫率は 13.5% に低下すると見通されている また 低下する在庫率 穀物価格の高騰を反映して 平均農家受取価格は 9.65 から 9.85 ドル /cwt と ローンレート (6.50 ドル /cwt) を上回る水準で推移すると見込まれている 21

29 表 I-15 米国のコメの需給 年度 99/ 2000/ 2001/ 2002/ 2003/ 2004/ 2005/ 2006/ 作付面積 (100 万エ-カ-) 収穫面積 (100 万エ-カ-) 単収 ( ポンド / エ-カー ) 5,866 6,281 6,496 6,578 6,670 6,988 6,636 6,868 総供給量 (100 万 cwt) 期首在庫 生産量 輸入 総需要量 (100 万 cwt) 国内消費 輸出 期末在庫 (100 万 cwt) 在庫率 (%) 農家価格 ( ドル /cwt) ( 注 ) 年は推定値 2007 年は見通し 2 コメの穀物年度は 8 月 1 日 ~7 月 31 日 3 1ポンド= kg 1cwt=100ポンド=45.359kg ( 出所 ) 米国農務省 World Agricultural Supply and Demand Estimates 表 I-16 米国の長 / 中 短粒種別コメの需給 長粒種 中 短粒種 年度 2003/ 2004/ 2005/ 2006/ 2003/ 2004/ 2005/ 2006/ 収穫面積 (100 万エ-カ-) 単収 ( ポンド / エ-カー ) 6,451 6,630 6,493 6,689 7,407 8,212 7,255 7,484 総供給量 (100 万 cwt) 生産量 総需要量 (100 万 cwt) 国内消費 輸出 期末在庫 (100 万 cwt) ( 注 ) 2005/2006 年は推定値 2006/2007 年は見通し ( 出所 ) 米国農務省 World Agricultural Supply and Demand Estimates

30 2 畜産物 ( 表 Ⅰ 17~19) ア. 牛肉 2005 年の牛のと畜頭数は 全米の飼養頭数が 2004 年まで減少傾向で推移したことなどを反映し て 3,239 万頭 ( 前年比 1.0% 減 ) となった これは 90 年以来の低い水準 一方 安価な飼料価格は フィードロット 8 における出荷重量の増加を後押しし 1 頭当たり枝肉重量が増加した結果 牛肉生産 量は 247 億 8,400 万ポンド ( 同 0.5% 増 ) となった 輸入は 豪州からの輸入減により 前年比 2.2% 減 2005 年の国内需要は 前年とほぼ変わらずであったが 引き続き堅調であった 輸出は 6 億 9,800 万ポンドと前年から 51.7% 増加したものの 日本 韓国などの主要輸入国が輸入を再開していないことを反映して BSE 感染牛確認前の 2003 年の 3 割に満たない水準であった 2006 年については 飼養頭数が回復傾向にあり と畜頭数が 3,365 万頭 ( 前年比 2.3% 増 ) に増加 したことなどから 牛肉生産量は 261 億 7,200 万ポンド ( 同 5.6% 増 ) となる見込み 輸入は 2005 年 7 月のカナダからの生体牛輸入の一部解禁を受けて カナダからの輸入が牛肉から生体牛に移行し たことから 前年比 14.6% 減と見込まれている 2006 年の国内需要は 引き続き堅調で 前年比 1.0% 増 輸出は 2 月にメキシコが 30 ヶ月齢以下 の牛由来の骨付き肉を 7 月には日本が 20 ヶ月齢以下の牛由来の肉を それぞれ輸入解禁したほか コロンビア ペルーなども解禁を決定したことなどから 11 億 5,000 万ポンド ( 前年比 64.8% 増 ) となる見込み ただし 依然として 2003 年の水準と比較すると 1/2 にも満たない状況 2007 年も 生産量は拡大すると見込まれており 輸出も 14 億 4,000 万ポンド ( 前年比 25.2% 増 ) まで回復すると見込まれている イ. 豚肉 2005 年の豚肉の生産は 一腹当たり子豚産子数の増加に加え 飼料価格の低下等を反映した 1 頭当 たり枝肉重量の増加によって 207 億 600 万ポンド ( 前年比 0.9% 増 ) となった 需要面では 国内消費は 前年比 1.7% 減 輸出は 為替が米ドル安で推移したこと 米国内の豚肉卸売価格が低調に推移したことなどから大幅に増加し 26 億 6,500 万ポンド ( 前年比 22.2% 増 ) とな っている 第 1 位の輸出先である日本向けが大幅に増加したほか カナダ 韓国向けも増加している 2006 年の豚肉の生産は 飼養頭数の増加を反映したと畜頭数の増加等により 210 億 1,700 万ポンド ( 前年比 1.5% 増 ) となる見込み 需要面では 国内消費は 引き続き減少傾向で前年比 0.5% 減 輸出は 為替が米ドル安で推移したことや ブラジルにおける口蹄疫の発生で各国がブラジルからの豚肉を輸入停止したことなどから 29 億 9,100 万ポンド ( 前年比 12.2% 増 ) に増加することが見込まれている 日本向けは減少が見込 まれているものの メキシコ カナダ 韓国向けのほか ブラジルにおける口蹄疫の影響でロシア向けが大幅に増加すると見込まれている 8 肥育牛に穀物飼料を給与し 増体させてから出荷する施設 23

31 ウ. 鶏肉 2005 年のブロイラーの生産は 国内の需要の高まりを背景に 7 月を除いて前年を上回って推移し 年間を通じては 349 億 8,600 万ポンド ( 前年比 3.8% 増 ) となった 2006 年も増加が見込まれているものの 価格の低迷などから伸びは鈍化し 353 億 4,700 万ポンド ( 同 1.0% 増 ) となる見込み 国内需要は 2005 年が前年比 2.7% 2006 年が同 2.3% の伸び 輸出は 2005 年は ロシア メキシ コ向けが増加して 52 億 300 万ポンド ( 前年比 8.8% 増 ) となった 2006 年も 伸びは鈍化するものの価格低下 香港 中国向けの伸び等に支えられて 52 億 6,000 万ポンド ( 同 1.1% 増 ) となると見 込まれている 表 I-17 米国の食肉の需給動向 ( 単位 :100 万ポンド ポンド / 人 ) 1 人当た期首在庫生産輸入供給計輸出期末在庫国内消費り消費 牛肉 ,339 3,006 30,036 2, , ,650 3,679 28, , ,784 3,599 29, , ,172 3,073 29,816 1, , ,742 3,280 30,653 1, , 豚肉 ,529 1,099 22,160 2, , ,706 1,025 22,274 2, , ,017 1,005 22,516 2, , ,670 1,010 23,193 3, , 赤身肉計 ,059 45,555 4,959 51,573 2,650 1,187 47, ,187 45,846 4,804 51,837 3,372 1,080 47, ,080 47,544 4,271 52,895 4,159 1,166 47, ,166 48,763 4,484 54,413 4,606 1,135 48, フ ロイラー , ,334 4, , , ,733 5, , , ,316 5, , , ,444 5, , 家きん肉計 , ,584 5,440 1,005 34, ,005 40, ,981 5,902 1,132 34, ,132 41, ,653 5, , , ,887 6,120 1,041 35, 食肉計 ,025 85,140 4,992 92,157 8,090 2,192 81, ,192 86,781 4,846 93,819 9,274 2,212 82, ,212 89,005 4,331 95,547 10,125 2,147 83, ,147 90,606 4,547 97,300 10,726 2,176 84, ( 注 )1 2006は推定値 2007 年は見通し 2 生産量は 農家生産を含む 3 赤身肉 ( 牛肉 豚肉 子牛肉 子羊肉 羊肉 ) の重量は 枝肉ベース 4 家きん肉 ( フ ロイラー 七面鳥等 ) の重量は 可食処理ベース ( 出所 ) 米国農務省 World Agricultural Supply and Demand Estimates

32 エ. 生乳 2005 年の生乳の生産は 過去 2 年間の高い収益を背景に 農家の乳牛保留意欲が高まっていることを背景に 1,770 億ポンド ( 前年比 3.6% 増 ) となった 商業需要については 引き続き堅調で 脂肪ベースで 1,801 億ポンド ( 同 2.1% 増 ) となった 生乳生産の拡大により バター チーズ生産が 増加している 2006 年の生乳の生産も 前年を上回って推移しており 通年で 1,818 億ポンド ( 前年比 2.7% 増 ) となると見込まれている 商業需要については 脂肪ベースで 1,842 億ポンド ( 同 2.3% 増 ) と見込ま れている 表 I-18 米国の生乳の生産 ( 億ポンド ) 生乳生産量 1,709 1,770 1,818 1,843 ( 注 ) 2006 年は推定値 2007 年は見通し ( 出所 ) 米国農務省 World Agricultural Supply and Demand Estimates オ. 鶏卵 鶏卵の需給は以下のとおり 表 I-19 米国の鶏卵の需給 ( 百万ダース ) 年 総供給量 7, , , ,630.0 期首在庫 生産量 7, , , ,610.0 輸入 総需要量 7, , , ,617.0 国内消費 6, , , ,404.0 孵化用 輸出 期末在庫 一人当たり消費量 ( 個 ) ( 注 ) 2005/2006 年は推定値 2006/2007 年は見通し ( 出所 ) 米国農務省 World Agricultural Supply and Demand Estimates

33 (3) 遺伝子組換え作物の作付状況 農務省が 2006 年 6 月に発表したトウモロコシ 大豆およびアップランド綿花についての遺伝子組換え作物の作付状況によれば いずれの作物についても遺伝子組換えの作付比率が増加している ( 図 Ⅰ 3) 2005 年はトウモロコシの作付けの 52% が遺伝子組換え品種だったが 2006 年には 9 ポイント上昇し て 61% となった トウモロコシの遺伝子組換え品種の中には 害虫抵抗性のみを持つもの 除草剤耐性のみを持つもの 両方の性質を併せ持つもの ( スタック ) の 3 種類があるが 除草剤耐性のみを持つ品 種とスタック品種が伸びている ( それぞれ 17% 21% 9% 15%) 注目されるのは 前年 36% と比 較的低い採用率であったイリノイが 19 ポイント増加して 55% となっている点 特にスタック品種が 14 ポイント増加して 19 ポイントになっている 細かな品種特性ごとの細分が公表されていないので断定 は難しいが 2003 年から実用化されているルートワーム ( 小さな甲虫の幼虫 トウモロコシの根を食べる ) に抵抗性を持つ品種が一つの要因と考えられる 根が健康なトウモロコシは乾燥に強く 前年干ば つを経験したイリノイでこの品種の導入が進んだものと見られる ( 表 Ⅰ-20) 大豆は 2005 年 87% が遺伝子組換え品種だったが 2006 年は 2 ポイント上昇して 89% となった 大豆の遺伝子組換え品種は 除草剤耐性のあるものに限られている イリノイで 6 ポイント増加して 87% となった点が目立つが アイオワなど他の主要生産州では概ね頭打ちの状況 アップランド綿花は 2005 年 79% が遺伝子組換え品種だったが 2006 年は 4 ポイント増加して 83% となった スタック品種の採用が伸びている 図 Ⅰ-3 遺伝子組換え作物作付割合の推移 (%) 大豆アッフ ラント 綿花トウモロコシ ( 年 ) ( 出所 ) 米国農務省農業統計局 Acreage 26

34 この他 2004 年の統計によれば 遺伝子組換えパパイヤ ( ウィルス耐性のもの ) が主産地ハワイの作付面積の 53% 遺伝子組換えスクワッシュ ( ウィルス耐性のもの ) が全米の作付面積の 10% 遺伝子 組換えカノーラ ( 除草剤耐性のもの ) が主産地ノースダコタの作付面積の 75% を占めている また 遺伝子組換えアルファルファ ( 除草剤耐性のもの ) の導入も進みつつある 表 I-20 遺伝子組替え作物の占める割合 (2006 年産 ) 現在 新たな遺伝子組換え品種として 干ばつ耐性品種 寒冷耐性品種 高付加価値品種 ( 高リシン トウモロコシなど栄養価をコントロールした食用 飼料用作物 ) などの研究開発が進んでいる また 一部には 薬効成分をもつ品種 ( 殺菌作用をもつタンパク質を合成するコメなど ) が開発中であるが 実 際の作付には 農家 消費者の反対も多い ( 単位 :1,00 エーカー %) 害虫抵抗かつ害虫に抵抗力除草剤耐性合計除草剤耐性 大豆 米国全体 -(-) 89(87) -(-) 89(87) アイオア -(-) 91(91) -(-) 91(91) イリノイ -(-) 87(81) -(-) 87(81) ミネソタ -(-) 88(83) -(-) 88(83) インディアナ -(-) 92(89) -(-) 92(89) ネブラスカ -(-) 90(91) -(-) 90(91) トウモロコシ 米国全体 25(26) 21(17) 15(9) 61(52) アイオア 32(35) 14(14) 18(11) 64(60) イリノイ 24(25) 12(6) 19(5) 55(36) ネブラスカ 37(39) 24(18) 15(12) 76(69) ミネソタ 28(33) 29(22) 16(11) 73(66) インディアナ 13(11) 15(11) 12(4) 40(26) 綿花 米国全体 18(18) 26(27) 39(34) 83(79) テキサス 18(14) 34(35) 18(14) 70(63) ジョージア 19(29) 13(11) 64(55) 96(95) ミシシッピ - 7(14) 22(23) 69(59) 98(96) アーカンソー 28(42) 21(12) 45(42) 94(96) ノースカロライナ 19(17) 19(24) 60(54) 98(95) ( 注 ) ( ) 内は 2005 年産の作付割合 ( 出所 ) 米国農務省農業統計局 Acreage 現在導入されている遺伝子組換え品種の特性のうち 除草剤耐性のものは 雑草管理が容易になり 農薬 労賃コストの削減になるとされている 一方 害虫抵抗性のものは 害虫被害を防ぐことで 収量増 に貢献しているとされている 27

35 米国では バイオテクノロジー等の進展によって 各作物の単収が飛躍的に増加している 特に トウ モロコシでは ここ 10 年 旧来の交配による品種開発技術や作付技術 (1 エーカーに植えられる種の密度の増加 = 密植技術 ) の進展に 遺伝子組換え技術が加わったことにより 単収の増加の程度が大きくなっ ている ( 図 Ⅰ 4) 単収 ( フ ッシェル / エーカー ) 図 Ⅰ-4 米国のトウモロコシの単収の推移 米国全体アイオワ州 ( 年 ) ( 出所 ) 米国農務省農業統計局 28

36 (4) 有機農産物の生産動向農務省経済調査局の統計によると 米国の有機農産物の生産面積 生産農家戸数は 拡大しており 2005 年は 405 万エーカー ( 全農業用地の 0.5%) 8,493 戸となっている 野菜 果実における有機農産物生産の割合が比較的高く 2005 年の有機野菜の生産面積は 9 万 8,525 エーカー ( 全野菜作付面積 の 4.7%) 有機果実の生産面積は 9 万 7,277 エーカー ( 全果実作付面積の 2.5%) となっている ( 表 Ⅰ-21) 表 I-21 有機農産物生産面積と農家数の推移 ( 単位 : エーカー 戸 ) 年 シェア 合計面積 935,450 1,925,534 2,196,874 3,045,109 4,054, % 放牧地 532, , ,273 1,592,756 2,331, % 耕地 403,400 1,299,632 1,451,601 1,452,353 1,723, % うち野菜 - 69,887 78,905 86,822 98, % 果物 - 60,693 77,989 80,707 97, % 有機農産物生産農家 3,587 7,323 8,035 8,021 8,493 - ( 注 )1 有機農産物生産農家には 下請け契約農家を含まない 2 シェアは それぞれの全体面積に占める2005 年の有機農産物生産面積の割合 ( 出所 ) 米国農務省経済調査局 有機食品の販売額も増加しており オーガニック取引協会 (OTA) によれば 2005 年の有機食品の 小売販売額は 138 億 3,100 万ドル ( 前年比 16.2% 増 ) で 1997 年の 4 倍近く 全食品売上額に占める割 合も 2.48% となっている ( 図 Ⅰ-5) 2005 年の品目別販売額では 果物 野菜が 38.8% 牛乳 乳製品が 15.5% 飲料 ( 乳製品を除く ) が 14.0% 加工食品が 12.7% パン 穀物が 9.8% を占めている 図 Ⅰ-5 オーガニック食品の小売販売額と全食品販売額に占める割合 ( 百万ドル ) 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2, ( 年 ) (%) , % オーガニック食品の売上額 全食品売上額に占める割合 ( 出所 )OTA(the Organic Trade Association) 29

37 4. 農産物貿易の動向 (1) 輸出動向 年度 (2005 年 10 月 ~06 年 9 月 ) の農産物輸出 2006 年度の農産物輸出は 史上最高となる 687 億ドル ( 前年度比 9.9% 増 ) となった 輸出額の急激 な増加の背景には 輸入国からの高い需要と果物および国際価格高騰による園芸作物の急激な伸びが ある また 粗粒穀物も 国内での生産増 他の輸出国の競争力低下 単価の上昇によって 輸出額 が増加している ( 表 Ⅰ 22 23) 品目別にみると 小麦については 輸出量は 2,516 万トン ( 前年度比 5.1% 減 ) と減少したものの 小麦価格が上昇したため 43 億ドル ( 同 1.6% 増 ) と増加した 輸出量の減少には 2006 年の小麦の 生産量が 干ばつにより減少したことも影響している トウモロコシについては 国内生産が好調な上 他の輸出国 ( 中国 アルゼンチン ) の輸出余力が 減退したことから 輸出量は 5,613 万トン ( 前年度比 24.0% 増 ) と大きく増加した 輸出額ベースでも エタノールをはじめとする国内需要の増加によって価格が堅調であったこともあり 62 億ドル ( 同 30.7% 増 ) と大幅に増加した 大豆については 国内生産は引き続き好調であったものの 南米との競争の激化により 輸出量が 2,662 万トン ( 前年度比 9.8% 減 ) と大幅に減少した 特に欧州市場を南米産大豆に奪われる状況とな っている 世界的な生産増にもかかわらず 中国の堅調な需要等に支えられて価格は上昇したが 輸 出量の減少によって輸出額も 64 億ドル ( 同 8.6% 減 ) に減少した 綿花については 生産量の増加 中国など旺盛な世界需要を反映して 輸出量が前年度比 9.8% 増加 した 価格が上昇した結果 輸出額は 47 億ドル ( 前年度比 20.5% 増 ) と大きく増加している コメについては 国内生産が好調で 2005 年は 史上第 2 位の生産量となったものの 国内価格の 高騰による競争力低下 トルコでの禁輸措置 イラクへの輸出成約 船積みの遅れから 輸出量は 406 万トン ( 前年度比 4.8% 減 ) となった 輸出額は 価格が高騰したため 13 億ドル ( 同 5.2% 増 ) とな った 牛肉については カナダ メキシコ向けが増加したこと 2003 年 12 月の米国における BSE 感染牛 の発見以降 米国産牛肉の輸入を停止していた香港 台湾 シンガポール 日本が輸入を解禁したこと から 輸出量が 35 万トン ( 前年度比 70.6% 増 ) 輸出額が 14 億ドル ( 同 69.4% 増 ) となった ただ し 日本の解禁は年度終盤であり かつ日本国内で米国産牛肉に対する需要が回復していないこと 韓国が依然として解禁していないこともあって 2003 年度の水準 (86 万トン 30 億ドル ) の 4~5 割程度までしか回復していない 豚肉は BSE と鶏インフルエンザによって海外の需要が強かった ( 牛 肉 鶏肉への需要を代替した ) こと ドル安によって米国産の競争力が増したことから 輸出量 輸 出額とも増加した 鶏肉は 欧州での鶏インフルエンザの発生による需要減退が影響して 輸出量 輸出額とも減少した 野菜 果実等園芸作物については 堅調な海外需要 果物およびナッツの価格高騰に支えられて 30

38 輸出額が 167 億ドル ( 前年度比 12.0% 増 ) と大幅に増加した 果物では メキシコ向けのりんごの輸出が 2001 年以来の高水準となったほか 台湾 カナダ 英国 中国向けのりんごの輸出が増えている ぶどうもアジア向けが増加して 史上最高の輸出額となった かんきつの輸出も好調 野菜では 冷害とカリフォルニアでの水害の影響で 日本 カナダという 2 大市場向けの輸出がやや滞った 年度 (2006 年 10 月 ~2007 年 9 月 ) の農産物輸出見通し 2007 年度の農産物輸出は 史上最高の 770 億ドル ( 前年度比 12.0% 増 ) となる見通しである 増加の最大の要因としては 小麦 トウモロコシ 大豆など高騰する穀物 油糧種子価格が挙げられる ( 表 Ⅰ 22,23) 9 品目別にみると 小麦については 2006 年の国内生産は前年に比べて減少したものの オースト ラリア産が干ばつの影響で大減産となったため 米国産の国際競争力が増し 輸出量は 2,600 万トン ( 前年度比 3.3% 増 ) となる見込み 世界需給のひっ迫感が高まったことから 価格が上昇しており 輸出額は 49 億ドル ( 同 13.4% 増 ) と大幅に増加する見込み トウモロコシについては 2006 年の生産が減少する一方 エタノール生産向けが大幅に拡大する結果 国内需給がタイトとなるため 輸出量は 5,550 万トン ( 前年度比 1.1% 減 ) に減少する見込み ただし 中国 アルゼンチンの競争力も限られている中で 国際需要は引き続き強い タイトな需給を反映して 価格は高騰しており 輸出額は 89 億ドル ( 同 43.6% 増 ) と大幅に増加する見込み 大豆については 2006 年産が史上最高の生産量となったうえ 南米産がさほど増加しないため 輸出量が 3,120 万トン ( 前年度比 17.2% 増 ) と大幅に増加する見込み 価格もトウモロコシ価格に追随 する形で上昇しており 輸出額は 78 億ドル ( 同 22.2% 増 ) となると見込まれている コメについては 米国の生産量が減少したこと 未審査遺伝子組換え米の流出により EU 向けが減 少すると見込まれていることから 輸出量は 前年度比 8.8% 減少することが見込まれている 一方 価格が上昇していることから 輸出額は 13 億ドル ( 前年度比 0.3% 減 ) と小幅な減少にとどまる見込み 牛肉については 2006 年夏に輸入解禁した日本向けが増加するとともに カナダ メキシコ向けも増加すると見込まれることから 輸出量は 50 万トン ( 前年度比 43.7% 増 ) となると見られている 韓国も 2006 年 9 月に解禁しているが 骨付き肉の条件が厳しく 実際に輸出に結びつくか不透明 輸 出額は 19 億ドル ( 同 34.8% 増 ) と見込まれている 豚肉は 価格が上昇するものの ドル安もあって 引き続き米国産の競争力は失われないと見られており 輸出量で 1.3% 増 輸出額で 4.0% 増が見込まれている 鶏肉は 前年度の需要減の反動で 輸出量が 6.5% 増 輸出額は 3.6% 増となると見込まれて いる 野菜 果実等園芸作物については 史上最高の 184 億ドル ( 前年度比 10.4% 増 ) となる見通しである ドル安と堅調な世界需要 多くの品目での価格の高騰がこの背景にある 生鮮果実 野菜は 47 億ドル ( 前年比 5.1% 増 ) 加工果実 野菜は 41 億ドル ( 同 4.6%) で いずれも史上最高の輸出額となる見通しである 9 この見通しは 2006 年 11 月時点のもの その後 トウモロコシをはじめとする穀物価格はさらに上昇していることから 農産物輸出額はさらに増加する可能性がある 31

39 表 I-22 米国の品目別農産物輸出 ( 金額 ) とその見通し 年 2004 年度 2005 年度 2006 年度 ( 単位 :100 万ドル ) 06/05(%) 2007 年度 07/06(%) 合計 62,409 62,516 68, , うち穀物 飼料 17,848 15,989 18, , 小麦 5,095 4,252 4, , コメ 1,203 1,240 1, , 粗粒穀物 6,611 5,316 6, , トウモロコシ 5,984 4,742 6, , その他の飼料用作物 2,678 2,718 3, , 油糧種子 製品 11,194 11,001 10, , 大豆 7,463 6,980 6, , 大豆ミール 1,308 1,475 1, , 大豆油 牛肉 1, , , 豚肉 1,700 2,239 2, , 鶏肉 1,692 2,041 1, , 乳製品 1,276 1,686 1, , 綿花 4,508 3,869 4, , 種子 園芸作物 13,580 14,875 16, , 生鮮果実 野菜 3,697 4,126 4, , 加工果実 野菜 3,310 3,493 3, , ( 注 ) 年度は見通し 年度は 10 月 ~9 月 2 粗粒穀物には トウモロコシ 大麦 ソルカ ム オーツ麦 ライ麦が含まれる ( 出所 ) 米国農務省 Outlook for U.S. Agricultural Trade 表 I-23 米国の品目別農産物輸出 ( 数量 ) とその見通し 年 2004 年度 2005 年度 2006 年度 ( 単位 :1,000 トン ) 06/05(%) 2007 年度 07/06(%) バルク商品合計 116, , , , 小麦 ( 小麦粉を除く ) 31,179 26,505 25, , コメ 3,699 4,258 4, , 粗粒穀物 53,770 50,538 61, , トウモロコシ 48,724 45,262 56, , その他の飼料用作物 11,647 11,008 11, , 大豆 24,487 29,504 26, , 大豆ミール 4,690 6,659 7, , 大豆油 牛肉 豚肉 , 鶏肉 2,121 2,439 2, , 綿花 2,965 3,349 3, , ( 注 ) 年度は見通し 年度は 10 月 ~9 月 2 バルク商品には 小麦 コメ 祖粒穀物 大豆 綿花 原料たばこが含まれる 3 粗粒穀物には トウモロコシ 大麦 ソルカ ム オーツ麦 ライ麦が含まれる ( 出所 ) 米国農務省 Outlook for U.S. Agricultural Trade

40 3 国別輸出動向農産物輸出を相手国 地域別に見ると アジア 南北アメリカ大陸向けが大きな割合を占める 2007 年度では およそ 40% が南北アメリカ大陸向け 35% がアジア向けとなっている 2007 年度と 2006 年度を比較してみると 輸出額全体で 83 億ドルの増加が見込まれているが その 大部分は 西アジア カナダ メキシコ向けの増加 中国向けは 中国の人口増加 経済発展に伴って急激に増加しており 2007 年度は 85 億ドル ( 前年度比 27.7%) となる見込み 国別では カナダ メキシコ 日本に次いで第 4 位であるものの 増加率 は郡を抜いている 第 1 位のカナダ向け 第 2 位のメキシコ向けは 穀物価格の高騰と油糧種子の売上増が影響して それぞれ 132 億ドル ( 同 13.8% 増 ) 119 億ドル ( 同 14.4% 増 ) と増加が見込まれている 日本向けも 穀物価格の高騰により 91 億ドル ( 同 11.1% 増 ) となっている EU 向けは 木の実や果物の輸出が伸びたものの 大豆の輸出の減少などで相殺されて 大きく伸びていない ( 表 Ⅰ 24) 表 I-24 米国の輸出先別農産物輸出 ( 金額 ) とその見通し ( 単位 :100 万ドル ) 2004 年度 2005 年度 2006 年度 06/05(%) 2007 年度 07/06(%) 合計 62,409 62,516 68, , アジア 24,356 22,521 25, , 日本 8,532 7,847 8, , 中国 6,096 5,254 6, , 香港 , 台湾 2,142 2,198 2, , 韓国 2,778 2,187 2, , 東南アジア 3,123 3,439 3, , インドネシア , , フィリピン マレーシア タイ 南アジア 西半球 ( 南北アメリカ ) 23,274 24,833 28, , カナダ 9,608 10,386 11, , メキシコ 8,422 9,253 10, , カリブ諸国 1,844 1,861 2, , 中米 1,397 1,519 1, , ブラジル コロンビア , 欧州 8,235 8,649 8, , EU 6,804 6,961 7, , 旧ソ連 1,004 1,218 1, , ロシア 中近東 2,744 2,866 3, , アフリカ 2,993 2,672 3, , オセアニア ( 注 ) 年度は見通し 2 EUは 2004 年 5 月以降 22カ国 その前は15カ国 ( 出所 ) 米国農務省 Outlook for U.S. Agricultural Trade

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IT / Corporate Outline 212 1 2 3 4 6 9 1 11 12 13 15 16 18 22 23 24 IT / 26 28 32 36 38 4 41 42 43 44 45 &HLDGS. &HLDGS. 46,6 15,6 &HLDGS.1 4,8 1,7 プロフィール 185 164 196-188 1,64 8 5 2 4 2 3-14,5 173 176 26 486-469

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プレゼン

プレゼン 本日はご多用のところ お集まりいただき 誠にありがとうございます それでは 決算概要について 説明させていただきます 1 最初に 第 3 四半期の決算概要をご説明します 今回は 3 ヶ月ベースの業績を中心に説明いたします 2 第 3 四半期の決算のポイントは ご覧の 2 点であります 1 点目は 中期計画のテーマであります赤字事業の改善が 着実に進んだことなどにより 営業利益が前年から大きく増加したことであります

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p1_10月月報用グラフ 札幌市場情報 1 月号 1 品目別入荷量と価格 (8 月下旬 ~9 月中旬札幌市中央卸売市場 ) 茨城県北海道事務所 単位 ( 数量 : トン価格円 /kg) 8 月下旬 8 月合計 9 月上旬 9 月中旬 品目 数量 価格 数量 価格 数量 価格 数量 価格 だいこん 871 69 2,16 68 828 69 845 83 にんじん 766 63 1,577 6 577 68 77 7 れんこん

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1 概 況

1 概 況 平成 30 年 4 月 4 日企画政策部 平成 27 年度県民経済計算について 1 概況平成 27 年度の日本経済は 4~6 月期は個人消費や輸出の不振により小幅なマイナス成長 7~9 月期は民間在庫の増加によりプラス成長 10 月 ~12 月期は個人消費や住宅投資などの国内需要の低迷によりマイナス成長 1~3 月期はうるう年効果によって個人消費や政府消費などが堅調に増加したことによりプラス成長となった

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第2部

第2部 車両規模別 経営分析報告書平成 22 年度決算版 営業収益 営業利益は連続減 赤字体質が続く 平成 24 年 3 月 12 日 業界の 9 割を占める 1 台以下 11~2 台 21~5 台 の 約 6 割 (1,26/2,135 社 ) が営業赤字 経常利益は黒字を維持したが 小規模層では連続して赤字 貨物運送事業の営業収益 営業利益率の推移 (1 社平均 ) 区分 営業収益 ( 千円 ) 営業利益率

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現地調査(パラグアイ・ウルグアイ)結果について

現地調査(パラグアイ・ウルグアイ)結果について 8 8 パラグアイ農業の概要 (21 年 7 月 ) 現地の概況 (1) 農業生産 ( とうもろこし 大豆等 ) 1 国土利用状況 国土面積 : 4,675 千 ha (%)( 日本の約 1.1 倍 ) うち農用 : 2,4 千 ha (5.2%) うち耕地面積 : 4,4 千 ha (1.8%) 耕作面積の約 7 割は東部パラナ川の沿岸に集中 首都アスンシオン北方中央部が開発可能地として考えられるが

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