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ようじろうつねざき
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1 バイオマス産業社会ネットワーク (BIN) 第 153 回研究会 Forestry and Biomass in AUSTRIA 平成 27 年 11 月 25 日 ( 火 ) オーストリアにおける林業と木質バイオマス利用の現状についてオーストリア大使館商務部上席商務官ルイジフィノキアーロ

2 オーストリア共和国日本との共通点 : 森林面積が広い急峻な斜面が多い木材以外の燃料資源がない技術レベルが高い面積 83,871 Km² 人口 8,334,000 人森林面積 39,240 Km² (43%) 製材工場 1,200 工場紙産業 27 工場地域冷房供給 89ギガワット時地域暖房ネットワーク 4,900 Km 地域暖房熱供給ギガワット時 (2005~2013) AUSTRIA at a glance

3 オーストリアの国内総生産のうち林業木材産業の割合その他 85% 7.5% 木材関連企業 1.2% 木材加工産業 2.5% 木材製紙産業 3.2% 林業 0.6% 観光 7.5% Forestry and Wood related industry in AUSTRIA

4 オーストリアにおける森林面積の割合 57% 43% 森林面積 3,960,000 ha 一人当たりの森林面積 0.5 ha Forest coverage in AUSTRIA

5 オーストリアにおける急斜面での林業年間伐採 2,600 万 m³ Forestry in AUSTRIA

6 オーストリアの森林所有者企業 15.9% 公有林 50.8% 個人所有者 33.3% Forest ownership in AUSTRIA

7 オーストリアの立木の区分広葉樹 9.7% 1.7% 針葉樹 56.3% 7.3% 4.0% 29.9% 70.1% 7.2% 赤ブナオーク硬葉樹林その他灌木等 0.4% 0.8% 4.6% 5.6% 2.4% トウヒ樅 ( モミ ) 松 ( ラーチ ) 松 ( パイン ) 欧州黒松その他 Forests in AUSTRIA

8 木材は 1 秒当たり 1 m³ 増加しています木材資源の構成 m3 10 億 9,500 万m3 年間成長年間利用 2,600 万m3 400 万m3 森林における木材存在量 1 m3 60 m m3 1 秒当たり 1 分当たり 1 時間当たり 1 日当たり Forest growth in AUSTRIA

オーストリアの森林法環境経済観光保護教育研究オーストリア森林法 (1975 制定 ) オーストリアの森林関連法には長い歴史があり古くから複数の法令が定められている 1852 年に初めて包括な法令がまとめられ 1975 年に現在の森林法が制定された以降改定を繰り返しながら現在に至る

9 オーストリアの森林法環境経済観光保護教育研究オーストリア森林法 (1975 制定 ) オーストリアの森林関連法には長い歴史があり古くから複数の法令が定められている 1852 年に初めて包括な法令がまとめられ 1975 年に現在の森林法が制定された以降改定を繰り返しながら現在に至る森林法は民有林と公有林共に適用されているオーストリアでは森林を多面的に活用しており森林法では森林の持つ機能に従い以下の 4 つのカテゴリーに森林を区分している経済的に活用される木質資源地区洪水雪崩土砂崩れなどの自然災害に対する保護地区空気や水資源のための保護地区ツーリズムや保養などためのレクリエーション地区 AUSTRIA Forest Act

10 森林の多面的機能木材生産レクリエーション防雪林保護林環境 Multifunctionality of AUSTRIAN Forests

11 オーストリアおよび EU 加盟 15 カ国の木材の現存量ギリシャ 45 スペイン 47 アイルランドフィンランドポルトガル収益をもたらす森林地帯における 1 ヘクタールあたりの現存量単位 : フェストメートルスウェーデン 121 デンマーク 123 英国 139 イタリア 146 オランダ 166 フランス 196 ベルギー 219 ルクセンブルク 238 ドイツ 278 オーストリア 310 Forest stock in Europe and AUSTRIA

12 オーストリアの木材採取システム技術普及と木材伐採および加工作業に要する作業量との相関時間時間 / 立法のこぎり / 斧のこぎり / 斧 / 皮はぎ器電動のこぎり皮はぎ用機器プロセッサーハーベスタ Wood Harvest in AUSTRIA

13 オーストリアの木材採取システムタワーヤーダーハーベスタートラクターウィンチトラクターグラップル軽量架線搬送システム防護服ログライン Wood Harvesting Technology from AUSTRIA

14 オーストリアの林業キーワード : 多面性 Keyword: Multifunctionality

15 小規模林業 Small Forests バイオマス産業社会ネットワーク (BIN) からのリクエストテーマ

16 オーストリアの小規模林業 (200 ヘクタール以下森林地籍 ) 所有規模による区分森林規模 (ha) 所有者数 % < 3 64, >= 3 < >= 5 to < 20 56, >= 20 to < 50 12, >= 50 to < 200 4, >= 200 1, 約 97% 計出典 : オーストリア統計局 2008 Small sized Forests in AUSTRIA (less than 200ha)

17 オーストリアの森林の大部分が個人所有オーストリア所有の約 50% が農業従事者小規模森林所有者の大部分は森林教育を受けていない Small sized Forests in AUSTRIA

18 幹径の細い丸太トウヒ / モミ Ø 78 ユーロ /fm サイズ :MD 1b 加工用材トウヒ / モミ ( ファイバーボードチップボード ) Ø 37 ユーロ /fm 燃料用材トウヒ / モミ Ø 30 ユーロ /fm オーストリアの木材収穫コスト - 木材販売益木材販売益丸太トウヒ丸太トウヒ Ø 98 ユーロ /fm サイズ :MD 2a+ 50 % 10 % 20 % 20 % 木材全体の加重平均約ユーロ /fm AUSTRIAN Forestry Cost & Revenues

19 オーストリアの木材収穫コスト - 木材販売益木材販売益 : 木材全体の加重平均値約 68.2 ユーロ /fm 木材収穫コスト : ユーロ /fm 非機械化式木材収穫 43 部分機械化式木材収穫 25 半機械化式木材収穫 28 完全機械化式木材収穫 AUSTRIAN Forestry Cost & Revenues

20 オーストリアの事業所データ比較 35 年間の収穫量 ( ヘクタール ) 年間の収穫量 (fm/ 年間 ) 利用可能資源 ( ヘクタール ) 6 6 事業所 B 事業所 A 利用可能資源 (fm/ 年間 ) 森林面積 AUSTRIAN Forestry Cost & Revenues

21 収益力の違い追加収入の可能性 1,080 3, 年間の年平均収入 1,044 3,960 事業所 B 事業所 A 35 年間の収入合計 36, ,992 Difference in Revenues

22 オーストリアの小規模林業キーワード : 収益の向上 Keyword: More Revenues

23 林業の IT Forestry IT 本日のお勧めテーマ

24 オーストリアの木材物流のトータルシステム大手企業や官公庁で使われている IT System for federal forests & large private forests

25 オーストリア森林業界の ERP ( 企業経営システム ) と森林企業の配送スマートフォンシステムを開発中小企業で使われている ERP for forestry industry & logistics system

26 オーストリアユニークなソフトウェアケルンテン州で使われている森林組合のビジネス向け Unique solution for Forestry Unions.

27 オーストリアソフトウェアで構造シミュレーションを行うソリューション主にシュタイアーマルクやザルツブルク地域で使われている Simulation Software Solutions

28 オーストリアの林業 IT キーワード : デジタル化 Keyword: Digitalization

29 農林教育と林業実習 Education & Training

30 オーストリアの森林研修 - 若手の人材を育成 Education is the Key of AUSTRIAN Success

31 オーストリア森林官 3 つの給料が良い格好が良い健康に良い Education is the Key of AUSTRIAN Success

32 オーストリア共和国農林環境水資源管理省森林局オーストリア連邦森林自然災害景観研究研修センター (BFW) の関連図 AUSTRIAN Forest Training Centers

33 オーストリアの農林教育と指導体制農林成人教育各種指導コンサルティング 19 歳 14 歳マイスター教育職業学校 9 年生農林業専門学校ウイーン土壌大学林業技術専門学校農林環境教育大学校外教育農村青年会 6 歳初等及び中等教育 AUSTRIA Agricultural and Forestry Education

34 持続的な森林経営の条件 ~ 三つの能力専門的能力社会的能力系統的能力環境的側面経済的側面技術的側面林業における持続可能性木材市場の動向安全基準に関する知識労働安全危険の認識チーム運営他者との交流伐採方法枝打ち方法集材方法機械の使用 Education is the Key of AUSTRIAN Success

35 統計からみる事故のピラミッド事故は予見可能! Prevention of Forestry Work Related Injuries

36 作業中の事故数と死亡者数農業従事者事故数農業従事者死亡者数森林作業員事故数森林作業員死亡者数伐採量 100 万フェストメーター (Fm) 当たりの統計農業従事者森林作業員農業従事者森林作業員 1978~ ~2011 Forestry Work Related Injuries in Austria

37 オーストリアにおける木材伐採量と事故件数の推移 Forestry Work Related Injuries in Austria

38 オーストリアの林業研修所オシアッハ林業研修所ピヒル林業研修所 AUSTRIAN Forest and Biomass Training Centers

39 オシアッハ林業研修所森林専門作業員コース 5 週間森林保護機関と森林マイスターコース 13 週間チェーンソーコース 1~2 週間架線集材コース 1~2 週間スキッダコース 1~2 週間森林技術コース特別セミナー個々の要望に沿ったオーダーメードコース木材測定コース 1~2 週間 OSSIACH Forest Training Center

40 オシアッハ林業研修所トレインザトレーナー特別講座 OSSIACH Forest Training Center

41 オシアッハ林業研修所日本人向け特別講座 OSSIACH Forest Training Center

42 ピヒル林業研修所 ( シュタイヤマルク州農林会議所 ) バイオマス専門作業員職業教育林業専門作業員職業教育林業マイスター職業教育 Pichl Forest Training Center

43 ピヒル林業研修所林業技術 - チェーンソー講座ハーベスタおよびフォワーダ運転者教習林業用架線集材施設木材の成形と販売林業に関する実習講座および演習林業実習トレーナー総合的な森林教育学の学習木造建築講座および演習外部講座 Pichl Forest Training Center

44 ピヒル林業研修所バイオエネルギーおよびバイオマス専門作業員期間 :250 単位 ( 年間 ) エネルギー経済の基礎農業におけるバイオマス生産林業におけるバイオマス生産バイオマス処理技術最大出力が 4 MW 以下の設備労働安全と事故防止経営とマーケティングプロジェクト開発現在の専門分野 Pichl Forest Training Center

45 ピヒル林業研修所日本人向けバイオマス技術特別講座 Pichl Forest Training Center

46 ピヒル林業研修所日本人向け特別講座 PICHL Forest Training Center

47 オーストリアの農林教育と林業実習キーワード : 専門性 Keyword: Specialization

48 エネルギー Energy

49 原子力は重要ではないツヴェンテンドルフ原子力発電所は 1978 年に完成したが国民投票により稼働中止となった但し原子力発電による電気を EU 諸国から購入している現在 20,000 GWh を輸入しているが 2013 年 7 月から消費者自身が原子力由来の電力を利用するかどうかを決めることが可能になる輸入禁止は法律上可能! There is no need for Nuclear Power in AUSTRIA

50 オーストリアにおける総エネルギー使用 1990~2014 年 160 万単位 :TJ テラジュール (1TJ = 1,000 ギガジュール ) 140 万 120 万 100 万 80 万再生可能エネルギー天然ガス 60 万 40 万石油 20 万 0 石炭 1990 年 1995 年 2000 年 2005 年 2010 年 Total Energy Consumption in AUSTRIA

51 オーストリアエネルギー消費者 1990~2014 年 160 万単位 :TJ テラジュール (1TJ = 1,000 ギガジュール ) 140 万サービス等 120 万交通 100 万 80 万 60 万産業 40 万 20 万 0 家庭 1990 年 1995 年 2000 年 2005 年 2010 年 Energy Users in AUSTRIA

52 オーストリアにおける第一次エネルギー使用石油 36.20% 天然ガス 20.50% 再生可能エネルギー 33.60% 石炭 9.70% Primary energy consumption in AUSTRIA

53 オーストリアにおける再生可能エネルギー使用の傾向第一次エネルギーの再生可能割合 28.30% 30.40% 30.80% 30.70% 32.20% 33.60% 23.90% 25.40% 27.40% Progress of Renewable Energy in AUSTRIA

82Gw=0,1% ケルンテン州ウィーンオーバーエステライヒ州シュタイヤーマルク州ブルゲンランド州ニーダーエスタライヒ州 0.5 7.4 26.4 49.8 369.2 557.

54 オーストリアの再生可能エネルギー水力発電太陽熱利用観光施設用 7% 地域暖房 2% 家庭用温水 47% バイオマス地域暖房施設ソーラー冷房家庭用暖房 44% 地熱風力発電 2% 1% 14% 14% 15% その他地域冷房年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 82Gw=0,1% ケルンテン州ウィーンオーバーエステライヒ州シュタイヤーマルク州ブルゲンランド州ニーダーエスタライヒ州 % 29% 37% 8% 19% 54% 49% 38% ホテルオフィスビル病院温水洗濯照明冷房 Other forms of Alternative Energy in AUSTRIA

55 オーストリアの再生可能エネルギーの収益源収益 5.9 億ユーロ ( 約 79.6 兆円 ) ヒートポンプ 6% 太陽熱 7% 太陽光発電 15% 地熱 0% バイオガス 1% 水力発電 17% バイオ燃料 6% 風力発電 5% 固形バイオマス 43% Revenues from Alternative Energy in AUSTRIA

56 オーストリアの再生可能エネルギーの就業人口就業人口 38,789 人 ( 正社員 ) ヒートポンプ 1,981 5% 水力発電 6,135 16% 太陽熱 3,927 10% 太陽光発電 4,969 13% 地熱 83 0% バイオガス 457 1% バイオ燃料 862 2% 風力発電 1,757 5% 固形バイオマス 18,618 48% Jobs resulting from Alternative Energy in AUSTRIA

57 バイオマスエネルギー資源の使用チップ樹皮 28.5% 製紙の灰汁洗 10.7% 木質ペレット 4.3% ごみ 13.1% バイオガス 3% 焚き木 27% バイオ燃料 9.9% 黒液埋め立て等 3.7% Energy generated from biomass in AUSTRIA

58 木材はカーボンニュートラルな資源です太陽エネルギー H²O O² CO² 地域暖房木材木質バイオマス灰肥料 Wood is Carbon Neutral

59 バイオマスから生産されるエネルギー木材による暖房木材は伝統的に室内暖房に利用されているオーストリアの家庭の20% で暖房に木材が利用される約 750,000 台のバイオマス暖房機が稼働しているオーストリアでは最先端技術が開発されている Energy from Wooden Biomass in AUSTRIA

60 バイオマスから生産されるエネルギーペレットボイラーチップボイラー陶製ストーブ薪ボイラー Biomass stoves and boilers in AUSTRIA

61 オーストリアのペットボイラー存有量 (100 キロワット以下 ) ドイツ国内に稼動しているペレットボイラー 3 台のうち 2 台がオーストリア製 101, ,630 89, 近年の成長率 % % % % 47,375 51,290 62,391 70,837 78, ,908 28,034 21,957 16,764 12,272 7, ,746 2, Installed Pellet boilers in AUSTRIA (<100kW)

62 オーストリアにおける地域暖房コジェネの成長単位 :GWh ( ギガワットア時 ) 12,738 12,761 11,863 13,348 13,508 14,508 14,110 14,474 15, 年内コジェ 63% 地域暖房全体内コジェネ 9,563 9,220 9,764 10,605 9,942 10,113 8,316 8,945 9, District Heating & Cogeneration growth in AUSTRIA

63 オーストリアにおける家庭用暖房使用世帯数地域暖房 24% マンションの場合 20 世帯以上 =51% 割合 10 世帯まで =41% 割合 800, ,000 セントラルヒーティング 61% 個人暖房 15% 地域暖房消費者 477, , , , ,000 83, Development of District Heating in AUSTRIA

64 オーストリア地域暖房の消費推移 1990~2014 年年 =15,801 GWh; 指標 1990 年 = 地域暖房使用エネルギー年 1995 年 2000 年 2005 年 2010 年 2013 年 Progress of District Heating in AUSTRIA

65 オーストリアエネルギー使用費 2009~2013 年指標 2009 年 1 月 = 燃料油 140 木質ペレット 120 熱 100 ガス年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 Energy Prices in AUSTRIA

66 オーストリアの燃料による地域暖房液体化石燃料 7% 石炭 4% 廃熱地熱等 7% 木質バイオマス 19% 天然ガス 39% ごみ 22% バイオガス等 2% District Heating by Fuel in AUSTRIA

67 地域熱供給システムというのは? 林業により資源製材の副産物付属ボイラーフィルター装置付属ボイラーメインボイラー ORC モジュール温水バッファーフィルター装置サーモオイル循環個人住宅工場小規模な発電施設が多く電力グリッド What is a district heating?

68 バイオマスによる熱発電燃焼ガス排煙フィルター煙突小規模な発電施設が多く熱交換器燃焼室発電機蒸気タービン木質燃料燃料供給装置給水高圧蒸気蒸気ボイラー Heat and Power from Biomass 高圧蒸気給水熱電力

オーストリアにおける地域暖房ネットワーク成長単位 :Km 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010

69 オーストリアにおける地域暖房ネットワーク成長単位 :Km 予測 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 District Heating Network growth in AUSTRIA

70 オーストリアの成長著しいバイオマス地域冷房 2013 年 =89 GWh 地域冷房供給日本は 80% 電力による冷房使用 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 Future Market: District Cooling in AUSTRIA

71 木材木質バイオマス資源利用増大のための活動オーストリア国内でのRES 推進に使われている方法 (II) 目標 (Indicative Goal) 2010 年までにRESのシエアを30% に伸ばす再生可能エネルギー電力のシエアを78.1% まで増やす法規制 (Legal Regulations) エコパワー協定 : 電量買取価格制 (Ecopower Feed-in Tariffs) エコヒート法 :(Eco Heat Cupon) 財政支援策 (Financial Support Programs) 市民のための支援策 ( 大部分は熱設備のため ) Activities to Increase Wooden Biomass Use in AUSTRIA

1979 1980 1981 1982 1983 1984 1984 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995

オーストリアにおける建物のエネルギー効率パッシブハウス最先端の省エネ住宅省エネ住宅 2008 年の基準による住宅修繕されていない古い建物 13 12 11 10

72 オーストリアにおける建物のエネルギー効率パッシブハウス最先端の省エネ住宅省エネ住宅 2008 年の基準による住宅修繕されていない古い建物 ~2012 年の間 6.74 億ユーロ及び 21,245GWh 節減 Energy-efficient buildings in AUSTRIA

73 林業木質バイオマスの人材育成一体化 Forestry and Biomass specialization in AUSTRIA

燃料 : 木質バイオマスの分類原材科の起源と出処 ISO 17225-1 4 レベルの階層的分類 1.1 1.

2.2 化学処理 ( 合板パーティクルボード ) 1.3 使用済み木材ペレット木製のパッケージ建築用木材 1.

74 燃料 : 木質バイオマスの分類原材科の起源と出処 ISO レベルの階層的分類天然材人工林その他の原木全木その他の残材幹材木材加工業由来の副産物及び残渣非化学処理 ( 樹皮おが屑切粉 ) 化学処理 ( 合板パーティクルボード ) 1.3 使用済み木材ペレット木製のパッケージ建築用木材 1.4 ブレンド及び混合物 1.1 木質バイオマスに含まれるものに限定 ISO Classification of Biofuels

燃料 : 起源と出処による分類 1 木質バイオマス第一次木質バイオマス天然材林産物 EN/ISO 17225-1.1 第二次木質バイオマス木材加工産業副産物 EN/ISO 17225-1.

2.1.5 樹皮 1.1.3 韓材 1.3.1 非化学処理古材 ( 木材パッケージ建築用木材 ) 1.1.4

75 燃料 : 起源と出処による分類 1 木質バイオマス第一次木質バイオマス天然材林産物 EN/ISO 第二次木質バイオマス木材加工産業副産物 EN/ISO 第三次木質バイオマス原材科の起源と出処 EN/ISO 全木 ( 無根 ) 非化学処理副産物全木 ( 根付 ) 切粉おが屑樹皮韓材非化学処理古材 ( 木材パッケージ建築用木材 ) 間伐材林地残材 ISO 木質ペレット ISO ISO 木材チップ木質練炭建築用木材本木根っ子生葉木材ブレンド混合物 EN/ISO Classification of Biofuels

76 オーストリアのエネルギーキーワード : 熱電力 Keyword: Heat Electric Power

77 経済と産業 Economy and Industry

オーストリアウイーンでのエコビジネスプラン成果 1998 年 ~2013 年 (1,041 社 ) 2,572,500m³ 飲用水削減 7,268.7 t 危険ごみ削減 123,570 t 一般ごみ削減 331,000 t CO₂ 削減 1.15 TWh エネルギー削減 9,340 万 Km 輸送量削減 12,140 万ユーロ経営費削減 1.

78 オーストリアウイーンでのエコビジネスプラン成果 1998 年 ~2013 年 (1,041 社 ) 2,572,500m³ 飲用水削減 7,268.7 t 危険ごみ削減 123,570 t 一般ごみ削減 331,000 t CO₂ 削減 1.15 TWh エネルギー削減 9,340 万 Km 輸送量削減 12,140 万ユーロ経営費削減 1.15 TWh = ウィーンでの ⅓ の世帯消費量 331,000 t CO₂ =1,250 コ気球分 123,570 t = ゴミ箱 250 万個分 ( スカイツリーの 3,664 倍 ) 2,572,500m³ = ドナウ川の全水量の 70% 7,268.7t = 同期間中に削減できた危険ごみの量 12,140 万ユーロ = 企業のコスト削減分東京 9,340 万 Km = ウィーン - 東京間飛行の 10,000 回分 AUSTRIA Wien Eco Business Plan

79 ギュッシングモデル太陽木材農業 The Güssing Model 熱電力合成天然ガス合成燃料地域熱供給コジェネプラントバイオ燃料プラントバイオガスプラント太陽熱太陽光発電エネルギー自給率 > 100% > 30~100% > 20 ~30% > 10 ~20% > 0%

80 オーストリアの製材産業木材の 83% は先ず製材所で加工を行いますオーストリアは世界第 5 位の木材輸出国ですオーストリアは世界第 6 位のソフトウッド加工国です製材所では様々なイノベーションや開発が行われています! 1,200 企業 10,000 人以上 20 億ユーロ売り上げ ( 約 260 億円 ) 年間生産能力 1,000 万立法メーター Sawmill Industry in AUSTRIA

81 オーストリアの重要な経済要因輸出超過分 2013 年 : 34.1 億ユーロ ( 約 4,433 億円 ) 木材木材製品ファイバーボードチップボード輸出 91.1 億ユーロパルプ木質家具輸入 57.0 億ユーロ製紙, ボール紙ビスコース

82 オーストリアでのペレット貿易 2013 年の貿易輸出 483,000 トン輸入 386,000トン純輸出 97,000トンチェコ 71,000 トンスイス 8,000 トン AUSTRIA Pellet import and export

83 オーストリアの製材所によるコスト 100% 90% 固定費用 6% 10% 生産コスト (28%) 80% 12% 70% 60% 50% エネルギー等人件費他の固定費用資源コスト資源費 + 人件費 = 84% 40% 30% 可変費用 72% 資源コスト (72%) 20% 10% 0% Sawmills Cost-Structure in AUSTRIA

84 オーストリアの木材生産量 ( 単位 :100 万 m³) 丸太製材 Wood production in AUSTRIA (in million m³)

85 オーストリア木材の経済的な利用その他 5% 森林サービス 14% 燃料用木材 18% 産業用木材 63% Use of wood in AUSTRIA

86 オーストリアから日本への輸出日本への輸出内容その他 75% 日本以外輸出 73,5% 日本への輸出 1.0% 木材 25% 国内消費 25,5% 林野庁の木材利用ポイント制度ヨーロッパ材としては初めてオーストリア産欧州トウヒが対象地域材の樹種として追加されました平成 26 年 3 月 AUSTRIAN Exports to Japan

87 成功のキーワードサプライ ( 供給 ) フレームワークパラダイムシフト電力から熱へ需要人材育成一体化林業バイオマス専門家エネルギー効率建物設備の改善インフラ補助金からビジネスへ ISO 国際規格 Keywords for success

88 2016 年の予定 7 月ピヒル林業研修所日本人向け特別講座 ( バイオマス ) 8 月ウイーン World Congress on Timber Engineering (WCTE 2016) 9 月クラーゲンフルターメッセ木材展示会視察 9 月オシアッハ林業研修所日本人向け特別講座 ( 林業 ) Main Events in 2016

89 ご清聴ありがとうございました! Thank you for your attention

Microsoft PowerPoint - 熊崎氏発表資料

Microsoft PowerPoint - 熊崎氏発表資料木質バイオマス人材育成事業国内研修 2011.11.14 オーストリアにおける森林バイオマスのエネルギー利用熊崎実 (1) 森林バイオマスは自然エネルギーの宝庫だ (2) 原発を封印したオーストリアの木質エネルギー (3) 林業が支える木質エネルギー (4) オーストリアにおける木質燃料の利用動向森林バイオマスは自然エネルギーの宝庫だ原発の安全性が問われるなかで再生可能な自然エネルギーへの関心が高まってきた