<4D F736F F D FCD814691E5E24982CC8A C691C582BF8C7082AC96DA8F88979D2E646F63>

Size: px
Start display at page:

Download "<4D F736F F D FCD814691E5E24982CC8A C691C582BF8C7082AC96DA8F88979D2E646F63>"

Transcription

1 5 大径礫の活用及び打継目処理に関する検討 砂防ソイルセメントの効率施工を図る手段として いくつかの対応案が考えられる 例えば 用いる最大礫径を大きくして より大きな礫径の活用を図る あるいは 敷均し厚を2 層に分けて施工するのではなく 1 層のリフト厚を厚くすることにより 工期短縮が図られるなどの可能性がある また 打継目処理方法は 現状ではオーソライズされておらず せん断強度の検討が必要となっている これらのことから ここでは 九州地方整備局雲仙復興事務所の協力により 敷均し厚や最大粒径の変化が施工や強度に与える影響 ならびに打継目処理の違いがせん断強度に及ぼす影響について試験施工を行い検討した 5.1 現地試験施工計画 大径礫の有効活用に関する試験ケースの検討 (1) 現地発生土砂の有効活用に関する試験の必要性現在 INSEM 工法における母材料の敷均しは 1 層又は 2 層とされており 使用骨材の最大粒径は 敷き均し層厚の 1/2 程度 (80mm~150mm) とされている また 1リフトを施工するときの仕上げ厚や敷均し厚は全国的に統一されておらず どのような方法がより合理的か確認する必要がある INSEM 工法では 現在 150mm を最大粒径としている 一方 ISM 工法は最大粒径を 300mm としている ISM 工法の最大粒径は ツインヘッダーの規格より施工可能な粒径として決まっているが INSEM 工法も大礫径 (φ300mm) を使うことにより 発生残土を減らし 現地材の有効活用が図れると考えられる ついては φ300mm まで適用した時にどのような問題が発生するのか試験施工により確認する必要がある そこで 既往の施工事例を踏まえつつ 試験施工のケースについて検討した (2) 既往の施工実態 INSEM 工法により施工されたケースの最大粒径と敷均し厚および締固め厚を表 5.1.1に示す 表より 使用材料の最大粒径は 現状では φ80mm かφ150mm がほとんどである また φ150mm の場合の敷き均し厚は 25~30cm φ80mm の場合は 17cm 以上の事例が多く 敷均し厚は最大骨材寸法の 2 倍以上を確保できるようにしている また 締固めは 敷均しを1 層もしくは 2 層で行っており 締固めの厚さは 50cm の場合は 10t 級の振動ローラー 30cm 以下は 3t 級振動ローラーを用いている事例が多い なお 敷均しを2 層に分けて薄層敷き均しを行っているのは ダンプトラックからソイルセメント材をダンピングする際に 大粒径の粗骨材の分離が生じやすく 敷均し層厚を大きくすると ソイルセメントの一部に大粒径の粗骨材だけが集まった箇所が発生する恐 5-1

2 れがあるためである このような箇所が発生すると 振動ローラによって上部から転圧しても十分な締固め効果が得られない可能性があるためと考えられる 事務所 最大骨材寸法 (mm) 表 既往の施工実態 敷均し機械 敷均し 敷均し層厚 (cm) 層数 転圧機械 締固め 転圧後の 1 リフト厚 岩手 150 ブルドーザ (15t 級 ) 25cm 2 層 振動ローラー (10t 級 ) 50cm 新庄 40 バックホウ (0.7m3) 25cm 振動ローラー (0.75t 級 ) 25cm 湯沢 80 バックホウ (0.1m3) 17cm 振動ローラー (4t 級 ) 15cm 神通川 80 ブルドーザ (3t 級 ) 25cm 2 層 振動ローラー (10t 級 ) 50cm 富士川 80 ブルドーザ (3t 級 ) 30cm 振動ローラー (3,4t 級 ) 30cm 80 ブルドーザ (3t 級 ) 15cm 2 層振動ローラー (3,4t 級 ) 30cm 多治見 100 ブルドーザ (3~5t 級 ) 31cm 振動ローラー (10t 級 ) 25cm 六甲 80 ブルドーザ (3t 級 ) 17cm 振動ローラー (3t 級 ) 15cm 80 バックホウ (0.4m3) 17cm 振動ローラー (3t 級 ) 15cm 福井 150 バックホウ (0.7m3) 30cm タイヤローラー (8~20t 級 ) 25cm 雲仙 150 ブルドーザ (16t 級 ) 27cm 2 層 振動ローラー (11t 級 ) 50cm (3) 検討ケース最大粒径の緩和 敷均し厚の割増に関する試験ケースを表 5.1.2に示す 表 最大粒径の緩和 敷均し厚の割増しに関する試験条件 ケース 仕上げ厚対象とする対象とする粗骨材敷均し厚 ( 転圧後 ) 粗骨材粒径粒径の割合 ケース1 40% 10% 最大粒径の緩和 ケース2 300mm 約 300mm 1 層 80~150mm 20% 敷均し厚の割増し ケース3 30% に関する試験 ケース4 10% (5%) ケース5 300mm 約 300mm 1 層 80~300mm 20% (10%) ケース6 30% (15%) ケース7 600mm 約 300mm 2 層 0~150mm 粒度調整無し 5-2

3 5.1.2 打継目処理方法に関する試験ケースの検討 (1) 打継目処理の検討の必要性重力式コンクリート砂防えん堤の場合 新旧コンクリート間の水平打継目は ダムの構造の安定性や水密性を損なう弱点となりやすいことから 堤体の一体化を図るために 1.5cm の敷きモルタルによる打継目処理を行っている 砂防ソイルセメントによる砂防えん堤の場合も 重力式コンクリートと同様に 水平打継目が構造上の弱部にならないようにしなければならない 重力式コンクリート砂防えん堤の安定性 ( 断面形状 ) を決定する際には 以下の3つの条件で検討している 3つの条件のうち 2せん断に対する安全性については 堤体と基礎地盤の接触部において滑動の安全性を検討するのみで 堤体内部の滑動については 基礎部のせん断よりコンクリートのせん断強度が大きいことから 基礎部での滑動が安全であれば 堤体内部も安全であるとして特に計算を行っていない例がほとんどである つまり 適切な打継目処理を行っている限り打継目のせん断強度がダムの安定上問題になることはない 一方 砂防ソイルセメントの場合 打継面の処理方法およびせん断強度について一般化されていない < 堤体の安定計算における条件 > 1 堤体の上流端に引張り応力を生じさせないこと (Middle Third の条件 ) 2せん断に対して安全であること (Henny の式 ) 3 堤体内の応力度が許容応力度を超えないこと 2Henny の式 f V + τ l n = 4 ( 砂礫基礎の場合 n =1.2) H n : せん断摩擦安全率 f : 内部摩擦係数 V : 堤体単位幅当りの鉛直力 τ : せん断抵抗強度 l : せん断抵抗を考える長さ H : 堤体単位幅当りの水平力 ダムの場合は適切な打継目処理を行った打継目のせん断強度は 打継目のないコンクリートのせん断強度にほぼ等しいことが多くの試験結果から把握されており 打継目のせん断摩擦安全率を検討する際は せん断強度をコンクリートの圧縮強度の 1/5 程度としている ( コンクリートダムの設計法,P-31 ダム技術 No.158, P-98,99 Q&A コ 5-3

4 ンクリートダムの打継目のせん断強度について ) なお 従来は打継目の処理が不十分で堤体内部の弱面となる場合を想定し 水平打継目のせん断摩擦安全率を検討する際に 打継目の強度低下を考慮して せん断強度はコンクリートの圧縮強度の 1/7~1/10 内部摩擦係数は 0.65~0.80 という値が用いられている ( 多目的ダムの建設 平成 17 年版第 5 巻設計 Ⅱ 編 P.16 ) 一方 砂防ソイルセメントでは このような関係はこれまでほとんど検討されておらず 圧縮強度とせん断強度の関係は今後の課題である 以下 各種基準における打継目処理に関する規定を示す (2) 打継目処理方法の既往事例打継目処理方法について規定している基準類およびこれまでの施工実績を以下に示す a) 砂防ソイルセメント活用ガイドライン砂防ソイルセメント活用ガイドラインでは打継目処理について INSEM 工法と ISM 工法でそれぞれ以下のように記述されている (INSEM 工法においては打継目処理方法は規定してはいない ) ( 第 2 章 INSEM 工法の施工実績 P-58) 打継目処理は 無処理 もしくは 乾燥セメント が採用されている 神通川水系砂防工事事務所では 高圧水による表面の洗浄 が採用され 六甲砂防工事事務所や湯沢砂防工事事務所では バックホウや人力によるリフト面掻き後乾燥セメント散布 が実施されている ( 第 4 章 ISM 工法の施工実績 P-72) 上下ブロック間の水平打継目部は高圧洗浄機を用い表面のレイタンスを除去する その後で水平打継目処理としてセメントミルクを散布する 重層施工の箇所は下層が硬化する前に上層を撹拌するため レイタンスの除去及び水平打継目処理は実施しない b) RCD コンクリート工法技術指針 ( 案 ) RCD コンクリート工法技術指針 ( 案 )( 平成元年 3 月 ) では 打継目処理方法について以下のように記述されている 打継目に対しては 一般にグリーンカット 打込み直前の打設面清掃およびモルタルの塗込みが行われる この処理を行えば 打継目のせん断強度は打継目でない部分のせん断強度と比べてそん色ないことが確認されている モルタルの厚さは 1.5cm を標準としている 5-4

5 (RCD 工法技術指針 ( 案 )P-23 24) 図 打継目のせん断強度と打継目でない部分のせん断強度の比較 c) 台形 CSG ダム技術資料 ( 平成 15 年 11 月 ) 台形 CSG ダムは INSEM 工法とほぼ同じ施工方法であり 打継目処理は以下のように記載されている CSG はブリージングがほとんどないことからグリーンカットを行わないことを基本とし 一体性を確保するため 敷モルタル等の措置を行う 1 一体性を確保するため 敷モルタル等の措置を行う 2 汚れがひどく 敷モルタル等の打継面処理による一体性が確保できない場合は水洗い 浮き石除去を行う 3 長期放置面等についても同様な処理を行う d) CSG 工法における打継目処理方法の検討事例 CSG 工法の重力式ダムへの適用, 大ダム,No.175(2001-4) において INSEM 工法と類似の工法である CSG 工法で打継目処理の方法の違いによるせん断強度の把握を行った結果が示されている CSG 材料は セメントペースト分が少ないため ブリージングが生じにくいことから 以下の4 通りの打継目面処理方法を設定している それらの打継目処理方法がせん断強度に与える影響について検討を行い 最も合理的な打継目処理方法を選定している 1グリーンカット+ 敷モルタル 2 打継面清掃 + 敷モルタル 3 敷モルタルのみ 5-5

6 4 無処理 (2.5 時間放置 ) 各処理方法で施工されたコンクリートから 直径 17cm 高さ 17cm の供試体を採取し それらの供試体の一面せん断試験を実施した結果を図 5.1.2に示す 無処理の場合 他に比較してせん断強度が低下するが それ以外の方法では十分なせん断強度を有することがわかる よって 安全性と経済性を考慮し 打継目処理方法として 敷モルタルのみ を採用した ( CSG 工法の重力式ダムへの適用 大ダム No.175) 図 打継目処理方法ごとのせん断強度 (3) 試験施工の打継目処理方法の設定 INSEM 工法は一般に単位セメント量がコンクリートに比べ小さく 発熱量が小さいため クラックの発生の心配は小さい 従って 連続打設が可能である また 連続打設のメリットを妨げないためにも 打継目処理は極力簡易な方法によるものがよい 打継目処理方法は 上記までに挙げた事例をもとに 以下の処理方法について試験施工を行うこととする また 比較のために ソイルセメント+コンクリート コンクリートによるケースについても実施する 表 打継目処理方法の検討のための試験施工ケース ケース仕上げ厚最大粒径 打継ぎ面処理方法 備考 ケース1 打設面清掃 ( 散水有 ) ケース2 高炉セメントB 種散布 300mm 80mm ケース3 モルタル敷均しケース4 レーキング ケース5 打設面清掃 ( 散水有 ) 150mm 40mm グリーンカット+ ケース6 敷モルタル ソイルセメント ソイルセメント + コンクリート コンクリート 5-6

7 5.1.3 試験施工ヤード 図 5.1.3に大径礫の活用に関する試験施工ヤード形状を示す 試験施工ヤードは天端面で L11.6m B3.1m 厚さ 0.3m とし 試験施工ヤードの下部 0.1m は 現地盤の影響を受けないように INSEM 材で置き換えている 単位 :mm (a) 平面形状 11, 試験施工部 (b) 縦断形状 基礎部 図 試験施工ヤード形状 図 5.1.4~ 図 に打継目処理に関する試験施工ヤード形状を示す ( 単位 :mm) 打継目処理 GL ソイル 300 ソイル 300 捨てソイル 図 打継目処理試験の施工ヤード ( ケース 1~4) 5-7

8 ( 単位 :mm) 打設面清掃 Co 高炉セメントペースト捨てソイル 図 打継目処理試験の施工ヤード ( ケース 5) 2000 ( 単位 :mm) コンクリート グリーンカット敷モルタル t=15 コンクリート 図 打継目処理試験の施工ヤード ( ケース 6) 試験施工配合条件最大粒径緩和に関する試験施工における配合条件を表 5.1.4に 大礫混入した試験施工を行った現地発生土砂の粒度分布を図 5.1.7に示す 配合は 雲仙復興事務所で採用されている基本配合 ( 単位セメント量 80kg/m 3, 設計強度 3.0N/mm 2 以上 ) とし この配合のうち現地発生土砂 ( 単位乾燥土砂量 ) の 10~40% を所定の大礫で置き換えるものとする なお ケース4~6における大礫の割合は 所要量に対し 80~150mm と 150~300mm の大礫を1: 1の比率で混合するものとした 図 5.1.7より実際の現地発生土砂中の 80mm 以上の粗骨材割合は想定 ( 配合計算上 ) よりも小さくなる また 現地発生土砂中の 5mm 以下の細骨材の含有量に着目すると ケース1で約 45% ケース3 及び6で約 50% ケース2 及び5で 55% ケース4で約 60% であった 本試験施工の整理にあたっては 前述したように試験施工を実施した実際の値よりも大きい値となっていることに留意が必要である なお 打継目処理方法の試験施工配合は 最大粗骨材粒径を 80mm とし 図 5.1.7に示す自然粒度に該当する 5-8

9 試験ケース 最大粗骨材粒径 (mm) 設計強度 (N/mm 2 ) 表 試験施工配合条件 単位セメント量 (kg/m 3 ) 単位乾燥土砂量 (kg/m 3 ) 含水比 対象とする粗骨材粒径の割合 (%) ケース1 40 ケース ケース 以上 ±2 ケース4 10(=5+5) ケース (=10+10) ケース6 30(=15+15) 注 )( ) 内は mm と mm の割合を示す 通過百分率 (%) 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 自然粒度ケース 1 ケース 2 ケース 3 ケース 4 ケース 5 ケース 6 0% 粒 径 (mm) 図 試験施工粒度分布 ここで 図 に示した粒度分布は 試験施工では大礫分の混合量を容積軽量で決定 したことを考慮し 表 に示した諸元を参考に大礫乾燥状態の重量 ( 大礫重量 / 表乾密 度 絶乾密度 ) を算定し これを 1m 3 に換算した重量を設計上の現地発生土砂の乾燥重量 1,770kg で除して重量比を算定した 試験ケース 最大粗骨材粒径 (mm) 1 ハ ッチ当たりの混合量 (m 3 ) 表 試験施工混合量 ) 比較用 : 打継目処理方法に関する試験施工のケース 大礫重量 (kg) 湿潤状態容積比乾燥状態重量比 80~ ~300 0~80 80~ ~300 0~80 80~ ~300 ケース , % 27.4% 0.0% ケース , % 14.2% 0.0% ケース , % 19.8% 0.0% ケース % 2.6% 3.6% ケース ,165 1, % 6.6% 6.4% ケース ,770 1, % 10.0% 9.5% 比較用 % 0.0% 0.0% )80~300mmの表乾密度 2.26t/m 3,80~300mmの絶乾密度 2.10t/m 3 と仮定 5-9

10 表 粒度分布算定結果一覧表 粒度分布 ふるい目の開き 通過百分率 (%) 自然粒度 Gmax=150mm Gmax=300mm (mm) 1 回目 2 回目 3 回目 試験値 ケース1 ケース2 ケース3 ケース4 ケース5 ケース % 100.0% % 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% % 100.0% % 100.0% 100.0% 100.0% 96.4% 93.6% 90.5% % 100.0% % 72.6% 85.8% 80.2% 93.8% 87.0% 80.5% % 97.0% % 71.5% 84.5% 79.0% 92.4% 85.7% 79.3% % 96.0% % 70.8% 83.6% 78.2% 91.5% 84.8% 78.5% % 92.0% % 69.3% 81.9% 76.6% 89.6% 83.1% 76.8% % 90.0% % 68.2% 80.6% 75.4% 88.2% 81.8% 75.6% % 88.0% % 67.1% 79.3% 74.2% 86.8% 80.5% 74.4% % 85.0% % 64.9% 76.8% 71.8% 84.0% 77.9% 72.0% % 82.0% % 63.1% 74.6% 69.8% 81.6% 75.7% 70.0% % 75.0% % 58.1% 68.6% 64.1% 75.1% 69.6% 64.4% % 59.0% % 47.2% 55.8% 52.1% 61.0% 56.5% 52.3% % 41.0% 48.5% 45.3% 53.1% 49.2% 45.5% % 33.0% 39.0% 36.5% 42.7% 39.6% 36.6% 0.6 下表 細骨材の粒度分布 参照 37.1% 26.9% 31.8% 29.7% 34.8% 32.2% 29.8% % 18.2% 21.6% 20.2% 23.6% 21.9% 20.2% % 9.9% 11.7% 10.9% 12.8% 11.9% 11.0% 細骨材の粒度分布 ふるい目の開き (mm) 通 1 回目 過 百 2 回目 分 率 3 回目 (%) 平均値 % 100.0% 100.0% 100.0% % 86.0% 87.0% 87.0% % 69.0% 70.0% 70.0% % 56.0% 57.0% 57.0% % 38.0% 39.0% 38.7% % 21.0% 21.0% 21.0% 表 現地発生土砂の密度 吸水率 粒度 (mm) 0~5 5~40 40~ ~300 加重平均値 含有率 (%) 65.0% 30.5% 4.5% - - 表乾密度 (t/m 3 ) 絶乾密度 (t/m 3 ) )150~300mmの値は40~150mmの値と同じと仮定 主な試験施工機械試験施工に使用した主な建設機械を表 5.1.8に示す 表 主な使用機械 機械 装置名 サイズ 規格 台数 用 途 バックホウ 0.8m 3 級 1 台 ( 混合及び積込 ) バックホウ ( スケルトン ) 0.8m 3 級 1 台 ( 骨材選別 ) ダンプトラック 4t 1 台 ( 場内運搬 ) ブルド-ザ 3t 級 1 台 ( 敷均し ) 振動ローラ 3t 級 1 台 ( 締固め ) 鋼製撹拌槽 B3 L6 D1.5=27m 3 1 基 ( 混合桝 ) 5-10

11 5.1.6 試験施工状況 試験施工の概況について写真 5.1.1~ 写真 5.1.5に最大粒径緩和の試験施工 写真 5.1.6~ 写真 に打継目処理方法の試験施工について示した a) 最大粒径緩和に関する試験施工 (a) 大礫計量容器投入状況 (b) 大礫混入状況写真 大礫 (80mm 以上の粗石 ) 混入状況 (a) セメント散布状況 (b) セメント敷均し状況写真 セメント混入状況 5-11

12 (a)加水状況 (b)攪拌 混合状況 写真 INSEM 材混合状況 (a)gmax 150mm,20% 写真 (b) Gmax 300mm,30% INSEM 材中の大礫混入状況 (a)ブルドーザによる敷均し状況 (b)振動ローラによる締固め状況 写真 試験施工における INSEM 打設状況 5-12

13 b) 打継目処理方法の試験施工 写真 ケース 1 清掃 散水の状況 写真 ケース 2 セメント散布の状況 写真 ケース 3 モルタル敷均しの状況 写真 ケース 4 レーキングの状況 写真 ケース5 ソイル+コンクリートの施工状況 写真 ケース6 コンクリートの施工状況 5-13

14 5.1.7 施工者へのヒアリング結果試験施工中 施工者に粗骨材 ( 大礫 ) の作業性についてヒアリングを実施した そのヒアリング結果を以下に示す 1 混合作業今回試験施工を行った条件 (Gmax=300mm 以下, 大礫含有率 40% 以下 ) では 混合作業において 違和感はあるものの作業が特にしにくいなどといった印象はなかった 混合枡に大礫が落下し 混合枡の破壊などについても 十分注意して行うことで対応できる 混合の作業状況を見る限り 攪拌する大礫を高い位置から落下させ 混合しやすくなるように工夫しているようであった 2 敷均し作業敷均しは 機械の能力が上回るので Gmax=300mm 以下, 大礫含有率 40% 以下の条件では 作業自体に大きな支障はない ただし 仕上げを十分に行うためには時間をかけて行うが 人力による整正作業に重点をおく必要がある 3 締固め作業締固めは Gmax=300mm とした場合 振動ローラの鉄輪が浮き上がる状態が何度も確認された 安全上好ましくない なお 振動ローラが礫を乗り上げる際 鉄輪がへこむなど変形するのではないかと危惧したが 雲仙の礫は軟質であるため そのようなことはないであろうとの意見であった 圧縮強度試験 (1) 圧縮強度試験数量及び方法コアを試験施工体から採取し 圧縮強度試験をするとともに せん断強度と圧縮強度との関係を把握するために 打継目処理試験施工ヤードから採取したコア6 本についても一軸圧縮強度試験を実施した 圧縮強度試験を実施したケース及び本数を表 5.1.9に示す 供試体寸法 :φ125 h250mm 圧縮強度試験方法 :JIS A 1108( コンクリートの圧縮強度試験方法 ) JIS A 1107( コンクリートからのコアの採取方法及び圧縮強度試験方法 ) 圧縮強度試験本数 :54 本 5-14

15 表 圧縮試験ケース一覧表 粒径緩和試験 ケース 対象とする粗骨材粒径 対象とする粗骨材粒径の割合 通常部 ( 転圧部 ) 1 礫周縁部 仕上げ厚 敷き均し厚 ( 未転圧部 ) ケース番号 数量 ケース番号 数量 ケース1 300mm 約 300mm 1 層 80~150mm 40% No.1 No.2 No.3 3 NO.4 No.5 No ケース2 300mm 約 300mm 1 層 80~150mm 20% No.1 No.2 No.3 3 NO.4 No.5 No ケース3 300mm 約 300mm 1 層 80~150mm 30% No.1 No.2 No.3 3 NO.4 No.5 No ケース4 300mm 約 300mm 1 層 80~300mm 10%(5%) No.1 No.2 No.3 3 NO.4 No.5 No ケース5 300mm 約 300mm 1 層 80~300mm 20%(10%) No.1 No.2 No.3 3 NO.4 No.5 No ケース6 300mm 約 300mm 1 層 80~300mm 30%(15%) No.1 No.2 No.3 3 NO.4 No.5 No 試験数量合計 ケース7 上層 600mm 約 300mm 2 層 0~150mm 粒度調整無し No.1 No.2 No.3 NO.4 No.5 No ケース7 下層 600mm 約 300mm 2 層 0~150mm 粒度調整無し No.1 No.2 No.3 NO.4 No.5 No 打継目処 No.1 No.2 No.3 ケース7 300mm 約 300mm 2 層 0~80mm 粒度調整無し理試験 NO.4 No.5 No 合計 (2) 圧縮強度試験用コアの採取位置圧縮強度試験用コアを採取した位置を図 5.1.8に示す ケース1~6については 打設面に大きな礫など特異な状態が見られない標準部として 3カ所 (No.1~No.3)( 写真 ) 表面に大きな礫があり 振動ローラによる締固めが不足していると思われる礫周辺の位置で3カ所 (No.4~No.6)( 写真 ) の計 6カ所からコアを採取した 3m 1.5m 1.5m ケース 1 No.6 No.4 No.1 No.2 No.3 No.5 重機侵入方向 3m 1.5m 1.5m ケース 4 No.6 No.5 No.1 No.2 No.3 No.4 重機侵入方向 3m 3m 3m 3m 3m 3m ケース 2 ケース 5 No.4 No.1 No.2 No.3 重機侵入方向 No.6 No.1 No.2 No.3 重機侵入方向 No.6 No.5 No.5 No.4 ケース 3 ケース 6 No.5 No.6 No.4 No.1 No.2 No.3 No.5 重機侵入方向 No.6 No.4 No.1 No.2 No.3 重機侵入方向 図 圧縮強度試験用コアを採取した位置 5-15

16 写真 No.1~3 の標準部 写真 No.4~6 の礫周辺部 最大粒径の緩和 敷均し厚の割増に関する試験結果 (1) 打設面観察不良打設面面積率振動ローラによる所定の締固め ( 初期転圧 無振動 2 回 + 規程転圧 有振動 6 回 + 仕上げ転圧 無振動 2 回 = 計 10 回 ) 後に 最大粒径 (Gmax=150mm or 300mm) 大礫径含有率 (10,20,30,40%) の影響を把握する目的で 図 5.1.9に示すように打設面を 1m 1m にブロック区分し打設面を観察した 打設面観察位置 ( 標準図 ) 1m 重機侵入方向 3m 1m m @9=9m 図 打設面状況観察位置区分図 ここで 打設面の良否は 最大粒径 (Gmax=150mm or 300mm) や大礫径含有率 (10,20,30,40%) の影響による不良箇所を 不良打設面 として 表 に示す評価区分に基づきを面的に測定し評価した 5-16

17 表 不良打設面の評価区分 打設面評価区分 レベル Ⅰ レベル Ⅱ 打設面評価基準 不良な打設面 Φ1~3cm 程度の小礫集中による疎な箇所 軽微な凹凸を有する疎な箇所 礫の頂部破砕箇所 非常に不良な打設面 80mm 以上の粗骨材集中によるジャンカ箇所 周辺が緩んだ300mm 程度の大礫箇所 不良打設面の面積は 打設面をブロックごとに写真撮影し 打設面内のレベルⅠ レベルⅡの不良打設面を写真判読し面積を測定するとともに 写真上の単位面積 (1m 1m) の面積も測定し これらを対比することで打設面内の不良打設面の割合を把握するものとした なお 打設面状況調査では 比較対象として最大骨材寸法 80mm の打設面 ( 打継目処理方法評価試験における最大骨材寸法 80mm の打設面 ) 状況も 比較ケース として観察した 表 に不良打設面面積測定結果を示すとともに に基づく粗骨材割合と不良打設面 面積率と最大粒径の違いによる不良打設面面積率を図 ~ 図 に示す 表 不良打設面面積測定結果一覧表 ケース1 ケース2 ケース3 ケース4 ケース5 ケース6 比較ケース 打設面 写真測定結果 写真測定結果 写真測定結果 写真測定結果 写真測定結果 写真測定結果 写真測定結果 区分 No. 単元 ランクⅠ ランクⅡ 単元 ランクⅠ ランクⅡ 単元 ランクⅠ ランクⅡ 単元 ランクⅠ ランクⅡ 単元 ランクⅠ ランクⅡ 単元 ランクⅠ ランクⅡ 単元 ランクⅠ ランクⅡ 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 面積 1 33,842 2, , , , ,835 1, , ,673 1, , , , , , ,559 3,502 1,799 25, ,850 1, , , , , , , , , , , , , , , , , , ,195 2,733 3,275 28, , , , ,109 2,742 2,096 32, , , , , , ,902 1, , ,532 1, , , , , , , ,396 2,148 4,942 30,651 2, , , ,600 2, ,481 1, , ,012 1,020 1,832 27, , , , , , , , , , , , , ,966 2,446 3,258 25, ,795 1, , ,672 1, , , ,408 1, , , , , , ,764 27, , , , , , , , ,349 1, ,903 1, , , ,123 30,224 1, ,519 1, , , , , , ,621 29, , ,685 26, ,637 1, , , , , , , ,873 1,049 2,340 26, , , , , , , , , , , , ,881 31, ,305 1, , , , , , , ,327 1,759 1,376 27, , , , , , ,352 1, ,516 1, , , , ,300 1, , ,855 3,226 1,255 26, , , , , , ,571 5, ,944 1, , , , ,593 2, , ,617 1,219 3,659 30,410 2, , , , , , ,449 4, , , , , ,259 27,733 1,080 2,688 31, ,775 2, , , , , ,338 3, , 計 816,806 47,376 25, ,554 14, ,423 10, ,218 5,501 4, ,388 10,916 2, ,397 23,067 12, ,154 4,980 0 ヤード面積 換算面積 面積率 100% 5.80% 3.08% 100% 1.88% 0.00% 100% 1.38% 0.05% 100% 0.88% 0.70% 100% 1.42% 0.29% 100% 3.11% 1.65% 100% 0.64% 0.00% 5-17

18 図 にはGmax=150mm( ケース1~3) における粗骨材 (80~150mm) 割合と不良打設面面積率を示す なお 比較ケースは粗骨材割合 0% として記載した 図 より 80~150mm の粗骨材の含有率が 30% 以下の場合 不良打設面面積率は2% 以下と相対的に少ない状態であったが 30% を超えた場合 急激に不良打設面面積率が増大することが確認された また 不良打設面は 面積が増えるだけでなく 不良度合いの大きいレベルⅡの面積も急激に増加することが確認された 10% 9% 8% レベルⅠ レベルⅡ 合計 不良打設面面積率 (%) 7% 6% 5% 4% 3% 2% 1% Gmax=150mm 0% 粗骨材割合 (%) 図 粗骨材割合と不良打設面面積率 ( ケース1~3) 図 にはGmax=300mm( ケース4~5) における粗骨材 (80~300mm) 割合と不良打設面面積率を示す なお 比較ケースは粗骨材割合 0% として記載した 6% 5% レベル Ⅰ レベル Ⅱ 合計 不良打設面面積率 (%) 4% 3% 2% 1% 0% Gmax=300mm 粗骨材割合 (%) 図 粗骨材割合と不良打設面面積率 ( ケース4~6) 図 より 150~300mm の粗骨材 ( 大礫 ) を含むことにより 粗石材割合が 10%(150 ~300mm は5%) の試験ケースでもレベルⅡの不良打設面が認められた このことより転圧層厚と同程度の粗石が混在することは例え粗石材の割合が少量であっても影響を及ぼすと確認された また 80~300mm の粗骨材の含有率が 20% 以下の場合 不良打設面面積率は2% 以下と相対的に少ない状態であったが 20% を超えた場合 急激に不良打設面面積率が増大すること 5-18

19 が確認された これは Gmax=150mm( ケース1~3) よりもGmax=300mm( ケース4~5) の方 すなわち粗骨材の径が大きいほど影響度が高いことが確認できたといえる 以上の打設面状況調査結果より 現地発生土砂の最大粒径に関して 転圧層厚を 30cm と仮定した場合 以下の知見が得られた 1 最大粒径 150mm とした場合 80~150mm の含有率が 30% 以下の場合 打設面に与える影響は小さい 2 転圧層厚と同程度の 300mm の粗石材の混入は打設面に影響を及ぼす 3 最大粒径 300mm とした場合 80~300mm の含有率が 20% 以下 (80~150:150~300 =1:1の条件下 ) の場合 打設面に与える影響は比較的小さい 4 最大粒径 300mm の方が最大粒径 150mm よりも打設面に及ぼす影響は大きい (2) 転圧層厚と同程度の粗石材の混入の影響 ( ケース4,5,6) 前述したように 不良打設面面積率からも 転圧層厚と同程度の粗骨材 ( 大礫 ) の混入は打設面へ大きな影響を及ぼすことが確認された 転圧層厚と同程度の粗骨材 ( 大礫 ) は 振動ローラの安全性や大礫周辺の締固め不足や大礫自体の破砕 さらには転圧面の不陸などの発生に影響を及ぼすことが推測される このような状況を踏まえ Gmax=300mm としたケース4,5,6において 試験施工中に振動ローラの走行に影響を及ぼす ( すなわち振動ローラが上載した場合に振動ローラの一部が浮き上がる ) 大礫を確認し 大礫及びその周辺の状況 大礫個数や分布状況の確認を行った 以下にその結果を試験ケース毎にまとめる 1) ケース4 ( 図 ) 7 箇所で大礫の存在が確認された 300mm 前後の大礫の周辺部では締固め不足が認められるとともに 大礫と周辺の INSEM 材境界部に 隙間 が認められる この 隙間 は振動ローラが大礫に上載したときに編心荷重が生じ大礫を動かしその周辺を緩ませると推測される ケース (6) (5) 押出し方向 (7) (4) (2) (1) 3000 (3) 図 ケース 4 の打設面における大礫の分布状況 5-19

20 2) ケース5( 図 ) 16 箇所で大礫の存在が確認された この値は ケース4の2 倍以上である 転圧面の大礫の状況は ケース4と同様に 大礫部で凸状の断面を示し 大礫周辺には転圧不足の範囲や緩み 大礫の破砕などが認められた ただし 目視的にはケース4よりも打設面状況は良好で有ることが認められた これは ケース5がケース4 及び6に先駆けて実施され ケース5では人力による敷均し面の整正 作業を丁寧に実施したためと考えられる しかし このように丁寧に敷均し面の整正を行ったとしても 大礫の破砕と 大礫周辺の転圧不足や緩みは完全に防止できないことが実状と判断される なお 大礫は試験施工ヤードの中央部より若干押出し側及び押出し末端側に集中しているが これは運搬したダンプトラックの荷卸し箇所に影響されているものと考えられる ケース (16) (15) (14) (12) 押出し方向 (13) (10) (9) (8) (7) (5) (4) (2) (1) (3) 3100 (11) (6) 図 ケース5の打設面における大礫の分布状況 3) ケース6( 図 ) 26 箇所で大礫の存在が確認された 打設面内の大礫の数が増えただけでなく 大礫周辺の締固め不足や緩み等も顕著に認められるようになった また 図 中の くぼみ 箇所は 振動ローラ転圧時に振動ローラの乗り越しが困難な礫が認められたため これを掘りおこして確認した その箇所は図 に示すとおりであるが 最小径 300mm 最大径 500mm の大礫が確認された なお 掘り起こし前からこの大礫は緩んでいること 大礫周辺は及び大礫の直下部に締固まっていなかったことも確認された なお 大礫は試験施工ヤードの押出し開始付近及び押出し末端側で集中している傾向が認められるが これは 前述と同様の原因と考えられる ケース 穴 ( くぼみ ) (21) (19) (18) (5) (2) (6) (1) 押出し方向 (26) (24) (22) (25) (20) (23) (16) (14) (13) (15) (17) (12)(11) (10) (9) (8) (7) (3) (4) 3100 図 ケース 6 の打設面における大礫の分布状況 5-20

21 (a) 大礫除去後の窪み (b) 除去大礫 ( 最大計 500mm, 最小計 300mm) 写真 振動ローラが走行困難になった大礫 ( 図 中の くぼみ 箇所 ) 以上の試験施工結果より 大礫 (80~300mm) の割合が 10% 程度であっても 振動ローラによる転圧作業に影響を及ぼすことが確認された ただし 大礫 (80~300mm) の割合は 20% 程度までであれば 人力により丁寧な敷均し面整正作業により 一定レベルまで打設面状態を良くすることも可能であることが確認されたが 大礫 (80~300mm) の割合が 30% まで増大すると周辺が転圧不足でゆるみを有する大礫が顕著となることも確認された 前述したケース1~3を対比させれば 150~300mm 特に 300mm 前後の大礫の打設面に及ぼす影響が大きいことが推測される また 図 ~ 図 に示した大礫の分布状況を見ると 大礫は荷卸し箇所付近に集中し あまり移動していない可能性があることが推測された これは今回の試験施工では1 層敷均しを採用したことと 試験施工ヤード自体が狭いことから 敷均し時に大礫を移動させ大礫集中などが行えず 敷均し作業が振動ローラ転圧面を平坦化するにとどまったためと考えられる 4) 80~300mm の大礫含有率と打設面の状況ここでは 打設面に分布する大礫のうち振動ローラの走行に影響を及ぼすものを抽出し その影響を定量的に評価するものとする 表 及び図 に粗骨材割合と振動ローラの走行に影響を及ぼす大礫個数の関係を示す ここで 表 及び図 には 各ケースの打設面内に認められた大礫個数についても付記した 表 及び図 より大礫 (80~300mm) の割合が 10% 20% 30% 大きくなるにつれ 振動ローラの走行に影響を及ぼす大礫は5 個 9 個 21 個に増加することが確認された 特に大礫 (80~300mm) の割合が 20% から 30%(1.5 倍 ) に増加した場合の 振動ローラの走行 5-21

22 に影響を及ぼす大礫数の増加割合が 21/9=2.2 倍と大きくなることが認められた なお 振動ローラの走行に影響を及ぼす大礫は 大礫上を振動ローラが走行した場合に鉄輪の浮き上がりが認められる礫とし 図 ~ 図 に分布を示した大礫のうち表 備考欄に示した No. の礫である 表 大礫割合と振動ローラの走行に影響を及ぼす大礫個数の関係 試験ケース 対象とする粗骨材割合 打設面内の大礫個数 ( 個 ) ケース ケース ケース 振動ローラの走行に支障を備考及ぼす大礫個数 ( 個 ) 礫 No. (1),(2),(3),(4),(6) 礫 No. (1),(2),(4),(8),(9),(10),(11),(13),(15) 礫 No. (1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10), (11),(12),(16),(17),(18),(19),(20), (21),(22),(25),(26) 振動ローラの走行に影響を及ぼす大礫個数 ( 個 ) 影響礫個数大礫個数 図 大礫割合と振動ローラの走行に影響を及ぼす大礫個数の関係 (3) 起伏量 80~300mm の粗骨材 ( 大礫 ) 割合が打設面に及ぼす影響を把握する目的で ケース1~6 において 無作為となるように中央部及び中央部 ±1.0m の計 3 箇所において打設面測量を実施した この打設面測量箇所を図 に示した 対象とする粗骨材 (80~300mm) 割合 (%) 100 山側 海側 A B C 測定位置 図 打設測量位置 5-22

23 表 累計起伏量の最大値 (cm) ケース 累計起伏量の最大値 (cm) ケース ケース ケース ケース ケース ケース 表 に各ケースの測線のうち 起伏量の累計が最大となったものの値を示す ケース1~3(Gmax=150mm) に対し ケース4~6(Gmax=300mm) が圧倒的に大きな値を示しているわけではなく むしろ粗骨材粒径の割合が起伏量の累計に影響しているようである 5-23

24 (4) 圧縮強度試験圧縮強度試験結果の一覧表を表 に示す ケース名ケース1 ケース2 ケース3 ケース4 ケース5 ケース6 ケース7 上ケース7 下ケース打 7 表 圧縮強度試験結果一覧表 No. 高さ直径見掛け密度強度補正係数補正強度上 : 標準部平均平均強度 (mm) (mm) (kg/m 3 ) (N/mm 2 ) (N/mm 2 ) 下 : 礫周辺部平均 (N/mm 2 ) No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No No 備考 ケースごとの No.1~3 と No.4~6 の強度結果を図 に示す また 各ケースの強度と密度について No.1~3 の標準部の平均値と No.4~6 の礫周辺部の平均値の関係を示したものを図 図 に示す No.1~3 の標準部のコア強度は No.4~6 の礫周辺部のコア強度より若干小さい値を示しているが 大きな違いは見られない No.1~3 のコア強度に比べ No.4~No.6 は個々のコアの強度にバラツキが大きい 5-24

25 12 10 No.1~3( 標準部 ) No.4~6( 礫周辺部 ) 圧縮強度 (N/mm2) ケース 1 ケース 2 ケース 3 ケース 4 ケース 5 ケース 6 図 No.1~No.6 における圧縮強度結果 10 圧縮強度 (N/mm2) No.4~6 の平均値 ( 礫周辺部 ) ケース 1 ケース 2 ケース 3 ケース 4 ケース 5 ケース 圧縮強度 (N/mm2) No.1~3 の平均値 ( 標準部 ) 図 標準部と礫周辺部の圧縮強度比較 2200 密度 (kg/m3) No.4~6 の平均値 ( 礫周辺部 ) ケース 1 ケース 2 ケース 3 ケース 4 ケース 5 ケース 密度 (kg/m3) No.1~3の平均値 ( 標準部 ) 図 標準部と礫周辺部の密度の比較 5-25

26 2 敷き均し厚の違いによる強度への影響ケース7 上およびケース7 下は 敷き均し厚 1 層を 30cm とし これを 2 層敷き均しし 締固め厚さを 60cm として転圧を行ったケースで それぞれ上層と下層のコアである ケース打 7は 敷き均し厚 1 層を 30cm として そのまま 30cm で転圧を行った 打継目処理方法試験施工ヤード から採取したコアである 図 は 各ケースの No.1~6 の圧縮強度をプロットしたものである 3ケースとも大きな違いは見られないが 30cm で転圧を行ったケース打 7が最も発現強度が大きくなっており 60cm で転圧を行った他のケースに比べ十分に締固めが行われていると考えられる ただし ケース7 上および7 下の 60cm で転圧を行ったケースも目標強度を 3N/mm 2 である場合は ほぼ上回っていることから この結果だけを見る限りでは 施工可能であると考えられる 6 5 圧縮強度 (N/mm2) ケース 7 上ケース 7 下ケース打 7 0 ケース 7 上ケース 7 下ケース打 7 図 敷均し厚の違いによる圧縮強度結果また 図 よりケース7の上層と下層を比較すると 下層より上層の方が発現強度が大きい結果となっている これは 振動ローラの有振動転圧が下の層まで達していないことによるものと考えられる ケース 7 上層圧縮強度 (N/mm2) ケース 7 上層密度 (kg/m3) ケース7 下層圧縮強度 (N/mm2) ケース7 下層密度 (kg/m3) 図 ケース 7 における上層と下層の強度および密度の関係せん断強度試験 5-26

27 せん断強度試験数量及び方法圧縮強度試験同様コアを採取し せん断強度試験を実施した せん断強度試験には, 砂防ソイルセメント用に開発した大型一面せん断試験機を用いた ただし 本検討で使用した大型一面せん断試験機では コンクリートコアのせん断試験が荷重条件より実施できないため コンクリートコアおよびソイルセメント均一部のコアについては 圧縮強度試験機を改良した一面せん断試験機を用いて行った 各試験方法については 以降に示す 試験ケースおよび本数について表 に示す 供試体寸法 :φ200 h100mm( 大型一面せん断試験用 ) φ200 h200mm( 改良一面せん断試験用 ) 試験数 : 合計 63 本 1 供試体の作成方法コアの寸法を直径 200mm 高さ 100mm および 200m になるように切断し キャッピング材を用いて成型した 切断する際には 打継目が中央になるように 打継目から 50mm および 100mm の位置で切断している φ200mm 打継面 h100mm 以下 (92mm 以上 ) 図 採取コア寸法 ( 大型一面せん断試験用 ) 2 試験ケースおよび数量採取したコアのうち コア採取した時点で打継面が分断したものがある 表 に採取したコアの打継目の分断 ( ) および接合 ( ) の状況について示す したがって せん断試験は 打継目で分断していないコアについては すべてせん断試験を実施することとし 合計で 37 本実施した なお ケース6( コンクリート ) については 打継目処理の状態が非常に良く 一体となっており 大型一面せん断試験では 試験機の荷重条件より試験が出来なかったため 一面せん断試験機を改良した簡易一面せん断試験機により実施することとした そのため 5-27

28 3 本は試験結果が得られなかった さらに3 本は打継目を含まない部分での試験を実施した また 打継目が接合していたコア以外の箇所について以下のケースの試験を行った 分断したコアのうち ケース1から2 本 ケース4 無から3 本の計 5 本については 摩擦係数を求めるために分断した面でのせん断試験を実施した 打継目部分のせん断強度に対してソイルセメントの均一部でのせん断強度を把握するために 継ぎ目以外の部分での試験を6 本実施した 捨てソイルと1 層目は 1 日内に無処理で連続打設を行っており 全体の5 割が付着していたことから 連続打設の無処理のケースとして6 本試験を行うこととした 表 採取コアの打継面の接合状況 ケース 工法 打継面処理方法 分断した本数 No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9 ケース1 ソイルセメント 清掃 散水 5 ケース2 ソイルセメント セメント散布 1 ケース3 ソイルセメント モルタル敷均し 0 ケース4 無 ソイルセメント レーキング ( 清掃無し ) 9 ケース4 有 ソイルセメント レーキング ( 清掃有り ) 5 ケース5 ソイルセメント +コンクリート 清掃 散水 0 ケース6 コンクリート グリーンカット+ 敷モルタル 0 表 せん断試験の試験本数 ケース 工法 打継面処理方法 一面せん断試験簡易一面せん断試験 * 打継目有り打継目無し継目分離連続打設打継目有り打継目無し ケース1 ソイルセメント 清掃 散水 ケース2 ソイルセメント セメント散布 8 3 ケース3 ソイルセメント モルタル敷均し 9 ケース4 無 ソイルセメント レーキング ( 清掃無し ) ケース4 有 ソイルセメント レーキング ( 清掃有り ) 4 ソイルセメント+コケース5 清掃 散水 9 ンクリートケース6 コンクリートグリーンカット+ 敷モルタル 3 3 計 合計 打継目 打継目 ケース 1(No.8) ケース 1(No.9) 写真 コアの接合 ( 写真左 ) および分断 ( 写真右 ) 状況 5-28

29 3せん断強度試験せん断試験は a) 大型一面せん断試験装置およびb) 一軸圧縮試験機を改良した一面せん断試験機で行った a) 大型一面せん断試験機大型一面せん断試験機 (TAMAS200) は 砂防ソイルセメントを用いて枠体を構築する場合のせん断強度を測定する方法の一つとして開発されたものである 1 反力版 3 せん断箱ガイド装置 ( ガイドローラー ) 変位計 ( 垂直変位測定用 ) 7 供試体挿入 6 2 反力枠 4 上せん断箱 ( 可動箱 ) 8 荷重計 ( 力計使用 ) 9 せん断力載荷装置 ( スクリュージャッキ使用 ) 下せん断箱 ( 固定箱 ) 5 10 荷重計 ( 力計使用 ) 加圧装置 ( 油圧ジャッキ使用 ) 11 図 大型一面せん断試験機 写真 大型一面せん断試験機 b) 圧縮試験機を改良した一面せん断試験機改良一面せん断強度試験は,5MN アムスラー型圧縮強度試験機に図 に示すような土研式 ( 現 : 独立行政法人土木研究所 )φ200mm 円柱型試験体 せん断強度試験機 を使用した コアのせん断面に働くせん断応力を毎分 0.4~0.5N/mm 2 になるよう載荷し 試験傾斜角 α は 25,30 および 35 で行った ローラー P 100mm 100mm 傾斜角 α スペーサー せん断破壊面 試験体受け 試験体 図 改良一面せん断試験機 写真 改良一面せん断試験機 5-29

30 せん断強度試験結果 (1) 大型一面せん断試験結果せん断試験の結果を表 および図 ~ 図 に示す 表にはせん断破壊点におけるせん断応力と垂直応力は せん断応力が最大値を示した点とした なお 各ケースとも初期垂直応力を kN/m 2 とし 水平変位方向に 2mm/min の速度で水平荷重を与えた ケース工法打継面処理方法 ケース 1 ソイルセメント清掃 散水 ケース 2 ソイルセメントセメント散布 ケース 3 ソイルセメントモルタル敷均し ケース 4 有ソイルセメントレーキング ( 清掃有り ) ケース 5 ソイルセメント + コンクリート 清掃 散水 連続打ソイルセメント連続打設 ( 無処理 ) 打継無 1 ソイルセメント打継目無し 打継分断 ソイルセメント 清掃 散水 レーキング ( 清掃無し ) 表 一面せん断試験結果 No. 写真 圧密応力 σc(kn/m2) 直径 D(cm) 初期条件 高さ h(m) 質量 (g) 見掛け密度 (g/cm3) 一面せん断試験 せん断応力 τ kn/m2 垂直応力 σ kn/m2 残留強度試験 せん断応力 τ kn/m2 垂直応力 σ kn/m 改良一面せん断試験機

31 1200 τ-σ 曲線 : 初期拘束圧 50KN/m 2 : 初期拘束圧 100KN/m 2 : 初期拘束圧 150KN/m せん断応力 τ (kn/ m2 ) 垂直応力 σ (kn / m2 ) 図 せん断試験結果 ( ケース 1, 清掃 散水 ) 1200 τ-σ 曲線 : 初期拘束圧 50KN/m 2 : 初期拘束圧 100KN/m 2 : 初期拘束圧 150KN/m 2 せん断応力 τ (kn/ m2 ) 垂直応力 σ (kn / m2 ) 図 せん断試験結果 ( ケース 2, セメント散布 ) 5-31

32 τ-σ 曲線 : 初期拘束圧 50KN/m 2 : 初期拘束圧 100KN/m 2 : 初期拘束圧 150KN/m 2 せん断応力 τ (kn/ m2 ) 垂直応力 σ (kn / m2 ) 図 せん断試験結果 ( ケース 3, モルタル敷均し ) τ-σ 曲線 : 初期拘束圧 50KN/m 2 : 初期拘束圧 100KN/m 2 : 初期拘束圧 150KN/m 2 せん断応力 τ (kn/ m2 ) 垂直応力 σ (kn / m2 ) 図 せん断試験結果 ( ケース 4 有, レーキング 清掃有り ) 5-32

33 1200 τ-σ 曲線 せん断応力 τ (kn/ m2 ) : 初期拘束圧 50KN/m 2 : 初期拘束圧 100KN/m 2 : 初期拘束圧 150KN/m 垂直応力 σ (kn / m2 ) 図 せん断試験結果 ( ケース 5, コンクリート + ソイルセメント ) τ-σ 曲線 : 初期拘束圧 50KN/m 2 : 初期拘束圧 100KN/m 2 : 初期拘束圧 150KN/m 2 せん断応力 τ (kn/ m2 ) 垂直応力 σ (kn / m2 ) 図 せん断試験結果 ( 連続打設, 無処理 ) 5-33

34 τ-σ 曲線 : 初期拘束圧 50KN/m 2 : 初期拘束圧 100KN/m 2 : 初期拘束圧 150KN/m 2 せん断応力 τ (kn/ m2 ) 垂直応力 σ (kn / m2 ) 図 せん断試験結果 ( 打継目無し ) 1ケース1( 清掃 散水 ) 試験を実施した4つの供試体とも せん断試験により破断した箇所は付着面沿いであり 平滑な状態で切断している ( ケース 1-4) 5-34

35 2ケース2( セメント散布 ) セメント散布による打継面では せん断破壊は上層のコアで発生しており 下部が凸 上部が凹を示している ( ケース 2-8) これは 打継面の強度がソイルセメント材料より強いため 強度が弱いソイルセメント部分にせん断破壊が発生していると考えられる なお セメント散布が不足したと思われるコアでは付着面沿いにせん断面が発生している 3ケース3( モルタル敷均し ) 試験を実施した 3 つの供試体とも せん断試験により破断した箇所は下層 (1 層目 ) とモルタルとの境界および下層のソイルセメント内である モルタル敷均し後すぐに上層 (2 層目 ) の施工を行っているため モルタルと上層は一体となっていると考えられる ( ケース 3-5) 5-35

36 4ケース4 有 ( レーキング 清掃有り ) 試験を実施した供試体のせん断面は 付着面沿いに発生している 試験後のせん断面の形状は ケース1とは異なるが施工時の付着面が凸凹状態であったことによるものと考えられる 5ケース5( コンクリート+ソイルセメント ) 下層にソイルセメントで上層にコンクリートを打設したケースであり せん断破壊面は 下層のソイルセメント内で発生している 本ケースでは 打継面処理は清掃のみであり 上層のコンクリート打設によりセメント分が下層のソイルセメント内に浸透し打継面における強度が増加したと考えられる 5-36

37 (2) 簡易一面せん断試験結果コンクリートコアとソイルセメントの均一部 ( 打継目無し ) において 一軸圧縮強度試験機を改良した簡易一面せん断試験による強度結果を表 に示す コンクリートコアは打継目における一面せん断試験を3 本 (No.1~3) 均一部( 打継目無し ) を3 本 (No.4~6) の合計 6 本で行った 図 に示すように打継目と均一部では試験結果にほとんど違いは見られず コア表面からも打継目は確認できないほど一体化していたことから コンクリート打継目と均一部で分類しないで評価することとした 表 簡易一面せん断試験結果 工法 打継目 供試体 No. 傾斜角 α ( ) 平均直径 (mm) 平均高さ (mm) 断面積 A (mm 2 ) 質量 (g) 見掛け密度 (t/m 3 ) 荷重 P (kn) せん断応力 τ p (N/mm 2 ) 垂直応力 σ p (N/mm 2 ) 純せん断強度 τ 0 (N/mm 2 ) 摩擦係数 f 相関係数 R 純せん断強度 τ 0 (N/mm 2 ) 摩擦係数 f 相関係数 R コンクリート グリーンカット + 敷モルタル ケース6 No.4 ケース6 No.5 ケース6 No.6 ケース6 No 無し ケース 6 No ケース 6 No 打継無 2 No 打継無 2 No ソイルセメント 無し 打継無 2 No.3 打継無 2 No 打継無 2 No 打継無 2 No せん断応力 τ p (N/mm 2 ) ケース6No.4,5,6( コンクリート, ク リーンカット + 敷モルタル ) ケース6No.7,8,9( コンクリート, 打継無 ) 打継無 2( ソイルセメント, 打継無 ) 線形 ( ケース6No.4,5,6( コンクリート, ク リーンカット + 敷モルタル )) せん断応力 τ p (N/mm 2 ) ケース6( コンクリート ) 打継無 2( ソイルセメント ) 線形 ( ケース6( コンクリート )) 線形 ( 打継無 2( ソイルセメント )) 線形 ( ケース 6No.7,8,9( コンクリート, 打継無 )) 線形 ( 打継無 2( ソイルセメント, 打継無 )) 垂直応力 σ p (N/mm 2 ) 垂直応力 σ p (N/mm 2 ) 図 垂直応力とせん断応力の関係 図 垂直応力とせん断応力の関係 ( コンクリートの分類無し ) 5-37

38 5.2 打継目処理方法の違いがせん断強度に与える影響 現地施工試験による打継目のせん断試験を行い せん断強度に与える影響について検討を行う 打継目処理方法検討ケース打継目処理方法の検討ケースは 6.1 同様下記の1~4の4ケースを基本として 試験施工を実施した ただし 試験施工における打継目処理の実施段階において ケース4のレーキングについては バックホウによるレーキング後に表面に掻いたソイルセメント材が残るため それを清掃したケースについて追加した (5ケース4 有 ) さらに 捨てソイルと下層 (1 層目 ) との継ぎ目部についても 連続打設による無処理のケースを6として追加した 1~5の打継目処理ケースでは 下層 (1 層目 ) の打設の翌日に打継目処理および上層 (2 層目 ) の打設を行っており 下層の打設面が硬化してしまった状態である それに対して 6は捨てソイルと下層は1 日の内にすぐに連続打設を行ったケースであり 捨てソイルの打設面がまだ硬化していないと考えられる状態である なお 比較検討のために ソイルセメント+コンクリート ( 清掃散水 ) およびコンクリートの打継面 ( グリーンカット+ 敷きモルタル ) についても実施した < 検討ケース> 1ケース1: 清掃 散水 2ケース2: セメント散布 3ケース3: モルタル敷き均し 4ケース4 無 : レーキング ( 清掃無し ) 5ケース4 有 : レーキング ( 清掃有り ) 6 連続打設 : 無処理 < 比較検討ケース> 7ケース5: 清掃散水 ( ソイルセメント+コンクリート ) 8ケース6: グリーンカット+ 敷きモルタル ( コンクリート ) 5-41

39 5.2.2 コア採取による打継目の付着状況試験施工ヤードから各ケースについて せん断強度試験用にコアの採取を行った コア採取における打継面の分断 接合状況について 表 及び表 に示す 各ケースとも No.1~No.3 の3 本については 材齢 17 日でコア採取を行った その際 ケース1の清掃散水およびケース4のレーキングについて ほとんど打継目でコアが分断していたことから 全ケースについて残りの6 本を材齢が経過した段階 ( 材齢 35 日 ) で再度コア採取することとした コア採取の結果より セメント散布とモルタル敷き均しによる打継目処理は 良好に密着していると言える 清掃 散水およびレーキングの清掃有りのケースは採取数の半分が分断していたことから 付着状態としては良くはない ただし 両ケースとも材齢が経過した場合 付着している割合が増加していたので さらに材齢が経過することにより付着状態も良くなると考えられる レーキングの清掃無しのケースでは 全てのコアで分断しており 付着状態は悪いと言える レーキング後に清掃を行っていないため ソイルセメント材の残土が影響しているものと思われる また 他の現場の事例では 清掃無しのレーキングで採取コアは分断しなかった事例 ( 単位セメント量 C=160kg/m 3 ) もあり 単位セメント量が本ケースでは 80kg/m 3 と少ない点や含水比などの影響もあると考えられる 表 層目と 2 層目の打継目の付着状況 ケース 工法 打継面処理方法 No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9 接合 分断 ケース1 ソイルセメント 清掃 散水 4 5 ケース2 ソイルセメント セメント散布 8 1 ケース3 ソイルセメント モルタル敷均し 9 0 ケース4 無 ソイルセメント レーキング ( 清掃無し ) 0 9 ケース4 有 ソイルセメント レーキング ( 清掃有り ) 4 5 ケース5 ソイルセメント +コンクリート 清掃 散水 9 0 ケース6 コンクリート グリーンカット+ 敷モルタル 9 0 合計 : 接合 : 分断 表 捨てソイルと 1 層目 ( 無処理 ) の打継目の付着状況 ケース 工法 打継面処理方法 No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9 接合 分断 ケース1 ソイルセメント 無処理 6 3 ケース2 ソイルセメント 無処理 3 6 ケース3 ソイルセメント 無処理 4 5 ケース4 無 ソイルセメント 無処理 6 3 ケース4 有 ソイルセメント 無処理 4 5 ケース5 ソイルセメント +コンクリート 無処理 3 6 合計 : 接合 : 分断 5-42

40 5.2.3 試験結果 (1) せん断応力と垂直応力の関係図 5.2.1にせん断破壊した点のせん断応力と垂直応力の関係を示す せん断破壊点におけるせん断応力と垂直応力の大きさより 強度の大きさは モルタル敷均し> 打継目無し>コンクリート+ソイル>セメント散布 > 連続打設 >レーキング 清掃 散水の順となった セメント散布のケース2および打継目を含まない打継無 1のケース以外は 相関は比較的高い値を示していると言える ケース2のセメント散布における試験値のバラツキは セメント散布が試験施工面に均一に行われていないことによるもの もしくは 施工不良によるものと考えられる また 打継無 1のケースは ソイルセメント内部のせん断破壊のため 強制せん断面における礫の混入状態など個々に異なるため その影響でバラツキがあるものと考えられる 打継無 1 y = x R 2 = ケース3 y = x R 2 = ケース 5 せん断応力 τ(kn/m 2 ) ケース2 y = x R 2 = ケース 1 y = x R 2 = 連続打 ケース4 有 y = x R 2 = y = x R 2 = y = x R 2 = ケース 1 ケース 2 ケース 3 ケース 4 有ケース 5 連続打打継無 垂直応力 σ(kn/m 2 ) 図 せん断応力と垂直応力の関係 図 5.2.1に示す結果は 全てのせん断試験結果のデータを用いてプロットしたものであり データのバラツキも見られる 従って せん断強度を求めるにあたって 施工不良や極端に小さいせん断応力で破綻が生じているなどの異常なデータは棄却することとした その結果 垂直応力とせん断応力の関係は 図 5.2.2のようになる 5-43

41 せん断応力 τ(kn/m2) 打継無 1 y = x R 2 = ケース2 y = x R 2 = ケース 1 y = x R 2 = 連続打 ケース4 有 y = x R 2 = ケース3 y = x R 2 = ケース5 y = x R 2 = y = x R 2 = ケース 1 ケース 2 ケース 3 ケース 4 有ケース 5 連続打打継無 垂直応力 σ(kn/m2) 図 データ棄却後のせん断応力と垂直応力の関係図 (2) せん断強度および内部摩擦角の推定 a) クーロンの破壊公式から求めたせん断強度図 5.2.2に示すようにケースごとにプロットされたせん断応力と垂直応力の関係より求めた各ケースの純せん断強度及び内部摩擦角をに示す なお純せん断強度と内部摩擦角は試験結果より以下のようにクーロンの破壊公式に従って求めた τ=τ 0 +σtanφ ここに τ: せん断強度 τ 0 : 純せん断強度 σ: 垂直応力 φ: 内部摩擦角 5-44

42 表 一面せん断試験結果 ケース名 摩擦係数 純せん断強度 相関係数 試験数 ( 内部摩擦角 ) (KN/m 2 ) ケース (53) ケース (58) ケース (62) ケース (52) ケース (56) 連続打 1.161(49) 打継無 (58)

43 表 5.2.3より ケース打継無 1を除くと試験値を回帰式で整理した相関係数は高い値を示していると言える また 内部摩擦角は 52 ~62 となっており ケース4のレーキングがφ=52 と最も小さく モルタル敷均がφ=62 と最も大きい結果となった 本試験では 各ケースの直線式勾配 ( 内部摩擦角 ) がばらつく結果となっており 特に モルタル敷均しのせん断強度がセメント散布のせん断強度と同程度の値となってしまっている なお データの棄却によりクーロン破壊線による純せん断強度および摩擦係数は表 5.2.4のとおりとなり 傾向として表.5.2.5に示すように大きく3つに分類できる なお 連続打設 無処理 ( 捨てソイルと1 層目 ) であるが 分断が半分と結合状況であることと 強度にばらつぎがみられることから 連続打設時のせん断強度を正確に把握できたとはいえないが 連続打設でも1 層と2 層の打設に時間があくようであれば 処理を実施したほうがよいと考えられる 表 一面せん断試験結果 データ棄却前 データ棄却後 ケース名 摩擦係数 ( 内部摩擦角 ) 純せん断強度 (KN/m 2 ) 相関係数 試験数 摩擦係数 ( 内部摩擦角 ) 純せん断強度 (KN/m 2 ) 相関係数 試験数 ケース (53) (53) ケース (59) (58) ケース (62) (62) ケース (52) (52) ケース (56) (56) 連続打 2.146(65) 0(-72) (49) 打継無 (68) 0(-104) (58) 表 一面せん断試験結果 ケース 打継目処理 摩擦係数 ( 内部摩擦角 ) 純せん断強度 (KN/m 2 ) ケース3 モルタル敷均 1.896(62) 211 打継無 1 打継目無し 1.608(58) 347 ケース2 セメント散布 1.607(58) 203 ケース5 ソイル+コンクリ 1.461(56) 275 ケース1 清掃 散水 1.349(53) 110 ケース4 レーキング+ 清掃有 1.259(52) 133 連続打 連続 + 無処理 1.161(49)

44 今回実験で得られたコンクリートの純せん断強度は5N/mm 2 f=0.94 であり 圧縮強度を 18N/mm 2 とすると τ 0 /σ u =1/3.6 となった コンクリートにおいて既往の実験結果とほぼ同等の値となっていることがわかる (3) 圧縮強度とせん断強度の関係 1 打継目処理方法の違いによるせん断強度打継目処理方法を変えた各ケースでの圧縮強度とせん断強度の関係を表.5.2.6に示す なお 圧縮強度は ケース3より採取したコア (φ125mm h250) の一軸圧縮強度試験を実施した結果である 各ケースの試験ヤードは異なるものの 粒径および配合等の打継目部以外の施工条件は同じである 圧縮強度とせん断強度の関係では せん断強度と圧縮強度の比がτ/σ=1/13~1/41 と圧縮強度に対してせん断強度が非常に小さな値となっている これは 摩擦係数 ( 回帰線の傾き ) が大きいため全体として純せん断強度が小さな値を示す結果となっている 特に モルタル敷均しの摩擦係数は f=1.9(φ=62 ) と コンクリートなどが一般に f=1.0~1.2 であるのに対して極端に大きな値を示した 表 圧縮強度とせん断強度の関係 ( クーロン破壊線 ) ケース 打継目処理方法 純せん断強度 1 摩擦係数圧縮強度 2 (KN/m 2 ) (N/mm 2 ) ( 内部摩擦角 ) (N/mm 2 ) 1/2 ケース1 清掃 散水 (53) 1/ 41 ケース2 セメント散布 (58) 1/ 23 ケース3 モルタル敷均し (62) 1/ 22 ケース4 レーキング 清掃有り (52) / 35 ケース5 コンクリート+ソイル 無処理 (56) 1/ 16 連続打 連続打設 無処理 (49) 1/ 32 打継無 1 ソイルセメント均一部 (58) 1/ 13 2 打継目ありと打継目なしの比較打継目が含まれるソイルセメントのせん断強度と打継目を含まないソイルセメント均一部におけるせん断強度の比較を行った 打継目処理を行ったケースのうち最も発現強度が大きかったモルタル敷均しでのせん断強度は 打継目を含まないソイルセメント均一部のせん断強度とほぼ同じ値となった モルタル敷均しのせん断破壊面をみると 打継面のモルタル内で切断はしておらず 下層のソイルセメント内部でのせん断破壊が生じている これは モルタルの付着が強く 上層と下層のソイルセメントが一体化しており さらにモルタルの強度がソイルセメントよりも強いことによるといえる 5-47

45 一方 清掃 散水 ( ケース1) やレーキング ( ケース4 有 ) による打継目部とソイルセメント内部とのせん断強度結果を比較すると ソイルセメント均一部に対し 清掃 散水やレーキングの打継目処理を行ったケースのせん断強度は 1/3(=180kN/560kN) 程度となる なお ソイルセメント均一部のせん断強度と圧縮強度の比は クーロン破壊線ではτ/σ =1/13 であった 3コンクリートとソイルセメントのせん断強度土石流渓流など谷幅の狭いところでのソイルセメントの堤体への活用を考えた場合 断面の比較的大きな堤体の下部や堤体の地盤内でのソイルセメントの活用が増えてくると考えられる また ソイルセメントの外部保護工としてコンクリートにより保護する場合においてもソイルセメントとコンクリートの付着が問題となり 特に土石流渓流において使用する場合には注意が必要である このように ソイルセメントとコンクリートとの一体化およびせん断強度について把握する必要がある ソイルセメントとコンクリートの打継面は 今回の試験施工 ( ケース5) から採取したコア9 本すべてが打継面で接合していたことから一体化していたと言える これらのせん断強度の把握のため ソイルセメントとコンクリートとの打継目での一面せん断試験を実施した 打継目処理は清掃のみである 図 5.2.3に示すように ケース5( ソイルセメント+コンクリート ) は ケース2( セメント散布 ) と同程度からやや大きいせん断強度を示しており ケース3( モルタル敷均 ) と連続打 1よりは小さいせん断強度を示している ( 表 参照 ) また 写真.5.2.1に示すように せん断試験後の破断面は下層のソイルセメント内から打継面にかけてせん断破壊しているのが分かる なお せん断強度と圧縮強度の比はクーロン破壊線ではτ/σ=1/16 摩擦係数 f=0.9 ではτ/σ=1/11 となった ソイルセメント とコンクリート コンクリート 土石流流体力 ソイルセメント 5-48

46 せん断応力 τ(kn/m2) 打継無 1 y = x R 2 = ケース2 y = x R 2 = ケース 1 y = x R 2 = 連続打 y = x R 2 = ケース3 y = x R 2 = ケース5 y = x R 2 = y = x R 2 = ケース 4 有 ケース 1 ケース 2 ケース 3 ケース 4 有ケース 5 連続打打継無 垂直応力 σ(kn/m2) 図 垂直応力とせん断応力の関係 コンクリート ( 上層 ) ソイルセメント ( 下層 ) 写真 ソイルセメントとコンクリートのせん断破壊面 (4) コンクリートとソイルセメントの比較コンクリートおよびソイルセメント均一部については 簡易一面せん断試験によりせん断強度を確認した 簡易一面せん断試験はコンクリートなどの強度の大きな試料でも試験可能である ただし 今回の付着状態の悪い打継面での簡易一面せん断試験は コアを設置するための治具が重いため 試験機に取り付ける前に治具の重さで破断してしまう可能性が高い 従って 本検討では 圧縮強度の大きいコンクリートコアとソイルセメント均一部のコアについては 簡易一面せん断試験を実施して比較を行った 表.5.2.7に簡易一面せん断試験結果を示す なお ソイルセメントの打継目無しのケースについては 大型一面せん断試験結果についても併記した 5-49

47 コンクリートのせん断強度と圧縮強度の比は τ/σ=1/3~1/5 程度 ソイルセメントのせん断強度と圧縮強度の比は τ/σ=1/3 程度となり コンクリートとソイルセメントではτ/σはほぼ同様の傾向を示していると言える 一方 大型一面せん断試験によるソイルセメントのせん断強度と圧縮強度の比は τ/σ =1/13( クーロン破壊線 ) 1/8(f=0.9) であり 簡易一面せん断試験の方が せん断強度が大きな値となるようである 表 せん断強度結果 ケース 打継目 圧縮強度 純せん断強度 摩擦係数 せん断 / 圧縮 備考 (N/mm 2 ) (N/mm 2 ) コンクリート 打継目有り 18~ / 3~3.5 打継目無し 18~ / 3.9~4.6 ソイルセメント 打継目無し / 2.8 ソイルセメント 打継目無し / / 13 ) コンクリートの圧縮強度は試験未実施のため標準的なコンクリートの圧縮強度を示している 大型一面せん断試験 5-50

コンクリート工学年次論文集 Vol.32

コンクリート工学年次論文集 Vol.32 論文 X 線 CT 法による硬化コンクリートの特性評価 天明敏行 *1 尾原祐三 *2 堤知明 *3 *4 村上祐治 要旨 :X 線 CT 法を用いて硬化コンクリートの特性評価を行う場合, 骨材, モルタル, 空隙などに分けて, それぞれの比率や密度の情報を把握することが有効な手段となる 特にモルタルの密度に関する情報はコンクリートの特性の指標となる水セメント比や単位セメント量などに関係が深く, コンクリートの配合を推定できる可能性が考えられる

More information

16 コンクリートの配合設計と品質管理コンクリートの順に小さくなっていく よって, 強度が大きいからといってセメントペーストやモルタルで大きい構造物を作ろうとしても, 収縮クラックが発生するために健全な構造物を作ることはできない 骨材は, コンクリートの収縮を低減させ, クラックの少ない構造物を造る

16 コンクリートの配合設計と品質管理コンクリートの順に小さくなっていく よって, 強度が大きいからといってセメントペーストやモルタルで大きい構造物を作ろうとしても, 収縮クラックが発生するために健全な構造物を作ることはできない 骨材は, コンクリートの収縮を低減させ, クラックの少ない構造物を造る 1 コンクリートの基本的性質と配合 コンクリートは, セメントと岩石の粒である骨材に水を加えて混合したものである 混合直後には粘りのある液体であるが, セメントは水との化学反応により硬化していくため, 時間の経過とともに固まっていく セメントと水の反応は 水和反応 と呼ばれる 骨材は,5 mm のふるい目を通る粒径のものを 細骨材, それより大きい粒径のものを 粗骨材 と呼ぶ 水とセメントの混合物を

More information

S28-1C1000Technical Information

S28-1C1000Technical Information Technical Information コンクリート用膜養生剤 リポテックス C-1000 < ご注意 > お取扱に際しては 弊社 SDS をご参照頂くようお願い申し上げます 機能化学品第 1 事業部 130-8644 東京都墨田区本所 1-3-7 TEL 03-3621-6671 FAX 03-3621-6557 1. はじめにリポテックスC-1000は アクリル樹脂を主成分とする樹脂膜系のコンクリート養生剤です

More information

強度のメカニズム コンクリートは 骨材同士をセメントペーストで結合したものです したがって コンクリート強度は セメントペーストの接着力に支配されます セメントペーストの接着力は 水セメント比 (W/C 質量比 ) によって決められます 水セメント比が小さいほど 高濃度のセメントペーストとなり 接着

強度のメカニズム コンクリートは 骨材同士をセメントペーストで結合したものです したがって コンクリート強度は セメントペーストの接着力に支配されます セメントペーストの接着力は 水セメント比 (W/C 質量比 ) によって決められます 水セメント比が小さいほど 高濃度のセメントペーストとなり 接着 コンクリートの強度 コンクリートの最も重要な特性は強度です ここでは まず コンクリート強度の基本的特性について解説し 次に 呼び強度および配合強度がどのように設定されるか について説明します 強度のメカニズム 強度の影響要因 強度性状 構造物の強度と供試体強度 配合 ( 調合 ) 強度と呼び強度の算定 材料強度のばらつき 配合強度の設定 呼び強度の割増し 構造体強度補正値 舞鶴市および周辺部における構造体強度補正値

More information

Microsoft Word - じょく層報告(三野道路用)_

Microsoft Word - じょく層報告(三野道路用)_ ミノコートのじょく層に関する検討結果 三野道路株式会社 1. はじめにミノコート ( 以下,MK) は, 中温化剤, 改質剤, 植物繊維からなる特殊改質剤 ( ミノコートバインダ ) を添加した, 最大粒径 5mm のアスファルト混合物を平均厚 15mm 程度で敷均し, 締固めを行う表面処理工法である 本工法の特長として, 高いひび割れ抑制効果が期待できることから, 切削オーバーレイ工事や打換え工事等におけるじょく層

More information

砂防堰堤設計計算 透過型砂防堰堤

砂防堰堤設計計算  透過型砂防堰堤 1 砂防堰堤設計計算 透過型砂防堰堤 目次 2 1 設計条件 1 2 設計流量の算出 2 2-1 渓床勾配 2 2-2 土石流濃度 2 2-3 土石流ピーク流量 2 3 水通しの設計 3 3-1 開口部の設定 3 3-2 土石流ピーク流量 (Qsp) に対する越流水深 6 3-3 設計水深 8 4 水通し断面 8 5 越流部の安定計算 9 5-1 安定条件 9 5-2 設計外力の組合せ 9 5-3

More information

高性能 AE 減水剤を用いた流動化コンクリート 配合設定の手引き ( 案 ) - 改訂版 - 平成 21 年 6 月 国土交通省四国地方整備局

高性能 AE 減水剤を用いた流動化コンクリート 配合設定の手引き ( 案 ) - 改訂版 - 平成 21 年 6 月 国土交通省四国地方整備局 高性能 AE 減水剤を用いた流動化コンクリート 配合設定の手引き ( 案 ) - 改訂版 - 平成 21 年 6 月 国土交通省四国地方整備局 目 次 1. はじめに 1 2. 材料 1 2-1 セメント 1 2-2 高性能 AE 減水剤 2 2-3 細骨材 3 2-4 粗骨材 3 3. 配合設定 4 3-1 流動化コンクリートの配合基準 4 3-2 室内配合設定手順および方法 4 3-3 現場配合試験

More information

水平打ち継ぎを行った RC 梁の実験 近畿大学建築学部建築学科鉄筋コンクリート第 2 研究室 福田幹夫 1. はじめに鉄筋コンクリート ( 以下 RC) 造建物のコンクリート打設施工においては 打ち継ぎを行うことが避けられない 特に 地下階の施工においては 山留め のために 腹起し や 切ばり があ

水平打ち継ぎを行った RC 梁の実験 近畿大学建築学部建築学科鉄筋コンクリート第 2 研究室 福田幹夫 1. はじめに鉄筋コンクリート ( 以下 RC) 造建物のコンクリート打設施工においては 打ち継ぎを行うことが避けられない 特に 地下階の施工においては 山留め のために 腹起し や 切ばり があ 水平打ち継ぎを行った RC 梁の実験 近畿大学建築学部建築学科鉄筋コンクリート第 2 研究室 福田幹夫 1. はじめに鉄筋コンクリート ( 以下 RC) 造建物のコンクリート打設施工においては 打ち継ぎを行うことが避けられない 特に 地下階の施工においては 山留め のために 腹起し や 切ばり があるために 高さ方向の型枠工事に制限が生じ コンクリートの水平打ち継ぎを余儀なくされる可能性が考えられる

More information

<4D F736F F F696E74202D E838A815B836782CC92B28D875F31205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D E838A815B836782CC92B28D875F31205B8CDD8AB B83685D> コンクリートの調合 水, 粉に対する水の量が少 コシ大, 但し, 扱い難い ( 固い ) セメント 水 砂利 ( 粗骨材 ) 砂 ( 細骨材 ) 水, セメントに対する水の量が少 強度, 耐久性大但し, 扱い難い ( 固い ) 化学混和剤 水分少 縮み量小 数年かけて 水分少 縮み量小 水が少 水が多 強度小さい収縮耐久性 施工性 コンクリートの調合上のポイント 目標とするコンクリートの性能 構造安全性

More information

L 型擁壁 (CP-WALL) 構造図 S=1/30 CP-WALL(B タイプ ) H=1900~2500 断面図 正面 背面図 製品寸法表 適用 製品名 H H1 H2 B 各部寸法 (mm) B1 B2 T1 T2 T3 T4 T5 水抜孔位置 h1 h2 参考質量 (kg) (

L 型擁壁 (CP-WALL) 構造図 S=1/30 CP-WALL(B タイプ ) H=1900~2500 断面図 正面 背面図 製品寸法表 適用 製品名 H H1 H2 B 各部寸法 (mm) B1 B2 T1 T2 T3 T4 T5 水抜孔位置 h1 h2 参考質量 (kg) ( L 型擁壁 (CP-WALL) 構造図 CP-WALL( タイプ ) =10~0 断面図 正面 背面図 製品寸法表 適用 製品名 1 2 各部寸法 (mm) 1 2 T1 T2 T3 T4 T5 水抜孔位置 h1 h2 参考質量 (kg) (kn/m2) 連結穴 M16 背面 正面 -10-10 1295 1295 945 945 155 155 155 155 80 80 1 1 1825 1882

More information

(1) 擁壁の設計 東京都 H=2.0m < 常時に関する計算 > 2000 PV w1 w2 w3 PH GL 350 1800 97 4 土の重量 16.0, コンクリートの重量 24.0 摩擦係数 0.30, 表面載荷 9.8 ( 土圧係数は直接入力による ) 安定計算用の土圧係数 0.500 壁体計算用の土圧係数 0.500 W1 = 12.6, W2 = 12.3, W3 = 78.1 PH

More information

Microsoft PowerPoint - zairiki_10

Microsoft PowerPoint - zairiki_10 許容応力度設計の基礎 はりの断面設計 前回までは 今から建てようとする建築物の設計において 建物の各部材断面を適当に仮定しておいて 予想される荷重に対してラーメン構造を構造力学の力を借りていったん解き その仮定した断面が適切であるかどうかを 危険断面に生じる最大応力度と材料の許容応力度を比較することによって検討するという設計手法に根拠を置いたものでした 今日は 前回までとは異なり いくつかの制約条件から

More information

H23 基礎地盤力学演習 演習問題

H23 基礎地盤力学演習 演習問題 せん断応力 τ (kn/m ) H6 応用地盤力学及び演習演習問題 4 年月日. 強度定数の算定 ある試料について一面せん断試験 ( 供試体の直径 D=6.cm, 高さ H=.cm) を行い 表に示す データを得た この土の強度定数 c, φ を求めよ 垂直応力 P (N) 4 せん断力 S (N) 5 8 < 解答 > 供試体の断面積 A=πD /4 とすると 垂直応力 σ=p/a 最大せん断応力

More information

目次 1. はじめに 実施工程

目次 1. はじめに 実施工程 合成短繊維の添加によるコンクリート片剥落防止効果の確認試験 立会い試験結果報告書 製品名 : シムロック SX 平成 22 年 11 月 宇部日東化成株式会社 シムロック は 宇部日東化成株式会社の登録商標です 目次 1. はじめに --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

More information

集水桝の構造計算(固定版編)V1-正規版.xls

集水桝の構造計算(固定版編)V1-正規版.xls 集水桝の構造計算 集水桝 3.0.5 3.15 横断方向断面の計算 1. 計算条件 11. 集水桝の寸法 内空幅 B = 3.000 (m) 内空奥行き L =.500 (m) 内空高さ H = 3.150 (m) 側壁厚 T = 0.300 (m) 底版厚 Tb = 0.400 (m) 1. 土質条件 土の単位体積重量 γs = 18.000 (kn/m 3 ) 土の内部摩擦角 φ = 30.000

More information

<8D5C91A28C768E5A8F91836C C768E5A8F A2E786C73>

<8D5C91A28C768E5A8F91836C C768E5A8F A2E786C73> スカイセイフティネット構造計算書 スカイテック株式会社 1. 標準寸法 2. 設計条件 (1) 荷重 通常の使用では スカイセーフティネットに人や物は乗せないことを原則とするが 仮定の荷重としてアスファルト ルーフィング1 巻 30kgが1スパンに1 個乗ったとした場合を考える ネットの自重は12kgf/1 枚 これに単管 (2.73kgf/m) を1m 辺り2 本考える 従ってネット自重は合計で

More information

作成 承認 簡単取扱説明書 ( シュミットハンマー :NR 型 ) (1.0)

作成 承認 簡単取扱説明書 ( シュミットハンマー :NR 型 ) (1.0) 作成 承認 簡単取扱説明書 ( シュミットハンマー :NR 型 ) 2012.1(1.0) 本簡単取扱説明書は あくまで簡易な使用方法についての取扱説明書です ご使用に関 して機器取扱説明書を十分ご理解の上で正しくご使用くださるようお願いします 注意 本簡単取扱説明書は 簡易な使用方法についての取扱説明 書です 詳細については機器取扱説明書十分理解して使用 してください 1 シュミットハンマーの使用方法

More information

<4D F736F F D208E9197BF A082C68E7B8D A815B82CC8D5C91A28AEE8F C4816A2E646F63>

<4D F736F F D208E9197BF A082C68E7B8D A815B82CC8D5C91A28AEE8F C4816A2E646F63> 資料 9 液化石油ガス法施行規則関係技術基準 (KHK0739) 地上設置式バルク貯槽に係るあと施工アンカーの構造等 ( 案 ) 地盤面上に設置するバルク貯槽を基礎と固定する方法として あと施工アンカーにより行う 場合の構造 設計 施工等は次の基準によるものとする 1. あと施工アンカーの構造及び種類あと施工アンカーとは アンカー本体又はアンカー筋の一端をコンクリート製の基礎に埋め込み バルク貯槽の支柱やサドル等に定着することで

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 不飽和土の力学を用いた 締固めメカニズムの解明 締固めとは 土に力を加え 間隙中の空気を追い出すことで土の密度を高めること 不飽和土 圧縮性の減少透水性の減少せん断 変形抵抗の増大 などに効果あり 締固め土は土構造物の材料として用いられている 研究背景 現場締固め管理 締固め必須基準 D 値 施工含水比 施工層厚 水平まきだし ( ρdf ) 盛土の乾燥密度 D値 = 室内締固め試験による最大乾燥密度

More information

論文 重回帰分析等を用いた再生コンクリートの強度特性に関する評価 高橋智彦 *1 大久保嘉雄 *2 長瀧重義 *3 要旨 : 本研究は, 再生コンクリートの強度およびヤング係数を把握することを目的に実施したものである 再生コンクリートの強度およびヤング係数については既往文献結果を重回帰分析し評価した

論文 重回帰分析等を用いた再生コンクリートの強度特性に関する評価 高橋智彦 *1 大久保嘉雄 *2 長瀧重義 *3 要旨 : 本研究は, 再生コンクリートの強度およびヤング係数を把握することを目的に実施したものである 再生コンクリートの強度およびヤング係数については既往文献結果を重回帰分析し評価した 論文 重回帰分析等を用いた再生コンクリートの強度特性に関する評価 高橋智彦 *1 大久保嘉雄 *2 長瀧重義 *3 要旨 : 本研究は, 再生コンクリートの強度およびヤング係数を把握することを目的に実施したものである 再生コンクリートの強度およびヤング係数については既往文献結果を重回帰分析し評価した さらに, 電力施設のコンクリート解体材を用いて, 再生骨材の特性をパラメータとした試験を実施し, 上記分析結果の適用性について検証した

More information

<4D F736F F D2081A E682568FCD926E94D592B28DB E94D589FC97C78C7689E62E646F63>

<4D F736F F D2081A E682568FCD926E94D592B28DB E94D589FC97C78C7689E62E646F63> 第 7 章 地盤調査 地盤改良計画 第 1 節地盤調査 1 地盤調査擁壁の構造計算や大規模盛土造成地の斜面安定計算等に用いる土質定数を求める場合は 平成 13 年 7 月 2 日国土交通省告示第 1113 号地盤の許容応力度及び基礎ぐいの許容支持力を求めるための地盤調査の方法並びにその結果に基づき地盤の許容応力度及び基礎ぐいの許容支持力を定める方法等を定める件 ( 以下 この章において 告示 という

More information

Microsoft Word - 要領.doc

Microsoft Word - 要領.doc テストハンマーによるコンクリート強度推定要領 平成 25 年 7 月 熊本県土木部 テストハンマーによるコンクリート強度推定要領本要領は 硬化コンクリートのテストハンマー強度の試験方法 ( 案 ) (2010 制定コンクリート標準示方書 [ 規準編 ] JSCE-G 504-2007) 及び テストハンマーによる強度推定調査の 6 つのポイント ( 平成 13 年 独立行政法人土木研究所 ) を参考に作成したものです

More information

土量変化率の一般的性質 ❶ 地山を切土してほぐした土量は 必ず地山の土量 1.0 よりも多くなる ( 例 ) 砂質土 :L=1.1~2.0 粘性土 :L=1.2~1.45 中硬岩 :L=1.50~1.70 ❷ 地山を切土してほぐして ( 運搬して ) 盛土をした場合 一般に盛土量は地山土量 1.0

土量変化率の一般的性質 ❶ 地山を切土してほぐした土量は 必ず地山の土量 1.0 よりも多くなる ( 例 ) 砂質土 :L=1.1~2.0 粘性土 :L=1.2~1.45 中硬岩 :L=1.50~1.70 ❷ 地山を切土してほぐして ( 運搬して ) 盛土をした場合 一般に盛土量は地山土量 1.0 土量計算の考え方 (1) 土量の変化率 土は一般に 地山の土量 ( 自然状態のままの土 ) ほぐした土量 ( 掘削したままの土 ) 締固めた土量 ( 締固めた盛土の土 ) 等それぞれの状態でその体積が変化し 異なる ( 通常 ほぐすと体積が増え 締め固めると体積が小さくなる ) これらの状態の土量を 地山の状態の土量を 1.0 とした時の体積比で表したものを 土量 の変化率 という 土量の変化率は

More information

コンクリート実験演習 レポート

コンクリート実験演習 レポート . 鉄筋コンクリート (RC) 梁の耐力算定.1 断面諸元と配筋 ( 主鉄筋とスターラップ ) スターラップ :D D D 5 7 軸方向筋 ( 主筋 ) (a) 試験体 1 スターラップ :D D D 5 7 軸方向筋 ( 主筋 ) (b) 試験体 鉄筋コンクリート (RC) 梁の断面諸元と配筋 - 1 - . 載荷条件 P/ P/ L-a a = 5 = a = 5 L = V = P/ せん断力図

More information

L 型擁壁 (CP-WALL) 構造図 S=1/30 CP-WALL(C タイプ ) H=600~700 断面図 正面 背面図 H T1 T2 T4 T3 T4 H2 H1 100 B1 B2 T5 H 連結穴 M16 背面 水抜孔 φ75 正面 水抜孔 φ90 h1 h2 製品寸法表

L 型擁壁 (CP-WALL) 構造図 S=1/30 CP-WALL(C タイプ ) H=600~700 断面図 正面 背面図 H T1 T2 T4 T3 T4 H2 H1 100 B1 B2 T5 H 連結穴 M16 背面 水抜孔 φ75 正面 水抜孔 φ90 h1 h2 製品寸法表 L 型擁壁 (CP-WALL) 構造図 CP-WALL(C タイプ ) =0~0 断面図 正面 背面図 T1 T2 T4 T3 T4 2 1 1 2 T5 連結穴 M16 背面 φ75 正面 φ h1 h2 製品寸法表 適用製品名 -0-0 1 2 1 0 0 2 3 8 0 330 330 各部寸法 (mm) 2 3 T1 位置 T2 T3 T4 T5 h1 h2 (kg) 3 3 参考質量 467

More information

(Microsoft Word - \215\234\215\336\216\216\214\261.doc)

(Microsoft Word - \215\234\215\336\216\216\214\261.doc) 4 骨材試験 骨材試験は 平成 21 年度に受託したうち 受託数の多いコンクリート用骨材と道路用骨材につい て 統計 解析を行ったものである 4 1 コンクリート用骨材用骨材について生コンクリートの体積の 7 割を占める骨材は その品質が極めて重要であり コンクリートの強度を支配するばかりでなく 耐久性や力学的性質に大きく影響することが知られている しかし 最近のコンクリート用骨材は 資源的 地域的な制約から多種多様化しており

More information

生コンクリートに関する基本情報 ここでは 生コンクリートの製造 供給態勢 生コンを注文する際に必要となる基礎的知識 コンクリート施工の要点について概説します 白鳥生コン株式会社 記事の無断転載を禁じます Copyright SHIRATORI NAMAKON CORPORATION.

生コンクリートに関する基本情報 ここでは 生コンクリートの製造 供給態勢 生コンを注文する際に必要となる基礎的知識 コンクリート施工の要点について概説します 白鳥生コン株式会社 記事の無断転載を禁じます Copyright SHIRATORI NAMAKON CORPORATION. 生コンクリートに関する基本情報 ここでは 生コンクリートの製造 供給態勢 生コンを注文する際に必要となる基礎的知識 コンクリート施工の要点について概説します 白鳥生コン株式会社 記事の無断転載を禁じます Copyright SHIRATORI NAMAKON CORPORATION. 白鳥生コン 生コンクリートの製造 供給態勢 コンクリートの製造方法 レディーミクストコンクリート ( 生コン ):

More information

<897E8C F80837D A815B838B81458FE395948ECE95C7817B8145>

<897E8C F80837D A815B838B81458FE395948ECE95C7817B8145> 円形標準マンホール 上部斜壁 + 床版タイプ 浮上がりの検討. 設計条件 () 設計地震動 地震動レベル () 概要図 呼び方内径 都型 ( 内径 0cm) 00 00 0 600 0 0.00.0 0.0 0.0.0.70 0 60 00 60 60 00.0.0 00 00 00 00 00 P () マンホール条件 ) 寸法諸元 6 7 種類 呼び名 高さ モル 上部 下部 タル 外径 内径

More information

CSG工法における材料の締固め特性

CSG工法における材料の締固め特性 X 線 CT 法による超硬練りコンクリートの骨材分布と締固め特性 天明敏行 *1 堤知明 *2 村上祐治 *3 尾原祐三 *4 要旨 :RCD 用コンクリートなどの超硬練りコンクリートは, ブルドーザで敷均しされ, 振動ローラーで締固められる その際, 材料分離などが懸念され, ブルドーザによる敷均しが重要となってくる 本論文では,RCD 工法の試験施工を行い, 試験施工ヤードより採取したコアを用いて,

More information

Microsoft Word - 技術資料Vol.2.docx

Microsoft Word - 技術資料Vol.2.docx 技術資料 Vol.2 Civil Engineering & Consultants 株式会社クレアテック東京都千代田区西神田 2 丁目 5-8 共和 15 番館 6 階 TEL:03-6268-9108 / FAX:03-6268-9109 http://www.createc-jp.com/ ( 株 ) クレアテック技術資料 Vol.2 P.1 解析種別キーワード解析の目的解析の概要 3 次元静的線形解析

More information

スライド 1

スライド 1 日本コンクリート技術株式会社 Japan Concrete Technology Co.LTD (JC-tech) JC-tech ) JC-tech ( 国土交通省中部地整発注 ) ( 国土交通省東北地整発注 ) 2 比較する従来技術 ( 従来工法 ) ひび割れ誘発目地の設置 新技術の概要及び特徴本工法は 壁状コンクリート構造物の構築において 水和熱抑制型超遅延剤 ND リターダー を添加したコンクリートを壁体下部に打ち込むことにより

More information

Microsoft Word - 第5章.doc

Microsoft Word - 第5章.doc 第 5 章表面ひび割れ幅法 5-1 解析対象 ( 表面ひび割れ幅法 ) 表面ひび割れ幅法は 図 5-1 に示すように コンクリート表面より生じるひび割れを対象とした解析方法である. すなわち コンクリートの弾性係数が断面で一様に変化し 特に方向性を持たない表面にひび割れを解析の対象とする. スラブ状構造物の場合には地盤を拘束体とみなし また壁状構造物の場合にはフーチングを拘束体として それぞれ外部拘束係数を定める.

More information

参考資料 -1 補強リングの強度計算 1) 強度計算式 (2 点支持 ) * 参考文献土木学会昭和 56 年構造力学公式集 (p410) Mo = wr1 2 (1/2+cosψ+ψsinψ-πsinψ+sin 2 ψ) No = wr1 (sin 2 ψ-1/2) Ra = πr1w Rb = π

参考資料 -1 補強リングの強度計算 1) 強度計算式 (2 点支持 ) * 参考文献土木学会昭和 56 年構造力学公式集 (p410) Mo = wr1 2 (1/2+cosψ+ψsinψ-πsinψ+sin 2 ψ) No = wr1 (sin 2 ψ-1/2) Ra = πr1w Rb = π 番号 場所打ちコンクリート杭の鉄筋かご無溶接工法設計 施工に関するガイドライン 正誤表 (2015 年 7 月更新 ) Page 行位置誤正 1 p.3 下から 1 行目 場所打ちコンクリート杭施工指 針 同解説オールケーシング工法 ( 土木 ): 日本基礎建設協会 (2014) 2 p.16 上から 3 行目 1) 補強リングと軸方向主筋を固定する金具の計算 3 p.22 図 4-2-1 右下 200

More information

問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた

問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた 問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた 測定データを図 1-2 に示す データから, オーステナイト系ステンレス鋼どうしの摩擦係数を推定せよ

More information

<4D F736F F D BAD937891AA92E CC816988C4816A F090E0816A2E646F63>

<4D F736F F D BAD937891AA92E CC816988C4816A F090E0816A2E646F63> 微破壊 非破壊試験によるコンクリート構造物 の強度測定要領 ( 案 ) ( 解説 ) 平成 21 年 4 月 国土交通省大臣官房技術調査課 090518 目 次 1. 適用範囲 1 2. 強度測定要領 ( 案 ) の解説事項 (1) 測定要領 ( 案 )3 測定方法について 1 (2) 測定要領 ( 案 )4 測定者要件について 2 (3) 測定要領 ( 案 )5 事前準備について 2 (4) 測定要領

More information

安藤ハザマ研究年報 Vol 論文 鉛直打継処理方法の違いがコンクリートの力学性能に及ぼす影響 榎原彩野 *1 村上祐治 *1 木村聡 *2 *3 橋本竜也 コンクリートの鉛直打継目において, 各種打継処理方法の違いが新旧コンクリート間の付着性能にどの程度影響を及ぼすかを検討するため,

安藤ハザマ研究年報 Vol 論文 鉛直打継処理方法の違いがコンクリートの力学性能に及ぼす影響 榎原彩野 *1 村上祐治 *1 木村聡 *2 *3 橋本竜也 コンクリートの鉛直打継目において, 各種打継処理方法の違いが新旧コンクリート間の付着性能にどの程度影響を及ぼすかを検討するため, 論文 鉛直打継処理方法の違いがコンクリートの力学性能に及ぼす影響 榎原彩野 *1 村上祐治 *1 木村聡 *2 *3 橋本竜也 コンクリートの鉛直打継目において, 各種打継処理方法の違いが新旧コンクリート間の付着性能にどの程度影響を及ぼすかを検討するため, 直接引張強度およびせん断強度試験を行った その結果, 鉛直打継処理方法として, チッピング, 突起シートおよび波型の形状の直接引張強度は, 打継目が無い場合と同程度以上となり,

More information

3. 第 1 回コンクリート実験 3.1 概要下記の示方配合から設計した現場配合でコンクリートを練り混ぜ, スランプ試験と空気量試験を行う. その後, 圧縮強度試験用としてφ10 20 cm の円柱供試体を 4 本 ( うち 1 本は予備 ), 割裂引張強度試験用としてφ15 15 cm の円柱供試

3. 第 1 回コンクリート実験 3.1 概要下記の示方配合から設計した現場配合でコンクリートを練り混ぜ, スランプ試験と空気量試験を行う. その後, 圧縮強度試験用としてφ10 20 cm の円柱供試体を 4 本 ( うち 1 本は予備 ), 割裂引張強度試験用としてφ15 15 cm の円柱供試 平成 28 年度社会環境工学実験構造 1, 構造 2( コンクリート実験 ) 目次 1. スケジュール 2. レポートの提出場所 3. 第 1 回コンクリート実験 4. 第 2 回コンクリート実験と RC 梁供試体の作製別紙資料 1( スランプ試験と空気量試験の方法 ) 別紙資料 2( コンクリートの圧縮強度試験および割裂引張強度試験 ) 1. スケジュール 第 1 回授業 ( 当日 ): W/C

More information

第 3 章 間知ブロック積み擁壁の標準図 133

第 3 章 間知ブロック積み擁壁の標準図 133 第 3 章 間知ブロック積み擁壁の標準図 33 第 3 章 間知ブロック積み擁壁の標準図 標準図の種類標準図は 次の 切土用 盛土用 の2 種類とする 本標準図による場合は 設置条件及び構造は全く同一のものとすること なお 標準図の組積みは 平積みで表現しているが 谷積みを基本とし 施工を行うこと 標準図リスト地上高さ (m).0 2.0 3.0 4.0.0 前面土羽付法面勾配 7 図 C 図 C4

More information

IT1815.xls

IT1815.xls 提出番号 No.IT1815 提出先御中 ハンドホール 1800 1800 1500 - 強度計算書 - 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修平成 5 年度版 電気設備工事監理指針 より 受領印欄 提出平成年月日 株式会社インテック 1 1. 設計条件奥行き ( 短辺方向 ) X 1800 mm 横幅 Y 1800 mm 側壁高 Z 1500 mm 部材厚 床版 t 1 180 mm 底版 t 150

More information

<4D F736F F D FC92E881698AC48E8B8AAF816A89F090E B95B62E646F6378>

<4D F736F F D FC92E881698AC48E8B8AAF816A89F090E B95B62E646F6378> 微破壊 非破壊試験によるコンクリート構造物 の強度測定要領 ( 解説 ) 平成 24 年 3 月 国土交通省大臣官房技術調査課 目 次 1. 適用範囲... 1 2. 強度測定要領の解説事項... 1 (1) 測定要領 6.1 試験法について について... 1 (2) 測定要領 3.2 事前準備 (3) 検量線の作成 について... 2 (3) 測定要領 6.2 測定者 について... 2 (4)

More information

<4D F736F F F696E74202D A957A A81798CBB8FEA8C9F8FD8826F A DB91B6817A2E505054>

<4D F736F F F696E74202D A957A A81798CBB8FEA8C9F8FD8826F A DB91B6817A2E505054> モデル事業検証 PT( 中間報告 ) ICT 導入技術の調査 検証対象とした建設 ICT モデル工事 1 盛土工 A 工事 ( 河川 ) 建設 ICT モデル工事 B 工事 ( 河川 ) 捲き出し 3DMC ブルドーザ 3DMC ブルドーザ 従来ブルドーザ GNSS 受信機 GNSS 受信機 標尺 締固め 3DMG ローラ 3DMG ローラ 従来ローラ GNSS 受信機 GNSS 受信機 標尺 特筆すべき

More information

耐雪型歩道柵 (P 種 )H=1.1m ランク 3 ( 基礎ブロック ) 平成年月日

耐雪型歩道柵 (P 種 )H=1.1m ランク 3 ( 基礎ブロック ) 平成年月日 耐雪型歩道柵 (P 種 )H=1.1m ランク 3 ( 基礎ブロック ) 平成年月日 目 次 1. 目的 1 2. 耐雪型の設置計画 1 3. 構造諸元 1 4. 許容応力度 1 4-1 使用部材の許容応力度 ( SS400,STK410 相当 1 4-2 無筋コンクリートの引張応力度 1 4-3 地盤の耐荷力 1 5. 設計荷重 2 5-1 鉛直力 ( 沈降力 ) 2 5-2) 水平力 ( クリープ力

More information

土の段階載荷による圧密試験

土の段階載荷による圧密試験 J I S A 1 1 7 土の段階載荷による圧密試験 ( 計算書 ) サンプルデータ試験年月日平成 6 年 9 月 6 日 試料番号 ( 深さ ) T1- (14.00~14.85m) 試験者藤代哲也初試験機 No. 1 直径 D cm 6.000 含水比 w0 % 5.3 供期最低 ~ 最高室温 0.5~1.0断面積 A cm 8.7 間隙比 e 0, 体積比 f 0 0.930 状土質名称粘性土まじり砂質礫

More information

<4D F736F F D208E9197BF31302D F4390B3816A96FB899890F A E8F8DC58F4994C55F8CC589BB8DDE8B5A8F705F202D208

<4D F736F F D208E9197BF31302D F4390B3816A96FB899890F A E8F8DC58F4994C55F8CC589BB8DDE8B5A8F705F202D208 セメント系固化材による油含有土の固化処理に関する基礎検討 ( 社 ) セメント協会セメント系固化材技術専門委員会 1. はじめに工場やガソリンスタンドの跡地をセメント系固化材を用いて固化処理する際 油類を含有した土に遭遇する場合がある しかしながら このような油含有土をセメント系固化材により固化処理した報告 1) 2) は少なく 油種や油の含有レベルが改良効果に及ぼす影響は明らかとなっていない また

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.25

コンクリート工学年次論文集 Vol.25 論文圧縮力を受けるポーラスコンクリートの表面変位分布の計測とその応用 音野琢也 * 国枝稔 *2 吉田知弘 *3 *4 六郷恵哲 要旨 : ポーラスコンクリートには骨材径に依存した凹凸が存在するため, コンプレッソメータの装着が難しいこと, 圧縮力を受けるときに局所的な変形が生じている可能性があること, どの程度の検長で変位を計測するのが妥当かなど変位の計測法に様々な問題点を抱えている そこで, 本研究では圧縮力を受けるポーラスコンクリートの表面変位分布を計測し,

More information

4. 再生資源の利用の促進について 建近技第 385 号 平成 3 年 10 月 25 日 4-1

4. 再生資源の利用の促進について 建近技第 385 号 平成 3 年 10 月 25 日 4-1 4. 再生資源の利用の促進について 建近技第 385 号 平成 3 年 10 月 25 日 4-1 再生資源の利用の促進について 目 次 1. 再生資源の利用...4-3 2. 指定副産物に係る再生資源の利用の促進...4-4 3. 各事業執行機関における再生資源の利用の促進を図るため 地方建設局と 地方公共団体等との緊密な連携を図り 情報交換を活発に行うこと...4-4 再生材の使用に関する取扱いについて...4-5

More information

第 2 章 構造解析 8

第 2 章 構造解析 8 第 2 章 構造解析 8 2.1. 目的 FITSAT-1 の外郭構造が, 打ち上げ時の加速度等によって発生する局所的な応力, 及び温度変化によってビスに発生する引っ張り応力に対して, 十分な強度を有することを明らかにする. 解析には SolidWorks2011 を用いた. 2.2. 適用文書 (1)JMX-2011303B: JEM 搭載用小型衛星放出機構を利用する小型衛星への構造 フラクチャコントロール計画書

More information

<8B5A8F708E77906A89FC92F988C E FCD2E786477>

<8B5A8F708E77906A89FC92F988C E FCD2E786477> 第 8 章練積み造擁壁の標準構造図 8.1 標準構造図の種類練積み造擁壁の種類としては 擁壁の背面の状態 ( 切土か盛土 ) によって切土タイプと盛土タイプの2 種類があります 表 8-1 参照過去に造成が行われている場合及び切土と盛土を同時に行う場合には 盛土タイプを使用してください 8.2 標準構造図使用上の注意点 1) 設置地盤の地耐力が表 8-1 の値以上にしてください 軟弱地盤や 過去に埋立てを行

More information

平成 28 年度 マスコンクリートにおける強度発現に注目した打設方法 札幌開発建設部千歳道路事務所工務課 梅津宏志札幌開発建設部千歳道路事務所大野崇株式会社砂子組名和紀貴 マスコンクリートの打設におけるひび割れ制御には 主にひび割れ指数が用いられるが 同指数は必ずしも実施工結果と一致しないのことが多

平成 28 年度 マスコンクリートにおける強度発現に注目した打設方法 札幌開発建設部千歳道路事務所工務課 梅津宏志札幌開発建設部千歳道路事務所大野崇株式会社砂子組名和紀貴 マスコンクリートの打設におけるひび割れ制御には 主にひび割れ指数が用いられるが 同指数は必ずしも実施工結果と一致しないのことが多 平成 8 年度 マスコンクリートにおける強度発現に注目した打設方法 札幌開発建設部千歳道路事務所工務課 梅津宏志札幌開発建設部千歳道路事務所大野崇株式会社砂子組名和紀貴 マスコンクリートの打設におけるひび割れ制御には 主にひび割れ指数が用いられるが 同指数は必ずしも実施工結果と一致しないのことが多い様である そこで実用的観点から コンクリートの発現強度に注目した打設方法を検討した テストピースによる要素試験において零時間からの発現強度を測定し

More information

建設技術審査証明報告書(案)

建設技術審査証明報告書(案) 1 アデム HG タイプ アデム HGタイプは 高密度ポリエチレン樹脂を押出し機で細孔から押出して グリッド状に成形する際に アラミド繊維 ( テイジン テクノーラ ) を芯材として縦ストランドに挿入し 繊維補強した盛土 地盤補強用ジオグリッドである アラミド繊維 ( テイジン テクノーラ ) は高強度で クリープ変形が小さく 耐衝撃性, 耐薬品性に優れた特性を有した繊維である 補強土工法は 土と補強材の間の摩擦

More information

6. 現況堤防の安全性に関する検討方法および条件 6.1 浸透問題に関する検討方法および条件 検討方法 現況堤防の安全性に関する検討は 河川堤防の構造検討の手引き( 平成 14 年 7 月 ): 財団法人国土技術研究センター に準拠して実施する 安全性の照査 1) 堤防のモデル化 (1)

6. 現況堤防の安全性に関する検討方法および条件 6.1 浸透問題に関する検討方法および条件 検討方法 現況堤防の安全性に関する検討は 河川堤防の構造検討の手引き( 平成 14 年 7 月 ): 財団法人国土技術研究センター に準拠して実施する 安全性の照査 1) 堤防のモデル化 (1) 6. 現況堤防の安全性に関する検討方法および条件 6.1 浸透問題に関する検討方法および条件 6.1.1 検討方法 現況堤防の安全性に関する検討は 河川堤防の構造検討の手引き( 平成 14 年 7 月 ): 財団法人国土技術研究センター に準拠して実施する 安全性の照査 1) 堤防のモデル化 (1) 断面形状のモデル化 (2) 土質構成のモデル化 検討条件 検討項目 検討内容 必要な検討条件 堤防のモデル化

More information

道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月

道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月 道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月 目次 本資料の利用にあたって 1 矩形断面の橋軸方向の水平耐力及び水平変位の計算例 2 矩形断面 (D51 SD490 使用 ) 橋軸方向の水平耐力及び水平変位の計算例 8 矩形断面の橋軸直角方向の水平耐力及び水平変位の計算例

More information

第 15 章コンクリート補修工 15-1 ひび割れ補修工 (1) ひび割れ表面処理工 ( 研磨工 ) 15-1 (2) ひび割れ低圧注入工 15-1 (3) ひび割れ充填工 目地補修工 (1) 成型ゴム挿入工 15-4 (2) 充填工 既設水路断面修復 表面被

第 15 章コンクリート補修工 15-1 ひび割れ補修工 (1) ひび割れ表面処理工 ( 研磨工 ) 15-1 (2) ひび割れ低圧注入工 15-1 (3) ひび割れ充填工 目地補修工 (1) 成型ゴム挿入工 15-4 (2) 充填工 既設水路断面修復 表面被 第 15 章コンクリート補修工 15-1 ひび割れ補修工 (1) ひび割れ表面処理工 ( 研磨工 ) 15-1 (2) ひび割れ低圧注入工 15-1 (3) ひび割れ充填工 15-3 15-2 目地補修工 (1) 成型ゴム挿入工 15-4 (2) 充填工 15-5 15-3 既設水路断面修復 表面被覆工 (1) 高圧洗浄工 15-6 (2) 断面修復工 15-7 (3) 表面被覆工 15-8 第

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.26

コンクリート工学年次論文集 Vol.26 論文再生骨材の性能評価と再生コンクリート特性 村上順一 *1 山崎順二 *2 *3 二村誠二 要旨 : 再生骨材の性能を評価する試験を確立するために, 再生骨材の応力と骨材沈下量から求める骨材強さ係数という試験値を検討した結果, 骨材の粒度が大きいほど試験値が低くなり, 試料の詰め方が疎であるほど試験値が低く精度が悪くなる事がわかった また, 再生骨材の性能の良否に影響を受ける圧縮強度, 動弾性係数,

More information

<4D F736F F F696E74202D B78EF596BD89BB82CC8EE888F882AB C8E86816A F4390B3205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D B78EF596BD89BB82CC8EE888F882AB C8E86816A F4390B3205B8CDD8AB B83685D> 41 農道路肩 農道法面の補修 対象施設 : 農道施設の区分 : 農道本体対象活動 : 農道路肩 農道法面の補修 農道路肩 農道法面において 侵食 崩壊また ブロック積みや石積み等において 隙間 ひび割れ 欠損などがあり 施設の安全性が十分でない場合な 農道路肩 農道法面の侵食箇所等を補修します また ブロック積みや石積み等の補修又は積み直しをします このことにより 農道利用者の安全な通行が可能となる

More information

構造力学Ⅰ第12回

構造力学Ⅰ第12回 第 回材の座屈 (0 章 ) p.5~ ( 復習 ) モールの定理 ( 手順 ) 座屈とは 荷重により梁に生じた曲げモーメントをで除して仮想荷重と考える 座屈荷重 偏心荷重 ( 曲げと軸力 ) 断面の核 この仮想荷重に対するある点でのせん断力 たわみ角に相当する曲げモーメント たわみに相当する ( 例 ) 単純梁の支点のたわみ角 : は 図 を仮想荷重と考えたときの 点の支点反力 B は 図 を仮想荷重と考えたときのB

More information

三軸試験による礫混じり堤体材料の力学特性の評価 名城大学大学院 学生会員牧田祐輝 中島康介 名城大学 国際会員小高猛司板橋一雄 建設技術研究所 国際会員李圭太 中部土質試験協同組合正会員 坪田邦治 加藤雅也 1. はじめに河川堤防の浸透時のすべり破壊に対する安定性評価には, 室内三軸試験で得られる強

三軸試験による礫混じり堤体材料の力学特性の評価 名城大学大学院 学生会員牧田祐輝 中島康介 名城大学 国際会員小高猛司板橋一雄 建設技術研究所 国際会員李圭太 中部土質試験協同組合正会員 坪田邦治 加藤雅也 1. はじめに河川堤防の浸透時のすべり破壊に対する安定性評価には, 室内三軸試験で得られる強 三軸試験による礫混じり堤体材料の力学特性の評価 名城大学大学院 学生会員牧田祐輝 中島康介 名城大学 国際会員小高猛司板橋一雄 建設技術研究所 国際会員李圭太 中部土質試験協同組合正会員 坪田邦治 加藤雅也 1. はじめに河川堤防の浸透時のすべり破壊に対する安定性評価には, 室内三軸試験で得られる強度定数が用いられる その際, 粘性土以外の堤体材料に対しては 試験で強度定数を求めて, 全応力解析により安全率を算定することとされている

More information

<926E906B8E9E2D958282AB8FE382AA82E882CC8C9F93A22E626376>

<926E906B8E9E2D958282AB8FE382AA82E882CC8C9F93A22E626376> ボックスカルバートの地震時設計 浮き上がりの検討. 設計条件 () 設計地震動 地震動 レベル () 概要図 400 3900 3000 3000 4000 (3) ボックスカルバート条件 ) 寸法諸元形状 内幅 B(mm) 内高 H(mm) 頂版厚 T(mm) 底版厚 T(mm) 左側壁厚 T3(mm) 右側壁厚 T4(mm) 外幅 B0(mm) 外高 H0(mm) 頂版ハンチ高 C(mm) 底版ハンチ高

More information

強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦

強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦 強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦 1. 実験目的 大和建工株式会社の依頼を受け 地下建設土留め工事の矢板と腹起こしの間に施工する 強 化プラスチック製の裏込め材 の耐荷試験を行って 設計荷重を保証できることを証明する 2. 試験体 試験体の実測に基づく形状を次に示す 実験に供する試験体は3

More information

材料の力学解答集

材料の力学解答集 材料の力学 ( 第 章 ) 解答集 ------------------------------------------------------------------------------- 各種応力の計算問題 (No1) 1. 断面積 1mm の材料に 18N の引張荷重が働くとき, 断面に生じる応力はどれほどか ( 18(N/mm ) または 18(MP)) P 18( N) 18 N /

More information

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書 急傾斜しらす斜面に適用可能な現場一面せん断試験装置の開発と その実証試験 工学部 農学部 山本健太郎 寺本行芳 平瑞樹 1.はじめに 日本は森林が国土の約 7%を占め 斜面崩壊の大半は表層崩壊で 誘因である降雨の影響がか なり大きい しかし 崩壊現場においては表層崩壊が生じた斜面と生じなかった斜面もあり 斜 面そのものの素因 植生 森林 生育状況や地盤特性 を調べることが重要であると考えている また

More information

POWER-直接基礎Ⅱの出力例(表形式)

POWER-直接基礎Ⅱの出力例(表形式) page < 出力例 > 地盤の支持力の計算 S01 (1F Y1@X1 ) BxL hf hw C,O r2 r1 基礎底面の形状 長方形 基礎最小幅 B 1.20 (m) 基礎の長さ L 2.60 (m) 基礎下端の深さ hf GL- 1.20 (m) 地下水位 hw GL- 3.90 (m) 根入れ深さ Df 1.20 (m) 土質定数 砂層 基礎下の土重量 γ1 18.14 (kn/m 3

More information

<4D F736F F D E518D6C8E9197BF81405F838D E837B838B E D815B5F2E646F63>

<4D F736F F D E518D6C8E9197BF81405F838D E837B838B E D815B5F2E646F63> 参考資料 テストハンマーによる強度推定調査について 1 はじめに コンクリート構造物の圧縮強度の判定方法は 使用したコンクリートで作ったテストピースの圧縮強度 試験による方法と 構造物自体から直接判定する方法との 2 つがあり 後者の場合は 一般にばねによる シュミットハンマー N(NR) 型 ( 以下テストハンマーと呼ぶ ) を用いて コンクリート部材の圧縮強度相当 を測定しこれから圧縮強度を判定する方法が採られている

More information

Microsoft Word - 木材の塩素濃度報告110510_2.docx

Microsoft Word - 木材の塩素濃度報告110510_2.docx 木材の塩素濃度に関する報告 (2011 年 5 月 10 日 ) 北海道大学 ( 松藤, 東條, 黄, 松尾 ) 1. 木材の採取表 1に採取木材の概要を, 以下に採取場所等の写真を示す 表 1 採取木材の概要 ID 種類 種別 長さ 断面 採取場所 浸水状況 試料採取 (cm) (cm cm) 1 建材 大 225 15 11 久慈市集積場 集積場であるため不明, 被災域は長 端部 10cm, 中央

More information

( 原著論文 ) 信州大学環境科学年報 37 号 (2015) 鋼材に塗布した吸水性高分子摩擦低減剤の摩擦特性 ( その 1) 梅崎健夫 1, 河村隆 1, 古久根晋太郎 1, 小林優太 2, 岡本功一 3, 服部晃 1 信州大学工学部, 2 信州大学大学院, 3 ( 株 ) 日本触媒 3 Shea

( 原著論文 ) 信州大学環境科学年報 37 号 (2015) 鋼材に塗布した吸水性高分子摩擦低減剤の摩擦特性 ( その 1) 梅崎健夫 1, 河村隆 1, 古久根晋太郎 1, 小林優太 2, 岡本功一 3, 服部晃 1 信州大学工学部, 2 信州大学大学院, 3 ( 株 ) 日本触媒 3 Shea ( 原著論文 ) 信州大学環境科学年報 37 号 (215) に塗布した吸水性高分子摩擦低減剤の摩擦特性 ( その 1) 梅崎健夫 1, 河村隆 1, 古久根晋太郎 1, 小林優太 2, 岡本功一 3, 服部晃 1 信州大学工学部, 2 信州大学大学院, 3 ( 株 ) 日本触媒 3 Shear resistance of absorbent polymer coated on underground

More information

計算例 5t超え~10t以下用_(補強リブ無しのタイプ)

計算例 5t超え~10t以下用_(補強リブ無しのタイプ) 1 標準吊金具の計算事例 5t 超え ~10t 以下用 ( 補強リブ無しのタイプ ) 015 年 1 月 修正 1:015.03.31 ( 社 ) 鋼管杭 鋼矢板技術協会製品技術委員会 1. 検討条件 (1) 吊金具形状 寸法 ( 材料 : 引張強度 490 N/mm 級 ) 00 30 φ 65 90 30 150 150 60 15 () 鋼管仕様 外径 板厚 長さ L 質量 (mm) (mm)

More information

4. 粘土の圧密 4.1 圧密試験 沈下量 問 1 以下の問いに答えよ 1) 図中の括弧内に入る適切な語句を答えよ 2) C v( 圧密係数 ) を 圧密試験の結果から求める方法には 圧密度 U=90% の時間 t 90 から求める ( 5 ) 法と 一次圧密理論曲線を描いて作成される ( 6 )

4. 粘土の圧密 4.1 圧密試験 沈下量 問 1 以下の問いに答えよ 1) 図中の括弧内に入る適切な語句を答えよ 2) C v( 圧密係数 ) を 圧密試験の結果から求める方法には 圧密度 U=90% の時間 t 90 から求める ( 5 ) 法と 一次圧密理論曲線を描いて作成される ( 6 ) 4. 粘土の圧密 4. 圧密試験 沈下量 問 以下の問いに答えよ ) 図中の括弧内に入る適切な語句を答えよ ) ( 圧密係数 ) を 圧密試験の結果から求める方法には 圧密度 U9% の時間 9 から求める ( 5 ) 法と 一次圧密理論曲線を描いて作成される ( 6 ) と実験曲線を重ね合わせて圧密度 5% の 5 を決定する ( 6 ) 法がある ) 層厚 の粘土層がある この粘土層上の載荷重により粘土層の初期間隙比.

More information

FC 正面 1. 地震入力 1-1. 設計基準 準拠基準は以下による 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV =

FC 正面 1. 地震入力 1-1. 設計基準 準拠基準は以下による 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV = FC 正面 1. 地震入力 1-1. 設計基準 準拠基準は以下による 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV = (1/2) KH Z : 地域係数 KS: 設計用標準震度 KV: 設計用鉛直震度 1-2. 設計条件耐震クラス

More information

<8D488E96985F95B62E786C73>

<8D488E96985F95B62E786C73> ( 再生瀝青安定処理 ) 構成の合理化について 木内建設株式会社 土木部 1. 工事概要 橋本 安雄 1) 工事名 : 平成 23 年度駿市舗第 14 号東町豊田線舗装工事 2) 発注者 : 静岡市建設局道路部道路整備第 2 課 3) 工事場所 : 静岡市駿河区小黒 1 2 丁目地内 4) 工期 : 平成 23 年 3 月 25 日 ~ 平成 23 年 11 月 28 日 本工事は 市道東町豊田線

More information

GEH-1011ARS-K GEH-1011BRS-K 1. 地震入力 参考 1-1. 設計基準 使用ワッシャー 準拠基準は以下による M10 Φ 30 内径 11 t2 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH =

GEH-1011ARS-K GEH-1011BRS-K 1. 地震入力 参考 1-1. 設計基準 使用ワッシャー 準拠基準は以下による M10 Φ 30 内径 11 t2 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = GEH-1011ARS-K GEH-1011BRS-K 1. 地震入力 参考 1-1. 設計基準 使用ワッシャー 準拠基準は以下による M10 Φ 30 内径 11 t2 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV =

More information

第1章 単 位

第1章  単  位 H. Hamano,. 長柱の座屈 - 長柱の座屈 長い柱は圧縮荷重によって折れてしまう場合がある. この現象を座屈といい, 座屈するときの荷重を座屈荷重という.. 換算長 長さ の柱に荷重が作用する場合, その支持方法によって, 柱の理論上の長さ L が異なる. 長柱の計算は, この L を用いて行うと都合がよい. この L を換算長 ( あるいは有効長さという ) という. 座屈荷重は一般に,

More information

L型擁壁 宅造認定 H=3 5m ハイ タッチウォール KN0202-石乱積み 透水層 止水コンクリート 敷モルタル 基礎コンクリート 土粒子止めフィルター 直高H3.0m超 最大5.0mの プレキャストL型擁壁 宅造法に基づく国土交通大臣認定取得商品です 社団法人全国宅地擁壁技術協会による工場認

L型擁壁 宅造認定 H=3 5m ハイ タッチウォール KN0202-石乱積み 透水層 止水コンクリート 敷モルタル 基礎コンクリート 土粒子止めフィルター 直高H3.0m超 最大5.0mの プレキャストL型擁壁 宅造法に基づく国土交通大臣認定取得商品です 社団法人全国宅地擁壁技術協会による工場認 L型擁壁 宅造認定 H=3 5m ハイ タッチウォール KN0202-石乱積み 透水層 止水コンクリート 敷モルタル 基礎コンクリート 土粒子止めフィルター 直高H3.0m超 最大5.0mの プレキャストL型擁壁 宅造法に基づく国土交通大臣認定取得商品です 社団法人全国宅地擁壁技術協会による工場認 定を受けた工場での安定した品質管理 基礎砕石等 特 長 1 建設省建築研究所 当時 で耐震実験等を行い

More information

TSK 国土交通省 新技術情報提供システム NETIS登録番号 HK A PAT.P 環境適応型落石防止工 プラスネット プラスネット プラスネットハニー

TSK 国土交通省 新技術情報提供システム NETIS登録番号 HK A PAT.P 環境適応型落石防止工 プラスネット プラスネット プラスネットハニー TSK 国土交通省 新技術情報提供システム NETIS登録番号 HK-000-A PAT.P 環境適応型落石防止工 ハニー 高い耐荷重性と優れた経済性 落石予防工の進化形 ハニー 高い耐荷重性 従来のロープネット マイティーネットの基本構造 主ロープで連結された本のアンカー の中心に新たにアンカーを増設することにより各アンカーにかかる負荷を軽減 従来工 法の倍の強度を実現しました 優れた経済性 豊富な規格バリエーションを取り揃えており

More information

来る条件とした また本工法は がけに近接して施工する場合 掘削及び混合 攪拌から 転圧 締固め施工時 施工に伴うがけへの影響を避けることが難しいので がけに影響を与えず施工出来る場合を条件とした 具体的にはバックホー等の施工機械を がけに近接配置して施工することを避けるとともに 特にがけ近接部分の転

来る条件とした また本工法は がけに近接して施工する場合 掘削及び混合 攪拌から 転圧 締固め施工時 施工に伴うがけへの影響を避けることが難しいので がけに影響を与えず施工出来る場合を条件とした 具体的にはバックホー等の施工機械を がけに近接配置して施工することを避けるとともに 特にがけ近接部分の転 第 7 章地盤改良 浅層混合処理工法 による立ち下げ基礎を立ち下げる方法として浅層混合処理工法を採用する場合は 次の各項の条件に適合したものとする なお本項に規定のない事項については 横浜市構造設計指針 及び 建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針 日本建築センター発行 ( 以下 地盤改良指針 という ) による (1) 本工法を採用するにあたっては 改良施工を当該敷地及び周辺空地等で行う場合

More information

国土技術政策総合研究所資料

国土技術政策総合研究所資料 5. 鉄筋コンクリート橋脚の耐震補強設計における考え方 5.1 平成 24 年の道路橋示方書における鉄筋コンクリート橋脚に関する規定の改定のねらい H24 道示 Ⅴの改定においては, 橋の耐震性能と部材に求められる限界状態の関係をより明確にすることによる耐震設計の説明性の向上を図るとともに, 次の2 点に対応するために, 耐震性能に応じた限界状態に相当する変位を直接的に算出する方法に見直した 1)

More information

<4D F736F F D CA A89FC92E DB92B792CA A8BAD CC816997D18F4390B3816A2E646F6378>

<4D F736F F D CA A89FC92E DB92B792CA A8BAD CC816997D18F4390B3816A2E646F6378> 別添 1 微破壊 非破壊試験による コンクリート構造物の強度測定要領 平成 24 年 3 月 国土交通省大臣官房技術調査課 目 次 1. はじめに... 1 2. 適用範囲... 1 3. 施工者の実施事項... 1 3.1 試験法の選定... 1 3.2 事前準備... 1 (1) 設計諸元の事前確認... 1 (2) 施工計画書への記載... 1 (3) 検量線の作成 ( 非破壊試験の場合のみ

More information

土の三軸圧縮試験

土の三軸圧縮試験 J G S 5 土の三軸試験の供試体作製 設置 サンプルデータ試験年月日平成 6 年 9 月 6 日 試料番号 ( 深さ ) T- (8.~8.7m) 試験者藤代哲也 供試体を用いる試験の基準番号と名称 試料の状態 供試体の作製 土質名称 置 飽和過程圧密前(試験前供試体 No. 直径 平均直径 D i 初高さ 期平均高さ H i 状体積 V i 含水比 w i 質量 m i 態) 湿潤密度 ρ ti

More information

技術基準改訂による付着検討・付着割裂破壊検討の取り扱いについてわかりやすく解説

技術基準改訂による付着検討・付着割裂破壊検討の取り扱いについてわかりやすく解説 技術基準改訂による付着検討 付着割裂破壊検討の取り扱いについてわかりやすく解説 2016 年 6 月 株式会社構造ソフト はじめに 2015 年に 建築物の構造関係技術基準解説書 ( 以下 技術基準と表記 ) が2007 年版から改訂されて 付着検討および付着割裂破壊検討に関して 2007 年版と2015 年版では記載に差がみられ お客様から様々な質問が寄せられています ここでは 付着検討や付着割裂破壊検討に関して

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.29

コンクリート工学年次論文集 Vol.29 論文一軸引張試験と曲げ試験から得られる HPFRCC の応力 - ひずみ関係 河合正則 *1 森山守 * 林承燦 *3 * 内田裕市 要旨 : 打設方向を変えた HPFRCC の塊から切り出した同一の断面寸法の供試体について, 一軸引張試験と曲げ試験を行ないそれぞれ引張応力 -ひずみ関係を求め比較検討した 一軸引張試験では荷重 - 変位曲線を計測して直接, 応力 -ひずみ関係を求め, 曲げ試験ではモーメント-

More information

<94F E4F8EB25F >

<94F E4F8EB25F > JGS 5 土の三軸試験の供試体作製 設置 初期状態% 設)炉容器 No. 後供試体を用いる試験の基準番号と名称 JGS 51-9 土の繰返し非排水三軸試験 試 料 の 状 態 1) 乱さない 土粒子の密度 ρ s g/cm 供 試 体 の 作 製 ) トリミング 液 性 限 界 w L ) % 土 質 名 称 礫まじり粘土質砂 塑 性 限 界 w P ) % 1 5.1.96.98 質量 m i

More information

資料 2 輪荷重走行試験の既往データ 1. 概要 道路橋 RC 床版の損傷メカニズムの解明には, 輪荷重走行試験機を活用した研究が大きく寄与してきた. 輪荷重走行試験機は, 任意の荷重を作用させながら往復運動するもので国内に十数機が設置され, 精力的な研究が行なわれてきた. 輪荷重走行試験機はその構

資料 2 輪荷重走行試験の既往データ 1. 概要 道路橋 RC 床版の損傷メカニズムの解明には, 輪荷重走行試験機を活用した研究が大きく寄与してきた. 輪荷重走行試験機は, 任意の荷重を作用させながら往復運動するもので国内に十数機が設置され, 精力的な研究が行なわれてきた. 輪荷重走行試験機はその構 資料 2 輪荷重走行試験の既往データ 1. 概要 道路橋 RC 床版の損傷メカニズムの解明には, 輪荷重走行試験機を活用した研究が大きく寄与してきた. 輪荷重走行試験機は, 任意の荷重を作用させながら往復運動するもので国内に十数機が設置され, 精力的な研究が行なわれてきた. 輪荷重走行試験機はその構造から, フライホイール等の回転力を往復運動に変換し鉄輪を介して載荷を行うクランク式試験機と移動台車に駆動装置を搭載しゴムタイヤを介して載荷を行う自走式試験機に大別される.

More information

国土技術政策総合研究所 研究資料

国土技術政策総合研究所 研究資料 参考資料 崩壊の恐れのある土層厚の空間分布を考慮したがけ崩れ対策に関する検討 参考資料 崩壊の恐れのある土層厚の空間分布を考慮したがけ崩れ対策に関する検討 ここでは 5 章で示した方法により急傾斜地における崩壊する恐れがある層厚の面的分布が明らかとなった場合のがけ崩れ対策手法について検討する 崩壊する恐れがある層厚の面的な分布は 1 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律( 以下

More information

Microsoft Word - ›ª†E”–„´.doc

Microsoft Word - ›ª†E”–„´.doc のり枠工の設計 施工指針 の改訂に伴う設計上の留意点について 基礎設計室 岡淳一 1. はじめに平成 18 年 11 月に のり枠工の設計 施工指針 の改定版が発行された これを受けて今後の法枠工の設計内容が変更になるため ここに整理することにした 尚 現時点で発注機関でははっきりとした方針が定まっていないため あくまでも のり枠工の設計 施工指針 の内容の変更を中心に記述する 2. 主な改訂内容

More information

12章 標準設計

12章 標準設計 積算基準 12 章素掘側溝 (A タイプ B タイプ ) システム基準 S8005 備考 1. 掘削土量は A タイプ 0.05m3/m B タイプ 0.18m3/m とする ( バックホウを使用する場合は バックホウ掘削と人力床堀の掘削土量を 1/2 ずつとし 使用しない場合は人力床掘のみとする ) 12-1 素堀側溝 (A タイプ ) 断面図 ( 単位 m) 1/20 1:1.0 1:1.0 0.

More information

Super Build/宅造擁壁 出力例1

Super Build/宅造擁壁 出力例1 宅造擁壁構造計算書 使用プログラム : uper Build/ 宅造擁壁 Ver.1.60 工事名 : 日付 : 設計者名 : 宅地防災マニュアル事例集 015/01/7 UNION YTEM INC. Ⅶ-1 建設地 : L 型擁壁の設計例 壁体背面を荷重面としてとる場合 *** uper Build/ 宅造擁壁 *** 160-999999 [ 宅地防災マニュアル Ⅶ-1] 015/01/7 00:00

More information

(Microsoft Word - \221\346\202R\225\322\221\346\202Q\217\315.docx)

(Microsoft Word - \221\346\202R\225\322\221\346\202Q\217\315.docx) 第 2 章 CLT パネル工法における鋼板挿入型接合部の 耐力向上に関する研究 2.1 一般事項 試験概要 1. 試験名称 CLT パネル工法における鋼板挿入型接合部の耐力向上に関する研究 2. 試験の目的 内容 試験目的 ~ 補強用長ビスを面外方向に用いることによる割裂抑制の効果 ~ CLT パネルを用いた鋼板挿入型接合部の試験体に引張力を加えたと き 鋼板挿入部から割裂が生じることが確認され 接合部の最大耐力

More information

Microsoft PowerPoint - 知財報告会H20kobayakawa.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 知財報告会H20kobayakawa.ppt [互換モード] 亀裂の変形特性を考慮した数値解析による岩盤物性評価法 地球工学研究所地圏科学領域小早川博亮 1 岩盤構造物の安定性評価 ( 斜面の例 ) 代表要素 代表要素の応力ひずみ関係 変形: 弾性体の場合 :E,ν 強度: モールクーロン破壊規準 :c,φ Rock Mech. Rock Engng. (2007) 40 (4), 363 382 原位置試験 せん断試験, 平板載荷試験 原位置三軸試験 室内試験

More information

TSK 国土交通省 新技術情報提供システム NETIS登録番号 HK A PAT.P 環境適応型落石防止工 プラスネット プラスネット プラスネットハニー

TSK 国土交通省 新技術情報提供システム NETIS登録番号 HK A PAT.P 環境適応型落石防止工 プラスネット プラスネット プラスネットハニー TSK 国土交通省 新技術情報提供システム NETIS登録番号 HK-00-A PAT.P 環境適応型落石防止工 ハニー 高い耐荷重性と優れた経済性 落石予防工の進化形 ハニー 高い耐荷重性 従来のロープネット マイティーネットの基本構造 主ロープで連結された 本のアンカーの中心に新たにアンカーを増設することにより各アンカーにかかる負荷を軽減 従来工法の 倍の強度を実現しました 優れた経済性 豊富な規格バリエーションを取り揃えており

More information

<4D F736F F D20926E94D58D488A C F95B BC8FE9816A2E646F63>

<4D F736F F D20926E94D58D488A C F95B BC8FE9816A2E646F63> 河川堤防現地砂質材料の三軸試験による強度評価に関する考察 名城大学大学院学生会員岸賢吾名城大学国際会員小高猛司名城大学正会員板橋一雄建設技術研究所国際会員李圭太 1. はじめに河川堤防の詳細点検における浸透時のすべり破壊に対する検討においては, 非定常飽和 - 不飽和浸透流解析によって湿潤面を設定した後に, 全応力法の円弧すべり解析が通常用いられる 1) この際の強度定数の設定には全応力解析を念頭において,

More information

Microsoft Word - CPTカタログ.doc

Microsoft Word - CPTカタログ.doc 新しい地盤調査法のすすめ CPT( 電気式静的コーン貫入試験 ) による地盤調査 2002 年 5 月 ( 初編 ) 2010 年 9 月 ( 改訂 ) 株式会社タカラエンジニアリング 1. CPT(Cone Peneraion Tesing) の概要日本の地盤調査法は 地盤ボーリングと標準貫入試験 ( 写真 -1.1) をもとに土質柱状図と N 値グラフを作成する ボーリング孔内より不攪乱試料を採取して室内土質試験をおこない土の物理

More information

642/08-コンクリート.indd

642/08-コンクリート.indd 1. はじめに 図 -1 2. リサイクルの現状 数量 10 8 6 億 t 4 / 年 2 骨材総需要量 (1+2) コンクリート用骨材需要量 (1) 道路用骨材需要量 (2) コンクリート解体材発生量 0 1950 2000 2050 2100 年度 1) 図 -1 骨材需要量とコンクリート解体材発生量の将来予測 最終処分場 アスファルト廃棄物より再生砕石等 1,412 4 最終処分 87 2

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63> -1 ポイント : 材料の応力とひずみの関係を知る 断面内の応力とひずみ 本章では 建築構造で多く用いられる材料の力学的特性について学ぶ 最初に 応力とひずみの関係 次に弾性と塑性 また 弾性範囲における縦弾性係数 ( ヤング係数 ) について 建築構造用材料として代表的な鋼を例にして解説する さらに 梁理論で使用される軸方向応力と軸方向ひずみ あるいは せん断応力とせん断ひずみについて さらにポアソン比についても説明する

More information

<4D F736F F D208A658EED B834A838A A834A94BD899E90AB8E8E8CB182C982E682E98D9C8DDE8B7982D E838A815B836782CC94BD899E90AB955D89BF C668DDA816A2E646F63>

<4D F736F F D208A658EED B834A838A A834A94BD899E90AB8E8E8CB182C982E682E98D9C8DDE8B7982D E838A815B836782CC94BD899E90AB955D89BF C668DDA816A2E646F63> 各種アルカリシリカ反応性試験による骨材及びコンクリートの反応性評価 愛知県生コンクリート工業組合技術委員会 1. 試験目的骨材のアルカリシリカ反応性を判定するために化学法 (JIS A 1145) 及びモルタルバー法 (JIS A 1146) が使用されてきたが これら以外にモルタルバー迅速法 (JIS A 1804) 及びコンクリート自体の反応性を調べる迅速試験法 (ZKT 206) も導入されている

More information

2. スランプフロー試験 3. 振動台式コンシステンシー試験 試験方法 対象 振動数 (rpm) 振動台式コンシステンシー試験 (JSCE-F501) VC 試験 ( 国土開発技術研究センター 道路協会 ) 供試体成形機による超硬練りコンクリートのコンシステンシー試験 ( 全国土木コンクリートブロッ

2. スランプフロー試験 3. 振動台式コンシステンシー試験 試験方法 対象 振動数 (rpm) 振動台式コンシステンシー試験 (JSCE-F501) VC 試験 ( 国土開発技術研究センター 道路協会 ) 供試体成形機による超硬練りコンクリートのコンシステンシー試験 ( 全国土木コンクリートブロッ コンクリートの性質第 4 回 フレッシュコンクリート フレッシュコンクリートとは? 練混ぜ直後から型枠内で凝結に至るまでの いわゆるまだ固まっていないコンクリートのことをいう 凝結 : 練り混ぜたコンクリートが セメントの水和に伴い液体から固体に変化すること 硬化 : 凝結したコンクリートの強度がさらに反応とともに増加する現象 フレッシュコンクリートが有すべき性能 1 運搬 打込み 締固めおよび表面仕上げの各施工段階において

More information

Microsoft Word - 12.法面保護工事

Microsoft Word - 12.法面保護工事 12. 法面保護工事 12-1 法面保護工 ( 客土吹付 植生基材吹付 ) (1) 法面状況 ( 吹付前 ) 施工範囲の状況がよくわかる位置から撮影する 施工範囲の正面から撮影されていないので 全体の状況が把握できない 法面勾配 法面状況がわかるようなアングルとする 手前の撮影目的でない余分なものが写らないようなアングルで撮影する 黒板が見づらいので手前において撮影する 施工状況 ( 法面勾配 法面状況

More information

Microsoft PowerPoint - zairiki_7

Microsoft PowerPoint - zairiki_7 許容応力度設計の基礎 曲げに対する設計 材料力学の後半は 許容応力度設計の基礎を学びます 構造設計の手法は 現在も進化を続けています 例えば 最近では限界耐力計算法という耐震設計法が登場しています 限界耐力計算法では 地震による建物の振動現象を耐震設計法の中に取り入れています しかし この設計法も 許容応力度設計法をベースにしながら 新しい概念 ( 限界設計法 ) を取り入れて発展させたものです ですから

More information

Microsoft Word - A1109(細骨材密度_ .doc

Microsoft Word - A1109(細骨材密度_ .doc 1. 目的細骨材の密度及び吸水率を求めることを目的とする ( 構造用軽量骨材を絶乾状態から 24 時間吸水させて試験する場合は JIS A 1134 による ) 2. 参考にする規格 JIS A 1134 構造用軽量細骨材の密度及び吸水率試験方法 3. 器具 3.1 はかりはかりは ひょう量 2kg 以上で 目量が 0.1g 又はより細かいものとする 当工場のはかりは 社製ひょう量 : kg, 目量

More information

<4D F736F F D CC82E898678E77906A E DD8C7697E181698F4390B3816A312E646F63>

<4D F736F F D CC82E898678E77906A E DD8C7697E181698F4390B3816A312E646F63> 付録 1. 吹付枠工の設計例 グラウンドアンカー工と併用する場合の吹付枠工の設計例を紹介する 付録図 1.1 アンカー配置 開始 現地条件の設定現況安全率の設定計画安全率の設定必要抑止力の算定アンカー体の配置計画アンカー設計荷重の設定作用荷重および枠構造の決定設計断面力の算定安全性の照査 土質定数 (C φ γ) 等を設定 例 ) ここでは Fs0.95~1.05 を設定 例 ) ここでは Fsp1.20~1.50

More information

砂防えん堤設計計算

砂防えん堤設計計算 1 砂防えん堤設計計算 不透過型砂防えん堤 目次 1 設計条件 1 設計流量の算出 -1 土砂含有を考慮した流量 -1-1 有効降雨強度 -1- 清水の対象流量 -1-3 土砂含有を考慮した流量 - 土石流ピーク流量 3 --1 土石流濃度 3 -- 土石流ピーク流量 3 3 水通しの設計 4 3-1 土砂含有を考慮した流量 (Q) に対する越流水深 4 3- 土石流ピーク流量 (Qsp) に対する越流水深

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63> 第 1 章モールの定理による静定梁のたわみ 1-1 第 1 章モールの定理による静定梁のたわみ ポイント : モールの定理を用いて 静定梁のたわみを求める 断面力の釣合と梁の微分方程式は良く似ている 前章では 梁の微分方程式を直接積分する方法で 静定梁の断面力と変形状態を求めた 本章では 梁の微分方程式と断面力による力の釣合式が類似していることを利用して 微分方程式を直接解析的に解くのではなく 力の釣合より梁のたわみを求める方法を学ぶ

More information