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うきえふくだ
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1 8/18 Sun. 大成建設 Presents 読響サマーフェスティバル 2019 三大交響曲東京芸術劇場コンサートホール 14 時開演 YNSO SUMMER FESTIVAL 2019 THREE GREATEST SYMPHONIES, presented by Taisei Corporation / Tokyo Metropolitan Theatre 14:00 Wed. 大成建設 Presents 読響サマーフェスティバル 2019 東京芸術劇場コンサートホール 18 時 30 分開演 YNSO SUMMER FESTIVAL 2019 THREE GREATEST CONCERTOS, presented by Taisei Corporation / Tokyo Metropolitan Theatre 18:30 指揮 Conductor コンサートマスター Concertmaster シューベルト SCHUBERT マルチェロレーニンガー p.5 MARCELO LEHNINGER 長原幸太 KOTA NAGAHARA 交響曲第 7 番ロ短調 D759 未完成 [ 約 25 分 ] p.9 Symphony No. 7 in B minor, D759 Unfinished Ⅰ. Allegro moderato Ⅱ. Andante con moto ベートーヴェン交響曲第 5 番ハ短調作品 67 運命 [ 約 31 分 ] p.10 BEETHOVEN Symphony No. 5 in C minor, op. 67 Ⅰ. Allegro con brio Ⅱ. Andante con moto Ⅲ. Allegro - Ⅳ. Allegro [ 休憩 ] [Intermission] ドヴォルザーク交響曲第 9 番ホ短調作品 95 DVOŘÁK 新世界から [ 約 40 分 ] p.11 Symphony No. 9 in E minor, op. 95 From the New World Ⅰ. Adagio - Allegro molto Ⅱ. Largo Ⅲ. Molto vivace Ⅳ. Allegro con fuoco 指揮 Conductor ヴァイオリン Violin チェロ Cello ピアノ Piano コンサートマスター Concertmaster メンデルスゾーンマルチェロレーニンガー p.5 MARCELO LEHNINGER 髙木凜々子 p.7 RIRIKO TAKAGI アレクサンドルラム p.7 ALEXANDER RAMM アレクサンダーマロフェーエフ p.8 ALEXANDER MALOFEEV 小森谷巧 TAKUMI KOMORIYA ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品 64[ 約 26 分 ] p.12 MENDELSSOHN Violin Concerto in E minor, op. 64 Ⅰ. Allegro molto appassionato - Ⅱ. Andante - Ⅲ. Allegretto non troppo - Allegro molto vivace ドヴォルザークチェロ協奏曲ロ短調作品 104[ 約 40 分 ] p.13 DVOŘÁK Cello Concerto in B minor, op. 104 Ⅰ. Allegro Ⅱ. Adagio ma non troppo Ⅲ. Allegro moderato [ 休憩 ] [Intermission] チャイコフスキーピアノ協奏曲第 1 番変ロ短調作品 23[ 約 32 分 ] p.14 TCHAIKOVSKY Piano Concerto No. 1 in B flat minor, op. 23 Ⅰ. Allegro non troppo e molto maestoso - Allegro con spirito Ⅱ. Andantino semplice Ⅲ. Allegro con fuoco 主催 : 読売新聞社日本テレビ放送網読売テレビ読売日本交響楽団主催 : 読売新聞社日本テレビ放送網読売テレビ読売日本交響楽団特別協賛 : 大成建設株式会社特別協賛 : 大成建設株式会社協賛 :NTT コミュニケーションズ株式会社協賛 :NTT コミュニケーションズ株式会社 2 事業提携 : 東京芸術劇場 ( 公益財団法人東京都歴史文化財団 ) 事業提携 : 東京芸術劇場 ( 公益財団法人東京都歴史文化財団 ) 3

Sat. 第 219 回シリーズ東京芸術劇場コンサートホール 14 時開演 SATURDAY MATINÉE SERIES No. 219 / Tokyo Metropolitan Theatre 14:00 指揮マルチェロレーニンガー MARCELO LEHNINGER, Conductor 8/18 三大交響曲 Sun.

2 Sat. 第 219 回シリーズ東京芸術劇場コンサートホール 14 時開演 SATURDAY MATINÉE SERIES No. 219 / Tokyo Metropolitan Theatre 14:00 指揮マルチェロレーニンガー MARCELO LEHNINGER, Conductor 8/18 三大交響曲 Sun. 指揮 Honorary Guest Conductor ヴァイオリン Violin コンサートマスター Concertmaster 第 219 回シリーズ東京芸術劇場コンサートホール 14 時開演 SUNDAY MATINÉE SERIES No. 219 / Tokyo Metropolitan Theatre 14:00 尾高忠明 ( 名誉客演指揮者 ) p.6 TADAAKI OTAKA アナマリアヴァルデラーマ p.8 ANA MARÍA VALDERRAMA 長原幸太 KOTA NAGAHARA 天性のリズム感が冴える気鋭が振る選 Maestro メンデルスゾーン序曲フィンガルの洞窟作品 26[ 約 10 分 ] p.15 MENDELSSOHN The Hebrides Overture, op. 26 メンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲ホ短調作品 64[ 約 26 分 ] p.12 MENDELSSOHN Violin Concerto in E minor, op. 64 Ⅰ. Allegro molto appassionato - Ⅱ. Andante - Ⅲ. Allegretto non troppo - Allegro molto vivace Andy Terzes 天性のリズム感とダイナミックな音楽で聴衆を惹きつけるブラジル生まれの新鋭くんとうクルトマズアスラットキンらの薫陶を受けて世界中で活躍している読響初登場の今回は未完成運命新世界からの三つのを一挙に披露またではフレッシュな 3 人のソリストを盛り上げる [ 休憩 ] [Intermission] ヴァイオリンとピアノを学んだのち米バード大学でファーバーマンに指揮を学ぶマズアに認められライプツィヒゲヴァントハウス管ニューヨークフィルなどチャイコフスキー TCHAIKOVSKY 交響曲第 6 番ロ短調作品 74 悲愴 [ 約 46 分 ] p.16 Symphony No. 6 in B minor, op. 74 Pathétique Ⅰ. Adagio Allegro non troppo Ⅱ. Allegro con grazia Ⅲ. Allegro molto vivace Ⅳ. Finale : Adagio lamentoso で彼のアシスタントを務めた後ロサンゼルスのニューウェスト響の音楽監督やボストン響のアソシエイトコンダクターなどを歴任現在は米ミシガン州のグランドラピッズ響の音楽監督を務め 2018 年には同響を初のカーネギーホール公演に導いたボストン響には 10 年にズッカーマンとの共演でデビューし翌年にはテツラフとの共演で成功を収めた 11 年には同響のカーネギーホール公演でも指揮またタングルウッド音楽祭ではフレイレティボーデなどと共演を重ねている 14 年にはブーレーズの代役としてシカゴ響にデビューして高く評価されヤンソンスのカヴァー指揮者としてロイヤルコンセルトヘボウ管の欧州ツアーに帯同このほかブラジルやアルゼンチンの主要楽団をはじめベルリンドイツ響フランス放送フィルトゥールーズキャピトル国立管ルツェルン響ボルティモア主催 : 読売新聞社日本テレビ放送網読売テレビ読売日本交響楽団響ピッツバーグ響ヒューストン響シアトル響トロント響シドニー響などに 4 共催 : 東京芸術劇場 ( 公益財団法人東京都歴史文化財団 ) 助成 : 文化庁文化芸術振興費補助金 ( 舞台芸術創造活動活性化事業 ) 独立行政法人日本芸術文化振興会客演している 20 年 1 月にもボストン響の定期演奏会に客演する 5

Maestro 指揮尾高忠明 ( 名誉客演指揮者 ) TADAAKI OTAKA, Honorary Guest Conductor 日本を代表する名匠心震わす悲愴国内外の名だたるオーケストラと共演を重ねる日本を代表する名匠がチャイコフスキー悲愴を取り上げる強い絆で結ばれた読響からどんな豊潤なサウンドを引き出すだろうか近年ますます深まる円熟の境地を堪能したい 1947

エルガーやブリテンなどのイギリス音楽を手がけた読響では 92~98 年に第 6 代常任指揮者を務めた間数々の名演を生み現在は名誉客演指揮者の地位にある札幌響音楽監督 (2004~15 年 / 現名誉音楽監督 ) メルボルン響首席客演指揮者 (10~12 年 ) 新国立劇場オペラ芸術監督 (10 ~14 年 ) を歴任現在は N 響正指揮者大阪フィル音楽監督などを務めている

ヴァイオリン髙木凜々子 RIRIKO TAKAGI, Violin Naoya Yamaguchi 巨匠アッカルドが認める若き実力派 1996 年生まれ音楽一家 ( 両親は読響のヴァイオリン奏者 ) に育ち 3 歳からヴァイオリンを始める東京芸術大学音楽学部卒業 2012 年バルトーク国際コンクール第 2 位及び特別賞東京音楽コンクール第 2 位及び聴衆賞受賞 18 年 5

3 Maestro 指揮尾高忠明 ( 名誉客演指揮者 ) TADAAKI OTAKA, Honorary Guest Conductor 日本を代表する名匠心震わす悲愴国内外の名だたるオーケストラと共演を重ねる日本を代表する名匠がチャイコフスキー悲愴を取り上げる強い絆で結ばれた読響からどんな豊潤なサウンドを引き出すだろうか近年ますます深まる円熟の境地を堪能したい 1947 年鎌倉生まれ桐朋学園大学で齋藤秀雄に師事し 70 年に第 2 回民音指揮者コンクールで第 2 位に入賞オーストリア政府から奨学金を得てウィーン国立アカデミーに留学し指揮をスワロフスキーにオペラ指揮法をシュパンナーゲルに学んだ後東京フィル常任指揮者 (74~91 年 / 現桂冠指揮者 ) に就任 BBC ウェールズ響首席指揮者 (87~95 年 / 現桂冠指揮者 ) を務めエルガーやブリテンなどのイギリス音楽を手がけた読響では 92~98 年に第 6 代常任指揮者を務めた間数々の名演を生み現在は名誉客演指揮者の地位にある札幌響音楽監督 (2004~15 年 / 現名誉音楽監督 ) メルボルン響首席客演指揮者 (10~12 年 ) 新国立劇場オペラ芸術監督 (10 ~14 年 ) を歴任現在は N 響正指揮者大阪フィル音楽監督などを務めている国内の主要オーケストラはもちろんのことロンドン響 BBC 響ベルリン放送響フランクフルト放送響バーミンガム市響など世界各地の楽団に客演サントリー音楽賞をはじめ英国エリザベス女王から大英勲章 CBE 英国エルガー協会から日本人初のエルガーメダルなどを受与される録音も多数 Martin Richardson 東京芸術大学名誉教授相愛大学京都市立芸術大学客員教授国立音楽大学ヴァイオリン髙木凜々子 RIRIKO TAKAGI, Violin Naoya Yamaguchi 巨匠アッカルドが認める若き実力派 1996 年生まれ音楽一家 ( 両親は読響のヴァイオリン奏者 ) に育ち 3 歳からヴァイオリンを始める東京芸術大学音楽学部卒業 2012 年バルトーク国際コンクール第 2 位及び特別賞東京音楽コンクール第 2 位及び聴衆賞受賞 18 年 5 月にはニューヨーク日本総領事館でリサイタルを開催しコシチュシュコ財団から新人賞を受賞した日本各地でリサイタルを開催し飛騨高山音楽祭などに参加しているこれまでにセゲドハンガリー国立響ブダペストのアニマムジツェ室内合奏団神奈川フィル広島響大阪響など国内外の楽団と共演今後も東響東京フィルなどとの共演を予定している星はるみ篠崎功子清水髙師の各氏に師事 18 年度ローム音楽奨学生今回が読響初登場 2015 年チャイコフスキー国際コンクール第 2 位で話題を呼んだ新鋭 1988 年ウラジオストク生まれモスクワ音楽院卒業後ベルリンのハンスアイスラー音楽大学で学ぶシャホフスカヤヘルメルソンらに師事ケンブリッジ国際コンクール優勝北京国際音楽コンクール優勝パウロ国際コンクールではロシア人として初めての入賞 ( 第 3 位 ) に輝いたこれまでにゲルギエフスピヴァコフフェドセーエフユロフスキらの指揮でマリインスキー歌劇場管モスクワフィルロシア国立響ロシアナショナル管ベルリン響などと共演しているアムステルダムコンセルトヘボウマリインスキー劇場をはじめ世界各地でリサイタルを開催ヴェルビエ音楽祭モスクワイースチェロアレクサンドルラム ALEXANDER RAMM, Cello 6 招聘教授ター音楽祭などにも参加している読響初登場 7 Artist Artist

ゲルギエフが絶賛するロシアが生んだ17 歳の天才が読響に初登場 2001 年モスクワ生まれシューベルト交響曲第 7 番ロ短調 D759 未完成 8/18 14 年に若い音楽家のためのチャイコフスキー国三大交響曲 Artist 定期ピアノアレクサンダーマロフェーエフ ALEXANDER MALOFEEV, Piano 際音楽コンクールで優勝して話題となった

(1797~1828) の創作の中期 (1820~24 年 ) には作曲を放棄して完成させることができなかった作品がいくつかあるがこの交響曲もそのひとつであるシューベルトはこれまで誰もが聴いたことがない響きを交響曲で実現したいと考えて試行錯誤の末ロ短調の新しい交響曲に着手する尊敬するベートーヴェンの交響曲第 5 番を手本にトロンボーンを 3 本用い

4 ゲルギエフが絶賛するロシアが生んだ17 歳の天才が読響に初登場 2001 年モスクワ生まれシューベルト交響曲第 7 番ロ短調 D759 未完成 8/18 14 年に若い音楽家のためのチャイコフスキー国三大交響曲 Artist 定期ピアノアレクサンダーマロフェーエフ ALEXANDER MALOFEEV, Piano 際音楽コンクールで優勝して話題となったモスクワ国際グランドピアノコンクール優勝ブレシアベルガモ国際ピアノ音楽祭では最優秀若手演奏者賞受賞ミレニアル世代のピアノの申し子として注目を集めているこれまでにゲルギエフスピヴァコフフェドセーエフ山田和樹らの指揮でマリインスキー歌劇場管ロシアナショナル管モスクワ放送響ミラノスカラ座管などと共演ボリショイ劇場アムステルダムコンセルトヘボフランツシューベルト (1797~1828) の創作の中期 (1820~24 年 ) には作曲を放棄して完成させることができなかった作品がいくつかあるがこの交響曲もそのひとつであるシューベルトはこれまで誰もが聴いたことがない響きを交響曲で実現したいと考えて試行錯誤の末ロ短調の新しい交響曲に着手する尊敬するベートーヴェンの交響曲第 5 番を手本にトロンボーンを 3 本用い主題を循環させて全体を構成しようとしたピアノスケッチは第 3 楽章の途中まで完成していたので最初の二つの楽章の作曲は順調に進んだしかし第 3 楽章に入ったところで中断されてしまうさらに翌年には自筆譜を年長の知人に渡してしまいウなどで活躍している今年 8 月にラロックダ作曲が再開されることはなく忘れ去られてしまったそのためこの交響曲は後ンテロン国際ピアノ音楽祭に出演し 10 月にはシに未完成の名で呼ばれるようになるがそれは楽章構成が未完成だからであっャイー指揮ルツェルン祝祭管と共演するて音楽は不朽の名作とするに相応しい内容を備えている数多くの新星の中で将来トップになる存在として注目を浴びるスペインの名花が読響との共演で日本デビューを飾るソフィア王妃音楽大学ベルリンのハンスアイスラー音楽大学でブロンヴァイトハースらに師事巨匠メータとの共演でデビューして話題を呼んだ 2011 年にはサラサーテ楽譜はシューベルトが亡くなった後長い間埋もれたままになっていた 1865 年になってようやくウィーン楽友協会の指揮者ヨハンヘルベックによって発見され彼の指揮で初演された第 1 楽章アレグロモデラートチェロとコントラバスのもの悲しい導入に続いてオーボエとクラリネットでのびやかな第 1 主題が歌われチェロで始まる第 2 主題は憧れに満ちている展開部は冒頭の音型をもとに劇的な高まりをみせ響きを増し深い情感をたたえる Artist 定期国際コンクールでスペイン人として初の優勝に輝いたリスボン国際コンクールノボシビルスク国際コンクールなどで入賞ロペス = コボスロス = マルバロッキントンらの指揮でバルセロナ響カスティーリャイレオン響サンクトペテルブルグ国立アカデミー響カンヌ管などと共演最新の録音ブラームス & フランク : ヴァイオリンソナタ集はレコード芸術誌の推薦盤に選出ヴァイオリンアナマリアヴァルデラーマ ANA MARÍA VALDERRAMA, Violin 第 2 楽章アンダンテコンモートホルンとファゴットに導かれて弦楽器による穏やかな第 1 主題が現れる木管楽器で歌い継がれる第 2 主題が提示されホルンと木管楽器の対話を経て主部が再現される安らぎに満ちた美しさと苦悩の間を揺れ動きながら静かな余韻を残す柴辻純子音楽評論家作曲 :1822 年 / 初演 :1865 年 12 月 17 日ウィーン / 演奏時間 : 約 25 分楽器編成 / フルート 2 オーボエ 2 クラリネット 2 ファゴット 2 ホルン 2 トランペット 2 トロンボーン 3 8 されたティンパニ弦五部 9

5 8/18 ベートーヴェン交響曲第 5 番ハ短調作品 67 運命ドヴォルザーク交響曲第 9 番ホ短調作品 95 新世界から 8/18 三大交響曲三大交響曲定期冒頭の劇的な四つの音から成る動機をルートヴィヒヴァンベートーヴェン (1770 ~1827) が運命はこのように扉をたたくと語ったという逸話から交響曲第 5 番は運命の通称で親しまれているしかし今ではこれは弟子のアントンシンドラーによる作り話との説が有力である第 5 番は断片的なスケッチこそ英雄交響曲 ( 第 3 番 ) を完成直後の1804 年チェコの作曲家アントニンドヴォルザーク (1841~1904) の最後の交響曲となった第 9 番新世界からはアメリカ滞在中の 1893 年に作曲された前年にニューヨークのナショナル音楽院の初代院長に招かれて渡米したドヴォルザークは都会の喧騒や冬の厳しい寒さに戸惑いながらも新しい土地で新たな創作意欲を駆り立てられた当地で知った黒人霊歌やアメリカ先住民の歌や民謡に触れるう頃からみられるが実際の作曲は 07 年から翌年にかけて第 6 番田園とともちにアメリカの音楽への興味も広がっていったに集中的に行われた 02 年に精神的な危機を克服して以来個性的な傑作の数々ドヴォルザークは自作にこれらの要素を取り入れるが民謡の旋律をそのままが生み出されたがこれらの交響曲はそのひとつの到達点といえるだろう第 5 引用するのではなくアメリカ的な素材にスラヴ的な情熱を融合させて用いた番ではこの強烈な印象を残す運命動機が様々なかたちで各楽章に現れ交響この交響曲の中間の二つの楽章はロングフェローがアメリカ先住民の神話的英曲全体を統一するそしてこの動機を中心とする闘争的な性格と後半では闇か雄を扱った長編物語詩ハイアワサの歌から着想を得ていて自然や人間の深いら光へという最終的に勝利へ至る道筋が音楽で表現されることになった感情に分け入るような詩を通してボヘミアへの熱い思いを募らせた第 1 楽章アレグロコンブリオ運命動機が次々とたたみかける第 1 主題と第 1 楽章アダージョ ~ アレグロモルトゆるやかな序奏に続き力強い主部ではホ穏やかな第 2 主題によるソナタ形式緊迫した音楽が展開されるなか再現部でルンの鋭いリズムが特徴的な第 1 主題が示されるフルートとオーボエのボヘミアのオーボエの旋律が浮かび上がるとふと流れが止まった印象を与えるひなポルカを思わせる主題やフルートによる鄙びた味わいの第 2 主題を加えて展開される第 2 楽章アンダンテコンモート第 1 楽章の緊張がほぐれる優しい主題で第 2 楽章ラルゴ有名な旋律がイングリッシュホルンでしみじみと歌われる始まる副主題を含む主題部に五つの変奏が続く中間部は管楽器がコントラバスのピッツィカートとともに歌いヴァイオリンの豊第 3 楽章アレグロ低音の弦楽器の湧き上がるような主題とホルンによる運かな旋律も印象的である命動機の変形を用いたスケルツォ楽章明朗な中間部トリオを挟み最後は第 3 楽章モルトヴィヴァーチェティンパニとトライアングルの強打で開始さ弱音のティンパニの連打に導かれて切れ目なく終楽章に突入するれる民俗舞曲風の音楽主題が様々な楽器に受け渡され木管楽器が主体となる第 4 楽章アレグロ音楽は短調から長調へと移り闘争から勝利へ導かれる中間部は軽やかに歌われるその勝利を強調するかのようにこの終楽章で初めて 3 本のトロンボーンピッコロ第 4 楽章アレグロコンフオーコ弦楽器の序奏の後トランペットとホルンコントラファゴットが採用された力強い第 1 主題と運命動機に由来する第 2 主題が提示される展開部で第 3 楽章の主題が現れ一瞬過去の闇を回想するがによる強烈な第 1 主題とクラリネットによる穏やかな第 2 主題が現れる展開部ではこれまでの三つの楽章の主題が回想され壮大なクライマックスへと向かう最後は長大なコーダで全曲を堂々と締めくくる柴辻純子音楽評論家柴辻純子音楽評論家作曲 :1807~08 年 / 初演 :1808 年 12 月 22 日ウィーン / 演奏時間 : 約 31 分作曲 :1893 年 / 初演 :1893 年 12 月 16 日ニューヨーク / 演奏時間 : 約 40 分楽器編成 / フルート 2 ピッコロオーボエ 2 クラリネット 2 ファゴット 2 コントラファゴットホルン 2 楽器編成 / フルート 2( ピッコロ持替 ) オーボエ 2( イングリッシュホルン持替 ) クラリネット 2 ファゴット 2 10 トランペット 2 トロンボーン 3 ティンパニ弦五部ホルン 4 トランペット 2 トロンボーン 3 チューバティンパニ打楽器( トライアングルシンバル ) 弦五部 11

6 メンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲ホ短調作品 64 ドヴォルザークチェロ協奏曲ロ短調作品 104 ドイツロマン派を代表する作曲家フェリックスメンデルスゾーン (1809~ 47) 20 歳の時にマタイ受難曲の復活演奏をしてバッハ再評価に貢献し 1835 年にはライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者に就任そして 43 年にライプツィヒ音楽院を創設するこの作品が構想されたのは 1838 年であるしかしベルリンの宮廷楽団の楽アントニンドヴォルザーク (1841~1904) はボヘミアの出身で若い頃は楽団のヴィオラ奏者として活動していたブラームスに見出されたのちスラヴ舞いしずえ曲集によって国際的に知られるようになる後期ロマン派のスタイルを礎としそこにボヘミアの民俗的な表現を取り入れ親しみやすい独自の作風を確立した米国ナショナル音楽院の院長の職に就くために 1892 年から 95 年までニュー長に就任するなど多忙を極め創作は断続的であったゲヴァントハウス管弦楽ヨークで暮らすことになったドヴォルザークその間にボヘミア出身のチェロ奏団のコンサートマスターフェルディナントダーヴィトに助言を受けながら作曲を進め 45 年 3 月に初演を果たすその際メンデルスゾーンは病気療養中のため彼の弟子で同楽団副指揮者ニルスゲーゼが指揮台に立ちダーヴィトがソリストを務めた第 1 楽章ではオーケストラによる長い前奏を置かずに独奏ヴァイオリンによって音楽が始まり展開部から再現部の間にカデンツァを挟むまた三つ者ハヌシュヴィハンからチェロ協奏曲の作曲を依頼される 94 年 11 月この作すいこう品の創作に着手したドヴォルザークは翌年 2 月にいったん書き上げさらに推敲を加えて 6 月に最終的な完成に至った初演はドヴォルザークの指揮そしてレオスターンのチェロ独奏により 96 年にロンドンで行われたアメリカ滞在中のドヴォルザークの作品の多くにはアメリカの民謡や歌曲が取の楽章を続けて演奏するなど当時にしては画期的な試みがさまざまに見られるり入れられているしかしこの協奏曲は祖国ボヘミアへの郷愁を強く感じさせる第 1 楽章弦楽器による 2 小節の序奏に導かれ独奏ヴァイオリンが哀愁に満ちドヴォルザークがアメリカから帰郷した 95 年彼の初恋の人で義姉にあたるヨゼた第 1 主題を奏でてゆく独奏ヴァイオリンの華やかな演奏技巧の生かされたソフィーネコウニツォヴァーが亡くなってしまう彼女はドヴォルザークの歌曲私ナタ形式による楽章にかまわないでを好んでいたので第 2 楽章中間部と第 3 楽章コーダに彼はこ第 2 楽章第 1 楽章から鳴り響くファゴットの持続音にいざなわれ 8 小節の序奏の歌曲の一部を引用するとりわけ第 3 楽章のコーダは彼女が亡くなった後に書に続いて独奏ヴァイオリンによる主題が現れる 3 部形式に基づいた音楽は優き換えられておりドヴォルザークの哀しみや故郷への愛が込められているあふ美な情趣に満ち溢れている第 1 楽章曲の冒頭にクラリネットが奏でる主要主題と強奏によるトゥッティに続第 3 楽章ホ短調の序奏には第 2 楽章中間部のモティーフが用いられており前いて示されるホルンによる表情豊かな副主題を軸に独奏チェロが華麗な妙技をせ楽章と緊密に結びついているホ長調に転じると二つの主題が競り合うように繰り広げていく展開し華麗なフィナーレを彩る第 2 楽章 3 部形式に基づき木管楽器が歌い上げる牧歌的な旋律が印象的な道下京子音楽評論家主部ののちト短調の中間部では表情が一変する美しい叙情性に満ち満ちた音楽第 3 楽章自由なスタイルのロンド形式で前述したコーダが付加されている道下京子音楽評論家作曲 :1844 年 / 初演 :1845 年 3 月 13 日ライプツィヒ / 演奏時間 : 約 26 分作曲 :1895 年 / 初演 :1896 年 3 月 19 日ロンドン / 演奏時間 : 約 40 分楽器編成 / フルート 2 オーボエ 2 クラリネット 2 ファゴット 2 ホルン 2 トランペット 2 ティンパニ楽器編成 / フルート 2( ピッコロ持替 ) オーボエ 2 クラリネット 2 ファゴット 2 ホルン 3 トランペット 2 12 弦五部独奏ヴァイオリントロンボーン 3 チューバティンパニ打楽器( トライアングル ) 弦五部独奏チェロ 13

7 チャイコフスキーピアノ協奏曲第 1 番変ロ短調作品 23 メンデルスゾーン序曲フィンガルの洞窟作品 26 定期ピョートルイリイチチャイコフスキー (1840~93) は西欧の音楽語法を土台にウクライナの民謡などを融合し独自の透明で優美な表現を確立した法務省に勤務したものの音楽を志して 1861 年にアントンルビンシテインがサンクトペテルブルグに開設した音楽学校で専門教育を受ける卒業後はアントンの弟ニコライがモスクワに創設した音楽院へ作曲の教師として赴任したチャイコフスキーは 3 曲のピアノ協奏曲を手掛けている本日演奏される第 1 番は 1875 年 2 月に書き上げられた彼はニコライルビンシテインに初演を依頼したところニコライは形式や調性の選択などの点での不器用さを指摘し作品を批判するドイツロマン派の代表的作曲家フェリックスメンデルスゾーン (1809~47) が残した演奏会用序曲の中で最も親しまれている 1 曲 10 代で多数の作品を完成した早熟の天才メンデルスゾーンは 20 歳時の1829 年 3 月ベルリンにてバッハのマタイ受難曲の復活上演を成し遂げたそして直後の 4 月に初めてイギリスを訪問しロンドンで自作の指揮やピアノ演奏を披露さらには 7 月末から3 週間にわたるスコットランド旅行を行い北西沖の大西洋にあるヘブリディーズ諸島スタッファ島のフィンガルの洞窟を含むを訪れた本作はその際の印象に基づく音楽であるそこでチャイコフスキーは指揮者で名ピアニストのハンスフォンビューロー着想されたのは旅行中の 29 年 8 月だったが本格的な作曲は 30 年秋に開始されにこの曲の初演を依頼するとビューローは作品を絶賛同年 10 月にボストンで同年 12 月に旅行先のローマで完成改訂が加えられた後の 32 年 5 月 2 度目の初演された後作品には修正や改訂が施され現在演奏されているピアノ協奏訪問となったロンドンで自身の指揮により初演されただがメンデルスゾーン曲第 1 番も改訂稿である第 1 楽章において長大な導入部を取り入れ誰もがは 35 年の総譜出版までに再三改訂を行いタイトルも二転三転したそのためヘ聴いたことのある有名なメロディが現れるが主部で回帰されることはない何とブリディーズ諸島とフィンガルの洞窟が併用されることになり日本では後者言っても魅力は超絶技巧的なピアノパートの妙技である分厚い和音やオクタの名で広まったが欧米では作曲者の最終的な意向とみられる前者がメインターヴ奏法など当時の新しいピアノ奏法が随所に用いられヴィルトゥオーソ協奏イトルとなっているけんらん曲を代表する絢爛豪華な作品であるすなわち本作は奇怪な形をしたフィンガルの洞窟そのものの描写音楽ではなく第 1 楽章堂々とした風格の長い導入部の後変ロ短調のソナタ形式による主部洞窟を含むヘブリディーズ諸島や海全体の雰囲気を表現した音画というべきが続くほうふつ楽曲波の動きや嵐など具体的な光景を彷彿させる場面もまじえながら描いたそかんじょ第 2 楽章夢幻的な雰囲気の緩徐楽章中間部ではフランスのシャンソンからのの技法は実に見事でワーグナーも第一級の風景画家と賞賛した引用をヴィオラとチェロが奏でる曲はアレグロモデラートロ短調ソナタ形式波を思わせる低音の第 1 主第 3 楽章オーケストラの前奏に続きウクライナ民謡をとり入れたロンド主題題で始まり木管楽器のなめらかなフレーズを挟んでファゴットとチェロで広がりをピアノが提示するこの主題はのちに現れるヴァイオリンによる変ニ長調の副のある第 2 主題が奏される第 1 主題を中心に盛り上がりを増していきクライマ主題とともに緊密に展開し圧倒的なクライマックスを形成するックスを形成後両主題が再現され力強い終結部に至る道下京子音楽評論家柴田克彦音楽ライター作曲 :1875 年 / 初演 :1875 年 10 月 25 日ボストン / 演奏時間 : 約 32 分作曲 :1830 年 / 初演 :1832 年 5 月 14 日ロンドン / 演奏時間 : 約 10 分楽器編成 / フルート 2 オーボエ 2 クラリネット 2 ファゴット 2 ホルン 4 トランペット 2 トロンボーン 3 楽器編成 / フルート 2 オーボエ 2 クラリネット 2 ファゴット 2 ホルン 2 トランペット 2 ティンパニ 14 ティンパニ弦五部独奏ピアノ弦五部 15 メンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲ホ短調の楽曲紹介は 12 ページをご覧ください

チャイコフスキー交響曲第 6 番ロ短調作品 74 悲愴ロシアの大家ピョートルイリイチチャイコフスキー (1840~93) 最後の作品にして古今の交響曲の中でも上位の人気を誇る1 曲 1892 年末に着想後 93 年に入って本格的に着手され同年 8 月末に完成 10 月 28 日作曲者の指揮によりペテルブルグで初演されたところが彼は 11 月 2 日にコレラを発症し 4 日後の 6

8 チャイコフスキー交響曲第 6 番ロ短調作品 74 悲愴ロシアの大家ピョートルイリイチチャイコフスキー (1840~93) 最後の作品にして古今の交響曲の中でも上位の人気を誇る1 曲 1892 年末に着想後 93 年に入って本格的に着手され同年 8 月末に完成 10 月 28 日作曲者の指揮によりペテルブルグで初演されたところが彼は 11 月 2 日にコレラを発症し 4 日後の 6 日に世を去ったこうした経緯とアダージョラメントーソ ( 悲しく悼んで ) のフィナーレに象徴される曲の悲劇性が相まって死を予感した作品や自殺に至った作品との見方がなされることになり 20 世紀後半にはある音楽学者が出した同性愛醜聞の隠匿のため秘密会議にて自殺を強要されたとの見解が定説になりかけたこともある ( 現在死因は病気説が主流 ) 曲自体はやはり悲愴感が強く特にフェルマータの付いた休符で消えていく終結は人生の最期を想起させなくもないただし当時の交響曲では異例の第 4 楽章のみならず曲調が激変する第 1 楽章珍しい 5/4 拍子のワルツの第 2 楽章南イタリアの舞曲タランテラのリズムを用いてスケルツォと行進曲を合体させた第 3 楽章と全楽章がユニークな特徴を備えており見方を変えれば新機軸を全面的に打ち出した意欲作ともいえるあんうつ第 1 楽章アダージョアレグロノントロッポ暗鬱な序奏からヴィオラとチェロが第 1 主題を奏する主部へ移り激しさを増した後甘美な第 2 主題が登場激烈な爆発に始まる展開部を経て静かに終結する第 2 楽章アレグロコングラツィア変則的なワルツ 2+3 拍子の不安定感もあってどこか暗い影を宿している第 3 楽章アレグロモルトヴィヴァーチェ細かな動きに始まりダイナミックな行進曲となって高揚を続ける第 4 楽章フィナーレアダージョラメントーソ悲痛な主題を中心とした終曲中間部は陶酔的でもある柴田克彦音楽ライター 16 作曲 :1893 年 / 初演 :1893 年 10 月 28 日 ( ロシア暦 16 日 ) ペテルブルグ / 演奏時間 : 約 46 分楽器編成 / フルート 3( ピッコロ持替 ) オーボエ 2 クラリネット 2 ファゴット 2 ホルン 4 トランペット 2 トロンボーン 3 チューバティンパニ打楽器( 大太鼓シンバル銅鑼 ) 弦五部

今月のマエストロ今月のマエストロMaestro of the month 人気上昇中新鋭指揮者の筆頭格三大交響曲に期待の初登場川瀬賢太郎 Kentaro Kawase Maestro of the month 深い音楽性と的確なタクト信頼を集める最高の職人芸円光寺雅彦 Masahiko E

今月のマエストロ今月のマエストロMaestro of the month 人気上昇中新鋭指揮者の筆頭格三大交響曲に期待の初登場川瀬賢太郎 Kentaro Kawase Maestro of the month 深い音楽性と的確なタクト信頼を集める最高の職人芸円光寺雅彦 Masahiko E AUGUST CONCERTS 8 月の演奏会読響サマーフェスティバル 2014 三大交響曲読響サマーフェスティバル 2014 三大協奏曲 8.16 土サントリーホール /14 時開演 8.20 水サントリーホール /18 時 30 分開演 YNSO Summer Festival Three Greatest Symphonies YNSO Summer Festival Three Greatest