学校健診ソフト取扱説明書 学校健診ソフト 目次 Page 初めに 2 健診ソフトウエアの概略 3 参照 : # 学校検診メニュー 4 組編成表 ( 入力補助ファイル 1) 8 身長体重入力表 ( 入力補助ファイル 2) 12 学校健診プログラム 15 健診保存 ( 年度 - 健診保存 健診保存 )

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1 学校健診ソフト 目次 Page 初めに 2 健診ソフトウエアの概略 3 参照 : # 学校検診メニュー 4 組編成表 ( 入力補助ファイル 1) 8 身長体重入力表 ( 入力補助ファイル 2) 12 学校健診プログラム 15 健診保存 ( 年度 - 健診保存 健診保存 ) 25 異常群抽出プログラム 28 成長曲線プログラム 33 子供の健康管理プログラム-Excel 原票 との互換 Excel 原票自動作成 41 Excel 原票から異常群抽出 42 時系列化プログラム 45 1

2 初めに 平成 26 年に学校保健安全法施行規則が一部改正され 身長 体重成長曲線の積極的な活用が促されました 平成 27 年には 日本学校保健会から 児童生徒の健康診断マニュアル ( 改訂版 ) が出版 成長曲線 肥満度曲線が描ける 子供の健康管理プログラム というソフトウエアの CD が添付され 全国の学校に無償配布されました この CD のソフトウエアを操作するのは学校であり 主に養護教員が担当することになります 成長曲線を利用するにあたり 養護教員から相談を受けるのは学校医ですので 私も一学校医として ソフトウエアの内容を理解する必要に迫られました この配布ソフトウエアは成長曲線を描くために作成されたものですが 応用版もあり 成長異常群の解析もできます しかし実際に操作してみますと 操作する側に非常に強い負担がかかることに気付きました 操作に時間がかかりすぎるということが最大の問題です プログラムの構造上 処理速度を高める工夫ができそうになく 一から すなわちプログラムの初期設計から始めることになりました 先ず 学校健診プログラム で 春秋の健診時に必要なチェックリスト ( 身長 SD 肥満度を表示 ) を作成できるようにしました これをデータベースに見立て 直接入力はデータベースを壊す恐れがあることから 入力補助プログラムを2つ ( 組編成表と身長体重入力表 ) 作りました 成長曲線作成は 鈴木資氏のプログラムを応用 改変し 成長曲線プログラム としました この2つをつなぐのは 異常群抽出プログラム で 学校健診プログラム から異常群の検出 データ抽出を行い 成長曲線プログラム にデータ転送します 次に取り組んだのは 学校医にも使えるプログラムです これには 子供の健康管理プログラム のデータ入力表である Excel 原票 を利用することにしました 先ず養護教員が 学校健診プログラム と保存データから Excel 原票 を一瞬で作成し 学校医に Excel 原票 を提供します 学校医は Excel 原票から異常群抽出 プログラムを用いて 1クリックで Excel 原票 を取り込み 異常群の検出 抽出 統計処理を行うことができます 抽出データは 一瞬で 成長曲線プログラム に転送され描画できます また 時系列化プログラム を用いて 1クリックで Excel 原票 を取り込んで 全員のデータを一瞬で 成長曲線プログラム 転送できます 作り始めてみると 多くの困難に遭遇しました あれもこれもと思っているうちに 気が付くと 2 年以上か かっていましたが なんとかここまでこぎつけることができました 健診という仕事に 少しでもお役に立て れば幸いです 平成 31 年 5 月改訂 医学博士高橋泰生 2

3 健診ソフトの概略 エクセルの準備ソフトウエアを起動する前に エクセルの マクロの設定 を無効から有効に変更します メニューバーの 開発 - マクロのセキュリティ を選択し すべてのマクロを有効にする にチェックを入れてください 構成春と秋の学校健診では 身長 体重の異常 すなわち高 低身長 肥満 ( やせ ) の有無 成長曲線 肥満度曲線の描出が要求されます そこで 3つの主要プログラムから成る学校健診用ソフトを開発しました 学校健診用ソフトの概略を 以下の図に示します 3 つとは 学校健診プログラム 異常群抽出プログラム 成長曲線プログラム です このうち 学校健診プログラム は ソフトのデータベースに相当します データベースへの入力は外部の補助プログラムで行います その一つが 組編成表 であり クラス編成と 学籍簿 (ID) 作成 生年月日入力を行います 他の一つが 身長体重入力表 であり 春 ( 秋 冬 ) の身長体 重入力です プログラムの起動例えば 健診年度が 2018 年の場合は プログラム名のうしろに 2018 と西暦年が付きます (2019 年ならば 年ならば 2020 です) 組編成表 2018 身長体重入力表 2018 学校健診プログラム E2018 小学校用学校健診プログラム JS2018 中学校 高校用異常群抽出プログラム 2018 成長曲線プログラム 2018 それぞれ 組編成表 2018 身長体重入力表 2018 学校健診プログラム E2018 学校健診プログラム JS2018 異常群抽出プログラム 2018 成長曲線プログラム 2018 と名付けて運用します ホームページからダウンロードしたカタカナ名は 起動すれば自動的に元の漢字 カナ名に戻ります なお マニュアルの説明文では 西暦年の 2018 は省略して記述することになります 3

4 # 学校検診メニュー ソフトウェア全体のガイダンスのために # 学校検診メニュー を作成しました 各プログラムの入力の方法や連携など いろいろな機能を示します # 学校検診メニュー を起動すると 以下のように質問が出ます 初めに 回答ボタンをクリックして以下の質問にお答えください ( 毎年更新 ) " 質問 1 学校健診ソフトは何年度版ですか? 質問 2 小学校ですか 中 高の学校ですか?" 質問への回答ボタンをクリックして 年度と学校種別を選ぶと 初画面に入力されます 途中で 以下のようにユーザ名を尋ねられますので 入力します 4

5 # 学校検診メニュー 初画面 初画面に プログラム間の連携 を示します それぞれのバーをクリックすると 使用するファイルが表示された場所に移動します 初めの 2 つは 入力が必要なプログラムとその連携です 1) 組編成表と学校検診プログラム ( 入力が必要 ) 2) 身長体重入力表と学校健診プログラム ( 入力が必要 ) 5

6 1) 2) の入力ができますと あとは 以下で説明しますようにプログラムを操作するだけです 3) 学校健診プログラムでできること 4) 異常群抽出プログラムでできること ( 成長異常群を検出し 成長異常児の成長曲線を描く ) 5) 成長曲線プログラムでできること 6) 時系列化プログラムでできること (Excel 原票から成長曲線を描く ) 7) 最初の導入時の学校健診プログラムの作成 8) 前年度から引き継ぎ時の学校健診プログラムの作成 異常群抽出プログラムは 学校健診プログラム とその保存版 年度 - 健診保存 ファイルから成長異常群の抽出を行います 抽出された異常群は解析され いくつかの異常群に分けられてその頻度などが統計処理されます また時系列のデータは 成長曲線プログラム に転送され 各種グラフを描くことができます 6

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8 組編成表取扱説明書 Ⅰ. 目的 学校健診プログラム は ソフトのデータベースに相当します データベースの中での操作は 操作中にデータを壊す可能性がありました そこで 入力は外部の補助プログラムで行うこととしました その一つが 組編成表 であり クラス編成と学籍簿(ID) 作成 生年月日入力を行います Ⅱ. 組編成表 の操作起動方法 1) エクセルメニューの ファイル をクリックします 2) 健診ソフト のフォルダにある 組編成表 を選び 起動します いずれの場合も 次に以下の初画面が表示されます 小学校 中学校 高校 高専 兼用です 最初の行に 最終 同期年月日 の表示がありますが 以下の 同期 ( 処理 1) を行うと更新されます 注 ) ボタンには 緑 青 赤の 3 種類があります 表にあるように 緑は画面移動ボタン 赤はデータを書き換えるマクロ実行赤ボタン オレンジ色はデータ転送ボタンです 赤のボタンをクリックすると 入力内容の変更について確認画面が出ます 変更しない場合は 閉じれば変更はされません 処理 1) 学校健診プログラムと同期する ボタンをクリック ボタンをクリックすると 次のような画面が出ます 8

9 同期しない場合 閉じる を選択して 初画面に戻ります 入力しない場合や 複数人での入力の場合などは 同期は不要ですので閉じます 同期する場合 入力したデータを転送 または 入力の準備 のいずれかにチェックを入れます 次に 参照ボタンをクリックして ファイル 学校健診プログラム を指定し 実行ボタンをクリックします 通常は 先ず 入力の準備 にチェックをして 学校健診プログラム と同期します 入力が終われば 入力したデータを転送 にチェックをして 再度 学校健診プログラム と同期します すなわち a. 入力したデータを転送 このファイル 組編成表 に 新しく入力されたデータがある 状態です 転送先の 学校健診プログラム からのデータ取込はありません b. 入力の準備 このファイル 組編成表 に 学校健診プログラム からデータ取込が行われます 学校健診プログラム にデータがあれば すべて取込が行われ 内容を一致させます 同期する学校健診プログラムには 全くの新規でない場合は 小学校用では小学 2 年から小学 6 年までの学籍簿があります 学籍番号 氏名 ふりがな 性別 生年月日が 組編成表 に書き込まれます 注意! 学校健診プログラム が白紙の場合は データなしが取込 すなわち データがすべて消去されます 間違って消去した場合は 組編成表 を保存せず終了し 再起動してください 注 ) 初画面の 生徒数拡張 赤色ボタン学年の生徒数を設定します ( 全学年の中で 最高人数の学年の生徒数に合わせます ) 初期設定は 100 人です 予想される転入生 転出生を加味して 余裕を持って設定してください 学校健診プログラムと同期する ボタンをクリックすると 不足する場合は生徒数を拡張するように指示が出ます 生徒数拡張 赤ボタンをクリックすると 以下の画面が出ますので 追加人数を入力します 9

10 処理 2) 組編成 1) 組編成 1 シートに入力組編成 1は 学年 1 すなわち新入生が対象です 組 氏名 ふりがな 性別を入力し 組番号順並べ替え ボタンをクリックします 2) 次に 学籍簿作成 ボタンをクリックします 学籍簿の情報を学年 1 にも反映しますか? と尋ねられますので はい (Y) をチェックします すると右の欄に 自動で ID 番号がふられ 学籍簿が作成されます また 学年 1 のシートにも ID 番号を含む学籍簿が転写されます 2) 組編成 2~6 シートに入力新規の場合は 組編成 1 と同様に入力します 継続の場合は 組編成 2~6 と 学年 2~6 シートには 学校健診プログラム から 学籍簿のデータが転送されています 10

11 組番号順並べ替え ボタンをクリックすると 組内番号が自動で割り振られます 注 ) 組編成は 組編成 1 組編成 2 組編成 3 組編成 4 組編成 5 組編成 6 と 6 年分が用意されています 小学校なら組編成 1~6 中学校なら組編成 1~3 高校 高専なら組編成 4~6 を用います 初画面のボタンをクリックすれば それぞれのシートに移動します 処理 3) 生年月日入力 ( 学年 1~6 シート ) 初画面 生年月日の入力 : いずれかのボタンをクリックして 各学年の入力表に画面移動します 例 ) 小学 5 年 高校 2 年 高専 2 年 ボタンをクリックすると 継続の場合は 図のようにすでに生年月日も含め 書込が終了しています 新規の場合 または継続の場合の 小学 1 年 高校 1 年 高専 1 年 は 生年月日が未入力です 生年月日入力ボタンを使うか 白枠に直接生年月日を入力して 修正 追加 ボタンをクリックします 最後に 生年月日データの一括転送 ボタンをクリックして データを転送します ( 転送先は 同期した 学校健診プログラム です ) 11

12 身長体重入力表取扱説明書 Ⅰ. 目的 学校健診プログラム は ソフトのデータベースに相当します データベースの中での操作は 操作中にデータを壊す可能性がありました そこで 入力は外部の補助プログラムで行うこととしました その一つが この 身長体重入力表 です なお 身長体重入力表 を使う前に 先に述べた もう一つの補助プログラム 組編成表 を用いて クラス編成と学籍簿 (ID) 作成 生年月日入力が必要です Ⅱ. 身長体重入力表 の操作起動方法 1) エクセルメニューの ファイル をクリックします 2) 健診ソフト のフォルダにある 身長体重入力表 を選び 起動します いずれの場合も 次に以下の初画面が表示されます 小学校 中学校 高校 高専 兼用です 最初の行に 最終 同期年月日 の表示がありますが 以下の 同期 ( 処理 1) を行うと更新されます 注 ) ボタンには 緑 青 赤の 3 種類があります 表にあるように 緑は画面移動ボタン 赤はデータを書き換えるマクロ実行赤ボタン オレンジ色はデータ転送ボタンです 赤のボタンをクリックすると 入力内容の変更について確認画面が出ます 変更しない場合は 閉じれば変更はされません 処理 1) 学校健診プログラムと同期する ボタンをクリック ボタンをクリックすると 次のような画面が出ます 12

13 同期しない場合 閉じる を選択して 初画面に戻ります 入力しない場合や 複数人での入力の場合などは 同期は不要ですので閉じます 同期する場合 入力したデータを転送 または 入力の準備 のいずれかにチェックを入れます 次に 参照ボタンをクリックして ファイル 学校健診プログラム を指定し 実行ボタンをクリックします 通常は 先ず 入力の準備 にチェックをして 学校健診プログラム と同期します 入力が終われば 入力したデータを転送 にチェックをして 再度 学校健診プログラム と同期します すなわち a. 入力したデータを転送 このファイル 身長体重入力表 に 新しく入力されたデータがある 状態です 転送先の 学校健診プログラム からのデータ取込はありません b. 入力の準備 このファイル 身長体重入力表 に 学校健診プログラム からデータ取込が行われます 学校健診プログラム にデータがあれば すべて取込が行われ 内容を一致させます 注意! 学校健診プログラム が白紙の場合は データなしが取込 すなわち データがすべて消去されます 間違って消去した場合は 身長体重入力表 を保存せず終了し 再起動してください 注 ) 初画面の 生徒数拡張 赤色ボタン学年の生徒数を設定します ( 全学年の中で 最高人数の学年の生徒数に合わせます ) 初期設定は 100 人です 予想される転入生 転出生を加味して 余裕を持って設定してください 学校健診プログラムと同期する ボタンをクリックすると 不足する場合は生徒数を拡張するように指示が出ます 生徒数拡張 赤ボタンをクリックすると 以下の画面が出ますので 追加人数を入力します 13

14 処理 2) 身長 体重の入力 1) 各学年 ボタンをクリックし 学年別シートに移動します 2) 各学年シートに 身長 体重を手入力します 例 : 小学 1 年 をクリックし 4 月の身長 体重を入力します 注 ) 入力には 直接白枠のデータ欄に入力するか または データ入力 ボタンをクリックします 入力画面として左に初画面が出ます 中央が健診月 組番号を選択した後の画面です 右が組内番号を入力し 選択 ボタンをクリックした後です 自動的に氏名 性別が出ますので 身長 体重を入力します 3) 学校健診プログラムへ入力データを学年別に転送 ボタンをクリックします 学年ごとに転送が行われます 全学年を一度に転送するには 学校健診プログラムへ入力データを一括転送 ボタンをクリックします 14

15 学校健診プログラム取扱説明書 Ⅰ. 目的春と秋の学校健診では 低身長の有無と 肥満 ( やせ ) の有無が要求されます このプログラムは 身長 体重を入力するだけで 身長の度合い (Z スコア ) と 肥満度( 村田式 ) を計算します またその結果を健診用資料として 春と秋の検診時にクラス別に印刷します Ⅱ. 構成 学校健診用ソフトの概略を 以下の図に示します 学校健診プログラム は 学籍簿 (ID) 作成 クラス ( 組 ) 編成 身長体重データを管理するデータベー スです また 健診用資料 ( 身長 Z スコア 肥満度 ) を印刷します そして 毎年データをまとめて 年度 - 健診保存 ファイルとして保存します 入力ですが データベースの中での操作は 操作中にデータを壊す可能性があります そこで 転入 転出 氏名変更の操作だけを残し 他の入力は外部の補助プログラムで行うことにしました 入力を補助する補助プログラムが2つあります 一つは 組編成表 で 起動するごとに 学校健診プログラム と同期して データが同一になるように設計されています 起動後に組編成を行えば 自動で学籍簿が作成され 各児童 生徒にIDが割り付けられます 生年月日入力もここで管理され 入力後は 自動で 学校健診プログラム に転送されます 他の一つは 身長体重入力表 です 同じく 起動するごとに 学校健診プログラム と同期して データ 15

16 が同一になるように設計されています 起動後に新たな身長 体重の入力を行えば 自動で身長 体重データ が 学校健診プログラム に転送されます 学校健診プログラム には 小学校版(6~11 歳用 ) と中学 高校 高専版 (12~17 歳用 ) があります 小学校版は 学校健診プログラム E 中学 高校 高専版は 学校健診プログラム JS です E は Elementary school の略 JS は Junior/Senior high school の略です 学期末保存時にそれぞれ 学校健診プログラム E ( または J ) ( は西暦年) とします 取扱説明書では 主に小学校版を用いて説明します 学校健診プログラム のデータを保存すると 年度 - 健診保存 ファイルができあがります 小学校であれば 1~6 年分が保存 同じフォルダに入れて利用されます 例えば フォルダ名を 健診ソフト とします いずれ 健診ソフト 2019 のフォルダには 年度 - 健診保存 として 2018 年度 - 健診保存 が入ります 後に述べる 健診保存 というプログラムがあり 健診保存 2017 健診保存 2016 を作れば 同様に過去データとして使えます Ⅲ. 学校健診プログラム の操作起動方法 1) エクセルメニューの ファイル をクリックします 2) 健診ソフト のフォルダにある 学校健診プログラム を選び 起動します ソフトを起動すると初画面が表示されます 注 1) ボタンには 緑 青 赤の 3 種類があります 緑は画面移動ボタン 青は処理説明ボタンです 注 2) 画面で移動した先にある赤いボタンは 自動でデータを書き換えるマクロ実行赤ボタンです 赤のボタンをクリックすると 入力内容の変更について確認画面が出ます 変更しない場合は 閉じれば変更はされません 16

17 中学 高校用の初画面は 高専の場合 高校 1 年 ( 高専 1) 高校 2 年 ( 高専 2) 高校 3 年 ( 高専 3) とします 高専 4 年は 現在取り扱いしていません 希望があれば検討します 前処理 1) 学年の生徒数設定学年の生徒数を設定します ( 全学年の中で 最高人数の学年の生徒数に合わせます ) 初期設定は 100 人です 予想される転入生 転出生を加味して 余裕を持って設定してください 途中で変更も可能です 赤 1 生徒数設定画面へ ボタンをクリックして 生徒数設定画面へ移動します 初期設定は一学年 100 人です 生徒数拡張 赤ボタンをクリックすると 以下の画面が出ますので 追加人数を手入力します 中学 高校版では 前処理 1) 学校体制 生徒数設定 として 学校体制の設定 ボタンがあります ( 中学校 高校 中高一貫校 高専 ) から 学校体制を選択します 前処理 2) 前年度データ取込 前年度データ取込画面へ ボタンをクリックして 画面を移動します 17

18 継続の場合は 前年度データ取込 ボタンをクリックします 新学期 新たに使用する前に 前年度の 年度 - 健診保存 ファイルから データを取り込みます 右の画面が現れます 参照 ボタンをクリックして 前年度の 学校健診プログラム を選択して データ取込 を行います 新規の場合は 前年度 4 月身長データ ボタンをクリックします 前年度の 年度 - 健診保存 ファイルがないため 健診保存 ファイルから 前年度 4 月身長データの み取り込みます 前年度からの成長速度を計算するための処理です 右の画面が現れます 参照 ボタンをクリックして 前年度の 健診保存 を選択して 前年度 4 月身長データ取込 ボタンをクリックします 主処理 A) 学籍簿 入力は 補助プログラム 組編成表 を用います 初画面の 学籍簿画面へ ボタンをクリックすると 以下の画面が表示されます 6 年 ~1 年の学籍簿が 以下の項目で入力されています 注 1)ID 設定新規の場合 学籍番号 (ID) が自動で割り当てられます ID は非常に重要です 年度が変わっても ID は変えられません ID を入力するだけで 6 年間のデータが一瞬で取り出せます 転出しても ID は残ります 途中で姓が変わっても ID は同じです 転入生は 学年の最後尾の番号が 順に振り当てられます 18

19 注 2) 学籍番号の桁数設定 学籍番号 (ID) は 先頭 2 桁が入学年度 ( 西暦年 ) の下 2 桁になります 例 )2011 年入学の学籍簿は 台になります すでに学籍番号が作られている場合も 自動で作成される ID 番号を使ってください 主処理 B) 組編成表 ( クラス分け表 ) 入力は 補助プログラム 組編成表 を用います 入力後に 初画面の 組分け表画面へ ボタンをクリックすると 以下の画面が表示されます 6 年 ~1 年の組分け表が 以下の項目で入力されています ふりがな 主処理 C) 身長 体重のデータ 入力は 補助プログラム 身長体重入力表 を用います 入力後に 1) 各学年 ボタンをクリックすると 学年別シートに移動します 例えば 小学 5 年 をクリックすると クラス別に 身長 体重に基づいて 身長の度合い (Z スコア ) と 肥満度 が計算されます 主処理 D) 春 秋の健診時データ印刷 クラス別に 健診時に必要なデータを印刷します 春 秋健診 ボタンをクリックして 各学年の春 秋健診シートに移動します 春健診 5 年 ボタンをクリックすると 19

20 赤 1 データ読込 ボタンをクリック 赤 2 春の健診印刷 ボタンをクリックし 印刷します 付 1) 転入生の取り扱い 転入生を 新たにクラスに組み込みできます 転入生処理画面へ ボタンをクリックすれば 以下の画面が表示されます 使い方は 画面に表示されていますが 1) 転入生処理 赤ボタンをクリックすると ポップアップメニューが出ます 20

21 2) 転入生の学年 組 氏名 ふりがな 性別 ( 男 =1 女 =2) 生年月日を 表に手入力します 転入処理 ボタンをクリックします 記録として エクセルのシートにデータが書き込まれます 追加があれば その都度入力し 転入処理 ボタンをクリックしてください 付 2) 氏名の変更 年度途中で名前が変わった場合 氏名変更ができます 氏名変更処理画面へ ボタンをクリックすれば 以下の画面が表示されます 使い方は 画面に表示されていますが 1) 氏名変更 赤ボタンをクリックします 2) ポップアップメニューに 対象者の学籍番号 学年を入力します 3) 旧氏名 性別 組 組内番号が自動でセットされますので 新氏名とふりがなを入力します ( 組内番号については 今年度中は変更できません ) 21

22 エクセルシートに 処理済データは記録として残ります 学年別シートでは 新氏名は青色で表示されます 付 3) 転出生の取り扱い 年度途中で生徒が転出した場合 転出処理ができます 転出生処理画面へ ボタンをクリックすれば 以下の画面が表示されます 使い方は 画面に表示されていますが 1) 転出生処理 ボタンをクリックします 2) ポップアップメニューに転出生の学籍番号 学年を入力します このとき自動で 組 出席番号 氏名 性別が表示されます 3) 確認後 転出処理 ボタンをクリックします 学年別シートでは 転出生の学籍番号 名前が赤色で表示されます 転出生は 今年度中はファイルからは削除されず 次年度からは削除されます 付 4) データ保存次年度用のファイルに取込するためのデータ保存ができます 元のファイル名は 学校健診プログラム 2016 などと 西暦年度を残します 上記ファイルで保存した保存データ名は 2016 年度 - 健診保存 になります データ保存画面へ ボタンをクリックすれば 以下の画面が表示されます 22

23 健診データ保存 赤ボタンをクリックすると 以下の画面が出ます 参照ボタンをクリック フォルダを指定して 保存 ボタンをクリックすると終了です 付 5) データまとめ 成長異常者の 区分別集計を行うことができます 基準値が前もって設定されていますが 白枠の中の基準値は変更ができます 春と秋の健診時に データ集計 赤ボタンをクリックすると 表に集計結果が得られます 印刷 ボタンをクリックすると集計のまとめが印刷できます 23

24 付 6) データまとめプログラムデータ 全バックアップ学校健診プログラムに大きな修正が行われた場合など すべてのデータを移行するためのものです 通常は使用することはありません 24

25 健診保存取扱説明書 Ⅰ. 目的新しく学校健診プログラムを導入するとき 前年度までの身長 体重データを使いたい これがこのプログラムを作成した理由です 1) 前年度の 健診保存 を作成し 新規作成した学校健診プログラムに 昨年 4 月身長データを取込します 例えば学校健診プログラム 2018 が新規導入であれば 健診保存 2017 を作成します 2) 異常群抽出プログラムを用いて 年度 - 健診保存 ファイルの代わりに 過去データの抽出ができます 例えば学校健診プログラム 2018 が新規導入であれば 健診保存 2012~2017 を作成します 健診保存 ファイルは 学校健診プログラムと同時に用いて 異常群を抽出 解析し 時系列データを作成 成長曲線を描くための過去データです 概略を以下の図に示します 学校健診プログラム は ソフトのデータベースに相当します 学校健診プログラム をデータ保存すると 自動で 年度 - 健診保存 ファイルが毎年できます データ抽出転送プログラム は それを過去データとして取込します しかし 新規に始める場合は 過去データとしての 年度 - 健診保存 ファイルを作ることができません そこで 年度 - 健診保存 の代用として使える 健診保存 ファイルを作成しました Ⅱ. 構成 健診保存 は 学校健診プログラム 2018 が現在とすれば 小学校では5つの 健診保存 を作ることになります すなわち 健診保存 2017 健診保存 2016 健診保存 2015 健診保存 2014 健診保存 2013 です 導入時には 健診保存 2017 が一つあれば成長曲線を描くことができます なお 健診保存 2017 では 成長曲線を描くために身長体重入力が必要なのは 小学校では 1 年 ~5 年だ 25

26 けです 6 年生はすでに卒業していますので 入力は不要です 同様に 健診保存 2013 では 入力も小学 1 年生のみです Ⅲ. 健診保存 ファイルの操作起動方法 1) エクセルメニューの ファイル をクリックします 2) 健診ソフト補助 のフォルダにある 健診保存 を選び 起動します 以下の初画面が表示されます 小学校 中学校 高校 高専 兼用です 注 ) ボタンには 緑 赤の 2 種類があります 表にあるように 緑は画面移動ボタン 赤はデータを書き換えるマクロ実行赤ボタンです 赤のボタンをク リックすると 入力内容の変更について確認画面が出ます 変更しない場合は 閉じれば変更はされません 処理 1) 起動時のポップアップメニューに従って 健診年度を入力します ( 画面白枠に自動入力 ) 処理 2) 初画面の 生徒数拡張 赤色ボタンをクリックします 学年の生徒数を設定します ( 全学年の中で 最高人数の学年の生徒数に合わせます ) 初期設定は 100 人です 生徒数拡張 赤ボタンをクリックすると 以下の画面が出ますので 追加人数を入力します 処理 3) 組 番 氏名 ふりがな 性別 学籍番号 月別身長体重を入力します 26

27 取り込まれた年度分のみの入力です 例えば 健診保存 2013 では 取り込まれる学籍簿は 1 年分のみで 入力も小学 1 年生のみを入力します 1) 初画面の 各学年 ボタンをクリックし 学年別シートに移動します 1) 各学年シートに 組 番 氏名 ふりがな 性別 学籍番号 月別身長体重を入力します 組 番の入力は なくても OK です 性別入力は ( 男 女 ) でも (1 2) でも使えます 9 月 1 月分の入力は なくても OK です 例 : 小学 1 年 の画面 処理 4) 名前を付けて保存 健診保存 と名前を付け変えて保存します ( は西暦年 ) 年度 - 健診保存 と同じように 過去データとして取り扱うことができます 注 ) ふりがな検索画面右に示すように 氏名 ふりがなだけで 性別 学籍番号が表示されます 他のプログラムは 学籍番号 (ID) でデータを検索しますが ここでは ID が不明ですのでふりがなで検索します 学籍簿のふりがなと 上記画面の表に入力されるふりがなは 空白スペースも含めて まったく同じでなければなりません 一文字でも異なると 性別 学籍番号が表示されません 注意してください ID 番号があれば 通常それだけですべての情報を検索できます このファイルだけは ふりがな ( ひらがな ) で情報を検索するシステムになっていますので ひらがなで統一する必要があります カタカナになっている場合は かな変換 シートで かな変換してください かな変換 シートへは 初画面の右下のボタンをクリックして移動します なお姓名ですが 漢字もひらがなも 姓と名の間には一文字分スペースを空けてください 27

28 異常群抽出プログラム取扱説明書 Ⅰ. 目的 学校健診用ソフトのまとめを 以下の図に示します 中央の異常群抽出プログラムは まず左側に示した 学校健診プログラム とその保存版 年度 - 健診保存 ファイルから成長異常群の抽出を行います ( なお 年度 - 健診保存 の代わりに 学校健診プログラム を経由せずに作成できる 健診保存 も使えます ) 抽出された異常群は 低身長 肥満 成長異常などに分類され 異常者は名前が列挙されます 列挙された異常者のデータは個々に時系列で並べられ 保存も出来ます 時系列のデータは成長曲線用データとなり 成長曲線プログラム に転送され 各種グラフを描くことができます Ⅱ. 操作起動方法 1) エクセルメニューの ファイル をクリックします 2) 健診ソフト のフォルダにある 異常群抽出プログラム を選び 起動します ( 起動時 初画面に年度を入力します ) 3) ソフトを起動すると初画面が表示されます 注 ) 起動後の初画面に 成長曲線プログラム名 を参照する白枠があります 通常 同じフォルダにある場合は 自動的にプログラムを感知し データ転送を行います データ転送時などでエラーが出た場合 この白枠の名前参照を行います 28

29 1 初画面に示すように 異常群検出と時系列データ抽出 転送が主な役目です その他 初画面の下方に サンプルデータへ ボタンがあり 脳腫瘍 内分泌疾患の症例が呈示されます また 抽出履歴 シートに移動すれば 抽出された個々人の時系列データが保存されています 処理 A) 異常群 ( 異常者 ) 検出異常群検出の対象ファイルは 学校健診プログラム と 6 年分の 検診保存 ファイルです 主な使用は 学校健診プログラム からの異常群検出です 異常群の内訳は 低身長 高身長群 ヤセ 肥満群 成長異常群です 1) 初画面の 学校健診プログラムから異常群検出へ ボタンをクリックします 2) 以下に示す 異常群検出シートに移動します 赤枠部分の説明 1) 学校健診プログラム選択 枠に 今年度分の 学校健診プログラム を指定します 2) 検索対象の健診期間が 春 秋 全 ( 春 秋 ) から選択できます 29

30 3) 異常者検出 ボタンをクリックします 身長 Z score の異常 肥満度の異常 成長速度 Z score の異常 それぞれの ID 番号と名前 性別 異常値が検出 列挙されます 4)ID 番号にカーソルを置いて このボタンをクリックすると データ抽出 転送 シートに ID 番号が入力されます 青枠部分の説明 1) 成長速度 Z score の異常 について検出基準は 成長速度 Z score の初期値 -4.0 以下 または成長速度 Z score の初期値 +7.0 以上としました 成長速度 Z score については 成長曲線プログラム で詳述しますが 成長速度 Z score と 身長 Z score 差 との間には非常に強い相関があり 某小学校の児童を対象に 私たちの求めた回帰式は 身長 Zscore 差 =0.088 成長速度 Zscore 相関係数 r=0.822 寄与率 67.6% でした いずれは正式な回帰式が内分泌学会で出されることを期待していますが それまでの参考です 回帰式から予測される 身長 Z score 差 を見ると 成長速度 Z score が 4.0 でも 身長 Z score 差は です 通常の SD( 身長や体重の SD) は ±2.0 で臨床的に問題になりますが 成長速度 Z score は 5.0 前後で臨床的に問題あり と考えた方がよいと思われます ( 私的見解であり参考まで ) 注 1) 検索対象とその基準値 が設定できます 異常者の検出基準は 低身長 Z score( 初期値 -2.0 以下 ) 高身長 Z score( 初期値 +2.0 以上 ) 病的肥満 肥満度 ( 初期値 +30% 以上 ) ヤセ 肥満度( 初期値 -20% 以下 ) 成長速度 Z score( 初期値 -4.0 以下 ) 成長速度 Z score( 初期値 +7.0 以上 ) です 抽出対象を変更する場合 白枠内の基準値を変更します 注 2) データクリア " をクリックすると初期値に戻ります 注 3) ID の連番作成 : 右側縦列に 最終選択 ID から ID 番号 氏名を連番で作成しています 注 4) データ抽出 転送 シートへ移動のみ ボタン データ抽出 転送 シートに移動しますが データのクリア ID 番号の入力はされません 処理 B) 時系列データ抽出転送 初画面の データ抽出 転送 シートへ ボタンをクリックして 以下に示す データ抽出 転送 シートに移動します 30

31 1) 健診保存ファイル選択 枠に 1~6 年分の 年度 - 健診保存 ファイルを指定します 新規の場合は 年度 - 健診保存 ファイルがありません そこで 健診保存 形式のファイルを作成します 右側の枠で ファイル検索を行い 選択します ( 健診保存の取扱説明書参照 ) 年度 - 健診保存 と 健診保存 の混在も可能です 2) 学校健診プログラム選択 枠に 今年度分の 学校健診プログラム を指定します 3) 入力は ID 番号のみです 異常群検出シートで ID 番号にカーソルを置き データ抽出 転送 シートへ ボタンをクリックすると データ抽出 転送 シートに ID が自動入力されます 4) 時系列データ抽出 ボタンをクリックします ID 番号だけで 氏名 性別 生年月日 データ ( 計測日 身長 体重 ) が抽出されます 検診保存 ファイル 1~6 年分と 学校健診プログラム からデータが抽出され 自動で時系列に並べ替えされます 5) 成長曲線プログラムへデータ転送 ボタンをクリックします データが転送され 成長曲線プログラム に画面移動します 処理その他 ) サンプルデータ シート 抽出履歴 シート 1) サンプルデータ シート 31

32 サンプル 1~5 ボタンをクリックすれば データが転送され 成長曲線が描出されます なお サンプルデータは ネット上 ( に掲載された ひとりひとりに成長曲線を描こう Vol.1-5 ( たなか成長クリニック院長 成長科学協会理事 日本成長学会理事長田中敏章先生から許可を得て転載しています 2) 抽出履歴 シート ID 番号 にカーソルを置き 成長曲線プログラムへデータ転送 ボタンをクリックすれば データが転送 され 成長曲線が描出されます 32

33 成長曲線プログラム取扱説明書 付 ) 時系列化プログラム Ⅰ. 目的学校健診用ソフトのうち 時系列に身長 体重データを入力して 成長曲線 肥満度曲線を自動で描画するためのソフトです 学校健診用ソフトのうち 異常群抽出プログラムからは抽出された異常児のデータを個人別に転送します また 時系列化プログラムからは学年別データを 後述する保存データシートに一括転送します 概略を 以下の図に示します Ⅱ. 操作 ソフトを起動すると初画面が表示されます 初画面には 白い入力枠とマクロボタンがあります マクロボタンについてボタンには 赤色 水色の 2 種類があります 赤色は自動でデータを書き換え 水色は画面移動します 赤のボタンをクリックすると 入力内容の変更について確認画面が出ます 変更しない場合は 閉じれば変更はされません 赤色ボタン 1) データ保存 : ボタンをクリックすれば 保存データ シートに データが保存 2) 入力データクリア : ボタンをクリックすれば 入力されたデータが消去されます 33

34 水色ボタン ( 画面移動用 ) 保存データシートへ 成長曲線 6 歳以上 肥満度曲線 成長速度 成長曲線 0~6 歳 BMI データ印刷へ 成長速度データ印刷へ 成長グラフ印刷 男女別 A データ入力 データ入力には 異常群抽出プログラム からの自動入力と 直接白枠に手入力する方法があります 異常群抽出プログラム からの自動入力 異常群抽出プログラム - 取扱説明書に詳述しています 直接白枠に手入力 1) 個人データ (ID ふりがな( 氏名 ) 性別 出生日) を入力し 計測日 身長 体重を 時系列に入力します 2) 父母の身長を入力すれば 目標身長が表示されます 以下にサンプルデータを示します 目標身長は 154.5cm となります ネット上では海外での数式が用いられていることが多く 156.5cm と ( 以下の図より+2cm 多く ) 表示されます 日本人小児の場合は +2cm 足しません B データの解釈 1) 計測日から 年齢 ( 歳 月 ) が表示 2) 身長 体重 年齢から 標準身長 身長 Z score 体重 Z score BMI 村田式および伊藤式の標準体重 肥満度が計算 ( 健康管理プログラムの肥満度曲線は 年齢を横軸 村田式肥満度 % を縦軸にグラフ化しています ) 3) 計測日の前後 2 点測定値から 成長速度 (cm/ 年 Z score 諏訪論文) が計算 成長速度 Z score から身長 Z score 差が予測できます ( 異常群抽出プログラム 4 頁で説明 ) 4) 身長 Z score から 身長 Z score 差 (MIN-MAX) の最大値が計算 健康管理プログラムの成長異常群 2 身長増加過多 4 身長増加不良 5) 肥満度 % から 肥満度 % 差 (MIN-MAX) の最大値が計算 健康管理プログラムの成長異常群 7 肥満度増加過多 9 肥満度減少過多 34

35 健康管理プログラムの成長異常群の基準は 身長 Z score では 1.0SD 以上の変化 肥満度 % 差では 20% 以上の変化 例 : 異常群抽出プログラム サンプルデータ 5 では 以下のような異常を示します C 身長 体重成長曲線初画面 : 成長曲線 6 歳以上 ボタンをクリックすると 標準身長 体重曲線グラフに 時系列の身長 体重がプロットされます グラフ表示は 性別を自動処理しています 左が SD 表示による曲線 右がパーセンタイル表示による曲線です 注 ) 旧パーセンタイル表示の成長曲線と 新 SD 表示の成長曲線について 一般社団法人日本小児内分泌学会下垂体 成長障害委員会 成長曲線管理委員会 の見解 ( 平成 28 年 10 月 ~) 1) パーセンタイル表示による曲線 35

36 教育現場で使用される成長曲線は パーセンタイル表示による曲線 (2000 年度乳幼児身体発育調査 学校保健統計調査データから作成 ) このパーセンタイル曲線は マイナスの値がないため 教育現場では用いやすい 2) 身長 体重の SD 表示による曲線 (SD 曲線 ) 平均からどれだけ乖離しているかで評価する医療現場では パーセンタイル表示による曲線は使いにくい そこで 身長 体重の SD 表示による曲線 (SD 曲線 ) が作成された ( 例えば -2.0 SD が 2.28 パーセンタイル -2.5SD が 0.62 パーセンタイル -3.0SD が 0.13 パーセンタイルと表現 ) 3) 旧 SD 曲線従来の身長 体重の SD 表示による曲線 ( 旧 SD 曲線 ) は 身長や体重が正規分布していると仮定して平均値と SD 値を算出 しかし 身長は正規分布に近いが体重は正規分布せず 4) 新 SD 曲線新 SD 曲線は パーセンタイル曲線と同様に 2000 年度データをもとに作成 2000 年度データを新しい正規化方法 (LMS 法 ) を用いて ブロックに分けてひとつひとつ正規分布化し 歪み ばらつき ゆらぎを修正して より正規分布に近い形に変換した後に 平均値と SD 値を算出 正規分布に近い分布を示す身長は旧 SD 曲線とほぼ同じ 正規分布を示さない体重は旧 SD 曲線の間に明らかな差がある 追記 : 新 SD 曲線は男女別に 2 歳まで 6 歳までおよび 18 歳までの成長曲線が用意 6 歳までおよび 18 歳までの成長曲線には 新たに -2.5SD と-3.0SD の曲線も記入 -2.5SD と-3.0SD の曲線は LMS 法で作成されたものでなく 小児慢性特定疾病の成長ホルモン治療開始基準の身長基準表に合わせて作成 D 伊藤式 性別 身長別 標準体重による肥満度曲線 初画面 : 肥満度曲線 ( 伊藤式 ) ボタンをクリックすると 肥満度判定曲線 シートに移動します グラフには 時系列の体重がプロットされています 性別は自動処理 左が幼児用 ( 身長 70~120cm) 右が学童用 ( 身長 101~184cm) です 36

37 伊藤式 性別 身長別 標準体重による肥満度曲線 について 日本成長学会 日本小児内分泌学会合同標準値委員会が 問題点と見解を述べている ( 問題点 ) 村田式 性別 年齢別 身長別標準体重 よりも全般的に標準体重値が低く 肥満の出現率を過大評価している可能性がある 伊藤式 性別 身長別 標準体重による肥満度曲線 について 日本成長学会 日本小児内分泌学会合同標特に 13 歳以降の 140~150cm の低身長群では肥満度を過大評価する点には注意が必要である 準値委員会が 問題点と見解を述べている 思春期発達段階の違い等に基づく 年齢による体型の差は 考慮されない ( コメント ) 標準的な集団としての評価や疫学的な評価には 村田式 性別 年齢別 身長別標準体重 を用いた肥満度評価の方が優れていると思われる 個人の肥満度の変化の評価には 伊藤式肥満度は グラフ化すると視覚的に判定しやすく 縦断的な評価を行いやすい 日本成長学会 日本小児内分泌学会合同標準値委員会 E その他の曲線 ( 成長速度 BMI 曲線 6 歳未満児の成長曲線 ) 1) 初画面 : 成長曲線 0~6 歳 ボタンをクリックすると 横断的標準身長 体重曲線 (0~12 ヵ月 ) と同 (0~6 歳 ) のシートに移動します グラフ表示は省略 37

38 2) 初画面 : 成長速度 ボタンをクリックすると 成長速度曲線が得られます 性別は自動処理 成長速度曲線 ( 左が 0~6 歳 右が 0~18 歳 ) 成長速度は新生児が最も速く 1 年で約 25cm 成長します その後は 年齢とともに低下しますが 思春期に なると成長にスパートがかかり 最も伸びる時期には 男子は約 10cm/ 年 女子は約 8cm/ 年 伸びます スパートの始まりは 女子が約 9 歳 男子が約 11 歳です 3) BMI シート 初画面 : BMI ボタンをクリックすると 成長速度曲線が得られます 性別は自動処理 BMI 曲線成人では BMI 値は有用ですが 小児期は BMI パーセンタイル曲線を指標に使います 38

39 4) 成長グラフ印刷 男女別 シート初画面 : 成長グラフ印刷 男女別 ボタンをクリックすると プロットされていない男女別の成長グラフに移動します 印刷 1 ページ目が女子 2ページ目が男子です 軽度 ~ 中等度肥満 ヤセなど 受診を勧めるほどではないが経過観察が必要な生徒には この成長グラフを印刷して渡し 家庭で管理をします F データ保存 1) データ入力後 データ保存 赤ボタンをクリックすれば 保存データシート に データが保存されま す サンプルデータ 5 の場合を示すと 画面の データ保存 赤ボタンをクリックして 保存確認の OK ボタンをクリックします 初 データは 保存データシート に保存されます 2) 保存されたデータを見るためには 初画面の 保存データシートへ ボタンをクリックします 以下は 保存データシートの画面です 保存されたデータは Data No. が付けられて 一行におさめられています 3) 保存されたデータは再セットできます 方法は 画面右に記述していますが Data No を選択 の 0 を 1 にして 入力データ再セット ボタンをクリックします サンプルデータ 5 の成長曲線が すぐに描かれます なお No.0 はサンプルデータです 4) 時系列化プログラムからは学年別にデータが転送されてきます すべての学年で ID 順に取り込まれていますので Data No を選択 または ID 番号にカーソルを置いて 入力データ再セット ボタンをクリックします 5) 同じ ID 番号のデータが 春 秋で保存される場合があります この場合 ID 番号を セル I2 に入力して ID で検索 ボタンをクリックします 最終測定日の ID 番号にカーソルを置いて 入力データ再セ 39

40 ット ボタンをクリックします G データ印刷データ入力後 初画面の データ印刷へ または 成長速度データ印刷へ ボタンをクリックして 画面移動します 印刷画面 1: データ印刷へ は 身長 体重の成長曲線 肥満度曲線が印刷できます 印刷画面 2: 成長速度データ印刷へ は 身長の成長曲線 成長速度曲線 肥満度曲線が印刷できます 印刷画面その他 1: 成長曲線 SD 表示 % 表示 印刷画面その他 2: 初画面右上の 成長グラフ印刷 - 男女別 正常範囲内の各個人に 無記入の成長曲線を配布できます いずれも 印刷 ボタンをクリックすれば 個人データの印刷プレビューが出ます 学校の場合 印刷して家族に渡し 医療機関の受診を勧めます 医療機関の場合 印刷してカルテに保存します H 成長曲線プログラム 自体の保存成長曲線プログラムには 毎年保存シートに 大事な時系列情報が保存されます そのため 学校健診プログラム と同様 年度末には名前を変えて保存してください 例えば 2018 年度版の保存名は 成長曲線プログラム 2018 とします 保存シートには 次に説明する時系列化プログラムを用いることにより 今までに作成した健康管理プログラムの Excel 原票 データも転送できます 40

41 Excel 原票自動作成取扱説明書 目的成長曲線 肥満度曲線が描ける 子供の健康管理プログラム ( 日本学校保健会 ) というソフトウエア CD の中に Excel 原票 があり 学年毎に 身長 体重が時系列で入力されます Excel 原票は作成 更新が難しいため 学校健診プログラムと過去データ ( 年度健診保存または健診保存 ) から自動で作成できるようにプログラム作成しました 作成された Excel 原票は 学校医に提供できます 構成 Excel 原票自動作成 の概略を 以下の図に示します 学校健診プログラムと健診保存からデータを取り込み 学年別 Excel 原票を作成します 操作 Excel 原票自動作成 を起動すると初画面が表示されます 1) 学校健診プログラムを指定します 2) 過去の保存データ ( 年度 - 健診保存 または健診保存 ) を指定します 3) 学年別の Excel 原票をシート作成 ボタンをクリックすると Excel 原票形式で Excel 原票小 1~ 小 6 中 1~ 中 3 のシートが作成されます 4) 学年別の Excel 原票をファイル保存 ボタンをクリック フォルダを指定して 保存します 41

42 Excel 原票から異常群抽出 プログラム取扱説明書 目的 Excel 原票 を用いて 異常群の検出と抽出を行います 構成 Excel 原票から異常群抽出 の概略を 以下の図に示します Excel 原票からデータを取り込み 異常群の検出 抽出 解析 統計処理を行うとともに 抽出された異常者のデータを 成長曲線プログラム に個別転送し 成長曲線を描きます 操作 Excel 原票から異常群抽出 を起動すると初画面が表示されます ( 初めに 成長曲線プログラム を指定しておきます ) 1) データ解析 シートに移動 Excel 原票からのデータ取込 ボタンをクリックします 2) 異常群検出 シートに移動 異常者検出 ボタンをクリックします 42

43 検出 ID 番号にカーソルを置き 異常群抽出 転送シートへ ボタンをクリックします 3) 異常群抽出 転送 シートの 時系列データ抽出 ボタンをクリックし さらに 成長曲線プログラムへデータ転送 ボタンをクリックします 4) 初めに指定した 成長曲線プログラム にデータ転送され 成長曲線を描きます 抽出されたデータは 抽出履歴 シートに残りますので 繰り返し転送 描画できます 5) 解析 統計処理 ( 解析結果 シートに移動 ) 解析結果 43

44 6) 春の健診用印刷 低身長 肥満度 成長異常などを 生徒ごとに表示します 組順 組番号順の一覧表に 4 月の身長 体 重と身長 Zscore 肥満度 成長速度を記載して 印刷します 7) その他の機能 1 異常群検出 シート検出された異常者 ID 番号にカーソルを置き 異常群抽出 転送シートへ ボタンをクリックすると 異常者が選択されます 画面右の原票 ID 番号にカーソルを置き 異常群抽出 転送シートへ ボタンをクリックすると 個々人が選択されます 後述の転出 ( 転校 ) の際にも ID 番号選択に利用できます 検出者一覧表印刷 ボタンで 検出者の一覧表が印刷できます 異常者検出条件- 基準値 の数値を変更できます 例えばヤセの基準を-25% 以下にしたい場合は に変更します 2 異常群抽出 転送 シート 症例呈示へ ボタンで サンプルデータシートへ移動し 脳腫瘍 内分泌疾患児のデータを成長曲線プログラムに転送できます 転出 ( 転校 ) の際には 転出者データを成長曲線プログラムに転送し データ印刷できます 3 解析結果 シート学年別の Excel 原票を取り込むたびに その学年のデータが集計され 印刷もできます 4 抽出履歴 シート一度 異常群抽出 転送 シートの 時系列データ抽出 ボタンをクリックすると 抽出履歴が残されます 注 ) 裏ワザ ( 転校に際して 在校中の身長 体重データを渡す方法 ) 1)Excel 原票用の ID 番号 ( 学年 組 番号 ) を入力 2) 時系列データ抽出 ボタンをクリック 3) 成長曲線プログラムへデータを転送 ボタンをクリック 4) 成長曲線プログラムで データ印刷へ ボタンをクリックして 印刷します ( 在校中の身長 体重と成長曲線の表 ) 44

45 時系列化プログラム取扱説明書 目的成長曲線 肥満度曲線が描ける 子供の健康管理プログラム ( 日本学校保健会 ) というソフトウエア CD の中に Excel 原票 があり 学年毎に 身長 体重が時系列で入力されます この Excel 原票 の入力表を Excel 原票形式と名付けました Excel 原票形式で時系列データを作成し 成長曲線プログラムへ データ転送します 構成 時系列化プログラムの概略を 以下の図に示します 既に入力されている Excel 原票を 時系列シートに取込します 自動的に成長曲線用にデータが変換されますので 成長曲線プログラムに転送するだけです 操作 時系列化プログラム を起動すると初画面が表示されます 1) 時系列データの作成 時系列データシートへ ボタンをクリックして 時系列データシートに移動します 45

46 2) Excel 原票からのデータ取込 ボタンをクリックします OK をクリックして Excel 原票を検索 指定します これで取込が完了します 2) 成長曲線プログラムデータ保存シートへデータ転送 ボタンをクリックします 成長曲線プログラムデータ保存シートで 成長曲線を描くことができます 文責高橋泰生 46