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ありかつこやぎ
4 years ago
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1 Morning Lecture 17 How to write an English paper 英語論文の書き方慶應義塾大学医学部先端医科学研究所遺伝子制御研究部門佐谷秀行 1

2 研究の報告書論文の本来の目的自身及び他の研究者が次の研究を発想するための礎再現性が重要書かねば書ける書きたい 2

3 英語がうまくても論文は通らない論文は発想とデータがすべて英語表現がよいからと言ってアクセプトされる論文はない 3

4 しかし英語があまりにひどいため査読にも廻らないことはある一定のレベルの英語力は公正な審査を受けるための必要条件 4

5 どうすればよいか? 英語力をつけるしかし付け焼き刃は不可能プロの英語校正に頼もう! 5

6 MD Anderson Cancer Center Dr. Robert Weinberg ワンパターンの文章でいいから校正者が分かるように書きなさい内容さえ分かれば校正者が正しい英語にしてくれる Dr. Mien-Chie Hung 6

7 まずは校正者に伝わる英語を目指す ( 例 )By combine with A protein is a subunit of B in the cell membrane, increase C in the cells, and promotes the production of D... 文の区切りがどこか, どれが主語で述語なのか, など文の構造がわからない日本語をそのまま英語に訳してはダメ! インターネット翻訳プログラムで訳した文章そのままでは校正者も理解できない美しい文章より, わかりやすい文章一文に主語と述語は 1 つずつ. ワンパターンの文章でよいので英文校正者に論文の内容を伝える気持ちで書く. 内容さえわかれば, 校正者が正しい英語に校正してくれる 7

8 Reject without full review 8 Prof. 佐谷のバイオ論文はこう書く ( 学研メディカル秀潤社 ) より

9 レフリーが嫌う論文 TitleとAbstractがわかりにくい Introduction Discussionが長い Figureの見た目が悪く, わかりにくいケアレスミスが多い Figure Numberの間違い,FigureとFigure legendsの内容が違う, スペルミスなどストーリー ( ロジック ) が中断し, 筋の通った話になっていないジャーナルのポリシーに合わない論文は最初に除外される 9

10 英語論文をどのように作るか 1 Title page 2 Abstract 3 Introduction 4 Materials and Methods 5 Results 6 Figures & Figure legends 7 References 10

11 英語論文はどの順に書くか? 1 Figureを最初に4つ作る ( それぞれの図のタイトルもつける ) 2 Resultsを書き始める 3 Resultsに行き詰まったらMethods Figure legendsを書く 4 全体のストーリーが決まったらIntroductionを書く 5 Discussionを書く 6 Abstract を書く 11

12 Data 1 まず Figures から作ろう! 注意 Figureの原本は必ず保管することゲルの切り貼り加工をしない同じ写真を二度と使わない 12

13 違うゲルで流したものは結合してプレゼンしない 13

14 Figureを4つ作るそしてそれぞれにタイトルをつけよう Fig. 1 Fig. 2 起承 Expression of CD44v in metastatic breast cancer cells with lung colonization Regulation of alternative splicing of CD44 mrna and promotion of lung metastasis by ESRP1 Fig. 3 Fig. 4 転結 Selective expansion of CD44v+ stem-like cancer cells during lung metastasis Up-regulation of cell surface xct expression and lung metastasis potential by CD44 14 alternative splicing

15 なぜ Figures から作るか? 自分が持っているデータの全容が整理される ( 頭の中でも ) 図の構成を考えることで論文のストーリー ( 構造 ) が明らかになる足りない実験が明らかになる 15

16 2Results を書き始めよう ~ をするために私達はこんな実験をしてこんな結果を得た結果から誘導できる implication もうひとつ実験結果がある場合 These data indicate (suggest) that~ Therefore, we speculate that~ 16

17 3Results の合間に Methods と Figure legends を書く Writer s blockになったら methodsと figure legendsを書く正確に書く! 再現実験ができるように統計解析は早いうちに専門家と 17

18 4 全体のストーリーが決まったら introductionを書く過去の文献のreviewではない! 論文が解こうとする問題背景合理性を述べる (3~4 段落 ) 著者が問題をどのように解いていくか読みたくなるような introduction にする 18

19 Introduction 問題提起背景合理性で何をしたか? 19

20 5Discussion を書くまずそれぞれの結果について考察を行う自己のデータと過去の文献の所見を溶かしこんで一段理論を高めるしかし高めすぎない ( 仮説に仮説を積み上げない ) 過去の所見とconflictがある場合はその理由を考察する 20

21 注意ポイント論文内で同じ記述を繰り返さない! IntroductionとDiscussion, あるいは ResultsとDiscussionでredundantな表現が多い Introduction: Discussion: 扱っているテーマ分子の背景なぜこの実験が必要か得られた結果の意味すること得られた結果の原因の考察結果の更なる応用異なった結果との相違点 21

22 5 最後は Abstract と Title 論文査読の最初のスクリーニングは abstractとtitleで行うことを忘れずに学会のabstractを書くような気持で ( 論文の中身を読まなくても内容が十分に分かるように ) What you did Why you did it What your findings are Why your findings are useful and important 22

23 5 最後は Abstract と Title Title は 3~5 つ考えてどれが一番理解しやすく魅力があるかを考える IGF1 receptor signaling-regulated shift from suppressed proliferation to rapid activation of Akt survival pathway is a major mechanism of radioresistance in glioma stem-like cell. IGF1 receptor signaling regulates adaptive radioprotection in glioma stem cells IGF-1R signaling mediates radioresistance in glioma stem-like cells. 23

24 論文は楽に通してもらおうと思うな叩いてもらって更にいい仕事にするリバイスこそが研究者の英知と腕と価値観の見せどころ 24

25 優れた論文を書くためには優れた論文を精読する続く仕事の礎となった論文好きな論文を持つ 25

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スライド 1 Cancer Science モーニングレクチャー英語論文の執筆と投稿について間野博行 Editor, Cancer Science 自治医大医ゲノム機能東大院医ゲノム医学 Editor の視点英語論文の書き方英語がよいからといって論文は通らない! こうすれば採択される英語論文や採択されやすい英語表現などというものは絶対にない! しかし英語があまりにひどくて査読する気が失せる論文はある