External Affairs Department Vol (28 March 2017) IACS で最近採択された技術決議 (2016 年 7 ~ 12 月 ) 日本海事協会国際部では定期的に国際海事機関 (IMO) の主要会合審議結果や国際船級協会連合 (IACS)

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ようたよしくに
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1 External Affairs Department Vol (28 March 2017) IACS で最近採択された技術決議 (2016 年 7 ~ 12 月 ) 日本海事協会国際部では定期的に国際海事機関 (IMO) の主要会合審議結果や国際船級協会連合 (IACS) の最新動向を皆様に提供しております今般 IACS の最新動向として 2016 年 7 月から 12 月までの半年間に IACS より公示された技術決議である統一規則 (UR) 及び統一解釈 (UI) を取り纏めましたのでお知らせ致します IACS では UR UI 等の技術決議の制定及び改廃を継続的に行っております UR は IACS 加盟船級協会間で統一的に運用するために設けられた船級規則であり特段の明記が無ければ採択後一年以内に各船級協会の規則に取り入れられ施行されます UI は条約規則の中の主管庁の判断に委ねられている部分または曖昧な表現に対して主管庁がその解釈について明確な指示を出していない場合 IACS 加盟船級協会が統一的に運用できるよう設けられております本会においては IACS の技術決議を鋼船規則等に取り入れるため同規則改正案として各専門委員会及び技術委員会に諮ることとなりますなお IACS の技術決議及び技術背景資料は IACS ウェブサイトよりご覧いただけますまた本会のウェブサイトにて改訂箇所を明確にするために変更箇所に下線を付した UR 及び UI を掲載しておりますので併せてご利用ください表年 7 ~ 12 月に公示された UR( 統一規則 ) の改正 / 新規制定一覧 UR 番号改訂採択月タイトル適用日概要 UR Z23 Rev.6 Nov Hull Survey for New Construction 1 Jan (1) UR Z17 Rev.12 Nov Procedural Requirements for Service Suppliers 1 Jan (2) UR Z10.5 Rev.16 Nov Hull Surveys of Double Skin Bulk Carriers 1 Jan (3) UR Z10.4 Rev.14 Nov Hull Surveys of Double Hull Oil Tankers 1 Jan (3) UR Z10.2 Rev.33 Nov Hull Surveys of Bulk Carriers 1 Jan (3) UR M44 Corr.2 Nov Documents for the approval of diesel engines UR A2 UR A1 Rev.4/ Corr.1 Rev.6/ Corr.1 Dec UR Z15 Corr.1 Oct UR W32 New Sep Shipboard fittings and supporting hull structures associated with towing and mooring on conventional ships 1 Jan (4) Dec Anchoring Equipment 1 Jan (4) Hull, Structure, Equipment and Machinery Surveys of Mobile Offshore Drilling Units Qualification scheme for welders of hull structural steels Jan (5) 1 / 6

2 UR 番号改訂採択月タイトル適用日概要 UR S14 Rev.6 Sep Testing Procedures of Watertight Compartments 1 Jan (6) UR M77 New Sep Storage and use of SCR reductants 1 Jan (7) UR W1 Rev.3 Aug Material and welding for gas tankers 1 Jan (8) UR Z18 Rev.6 Aug Periodical Survey of Machinery 1 Jul (9) UR G1 Rev.3 Jun Cargo containment of gas tankers 1 Jul (10) UR E25 New Jun Failure detection and response of all types of steering control systems *Corr. は Corrigenda の略で原則として内容の変更を伴わない誤植等の修正を指す表年 7 ~ 12 月に公示された UI( 統一解釈 ) の改正 / 新規制定一覧 1 Jul (11) UI 番号改訂採択月タイトル適用日概要 UI SC191 Corr.2 Dec UI SC282 New Dec UI SC269 Rev.1 Dec UI GC18 New Nov UI SC227 Rev.2 Nov UI SC213 Rev.4 Nov UI SC257 Rev.1 Oct UI SC220 Corr.1 Sep UI SC267 Rev.2 Sep UI SC275 Rev.1 Sep UI MODU2 New Aug UI SC272 Rev.1 Jul UI SC281 New Jul UI GC8 Rev.1 Jun IACS Unified Interpretations (UI) SC 191 for the application of amended SOLAS regulation II-1/3-6 (resolution MSC.151(78)) and revised Technical provisions for means of access for inspections (resolution MSC.158(78)) Application of materials other than steel on engine, turbine and gearbox installations Means of escape from the steering gear space in cargo ships Test for Cargo tank s high level alarm (on ships built on or after 1st July 2016) The dedicated seawater ballast tanks in SOLAS Chapter II-1 (Regulation 3-2) Arrangements for remotely located survival craft Pilot Transfer Arrangements (SOLAS V/23 as amended by Resolution MSC.308 (88)) Special requirements for vehicle ferries, ro-ro ships and other ships of similar type Implementation of the requirements relating to lifeboat release and retrieval systems (LSA Code Paragraph as amended by resolution MSC.320(89)) Suitable number of spare air cylinders to be provided in connection with drills Inclusion of the weight of mediums of the fire-fighting systems in lightweight (2009 MODU Code Chapter 1, paragraph ) Inert gas supply to double-hull spaces (SOLAS II-2/ ) Single fall and hook system used for launching a lifeboat or rescue boat - Interpretation of the LSA Code as amended by MSC.320(89) and MSC.81(70) as amended by MSC.321(89) Permissible stresses in way of supports of Type C cargo tanks Jul (12) 1 Jan (13) 1 Jan (14) 1 Jul (15) 1 Jan (16) 1 Jul (17) Jan (18) 1 Jan (19) 1 Jan (20) 1 Jan (21) 1 Jul (22) 1 Jul (23) 2 / 6

3 UI 番号改訂採択月タイトル適用日概要 UI GC7 Rev.1 Jun Carriage of products not covered by the code 1 Jul (23) UI SC94 Rev.2 Jun UI MPC128 New May 2016 UI HSC10 New May 2016 UI SC273 Rev.1 May 2016 Mechanical, hydraulic and electrical independency of steering gear control systems Inclusion of mediums of the fire-fighting systems in lightweight (MARPOL Annex I/Regulation 1.24) Inclusion of mediums of the fire-fighting systems in lightweight (2000 HSC Code Chapter 1, Regulation ) Inclusion of mediums of the fire-fighting systems in lightweight (SOLAS II-1/2.21, SOLAS II-2/3.28) and lightship condition (IS Code 2008 Paragraph 2.23) *Corr. は Corrigenda の略で原則として内容の変更を伴わない誤植等の修正を指す 1 Jul (24) 1 Jan (20) 1 Jan (20) 1 Jan (25) 表 1 及び表 2 に掲げた技術決議の概要を以下に紹介します (1) UR Z23 (Rev.6) UR Z23 は新造船に対する船体検査の要件を規定している IMO 目標指向型新造船基準 (GBS) への適合監査において指摘された観察事項に対応するため高応力を受ける場所や構造的に重要な場所は立会検査を実施しなければならないことが明確化されたまた完工前に実施されるシップコンストラクションファイル (SCF) の確認に関する要件が追加された (2) UR Z17 (Rev.12) UR Z17 はサービスの提供事業所 ( 船級条約検査において装置の計測試験維持といった特定のサービスを提供する会社以下事業所という ) の承認及び証明に対する最低要件について規定している本 UR はメンブレン方式の液化ガスばら積船の一次及び二次防壁のサーモグラフィー試験を行う事業所の作業者及び監督者の認証に関する規定を明確にするために改訂された (3) UR Z10.5 (Rev.16) Z10.4 (Rev.14) & Z10.2 (Rev.33) UR Z シリーズは就航船に対する船体検査の要件を規定している IMO GBS 監査において指摘された観察事項に対応するため船上又は陸上に保管される SCF の検査方法の詳細について規定された (4) UR A2 (Rev.4/Corr.1) & A1 (Rev.6/Corr.1) 係留索の破断事故への対応等のため関連する UR A1 及び A2 の見直し及び改訂が行われ曳航及び係留設備の強度要件の明確化や係船索の MBL 及び本数を船側投影面積に基づいて決定するよう改める等の改訂が行われたまた投錨係留曳航設備に関する IACS Rec 10 も並行して改訂され水深の深い海域で錨泊する船舶の揚錨装置に対する指針を追加するとともに曳航設備係留設備引綱及び係船索の推奨強度が規定された (5) UR W32 (New) UR W32 はガス溶接法及び管材の溶接を除いた船体構造等の溶接を行う溶接士の資格認証に関する要件を規定している本 UR は溶接士の技量承認試験に関する ISO 及び EN 規格を考慮し既存の同要件について定める IACS Rec 104 をベースに制定されたなお本 UR の適用日以降 Rec 104 は廃止される (6) UR S14 (Rev.6) UR S14 はタンク及び水密区画の水密性及び構造上の妥当性を確認する試験に関する要件を規定している IMO GBS 監査において指摘された観察事項に対応し SOLAS 条約 II-1 章 11 規則に適合するため UR S14 を 2 つのパートに分割しパート A は CSR 適用船を含む全ての SOLAS 条約適用船に対する要件パート B は SOLAS 条約非適用船及び旗国によって免除或いは同等措置が認められた船に対する要件として規定されたまた旗国への免除或いは同等措置申請の際書面による船主の合意を必要とすることが定められた (7) UR M77 (New) 舶用ディーゼルエンジンが MARPOL 条約附属書 VI 第 13 規則の要件に適合するため NOx テクニカルコードに従い選択式触媒還元 (SCR) などの NOx 低減装置が利用されている UR M77 は SCR 還元 3 / 6

4 剤 ( 尿素水アンモニア水無水アンモニアなど ) の保管及び使用に関する要件を規定している本 UR は NOx テクニカルコード MEPC 決議 (MEPC.198(62) MEPC.217(63) MEPC.66/INF.4) CIMAC 発行文書 (no. 220 Field experience of Marine SCR ) 及び米国環境保護庁発行文書 EPA/452/B (section 4, NOx Controls) を参考に作成された (8) UR W1 (Rev.3) UR W1 は液化ガスばら積船の貨物タンク材料溶接の要件を規定している本 UR は最新の技術を考慮し改訂された IGC コード ( 決議 MSC.370(93)) に合わせ大幅に改訂された (9) UR Z18 (Rev.6) UR Z18 は機関の定期的検査に関する要件について規定している Rev.6 ではボイラ検査においてボイラの内部空間が狭い等の理由により内部の目視検査が困難な場合にはおいて当該検査を水圧検査またはその他の確認方法とすることができる旨規定された (10) UR G1 (Rev.3) UR G1 は液化ガスばら積船の貨物格納設備に関する要件を規定している本改訂は最新版の IGC コード ( 決議 MSC.370(93)) の内容と合わせるために行われた本 UR の内容は IGC コードの改訂に含まれているため同コードの要件を満たす船舶は本 UR の適用対象から除外されることとなった (11) UR E25 (New) UR E25 は操舵制御システムにおいて性能低下あるいは誤動作の原因となる可能性が高い故障を示した上でそれらを検知し警報を発する旨規定しておりまた故障により操舵制御が不可能になった場合には故障時の舵角又は中立位置で舵を停止することを規定している本 UR は IACS UI SC94 ( 操舵制御システムの設計要件 ) に基づいて新規制定された (12) UI SC282 (New) UI SC282 はエンジンタービンギアボックスの各設備に鋼材以外の材料を使用する場合に満たすべき要件を規定している本 UI は近年の中高速機関の構成材料へのアルミニウム合金等の低融点材料の使用を考慮して新規制定された (13) UI SC269 (Rev.1) UI SC269 は SOLAS 条約 II-2 章規則に規定されている貨物船の操舵機室からの脱出設備に関する要件の解釈を規定している Rev.1 では階段室及び / 又は通路のみを経由する脱出経路が操舵機室階段室通路のいずれか厳しい方と同等の保全防熱性を有する場合その脱出経路は開放甲板へ直接通じる経路と見做すことが明確化された (14) UI GC18 (New) IGC コード ( 決議 MSC.370(93)) の規則に規定される貨物タンクの高位液面警報の試験時期として言及されている各ドライドック ( 後の満載時 ) の解釈を UI GC18 として新たに規定した具体的には各ドライドックとは貨物安全構造証書又は貨物安全証書の更新時に必要な船底検査を行う時期を言う旨規定している (15) UI SC227 (Rev.2) UI SC227 は雑排水又は汚水も積載する旅客船及び家畜の排泄物も積載する家畜運搬船の海水バラストタンクは IMO PSPC の適用及び要件から免除されることを明記している Rev.2 はこれらのタンクが積載物に対し有効な塗装が施され維持されることを明確にするために策定された (16) UI SC213 (Rev.4) UI SC213 は船首尾の救命用の端艇及びいかだ間の最短距離が 100m を超えている場合の配置及び設備要件を明確にしている Rev.4 では乗艇はしごの長さの算定に関する解釈が削除された (17) UI SC257 (Rev.1) UI SC257 は水先人用移乗設備に関する統一解釈を定めている Rev.1 では SOLAS 条約 V 章は水先人用はしご単体での使用において縦傾斜又は横傾斜に関わらず水面から船舶への出入り口までの距離を 9 メートル以下に制限することを意図したオペレーション上の要件であることが明確にされた (18) UI SC267 (Rev.2) UI SC267 は LSA コード項に規定されている救命艇離脱及び回収装置の要件に関する統一解釈を定めている本 UI により離脱機構インターロック装置等の部品に対する海洋環境下における耐食 4 / 6

5 性要件等が明確化されている Rev.2 では IMO MSC 96 において承認された統一解釈 (MSC.1/Circ.1529) と整合させるため孔食指数 (PREN) の基準値が改訂された (19) UI SC275 (Rev.1) UI SC275 は SOLAS 条約 II-2 章規則に規定されている訓練用予備シリンダの適切な数量に関する解釈を定めている Rev.1 では訓練用として船上に備えなければならない予備シリンダの数量は SOLAS 条約 II-2 章で要求される各消防員装具の呼吸具につき最低 1 組であるが本船の安全管理システム (SMS) においてシリンダの設置が追加で要求される場合はそれに従う旨明確化された (20) UI MODU2 (New) UIs MPC128 (New) HSC10 (New) UI MODU2 MPC128 HSC10 は清水 CO 2 ドライケミカル粉末泡原液等といった固定式消火装置に使用される消火剤の重量が MODU コード MARPOL 条約附属書 I HSC コードに定義されている軽荷重量に含まれることを明確にするために新規制定された (21) UI SC272 (Rev.1) UI SC272 は SOLAS 条約 II-2 章規則に規定される二重船殻区画について明確化している Rev.1 では SOLAS 条約 II-2 章規則によりイナートガス供給接続具が要求される二重船殻区画は貨物タンクに隣接するすべてのバラストタンク並びに二重底及び二重船殻の空所 ( ただし貨物ポンプ室及びバラストポンプ室を除く ) であることが明確化された (22) UI SC281 (New) UI SC281 は LSA コード及び決議 MSC.81(70) において規定される救命艇及び救助艇の進水に使用される単一のつり索装置の性能要件及び試験要件の適用範囲を明確にするために新規制定された (23) UI GC8 (Rev.1) & GC7 (Rev.1) UI GC8 は独立型タンクタイプ C の支持構造部における貨物タンクの許容応力の計算に関する要件を規定している UI GC7 は IGC コードの適用が不要とされた場合の液化ガスの輸送要件を規定しているこれらの UI は IGC コードの改正 ( 決議 MSC.370(93)) に合わせ UI より参照される同コードの参照番号が改訂された (24) UI SC94 (Rev.2) UI SC94 は船橋から操作可能な主操舵装置及び補助操舵装置に対する操舵装置制御系統の要件について規定している本 UI は解釈の一部が追記修正を加えられ UR E25( 操舵装置制御系統の故障検知に関する要件 ) として採択されたため関連する解釈が削除されたまた参照されている IEC :1987 が廃止されたため併せて削除された (25) SC273 (Rev.1) UI SC273 は清水 CO 2 ドライケミカル粉末泡原液等といった固定式消火装置に使用される消火剤の重量が SOLAS 条約 II-1 章 2.21 規則及び II-2 章 3.28 規則並びに IS コード第 2.23 項に規定されている軽荷重量に含まれることを明確にしている本 UI は IMO SDC 3 において合意された SOLAS 条約 II-1 章の解釈に合わせるため改訂された 5 / 6

6 日本海事協会国際部は国際動向等に関する情報を皆様に迅速にお伝え致します本件に関してご不明な点は国際部までお問い合わせください一般財団法人日本海事協会 (ClassNK) 本部管理センター別館国際部住所 : 東京都千代田区紀尾井町 3-3( 郵便番号 ) Tel.: Fax: xad@classnk.or.jp 1. Disclaimer ClassNK does not provide any warranty or assurance in respect of this document. ClassNK assumes no responsibility and shall not be liable for any person for any loss, damage or expense caused by reliance on the information in this document. 2. Copyright Unless otherwise stated, the copyright and all other intellectual property rights of the contents in this document are vested in and shall remain vested in ClassNK. 6 / 6

なお本件に関してご不明な点は以下の部署にお問い合わせください一般財団法人日本海事協会 (ClassNK) 本部管理センター別館船体部 EEDI 部門住所 : 東京都千代田区紀尾井町 3-3( 郵便番号 ) Tel.: Fax:

なお本件に関してご不明な点は以下の部署にお問い合わせください一般財団法人日本海事協会 (ClassNK) 本部管理センター別館船体部 EEDI 部門住所 : 東京都千代田区紀尾井町 3-3( 郵便番号 ) Tel.: Fax: 標題 EEDI 認証に係る海上速力試験の準備実施及び解析法についてテクニカルインフォメーション各位 No. 発行日 TEC-1030 2015 年 5 月 29 日 MARPOL 附属書 VI にて要求されるエネルギー効率設計指標 (EEDI) の算出にあたっては速力試験の結果をふまえた平水中速力の計算が必要となります今般速力試験の実施解析法として IMO の EEDI 検査証書ガイドラインに規定される

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