第 1 章 行 政 機 構 (1)フィリピンの 国 家 機 構 図 裁 判 所 大 統 領 議 会 最 高 裁 判 所 下 院 控 訴 裁 判 所 上 院 任 命 委 員 会 地 方 裁 判 所 大 都 市 圏 裁 判 所 副 大 統 領 市 裁 判 所 大 統 領 秘 書 局 シャリア 裁 判 所

Transcription

1 フィリピン 運 輸 事 情 目 次 1. 行 政 機 構 2. 運 輸 の 概 況 3. 航 空 4. 鉄 道 5. 自 動 車 6. 海 運 7. 港 湾 整 備 運 送 8. 船 員 9. 造 船 業 及 び 舶 用 工 業 10. 観 光 11. 海 上 安 全 12. 運 輸 関 連 の ODA プロジェクト 実 績

2 第 1 章 行 政 機 構 (1)フィリピンの 国 家 機 構 図 裁 判 所 大 統 領 議 会 最 高 裁 判 所 下 院 控 訴 裁 判 所 上 院 任 命 委 員 会 地 方 裁 判 所 大 都 市 圏 裁 判 所 副 大 統 領 市 裁 判 所 大 統 領 秘 書 局 シャリア 裁 判 所 副 大 統 領 府 公 務 員 裁 判 所 大 統 領 府 中 核 (Sandiganbayan) 憲 法 規 定 委 員 会 公 務 員 制 度 委 員 会 選 挙 管 理 委 員 会 会 計 検 査 委 員 会 官 房 長 官 コミュニケーショ ン 部 門 報 道 長 官 室 法 務 官 政 治 担 当 顧 問 室 立 法 担 当 リエゾン 選 挙 区 担 当 政 治 連 合 担 当 その 他 独 立 憲 法 機 関 大 統 領 顧 問 行 政 監 察 院 Ombudsman 人 権 委 員 会 ARMM 政 府 農 業 省 土 地 改 革 省 予 算 行 政 管 理 省 教 育 省 環 境 天 然 資 源 省 財 務 省 内 国 歳 入 局 関 税 局 外 務 省 保 健 省 内 務 自 治 省 国 家 警 察 司 法 省 出 入 国 管 理 局 エネルギー 省 労 働 雇 用 省 海 外 雇 用 庁 国 防 省 公 共 事 業 道 路 省 観 光 省 社 会 福 祉 開 発 省 運 輸 通 信 省 マニラ 国 際 空 港 公 団 科 学 技 術 省 国 家 経 済 開 発 庁 マニラ 首 都 圏 開 発 庁

3 (2) 運 輸 関 係 行 政 機 関 組 織 図 フィリピンの 運 輸 行 政 に 関 わる 省 庁 及 び 主 な 組 織 は 以 下 のとおりである 1 運 輸 通 信 省 (DOTC:Department of Transportation and Communications) [ 運 輸 部 門 全 般 ( 鉄 道 道 路 輸 送 海 上 交 通 航 空 輸 送 )の 計 画 策 定 事 業 実 施 ] 運 輸 通 信 本 省 運 輸 計 画 部 門 (Transportation Planning Service) プロジェクト 実 施 部 門 (PMO:Project Management Office) プロジェクト 実 施 事 務 所 (PMO-Port, PMO-Airports) 内 局 航 空 局 (ATO:Air Transportation Office) 陸 運 局 (LTO:Land Transportation Office) 陸 上 交 通 許 認 可 規 制 委 員 会 (LTFRB:Land Transportation Franchising & Regulatory Board) 交 通 保 安 局 (OTS:Office of Transportation Security) 沿 岸 警 備 隊 (PCG:Philippine Coast Guard) 外 局 海 事 産 業 庁 (MARINA:Maritime Industry Authority) 港 湾 庁 (PPA:Philippine Ports Authority) セブ 港 湾 庁 (CPA:Cebu Ports Authority) 陸 運 組 合 局 (OTC:Office of Transport Cooperative) 商 船 大 学 (PMMA:Philippine Merchant Marine Academy) 国 鉄 (PNR:Philippine National Railways) 軽 量 鉄 道 公 社 (LRTA:Light Rail Transit Authority) 民 間 航 空 委 員 会 (CAB:Civil Aeronautics Board) 首 都 圏 鉄 道 公 社 (MRTC:Metro Rail Transit Corporation) マニラ 国 際 空 港 公 団 (MIAA:Manila International Airport Authority) マクタン セブ 国 際 空 港 公 団 (MCIAA:Mactan Cebu International Airport Authority) 航 空 開 発 公 社 (PADC:Philippine Aerospace Development Corporation) 2 観 光 省 (DOT:Department of Tourism) [ 観 光 の 振 興 と 開 発 のための 施 策 立 案 計 画 策 定 ] 観 光 本 省 観 光 計 画 部 門 (Office of Tourism Development Planning) 外 局 観 光 公 社 (PTA:Philippine Tourism Authority) 会 議 訪 問 者 協 会 (PCVC:Philippine Convention & Visitors Corporation) 3 労 働 雇 用 省 (DOLE:Department of Labor and Employment)

4 [ 労 働 者 ( 船 員 を 含 む)の 雇 用 福 利 厚 生 及 び 保 護 のための 政 策 立 案 計 画 策 定 ] 労 働 雇 用 本 省 雇 用 促 進 及 び 人 材 開 発 担 当 部 門 外 局 海 事 訓 練 評 議 会 (MTC:Maritime Training Council) 海 外 雇 用 庁 ( POEA : Philippine Overseas Employment Administration) 技 術 教 育 技 能 開 発 庁 (TESDA : Technical Educational Skills Development Authority) 国 立 航 海 技 術 訓 練 所 (NMP:National Maritime Polytechnic) 4 専 門 職 資 格 管 理 委 員 会 (PRC:Professional Regulation Commission) ~ 船 員 を 含 む 各 種 専 門 職 の 試 験 実 施 資 格 発 行 機 関 5 環 境 天 然 資 源 省 国 家 地 図 資 源 情 報 庁 (NAMRIA:National Mapping and Resource Information Authority) ~ 海 上 保 安 庁 海 洋 情 報 部 に 相 当 する 機 関 が 含 まれる( CGRD:Coastal and Geodetic Surveys Department) 6 科 学 技 術 省 天 文 気 象 庁 (PAGASA:Philippine Atmospheric Geophysical & Astronomical Services Administration) 7 科 学 技 術 省 火 山 地 震 研 究 所 (PHIVOLCS:Philippine Institute of Volcanology & Seismology) 8 国 家 経 済 開 発 庁 (NEDA:National Economic and Development Authority) ~ 運 輸 観 光 部 門 を 含 む 国 家 開 発 計 画 の 策 定 計 画 プロジェクトの 総 合 取 りまとめを 行 う 援 助 関 係 の 窓 口 機 関 であり 公 共 投 資 部 (PIS:Public Investment Staff)が 援 助 プロジェクト 等 の 取 りまとめを 行 い 社 会 基 盤 部 (IS:Infrastructure Service Staff) が 運 輸 関 係 を 含 むプロジェクトの 評 価 等 を 行 う 各 実 施 官 庁 のプロジェクト 要 請 は PIS で 受 け 付 けられた 後 IS により 審 査 されることとなる また プロジェクト 管 理 部 (PMS:Project Monitoring Staff)が 各 プロジェクトのフォローアップ 等 を 行 う 9フィリピン 開 発 銀 行 (DBP:Development Bank of the Philippines) ~ 内 航 海 運 近 代 化 計 画 ( 円 借 款 ツーステップローン)を 含 む 金 融 の 実 施 10 貿 易 産 業 省 (DTI:Department of Industry) ~フィリピン 海 運 貨 物 流 通 局 (PSB:Philippine Shippers Bureau)

5 11 基 地 転 換 庁 (BCDA:Base Conversion Development Authority) スービック 湾 都 市 庁 (SBMA:Subic Bay Metropolitan Authority) クラーク 開 発 公 社 (CDC:Clark Development Corporation) ~ 米 軍 撤 退 後 の 基 地 施 設 跡 地 の 民 生 用 途 への 転 用 を 目 的 に 設 立

6 第 2 章 運 輸 の 概 況 1. 数 字 で 見 るフィリピンの 交 通 表 2-1 に 当 国 の 交 通 関 係 データを 示 す 比 較 のため 我 が 国 のデータも 併 記 し フィ リピン 交 通 事 情 に 対 する 御 理 解 を 深 めて 頂 ければ 幸 いである (1) 道 路 ( 自 動 車 ) 交 通 一 般 国 道 延 長 は 3 万 km 程 度 であり 我 が 国 のレベルと 遜 色 はない 他 方 地 方 道 を 含 めた 総 延 長 は 20 万 km 程 度 で 我 が 国 の1/5となっている 日 本 の 場 合 市 町 村 道 が 100 万 km と 圧 倒 的 なシェアを 持 つが 当 国 では 地 方 自 治 体 所 管 道 路 が 比 較 的 少 な いことが 分 かる 高 速 道 路 ( 有 料 自 動 車 専 用 道 )は マニラ 大 都 市 圏 周 辺 の 180km 足 らずしか 開 通 し ていない 現 在 マニラ 大 都 市 圏 北 部 の 開 発 拠 点 であるスービック~クラーク 間 (40km) の 整 備 が 円 借 款 事 業 により 進 められているが 完 成 後 も 200km 余 となるだけであり 高 速 道 路 の 整 備 が 遅 れている 舗 装 率 についても 一 般 国 道 でも 61%であり 地 方 道 を 含 めれば 21%となっている 現 在 我 が 国 の 道 路 整 備 事 業 が 舗 装 率 ではなく 改 良 率 ( 片 側 2 車 線 化 や 道 路 線 形 の 改 良 等 ) で 検 討 されていることと 比 較 すれば 道 路 整 備 が 大 きく 遅 れていると 言 わざるを 得 ない 登 録 自 動 車 台 数 については 全 車 種 で 429 万 台 ( 日 本 :7739 万 台 )である 車 種 構 成 で 特 徴 的 な 点 は 乗 用 車 トラックが 占 める 割 合 が 低 いこと それを 埋 合 わせる 様 に 自 動 二 輪 ( トライシクル と 呼 ばれるサイドカー 付 き 旅 客 用 自 動 二 輪 車 ) 及 びその 他 車 種 ( ジープニー と 呼 ばれるトラック 改 造 の 旅 客 用 四 輪 車 )が 多 いことである 年 間 の 交 通 事 故 死 亡 者 数 については 統 一 された 統 計 が 出 されていないが 警 察 によ れば 700 人 程 度 健 康 省 ( 病 院 )によれば 9,000 人 程 度 である 国 際 機 関 では 後 者 がより 真 実 に 近 いものと 見 込 んでいる 様 である いずれにせよ 大 きな 乖 離 が 存 在 し 道 路 交 通 行 政 の 問 題 点 を 浮 き 彫 りにしているものと 思 われる (2) 鉄 道 鉄 道 は マニラ 大 都 市 圏 からルソン 島 南 部 のレガスピを 結 ぶフィリピン 国 鉄 線 (489km) 及 びマニラ 大 都 市 圏 の 3 本 の 軽 量 鉄 道 路 線 (51km)しか 存 在 しない 歴 史 的 には プランテーション 栽 培 の 農 産 品 を 大 都 市 圏 或 いは 港 まで 輸 送 するために 整 備 さ れていたものもあったが 次 第 に 見 捨 てられ 現 在 に 至 っている 電 化 率 については 国 鉄 が 未 電 化 であり 軽 量 鉄 道 は 総 て 電 化 されている 年 間 の 輸 送 旅 客 数 は 2.5 億 人 程 度 ( 日 本 :216 億 人 )であるが 殆 どは 3 本 の 軽 量 鉄 道 路 線 が 担 っている なお 当 国 では 鉄 道 による 貨 物 輸 送 は 行 われていない (フ

7 ィリピン 国 鉄 では 嘗 て 貨 物 輸 送 を 行 っていたが 路 線 貨 車 の 老 朽 化 等 により 貨 物 輸 送 を 断 念 した 経 緯 がある ) (3) 航 空 ( 飛 行 機 ) マニラ セブ スービック クラークに 四 つの 国 際 空 港 を 有 し その 他 空 港 も 81 空 港 存 在 することから 空 港 の 数 としては 我 が 国 と 遜 色 ないものとなっている 他 方 空 港 施 設 維 持 管 理 航 行 安 全 保 安 対 策 等 ハード ソフト 両 面 にわたり 課 題 も 多 い このため 国 際 協 力 機 構 (JICA)が 年 度 にわたり 全 国 空 港 マスタープラ ン 調 査 を 実 施 した 年 間 の 乗 降 客 数 は 国 内 線 で 14.6 百 万 人 ( 日 本 :191.7 百 万 人 ) 国 際 線 で 9.2 百 万 人 ( 日 本 :46.2 百 万 人 )となっている 多 くの 島 からなる 当 国 では 近 年 航 空 旅 客 の 増 加 が 著 しいが それでも 国 内 線 の 利 用 者 が 我 が 国 の 1/13 程 度 であるのは 所 得 格 差 が 大 きく 航 空 機 を 利 用 出 来 る 人 口 が 限 られているからである 航 空 貨 物 について は 国 内 線 で 28 万 トン( 日 本 :172 万 トン) 国 際 線 で 43 万 トン( 日 本 :275 万 トン) となっている ヘリコプター 等 を 含 む 保 有 民 間 航 空 機 は 71 機 であり 我 が 国 の 1,227 機 の 1/17 程 度 であり 航 空 産 業 の 足 腰 がまだまだ 脆 弱 であることが 分 かる また 同 表 には 記 して いないが 中 古 航 空 機 が 主 体 であり 製 造 年 の 古 いものが 多 い (4) 海 運 ( 船 舶 ) 島 国 であり 長 大 な 海 岸 線 を 有 する 当 国 では 港 湾 総 数 が 2,035 と 我 が 国 の 港 湾 数 の 2 倍 程 度 の 港 湾 が 存 在 する これら 港 湾 の 中 には バンカーボート(アウトリガー 付 き の 木 造 小 型 船 舶 )が 乗 り 上 げる 砂 浜 だけの 港 湾 も 多 く 単 純 には 比 較 出 来 ないが 数 的 には 相 応 の 港 湾 があるものと 見 られる 他 方 港 湾 施 設 維 持 管 理 航 行 安 全 保 安 対 策 等 ハード ソフト 両 面 にわたり 課 題 も 多 い このため 国 際 協 力 機 構 (JICA)が 年 度 にわたり 全 国 港 湾 マスタープラン 調 査 を 実 施 した 港 湾 取 扱 貨 物 量 については 国 内 貨 物 8700 万 トン( 日 本 :19.7 億 トン( 当 国 ではメ トリックトン 日 本 ではフレートトンであり 単 純 には 比 較 出 来 ないが メトリックト ンベースでは 日 本 の 値 は 11 億 トン 程 度 見 と 見 込 まれる) 国 際 貨 物 7600 万 トン( 日 本 :11.3 億 トン メトリックベースで 10 億 トン 程 度 )いずれにせよ 日 本 の 港 湾 取 扱 貨 物 量 と 比 し 1 桁 程 度 の 相 違 があることが 伺 える 年 間 の 港 湾 旅 客 数 については 6,200 万 人 で 我 が 国 の 1/2 程 度 となっている 保 有 船 団 については 外 航 船 は 3.9 百 万 トン( 日 本 :12.1 百 万 トン)であるが 殆 ど が 海 外 からの 借 上 げ 船 であり 実 態 的 には 外 航 船 を 殆 ど 保 有 していないのが 現 状 であ る ( 他 方 日 本 は 所 謂 便 宜 置 籍 船 を 保 有 しており 実 態 的 には 数 倍 の 船 腹 になると 思 われる 内 航 船 は 1.1 百 万 トン( 日 本 :3.6 百 万 トン)となっており 中 古 船 が 多 い

8 (5) 輸 送 分 担 率 国 内 旅 客 の 輸 送 分 担 率 は 人 ベースで 自 動 車 98.3% 鉄 道 0.3% 飛 行 機 0.4% 及 び 船 舶 1.0%である 国 内 貨 物 輸 送 では トン ベースで 自 動 車 86.6% 船 舶 13.4% となっている (2006.8)

9 2. 交 通 インフラの 整 備 における 諸 課 題 (1) 概 況 フィリピンにおける 交 通 インフラについては 厳 しい 国 家 財 政 事 情 もあり 計 画 通 り に 整 備 が 進 められていない また 切 り 札 としての 民 間 による 整 備 (BOT 等 )も 一 貫 性 のない 政 府 方 針 が 民 間 企 業 の 不 信 を 買 っており 一 部 を 除 き 遅 々として 進 んでいない のが 現 状 である フィリピンでの 交 通 インフラの 特 徴 として 挙 げられるのが 以 下 の 点 で ある ア) 援 助 国 援 助 機 関 頼 りの 基 幹 的 インフラ 整 備 イ) 民 間 の 意 欲 を 削 ぐ 政 府 方 針 ウ) 不 十 分 な 独 自 予 算 エ) 不 十 分 な 維 持 管 理 オ) 大 きい 地 域 格 差 カ) 不 十 分 な 総 合 交 通 政 策 キ) 不 十 分 な 交 通 関 係 統 計 及 び 調 査 それでもフィリピン 政 府 は 問 題 意 識 としては 認 識 している 様 子 であり 現 在 のアロヨ 政 権 下 で 作 成 した フィリピン 中 期 開 発 計 画 では 大 統 領 の 10 大 政 策 (10 ポイント アジェンダ) 中 の 3 つは 交 通 インフラに 関 する 政 策 である 具 体 的 には 以 下 の 政 策 である ア) 交 通 ネットワークの 整 備 による 地 域 振 興 イ)マニラ 大 都 市 圏 の 交 通 渋 滞 の 改 善 ウ)スービック クラーク 回 廊 の 整 備 1 交 通 ネットワークの 整 備 による 地 域 振 興 この 政 策 の 目 玉 となっているのが Nautical Highway 構 想 である Nautical Highway とは 直 訳 すれば 海 上 幹 線 国 道 となるが 海 上 のフェリー 輸 送 (フィリ ピンでは Ro/Ro と 呼 ぶ )と 陸 の 幹 線 国 道 とを 上 手 く 繋 ぎ 合 わせ 強 力 な 国 土 軸 を 形 成 しようとするものです Nautical Highway は 西 中 央 東 の 3 ルートが 指 定 さ れている この 内 西 ルートでは 島 間 を 結 ぶ Ro/Ro サービスが 一 応 存 在 するが 貧 弱 な 港 湾 施 設 老 朽 化 した Ro/Ro 船 遅 い 速 度 等 改 善 すべき 点 が 多 く 見 受 けられる また 幹 線 国 道 についても 不 十 分 な 路 面 の 維 持 補 修 橋 梁 の 設 計 荷 重 の 不 統 一 ( 不 足 ) 車 線 分 離 ラインの 不 備 等 課 題 が 多 い 中 部 東 については 島 間 を 結 ぶ Ro/Ro サービ スが 欠 如 している 部 分 があったり 未 整 備 道 路 区 間 (マスバテ 島 ボホール 島 等 )があ ったりで Nautical Highway とはとても 言 えない 状 況 である フィリピン 政 府 も 港 湾 施

10 設 幹 線 国 道 の 整 備 を 進 めているが 援 助 国 援 助 機 関 頼 りの 部 分 も 多 く 進 展 を 見 守 る 必 要 がある 2 マニラ 大 都 市 圏 の 交 通 渋 滞 の 改 善 マニラ 大 都 市 圏 における 公 共 交 通 計 画 については 1998 年 に 実 施 された MMUTIS (マニラ 大 都 市 圏 総 合 交 通 計 画 調 査 )により 策 定 されたものがあり これに 従 った 交 通 インフラの 整 備 交 通 対 策 の 推 進 が 図 られるはずであった しかしながら 国 家 財 政 の 危 機 拙 速 な 民 間 活 用 策 の 導 入 等 により 交 通 インフラ 整 備 がなかなか 進 んでいない また 交 通 対 策 についても 場 当 たり 的 な 対 策 に 終 始 し 実 行 性 が 上 がっていないのが 現 状 である 結 果 的 にマニラ 大 都 市 圏 の 交 通 は 危 機 的 状 態 を 呈 している この 局 面 を 打 開 するためには 政 府 の 民 間 企 業 との 契 約 の 遵 守 民 間 にとって 魅 力 的 な 民 間 活 用 策 の 打 出 しあるいは 公 的 資 金 の 大 幅 な 投 入 等 インフラ 整 備 を 促 進 させる 大 胆 な 政 策 転 換 が 必 要 となっている また バス ジープニー 等 の 基 幹 的 公 共 交 通 モー ドの 免 許 ルートの 適 正 化 交 付 免 許 数 の 再 配 分 合 理 化 等 も 必 要 である 最 近 所 管 官 庁 である 運 輸 通 信 省 (DOTC) マニラ 大 都 市 圏 開 発 庁 (MMDA)が 共 同 で JICA の 支 援 を 受 けつつ 交 通 対 策 に 必 要 なデータ 収 拾 に 着 手 しており 有 効 な 交 通 対 策 を 打 出 す ことが 期 待 される 3 スービック クラーク 回 廊 の 整 備 撤 退 した 米 軍 基 地 を 活 かした 国 際 ビジネスゾーン 造 りのための 計 画 である 既 にマ ニラ 大 都 市 圏 ~クラークに 至 る 高 速 道 路 は 共 用 を 始 めているし クラーク~スービック 間 の 高 速 道 路 も 円 借 款 事 業 により 着 工 されている また スービック 港 の 新 しい 国 際 コ ンテナターミナルも 円 借 款 事 業 により 整 備 中 である 他 方 中 核 施 設 となるクラーク 空 港 の 将 来 的 な 位 置 付 けが 不 明 確 であり 先 ず この 点 を 明 確 にする 必 要 がある マニラ 大 都 市 圏 から 北 に 伸 びる 鉄 道 新 線 の 整 備 が 中 国 の 協 力 で 進 められており 今 のところ 不 法 占 拠 者 の 住 民 移 転 は 順 調 に 進 んでおり 近 く 工 事 の 着 手 が 計 画 されている (2006.8)

11 第 3 章 航 空 (Air Transportation)) (1) 概 要 (Outline) 1 輸 送 量 ( 国 内 国 際 別 貨 物 旅 客 別 ) (トン(または 人 ) キロベース) - 2 主 要 輸 送 品 目 ( 国 内 国 際 別 ) - 3 空 港 ( 空 港 数 面 積 滑 走 路 離 発 着 数 取 扱 貨 物 量 利 用 旅 客 数 運 営 主 体 都 心 からの 距 離 所 要 時 間 等 ) 1) 空 港 数 空 港 カテゴリー 及 び 運 用 主 体 フィリピン 国 には 下 表 に 示 すとおり 85 の 空 港 が 設 置 されている 4つの 国 際 空 港 はそれぞ れマニラ 国 際 空 港 公 団 (Manila Interantional Airport Authority:MIAA) マクタンセブ 国 際 空 港 公 団 (Mactan Cebu International Airport Authority:MCIAA) クラーク 国 際 空 港 会 社 (Clark International Airport Corporation:CIAC) スービック 湾 都 市 圏 公 団 (Subic Bay Metropolitan Authority:SBMA)により 運 営 されている 代 替 国 際 空 港 以 下 の 81 空 港 はすべてフィリピン 航 空 局 (Air Transportation Office)が 運 営 している また 航 空 管 制 は フィリピン 国 のすべての 空 港 及 び 空 域 においてフィリピン 航 空 局 (Air Transportation Office)が 実 施 している No. Category Airport Airport Area No. Category Airport Airport Area 1 Regular Int l Clark 3 44 Ozamis 7 2 Mactan Cebu 1 45 Pagadian 7 3 Ninoy Aquino 3 46 Plaridel 3 4 Subic Bay 3 47 Romblon 3 5 Alternate Int l Davao 8 48 San Fernando 2 6 General Santos 8 49 Sanga Sanga 7 7 Laoag 2 50 Sorsogon 4 8 Zamboanga 7 51 Surigao 9 9 Trunk line Bacolod 5 52 Tagbilaran 1 10 Baguio 2 53 Tandag 8 11 Buayan 8 54 Tuguegarao 2 12 Cagayan De Oro 9 55 Vigan 2 13 Cotabato 8 56 Virac 4 14 Dumaguete 1 57 Feeder Alabat 3 15 Iloilo 5 58 Baler 3 16 Legazpi 4 59 Bantayan 1 17 Puerto Princesa 3 60 Biliran 6

12 18 Roxas 5 61 Borongan 6 19 San Jose 3 62 Bulan 4 20 Tacloban 6 63 Busuanga 3 21 Secondary Allah Valley 8 64 Cagayan De Sulu 7 22 Antique 5 65 Camiguin 9 23 Bagabag 2 66 Catbalogan 6 24 Basco 2 67 Caticlan 5 25 Bislig 8 68 Cuyo 3 26 Butuan 9 69 Guiuan 6 27 Calapan 3 70 Hilongos 6 28 Calbayog 6 71 Iba 3 29 Catarman 6 72 Ipil 7 30 Cauayan 2 73 Itbayat 2 31 Daet 4 74 Jomalig 3 32 Dipolog 7 75 Liloy 7 33 Iligan 9 76 Lingayen 2 34 Jolo 7 77 Maasin 6 35 Kalibo 5 78 Palanan 2 36 Lubang 3 79 Pinamalayan 3 37 Malabang 9 80 Rosales 2 38 Mamburao 3 81 Siargao 9 39 Marinduque 3 82 Siocon 7 40 Masbate 4 83 Siquijor 1 41 Mati 8 84 Ubay 1 42 Naga 4 85 Wasig 3 43 Ormoc 6 2) 滑 走 路 No Code Class Airport Max A/C A/C Mvmts ID Length Width Pavem t RI Clark B ,069 02/20 3,200m 3,200m 60m 45m Conc Cebu B ,478 04/22 3,300m 45m Asp Manila B ,366 13/31 3,410m 1,998m 60m 45m Asp Subic Bay B ,038 07/25 2,744m 45m Conc.

13 Asp AI Davao A-330 6,674 05/23 3,000m 45m Asp General Santos A-330 1,480 17/35 3,227m 45m Conc Laoag A-320 1,945 01/19 2,420m 45m Conc Zamboanga B-737 2,952 09/27 2,609m 44m Conc TR Bacolod A-320 3,982 04/22 1,838m 45m Conc Baguio YS /27 1,680m 30m Conc Buayan - - dna dna dna dna Cagayan De Oro A-320 2,524 01/19 2,380m 36m Conc Cotabato B /28 1,900m 30m Conc Dumaguete B-737 1,294 09/27 1,845m 36m Asp Iloilo A-320 9,762 02/20 (2,500m)* 36m Conc Legazpi B /24 2,280m 36m Conc Puerto Princesa A-330 2,195 09/27 2,600m 45m Conc Roxas B /32 1,890m 45m Conc San Jose B /28 1,836m 30m Conc Tacloban A-320 3,653 18/36 2,138m 45m Conc SE Allah Valley GA 37 16/34 1,340m 30m Asp Antique ATP /36 1,200m 30m Conc Bagabag GA /27 1,200m 30m Conc Basco CN235 1,367 06/24 1,250m 30m Asp Bislig GA 0 05/23 1,200m 30m Conc Butuan B /30 1,966m 36m Conc Calapan GA 85 11/29 900m 30m Macd Calbayog BAe /35 1,525m 30m Conc Catarman BAe /22 1,350m 30m Conc Cauayan GA 1,222 12/30 1,740m 36m Conc Daet GA 25 06/24 1,150m 30m Asp Dipolog B /20 1,912m 30m Conc Iligan GA 0 02/20 1,400m 18m Asp Jolo LET /27 1,500m 30m Asp Kalibo A320 2,755 05/23 2,021m 30m PCCP Lubang GA /25 1,210m 30m Asp Malabang GA 0 06/24 1,300m 30m Asp Mamburao GA /34 1,300m 30m Asp.

14 Marinduque LET /34 1,400m 30m Asp Masbate DHC /21 1,200m 30m Asp Mati GA 0 14/32 1,500m 36m Conc Naga B /22 1,402m 30m Conc Ormoc DHC /36 1,472m 36m Conc Ozamis GA 82 03/21 1,536m 30m Asp Pagadian B /20 1,680m 30m Conc Plaridel GA 2,138 17/35 900m 30m Asp Romblon Yak /21 1,390m 30m Conc San Fernando GA 0 01/19 1,200m 30m Conc Sanga Sanga LET /20 1,600m 36m Asp Sorsogon GA 9 01/19 1,000m 30m Macd Surigao BAe /36 1,536m 30m Conc Tagbilaran B-737 3,502 17/35 1,779m 30m Conc Tandag YS /21 1,360m 30m Conc Tuguegarao B-737 1,047 02/35 1,818m 30m Conc Vigan GA /20 1,165m 30m Asp Virac YS /24 1,560m 30m Conc FE Alabat GA 1 05/23 670m 40m Macd Baler GA 25 05/23 1,200m 30m Macd Bantayan GA 0 16/34 900m 18m Macd Biliran GA 0 13/31 1,000m 30m Macd Borongan GA 0 02/20 1,200m 30m Conc Bulan GA 0 03/21 890m 30m Macd Busuanga LET /26 1,200m 30m C&M Cagayan de Sulu GA 16 13/31 1,300m 30m Macd Camiguin LET /25 1,300m 30m Conc Catbalogan GA 0 13/31 1,200m 30m Macd Caticlan DHC7 7,702 6/24 834m 30m Conc Cuyo LET /22 800m 30m Macd Guiuan GA 10 07/25 2,134m 50m Asp Hilongos GA 19 18/36 1,000m 30m Macd Iba GA /32 900m 30m C&M Ipil GA /36 735m 30m Macd Itbayat GA 0 18/36 800m 30m Macd..

15 Jomalig GA 37 05/23 570m 30m Macd Liloy GA 15 05/23 574m 30m Macd Lingayen GA /26 800m 30m Asp Maasin GA 0 16/34 1,110m 30m Conc Palanan GA /20 1,000m 30m Macd Pinamalayan GA 0 01/19 1,200m 30m C&M Rosales GA 0 06/24 800m 30m Macd Siargao GA /19 1,270m 30m Conc Siocon GA /27 580m 30m Macd Siquijor GA 41 04/22 1,200m 30m C&M Ubay GA 0 05/23 1,475m 30m C&M Wasig GA 0 07/25 1,000m 30m Macd. 3-1) 国 際 線 旅 客 数 ( 千 人 :in thousands) International Airports Airport Share in 2006 NAIA 7,726 6,817 7,019 7,130 7,144 7,466 7,126 8,416 9,222 9, % Mactan Cebu % Davao % General Santos (Tambler) Puerto Princesa Laoag % Clark % Subic % Total International Airports 8,240 7,199 7,469 7,595 7,772 8,077 7,652 9,193 10,253 11, % Source:ATO,MCIAA 3-2) 国 際 線 貨 物 取 扱 量 ( 千 トン) Airport International Airports Share in 2006

16 NAIA % Mactan Cebu % Davao General Santos (Tambler) Puerto Princesa Laoag % Clark % Subic % Total International Airports % Source:ATO,MCIAA 3-3) 国 内 線 旅 客 数 ( 千 人 :in thousands) DOMESTIC AIRPORTS Airport Share in NAIA (Dom.) 6,137 5,337 5,742 5,968 5,401 5,282 5,791 6,740 6,972 8, % 2 Mactan (Dom.) 2,330 1,762 1,912 1,899 1,705 1,739 1,850 2,034 2,106 2, % 3 Davao (Dom.) 1, ,129 1,322 1, % 4 Iloilo % 5 Bacolod % 6 Cagayan de Oro % 7 Zamboanga % 8 Caticlan % 9 Tacloban % 10 Kalibo % Total Domestic Airports 14,517 12,526 12,810 12,996 12,184 12,187 12,589 14,843 15,616 17, % 3-4) 国 内 線 貨 物 取 扱 量 (トン)

17 DOMESTIC AIRPORTS Airport Share in NAIA (Dom.) 105,329 85,154 79, ,087 12, , , , , % 2 Davao (Dom.) 67,074 26,058 33,605 34,138 38,784 43,679 30,293 41,309 69,260 39, % 3 Mactan (Dom.) 41,869 28,706 26,553 33,731 20,876 30,058 33,565 37,987 34,849 31, % Cagayan de 4 Oro 11,562 6,804 8,632 9,330 7,710 9,365 7,708 9,212 9,318 10, % 5 Iloilo 10,982 5,668 6,371 8,300 5,318 8,749 9,116 9,794 10,151 9, % 6 Zamboanga 4,623 3,710 4,211 5,917 3,122 6,112 7,472 7,471 5,729 4, % 7 Bacolod 6,679 5,452 5,619 7,147 5,995 7,048 6,051 7,019 6,910 7, % General 8 Santos (Tambler) 4,098 6,173 7,163 8,788 6,607 6,365 9,410 6,966 8,732 9, % 9 Roxas 3,198 2,073 3,425 3,777 3,579 2,949 1,538 2,595 2,315 2, % 1 0 Puerto Princesa 3,528 2,504 4,107 4,734 3,825 3,736 4,922 4,429 4,670 3, % Total Domestic Airports 286, , , , , , , , , , % 3-5) 国 際 線 航 空 機 離 発 着 機 数 Airport International Airports Share in 2004 NAIA 37,311 43,512 49,301 41,138 41,207 49,260 42,099 44,112 42,300 42, % Mactan (Cebu) 2,565 3,078 3,396 3,022 3,622 3,509 3,906 3,601 3,886 4, % Davao % General Santos (Tambler) % Puerto Princesa % Laoag ,130 1,796 1,382 1, %

18 Clark ,317 n/a 4, % Subic n/a n/a n/a n/a 4,922 15,376 7, % Total International Airports 39,876 46,591 52,779 44,718 45,268 53,242 47,635 56,268 63,584 61, ) 国 内 線 航 空 機 離 発 着 機 数 DOMESTIC AIRPORTS Airport Share in NAIA (Dom.) 79, , ,339 85, , , , , , , % 2 Davao (Dom.) 23,151 27,919 35,690 26,977 26,845 41,505 46,421 41,323 40,037 43, % 3 Mactan (Dom.) 37,168 38,507 40,636 29,166 26,959 34,271 32,985 29,521 33,565 37, % 4 Cagayan de Oro 8,206 9,094 11,748 6,913 8,771 11,664 10,481 10,236 10,452 10, % 5 Iloilo 4,772 4,286 11,159 4,811 6,699 6,434 8,708 8,890 9,263 9, % 6 Zamboang a 4,022 4,618 5,181 3,883 4,062 6,239 5,872 6,210 7,592 7, % 7 Bacolod 7,582 6,506 6,786 5,539 5,709 7,262 6,091 7,161 6,418 7, % General 8 Santos (Tambler) 827 1,956 4,164 6,272 7,278 8,929 6,713 6,467 9,561 7, % 9 Cotabato 1,484 1,184 1, , , % 10 Puerto Princesa 2,322 3,724 3,585 2,545 4,173 4,810 3,886 3,796 5,001 4, % Total Domestic Airports 187, , , , , , , , , , % (2) 事 業 規 制 等 航 空 に 関 する 法 制 度 - (3) 政 府 の 航 空 政 策 最 近 の 動 向 1 政 府 補 助 -

19 2 空 港 整 備 の 計 画 等 空 港 整 備 維 持 は4つの 国 際 空 港 についてはそれぞれの 空 港 公 団 が それ 以 外 の 空 港 については 整 備 はDOTC( 運 輸 通 信 省 )が 維 持 管 理 はATO( 航 空 局 )が 行 う 現 在 計 画 されている 新 空 港 整 備 及 び 空 港 改 善 は 以 下 のとおりである Project Project Type Project Status Major Funding Source New CNS/ATMs Development Project Construction Ongoing ( ) GOP(JBIC) Terminal 3 Development at NAIA Construction Pending due to legal issue Private (BOT) (Construction completed) Master Plan for NAIA Study Completed ( MIAA Draft Master Plan for Clark International Airport Study Completed ( ) CIAC Development of Subic Bay International Airport Construction Completed ( ) SBMA Development of Mactan Cebu International Construction Completed ( ) MCIAA (JBIC) Airport Development of Davao International Airport Construction Completed ( ) GOP (JBIC) Construction of New Iloilo Airport Construction Ongoing ( ) GOP (JBIC) Construction of New Bacolod Airport Construction Ongoing ( ) GOP (JBIC) Development of Tacloban Airport Construction Pending (at procurement) GOP (JBIC) due to budget shortage Construction of New Laguindingan Airport Construction Pending (at procurement) GOP (ODA: South Korea) due to budget shortage Development of Puerto Princesa Airport Construction Pending (at procurement) GOP (ADB): Loan Cancelled due to budget shortage Development of Cotabato Airport Construction Pending (at procurement) GOP (ADB) : Loan Cancelled due to budget shortage Improvement of Butuan Airport Construction Pending (at procurement) GOP (ADB) : Loan Cancelled due to budget shortage Improvement of Dipolog Airport Construction Pending (at procurement) GOP (ADB) : Loan Cancelled due to budget shortage Improvement of Pagadian Airport Construction Pending (at procurement) GOP (ADB) : Loan Cancelled due to budget shortage Improvement of Sanga-Sanga Airport Construction Pending (at procurement) GOP (ADB) : Loan Cancelled due to budget shortage Development of New Legaspi Airport Study Completed (2003) ODA expected for construction Construction of New Bohol Airport Study Completed (2003) ODA expected for construction Upgrading of Caticlan Airport Study Ongoing ( ) Private (BOT) 3 チャーターに 関 する 類 型 運 航 条 件 - 4 スロット 配 分 におけるローカルルール - 5 ゼネアビの 取 扱 い - 6 国 際 航 空 事 業 における 航 空 機 燃 料 税 - 税 率 - 税 収 の 用 途 - 課 税 国 間 での 規 則 ( 法 令 各 国 配 分 割 合 使 用 燃 料 の 計 算 方 法 等 ) - (4) 航 空 産 業 の 状 況 ( 主 要 航 空 企 業 その 動 向 等 ) 航 空 会 社 (Airlines) 国 内 航 空 旅 客 運 送 を 行 っているのはフィリピン 航 空 セブパシフィック 等 5 社 である 一 方 国 際 航 空 旅 客 運 送 を 行 っているのはフィリピン 国 の3 社 を 含 む18カ 国 30 社 であり

20 17 各 国 24 社 がマニラ 国 際 空 港 に 乗 り 入 れている 1 フィリピン 国 航 空 会 社 国 内 線 シェア Airline Year Philippine Airlines (PAL) 55% 53% 52% 49% 50% Cebu Pacific 25% 26% 27% 31% 31% Air Philippines 16% 16% 15% 14% 12% Asian Spirit 4% 5% 6% 4% 5% Seair 0% 0% 0% 1% 2% Total 100% 100% 100% 100% 100% 2 国 際 空 港 に 乗 り 入 れている 航 空 会 社 Airlines Name Country Manila Cebu Subic Bay Clark Davao Laoag 1 Air Asia Malaysia X 2 Air Philippines Philippines X X 3 Air Nugini PNG X 4 Asiana Airlines Korea X X 5 Cathay Pacific Hong Kong X X 6 Cebu Pacific Philippines X X X 7 China Airlines Taiwan X 8 China Southern Airlines China X X 9 Continental Micronesia United States X 10 CR Airways Hong Kong X X X 11 Emirates UAE X 12 EVA Air Taiwan X 13 Far Eastern Air Transport Korea X X 14 Gulf Air UAE X 15 Japan Air Lines Japan X 16 KLM Netherlands X 17 Korean Air Korea X 18 Kuwait Airways Kuwait X 19 Lufthansa Germany X 20 Malaysia Airlines Malaysia X X

21 21 Mandarin Airlines Taiwan X X X 22 Merpati Indonesia X 23 Northwest Airlines United States X 24 Philippine Airlines Philippines X X 25 Qatar Airways Qatar X X 26 Saudi Arabian Airlines Saudi Arabia X 27 Silk Air Singapore X X 28 Singapore Airlines Singapore X 29 Thai Airways International Thailand X 30 Tiger Airways Singapore X (5) 主 要 路 線 : 路 線 図 ( 可 能 であれば) 運 賃 ( 割 引 料 金 の 設 定 利 用 状 況 )

22

23 (6) その 他 1 航 空 に 関 する 公 租 公 課 等 ( 種 類 料 金 ) ATO 管 轄 空 港 の 各 種 料 金 Category Landing Parking Passenger service Alternate International International Domestic Trunkline Secondary Feeder Up to 160t P.100/1t Up to 160t P70/1t Portland concrete P.55/ 1t Asphaltic Excess of Excess of P.50 for 75%of 50% of P.80 for 1t concrete P.45/ 1t 160t every 160t every 1t trunkline trunkline macadam Jet Free for the first hour and 10% of landing fees for additional every 15m. Jet-prop Free for the first 45m and 10% of lading fees for additional every 15m P.500 P.40 P.30 P.20 P.10 マニラ 国 際 空 港 の 各 種 料 金 Category International Domestic Up to 50,000kgs US$2.56/500kgs or fraction P48.18/500kgs or fraction Landing and Take-off Fees 50, ,000kgs 100,001kgs and over US$ US$3.21/500kgs or fraction (in excess of 50,000kgs) US$ US$3.21/500kgs or fraction (in excess of 100,000kgs) P4, P60.11/500kgs or fraction (in excess of 50,000kgs) P10, P60.11/500kgs or fraction (in excess of 100,000kgs) Up to 50,000kgs US$2.04/1st half hour + US$2.04/additional half hour or fraction P26.52/1st half hour + P22.10/additional half hour or fraction Parking Fees (First two hours free) 50, ,000kgs US$19.68/1st half hour + US$4.56/additional half hour or fraction P254.15/1st half hour + P59.67/additional half hour or fraction 100,001kgs and over US$19.68/1st half hour + US$5.94/half hour or fraction P254.15/1st half hour + P77.35/half hour or fraction Lighting Charges Landing/Take off Parking P /landing and/or take off Additional 15% for daytime parking Terminal 1 and 2(Northwing) P550.00/departing passenger - Passenger Service Domestic Terminal/ Terminal2(Southwing) - P100.00/departing passenger セブマクタン 国 際 空 港 の 各 種 料 金 Category International Domestic Landing and Up to 50,000kgs US$2.20/500kgs or fraction P31.80/500kgs or fraction Take-off Fees 50, ,000kgs US$ US$2.75/500kgs or fraction (in excess of 50,000kgs) P3, P39.90/500kgs or fraction (in excess of 50,000kgs)

24 100,001kgs and over Up to 50,000kgs US$ US$2.75/500kgs or fraction (in excess of 100,000kgs) US$1.70/1st half hour + US$2.50/additional half hour or fraction P7, P39.90/500kgs or fraction (in excess of 100,000kgs) P25.00/1st half hour + P20.00/additional half hour or fraction Parking Fees 50, ,000kgs After the first two hours free parking US$16.90/1st half hour + US$3.70/additional half hour or fraction P206.55/1st half hour + P47.50/additional half hour or fraction 100,001kgs and over US$16.90/1st half hour + US$4.90/half hour or fraction P206.55/1st half hour + P55.00/half hour or fraction Lighting Charges Passenger Service Landing/Take off US$7.50 /landing and/or take off P /landing and/or take off Parking Additional 13% for daytime parking Additional 13% for daytime parking International Passenger P550.00/departing passenger - Terminal Domestic Terminal - P100.00/departing passenger クラーク 国 際 空 港 の 各 種 料 金 Category International Domestic Up to 50,000kgs US$1.80/500kgs or fraction P33.73/500kgs or fraction Landing and Take-off Fees 50, ,001kgs 100,001kgs and over US$ US$2.25/500kgs or fraction (in excess of 50,000kgs) US$ US$2.25/500kgs or fraction (in excess of 100,001kgs) P3, P42.08/500kgs or fraction (in excess of 50,000kgs) P P42.08/500kgs or fraction (in excess of 100,001kgs) Parking Fees Up to 50,000kgs US$1.43/1st half hour + US$1.43/additional half hour or fraction P18.56/1st half hour + P15.47/additional half hour or fraction (After the first 2 hours free 50, ,001kgs US$13.78/1st half hour + US$3.19/additional half hour or fraction P254.15/1st half hour + P77.35/additional half hour or fraction parking) 100,001kgs and over US$13.78/1st half hour + US$4.16/half hour or fraction P254.15/1st half hour + P77.35/half hour or fraction Landing/Take off US$8.40 /landing and/or take off P /landing and/or take off Lighting Charges Parking Additional 10.50% of the rate of daytime parking Additional 10.50% of the rate of daytime parking Passenger service P350/departing passenger P100/departing passenger

25 スービック 国 際 空 港 の 各 種 料 金 Category International Domestic Up to 50,000kgs US$1.675/500kgs or fraction P18.53/500kgs or fraction Landing and Take-off Fees 50, ,000kgs 100, ,000kgs US$ US$1.95/500kgs or fraction (in excess of 50,000kgs) US$ US$2.25/500kgs or fraction (in excess of 100,000kgs) P1, P23.12/500kgs or fraction (in excess of 50,000kgs) P4, P23.12/500kgs or fraction (in excess of 100,000kgs) 150,000kgs and over US$ US$2.40/500kgs or fraction (in excess of 150,000kgs) P6, P23.12/500kgs or fraction (in excess of 150,000kgs) Up to 50,000kgs US$3.00/1st half-hour + US$3.00/half-hour P20.40/1st half-hour + P17.00/half-hour Parking Fees 50, ,000kgs US$15.00/1st half hour + US$5.00/additional half hour or fraction P195.50/1st half hour + P45.90/additional half hour or fraction 100,001kg and over US$21.00/1st half hour + US$7.00/half hour or fraction P195.50/1st half hour + P45.90/half hour or fraction Night Landing Landing/Take off US$12.00 /landing and/or take off Fees Parking Additional 15% for daytime parking Passenger Service Charge P500.00/departing passenger P50.00/departing passenger 2 各 空 港 の 路 線 別 及 び 出 発 地 目 的 地 別 の 旅 客 数 Rank Sector Air Sector Passenger Movements Cumulative Share Rank Sector Air Sector Passenger Movements Cumulative Share 1 MNL-CEB 1,439, % 37 MNL-BAG 12, % 2 MNL-DVO 884, % 38 ZAM-JOL 10, % 3 MNL-ILO 617, % 39 MNL-CYP 10, % 4 MNL-CGY 516, % 40 MNL-CRK 8, % 5 MNL-BCD 482, % 41 MNL-BSO 7, % 6 MNL-TAC 342, % 42 ZAM-TWT 7, % 7 MNL-KLO 264, % 43 MNL-XCN 7, % 8 MNL-ZAM 254, % 44 MNL-SUG 7, % 9 MNL-MPH 232, % 45 MNL-CLR 5, % 10 MNL-PPS 213, % 46 CEB-TDG 4, % 11 CEB-DVO 197, % 47 MNL-ATQ* 4, % 12 MNL-DGT 170, % 48 ZAM-CBO 4, % 13 MNL-GES 165, % 49 MNL-MRQ 3, %

26 14 MNL-TAG 153, % 50 CEB-DPL 3, % 15 CEB-ILO 116, % 51 MNL-SDL 3, % 16 MNL-BXU 113, % 52 CEB-SUG 3, % 17 MNL-LGP 100, % 53 CEB-CGM 2, % 18 MNL-RXS 96, % 54 PPS-CYU 2, % 19 CEB-BCD 77, % 55 ENI-PPS 1, % 20 MNL-CBO 72, % 56 MNL-CLR* 1, % 21 MNL-DPL 67, % 57 CEB-SIA 1, % 22 MNL-WNP 43, % 58 DVO-CGY 1, % 23 CEB-ZAM 35, % 59 USU-PPS 1, % 24 CEB-GES 33, % 60 USU-ENI 1, % 25 MNL-SJI 33, % 61 CLR*-USU 1, % 26 CEB-PPS 30, % 62 MNL-TBH % 27 DVO-ZAM 29, % 63 MNL-ENI % 28 MNL-TUG 27, % 64 CEB-CBO % 29 MNL-LAO 26, % 65 CGY-CBO % 30 CEB-MPH 25, % 66 CEB-LGP % 31 MNL-MBT 21, % 67 ZAM-CGY % 32 CEB-BXU 21, % 68 PPS-CLR* % 33 CEB-CGY 17, % 69 CEB-BPH % 34 MNL-VRC 16, % 70 LGP-WNP % 35 MNL-CRM 13, % 71 MNL-CYU % 36 MNL-USU 12, % 72 SIA*-TDG % (2006.8)

27 第 4 章 鉄 道 (Railway) (1) 概 要 (Outline) フィリピンにおける 鉄 道 輸 送 の 形 態 としては マニラ 首 都 圏 とルソン 島 南 部 を 結 ぶフ ィリピン 国 鉄 (Philippine National Railways:PNR)の 長 距 離 輸 送 とマニラ 首 都 圏 におけ る 通 勤 通 学 輸 送 とに 大 別 される 通 勤 通 学 輸 送 を 担 う 路 線 としては LRT1 号 線 LRT2 号 線 MRT3 号 線 及 び PNR 通 勤 通 学 輸 送 区 間 が 時 点 で 営 業 路 線 となっている 1 輸 送 量 (Ridership & Cargo Volume) 1)LRT1 号 線 (LRT Line1) LRT1 号 線 は ベルギー 政 府 の 借 款 により 1985 年 に 全 線 開 業 している LRT1 号 線 の 車 両 形 式 は 軽 量 車 両 (Light Rail Vehicle:LRV)タイプ 2007 年 までに 円 借 款 事 業 により 輸 送 力 増 強 事 業 を 実 施 a) 年 間 輸 送 量 ( 百 万 人 ) Annual(in million) b) 日 平 均 輸 送 量 ( 千 人 ) Daily Average (in thousand) )LRT2 号 線 (LRT line2) LRT2 号 線 は 我 が 国 の 円 借 款 により 2004 年 10 月 に 全 線 開 業 している LRT2 号 線 の 車 両 形 式 は 通 常 のヘビータイプ a) 年 間 輸 送 量 ( 百 万 人 ) Annual(in million) *1:2003.4&2004.4: 一 部 開 業 (Partially Inaugurated) *2: : 全 線 開 業 :(full-line Inaugurated) b)

28 日 平 均 輸 送 量 ( 千 人 ) Daily Average(in thousand ) )MRT3 号 線 (MRT line3) マニラ 首 都 圏 の 環 状 幹 線 道 路 であるエドサ 通 りの 中 央 部 に 設 置 されている 路 線 民 間 事 業 者 である 首 都 圏 鉄 道 輸 送 会 社 (Metro Rail Transit Corporation:MRTC) が 政 府 から 認 可 を 得 て 資 本 を 調 達 し 建 設 した 路 線 で に 全 線 開 業 本 事 業 は BLT(Built-Lease-Transfer) 方 式 (25 年 間 )で 行 われており 運 輸 通 信 省 (Department of Transportation and Communications:DOTC)が MRTC より 施 設 を 借 り 受 け 列 車 運 行 を 行 っている MRT3 号 線 の 車 両 形 式 は 軽 量 車 両 (Light Rail Vehicle:LRV)タイプ a) 年 間 輸 送 量 ( 百 万 人 ) Annual(in million) b) 日 平 均 輸 送 量 ( 千 人 ) Daily Average (in thousand) )フィリピン 国 鉄 線 (Philippine National Railways:PNR) フィリピン 国 鉄 (PNR)は スペイン 当 地 時 代 の 1892 年 マニラ 鉄 道 会 社 として 195km の 営 業 路 線 をもって 開 業 し 最 盛 期 は 約 1,300km の 路 線 とマニラホテル 等 の 宿 泊 施 設 の 他 ルソン 島 やミンダナオ 島 にバス 路 線 を 有 する 総 合 輸 送 サービス 業 であった その 後 1965 年 に 国 有 化 法 により 現 在 の PNR と 名 称 を 変 更 しており 最 盛 期 には 総 延 長 1,040km の 鉄 道 網 を 有 していたが 特 に 1970 年 代 後 半 よりモータリゼーション の 進 展 や 鉄 道 施 設 の 老 朽 化 及 び 台 風 や 火 山 といった 自 然 災 害 のため その 規 模 を 縮 小 し 今 日 に 至 っている( 時 点 で 500km 弱 ) 通 勤 輸 送 区 間 はタユマン-カランバ 間 の 56km 区 間 であるが 実 質 的 には タユマン -アラバン 間 の 28km となっており 時 点 で1 日 8 往 復 の 運 行 となっている 長 距 離 輸 送 区 間 はタユマン-レガスピ 間 の 479km となっており 時 点 で1 日 1 往 復 の 運 行 となっている 貨 物 専 用 列 車 による 輸 送 は 1997 年 に 廃 止 されている 小 口 荷 物 輸 送 は 荷 物 車 を 旅 客 列 車 に 連 結 し 時 点 で 運 航 中 民 間 会 社 である 国 際 コンテナターミナルサービス 会 社 (International Container Terminal Service Inc.)が PNR の 線 路 施 設 を 借 り 受 け マニラ 港 とクバヤオ(Cubayao)にあるド

29 ライポート 間 で 1997~2003 まで1 日 2 往 復 のコンテナ 列 車 を 運 行 した 経 緯 がある が 廃 止 に 至 っている a) 年 間 輸 送 量 ( 通 勤 輸 送 :タユマン-カランハ 間 )( 百 万 人 ) Annual(Commuter Service:Tayuma n-calamba)(in million) b) 年 間 輸 送 量 ( 長 距 離 輸 送 :カランハ -レカ スヒ 間 )( 百 万 人 ) Annual(Long Distance Service:Ca lamba-legaspi)(in million) c) 年 間 輸 送 量 ( 貨 物 輸 送 )( 千 トン) Annual(Freight)(in thousand ton) d) 年 間 輸 送 量 ( 小 口 荷 物 輸 送 )( 千 トン) Annual(Express Cargo)(in thousan d ton) インフラ(Infrastructure)

30 1) 路 線 延 長 (Route Length) LRT1 号 線 LRT2 号 線 LRT3 号 線 フィリヒ ン 国 鉄 通 勤 輸 送 区 間 (タユマンーカランハ ) (LRT line1 (LRT line2) (MRT line3 (PNR Commuter Service Section:Tayuman-Cala ) ) mba) 14km 14km 17km 56km フィリヒ ン 国 鉄 長 距 離 輸 送 区 間 (タユマン-レカ スヒ ) (PNR Long Distance Service Section:Tayuman- Legaspi) 479km 2) 電 化 率 (Electrified Rate) LRT1 号 線 LRT2 号 線 LRT3 号 線 フィリヒ ン 国 鉄 通 勤 輸 送 区 間 (タユマンーカランハ ) (LRT line1 (LRT line2) (MRT line3 (PNR Commuter Service Section:Tayuman-Cala ) ) mba) 電 化 電 化 (Electrif 電 化 (Electrif 非 電 化 (Electrified) ied) ied) (Non-Electrified) フィリヒ ン 国 鉄 長 距 離 輸 送 区 間 (タユマン-レカ スヒ ) (PNR Long Distance Service Section:Tayuman- Legaspi) 非 電 化 (Non-Electrified) 3) 地 下 鉄 所 在 都 市 (City with Subways) なし(non) 4) 高 速 鉄 道 (Bullet Train) なし(non) 3 運 営 主 体 (Operational Body) 1) 軽 量 鉄 道 公 社 (Light Rail Transit Authority:LRTA) a) 官 民 出 資 比 率 100% 政 府 出 資 b) 収 益 - c) 営 業 路 線 数 及 び 距 離 等 (Operation Route & Route Length, etc):2006.4

31 路 線 長 (Route Length 全 線 開 業 年 (Full Operation Year) 全 駅 数 (Number of Stations) ) 1 号 線 (line1) 14km 号 線 (line2) 14km 運 転 間 隔 (Headway) 運 賃 (Fare) 1 号 線 (line1) 150 秒 (seconds) 12-15ヘ ソ(pesos) 2 号 線 (line2) 300 秒 (seconds) 12-15ヘ ソ(pesos) 2) 運 輸 通 信 省 (Department of Transportation and communications:dotc) a) 官 民 出 資 比 率 政 府 機 関 ただし BLT(Build-Lease-Transfer) 方 式 のもと 民 間 事 業 者 である 首 都 圏 鉄 道 輸 送 会 社 (Metro Rail Transit corporation:mrtc) が 政 府 の 認 可 を 得 て 資 本 を 調 達 し 建 設 した 路 線 であり MRTC が DOTC に 対 し 施 設 の 貸 し 付 けを 行 っている b) 収 益 - c) 営 業 路 線 数 及 び 距 離 等 (Operation Route & Route Length, etc): 路 線 長 (Route Length 全 線 開 業 年 (Full Operation Year) 全 駅 数 (Number of Stations) ) 3 号 線 (line3) 17km 運 転 間 隔 (Headway) 運 賃 (Fare) 3 号 線 (line3) 180 秒 (seconds) 12-15ヘ ソ(pesos) 3)フィリピン 国 鉄 (Philippine National Railways:PNR) a) 官 民 出 資 比 率 国 有 鉄 道 b) 収 益 - c) 営 業 路 線 数 及 び 距 離 等 (Operation Route & Route Length, etc):2006.4

32 PNR 南 線 路 線 長 (Route Length) 479km (Tayuman-Legaspi) 全 駅 数 (Number of Stations) 49 (2) 事 業 規 制 等 鉄 道 に 関 する 法 制 度 - (3) 政 府 の 鉄 道 政 策 最 近 の 動 向 1 政 府 補 助 - 2( 高 速 ) 鉄 道 の 整 備 計 画 (Proposed Railway Development Plan) 1) 首 都 圏 の 鉄 道 整 備 計 画 (Proposed Railway Network in Metro Manila) a)lrt1 号 線 延 伸 プロジェクト(LRT line1 Southern Extension Project(Phase 1)):line6 路 線 長 (Route Length):12km b)lrt2 号 線 延 伸 プロジェクト(LRT line2 Extension Project) 路 線 長 (Route Length):4km c)mrt3 号 線 延 伸 プロジェクト(MRT line3 Extension Project) 路 線 長 (Route Length):6km d)mrt4 号 線 プロジェクト(MRT line4 Project) 路 線 長 (Route Length):15km e)mrt7 号 線 プロジェクト(MRT line7 Project) 路 線 長 (Route Length):26km ユニハ ーサル LRT corp.を 事 業 提 案 者 とする BOT(Build-Operation-Transfer) 方 式 による 整 備 が 検 討 されている( 時 点 ) f)mrt8 号 線 プロジェクト(MRT line8 Project(Phase 1)) 路 線 長 (Route Length):17km 2) 全 国 の 鉄 道 整 備 計 画 a)パナイ 鉄 道 修 復 計 画 事 業 (Panay Railway Rehabilitation Project) 路 線 長 (Route Length):117km

33 b)ミンダナオ 鉄 道 計 画 事 業 (Mindanao Railway Project(Segment 1 of Phase 1)) 路 線 長 (Route Length):83km c)セブ 市 MRT 鉄 道 計 画 事 業 (Metro Cebu MRT Project) 路 線 長 (Route Length):20km d) 国 鉄 南 線 リハビリ 事 業 (Calamba-Lucena)(Main Line South Rehabilitation Project(Phase 1)) 路 線 長 (Route Length):77km 3) 実 施 中 のプロジェクト a) 北 部 ルソン 鉄 道 建 設 事 業 1980 年 代 後 半 に 休 止 となった 国 鉄 (PNR) 北 線 の 本 線 用 地 を 活 用 し フェーズ1とし てカローカン-クラーク 間 (78km)に 鉄 道 新 線 を 建 設 するもの カローカン-マロロス 間 (32km)が フェーズ1のセクション1の 位 置 づけとなって おり に 中 国 輸 出 入 銀 行 とフィリピン 国 財 務 省 との 間 で ODA 事 業 として 4.21 億 ドルの 借 款 契 約 が 締 結 されている マロロス-クラーク 間 (46km)は セクション2の 位 置 づけとなっており に 5 億 ドルの 借 款 契 約 が 締 結 されている 事 業 主 体 は 基 地 転 換 庁 (Bases Conversion Development Authority:BCDA)が 設 立 して いる 北 部 ルソン 鉄 道 会 社 (North Luzon Railways Corporation)(1995 年 設 立 )であり 工 事 実 施 主 体 は 中 国 の 国 家 機 械 設 備 公 司 である 不 法 占 拠 住 民 の 移 転 を 経 て に 工 事 着 手 している セクション1については 全 線 複 線 軌 道 の 非 電 化 で6 駅 が 設 置 される 予 定 b)pnr 南 線 通 勤 線 区 リハビリ 事 業 PNR の 通 勤 区 間 である Caloocan-Calamba 間 (56km)の 軌 道 信 号 通 信 土 木 施 設 等 の 修 復 を 行 うもの Caloocan-Alabang 間 (32km)がフェーズ1の 位 置 づけであり に 韓 国 の ODA と しての L/A が 締 結 されている 韓 国 大 統 領 の 来 比 に 伴 い フェーズ1の 起 工 式 が 行 われ 不 法 占 拠 住 民 の 移 転 事 業 が 開 始 された (4) 鉄 道 産 業 の 状 況 ( 主 要 企 業 その 動 向 等 ) -

34 (5) 主 要 路 線 : 路 線 図 (6)その 他 -

35 第 5 章 自 動 車 1. 概 要 2003 年 の 当 国 における 登 録 自 動 車 台 数 は 429 万 台 で 乗 用 車 74 万 台 ユーティリテ ィー 車 (ジープニー 等 )169 万 台 バス 3 万 台 トラック 26 万 台 自 動 二 輪 ( 含 ト ライシクル)155 万 台 及 びトレイラー2 万 台 となっている 登 録 自 動 車 台 数 では 日 本 の 1/18 乗 用 車 では 1/90 バスでは 1/8 トラックでは 1/29 である 一 方 自 動 二 輪 では 日 本 の 1.1 倍 を 有 している また 日 本 では 見 掛 けないユー ティリティー 車 (ジープニー 等 )が 登 録 自 動 車 台 数 の 40%を 占 めている この 様 にト ライシクル ジープニー 等 による 自 動 車 交 通 が 盛 んな 点 が 当 国 の 特 徴 となっている また 地 域 的 には 広 域 首 都 圏 に 登 録 自 動 車 数 の 32%が 集 中 している ( 人 口 では 13% GDP では 33% ) 2. 旅 客 流 動 (1) 地 域 間 流 動 2003 年 に 運 輸 通 信 省 が 国 際 協 力 機 構 (JICA)の 協 力 を 得 て 実 施 した 地 域 間 旅 客 貨 物 流 動 実 態 調 査 ( 全 国 を 24 地 域 に 分 割 )によれば 地 域 間 の 年 間 自 動 車 旅 客 需 要 は 9 億 人 程 度 と 見 込 んでいる (2) 域 内 流 動 域 内 流 動 については 1996 年 に 運 輸 通 信 省 が 国 際 協 力 機 構 (JICA)の 協 力 を 得 て 実 施 した マニラ 大 都 市 圏 都 市 交 通 総 合 調 査 が 唯 一 のデータソースである 調 査 時 点 で の 交 通 需 要 ( 除 徒 歩 )は 1 日 2,300 万 トリップと 見 込 まれていた その 後 の 域 内 人 口 の 伸 び 経 済 の 拡 大 からして 現 時 点 では 3,000 万 近 いものとなっていると 思 われる この 内 鉄 道 が 80 万 トリップ 程 度 を 分 担 しており 圧 倒 的 に 自 動 車 交 通 需 要 が 多 い 構 造 となっている 3. 貨 物 流 動 登 録 トラック 台 数 は 26 万 台 であるが その 内 の 営 業 用 トラック 台 数 は 1.4 万 台 程 度 で 自 家 用 トラックが 太 宗 である トラック 輸 送 会 社 数 は 3,000 社 程 度 であり 1 社 当 り の 保 有 トラック 数 は 4~5 台 となっている 地 域 間 旅 客 貨 物 流 動 実 態 調 査 によれば 地 域 間 の 年 間 トラック 貨 物 需 要 は 年 間 1.8 億 トン 程 度 である ( 因 みに 日 本 では 61,000 社 110 万 台 で 1 社 当 たり 18 台 となっている また 営 業 用 トラックの 輸 送 実 績 は 年 間 28 億 トン 程 度 である ) (2006.8)

36 第 6 章 海 運 (1) 概 要 フィリピンは 日 本 と 同 様 に 島 嶼 国 家 であるが 日 本 が 本 州 を 中 心 として 北 海 道 九 州 四 国 といった 大 きな 島 が 陸 路 で 繋 がっているのに 対 し フィリピンでは 北 のルソン 島 と 南 のミンダナオ 島 といった 大 きな 島 の 間 に 多 くの 島 々 が 点 在 するビサヤ 地 域 がありこ とから フィリピン 国 内 物 流 交 通 に 内 航 海 運 の 果 たしている 役 割 は 非 常 に 大 きい 内 航 海 運 の 果 たしている 役 割 を 輸 送 モード 別 国 内 輸 送 量 から 見 ると 国 内 旅 客 輸 送 量 2003 年 のデータでは 約 2700 万 人 を 船 舶 海 上 輸 送 で 運 んでおり 鉄 道 長 距 離 バス 航 空 の 輸 送 量 に 比 して 海 運 は 70.2 のシェアを 確 保 している 一 方 国 内 貨 物 輸 送 量 は 海 上 輸 送 が 約 8000 万 トンで 鉄 道 航 空 に 比 べ 圧 倒 的 なシェアー(99%)を 占 めている 上 記 国 内 の 人 流 物 流 を 支 えるフイリピン 内 航 海 運 商 船 隊 は 2003 年 末 現 在 で 3,307 隻 約 112 万 総 トンである 内 航 船 海 運 船 腹 量 の 推 移 1995 年 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 隻 数 5,020 4,931 4,424 3,615 3,307 総 トン 数 1,463, 793 1,409,846 1,308,931 1,202,369 1,120,780 フィリピン 内 航 海 運 船 隊 を 1 隻 あたりの 船 舶 の 大 きさで 見 ると 100 総 トン 未 満 の 船 舶 の 割 合 が 1,900 隻 あり 全 体 の 約 57%を 占 めている また 船 齢 別 に 見 ると 建 造 後 5 年 以 下 のものが 1,035 隻 と 全 体 の 約 31 %を 占 め 小 型 船 比 較 的 新 しい 船 舶 が 多 数 存 在 することがわかる これらはバンカボートと 呼 ばれるアウトリガー( 船 舶 の 両 舷 に 伸 ばした 腕 のようなもの をつけた 木 製 の 小 型 船 舶 で 地 方 などの 小 規 模 航 路 を 中 心 と して 多 数 使 われている これら 小 型 バンカボートは 転 覆 事 故 が 多 く 安 全 面 及 び 効 率 面 からも 改 善 が 必 要 とされている 一 方 船 種 ベースで 平 均 船 齢 を 見 ていくと コンテナ 船 で 31 年 タンカーで 19.2 年 一 般 貨 物 船 で 18.2 年 と 建 造 後 16 年 以 上 の 船 舶 が 全 体 の 約 40 %を 占 めており 日 本 などから 中 古 船 舶 を 輸 入 して 更 に 長 く 使 い 続 けている 老 朽 船 舶 も 多 く メンテナンス 不 足 などから 安 全 性 に 問 題 が 生 じている 船 種 別 にその 内 訳 を 見 ていくと 以 下 のとおりである フィリピン 内 航 海 運 船 隊 の 内 訳 (2003 年 ) 隻 数 総 トン 数 平 均 総 トン 数 旅 客 船 ,408 GT 44 GT 貨 客 船 1, ,736GT 334GT 一 般 貨 物 船 1, ,490GT 407GT

37 コンテナ 船 タンカー その 他 合 計 ,307 44,590GT 82,325GT 177,231GT 1, 464, 632 3,715GT 691GT - 339GT 1 旅 客 船 旅 客 船 の 隻 数 は 238 隻 約 1 万 総 トンである 100 総 トン 未 満 の 船 舶 が 230 隻 と 全 体 の 97%を 占 めている 全 体 の 平 均 総 トン 数 も 44 総 トンとバンカボートが 大 部 分 であ る バンカボートは 主 に 地 方 の 末 端 航 路 を 始 め 近 距 離 の 島 嶼 間 交 通 に 使 われている 砂 浜 に 直 接 乗 り 上 げて 停 泊 することで 港 や 岸 壁 等 が 未 整 備 の 場 所 で 利 用 できるため 地 方 では 多 くのバンカボートが 未 だ 主 力 として 活 躍 している 一 方 最 近 の 大 きな 流 れ として ビサヤ 地 域 を 中 心 に 軽 合 金 製 の 船 体 などを 使 った 高 速 船 による 輸 送 網 が 整 備 さ れてきており セブ~ボホール イ 口 イ 口 ~バコ 口 ドなど 在 来 船 では2~3 時 間 かか る 航 路 を 1 時 間 程 度 で 結 んでいるほか,セブ~オルモック セブ~スリガオなど 在 来 船 では 夜 間 航 海 となる 航 路 を 昼 間 2 ~ 5 時 間 ほどで 運 航 している ビジネスや 観 光 などの 利 用 者 を 始 め 時 間 短 縮 及 び 運 航 頻 度 の 向 上 による 効 率 面 や 快 適 性 を 重 視 する 利 用 者 が 増 加 しており 新 たな 事 業 展 開 が 見 込 まれているが 高 速 船 の 高 速 エンジンの 維 持 や 高 額 なメンテナンス 費 用 近 年 の 燃 料 油 コストの 高 騰 などの 影 響 が 今 後 高 速 旅 客 船 の 経 営 面 にどのように 出 て 来 るのか 注 目 である 2 貨 客 船 貨 客 船 の 隻 数 は 1,055 隻 総 トン 数 で 35 万 総 トンである 100 総 トン 未 満 の 船 舶 が 758 隻 割 合 で 約 70 %である 100 総 トン 未 満 の 貨 客 船 の 中 には やや 大 型 のバンカ ボートを 用 いて 旅 客 とともに 貨 物 を 運 んでいる しかし 100 総 トン 以 上 の 船 舶 も 297 隻 あり そのうち 総 トン 以 上 の 船 舶 が 33 隻 ある これら 鋼 製 の 貨 客 船 がフィリ ピン 内 航 海 運 の 旅 客 を 運 ぶ 中 核 であり マニラとセブ マニラとダバオ マニラとイ 口 イ 口 等 のビサヤ 地 域 やミンダナオ 地 域 の 主 要 都 市 を 結 ぶ 航 路 には 日 本 で 長 距 離 フエリ ーとして 活 躍 していた 中 大 型 船 舶 が 輸 入 され 就 航 している(マ 二 ラ~セブ 間 の 移 動 に 航 空 機 を 利 用 すると 所 用 時 間 が 1 時 間 程 度 運 賃 が 片 道 3,500 ペソであるのに 対 し 上 記 船 舶 を 利 用 すると 所 用 時 間 20 時 間 程 度 運 賃 が 3 等 運 賃 で 1,000 ペソ 前 後 1 等 運 賃 で 5,000 ペソ 程 度 である) また ビサヤ ミンダナオ 地 域 ではセブを 中 心 とした 定 期 航 路 が 張 り 巡 らされ 500GTクラスの 船 舶 特 にランプウェイを 装 備 したフェリ ー(RORO 型 )が 多 く 就 航 されている しかし これら RORO 船 は 港 に 可 動 橋 が 設 置 さ れていないことから バス トラックなどが 船 内 にそのまま 搬 入 され 輸 送 されるもので はなく 港 での 荷 役 特 に 船 尾 のランプを 出 して 船 内 からフォークリフトで 岸 壁 の 貨 物 を 取 りに 行 ける 簡 便 な 荷 役 が 可 能 である 事 から 利 用 されている 3 一 般 貨 物 船

38 一 般 貨 物 船 の 隻 数 は 1,115 隻 総 トン 数 で 45 万 総 トンである 一 般 貨 物 船 に 分 類 さ れる 船 舶 の 中 にもバンカボートが 多 く 含 まれており 100 総 トン 未 満 の 船 舶 の 割 合 は 約 40 %となっている 鋼 製 の 貨 物 船 の 多 くは 船 齢 20 年 を 超 えた 老 朽 船 舶 であり 海 難 事 故 も 多 く 発 生 していることから 安 全 性 及 び 効 率 面 からも 早 期 の 代 替 が 望 ましい 4コンテナ 船 コンテナ 船 の 隻 数 は 12 隻 総 トン 数 は 4 万 5 千 総 トンである コンテナ 船 は 大 型 船 の 比 率 が 高 く 2,000 総 トン 以 上 の 船 舶 が 8 隻 と 全 体 の 約 67 %を 占 めており 平 均 総 ト ン 数 も 3,176 総 トンと 大 型 である しかし 内 航 海 運 が 使 用 する 港 湾 では ガントリ ークレーンなどはほとんど 整 備 されておらず 船 内 の 荷 役 設 備 や 岸 壁 側 にある 移 動 型 の 荷 役 設 備 により 荷 役 が 行 われており クレーンの 設 置 等 荷 役 効 率 を 高 める 必 要 がある 5 タンカー タンカーの 隻 数 は 119 隻 総 トン 数 は 8 万 2 千 総 トンである 建 造 後 30 年 以 上 も 経 つ 船 舶 が 16 隻 も 存 在 しており ソーラーⅠ の 沈 没 油 流 出 事 故 で 証 明 したように 一 旦 事 故 が 起 こった 場 合 の 損 害 被 害 の 大 きさからもこれら 老 朽 タンカーの 早 期 更 新 が 必 要 である (2) 事 業 規 制 等 海 運 に 関 する 法 制 度 フィリピンでは 電 力 や 水 道 など 公 共 サービスを 提 供 する 事 業 に 対 して 1936 年 に 制 定 された Public Service Act に 基 づき 厳 しい 政 府 監 督 による 規 制 を 行 っている 内 航 海 運 事 業 も 同 法 において 鉄 道 などとともにコモンキャリアとして 公 共 サービス 事 業 に 認 定 され ており 免 許 運 賃 など 政 府 による 監 督 規 制 がかけられていた 内 航 海 運 事 業 を 開 始 するにあたっては 公 益 事 業 証 書 (Certificate of Public Convenience : CPC )あるいは 暫 定 免 許 (Provisional Authority : PA )を 船 舶 ごと に 取 得 しなければならない また 運 賃 についても 従 前 は 認 可 制 がとられており これ ら 免 許 認 可 制 度 の 運 用 にあたっては 公 共 の 利 益 の 増 進 及 び 既 存 運 航 事 業 者 の 利 益 保 護 といった 原 則 を 取 っていた 新 規 参 入 を 制 限 し 航 路 独 占 を 認 める 代 わりに 運 賃 につ いても 厳 しい 規 制 が 行 なわれる また 複 数 船 社 が 参 入 している 航 路 における 使 用 船 舶 の 更 新 の 際 には キャパシティの 制 限 を 課 したり 運 航 頻 度 や 寄 港 地 などの 航 路 運 営 サ ービス 内 容 の 変 更 についても 規 制 し 船 社 間 の 競 争 を 制 限 するとともに 許 可 なく 航 路 を 廃 止 したり 運 航 を 中 止 したりすることは 認 めなかった そのため 既 存 事 業 者 は 既 得 権 による 利 益 確 保 のみを 考 え 新 規 投 資 や 航 路 運 営 サービスの 改 善 などを 行 なって 来 なかったことが 船 舶 の 老 朽 化 サービスの 非 効 率 化 など 安 全 性 経 済 性 へ 大 きな 間 題 を 生 じる 原 因 となった そこで 政 府 は 自 由 競 争 の 推 進 による 内 航 海 運 の 近 代 化 をはかるべく 規 制 緩 和 を 打 ち 出 すこととなった 1992 年 に MARINA 通 達 第 71 号 糊 CNo71 ) 1993 年 11 月 に MARINA 通 達 第 80 号 (MCNOBO )が 出 され 基 本 政 策 として 独 占 航 路 の 撤 廃 を 掲 げ 新 規 参 入

39 者 への 規 制 などを 緩 和 した さらに 1994 年 に 出 された 大 統 領 令 第 185 号 (E0N0185 ) 及 びそれを 受 けた MAR - NA 通 達 第 106 号 (M C NO 106 )により 独 占 航 路 を 廃 止 し 既 存 事 業 者 の 使 用 船 舶 の 更 新 や 航 路 運 営 サービスの 変 更 などについても 規 制 を 大 幅 に 緩 和 するなどした また 運 賃 についても 1994 年 に 出 された 大 統 領 令 第 216 号 (E0N0216 ) 及 びそれを 受 けた MAR - NA 通 達 第 117 号 (MCNo117 )などにより 3 等 旅 客 運 賃 を 除 く 旅 客 運 賃 及 び 非 コンテナ 基 本 貨 物 以 外 の 貨 物 運 賃 については 認 可 制 か ら 届 出 制 に 緩 和 し 3 等 旅 客 運 賃 等 についても 幅 運 賃 制 度 を 導 入 した ( 3 ) 政 府 の 海 運 基 本 政 策 及 び 最 近 の 動 向 内 航 海 運 に 対 する 政 府 規 制 については 上 記 の 通 り 規 制 緩 和 を 進 めているところである しかしながら 新 規 参 入 者 と 既 存 事 業 者 との 間 の 競 争 激 化 や 経 済 活 動 の 低 迷 から 貨 物 旅 客 の 伸 び 悩 み 特 定 航 路 に 於 ける 供 給 船 腹 過 剰 状 態 低 運 賃 競 争 による 運 航 事 業 者 の 収 益 悪 化 などが 問 題 となっている 規 制 緩 和 の 推 進 による 航 路 活 性 化 と 航 路 の 安 定 を 両 立 させ うる 新 たな 秩 序 の 確 立 が 必 要 である 2004 年 に 入 ると 内 航 海 運 の 競 争 力 強 化 を 目 的 に これまでの 内 航 海 運 に 関 する 基 本 的 政 策 の 見 直 しを 行 った 2004 年 内 航 海 運 振 興 法 が 策 定 され 同 年 3 月 に 議 会 を 通 過 し 5 月 3 日 にアロヨ 大 統 領 により 署 名 交 付 された 同 法 の 主 たる 概 要 は 以 下 のとおりである 1 付 加 価 値 税 (VAT)の 免 除 船 齢 の 若 い 船 の 輸 入 あるいは 国 内 調 達 に 関 し VAT が 免 除 される また エンジン スペアパーツ 等 の 舶 用 品 の 輸 入 についても 付 加 価 値 税 が 免 除 される 2 純 損 失 についての 繰 越 しの 許 可 3 特 別 償 却 ( 加 速 度 償 却 )の 許 可 4 運 賃 設 定 に 関 する 規 制 緩 和 5 強 制 保 険 の 付 与 義 務 6 老 朽 船 のリタイアメントプログラム (4) 我 が 国 の 内 航 海 運 の 活 性 化 のための 経 済 協 力 我 が 国 のフィリピン 国 内 航 海 運 近 代 化 への 経 済 協 力 に 内 航 海 運 近 代 化 計 画 (Domestic Shipping Modernization Program : DSMP ) がある 本 事 業 は フィリピン 開 発 銀 行 (DBP )を 通 じてフィリピン 内 航 海 運 業 者 が 船 舶 を 購 入 建 造 する 資 金 などを 低 利 長 期 にて 調 達 できる 円 借 款 (ツーステップローン) 事 業 である 第 19 次 円 借 款 において 総 貸 し 付 け 額 150 億 円 の 規 模 で 1995 年 から 開 始 され 新 造 船 53 隻 中 古 船 の 輸 入 47 隻 の 合 計 100 隻 の 内 航 船 舶 が 本 計 画 の 融 資 を 受 けて 建 造 及 び 調 達 さ れた また 第 22 次 円 借 款 においても 200 億 円 の 規 模 で 第 2 期 が 1999 年 から 開 始 され た 第 2 期 においては 融 資 の 対 象 にそれまでの 内 航 海 運 事 業 造 船 及 び 船 舶 修 繕 事 業 港 湾 の 整 備 事 業 ( 荷 役 設 備 等 に 限 定 )に 加 えて 港 湾 整 備 事 業 ( 埠 頭 等 の 改 修 及 び 建 設 )

40 を 含 める 事 としている また 低 開 発 地 域 における 海 運 の 近 代 化 を 図 るために 必 要 な 調 査 を 行 なうとともに 対 象 地 域 への 融 資 に 対 しては 優 遇 金 利 を 設 定 した (5) 内 航 海 運 の 政 策 上 記 DSMP 事 業 は 成 功 したかに 見 えたが 同 事 業 で 調 達 された 船 舶 がどのような 航 路 でど のように 貢 献 をしているのか 成 果 が 目 に 見 えるかたちで 現 れ 難 かった そこでフィリピ ン 政 府 は DSMPⅡの 実 施 に 当 たっては RO-RO 船 を 中 心 に 融 資 を 行 うこととした この 政 策 の 目 的 は 倉 庫 保 管 港 湾 荷 役 などを 省 略 し トラックが 直 接 RO-RO 船 に 乗 り 込 む 近 代 的 な 海 運 手 法 を 導 入 し フィリピンにおける 海 上 輸 送 の 近 代 化 輸 送 効 率 の 向 上 輸 送 コストの 削 減 などを 図 るため RO-RO 船 の 導 入 及 び 同 海 上 ネットワークの 全 国 的 な 展 開 を 目 指 した Strong Republic Nautical Highway 構 想 を 立 案 し 島 嶼 国 フィリピンの 物 流 の ボトルネックとなっていた 海 上 交 通 の 立 て 直 しを 図 ることにあった この 構 想 は 大 統 領 の 選 挙 公 約 (10 Point Agenda)にもなっている その 後 港 のターミナル 設 備 の 近 代 化 等 を 含 めた 海 上 輸 送 近 代 化 促 進 法 Roll-on Roll-off Terminal System(EO170)が 発 行 され さ らに Cold Chain の 導 入 等 関 連 物 流 施 設 の 近 代 化 も 含 めた The Sustainable Logistics Development Program (SLDP)へと 発 展 するなど 内 航 海 運 海 上 交 通 の 近 代 化 による 国 内 物 流 の 近 代 化 が 現 在 の 当 国 の 喫 緊 の 課 題 となっている (2006.8)

41 第 7 章 港 湾 整 備 運 送 1. 概 要 現 在 フィリピンには 2,000 余 の 港 湾 がある 港 湾 を 二 つに 分 類 すると その 一 つは 1,607 港 からなる 公 共 港 湾 であり もう 一 つは 423 港 ある 私 有 港 湾 である 公 共 港 湾 には 多 数 の 政 府 または 地 方 自 治 体 (LGU)が 所 有 する LGU 港 湾 が 含 まれる また 私 有 港 湾 には 公 共 の 利 用 に 使 用 される 商 業 港 湾 と 民 間 所 有 者 が 排 他 的 に 使 用 する 非 商 業 港 湾 ( 石 油 等 エネルギー 関 連 企 業 農 産 物 輸 出 企 業 等 が 所 有 する 港 湾 )とに 分 かれる これ 以 外 に 約 420 の 漁 港 がある 漁 港 は 基 本 的 には 漁 業 活 動 に 供 されているが 物 流 や 旅 客 輸 送 にも 使 用 さ れている 1990 年 初 頭 まで PPA( 運 輸 通 信 省 (DOTC) 傘 下 のフィリピン 港 湾 庁 )が フィリピン の 港 湾 全 体 の 管 理 運 営 統 制 を 行 っていたが その 後 1992 年 の CPA(セブ 港 湾 庁 ) の PPA からの 独 立 とほぼ 時 を 同 じくして SBMA(スービック 湾 開 発 庁 ) BCDA( 基 地 転 換 開 発 庁 )が 設 立 され さらに CEZA(カガヤン 経 済 特 区 公 社 )や RPMA( 地 域 港 湾 管 理 公 社 )といった 公 共 港 湾 開 発 管 理 団 体 が 順 次 設 立 され 現 在 に 至 っている また 地 方 に 所 在 する 小 規 模 港 湾 については LGU が 管 理 している 漁 港 については 主 要 な 漁 港 をフィリピン 漁 業 開 発 公 社 が 管 理 し 小 規 模 漁 港 は LGU が 管 理 している 2. 港 湾 を 巡 る 動 向 港 湾 を 巡 る 最 近 の 動 向 として 大 きく 3 点 が 挙 げられる 一 つは 世 界 的 なコンテナ 輸 送 の 増 大 に 対 応 するべく フィリピン 国 内 における 国 際 海 上 コンテナ 取 扱 い 施 設 が 順 次 増 強 されつつあることである ミンダナオ 島 カガヤン デ オロのミンダナオコンテ ナターミナル(フィビデック 産 業 公 社 管 理 )が 2004 年 に バタンガス 港 国 際 コンテナ ターミナル(PPA 管 理 )が 2005 年 に 竣 工 した 双 方 とも 国 際 協 力 銀 行 (JBIC) 円 借 款 プロジェクトである 更 に スービック 港 においても 円 借 款 により 新 たな 国 際 コン テナターミナルの 整 備 が 進 められている 二 つ 目 は 2004 年 に 策 定 された フィリピン 中 期 開 発 計 画 ( ) において Nautical Highway 構 想 が 打 ち 出 され 幹 線 国 道 と Ro/Ro 船 ( 日 本 で 言 うフェリー 車 両 が 自 ら 出 入 り 出 来 る 構 造 になっている 船 舶 で 旅 客 も 乗 船 フィリピンで 言 う フェ リー は 旅 客 船 のこと )の 活 用 による 新 たな 国 土 軸 整 備 が 国 家 プロジェクトとして 指 定 されたことである Nautical Highway 構 想 に 基 づき 幹 線 国 道 や Ro/Ro 港 湾 の 整 備 新 しい Ro/Ro 船 の 導 入 等 が 推 進 されることとなっているが 現 状 は Nautical Highway と 呼 び 得 るものとはなっていない 三 つ 目 は 2002,3 年 度 国 際 協 力 機 構 (JICA)の 開 発 調 査 全 国 港 湾 網 戦 略 的 開 発 マスタープラン 調 査 が 実 施 され 長 期 的 短 期 的 港 湾 開 発 計 画 が 策 定 されたことであ る 短 期 計 画 では 現 下 の 厳 しい 国 家 財 政 下 においても 実 施 可 能 な 範 囲 でのプロジェク