Microsoft PowerPoint - 緑のガイド_110309（最終原稿)

Transcription

1 緑 のガイド

2 目 次 1.みんなで 里 山 の 緑 を 広 げよう 里 山 は 自 然 がいっぱい 私 達 も 里 山 の 自 然 の 中 で 住 むことができる 里 山 の 木 々を 植 えよう 3 2. 里 山 の 樹 木 は 魅 力 がいっぱい 花 が 美 しい 木 実 の 美 しい 木 ドングリのなる 木 長 生 きする 木 魅 力 的 な 中 低 木 苗 木 をつくろう 種 のおはなし 種 のお 目 覚 め たくましい 苗 木 に 育 てる 植 える 場 所 のことを 知 ろう 庭 に 植 える 場 合 マンションの 空 き 地 に 植 える 場 合 職 場 の 空 き 地 に 植 える 場 合 公 園 や 緑 地 に 植 える 場 合 斜 面 に 植 える 場 合 21 5.こうして 植 えよう 根 の 健 康 な 苗 木 を 選 ぶ 木 が 生 きていくために 必 要 な 土 と 水 と 太 陽 苗 木 の 植 え 方 木 の 支 え 木 を 育 てよう 木 を 育 てるのは 子 育 てと 同 じ 木 が 生 きていく 上 で 必 要 な 栄 養 水 やり 樹 木 の 成 長 を 記 録 しよう 自 分 が 育 てている 木 の 記 録 をしよう 木 は 葉 から 吸 収 した 二 酸 化 炭 素 (CO 2 )を 吸 収 して 成 長 木 の 成 長 量 とCO 2 吸 収 量 CO 2 の 吸 収 だけではない 木 の 働 き 木 のいろいろを 測 ってみよう 木 の 材 積 とCO 2 吸 収 量 の 関 係 木 の 成 長 量 を 確 かめてみよう 木 の 様 子 を 記 録 里 山 をあるこう 彩 都 周 辺 の 里 山 茨 木 市 の 里 山 箕 面 市 の 里 山 里 山 のある 暮 らし 仲 間 をつくろう 彩 都 里 山 サークルの 活 動 彩 都 の 棚 田 を 守 る 会 かかし その 他 の 活 動 緑 の 仲 間 のつくりかた 42

3 1.みんなで 里 山 の 緑 を 広 げよう 1-1. 里 山 は 自 然 がいっぱい ひと 昔 前 はほとんどの 家 が 木 でつく られ 家 具 も 木 でつくられていました 彩 都 の 裏 山 も40 年 ほど 前 はマツ 山 が たくさんあって マツタケが 採 れたそ うです 春 になるとヤマザクラやコバ ノミツバツツジ モチツツジが 美 しく 咲 いていました 人 々はツツジの 木 を 刈 って 炊 事 の 燃 料 にしていました コナラやクヌギを 切 って 炭 も 作 って いました ガスがない 時 代 は 木 がな ければ 日 々の 生 活 ができませんでした たけのこもたくさん 食 べていたそうで す 彩 都 棚 田 緑 地 の 付 近 には 炭 窯 の 跡 が あり 炭 の 原 木 に 利 用 した 大 きなクヌ ギの 木 もあります 今 でも 彩 都 周 辺 の 農 家 ではコナラやクヌギを 使 ってシイ タケを 栽 培 しています 昔 は 何 をする にも 木 が 必 要 だったんだ だから 山 を 大 切 にしていたんだよ 今 でも 里 山 の 木 にはたくさん 魅 力 があるから 木 や 緑 について 色 々 教 えてあげよう 木 が 地 球 温 暖 化 防 止 に 役 立 つってほんとかな? どんな 風 に 役 に 立 つんだろう? ぼく カブトムシの 来 る 木 が 知 りたい! おじいちゃんはお 風 呂 の 燃 料 に 使 うマキ 割 りが 得 意 だったんだよ 私 お 庭 に 花 の 咲 く 木 や 鳥 の 来 る 木 を 植 えたいの 1

4 1-2. 私 達 も 里 山 の 自 然 の 中 で 住 むことができる ママは 里 山 の 木 に 囲 まれた 暮 ら しにあこがれているの 街 の 中 でも 里 山 の 中 にいるよう な 生 活 はできないかしら? 植 える 木 の 種 類 や 家 からの 距 離 によって 陽 の 当 たり 方 や 風 の 向 きが 変 わるから 注 意 しよう! 里 山 にある 木 を 植 えたらいいん だよ 木 は 植 える 場 所 や 木 の 種 類 に よって 木 陰 を 造 ったり 風 を 防 い でくれたり 色 々なはたらきをす るんだ その 他 にも 花 がキレイに 咲 いた り 可 愛 い 実 がなってチョウチョ や 鳥 を 家 に 呼 んでくれたりもす るんだよ 里 山 にある 木 って どう やって 庭 に 植 えるの? 勝 手 に 掘 ってきてはいけ ないわよね もちろん 勝 手 に 掘 ってきてはいけないね 苗 木 を 掘 り 取 ってくる 場 合 は 山 の 持 ち 主 に 許 可 を もらうことが 必 要 なんだ 里 山 の 木 の 種 子 から 苗 木 を 作 ったらいいんだよ 一 番 簡 単 な 方 法 はドングリや 木 の 実 など 種 を 拾 ってきて 蒔 く 方 法 だね 育 てる 過 程 も 楽 しめるしのぅ 緑 のまちづくり 公 園 やマンションの 空 き 地 なんかに 植 えるときには 勝 手 に 植 えてはいけないよ 植 える 時 にはちゃんと 市 から 許 可 を 得 ないといけないんだ 植 える 木 の 種 類 もみんなで 相 談 して 決 めるといいだろう 2

5 1-3. 里 山 の 木 々を 植 えよう 樹 木 と 動 物 の 関 係 カブトムシ 成 虫 里 山 ではエノキやクヌギをよく 見 かけます 野 鳥 はエノキの 実 が 大 好 きで フンの 中 の 種 子 を 遠 くへ 運 んでくれます 芽 を 出 して 大 きくなっ たエノキの 葉 は 日 本 の 国 蝶 とされているオオムラサキの 幼 虫 の 大 切 な 食 べ 物 です コナラ クヌギの 樹 液 ( 傷 ついた 樹 の 幹 からしみ 出 す 液 )はオオムラサキの 成 虫 やカブトムシなどの 大 好 物 です ムクノキ オオムラサキ エノキ さなぎ モチツツジ オオムラサキ 終 令 幼 虫 卵 オオムラサキ 成 虫 朽 ち 木 幼 虫 カブトムシ さなぎ ヤマツツジ ウツギ 落 ち 葉 幼 虫 の 越 冬 彩 都 周 辺 の 里 山 にも 昔 はオオムラサキが 飛 んでいました またもどってくるといいですね 3

6 2. 里 山 の 樹 木 は 魅 力 がいっぱい 2-1. 花 が 美 しい 木 花 には 美 味 しい 蜜 がたっぷり!チョウ 達 にとっても 魅 力 がいっぱいなのです ヤマザクラ みんなもよく 知 っている 木 です 彩 都 の 北 にある 能 勢 の 山 では 春 の 女 神 とよばれているギフチョウがいます ギフチョウも 大 好 きな 木 で 蜜 を 吸 いに 来 ます 昔 はおじいちゃんも 虫 取 りアミを 持 って 走 り 回 っていたなぁ ママは 花 が 好 きで みどりくんは 虫 が 好 き だから 花 がキレイで チョウもきてくれる 木 を 教 えてあげよう カラスアゲハ ほんと!? 虫 取 りアミを 買 っ てもらわなきゃ! ギフチョウ スジグロシロチョウ カラスアゲハやクロアゲハなどアゲハチョウの 仲 間 が 蜜 を 吸 いにやってくる 木 にはネムノキやツツジ 類 もあります 近 畿 圏 でよく 見 られるツツジの 種 類 にはモチツツジ コバノミツバツツジ ヤマツツジなどがあります ヤマザクラにはギフチョウの 他 にも ス ジグロシロチョウ カラスアゲハなどが 蜜 を 吸 いにやってきます モチツツジ コバノミツバツツジ ヤマツツジ 4

7 ウツギ 真 っ 白 な 花 には 町 でよく 見 かけるモンシロチョウによく 似 たスジグロ シロチョウをはじめ その 他 のチョウが 訪 れます 初 夏 の 頃 にチョウがもっともよく 訪 れる 植 物 の1つです ミドリヒョウモン 花 とチョウ どのチョウがどの 木 の 蜜 を 吸 いに 来 るかは この 表 にまとめて みたから 参 考 にしてね 木 の 名 前 蝶 の 名 前 ウツギ イチモンジチョウ クモガタヒョウモ ン ミドリヒョウモン トラフシジ ミ など ツツジ 類 スジグロシロチョウ ギフチョウ カ ラスアゲハ クロアゲハ など イチモンジチョウ 花 実 フジ ルリシジミ トラフシジミ ミヤマセ セリ など イボタノキ イチモンジチョウ ウラゴマダラシジ ミ アカシジミ コミスジ など ウツギは 茨 木 市 の 隣 にある 高 槻 市 の 市 花 になっている 木 な んだ 花 もキレイだし 身 近 な 木 だから 覚 えておくといいね 名 前 のとおり 枝 の 中 は 空 洞 になっているんだ だから 空 ろな 木 =ウツギという 名 前 になったんだろうね 街 路 樹 としてよく 使 われているアベリアはウツギの 仲 間 な んだよ ネムノキ ヤマザクラ クロアゲハ カラスアゲハなどアゲハ チョウ 類 など ギフチョウ カラスアゲハ スジグロ シロチョウ など 表 記 の 樹 木 は 彩 都 周 辺 の 里 山 で 見 られる 樹 木 で 選 定 しています 5

8 2-2. 実 の 美 しい 木 花 が 終 わって 実 がなると 栄 養 たっぷりの 果 実 は 鳥 たちにとって 魅 力 がいっぱいです ヤマザクラ 小 さな 赤 い 実 をたくさんつけるので 小 鳥 たちに 大 人 気 です ガマズミ 白 い 花 を 咲 かせ 赤 い 実 をつけます ムラサキシキブ 花 も 実 も 紫 色 が 美 しく 小 さな 花 がたくさんつきます ガマズミの 花 ガマズミの 実 ヤマザクラの 実 ムラサキ シキブの 花 カマツカの 実 センダンの 実 センダンの 花 カマツカの 花 ムラサキシキブの 実 カマツカ 花 は 白 く 赤 い 実 はツグミやメジロの 大 好 物 です センダン 花 は 薄 紫 色 ですが 少 々 大 きめの 丸 い 実 は ドングリのようです 6

9 庭 に 実 のなる 木 を 植 えて おいたら 家 で 鳥 を 観 察 できるね オナガ でも マンションなどで 木 を 植 えることができない 場 合 はどうしたらいいのかしら ツグミ メジロ カワラヒワ ジョウビタキ マンションの 周 辺 に 里 山 の 木 々が 生 えている と ベランダなどにエサを 置 く 台 を 作 ってお けば 鳥 達 がやってくるよ エサをのせた 板 や 容 器 を 吊 るして エサを 置 いておいたり 牛 乳 パックを 適 当 な 長 さにカット して 四 辺 に 穴 を 空 けて 凧 糸 で 吊 るすだけでもOK 板 を 置 いてtテーブル 状 にした 上 にエサを 置 いておくだけ その 他 シジュウカラ アカハラ カケス ヤマドリ シロハラ など エサは 何 を 置 いておいたらいいの? ジョウビタキ ツグミ シジュウカラ カワラヒワ メジロ オナガ パンくず 大 好 き 好 き 大 好 き ピーナツ クルミ 好 き 大 好 き 好 き アトリ ヒマワリの 種 大 好 き 大 好 き 果 物 大 好 き 大 好 き 大 好 き けっこう かんたんに 作 れそうだな ミカンを 半 分 に 切 ったものやパンのくずを 置 いておくだけでも 小 鳥 達 は 喜 んでくれるんだ 水 を 置 く 場 合 は 植 木 鉢 の 受 け 皿 などの 浅 い 入 れ 物 がおすすめだよ 7

10 2-3.ドングリのなる 木 里 山 にはドングリのなる 木 をたくさん 見 つけることができます カブトムシの 来 る 木 だ! クヌギ 帽 子 がトゲトゲの 丸 いドングリは 大 きくなるのに2 年 かかります 樹 液 にはカブトムシやカナブン ギフチョウの 仲 間 がやってきます クヌギは 葉 っぱのまわりの ギザギザ( 鋸 歯 )の 先 も 針 のようにトゲ トゲしています クヌギにそっくりな アベマキという 木 もある が アベマキの 樹 液 にも カブトムシなどが 集 まっ てくるんだ ドングリの 帽 子 もトゲトゲ 注 意! 樹 液 はスズメバチも 大 好 き! カブトムシに 夢 中 になって 刺 されない ように 注 意 しよう!! 8

11 コナラ とても 大 きくなる 木 で 里 山 で1 番 多 く 見 られます ドングリは 細 長 くて 1 年 で 大 きくなります 実 際 のドングリの 大 きさ 1.5~2cm アラカシ コナラより 少 し 小 さな 細 長 いドングリをつけます 日 陰 でもじっと 我 慢 できるがんばりやさんです 冬 でも 緑 の 葉 をつけています 実 際 のドングリの 大 きさ 1.5~2cm 9

12 コジイ 神 社 でよく 見 かけます 冬 でも 緑 の 葉 をつけていて とても 大 きくなる 木 ですがドング リは 小 さくてかわいく なまでも 食 べられます ドングリが 食 べられる なんてしらなかったよ! どんな 味 がするの? クリのような 味 がするんだ でも ドングリならなんでも 食 べら れるわけじゃないから 注 意 しない といけないよ まぁ!クリに 似 てるの?! じゃぁクリご 飯 のクリの 代 わりにはなるかしら? いや それは やったことは 無 いが クリご 飯 にはクリを 入 れて 欲 しいなぁ コジイの 他 に 食 べられるドングリの 仲 間 フライパンで 炒 って 食 べ ると 美 味 しい! 実 際 のドングリの 大 きさ 炒 る 時 には 弾 けると 危 ないからマテバシイはペ ンチなどで 割 れ 目 を 入 れ てからにしましょう! 0.8 ~ 1.5cm スダジイ マテバシイ マテバシイは 里 山 では 見 られませ んが 公 園 等 で 見 ることができます 10

13 2-4. 長 生 きする 木 日 本 にはとても 長 生 きをする 木 があります あれはエノキとムクノキだよ あそこに 見 えているエノキとムクノキ も800 歳 くらいだといわれておる どうだい 大 きいだろ? おじいちゃん あの 神 社 に 生 えている 大 きな2 本 の 木 は なんていう 名 前 の 木 なの? エノキやムクノキは 昔 から 長 生 きする 木 として 知 られており 神 社 やお 寺 村 の 周 りなどによく 植 えられていました エノキやムクノキの 他 にも 長 生 きする 木 は 沢 山 あ ります 現 在 日 本 には1000 年 くらい 生 きていると 言 われて いる 木 があります エノキやムクノキ クスノキ ケヤキ イチョウ エドヒガンザクラなどが 新 聞 や 雑 誌 などでよく 紹 介 されています 巨 木 や 長 寿 の 木 だけを 紹 介 している 本 も 出 版 されていたり 巨 木 や 長 寿 の 木 をシンボ ルツリーとして 紹 介 している 町 もあります 大 阪 府 内 では 樹 木 のお 医 者 さん 達 の 会 ( 樹 木 医 会 )が 長 生 きしている 木 や 巨 木 などを おじい さんの 木 として 指 定 して 大 切 に 残 していこうと する 活 動 も 行 われています 長 生 きして 大 きくなる 木 エドヒガンサクラ スギ イチョウ ヤマモモ クスノキ ムクノキ エノキ ケヤキ 彩 都 内 には 自 然 がたくさん 残 っているので 長 生 きしている 木 を 探 してみてね 11

14 2-5. 魅 力 的 な 中 低 木 コナラやクヌギのように 大 きくならないけれど 昔 から 家 具 や 道 具 などに 使 われている 役 立 つ 木 カマツカ 花 や 実 もかわいいけれど 昔 から 人 間 が 道 具 として 利 用 していた 木 もあるんだ 木 はとてもかたくて 丈 夫 なので 昔 はカマの 柄 に 使 われ ていました クロモジ サクラの 花 がまだ 咲 いていない3 月 頃 に 黄 緑 色 の 小 さな 花 を 咲 か せます 匂 いが 良 いので 和 菓 子 を 食 べる 時 に 使 われる 上 等 な つまよう じ をつくるのに 今 でも 使 われています ココ クロモジの 花 ムラサキシキブ 昔 はおはしをつくるのに 使 われていました この 他 にも ツツジなどは 枝 を 柴 として 炊 飯 用 燃 料 に 利 用 されていました 里 山 の 木 は 人 のくらしを 支 えてきたんだね 花 も 実 もかわいいし 実 を 食 べに 鳥 がやって 来 るし 枝 も 役 に 立 つなんてすごいわ 12

15 里 山 の 花 ごよみ 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 ヤマザクラ コバノミツバツツジ モチツツジ ヤマツツジ 花 ギフチョウ カラスアゲハ 等 花 花 花 実 オナガ カケス メジロ ヤマドリ スジグロシロチョウ ギフチョウ カラスアゲハ クロアゲハ 等 カマツカ フジ ガマズミ センダン ウツギ イボタノキ ムラサキシキブ ネムノキ エノキ ムクノキ コナラ クヌギ アラカシ コジイ 花 花 ルリシジミ トラフシジミ 等 花 花 花 花 花 花 花 花 イチモンジセセリ ミドリヒョウモン 等 花 イチモンジセセリ ミドリヒョウモン 等 花 花 花 アゲハチョウ 等 樹 液 キタテハ ヒオドシチョウ 等 樹 カブトムシ オオムラサキ キタテハ 等 樹 液 液 キタテハ ヒオドシチョウ 等 実 アトリ ムクドリ 実 ヤマドリ 実 アオゲラ オナガ コジュケイ ツグミ 実 ヒヨドリ ムクドリ シロハラ 実 オナガ シジュウカラ ツグミ 実 メジロ カケス コジュケイ ツグミ 実 メジロ カケス コジュケイ ツグミ 実 アカハラ オナガ コジュケイ ツグミ 実 ヤマドリ シジュウカラ カケス 実 オナガ カケス ヤマドリ 実 オナガ カケス ヤマガラ 実 カケス ヤマガラ 13

16 3. 苗 木 をつくろう 3-1. 種 のおはなし 種 の 大 きさと 形 種 にはドングリやトチの 実 など 大 きなものから ツツジの 種 のように 簡 単 に 吹 き 飛 んでしまうくらい 小 さな 粒 のものまで 様 々な 大 きさや 形 があります ドングリだけでもトゲトゲ 帽 子 のおしゃれさんや ノッポや 太 っちょなど たくさんあります ツツジの 実 よい 種 の 見 分 け 方 ドングリは 水 に 浮 かべてみましょう 浮 かんできたドングリは 虫 に 中 身 を 食 べられています 水 に 浮 かんだ ドングリを 土 に 埋 めても 芽 は 出 ません バケツや 洗 面 器 などに 水 を 張 った 中 にドングリを 入 れて 見 分 けましょう 種 のできる 時 期 ほとんどの 種 は 秋 に 熟 します 寒 くなったら 種 を 拾 いに 出 かけましょう! 拾 ってよいのは 山 の 道 に 落 ちている 種 だけですよ!? 14

17 3-2. 種 のお 目 覚 め 芽 を 出 す 方 法 ドングリは 採 ったらすぐに 土 に 播 きましょう コナラは 土 に 播 くとすぐに 目 覚 めますが アラカシは 翌 年 の 春 まで 寝 ています コナラ アラカシ バケツに 張 った 水 に 入 れても 浮 いてこなかった 今 年 のドングリは 芽 が 出 てきます でも 去 年 やその 前 に 拾 っておいたドングリは 水 に 入 れて 浮 いてこなくても 芽 が 出 てきません 注 意 しましょう アラカシは 春 まで 寝 ているだけ だから 芽 が 出 ないからといって 捨 てないで 春 まで 待 っておくれ 春 になったら 芽 を 出 すよ ツツジは 寒 い 冬 を 体 験 してから 目 を 覚 まします 冬 の 間 暖 かい 部 屋 の 中 に 置 いておくといつまでも 芽 を 出 さずに 寝 ています ツツジの 種 はとても 小 さいので 風 に 飛 ばされないように 水 を 含 ませたミズゴケの 上 に 播 きましょう プランターがなくても イチゴの 入 っているパックなどの 底 に 穴 を 空 けたものでもOK! ミズゴケの 量 が 多 すぎると 発 芽 後 に 根 が 土 に 届 かないからあまり 厚 く 敷 き 詰 めないように 注 意 しよう 水 を 含 ませたミズゴケ 薄 く 敷 き 詰 めた 場 合 ミズゴケが 厚 すぎる 底 に 穴 を 空 けたイチゴのパック 湿 らせた 土 15

18 3-3.たくましい 苗 木 に 育 てる 育 苗 方 法 芽 が 少 し 大 きくなったら プランターやパックから 植 え 替 えてあげましょう ツツジのような 細 かな 種 は ビッシリと 芽 が 出 てくるので とても 狭 そう! 間 隔 を 開 けて 植 え 替 えをしてあげましょう 狭 いよぉ~ 最 初 は 粉 のような 種 だったツツジも こんなに 大 きく 育 ったらプランターで は 少 し 狭 いですね ツツジ ドングリ 狭 い 場 所 から 植 え 替 えて あげましょう 少 し 大 きくなったら 更 に 植 え 替 えしてあ げると 大 きく 生 長 する 手 助 けになります ( 苗 木 が10cm 程 に 育 った 頃 が 植 え 替 え る 目 安 です) 広 いところへ 行 き たいよぉ~ 本 葉 がしっかりとして 枝 分 かれしたら 外 への 旅 立 ち! 外 の 世 界 へ 旅 立 ちです 直 射 日 光 の 当 たらない 場 所 に 植 えてあげましょう 別 れはさびしいけど 大 きくなってくれたらうれしいですね 最 終 的 に 植 える 場 所 を 考 えて その 場 所 と 同 じ 条 件 でたくまし く 育 てると 自 立 が 早 くなります 16

19 4. 植 える 場 所 のことを 知 ろう 葉 や 花 紅 葉 香 りなど 木 を 植 えて 楽 しむには 植 える 場 所 と 木 の 特 徴 を 考 えて 木 を 選 びましょう 4-1. 庭 に 植 える 場 合 子 どもの 木 をいっぱい 植 えて 将 来 の 姿 を 考 えて 樹 種 を 選 び 適 当 な 距 離 をあけて 植 えましょう 樹 木 の 特 徴 を 考 えずに 植 えると 将 来 単 調 な 庭 になってしまいます 野 鳥 やチョウ 類 が 好 む 木 を 植 えるなど 植 える 環 境 を 考 えれば 庭 で 自 然 観 察 が 楽 しめますよ こんなはずじゃ なかったのに 樹 種 を 考 えなかった 10 数 年 後 樹 種 の 特 徴 を 考 えた 木 の 性 質 も 考 えてね> 同 じ 種 類 の 高 木 ばかりで 単 調 なうえ に 家 に 陽 が 当 たらなくなっちゃった! 中 低 木 や 高 木 花 や 実 も 楽 しめる 木 を 植 えれば 日 当 たりは 変 わらず 野 鳥 や 昆 虫 類 もやってくる 多 様 な 庭 になります 家 の 北 側 に 植 える 場 合 家 の 南 側 に 植 える 場 合 北 風 北 風 を 防 いでくれて 日 陰 でも 育 つ 木 をえら びましょう 日 陰 に 強 く 風 の 強 い 冬 に 葉 を 落 とさず 刈 り 込 みにも 強 い 常 緑 樹 がよいでしょう 樹 種 としてはアラカシやシラカシなどのカ シの 仲 間 がお 勧 めです 夏 は 日 陰 を 作 って 強 烈 な 日 差 しを 和 らげてくれ 冬 は 葉 を 落 として 枝 だけになり その 分 日 当 たりがよくなる 落 葉 樹 を 植 えるとよいでしょう 庭 が 広 い 場 合 は 大 きく 育 つヤマザクラやコナラなど そうでないお 庭 にはヤマボ ウシやリョウブ( 花 がきれい) ザイフリボクなどがお 勧 めです 落 葉 樹 は 夏 に 水 をたっぷりとあげましょう 落 ち 葉 のそうじも 忘 れずに! 17

20 里 山 の 樹 木 の 特 徴 を 知 ろう 種 名 特 徴 家 の 南 や 西 側 に 適 している 家 の 北 側 に 適 している 家 の 東 側 に 適 している 自 分 だけのシンボルツリーを 選 ぼう! 長 生 きしてみんなを 見 守 ってくれる 木 もあるよ! コナラ クヌギ アベマキ 落 葉 高 木 落 葉 高 木 落 葉 高 木 エノキ 落 葉 高 木 ムクノキ 落 葉 高 木 リョウブ 落 葉 高 木 長 生 きして 野 鳥 の 好 む 木 エノキ ムクノキ ケヤキ 花 の 美 しい 大 きくなる 中 高 木 ヤマザクラ エドヒガンザクラ センダン ヤマボウシ ヤマザクラ エゴノキ ケヤキ ヤマボウシ ザイフリボク 落 葉 高 木 落 葉 高 木 落 葉 高 木 落 葉 小 高 木 落 葉 小 高 木 アラカシ 常 緑 高 木 シラカシ 常 緑 高 木 ソヨゴ 常 緑 高 木 コジイ 常 緑 高 木 ヤブツバキ 常 緑 高 木 ヤマモモ 常 緑 高 木 クロガネモチ 常 緑 高 木 ネズミモチ 常 緑 小 高 木 植 える 場 所 と 樹 木 の 特 徴 を 見 比 べて 相 性 のよい 木 を 選 ぼう ユズリハ カクレミノ アオキ アセビ 常 緑 小 高 木 常 緑 小 高 木 常 緑 低 木 常 緑 低 木 イヌツゲ 常 緑 低 木 ヒサカキ 常 緑 低 木 ムラサキシキブ 落 葉 低 木 18

21 4-2.マンションの 空 き 地 に 植 える 場 合 比 較 的 手 間 のかからない 木 が 好 まれるようです 手 のかからない 木 だったらこんな 木 があるよ 常 緑 樹 落 葉 樹 カクレミノ 日 陰 に 強 い リョウブ 夏 に 咲 く 白 い 花 が 美 しい モクセイ 香 りがよい エゴノキ 下 向 きの 白 い 花 が 美 しい ソヨゴ 赤 い 実 がカワイイ センダン うすむらさき 色 の 花 が 美 しい ヤマモモ 赤 い 実 はとても 美 味 しい マンションの 空 き 地 は 公 共 の 場 になるから 勝 手 に 植 えてはいけないんだ 小 さな 植 物 を 植 える 場 合 でもマンションの 管 理 組 合 に 相 談 しようね 4-3. 職 場 の 空 き 地 に 植 える 場 合 勝 手 に 植 えず 職 場 の 許 可 をもらって 植 えましょう 木 を 植 える 許 可 がでたら みんなが 楽 しめる 木 も 考 えてみましょう 美 しい 花 が 咲 く 木 可 愛 い 実 のなる 木 鳥 のやってくる 木 など みんなで 相 談 したり アンケートをとるなどするとよいでしょう 花 が 咲 く 木 や 実 のなる 木 は 右 表 を 参 考 にしてみましょう ウメやミカンなどを 植 えると みんなで 果 実 を 楽 しむことができます ガマズミ ムラサキシキブ ウツギ アキグミ ウメモドキ ヤマボウシ ナナミノキ モチノキ 白 い 花 赤 い 実 が 美 しい 鳥 やチョウがやってくる 紫 色 の 実 が 美 しい 鳥 がやってくる 白 い 花 が 美 しい チョウがやってくる 甘 酸 っぱい 赤 い 実 は 鳥 が 大 好 き 小 さな 赤 い 実 は 鳥 の 大 好 物 白 い 花 が 美 しい 昔 の 人 は 赤 く 熟 した 実 を 食 べていたらしい 常 緑 で 赤 い 実 は 鳥 が 大 好 き 常 緑 で 赤 い 実 は 鳥 が 大 好 き 19

22 4-4. 公 園 や 緑 地 に 植 える 場 合 すでに 利 用 している 公 園 に 植 える 場 合 ねぇパパ あの 公 園 の 木 枯 れてるよ ほんとだ 枯 れてるね パパの 言 うとおり 個 人 の 庭 と 違 って 公 園 などの 公 共 の 場 に 木 や 草 花 を 植 えるときには 勝 手 に 植 えてはい けないのぅ 植 える 時 にはちゃんと 市 や 府 など 公 園 の 管 理 者 から 許 可 を 得 ないといけないんだ 市 や 府 では 花 の 苗 や 苗 木 などを 助 成 する 制 度 もあるか ら 活 用 しよう あら まぁ かわりに 何 か 植 えてもいいかな? あら だったらママは もっとお 花 を 植 えたいわ 枯 れた 木 じゃ 寂 しいもんね でも 勝 手 に 植 えちゃいけないから 公 園 の 管 理 者 に 何 か 植 えてもいいか 聞 いてみよう 草 花 の 活 用 木 を 植 えるよりも 花 壇 に 草 花 を 植 えたりプランターに 草 花 を 植 えて 置 く 方 が 手 軽 で 良 い 場 合 もあるので みんなで 相 談 してみましょう 20

23 4-5. 斜 面 に 植 える 場 合 敷 地 の 管 理 者 や 土 地 の 所 有 者 に 相 談 してから 植 えましょう 何 を 植 えるか 敷 地 の 管 理 者 を 交 えてみんなで 相 談 しましょう 四 季 を 感 じられるような 小 さい 森 をつくってみましょう 紅 葉 がきれいな 方 がいいな 花 がきれいに 咲 く 木 がいいわ 紅 葉 がきれいだね 長 生 きする 木 を 選 ぼう! わい わい 鳥 がいっぱ いきてるなぁ 斜 面 の 勾 配 や 土 の 質 に 合 わせて 植 え 方 を 工 夫 しましょう 彩 都 には 土 を 盛 った 斜 面 ( 盛 土 斜 面 )や 山 を 削 った 斜 面 ( 切 土 斜 面 )があります 山 を 削 った 斜 面 は 土 の 斜 面 や 岩 を 多 く 含 む 斜 面 粘 土 を 多 く 含 む 斜 面 など 多 様 です このガイドブックでは 土 の 斜 面 を 例 に 記 載 しています ほかの 斜 面 に 植 栽 する 場 合 は 表 のようなことに 注 意 しましょう 盛 土 斜 面 切 土 斜 面 斜 面 (a) 土 の 斜 面 (b) 岩 の 斜 面 (c) 粘 土 を 多 く 含 む 斜 面 (b) 高 木 になる 苗 木 の 植 栽 が 可 能 植 え 方 の 留 意 点 高 木 になる 苗 木 の 植 栽 が 可 能 だが 植 栽 部 分 の 客 土 が 必 ず 必 要 急 勾 配 の 斜 面 ですから 低 木 を 植 栽 しましょう ( 植 栽 部 分 には 棚 を 設 置 し 客 土 をしましょう) 青 色 の 粘 土 は 最 も 植 栽 が 困 難 ですが 粘 土 の 酸 化 と 土 壌 の 改 良 によって 樹 木 を 植 栽 することも 可 能 になります 当 面 は 草 本 による 緑 化 又 は 低 木 による 緑 化 が 無 難 (c) 土 壌 改 良 急 勾 配 な 斜 面 に なぜ 大 きな 木 ではいけないの? 急 斜 面 では 土 も 水 も 流 れてしまい 丈 夫 な 根 が 成 長 しないからなんだ 根 が 成 長 しないということは 大 きな 木 だと 簡 単 に 倒 れてしまってあぶない からね 彩 都 には 中 低 木 に 適 している 場 所 が 多 いんだよ 客 土 粘 土 21

24 5.こうして 植 えよう 5-1. 根 の 健 康 な 苗 木 を 選 ぶ 根 が 伸 びていない 苗 木 よりも 根 のしっかりと 伸 びている 苗 木 を 選 んで 植 えましょう 根 が 伸 びていない 苗 木 根 の 生 長 が 悪 くなるかもしれません 根 が 木 を 支 えられるほど 伸 びてい ないと 強 風 が 吹 いたら 倒 れてしまう かも! 根 がしっかり 伸 びている 苗 木 根 がしっかりと 伸 びて 木 を 支 え ているので 少 々の 風 では 倒 れ ません! こうして 里 山 の 木 を 入 手 しよう 山 には 必 ず 所 有 者 の 方 がいますから 勝 手 に 木 をとってはいけません 根 がしっかりと 伸 びて 木 を 支 えて いると 倒 れにくいだけではなく 栄 養 や 水 もたっぷり 吸 い 上 げるの で 花 や 実 のつきもよくなるでしょう ハイキングに 行 って 種 を 少 しだけ 拾 って 帰 って 蒔 いてみましょう ( 拾 うのは 山 道 に 落 ちている 種 だけにしましょう) 少 しくらいいいじゃん 枝 を 折 ったり 切 ったりしてはいけません!! 22

25 5-2. 木 が 生 きていくために 必 要 な 土 と 水 と 太 陽 木 と 土 の 話 木 と 水 の 話 日 光 酸 素 水 分 苗 木 のうちはしっかりと 水 をあげましょう 大 きく 成 長 すると 根 が 深 くまで 伸 び 広 がるので 少 々 手 を 抜 いて も 大 丈 夫 です 苗 木 の 周 りの 土 が 流 れてしまわないように ホースやバケツでは なくジョウロなどで 優 しく 水 をあげましょう 二 酸 化 炭 素 木 と 太 陽 の 話 小 さな 苗 木 のうちは 葉 も 薄 くて 柔 らかく 日 焼 けしやすいので 直 射 日 光 が 強 い 場 所 は 避 けましょう 完 全 な 日 陰 でもいけません 朝 日 が 当 り 日 中 の 強 い 陽 が 当 らない 場 所 が 最 適 です 水 酸 素 栄 養 木 は 土 の 中 に 根 を 張 って 水 分 や 栄 養 酸 素 を 吸 収 し て 二 酸 化 炭 素 と 太 陽 の 光 を 利 用 して 体 をつくっていま す だから 木 にとって 土 はとても 大 切 なのです あついよ~ ` 葉 が 焼 け ちゃう! > < ココなら 安 心 23

26 5-3. 苗 木 の 植 え 方 よい 土 に 植 える 保 水 性 排 水 性 通 気 性 のある 土 が 最 高! 土 が 柔 らかいと 細 い 根 がよく 伸 びて 根 付 きもよくなります 踏 んだ 時 に 柔 らかいと 感 じる 表 層 から1mくらいまではよ い 土 があるとよいでしょう 小 さな 砂 が 混 じっているくらいがよい こんな 土 では 木 は 育 ちません 土 が 硬 い 石 や 砂 だらけ 粘 土 質 で 水 はけが 悪 い こうして 植 えよう 水 はけの 悪 い 土 を 改 良 してよい 土 にしましょう! 水 が 溜 まると 根 は 息 ができずに 枯 れてしまいます 雨 が 降 ったらドロドロ 乾 くとカチカチになる 土 は 粘 土 質 で 水 はけが 悪 いので 砂 質 分 の 多 いマサ 土 を 混 ぜましょう この 部 分 を 根 株 又 は 根 鉢 といいます 改 良 土 掘 り 取 った 土 よくない 土 よい 土 根 株 ( 根 鉢 )よりも 直 径 も 深 さも1.3 倍 くらい 大 きな 穴 を 掘 ります 掘 り 出 した 土 にマサ 土 ( 砂 )と 腐 葉 土 を 混 ぜます 低 木 なら 炭 の 砕 いたものやパーライトな どを 砂 の 代 りに 混 ぜるとよいでしょう 水 を 掛 けた 時 に 水 が 溜 まらずに 浸 み 込 んでゆく 土 を 使 いましょう 水 はけが 特 に 悪 い 場 合 は 少 し 土 を 盛 るとよいでしょう 24

27 5-4. 木 の 支 え お 店 で 購 入 した 少 し 大 きめの 苗 木 の 場 合 は 木 を 植 えた 後 しばらくの 間 は 支 柱 をしてあげましょう 植 えた 木 が 風 で 揺 れると 根 と 土 の 間 に 隙 間 ができて 倒 れやすくなり 根 も 張 りにくくなります 種 から 育 てた 小 さな 苗 には 支 柱 はいりません 木 の 大 きさに 合 わせて 支 え 方 を 工 夫 しましょう 木 の 大 きさが 違 うのに 小 さな 木 と 同 じ 支 柱 では 支 えることができず 役 に 立 ちません 支 柱 は 竹 などを 使 います シュロ 縄 などでとめますが 木 の 幹 を 傷 つけないように 注 意 しましょう 支 える 木 が 大 きい 場 合 は 鳥 居 形 支 柱 や3 本 支 柱 にすることもあります 3m 1.5m 90cm 80cm 1m 1.5mの 木 と 同 ではダメ! 60cm 1m 以 下 の 苗 木 なら 支 柱 がなくても 大 丈 夫 です 支 えをはずす 時 小 さい 木 を 狭 い 範 囲 でたくさん 植 える 場 合 は1 年 程 度 で 支 柱 をとってあげましょう 根 が 張 って 自 分 で 支 えることができれば 人 工 の 支 えは 必 要 ありません 細 い 木 を 植 える 場 合 数 年 は 支 えが 必 要 です こんな 風 になるまで 放 って おかずに 取 り 外 しましょう 1 年 後 成 長 して 支 柱 をとめて いる 縄 がきつくなりすぎ ると 幹 が 太 れず 枯 れて しまいます 成 長 して 間 隔 が 狭 くなると 支 柱 が 邪 魔 になる 木 が 成 長 してしっかり 根 付 いたら 支 柱 をはずそう いつまでも 支 柱 をはずさずにいたら 逆 に 木 の 成 長 を 邪 魔 してしまうんだ 25

28 6. 木 を 育 てよう 6-1. 木 を 育 てるのは 子 育 てと 同 じ( 苗 木 の 育 成 ) 大 きくなるまでは 守 ってあげましょう 1~2 年 の 幼 樹 のうちは 幹 がまだしっかりとしていません 強 風 で 折 れてしまわないように 守 ってあげましょう また 葉 も 薄 くて 柔 らかく 日 焼 けしやすいので 直 射 日 光 が 強 い 場 所 は 避 けて 紫 外 線 から 守 りましょう しかし 完 全 な 日 陰 でもいけません 朝 日 が 当 り 日 中 の 強 い 陽 が 当 らない 場 所 が 最 適 です 幼 樹 のうちは 根 が 深 くまで 伸 びていないのでしっかりと 水 をあげましょう 大 きく 成 長 すると 根 が 深 くまで 伸 び 広 がって 水 を 吸 う 力 もつくので 少 々 手 を 抜 いても 大 丈 夫 です 水 は 毎 日 たっぷりと 夏 の 強 い 日 差 し 強 い 風 1~2 年 の 幼 樹 彩 都 は 北 風 が 強 いから 寒 冷 紗 などで 陽 や 風 を 防 いで あげましょう 寒 冷 紗 なら 夏 と 冬 で 向 きを 簡 単 に 変 えることができます 3~4 年 経 てばもう 大 丈 夫 大 きくなっても 様 子 をみてあげましょう 大 きく 成 長 しても 雨 の 降 らない 日 が 続 いたら 時 々 葉 っぱや 根 元 に 水 をかけてあげましょう 水 やりをする 時 は 少 しずつではなくたっぷりとあげてください 苗 木 を 使 って 林 に 育 てる 方 法 最 初 は 密 植 間 引 き(2~3 回 ) 最 後 は5m 間 隔 に1 本 程 度 26

29 6-2. 木 が 生 きていく 上 で 必 要 な 栄 養 6-3. 水 やり 苗 木 の 小 さい 頃 は 落 ち 葉 も 少 しで 栄 養 不 足 になりがちです こんな 時 は 栄 養 補 給 してあげてください 肥 料 は 腐 葉 土 などがいいでしょう 植 える 時 は 土 に 混 ぜ 込 み 1 年 程 経 ったら 根 元 から 離 れ た 場 所 に 肥 料 をあげて 土 をかぶせておきましょう 大 きくなれば 自 らの 落 ち 葉 が 肥 料 となる(これを 自 己 肥 培 といいます)ので 肥 料 をあげる 必 要 はありません 小 さい 頃 はジョウロで 優 しく 水 をあげてください 水 をあげる 時 間 帯 は 朝 又 は 夕 方 が 最 適 です 昼 間 はあまり 適 していません なるべく 避 けましょう 土 が 乾 いたらたっぷりと 水 をあげてください 乾 いていないのに 水 をあげたり 少 しずつしか 水 をあげないことは あまり 良 くありません 1 年 経 ったら 根 から 少 し 離 れた 場 所 に 撒 く 植 える 時 は 土 に 腐 葉 土 を 混 ぜ 込 む 移 植 直 後 は 根 と 土 が 馴 染 むまでしばらくの 間 は 根 元 にたっぷ りと 水 をあげて 水 を 浸 み 込 むのを 見 守 りましょう 根 と 土 が 馴 染 んでいない 時 期 は 水 不 足 になる 場 合 があります 折 角 移 植 したのに 水 をあげないと 枯 れてしまうかもしれません 大 きくなると 落 ち 葉 の 量 も 増 える ので 自 分 で 腐 葉 土 をつくることが できるようになります 移 植 後 は 根 元 に 水 を たっぷりとあげましょう 27

30 7. 樹 木 の 成 長 を 記 録 しよう 7-1. 自 分 が 育 てている 木 の 記 録 をしよう cm cm cm 月 日 種 まき 粉 みたいなタネをミズゴ ケの 上 にまいた 育 てている 木 の 成 長 の 記 録 を 残 そう! メモ 程 度 の 箇 条 書 きでもいいし 絵 日 記 でもいい テントウムシが 飛 んできて 葉 っぱに 止 まった 茎 がcmに 伸 びた 葉 っぱの 色 が 変 わった 月 日 月 日 月 日 など 気 がついたことや 見 たことを 書 いておこう 木 はみんな 同 じように 育 つん じゃないんですか? どの 木 も 同 じように 成 長 するとは 限 らないから しっかり 記 録 しておこう 木 は 大 きくなると 花 をつけ 実 もなるんだよ みどり 君 が 大 きくなったとき 植 えてから 何 歳 で 実 がなったか 思 い 出 すことができるだろう 木 は 大 きくなるとき CO 2 を 吸 収 してくれるんだ そのことも 詳 しく 教 えてあげよう 28

31 7-2. 木 は 葉 から 吸 収 した 二 酸 化 炭 素 (CO 2 )を 吸 収 して 成 長 太 陽 の 光 を 受 け 葉 から 吸 収 した 二 酸 化 炭 素 (CO 2 )と 根 から 吸 い 上 げた 水 を 利 用 して 自 分 で 栄 養 分 ( 炭 水 化 物 )や 体 をつくり ます この 時 酸 素 を 吐 き 出 します 気 孔 ってナニ? 二 酸 化 炭 素 は 気 孔 という 場 所 から 吸 収 されてます 光 日 葉 っぱを 切 った 断 面 をアップで 見 てみよう 葉 脈 CO 2 ちゃん 水 酸 素 さらにアップで 見 てみよう! 葉 緑 体 H 2 Oくん 水 水 は 植 物 の 根 っこから 吸 い 上 げ られて 葉 っぱの 気 孔 から 酸 素 などと 一 緒 に 外 へ 出 ます 気 孔 (きこう) 二 酸 化 炭 素 (CO 2 )を 吸 って 酸 素 と 水 を 出 します 29

32 7-3. 木 の 成 長 量 とCO 2 吸 収 量 1 年 間 にどれだけ 成 長 したのか 分 かれば1 年 間 のCO 2 吸 収 量 もわかります A B 計 算 式 がすごく 難 しそうだな 5 年 大 体 の 参 考 程 度 だから そんなに 難 しく 考 えんでもいいんだよ どれぐらい 成 長 したのか どれくらいCO 2 削 減 に 効 果 があるのか 分 かった 方 が 楽 しく 育 てられるだろ? 幹 の 太 さや 高 さを 測 って 成 長 量 を 計 算 してみましょう 計 算 しなくてもよい もっと 簡 単 な 吸 収 量 の 目 安 はないですか? Bの 体 積 m3-aの 体 積 m3= 成 長 量 m3 木 の 体 積 から 炭 素 量 を 計 算 し 炭 素 の 量 からCO 2 の 重 さに 換 算 する 例 えば 木 を 大 きく 育 てていっぱいCO 2 を 吸 収 させよう! 人 間 1 人 が1 年 間 で 吐 きだすCO 2 20 年 生 スギ5 本 20 年 生 のスギ5 本 で 人 間 1 人 が1 年 間 で 吐 きだすCO 2 を 吸 収 してくれとるんだ 30

33 7-4.CO 2 の 吸 収 だけではない 木 の 働 き 空 気 をきれいにする ある 程 度 の 汚 れた 空 気 であれば 枯 れずに 頑 張 って 吸 収 してきれいな 酸 素 に 変 えてくれる 働 き 者 の 木 夏 の 暑 さをやわらげる 日 陰 をつくったり 水 蒸 気 を 出 して 夏 の 暑 さを 和 らげます ゴホゴホ もくもく 常 緑 樹 ソヨゴ アラカシ ヤマモモ クロガネモチ シラカシ シイ シロダモ ヤブニッケイ ネズミモチ シャシャンボ ヤブツバキ カクレミノ 働 き 者 の 木 の 候 補 高 木 低 木 落 葉 樹 常 緑 樹 コナラ アオキ エノキ アセビ センダン モチツツジ ヤマボウシ チャノキ ナワシログミ アキグミ ヒサカキ 水 が 蒸 散 する 時 一 緒 に 熱 が 奪 われるので 木 陰 は 涼 しいのです 蒸 散 ( 葉 から 水 分 が 蒸 発 すること) 水 が 不 足 すると 蒸 散 で 水 分 が 失 われ 続 け て 木 は 枯 れてしまいます そんな 時 には 水 やりをして 助 けてあげましょう 木 が 大 きく 育 っていればホース などで 水 をやっても 大 丈 夫 31

34 7-5. 木 のいろいろを 測 ってみよう 木 の 高 さの 測 り 方 木 の 太 さの 測 り 方 木 の 根 元 に 基 準 となるモノを 置 き 少 し 離 れた 場 所 から 基 準 の 高 さのいくつ 分 かを 見 当 します 例 えば>> 身 長 170cmの 人 に 木 の 根 元 に 立 ってもらうと 170cm 人 分 =cm 約 1.2m 何 人 分 の 高 さかな? 身 長 170cm 6 人 分 =1020cmだから 木 の 高 さは 大 体 10mぐらいだね 胸 高 直 径 を 測 る 地 面 から 約 1.2mの 高 さで 測 りましょう 1.2mで 大 体 大 人 の 胸 の 高 さくらいになります 胸 の 高 さの 直 径 を 胸 高 直 径 といいます 胸 高 直 径 を 測 る 専 用 のモノサシや 巻 尺 も 売 っていますが 持 って いない 場 合 は 普 通 の 巻 尺 でも 測 れます 普 通 の 巻 尺 を 使 って 測 る 場 合 は 測 った 数 字 を3.14で 割 りましょう 1. 正 方 形 の 紙 を 対 角 に 折 り 二 等 辺 三 角 形 を 作 る 2. 木 の 頂 点 と 二 等 辺 三 角 形 の 頂 点 が 重 なるところまで 移 動 する 3.Xmと 目 の 高 さまでの 距 離 を 加 えた 値 が 木 の 高 さです X X 目 の 高 さ 年 月 日 記 入 者 : 樹 種 名 コナラ アラカシ ヒサカキ 樹 高 (m) 胸 高 直 径 (cm) 記 録 の 書 き 方 木 の 名 前 ( 樹 種 名 ) 高 さ( 樹 高 ) 木 の 太 さ( 胸 高 直 径 )を 表 にしま しょう 何 年 何 月 何 日 に 測 ったのかを 書 き 忘 れずに! 32

35 測 った 結 果 からわかること 木 の 幹 の 体 積 ( 材 積 )を 知 る 1. 木 の 太 さがわかったら 断 面 積 を 計 算 します 断 面 積 = 半 径 半 径 断 面 積 が 分 かったら 幹 の 体 積 を 計 算 します 幹 の 体 積 = 断 面 積 木 の 高 さ 0.5 2の 式 で 出 た 数 字 が 幹 の 体 積 ( 材 積 )になります 断 面 積 幹 は 上 へ 行 くほど 細 くなっているので 0.5を 掛 けます 木 の 全 体 積 を 知 る 木 の 幹 の 体 積 から 木 全 体 の 体 積 に 変 える 式 があります 木 の 種 類 や 年 齢 で 形 が 変 わるので これを 拡 大 係 数 ( 右 表 参 照 )といいます 幹 の 体 積 拡 大 係 数 = 木 全 体 積 ( 葉 枝 根 も 含 む 木 全 体 の 重 さ) スギ ヒノキ 拡 大 係 数 20 年 生 以 下 20 年 生 以 上 針 葉 樹 マツ 類 カラマツ トドマツ エゾマツ その 他 広 葉 クヌギ コナラ 樹 その 他

36 7-6. 木 の 体 積 とCO 2 吸 収 量 の 関 係 木 の 重 さとCO 2 の 関 係 木 の 体 は 吸 収 したCO 2 由 来 の 炭 水 化 物 でできているので 体 の 重 さを 調 べれば 吸 収 したCO 2 の 量 がわかります 生 きている 植 物 は 水 分 等 も 含 まれているので 乾 燥 した 重 さ( 乾 燥 重 量 )の1/2の 量 が 炭 素 量 とされています 炭 素 量 は 下 記 の 式 で 計 算 します 幹 の 体 積 (m 3 ) 容 積 密 度 拡 大 係 数 0.5( 炭 素 含 有 率 )= 炭 素 量 (kg) 容 積 密 度 は 値 が 決 まっています 拡 大 係 数 は(1+ 地 上 部 地 下 部 比 率 )とされます 枝 葉 幹 に 含 まれる 炭 素 量 容 積 密 度 ってナニ? 体 積 を 乾 燥 重 量 に 変 える 係 数 で 木 の 種 類 によって 数 字 が 異 なります 拡 大 係 数 ってナニ? 幹 の 材 積 ( 体 積 )を 枝 葉 根 を 含 めた 木 全 体 の 体 積 にするためのもの です 木 の 種 類 や 年 齢 によって 変 わります 地 上 部 地 下 部 比 率 木 の 地 上 部 の 体 積 から 根 など 地 下 部 を 含 めた 木 全 体 の 体 積 にするため の 係 数 炭 素 含 有 率 ってナニ? 乾 燥 重 量 に 占 める 炭 素 の 割 合 で 全 ての 木 で 約 1/2とされているので0.5 を 掛 けます 地 上 に 落 ちた 枝 葉 に 含 まれる 炭 素 量 これらを 全 てたす う~ん 言 葉 も 色 々 専 門 的 だな やっぱり 私 にはむずかしい 覚 えられるかな 根 に 含 まれる 炭 素 量 だから あくまで 参 考 なんだよ 1 番 大 切 なことは 植 物 を 楽 しく 大 切 に 育 てることなんだから それはわかってるんですけど せっかく 教 えてもらったから 覚 えたいんです! そ そうか じゃあ 頑 張 って 覚 えておくれ 34

37 7-7. 木 の 成 長 量 を 確 かめてみよう 同 じ 時 期 に 測 ってみましょう 胸 高 直 径 5.2cm 2 年 後 ドコがかわったのかな? 胸 高 直 径 5.4cm 測 る 時 期 は 晩 秋 ( 葉 っぱが 落 ちたくらい)がいいで しょう 2 年 ほど 空 けて 同 じ 木 の 胸 高 直 径 を 測 ってみると 見 た 目 には 同 じように 見 えますが 少 し 太 くなってい ます 木 の 高 さはどうでしょう? コナラなどの 高 木 と 言 われる 木 は 幹 も 太 くなりますが どんどん 上 に 伸 びて 高 くなっていきます しかし ツツジなどの 低 木 と 言 われる 木 はそれほど 高 く 伸 びてはいきません そのかわりに 細 かい 枝 を たくさん 伸 ばすのです 幹 が 太 っていくのは 木 の 特 徴 です 草 の 幹 は 太 くな らないのです 7-8. 木 の 様 子 を 記 録 彩 都 の 緑 の 様 子 を 記 録 しよう 木 を 含 め 彩 都 で 見 る 植 物 についての 記 録 を 残 そう 月 日 ( 晴 れ) 赤 い 花 が 咲 いた 去 年 より1 週 間 早 い チョウが 来 た 赤 い 花 は 時 ~ 時 まで の 木 の 陰 になっている 35

38 8. 里 山 をあるこう 8-1. 彩 都 周 辺 の 里 山 ( 鉢 伏 山 お 散 歩 コース) 登 山 記 念 碑 彩 都 の 周 辺 に 残 された 里 山 や 棚 田 を 散 策 する ハイキングコースです 棚 田 の 畦 ではホトケ ノザ ツリガネニンジン 等 の 可 憐 な 植 物 が 観 察 でき 里 山 の 代 表 種 のコナラ アベマキと いった 落 葉 樹 の 林 が 残 された 鉢 伏 山 まで 足 を 伸 ばせば 多 様 な 低 木 類 も 観 察 できます 少 し 急 な 道 を 登 り ヒノキ 林 に 突 き 当 たった ら 直 ぐ 右 が 頂 上 です 鉢 伏 自 然 歩 道 紹 介 ルート1 彩 都 の 棚 田 里 山 コース 彩 都 西 駅 から 鉢 伏 山 頂 上 まで 約 70 分 ( 往 復 約 120~140 分 )のコースです 彩 都 西 駅 (15 分 ) 棚 田 緑 地 入 口 (10 分 ) 岩 阪 ( 集 落 ) (10 分 ) 鉢 伏 自 然 歩 道 標 柱 1 (15 分 ) 鉢 伏 自 然 歩 道 標 柱 3 クロモジ カマツカ 鉢 伏 山 コツクバネウツギ 鉢 伏 自 然 歩 道 標 柱 3 ムラサキシキブ クロバイ 鉢 伏 自 然 歩 道 標 柱 2 コバノガマズミ 分 かれ 道 ため 池 モチツツジ コウヤボウキ 鉢 伏 自 然 歩 道 標 柱 1 ツリガネニンジン ホトケノザ タンポポ 行 止 り モチツツジ 棚 田 緑 地 アオモジ 岩 阪 稲 荷 神 社 藤 代 神 社 岩 阪 炭 窯 の 跡 里 山 と 棚 田 の 美 しい 風 景 すこしキツイ 坂 (20 分 ) 鉢 伏 山 山 頂 (30 分 ) 標 柱 1 (10 分 ) 分 かれ 道 (10 分 ) 棚 田 緑 地 入 口 (15 分 ) 彩 都 西 駅 紹 介 ルート2 彩 都 の 棚 田 ミニコース 畦 の 植 物 (ホトケノザ タンポポ ツリガネニンジン ノビル 等 野 の 花 が 楽 しめる 約 70 分 のコースです 竹 林 の 中 には 昔 の 炭 窯 の 跡 が 残 されています 彩 都 から 近 いから すぐに 行 けるね 彩 都 西 駅 (15 分 ) 棚 田 緑 地 入 口 (20 分 ) 岩 阪 稲 荷 神 社 (10 分 ) 分 かれ 道 (10 分 ) 棚 田 入 口 (15 分 ) 彩 都 西 駅 36

39 8-2. 茨 木 市 の 里 山 竜 王 山 雨 乞 いの 神 八 大 竜 王 をまつる 宝 池 寺 や 巨 石 や 小 さな 滝 の 点 在 する 岩 屋 渓 谷 美 を 堪 能 できる 下 音 羽 渓 谷 を 巡 ろう 林 道 や 渓 谷 沿 いに 豊 富 な 植 物 を 楽 しむことができ 竜 王 山 頂 には 展 望 台 もあるので 眺 望 も 楽 しめます フジ オニグルミ ミカエリソウ ネムノキ タニギキョウ ウツギ ヤマジノホトトギス ショウジョウバカマ 宝 池 寺 ヒメハギ センブリ ハナイカダ センニンソウ テイカカズラ エゴノキ クサアジサイ 竜 王 山 ニワトコ ヤブカンゾウ 忍 頂 寺 ササユリ コアジサイ 東 海 自 然 歩 道 紹 介 ルート (40 分 ) (80 分 ) バス 停 忍 頂 寺 竜 王 山 権 内 遺 跡 (50 分 ) 竜 仙 の 滝 (60 分 ) バス 停 中 萩 谷 車 作 中 萩 谷 摂 津 峡 へ 阪 急 茨 木 駅 阪 急 茨 木 駅 JR 摂 津 富 田 駅 阪 急 バス 約 50 分 阪 急 バス 約 45 分 市 バス 約 30 分 忍 頂 寺 竜 仙 峡 中 萩 谷 阪 急 バス( 茨 木 営 業 所 )/(072) 高 槻 市 交 通 部 /(072)

40 8-3. 箕 面 市 の 里 山 ゴマギ ヤマアジサイ 箕 面 国 定 公 園 シャガ ノカンゾウ ヤマザクラ マタタビ ケンポナシ ウツギ カリガネソウ マネキグサ キブシ キツネノカミソリ シロダモ ミツマタ フユイチゴ 箕 面 の 滝 や 勝 尾 寺 は 新 緑 や 紅 葉 で 有 名 な 国 定 公 園 です 北 摂 地 域 ではめずらしい 植 物 に 出 会 うこともできます 貴 重 な 自 然 を 壊 さないように 心 が ムラサキシキブ リョウブ けながら 自 然 観 察 を 楽 しもう クマノミズキ ミカエリソウ アカネ アキチョウジ 東 海 自 然 歩 道 自 然 研 究 路 紹 介 ルート バス 停 勝 尾 寺 (90 分 ) 清 水 谷 園 地 (40 分 ) エキスポの 森 (40 分 ) 箕 面 川 ダム (50 分 ) 箕 面 の 滝 (40 分 ) 阪 急 箕 面 駅 北 大 阪 急 行 電 鉄 千 里 中 央 駅 阪 急 バス 約 10 分 阪 急 北 千 里 駅 ( 経 由 ) 阪 急 バス 約 35 分 勝 尾 寺 阪 急 バス( 池 田 案 内 所 )/(072) 阪 急 電 車 /(06) 北 大 阪 急 行 電 鉄 /(06)

41 8-4. 里 山 のある 暮 らし 里 山 には 魅 力 がたくさんあるし 緑 が 周 りにある 暮 らしはとても 素 敵 ね もっと 他 の 楽 しみ 方 もあるのかしら? ハイキングに 行 って 木 の 名 前 を 覚 えてみたらど うかな? 実 際 に 見 た 草 や 木 の 名 前 と 特 徴 をセットで 覚 え るといいよ 写 真 で 見 るよりずっと 覚 えやすいし 子 ども 樹 木 博 士 に 挑 戦 しても 楽 しいよ 子 ども 樹 木 博 士 ってナニ? 子 ども 樹 木 博 士 認 定 活 動 推 進 協 議 会 が 平 成 12 年 6 月 に 発 足 した 子 どもを 中 心 に 多 くの 人 に 樹 木 の 名 前 を 選 別 できるようになってもらい それをきっかけにして 森 林 に 親 しんでもらおう ということを 目 的 としたボラ ンティア 活 動 の1つなんだ 子 ども 樹 木 博 士 の 目 的 をPRしてこの 活 動 を 全 国 的 に 活 発 に 行 うために ネットワーク 事 務 局 が 活 動 していて 参 加 の 希 望 をネットワーク 事 務 局 に 登 録 すれば 機 関 団 体 個 人 のいずれでも 行 えるから 学 校 や 自 治 会 でも 楽 しめるんだよ 詳 しくは 子 ども 樹 木 博 士 ネットワーク 事 務 局 に 聞 いてみよう! ( 社 ) 全 国 森 林 レクリエーション 協 会 内 TEL/ FAX/ 木 の 種 を 蒔 いて 育 てたり 苗 木 を 植 えたりして 里 山 のみどりを 生 活 に 取 り 入 れてみよう ベランダなどで 育 てる 場 合 は 大 きな 木 は 育 てられないから 低 木 や 草 本 を 育 てるといいね 39

42 9. 仲 間 をつくろう 9-1. 彩 都 里 山 サークルの 活 動 彩 都 には 里 山 の 一 部 を 残 した あさぎ 里 山 公 園 があり 子 どもたちが 自 然 とふれあうことができます ぼくあさぎ 里 山 公 園 に 毎 日 遊 びにいってるんだ たまに 草 刈 りしているおじさんや おばさんを 見 るよ それはきっと 彩 都 里 山 サークル のみなさんだよ 彩 都 里 山 サークルは みんなが 安 全 に 楽 しく 公 園 の 里 山 を 利 用 できるようにボランティアで 草 刈 りをしてくれてるんじゃ 彩 都 里 山 サークルは 月 に1 度 集 まって 草 刈 りや 倒 木 の 片 付 けなど 色 々な 活 動 をしているそうだよ 40

43 9-2. 彩 都 の 棚 田 を 守 る 会 かかし 彩 都 には 棚 田 が 残 っており 自 然 とのふれあいのできる 大 切 な 役 割 を 担 っています みんなに 田 植 え 体 験 をさせて くれたり 子 どもたちがイモ 掘 りしたり 棚 田 ってとても 楽 しそうね 棚 田 も 里 山 と 同 じで 放 っておくと 草 がボーボーになるから ボランティアのグループが 米 作 りや 草 刈 り 花 づくりな どをして 手 入 れしてるんじゃ 41

44 9-3.その 他 の 活 動 シニアサークル コーラスサークル 子 育 てサークル など 彩 都 には 多 くのサークルの 活 動 があるんだ 私 も 何 かサークル に 入 ろうかしら 9-4. 緑 の 仲 間 のつくりかた みんなが 集 まって 何 かやってる?と 思 ったら 声 をかけてみましょう イベントなどの 案 内 を 見 つけたら 参 加 してみて! 42

45 問 合 せ 先 公 園 の 管 理 については 箕 面 市 域 での 花 や 緑 を 育 てる 取 組 への 助 成 については 茨 木 市 公 園 緑 地 課 箕 面 市 公 園 課 箕 面 市 農 とみどり 政 策 課

46 緑 のガイド みんなで 里 山 の 緑 を 広 げよう ~ 彩 都 の 緑 をみつめなおそう~ 発 行 : 平 成 23 年 3 月 発 行 者 : 独 立 行 政 法 人 都 市 再 生 機 構 西 日 本 支 社 彩 都 開 発 事 務 所 ( 代 ) イラスト 作 成 : 市 川 悠 佳 彩 都 西 部 地 区 環 境 配 慮 型 まちづくり 基 盤 研 究 会 ( 澤 木 昌 典 大 阪 大 学 大 学 院 教 授 下 田 吉 之 大 阪 大 学 大 学 院 教 授 加 我 宏 之 大 阪 府 立 大 学 大 学 院 准 教 授 彩 都 建 設 推 進 協 議 会 茨 木 市 箕 面 市 都 市 再 生 機 構 彩 都 開 発 事 務 所 ) において CO2 削 減 のため 平 成 20 年 度 ~22 年 度 に 検 討 したもの