第二章 大災害における地域防災組織の役割と取組み

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1 東 アジアの 災 害 対 策 協 力 のあり 方 Japan s International Cooperation of Disaster Risk Reduction in East Asia 研 究 調 査 報 告 書 2012 年 3 月 ( 公 財 )ひょうご 震 災 記 念 21 世 紀 研 究 機 構 研 究 調 査 本 部

2 ま え が き 本 研 究 が 構 想 された 時 点 では 阪 神 淡 路 大 震 災 の 経 験 を 通 じて HAT 神 戸 に 蓄 積 された 災 害 研 究 のリソースも 活 用 しつつ 災 害 多 発 地 域 としての 東 アジアに 向 けて 兵 庫 県 にど のような 国 際 協 力 ができるのかを 検 討 することが 目 的 とされました しかし 2011 年 3 月 11 日 の 東 日 本 大 震 災 では 海 外 からの 救 助 隊 は25カ 国 4 国 際 機 関 から 到 着 し 救 助 物 資 は51カ 国 国 際 機 関 義 援 金 は81の 国 地 域 国 際 機 関 から 寄 せられました このことは 災 害 対 応 における 国 際 協 力 の 広 がりを 改 めて 深 く 認 識 し 災 害 時 の 支 援 体 制 と 受 援 体 制 をともに 整 備 することの 重 要 性 を 示 唆 するところとなりました そこで 本 研 究 では 20 世 紀 以 降 の 東 アジアで 起 きた 広 域 巨 大 災 害 について 調 査 し 緊 急 時 における 災 害 緊 急 派 遣 のあり 方 地 方 自 治 体 間 の 支 援 と 受 援 のあり 方 海 外 からの 支 援 の 効 果 的 な 受 け 入 れ 方 について 提 言 をとりまとめました 合 わせて HAT 神 戸 に 集 積 する 国 際 機 関 研 究 機 関 の 知 見 を 東 アジアを 中 心 とする 地 域 を 災 害 に 強 い 地 域 に 変 えるため にどのように 役 立 てることができるかについても 考 察 しました 本 研 究 が 明 らかにした 支 援 と 受 援 の 仕 組 み 四 川 大 地 震 後 の 復 興 における 対 口 支 援 のあ りかた 東 日 本 大 震 災 で 発 揮 された 関 西 広 域 連 合 によるカウンターパート 支 援 方 式 の 評 価 等 は 今 後 に 予 想 される 東 海 東 南 海 南 海 地 震 への 備 えとしても 貴 重 な 貢 献 になるも のと 信 じます 本 研 究 は 研 究 会 方 式 によって 進 められました 研 究 会 にご 参 加 いただいたメンバー 各 位 ゲストスピーカー 兵 庫 県 関 係 者 に 心 から 感 謝 申 し 上 げますとともに 研 究 会 の 運 営 と 報 告 書 のとりまとめに 当 たっていただいた 穐 原 雅 人 主 任 研 究 員 のご 努 力 に 深 甚 の 経 緯 を 表 したいと 思 います 2012 年 3 月 末 ひょうご 震 災 記 念 21 世 紀 研 究 機 構 研 究 調 査 本 部 研 究 統 括 林 敏 彦 2

3 研 究 体 制 研 究 責 任 者 五 百 旗 頭 真 研 究 調 査 本 部 長 ( 防 衛 大 学 校 長 ) 担 当 研 究 員 穐 原 雅 人 主 任 研 究 員 研 究 会 委 員 林 敏 彦 研 究 統 括 ( 同 志 社 大 学 教 授 ) 片 山 裕 神 戸 大 学 大 学 院 国 際 協 力 研 究 科 教 授 是 澤 優 アジア 防 災 センター 所 長 村 井 雅 清 海 外 災 害 援 助 市 民 センター 理 事 / 事 務 局 長 栗 栖 薫 子 神 戸 大 学 大 学 院 法 学 研 究 科 教 授 楠 綾 子 関 西 学 院 大 学 国 際 学 部 准 教 授 研 究 協 力 者 小 山 達 也 兵 庫 県 企 画 県 民 部 防 災 企 画 課 防 災 事 業 係 長 上 野 友 也 人 と 防 災 未 来 センター 主 任 研 究 員 ゲストスピーカー 石 井 正 文 外 務 省 総 合 外 交 政 策 局 審 議 官 ロバート エルドリッジ アメリカ 在 沖 海 兵 隊 / 外 交 政 策 部 次 長 3

4 は じ め に 阪 神 大 震 災 から 17 年 目 を 迎 え 東 日 本 大 震 災 から1 年 が 経 った 現 在 も 災 害 廃 棄 物 (が れき)の 処 理 作 業 は まだ 続 いている このような 広 域 かつ 甚 大 な 被 害 をもたらす 巨 大 地 震 において 従 来 の 政 府 レベル 及 び 被 災 地 の 自 治 体 だけの 災 害 対 策 体 制 では 応 急 時 の 救 急 支 援 から 復 旧 復 興 時 の 支 援 まで 広 汎 かつ 持 続 的 な 支 援 提 携 項 目 に 対 応 できない 国 の 総 合 的 支 援 政 策 を 推 進 するとともに 地 方 自 治 体 間 での 連 携 が 不 可 欠 である 一 方 汎 アジア 地 域 は 依 然 として 災 害 リスクが 継 続 的 に 高 い 状 況 にある 我 が 国 主 導 で 策 定 された 国 際 合 意 兵 庫 行 動 枠 組 2005~2015 は 防 災 減 災 に 関 する 包 括 的 な 行 動 指 針 として 各 国 の 防 災 政 策 を 推 進 するうえで 取 り 組 みの 中 心 となっている その 進 捗 状 況 について 各 国 は 早 期 警 報 や 事 前 準 備 応 急 対 応 などの 災 害 への 備 えに 関 して 進 捗 があ る 一 方 で 現 代 社 会 が 依 存 している 技 術 システムの 複 雑 さや 相 互 依 存 による 新 たなリスク や 脆 弱 性 が 表 面 化 していることを 国 際 防 災 戦 略 (ISDR) 国 連 世 界 防 災 白 書 2011 の 中 で 指 摘 している また 被 災 地 支 援 を 通 じて 見 えた 課 題 とは 被 災 地 ニーズや 災 害 支 援 ( 応 援 )の 受 入 れ 体 制 への 迅 速 な 対 応 を 目 的 とした 情 報 の 把 握 の 重 要 性 である 広 域 かつ 被 害 の 甚 大 な 巨 大 地 震 や 原 発 事 故 において 地 域 特 性 に 応 じて 目 標 の 明 確 化 と 支 援 方 策 の 具 体 化 が 求 め られている また 連 動 地 震 や 首 都 直 下 型 地 震 などの 危 険 に 備 えるために 国 境 を 越 えた 遠 距 離 地 域 との 協 定 締 結 を 検 討 する 必 要 がある 本 研 究 は 大 災 害 のような 異 常 な 事 態 には 平 時 の 常 識 を 超 えた 異 例 な 対 応 が 必 要 と いう 考 えの 道 筋 をたどり 20 世 紀 以 降 の 東 アジアで 起 きた 広 域 巨 大 災 害 の 対 策 に 着 目 し 軍 事 アクターの 災 害 緊 急 派 遣 地 方 自 治 体 間 の 遠 隔 支 援 による 復 旧 復 興 および 21 世 紀 社 会 づくりシンクタンクの 果 たす 役 割 の 事 例 を 取 り 上 げて より 効 果 的 な 東 アジアの 巨 大 災 害 対 策 をめぐり 日 本 が 国 際 貢 献 に 果 たすべき 役 割 合 わせて 兵 庫 県 や HAT 神 戸 は 大 災 害 で 生 まれた 知 見 をいかに 災 害 に 強 い 地 域 づくりにつなげることについて 政 策 提 言 を 目 的 とする ひょうご 震 災 記 念 21 世 紀 研 究 機 構 研 究 調 査 本 部 主 任 研 究 員 穐 原 雅 人 4

5 目 次 第 一 章 大 災 害 の 緊 急 支 援 をめぐる 軍 事 アクターの 役 割 1-1 世 界 軍 事 アクター 中 の 日 本 自 衛 隊 の 能 力 戦 後 日 本 自 衛 隊 とアジア 戦 争 史 2. 自 衛 隊 と 災 害 派 遣 史 (1) 災 害 定 義 から 見 た 自 衛 隊 法 と 災 害 対 策 基 本 法 (2) 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 に 関 する 世 論 調 査 結 果 (3) 自 衛 隊 の 海 外 活 動 に 関 する 世 論 調 査 結 果 3. 世 界 軍 事 組 織 による 災 害 派 遣 ( 災 害 救 援 活 動 )の 位 置 づけ 1-2 海 外 軍 事 組 織 による 日 本 の 災 害 救 援 活 動 関 東 大 震 災 における 海 外 救 援 の 受 入 れ (1) 関 東 大 震 災 の 応 急 対 応 の 教 訓 (2) 米 国 支 援 を 中 心 とした 災 害 国 際 協 力 (3) 外 国 軍 隊 の 災 害 救 援 の 受 入 れの 功 罪 (4) 関 東 大 震 災 をめぐる 日 中 関 係 2. 阪 神 淡 路 大 震 災 における 海 外 の 救 援 活 動 の 受 入 れ (1) 海 外 からの 支 援 のミスマッチ- 国 連 の 証 言 (2) 海 外 からの 支 援 要 員 の 受 入 れと 配 分 調 整 (3) 課 題 と 今 後 の 改 善 3. 東 日 本 大 震 災 における 海 外 の 救 援 活 動 (1) 東 日 本 大 震 災 の 背 景 (2) 海 外 からの 救 援 活 動 (3) 米 軍 トモダチ 作 戦 の 主 な 活 動 (4) 海 外 支 援 の 受 入 れをめぐる 課 題 1-3 中 国 四 川 大 地 震 の 緊 急 救 援 活 動 米 軍 の 四 川 大 地 震 支 援 2.4カ 国 の 国 際 救 援 隊 の 受 入 れ (1) 日 本 の 救 助 隊 (2)ロシアの 救 助 隊 (3)シンガポールの 救 助 隊 (4) 韓 国 の 救 助 隊 3. 中 国 軍 隊 による 災 害 救 援 活 動 の 評 価 (1) 災 害 派 遣 から 見 た 中 国 軍 の 公 共 性 と 非 代 替 性 (2) 中 国 国 家 組 織 における 軍 隊 の 役 割 (3) 災 害 救 援 活 動 による 空 軍 と 陸 軍 に 重 大 な 欠 陥 (4) 部 隊 指 揮 の 統 括 力 各 種 の 専 門 技 術 の 能 力 と 後 方 支 援 力 の 不 足 (5) 軍 隊 による 災 害 支 援 力 と 国 防 費 との 関 係 5

6 第 二 章 大 災 害 における 地 域 防 災 組 織 の 役 割 と 取 組 み 2-1 阪 神 淡 路 大 震 災 と 東 日 本 大 地 震 からの 教 訓 神 戸 市 消 防 機 関 の 対 応 (1) 地 震 直 後 の 管 制 対 応 - 阪 神 淡 路 大 震 災 消 防 職 員 手 記 (2) 救 助 救 急 活 動 の 概 要 2. 東 北 三 県 の 大 規 模 災 害 発 生 時 の 消 防 本 部 の 初 動 活 動 に 関 する 調 査 (1) 職 員 の 非 常 招 集 の 基 準 (2) 職 員 の 招 集 完 了 時 間 3. 広 域 連 携 による 災 害 支 援 と 災 害 支 援 受 入 れ (1) 神 戸 市 広 域 災 害 支 援 マニュアル (2) 広 域 災 害 支 援 受 入 れマニュアル (3) 海 外 支 援 受 入 れマニュアル( 物 的 支 援 人 的 支 援 ) 2-2 東 日 本 大 震 災 における 関 西 広 域 連 合 の 取 り 組 み 被 災 地 対 策 (1) 応 援 要 員 の 派 遣 (2) 情 報 提 供 (ボランティア 支 援 マネジメント) (3) 避 難 生 活 の 被 災 者 グループ 単 位 での 受 入 2. 自 治 体 別 による 被 災 地 対 策 のあり 方 (1) 広 域 連 合 宮 城 チームの 支 援 (2) 広 域 連 合 岩 手 チームの 支 援 (3) 広 域 連 合 福 島 チームの 支 援 2-3 四 川 震 災 復 興 対 口 支 援 の 事 例 中 国 の 地 方 行 政 制 度 (1) 国 家 の 政 治 と 行 政 機 関 (2) 地 方 行 政 組 織 と 権 限 (3) 地 方 税 財 政 と 分 税 制 2. 対 口 支 援 の 仕 組 み (1) 四 川 震 災 再 建 対 口 支 援 (2) 復 興 対 策 と 復 興 資 金 (3) 災 害 復 興 の 主 要 任 務 3. 新 北 川 県 城 - 集 団 移 転 再 建 の 取 り 組 み (1) 北 川 県 史 (2) 再 建 のプロセス (3) 復 興 再 建 の 成 果 (4) 四 川 大 地 震 の 復 興 に 学 ぶ-3つの 復 興 手 法 (5) 新 北 川 県 復 興 の 要 因 2-4 震 災 復 興 対 策 における 日 中 比 較 社 会 環 境 と 経 済 環 境 の 相 違 6

7 2. 対 口 支 援 の 相 違 (1) 発 想 の 違 い (2) 行 政 仕 組 みの 違 い (3) 復 興 対 策 の 違 い (4) 共 通 課 題 : 自 治 体 規 模 別 による 支 援 と 受 援 の ミスマッチ 3. 集 団 移 住 将 来 的 な 課 題 (1) 中 国 (2) 日 本 4. 四 川 対 口 支 援 の 問 題 点 (1) 支 援 側 と 受 援 側 の 差 (2) 全 体 復 興 構 想 という 視 点 の 欠 如 (3) 支 援 期 間 の 短 さ (4) 挙 国 体 制 の 落 とし 穴 第 三 章 国 際 的 防 災 拠 点 -HAT 神 戸 3-1 阪 神 淡 路 大 震 災 と HAT 神 戸 HAT 神 戸 のあゆみ 1. 国 際 化 の HAT 神 戸 2.HAT 神 戸 諸 機 関 の 機 能 3. 組 織 構 築 と 機 能 変 遷 3-3 国 際 災 害 援 助 の 司 令 塔 :UNOCHA OCHA の 組 織 と 役 割 2. 災 害 の 定 義 と 救 助 の 本 質 (1) 災 害 の 定 義 (2) 救 助 の 本 質 3-4 アジア 防 災 加 盟 国 の 29 カ 国 の 防 災 体 制...87 政 策 提 言...89 参 考 文 献...91 図 表...92 謝 辞

8 第 一 章 大 災 害 の 緊 急 支 援 をめぐる 軍 事 アクターの 役 割 軍 事 アクターとは 主 体 システムの 外 部 に 存 在 して 主 体 との 相 互 作 用 特 定 の 目 的 と 役 割 を 持 つ 存 在 で 人 や 組 織 外 部 システムなどを 指 す 災 害 救 助 法 は 災 害 の 第 一 対 応 者 を 市 町 村 中 心 としているが 今 回 の 東 日 本 大 震 災 の 場 合 被 災 地 の 市 町 村 自 治 体 が 機 能 不 全 に 陥 る 事 態 になり 救 援 を 求 めることも 受 援 を 図 ることもできなかった また 近 隣 のまちも 被 災 されているので 近 隣 市 町 との 相 互 応 援 協 定 は 役 に 立 たなかった それ 故 複 合 巨 大 災 害 により 当 該 地 域 や 自 治 体 の 保 有 する 防 災 災 害 救 助 の 能 力 では 十 分 な 対 応 が 出 来 ない 時 に 緊 急 性 公 共 性 非 代 替 性 を 総 合 的 に 判 断 し 自 己 完 結 能 力 がある 軍 事 アクターによる 人 道 的 観 点 での 災 害 援 助 能 力 が 不 可 欠 である 1-1 世 界 軍 事 アクター 中 の 日 本 自 衛 隊 の 能 力 1. 戦 後 日 本 自 衛 隊 とアジア 戦 争 史 日 本 国 憲 法 を 平 和 憲 法 と 呼 ぶ 理 由 とは 憲 法 第 9 条 は 戦 争 の 放 棄 戦 力 の 不 保 持 交 戦 権 の 否 認 の 3 つの 規 範 的 要 素 から 構 成 されているためである 1950 年 に 朝 鮮 戦 争 が 勃 発 した 日 本 は 米 軍 の 後 方 支 援 の 基 地 として 国 内 の 事 変 暴 動 等 に 備 える 治 安 警 察 力 の 不 足 を 補 って 対 反 乱 作 戦 を 遂 行 するために 陸 上 自 衛 隊 の 前 身 で ある 警 察 予 備 隊 が 組 織 された 同 時 期 旧 海 軍 の 残 存 部 隊 は 海 上 警 備 隊 として 再 編 した 1952 年 に 警 察 予 備 隊 は 海 上 警 備 隊 とともに 保 安 庁 隷 下 に 入 り それぞれ 保 安 隊 警 備 隊 に 改 組 された そして 1954 年 7 月 1 日 自 衛 隊 の 任 務 自 衛 隊 の 部 隊 の 組 織 及 び 編 成 自 衛 隊 の 行 動 及 び 権 限 隊 員 の 身 分 取 扱 等 を 定 める ( 自 衛 隊 法 第 1 条 ) 自 衛 隊 法 ( 昭 和 29 年 6 月 9 日 法 律 第 165 号 )が 施 行 され 保 安 隊 は 陸 上 自 衛 隊 に 警 備 隊 は 海 上 自 衛 隊 に 新 たに 領 空 警 備 を 行 う 航 空 自 衛 隊 も 新 設 し 陸 海 空 の 各 自 衛 隊 が 成 立 した 自 衛 隊 は 設 立 以 来 60 年 間 近 く 日 本 平 和 憲 法 9 条 (3 原 則 )および 直 接 侵 略 及 び 間 接 侵 略 に 対 し 我 が 国 を 防 衛 することを 主 たる 任 務 とし 必 要 に 応 じ 公 共 の 秩 序 の 維 持 に 当 たる ( 自 衛 隊 法 第 3 条 第 1 項 )を 基 本 として 海 外 の 戦 争 や 地 域 紛 争 に 直 接 に 参 加 しなか ったため 自 衛 隊 の 実 戦 力 ( 攻 防 力 )はないものだと 言 っても 言 い 過 ぎではないであろう ( 表 東 アジアにおける 現 代 戦 争 紛 争 一 覧 表 ) 年 代 名 称 甲 方 乙 方 場 所 死 傷 1950 年 ~ チベット 紛 争 中 国 人 民 解 放 ガンデンポタ チベット 120 万 人 (チベット 総 1951 年 軍 ン 人 口 の 1/5) 1950 年 ~ 朝 鮮 戦 争 北 朝 鮮 中 国 国 際 連 合 軍 朝 鮮 半 島 甲 方 :90 万 人 乙 方 : 1953 年 ソビエト 連 邦 韓 国 米 国 等 70 万 人 1959 年 ~ 中 印 国 境 紛 争 中 国 インド カシミール 1962 年 1960 年 ~ ベトナム 戦 争 北 ベトナム 南 ベトナム インドシナ 半 島 甲 方 :117.7 万 人 乙 1975 年 中 国 旧 ソ 連 米 国 韓 国 方 :28.5 万 人 8

9 1969 年 中 ソ 国 境 紛 争 中 国 ソビエト 連 邦 珍 宝 島 1979 年 中 越 戦 争 中 国 ベトナム ベトナム 北 部 中 国 2.6 万 人 ベトナ ム 5.2 万 人 1984 年 中 越 国 境 紛 争 中 国 ベトナム 中 越 国 境 地 域 の ベトナム 側 領 域 2. 自 衛 隊 と 災 害 派 遣 史 (1) 災 害 定 義 から 見 た 自 衛 隊 法 と 災 害 対 策 基 本 法 災 害 対 策 基 本 法 による 災 害 定 義 : 暴 風 豪 雨 豪 雪 洪 水 高 潮 地 震 津 波 噴 火 その 他 の 異 常 な 自 然 現 象 又 は 大 規 模 な 火 事 若 しくは 爆 発 その 他 その 及 ぼす 被 害 の 程 度 においてこれらに 類 する 政 令 で 定 める 原 因 により 生 ずる 被 害 と 定 義 している( 災 害 対 策 基 本 法 2 条 第 1 号 ) および 災 害 対 策 基 本 法 施 行 令 で 放 射 性 物 質 の 大 量 の 放 出 多 数 の 者 の 遭 難 を 伴 う 船 舶 の 沈 没 その 他 の 大 規 模 な 事 故 が 定 められている( 同 法 施 行 令 第 1 条 ) したがって 災 害 対 策 基 本 法 上 の 災 害 には 自 然 災 害 以 外 の 原 因 による 災 害 も 含 まれる 自 衛 隊 法 上 の 災 害 派 遣 に 対 して 天 災 地 変 その 他 の 災 害 に 際 して 人 命 又 は 財 産 の 保 護 のため 必 要 があると 認 める 場 合 事 態 やむを 得 ないと 認 める 場 合 施 設 又 は これらの 近 傍 に 火 災 その 他 の 災 害 が 発 生 した 場 合 には ( 救 援 主 力 として) 部 隊 等 を 派 遣 することができる また 大 規 模 地 震 原 子 力 災 害 が 発 生 した 場 合 には ( 救 援 補 助 と して) 部 隊 等 を 支 援 のため 派 遣 することができる ( 同 法 第 83 条 災 害 派 遣 ) 従 って 自 衛 隊 法 上 の 災 害 に 対 して 定 義 はなく 実 務 上 災 害 対 策 基 本 法 の 定 義 と も 微 妙 に 異 なる 派 遣 の 時 期 は 災 害 が 発 生 した 後 に 限 定 していない( 災 害 に 際 し )ため 災 害 予 防 のための 出 動 も 可 能 である つまり 自 衛 隊 は 迅 速 な 災 害 派 遣 ができるのである しかし なぜ 自 衛 隊 による 災 害 派 遣 の 効 果 が 予 想 より 低 いのか その 理 由 とは 国 を 防 衛 することを 主 たる 任 務 の 遂 行 に 支 障 を 生 じない 限 度 において かつ 武 力 による 威 嚇 又 は 武 力 の 行 使 に 当 たらない 範 囲 において 自 衛 隊 が 実 施 することとされるものを 行 うこと を 任 務 とする ( 同 法 第 3 条 自 衛 隊 の 任 務 ) 即 ち 人 命 救 助 などの 災 害 派 遣 や 国 連 PKO へ の 派 遣 などの 国 際 平 和 協 力 活 動 は 副 次 的 な 任 務 として 位 置 づけられている 次 に 災 害 派 遣 専 用 の 部 隊 という 組 織 は 不 在 である ただし 海 上 自 衛 隊 第 71 航 空 隊 ( 救 難 飛 行 艇 を 装 備 )のように 本 来 は 海 上 で 故 障 や 破 壊 された 飛 行 機 艦 船 等 の 乗 員 を 救 助 する ために 創 設 された 部 隊 が 洋 上 の 船 舶 の 急 患 遭 難 者 の 救 助 小 笠 原 諸 島 の 急 患 輸 送 に 活 用 されている 例 がある また 災 害 派 遣 専 用 の 装 備 としては 人 命 救 助 システム がある これは 民 生 用 の 救 助 用 資 機 材 1 個 連 隊 (400 人 ) 分 をコンテナに 収 納 し 全 国 で 50 セット 以 上 を 各 地 の 駐 屯 地 に 保 管 している また 自 治 体 の 所 有 物 で 自 衛 隊 の 装 備 ではないが 空 中 消 火 に 使 う 水 嚢 (ヘ リコプターから 吊 り 下 げ 空 中 消 火 に 利 用 )を 駐 屯 地 で 預 かることもある しかし 今 回 東 日 本 大 震 災 の 原 子 力 による 事 故 に 対 して 効 果 を 十 分 に 発 揮 しなかった 9

10 各 地 域 で 災 害 派 遣 に 当 たる 人 員 において 陸 上 自 衛 隊 の 場 合 即 応 部 隊 として 全 国 で 約 2,700 人 実 働 部 隊 として 北 海 道 を 除 いて 各 都 府 県 あたりに 500 人 から 1000 人 が 配 置 され ている 大 規 模 災 害 が 起 きる 場 合 には 周 辺 地 域 および 全 国 から 部 隊 の 増 強 を 受 け 最 大 で 50,000 人 規 模 の 派 遣 ができるとされている ( 陸 上 自 衛 隊 の 自 衛 官 は 約 148,000 人 災 害 派 遣 されない 隊 員 は 派 遣 された 補 給 装 備 品 の 整 備 訓 練 施 設 の 管 理 交 代 要 員 としての 待 機 などさまざまな 任 務 についている ) しかし 未 曾 有 の 大 災 害 となった 東 日 本 大 震 災 で 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 態 勢 は 創 設 以 来 の 規 模 となった その 数 現 場 だけで 10 万 人 後 方 で 物 資 補 給 にあたる 兵 站 要 員 を 加 えれば 約 18 万 人 にもなる 菅 直 人 首 相 の 指 示 により 陸 海 空 あわせて 約 24 万 人 の 規 模 からすれ ば 軍 事 的 な 常 識 も 無 視 して 全 軍 を 被 災 地 に 差 し 向 けた ( 常 識 を 越 えた 自 衛 隊 10 万 人 全 軍 動 員 産 経 ニュース ) (2) 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 に 関 する 世 論 調 査 結 果 内 閣 府 は 自 衛 隊 防 衛 問 題 に 関 する 国 民 の 意 識 を 把 握 し 今 後 の 施 策 の 参 考 とするため に 2012 年 1 月 に 世 論 調 査 を 行 い 3 月 10 日 に 調 査 結 果 を 発 表 した 自 衛 隊 防 衛 問 題 に 関 する 世 論 調 査 で 自 衛 隊 や 防 衛 問 題 に 関 心 があるか 聞 いたところ 関 心 がある と する 者 の 割 合 が 69.8% 関 心 がない とする 者 の 割 合 が 29.2%となっている 関 心 があ る とする 者 の 割 合 が 1978 年 の 調 査 開 始 以 来 の 最 高 となった ( 表 自 衛 隊 や 防 衛 問 題 に 対 する 関 心 ( 時 系 列 ) 内 閣 府 ) その 理 由 について 日 本 の 平 和 と 独 立 に 係 わる 問 題 だから と 答 えた 者 の 割 合 が 39.4% 大 規 模 災 害 など 各 種 事 態 への 対 応 などで 国 民 生 活 に 密 接 な 係 わりを 持 つから と 答 えた 者 の 割 合 が 34.0%となっている また 大 規 模 災 害 など 各 種 事 態 への 対 応 などで 国 民 生 活 に 密 接 な 係 わりを 持 つから と 答 えた 者 のうちに 男 性 より 女 性 若 年 より 中 高 年 の 割 合 が 高 いという 傾 向 が 見 られる ( 表 自 衛 隊 や 防 衛 問 題 に 関 心 がある 理 由 ) 10

11 自 衛 隊 の 役 割 と 活 動 に 対 する 意 識 について 自 衛 隊 には 各 種 の 任 務 や 仕 事 が 与 えられて いるが 自 衛 隊 が 存 在 する 目 的 は 何 だと 思 うか 聞 いたところ 災 害 派 遣 ( 災 害 の 時 の 救 援 活 動 や 緊 急 の 患 者 輸 送 など) を 挙 げた 者 の 割 合 が 82.9%と 第 1 位 になった ( 表 自 衛 隊 が 存 在 する 目 的 ) 自 衛 隊 が 今 後 力 を 入 れていく 面 について 自 衛 隊 はどのような 面 に 力 を 入 れていったら よいと 思 うか 聞 いたところ 災 害 派 遣 ( 災 害 の 時 の 救 援 活 動 や 緊 急 の 患 者 輸 送 など) を 挙 げた 者 の 割 合 が 76.3%と 高 くなっている また 調 査 結 果 によれば 都 市 規 模 別 に 見 ると 災 害 派 遣 ( 災 害 の 時 の 救 援 活 動 や 緊 急 の 患 者 輸 送 など) を 挙 げた 者 の 割 合 は 小 都 市 で 高 くなっている 地 域 ブロック 別 に 見 ると 災 害 派 遣 ( 災 害 の 時 の 救 援 活 動 や 緊 急 の 患 者 輸 送 など) を 挙 げた 者 の 割 合 は 中 国 で 高 くなっている 性 別 に 見 ると 災 害 派 遣 ( 災 害 の 時 の 救 援 活 動 や 緊 急 の 患 者 輸 送 など) は 女 性 である ( 表 自 衛 隊 が 強 化 する 面 ) 東 日 本 大 震 災 に 係 わる 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 活 動 に 対 する 評 価 について 東 日 本 大 震 災 に 係 わる 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 活 動 について どの 程 度 評 価 するか 聞 いたところ 評 価 する とす る 者 の 割 合 が 97.7%( 大 いに 評 価 する 79.8%+ ある 程 度 評 価 する 17.9%)と 全 く 評 価 しない 0%)となっている 都 市 規 模 別 や 性 別 に 見 ると, 大 きな 差 異 は 見 られないが 大 いに 評 価 する 79.8%のうち 60 歳 ~69 歳 年 齢 層 の 評 価 は 一 番 高 くとなっている ( 表 東 日 本 大 震 災 に 係 わる 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 活 動 に 対 する 評 価 ) 11

12 (3) 自 衛 隊 の 海 外 活 動 に 関 する 世 論 調 査 結 果 これまで 自 衛 隊 が 海 外 で 行 ってきた 国 際 平 和 協 力 活 動 の 評 価 ついて 評 価 する とする 者 の 割 合 が 87.4%のうち ある 程 度 評 価 する 55.4%となっている また 自 衛 隊 による 国 連 PKO への 参 加 や 国 際 緊 急 援 助 活 動 などの 国 際 平 和 協 力 活 動 について どのように 取 り 組 んでいくべきだと 思 うか 聞 いたところ 現 状 の 取 り 組 みを 維 持 すべきである と 答 えた 者 の 割 合 が 61.3%となっている 12

13 3. 世 界 軍 事 組 織 による 災 害 派 遣 ( 災 害 救 援 活 動 )の 位 置 づけ 我 が 国 の 新 しい 大 規 模 災 害 応 急 対 策 の 研 究 結 果 によれば 自 国 内 の 自 然 災 害 を 所 管 する 中 央 政 府 の 責 任 省 庁 として 国 防 省 など 軍 を 指 定 する 国 は 確 認 した 範 囲 では 存 在 しな かった 災 害 救 援 を 軍 の 主 たる 任 務 とする 国 は 皆 無 であり また 災 害 救 援 活 動 を 緊 急 事 態 の 一 部 としてではなくそれ 単 体 で 軍 の 基 本 法 上 の 本 来 の 任 務 として 明 示 しているのは 日 本 のみと 考 えられる さらに 世 界 的 にそもそも 災 害 派 遣 が 公 共 な 秩 序 の 維 持 のため の 活 動 か 民 生 支 援 なのか 不 明 確 かつ 双 方 を 含 むものであることも 指 摘 されなければな らない しかし 災 害 救 援 に 軍 隊 を 活 用 することを 完 全 に 禁 止 する 国 はなく 小 規 模 な 災 害 及 び 大 規 模 災 害 においても 災 害 応 急 対 策 以 外 の 局 面 においては 非 軍 事 諸 機 関 の 後 ろ 盾 と して 大 規 模 災 害 の 災 害 応 急 対 応 の 局 面 においては 救 援 活 動 の 中 核 として 活 躍 している 1-2 海 外 軍 事 組 織 による 日 本 の 災 害 救 援 活 動 1. 関 東 大 震 災 における 海 外 救 援 の 受 入 れ (1) 関 東 大 震 災 の 応 急 対 応 の 教 訓 関 東 大 震 災 は 日 本 近 代 国 家 の 建 設 を 急 ぎ 着 々と 先 進 国 へのキャッチアップをする 時 期 に 起 きた 1868 年 の 明 治 維 新 によって 近 代 国 家 としてスタートした 1904 年 ( 明 治 37 年 ) 2 月 8 日 年 ( 明 治 38 年 )9 月 5 日 までに 第 0 次 世 界 大 戦 (World War Zero)とも 言 わ れる 日 露 戦 争 が 起 きた アジアの 小 さな 国 が 欧 米 先 進 国 の 一 角 であり 最 強 の 軍 事 大 国 ロ シアを 相 手 に 戦 い ロシアに 勝 利 したということで 世 界 中 が 驚 いた 1905 年 9 月 5 日 に 米 国 の 斡 旋 によって 日 露 講 和 条 約 が 結 ばれた その 後 1919 年 の 第 一 次 世 界 大 戦 ではイギ リスと 同 盟 関 係 にあったので 連 合 国 側 として 戦 勝 国 になった このような 時 期 に 首 都 東 京 が 大 震 災 で 壊 滅 的 な 打 撃 を 受 けた 関 東 地 震 (1923 年 9 月 1 日 )による 被 害 要 因 別 死 者 数 の 推 定 ( 諸 井 孝 文 他,2004) の 研 究 結 果 によって 関 東 地 震 による 死 者 行 方 不 明 者 は 総 数 105,385 名 そのうち 火 災 による 死 者 は 91,781 名 で 死 者 全 体 の 87.1%を 占 めることを 判 明 した 関 東 地 震 はあらゆ る 要 因 による 人 的 被 害 が 過 去 に 起 きた 最 大 級 の 地 震 であることがわかった 災 害 史 に 学 ぶ: 海 溝 型 地 震 津 波 編 ( 中 央 防 災 会 議,2011)によれば 1923 年 の 関 東 大 震 災 の 応 急 対 応 がとれなかった 理 由 は 下 記 の 通 りである a. 消 防 体 制 の 進 歩 により 江 戸 の 名 物 であった 大 火 がなくなったので 住 民 は 大 火 への 備 えを 忘 れ 飛 び 火 を 防 ぐこと を 怠 たり 避 難 が 遅 れた b. 水 路 から 電 動 ポンプを 用 いて 水 をくみ 上 げる 仕 組 みだったた め 地 震 で 停 電 すると 使 えなかった c. 軍 隊 や 警 察 も 情 報 伝 達 を 電 話 に 依 存 し それが 使 えないと 組 織 的 な 対 応 が 困 難 になった 即 ち 技 術 進 歩 への 過 信 から 災 害 への 備 えが 軽 視 されていたため 被 害 が 拡 大 したといえる (2) 米 国 支 援 を 中 心 とした 災 害 国 際 協 力 当 時 の 日 本 政 府 は 外 国 からの 支 援 を 予 想 していなかった また 震 災 で 情 報 網 が 被 災 し ていたこともあり 受 け 入 れに 大 混 乱 となる すなわち 関 東 大 震 災 の 当 時 には 受 援 体 制 という 問 題 意 識 はなかった 13

14 一 方 海 外 では 地 震 の 報 を 受 けて 多 くの 国 から 日 本 政 府 に 対 する 救 援 や 義 援 金 医 療 物 資 の 提 供 の 申 し 出 が 相 次 いだ 特 に 米 国 の 支 援 は 圧 倒 的 で なお 希 望 品 を 遠 慮 なく 申 出 られたし との 通 知 があった アメリカやイギリスの 軍 艦 が 救 援 物 資 や 避 難 民 を 運 んだ ことも 記 録 に 残 っている 関 東 大 震 災 と 日 米 外 交 ( 波 多 野 勝, 飯 森 明 子,1999)の 文 献 考 察 によれば 大 地 震 の 発 生 と 共 に 東 京 横 浜 間 の 電 話 はすべて 不 通 になった そのとき 神 奈 川 県 警 察 部 長 森 岡 二 朗 は 電 話 不 通 を 知 ると すぐに 海 に 飛 び 込 み 横 浜 沖 に 停 泊 していた 東 洋 汽 船 コレア 丸 まで 泳 ぎつき 陸 上 の 様 子 を 無 線 で 打 電 するよう 指 示 を 出 した この 無 線 通 信 は 銚 子 無 線 局 をへて 福 島 県 無 線 局 が 傍 受 している 福 島 無 線 局 では 局 内 で 唯 一 英 語 ができる 局 長 米 村 嘉 一 郎 が 午 後 8 時 10 分 にサンフランシスコ ホノルル 北 京 平 壌 へ 関 東 大 震 災 の 災 害 の 第 1 報 を 発 信 した カリフォルニア 州 マーシャルの 米 国 無 線 通 信 会 社 に 着 いた 電 文 は 直 ちにワシントンに 転 送 され 更 にヨーロッパへ 伝 えられた 地 震 発 生 と 同 日 の 午 前 中 にはサンフランシスコで 更 に 午 後 にはワシントンで 日 本 の 大 震 災 の 号 外 が 出 された アメリカ 大 統 領 クーリッジは 直 ちに 大 正 天 皇 に 見 舞 い 電 報 を 送 るとともに 陸 海 軍 へ の 出 動 命 令 船 舶 局 に 対 する 指 示 アメリカ 赤 十 字 社 への 呼 びかけ の 3 つの 指 示 を 出 した 更 に 9 月 3 日 6 日 の 2 度 にわたり 全 米 に 救 済 資 金 寄 付 の 声 明 を 発 表 した こ の 大 統 領 による 積 極 的 な 活 動 を 受 けて 震 災 の 翌 日 には 駐 日 米 大 使 ウッズが 山 本 首 相 を 訪 問 し 日 本 に 対 する 救 助 を 申 し 出 た また 出 動 命 令 を 受 けたアメリカ アジア 艦 隊 の 旗 艦 ヒューロンの 艦 長 ケイガンは 大 連 の 関 東 庁 長 官 を 訪 問 し 艦 隊 の 一 部 の 提 供 を 申 し 出 て 伊 集 院 長 官 を 驚 かせた 震 災 翌 日 の 2 日 午 後 には アメリカ 陸 軍 省 からマニラに 駐 在 するフィリピン 総 督 ウッドに 対 して 日 本 への 出 動 命 令 が 出 た このようにアメリカ 合 衆 国 をあげての 日 本 に 対 する 支 援 活 動 が 震 災 の 翌 日 から 展 開 さ れ 始 めた その 決 定 行 動 の 迅 速 さと 施 策 の 的 確 さには 驚 嘆 させられる (p92 表 年 関 東 大 震 災 とアメリカによる 救 援 活 動 執 筆 者 自 作 ) (3) 外 国 軍 隊 の 災 害 救 援 の 受 入 れの 功 罪 軍 隊 による 災 害 救 援 活 動 の 歴 史 的 教 訓 - 関 東 大 震 災 を 例 として- ( 防 衛 研 究 所 戦 史 部 第 1 研 究 室 長 庄 司 潤 一 郎 ) 研 究 考 察 によって 関 東 大 震 災 は 軍 隊 による 世 界 で 初 めての 国 際 災 害 援 助 活 動 として 記 録 されている 関 東 大 震 災 に 対 しては 多 数 の 国 から 支 援 がなされたが その 内 容 は 見 舞 い 電 報 義 捐 金 救 援 物 資 の 送 付 軍 隊 や 救 護 団 の 派 遣 であった 軍 隊 に 関 しては 米 国 は 大 規 模 な 陸 海 軍 を 派 遣 した 英 国 フランス イタリア 中 国 は 艦 艇 であった 外 国 の 軍 隊 は 救 援 物 資 と 避 難 民 の 輸 送 自 国 居 留 民 の 捜 索 医 療 支 援 通 信 などに 従 事 した 他 方 警 戒 中 の 日 本 海 軍 が 米 国 艦 艇 を 追 尾 するという 緊 張 事 態 が 発 生 したため 山 本 内 閣 は9 月 11 日 食 料 ( 米 を 除 く)その 他 の 必 需 物 資 の 提 供 は 受 け 入 れるが 人 の 派 遣 は 言 語 風 俗 等 ノ 関 係 上 錯 綜 ヲ 来 タス 虞 があるため 既 に 実 施 中 のもの 以 外 は 辞 退 する 14

15 との 閣 議 決 定 を 行 うとともに 翌 日 外 国 艦 艇 の 品 川 入 港 禁 止 を 通 告 寄 港 地 を 横 浜 に 限 定 した 首 都 圏 に 多 数 存 在 する 東 京 湾 要 塞 軍 需 工 場 などの 軍 事 機 密 の 保 全 を 意 図 しつつ 外 国 の 好 意 も 配 慮 した 窮 余 の 策 であった 米 国 による 救 援 活 動 は 他 国 と 比 較 して 圧 倒 的 であり その 貢 献 は 高 く 評 価 されている 一 方 上 陸 した 米 国 の 救 護 団 のなかには 要 塞 専 門 など 各 兵 種 を 網 羅 する 42 名 の 将 校 がお り 写 真 撮 影 などの 情 報 活 動 を 行 っていた 事 実 も 指 摘 されている その 際 の 震 災 と 火 災 の 関 連 に 関 する 調 査 が のち 太 平 洋 戦 争 の 日 本 本 土 空 襲 作 戦 の 立 案 において 焼 夷 弾 の 製 造 改 良 として 参 考 にされたとまで 言 われている (NHK 取 材 班 編 その 時 歴 史 が 動 いた 第 5 巻 KTC 中 央 出 版 2001 年 ) また 当 時 高 速 戦 艦 として 注 目 されていた 日 本 連 合 艦 隊 旗 艦 の 長 門 は 東 京 に 急 行 する 際 英 国 巡 洋 艦 に 追 尾 され その 結 果 秘 匿 していた 速 力 が 解 析 され 3 年 後 の 大 正 天 皇 崩 御 時 と 同 様 震 災 時 に 頻 繁 に 出 された 暗 号 が 英 米 両 国 によって 解 読 される 好 機 と なってしまったのである 一 方 世 界 (2007 年 6 月 号 世 代 を 超 えて 語 り 継 ぎたい 戦 争 文 学 ) 要 約 によると 日 露 戦 争 の 歴 史 影 響 あるいは 社 会 主 義 と 資 本 主 義 というイデオロギーの 壁 が 原 因 であろ うか 日 本 陸 軍 はずっとロシアが 仮 想 敵 国 であった 関 東 大 震 災 の 時 にもソ 連 から 救 援 物 資 を 積 んだ 船 が 横 浜 に 来 たが お 引 き 取 り 下 さい と 言 って 救 援 の 受 入 れを 拒 否 した (4) 関 東 大 震 災 をめぐる 日 中 関 係 当 時 の 中 国 から 日 本 への 支 援 などについては 波 多 野 勝 飯 森 明 子 著 関 東 大 震 災 と 日 米 外 交 に 詳 しい 記 述 があり 現 在 の 日 中 関 係 を 考 えるうえでの 示 唆 を 得 ることができる 当 時 の 中 日 関 係 において 第 一 次 世 界 大 戦 後 の 日 本 軍 による 青 島 占 領 や 五 四 運 動 の 勃 発 のため 緊 迫 していたが 中 国 は 人 道 主 義 と 国 際 主 義 の 精 神 から 惜 しみなく 支 援 の 手 を 差 し 伸 べている 中 国 からの 援 助 は 約 166 万 円 とアメリカとイギリスに 次 いで 多 かった 当 時 中 国 は 中 華 民 国 が 建 国 されたとはいえ 軍 閥 の 内 紛 状 態 であった 日 本 との 関 係 は 1915 年 の 二 十 一 カ 条 要 求 を 受 け 1919 年 には 五 四 運 動 が 起 き 排 日 気 運 が 高 い 時 期 で あったが 外 交 問 題 と 日 本 への 人 道 的 支 援 は 別 ものとして 北 京 政 府 は 義 捐 金 20 万 元 の ほか 米 などの 運 搬 や 防 穀 令 ( 国 内 の 米 小 麦 などの 海 外 流 出 の 禁 止 )の 解 除 救 援 物 資 の 船 などといった 支 援 を 行 った そのほか 愛 親 覚 羅 溥 儀 から 10 万 円 張 作 霖 から 義 捐 金 や 小 麦 や 牛 曹 錕 や 徐 世 昌 段 祺 瑞 主 催 の 救 済 同 志 会 からなど 各 政 治 勢 力 からも 日 本 と の 関 係 密 度 を 競 うかのように 義 捐 金 などが 送 られた 民 間 でも 救 援 団 体 が 組 織 され 排 日 運 動 は 中 座 され 慰 問 や 義 捐 金 を 集 める 運 動 が 活 発 化 した 救 援 団 や 食 料 集 められた 救 援 物 資 は 震 災 発 生 から 2 週 間 後 船 で 神 戸 へと 到 着 した この 震 災 中 に 朝 鮮 人 暴 動 のデマが 広 がり 数 多 くの 朝 鮮 人 や 中 国 人 や 日 本 人 も 間 違 われ て 自 警 団 などによって 殺 害 され 外 交 問 題 となった 一 方 で 日 本 側 はこの 予 想 外 の 中 国 か らの 支 援 に 驚 き この 震 災 と 支 援 がきっかけで 一 時 日 中 間 の 緊 張 関 係 に 緩 和 の 時 期 がも たらされた 15

16 当 時 中 国 の 官 民 挙 げての 支 援 活 動 を 日 本 のメディアも 報 じていた 大 阪 朝 日 新 聞 は 9 月 13 日 の 社 説 で 良 き 隣 国 である 中 国 民 衆 の 思 いやりに 感 謝 し 中 国 人 がこれほど 熱 心 に 日 本 人 の 災 難 を 助 けてくれるとは 夢 にも 思 わなかった 今 回 の 中 国 人 の 機 敏 な 行 動 に 驚 嘆 し 中 国 人 の 高 誼 に 感 謝 する と 書 いた 中 国 人 民 の 支 援 に 謝 意 を 表 すために 派 遣 された 国 民 答 礼 団 は 10 月 20 日 に 次 のよう に 謝 意 を 表 している このたびの 貴 国 民 のわが 国 震 災 に 対 する 深 い 同 情 と 貴 会 の 医 療 隊 派 遣 協 力 に わが 国 国 民 は 非 常 に 感 動 させられました 今 回 上 海 訪 問 に 際 し 感 謝 の 念 を 申 し 述 べるとともに 今 後 の 中 日 両 国 民 の 友 好 親 善 関 係 が 一 層 深 まることを 心 から 希 望 します 東 京 の 復 興 への 取 り 組 みが 一 段 落 した 1930 年 3 月 日 本 政 府 は 重 光 葵 代 理 公 使 を 通 じて 口 上 書 を 中 華 国 民 政 府 に 渡 し 震 災 当 時 に 中 国 側 から 受 けた 支 援 に 対 し 感 謝 の 意 を 表 した ( 中 国 網 日 本 語 版 (チャイナネット) 2011 年 4 月 8 日 掲 載 より) 2. 阪 神 淡 路 大 震 災 における 海 外 の 救 援 活 動 の 受 入 れ (1) 海 外 からの 支 援 のミスマッチ- 国 連 の 証 言 1995( 平 成 7) 年 1 月 17 日 5 時 46 分 阪 神 淡 路 大 震 災 が 発 生 した 東 北 から 九 州 にか けて 広 い 範 囲 で 揺 れが 生 じた この 地 震 により 死 者 行 方 不 明 者 6,433 人 住 宅 の 倒 壊 高 架 橋 の 倒 壊 生 活 と 工 業 用 水 道 の 断 水 停 電 都 市 ガス 供 給 の 停 止 電 話 の 不 通 など 都 市 生 活 に 欠 かせないライフラインの 被 害 が 生 じ 極 めて 深 刻 な 被 害 をもたらした 阪 神 淡 路 大 震 災 の 海 外 支 援 について 国 連 人 道 問 題 局 (DHA:United Nations Department of Humanitarian Affairs)が 報 告 書 日 本 の 阪 神 淡 路 ( 神 戸 ) 大 震 災 1995 年 1 月 17 日 地 震 現 場 の 救 援 国 際 的 な 反 応 をまとめた ([The Great Hanshin-Awaji(Kobe)Earthquake in Japan 17 January The Earthquake, 0n-Site Relief and International Response]DEPARTMENT OF HUMANITARIAN AFFAIRS DHA,GENEVA,DHA/95/141) 国 際 捜 索 救 援 (SAR)チーム 派 遣 の 申 し 出 に 対 する 日 本 政 府 の 返 答 は 申 し 出 に 感 謝 し ます 我 が 国 のチームを 動 員 しており 十 分 なスタッフを 確 保 できています 現 段 階 では 国 際 チームの 援 助 の 必 要 はありません であった 現 場 での 国 際 SAR チームについて 以 下 のように 記 録 している スイスチームは まず 捜 索 現 場 の 特 徴 についてブリーフィングを 受 けた ほとんどが 崩 壊 した 木 造 家 屋 で 余 震 によって 二 次 災 害 の 恐 れがあることなど 実 際 の 捜 索 現 場 に 案 内 されて 彼 らは 初 めて これまで 経 験 のない 捜 索 現 場 であることを 認 識 した 日 本 人 のレス キューチームにとっても 捜 索 犬 と 一 緒 に 仕 事 をするのは 初 めてのことだった また スイスの 捜 索 犬 に 生 存 者 を 発 見 させるためには 人 は 離 れなければならなかった その 後 捜 索 犬 と 調 教 師 だけが 現 場 をくまなく 探 す 犬 が 何 らかの 反 応 を 見 せてから ガ レキの 撤 去 そして 生 存 者 の 発 掘 を 始 めることができるのだった こういった 作 業 工 程 は その 現 場 の 住 人 や ガレキに 埋 もれている 人 の 家 族 そして 日 本 のレスキュー 隊 員 をいらだたせた 住 民 は 彼 らの 家 族 がどこに 寝 ていたかをすでに 把 16

17 握 しているし 日 本 のレスキュー 隊 員 は 崩 壊 した 様 子 から 生 存 者 がいる 可 能 性 のある 空 間 がどこなのかを 想 定 することができた 現 場 にいた 日 本 人 は 捜 索 犬 が 探 し 終 えるのを 待 たずに 即 座 に 生 存 者 を 探 して 掘 り 出 す 作 業 を 始 めることを 望 んだ 住 民 は 叫 んだ: レスキュー 隊 は 一 体 何 をしているんだ 命 を 助 けてくれるのではないのか 犬 が 捜 索 を 終 える 前 に 家 族 は 死 んでしまう 日 本 人 のレスキュー 隊 員 は これらの 捜 索 犬 は 広 い 地 域 で ほんのわずかな 手 がかり をもとに 生 存 者 を 捜 し 出 す 事 に 適 していると 判 断 した 雪 崩 地 滑 り RC または SRC 商 用 ビルの 崩 壊 現 場 で 生 存 者 がどこにいてもおかしくない 場 合 には 捜 索 犬 の 活 躍 が 最 も 期 待 できるだろう しかし 捜 索 に 向 けた 異 なった 技 術 への 日 本 の 期 待 はすぐに 消 え 失 望 に 変 わった フランスチームは 何 軒 かの 家 を 巻 き 込 んだ 大 規 模 な 地 滑 りの 現 場 に 誘 導 された 日 本 側 は 捜 索 犬 が このタイプの 現 場 に 適 していると 考 えた フランスのチームは この 現 場 での 作 業 に 落 胆 した というのも 地 滑 りから 4 日 も 経 過 している 段 階 では 土 砂 の 下 に 生 存 者 がいる 可 能 性 がほとんどないと 彼 らは 考 えたからだ すべての 遺 体 を 収 容 するま で 日 本 のレスキューチームはその 現 場 での 捜 索 終 了 を 宣 言 することはできない 結 果 的 に この 難 局 では 捜 索 犬 が 役 に 立 つと 期 待 した フランスのチームは 彼 らにとって 馴 染 みのある SRC や RC 建 物 の 倒 壊 現 場 に 行 くように 依 頼 された しかしながら 地 震 から 4 日 が 経 過 し それらの 限 られた 現 場 は 既 に 捜 索 が 終 了 していた 阪 神 淡 路 大 震 災 教 訓 情 報 資 料 集 ( 第 1 期 初 動 対 応 ( 地 震 発 生 後 初 期 72 時 間 を 中 心 として)1-04. 救 助 救 急 医 療 04 諸 外 国 からの 救 援 )の 報 告 書 によれば 阪 神 淡 路 大 震 災 時 における 海 外 からの 救 援 活 動 等 の 人 的 物 的 支 援 については 震 災 当 日 (1 月 17 日 )より 諸 外 国 からの 支 援 申 し 入 れが 相 次 いだ 2 月 9 日 までに 70 カ 国 地 域 と 3 国 際 機 関 からの 申 し 入 れ 最 終 的 に 76 の 国 地 域 国 連 WHO 欧 州 連 合 からの 申 し 入 れ 支 援 があり 被 災 自 治 体 の 意 向 を 確 認 した 上 で 44 の 国 地 域 (9 月 1 日 )の 支 援 の 受 け 入 れ を 決 定 した (p93 表 阪 神 淡 路 大 震 災 の 100 日 対 応 執 筆 者 自 作 ) その 中 には 海 外 からの 医 療 チーム 派 遣 医 薬 品 提 供 の 申 し 入 れもあり 緊 急 避 難 的 措 置 として 医 療 行 為 を 認 めるなどの 対 応 がはかられたが 医 薬 品 については 国 内 基 準 との 関 係 で 受 け 入 れられなかったものもあった その 原 因 について 被 災 地 の 医 療 ニーズ が 風 邪 消 化 不 良 過 労 や 慢 性 疾 患 に 対 する 医 療 であったのに 対 し 支 援 側 は 骨 折 等 の 救 急 医 療 の 提 供 を 主 眼 としていたためのミスマ ッチもあった ( 例 ) 米 カリフォルニアからの 医 療 NGO チームが 骨 折 火 傷 治 療 の 機 材 を 整 えて 到 着 したが その 時 点 ではすでに 重 傷 患 者 は 病 院 に 収 容 済 みであり 避 難 所 での 風 邪 過 労 慢 性 疾 患 の 診 察 が 必 要 であったため 医 療 技 術 が 役 立 たないことに 苛 立 って 海 外 マスコミに 不 満 を 訴 えたという 例 があった また 海 外 医 療 チーム は 問 診 のため 日 本 人 医 師 通 訳 などの 付 き 添 いが 必 要 だった り 日 本 語 と 外 国 語 の2 種 類 のカルテが 必 要 だったという 問 題 もあった ( 例 )フランスに 17

18 本 拠 を 置 く NGO 世 界 の 医 師 団 (MDM)から 派 遣 された 医 師 は AMDA の 協 力 を 得 て 被 災 地 入 りしたものの 補 助 のために AMDA 医 師 1 名 通 訳 1 名 フランス 語 が 堪 能 な 調 整 員 1 名 の 計 3 名 による 補 助 が 必 要 であり またカルテを 日 仏 両 語 で 備 える 必 要 があったことが 指 摘 された [ 西 川 智 阪 神 淡 路 大 震 災 でみられた 国 際 救 援 活 動 のミスマッチ 地 域 安 全 学 会 論 文 報 告 集 No.6 (1996/11),p.268] 医 薬 品 の 服 用 量 について 米 国 ボランティア 団 体 より 送 られた 医 薬 品 が 薬 事 法 上 の 規 定 に 合 わなかったため 受 け 入 れられず 海 外 メディアに 薬 も 拒 否 と 誤 解 を 受 けた 面 もあった 米 国 ボランティア 団 体 アメリケアーズ より 送 られた 鎮 痛 剤 が 日 本 国 内 の 許 容 量 を 大 幅 に 超 えていたため 配 布 できず 緊 急 用 備 蓄 にまわすこととしたが アメリ ケアーズ 側 の 判 断 でフィリピンへ 転 送 されることとなった [ 読 売 新 聞 大 阪 本 社 阪 神 大 震 災 読 売 新 聞 社 (1995/10),p.209] 参 照 (2) 海 外 からの 支 援 要 員 の 受 入 れと 配 分 調 整 阪 神 淡 路 大 震 災 の 総 括 検 証 に 係 る 調 査 ( 応 急 段 階 / 応 急 生 活 支 援 / 海 外 からの 応 援 : 海 外 からの 支 援 要 員 の 受 入 れと 配 分 調 整 内 閣 府 防 災 教 訓 )の 報 告 書 によれば 発 災 直 後 より 海 外 から 人 命 救 助 のための 支 援 申 し 入 れがあったが 受 け 入 れ 体 制 が 整 わなか ったことなどから 支 援 受 け 入 れは 数 日 後 となった 政 府 非 常 災 害 対 策 本 部 に 外 務 省 は 入 っておらず 支 援 受 入 の 窓 口 判 断 体 制 も 不 明 確 だったため 震 災 直 後 の 支 援 受 入 の 判 断 には 時 間 を 要 した スイスからの 救 助 犬 の 受 入 に 関 する 国 の 対 応 については [ 小 里 貞 利 震 災 大 臣 特 命 室 震 度 7 と 闘 う 男 たちの 記 録 読 売 新 聞 社 (1995/8),p.37]にある これによると 17 日 夕 刻 スイス 大 使 館 から 外 務 省 を 介 して 救 助 犬 派 遣 の 打 診 を 受 けた 国 土 庁 は 兵 庫 県 の 意 向 をも とに 一 度 受 け 入 れる 体 制 にない と 返 答 翌 日 国 土 庁 消 防 庁 からの 相 談 にもとづ いて 農 水 省 により 救 助 犬 の 検 疫 を 事 実 上 省 略 することが 可 能 となる 措 置 がとられ スイ スへの 派 遣 要 請 が 出 された そこから 同 書 著 者 は 検 疫 が 障 害 となって 支 援 受 入 が 遅 れた のではなく 現 地 の 受 入 体 制 ( 案 内 要 因 の 確 保 支 援 者 の 宿 泊 所 の 確 保 等 )が 整 わなかっ たためとしている また 海 外 救 助 隊 の 受 け 入 れに 関 する 現 地 の 戸 惑 い 外 交 的 配 慮 を 優 先 する 地 元 に 配 慮 しない 受 け 入 れに 対 する 問 題 点 の 指 摘 については [ 読 売 新 聞 大 阪 本 社 阪 神 大 震 災 読 売 新 聞 社 (1995/10),p ]にある (3) 課 題 と 今 後 の 改 善 海 外 からの 受 入 に 関 する 国 地 方 公 共 団 体 等 関 係 機 関 の 役 割 分 担 や 費 用 負 担 等 被 災 地 域 における 海 外 からの 支 援 要 員 の 活 動 支 援 体 制 ( 宿 泊 移 動 の 確 保 通 訳 等 ) 海 外 に 対 する 適 切 な 情 報 提 供 ( 被 害 情 報 被 災 地 域 のニーズ 等 ) 地 域 防 災 計 画 に 沿 って 対 応 する ( 兵 庫 県 ) 神 戸 市 地 域 防 災 計 画 防 災 対 応 マニュアルの 中 で 海 外 からの 救 援 物 資 受 け 入 れについ て 適 切 な 対 応 を 行 うために 海 外 支 援 受 け 入 れマニュアル( 物 的 支 援 ) を 定 めてお り 責 任 と 役 割 分 担 を 明 確 にしている ( 神 戸 市 ) 18

19 3. 東 日 本 大 震 災 における 海 外 の 救 援 活 動 (1) 東 日 本 大 震 災 の 背 景 まず 国 内 の 状 況 において 東 日 本 大 震 災 は 先 進 国 の 中 で 真 っ 先 に 人 口 減 少 する 成 熟 国 家 となったときに 発 災 した それ 故 改 良 復 旧 後 も 被 災 住 民 の 高 齢 化 と 人 口 減 少 が 進 み 表 面 上 は 復 興 しても まちに 活 気 がないのである 次 に 近 年 のアジア 情 勢 を 見 ると GNP において 日 本 を 抜 いて 世 界 第 二 位 になることが 確 実 視 されている 経 済 力 を 背 景 に 長 大 な 海 岸 線 を 有 し 14 の 隣 接 国 との 国 境 問 題 を 解 決 し 海 洋 進 出 の 体 制 を 完 整 した 中 国 は 今 や 海 洋 国 家 への 道 を 歩 き 始 めたようである 最 近 の 日 韓 関 係 について 外 務 省 北 東 アジア 課 ( 平 成 23 年 11 月 )は 竹 島 をめぐる 問 題 いわゆる 従 軍 慰 安 婦 問 題 北 朝 鮮 問 題 などの 問 題 を 抱 えながら 共 に 米 国 の 同 盟 国 で ある 最 も 大 切 な 隣 国 として 文 化 交 流 国 際 経 済 のさらなる 連 携 強 化 を 目 指 している そして 震 災 後 も 国 家 間 に 協 力 の 側 面 と 対 立 の 側 面 が 並 存 する 状 況 に 変 化 はない 中 国 やロシアが 大 規 模 支 援 を 提 供 する 一 方 で 震 災 後 間 もなく 日 本 周 辺 での 軍 事 的 な 監 視 行 動 を 実 施 していることはその 一 例 である 世 界 各 国 からの 支 援 は 多 くの 場 合 深 謝 すべき 人 道 的 意 図 に 発 しており 緊 張 関 係 や 相 互 不 信 を 一 定 程 度 緩 和 する 効 果 を 持 ちうるが それ により 国 家 間 の 根 本 的 な 対 立 点 が 解 消 するわけではない 2012 年 には 米 国 中 国 台 湾 韓 国 ロシアといった 日 本 にとって 重 要 な 国 々が 一 斉 に 政 権 移 行 を 迎 える 今 年 から 来 年 にかけて 国 内 政 治 が 対 外 政 策 を 左 右 する 微 妙 な 時 期 にあることに 留 意 が 必 要 だと 指 摘 されている ( 東 日 本 大 震 災 後 の 外 交 安 全 保 障 危 機 の 今 こそ 堅 実 で 時 宜 を 得 た 対 外 政 策 を 政 策 シンクタンク PHP 総 研,2011 年 4 月 22 日 ) (2) 海 外 からの 救 援 活 動 参 議 院 事 務 局 企 画 調 整 室 が 主 催 した 東 日 本 大 震 災 に 対 する 国 際 的 支 援 の 受 入 れ~190 を 超 える 国 地 域 等 からの 支 援 表 明 への 対 応 ~ ( 外 交 防 衛 委 員 会 調 査 室 中 内 康 夫, No.317)の 調 査 によれば 東 日 本 大 震 災 に 対 して これまでに 197 の 国 地 域 国 際 機 関 から 支 援 の 申 し 出 がなされている 1995 年 1 月 17 日 に 発 生 した 阪 神 淡 路 大 震 災 の 際 には 77 の 国 地 域 国 際 機 関 から 支 援 の 申 し 出 がなされたが 今 回 はそれを 大 きく 上 回 る 状 況 となった これらの 中 には 日 本 が 政 府 開 発 援 助 (ODA) 等 を 通 じて 支 援 してきた 多 くの 開 発 途 上 国 が 含 まれており アフガニスタンやハイチのように 紛 争 や 大 地 震 の 被 災 などで 現 在 厳 しい 状 況 にある 国 からも 日 本 国 民 が 今 まで 助 けてくれたことを 決 して 忘 れない (アフガ ニスタンのカルザイ 大 統 領 )として 支 援 の 申 し 出 がなされている 東 日 本 大 震 災 で 大 きな 被 害 を 受 けた 日 本 に 対 し 国 連 に 加 盟 する 191 ヶ 国 の 国 および 幾 つかの 国 や 地 域 約 43 の 国 際 機 関 等 からの 支 援 の 申 し 入 れや 見 舞 いの 言 葉 があった (p98 表 東 日 本 大 震 災 の 国 際 軍 事 協 力 執 筆 者 自 作 p99 表 東 日 本 大 震 災 の 外 国 援 助 隊 執 筆 者 自 作 ) 19

20 (3) 米 軍 トモダチ 作 戦 の 主 な 活 動 今 回 の 震 災 は 在 日 米 軍 が トモダチ 作 戦 と 名 付 けた 迅 速 かつ 大 規 模 長 期 間 にわたる 支 援 活 動 及 び 自 衛 隊 とも 連 携 しつつ 積 極 的 な 支 援 活 動 を 行 ったことが 注 目 されている 東 日 本 大 震 災 に 対 する 自 衛 隊 等 の 活 動 ~ 災 害 派 遣 原 子 力 災 害 派 遣 外 国 軍 隊 の 活 動 の 概 要 ~ ( 外 交 防 衛 委 員 会 調 査 室 笹 本 浩,2011.6)の 調 査 研 究 によって 震 災 発 生 当 日 の 3 月 11 日 夜 松 本 外 務 大 臣 は ルース 駐 日 大 使 に 対 し 在 日 米 軍 による 支 援 を 正 式 に 要 請 した これを 受 け 米 軍 は 最 大 時 で 人 員 2 万 名 以 上 艦 船 約 20 隻 航 空 機 約 160 機 を 投 入 した 活 動 ( トモダチ 作 戦 )を 実 施 した さらに 米 国 政 府 は 在 日 米 軍 による 活 動 以 外 にも 米 国 際 開 発 庁 (USAID) 等 を 通 じて 緊 急 援 助 隊 や 原 子 力 専 門 家 の 派 遣 緊 急 物 資 や 原 子 力 防 護 服 等 の 提 供 寄 附 金 の 拠 出 等 の 支 援 も 行 っていたという 米 軍 は 統 合 支 援 部 隊 (JSF)を 組 織 し 司 令 官 には 在 日 米 軍 司 令 官 ( 中 将 )よりも 格 上 の 太 平 洋 艦 隊 司 令 官 のウォルシュ 海 軍 大 将 を 任 命 した 陸 海 空 海 兵 隊 から 最 大 人 員 20,000 名 以 上 原 子 力 空 母 ロナルド レーガンを 含 む 艦 船 約 20 隻 航 空 機 約 160 機 が 参 加 した 米 軍 の 支 援 に 当 たっては 防 衛 省 本 省 自 衛 隊 の 統 合 任 務 部 隊 司 令 部 ( 陸 上 自 衛 隊 東 北 方 面 総 監 部 ( 仙 台 駐 屯 地 )) 在 日 米 軍 司 令 部 ( 横 田 基 地 )の 3 カ 所 に 日 米 調 整 所 が 設 置 され 日 米 の 担 当 者 により 活 動 の 調 整 が 行 われた 活 動 状 況 としては 海 軍 艦 船 の 艦 載 ヘリコプター 等 による 非 常 食 等 の 輸 送 の 実 施 在 沖 縄 の 第 31 海 兵 機 動 展 開 部 隊 搭 載 の 揚 陸 艦 エセックス 等 による 支 援 物 資 の 輸 送 提 供 のほか 同 部 隊 による 陸 軍 空 軍 と 共 同 での 仙 台 空 港 の 復 旧 作 業 等 が 実 施 された その 後 陸 軍 の 部 隊 は JR 仙 石 線 のガレキ 撤 去 作 業 も 行 った 空 軍 は 空 軍 機 による 人 員 物 資 の 輸 送 も 実 施 した これらの 活 動 の 実 績 としては 食 料 品 等 約 280t 水 約 770 万 リットル 燃 料 約 4.5 万 リットルを 配 布 したほか 貨 物 約 3,100t の 輸 送 を 行 った 事 が 記 録 されている また 米 軍 は 海 上 自 衛 隊 等 と 共 に 4 月 1 日 から 26 日 までの 間 に 3 回 にわたり 被 災 地 の 沿 岸 部 で 行 方 不 明 者 の 集 中 捜 索 を 行 った 結 果 合 計 289 の 遺 体 を 発 見 した なお 米 軍 のトモダチ 作 戦 の 経 費 は 最 大 8,000 万 ドル( 約 68 億 円 )と 言 われている 東 電 福 島 第 一 原 発 事 故 への 米 軍 の 対 応 は 原 子 炉 の 冷 却 支 援 のために 東 電 に 対 して 消 防 車 2 台 の 提 供 を 行 ったほか 放 射 能 防 護 衣 約 100 着 の 提 供 消 火 ポンプ 5 台 淡 水 を 搭 載 したバージ(はしけ)2 隻 等 の 貸 与 等 である また 空 軍 の 無 人 偵 察 機 グロ ーバルホーク 等 が 撮 影 した 画 像 等 を 日 本 政 府 に 提 供 したほか 米 本 土 の 海 兵 隊 放 射 能 等 対 処 専 門 部 隊 (CBIRF) 約 150 名 が 横 田 基 地 内 に 待 機 し 自 衛 隊 との 共 同 訓 練 を 実 施 した ( 図 米 軍 トモダチ 作 戦 の 主 な 活 動 ) 20

21 その 他 外 国 の 軍 隊 による 支 援 としては オーストラリア 軍 及 び 韓 国 軍 によるものがある オーストラリア 軍 は 同 国 空 軍 の C-17 輸 送 機 により 同 国 からの 救 助 隊 員 75 名 及 び 救 助 犬 2 匹 の 輸 送 を 実 施 したほか 我 が 国 国 内 において 救 援 物 資 と 陸 上 自 衛 隊 第 15 旅 団 ( 那 覇 ) の 車 両 等 の 輸 送 を 実 施 した 韓 国 軍 は 同 国 空 軍 の C-130 輸 送 機 により 同 国 からの 救 助 隊 員 102 名 及 び 救 援 物 資 の 輸 送 を 実 施 した 東 日 本 大 震 災 への 対 応 に 関 する 教 訓 事 項 について( 中 間 取 りまとめ) ( 防 衛 省, 平 成 23 年 8 月 )では 次 のように 述 べていた 本 震 災 において 防 衛 省 自 衛 隊 は 10 万 人 を 越 える 過 去 最 大 規 模 の 態 勢 を 構 築 し また 原 子 力 発 電 所 事 故 への 対 応 災 害 時 における 統 合 任 務 部 隊 の 編 成 即 応 予 備 自 衛 官 予 備 自 衛 官 の 招 集 米 国 によるトモダチ 作 戦 をはじめとする 諸 外 国 との 協 力 など 数 多 くの 活 動 対 応 を 実 施 した ( 図 東 日 本 大 震 災 の 自 衛 隊 の 活 動 状 況 ) 今 回 の 取 りまとめは 自 衛 隊 による 活 動 が 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 への 対 応 など 引 き 続 き 継 続 しているところではあるが 震 災 発 生 から 約 半 年 が 経 過 することもあり 関 係 者 の 記 憶 が 今 なお 鮮 明 なうちに 現 時 点 における 今 般 の 震 災 への 対 応 で 得 られた 教 訓 事 項 を 中 間 的 に 整 理 し 今 後 の 震 災 等 の 災 害 への 対 応 を 主 としつつも 我 が 国 有 事 を 含 む 各 種 事 態 に 対 する 防 衛 省 自 衛 隊 の 対 応 能 力 の 強 化 に 資 することをも 目 的 として 作 成 したもので ある 各 国 との 協 力 - 日 米 共 同 について その 1 は まず 防 衛 省 ( 市 ヶ 谷 ) 在 日 米 軍 司 令 部 ( 横 田 ) 陸 自 東 北 方 面 総 監 部 ( 仙 台 )に 設 置 した 日 米 調 整 所 は 米 軍 の 支 援 に 係 る 総 合 的 な 調 整 機 能 を 発 揮 した 具 体 的 に 米 軍 は 統 合 支 援 部 隊 を 編 成 して 自 衛 隊 と 緊 密 に 連 携 し 大 規 模 な トモダチ 作 戦 の 下 人 道 支 援 災 害 救 助 その 他 の 活 動 を 実 施 した 日 米 の 共 同 による 活 動 を 調 整 する 日 米 調 整 所 は ガイドラインの 調 整 メカニズムに 準 じる 形 で 設 置 した 次 に 当 初 調 整 所 要 に 比 し 日 米 調 整 所 の 体 制 が 不 十 分 であり 各 調 整 所 の 役 割 等 が 不 明 確 な 状 況 や 防 衛 省 の 対 米 窓 口 が 不 明 確 な 状 況 も 生 起 した 具 体 的 に 逐 次 要 員 を 増 加 して 体 制 を 強 化 し 情 報 共 有 のカウンターパートについては 逐 次 整 合 性 を 確 保 した 内 局 各 幕 等 から 市 ヶ 谷 横 田 及 び 仙 台 に 合 計 約 80 名 の 要 員 を 配 置 した 発 災 当 初 対 米 窓 口 が 案 件 により 異 なっており 米 側 にとって 不 明 確 な 状 況 が 生 起 した これら 日 米 調 整 所 を 中 心 とする 意 思 疎 通 及 び 運 用 調 整 により 日 米 共 同 による 活 動 は 大 きな 成 果 を 得 たと 言 える ( 将 来 の 各 種 の 事 態 への 対 応 に 係 るモデルとなり 得 る) 大 規 模 災 害 に 際 して 調 整 メカニズムの 運 用 開 始 や 日 米 調 整 所 の 設 置 がガイドラインで 明 確 にされ 21

22 ているわけではないため 調 整 メカニズムの 在 り 方 や 日 米 調 整 所 の 位 置 付 けについて 今 後 検 討 が 必 要 である 次 に 各 日 米 調 整 所 の 人 員 機 能 の 増 強 についての 検 討 及 び 機 能 の 明 確 化 に 加 え 情 報 共 有 調 整 のためのカウンターパートの 整 理 が 必 要 である その 2 は 複 合 的 な 非 常 事 態 災 害 に 対 する 要 領 の 未 整 備 の 問 題 点 がある 即 ち 国 内 災 害 対 処 のための 日 米 共 同 要 領 が 具 体 化 されていないため 自 衛 隊 と 米 軍 の 役 割 任 務 能 力 の 明 確 化 に 時 間 を 要 し 発 災 当 初 には 米 軍 の 準 備 が 一 部 整 っていたにもかかわらず 直 ちに 支 援 を 開 始 できない そして 震 災 対 応 における 関 係 省 庁 を 含 む 政 府 全 体 の 日 米 調 整 の 枠 組 み 整 備 に 課 題 がある 具 体 的 に 震 災 対 応 に 関 して 日 米 共 同 による 活 動 は 十 分 検 討 されていない 米 軍 の 人 道 支 援 災 害 救 援 の 要 請 内 容 は 主 として 統 合 任 務 部 隊 司 令 部 や 統 幕 内 で 検 討 を 行 った 良 かったことは 原 発 災 害 対 応 に 関 しては 日 米 の 関 係 者 に よる 会 議 が 発 足 して 以 降 は 円 滑 な 調 整 を 実 施 した 点 である その 他 東 北 防 衛 局 による 語 学 職 職 員 等 の 派 遣 問 題 がある 具 体 的 に 東 北 方 面 総 監 部 へ 派 遣 し 日 米 調 整 所 におけ る 連 絡 調 整 業 務 や 会 議 等 における 通 訳 業 務 等 を 実 施 した 米 軍 の 活 動 に 同 行 し 米 軍 と 現 地 関 係 者 等 の 間 の 連 絡 調 整 の 支 援 や 米 軍 の 活 動 のアフターケアを 実 施 した 上 記 を 踏 まえて 国 内 災 害 における 日 米 の 役 割 任 務 能 力 を 明 確 にして 相 互 に 支 援 できるような 共 同 要 領 を 具 体 化 すべきであり また 防 災 訓 練 への 米 軍 の 一 層 の 参 加 の 検 討 が 必 要 である そして 日 米 調 整 所 と 緊 急 災 害 対 策 本 部 を 通 じた 関 係 省 庁 との 連 携 強 化 や 大 規 模 災 害 に 関 して 発 災 当 初 より 日 米 の 関 係 省 庁 が 一 堂 に 会 する 場 を 設 置 するよう 検 討 が 必 要 である 語 学 職 職 員 等 の 活 動 により 米 軍 の 円 滑 かつ 効 果 的 な 活 動 に 貢 献 すべ きである 今 後 も 米 軍 による 災 害 救 援 活 動 に 際 して 現 地 関 係 機 関 との 調 整 等 のため 当 該 職 員 等 の 積 極 的 な 投 入 活 用 が 適 当 である 各 国 との 協 力 - 日 米 共 同 を 通 して 海 外 からの 支 援 受 入 れに 際 し 個 別 の 状 況 に 応 じて 柔 軟 に 対 応 する 各 国 軍 からの 支 援 受 入 れに 際 し 関 係 省 庁 との 密 接 な 連 携 の 必 要 性 を 認 識 した 特 に ニーズとのマッチング 他 国 軍 の 活 動 状 況 の 把 握 軍 同 士 の 連 携 に 課 題 がある 自 衛 隊 と 緊 密 に 連 携 し 様 々な 支 援 を 実 施 した 他 国 軍 隊 がある 一 方 支 援 ニー ズとのマッチングに 時 間 を 要 したり マッチングできないなどといった 例 も 存 在 する 他 国 軍 の 活 動 状 況 をリアルタイムで 把 握 したり 軍 同 士 で 活 動 を 綿 密 に 調 整 する 要 領 に 課 題 がある また 各 国 武 官 から 自 衛 隊 の 活 動 状 況 や 原 発 の 状 況 について ブリーフィングの 要 請 あるため 求 めに 応 じて 在 京 の 各 国 大 使 館 付 武 官 に 対 してブリーフィングを 実 施 し た これまでの 教 訓 と 今 後 の 改 善 点 について まず 関 係 省 庁 と 連 携 し 各 国 からの 支 援 受 入 れをより 円 滑 に 実 施 するための 態 勢 や 要 領 について 更 に 検 討 が 必 要 である 次 に 人 道 支 援 災 害 救 援 等 における 他 国 軍 との 更 なる 連 携 の 強 化 を 図 ることが 必 要 である また 軍 軍 間 のニーズに 応 じて 調 整 所 を 設 置 することなど 円 滑 な 調 整 の 要 領 について 検 討 が 必 要 である 最 後 世 界 的 に 注 目 度 の 高 い 事 案 については 早 期 に 英 語 資 料 を 準 備 し 迅 速 なブリーフィングが 必 要 である 22

23 (4) 海 外 支 援 の 受 入 れをめぐる 課 題 参 議 院 事 務 局 企 画 調 整 室 が 主 催 した 東 日 本 大 震 災 に 対 する 国 際 的 支 援 の 受 入 れ~190 を 超 える 国 地 域 等 からの 支 援 表 明 への 対 応 ~ ( 再 掲 )の 調 査 によって 次 のように 提 示 していた 海 外 からの 支 援 受 入 れについて 阪 神 淡 路 大 震 災 の 際 には 緊 急 援 助 隊 が 帯 同 してき た 災 害 救 助 犬 の 検 疫 通 関 に 時 間 を 要 したことなどが 批 判 された 今 回 の 東 日 本 大 震 災 に おける 政 府 の 対 応 については 農 林 水 産 省 消 費 安 全 局 動 物 衛 生 課 は 阪 神 大 震 災 時 の 反 省 を 踏 まえ 弾 力 的 な 検 疫 ルールを 制 定 した 地 震 発 生 後 直 ちに 当 省 から 外 務 省 等 の 関 係 省 庁 に 救 助 犬 の 手 続 きに 関 する 情 報 を 積 極 的 に 提 供 し 綿 密 に 連 携 することで 災 害 救 助 犬 の 速 やかな 検 疫 通 関 を 実 施 している 韓 国 シンガポール ドイツ スイス メキ シコ オーストラリア 米 国 英 国 オランダの 9 か 国 から 計 46 頭 を 受 け 入 れた なお 3 月 27 日 までに 全 ての 救 助 犬 が 帰 国 と 説 明 した (2011 年 4 月 11 日 ) 従 って 今 回 の 災 害 救 助 犬 に 対 する 検 疫 通 関 は 速 やかに 行 われたことを 判 明 した 一 方 海 外 から 支 援 続 々 日 本 側 調 整 に 時 間 申 し 出 生 かし 切 れず 読 売 新 聞 ( 平 ) 頑 張 れ 日 本 130 か 国 超 受 け 入 れ 態 勢 課 題 日 本 経 済 新 聞 夕 刊 ( 平 ) は 多 数 の 国 地 域 等 から 支 援 の 申 し 出 がなされているにもかかわらず その 人 員 や 物 資 の 受 入 れ 先 がなかなか 決 まらないことが 問 題 として 指 摘 された この 点 を 国 会 で 問 われた 松 本 外 務 大 臣 は 海 外 からの 支 援 は 受 け 入 れるとの 方 針 で 調 整 に 当 たっているが ニーズに 合 わない マッチングができていないものをいきなり 持 ち 込 むことは 被 災 現 場 の 負 担 になる との 認 識 も 示 し 今 回 の 震 災 では 被 災 地 が 広 域 に 及 んで いることもあり 各 地 ごとのニーズを 的 確 に 把 握 し それに 対 応 できる 国 地 域 の 人 員 や 物 資 を 適 切 に 選 んで 受 入 先 を 決 めるという 意 味 でのマッチングが 一 つの 課 題 であったとの 考 えを 示 している ( 第 177 回 国 会 衆 議 院 外 務 委 員 会 議 録 第 4 号 4 頁 (H ) 参 議 院 外 交 防 衛 委 員 会 会 議 録 第 1 号 14 頁 (H ) 参 議 院 外 交 防 衛 委 員 会 会 議 録 第 2 号 (H ) 等 ) このマッチングの 問 題 は 医 療 支 援 チームの 受 入 れにおいても 議 論 となった ( 第 177 回 国 会 参 議 院 外 交 防 衛 委 員 会 会 議 録 第 5 号 13~14 頁 (H ) 等 ) 厚 生 労 働 省 は 東 日 本 大 震 災 の 発 生 から 3 日 後 の 3 月 14 日 付 で 事 務 連 絡 を 被 災 地 地 方 自 治 体 に 通 達 し 日 本 の 医 師 免 許 がなくても 外 国 人 医 師 による 被 災 地 での 医 療 行 為 を 認 める 見 解 を 示 している ( 厚 生 労 働 省 医 政 局 医 事 課 外 国 の 医 師 免 許 を 有 する 者 の 医 療 行 為 の 取 扱 いについて H23 年 3 月 14 日 )しかし 30 カ 国 以 上 から 医 療 支 援 チーム 派 遣 の 申 し 出 がなされているが これま でのところ イスラエルのチームが 宮 城 県 南 三 陸 町 で 活 動 を 行 ったほか ヨルダン 及 びタ イのチームを 福 島 県 立 医 科 大 学 が 受 け 入 れたのみとなっている 言 語 や 文 化 の 異 なる 外 国 の 医 療 支 援 チームの 受 入 れを 不 安 視 する 自 治 体 が 少 なくないこ とも 理 由 の 一 つと 言 われているが( 海 外 医 療 チーム 声 かからず 朝 日 新 聞 H ) その 点 への 対 応 も 含 め 外 務 省 厚 生 労 働 省 自 治 体 医 療 機 関 といった 関 係 機 関 の 連 携 調 整 の 在 り 方 が 今 後 の 課 題 となろうと 指 摘 している 23

24 1-3 中 国 四 川 大 地 震 の 緊 急 救 援 活 動 1. 米 軍 の 四 川 大 地 震 支 援 米 ロなど 16 カ 国 の 軍 が 支 援 物 資 を 提 供 した 中 国 国 務 院 新 聞 弁 公 室 の 記 者 会 見 で 2008 年 6 月 11 日 午 後 人 民 解 放 軍 と 武 装 警 察 の 担 当 者 が 四 川 大 地 震 での 各 々の 救 援 活 動 の 最 新 状 況 について 国 内 外 の 記 者 の 質 問 に 答 えた 国 防 部 の 胡 昌 明 報 道 局 長 ( 大 佐 )は これまでに 支 援 物 資 の 提 供 を 受 けた 国 として ま ず 米 国 ロシア ベルギー 韓 国 セルビア イスラエル ルーマニア ドイツ ベラル ーシ ウクライナ モンテネグロ フィンランド シンガポール ポーランドを 挙 げ さ らに ベトナムとモンゴルからも 一 定 の 形 を 通 じて 資 金 援 助 があった と 説 明 これはこ うした 国 々の 国 防 当 局 と 軍 の 中 国 の 人 民 と 軍 への 深 く 厚 い 友 情 ヒューマニズムの 表 れ だ と 述 べた また これまでに 27 カ 国 の 国 防 省 と 軍 の 指 導 者 から 見 舞 いの 書 簡 を 受 け 14 カ 国 の 国 防 当 局 と 軍 からさまざまなルートを 通 じて テント 食 品 薬 品 発 電 機 など 多 くの 支 援 物 資 の 提 供 を 受 けたことを 紹 介 した ( 人 民 網 日 本 語 版 2008 年 6 月 12 日 ) 米 軍 が 四 川 大 地 震 の 被 災 地 に 提 供 する 70 万 ドル 相 当 の 支 援 物 資 が 18 日 成 都 の 双 流 国 際 空 港 に 到 着 した 海 外 の 軍 隊 からの 支 援 物 資 は 今 回 初 めてであった ( 写 真 中 国 側 を 代 表 して 米 国 側 の 人 道 的 な 緊 急 支 援 物 資 に 感 謝 する 国 防 部 外 事 弁 公 室 の 関 友 飛 副 主 任 ( 右 ) 人 民 網 日 本 語 版 2008 年 5 月 19 日 ) 2.4 カ 国 の 国 際 救 援 隊 の 受 入 れ 災 害 救 助 専 門 の 日 本 救 援 隊 31 人 が 16 日 午 後 3 時 30 分 頃 各 地 を 経 由 してようやく 四 川 省 青 川 県 の 中 心 地 城 喬 庄 鎮 に 到 着 し 救 援 活 動 を 始 めた 被 災 地 に 国 際 救 援 隊 が 入 るのは 今 回 初 めて 日 本 の 救 援 隊 は 電 磁 波 人 命 探 査 装 置 やガス 漏 れ 検 知 装 置 などを 装 備 している 同 日 午 後 7 時 頃 第 2 陣 の 29 人 も 成 都 に 到 着 し その 足 で 青 川 県 に 向 かった ロシアの 救 援 隊 も 同 日 午 後 5 時 30 分 頃 成 都 の 双 流 国 際 空 港 に 到 着 ロシア 側 は 今 回 国 内 外 で 地 震 救 援 活 動 の 豊 かな 経 験 をもつ 専 門 の 救 助 スタッフや 医 師 を 含 む 50 人 を 派 遣 し 救 助 犬 や 専 門 の 救 助 機 材 も 持 ち 込 んだ この 救 援 隊 は 到 着 後 さっそく 被 害 の 深 刻 な 綿 竹 市 の 支 援 に 向 かった 24

25 韓 国 とシンガポールの 救 援 隊 もすでに 成 都 入 りし 什 邡 市 に 駆 けつけたという これまで に 日 本 とロシアのほか 韓 国 シンガポールか らの 救 援 隊 の 全 てまたは 一 部 が 被 災 地 に 入 っ た ( 図 四 川 大 地 震 の 国 際 緊 急 援 助 隊 分 布 図 ) このほか 同 日 午 後 2 時 の 時 点 で 中 国 の 税 関 は 支 援 物 資 17 陣 の 入 国 手 続 きを 手 早 く 行 った 食 料 海 事 衛 星 電 話 呼 吸 機 血 液 透 析 機 使 い 捨 て 注 射 器 などを 含 むこれらの 支 援 物 資 は 北 京 上 海 成 都 広 州 を 経 由 して 送 られてきた ( 人 民 網 日 本 語 版 2008 年 5 月 17 日 ) (1) 日 本 の 救 助 隊 日 本 の 救 助 隊 は 地 震 の 後 最 初 に 中 国 入 りした 外 国 の 救 助 隊 だ 第 一 陣 の 救 助 隊 スタッフ は 16 日 早 朝 3 時 に 成 都 に 到 着 その 後 夜 を 徹 して 400 キロ 離 れた 青 川 県 に 向 かった 日 本 の 救 助 隊 に 同 行 した 外 交 部 新 聞 司 参 事 官 の 李 文 亮 氏 によると 日 本 の 救 助 隊 は 通 知 を 受 け てから 集 結 し 出 発 するまでわずか 6 時 間 以 下 しかかからなかった 日 本 の 救 助 隊 団 長 の 小 泉 崇 氏 も 今 回 の 中 国 への 出 動 は 国 際 救 助 チームの 20 年 以 上 の 活 動 でも 最 も 素 早 い 部 類 に 入 ると 述 べている 李 文 亮 参 事 官 は 次 のように 語 っている 一 組 の 親 子 の 遺 体 を 見 つけた 際 に 遺 体 の 状 態 を 最 大 限 に 保 つために 日 本 の 救 助 隊 員 は 機 械 の 使 用 を 断 念 し 手 で 遺 体 上 の 瓦 礫 を 一 つず つ 取 り 除 けていった 若 い 母 親 が 最 後 の 瞬 間 に 自 分 の 赤 ん 坊 を 全 力 で 守 ろうと 背 をかがめ ていた 姿 勢 を 見 て 多 くの 隊 員 が 涙 をこぼし 中 国 の 母 親 はすごいと 感 嘆 していた また 被 害 者 が 女 性 である 点 を 踏 まえて 遺 体 を 包 むときに 細 かい 花 模 様 の 収 容 袋 を 特 に 選 んだ という 中 国 と 外 国 の 救 助 隊 員 は 緊 密 に 協 力 して 力 を 合 わせた 日 本 の 救 助 隊 は 中 国 の 救 助 隊 員 とともに 探 査 機 を 使 って 生 存 者 を 捜 索 隊 員 の 島 田 一 郎 氏 は 今 回 の 特 殊 な 協 力 は 忘 れがた いものだと 語 っている 解 放 軍 の 笑 顔 を 見 て まるで 私 たちを 兄 弟 のように 見 てくれてい るのを 感 じた 今 回 の 救 助 活 動 は 非 常 に 光 栄 で また 意 義 もあった ( 写 真 北 川 中 学 で 救 助 活 動 にあたる 日 本 の 救 助 隊 人 民 網 日 本 語 版 2008 年 6 月 3 日 ) 25

26 (2)ロシアの 救 助 隊 127 時 間 の 間 瓦 礫 に 閉 じ 込 められていた 61 歳 の 女 性 が 5 月 17 日 ロシアの 救 助 隊 員 に 発 見 され 体 の 上 の 鉄 筋 コンクリートの 瓦 礫 が 1 平 方 メートルにわたって 切 断 された ロシ アの 救 助 隊 員 が 生 存 者 の 意 識 があることを 確 認 してからわずか 10 数 分 で 2 つの 階 の 間 に 挟 まれていたこの 女 性 を 救 出 した 生 存 者 が 救 出 された 時 ロシアの 救 助 隊 員 は 感 情 を 抑 えきれずに 互 いに 抱 き 合 い 涙 を 流 した 救 急 車 が 女 性 を 乗 せて 現 場 を 離 れる 際 には 現 場 近 くの 民 衆 が 次 々に 救 助 隊 員 に 握 手 を 求 めてきたという ロシアの 救 助 隊 員 は 海 事 衛 星 電 話 マイクロウェーブ 超 マイクロウェーブの 3 種 類 の 通 信 設 備 や GPS システムを 携 え 救 助 スタッフのヘルメットに 付 けられたカメラを 通 じて 現 場 の 映 像 がリアルタイムにモスクワ 本 部 に 送 られ 隊 員 間 も 無 線 機 で 随 時 連 絡 がとれる ようになっている 救 助 隊 は 先 進 的 な 捜 査 救 援 設 備 を 持 つだけでなく ロシアとシンガ ポールの 救 助 隊 は 専 門 の 救 援 用 車 両 やドライバーも 引 き 連 れ 生 存 者 救 出 のために 貴 重 な 時 間 を 捻 出 した ( 写 真 音 響 探 知 機 で 生 存 者 を 探 すロシアの 救 助 隊 員 人 民 網 日 本 語 版 2008 年 6 月 3 日 ) (3)シンガポールの 救 助 隊 シンガポールの 救 助 隊 に 同 行 した 外 交 部 アジア 司 の 孫 向 陽 処 長 によると シンガポールの 救 助 隊 は 意 思 疎 通 と 交 流 の 便 宜 上 中 国 系 の 黄 浩 泉 氏 を 隊 長 にし 隊 員 の 大 部 分 も 中 国 語 が 話 せる 者 を 選 んだという 遺 体 捜 索 の 際 には 隊 員 はほとんど 遺 体 と 顔 が 触 れるくらいの 近 くで 作 業 した 救 助 現 場 では 生 存 者 の 兆 候 を 探 すために 瓦 礫 の 傍 らで 日 夜 を 徹 して 待 つ 家 族 の 期 待 の 眼 差 しに 応 えて 救 助 隊 員 は 黙 々と 大 きな 努 力 を 払 い 諦 めず 放 棄 しない という 精 神 は 現 場 の 多 くの 人 に 感 動 を 与 えた 26

27 什 邡 市 紅 白 鎮 のある 宿 舎 でシンガポールの 救 助 隊 員 は 1 人 の 中 年 女 性 が 瓦 礫 の 中 に 閉 じ 込 められていることを 知 った 探 査 機 器 で 何 度 調 べても 生 命 反 応 はなく また 建 物 も 深 刻 な 被 害 を 受 けて 45 度 の 角 度 に 傾 き 度 重 なる 余 震 で 随 時 倒 壊 する 恐 れがあった 理 屈 で 言 えば 救 助 隊 員 は 安 全 面 を 考 えて 作 業 を 中 断 することもありえたが ずっと 傍 を 離 れない 被 害 者 の 家 族 を 見 て 救 助 隊 は 何 も 言 わずに 捜 索 を 再 開 した と 孫 向 陽 氏 は 救 助 隊 の 行 動 を 賞 賛 した ( 写 真 什 邡 市 紅 白 鎮 で 救 援 活 動 を 行 うシンガポールの 救 助 隊 人 民 網 日 本 語 版 2008 年 6 月 3 日 ) (4) 韓 国 の 救 助 隊 子 供 が 最 後 に 両 親 の 顔 を 見 ることができた 事 を 皆 さんと 韓 国 の 救 助 隊 に 心 から 感 謝 します これは 韓 国 の 救 助 隊 が 命 の 危 険 を 冒 して 西 蔵 (チベット)で 兵 役 についている 若 者 の 父 母 の 遺 体 を 捜 し 出 した 後 に この 若 者 の 伯 父 が 外 交 部 アジア 司 の 随 員 の 張 浩 源 氏 に 送 ったショートメッセージだ 現 場 は 大 変 危 険 で 救 助 の 難 易 度 は 大 きかったが 若 者 が 最 後 に 一 目 両 親 に 会 うために 西 蔵 からはるばる 遠 距 離 を 帰 って きたことがわかると 韓 国 の 救 助 隊 員 は 被 害 者 の 遺 体 を 必 ず 捜 し 出 すと 最 終 的 に 決 定 した 張 氏 は 当 時 の 情 景 を 淡 々と 語 った が 潤 んだ 目 はこの 若 い 外 交 官 の 内 心 の 揺 れを 隠 すことはでき なかった 張 氏 によると 韓 国 の 救 助 隊 は 帰 国 前 に 数 十 万 元 の 価 値 のある 救 助 用 機 材 を 現 地 政 府 に 贈 っただけでなく 設 備 の 操 作 担 当 者 に 簡 単 なトレーニングも 実 施 し また 現 地 の 被 災 者 のテント 敷 設 も 手 伝 った ( 写 真 什 邡 市 蓥 華 鎮 の 宏 達 化 工 工 場 で 捜 索 を 行 う 韓 国 の 救 助 隊 人 民 網 日 本 語 版 2008 年 6 月 3 日 ) 3. 中 国 軍 隊 による 災 害 救 援 活 動 の 評 価 中 国 国 内 で 重 大 な 自 然 災 害 に 見 舞 われた 際 中 央 人 民 政 府 各 地 方 行 政 機 構 および 被 災 地 住 民 の 最 も 信 頼 できる 拠 り 所 は 軍 隊 であり 今 回 の 四 川 大 地 震 においてもそれは 例 外 ではなかった 大 地 震 発 生 後 中 央 人 民 政 府 は 緊 急 支 援 対 策 プログラムに 沿 って 行 動 をと った 他 軍 隊 も 同 様 に 被 災 地 内 外 で 緊 急 支 援 対 策 プログラムに 沿 って 非 軍 事 的 な 自 然 災 害 救 援 活 動 を 開 始 した 人 民 に 奉 仕 し 災 害 から 人 民 を 救 う という 中 国 人 民 解 放 軍 の 軍 隊 創 設 の 理 念 が 救 援 活 動 に 対 する 軍 隊 の 原 動 力 となったため 大 地 震 発 生 時 の 人 民 解 放 軍 の 対 応 は 非 常 に 高 度 かつ 迅 速 であった 今 回 の 四 川 大 地 震 における 中 国 軍 隊 による 救 援 活 動 を 検 証 し その 課 題 を 明 らかにし 最 高 軍 事 当 局 と 政 府 の 政 策 決 定 機 構 が 最 重 要 事 項 として 修 正 を 加 えれば 人 民 解 放 軍 の 近 代 化 過 程 における 重 要 な 試 練 と 飛 躍 となるだろう 27

28 (1) 災 害 派 遣 から 見 た 中 国 人 民 解 放 軍 の 公 共 性 と 非 代 替 性 最 近 の 数 十 年 で 最 大 の 自 然 災 害 である 2008 年 5 月 12 日 の 四 川 大 地 震 において 中 国 全 体 社 会 人 民 の 行 動 は 世 界 レベルでも 卓 越 していた あらゆる 卓 越 した 行 動 を 見 せた 人 民 大 衆 や 機 関 の 中 でも 二 つの 輝 かしい 明 星 (スター)がいた 第 一 は 首 相 の 温 家 宝 であ る 彼 は 親 しみやすい 人 柄 で 災 害 救 援 活 動 を 行 い まぎれもない 政 治 上 の 明 星 (スター) となった ただし 卓 越 した 地 位 と 名 声 のある 温 家 宝 に 比 べて 彼 の 管 轄 下 の 各 レベルの 政 府 とりわけ 中 央 以 下 の 関 連 部 門 のとった 行 動 は 多 少 見 劣 りするものであった 四 川 の 地 元 政 府 のある 部 門 とりわけ 教 育 を 管 轄 する 機 関 は 大 地 震 で 生 徒 を 大 量 に 死 傷 させた ことで 地 元 の 大 衆 の 批 判 を 受 けている また 中 国 人 民 解 放 軍 の 各 部 隊 武 装 警 察 部 隊 および 消 防 部 隊 を 含 む 中 国 軍 隊 もまた 地 震 災 害 の 最 も 輝 かしい 星 々(スター)であった 温 家 宝 首 相 のように 主 に 個 人 の 魅 力 で 称 賛 を 得 たのとは 異 なり 解 放 軍 は 全 体 のイメージで 全 中 国 および 全 世 界 の 感 激 と 共 感 を 獲 得 したのである 世 界 各 地 で 中 国 の 軍 事 力 の 発 展 を 注 視 し 監 視 する 人 にとって 5.12 四 川 大 地 震 における 中 国 軍 隊 のミクロ 的 な 救 援 行 動 は 彼 らの 予 想 をはるかに 上 回 るもので あった 全 体 的 に 言 えば 今 回 の 四 川 大 地 震 における 中 国 軍 隊 の 救 援 行 動 は 中 国 軍 隊 が もはや 世 界 でも 第 一 流 の 軍 隊 となっていることを 証 明 した この 中 で 最 も 突 出 していたの は 第 一 に 中 国 軍 隊 の 精 神 力 次 に 中 国 軍 隊 の 戦 略 行 動 力 最 後 に 個 人 と 集 団 の 行 動 力 を 含 む 中 国 軍 隊 の 戦 術 執 行 力 である 2008 年 5 月 12 日 四 川 大 地 震 発 生 後 解 放 軍 と 武 装 警 察 部 隊 は 13 万 の 兵 士 を 四 川 の 救 援 にむけて 緊 急 出 動 させた 出 動 部 隊 は 成 都 済 南 蘭 州 北 京 広 州 軍 区 からの 海 軍 空 軍 第 二 砲 兵 と 武 装 警 察 などの 大 きな 部 門 また 海 軍 陸 戦 隊 空 挺 部 隊 十 五 軍 各 軍 区 の 特 殊 兵 部 隊 などの 20 余 りに 及 んだ 世 界 においても 前 例 のない 大 規 模 な 非 戦 闘 軍 事 行 動 が 被 災 地 で 全 面 的 に 展 開 された 10 数 万 の 大 軍 隊 が 半 径 数 千 キロ 内 の 各 地 から 被 災 地 に 駆 け つけ 軍 隊 動 員 規 模 と 機 動 距 離 指 揮 の 統 一 業 務 の 統 括 などは 本 質 的 に 大 規 模 な 戦 争 の 任 務 と 等 しく 戦 闘 対 象 が 敵 軍 ではなく 大 地 震 による 社 会 的 混 乱 であったにすぎない 大 規 模 に 軍 隊 を 用 いて 災 害 救 援 活 動 を 行 った 初 期 の 段 階 では 軍 隊 の 主 要 目 的 は 人 命 救 助 であったが 普 通 の 戦 争 と 唯 一 異 なる 点 は 火 力 を 使 用 しないということで あった 戦 争 時 において 最 重 要 となる 軍 隊 の 機 動 と 人 員 の 配 置 は 災 害 救 援 活 動 にお いても 完 璧 に 行 われた 今 回 の 四 川 大 地 震 における 中 国 軍 隊 の 活 動 は 外 部 の 軍 事 分 析 家 に 以 下 の 点 を 示 した 一 中 国 の 国 家 体 制 において 中 国 軍 隊 が 重 要 な 地 位 にあ ること 二 中 国 軍 隊 が 優 れた 戦 略 行 動 力 28

29 をもつこと 三 中 国 軍 隊 が 団 結 力 と 高 い 士 気 をもつこと 四 中 国 軍 隊 が 迅 速 な 対 応 能 力 をもつこと 五 中 国 軍 隊 は 同 時 にいくつもの 重 大 な 危 機 に 対 応 する 能 力 をもつことで ある ただ 同 時 に 中 国 軍 隊 におけるある 種 の 欠 陥 をもさらけ 出 すことにもなった ( 図 四 川 大 地 震 の 中 国 兵 力 派 遣 分 布 図 ) 四 川 大 地 震 で 中 国 軍 隊 が 用 いた 兵 力 は 一 度 の 戦 争 の 規 模 に 匹 敵 した 冷 戦 終 結 後 地 球 レ ベルで 発 生 した 大 規 模 軍 事 行 動 と 比 較 すると 1991 年 の 第 一 次 湾 岸 戦 争 は 規 模 の 大 きさと 関 わった 人 員 と 組 織 構 造 の 大 きさにおいては 勝 っていたが 米 軍 がフセインを 打 倒 した 2003 年 の 第 二 次 湾 岸 戦 争 でさえ その 規 模 と 機 動 力 は 今 回 の 四 川 大 地 震 で 中 国 軍 隊 が 見 せた 救 援 行 動 の 規 模 と 機 動 力 には 及 ばなかった また 中 国 が 四 川 の 災 害 救 援 で 用 いた 軍 事 力 は 台 湾 ミャンマー 朝 鮮 半 島 など 中 国 軍 隊 の 各 主 要 戦 略 対 象 区 域 において 軍 事 準 備 力 を 下 げないという 前 提 の 下 中 国 各 戦 区 から 臨 時 に 動 員 させたのであった このこと は 現 段 階 において 中 国 の 軍 事 力 がすでに 同 一 時 期 に 異 なる 戦 場 でいくつもの 大 型 局 部 戦 争 に 対 応 できる 能 力 をもっていることを 示 している また こうした 大 規 模 戦 争 の 軍 事 力 は 現 在 米 国 を 除 けば 中 国 だけがもっている 異 なる 点 は 米 国 が 全 地 球 を 範 囲 とした 作 戦 を 立 てているのに 対 して 中 国 は 東 北 アジアの 中 国 国 土 内 外 での 内 線 作 戦 であるというこ とである 今 日 の 世 界 ではロシアでさえもこうした 規 模 の 戦 争 能 力 をもっておらず その 他 の 西 洋 国 家 や 日 本 は 言 うまでもない インドやイラン パキスタンなどの 第 三 世 界 の 軍 事 強 国 は 相 応 数 の 兵 員 を 動 員 できるものの その 軍 事 行 動 の 速 さと 強 さは 中 米 両 国 の 軍 事 力 とは 比 較 にならない 軍 事 力 の 結 集 と 兵 力 の 配 置 という 数 量 化 外 在 化 ができる 軍 事 領 域 において 中 国 軍 隊 は 優 れているだけでなく 精 神 面 においても 諸 外 国 の 軍 事 力 と 比 べ 大 きく 勝 っている 今 回 の 四 川 大 地 震 において 中 国 軍 隊 の 見 せた 戦 闘 意 志 士 気 と 団 結 精 神 はいずれもこの 軍 隊 が 誕 生 するや 他 のあらゆる 軍 隊 よりリードし 戦 場 で 遭 遇 するすべての 敵 を 圧 倒 するほ どの 精 神 力 を 示 した 歴 史 上 クセノフォンからナポレオンというトップレベルの 西 洋 の 軍 事 司 令 官 で 軍 隊 の 精 神 力 と 戦 闘 意 志 が 戦 争 の 勝 敗 を 決 定 するということを 認 めないも のはいない 物 質 と 技 術 を 最 高 至 上 のものと 崇 める 米 軍 の 将 校 や 政 府 筋 が 行 った 戦 史 研 究 を 含 め 歴 史 上 の 戦 争 に 関 する 古 典 研 究 では 軍 隊 の 精 神 力 が 戦 争 の 勝 敗 を 決 定 する 重 要 な 要 素 であることを 認 めている 中 国 人 民 解 放 軍 はまさに 強 い 戦 闘 意 志 と 特 殊 な 精 神 力 をもった 軍 隊 である 人 民 軍 の 本 質 歴 史 上 中 国 社 会 における 軍 隊 の 地 位 および 中 国 近 代 化 過 程 における 軍 隊 の 役 割 を 次 の ように 決 定 づけた すなわち 今 日 の 中 国 国 家 体 制 の 中 で 外 部 の 覇 権 大 国 および 台 湾 独 立 勢 力 など 中 国 の 国 家 利 益 の 損 害 を 企 てる 敵 国 に 対 抗 する 役 割 とともに 現 在 の 中 国 の 国 家 システムで 最 も 結 集 力 と 管 理 力 がすぐれた 機 関 として 中 国 社 会 の 大 黒 柱 という 役 割 で ある 中 国 国 内 政 治 において 中 国 人 民 解 放 軍 が 優 位 に 位 置 づけられていることで 国 内 の 大 き な 自 然 災 害 の 際 中 央 人 民 政 府 各 地 の 行 政 機 構 および 被 災 地 人 民 の 最 も 頼 れる 拠 り 所 は 29

30 人 民 軍 であると 見 なされており 今 回 の 四 川 大 地 震 でもそれは 例 外 ではなかった 地 震 発 生 後 中 央 人 民 政 府 が 緊 急 支 援 対 策 プログラムに 沿 って 行 動 を 開 始 した 他 軍 隊 も 同 様 に 被 災 地 内 外 で 緊 急 支 援 対 策 プログラムに 沿 って 非 軍 事 災 害 救 援 活 動 を 始 動 させた 人 民 に 奉 仕 し 災 害 から 人 民 を 救 うという 中 国 人 民 解 放 軍 の 創 設 理 念 は 災 害 救 援 に 対 する 軍 隊 の 精 神 的 原 動 力 となった 中 国 軍 隊 は 単 純 に 派 遣 されるに 従 って 災 害 救 援 に 参 加 したのでは なく 災 害 から 人 民 を 救 うこと 自 体 が 中 国 人 民 解 放 軍 の 創 設 理 念 であり 中 国 軍 隊 という 名 称 にはその 理 念 が 根 本 に 存 在 するのである 自 然 災 害 発 生 時 において 中 国 人 民 解 放 軍 の 反 応 が 非 常 に 強 烈 で 敏 速 であるのは 人 民 を 救 助 し 保 護 することこそが 軍 隊 の 創 設 理 念 で あるからなのだ この 点 からも 中 国 人 民 解 放 軍 はすでに 平 和 時 にも 大 規 模 災 害 救 援 活 動 を 行 うことのできる 世 界 でも 最 も 有 効 な 軍 隊 であり この 分 野 では 世 界 のどの 軍 隊 も 中 国 軍 隊 には 及 ばないといえよう (2) 中 国 国 家 組 織 における 軍 隊 の 役 割 近 代 国 家 はいくつかの 中 核 的 な 基 盤 構 造 からなっているといわれる 西 洋 を 起 源 とする 標 準 的 な 近 代 国 家 は 主 に 以 下 の 中 核 的 な 仕 組 みを 有 している 一 政 府 と 法 体 系 二 市 場 経 済 体 系 三 貨 幣 金 融 体 系 四 市 民 社 会 体 系 五 教 育 と 科 学 技 術 の 発 展 体 系 六 国 家 武 装 兵 力 体 系 である 西 洋 国 家 が 中 世 の 末 期 以 降 他 の 文 明 の 追 随 を 許 さず 抜 きん 出 ることができ 19 世 紀 と 20 世 紀 には 世 界 システムの 中 心 となって 国 家 モデルの 模 範 になる ことができたのは 以 上 のような 近 代 国 家 の 基 盤 構 造 において 世 界 でも 最 も 先 進 的 な 制 度 を 作 り 上 げたからである また 西 洋 文 明 の 発 展 過 程 において 他 の 文 明 に 対 する 西 洋 文 明 の 軍 事 的 優 勢 こそが 西 洋 文 明 が 他 の 文 明 を 追 い 越 した 最 重 要 要 因 だったのである 中 国 が 強 大 な 近 代 国 家 になる 過 程 で 同 時 期 に 近 代 国 家 に 必 須 とされる 各 仕 組 みの 基 盤 構 造 を 構 築 しなかった そして あらゆる 中 国 の 仕 組 みの 中 で 最 も 優 れ またかつての 中 国 革 命 の 成 功 中 国 の 国 家 建 設 の 成 功 中 国 社 会 の 構 築 を 導 いた 最 重 要 制 度 の 一 つが 中 国 の 軍 隊 であった 建 国 経 緯 から 社 会 の 基 本 精 神 社 会 の 基 盤 構 造 および 社 会 の 各 種 保 障 を 含 む 現 代 の 中 国 のすべては 本 質 的 に 中 国 革 命 の 過 程 で 国 家 の 中 核 的 な 基 盤 構 造 となる 軍 隊 中 国 人 民 解 放 軍 がその 源 となっているのである 改 革 開 放 後 の 30 年 来 改 革 開 放 の 前 期 には 国 家 戦 略 の 目 標 が 徹 底 的 に 変 化 し 中 国 人 民 解 放 軍 は 史 上 最 大 の 戦 略 混 乱 期 と 停 滞 期 に 陥 った しかし 中 国 の 外 からの 圧 力 とり わけ 西 洋 軍 事 力 支 持 下 の 台 湾 独 立 ( 中 台 分 裂 ) 派 勢 力 によって 中 国 の 軍 隊 は 再 び 強 い 原 動 力 を 得 た こうして 前 世 紀 90 年 代 以 降 中 国 の 軍 隊 は 新 たに 戦 略 目 標 を 定 め 経 済 発 展 の 過 程 で 軍 事 建 設 のモデルチェンジに 必 要 な 物 や 技 術 を 得 ることができたが 中 国 人 民 解 放 軍 の 政 治 方 針 と 基 本 精 神 は 大 きく 変 化 が 見 られなかったので 中 国 社 会 の 内 部 でさまざ まな 意 見 も 聞 かれた 多 くのいわゆる 民 主 派 人 士 は 中 国 軍 の 国 家 化 と 非 政 治 化 を 中 国 の 今 後 の 国 家 方 針 とすべきだと 述 べたが 改 革 開 放 期 間 を 通 じて 中 国 共 産 党 が 決 して 譲 らない 点 は 中 国 人 民 解 放 軍 を 中 国 共 産 党 の 指 導 下 に 置 くことであり 中 国 人 民 解 放 軍 の 創 設 原 則 と 軍 30

31 隊 精 神 を 堅 持 することであった しかし こうした 高 邁 な 政 治 的 理 想 を 固 持 する 態 度 は 今 回 四 川 大 地 震 で 大 きな 被 害 を 受 けた 際 中 国 共 産 党 と 中 国 人 民 解 放 軍 が 全 世 界 の 執 政 力 と 戦 略 機 動 力 を 軽 視 しているという 印 象 を 与 えた (3) 災 害 救 援 活 動 による 空 軍 と 陸 軍 に 重 大 な 欠 陥 今 回 の 四 川 大 地 震 は 中 国 西 南 部 の 山 の 多 い 地 域 であった 通 常 この 地 域 は 地 政 学 と 軍 事 地 理 学 では 重 大 な 戦 略 軍 事 行 動 の 場 所 とは 見 なされない 交 通 ルートがなく 入 りにくいた め 大 規 模 な 軍 事 行 動 に 適 さないのである しかしながら 現 在 人 類 のもつ 軍 事 破 壊 力 を はるかに 上 回 る 大 地 震 が 起 き 軍 隊 の 機 動 力 の 発 揮 が 困 難 な 状 況 の 中 救 援 活 動 が 展 開 さ れた 5 月 12 日 14 時 28 分 地 震 発 生 から 13 日 6 時 30 分 まで 一 日 足 らずの 間 に 解 放 軍 と 武 装 警 察 は 救 援 活 動 のために 兵 員 人 を 送 り 込 んだ 内 訳 は 解 放 軍 人 武 装 警 察 5000 人 である 解 放 軍 は 13 日 に 人 の 兵 員 を 飛 行 機 で 成 都 付 近 まで 送 り さらには 一 日 における 出 動 飛 行 機 数 出 動 便 数 派 遣 兵 力 数 いずれも 解 放 軍 史 中 国 航 空 史 上 最 多 と いう 記 録 を 作 った 13 日 総 参 謀 部 は 済 南 軍 区 成 都 軍 区 と 空 軍 に 被 災 地 緊 急 支 援 のため 余 人 を 送 り 航 空 鉄 道 機 械 機 動 手 段 によってさまざまなルートから 被 災 地 に 入 っ た 地 震 に 見 舞 われた 汶 川 地 域 は 地 滑 りで 土 地 に 裂 け 目 ができ 交 通 が 遮 断 されていた 救 援 部 隊 は 陸 路 による 移 動 が 緩 慢 になり 総 参 謀 部 に 指 令 を 受 けて 先 に 輸 送 機 で 湖 北 駐 在 の 落 下 傘 部 隊 を 派 遣 し 四 川 の 汶 川 理 県 茂 県 北 川 などの 被 害 が 大 きな 被 災 地 で 適 当 な 場 所 に 落 下 させた 同 時 に 鉄 の 軍 と 呼 ばれる 済 南 軍 区 のある 集 団 軍 のある 参 謀 所 属 の 葉 挺 独 立 団 180 人 の 兵 士 が 13 日 13 時 中 国 航 空 大 型 旅 客 機 で 飛 び 立 ち 四 川 汶 川 被 災 地 での 中 国 鉄 の 軍 落 下 作 戦 を 開 始 した 14 日 13 時 03 分 空 軍 イヤ-76 型 輸 送 機 は 汶 川 地 域 で 15 人 の 落 下 を 成 功 させた 済 南 軍 区 のある 参 謀 所 属 の 5000 人 も 14 日 午 前 空 路 で 四 川 地 震 被 災 地 に 入 ったが これは 中 国 軍 隊 の 歴 史 上 最 大 の 航 空 救 援 活 動 であった 一 つの 軍 隊 の 戦 力 は 主 として 二 つの 中 核 的 な 軍 事 力 からなっている すなわち 軍 隊 の 火 力 と 機 動 力 である 四 川 大 地 震 は 敵 軍 と 戦 うという 真 の 戦 争 ではなかったため 中 国 の 火 力 の 能 力 は 今 回 の 大 地 震 では 示 すことはできなかったが 被 災 地 が 閉 鎖 された 山 間 地 域 で あったため 交 通 ルートが 限 られていた 上 に 災 害 によって 道 路 と 通 信 システムが 壊 滅 した ため 今 回 の 災 害 救 援 は 中 国 軍 隊 の 機 動 力 と 捜 索 能 力 に 対 して 厳 しい 試 練 となった 今 回 軍 隊 が 災 害 救 援 に 参 加 した 初 期 最 も 必 要 とされたのは 中 国 軍 隊 の 各 種 の 機 動 力 とりわ け 空 軍 の 大 規 模 な 戦 略 的 長 距 離 輸 送 力 および 陸 軍 の 戦 場 航 空 機 動 能 力 であった しかし まさにこの 二 つに 中 国 軍 隊 の 重 大 な 欠 陥 があった 地 震 発 生 後 全 国 各 地 の 軍 隊 と 物 資 をいち 早 く 被 災 地 に 届 けるために 空 軍 の 大 規 模 な 戦 略 的 長 距 離 輸 送 力 が 必 要 と された ところが 大 型 部 隊 と 物 資 の 輸 送 には 緊 急 手 配 された 民 間 航 空 機 のみが 用 いら れていた これは 中 国 空 軍 の 戦 略 的 航 空 輸 送 力 が 極 めて 低 いことを 示 している 実 際 民 間 の 航 空 システムと 比 較 すると 中 国 空 軍 の 戦 略 的 航 空 輸 送 力 は 非 常 に 低 く 中 核 となる 31

32 装 備 はロシアから 導 入 した 旧 式 大 型 飛 行 機 である 上 に 数 量 も 限 られている したがって 臨 時 の 際 には 地 方 の 一 般 の 民 間 旅 客 機 に 緊 急 航 空 輸 送 を 任 せるしかないのである 民 間 輸 送 機 と 軍 用 輸 送 機 は 設 計 理 念 上 根 本 的 に 異 なるため 民 間 機 はより 被 災 地 に 近 い 野 戦 飛 行 場 を 用 いることができず また 貨 物 積 み 下 ろし 設 備 を 含 む 民 間 空 港 の 地 上 設 備 し か 使 えないために 大 型 の 救 援 機 械 設 備 軍 事 装 備 工 事 機 械 などの 貨 物 の 積 み 下 ろしは 独 力 で 行 うしかない 旅 客 機 で 運 ばれた 部 隊 と 物 資 は 成 都 双 流 空 港 などのいくつかの 大 型 民 間 空 港 を 使 用 せねばならず 空 港 の 各 種 機 能 は 飽 和 状 態 となり より 多 くの 部 隊 を 空 路 で 被 災 地 に 緊 急 配 置 することが 困 難 となった 今 回 空 路 で 戦 略 的 長 距 離 移 動 を 行 っ た 救 援 部 隊 はわずか 数 万 人 であった し かも 重 い 軍 事 装 備 や 弾 薬 の 補 充 は 必 要 な いのにもかかわらず 空 軍 の 輸 送 力 はお そまっであった 本 当 に 戦 争 が 起 きた 場 合 部 隊 の 必 要 となる 戦 略 的 輸 送 規 模 は 今 回 の 震 災 救 援 活 動 より 大 幅 に 上 回 るは ずであり 現 段 階 では 中 国 空 軍 の 戦 略 的 輸 送 力 は 戦 争 に 全 然 対 応 できない 中 国 軍 隊 の 戦 略 的 航 空 輸 送 能 力 の 欠 陥 は 結 局 中 国 の 国 家 戦 略 構 想 力 と 戦 略 思 考 力 の 低 さによる ものであり 中 国 航 空 工 業 が 大 型 軍 用 輸 送 機 を 製 造 することができないことが 原 因 なので ある ( 写 真 災 害 救 援 ヘリ) 今 回 の 災 害 救 援 で 空 軍 航 空 輸 送 能 力 不 足 の 問 題 が 明 らかになったことで 今 後 中 国 国 産 の 軍 用 大 型 飛 行 機 の 生 産 が 急 速 に 促 進 されるであろう 国 産 の 大 型 軍 用 輸 送 機 があれば 中 国 空 軍 は 戦 略 航 空 輸 送 能 力 が 大 幅 に 増 強 され 将 来 同 様 の 災 害 救 援 活 動 を 行 う 際 すぐ に 軍 隊 人 員 を 被 災 地 に 送 りこむことができる また 被 災 地 で 緊 急 に 必 要 とされる 工 事 機 械 野 戦 通 信 後 方 勤 務 保 障 設 備 を 迅 速 に 効 果 的 に 目 的 地 に 届 けることができる 中 国 が 大 型 軍 用 飛 行 機 の 作 戦 能 力 を 開 発 することによって 将 来 起 こりうる 戦 争 において 前 線 へ の 兵 員 と 装 備 物 資 の 高 速 輸 送 が 可 能 となるだけでなく 理 想 的 な 大 型 空 中 戦 が 可 能 となる 空 中 戦 のために 改 装 した 事 前 警 報 機 パトロール 機 給 油 機 サイバー 戦 飛 行 機 などの 装 備 を 通 じて 中 国 軍 隊 の 作 戦 力 は 大 幅 にレベルアップできる 今 回 の 四 川 大 地 震 で 明 らかになったもう 一 つの 問 題 は 中 国 軍 隊 機 動 力 であり これは 主 に 中 国 陸 軍 の 戦 区 空 中 機 動 力 に 関 わっている 本 質 的 に 軍 事 の 近 代 化 を 不 断 に 推 進 する 大 国 の 陸 軍 は 戦 区 の 空 中 機 動 作 戦 力 の 開 発 に 力 を 注 いでいるものである この 趨 勢 が 陸 軍 装 備 にもたらした 最 大 の 変 化 は 陸 軍 装 備 における 各 種 ヘリコプターの 役 割 が 最 重 要 に 位 置 づけられたことである 今 日 の 技 術 条 件 の 下 では 近 代 的 な 陸 軍 にとって 将 来 の 戦 場 で 最 も 価 値 のある 陸 軍 装 備 はもはや 大 型 戦 車 や 大 型 大 砲 などの 大 規 模 な 地 上 装 備 ではな く 火 力 と 機 動 力 を 兼 ね 備 えた 軍 用 ヘリコプターなのである 技 術 と 装 備 の 持 続 的 更 新 を 32

33 主 とする 新 型 陸 軍 は 伝 統 的 陸 軍 に 比 べて 空 中 機 動 力 と 火 力 がきわめて 優 れているので ある 今 日 全 世 界 の 130 余 りの 国 と 地 域 が 3.8 万 機 200 型 余 りの 軍 用 ヘリコプターを 有 す るが 米 軍 だけでも 9800 余 機 20 型 余 りの 軍 用 ヘリコプターをもっており 全 世 界 の 軍 用 ヘリコプター 総 数 の 四 分 の 一 を 占 めている 他 国 と 比 べると 米 軍 の 軍 用 ヘリコプターは 最 も 先 進 的 で 種 類 も 豊 富 で 数 も 多 い 陸 海 空 サイバー 戦 が 一 体 化 された 戦 争 で 空 と 地 を 連 結 させる 紐 帯 として 米 軍 のヘリコプターは 近 年 の 局 地 戦 争 できわめて 重 要 な 機 能 を 発 揮 した 米 軍 は 全 世 界 で 率 先 してこうした 軍 事 力 の 転 換 を 行 ったが 各 種 新 型 作 戦 とヘリコプターによる 支 援 を 中 心 として 構 築 された 米 軍 陸 軍 戦 区 の 火 力 と 機 動 力 は 今 後 米 国 陸 軍 の 作 戦 力 の 要 となるであろう 現 在 中 国 陸 軍 の 航 空 兵 海 軍 艦 隊 海 軍 陸 戦 隊 空 軍 武 装 警 察 部 隊 には 軍 用 ヘリコ プターを 配 置 しているが 他 国 と 比 較 すると 種 類 は 乏 しく 数 も 少 ない 中 国 は 1986 年 陸 軍 航 空 兵 が 成 立 して 以 来 軍 用 ヘリコプターの 研 究 開 発 と 導 入 が 進 められ 20 年 余 りを 経 て フランスのドーファンシリーズ ロシアミルシリーズ アメリカのシコルスキーSシリー ズなど これを 基 礎 として 直 8 直 9 直 11 シリーズなどのヘリコプターが 開 発 された しかし 中 国 軍 用 ヘリコプターの 最 大 の 問 題 は 第 一 に 数 量 が 極 めて 不 足 していることであ る 中 国 の 陸 軍 系 統 全 体 におけるヘリコプター 総 数 は 200 機 にも 及 ばず 中 国 軍 隊 全 体 に おける 各 種 のヘリコプター 総 数 全 部 を 合 計 しても 500 機 ほどである また 現 段 階 では 中 国 は 年 間 およそ 60 機 のヘリコプターしか 製 造 できず ヘリコプターの 数 と 力 の 欠 陥 が 中 国 の 軍 事 近 代 化 と 経 済 社 会 の 近 代 化 における 重 大 な 戦 略 的 欠 陥 となっている 今 回 の 四 川 大 地 震 の 救 援 活 動 において 被 災 地 の 短 距 離 航 空 機 動 救 援 力 の 不 足 が 救 援 活 動 のネックとな った 今 日 中 国 陸 軍 が 外 国 の 軍 隊 に 立 ち 後 れている 最 大 の 分 野 は 陸 軍 軍 用 ヘリコプターの 数 量 と 性 能 であり この 理 由 は 各 軍 隊 の 歴 史 や 伝 統 と 軍 隊 の 戦 略 任 務 の 違 いによってある 程 度 は 説 明 がつく しかしながら 近 代 的 軍 隊 に 必 須 の 高 水 準 軍 事 武 器 装 備 として 中 国 の 軍 隊 が 外 国 の 軍 隊 とりわけ 米 国 のヘリコプターの 数 と 質 の 面 で 大 きく 立 ち 後 れていること は 説 明 がつかない 中 国 と 米 国 の 軍 隊 のヘリコプター 数 の 差 は 両 国 の 軍 事 戦 略 および 軍 隊 における 技 術 とハイテク 装 備 のあり 方 を 表 しているが 軍 事 思 想 と 軍 事 技 術 の 差 だけで 中 米 両 軍 の 軍 用 ヘリコプターの 大 差 を 説 明 することはできない 最 大 の 要 因 は 中 米 両 国 に おける 戦 略 産 業 の 技 術 水 準 の 差 および 中 米 両 国 における 軍 事 の 投 資 水 準 の 差 にある ヘリコプターは 近 代 的 な 陸 軍 では 最 も 高 額 な 軍 事 設 備 である 国 家 が 莫 大 な 資 金 を 投 入 してはじめて 強 大 な 軍 用 ヘリコプター 部 隊 の 組 織 が 可 能 となるが 軍 事 費 においては 中 国 軍 隊 と 米 国 軍 隊 との 間 には 大 きな 格 差 がある 現 段 階 で 中 国 の 軍 事 費 は 米 軍 の 軍 事 費 とは 比 較 にならないために 陸 軍 への 莫 大 な 資 金 投 資 が 必 要 となる 軍 用 ヘリコプターに 関 して 中 米 両 軍 に 大 差 が 生 じるのである 今 回 の 四 川 大 地 震 後 もしこの 戦 略 の 差 が 徹 底 的 に 修 正 されなければ 近 未 来 における 中 国 国 防 は 真 の 目 標 と 方 向 を 失 ってしまう 平 和 時 に 軍 33

34 隊 の 技 術 設 備 への 投 資 が 足 りないのであれば 戦 争 時 や 非 常 時 になれば 我 々は 自 らの 命 で 代 価 を 払 わねばならない 四 川 大 地 震 でもし 中 国 の 軍 隊 に 何 千 ものヘリコプターがあれ ば 軍 隊 の 災 害 救 援 の 効 率 と 成 果 もまったく 異 なったものになったであろう (4) 部 隊 指 揮 の 統 括 力 各 種 の 専 門 技 術 の 能 力 と 後 方 支 援 力 の 不 足 今 回 中 国 軍 隊 が 災 害 救 援 のために 緊 急 出 動 したのは 主 として 平 時 は 作 戦 任 務 を 遂 行 す る 野 戦 部 隊 の 兵 士 たちであった 彼 らが 現 場 に 到 着 後 最 初 に 行 ったことは 被 災 地 の 秩 序 回 復 あるいは 被 災 者 の 救 助 であった しかしどの 被 災 地 の 現 場 においても 最 も 重 要 な 生 命 救 助 は 外 部 の 力 によってなされたのではなく 現 場 での 生 存 者 と 部 隊 兵 員 によって 行 わ れた 1976 年 中 国 唐 山 大 地 震 後 の 統 計 データによれば 救 助 された 人 の 80% 近 くは 自 力 で 助 かったか 地 元 の 駐 在 軍 と 公 安 消 防 団 などの 地 震 現 場 の 組 織 機 構 によって 助 かったとさ れている 今 回 の 四 川 大 地 震 で 救 助 された 人 の 数 量 統 計 は 正 式 に 発 表 されていないが 国 内 外 のこれまでの 大 地 震 での 割 合 とそれほど 変 わらないであろう つまり 外 部 から 被 災 地 の 現 場 部 隊 に 派 遣 しても 地 震 による 廃 墟 から 人 命 救 助 ができるわけではないということ である 人 命 救 助 は 主 に 地 震 現 場 の 民 衆 や 地 元 の 部 隊 によってなされるのである 被 災 地 に 緊 急 派 遣 された 部 隊 が 真 に 力 を 発 揮 できるのは 軍 隊 を 運 用 する 強 い 行 動 力 であ る 野 戦 での 医 療 救 護 被 災 後 の 二 次 災 害 の 撲 滅 と 防 護 道 路 の 回 復 と 各 種 インフラ 設 備 の 回 復 通 信 システムの 復 興 復 興 後 の 大 規 模 疾 病 と 大 衆 への 医 療 各 種 生 活 必 需 品 の 供 給 保 障 と 分 配 および 被 災 地 の 社 会 秩 序 回 復 などの 面 で 軍 隊 の 規 律 と 専 門 知 識 を 活 かし て 被 災 地 の 安 定 に 決 定 的 な 役 割 を 果 たすことができる 以 上 のような 高 いレベルの 専 門 技 術 専 門 装 備 や 特 殊 設 備 が 必 要 な 任 務 を 行 う 時 軍 隊 の 工 事 部 隊 通 信 部 隊 医 療 部 隊 防 疫 部 隊 および 後 方 部 隊 が 自 らの 専 門 能 力 と 実 行 力 機 動 力 を 結 合 させれば 被 災 地 各 地 において 被 災 後 残 された 商 業 や 民 間 および 政 府 の 力 では 行 うことのできない 救 援 任 務 を 行 うことができるのである したがって 根 本 的 には 中 国 軍 隊 が 可 能 な 緊 急 災 害 救 助 活 動 は 大 きくは 二 つである ま ず 第 一 は 被 災 者 の 人 命 救 助 である この 段 階 で 最 も 重 要 なのは 兵 士 の 派 遣 人 数 と 現 場 入 りする 時 間 であり 技 術 水 準 や 設 備 水 準 は 二 の 次 である またこの 段 階 では 原 則 的 に 被 災 後 三 日 以 内 という 厳 しい 制 限 時 間 がある これを 過 ぎると 大 規 模 の 人 命 救 助 が 不 可 能 と なり 次 なる 任 務 は 被 災 地 の 生 存 者 の 救 助 と 移 動 各 種 被 災 地 救 援 とインフラ 設 備 の 復 興 である この 過 程 においては 近 代 的 な 軍 隊 がもつ 軍 事 工 事 技 術 医 療 救 護 能 力 人 工 衛 星 による 捜 索 や 特 定 地 域 への 航 空 感 知 能 力 そして 軍 隊 特 有 の 各 種 戦 場 通 信 や 外 界 との 通 信 能 力 などを 含 む 情 報 技 術 は 災 害 発 生 時 と 災 害 発 生 後 の 救 援 活 動 に 非 常 に 役 立 つこととな る しかし 今 回 の 四 川 大 地 震 の 被 災 地 現 場 では 中 国 軍 隊 は 依 然 として 技 術 や 装 備 の 資 源 よりも 人 的 資 源 に 頼 っていた 政 治 的 責 任 感 と 迅 速 な 動 員 能 力 によって ただちに 被 災 地 へ 大 量 の 兵 士 を 派 遣 し 救 援 を 行 ったが こうした 専 門 技 能 と 同 様 に 力 を 発 揮 できる 技 術 救 援 の 分 野 では 緊 急 医 療 救 援 と 被 災 後 の 伝 染 病 の 防 止 を 除 いて 通 信 の 回 復 被 災 後 の 生 34

35 活 システムの 復 興 とりわけ 被 災 地 の 情 報 収 集 と 伝 達 などの 軍 隊 の 得 意 分 野 では 中 国 軍 隊 は 今 回 それほど 力 を 発 揮 していなかった その 大 きな 原 因 は 災 害 で 各 種 の 交 通 通 信 手 段 が 破 壊 され 軍 事 専 門 設 備 をただちに 被 災 地 に 運 送 できなかったことによる 軍 事 衝 突 の 可 能 性 が 低 下 しつつある 今 日 軍 隊 は 各 種 の 緊 急 災 害 救 援 活 動 を 軍 事 準 備 活 動 の 中 に 組 み 入 れ 軍 隊 の 工 兵 部 隊 船 橋 部 隊 対 化 学 兵 器 防 御 部 隊 野 戦 医 療 部 隊 通 信 兵 と 連 勤 部 門 は 相 応 の 軍 備 レベルを 保 つべきであろう なぜなら 自 然 災 害 が 起 こると 彼 らこそが 災 害 救 援 の 最 も 有 効 な 部 隊 なのであるからだ! 人 命 救 助 が 中 心 となる 被 災 直 後 の 数 十 時 間 を 過 ぎると こうした 軍 隊 の 被 災 地 緊 急 救 援 システムは 災 害 救 援 と 二 次 災 害 の 防 止 に 最 も 大 きく 貢 献 することができよう 今 回 の 四 川 大 地 震 被 災 地 における 救 援 活 動 では 軍 隊 の 戦 闘 力 の 最 重 要 要 素 の 一 つであ る 軍 隊 の 後 方 支 援 においてもそれほど 大 きな 作 戦 力 が 見 られなかった 軍 隊 が 大 量 の 兵 士 を 被 災 地 に 緊 急 派 遣 した 後 後 方 支 援 部 門 は 軍 隊 と 被 災 地 の 双 方 の 要 求 に 十 分 に 応 えるこ とはできなかった 最 初 に 被 災 地 救 援 に 入 った 部 隊 は 自 身 の 食 料 などの 基 本 な 生 活 保 障 が 不 足 しており 被 災 地 の 人 々にそれ 以 上 の 保 障 を 提 供 できるはずもなく 後 方 支 援 部 門 は 被 災 地 に 大 規 模 な 物 資 運 搬 活 動 を 行 うことができなかったのである また 被 災 地 の 外 に 山 のように 積 まれた 大 量 の 救 済 物 資 が 準 備 されていたにもかかわらず 後 方 支 援 部 門 はこ れらの 管 理 を 行 わなかった 現 地 の 地 方 政 府 も 適 当 なルートと 救 援 物 資 の 管 理 経 験 が 足 り なかった 上 に 被 災 前 からの 中 国 社 会 の 腐 敗 によって 一 般 の 人 々が 地 元 政 府 の 救 援 物 資 提 供 システムに 懐 疑 的 であったこともあり 本 来 被 災 地 における 物 資 管 理 と 供 給 に 中 心 的 役 割 を 担 うはずの 軍 隊 後 方 支 援 部 門 がしかるべき 役 割 を 果 たせなかったのである この 他 今 回 の 四 川 震 災 救 援 活 動 では 軍 隊 における 各 部 門 間 の 指 揮 の 統 一 および 軍 隊 サイドと 現 地 の 政 府 サイドとの 指 揮 の 統 一 が 十 分 ではなかった 結 局 軍 隊 に 対 し 政 府 側 の 温 家 宝 首 相 が 自 分 たちで( 勝 手 に)やりなさい という 言 葉 が 発 せられるほどに 軍 と 政 府 の 指 揮 の 統 一 協 力 は 不 十 分 であったといえる (5) 軍 隊 による 災 害 支 援 力 と 国 防 費 との 関 係 今 回 の 四 川 大 地 震 は 近 年 世 界 において 震 度 壊 滅 度 死 傷 者 数 のいずれもが 非 常 に 大 き な 自 然 災 害 であった もし 自 然 災 害 による 損 害 という 観 点 のみから 見 れば 大 地 震 が 一 瞬 でもたらす 損 害 は 核 兵 器 の 数 千 倍 に 相 当 する 大 規 模 な 核 戦 争 は 未 だ 人 類 の 想 像 の 中 にの み 存 在 し 実 際 には 起 こっていないため 四 川 大 地 震 は 人 類 社 会 が 遭 遇 した 最 大 の 外 的 災 害 であるといえよう この 災 害 の 規 模 と 影 響 の 範 囲 は 通 常 の 戦 争 や 普 通 の 核 爆 発 よりも 大 きく 地 球 上 の 大 都 市 で 大 規 模 な 核 爆 発 でも 起 こらなければこれほどの 大 きな 損 害 は 被 ら ない しかし 人 類 社 会 は 未 だ 大 規 模 の 核 戦 争 の 経 験 がもたない したがって ある 社 会 がこうした 規 模 の 外 的 自 然 災 害 に 遭 った 時 その 社 会 のあらゆる 長 所 と 弱 点 が 浮 き 彫 りにされ それが 現 実 に 現 れる 中 国 が 今 回 の 四 川 大 地 震 に 対 して 行 った 緊 急 措 置 は 開 放 された 近 代 社 会 が 大 規 模 災 害 に 対 して 行 う 正 常 な 措 置 であった ま た 中 国 の 伝 統 文 化 などの 多 くの 中 国 独 特 の 優 位 な 条 件 がある 中 中 国 軍 隊 が 震 災 救 援 で 35

36 大 きな 役 割 を 果 たしたのは 国 家 と 社 会 体 制 の 必 然 的 な 結 果 であったといえよう いずれにせよ 全 体 的 にいえば 今 回 の 四 川 大 地 震 における 中 国 軍 隊 の 卓 越 した 行 動 は 中 国 に 対 して 懐 疑 的 または 批 判 的 な 西 洋 メディアを 含 む 全 世 界 に 知 られるところとなった とはいえ 震 災 救 援 活 動 が 進 展 するにつれて 近 代 的 な 大 国 の 軍 事 力 の 標 準 とりわけ 中 国 の 軍 事 的 ライバル 国 家 の 国 防 水 準 から 見 れば 中 国 軍 隊 の 力 はいまだ 不 十 分 であること が 明 らかになった ただ 軍 隊 がこうした 不 十 分 であった 点 について 自 らの 不 備 を 総 括 し 反 省 することは 今 後 の 中 国 軍 隊 の 建 設 に 貴 重 な 経 験 となるにちがいない 本 質 的 にいえば 震 災 救 援 活 動 の 初 期 において 見 られた 中 国 軍 隊 の 弱 点 は 主 に 構 造 的 時 代 的 なものであった すなわち 時 代 と 中 国 の 国 家 体 制 による 影 響 が 大 きく 中 国 軍 隊 自 体 の 構 造 上 の 欠 陥 によるものではない そのため 今 回 の 四 川 大 地 震 での 救 援 活 動 の 過 程 で 中 国 軍 隊 に 見 られた 欠 陥 は 今 後 中 国 軍 隊 の 建 設 と 国 際 近 代 化 が 進 む 中 で 修 正 することが できよう この 意 味 から 言 えば 今 回 四 川 大 地 震 の 救 援 活 動 に 参 加 した 中 国 軍 隊 は 中 国 軍 隊 特 有 の 長 所 をより 強 化 するだけでなく これまで 見 えなかった 弱 点 を 修 正 する 機 会 を 得 たことになる したがって 中 国 軍 隊 が 理 性 をもって 開 放 的 で 科 学 的 な 国 防 近 代 化 建 設 戦 略 を 推 進 しさえすれば 中 国 軍 隊 の 近 代 化 の 歴 史 において 2008 年 の 四 川 大 地 震 は 大 きな 意 義 をもつ 転 換 期 となる 四 川 大 地 震 の 救 援 活 動 を 行 う 過 程 で 中 国 軍 隊 の 長 所 が 十 分 に 示 され 将 来 の 戦 争 で 発 揮 しうる 巨 大 な 威 力 が 示 されたとともに 中 国 軍 隊 のある 種 の 欠 陥 も 明 らかになった あ る 軍 事 分 野 においては 中 国 軍 隊 は 世 界 第 一 流 の 軍 隊 には 大 いに 立 ち 後 れていることがわ かった ただし こうした 格 差 は 本 質 的 なものではなく 修 正 し 補 うことができる 本 質 的 には 現 段 階 で 中 国 軍 隊 が 世 界 第 一 流 の 軍 隊 に 立 ち 後 れている 最 大 の 原 因 は 中 国 国 防 費 の 投 入 不 足 にあるといえる 中 国 国 防 白 書 によれば 2006 年 中 国 国 防 費 の 支 出 は 億 元 およそ 当 年 の 国 民 総 生 産 (GNP)の 1.42%で ある 国 務 院 が 第 十 回 全 国 人 民 大 会 第 五 次 会 議 で 示 した 2007 年 度 中 央 予 算 案 の 国 防 費 予 算 額 は 億 元 であ る 国 防 費 予 算 額 は 前 年 度 予 算 より 億 元 の 増 加 17.8%の 増 大 であ り 当 年 の 全 国 財 政 支 出 予 算 の 7.5% を 占 めた しかし ストックホルム 平 和 研 究 所 (SIPRI)が ストックホルム 国 際 平 和 研 究 書 2007 年 鑑 の 中 で 正 確 な 統 計 によるものではないが 世 界 全 体 の2006 年 全 世 界 の 軍 事 費 支 出 総 額 は 1.2 兆 米 ドルで 2005 年 度 より 3.5% 増 大 したと 指 摘 している 年 鑑 では また 2006 年 度 の 全 世 界 の 軍 事 費 支 出 のうち 米 国 は 5287 億 米 ドルで 全 世 界 の 軍 事 費 支 出 総 額 のおよそ 46%を 占 め 第 二 位 は 英 国 で 592 億 米 ドル 第 三 位 はフランスで 531 億 米 36

37 ドルであると 指 摘 している 中 国 の 国 内 総 生 産 (GDP)は 世 界 の 8-9%を 占 めるが 軍 事 費 は 4%を 占 めるにすぎず 今 後 軍 事 費 を 増 大 する 力 は 十 分 にある 近 年 国 家 の 経 済 発 展 と 財 政 収 入 の 増 大 が 見 られる 中 国 防 費 は 適 度 に 増 加 されてはきたが 増 大 幅 は 小 さく 補 充 的 に 増 大 されたにすぎない ( 図 中 国 国 防 費 ) しかしながら 世 界 で 最 も 強 大 な 軍 事 力 を 誇 る 米 国 は GDP の 約 5% 政 府 予 算 の 約 30% を 軍 事 費 に 投 入 している 中 国 は 米 国 とは 異 なり 強 大 な 軍 事 力 で 全 世 界 の 軍 事 的 覇 権 を 維 持 する 必 要 性 はないとはいえ 軍 事 費 の 水 準 を 世 界 の 平 均 水 準 に 合 わせる 必 要 がある 今 回 の 四 川 大 地 震 で 示 された 中 国 軍 隊 の 種 々の 欠 陥 は 本 質 的 には 長 期 にわたり 国 防 近 代 化 をおろそかにした 結 果 であり もし 将 来 戦 争 になってから 明 らかになったのであれば 中 国 の 国 家 利 益 に 莫 大 な 損 失 を 被 ることになっただろう そのため 今 回 の 四 川 大 地 震 で 明 らかになった 中 国 軍 隊 の 基 礎 的 な 欠 陥 が 最 高 軍 事 当 局 と 政 府 の 政 策 決 定 機 構 によって 重 要 視 され ただちに 修 正 されるならば 中 国 人 民 解 放 軍 に 崇 高 の 敬 意 を 払 い 中 国 人 民 解 放 軍 が 中 国 人 民 の 利 益 の 最 大 保 護 者 であることを 切 に 願 う 人 にとっては 今 回 の 四 川 大 地 震 は 中 国 人 民 解 放 軍 の 近 代 化 過 程 における 重 要 な 試 練 と 激 励 と 見 なすことができよう もし 今 回 の 震 災 救 援 活 動 で 見 せた 各 種 の 欠 陥 に 対 して 軍 隊 がただちに 行 動 し 修 正 するならば 中 国 の 国 家 と 人 民 にとっては 大 変 喜 ばしいことで ある そうなれば 将 来 中 国 軍 隊 が 再 び 災 害 救 援 の 緊 急 出 動 の 必 要 があった 時 優 れた 軍 事 的 政 治 的 伝 統 をもち 軍 事 力 と 専 門 軍 事 装 備 を 強 化 し 続 けて 更 に 強 くなった 軍 隊 を 見 ることができるであろう このような 軍 隊 がいてくれることは 中 国 人 民 の 幸 福 となるであ ろう 今 回 の 四 川 被 災 地 で 中 国 軍 隊 がすばらしい 行 動 ですでにそれを 証 明 したといえる ( 対 中 国 軍 隊 在 四 川 大 地 震 救 災 的 戦 略 評 価 ( 高 岩 2008 年 6 月 4 日 )より 和 訳 ) 37

38 第 二 章 大 災 害 における 地 域 防 災 組 織 の 役 割 と 取 組 み 2-1 阪 神 淡 路 大 震 災 と 東 日 本 大 地 震 からの 教 訓 1. 神 戸 市 消 防 機 関 の 対 応 (1) 地 震 直 後 の 管 制 対 応 - 阪 神 淡 路 大 震 災 消 防 職 員 手 記 阪 神 淡 路 大 震 災 地 震 直 後 の 管 制 対 応 について 消 防 職 員 手 記 ( 後 藤 陽 神 戸 市 消 防 局 本 部 司 令 課 1995 年 3 月 号 掲 載 )より その 日 本 部 庁 舎 内 には 司 令 課 員 が 13 名 その 内 監 督 者 1 名 と 係 員 4 名 が 管 制 室 で 勤 務 に 就 いていた そして 7 名 が 待 機 室 で 仮 眠 中 私 一 人 が 事 務 室 で 執 務 していた 話 が 少 し 出 来 過 ぎの 感 はするが 気 象 台 から 提 供 さ れた 平 成 6 年 中 の 地 震 情 報 を 各 消 防 署 に 送 付 するための 作 業 を 行 っていたのである 皮 肉 にもその 直 後 に 神 戸 を 大 地 震 が 襲 うとは 予 想 もしなかったが その 時 轟 音 と 共 に 身 体 がグラッとふらついた 庁 舎 全 体 は 大 きく 揺 さぶられている 天 井 から 埃 が 舞 い あちこちでガラガラと 音 がする 廊 下 の 照 明 は 停 電 し 非 常 灯 だけとな る 防 火 扉 が 音 をたてて 閉 まる 身 体 は 南 北 方 向 に 倒 れそうなくらいだ とうとう 立 って いられなくなり 腰 を 下 ろすと 廊 下 を 滑 り 始 めた この 時 腕 時 計 を 見 ると 5 時 46 分 揺 れは 20 秒 位 で 収 まった 通 路 にロッカーが 倒 れて 出 られないのだ やがて 管 制 室 に 13 人 全 員 が 揃 ったのは 2 分 後 である 地 震 発 生 とほぼ 同 時 に 118 回 線 ある 119 受 信 専 用 回 線 が 全 て 受 信 状 態 となった それ 以 降 も 119 番 通 報 は 止 むことなく 鳴 り 続 いた 受 信 件 数 は 7 時 までに 441 件 17 日 は 6,922 件 であった 管 制 室 では 長 田 管 内 での 建 物 火 災 を 受 信 し 第 2 出 動 を 指 令 操 作 中 に 他 の 火 災 通 報 を 受 信 したため 同 時 多 発 火 災 であると 判 断 し それぞれの 所 轄 で 対 応 させる 方 針 をとった その 間 にも 各 消 防 署 には 火 災 や 救 急 を 求 める 駆 け 込 み 通 報 が 殺 到 したが 全 部 隊 が 出 動 しているため 情 報 通 信 勤 務 員 は 市 民 に 対 して 理 解 が 得 られるよう 懸 命 に 現 在 の 状 況 の 説 明 にあたった 消 防 力 を 遥 かに 超 える 災 害 発 生 件 数 に 対 して 現 状 の 施 設 及 び 人 員 を 活 用 し 対 応 する しかなす 術 はなかった そこで 非 常 招 集 を 発 令 すると 同 時 に 防 災 指 令 発 令 時 に 於 ける 災 害 多 発 時 の 運 用 マニュアル に 切 り 換 えることを 決 意 し 通 知 する これは 水 防 活 動 時 に 於 けるマニュア ルであるが 地 震 に 対 するマニュアルが 整 備 されていないため 応 急 的 にこれを 準 用 した のである 更 に 火 災 の 防 御 が 何 よりも 優 先 されるとの 判 断 により 火 災 指 令 を 優 先 する これに 伴 い 管 制 室 で 受 信 した 119 番 通 報 はそのまま 署 に 指 令 され 一 時 的 な 車 両 運 用 は 署 に 委 ねられる そして 管 制 室 は 本 部 機 能 としての 業 務 を 遂 行 することになる ま ず 非 常 招 集 の 伝 達 と 被 害 状 況 の 把 握 に 努 めた 当 初 は 監 視 テレビシステムがダウンしており テレビ 放 送 も 受 信 不 能 であったため 市 内 38

39 全 域 の 災 害 状 況 が 掴 めず 苦 慮 した 係 員 が 持 ち 込 んだ 携 帯 ラジオが 唯 一 の 情 報 源 であった そこで 市 役 所 1 号 館 の 24 階 展 望 室 へ 偵 察 隊 を 派 遣 して 市 内 の 状 況 を 確 認 することを 思 いつく 偵 察 隊 の 情 報 から 市 内 で 20 数 件 の 炎 上 火 災 が 発 生 していることが 判 明 する 6 時 50 分 警 防 部 長 が 参 集 し 管 制 室 に 本 部 指 揮 所 を 開 設 する (2) 救 助 救 急 活 動 の 概 要 消 防 救 助 隊 は 各 担 当 地 区 の 多 数 生 き 埋 め 現 場 ( 西 市 民 病 院 等 )へ 出 動 し 他 都 市 応 援 隊 警 察 自 衛 隊 とともに 救 出 活 動 を 行 った 木 造 家 屋 の 倒 壊 に おいては エンジンカッター チェー ンソー 等 の 資 器 材 が 救 出 に 役 立 った が その 数 量 は 不 足 していた ビル 倒 壊 現 場 においては 従 来 の 救 助 資 器 材 ( 削 岩 機 等 )での 活 動 は 困 難 を 極 め クレ ーン 車 等 重 機 が 必 要 であった しかし 建 設 業 者 等 も 被 害 を 受 けていたことに 加 え 交 通 渋 滞 により 現 場 到 着 が 非 常 に 遅 れた また 初 期 段 階 では 現 有 消 防 力 では 手 がまわらず そのため 市 民 自 らの 手 で 家 族 近 隣 住 民 の 救 出 活 動 が 行 われ 多 数 の 人 々が 救 出 された ( 図 阪 神 淡 路 大 震 災 日 別 救 助 人 員 状 況 ) 地 震 発 生 直 後 から 多 数 の 負 傷 者 が 消 防 署 に 駆 け 込 んできたため 消 防 署 では 応 急 救 護 所 を 開 設 し 救 急 隊 員 がトリアージを 行 い 応 急 手 当 がなされた また 重 症 者 については 救 急 隊 により 医 療 機 関 へ 搬 送 した 市 内 の 医 療 機 関 のうち 市 立 西 市 民 病 院 宮 地 病 院 が 倒 壊 し 中 山 病 院 高 橋 病 院 が 焼 損 する 等 の 被 害 を 受 けた その 他 の 病 院 においても, 建 物 損 傷 停 電 断 水 等 で 手 術 等 の 医 療 処 置 が 不 能 となった 病 院 が 多 数 あった そのため 各 救 急 隊 において 受 入 病 院 の 情 報 収 集 に 努 めた また 高 度 医 療 が 必 要 な 患 者 の 転 院 搬 送 や 救 急 搬 送 が 集 中 した 病 院 からの 転 院 搬 送 が 多 数 発 生 した 転 院 搬 送 等 市 内 の 医 療 機 関 だけでは 対 応 が 困 難 であったため 周 辺 都 市 へ の 遠 距 離 搬 送 を 行 わなければならなかった さらに 20 数 万 人 に 及 ぶ 被 災 者 を 収 容 している 避 難 者 からの 救 急 要 請 件 数 も 多 数 あり 救 急 出 動 件 数 は 通 常 の 3~4 倍 となる 日 が 続 いた 2. 東 北 三 県 における 大 規 模 災 害 発 生 時 の 消 防 本 部 の 初 動 活 動 に 関 する 調 査 平 成 23 年 11 月 30 日 より 総 務 省 消 防 庁 大 規 模 災 害 発 生 時 における 消 防 本 部 の 効 果 的 な 初 動 活 動 のあり 方 検 討 会 において 東 日 本 大 震 災 における 消 防 本 部 の 活 動 状 況 調 査 を もとに 地 震 等 による 災 害 が 複 合 的 かつ 同 時 多 発 した 際 の 消 防 本 部 の 効 果 的 な 初 動 活 動 のあり 方 及 び 具 体 的 に 各 消 防 本 部 がとるべき 方 策 等 について 検 討 を 行 った 39

40 東 日 本 大 震 災 の 被 害 が 大 きかった 岩 手 県 宮 城 県 及 び 福 島 県 内 の 各 消 防 本 部 における 初 動 活 動 の 状 況 及 び 消 防 計 画 等 について 調 査 を 行 った 1 調 査 対 象 期 間 対 象 消 防 本 部 :36 消 防 本 部 中 岩 手 県 内 消 防 本 部 12 消 防 本 部 宮 城 県 内 消 防 本 部 12 消 防 本 部 福 島 県 内 消 防 本 部 12 消 防 本 部 である ( 沿 岸 部 を 管 轄 する 消 防 本 部 は 15 消 防 本 部 ) 調 査 期 間 : 平 成 23 年 8 月 18 日 ~9 月 9 日 2 調 査 内 容 結 果 地 震 や 津 波 に 対 する 事 前 計 画 等 の 策 定 状 況 について 地 震 や 津 波 に 対 する 消 防 本 部 の 活 動 を 定 めた 計 画 やマニュアル 等 については 70%の 消 防 本 部 が 地 震 に 対 する 計 画 を 持 ち 沿 岸 部 を 管 轄 する 15 消 防 本 部 の 67%が 津 波 に 対 する 計 画 を 策 定 している 具 体 的 に 地 震 時 の 計 画 等 を 策 定 している 消 防 本 部 25 本 部 津 波 時 の 計 画 等 を 策 定 している 消 防 本 部 10 本 部 沿 岸 部 を 管 轄 とする 15 消 防 本 部 中 10 本 部 となっ ている 課 題 として 津 波 に 対 する 事 前 計 画 等 の 策 定 沿 岸 部 を 管 轄 する 消 防 本 部 においては 津 波 災 害 を 踏 まえた 事 前 計 画 等 の 策 定 が 必 要 である また 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえて 各 消 防 本 部 における 事 前 計 画 等 の 再 確 認 や 見 直 しが 必 要 である (1) 職 員 の 非 常 招 集 の 基 準 地 震 の 震 度 により 自 動 的 に 職 員 が 招 集 する 体 制 となって おり 自 動 招 集 の 基 準 として 最 も 多 いのは 震 度 5 弱 である ( 図 消 防 職 員 が 自 動 招 集 となる 震 度 ) 情 報 管 理 体 制 における 災 害 情 報 の 収 集 災 害 情 報 の 収 集 に 関 して 事 前 に 計 画 を 策 定 している 消 防 本 部 は 27 本 部 あり そのうち 22 本 部 が 計 画 どおり 実 施 でき た しかし 計 画 が 機 能 しなかった 主 な 理 由 として 災 害 情 報 を 収 集 中 に 津 波 が 襲 来 した および 通 信 施 設 等 が 損 傷 し 必 要 な 情 報 の 受 信 発 信 が 出 来 なかったためのである 被 害 状 況 を 確 認 すべき 場 所 やルートについて 地 震 発 生 に 伴 い 被 害 状 況 を 確 認 すべき 場 所 やルートにつ いて 36 消 防 本 部 うち 事 前 に 決 められていた 消 防 本 部 は 15 本 部 決 められていない 消 防 本 部 は 21 本 部 であった ま た 計 画 どおりに 場 所 やルートを 確 認 できなかった 主 な 理 由 として 沿 岸 の 被 害 が 甚 大 であり 沿 岸 部 の 状 況 確 認 を 優 先 したため 震 災 後 すぐに 救 助 要 請 等 が 入 り 活 動 が 開 始 さ れたため 浸 水 瓦 礫 等 で 目 的 地 に 入 れなかったためのであ る ( 図 被 害 状 況 を 確 認 すべき 場 所 やルートの 事 前 計 画 ) 40

41 一 方 確 認 すべき 場 所 やルートが 決 められていない 場 合 の 主 な 確 認 方 法 について 任 意 ルートでの 巡 回 を 実 施 各 市 町 村 の 担 当 者 及 び 消 防 団 を 通 して 確 認 招 集 する 非 番 職 員 か ら 被 害 状 況 を 確 認 市 対 策 本 部 からの 情 報 入 手 である 管 内 の 災 害 状 況 把 握 に 要 した 時 間 について 管 内 の 災 害 状 況 の 把 握 については 3 時 間 未 満 に 把 握 できたとする 消 防 本 部 が 11 本 部 あ ったが 3 時 間 以 上 を 要 した 消 防 本 部 は 24 本 部 となっている ( 図 災 害 状 況 把 握 に 要 した 時 間 ) (2) 職 員 の 招 集 完 了 時 間 大 規 模 災 害 発 生 時 における 消 防 本 部 の 効 果 的 な 初 動 活 動 のあり 方 検 討 会 ( 第 2 回 ) ( 平 成 24 年 1 月 19 日 ) 災 害 対 応 体 制 の 確 立 等 ( 資 料 3)より 地 震 発 生 後 職 員 の 非 常 招 集 が 完 了 した 時 間 を 見 ると 約 39%(14 本 部 )が 3 時 間 未 満 で 消 防 署 所 等 へ 招 集 を 完 了 して いる 全 体 の 平 均 は 7 時 間 40 分 で 沿 岸 部 を 管 轄 する 消 防 本 部 ( 回 答 があった 12 本 部 ) は 平 均 14 時 間 28 分 であり 全 体 平 均 の 約 2 倍 の 時 間 を 要 している その 理 由 とは 地 震 発 生 直 後 に 津 波 が 発 生 し 参 集 途 上 で 被 災 した 消 防 職 員 もあり 招 集 に 伴 う 職 員 の 安 全 確 保 や 参 集 方 法 について 課 題 とする 消 防 本 部 が 多 く また 電 話 回 線 が 途 絶 し 職 員 の 安 否 確 認 に 時 間 を 要 したことか ら 職 員 への 連 絡 方 法 を 課 題 とする 消 防 本 部 がある 招 集 場 所 を 居 住 地 直 近 の 署 所 としている 消 防 本 部 では 職 員 の 通 常 時 の 勤 務 場 所 でないことから 個 人 装 備 品 の 不 足 や 部 隊 編 成 上 の 人 員 の 偏 りが 生 じたことを 課 題 としている ( 図 職 員 の 招 集 完 了 時 間 ) 41

42 3. 広 域 連 携 による 災 害 支 援 と 災 害 支 援 受 入 れ (1) 神 戸 市 広 域 災 害 支 援 マニュアル 神 戸 市 地 域 防 災 計 画 - 防 災 対 応 マニュアル ( 神 戸 市 防 災 会 議 平 成 22 年 度 )より 甚 大 広 域 災 害 発 生 時 等 において 被 災 市 町 からの 職 員 や 物 資 等 に 関 する 応 援 要 請 の 集 約 被 災 していない 府 県 市 町 村 への 応 援 要 請 応 援 先 の 配 分 等 の 地 域 間 調 整 を 担 い 広 域 全 体 の 防 災 に 関 する 機 能 を 発 揮 できるよう 広 域 応 援 を 実 施 する 手 順 を 取 りまとめた ( 図 応 急 対 応 内 容 - 広 域 連 携 ) 広 域 災 害 支 援 マニュアル( 図 事 務 処 理 のフロー) (2) 広 域 災 害 支 援 受 入 れマニュアル( 図 国 内 支 援 の 受 入 れ 図 海 外 支 援 の 受 入 れ) 1 災 害 対 策 本 部 の 設 置 危 機 管 理 室 は 当 市 域 で 震 度 5 弱 以 上 の 地 震 が 発 生 した 時 災 害 対 策 本 部 を 設 置 する 1 物 的 支 援 救 援 の 要 請 < 産 業 振 興 部 > 人 的 支 援 支 援 活 動 申 入 れ 打 診 受 付 < 市 長 部 関 係 部 > 2 相 互 応 援 締 結 都 市 への 応 援 要 請 災 害 対 策 本 部 は 現 有 災 害 対 応 能 力 では 当 該 災 害 に 対 処 できないと 判 断 し 災 害 時 相 互 応 援 協 定 締 結 市 町 に 対 し 広 域 応 援 を 要 請 する 2 物 的 支 援 申 入 れ 受 付 < 市 長 部 産 業 振 興 部 > 人 的 支 援 支 援 受 入 れの 判 断 < 市 長 部 関 係 部 > 広 域 応 援 の 受 入 れ 準 備 関 係 各 局 は 広 域 応 援 を 受 け 入 れる 際 に 必 要 な 準 備 を 行 う 広 域 応 援 の 受 入 れ 広 域 応 援 受 入 れ 各 部 局 は 受 け 入 れた 広 域 応 援 の 内 容 等 を 基 に 広 域 応 援 の 実 施 内 容 を 検 討 する 広 域 応 援 の 終 了 関 係 各 局 は 広 域 応 援 が 終 了 後 広 域 応 援 の 実 施 機 関 に 対 し 経 費 等 の 報 告 を 求 める 物 的 支 援 支 援 受 入 れの 判 断 < 市 長 部 産 業 振 興 部 > 人 的 支 援 支 援 の 回 答 < 市 長 部 関 係 部 > 物 的 支 援 支 援 の 回 答 < 市 長 部 > 人 的 支 援 支 援 受 入 れ< 市 長 部 関 係 部 > 物 的 支 援 支 援 受 入 れ< 市 長 部 産 業 振 興 部 > 人 的 支 援 支 援 部 隊 の 撤 収 要 請 < 市 長 部 関 係 部 > 物 的 支 援 活 動 の 記 録 < 市 長 部 > 人 的 支 援 海 外 支 援 活 動 の 記 録 < 関 係 部 > 関 西 広 域 連 合 広 域 災 害 支 援 関 西 防 災 減 災 プラン 案 ( 総 則 編 : 地 震 津 波 災 害 対 策 編 ) より 広 域 連 合 の 役 割 広 域 連 合 は 大 規 模 広 域 災 害 が 発 生 した 際 には 関 西 圏 域 内 の 応 援 受 援 の 調 整 全 国 42

43 からの 応 援 に 対 する 受 援 の 調 整 及 び 関 西 圏 域 外 への 応 援 の 調 整 を 行 う また 平 常 時 か ら 国 関 係 機 関 団 体 等 と 連 携 を 図 るとともに 防 災 減 災 力 の 向 上 を 図 るための 事 業 の 企 画 実 施 を 行 う 応 援 受 援 の 調 整 災 害 の 規 模 が 大 きく 被 害 が 甚 大 で 被 災 府 県 市 町 村 だけでは 対 応 できない 場 合 におい て 国 や 関 係 機 関 団 体 等 と 連 携 を 図 りながら 広 域 連 合 が 構 成 府 県 内 外 の 広 域 的 な 応 援 受 援 の 調 整 を 行 い 関 西 が 一 体 となって 災 害 対 策 を 実 施 する ( 図 国 広 域 連 合 府 県 市 町 村 等 の 連 携 ) 災 害 への 対 応 広 域 連 合 が 対 応 すべき 災 害 は 被 害 が 複 数 府 県 にまたがり または 単 独 の 府 県 でも 被 害 の 規 模 が 甚 大 で 広 域 的 な 対 応 が 必 要 とされる 大 規 模 広 域 災 害 である 広 域 連 合 は 被 災 した 地 方 自 治 体 が 実 施 する 緊 急 応 急 対 策 や 復 旧 復 興 対 策 を 支 援 するため 関 西 圏 域 内 外 の 応 援 の 受 入 調 整 を 実 施 する また そのために いち 早 い 初 動 体 制 を 確 立 し 情 報 や 支 援 ニーズを 的 確 に 把 握 する ( 図 災 害 対 応 のタイムテーブル) 情 報 収 集 整 理 応 急 対 応 期 には 被 災 自 治 体 は 災 害 対 応 業 務 に 忙 殺 されることとなる そのなかで 円 滑 な 応 援 受 援 が 実 施 されるよう 広 域 連 合 は 構 成 府 県 及 び 連 携 県 とともに 職 員 を 派 遣 し て 現 地 支 援 本 部 現 地 連 絡 所 を 開 設 し 被 災 自 治 体 はもとより 緊 急 応 急 対 策 を 実 施 す 43

44 る 関 係 機 関 や 全 国 から 応 援 に 入 っている 自 治 体 等 との 調 整 を 行 う 応 援 府 県 は 次 の 手 順 で 具 体 的 応 援 に 必 要 な 情 報 収 集 を 行 うとともに 収 集 した 情 報 の 整 理 を 行 う まず 現 地 支 援 本 部 ( 府 県 庁 ) 及 び 現 地 連 絡 所 ( 市 町 村 )からの 情 報 入 手 体 制 を 確 保 する 次 に 被 災 自 治 体 災 害 対 策 本 部 被 災 自 治 体 との 連 絡 会 議 応 援 派 遣 職 員 等 からの 情 報 入 手 など 被 災 地 からの 情 報 収 集 伝 達 体 制 を 確 立 する そして 応 援 府 県 は 応 援 実 施 状 況 を 広 域 連 合 に 報 告 する 広 域 連 合 は 応 援 府 県 の 応 援 実 施 状 況 をとりまとめ 構 成 府 県 及 び 連 携 県 と 情 報 共 有 を 行 うとともに 府 県 民 に 情 報 提 供 を 行 う また 広 域 連 合 は 政 府 現 地 対 策 本 部 で 得 られ た 情 報 を 集 約 した 上 で 構 成 府 県 及 び 連 携 県 に 提 供 し 情 報 共 有 を 図 る ( 図 被 災 状 況 と 応 援 ニーズなどの 情 報 入 手 の 流 れ) 応 援 ニーズ 収 集 の 災 害 対 策 ( 支 援 ) 本 部 と 現 地 事 務 所 の 設 置 < 災 害 対 策 ( 支 援 ) 本 部 > 広 域 連 合 及 び 応 援 府 県 は 災 害 対 策 ( 支 援 ) 本 部 を 設 置 したときは 必 要 に 応 じて 被 災 府 県 の 災 害 対 策 本 部 等 との 連 携 及 び 支 援 ニーズに 係 る 情 報 収 集 や 応 援 活 動 のため 被 災 府 県 に 現 地 支 援 本 部 を 現 地 連 絡 所 を 被 災 市 町 村 に 設 置 する 現 地 支 援 本 部 及 び 現 地 連 絡 所 の 開 設 及 び 運 営 については 被 災 府 県 の 業 務 に 負 担 をかけ ないことを 旨 とし 原 則 として 自 給 自 足 によるものとする 設 置 場 所 については 原 則 と して 被 災 自 治 体 の 庁 舎 内 とするが それが 望 めない 場 合 には 近 隣 の 建 物 又 は 仮 設 テン ト 等 で 対 応 する ( 図 現 地 支 援 本 部 ( 被 災 府 県 庁 内 等 )の 機 能 ) 主 な 業 務 ⅰ 被 災 自 治 体 災 害 対 策 本 部 や 課 室 避 難 所 などから 応 援 ニーズの 把 握 ⅱ 全 国 から 応 援 に 入 っている 自 治 体 の 応 援 情 報 の 取 りまとめ ⅲ 応 援 ニーズの 応 援 府 県 への 伝 達 応 援 の 調 整 及 び 実 施 ⅳ 有 効 な 応 援 を 実 施 するための 被 災 自 治 体 との 定 期 的 な 意 見 交 換 の 場 の 設 定 ⅴ 被 災 自 治 体 全 国 から 応 援 に 入 っている 自 治 体 と NPO との 避 難 所 支 援 救 援 物 資 など の 課 題 別 の 定 期 的 な 情 報 交 換 の 場 の 設 定 の 働 きかけ 44

45 < 現 地 事 務 所 > 大 規 模 広 域 災 害 の 場 合 は 甚 大 な 被 害 を 受 けた 地 域 からは 情 報 が 入 ってこない その ため 積 極 的 に 情 報 収 集 を 行 う 必 要 がある 広 域 連 合 及 び 応 援 府 県 が 現 地 事 務 所 を 設 置 し 情 報 収 集 にあたるとともに 被 災 市 町 村 が 行 う 災 害 対 応 を 支 援 する また 当 該 現 地 事 務 所 においては 被 災 府 県 が 被 災 市 町 村 に 設 置 する 現 地 連 絡 所 との 連 絡 調 整 にあたる ( 図 現 地 連 絡 所 ( 被 災 市 町 村 役 場 内 等 )の 機 能 ) 主 な 受 援 業 務 ⅰ 応 援 を 受 け 入 れるための 受 援 窓 口 の 設 置 ⅱ 可 能 な 範 囲 で 現 地 支 援 本 部 等 の 設 置 のための 場 所 机 椅 子 等 の 提 供 ⅲ 現 地 支 援 本 部 等 応 援 に 入 っている 自 治 体 等 との 定 期 的 な 意 見 交 換 の 場 の 設 定 ⅳその 他 主 な 受 援 業 務 に 協 力 (3) 海 外 支 援 受 入 れマニュアル( 物 的 支 援 人 的 支 援 ) 関 西 防 災 減 災 プラン 案 ( 総 則 編 ) ( 関 西 広 域 連 合 広 域 防 災 局, 平 成 24 年 1 月 12 日 ) によって 広 域 連 合 を 通 じ 他 の 構 成 府 県 及 び 連 携 県 協 定 等 を 締 結 している 他 ブロック 国 全 国 知 事 会 などと 連 絡 調 整 を 行 い 必 要 な 要 員 の 確 保 を 行 う 45

46 2-2 東 日 本 大 震 災 における 関 西 広 域 連 合 の 取 り 組 み 1. 被 災 地 対 策 (1) 応 援 要 員 の 派 遣 16 年 前 の 阪 神 淡 路 大 震 災 の 経 験 と 教 訓 を 活 かし 広 域 連 合 の 構 成 府 県 が 集 まり 関 西 が 一 つにまとまり 被 災 地 の 避 難 者 へのこころのケア 対 策 全 国 から 集 まるボランティア の 調 整 建 物 の 応 急 危 険 度 判 定 土 木 建 築 農 林 水 産 等 の 技 術 者 等 の 派 遣 などを 行 った (2) 情 報 提 供 (ボランティア 支 援 マネジメント) ボランティア インフォメーションセンター 開 設 東 日 本 大 震 災 の 被 災 地 へのボランティアニーズの 増 加 と 石 油 等 の 供 給 安 定 に 伴 い 2011 年 4 月 20 日 ~5 月 15 日 のゴールデンウイーク 期 間 中 を 中 心 にバス マイカー 等 高 速 道 路 を 利 用 したボランティアの 急 増 に 備 えて 東 北 道 の 旧 泉 料 金 所 の 跡 地 を 利 用 して 東 北 自 動 車 ボランティア インフォメーションセンター を 設 置 した センターでは 東 北 各 市 町 の 災 害 ボランティアセンターから 現 地 ニーズ 等 最 新 情 報 を 提 供 することにより ボラ ンティアの 有 効 活 用 を 推 進 した ( 図 VIC の 位 置 )( 図 VIC 被 災 地 情 報 提 供 システム) 設 置 主 体 運 営 は 兵 庫 県 兵 庫 県 社 会 福 祉 協 議 会 ひょうごボランタリープラザである また 被 災 地 の 宮 城 県 宮 城 県 社 会 福 祉 協 議 会 関 西 広 域 連 合 NEXCO 東 日 本 東 北 支 社 株 式 会 社 日 本 旅 行 東 北 などの 協 力 を 得 た 業 務 内 容 (ボランティア 関 連 情 報 の 提 供 ) ⅰ. 被 災 市 町 VC の 所 在 地 連 絡 先 担 当 者 等 ⅱ.ボランティア 活 動 のニーズ ⅲ. 道 路 状 況 ⅳ. 宿 泊 施 設 の 案 内 等 ⅴ.ボラ 活 動 の 留 意 事 項 等 の 配 布 一 時 的 休 養 場 所 の 提 供 運 営 スタッフ6 名 程 度 46

47 (3) 避 難 生 活 の 被 災 者 グループ 単 位 での 受 入 阪 神 淡 路 大 震 災 の 教 訓 阪 神 淡 路 大 震 災 では 地 震 直 後 に 16 万 4,000 人 が がれきの 下 敷 きになり 8 割 の 人 は 自 力 で 脱 出 したが 3 万 5,000 人 が 生 き 埋 めになった そのうち 近 隣 の 住 民 が 救 出 した 2 万 7,000 人 の 8 割 が 生 存 していたが 消 防 警 察 自 衛 隊 が 救 出 した 約 8,000 人 の 半 数 が 亡 くなった( 平 成 15 年 版 防 災 白 書 より) その 理 由 とは 特 に 災 害 発 生 から 24 時 間 以 内 の 救 出 は 生 存 率 が 高 く 家 族 や 近 隣 の 人 達 が 力 を 合 わせ 多 くの 人 命 を 救 ったことによる ( 図 阪 神 淡 路 大 震 災 で 市 民 による 救 助 者 数 ) 災 害 対 応 能 力 の 維 持 向 上 のための 地 域 コミュニティのあり 方 に 関 する 検 討 会 ( 消 防 庁 国 民 保 護 防 災 部 防 災 課 平 成 21 年 3 月 )によれば 大 規 模 災 害 時 に 避 難 所 の 設 置 運 営 に おいて 地 域 内 に 住 んでいる 地 方 公 共 団 体 の 職 員 が 少 なく 実 際 的 には 近 隣 住 民 が 開 設 す る 方 が 早 いことから 町 内 会 とか 自 治 会 に 避 難 所 の 立 ち 上 げや 運 営 を 支 援 してもらうこと となっている 地 方 公 共 団 体 も 数 多 くある また 震 災 で 家 を 失 い 経 済 的 に 自 力 での 自 宅 再 建 が 困 難 だったり 支 援 を 受 けられる 家 族 がいない 被 災 者 らは 避 難 所 仮 設 住 宅 災 害 復 興 公 営 住 宅 ( 復 興 住 宅 ともいう )と 移 りすんでいった 特 に 身 寄 りのない 高 齢 者 などは 自 ら 新 たな 住 宅 を 見 つけることが 困 難 な 場 合 が 多 く 災 害 復 興 公 営 住 宅 は 住 民 の 高 齢 化 率 が 高 くなった 仮 設 住 宅 や 復 興 公 営 住 宅 の 建 設 入 居 者 の 選 定 の 際 震 災 前 の 地 域 コミュニティーをあ まり 考 慮 しなかったことが 高 齢 者 の 孤 立 の 原 因 のひとつとして 指 摘 され その 後 教 訓 とし て 災 害 復 興 において 地 域 のつながりが 重 要 視 されるようになった コレクティブハウジング( 協 同 居 住 型 集 合 住 宅 ) 防 災 まちづくりのための 3 つの 力 ( 小 林 郁 雄 )では 阪 神 淡 路 大 震 災 で 多 くのもの がなくなったが いくつか 新 たに 生 まれたものもある なかでも ふれあいセンター コ レクティブハウジング まちづくり 協 議 会 の 三 つは 阪 神 大 震 災 復 興 において 生 まれ 後 世 に 伝 えるべき 智 恵 ( 仕 組 み)である コレクティブハウジング とは 都 市 における 集 合 住 宅 の 一 つの 型 式 として 個 人 生 活 のプライベートな 領 域 の 他 に 共 用 生 活 スペースを 設 けた 協 同 居 住 型 集 合 住 宅 のこと も ともとは 北 欧 で 生 まれた 居 住 スタイルといわれている 複 数 の 家 族 が 共 同 の 台 所 等 を 使 い 家 事 育 児 を 分 担 し 助 け 合 うスタイルがつくられる これにより 高 齢 者 単 身 者 等 の さまざまな 世 代 間 で 豊 かなコミュニティが 生 まれるとされている ( 図 神 戸 市 芦 屋 市 / 高 齢 者 障 害 者 向 けケア 付 地 域 型 仮 設 住 宅 -コレクティブハウジング) 災 害 復 興 グループハウスの 供 給 兵 庫 県 は 従 前 居 住 地 や 仮 設 住 宅 で 形 成 されたコミュニティを 維 持 できるよう 災 害 復 興 公 営 住 宅 においてコレクティブハウジングを 取 り 入 れた ( 阪 神 淡 路 大 震 災 復 興 誌 第 2 47

48 巻 ( 財 ) 阪 神 淡 路 大 震 災 記 念 協 会,p ) 応 急 仮 設 住 宅 入 居 者 で 福 祉 的 なサービスが 必 要 と 見 込 まれる 者 に 生 活 援 助 員 が 常 駐 する 災 害 復 興 グループハウスを 整 備 供 給 する 事 業 に 対 して 1 戸 当 たり 600 万 円 を 限 度 に 補 助 を 行 った ( 平 成 10~11 年 度 )[ 財 団 法 人 阪 神 淡 路 大 震 災 復 興 基 金 事 業 案 内 ] さらに 気 心 の 知 れた 応 急 仮 設 住 宅 の 入 居 者 同 士 が 同 一 団 地 に 入 居 できるよう 新 築 住 宅 においてグループによる 応 募 を 受 け 付 けた(グループ 構 成 は 10 世 帯 が 上 限 ) [ 阪 神 淡 路 大 震 災 復 興 誌 第 3 巻 ( 財 ) 阪 神 淡 路 大 震 災 記 念 協 会,p193] 今 回 の 東 日 本 大 震 災 の 避 難 者 などの 受 け 入 れにおいて 兵 庫 県 では 県 住 宅 供 給 公 社 の 住 宅 の 中 から 選 定 し 1 地 域 において 50 戸 以 上 の 戸 数 を 提 供 できる 団 地 をまとめ 宮 城 県 気 仙 沼 市 石 巻 市 南 三 陸 町 を 対 象 として グループ(コミュニティ 等 ) 単 位 での 一 時 移 転 の 受 け 入 れを 行 った 2. 自 治 体 別 による 被 災 地 対 策 のあり 方 東 北 地 方 を 中 心 に 観 測 史 上 最 大 となる M9.0 の 大 地 震 が 3 月 11 日 に 発 生 し 甚 大 な 被 害 をもたらした 関 西 広 域 連 合 の 構 成 府 県 が 集 まり 3 月 13 日 に 応 援 をすることを 決 定 し た そのため 関 西 広 域 連 合 及 びその 構 成 府 県 は 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 の 被 災 地 被 災 者 に 対 して 持 てる 力 を 結 集 し 支 援 メニューを 早 急 に 提 示 し 現 地 のニーズに 応 えつつ 以 下 のとおり 積 極 的 に 取 り 組 んだ 1 被 災 地 対 策 関 西 広 域 連 合 は 被 災 地 被 災 者 対 策 に 対 して 早 急 に 避 難 生 活 を 支 えるための 支 援 に 取 り 組 む これらの 支 援 を 迅 速 かつ 的 確 に 行 うため 関 西 広 域 連 合 は 構 成 府 県 と 協 働 し 48

49 て 特 に 被 害 の 大 きな 福 島 県 岩 手 県 宮 城 県 に 対 し 主 として 京 都 府 と 滋 賀 県 は 福 島 県 大 阪 府 と 和 歌 山 県 は 岩 手 県 兵 庫 県 と 徳 島 県 と 鳥 取 県 は 宮 城 県 を 中 心 に カウンターパー ト 方 式 支 援 する なお 各 被 災 県 に 関 西 広 域 連 合 の 現 地 連 絡 所 を 開 設 し 被 災 地 の ニーズを 的 確 に 把 握 し 情 報 を 広 域 連 合 に 集 約 することにより 以 後 の 支 援 内 容 について 協 議 のうえ 構 成 府 県 で 効 果 的 な 支 援 を 行 う ( 図 関 西 広 域 連 合 の 東 北 支 援 体 制 ) ( 図 関 西 広 域 連 合 の 現 地 連 絡 所 の 設 置 ) カウンターパート 方 式 3 月 13 日 の 広 域 連 合 委 員 会 で 決 定 したカウンターパート 方 式 具 体 的 には 大 阪 府 と 和 歌 山 県 が 岩 手 県 兵 庫 県 と 鳥 取 県 と 徳 島 県 が 宮 城 県 滋 賀 県 と 京 都 府 が 福 島 県 を 支 援 した この 方 式 は 広 域 連 合 委 員 会 で の 議 論 の 中 から 生 まれたもので 広 域 防 災 局 による 総 合 調 整 の 下 構 成 府 県 がペアを 組 み 被 災 地 の 状 況 やニーズ 等 を 踏 まえ 互 いに 連 携 しながらスピーディに 支 援 を 実 施 するものである 今 回 の 東 日 本 大 震 災 の 支 援 において 迅 速 かつ 機 動 的 で 持 続 性 を 持 った 責 任 ある 支 援 を 実 現 できたこと から 被 災 地 はもとよりマスコミ 等 からも 高 い 評 価 を 得 た また この 方 式 は 後 に 全 国 知 事 会 の 物 資 支 援 においても 採 用 され 今 回 のような 大 規 模 広 域 災 害 に 対 する 支 援 のあり 方 に 一 石 を 投 じることができた 全 国 知 事 会 では 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえ 事 務 局 体 制 などさまざまな 見 直 し 作 業 を 行 っているが その 一 つとして 広 域 連 合 の 実 施 したカウンターパート 方 式 による 支 援 等 を 参 考 にしながら 全 国 都 道 府 県 に おける 災 害 時 等 の 広 域 応 援 に 関 する 協 定 の 改 定 に 着 手 している 2 支 援 物 資 等 の 提 供 非 常 食 毛 布 仮 設 トイレなどに 加 え 阪 神 淡 路 大 震 災 の 被 災 地 としての 経 験 等 から 必 要 性 が 高 いと 思 われるブルーシート ポリタンク ベビー 用 品 等 きめ 細 かい 視 点 で 支 援 物 資 を 提 供 していく 3 応 援 要 員 の 派 遣 避 難 者 へのこころのケア 対 策 全 国 から 集 まるボランティアの 調 整 建 物 の 応 急 危 険 度 判 定 等 のための 職 員 のほか 復 旧 復 興 段 階 では 土 木 建 築 農 林 水 産 等 の 技 術 者 等 の 派 遣 などについても 対 応 していく 4 避 難 生 活 等 の 受 け 入 れ 府 県 営 住 宅 の 提 供 高 齢 者 入 院 患 者 等 の 災 害 弱 者 の 病 院 や 施 設 への 紹 介 転 入 学 手 続 きの 簡 素 化 による 学 童 の 受 け 入 れ 等 これらの 受 け 入 れ 窓 口 の 開 設 も 検 討 する 49

50 (1) 広 域 連 合 宮 城 チームの 支 援 現 地 連 絡 所 開 設 において 3 月 14 日 から 宮 城 県 庁 (20 日 に 現 地 支 援 本 部 に 改 組 ) 3 月 23 日 に 気 仙 沼 市 石 巻 市 南 三 陸 町 に 支 援 本 部 を 設 置 した また 県 職 員 市 町 村 職 員 等 に よる 総 括 ロシ 担 当 保 健 医 療 福 祉 仮 設 住 宅 教 育 支 援 ホ ランティアコーテ ィネート 避 難 所 運 営 カ レキ 処 理 市 町 村 業 務 支 援 等 の 担 当 者 を 構 成 された 専 門 的 知 識 技 術 を 有 した 職 員 の 派 遣 において 兵 庫 県 から 震 災 学 校 支 援 チーム(EARTH) こころのケアチーム( 精 神 科 医 保 健 師 看 護 師 ) 家 屋 被 害 認 定 士 チーム 徳 島 県 から 教 育 分 野 支 援 要 員 医 療 保 健 福 祉 担 当 鳥 取 県 から 災 害 応 援 隊 の 支 援 を 行 った ( 図 関 西 広 域 連 合 宮 城 チーム 仕 組 み) ボランティア 活 動 支 援 において 兵 庫 県 はボランティアバス 東 北 自 動 車 道 旧 泉 本 線 料 金 所 跡 地 を 利 用 した 東 北 自 動 車 道 ホ ランティアインフォメーションセンターの 設 置 (4/20~5/15) 地 域 物 産 に よる 被 災 地 の 産 業 支 援 - 徳 島 県 の 新 鮮 なっ!とくしま 号 鳥 取 県 の ゲゲゲの 鳥 取 県 応 援 団 による 炊 き 出 し 支 援 特 産 のスイカ 二 十 世 紀 なし 等 の 提 供 である また 被 災 者 の 受 入 れに 対 応 として 徳 島 県 鳥 取 県 生 活 資 金 支 援 (30 万 円 / 世 帯 ) 等 1 震 災 経 験 を 生 かした 宮 城 県 における 兵 庫 県 の 支 援 活 動 a. 宮 城 県 北 部 沿 岸 市 町 支 援 本 部 の 設 置 ( 被 災 地 の 課 題 解 決 を 直 接 支 援 ) 宮 城 県 庁 内 に 設 置 した 関 西 広 域 連 合 兵 庫 県 現 地 支 援 本 部 に 加 えて 被 災 地 の 現 場 ニー ズに 即 応 するため 宮 城 県 北 部 沿 岸 3 市 町 ( 気 仙 沼 市 石 巻 市 ( 女 川 町 東 松 島 市 の 支 援 を 含 む) 南 三 陸 町 )に 支 援 本 部 を 開 設 し 被 災 市 町 の 支 援 ニーズ 調 査 避 難 所 の 巡 回 運 営 ノウハウの 伝 達 市 町 行 政 機 能 の 回 復 保 健 医 療 福 祉 対 策 仮 設 住 宅 等 住 宅 対 策 ガレキ 処 理 等 環 境 対 策 ボランティアコーディネートなど 専 門 的 な 相 談 対 応 を 実 施 する ことにより 被 災 地 の 課 題 解 決 を 直 接 支 援 する b. 真 の 復 興 のための 3 つの 柱 を 重 点 に 支 援 ( 東 日 本 大 震 災 発 生 から 1 年 を 経 過 して- 被 災 地 へのメッセージ- 兵 庫 県 平 成 24 年 3 月 12 日 ) 真 の 復 興 のためには 被 災 者 の 元 気 や 自 立 を 引 き 出 すきめ 細 かな 支 援 が 必 要 である 兵 庫 県 は 次 の 3 つの 柱 を 重 点 に 支 援 に 取 り 組 んでいる 第 1 は 住 民 主 体 のまちづくり コミュニティ 再 生 への 支 援 阪 神 淡 路 大 震 災 の 復 興 過 程 で 育 った 専 門 家 や 実 践 活 動 リーダー 等 を 引 き 続 き 派 遣 し 復 興 まちづくりや 地 域 コミュニティの 立 ち 上 げを 応 援 する また 都 市 計 画 や 市 街 地 再 開 発 の 技 術 職 員 等 の 被 災 自 治 体 への 中 長 期 派 遣 を 継 続 する 50

51 第 2 は 被 災 者 のこころの 復 興 への 支 援 児 童 相 談 所 職 員 等 の 派 遣 により 児 童 生 徒 のこころのケアにあたるほか 震 災 経 験 を 踏 ま えて 技 術 を 培 ってきた 園 芸 療 法 や 音 楽 療 法 等 を 実 施 する ボランティアグループ 等 による 交 流 イベントや 芸 術 家 等 による 芸 術 文 化 活 動 の 支 援 など 被 災 者 に 元 気 づける 取 り 組 みを 継 続 する 第 3 は 兵 庫 県 内 に 避 難 されている 方 々への 支 援 県 内 避 難 者 登 録 制 度 のもと 迅 速 な 情 報 提 供 に 努 めながら 住 宅 の 提 供 や 保 育 料 減 免 等 の 生 活 支 援 緊 急 雇 用 就 業 機 会 創 出 基 金 を 活 用 した 就 業 支 援 等 を 引 き 続 き 行 う また 被 災 農 業 者 被 災 漁 業 者 の 受 け 入 れを 支 援 する 2 企 業 復 興 サポート 宮 城 県 における 徳 島 県 の 支 援 活 動 a. 被 災 地 への 官 民 連 携 型 の 支 援 体 制 被 災 地 の 需 要 に 応 じて 医 療 保 健 福 祉 の トークル 的 な 支 援 を 実 施 し 行 政 大 学 民 間 団 体 が 一 体 になった 支 援 体 制 を 構 築 する b. 被 災 企 業 サポートセンター 設 置 東 日 本 大 震 災 により 直 接 的 な 被 害 を 受 けた 企 業 は もとより 間 接 的 に 影 響 を 受 けた 企 業 も 対 象 に 含 めて 幅 広 い 分 野 でサポートするため 各 種 支 援 をパッ ケージとして 取 りまとめるとともに 被 災 企 業 サポー トセンター を 設 置 具 体 的 な 支 援 内 容 について 次 のようになる ( 図 徳 島 県 の 企 業 支 援 仕 組 み) 被 災 地 からの 工 場 事 業 所 移 転 支 援 ( 産 業 立 地 課 ) 次 の 項 目 に 関 し ワンストップサービスにより 受 入 支 援 体 制 の 充 実 を 図 る 助 成 制 度 の 新 設 等 ( 対 象 : 製 造 業 情 報 通 信 関 連 業 )< 徳 島 県 東 日 本 大 震 災 被 災 企 業 関 連 補 助 要 綱 ( 製 造 業 用 )を 新 設 > 徳 島 県 への 視 察 旅 費 の 負 担 (1 社 当 たり3 人 まで) 従 業 員 の 住 居 移 転 先 の 紹 介 新 設 する 助 成 制 度 ( 製 造 業 用 )の 特 徴 県 内 に 住 民 票 を 移 動 させた 従 業 員 を 新 規 地 元 雇 用 者 とみなし 補 助 対 象 とする 1 年 目 のリース 経 費 を 100% 以 内 その 後 4 年 間 は 50% 以 内 で 補 助 することにより 初 期 費 用 の 軽 減 を 図 る 補 助 対 象 に 建 物 改 造 費 等 の 固 定 資 産 取 得 費 以 外 の 経 費 を 含 めることで 柔 軟 な 対 応 を 可 能 とする 3 年 間 の 期 限 付 きで 施 行 する 被 災 企 業 に 対 する 技 術 支 援 ( 新 産 業 戦 略 課 ) 工 業 技 術 センターの 機 器 使 用 料 試 験 分 析 手 数 料 の 減 免 ( 平 成 23 年 度 ) 工 業 技 術 センターの 起 業 家 支 援 室 共 同 研 究 室 の 無 償 提 供 ( 入 居 から1 年 間 ) 51

52 被 災 企 業 等 に 対 する 販 路 開 拓 支 援 ( 新 産 業 戦 略 課 ) 被 災 企 業 等 を 徳 島 ビジネスチャレンジメッセ に 招 聘 ( 無 料 出 展 ) 被 災 企 業 等 に 徳 島 ビジネスチャレンジメッセでの 特 許 技 術 プレゼンテーション の 機 会 提 供 被 災 地 からの ふるさと 回 帰 支 援 ( 地 域 経 済 課 ) 被 災 地 からの UIJ ターン 者 を 対 象 に 開 業 資 金 の 一 部 を 補 助 ( 上 限 50 万 又 は 30 万 円 ) 開 業 に 向 け 貸 し 室 を 有 利 な 条 件 で 提 供 3 リバイバルプラン-フレンドシッププログラム 宮 城 県 における 鳥 取 県 の 支 援 活 動 住 まいの 支 援 県 営 住 宅 等 の 提 供 次 に 該 当 する 被 災 者 の 方 に 県 営 住 宅 職 員 住 宅 を 提 供 対 象 者 : 東 日 本 大 震 災 に 伴 い 地 震 津 波 等 により 居 住 してい た 住 宅 が 損 傷 し り 災 証 明 書 を 取 得 している 世 帯 ( 者 )また はインフラの 寸 断 などにより 長 期 にわたり 自 らの 住 家 に 居 住 できなくなった 世 帯 ( 者 ) 平 成 23 年 3 月 11 日 時 点 にお いて 福 島 県 に 居 住 し 東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 の 影 響 により 避 難 されてい る 世 帯 ( 者 ) また 局 地 的 に 放 射 能 の 積 算 被 ばく 線 量 が 許 容 量 を 超 えるおそれがあると して 国 が 特 定 する 地 域 ( 特 定 避 難 勧 奨 地 点 :ホットスポット)に 居 住 していた 世 帯 ( 者 ) 入 居 期 間 : 原 則 として 1 年 以 内 ( 更 新 については 柔 軟 に 対 応 ) 家 賃 等 : 家 賃 は 全 額 免 除 敷 金 連 帯 保 証 人 は 不 要 生 活 用 具 : 風 呂 ガスコンロ 照 明 設 備 寝 具 等 は 鳥 取 県 が 準 備 する 光 熱 水 費 共 益 費 等 : 原 則 として 自 己 負 担 ( 一 部 免 除 を 検 討 中 ) 市 町 村 営 住 宅 雇 用 促 進 住 宅 についても 提 供 可 能 一 時 的 に 県 内 ホテル 旅 館 における 受 入 を 行 う 避 難 後 の 生 活 の 支 援 避 難 後 の 当 面 の 生 活 費 を 支 援 被 災 地 から 避 難 して 本 県 に 居 住 された 場 合 に 民 間 の 寄 付 と 県 費 を 合 わせた 形 で 東 日 本 大 震 災 避 難 被 災 者 生 活 支 援 金 として 支 給 し 生 活 再 建 を 支 援 する 支 給 額 :1 世 帯 につき 30 万 円 ( 単 身 者 15 万 円 ) 市 町 村 と 連 携 した 生 活 支 援 は 生 活 資 金 児 童 生 徒 の 教 育 機 関 への 受 入 行 政 手 続 き 税 に 関 する 相 談 メンタルケア 医 療 介 護 などがある 52

53 雇 用 の 支 援 青 森 県 岩 手 県 宮 城 県 福 島 県 茨 城 県 栃 木 県 千 葉 県 新 潟 県 及 び 長 野 県 内 の 災 害 救 助 法 適 用 地 域 に 所 在 する 事 業 所 を 離 職 した 方 又 は 当 該 地 域 に 居 住 していた 方 で 鳥 取 県 内 に 避 難 された 方 に 対 象 として 県 市 町 村 の 非 常 勤 職 員 として 雇 用 被 災 地 の 農 林 漁 業 者 のニーズ( 雇 用 就 業 又 は 自 営 就 農 )に 応 じ 鳥 取 県 内 にお ける 農 林 水 産 業 への 就 業 を 支 援 鳥 取 県 内 の 民 間 企 業 が 被 災 者 を 雇 用 ( 最 長 3 年 間 ) 雇 用 するとともに 住 宅 ( 社 宅 ) 提 供 県 内 の 鳥 取 倉 吉 米 子 の 各 ハローワークに 特 別 相 談 窓 口 を 開 設 被 災 者 向 けに ハローワークによる 出 張 相 談 ( 就 業 雇 用 保 険 )を 行 う 教 育 の 支 援 保 護 者 を 亡 くした 避 難 児 童 生 徒 に 入 学 支 度 金 を 支 給 ( 小 学 校 中 学 校 特 別 支 援 学 校 ( 小 中 学 部 )10 万 円 / 人 高 等 学 校 特 別 支 援 学 校 ( 高 等 部 ) 高 等 専 門 学 校 専 修 学 校 ( 高 等 課 程 )20 万 円 / 人 ) 幼 児 児 童 生 徒 に 緊 急 的 な 就 学 支 援 幼 稚 園 ( 公 私 立 )に 就 園 する 幼 児 に 要 する 保 育 料 の 軽 減 被 災 した 幼 児 の 保 護 者 への 支 援 を 実 施 した 市 町 村 に 対 して 助 成 を 行 う ( 公 立 :20,000 円 ~79,000 円 / 人 私 立 :46,800 円 ~303,000 円 ( 所 得 に 応 じ)) 小 中 学 校 ( 国 公 私 立 )の 児 童 生 徒 に 要 する 学 用 品 通 学 費 学 校 給 食 費 医 療 費 等 の 支 援 被 災 した 児 童 生 徒 の 保 護 者 への 支 援 を 実 施 した 市 町 村 に 対 して 助 成 を 行 う 上 限 額 小 学 校 :1~5 学 年 14 万 円 程 度 6 学 年 16 万 円 程 度 中 学 校 :1~2 学 年 20 万 円 程 度 3 学 年 26 万 円 程 度 高 等 学 校 等 ( 国 公 私 立 )の 生 徒 への 奨 学 金 の 貸 与 被 災 した 生 徒 向 けの 貸 与 枠 を 拡 大 貸 付 額 : 月 額 18,000 円 ~35,000 円 ( 無 利 子 ) 社 会 福 祉 施 設 医 療 施 設 の 利 用 の 支 援 社 会 福 祉 施 設 等 ( 計 約 400 人 ) 受 入 期 間 :6ヶ 月 以 上 事 業 継 続 生 産 基 地 移 転 の 支 援 鳥 取 での 生 産 活 動 の 継 続 をバックアップする 緊 急 避 難 やリスク 分 散 のための 工 場 等 の 移 転 をトータル 支 援 一 時 的 な 工 場 移 転 には 最 大 5 千 万 円 助 成 恒 久 的 な 移 転 新 設 には 最 大 50 億 円 助 成 水 産 業 関 連 施 設 の 移 転 を 新 たに 支 援 ( 図 鳥 取 県 の 復 興 支 援 仕 組 み) (2) 広 域 連 合 岩 手 チームの 支 援 3 月 14 日 岩 手 県 庁 内 に 現 地 連 絡 所 を 設 置 した 4 月 1 日 からは 岩 手 県 庁 周 辺 にある オフィスを 借 り 上 げて 現 地 事 務 所 へと 拡 充 し 支 援 のさらなる 充 実 を 図 った 岩 手 県 庁 が 所 在 する 盛 岡 市 は 今 回 大 きな 津 波 被 害 を 受 けた 沿 岸 都 市 とは 離 れており 物 資 の 搬 送 等 に 時 間 を 要 していた そのような 中 内 陸 部 にあり 沿 岸 部 まで 陸 路 で1 時 間 防 災 ヘリコ プターで 15 分 という 立 地 条 件 にある 遠 野 市 に 自 衛 隊 や 警 察 消 防 医 療 チームが 集 結 し 53

54 救 援 救 助 活 動 を 展 開 していた そのような 状 況 を 踏 まえ 5 月 9 日 遠 野 市 役 所 内 にも 現 地 事 務 所 を 開 設 し 自 衛 隊 やボランティアなど 様 々な 活 動 と 緊 密 に 連 携 しながら 支 援 を 行 った さらに 被 災 地 の 状 況 や 被 災 地 からの 要 望 等 を 踏 まえ 11 月 1 日 遠 野 市 から 被 災 地 に より 近 い 釜 石 市 にある 岩 手 県 沿 岸 広 域 振 興 局 釜 石 合 同 庁 舎 内 に 現 地 事 務 所 を 移 し 避 難 所 の 運 営 支 援 健 康 相 談 復 旧 復 興 活 動 など 被 災 地 のニーズ 等 に 即 したきめ 細 かい 支 援 を 実 施 している ( 図 関 西 広 域 連 合 岩 手 チーム 支 援 の 仕 組 み) 1 貸 付 金 制 度 を 創 設 岩 手 県 における 大 阪 府 の 支 援 活 動 東 日 本 大 震 災 における 被 災 地 支 援 および 多 様 な 支 援 メニューによるボランティア 活 動 を 実 施 するため 国 の 新 しい 公 共 支 援 事 業 を 活 用 して 府 と 府 内 の 大 学 専 門 学 校 NPO 等 と 連 携 し 実 行 委 員 会 を 7 月 15 日 に 設 立 し 被 災 地 支 援 事 業 を 行 った 活 動 内 容 を 被 災 地 に 提 案 し 現 地 とのマッチングを 図 ることにより ニーズに 迅 速 に 対 応 した 多 様 な 人 材 を 派 遣 する 実 施 期 間 : 平 成 23 年 7 月 から 24 年 3 月 まで 派 遣 回 数 :10 回 程 度 活 動 内 容 :マッサージ 保 育 支 援 高 齢 者 介 護 支 援 等 参 加 ボランティア: 大 学 専 門 学 校 等 の 学 生 を 中 心 としたグループほか 貸 付 金 制 度 を 創 設 大 阪 府 では 東 日 本 大 震 災 により 災 害 救 助 法 の 適 用 となった 地 域 等 の 避 難 者 に 対 して 府 内 へ 避 難 された 際 当 座 の 生 活 費 に 充 当 していただくため 生 活 福 祉 資 金 ( 緊 急 小 口 資 金 ) 生 活 復 興 支 援 資 金 による 貸 付 制 度 を 運 用 し 被 災 者 への 支 援 を 行 った a. 生 活 福 祉 資 金 貸 付 ( 緊 急 小 口 資 金 )に 関 する 特 例 措 置 この 制 度 は 低 所 得 者 障 がい 者 または 高 齢 者 の 世 帯 を 対 象 に 資 金 の 貸 付 と 民 生 委 員 等 による 必 要 な 生 活 支 援 を 行 うことにより 経 済 的 自 立 等 を 図 り 安 定 した 生 活 を 送 れる ようにすることを 目 的 とする 貸 付 対 象 : 指 定 された 地 域 から 大 阪 府 内 へ 避 難 してきた 世 帯 また 大 阪 府 内 の 府 営 住 宅 等 に 当 分 の 間 (1か 月 以 上 ) 居 住 し 連 絡 が 取 れる 世 帯 貸 付 金 限 度 額 :1 世 帯 当 たり 原 則 10 万 円 ~20 万 円 以 内 54

55 貸 付 の 方 法 :( 据 置 措 置 ) 貸 付 の 日 から1 年 以 内 ( 償 還 期 限 )1の 据 置 期 間 経 過 後 2 年 以 内 b. 生 活 復 興 支 援 資 金 貸 付 に 関 する 特 例 措 置 東 日 本 大 震 災 で 被 災 され 大 阪 府 内 へ 避 難 された 方 々の 世 帯 ( 低 所 得 世 帯 )に 対 して 生 活 の 復 興 に 一 時 的 に 必 要 となる 経 費 に 充 てていただくため 大 阪 府 社 会 福 祉 協 議 会 を 通 じて 生 活 福 祉 資 金 貸 付 に 関 する 特 例 措 置 として 生 活 復 興 支 援 資 金 の 貸 付 を 行 う 貸 付 の 対 象 世 帯 : 府 内 に 避 難 し 当 分 の 間 ( 今 後 1か 月 以 上 ) 府 内 に 居 住 する 予 定 で 当 面 の 生 活 費 及 び 生 活 再 建 のための 一 時 的 経 費 を 必 要 とし 償 還 の 見 込 みのある 低 所 得 世 帯 ( 被 災 により 低 所 得 世 帯 となった 場 合 を 含 む) 貸 付 金 限 度 額 : 一 時 生 活 支 援 費 :1か 月 あたり 20 万 円 以 内 ( 単 身 世 帯 は 15 万 円 以 内 ) で6か 月 以 内 生 活 再 建 費 :80 万 円 以 内 貸 付 の 方 法 : 据 置 期 間 について 一 時 生 活 支 援 費 は 原 則 として 最 終 貸 付 日 から1 年 以 内 生 活 再 建 費 : 原 則 貸 付 日 から1 年 以 内 償 還 期 限 について 据 置 期 間 の 据 置 期 間 経 過 後 10 年 以 内 (ただし 貸 付 額 が 50 万 円 以 内 の 場 合 は5 年 以 内 ) 貸 付 利 子 について 連 帯 保 証 人 がある 場 合 は 無 利 子 連 帯 保 証 人 なし 場 合 は 年 利 1.5% 2 農 水 産 業 支 援 岩 手 県 における 和 歌 山 県 の 支 援 活 動 岩 手 県 に 和 歌 山 産 物 を 届 けようプロジェクト ~ 和 歌 山 県 産 南 高 梅 の 梅 干 しを 被 災 者 約 12,000 世 帯 にお 届 け~ ~ 和 歌 山 県 産 温 州 みかんを 被 災 者 約 13,320 世 帯 にお 届 け~ 水 産 漁 業 の 復 興 支 援 大 船 渡 水 産 振 興 センターヘ 漁 港 関 係 職 員 を 派 遣 宮 古 土 木 センターヘ 海 岸 港 湾 関 係 職 員 を 派 遣 放 置 艇 や 船 外 機 等 を 大 船 渡 市 漁 業 協 同 組 合 等 に 提 供 放 置 艇 8 隻 ディン ギーヨット 1 隻 船 外 機 9 基 等 (3) 広 域 連 合 福 島 チームの 支 援 滋 賀 県 京 都 府 からの 共 同 声 明 ( 滋 賀 県 京 都 府 からのメッセージ): 福 島 県 民 の 皆 さまへ( 共 同 声 明 文 ) ( 平 成 23 年 3 月 16 日 )では 京 都 府 滋 賀 県 は 福 島 県 からは 少 し 離 れて おりますが 歴 史 的 にみると 日 本 の 中 心 であった 京 の 都 / 松 平 容 保 と の 繋 がりや 近 江 商 人 / 蒲 生 氏 郷 と の 繋 がりなど 縁 の 深 いところです また 水 食 料 ( 米 野 菜 肉 など)もたっぷりと 提 供 させていただける 農 村 部 もあります 電 気 や 生 活 エネルギーも 十 分 確 保 できます 京 都 府 と 滋 賀 県 は 地 元 の 市 町 村 と 協 力 をして 福 島 県 からの 被 災 住 民 の 皆 さまの 避 難 先 を 確 保 し その 移 動 手 段 生 活 物 資 生 活 場 所 子 弟 の 教 育 環 境 医 療 などの 確 保 をお 約 束 い 55

56 たします とアピールした ( 図 関 西 広 域 連 合 福 島 チーム 支 援 の 仕 組 み) 1 積 極 的 な 情 報 収 集 福 島 県 における 滋 賀 県 の 支 援 活 動 東 日 本 大 震 災 における 滋 賀 県 の 支 援 活 動 (365 日 の 記 録 )[ 滋 賀 県 東 日 本 大 震 災 災 害 支 援 本 部 平 成 24 年 3 月 ]により 滋 賀 県 では 発 災 2 日 後 の 3 月 13 日 に 関 西 広 域 連 合 の 緊 急 声 明 により 京 都 府 とチームを 組 み 福 島 県 を 支 援 することとなり 翌 日 には 先 遣 隊 を 派 遣 した 現 地 には 数 カ 所 の 支 援 拠 点 を 設 置 し 合 わせてのべ 500 人 の 職 員 派 遣 を 行 ってきた 今 年 3 月 まで 県 内 市 町 もそれぞれに 被 災 地 の 受 け 入 れや 被 災 地 支 援 を 行 った また この 活 動 記 録 は 発 災 から1 年 の 節 目 として 本 県 の 支 援 活 動 を 取 りまとめ 東 日 本 大 震 災 における 滋 賀 県 の 支 援 活 動 (365 日 の 記 録 ) として 保 存 するとともに 人 的 支 援 活 動 を 通 じて 得 た 経 験 を 大 切 に その 記 憶 を 風 化 させることなく 今 後 の 災 害 活 動 での 活 用 を 図 ることを 目 的 とする ということである 支 援 体 制 災 害 支 援 本 部 の 設 置 と 運 営 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 における 被 災 地 および 被 災 者 を 支 援 するため 滋 賀 県 東 日 本 大 震 災 災 害 支 援 本 部 を 3 月 16 日 に 設 置 した 滋 賀 県 東 日 本 大 震 災 災 害 支 援 本 部 設 置 要 綱 では 災 害 支 援 組 織 と 所 掌 事 務 につい て 次 のことを 定 める 支 援 本 部 に 本 部 長 副 本 部 長 本 部 員 連 絡 員 および 現 地 連 絡 所 職 員 のほか 必 要 な 職 員 を 置 く 本 部 長 副 本 部 長 には 副 知 事 をもっ て 充 てる 本 部 長 は 支 援 本 部 の 事 務 を 総 括 し 本 部 長 に 事 故 があるときはその 職 務 は 副 本 部 長 が 代 行 する 被 災 地 である 福 島 県 内 に 現 地 連 絡 所 を 設 置 し 必 要 な 職 員 を 置 くことができる 現 地 連 絡 所 の 所 掌 事 務 は 被 災 状 況 とニーズの 把 握 および 支 援 本 部 との 連 絡 調 整 とする 支 援 本 部 に 本 部 員 会 議 を 置 く 本 部 員 会 議 は 本 部 長 副 本 部 長 および 本 部 員 をも って 組 織 する 本 部 員 会 議 は 本 部 長 が 招 集 し 主 宰 する 本 部 員 会 議 は 被 災 地 に 関 する 情 報 を 共 有 し 支 援 方 針 等 を 決 定 する ( 図 滋 賀 県 支 援 本 部 配 席 図 ) 本 部 員 会 議 に 本 部 員 会 議 で 決 定 された 方 針 に 基 づく 支 援 を 実 行 するため 連 絡 調 整 会 議 を 置 く 連 絡 調 整 会 議 は 防 災 危 機 管 理 監 防 災 危 機 管 理 局 副 局 長 および 連 絡 員 を 持 って 組 織 する 連 絡 調 整 会 議 は 防 災 危 機 管 理 監 が 招 集 し 主 宰 する 防 災 危 機 管 理 局 副 局 長 は 防 災 危 機 管 理 監 を 補 佐 し 防 災 危 機 管 理 監 に 事 故 があるときはその 職 務 を 代 行 す る 連 絡 調 整 会 議 は 被 災 地 に 関 する 情 報 を 共 有 し 支 援 のために 必 要 な 調 整 を 行 う 56

57 支 援 本 部 の 事 務 を 処 理 するため 総 合 事 務 局 を 防 災 危 機 管 理 局 および 総 合 政 策 部 企 画 調 整 課 に 本 部 員 を 構 成 する 部 局 に 部 局 事 務 局 を 置 く 現 地 連 絡 所 の 設 置 と 活 動 3 月 13 日 に 関 西 広 域 連 合 の 緊 急 声 明 により 京 都 府 とともに 福 島 県 を 支 援 することが 決 定 現 地 連 絡 員 ( 先 遣 隊 ) を 派 遣 する 先 遣 隊 ( 現 地 連 絡 員 派 遣 第 1 班 )は 現 地 連 絡 所 職 員 2 名 ( 企 画 調 整 課 1 名 防 災 危 機 管 理 局 1 名 )から 編 成 し 被 災 地 における 応 援 項 目 等 の 要 望 把 握 および 情 報 収 集 を 行 う 14 日 に 先 遣 隊 が 県 庁 を PM4 時 30 分 に 出 発 し 新 潟 県 庁 に PM11 時 頃 に 到 着 ( 福 島 県 の 原 発 事 故 の 状 況 から 新 潟 県 庁 において 情 報 収 集 を 行 った ) 16 日 PM1 時 頃 に 福 島 県 庁 に 到 着 現 地 連 絡 所 を 設 置 し 情 報 収 集 を 行 う 第 2 班 から 第 19 班 ( 3 月 18 日 ~4 月 15 日 )までは 会 津 若 松 市 ( 会 津 若 松 合 同 庁 舎 ) と 福 島 市 ( 福 島 県 自 治 会 館 )の2 箇 所 に 現 地 連 絡 所 を 設 置 し 情 報 収 集 を 行 った その 後 第 20 班 から 第 67 班 までは 本 県 の 支 援 する 避 難 所 が 福 島 県 庁 周 辺 となったことから 現 地 連 絡 所 を 福 島 県 自 治 会 館 に 一 本 化 して 情 報 収 集 を 行 った ( 図 滋 賀 県 の 宮 城 県 現 地 連 絡 所 の 位 置 ) 福 島 県 災 害 対 策 本 部 員 会 議 からの 情 報 収 集 と 本 県 災 害 支 援 本 部 への 報 告 を 行 う 主 に 関 西 広 域 連 合 として 毎 回 出 席 福 島 県 災 害 対 策 本 部 員 会 議 における 主 な 情 報 収 集 事 項 : 福 島 県 環 境 放 射 能 測 定 結 果 被 害 状 況 ( 人 的 物 的 被 害 ) 避 難 者 の 状 況 ( 一 次 避 難 二 次 避 難 県 外 避 難 状 況 ) 応 急 仮 設 住 宅 の 着 工 状 況 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 状 況 鉄 道 等 ライフラ インの 状 況 福 島 県 知 事 や 各 部 局 からの 報 告 等 の 聴 取 を 行 った 次 に 福 島 県 災 害 対 策 本 部 との 連 絡 調 整 ニーズの 把 握 : 福 島 県 からの 物 資 ニーズの 把 握 と 受 入 先 調 整 地 元 マスコミへ 本 県 の 取 り 組 み 内 容 を 情 報 提 供 福 島 県 災 害 対 策 本 部 各 班 とのホットラインの 構 築 福 島 県 災 害 対 策 本 部 員 との 顔 の 見 える 関 係 構 築 福 島 県 災 害 対 策 本 部 と 支 援 体 制 の 見 直 し 調 整 福 島 県 産 の 物 産 を 本 県 で 販 売 する 場 合 のルート 開 拓 等 福 島 県 への 資 料 提 供 : 本 県 の 災 害 支 援 の 取 り 組 みを 災 害 対 策 本 部 等 において 照 会 滋 賀 で 過 ごしませんか として 本 県 における 避 難 者 の 受 入 をPR 本 部 員 会 議 において 風 評 被 害 対 策 として 滋 賀 から 福 島 県 へ 観 光 ツアー 推 進 事 業 の 紹 介 を 行 った 他 には 避 難 所 派 遣 職 員 に 対 する 後 方 支 援 ( 避 難 所 運 営 における 必 要 物 品 の 調 達 等 ) 本 県 へ 避 難 を 希 望 される 方 への 対 応 ( 面 談 電 話 相 談 等 ) 本 県 へ 避 難 を 希 望 される 方 へのニ ーズ 把 握 と 受 け 入 れ 先 調 整 本 県 からのマスコミ( 新 聞 社 やテレビ 局 等 )や 議 員 団 の 視 察 対 応 等 京 都 府 および 応 援 県 ( 東 京 都 埼 玉 県 群 馬 県 新 潟 県 福 井 県 岡 山 県 長 崎 県 等 )との 顔 の 見 える 関 係 構 築 を 行 った ( 図 福 島 県 現 地 連 絡 所 : 福 島 県 自 治 会 57

58 館 フロアー 配 置 図 ) ( 図 佐 藤 福 島 県 知 事 を 本 部 長 とした 福 島 県 災 害 対 策 本 部 会 議 の 配 席 図 ) 受 入 支 援 の 仕 組 み 滋 賀 県 への 避 難 相 談 窓 口 避 難 後 の 生 活 相 談 窓 口 ( 健 康 福 祉 政 策 課 )として ワンスト ップ 相 談 窓 口 の 開 設 および 巡 回 訪 問 による 支 援 を 行 った また 県 住 宅 課 を 窓 口 と して 公 営 住 宅 の 提 供 のほか 滋 賀 県 民 間 賃 貸 住 宅 空 き 家 情 報 緊 急 ネットワーク を 構 築 し 空 き 家 情 報 の 提 供 や 入 居 者 負 担 の 軽 減 等 の 協 力 を 要 請 した 同 様 に 特 定 団 体 に 所 属 していない 住 宅 の 貸 し 主 に 対 して 空 き 家 情 報 の 提 供 や 入 居 者 負 担 の 軽 減 等 の 協 力 をお 願 いできる 民 間 賃 貸 住 宅 を 募 集 した ( 図 受 入 れの ワンス トップ 行 政 サービス 仕 組 み)( 図 滋 賀 県 民 間 賃 貸 住 宅 空 き 家 情 報 緊 急 ネットワーク) 風 評 被 害 対 策 風 評 被 害 対 策 として 観 光 ツアー 農 産 物 販 売 などを 行 った 平 成 23 年 6 月 18 日 ( 土 ) に 大 津 プリンスホテル1 階 ロビーにて 風 評 被 害 に 苦 しんでいる 産 直 産 地 を 応 援 するため に ファザーリング 全 国 フォーラムin しが 震 災 復 興 チャリティフォーラム 産 直 産 地 応 58

59 援 フェア ( 協 力 : 生 活 協 同 組 合 コープしが) 福 島 県 などの 新 鮮 野 菜 等 の 販 売 を 実 施 し 多 くの 参 加 者 に 野 菜 などを 購 入 してもらえ 安 全 性 をアピールできた( 男 女 共 同 参 画 課 ) 風 評 被 害 に 苦 しむ 福 島 県 観 光 産 業 を 支 援 するとともに 被 災 地 の 復 興 にむけて 地 域 の 元 気 を 取 り 戻 すため 福 島 県 内 で 開 催 される 観 光 イベント 等 の 推 進 を 支 援 するボランティアツ アーを 実 施 した また 支 援 気 運 盛 上 げ 等 のため 推 進 協 議 会 を 設 け 滋 賀 県 から 福 島 県 へ の 旅 行 ( 滋 賀 から 福 島 へ 行 こう! )を 推 進 した ( 観 光 交 流 局 ) 2 研 究 機 関 との 連 携 福 島 県 における 京 都 府 の 支 援 活 動 学 術 方 面 からも 復 興 支 援 2011 年 11 月 2 日 に 京 都 府 が 京 都 大 学 と 実 効 ある 復 興 支 援 を 目 的 とした 協 定 を 締 結 し 京 都 大 学 と 福 島 県 間 の 連 絡 調 整 を 行 い 原 発 事 故 に 伴 う 放 射 性 物 質 の 除 染 など 現 地 の 課 題 について 最 先 端 の 研 究 成 果 を 活 用 し 被 災 地 のニーズに 合 致 したきめ 細 かい 支 援 を 行 っ た 地 域 防 災 計 画 の 見 直 し 検 討 状 況 京 都 府 に 大 きな 影 響 を 与 える 地 震 には 東 海 東 南 海 南 海 地 震 と 府 内 および 周 辺 の 活 断 層 によ る 直 下 型 地 震 がある これらの 地 震 発 生 によって 地 震 津 波 原 子 力 が 重 なる 複 合 災 害 や 複 数 府 県 におよぶ 広 域 災 害 などに 対 応 するため 計 画 の 見 直 しに 着 手 し 今 回 の 経 験 を 生 かし 他 府 県 との 応 援 受 援 計 画 などの 策 定 と 検 討 を 行 った 対 策 強 化 の 主 な 内 容 について 環 境 放 射 線 モニ タリング 体 制 は 現 在 の7カ 所 から23カ 所 に 増 設 初 期 被 ばく 医 療 機 関 は 現 在 の5 医 療 機 関 から16 医 療 機 関 へ 放 射 線 測 定 結 果 を 公 表 府 内 産 農 畜 水 産 物 や 府 内 に 流 通 している 食 品 の 放 射 性 物 質 を 検 査 し 結 果 を 公 表 するなど ( 図 京 都 府 環 境 放 射 線 モニタリングポスト 設 置 地 点 ) 2-3 四 川 震 災 復 興 対 口 支 援 の 事 例 1. 中 国 の 地 方 行 政 制 度 (1) 国 家 の 政 治 と 行 政 機 関 1 中 央 行 政 機 関 国 家 の 政 治 行 政 機 構 は 全 国 人 民 代 表 大 会 国 家 主 席 国 務 院 人 民 法 院 人 民 検 察 院 中 央 軍 事 委 員 会 等 から 構 成 されている( 憲 法 第 3 章 ) 各 機 構 の 概 要 は 次 のとおりである 全 国 人 民 代 表 大 会 国 家 の 最 高 の 国 家 権 力 機 関 ( 憲 法 第 57 条 ) 59

60 人 民 法 院 国 家 の 裁 判 機 関 ( 憲 法 第 123 条 ) 人 民 検 察 院 国 家 の 法 律 監 督 機 関 ( 憲 法 第 129 条 ) 中 央 軍 事 委 員 会 人 民 武 装 力 の 最 高 統 治 権 をもつ 国 家 の 軍 事 指 導 機 構 ( 憲 法 第 93 条 ) 全 国 人 民 代 表 大 会 全 国 人 民 代 表 大 会 ( 以 下 全 人 代 という )は 国 家 の 立 法 権 を 行 使 する 最 高 の 国 家 権 力 機 関 である( 憲 法 第 57 条 第 58 条 ) 国 権 は 全 て 人 民 に 属 し( 憲 法 第 2 条 第 1 項 ) そ の 人 民 が 国 権 を 行 使 する 機 関 が 全 人 代 である( 同 第 2 項 ) 全 人 代 は 省 自 治 区 直 轄 市 及 び 軍 隊 が 選 出 する 代 表 によって 構 成 され その 任 期 は5 年 である( 憲 法 第 59 条 第 1 項 第 60 条 第 1 項 ) 大 会 は 全 人 代 常 務 委 員 会 の 招 集 により 毎 年 1 回 開 催 され( 憲 法 第 61 条 ) 慣 習 的 に 毎 年 3 月 頃 に 開 催 されている 国 家 主 席 国 家 主 席 は 全 人 代 によって 選 出 される その 被 選 挙 権 は 選 挙 権 及 び 被 選 挙 権 を 有 する 満 45 歳 以 上 の 中 国 公 民 である また その 任 期 は 5 年 で 2 期 を 超 えて 連 続 して 就 任 す ることができない( 憲 法 第 79 条 ) 国 家 主 席 の 主 な 職 権 は 次 のとおり( 憲 法 第 80 条 第 81 条 ) 法 律 の 公 布 国 務 院 の 総 理 副 総 理 国 務 委 員 各 部 部 長 各 委 員 会 主 任 会 計 検 査 長 及 び 秘 書 長 の 任 免 等 国 務 院 国 務 院 すなわち 中 央 人 民 政 府 は 全 人 代 の 執 行 機 関 最 高 の 国 家 行 政 機 関 であり( 憲 法 第 85 条 ) 日 本 の 内 閣 に 相 当 するものである 国 務 院 は 総 理 副 総 理 国 務 委 員 各 部 部 長 各 委 員 会 主 任 秘 書 長 らによって 構 成 され その 任 期 は5 年 である( 憲 法 第 86 条 第 87 条 ) 総 理 は 国 家 主 席 の 指 名 に 基 づき 全 人 代 で 選 出 され 国 家 主 席 により 任 免 される ( 憲 法 第 62 条 第 1 項 第 5 号 第 80 条 ) 国 務 院 では 総 理 責 任 制 が 実 施 され 総 理 は 国 務 院 の 活 動 を 指 導 するとともに 国 務 院 を 代 表 して 全 人 代 及 びその 常 務 委 員 会 に 対 して 責 任 を 負 い かつ 活 動 を 報 告 することとさ れている( 憲 法 第 86 条 第 2 項 第 92 条 ) 国 務 院 の 主 な 職 務 は 次 のとおり( 憲 法 第 89 条 ) ア 憲 法 及 び 法 律 に 基 づき 行 政 上 の 措 置 を 定 め 行 政 法 規 を 制 定 し 並 びに 決 定 及 び 命 令 を 発 布 すること イ 全 人 代 又 はその 常 務 委 員 会 に 議 案 を 提 出 すること ウ 各 部 及 び 各 委 員 会 の 任 務 及 び 職 責 を 定 め その 活 動 を 統 一 的 に 指 導 すること エ 国 民 経 済 社 会 発 展 計 画 及 び 国 家 予 算 を 編 成 し 執 行 すること オ 教 育 科 学 文 化 衛 生 体 育 計 画 出 産 民 政 公 安 司 法 行 政 監 察 等 の 行 政 活 動 を 指 導 し 管 理 すること 等 2 中 国 共 産 党 全 人 代 と 国 務 院 のほかに 大 きな 力 を 持 っているのが 共 産 党 組 織 である 中 国 の 執 政 党 で あり 中 華 人 民 共 和 国 憲 法 序 言 に 中 国 は 共 産 党 が 指 導 する 旨 明 記 されている 60

61 2005 年 末 現 在 党 員 は 約 7,080 万 人 おり 総 人 口 に 占 める 比 率 は 約 5%である 党 組 織 は 中 央 から 地 方 まで 国 家 機 関 と 並 行 して 存 在 しており 党 委 員 会 などの 党 組 織 が 各 種 政 策 の 企 画 実 施 や 人 事 管 理 など 多 くの 面 で 国 家 機 関 を 指 揮 指 導 している また その 組 織 が 職 場 学 校 及 び 住 民 自 治 組 織 等 地 域 の 隅 々にまで 張 りめぐらされている これらの 仕 組 みは 対 口 ( 部 門 ) 指 導 体 制 党 管 幹 部 体 制 と 呼 ばれる 対 口 ( 部 門 ) 指 導 体 制 国 家 機 関 に 対 応 する 機 関 を 各 級 党 委 員 会 の 中 に 設 置 し 党 機 関 が 当 該 国 家 機 関 を 直 接 指 導 する 仕 組 み これにより 党 機 関 が 決 定 し 国 家 機 関 が 実 行 するという 関 係 が 築 かれている 党 管 幹 部 体 制 国 家 機 関 の 主 要 な 人 事 権 を 全 て 党 機 関 が 掌 握 する 仕 組 み 国 家 機 関 の ポストについては 全 て 幹 部 職 務 名 称 表 に 基 づき どの 党 機 関 が 任 命 権 を 持 つかが 決 めら れている 法 律 上 の 任 命 手 続 きは 党 による 人 事 を 追 認 するものに 過 ぎないものとさえ 言 われている 各 地 方 にも 各 級 党 委 員 会 など 党 組 織 が 設 置 されている ( 参 考 : 中 国 研 究 所 編 中 国 年 鑑 頁 ) (2) 地 方 行 政 組 織 と 権 限 1 地 方 行 政 階 層 地 方 国 家 機 関 としては 地 方 各 級 人 民 代 表 大 会 地 方 各 級 人 民 政 府 地 方 各 級 人 民 法 院 地 方 各 級 人 民 検 察 院 特 別 行 政 区 等 がある すなわち 中 国 においては 地 方 公 共 団 体 というべ き 法 人 格 のある 団 体 はなく 地 方 各 級 人 民 代 表 大 会 や 地 方 各 級 人 民 政 府 等 は それぞれの 地 域 を 所 管 する 国 家 権 力 機 関 と 位 置 付 けられており 中 央 国 家 機 関 との 関 係 は 中 央 と 地 方 の 職 権 の 区 分 は 中 央 の 統 一 的 指 導 の 下 で 地 方 の 自 主 性 と 積 極 性 を 十 分 に 発 揮 させるという 原 則 に 従 う( 憲 法 第 3 条 第 4 項 ) こととされている 地 方 行 政 は 基 本 的 に 省 級 地 級 県 級 郷 級 の4つの 階 層 ( 級 )に 分 けられる 日 本 が 都 道 府 県 と 市 町 村 の2 層 制 をとるのに 対 し 中 国 は 省 級 地 級 ( 地 区 級 ) 県 級 郷 級 の4 層 制 をとっている 各 級 毎 にそれぞれ 議 会 行 政 司 法 機 関 を 有 しながらも 各 機 関 は 中 央 機 構 及 び 上 級 機 構 の 指 導 下 にある また 市 という 行 政 区 画 が 省 級 ( 北 京 市 な どの 直 轄 市 ) 地 級 県 級 の 階 層 にそれぞれ 存 在 する( 例 : 省 市 区 省 市 県 省 市 市 など)のも 日 本 とは 大 きく 異 なる 点 である ( 図 中 国 の 地 方 行 政 区 画 ) [ 省 級 ]には 省 自 治 区 直 轄 市 がある( 憲 法 第 30 条 第 1 項 第 1 号 ) [ 地 級 ]には 地 級 市 自 治 州 がある( 憲 法 第 30 条 第 1 項 第 2 号 第 2 項 ) 地 級 市 の 中 に 計 画 単 列 都 市 とされているものがある この 名 称 は 経 済 及 び 社 会 発 展 の 諸 項 目 に 61

62 ついて 省 の 計 画 から 独 立 し 単 独 で 全 国 計 画 に 編 入 されることに 由 来 している 2007 年 3 月 現 在 大 連 市 ( 遼 寧 省 ) 寧 波 市 ( 浙 江 省 ) アモイ 市 ( 福 建 省 ) 青 島 市 ( 山 東 省 ) 深 圳 市 ( 広 東 省 )の5 都 市 がこれに 該 当 する 自 治 州 では 憲 法 及 び 民 族 区 域 自 治 法 ( 以 下 民 族 自 治 法 という )で 民 族 自 治 が 保 障 され 民 族 自 治 を 主 体 に 運 営 される 行 政 機 構 において 通 常 の 地 級 市 と 大 きな 差 は 無 いもの の 少 数 民 族 が 多 く 居 住 していること 地 級 市 と 比 較 して 人 口 密 度 が 低 く 農 牧 業 が 主 体 であるところが 多 いなどといった 相 違 点 がある なお 省 級 の 人 民 政 府 は 必 要 がある 場 合 には 国 務 院 の 承 認 を 経 て 派 出 機 関 である 地 区 を 設 立 することができ( 地 方 各 級 人 民 代 表 大 会 及 び 地 方 各 級 人 民 政 府 組 織 法 ( 以 下 組 織 法 という ) 第 68 条 第 1 項 ) これも 地 級 である 地 級 市 自 治 州 の 設 置 行 政 区 画 は 国 務 院 により 承 認 される( 憲 法 第 89 条 第 1 項 第 15 号 国 務 院 行 政 区 画 管 理 に 関 する 規 定 第 4 条 第 1 項 第 2 号 ) [ 県 級 ]には 県 自 治 県 県 級 市 市 管 轄 区 がある( 憲 法 第 30 条 第 1 項 第 2 号 第 2 項 ) 一 級 上 の 地 級 が 一 定 の 条 件 を 満 たした 場 合 にのみ 存 在 するのに 対 し 県 級 は どの 地 域 にも 必 ず 存 在 する 地 方 の 最 も 基 本 的 な 行 政 単 位 である( 日 本 で 言 うところの 市 町 村 のよ うな 存 在 と 言 える) [ 自 治 県 ]とは 民 族 自 治 を 行 う 県 級 の 行 政 区 画 であり 県 と 異 なるところは 例 えば 人 民 代 表 大 会 に 一 定 数 の 当 該 少 数 民 族 の 代 表 が 割 り 当 てられることなどである 県 と 県 級 市 の 違 いは 県 が 農 村 部 に 多 く 存 在 するのに 対 し 県 級 市 が 都 市 部 に 多 く 存 在 する 点 にある なお 北 京 市 など 直 轄 市 に 設 けられている 管 轄 区 は 区 長 等 の 人 事 格 付 けでは 地 級 に 位 置 付 けられるものの 区 の 人 民 代 表 が 直 接 選 挙 で 選 出 ( 地 級 市 の 人 民 代 表 は 県 人 民 代 表 による 間 接 選 挙 )されるなど 行 政 管 理 上 は 実 質 的 に 県 級 地 方 である 県 と 同 程 度 に 取 り 扱 われている [ 郷 級 ]には 郷 鎮 民 族 郷 がある( 憲 法 第 30 条 第 1 項 第 3 号 ) 郷 級 のうち 鎮 は 商 工 業 を 中 心 とし 人 口 が 比 較 的 集 中 している 区 域 に 設 けられる 鎮 の 設 置 基 準 は 県 政 府 の 所 在 地 であること 人 口 2 万 人 以 上 でそのうち 非 農 業 人 口 が10% 以 上 であること 2 万 人 以 下 の 場 合 には 非 農 業 人 口 が2 千 人 以 上 のいずれかに 該 当 することである また 民 族 郷 とは 少 数 民 族 の 居 住 する 地 域 に 設 置 する 郷 級 行 政 区 で 民 族 地 域 自 治 の 重 要 な 一 部 分 を 成 すものであり 少 数 民 族 の 人 口 が 全 体 の30%を 超 える 場 合 に 民 族 郷 の 設 置 を 申 請 することができる 郷 鎮 民 族 郷 の 設 置 行 政 区 画 の 変 更 は 省 級 人 民 政 府 が 決 める( 憲 法 第 107 条 第 3 項 国 務 院 行 政 区 画 管 理 に 関 する 規 定 第 5 条 ) 2 組 織 と 権 限 地 方 各 級 の 人 民 政 府 は 地 方 の 各 級 国 家 権 力 機 関 の 執 行 機 関 であり 地 方 の 各 級 国 家 行 政 機 関 である( 憲 法 第 105 条 ) 62

63 全 国 の 地 方 各 級 人 民 政 府 は 国 務 院 の 統 一 的 指 導 下 にある 国 家 行 政 機 関 であり 全 て 国 務 院 に 従 うこととなる( 憲 法 第 89 条 第 1 項 第 4 号 組 織 法 第 55 条 第 2 項 ) これは 地 方 人 民 政 府 が 当 該 地 方 における 国 家 権 力 の 執 行 機 関 として 当 該 地 方 人 民 代 表 大 会 ( 以 下 地 方 人 代 という )が 決 議 した 議 案 と 制 定 した 地 方 法 規 を 実 行 しながら 併 せて 国 家 行 政 機 関 として 国 務 院 や 上 級 人 民 政 府 の 指 導 と 命 令 を 遵 守 しなければならないことを 意 味 して いる つまり 中 国 の 地 方 人 民 政 府 は 日 本 の 地 方 公 共 団 体 の 執 行 機 関 としての 性 格 と 国 の 地 方 行 政 機 関 としての 性 格 を 併 せ 持 つと 言 える なお 中 国 における 法 律 上 の 人 民 政 府 とは 地 方 公 共 団 体 の 執 行 機 関 の 組 織 全 体 を 指 す 日 本 とは 異 なり 地 方 人 民 政 府 の 指 導 者 のみを 指 す 省 人 民 政 府 は 業 務 の 必 要 及 び 効 率 的 に 仕 事 を 進 める 原 則 に 基 づき 必 要 な 業 務 部 門 を 設 立 する 各 業 務 部 門 ( 第 4 節 に 後 述 )は 省 人 民 政 府 の 統 一 的 指 導 を 受 け かつ 法 律 又 は 行 政 法 規 の 規 定 により 国 務 院 の 主 管 部 門 の 業 務 指 導 又 は 指 導 を 受 ける( 組 織 法 第 64 条 第 66 条 ) 省 人 民 政 府 は 法 律 に 定 める 権 限 に 基 づいて 省 内 における 経 済 教 育 科 学 文 化 衛 生 体 育 及 び 都 市 農 村 建 設 の 各 事 業 並 びに 財 政 民 政 公 安 民 族 事 務 司 法 行 政 監 察 計 画 出 産 その 他 の 行 政 活 動 を 管 理 し 決 定 及 び 命 令 を 発 布 し 行 政 職 員 の 任 免 研 修 考 課 及 び 賞 罰 を 行 う( 憲 法 第 107 条 ) また 国 務 院 から 任 されたその 他 の 事 項 を 処 理 する こと 省 人 民 政 府 は 法 律 行 政 法 規 並 びに 省 の 地 方 性 法 規 に 基 づき 規 則 を 制 定 し 国 務 院 及 び 省 人 代 常 務 委 員 会 に 届 け 出 ることができる この 場 合 省 人 民 政 府 の 常 務 会 議 又 は 全 体 会 議 の 討 議 を 経 て 決 定 する 必 要 がある( 組 織 法 第 60 条 ) 県 人 民 政 府 は 県 長 ( 県 級 市 では 市 長 市 管 轄 区 では 区 長 以 下 同 じ ) 副 県 長 ( 副 市 長 副 区 長 以 下 同 じ ) 局 長 科 長 等 から 構 成 される( 組 織 法 第 56 条 第 2 項 ) 県 人 民 政 府 の 活 動 は 県 長 により 主 宰 される また 活 動 に 係 る 事 項 の 最 終 決 定 権 は 県 長 に 属 するとともに 県 長 はその 決 定 に 全 ての 責 任 を 負 わなければならない( 憲 法 第 105 条 組 織 法 第 62 条 ) 県 人 民 政 府 は 業 務 の 必 要 及 び 効 率 的 に 仕 事 を 進 める 原 則 に 基 づき 必 要 な 業 務 部 門 を 設 立 する 各 業 務 部 門 ( 第 4 節 に 後 述 )は 県 人 民 政 府 の 統 一 的 指 導 を 受 け かつ 法 律 又 は 行 政 法 規 の 規 定 により 国 務 院 及 び 上 級 地 方 政 府 の 主 管 部 門 の 業 務 指 導 又 は 指 導 を 受 け る( 組 織 法 第 64 条 第 66 条 ) 県 人 民 政 府 の 職 務 権 限 は 省 級 地 級 人 民 政 府 同 様 県 人 代 及 び 県 人 代 常 務 委 員 会 の 決 議 並 びに 国 務 院 の 決 定 及 び 命 令 を 執 行 すること 行 政 措 置 を 規 定 し 決 定 及 び 命 令 を 公 布 すること 所 属 する 各 業 務 部 門 及 び 郷 級 人 民 政 府 の 活 動 を 指 導 することなどである 但 し 規 則 の 制 定 等 に 関 する 権 限 は 無 い (3) 地 方 税 財 政 と 分 税 制 1 予 算 の 仕 組 みと 予 算 外 資 金 中 国 の 国 家 財 政 は 中 央 財 政 と 地 方 財 政 からなり 中 央 政 府 と 地 方 政 府 がそれぞれの 役 63

64 割 分 担 に 応 じて 税 財 源 を 中 央 と 地 方 に 区 分 する 分 税 制 によって 運 営 されている この 分 税 制 の 下 中 央 政 府 が 主 に 国 家 の 安 全 保 障 マクロコントロール 等 に 関 する 分 野 の 歳 出 を 担 い 地 方 政 府 が 主 に 地 域 の 管 理 地 域 社 会 地 域 経 済 の 発 展 に 関 する 分 野 の 歳 出 を 担 い これに 伴 う 税 財 源 として 各 税 目 が 中 央 税 地 方 税 共 有 税 に 分 類 されている また 広 大 で 多 様 な 国 土 において 基 本 的 な 行 政 サービスを 確 保 し 地 域 間 のバランス を 図 るための 仕 組 みとして 転 移 支 付 制 度 なども 導 入 されている 予 算 に 関 する 基 本 法 は 中 華 人 民 共 和 国 予 算 法 ( 以 下 予 算 法 という )であり 予 算 年 度 は 暦 年 (1 月 1 日 ~12 月 31 日 )である( 同 法 第 10 条 第 1 項 ) 予 算 は 中 央 省 級 地 級 県 級 郷 級 の 五 階 層 ( 五 級 )に 分 けられ( 同 法 第 2 条 第 1 項 ) それぞれの 各 級 地 方 政 府 が 予 算 を 編 成 し 上 級 政 府 が 下 級 政 府 を 指 導 する 中 央 政 府 予 算 ( 以 下 中 央 予 算 という )は 中 央 各 部 門 の 予 算 により 構 成 され( 予 算 法 第 4 条 第 1 項 ) 地 方 予 算 は 各 省 自 治 区 直 轄 市 の 総 予 算 ( 当 該 級 政 府 予 算 + 全 ての 下 級 政 府 予 算 の 累 計 ) で 構 成 される( 同 法 第 5 条 第 1 項 ) なお 中 国 では 一 般 的 に 国 家 予 算 といった 場 合 には 中 央 予 算 と 地 方 予 算 を 合 計 したもののことを 言 う 予 算 外 資 金 は 中 国 に 特 有 のものとして 第 二 の 予 算 とも 言 われる 予 算 外 資 金 の 存 在 がある これは 現 在 では 予 算 外 資 金 管 理 試 行 弁 法 に 基 づく 資 金 ではあるが 国 家 機 関 やそれに 準 じる 団 体 が 機 関 の 経 費 補 填 のために 各 種 費 用 を 徴 収 し 弾 力 的 に 運 用 し てきたものである 公 平 かつ 効 率 的 な 管 理 透 明 性 の 確 保 規 模 の 適 正 な 範 囲 内 への 抑 制 といった 面 で 課 題 が 指 摘 されている 2 地 方 税 制 中 国 の 税 目 は その 性 質 と 作 用 に 基 づき 流 通 税 目 所 得 税 目 資 源 税 目 財 産 税 目 特 定 目 的 税 目 行 為 税 目 農 業 税 目 の7 種 類 に 分 類 される 流 通 税 目 : 増 値 税 消 費 税 営 業 税 関 税 を 含 む 所 得 税 目 : 企 業 所 得 税 外 商 投 資 企 業 及 び 外 国 企 業 所 得 税 個 人 所 得 税 を 含 む 資 源 税 目 : 資 源 税 都 市 土 地 使 用 税 財 産 税 目 : 建 物 税 都 市 土 地 建 物 税 特 定 目 的 税 目 : 都 市 維 持 建 設 税 耕 地 使 用 税 土 地 増 値 税 車 輌 取 得 税 行 為 税 目 : 車 船 税 船 舶 トン 税 印 紙 税 契 約 税 農 業 税 目 : 従 来 から 農 村 における 主 要 な 税 目 として 農 業 収 入 に 対 し 課 税 される 農 業 税 や 農 業 特 産 品 に 課 税 される 農 業 特 産 税 が 存 在 していたが 農 民 負 担 の 軽 減 農 民 収 入 の 増 加 農 村 の 振 興 等 を 目 的 として 農 業 税 が 段 階 的 に(2004 年 黒 龍 江 省 吉 林 省 で 2005 年 河 北 省 山 東 省 雲 南 省 を 除 く 全 省 で) 2006 年 1 月 からは 全 国 全 ての67 省 にお いて 廃 止 された また これらと 並 行 して 2004 年 に 農 業 特 産 税 ( 葉 タバコを 除 く) 2005 年 に 牧 業 税 が 廃 止 された 農 業 税 目 の 中 で 現 行 徴 税 されているのは 葉 タバコ 税 のみで ある 64

65 3 分 税 制 と 政 府 間 財 政 調 整 分 税 制 : 中 国 の 税 財 政 制 度 は 社 会 や 経 済 状 況 に 応 じて 改 革 されてきており 分 税 制 導 入 直 前 (~1993 年 )は 地 方 政 府 が 徴 収 の 主 体 となり 税 収 の 一 定 額 を 中 央 政 府 に 上 納 す れば 残 りは 地 方 に 留 保 されるという 制 度 ( 財 政 請 負 制 )がとられていた これは 地 域 開 発 や 財 政 収 入 確 保 の 面 で 地 方 政 府 にとってインセンティブのある 制 度 であり 大 幅 な 自 主 権 を 持 った 地 方 政 府 は 地 方 における 地 域 開 発 と 財 政 収 入 確 保 に 積 極 的 に 取 組 んだ しかし 経 済 成 長 を 遂 げた 東 部 沿 岸 地 域 と 開 発 がそれ 程 進 んでいない 中 西 部 との 地 域 間 格 差 が 拡 大 するなどの 社 会 問 題 が 発 生 した また 全 国 財 政 収 入 に 対 する 中 央 政 府 財 政 収 入 の 割 合 が 低 いこと(1993 年 22.0%)もあって 中 央 政 府 がこれらの 問 題 に 対 応 すること が 困 難 な 状 態 となっていた そこで 中 央 政 府 は 中 央 財 政 の 強 化 経 済 のマクロコントロール 能 力 の 向 上 そして 地 域 間 格 差 の 是 正 を 主 な 目 的 として 1994 年 に 分 税 制 を 導 入 した 政 府 間 財 政 調 整 : 分 税 制 導 入 と 同 時 に 地 方 政 府 のそれまでの 税 収 の 一 部 を 保 障 する ことを 目 的 とした 税 収 返 還 制 度 が 導 入 された また 地 域 間 格 差 の 是 正 及 びナショナ ルミニマムの 確 保 を 目 的 とした 転 移 支 付 制 度 の 充 実 の 取 り 組 みが 進 められている 更 には 専 項 性 転 移 支 付 もある 税 収 返 還 :1994 年 の 分 税 制 実 施 2002 年 の 所 得 税 共 有 税 化 に 対 応 して 従 前 の 地 方 政 府 の 収 入 を 保 障 し かつ 一 定 範 囲 で 新 たな 収 入 増 加 分 を 地 方 に 返 還 するというものである 財 力 性 転 移 支 付 : 中 央 政 府 から 地 方 政 府 への 転 移 支 付 のうち 地 域 間 格 差 の 是 正 を 主 な 目 的 として 行 われるものを 財 力 性 転 移 支 付 と 言 う 民 族 地 区 転 移 支 付 : 財 力 性 転 移 支 付 の 一 環 として 民 族 自 治 地 域 特 有 の 困 難 に 対 応 し 民 族 自 治 地 域 の 経 済 社 会 発 展 を 目 的 として 2002 年 の 西 部 大 開 発 実 施 と 同 時 に 導 入 され たのが この 民 族 地 区 転 移 支 付 である 対 象 は 5 自 治 区 3 民 族 省 ( 雲 南 省 青 海 省 貴 州 省 ) その 他 8 自 治 州 ( 四 川 省 内 の 自 治 州 など)である 転 移 支 付 額 は 当 該 地 域 の 増 値 税 増 加 率 に 基 づき 算 定 され その 用 途 は 地 方 政 府 の 自 由 とされている 専 項 性 転 移 支 付 : 中 央 政 府 から 地 方 政 府 への 財 源 移 転 のうち 使 途 を 特 定 して 行 われ るものを 専 項 転 移 支 付 という これは 地 方 政 府 が 中 央 政 府 からの 委 託 事 業 や 中 央 政 府 との 共 同 事 業 などを 実 施 する 際 に 行 われ 日 本 の 国 庫 支 出 金 に 似 ているものである 主 な 分 野 は 社 会 保 障 基 本 建 設 農 業 教 育 分 野 であり 専 項 転 移 金 額 の 内 訳 を 見 ると そ れぞれ27% 21% 14% 7%となっている(2005 年 ) 専 項 転 移 支 付 による 資 金 は 一 度 所 管 官 庁 に 交 付 され その 具 体 的 な 配 分 や 運 用 につい ての 明 確 なルールが 存 在 せず 所 管 官 庁 ( 例 えば 社 会 保 障 分 野 では 労 働 社 会 保 障 部 基 本 建 設 では 国 家 発 展 改 革 委 員 会 など)の 裁 量 により 決 定 されている そのため 配 分 や 使 途 が 不 透 明 であるとの 指 摘 もある 分 税 制 導 入 後 国 家 財 政 収 入 のうち 中 央 財 政 収 入 が 占 める 割 合 は 着 実 に 上 昇 している このことは 一 般 性 転 移 支 付 による 財 源 移 転 の 拡 大 地 域 間 格 差 を 是 正 するための 国 家 プ 65

66 ロジェクト(2000 年 西 部 大 開 発 2004 年 東 北 振 興 2005 年 中 部 崛 起 )を 実 行 するための 財 源 確 保 のために 一 定 の 効 果 があったことを 示 している 2. 対 口 支 援 の 仕 組 み (1) 四 川 震 災 再 建 対 口 支 援 中 国 中 西 部 に 位 置 する 四 川 省 アバ チベット 族 チャン 族 自 治 州 汶 川 県 で 現 地 時 間 2008 年 5 月 12 日 14 時 28 分 にMs 8.0 地 震 が 発 生 した 名 古 屋 大 学 の 山 中 佳 子 准 教 授 の 解 析 によると 地 下 の 断 層 は 長 さ 約 120km 幅 約 40kmにわたる 範 囲 で 大 きく 動 いたとみられ 1995 年 の 阪 神 淡 路 大 震 災 を 招 いた 断 層 は 長 さ40~50kmとみられ ることから 今 回 の 断 層 は 長 さで2 倍 以 上 地 震 のエネルギーは 約 20 倍 に 相 当 するとみられる という また 筑 波 大 学 の 八 木 勇 治 准 教 授 らは 長 さ 約 250kmにわたる 断 層 が2 段 階 にわけ て 動 いたとする 分 析 結 果 を 出 している 地 表 近 くで 最 も 大 きくずれ 震 源 近 くでは 地 表 に 約 7mの 段 差 が 現 れているとみられ 地 震 の 破 壊 力 は 阪 神 大 震 災 の30 倍 にもなるという 中 国 地 震 局 は 汶 川 地 震 (wènchuān dìzhèn) という 名 称 を 基 本 として 中 国 国 内 の 報 道 などでは 歴 史 的 事 件 の 名 称 でよく 用 いられるような 発 生 日 に 基 づいた 512 大 地 震 とも 呼 んでいる また 四 川 大 震 災 などとも 呼 ばれる ( 図 四 川 大 震 災 ) 1 汶 川 地 震 震 災 復 興 対 口 支 援 (1 対 1の 支 援 ) 案 2008 年 6 月 16 日 の 新 華 社 報 道 によると 国 務 院 弁 公 庁 は 汶 川 地 震 震 災 復 興 対 口 支 援 (1 対 1の 支 援 ) 案 は 6 月 18 日 に 公 表 された 1 対 1の 支 援 を 行 う 省 直 轄 市 は19で 期 間 は3 年 支 援 案 では 各 地 の 経 済 発 展 水 準 と 地 域 発 展 戦 略 に 基 づき 中 央 政 府 が 統 一 して 調 和 のとれた 計 画 案 配 を 行 い 東 部 と 中 部 の 省 直 轄 市 が 地 震 被 災 地 を1 対 1で 支 援 する 支 援 を 行 うのは 広 東 省 江 蘇 省 上 海 市 山 東 省 浙 江 省 北 京 市 遼 寧 省 河 南 省 河 北 省 山 西 省 福 建 省 湖 南 省 湖 北 省 安 徽 省 天 津 市 黒 竜 江 省 重 慶 市 江 西 省 吉 林 省 ( 図 対 口 支 援 の 支 援 省 市 の 位 置 図 - 四 川 大 震 災 の 災 害 像 の 実 体 と 復 興 政 策 の 理 念 と 現 実 宮 入 興 一 ) 国 家 地 震 局 による 汶 川 地 震 の 震 度 区 画 と 四 川 省 による 被 災 県 ( 県 級 市 )の 被 災 状 況 に 基 づき 四 川 省 の18の 県 ( 市 ) 甘 粛 省 陝 西 省 の 被 害 が 深 刻 な 地 域 を 支 援 する 一 つの 省 が 被 害 の 大 きい 一 つの 県 を 支 援 する 原 則 に 基 づき 支 援 する 側 の 経 済 力 と 支 援 を 受 ける 側 の 被 災 状 況 に 合 わせて 合 理 的 に 能 力 を 配 置 し 1 対 1の 支 援 メカニズムを 構 築 する 66

67 支 援 の 組 み 合 わせ 山 東 省 - 北 川 県 広 東 省 - 汶 川 県 浙 江 省 - 青 川 県 江 蘇 省 - 綿 竹 市 北 京 市 - 什 邡 市 上 海 市 - 都 江 堰 市 河 北 省 - 平 武 県 遼 寧 省 - 安 県 河 南 省 - 江 油 市 福 建 省 - 彭 州 市 山 西 省 - 茂 県 湖 南 省 - 理 県 吉 林 省 - 黒 水 県 安 徽 省 - 松 潘 県 江 西 省 - 小 金 県 湖 北 省 - 漢 源 県 重 慶 市 - 崇 州 市 黒 竜 江 省 - 剣 閣 県 広 東 省 ( 主 に 深 圳 市 )- 甘 粛 省 の 被 害 が 深 刻 な 地 区 天 津 市 - 陝 西 省 の 被 害 が 深 刻 な 地 区 ( 図 支 援 と 受 援 の 省 市 中 央 機 関 の1 対 1の 関 係 ) 2 財 政 支 援 の 限 度 汶 川 地 震 震 災 復 興 対 口 支 援 案 では 支 援 を 行 う 省 直 轄 市 の 年 間 の 支 援 の 物 資 と 活 動 量 は 前 年 度 の 地 方 財 政 収 入 の1%を 下 回 らないよう 考 慮 し 具 体 的 な 内 容 と 方 法 は 支 援 を 受 ける 側 と 十 分 に 協 議 して 決 めることを 明 確 に 定 めてい る ( 図 対 口 支 援 の 仕 組 み) 3 復 旧 支 援 原 則 方 法 と 内 容 支 援 方 法 は ハードとソフト 輸 血 と 造 血 現 在 と 長 期 の 展 望 を 組 み 合 わせることを 堅 持 し 人 力 物 力 財 力 知 力 等 多 様 なパワーを 動 員 し 被 災 地 域 住 民 の 基 本 的 な 生 活 条 件 を 優 先 的 に 解 決 する a. 計 画 の 編 制 建 築 の 設 計 専 門 家 によるアドバイス プロジェクト 建 設 監 理 等 のサ ービスを 提 供 する b. 都 市 農 村 住 民 の 住 宅 を 建 設 修 繕 する 67

68 c. 学 校 病 院 ラジオ テレビ 文 化 スポーツ 社 会 福 利 等 の 公 共 サービス 施 設 を 建 設 修 繕 する d. 都 市 農 村 の 道 路 上 下 水 道 ガス 供 給 汚 水 ゴミの 処 理 等 のインフラを 建 設 修 繕 する e. 農 業 農 村 等 のインフラを 建 設 修 繕 する f. 機 械 設 備 機 材 工 具 建 築 材 料 等 を 提 供 支 援 する 教 師 となる 人 材 医 務 人 員 を 選 抜 派 遣 し 人 材 養 成 を 行 い 異 なる 地 で 学 校 託 児 所 に 入 れ 労 務 の 輸 入 輸 出 農 業 科 学 技 術 等 のサービスを 提 供 する g. 市 場 化 の 運 営 方 式 に 基 づき 企 業 の 工 場 建 設 投 資 を 奨 励 し 商 業 貿 易 流 通 等 の 市 場 サービスインフラを 建 設 し 経 営 性 のインフラ 建 設 に 参 加 する 対 口 支 援 の 双 方 協 議 のその 他 内 容 : 末 端 政 権 の 建 設 は 中 央 地 方 財 政 が 主 として 手 配 し 各 レベルの 党 政 府 機 関 の 事 務 施 設 は 対 口 支 援 の 範 囲 には 組 み 入 れない 具 体 的 な 内 容 方 式 は 支 援 される 側 と 十 分 協 議 のうえ 確 定 する (2) 復 興 対 策 と 復 興 資 金 16つの 災 害 復 興 政 策 ( 新 華 網 北 京 電 2008 年 6 月 18 日 ) a. 中 央 財 政 は 復 興 基 金 を 設 立 し 地 方 財 政 社 会 的 な 義 捐 金 対 口 支 援 銀 行 貸 出 と 統 一 的 に 企 画 誘 導 しながら 都 市 農 村 住 民 の 倒 壊 家 屋 公 共 サービス インフラ 再 建 農 工 業 の 生 産 回 復 を 重 点 的 に 支 援 する b. 被 災 が 深 刻 な 地 域 の 企 業 単 位 個 人 の 税 行 政 手 数 料 等 の 負 担 を 軽 減 し 企 業 の 速 やかな 生 産 回 復 を 促 進 し 被 災 の 深 刻 な 地 域 のインフラ 家 屋 建 築 物 等 の 再 建 に 優 遇 税 制 を 与 える さらに 社 会 各 界 の 地 震 対 策 災 害 救 助 災 害 復 興 就 業 促 進 支 援 を 奨 励 する 税 制 政 策 を 実 施 する c. 金 融 機 関 のサービス 機 能 を 速 やかに 全 面 回 復 し 被 災 地 域 に 傾 斜 した 貸 出 政 策 を 実 施 し 重 点 インフラ 中 小 企 業 三 農 発 展 に 対 する 貸 出 を 強 化 する d. 就 業 援 助 の 展 開 に 力 を 入 れ 地 震 災 害 による 就 業 困 難 者 を 就 業 援 助 の 適 用 範 囲 に 速 や かに 組 み 入 れ ゼロ 就 業 家 庭 における 少 なくとも1 人 の 就 業 を 優 先 的 に 保 証 する e. 産 業 支 援 政 策 と 土 地 鉱 産 資 源 政 策 を 採 用 し 被 災 地 域 の 生 産 回 復 を 支 援 し 産 業 構 造 を 調 整 する f. 籾 の 最 低 購 入 価 格 政 策 を 整 備 し 被 災 地 域 の 穀 物 市 場 を 安 定 化 させ 生 活 困 難 者 への 食 糧 供 給 を 保 障 する 食 糧 と 農 業 生 産 財 への 直 接 補 助 政 策 を 被 災 地 域 に 適 切 に 傾 斜 さ せ 食 糧 生 産 と 農 民 の 増 収 を 促 進 する 2 復 興 資 金 の 調 達 人 民 日 報 2008 年 6 月 25 日 によると 財 政 部 長 謝 旭 人 は 補 正 予 算 の 内 容 につき 以 下 のように 説 明 した 2006 年 中 央 財 政 は 中 央 予 算 安 定 調 節 基 金 を 設 置 しており 現 在 1032 億 元 が 使 用 可 能 である この 一 部 を 災 害 復 興 基 金 の 設 置 に 振 り 向 ければ 正 常 な 予 算 執 行 に 影 響 を 与 えず 68

69 今 年 の 災 害 復 興 需 要 を 適 切 に 充 足 することができる 今 年 の700 億 元 の 災 害 復 興 基 金 は 4 方 面 から 資 金 を 調 達 する ⅰ. 年 度 予 算 に 影 響 を 与 えることを 回 避 し 2008 年 の 中 央 予 算 均 衡 を 維 持 するため 中 央 予 算 安 定 調 節 基 金 1032 億 元 のうち600 億 元 を 組 み 入 れる ⅱ. 車 両 購 入 税 から 50 億 元 を 組 み 入 れる ⅲ. 宝 くじ 公 益 金 から 10 億 元 を 組 み 入 れる ⅳ. 国 有 資 本 経 営 予 算 から 40 億 元 を 組 み 入 れる この 基 金 の 主 要 な 用 途 は a. 災 害 により 倒 壊 損 壊 した 民 間 家 屋 の 再 建 補 助 b. 学 校 病 院 政 府 機 関 事 業 単 位 の 再 建 c. 交 通 電 力 都 市 上 水 道 汚 水 処 理 ガス 供 給 損 害 を 受 けたダム 等 のインフラ 再 建 d. 農 林 水 産 業 工 業 生 産 商 業 流 通 の 回 復 及 び 震 災 後 の 地 質 災 害 対 策 移 民 搬 送 等 の 方 面 の 支 出 である 災 害 復 興 基 金 の 使 用 状 況 は 全 人 代 及 び 常 務 委 員 会 に 報 告 する 中 央 地 方 財 政 は 災 害 復 興 計 画 の 全 体 構 想 に 基 づき 更 に 制 度 を 健 全 化 し 災 害 復 興 基 金 予 算 管 理 資 金 分 配 使 用 方 法 を 早 急 に 制 定 し 予 算 拘 束 を 強 化 し 基 金 の 資 金 調 達 分 配 使 用 を 規 範 化 し 地 震 対 策 災 害 救 助 災 害 復 興 の 資 金 交 付 使 用 への 監 督 管 理 を 強 化 し 資 金 物 資 の 分 配 使 用 の 透 明 度 を 高 めることにより 横 領 着 服 流 用 を 防 止 す る ( 四 川 大 地 震 と 中 国 経 済 (3) 田 中 修 2008 年 6 月 27 日 ) (3) 災 害 復 興 の 主 要 任 務 次 の 6 点 とされる a. 都 市 農 村 住 民 の 毀 損 した 家 屋 の 修 繕 再 建 を 際 立 って 位 置 づけなければならない 農 民 の 住 宅 再 建 は 十 分 農 民 の 希 望 を 尊 重 し 農 家 の 自 力 再 建 政 府 の 補 助 社 会 の 扶 助 の 組 み 合 わせを 実 行 しなければならない 都 市 住 民 の 住 宅 再 建 は 都 市 の 総 体 計 画 の 基 礎 の 上 に 低 家 賃 住 宅 エコノミータイプの 住 宅 普 通 の 分 譲 住 宅 を 早 急 に 建 設 しなければ ならない 住 宅 の 再 建 は 科 学 的 に 場 所 を 選 択 し 規 範 的 に 建 設 し 安 全 経 済 的 適 切 土 地 節 約 を 旨 としなければならない b. 交 通 通 信 エネルギー 水 利 市 政 等 インフラの 回 復 再 建 においては 機 能 の 回 復 を 第 一 とし 地 質 条 件 と 都 市 農 村 の 分 布 に 基 づき 配 置 を 合 理 的 に 調 整 し 現 地 の 都 市 農 村 計 画 と 経 済 発 展 計 画 とリンクさせ 保 障 能 力 を 増 強 しなければならない c. 資 源 を 整 合 的 に 用 い 配 置 を 最 適 化 し 大 衆 の 生 活 に 密 接 に 関 係 する 学 校 病 院 等 公 共 サービス 施 設 の 回 復 再 建 を 重 視 し 建 設 を 基 準 化 し 耐 震 基 準 を 引 き 上 げ プロジェク トの 建 築 の 質 を 確 保 しなければならない d. 市 場 により 誘 導 し 環 境 の 受 容 能 力 産 業 政 策 就 業 の 需 要 に 基 づき 被 災 企 業 の 現 地 における 再 建 他 の 地 へ 移 転 しての 建 設 閉 鎖 を 合 理 的 に 手 配 しなければならない e. 市 場 を 安 定 化 させ 供 給 を 保 障 し 需 要 を 満 足 させ 人 の 安 全 を 図 り 就 業 を 促 進 す るという 要 求 に 基 づき 被 災 者 の 基 本 的 な 生 活 保 障 と 生 産 回 復 に 重 要 な 役 割 を 果 たす 市 場 サービス 施 設 を 優 先 的 に 回 復 再 建 し 市 場 サービス 体 系 の 機 能 を 回 復 しなければならない 69

70 f. 自 然 を 尊 重 し ルールを 尊 重 し 科 学 を 尊 重 することを 堅 持 し 防 災 減 災 システム を 確 立 整 備 し 生 態 保 護 環 境 対 策 を 強 化 し 人 口 資 源 環 境 の 協 調 的 な 発 展 を 促 進 しなければならない 3. 新 北 川 県 城 - 集 団 移 転 再 建 の 取 り 組 み (1) 北 川 県 の 歴 史 北 川 羌 族 自 治 県 (ほくせん-チャンぞく-じちけん)は 1400 年 あまり 前 に 北 周 武 帝 によ り 天 和 元 年 (566 年 )に 建 てられた 四 川 盆 地 の 北 西 部 に 位 置 し 綿 陽 市 から72km 成 都 か ら186kmの 距 離 にある 北 川 羌 族 自 治 県 は 綿 陽 市 に 属 し 下 に3 鎮 13 郷 を 統 括 している そ のうち 民 族 郷 は11 郷 で 郷 鎮 総 数 の69%を 占 めている 面 積 は km 2 県 人 民 政 府 は 曲 山 鎮 にあり 3 鎮 ( 曲 山 擂 鼓 通 口 ) 16 郷 ( 桂 渓 香 泉 貫 嶺 禹 中 壩 底 小 壩 片 口 白 什 開 坪 都 壩 馬 槽 墩 上 青 片 漩 坪 白 坭 陳 家 壩 ) 1 民 族 郷 ( 桃 竜 チベ ット 族 )を 統 括 全 県 には278の 村 1381の 村 民 グループ 17の 住 民 委 員 会 および49の 住 民 グループが 設 け られている 全 県 では4 万 4343 世 帯 16 万 1107 人 を 有 しており その 内 訳 は 男 性 8 万 4333 人 女 性 7 万 6774 人 都 市 部 戸 籍 人 口 は1 万 8500 人 で 総 人 口 の11.5%を 占 める チャン 族 チベット 族 回 族 ミャオ 族 リー 族 ウイグル 族 などの 少 数 民 族 の 人 口 は8 万 1370 人 で 総 人 口 の50%を 占 めており そのうちチャン 族 の 人 口 は7 万 7240 人 で 少 数 民 族 総 人 口 の94% を 占 めている 2003 年 7 月 6 日 中 国 国 務 院 は 北 川 県 を 廃 止 し 四 川 省 北 川 羌 族 自 治 県 の 設 立 を 認 可 した ( 北 京 週 報 日 本 語 版 資 料 ) 2008 年 5 月 12 日 の 四 川 汶 川 大 地 震 (M8.0)で 壊 滅 的 な 被 害 を 受 け まちの 全 体 はほぼ 廃 墟 になった そこで 新 たな 北 川 県 が 計 画 され 旧 跡 地 から20kmほど 離 れた 位 置 に 新 しい 街 が 建 設 された (2) 再 建 のプロセス 震 災 13 日 後 の5 月 25 日 に 山 間 部 の 北 川 旧 県 城 はほぼ 廃 墟 化 され 居 住 に 適 さなくなった ため 現 地 を 再 建 することが 難 しいと 判 断 にたって 中 央 と 地 方 政 府 は 旧 県 城 全 体 の 移 転 と 新 県 城 の 建 設 を 決 定 した 再 造 一 个 新 北 川 ( 新 しい 北 川 を 再 建 しよう!) というスロ ーガンを 発 表 し 唯 一 の 移 転 再 建 を 行 った 6 月 8 日 に 中 央 政 府 が 四 川 大 地 震 後 の 復 興 再 建 に 関 する 条 例 を 公 布 し 即 日 施 行 した 条 例 は 北 川 県 を 含 め 被 災 地 復 興 再 建 の 総 合 計 画 を 策 定 することや 一 対 一 支 援 のよう な 全 国 規 模 の 支 援 体 制 を 構 築 することなどを 規 定 している 7 月 3 日 に 一 対 一 支 援 体 制 による 北 川 県 とペアリングした 山 東 省 政 府 では 山 東 省 援 建 北 川 工 作 指 揮 部 を 設 立 した 9 月 に 北 川 県 文 化 観 光 局 が 北 川 震 災 後 観 光 産 業 再 建 工 作 方 案 を 打 ち 出 した 観 光 復 興 への 道 へと 進 もうとしてきた 12 月 に 中 央 政 府 の 住 宅 都 市 農 村 建 設 部 四 川 省 政 府 は 北 川 県 が 所 属 する 綿 陽 市 政 府 が 提 案 した 新 北 川 県 城 再 建 総 体 計 画 の 方 案 を 審 議 に 通 過 した 2009 年 3 月 30 日 四 川 省 政 府 が 新 北 川 県 城 再 建 総 体 計 画 を 審 議 に 通 過 した 70

71 2009 年 5 月 に 新 北 川 県 城 の 建 設 工 事 が 始 まった 中 国 中 央 政 府 は2020 年 まで12 年 計 画 をた てた 新 県 城 計 画 建 設 総 面 積 は7 万 km2 計 画 人 口 は7 万 人 2010 年 まで3.2 万 km2を 完 了 し 約 3 万 人 の 住 民 が 新 県 城 に 入 居 した そして 旧 県 城 の 全 域 を 地 震 遺 跡 として 保 存 すること となった 現 在 震 災 記 念 碑 や 記 念 館 などが 設 立 され 一 つの 観 光 スポットとして 全 国 に 知 られている (3) 復 興 再 建 の 成 果 1 復 興 の 全 体 像 人 民 網 日 本 語 版 2011 年 5 月 10 日 によると 温 家 宝 総 理 ( 中 共 中 央 政 治 局 常 務 委 員 )は 7 日 から9 日 にかけて 四 川 大 地 震 の 被 災 地 の 復 興 状 況 を 視 察 9 日 午 後 に 都 江 堰 市 で 会 議 を 召 集 し 重 要 な 談 話 を 発 表 した 温 総 理 は 四 川 大 地 震 後 の 復 興 事 業 は 決 定 的 な 勝 利 を 収 めた 各 世 帯 に 住 宅 と 仕 事 を 提 供 全 住 民 を 保 障 施 設 改 良 経 済 発 展 環 境 改 善 の 復 興 目 標 をほぼ 実 現 し 被 災 地 に は 天 地 を 覆 すような 変 化 が 生 じた 復 興 事 業 の 巨 大 な 成 果 によって 社 会 主 義 制 度 の 優 越 性 が 存 分 に 体 現 され 一 方 が 困 れば 八 方 が 支 援 する との 優 れた 伝 統 が 集 中 的 に 示 され 中 華 民 族 の 団 結 力 と 求 心 力 が 改 めて 顕 示 された と 強 調 した 温 総 理 は 四 川 省 陝 西 省 甘 粛 省 の 復 興 事 業 と 各 支 援 担 当 省 ( 直 轄 市 )による 支 援 事 業 を 十 分 に 評 価 復 興 の 主 要 任 務 はすでに 完 了 した 被 災 者 の 住 環 境 は 著 しく 改 善 し 公 共 サービス 施 設 水 準 は 大 幅 に 高 まり インフラ 機 能 は 著 しく 向 上 し 産 業 発 展 は 再 生 的 飛 躍 を 成 し 遂 げた 被 災 地 の 経 済 社 会 発 展 と 大 衆 の 基 本 的 な 生 産 生 活 条 件 は 被 災 前 の 水 準 を 上 回 り 大 きな 飛 躍 を 成 し 遂 げた と 指 摘 した 温 総 理 はまた 復 興 の 成 果 をさらに 打 ち 固 め 発 展 させ 被 災 地 の 内 生 的 発 展 力 の 強 化 を 加 速 し 被 災 者 の 現 実 的 な 困 難 と 長 期 的 な 生 計 の 問 題 をしっかりと 解 決 し 災 害 対 策 能 力 を 踏 み 込 んで 強 化 し 自 ら 奮 起 して 素 晴 らしい 新 郷 里 をしっかりと 建 設 しなければなら ない と 強 調 した 産 経 ニュース 2012 年 2 月 24 日 の 報 道 によると 中 国 四 川 省 の 魏 宏 副 省 長 は 北 京 で24 日 記 者 会 見 し 2008 年 の 四 川 大 地 震 の 復 興 事 業 が 終 了 したと 宣 言 した 復 興 費 用 の 総 額 は 四 川 省 全 体 で 約 1 兆 7 千 億 元 ( 約 21 兆 7 千 億 円 )という ただ 大 地 震 後 に 起 きた 災 害 などのた め ごく 一 部 の 事 業 で 工 事 が 続 いているとしている 魏 副 省 長 は 約 540 万 世 帯 約 1200 万 人 分 の 住 宅 改 修 を 成 功 させ 地 震 による 失 業 問 題 も 解 決 したと 強 調 また 被 災 地 の 住 民 の 生 活 レベルは 地 震 前 よりも 改 善 したと 述 べた 2011 年 の 四 川 省 の 域 内 総 生 産 (GDP)は07 年 の 約 2 倍 に 拡 大 し2 兆 元 を 超 えた 震 災 前 の 07 年 と 比 べると 2011 年 の 地 方 政 府 の 歳 入 は2.3 倍 に 増 えた 都 市 部 農 村 部 ともに 住 民 の 1 人 当 たりの 可 処 分 所 得 は1.7 倍 に 拡 大 した また 魏 副 省 長 は 被 災 地 の 経 済 の 水 準 は 震 災 前 を 上 回 った と 報 告 した 原 動 力 とな ったのは 外 資 への 積 極 的 な 門 戸 開 放 だと 語 り 2011 年 に 受 け 入 れた 海 外 直 接 投 資 (FDI)は 過 去 最 高 の110 億 ドル( 約 8860 億 円 )だったと 紹 介 した 71

72 2 北 川 県 の 実 績 [ 経 済 ]2011 年 全 県 GDPは23.44 億 元 になり 2008 年 より46.1% 上 昇 した 地 域 産 業 ( 農 業 工 業 観 光 業 )において 面 積 34000m2の 北 川 維 斯 特 (WEST) 農 園 ( 山 東 寿 光 野 菜 産 業 グループ 北 川 维 斯 特 農 業 発 展 会 社 )を 開 拓 した 四 川 西 南 大 学 南 京 野 生 植 物 研 究 所 か ら 協 力 を 得 て お 茶 コンニャクなど 地 域 特 色 商 品 の 開 発 を 推 進 した そのきっかけで 2 万 人 の 就 職 機 会 を 提 供 したと 共 に 農 産 商 品 のネットマーケットも 開 発 した 工 業 では 面 積 m2の 北 川 山 東 産 業 団 地 を 建 設 し 現 在 30 企 業 駐 在 している これで1 万 人 の 就 職 機 会 を 提 供 した 2010 年 工 業 増 加 値 (industrial added value)は 震 災 前 の3.9 億 元 から 4.41 億 元 観 光 業 では 羌 民 族 文 化 を 中 心 テーマに 新 しい 観 光 スポット ツーアルートを 創 成 した [ 交 通 ] 被 災 地 と 外 部 とのアクセスを 回 復 のため 地 震 で 切 断 された 道 路 の 修 復 新 築 を 行 った 新 県 城 内 はスローライフのための 道 路 ネットワークを 整 備 し 非 車 道 は35% 以 上 車 道 は45% 以 下 速 度 制 限 バリアフリーに 配 慮 する [ 福 祉 生 活 職 業 ] 一 人 の 平 均 緑 化 面 積 16m2 景 観 整 備 が 行 われている 住 宅 地 区 養 老 院 病 院 商 業 街 小 中 高 の 教 育 施 設 が 整 備 された 医 療 施 設 老 人 ホーム 住 民 活 動 室 などの 整 備 を 行 い 心 的 ケアに 配 慮 した 住 宅 政 策 は 国 の 資 金 で 安 置 房 を 建 設 し た 面 積 補 助 低 い 売 価 の 設 定 を 行 い 賃 金 補 助 などの 補 助 制 度 を 実 施 した 就 職 政 策 は 失 業 者 は 地 元 で 成 立 した 社 会 企 業 か 山 東 省 の 企 業 に 就 職 することができる ( 写 真 羌 族 風 建 築 様 式 の 北 川 新 県 城 の 繁 華 街 ) ( 写 真 北 川 県 永 昌 小 区 のそばにある 市 場 ) ( 写 真 バスケットボールをする 永 昌 小 学 校 5 学 年 の 生 徒 たち-2 枚 ) 72

73 (4) 四 川 大 地 震 の 復 興 に 学 ぶ-3つの 復 興 手 法 地 域 から 見 る 日 本 経 済 第 21 回 ( 小 峰 隆 夫 日 本 経 済 研 究 センター 会 報 ) の 考 察 結 果 によれば 復 興 手 法 という 点 では 3つの 興 味 深 い 試 みがある 第 1は 1 対 1 方 式 の 支 援 である これは 経 済 的 に 豊 かな19 省 直 轄 市 と 被 災 自 治 体 を1 対 1で 組 み 合 わせて 支 援 するという 方 式 である 豊 かな 地 域 ほど 被 害 の 大 きな 地 域 を 支 援 するという 組 み 合 わせにした この 結 果 各 自 治 体 が 支 援 を 競 い 合 う 形 となり 復 興 が 円 滑 に 進 んだという 説 明 であった 第 2は 被 災 地 を 遺 跡 として 保 存 するという 手 法 である 北 川 地 域 で 最 も 被 害 が 大 きか った 地 域 は 地 域 全 体 がそのまま 保 存 されており 有 料 で 見 物 できるようになっている つまり 学 校 役 所 住 居 商 店 等 を 含 む 町 全 体 が 地 震 によって 倒 壊 した 倒 れかけた 建 物 は 鉄 骨 で 支 えたりする 補 修 をし 中 はほぼそのままで 保 存 されている 地 震 によって 生 じた 道 路 の 段 差 やひび 割 れもそのままだ 橋 が 途 中 から 消 えており 向 かい 側 の 橋 の 途 中 部 分 は 滝 となって 水 が 流 れ 落 ちているというスペクタクルな 光 景 を 見 ることもできる 地 震 による 悲 惨 な 実 態 を 知 る 上 で 大 迫 力 の 見 もの であることは 間 違 いない 第 3は 再 建 の 過 程 でエコ シティーをつくるという 試 みが 行 われていることである 具 体 的 に 1 日 1 時 間 ライトを 消 す クリーン エネルギーの 比 率 を 高 める エコ 関 連 産 業 の 発 展 を 図 る エコの 日 を 制 定 する 研 究 センターをつくるといった 方 策 を 進 めている ということであった (5) 新 北 川 県 復 興 の 要 因 東 アジアにおける 災 害 復 興 の 文 化 戦 略 中 国 韓 国 日 本 の 比 較 研 究 ( 石 塚 高 秋 等 Jan, 2012)では 次 のように 分 析 した 1ガバナンス 北 川 県 復 興 のプロセスを 振 り 返 ってみると 中 国 特 色 の 強 い 点 は 中 央 政 府 が 中 心 的 な 役 割 を 果 たしたこと 中 央 政 府 による 復 興 計 画 の 迅 速 な 策 定 や 一 対 一 支 援 のような 中 国 独 自 の 災 害 支 援 制 度 の 構 築 などは 優 れた 点 だと 思 われる 中 央 政 府 を 中 心 に 国 を 挙 げて 全 国 の 力 資 源 資 金 を 被 災 地 に 支 援 し 復 興 事 業 を 行 ってきたため 復 興 の 基 本 任 務 は 迅 速 に 達 成 することができた しかし 中 央 政 府 が 意 思 決 定 を 行 うため 住 民 の 合 意 によ る 民 間 の 計 画 づくりへの 参 画 がほとんど 見 られず 克 服 すべき 課 題 として 残 している 73

74 2コミュニティ 政 府 が 復 興 のリーダーシップを 発 揮 した 一 方 北 川 県 の 復 興 を 含 めて 四 川 大 地 震 後 の 被 災 地 復 興 事 業 のプロセスでは 従 来 と 比 べて 変 化 を 示 す 点 として 個 人 ボランティアやNGO も 被 災 地 の 救 援 と 復 興 に 大 きな 貢 献 をなした 特 筆 すべきなのは インターネットを 利 用 して 寄 付 の 呼 びかけ ボランティアの 募 集 など 各 種 の 情 報 の 流 れを 元 に 全 国 から300 万 人 ものボランティアが 被 災 地 に 赴 いたことである 従 来 の 国 の 指 導 による 全 国 動 員 とは 異 なった 草 の 根 からの 活 動 が 大 規 模 に 活 発 したことから 四 川 大 地 震 は 中 国 のボランティ ア 活 動 の 発 展 の 契 機 ともなった 災 害 であったと 言 えるであろう 中 国 における 国 家 と 社 会 の 関 係 の 変 容 が 見 られるとも 指 摘 されている 3 観 光 産 業 北 川 県 城 の 復 興 ではもう 一 つ 特 徴 的 なことは 観 光 復 興 が 行 われてきたことである 計 画 主 体 は 北 川 県 政 府 である 元 々 北 川 県 は 羌 という 中 国 の 少 数 民 族 の 自 治 県 である 地 震 前 山 間 に 位 置 する 旧 市 街 地 は 避 暑 地 として 観 光 客 が 集 まるところでもあった 震 災 で 羌 民 族 の 伝 統 様 式 の 住 宅 は 甚 大 な 被 害 を 受 けた 羌 民 族 の 特 色 文 化 を 保 護 するために 新 北 川 県 城 では 村 を 建 ち 上 げた この 村 のシンボルは 碉 楼 という 高 い 四 角 の 塔 で 周 囲 を 長 方 形 の 建 物 が 取 り 巻 く 羌 族 独 特 の 建 築 様 式 である さらにこの 民 族 特 色 を 資 源 化 して 羌 民 族 風 致 区 を 定 めた 現 在 多 くの 北 川 住 民 がこの 地 区 の 博 物 館 飲 食 店 で 働 いている また 旧 北 川 県 城 では 地 震 遺 跡 が 記 念 館 として 整 備 され 犠 牲 者 をともらう 石 碑 があ り 哀 悼 の 意 を 捧 げる 場 所 になっている 一 つの 観 光 スポット( 防 災 教 育 拠 点 )とも なっている 2010 年 観 光 客 は46.49 万 人 に 達 し 観 光 収 入 2.05 億 元 震 災 前 の102.97%とな った 4 地 域 イメージ 復 興 事 業 のスローガン 再 造 一 个 新 北 川 ( 新 しい 北 川 を 再 建 しよ う!) はマスコミやインターネットを 通 じて 全 国 に 知 れわたった 復 興 の 目 的 はもとより 良 い 新 しいまちをつくることも 伝 えられた 昔 の 北 川 は 小 さな 民 族 風 情 観 光 地 ではあったが 豊 かな 観 光 資 源 を 持 つ 四 川 省 の 中 では 四 川 省 では 目 立 たない 存 在 であった しか し 逆 に 地 震 でその 名 は 全 国 に 知 られわたる 事 となった 清 華 大 学 都 市 ブランド 研 究 室 が 大 衆 を 対 象 に 行 った 北 川 県 の 地 域 イメージに 関 する 調 査 の 結 果 によ ると 100%の 被 調 査 者 が どうやって 北 川 を 知 った の 質 問 には 地 震 で と 答 えた 地 震 で 有 名 になったため 北 川 県 の 地 域 イメージには 地 震 のまち 被 災 地 などマイナ スな 考 えが 多 かった 2011 年 2 月 新 北 川 県 城 は 始 動 した 北 川 県 は 地 震 で 付 けられたマイ ナスなイメージから 脱 出 し 地 域 の 特 色 である 羌 民 族 文 化 を 活 かして 新 しいイメージを 創 ることを 決 めた 3 月 から4 月 北 川 県 政 府 は 清 華 大 学 都 市 ブランド 研 究 室 の 協 力 で 新 北 川 県 のシンボルマーク( 新 北 川 城 市 標 識 )のデザイン 制 作 を 行 った 大 学 は 五 つの 案 をイ ンターネットで 公 表 し 全 国 の 投 票 を 行 った 12 万 人 が 投 票 を 参 加 し 一 番 人 気 で 多 くの 74

75 方 から 選 ばれたシンボルマークは 図 のとおりである ( 図 北 川 県 のシンボルマーク) シンボルマークの 意 味 : 昔 から 羌 族 は 多 くが 高 い 山 の 上 で 暮 らしているため 雲 の 中 の 民 族 と 呼 ばれている シンボルマークは 雲 の 図 案 を 中 心 にデザインされた 雲 の 色 は 羌 族 の 伝 統 衣 装 の 青 である このことからも 羌 族 の 伝 統 や 文 化 を 地 域 のシンボルとして いることが 分 かる 2-4 震 災 復 興 における 日 中 比 較 四 川 大 地 震 を 経 てきた3 年 間 の 復 興 の 過 程 を 振 り 返 り そこで 得 られた 教 訓 と 課 題 を 整 理 することは 東 日 本 大 震 災 からの 復 興 を 推 進 するうえにおいて 重 要 な 示 唆 を 与 えてく れるに 富 むものと 思 われる 1. 社 会 環 境 と 経 済 環 境 の 相 違 中 国 のように 経 済 全 体 が 高 成 長 している 中 での 復 興 は 日 本 のような 経 済 全 体 が 閉 塞 状 況 にある 中 での 復 興 に 比 べて 圧 倒 的 好 条 件 であったことは 間 違 いないだろう 2. 対 口 支 援 の 相 違 (1) 発 想 の 違 い [ 中 国 ] 温 家 宝 総 理 は2011 年 5 月 7 日 から9 日 にかけて 四 川 大 地 震 の 被 災 地 の 復 興 状 況 を 視 察 9 日 午 後 に 都 江 堰 市 で 会 議 を 召 集 し 重 要 な 談 話 を 発 表 した 復 興 事 業 の 巨 大 な 成 果 によって 社 会 主 義 制 度 の 優 越 性 が 存 分 に 体 現 され 一 方 が 困 れば 八 方 が 支 援 する との 優 れた 伝 統 が 集 中 的 に 示 され 社 会 主 義 の 協 力 精 神 が 改 めて 顕 示 された と 強 調 した また 党 中 央 の 宣 伝 担 当 の 李 長 春 常 務 委 員 が 震 災 報 道 会 議 を 緊 急 招 集 し 人 民 日 報 新 華 社 中 央 テレビ(CCTV)などに 現 場 報 道 を 促 す 一 方 中 央 地 方 の 党 と 政 府 が 救 援 に 全 力 を 挙 げていることや 軍 武 装 警 察 公 安 部 隊 の 身 を 挺 した 被 災 者 救 助 の 感 動 の 場 面 を 宣 伝 すること 社 会 の 世 論 を 正 しく 導 くこと などを 指 示 した 従 って 地 震 当 日 から 始 まったCCTVの24 時 間 生 放 送 は 被 災 の 惨 状 と 懸 命 の 救 助 活 動 を 生 々しく 伝 え 全 国 に 同 情 の 嵐 を 呼 び 空 前 の 支 援 活 動 が 起 こった また 地 震 直 後 現 地 に 向 かった 温 家 宝 首 相 胡 錦 濤 主 席 の 動 向 や 演 説 をトップで 扱 い 繰 り 返 し 報 道 した 同 時 に 軍 などの 英 雄 的 な 救 助 活 動 報 道 も 急 増 した しかし 被 災 民 が 求 めるのは 一 刻 も 早 い 救 援 であり 指 導 者 の 慰 問 や 演 説 ではない それをテレビ 視 聴 者 の 多 くも 感 じている 香 港 紙 は 胡 氏 の 視 察 で 救 助 活 動 が2 時 間 中 断 被 災 者 が 怒 っているとも 報 道 した [ 日 本 ] カウンターパート 方 式 の 意 義 について 災 害 の 初 動 ではどうしても 支 援 が1カ 所 に 集 中 してしまう 支 援 の 空 白 期 間 や 空 白 場 所 を 作 らないことがそもそもの 狙 いだった 府 県 ごとに 担 当 の 被 災 県 を 割 り 当 てたことで 市 町 村 や 民 間 の 支 援 も 連 鎖 して 続 いた 継 続 的 に 支 える 輪 が 広 がった と 答 えた 広 域 災 害 に 備 え 協 定 を/ 関 西 広 域 連 合 長 井 戸 敏 三 兵 庫 知 事 に 聞 く ( 河 北 新 報 社 2012/04/03) 75

76 (2) 行 政 仕 組 みの 違 い 関 西 広 域 連 合 の カウンターパート 方 式 の 支 援 とは ( 金 坂 成 通 研 究 員 政 策 シンク タンク PHP 総 研 )の 分 析 によると [ 中 国 ] 中 国 政 府 は 震 災 後 約 1ヶ 月 で トップダウンで 復 興 条 例 を 作 り ペアリングを 決 めた [ 日 本 ] 関 西 広 域 連 合 が 自 主 的 な 支 援 を マッチング したといえる つまり 東 日 本 大 震 災 から2ヶ 月 以 上 経 ってもなお 国 からの 支 援 自 治 体 への 財 政 措 置 は 確 かなものとなって おらず 全 国 から 広 く 行 われている 自 治 体 間 支 援 は 未 だに 支 援 自 治 体 の 善 意 に 基 づくも のに 留 まっているのである 関 西 広 域 連 合 は 一 対 一 の 支 援 を 充 実 強 化 するため 東 日 本 大 震 災 に 関 する 緊 急 提 案 ( 第 2 次 ) で 政 府 に 対 して 特 定 の 被 災 自 治 体 と 特 定 の 自 治 体 を 組 み 合 わせて 復 興 支 援 を 行 う 仕 組 みづくりを 提 言 した また 被 災 市 町 村 の 負 担 軽 減 を 狙 い 災 害 復 旧 事 業 を 他 の 自 治 体 が 代 行 できる 制 度 の 創 設 を 提 案 した 将 来 的 には 関 西 広 域 連 合 のような 広 域 行 政 体 が 平 時 より 域 内 のいくつかの 自 治 体 の 意 向 を 調 整 して 被 災 自 治 体 とマッチングする 仕 組 みを 作 っておくことが 有 効 である ま た 全 国 的 な 調 整 においても 広 域 行 政 体 同 士 が 調 整 すれば 最 適 な 自 治 体 間 マッチングを 行 うことができる 今 後 も 起 こりうる 広 域 災 害 に 対 して 自 治 体 間 で 長 期 的 かつ 継 続 的 に 支 援 できる 体 制 を 作 ることが 求 められている (3) 復 興 対 策 の 違 い [ 中 国 ] 支 援 する 自 治 体 は 復 旧 から 復 興 にいたるまで3 年 間 物 的 人 的 支 援 を 含 め 前 年 度 財 政 収 入 の1% 以 上 を 支 援 することとする 対 口 支 援 の 主 な 内 容 は 復 興 計 画 の 作 成 学 校 病 院 文 化 スポーツ 社 会 福 祉 などの 公 共 施 設 の 整 備 都 市 インフラ 施 設 の 建 設 企 業 投 資 工 場 建 設 の 奨 励 商 業 流 通 などの 市 場 サービス 施 設 の 建 設 など [ 日 本 ] 復 興 住 宅 の 再 建 が 進 めば 新 たなコミュニティーづくりや 高 齢 者 支 援 ビジネス 創 造 などさまざまな 取 り 組 みが 欠 かせない そこで 阪 神 の 経 験 を 被 災 地 に 伝 え 地 元 の リーダー 育 成 の 支 援 を 行 う 役 所 のほか 民 間 の 人 々もつなげるよう 阪 神 大 震 災 時 のノ ウハウを 被 災 地 になじむ 仕 組 みに 変 化 させて 活 用 する (4) 共 通 課 題 : 自 治 体 規 模 の 違 いによる 支 援 と 受 援 の ミスマッチ [ 日 本 ] 支 援 の 評 価 と 課 題 応 援 に 行 った 職 員 によるワークショップで 応 援 活 動 の 評 価 を 聞 いたところ うまくいっ たこととしては 阪 神 淡 路 大 震 災 の 経 験 と 被 災 地 からの 神 戸 に 対 する 信 頼 や 共 感 をあ げるものが 多 くあった また 応 援 職 員 をバックアップする 機 能 や 自 己 完 結 するための 装 備 など 応 援 についてのノウハウが 蓄 積 されていることが 感 じられる 反 面 17 年 前 の 知 識 だけではうまくアドバイスできなかったこと 津 波 や 原 発 といった 災 害 事 象 の 違 いに ついて 戸 惑 いがみられる さらには 自 治 体 規 模 の 違 いからくる 判 断 決 定 権 といった もの 受 け 入 れの 窓 口 指 揮 命 令 する 役 割 などを 受 け 入 れ 側 の 問 題 も 指 摘 されている 76

77 受 援 力 と 受 援 計 画 今 回 の 災 害 では 小 規 模 な 市 町 村 が 多 かったことや 幹 部 職 員 も 犠 牲 になっていることか ら 受 け 入 れ 側 の 課 題 として 受 援 力 や 受 援 計 画 が 指 摘 されている 受 援 力 という 言 葉 は 内 閣 府 のパンフレットでは ボランティアを 地 域 で 受 け 入 れる 環 境 知 恵 などのことをさしている しかし このことは ボランティアに 限 らず 被 災 地 の 行 政 にも 言 えることであろう 支 援 を 受 け 入 れて それをうまく 使 いこなす 力 が 必 要 なの である この 受 援 力 を 高 めるために あらかじめ 災 害 が 起 これば どのように 事 態 が 推 移 し または どの 業 務 を 優 先 して 行 うか 等 事 業 の 継 続 の 有 無 といったことも 問 われる 何 を 優 先 し 何 を 後 にするのか その 決 断 ができるように 日 頃 から 業 務 内 容 を 細 かく 把 握 しておかなければなりない また 通 常 の 業 務 を 減 らして 震 災 業 務 に 対 応 するにしても 不 足 する 人 員 の 想 定 や 他 都 市 からの 応 援 職 員 をうまく 配 置 して ミスマッチを 無 くし ど のように 効 率 よく 応 援 してもらうかなどの 受 援 計 画 を 作 っておくことが 必 要 になっている 地 域 防 災 計 画 だけでは 災 害 への 対 応 はできない 復 興 へのプロセスや 住 んでいるところ のハザードを 知 って 万 一 の 時 の 復 興 まちづくりを 考 えておく 事 前 復 興 計 画 づくり リスクを 最 小 限 にする 事 業 継 続 計 画 そしてそれと 連 動 した 形 での 災 害 時 の 受 援 計 画 この3つの 計 画 があって 初 めて これからの 災 害 対 応 を 強 固 なものにしていくのだと 考 え る 3. 集 団 移 住 将 来 的 な 課 題 [ 中 国 ]: 新 北 川 県 城 は 唯 一 の 移 転 再 建 であり 国 家 指 導 者 はじめ 各 界 の 関 心 を 呼 んでい る 旧 北 川 県 城 の 人 口 は3 万 5000 人 だったが 新 県 城 は 計 画 段 階 で7 万 人 と 想 定 し 5 年 以 内 に5 万 人 を 超 える 見 込 みだ また 新 県 城 の 人 口 構 成 は 旧 県 城 とは 大 きく 変 わる 旧 住 民 の ほかに 周 辺 農 民 の 転 入 を 促 進 し また 経 済 の 活 性 化 産 業 のレベルアップをはかるため に 他 都 市 からの 転 入 者 の 比 率 を 高 め 一 流 の 都 市 の 建 設 を 目 指 している 全 く 新 しい 都 市 に 生 まれ 変 わる 新 県 城 の 管 理 体 制 について 韓 貴 均 北 川 羌 族 自 治 県 宣 伝 部 長 は 次 のよう に 説 明 した 農 民 が 一 晩 のうちに 市 民 に 変 わるわけですから 彼 らの 資 質 を 高 め 新 しい 技 能 を 身 に 付 けてもらうことが 主 要 な 課 題 です 固 有 の 習 慣 と 都 市 管 理 のギャップを 埋 め るために 少 しずつ 指 導 し 適 応 してもらわなければなりません 都 市 管 理 局 を 新 設 し 全 国 からエキスパートを 集 めたいと 思 います ( 人 民 中 国 インターネット 版 ) [ 日 本 ]: 関 西 が 広 域 災 害 に 備 える 上 で 東 北 こそ 重 要 な 地 域 の 一 つ 災 害 が 連 動 せず 万 一 の 際 はバックアップしてもらえる 東 北 の 復 旧 復 興 は 始 まったばかりだが 協 定 締 結 は 将 来 的 な 課 題 だと 思 われる 4. 四 川 対 口 支 援 の 問 題 点 体 制 の 特 徴 のひとつは 支 援 側 は 行 政 単 位 で2 ランク 下 の 受 援 側 を 支 援 するという 仕 組 77

78 みである なお 中 国 の 行 政 区 分 は まず 省 直 轄 市 があり 以 下 市 県 鎮 郷 村 からなるため 例 えば 省 が 市 を 支 援 するという 形 をとる したがって 財 政 規 模 に 余 裕 を 持 って 支 援 が 実 施 できる 四 川 大 地 震 では 支 援 側 は 前 年 の 財 政 収 入 の 約 1%の 資 金 援 助 を 3 年 間 行 うことに 加 え 必 要 な 人 材 資 材 設 備 経 費 を 負 担 し 復 興 計 画 策 定 から 復 興 支 援 事 業 まで 全 ての 分 野 において 支 援 が 行 われた しかしながら 震 災 復 興 対 口 支 援 については 以 下 のような 問 題 点 も 指 摘 されている (1) 支 援 側 と 受 援 側 の 差 受 援 側 より 高 い 行 政 単 位 の 支 援 側 を 中 心 として 臨 時 の 行 政 体 制 が 組 織 化 されるため 現 場 では 様 々な 軋 轢 が 生 じている 特 に 支 援 側 と 受 援 側 で 復 旧 復 興 の 利 益 目 標 の 相 違 がある 支 援 側 と 受 援 側 は 震 災 復 興 という 基 本 目 標 で 一 致 しているが 行 政 業 績 の 審 査 体 系 と 立 場 が 異 なる 支 援 側 の 省 は 省 内 の 企 業 利 益 を 優 先 するため 被 災 地 の 大 部 分 の 再 建 事 業 は 受 援 側 の 県 に 立 地 しない 企 業 が 引 き 受 けることも 多 い また 支 援 期 間 が3 年 と 限 定 されているため 限 られ た 期 間 資 金 範 囲 で 最 大 限 に 任 務 を 完 成 することが 目 標 である これに 対 して 受 援 側 は 持 続 可 能 な 復 興 のための 自 立 した 行 政 体 制 の 整 備 をしなければならない そのた め 双 方 は 利 益 目 標 に 一 定 の 相 違 が 発 生 する (2) 全 体 復 興 構 想 という 視 点 の 欠 如 各 被 災 地 における 受 援 側 / 支 援 側 の 財 政 収 入 比 の 差 が 大 きいため 1 人 当 たり 対 口 支 援 資 金 額 が 被 災 地 間 で 大 きく 異 なっている それゆえ 復 旧 復 興 事 業 は 同 じ 事 業 であ っても 被 災 地 間 で 建 設 規 模 などが 明 らかに 異 なる また 公 道 に 面 し マスコミに 注 目 されるような 事 業 が 重 視 され 山 間 部 や 小 数 民 族 地 域 の 復 旧 復 興 が 遅 れているところも ある さらに 支 援 側 の 企 業 は 必 ずしも 支 援 を 真 に 必 要 としている 地 域 で 事 業 を 展 開 する とは 限 らない ( 表 年 度 全 国 省 市 の 対 口 支 援 の 財 政 収 支 比 較 ) (3) 支 援 期 間 の 短 さ 震 災 復 興 対 口 支 援 は 3 年 間 で 主 に 都 市 と 農 村 の 住 宅 公 共 サービス 施 設 および 都 市 基 礎 サービス 施 設 の 新 築 建 設 事 業 を 行 う 特 に 公 共 サービス 施 設 の 水 準 は 震 災 前 に 比 べて 大 幅 に 上 がる しかし 受 援 側 の 財 政 収 入 増 が 期 待 できない 短 期 間 であることから 受 援 側 が3 年 後 以 降 にそれらの 維 持 運 営 を 実 施 するのは 困 難 であろう 支 援 期 間 が 終 了 すれば 行 政 支 援 の 資 源 投 入 は 明 らかに 減 少 すると 考 えられる 四 川 大 地 震 では 支 援 側 と 受 援 側 の 間 に 経 済 的 協 力 関 係 がもともと 存 在 していなかったため 経 済 支 援 は 支 援 期 間 終 了 とともに 途 絶 えることになりかねない 現 在 支 援 側 の 撤 退 に 伴 い 復 興 事 業 計 画 が 崩 れつつある 事 例 も 少 なくない 行 政 支 援 から 市 場 経 済 支 援 の 切 り 替 えが 課 題 とされている 78

79 対 口 支 援 方 財 政 収 入 財 政 支 出 人 口 1 人 当 たり 1 人 当 たり 1 人 当 たり 1 人 当 たり ( 受 援 方 ) ( 万 元 ) ( 万 元 ) ( 万 人 ) 財 政 収 入 ( 元 ) 財 政 支 出 ( 元 ) 財 政 収 入 比 財 政 支 出 比 山 東 省 16,753,980 22,618,495 9,367 1,789 2,415 北 川 県 5,178 36, ,299 広 東 省 27,858,007 31,595,703 9,449 2,948 3,343 汶 川 県 12,302 33, ,172 3,169 浙 江 省 16,494,981 18,067,928 5,060 3,260 3,570 青 川 県 2,115 46, ,861 江 蘇 省 22,377,276 25,537,217 7,625 2,935 3,349 綿 竹 市 60,253 91, ,175 1,776 北 京 市 14,926,380 16,495,032 1,633 9,140 10,101 什 邡 市 59,954 86, ,391 2,014 上 海 市 20,744,792 21,816,780 1,858 11,165 11,742 都 江 堰 市 75, , ,245 1,937 河 北 省 7,891,198 15,066,482 6,943 1,137 2,170 平 武 県 7,566 39, ,129 辽 寧 省 10,826,948 17,642,805 4,298 2,519 4,104 安 県 11,208 52, ,035 河 南 省 8,620,804 18,706,135 9, ,999 江 油 市 39, , ,234 福 建 省 6,994,577 9,106,446 3,581 1,953 2,543 彭 州 市 35,483 81, ,029 山 西 省 5,978,870 10,499,228 3,393 1,762 3,094 茂 県 4,099 31, ,932 湖 南 省 6,065,508 13,570,310 6, ,135 理 県 2,701 18, ,209 吉 林 省 3,206,892 8,837,597 2,730 1,175 3,237 黑 水 県 2,604 24, ,149 安 徽 省 5,436,973 12,438,342 6, ,033 松 潘 県 5,100 29, ,107 江 西 省 3,898,510 9,050,582 4, ,072 小 金 県 1,388 24, ,056 湖 北 省 5,903,552 12,773,257 5,699 1,036 2,241 漢 源 県 5,396 38, , 重 慶 市 4,427,000 7,683,886 2,816 1,572 2,

80 崇 州 市 25,558 87, ,319 黑 龙 江 省 4,404,689 11,872,711 3,824 1,152 3,105 剑 阁 県 3,927 74, , 四 川 省 8,508,606 17,591,304 8,127 1,047 2,165 (4) 挙 国 体 制 の 落 とし 穴 中 国 においては 行 政 と 政 治 権 限 と 財 源 が 中 央 政 府 に 一 元 化 されている 中 央 集 権 によ って 全 国 規 模 の 人 的 物 的 資 源 が 動 員 され 総 合 的 に 支 援 体 制 構 築 がなされる しかし ながら この 挙 国 体 制 において 人 的 物 的 資 源 投 入 や 資 金 調 達 に 関 して 法 制 度 の 整 備 や 組 織 外 の 第 三 者 による 監 督 体 制 は 遅 れている また 情 報 公 開 や 報 道 言 論 の 自 由 等 に ついての 問 題 点 も 依 然 として 残 っている 挙 国 体 制 による 震 災 復 興 対 口 支 援 であることは 同 時 に 挙 国 体 制 自 体 の 課 題 も 引 き 継 いでいるのである 以 上 のように 四 川 大 地 震 においては 震 災 復 興 に 関 する 広 域 連 携 という 新 手 法 がとら れたが 支 援 側 と 受 援 側 の 考 え 方 の 違 い 全 体 的 な 視 点 の 欠 如 支 援 期 間 の 短 期 性 など わが 国 の 震 災 復 興 にも 重 要 な 視 点 も 提 示 されることとなった 80

81 第 3 章 国 際 的 防 災 拠 点 -HAT 神 戸 2010 年 執 筆 者 が HAT 神 戸 に 設 置 されDRA 協 議 会 との 連 携 の 中 で 活 動 を 進 めている 研 究 機 関 行 政 組 織 NPO 団 体 及 び 国 連 の18 機 関 が 有 する 機 能 を 調 査 した 際 に 実 戦 レベル での 連 携 や 海 外 からの 緊 急 時 復 興 時 支 援 の 受 入 れ 体 制 はまだ 不 十 分 だと 感 じて 次 のよ うに 述 べた 最 後 に 1995 年 の 阪 神 淡 路 大 震 災 で6,434 名 の 死 者 が 出 た そのうちの 約 8 割 の 死 者 は 緊 急 援 助 を 待 てない 即 死 だったことが 分 かった 一 方 で 海 外 からの 緊 急 救 助 隊 の 反 応 は 早 かったが それをうまく 扱 え ないので 役 立 てない 教 訓 を 得 た 震 災 後 15 年 を 経 て わが 国 の 自 治 体 は 国 際 援 助 の 受 け 入 れ 体 制 はまだ 万 全 な 備 えには 程 遠 い 国 際 防 災 に 協 力 している 日 本 が 果 たして 自 国 はいざという 時 に 本 当 に 大 丈 夫 でしょうか そのことについてはま だまだ 今 後 考 えていく 必 要 があろう 情 報 共 有 をめざして- 巨 大 災 害 対 策 をめぐる 国 際 協 力 の 仕 組 みづくり- 穐 原 雅 人 研 究 情 報 誌 21 世 紀 ひょうご,2010 第 9 号,トピックス,pp 年 3 月 11 日 に 東 日 本 大 震 災 が 起 きた HAT 神 戸 に 設 置 された 機 関 を 再 検 証 することと なる 3-1 阪 神 淡 路 大 震 災 と HAT 神 戸 阪 神 淡 路 大 震 災 から 17 年 が 経 過 した 現 在 我 が 国 の 高 度 で 先 進 的 な 防 災 ノウハウと 防 災 体 制 は 世 界 平 和 安 全 な 共 生 社 会 の 実 現 に とって 必 要 不 可 欠 な 存 在 である 1989 年 にわが 国 をはじめ 世 界 155 カ 国 が 共 同 提 案 した 国 際 防 災 の 10 年 決 議 が 国 連 総 会 にて 採 択 され 翌 年 から 開 始 した そして 1994 年 にわが 国 の 招 請 により 国 際 防 災 の 10 年 世 界 会 議 は 横 浜 で 開 催 し より 安 全 な 世 界 に 向 けての 横 浜 戦 略 を 採 択 した さらに 2003 年 12 月 の 第 58 回 国 連 総 会 では 我 が 国 の イニシアティブのもとに 提 案 された 国 連 防 災 世 界 会 議 (WCDR) に 関 する 決 議 案 が 採 択 さ れ 2005 年 1 月 の 阪 神 淡 路 大 震 災 から 10 年 間 兵 庫 県 神 戸 市 で 開 催 し より 実 効 性 の 高 い 防 災 指 針 の 検 討 が 行 われ 以 後 の 各 国 や 国 際 機 関 等 が 実 施 すべき 防 災 施 策 の 優 先 事 項 が とりまとめられ 兵 庫 行 動 枠 組 が 採 択 された 我 が 国 はこの 一 連 の 活 動 に 取 り 組 むことによって 阪 神 淡 路 大 震 災 等 から 得 た 教 訓 を 国 内 外 へ 発 信 し 日 本 の 高 度 先 進 的 な 防 災 体 制 を 世 界 へアピールしつつ 今 後 予 想 以 上 に 災 害 の 広 域 化 複 合 化 長 期 化 時 代 を 迎 えている 私 たちの 地 球 において より 災 害 に 強 い 行 政 コミュニティの 構 築 に 向 けて 国 際 防 災 協 力 への 貢 献 を 目 指 している ここで 我 が 国 有 数 の 世 界 防 災 減 災 の 一 大 拠 点 である HAT 神 戸 に 設 置 され DRA 協 議 会 としての 連 携 の 中 で 活 動 を 進 めている 研 究 機 関 行 政 組 織 NPO 団 体 及 び 国 連 の 諸 機 関 が 各 の 有 する 機 能 を 活 かしながら 緊 密 な 連 携 を 強 化 し 国 際 平 和 協 力 国 家 としての 日 本 の 役 割 を 果 たしていくことを 主 目 的 としている 81

82 3-2 HAT 神 戸 のあゆみ 1. 国 際 化 の HAT 神 戸 日 本 国 内 各 地 に 設 置 された 34 ヵ 所 の 国 連 機 関 ( 事 務 所 を 含 む)は 東 京 (15) 兵 庫 (8) 横 浜 (4) 千 葉 (1) 富 山 (1) 名 古 屋 (1) 大 阪 (1) 滋 賀 (1) 広 島 (1) 福 岡 (1)にある 兵 庫 県 にある 8 ヵ 所 の 国 連 機 関 はすべて HAT 神 戸 に 集 められている また 国 連 アジア 地 域 国 の 中 央 省 庁 および 兵 庫 県 の 共 同 出 資 ( 資 金 人 材 )より 設 置 した 国 際 関 連 機 関 も 合 わせ て HAT 神 戸 に 18 の 国 連 国 際 機 関 が 設 置 されている 人 と 未 来 防 災 センター 前 に 国 連 旗 日 章 旗 県 旗 機 構 旗 を 同 時 に 掲 揚 していることは 神 戸 の 夜 景 南 京 町 異 人 館 と 並 び 関 西 阪 神 地 域 の 独 特 な 風 景 とも 言 われる ( 図 日 本 にある 国 際 機 関 及 び 施 設 執 筆 者 自 作 )( 写 真 国 際 拠 点 HAT 神 戸 執 筆 者 撮 影 ) 2.HAT 神 戸 諸 機 関 の 機 能 HAT 神 戸 (ハットこうべ)は Happy Active Town の 頭 文 字 を 組 み 合 わせた 神 戸 市 東 部 新 都 心 の 愛 称 である 当 区 域 は 摩 耶 山 の 南 側 に 西 郷 川 と 生 田 川 の 間 神 戸 市 中 央 区 東 部 および 灘 区 西 部 臨 海 部 に 位 置 する 東 西 約 2.2km 南 北 約 1.0km の 範 囲 である これにより 1993 年 の 大 規 模 工 場 の 遊 休 化 に 伴 う 土 地 利 用 転 換 に 合 わせ 95 年 の 震 災 に より 甚 大 な 被 害 を 受 けた 市 街 地 の 住 宅 や 産 業 等 の 各 種 都 市 機 能 の 受 け 皿 となる 市 街 地 復 興 の 先 導 的 役 割 を 担 い 周 辺 地 域 と 有 機 的 な 連 携 を 図 りながら 東 部 インナーシティ 全 体 の 活 性 化 を 推 進 している さらに 神 戸 という 港 都 市 がこれまで 培 ってきた 極 めて 高 い 国 際 イメージを 生 かし 現 在 の HAT 神 戸 に 設 置 された 国 連 国 際 関 係 の 18 機 関 団 体 を 連 携 し 世 界 に 向 けて 21 世 紀 における 安 全 で 安 心 できる 共 生 社 会 の 構 築 に 関 する 政 策 提 言 情 報 発 信 拠 点 として 形 成 されている ( 図 HAT 神 戸 にある 国 際 機 関 及 び 施 設 執 筆 者 自 作 ) 国 際 国 内 の 政 治 経 済 金 融 及 び 兵 庫 県 政 の 流 れの 中 で ( 公 財 )ひょうご 震 災 記 念 21 世 紀 研 究 機 構 (Hem21)が 設 立 された 1972 年 から 2010 年 現 在 に 至 るまでの 約 40 年 間 特 に 阪 神 淡 路 大 震 災 後 15 年 間 のあゆみを 背 景 として HAT 神 戸 の 諸 機 関 が どのように 連 携 していたかに 着 目 した 各 機 関 の 沿 革 ニュースレター 研 究 報 告 書 などから 機 能 によるグループ 分 け と 社 会 ニーズによる 役 割 分 担 を 行 うと 次 のようになる 82

83 まず HAT 神 戸 にある 諸 機 関 の 有 する 機 能 によって 4 つのグループに 分 類 できる 1 環 境 情 報 提 供 グループ(APN EMECS 神 戸 海 洋 気 象 台 ): 世 界 閉 鎖 性 海 域 の 環 境 の 保 全 と 適 正 な 利 用 およびアジア 太 平 洋 地 域 の 地 球 変 動 による 気 象 地 震 津 波 火 山 活 動 などに 関 する 情 報 を 発 表 提 供 する 2 防 災 技 術 開 発 グループ(EDM E-Defense): 都 市 部 における 耐 震 防 災 の 技 術 開 発 検 証 および 実 践 的 研 究 活 動 を 行 う 3 災 害 救 援 活 動 グループ(OCHA 神 戸 WHO 神 戸 センターWKC JRCS 兵 庫 県 支 部 HEMC HITS): 災 害 救 援 に 関 する 迅 速 的 効 果 的 な 人 道 援 助 健 康 維 持 こころケア 実 施 を 行 う 4 政 策 提 言 人 材 育 成 グループ(IRP UNISDR 兵 庫 事 務 所 Hem21 UNCRD 防 災 計 画 兵 庫 事 務 所 IGES 関 西 研 究 センター JICA 兵 庫 国 際 センター DRI ADRC): 政 策 統 括 組 織 連 携 人 材 育 成 防 災 減 災 文 化 発 信 を 推 進 する ( 図 HAT 神 戸 にある 国 際 防 災 人 道 支 援 協 議 会 (DRA) 執 筆 者 自 作 ) 3. 組 織 構 築 と 機 能 変 遷 次 に 世 界 の 発 展 安 全 安 心 な 社 会 の 取 り 組 みのニーズに 応 じて HAT 神 戸 に 設 置 され た 諸 機 関 の 役 割 を3 段 階 に 分 ける 第 一 段 階 では 70 年 代 初 ~90 年 代 半 ばまで 都 市 開 発 と 環 境 問 題 を 中 心 とした 世 界 の 動 きがあった 国 際 開 発 戦 略 10 年 ( 第 2~4 次 ) 日 本 の 列 島 改 造 ブーム(72 年 ) 大 阪 万 博 (70 年 ) つくば 科 学 万 博 (85 年 ) 日 本 GNP 世 界 一 位 (86 年 ) 日 本 ODA 出 資 世 界 一 位 (89 年 )などの 主 な 出 来 事 を 伴 い 兵 庫 県 では 第 2 次 県 勢 振 興 計 画 策 定 (70 年 ) 瀬 戸 内 海 環 境 保 全 知 事 市 長 会 議 発 足 (71 年 ) 神 戸 市 営 地 下 鉄 ( 名 谷 - 新 長 田 間 ) 開 業 神 戸 ポートピア 博 覧 会 (81 年 ) 大 鳴 門 橋 開 通 (85 年 ) 播 磨 ヘリポート 開 港 (89 年 ) 世 界 閉 鎖 性 海 域 環 境 保 全 会 議 の 開 催 (エメックス 90)などを 行 った 従 って ( 財 )21 世 紀 ひょうご 創 造 協 会 (Hem21 前 身 72 年 ) アジア 太 平 洋 地 球 変 動 研 究 ネットワーク(APN 90 年 ) 国 際 エメックスセンター(EMECS 94 年 )が 発 足 した 第 二 段 階 では 95 年 ~2004 年 まで 耐 震 防 災 の 技 術 開 発 及 び 震 災 復 旧 初 期 復 興 を 中 心 とした 日 本 の 動 きがあった また 日 本 は 世 界 の 防 災 協 力 の 推 進 を 先 導 した 阪 神 淡 路 大 震 災 の 教 訓 から 判 明 したことだが 1982 年 以 前 に 建 てられた 建 物 に 対 して 十 分 な 耐 震 補 強 が 遅 れたため この 大 震 災 に 当 たり 広 範 囲 にわたって 倒 壊 全 半 壊 になっ た 震 災 直 後 科 学 技 術 庁 地 震 防 災 フロンティア 研 究 の 一 環 として 独 立 行 政 法 人 防 災 科 学 技 術 研 究 所 地 震 防 災 フロンティア 研 究 センター(EDM 01 年 ) 同 研 究 所 兵 庫 耐 震 工 学 研 究 センター(E-Defense 04 年 )が 兵 庫 県 三 木 市 で 世 界 最 大 級 の 実 大 三 次 元 震 動 破 壊 実 験 施 設 を 建 設 した 83

84 そして アジア 防 災 政 策 会 議 に 多 国 間 防 災 協 力 の 推 進 を 日 本 側 が 提 唱 ( 神 戸 95 年 ) 第 54 回 国 連 総 会 国 際 防 災 戦 略 (ISDR) の 実 施 を 決 議 し 国 際 防 災 の 10 年 記 念 シンポ ジウムを 開 催 ( 東 京 99 年 ) 世 界 防 災 会 議 2001 を 開 催 ( 兵 庫 県 01 年 ) 21 世 紀 にお いて 都 市 災 害 への 対 応 気 候 変 動 が 引 き 起 こす 災 害 への 対 応 に 取 り 込 む アジア 防 災 会 議 2003 の 開 催 ( 神 戸 03 年 )を 行 った また 世 界 最 長 の 吊 り 橋 の 明 石 海 峡 大 橋 が 開 通 (98 年 ) 淡 路 花 博 ジャパンフローラ 2000 を 開 催 することによって 震 災 復 興 の 様 子 を 世 界 にアピールした また HAT 神 戸 に 世 界 保 健 機 関 (WHO) 健 康 開 発 総 合 研 究 センター(WHO 神 戸 センターWKC 96 年 ) 効 果 的 な 人 道 援 助 のための 国 連 人 道 問 題 調 整 事 務 所 (OCHA) 神 戸 事 務 所 (00 年 ) 日 本 赤 十 字 社 (JRCS) 兵 庫 県 支 部 事 務 局 神 戸 赤 十 字 病 院 兵 庫 県 赤 十 字 血 液 センター 合 同 庁 舎 兵 庫 県 災 害 医 療 センター(03 年 ) 全 国 初 の 拠 点 施 設 とした 兵 庫 県 こころのケアセ ンター(HITS 04 年 )をオープンした さらに 国 際 協 力 機 構 (JICA) 兵 庫 国 際 センター(02 年 )は 隣 接 するアジア 防 災 セン ター(98 年 ) OCHA 神 戸 国 連 地 域 開 発 センター(UNCRD) 防 災 計 画 兵 庫 事 務 所 (99 年 ) 人 と 防 災 未 来 センター(DRI 02 年 )などの 防 災 関 係 機 関 との 密 接 な 連 携 の 下 防 災 対 策 や まちづくりの 分 野 での 研 修 をはじめとする 国 際 協 力 事 業 も 一 層 推 進 することを 行 った 第 三 段 階 では 2005 以 降 ~2010 年 現 在 に 至 るまで 160 ヶ 国 以 上 の 参 加 のもと 兵 庫 県 神 戸 市 で 開 催 されていた 国 連 防 災 世 界 会 議 は 災 害 早 期 警 戒 システムの 構 築 など 今 後 10 年 間 に 取 り 組 むべき5つの 優 先 分 野 をまとめた 兵 庫 行 動 枠 組 などを 採 択 した 行 動 枠 組 は 2015 年 までに1 防 災 の 統 治 力 2 災 害 リスクの 特 定 と 早 期 警 戒 3 防 災 教 育 4 災 害 リスクの 軽 減 5 復 旧 への 備 えの 分 野 の 取 り 組 み 目 標 を 明 示 した 各 国 政 府 ( 特 に 防 災 に 関 する 国 内 委 員 会 ) 国 際 機 関 地 域 機 関 NGO など ISDR システム のパートナーとともに 兵 庫 行 動 枠 組 の 実 施 推 進 フォローアップ 支 援 を グローバル 地 域 国 地 方 コミュニティレベルでの 実 施 国 際 防 災 活 動 の 連 携 防 災 減 災 文 化 の 構 築 を 推 進 するために 兵 庫 県 で 開 催 された 国 連 防 災 世 界 会 議 の 開 催 事 務 局 として 国 連 国 際 防 災 戦 略 事 務 局 (UNISDR) 兵 庫 事 務 所 が 開 設 (05 年 ) また 同 年 に 災 害 からの 復 興 に 国 連 機 関 等 が 連 携 して 寄 与 するプラットフォームとして 機 能 することを 目 指 し 国 際 防 災 復 興 協 力 機 構 (IRP)が 設 立 された その 後 財 団 法 人 ひょうご 震 災 記 念 21 世 紀 研 究 機 構 を 開 設 し 理 事 長 貝 原 俊 民 が 就 任 (Hem21 06 年 )した 阪 神 淡 路 大 震 災 から 15 年 目 を 迎 え 兵 庫 行 動 枠 組 採 択 から 5 年 の 2010 年 には APN/ 兵 庫 県 共 催 : CO 2 25% 削 減 - 国 境 を 越 えて- 低 炭 素 社 会 の 実 現 を 目 指 して- 日 本 国 政 府 国 連 国 際 防 災 戦 略 事 務 局 (UNISDR) 及 びアジア 防 災 センター(ADRC)の 主 催 により アジ ア 防 災 会 議 2010 を 開 催 また IRP 事 務 局 内 閣 府 兵 庫 県 アジア 防 災 センター(ADRC) 国 連 国 際 防 災 戦 略 事 務 局 (UNISDR) 国 連 開 発 計 画 (UNDP) 国 際 労 働 機 関 (ILO) 世 界 銀 行 (WB) 国 際 赤 十 字 赤 新 月 社 連 盟 (IFRC): 国 際 復 興 フォーラム 2010~しなやかな 復 興 から 持 続 的 発 展 へ~ を 開 催 した 84

85 現 在 HAT 神 戸 の 18 機 関 は 災 害 対 策 に 関 連 するという 共 通 点 を 持 ち 防 災 減 災 を 目 的 としてさまざまなアプローチを 行 っている 3-3 国 際 災 害 援 助 の 司 令 塔 :UNOCHA 災 害 時 の 捜 索 救 助 について 世 界 各 国 の 専 門 家 が 協 議 する 初 の 会 合 国 際 捜 索 救 助 諮 問 グループ グローバル 会 合 は 今 年 9 月 に 神 戸 で 開 かれ 79 カ 国 と 8 の 国 際 機 関 から 約 200 人 が 参 加 し 発 展 途 上 国 の 捜 索 救 助 技 術 の 向 上 支 援 や 災 害 発 生 時 の 国 際 協 力 な どを 協 議 し 兵 庫 宣 言 として 取 りまとめた また 会 合 に 出 席 のため 来 日 中 の 国 連 のマルガリータ ワルストローム 事 務 総 長 特 別 代 表 ( 防 災 担 当 )が 兵 庫 県 と 合 意 した 結 果 として 井 戸 敏 三 知 事 は 今 後 災 害 に 強 い 地 方 政 府 代 表 者 として 国 連 の 災 害 に 強 い 都 市 の 構 築 キャンペーンでの 防 災 減 災 リー ダーに 就 任 し いろいろな 知 見 を 世 界 に 発 信 していきたい というメッセージを 世 界 にア ピールした 国 連 人 道 問 題 調 整 事 務 所 (OCHA)を 対 象 とし 災 害 概 念 救 助 の 意 義 本 質 を 踏 まえ て 国 際 救 援 活 動 の 基 準 及 び 法 的 根 拠 を 解 明 し 災 害 対 策 のためのシームレスな 組 織 間 協 力 のあり 方 について 次 のように 考 察 した 1.OCHA の 組 織 と 役 割 まず 人 道 支 援 は 国 際 人 道 法 の 人 間 の 尊 厳 を 守 る 立 場 から 紛 争 や 災 害 時 における 傷 病 者 への 救 護 援 助 活 動 を 通 じて 被 災 者 の 生 命 を 維 持 し 苦 しみを 和 らげることを 目 的 とする また 国 際 法 基 本 原 則 の 国 々が 相 互 に 協 力 する 義 務 がある 国 連 人 道 問 題 調 整 事 務 所 (United Nations office for the Coordination of Humanitarian Affairs 略 称 OCHA)は 国 際 社 会 が 紛 争 や 自 然 災 害 による 被 害 を 軽 減 し 援 助 を 必 要 と する 人 々の 権 利 を 主 張 し 自 然 災 害 対 応 の 準 備 や 予 防 を 促 進 し 持 続 的 な 解 決 を 実 現 するこ とが 効 果 的 に 行 えるよう 調 整 支 援 する 役 割 を 担 っている 1991 年 に 国 連 総 会 が 採 択 した 決 議 46/182 で OCHA の 任 務 は 主 に 国 連 統 一 アピール(CAP) 国 連 緊 急 回 転 資 金 (CERF) 人 道 機 関 間 常 任 委 員 会 (IASC) 緊 急 支 援 調 整 官 (ERC)の 設 置 を 規 定 され 国 際 的 な 人 道 支 援 の 枠 組 みを 構 築 した この 決 議 により OCHA は NGO な どを 含 む 国 連 の 枠 を 超 えた 幅 広 い 人 道 支 援 の 調 整 役 を 担 うことになった また 緊 急 支 援 調 整 官 は 人 道 問 題 担 当 の 国 連 事 務 次 長 として OCHA を 率 いるとともに 防 災 の 面 でも 兵 庫 行 動 枠 組 の 実 施 を 推 進 す る 国 際 防 災 戦 略 (ISDR)の 長 も 兼 務 してい る ( 図 OCHA 組 織 の 枠 組 み 執 筆 者 自 作 ) 85

86 そして OCHA の 主 な 役 割 は 1 国 際 人 道 支 援 の 調 整 2 人 道 支 援 に 関 わる 政 策 の 立 案 及 び 策 定 3 紛 争 や 自 然 災 害 によって 生 じる 人 道 上 の 諸 問 題 の 提 起 4 人 道 支 援 に 関 する 情 報 の 管 理 である OCHA は 本 部 及 び 現 地 レベルで 人 道 支 援 活 動 の 調 整 会 議 を 開 催 し 情 報 の 収 集 管 理 提 供 を 行 うと ともに 国 連 統 一 アピール(CAP) のとりまとめや 国 連 緊 急 対 応 資 金 (CERF)の 管 理 運 営 などの 重 要 な 役 割 を 果 たしている 自 然 災 害 に 対 しては 緊 急 事 態 に 24 時 間 対 応 できる 体 制 を 整 えており 国 連 自 然 災 害 調 査 調 整 (UNDAC)チームの 派 遣 や 現 地 活 動 調 整 センター(OSOCC)の 運 営 も 行 う また リリーフウェブ(ReliefWeb)や IRIN HIC を 通 じて 人 道 支 援 に 不 可 欠 な 情 報 を 発 信 し 続 けている ( 図 OCHA 組 織 の 国 際 援 助 活 動 の 体 制 執 筆 者 自 作 ) 日 本 では 1999 年 に HAT 神 戸 に OCHA 神 戸 事 務 所 が 開 設 された 2001 年 にリリーフウェ ブ 神 戸 事 務 所 は 世 界 3 ヶ 所 に 在 る 事 務 所 の 一 つとして アジア 太 平 洋 地 域 での 拠 点 を 置 き 24 時 間 体 制 で 災 害 情 報 や 災 害 援 助 情 報 発 信 を 担 っている 2. 災 害 の 定 義 と 救 助 の 本 質 災 害 の 概 念 は 主 に 各 種 法 令 中 の 災 害 の 定 義 災 害 の 規 模 災 害 の 緊 急 性 を 含 め 人 道 的 救 助 援 助 実 施 法 規 成 立 および 防 災 計 画 の 根 拠 を 位 置 づける (1) 災 害 の 定 義 OCHA 及 び 国 際 防 災 戦 略 (ISDR,1999)は 国 際 的 視 野 で 公 平 かつ 中 立 的 な 人 道 支 援 を 促 進 調 整 する 立 場 から DISASTER( 災 害 ) について 次 のように 定 義 している A serious disruption of the functioning of a community or a society causing widespread human, material, economic or environmental losses which exceed the ability of the affected community or society to cope using its own resources. ( 和 訳 広 範 囲 にわたる 人 的 物 的 経 済 および 環 境 上 の 損 失 による 社 会 又 はコミュニティ 機 能 の 深 刻 な 混 乱 で 被 災 国 が 自 国 の 能 力 を 超 えて 対 応 できないため 外 国 の 支 援 を 必 要 とするもの )つまり 要 請 主 義 に 基 づいた 国 際 的 支 援 の 必 要 性 を 強 調 した しかし 被 災 国 が 要 請 しないま たは 要 請 できない 場 合 として 難 民 避 難 民 の 流 出 や 国 境 に 越 えたインフルエンザ の 大 流 行 などが 全 世 界 に 深 刻 な 影 響 を 与 えるような 案 件 が 考 えられる 一 方 日 本 では 災 害 という 用 語 は 一 般 的 には 人 間 の 社 会 的 生 活 や 人 命 が 異 常 な 自 然 現 象 のような 外 力 により 急 激 にかく 乱 され 被 害 を 受 けた 場 合 の 原 因 と 結 果 を 合 わせた 趣 旨 で 用 いられている( 新 日 本 の 災 害 対 策 災 害 の 定 義 ) また 災 害 その 他 の 異 常 な 自 然 現 象 又 は 大 規 模 な 火 事 若 しくは 爆 発 その 他 その 及 ぼす 被 害 の 程 度 においてこれらに 86

87 類 する 政 令 で 定 める 原 因 により 生 ずる 被 害 をいう( 災 害 対 策 基 本 法 第 2 条 ) と 定 義 さ れている 他 には 研 究 分 野 対 災 組 織 によって 17 種 の 法 令 中 に 災 害 を 規 定 している 対 災 において 国 土 並 びに 国 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 災 害 から 保 護 するため 防 災 に 関 し 国 地 方 公 共 団 体 及 びその 他 の 公 共 機 関 を 通 じて 必 要 な 体 制 を 確 立 し 責 任 の 所 在 を 明 確 にするとともに 防 災 計 画 の 作 成 災 害 予 防 災 害 応 急 対 策 災 害 復 旧 及 び 防 災 に 関 する 財 政 金 融 措 置 その 他 必 要 な 災 害 対 策 の 基 本 を 定 めることにより 総 合 的 かつ 計 画 的 な 防 災 行 政 の 整 備 及 び 推 進 を 図 り もって 社 会 の 秩 序 の 維 持 と 公 共 の 福 祉 の 確 保 に 資 する ことを 目 的 とする ( 災 害 対 策 基 本 法 ) 日 本 の 諸 法 令 中 の 災 害 に 関 する 規 定 では 異 常 な 自 然 現 象 のような 外 力 災 害 又 は 火 事 若 しくは 爆 発 その 他 その 及 ぼす 被 害 の 程 度 について 急 激 にかく 乱 され 被 害 大 規 模 な 被 害 しか 言 及 していないので どんな 規 模 の 対 策 体 制 または 人 的 物 的 資 金 的 援 助 計 画 立 案 をすればいいのか 特 にどの 程 度 の 被 害 が 能 力 を 超 えた 対 応 できない 案 件 と なるのか 等 判 断 基 準 を 明 確 にしていないため 災 害 が 起 きた 場 合 には ケースバイケー スとなり 結 局 は 復 興 にさまざまな 課 題 が 残 ってしまった (2) 救 助 の 本 質 国 内 において 災 害 救 助 法 第 2 条 : この 法 律 による 救 助 は 都 道 府 県 知 事 が 政 令 で 定 める 程 度 の 災 害 が 発 生 した 市 町 村 ( 特 別 区 を 含 む )の 区 域 内 において 当 該 災 害 にかか り 現 に 救 助 を 必 要 とする 者 に 対 して これを 行 なう 消 防 組 織 法 ( 第 1 条 ): 消 防 は その 施 設 及 び 人 員 を 活 用 して 国 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 火 災 から 保 護 するとともに 水 火 災 又 は 地 震 等 の 災 害 を 防 除 し 及 びこれらの 災 害 による 被 害 を 軽 減 するほか 災 害 等 による 傷 病 者 の 搬 送 を 適 切 に 行 うことを 任 務 とする 消 防 機 関 が 市 町 村 では 唯 一 の 第 一 線 実 働 部 隊 として 災 害 に 対 処 してきた 経 緯 社 会 経 済 の 進 展 に 伴 う 消 防 機 関 に 対 する 住 民 の 期 待 などから 災 害 を 判 断 し 救 助 活 動 を 実 施 す る 災 害 の 概 念 を 流 動 的 に 解 釈 であって 比 較 的 規 模 の 大 きい 災 害 を 対 象 とする 災 害 対 策 基 本 法 のそれよりも 広 く 比 較 的 小 規 模 な 事 故 などをも 含 むと 解 されている 一 方 国 際 緊 急 援 助 に 関 する 主 な 法 律 である 国 際 平 和 協 力 法 (PKO 協 力 法 ) 国 際 緊 急 援 助 隊 の 派 遣 に 関 する 法 律 (JDR 法 )には 災 害 に 関 する 定 義 が 設 けられていない 援 助 の 対 象 になる 災 害 かどうかの 判 断 は 要 請 の 有 無 が 基 準 となる 3-4 アジア 防 災 加 盟 国 の 29 カ 国 の 防 災 体 制 アジア 防 災 センターは アジアにおける 多 国 間 防 災 協 力 の 推 進 に 関 する 日 本 の 提 案 を 基 に アジア 各 国 の 合 意 により 1998 年 7 月 に HAT 神 戸 に 設 置 された 同 センターは 現 在 29 ヶ 国 のメンバー 国 及 び 5 ヶ 国 のアドバイザー 国 により 組 織 されている 兵 庫 行 動 枠 組 では 共 通 する 災 害 リスクを 抱 える 地 域 レベルでの 防 災 協 力 を 強 化 する 必 要 性 が 掲 げられた アジアにおける 地 域 センターとしてアジア 防 災 センターは 防 災 情 報 の 共 有 人 材 育 成 及 び 地 域 コミュニティの 防 災 力 向 上 を 活 動 の 柱 に 兵 庫 行 動 枠 組 のアジ 87

88 アでの 推 進 を 主 導 している ( 図 ADRC を 通 じた 地 域 防 災 協 力 29 ヶ 国 の 地 域 分 布 執 筆 者 自 作 ) 具 体 的 には これまでの 優 良 事 例 等 の 提 供 衛 星 データを 利 用 した 災 害 情 報 の 提 供 共 有 メンバー 国 からの 外 国 人 研 究 員 招 聘 総 合 防 災 行 政 セミナーの 開 催 地 域 コミュニテ ィ 住 民 参 加 を 促 すツールの 開 発 普 及 等 を 行 っている また 毎 年 メンバー 国 等 によ るアジア 防 災 会 議 を 開 催 し 兵 庫 行 動 枠 組 の 推 進 状 況 に 関 する 情 報 や 意 見 の 交 換 を 行 って いる (p101 図 アジア 防 災 加 盟 国 の 29 カ 国 の 防 災 体 制 一 覧 表 執 筆 者 自 作 ) 88

89 政 策 提 言 (1) 研 究 では 文 献 考 察 研 究 会 方 式 をともに アメリカによる 国 際 救 援 活 動 のあり 方 に ついて 次 のように 提 示 した 1 緊 急 支 援 のために 設 置 された 米 軍 調 整 所 は 総 合 的 な 調 整 機 能 を 発 揮 した 今 後 の 各 調 整 所 の 役 割 分 担 をより 明 確 化 が 必 要 であることを 明 らかにした 2 米 軍 による 海 外 災 害 救 援 活 動 に 必 要 な 3 つの 条 件 とは a. 救 援 活 動 の 実 施 が 被 災 国 の 対 処 能 力 を 超 えていること b. 被 災 国 政 府 が 米 国 による 支 援 を 要 請 し また それを 受 け 入 れる 用 意 があること c. 救 援 活 動 の 実 施 が 米 国 の 国 益 に 寄 与 することである 3より 効 果 的 な 支 援 活 動 を 進 捗 するために a. 災 害 発 生 後 直 ちに 陸 海 軍 への 出 動 命 令 b. 救 済 事 業 のための 民 間 船 舶 局 への 協 力 c.アメリカ 赤 十 字 社 が 陸 海 軍 と 共 に 即 時 出 発 d. 支 援 現 場 の 総 責 任 者 による 被 災 国 政 府 被 災 地 自 治 体 に 意 思 疎 通 e. 被 災 国 政 府 の 受 入 れ 方 針 に 対 するきめ 細 かく 配 慮 し 行 動 することが 判 明 した 日 本 で 起 きた 災 害 救 援 において 1923 年 関 東 大 震 災 から 2011 年 東 日 本 大 震 災 に 至 るまで 米 国 の 海 外 災 害 救 援 の 人 的 支 援 のあり 方 とは 即 応 性 を 第 一 優 先 とする 意 思 疎 通 及 び 運 用 調 整 細 かい 配 慮 する 行 動 により 支 援 活 動 に 大 きな 役 割 を 果 たしたことを 明 ら かにした トモダチ 作 戦 方 式 は 将 来 の 各 種 の 事 態 への 対 応 に 係 るモデルとなり 米 軍 に よる 海 外 災 害 救 援 活 動 を 実 施 する 条 件 およびより 効 果 的 な 支 援 活 動 を 展 開 するための 手 段 を 参 照 し 日 本 の 東 アジア 災 害 対 策 協 力 のあり 方 になり 得 る 一 方 大 規 模 災 害 に 際 して 海 外 支 援 の 円 滑 な 受 入 れのために 日 本 政 府 地 方 自 治 体 被 災 地 現 場 に 役 割 分 担 を 明 確 化 する 国 際 調 整 所 を 設 置 し 情 報 共 有 カウンターパートの 調 整 が 必 要 である (2) 研 究 では 東 北 三 県 自 治 体 の 復 興 担 当 者 へのインタビュー および 中 国 四 川 大 地 震 に おける 対 口 支 援 に 関 する 現 地 調 査 をもとに 災 害 対 策 における 広 域 連 携 のあり 方 を 取 りまとめた すなわち 1 中 国 四 川 大 地 震 後 の 対 口 支 援 は 四 川 大 地 震 の 震 災 復 興 で 導 入 され 復 興 の 大 きな 原 動 力 となった 支 援 方 式 である しかし 支 援 側 の 財 政 力 による 支 援 力 の 差 や 被 災 地 の 地 域 性 による 持 続 可 能 な 復 興 などの 課 題 がまだ 残 っている 2 関 西 広 域 連 合 の カ ウンターパート 方 式 は 支 援 の 偏 りを 防 ぎ 長 期 間 にわたって 責 任 を 持 って 取 り 組 むこ とを 主 目 的 とする また 支 援 側 の 県 において 得 意 分 野 を 生 かした 分 野 別 の 連 携 の 仕 組 みによる 支 援 派 遣 のシステムづくりを 実 施 することが 期 待 されている 戦 後 の 日 本 経 済 発 展 の 中 で 職 縁 社 会 が 支 配 的 になっていったことから 地 縁 社 会 が 脆 弱 化 しつつあり 高 齢 化 した 人 口 減 少 社 会 に 入 っていく 中 で 災 害 リスクが 継 続 的 に 高 いことが 懸 念 されている 兵 庫 県 は 県 内 の 市 町 村 企 業 大 学 国 際 防 災 機 関 および 復 興 シンクタンクとの 得 意 分 野 別 の 連 携 の 仕 組 みを 構 築 し カウンターパート 方 式 による 応 援 体 制 が 市 町 レベル 自 治 会 レベル コミュニティレベルにまで 広 げ よりきめ 細 かな 支 援 によって 地 域 力 の 回 復 と 向 上 ができるまちづくり 方 策 を 取 ることが 必 要 である 89

90 (3) 国 際 防 災 人 道 支 援 協 議 会 (DRA)では 阪 神 淡 路 大 震 災 からの 教 訓 を 生 かした 災 害 時 対 応 のあり 方 や 安 全 安 心 を 基 本 的 価 値 とする 社 会 の 仕 組 みづくりを 明 らかにする 地 域 の 安 全 安 心 とともに 日 本 型 福 祉 社 会 構 築 の 制 度 設 計 を 考 える 長 寿 国 にっぽん 活 性 化 さらに わが 国 が 国 際 平 和 協 力 国 家 として 歩 んでいくための 国 際 社 会 への 貢 献 等 を 喫 緊 の 課 題 として 国 内 外 機 関 地 方 自 治 体 大 学 の 実 務 担 当 者 や 有 識 者 による 研 究 会 メンバーを 構 成 し 分 野 横 断 的 実 践 的 な 政 策 研 究 を 推 進 してきた 21 世 紀 の 成 熟 社 会 を 先 導 する 政 策 提 言 に 取 り 組 むとしている 20 世 紀 以 降 の 日 本 は 関 東 大 震 災 阪 神 淡 路 大 震 災 東 日 本 大 震 災 という 三 大 震 災 を 経 験 した 大 災 害 発 生 の 際 に 国 内 外 機 関 地 方 自 治 体 間 の 連 携 と 協 力 の 仕 組 みは 不 可 欠 な ものである それ 故 国 際 防 災 人 道 支 援 協 議 会 (DRA)の 下 に より 効 果 的 な 政 策 提 言 を 行 うためには 兵 庫 県 の 実 務 レベルの 行 政 担 当 者 は HAT 神 戸 研 究 機 関 の 研 究 員 との 交 流 ネ ットワークを 構 成 し 分 野 横 断 的 実 践 型 の 研 究 体 制 を 整 備 することが 必 要 である (4) 災 害 救 援 活 動 を 自 衛 隊 の 基 本 法 上 の 本 来 の 任 務 として 明 示 しているのは 世 界 中 で 日 本 のみである 従 って 東 アジアにおける 次 の 大 災 害 に 備 えるために 国 内 外 の 地 域 との 連 携 協 力 の 枠 組 みづくり のもとに 災 害 に 強 い 安 全 安 心 な 地 域 づくりをすべきである 90

91 参 考 文 献 第 1 章 1. 災 害 救 助 法 昭 和 22 年 10 月 18 日 法 律 第 118 号 2. 自 衛 隊 法 昭 和 29 年 6 月 9 日 法 律 第 165 号 3. 災 害 対 策 基 本 法 昭 和 36 年 11 月 15 日 法 律 第 223 号 4. 自 衛 隊 防 衛 問 題 に 関 する 世 論 調 査 内 閣 府 平 成 24 年 1 月 5. 我 が 国 の 新 しい 大 規 模 災 害 応 急 対 策 大 規 模 災 害 応 急 対 策 研 究 会 編 平 成 8 年 9 月 20 日 ぎょうせいp 関 東 地 震 (1923 年 9 月 1 日 )による 被 害 要 因 別 死 者 数 の 推 定 諸 井 孝 文 他, 災 害 史 に 学 ぶ: 海 溝 型 地 震 津 波 編 中 央 防 災 会 議, 関 東 大 震 災 と 日 米 外 交 波 多 野 勝, 飯 森 明 子, 軍 隊 による 災 害 救 援 活 動 の 歴 史 的 教 訓 - 関 東 大 震 災 を 例 として- 防 衛 研 究 所 戦 史 部 第 1 研 究 室 長 庄 司 潤 一 郎 10.NHK 取 材 班 編 その 時 歴 史 が 動 いた 第 5 巻 KTC 中 央 出 版 2001 年 11. 日 本 の 阪 神 淡 路 ( 神 戸 ) 大 震 災 1995 年 1 月 17 日 地 震 現 場 の 救 援 国 際 的 な 反 応 ([The Great Hanshin-Awaji(Kobe)Earthquake in Japan 17 January 1995-The Earthquake, 0n-Site Relief and International Response]DEPARTMENT OF HUMANITARIAN AFFAIRS DHA,GENEVA,DHA/95/141) 12. 阪 神 淡 路 大 震 災 教 訓 情 報 資 料 集 第 1 期 初 動 対 応 ( 地 震 発 生 後 初 期 72 時 間 を 中 心 として)1-04. 救 助 救 急 医 療 04 諸 外 国 からの 救 援 13. 阪 神 淡 路 大 震 災 でみられた 国 際 救 援 活 動 のミスマッチ 地 域 安 全 学 会 論 文 報 告 集 No.6 西 川 智 1996/11 p.268] 14. 阪 神 淡 路 大 震 災 の 総 括 検 証 に 係 る 調 査 応 急 段 階 / 応 急 生 活 支 援 / 海 外 からの 応 援 : 海 外 からの 支 援 要 員 の 受 入 れと 配 分 調 整 内 閣 府 防 災 教 訓 15. 東 日 本 大 震 災 後 の 外 交 安 全 保 障 危 機 の 今 こそ 堅 実 で 時 宜 を 得 た 対 外 政 策 を 政 策 シンクタンクPHP 総 研,2011 年 4 月 22 日 16. 東 日 本 大 震 災 に 対 する 国 際 的 支 援 の 受 入 れ~190 を 超 える 国 地 域 等 からの 支 援 表 明 への 対 応 ~ 外 交 防 衛 委 員 会 調 査 室 中 内 康 夫, No 東 日 本 大 震 災 に 対 する 自 衛 隊 等 の 活 動 ~ 災 害 派 遣 原 子 力 災 害 派 遣 外 国 軍 隊 の 活 動 の 概 要 ~ 外 交 防 衛 委 員 会 調 査 室 笹 本 浩, 東 日 本 大 震 災 への 対 応 に 関 する 教 訓 事 項 について( 中 間 取 りまとめ) 防 衛 省, 平 成 23 年 8 月 第 2 章 1. 関 西 防 災 減 災 プラン 案 ( 総 則 編 ) 関 西 広 域 連 合 広 域 防 災 局 平 成 24 年 1 月 12 日 2. 阪 神 淡 路 大 震 災 復 興 誌 第 3 巻 ( 財 ) 阪 神 淡 路 大 震 災 記 念 協 会,p193 91

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