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1 平 成 18 年 度 特 許 庁 産 業 財 産 権 制 度 問 題 調 査 研 究 報 告 書 知 的 財 産 の 適 切 な 保 護 のあり 方 に 関 する 調 査 研 究 報 告 書 平 成 19 年 3 月 財 団 法 人 知 的 財 産 研 究 所

2 お 知 らせ 2002 年 ( 平 成 14 年 )7 月 3 日 に 決 定 された 知 的 財 産 戦 略 大 綱 において 従 来 の 知 的 所 有 権 という 用 語 は 知 的 財 産 知 的 財 産 権 に 工 業 所 有 権 という 用 語 は 産 業 財 産 産 業 財 産 権 に それぞれ 改 めることとなりました 本 報 告 書 におい ても 可 能 な 限 り 新 しい 用 語 を 使 用 しております 法 律 名 や 組 織 名 については 一 部 従 来 の 用 語 のまま 使 用 しております

3 要 約 平 成 18 年 度 の 知 的 財 産 の 適 切 な 保 護 の 在 り 方 に 関 する 調 査 研 究 においては 情 報 な どのデジタル 化 ネットワーク 化 の 進 展 に 伴 い 出 現 した 新 たなビジネスでの 不 正 競 争 行 為 及 びその 行 為 の 不 正 競 争 防 止 法 での 取 扱 いの 可 能 性 と 課 題 について 1 著 名 な 人 物 の 氏 名 や 肖 像 著 名 なキャラクター 著 名 なブランドのロゴなど 需 要 者 を 吸 引 する 魅 力 ある 表 示 ( 以 下 需 要 者 吸 引 表 示 という ) 2 情 報 集 合 物 (データベース タイプフェイス) 3 補 充 条 項 の 導 入 と 課 題 と 項 目 をわけて 検 討 した 1. 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 の 可 能 性 と 課 題 需 要 者 吸 引 表 示 は 商 品 の 販 売 や 役 務 の 提 供 を 促 進 する 効 果 を 有 しており 財 産 的 価 値 を 有 するものとして 扱 われている そして インターネットを 通 じた 通 信 販 売 が 急 速 な 発 展 を 遂 げている 中 商 品 の 販 売 や 役 務 の 提 供 を 促 進 するものとして 需 要 者 吸 引 表 示 の 財 産 的 価 値 は 近 年 一 層 高 まっている しかしながら このような 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 は 現 行 知 的 財 産 法 においては 十 分 ではない そこで 財 産 的 価 値 を 有 する 表 示 の 需 要 者 吸 引 力 を 利 用 した 商 品 化 ビジネスや 広 告 ビ ジネスにおける 公 正 な 競 争 秩 序 を 維 持 するために 不 正 競 争 防 止 法 において これらの 表 示 の 不 正 利 用 行 為 を 不 正 競 争 として 位 置 づけることの 適 否 について 検 討 を 行 った 保 護 の 要 否 については 需 要 者 吸 引 表 示 には 多 大 な 努 力 と 投 下 資 本 がかかっており 当 然 保 護 すべきであるという 積 極 的 な 意 見 が 示 されたが 他 方 で 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 が 導 入 されると 過 剰 な 権 利 意 識 が 生 じ 企 業 活 動 の 萎 縮 など 実 務 面 での 問 題 を 懸 念 する 意 見 も 出 された また 需 要 者 吸 引 表 示 は 現 行 の 不 正 競 争 防 止 法 所 定 の 悪 性 ある 不 正 競 争 行 為 として 保 護 されている 例 もあるが 法 的 根 拠 が 不 明 瞭 なままでいると 実 務 上 のリスクが 大 きいとの 意 見 が 示 された さらに 本 研 究 会 では 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 に 向 け 抽 象 的 な 議 論 ではなく 条 文 の 構 成 要 素 を 素 材 に 具 体 的 な 検 討 を 行 った その 結 果 産 業 界 からの 意 見 も 含 め 保 護 客 体 の 要 件 を 設 ける 際 には 適 用 除 外 との 関 係 も 考 慮 する 必 要 があるなど 法 制 面 の 課 題 を 絞 り 込 んだ 今 後 は 実 務 面 からの 課 題 ( 保 護 客 体 規 制 の 対 象 となる 行 為 など)への 対 処 も 含 めて 更 なる 議 論 の 深 化 を 図 る 必 要 があると 思 われる 2. 情 報 集 合 物 (データベース)の 保 護 の 可 能 性 と 課 題 電 子 化 された 情 報 は 複 製 が 容 易 であり 常 に 不 正 利 用 の 危 険 にさらされているため 悪 ⅰ

4 性 の 強 い 行 為 に 対 しては 一 定 の 法 的 な 保 護 が 必 要 となる 電 子 情 報 には 著 作 権 などの 知 的 財 産 権 が 認 められ 保 護 される 情 報 もあるが 他 方 で その 作 製 に 多 大 なコストがかか りながら 創 作 性 を 有 しないデータベースのように 財 産 的 価 値 がありながら 知 的 財 産 権 を 認 められず 保 護 されない 情 報 もある これらが 適 切 に 保 護 されないと データベー スの 模 倣 複 製 が 横 行 し 資 金 や 労 力 を 投 じて 新 たなデータベースを 作 成 提 供 しようと するインセンティブを 削 ぐことになる そこで データベースの 作 成 と 提 供 を 事 業 として 行 う 者 が 安 心 してその 事 業 を 営 める 仕 組 みを 構 築 し 新 たなデータベースの 作 成 提 供 が 促 進 されるような 環 境 を 整 備 することが 望 ましい データベースを 作 成 提 供 している 産 業 の 関 係 者 からは ビジネスの 円 滑 化 のためにデ ータベースの 保 護 の 要 件 を 明 確 にする 必 要 があるなどの 積 極 的 な 保 護 を 求 める 意 見 が 寄 せ られた その 一 方 で 情 報 通 信 電 気 機 器 産 業 の 関 係 者 からは 現 行 法 に 加 え 不 正 競 争 防 止 法 に 基 づく 差 止 請 求 を 認 める 必 要 性 について データベースビジネスの 実 態 を 踏 まえ た 検 討 が 必 要 であり 新 たな 保 護 により 情 報 自 体 の 独 占 につながる 懸 念 が 払 拭 しきれず 要 件 を 定 立 するための 十 分 な 判 例 の 蓄 積 があるかどうかは 疑 問 があるなどの 慎 重 な 意 見 が 寄 せられた 本 報 告 書 では 前 述 のような 見 解 の 相 違 が 存 在 したことから 不 正 競 争 防 止 法 によるデ ータベースの 保 護 の 当 否 に 関 する 方 向 性 について 明 示 することはせず 少 なくとも 行 為 の 悪 性 が 強 く 差 止 めによる 救 済 が 認 められるに 値 すると 考 えられる 翼 システム 事 件 のよ うなケースに 関 しては ビジネス 上 許 容 される 行 為 と 許 容 されない 行 為 との 境 界 線 限 界 を 画 定 する 議 論 を 進 めることは 適 切 であるとの 理 解 のもとで 今 後 の 議 論 を 促 すべく 考 えられる 法 制 的 な 論 点 についての 考 え 方 を 提 示 することとした 保 護 の 趣 旨 は コンピュータ 技 術 の 発 達 に 伴 い データベース 作 成 コストは デー タそのものの 作 成 データのキー 入 力 データの 収 集 が 大 きなウェートを 占 めるため こ のいずれかの 中 から 決 めるべきではないかとの 意 見 があったが このうちのいずれの 投 資 行 為 に 保 護 の 趣 旨 を 求 めるかにより 保 護 の 客 体 ( 保 護 すべきデータベースの 範 囲 ) 保 護 期 間 規 制 の 対 象 となりうる 行 為 といった 個 々の 論 点 に 関 する 議 論 にも 波 及 するとの 指 摘 もあった 今 後 具 体 的 に 議 論 を 進 める 上 では これらの 関 連 について 意 識 して 進 め ることが 必 要 と 考 えられる 保 護 の 客 体 に 関 して 広 く 使 われるデータベースほど 不 正 利 用 から 保 護 すべき 必 要 性 が 高 く 保 護 対 象 を 的 確 に 特 定 する 上 から 営 業 上 特 定 の 者 に 提 供 管 理 手 段 を 講 じ ている などの 要 件 の 検 討 が 必 要 との 意 見 があった 一 方 一 般 への 利 用 に 供 されてはい るものの 広 告 収 入 で 成 り 立 っているビジネスモデルもあるので 要 件 を 設 けない 方 が 良 い との 意 見 が 示 された また 周 知 性 又 は 著 名 性 との 要 件 は 不 明 瞭 であるので 代 わりに 有 用 性 の 要 件 を 課 すとの 意 見 が 示 された しかし 有 用 性 の 評 価 の 仕 方 に 問 題 があ り 混 乱 が 生 じるのではないかとの 指 摘 もあった ⅱ

5 保 護 の 期 間 に 関 しては 1データベースの 保 護 の 趣 旨 から データベース 提 供 者 が 行 った 投 資 が 回 収 されるまでの 間 に 限 定 して 規 制 の 対 象 とする 2 不 正 競 争 防 止 法 は 行 為 規 制 であるので 悪 性 のある 不 正 競 争 行 為 が 継 続 する 限 り 規 制 の 対 象 とする という2つ の 考 え 方 が 示 された 規 制 の 対 象 となりうる 行 為 に 関 しては 単 なる 複 製 行 為 ( 個 々の 構 成 データの 無 断 使 用 行 為 ) を 規 制 の 対 象 とすべきではなく 複 製 品 の 流 通 行 為 とすることに 異 論 は 見 られなかった しかし 競 業 関 係 にない 者 や 愉 快 犯 による 流 通 行 為 など さらに 具 体 的 な 要 件 ( 付 加 的 な 要 件 )の 要 否 も 含 めて 更 に 検 討 が 必 要 と 考 えられる また データベー スの 複 製 については 量 の 概 念 を 取 り 入 れることの 当 否 も 含 めて 検 討 が 必 要 だと 考 えら れる 適 用 除 外 に 関 しては 保 護 の 趣 旨 保 護 要 件 ( 保 護 すべきデータベースの 範 囲 保 護 の 期 間 規 制 の 対 象 となり 得 る 行 為 )と 相 互 に 関 連 する 事 項 であるので 保 護 の 趣 旨 及 び 保 護 要 件 についての 検 討 を 経 た 後 に 情 報 独 占 の 弊 害 などについて 十 分 留 意 しつつ 改 めて 議 論 を 行 うことが 適 当 であると 考 えられる 3. 情 報 集 合 物 (タイプフェイス)の 保 護 の 可 能 性 と 課 題 デジタル 時 代 になり タイプフェイス( 統 一 的 なコンセプトに 基 づいて 制 作 された 一 定 数 以 上 の 文 字 数 字 又 は 記 号 にかかる 一 組 の 書 体 群 )の 無 断 コピーや 改 変 が 多 くなった さらに ネットワーク 化 の 技 術 革 新 普 及 と 共 に 電 子 文 書 にタイプフェイスを 内 包 した デジタルフォントを 埋 め 込 み 当 該 文 書 をインターネットなどで 送 受 信 する 技 術 が 実 用 化 されたことが 加 わり タイプフェイスの 無 断 複 製 や 改 変 が 容 易 になり タイプフェイスを 不 正 に 流 用 する 事 例 が 多 数 発 生 している また 各 種 メディアにおける 書 体 デザインの 重 要 性 が 高 まっていることを 踏 まえて 政 府 の 知 的 財 産 推 進 計 画 2006 では タイプフェ イスの 保 護 を 強 化 する と 保 護 のあり 方 を 検 討 すべき 旨 が 規 定 されている そこで 本 研 究 会 においては 書 体 デザインにかかる 情 報 の 集 合 物 であるタイプフェイ スの 不 正 競 争 防 止 法 による 保 護 のあり 方 について 検 討 を 行 った 関 係 業 界 より タイプフェイスを 保 護 対 象 として 欲 しいとの 意 見 が 示 されたところ こ れについて 異 論 はなかった しかしながら 1 事 業 者 間 (デザイナー 間 )での 侵 害 行 為 が 非 事 業 者 (エンドユーザ ー)に 比 べて 極 めて 少 ないこと 2 基 本 的 に 競 争 事 業 者 間 での 行 為 を 規 律 する 不 正 競 争 防 止 法 において 非 事 業 者 の 利 用 行 為 に 対 する 措 置 を 導 入 することは 体 系 的 に 馴 染 みにくい こと 更 に 3 関 係 事 業 者 においてタイプフェイスへの 権 利 付 与 など 不 正 競 争 防 止 法 以 外 の 枠 組 みによる 保 護 が 期 待 されていることなどを 踏 まえ 不 正 競 争 防 止 法 にタイプフェ イスを 保 護 するための 個 別 の 規 定 を 設 けることとはしない 考 えで 一 致 した ⅲ

6 4. 補 充 条 項 の 導 入 の 可 能 性 と 課 題 デジタル 化 ネットワーク 化 の 進 展 に 伴 い 新 たなビジネス 形 態 が 次 々と 出 現 し 従 来 の 知 的 財 産 保 護 の 枠 組 みでは 十 分 にとらえきれない 情 報 成 果 物 の 冒 用 などビジネス 上 のトラ ブルが 発 生 している そのため 競 争 事 業 者 間 における 公 正 な 取 引 秩 序 の 確 保 維 持 のた めのルールのあり 方 について 関 心 が 高 まっている 我 が 国 の 不 正 競 争 防 止 法 は 不 正 競 争 行 為 を 限 定 的 に 列 挙 しているため 新 たに 悪 性 が 強 い 不 正 競 争 行 為 が 発 生 した 場 合 には 個 別 具 体 の 行 為 類 型 として 要 件 を 規 定 できる 行 為 について 必 要 に 応 じて 不 正 競 争 と して 追 加 してきた しかしながら 社 会 通 念 上 不 正 な 競 争 行 為 であると 目 される 行 為 で あっても 不 正 競 争 防 止 法 に 列 挙 された 行 為 類 型 に 該 当 しなければ 規 制 の 対 象 とはなら ない そこで 新 しい 不 正 競 争 行 為 への 対 応 方 法 について 検 討 を 行 った 他 人 の 成 果 物 を 無 断 で 利 用 して 自 己 の 利 益 を 図 るという 行 為 は 許 されないということは 一 般 的 にコンセンサスを 得 ていると 思 われる しかし 不 正 競 争 行 為 類 型 には 入 っていな いから 法 的 に 文 句 を 言 われる 筋 合 いはないと 考 える 者 もおり それによって 多 大 な 損 害 を 被 っているのに 何 らの 救 済 も 受 けられない 者 がいる 従 って 一 般 的 あるいは 補 充 的 規 定 を 設 けて 利 益 を 得 るために 社 会 的 に 妥 当 と 思 われない 行 為 をすることは 不 正 競 争 行 為 と 評 価 されるということを 明 示 しておけば 健 全 な 商 慣 習 も 生 まれるし 具 体 的 事 案 におい て 妥 当 な 結 論 を 得 ることが 可 能 になり 法 改 正 に 伴 う 社 会 全 体 のコストを 考 えると 十 分 納 得 できるとの 意 見 が 示 された 一 方 で 抽 象 的 な 条 項 を 設 けざるを 得 ないという 点 に 関 し て もう 少 し 説 得 力 のある 議 論 が 必 要 であるとの 意 見 が 示 された 一 般 条 項 を 導 入 することにより 予 見 可 能 性 が 損 なわれ 企 業 活 動 が 萎 縮 することが 懸 念 されるとの 意 見 があった しかし 民 法 第 709 条 に 依 存 し 不 正 競 争 防 止 法 の 要 件 を 欠 きな がら 損 害 賠 償 が 認 められてしまう 方 が 問 題 であり 一 般 条 項 を 置 くことで 判 断 の 指 針 が できて 良 い 効 果 を 及 ぼすとの 意 見 も 出 された また 予 見 可 能 性 や 対 象 が 不 明 瞭 になると いった 懸 案 については 平 成 5 年 の 不 正 競 争 防 止 法 改 正 に 向 けての 検 討 を 行 った 委 員 会 で ドイツ 不 正 競 争 防 止 法 を 参 考 に 議 論 されたが 近 年 の 判 例 では 他 人 が 投 資 労 力 をかけ たもの 特 定 された 類 型 の 創 造 物 知 的 財 産 権 法 で 保 護 されていないものについて ある 要 件 を 立 てて 保 護 がされているため 予 見 可 能 性 が 損 なわれるという 心 配 はないのではな いかとの 意 見 が 示 された 特 定 された 補 充 条 項 として 新 たな 条 文 を 導 入 する 場 合 その 要 件 としては 商 品 な ど 表 示 としての 使 用 ではない 他 人 の 成 果 や 名 声 の 不 正 な 利 用 などが 考 えられるとの 意 見 が 示 された しかし 成 果 には 何 が 含 まれるのか 不 明 であり それが 限 定 されないような 条 文 が 掲 げられると 企 業 活 動 が 萎 縮 すると 言 う 意 見 があった この 点 に 関 し 差 止 請 求 は その 行 為 が 特 に 悪 性 の 高 い 場 合 あるいはその 行 為 によって 著 しい 損 害 が 発 生 する 場 合 に ⅳ

7 のみ 認 めるといった 限 定 を 付 すことで 萎 縮 するという 懸 念 は 払 拭 できるのではないかとの 意 見 が 示 された また 補 充 条 項 を 検 討 する 上 では 原 産 地 など 誤 認 惹 起 表 示 ( 不 正 競 争 防 止 法 第 2 条 第 1 項 第 13 号 )や 信 用 毀 損 行 為 ( 不 正 競 争 防 止 法 第 2 条 第 1 項 第 14 号 )などの 条 項 の 適 用 範 囲 を 拡 大 する 方 途 も 考 えられるのではないかとの 意 見 があった 5.その 他 の 課 題 研 究 会 では 前 述 の 需 要 者 吸 引 表 示 情 報 集 合 物 (データベース タイプフェース) 補 充 条 項 について 検 討 を 加 えた 他 不 正 競 争 防 止 法 について 考 えられる その 他 の 課 題 すなわち 技 術 的 制 限 手 段 無 効 化 機 器 の 提 供 行 為 ( 第 2 条 第 1 項 第 10 号 及 び 第 11 号 ) 誤 認 惹 起 行 為 ( 第 2 条 第 1 項 第 13 号 ) 信 用 毀 損 行 為 ( 第 2 条 第 1 項 第 14 号 )についても 問 題 提 起 を 行 った しかしながら その 他 の 課 題 について 具 体 的 な 検 討 は 行 われなかったことから 本 報 告 書 では 研 究 会 において 提 起 した 論 点 をそのまま 掲 載 することとする 6. 不 正 競 争 防 止 法 改 正 に 関 する 産 業 界 の 意 識 本 研 究 会 では 不 正 競 争 防 止 法 改 正 に 向 け 検 討 を 進 めてきたが それに 関 する 産 業 界 の 意 識 をアンケートにより 調 査 した アンケートは 国 内 企 業 約 3,000 社 の 知 的 財 産 担 当 者 に 送 付 した 回 答 企 業 は718 社 ( 回 収 率 : 約 25%)であった 現 時 点 において 顧 客 吸 引 力 表 示 を 利 用 管 理 している 企 業 は 少 なく また 回 答 企 業 全 体 では 国 内 外 を 含 めトラブルになった 例 も 少 ないようである そのためか 顧 客 吸 引 力 表 示 に 関 する 具 体 的 な 社 内 マニュアルを 作 成 している 企 業 は 少 ない このような 状 況 にお いて 回 答 企 業 全 体 では 顧 客 吸 引 力 表 示 の 法 的 保 護 の 必 要 不 必 要 の 意 見 はほぼ 同 数 であ った データベースの 利 用 形 態 としては 制 作 することが 多 い 制 作 利 用 を 行 っている 利 用 することが 多 い がほぼ 同 数 であり 制 作 されているデータベースについては 殆 ど の 企 業 がID パスワードといったアクセスコントロールなどの 技 術 的 な 制 限 手 段 を 施 し ている 著 作 権 以 外 の 法 的 保 護 の 必 要 性 については 不 要 との 意 見 がやや 多 いが 著 作 権 法 以 外 の 法 的 保 護 がされた 場 合 の 影 響 については 多 くの 企 業 が 影 響 はないと 回 答 している 営 業 の 成 果 については 法 的 保 護 が 必 要 であるとする 企 業 が 約 7 割 であった 営 業 の 成 果 は 投 資 など 企 業 努 力 の 成 果 であり 財 産 的 価 値 を 有 すると 判 断 する 企 業 が 多 く それ らを 保 護 する 法 制 度 が 希 薄 であると 認 識 している 企 業 が 多 い 過 度 の 保 護 に 対 する 権 利 濫 ⅴ

8 用 などの 危 険 性 も 懸 念 されるが 保 護 要 件 を 明 確 にするなどの 工 夫 により 今 後 何 らかの 保 護 の 在 り 方 を 検 討 する 必 要 があると 思 われる 不 正 競 争 防 止 法 第 2 条 第 1 項 第 13 号 の 表 示 列 挙 の 見 直 しの 必 要 性 については 賛 否 の 意 見 がほぼ 同 数 であった しかし 提 案 された 問 題 となる 表 示 の 中 には 現 行 法 に 限 定 列 挙 された 表 示 では 解 釈 しにくいものも 多 数 見 られる 時 代 の 推 移 を 考 慮 しながら 現 行 法 の 見 直 しを 検 討 する 必 要 性 はあると 思 われる 不 正 競 争 防 止 法 第 2 条 第 1 項 第 14 号 について 会 社 の 信 用 を 害 する 事 実 を 告 知 流 布 さ れた 経 験 のある 企 業 は 全 体 の1 割 強 であるが それらの 不 正 行 為 に 対 する 差 止 請 求 権 の 必 要 性 を 感 じている 企 業 は 約 7 割 に 達 する これは インターネットなどの 情 報 手 段 の 発 展 に 伴 い 本 号 に 規 定 する 不 正 競 争 行 為 に 遭 遇 する 危 険 性 が 高 まっており その 早 急 な 対 応 策 として 必 要 であると 感 じている 企 業 が 多 いためである 現 在 本 号 は 競 争 関 係 虚 偽 の 事 実 などの 限 定 事 項 があり 現 行 法 では 不 正 競 争 行 為 にならない 場 合 が 生 じ 始 めて いる そこで これらの 限 定 を 削 除 し 現 行 法 を 拡 大 する 可 能 性 について 検 討 する 必 要 が あると 思 われる その 他 現 在 の 不 正 競 争 防 止 法 全 般 については 非 常 に 多 くの 意 見 が 集 まった その 中 で 特 に 多 かった 意 見 は 不 正 競 争 行 為 に 該 当 するか 否 かの 判 断 が 難 しい というものである これに 対 してはガイドラインを 示 したり 啓 発 活 動 をしたりするなどの 対 策 が 望 まれてい る また 不 正 競 争 行 為 に 対 しては 一 般 条 項 補 充 条 項 などを 定 めて 規 制 するべきであ るという 意 見 罰 則 規 定 を 強 化 して 欲 しいなどの 意 見 も 多 く 見 られたが 上 記 問 題 も 含 め 保 護 要 件 保 護 範 囲 などの 条 件 を 見 極 めつつ 今 後 その 可 能 性 について 検 討 する 必 要 があ ると 思 われる 7. 不 正 競 争 行 為 の 規 制 に 関 する 主 要 先 進 国 の 状 況 (1)イギリス 一 般 的 に 不 正 競 争 を 禁 じる 法 令 は 存 在 せず 需 要 者 吸 引 表 示 の 商 業 的 利 用 の 問 題 を 具 体 的 に 取 り 扱 う 法 令 は 存 在 しない 著 名 人 の 肖 像 などの 無 断 使 用 に 対 して 詐 称 通 用 の 申 し 立 て あるいは 守 秘 義 務 違 反 又 はプライバシー 侵 害 を 理 由 として 提 訴 する 可 能 性 がある データベースは 欧 州 議 会 の 指 令 (96/9/EC(データベース 指 令 ))が 著 作 権 法 において 実 施 され 著 作 権 意 匠 特 許 法 の 改 正 を 含 む 1997 年 データベース 規 制 に 係 わる 権 利 (デ ータベース 規 制 ) において 実 現 され データベース 権 (データベースに 係 わる 新 たな 独 自 の(sui generis) 権 利 )あるいは 著 作 権 によって 保 護 されている データベース 権 では 情 報 の 入 手 検 証 及 び データベースでの 提 示 に 対 する 投 資 が 保 護 要 件 とされるが 著 作 権 で 保 護 される 場 合 には 独 創 的 であることが 要 件 とされるなど それぞれの 権 利 に より 保 護 範 囲 保 護 期 間 救 済 措 置 などが 定 められている 著 作 権 意 匠 特 許 法 は デ ⅵ

9 ータベースを 含 む 著 作 物 を 保 護 する 技 術 的 手 段 の 回 避 を 禁 止 することを 目 的 とした 条 項 を 定 め 回 避 用 装 置 に 係 わる 民 事 及 び 刑 事 条 項 も 定 められている (2)ドイツ ドイツ 民 法 及 びドイツ 商 標 法 の 双 方 において 氏 名 商 号 及 び 商 標 の 不 正 な 利 用 又 は 毀 損 行 為 からそれらを 保 護 するため 規 定 が 設 けられている 侵 害 訴 訟 があった 場 合 民 法 商 標 法 に 基 づき 権 利 所 有 者 は 不 正 使 用 の 停 止 是 正 を 要 求 し 損 害 賠 償 を 受 ける 権 利 を 有 し 裁 判 所 は 侵 害 行 為 の 差 止 めを 命 じることができる ドイツ2004 年 不 正 競 争 防 止 法 には 競 業 者 消 費 者 及 びその 他 市 場 参 加 者 の 利 益 に 反 して 競 争 を 瑣 末 でなく 歪 曲 する おそれのある 不 正 な 競 業 行 為 は 許 容 されない との 一 般 条 項 ( 第 3 条 )と11の 例 示 条 項 ( 第 4 条 )が 置 かれている また 同 法 には 利 益 団 体 ( 消 費 者 団 体 など)にも 排 除 措 置 命 令 ( 差 止 請 求 )を 申 立 てる 権 利 損 害 賠 償 を 受 ける 権 利 等 が 認 められている データベースは 著 作 権 法 により 著 作 物 あるいは 欧 州 議 会 のデータベース 指 令 に 基 づ くデータベース 権 として 保 護 される データベースが 著 作 物 であるためには 資 料 の 選 択 又 は 配 列 が 創 造 的 努 力 の 結 果 でなければならない また データベース 製 作 者 は 実 質 的 な 投 資 を 行 っていなければならない データベース 製 作 者 は 当 該 データベースの 実 質 的 な 部 分 に 関 し 排 他 的 な 権 利 を 有 し さらに 実 質 的 でない 部 分 でも 反 復 的 かつ 体 系 的 に 利 用 す ることを 排 する 権 利 を 有 する 違 反 があった 場 合 にはデータベース 製 作 者 に 損 害 賠 償 請 求 が 認 められる 著 作 権 法 に 基 づき 保 護 期 間 は15 年 である また 著 作 権 法 において 技 術 的 制 限 手 段 を 回 避 してはならないとしており 違 反 した 場 合 には 犯 罪 として 処 罰 される 民 事 的 救 済 措 置 は 定 まっていない (3)フランス フランスには 需 要 者 吸 引 表 示 を 定 義 し 保 護 するような 法 律 は 存 在 しないが その 権 利 の 保 護 には 人 格 権 に 係 わる 法 制 度 及 び 不 正 競 争 又 は 寄 生 的 利 用 を 禁 止 する 法 制 度 の2つが 主 に 適 用 される しかし それらの 法 制 度 が 市 場 での 企 業 活 動 の 自 由 を 阻 害 して はいないと 考 えられる また フランスの 法 律 には 一 般 的 又 は 明 確 に 不 正 競 争 を 禁 じる 条 項 はない 人 格 権 及 び 不 正 競 争 又 は 寄 生 的 利 用 の 民 事 的 救 済 措 置 には 差 し 止 め 損 害 賠 償 判 決 の 公 開 侵 害 物 の 破 棄 などが 含 まれる 刑 事 罰 は 適 用 されない データベースは 欧 州 議 会 のデータベース 指 令 を 実 施 したデータベース 法 により 著 作 権 並 びにデータベース 権 に 基 づいて 保 護 されている また 不 正 競 争 によっても 保 護 され ており 著 作 権 やデータベース 権 の 規 定 を 満 たすことができない 場 合 に 実 施 される デー タベース 権 による 保 護 要 件 について 実 質 的 な 投 資 が 必 要 であると 裁 判 所 は 判 断 している 著 作 権 法 による 保 護 には コンテンツが 構 成 される 方 法 について 独 創 性 が 認 められること が 要 件 とされる それぞれの 権 利 により 保 護 の 範 囲 保 護 期 間 救 済 措 置 が 定 められてい ⅶ

10 る 技 術 的 手 段 の 法 的 保 護 及 びその 制 限 は 知 財 法 に 規 定 され 回 避 行 為 は 制 約 又 は 禁 止 さ れており 回 避 行 為 を 行 った 場 合 刑 事 罰 が 科 される 民 事 救 済 措 置 には 差 し 止 め 損 害 賠 償 侵 害 物 の 破 棄 などが 含 まれる (4)スイス 需 要 者 吸 引 表 示 の 利 己 的 な 利 用 は 明 示 的 規 定 により 制 限 されていないが その 概 念 を 考 慮 するとスイス 不 正 競 争 防 止 法 の 一 般 条 項 違 反 に 該 当 すると 判 断 される 不 正 競 争 防 止 法 では 不 公 正 欺 瞞 的 虚 偽 的 な 比 較 個 人 の 特 徴 の 不 正 な 利 用 他 人 の 氏 名 の 不 正 な 使 用 についても 言 及 し 同 法 第 2 条 の 一 般 条 項 では 不 正 競 争 行 為 の 具 体 例 を 挙 げながら 競 争 関 係 にある 会 社 同 士 の 関 係 又 は 売 り 手 と 買 い 手 の 間 の 関 係 に 影 響 を 及 ぼすような 詐 欺 的 行 為 又 は 信 頼 関 係 の 毀 損 が 禁 じられ また その 本 質 において 混 同 を 招 く 恐 れのあ る 行 為 を 禁 じている 対 象 となる 不 正 な 業 務 行 為 の 種 類 を 具 体 例 を 挙 げて 列 挙 している 不 正 な 競 争 によって 経 済 的 利 益 が 脅 かされている 又 は 損 なわれている 個 人 あるいは 団 体 などが 救 済 を 求 めることができ 民 事 救 済 措 置 には 差 し 止 め 侵 害 の 抑 止 損 害 賠 償 など が 含 まれる また 刑 事 罰 も 規 定 されている スイスにおいては 欧 州 連 合 のデータベース 指 令 は 適 用 されない データベースは 著 作 権 法 により 保 護 され 不 正 競 争 防 止 法 が 追 加 的 な 保 護 を 与 えるものと 解 釈 される 不 正 な 競 争 によって 経 済 的 利 益 が 脅 かされている 又 は 損 なわれている 個 人 あるいは 団 体 などが 侵 害 に 対 する 救 済 措 置 を 求 めることができる 技 術 的 制 限 手 段 の 回 避 を 防 止 する 法 律 はな く またそれを 罰 する 刑 法 もない (5)アメリカ 需 要 者 吸 引 表 示 の 利 己 的 利 用 は 個 人 のプライバシー 権 又 は 著 名 な 人 のパブリシティ 権 の 侵 害 となる 場 合 がある コモンロー 上 のパブリシティ 権 では 本 人 の 同 意 なくその 名 前 肖 像 又 は その 他 の 個 人 的 な 特 徴 を 営 業 目 的 で 盗 用 した 者 は 損 害 賠 償 の 責 任 を 負 うとさ れている 需 要 者 吸 引 表 示 の 侵 害 に 対 して 民 法 による 罰 則 は 規 定 されていない 但 し 差 止 めによる 救 済 は 可 能 である 不 正 競 争 は 限 定 的 に 捉 えることはできないため 裁 判 所 は 理 論 的 な 不 正 競 争 の 定 義 を 成 し 得 ていない 米 国 最 高 裁 判 所 は データベースのような 編 集 に 係 わる 著 作 物 について 著 作 権 法 による 保 護 が 認 められるには 額 に 汗 や 勤 勉 な 収 集 ではなく 最 小 限 の 創 造 性 独 創 性 が 存 在 しなければならないと 判 示 した 著 作 権 者 は 差 し 止 め 損 害 賠 償 の 請 求 が 認 められて いる 侵 害 が 故 意 に 行 われた 場 合 は 犯 罪 であり 刑 事 罰 の 対 象 となる 著 作 権 によるデー タベースの 保 護 は 不 十 分 であるという 意 見 は 多 く 契 約 による 保 護 の 方 が 合 理 的 であると 考 えられている 但 し 現 時 点 で データベース 保 護 のための 立 法 措 置 が 支 持 されるか 否 かは 明 らかではない 技 術 的 制 限 手 段 を 回 避 する 行 為 は 犯 罪 であり 刑 事 罰 が 科 される ⅷ

11 はじめに デジタル 化 に 伴 い 新 たなビジネス 形 態 が 出 現 する 中 で 事 業 者 間 の 公 正 な 競 争 秩 序 の 観 点 から 不 法 行 為 ( 民 法 第 709 条 )により 違 法 と 評 価 される 競 争 行 為 が 発 生 したり これまで 重 要 な 問 題 として 認 識 されてこなかった 不 正 な 競 争 行 為 がより 重 要 な 問 題 としてクローズ アップされたりしてきている このような 新 たなビジネスの 健 全 な 発 展 のためには 当 該 ビジネスを 阻 害 する 行 為 に 対 してルールを 明 確 にする 必 要 な 場 合 があり このような 不 正 競 争 行 為 に 対 する 規 制 手 段 として 競 業 者 間 の 公 正 な 競 争 秩 序 の 維 持 を 目 的 とする 不 正 競 争 防 止 法 の 役 割 は 極 めて 重 要 である そこで 本 調 査 研 究 では これらの 新 たなビジネスによって 生 じる 不 正 競 争 行 為 及 びそ の 行 為 の 不 正 競 争 防 止 法 での 取 扱 いについて 調 査 研 究 する 第 一 には 商 品 化 ビジネスに 代 表 されるような 財 産 的 価 値 を 有 する 表 示 の 需 要 者 吸 引 力 を 利 用 したビジネスにおける 公 正 な 競 争 秩 序 を 維 持 するために 不 正 競 争 防 止 法 において これらの 表 示 の 不 正 利 用 行 為 を 不 正 競 争 として 位 置 づけることについての 可 能 性 と 課 題 を 検 討 する また データベース の 作 成 と 提 供 を 事 業 として 行 う 者 が 安 心 してその 事 業 を 営 める 仕 組 みを 構 築 し 新 たな データベースの 作 成 提 供 が 促 進 されるような 環 境 を 整 備 することについて 検 討 する さ らに それらの 検 討 を 踏 まえながら 不 正 競 争 行 為 に 関 する 補 充 条 項 あるいは 一 般 条 項 を 設 けることの 可 能 性 と 課 題 について 検 討 を 行 った 上 記 調 査 研 究 の 遂 行 のため 学 識 経 験 者 弁 護 士 等 からなる 委 員 会 を 発 足 させた 委 員 会 の 開 催 に 当 たっては 事 前 に 調 査 検 討 事 項 ごとに 関 係 する 業 界 へのヒアリングを 行 い 問 題 となる 点 を 抽 出 し 事 務 局 からヒアリングの 概 要 裁 判 例 想 定 事 例 新 たな 不 正 競 争 類 型 の 提 案 などについてのプレゼンテーションを 行 うとともに 必 要 に 応 じて 検 討 事 項 に 関 連 する 業 界 関 係 者 によるプレゼンテーションを 行 った 本 報 告 書 は これらに 基 づき 委 員 らによる 質 疑 や 議 論 を 行 った 集 大 成 である 本 報 告 書 が 今 後 の 不 正 競 争 防 止 法 の 検 討 に 資 するとともに これに 関 する 議 論 の 一 助 となれば 幸 いである 最 後 に 本 調 査 研 究 の 遂 行 に 際 し 御 指 導 を 頂 いた 委 員 各 位 オブザーバー 各 位 ヒア リング 調 査 にご 協 力 頂 いた 各 関 連 企 業 の 方 々 並 びに 調 査 にご 協 力 頂 いた 独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 振 興 機 構 (JETRO) 事 務 所 (デュッセルドルフ(ドイツ))の 皆 様 に 深 く 感 謝 申 し 上 げる 次 第 である 平 成 19 年 3 月 財 団 法 人 知 的 財 産 研 究 所

12 知 的 財 産 の 適 切 な 保 護 のあり 方 に 関 する 調 査 研 究 委 員 会 名 簿 ( 敬 称 略 ) 委 員 長 土 肥 一 史 一 橋 大 学 大 学 院 国 際 企 業 戦 略 研 究 科 教 授 委 員 小 泉 直 樹 慶 應 義 塾 大 学 大 学 院 法 務 研 究 科 教 授 小 塚 壮 一 郎 上 智 大 学 法 学 部 教 授 平 嶋 竜 太 筑 波 大 学 社 会 科 学 系 ( 企 業 法 学 専 攻 ) 助 教 授 牧 野 利 秋 ユアサハラ 法 律 特 許 事 務 所 弁 護 士 横 山 経 通 森 濱 田 松 本 法 律 事 務 所 弁 護 士 稲 林 芳 人 ( 財 ) 知 的 財 産 研 究 所 主 任 研 究 員 オブザーバ 由 良 英 雄 経 済 産 業 省 経 済 産 業 政 策 局 知 的 財 産 政 策 室 室 長 石 上 庸 介 経 済 産 業 省 経 済 産 業 政 策 局 知 的 財 産 政 策 室 課 長 補 佐 波 田 野 晴 朗 経 済 産 業 省 経 済 産 業 政 策 局 知 的 財 産 政 策 室 課 長 補 佐 望 月 孝 洋 経 済 産 業 省 経 済 産 業 政 策 局 知 的 財 産 政 策 室 係 長 柳 澤 薫 経 済 産 業 省 経 済 産 業 政 策 局 知 的 財 産 政 策 室 係 長 平 克 内 閣 官 房 知 的 財 産 戦 略 推 進 事 務 局 事 務 官 大 手 昭 宏 法 務 省 民 事 局 付 分 部 悠 介 経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 模 倣 品 対 策 通 商 室 専 門 官 北 村 敏 剛 経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 模 倣 品 対 策 通 商 室 係 長 横 山 康 之 経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 デザイン 人 間 システム 政 策 室 係 長 太 田 茂 雄 経 済 産 業 省 商 務 情 報 政 策 局 文 化 情 報 関 連 産 業 課 課 長 補 佐 眞 柳 秀 人 経 済 産 業 省 商 務 情 報 政 策 局 文 化 情 報 関 連 産 業 課 係 長 古 田 敦 浩 経 済 産 業 省 商 務 情 報 政 策 局 情 報 通 信 機 器 課 課 長 補 佐 紀 田 馨 経 済 産 業 省 商 務 情 報 政 策 局 情 報 経 済 課 係 長 山 本 純 ( 財 )デジタルコンテンツ 協 会 企 画 推 進 本 部 企 画 調 査 部 部 長 代 理 湯 浅 政 義 ( 社 ) 日 本 音 楽 事 業 者 協 会 アドバイザー 一 色 秀 夫 ( 社 ) 電 子 情 報 技 術 産 業 協 会 法 務 知 的 財 産 権 総 合 委 員 会 運 営 委 員 会 前 委 員 長 ( 元 株 式 会 社 日 立 製 作 所 知 的 財 産 権 本 部 IPビジネス 本 部 知 財 保 全 センタ 長 )

13 赤 松 耕 治 ( 社 ) 電 子 情 報 技 術 産 業 協 会 法 務 知 的 財 産 権 総 合 委 員 会 経 済 法 規 専 門 委 員 会 委 員 長 ( 富 士 通 株 式 会 社 法 務 知 的 財 産 権 本 部 法 務 部 担 当 部 長 兼 知 的 財 産 戦 略 室 担 当 部 長 ) 古 川 靖 弘 ( 社 ) 電 子 情 報 技 術 産 業 協 会 法 務 知 的 財 産 権 総 合 委 員 会 経 済 法 規 専 門 委 員 会 副 委 員 長 (キヤノン 株 式 会 社 製 品 法 務 推 進 課 ) 武 田 貞 生 ( 財 ) 日 本 情 報 処 理 開 発 協 会 常 務 理 事 奥 住 啓 介 ( 財 ) 日 本 情 報 処 理 開 発 協 会 データベース 振 興 センター 参 事 大 野 郁 英 ( 社 ) 日 本 印 刷 産 業 連 合 会 知 的 財 産 研 究 会 委 員 ( 凸 版 印 刷 株 式 会 社 法 務 本 部 法 務 部 主 任 ) 高 橋 佳 奈 ( 社 ) 日 本 印 刷 産 業 連 合 会 知 的 財 産 研 究 会 委 員 ( 凸 版 印 刷 株 式 会 社 法 務 本 部 法 務 部 法 務 課 ) 葛 本 京 子 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 タイポグラフィ 協 会 知 的 財 産 権 委 員 会 委 員 長 ( 株 式 会 社 視 覚 デザイン 研 究 所 代 表 取 締 役 ) 布 施 茂 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 タイポグラフィ 協 会 知 的 財 産 権 委 員 会 委 員 大 畠 邦 彦 ( 社 ) 日 本 広 告 業 協 会 専 務 理 事 山 田 和 彦 ( 社 ) 日 本 広 告 業 協 会 法 務 委 員 会 委 員 長 ( 株 式 会 社 電 通 法 務 室 法 務 1 部 長 ) 小 竹 伸 幸 ( 社 ) 日 本 広 告 業 協 会 クリエイディブ 委 員 会 著 作 権 小 委 員 会 委 員 長 ( 株 式 会 社 博 報 堂 法 務 室 室 長 ) 今 子 さゆり ヤフー 株 式 会 社 法 務 部 マネージャー 事 務 局 稲 林 芳 人 ( 財 ) 知 的 財 産 研 究 所 主 任 研 究 員 山 内 勇 ( 財 ) 知 的 財 産 研 究 所 研 究 員 杉 浦 淳 ( 財 ) 知 的 財 産 研 究 所 第 二 研 究 部 長

14 目 次 要 約 はじめに 委 員 会 名 簿 Ⅰ. 総 括 不 正 競 争 防 止 法 の 課 題 ( 土 肥 委 員 長 ) 1 Ⅱ. はじめに 4 1. 不 正 競 争 防 止 法 をめぐる 動 向 について 4 2. 本 調 査 研 究 の 目 的 4 3. 知 的 財 産 の 適 切 な 保 護 のあり 方 に 関 する 調 査 研 究 委 員 会 の 開 催 について 5 Ⅲ. 需 要 者 吸 引 力 表 示 の 保 護 の 可 能 性 と 課 題 7 1. 問 題 の 所 在 7 2. 検 討 すべき 論 点 8 3. 保 護 の 趣 旨 法 的 性 質 8 4. 保 護 の 客 体 ( 保 護 の 対 象 保 護 の 範 囲 ) 9 5. 不 正 競 争 とされるべき 行 為 適 用 除 外 のあり 方 その 他 の 論 点 23 Ⅳ-1. 情 報 集 合 物 (データベース)の 保 護 の 可 能 性 と 課 題 問 題 の 所 在 不 正 競 争 防 止 法 による 保 護 の 必 要 性 産 業 構 造 審 議 会 知 的 財 産 政 策 部 会 不 正 競 争 防 止 小 委 員 会 における 検 討 諸 外 国 におけるデータベースの 法 的 保 護 状 況 本 研 究 会 における 検 討 の 経 緯 検 討 すべき 論 点 検 討 用 条 文 案 をめぐる 議 論 45 Ⅳ-2. 情 報 集 合 物 (タイプフェイス)の 保 護 の 可 能 性 と 課 題 問 題 の 所 在 保 護 の 客 体 現 在 の 不 正 競 争 防 止 法 による 保 護 本 研 究 会 における 検 討 状 況 49 Ⅴ. 補 充 条 項 の 導 入 の 可 能 性 と 課 題 問 題 の 所 在 国 内 の 現 状 51

15 3. 諸 外 国 の 状 況 不 法 行 為 法 の 限 界 包 括 的 行 為 類 型 を 導 入 する 場 合 のイメージ 検 討 用 条 文 案 検 討 すべき 問 題 点 61 Ⅵ. その 他 の 課 題 不 正 競 争 防 止 法 第 2 条 第 1 項 第 10 号 及 び 第 11 号 ( 技 術 的 制 限 手 段 無 効 化 機 器 の 提 供 行 為 について) 不 正 競 争 防 止 法 第 2 条 第 1 項 第 13 号 ( 誤 認 惹 起 行 為 )について 不 正 競 争 防 止 法 第 2 条 第 1 項 第 14 号 ( 信 用 毀 損 行 為 )について 74 Ⅶ. 不 正 競 争 防 止 法 改 正 に 関 する 産 業 界 の 意 識 アンケートの 趣 旨 アンケート 対 象 アンケート 結 果 アンケート 結 果 のまとめ 93 Ⅷ. 不 正 競 争 行 為 の 規 制 に 関 する 主 要 先 進 国 の 状 況 他 人 の 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 について データベースなどを 不 正 に 利 用 する 行 為 に 対 する 保 護 について 他 人 の 成 果 や 信 用 名 声 を 冒 用 する 行 為 に 対 する 保 護 について 技 術 的 手 段 を 回 避 する 行 為 について 新 たな 不 正 競 争 からの 保 護 について 112 資 料 編 Ⅰ 121 資 料 1 国 内 企 業 アンケート 結 果 123 資 料 2 海 外 調 査 結 果 187 資 料 3 需 要 者 吸 引 力 表 示 関 連 裁 判 例 集 285 資 料 4 情 報 集 合 物 (データベース) 関 連 裁 判 例 集 305 資 料 5 補 充 条 項 関 連 裁 判 例 集 311 資 料 編 Ⅱ 331 資 料 1 日 本 印 刷 産 業 連 合 会 資 料 ( 第 5 回 研 究 会 説 明 資 料 ) 333 資 料 2 日 本 音 楽 事 業 者 協 会 意 見 書 335 資 料 3 日 本 広 告 業 協 会 意 見 書 ( 第 6 回 研 究 会 説 明 資 料 ) 340 資 料 4 日 本 広 告 業 協 会 資 料 ( 第 7 回 研 究 会 説 明 資 料 ) 349 資 料 5 日 本 情 報 技 術 産 業 協 会 資 料 ( 第 2 回 研 究 会 説 明 資 料 改 訂 ) 351

16 資 料 6 日 本 情 報 処 理 開 発 協 会 資 料 ( 第 2 回 研 究 会 説 明 資 料 ) 355 資 料 7 日 本 タイポグラフィ 協 会 資 料 ( 第 2 回 研 究 会 説 明 資 料 ) 361 資 料 8 日 本 タイポグラフィ 協 会 資 料 ( 第 6 回 研 究 会 説 明 資 料 ) 366 なお 本 報 告 書 は 委 員 会 での 議 論 を 基 に 事 務 局 にて 執 筆 し 委 員 の 方 々の 承 認 を 得 た 各 報 告 の 内 容 は 委 員 会 での 議 論 を 踏 まえた 各 委 員 の 見 解 をそのまま 掲 載 している なお 本 調 査 研 究 に 当 たっては JETRO Düsseldorf (ドイツ デュッセルドルフ)の 方 々 にもご 協 力 いただいた

17 Ⅰ. 総 括 不 正 競 争 防 止 法 の 課 題 1 不 正 競 争 防 止 法 は 昭 和 9 年 工 業 所 有 権 の 保 護 に 関 するパリ 条 約 ヘーグ 改 正 条 約 批 准 にあたり 同 改 正 条 約 が 同 盟 国 の 国 民 を 不 正 競 争 から 有 効 に 保 護 することを 同 盟 国 に 義 務 付 けていたことから わが 国 もその 義 務 を 果 たすため 制 定 された 同 改 正 条 約 第 10 条 の2では 商 品 営 業 主 体 混 同 惹 起 行 為 商 品 営 業 誹 謗 行 為 及 び 誤 認 惹 起 行 為 が 特 に 例 示 されてはいるが 広 く 工 業 上 又 は 商 業 上 の 公 正 な 慣 習 に 反 するすべての 競 争 行 為 が 不 正 競 争 とされているところである かかる 不 正 競 争 行 為 の 具 体 的 列 挙 と 一 般 条 項 の 併 用 は 不 正 競 争 概 念 を 有 する 大 陸 法 制 とこれを 有 しないアングロ アメリカン 法 制 の 妥 協 の 結 果 に 他 ならない この 不 正 競 争 なる 概 念 は 事 業 環 境 の 変 化 及 び 市 場 の 成 熟 度 に 応 じて 変 遷 する 昭 和 9 年 当 時 不 正 競 争 防 止 法 所 定 の 規 定 の 号 数 は3 号 であったものが 現 在 は 15 号 に 増 加 して いるのはこれを 裏 付 ける 一 の 証 左 に 他 ならない 市 場 における 競 争 行 為 は 商 品 ( 役 務 )の 価 格 と 品 質 ( 役 務 の 質 )を 通 じてなされる かかる 競 争 をわい 曲 するあらゆる 行 為 は 市 場 の 透 明 性 を 阻 害 する 行 為 として 排 除 されなければならない 市 場 の 透 明 性 が 確 保 されて 始 めて 自 由 競 争 の 効 用 が 発 揮 されるからである 不 正 競 争 防 止 法 の 制 度 設 計 においては 排 除 されるべき 不 正 競 争 行 為 が 正 確 に 捕 捉 されているか が 常 に 問 われる 必 要 がある この ことは 同 時 にわが 国 が 先 のパリ 改 正 条 約 同 盟 国 として 果 たすべき 義 務 でもある わが 国 の 不 正 競 争 防 止 法 は 制 限 列 挙 主 義 を 採 用 している 無 論 制 限 列 挙 主 義 を 採 用 しても パリ 条 約 第 10 条 の2(2) 所 定 の 工 業 上 又 は 商 業 上 の 公 正 な 慣 習 に 反 するすべて の 競 争 行 為 をもれなく 捕 捉 しているのであれば 問 題 はない むしろ いかなる 行 為 が 不 正 競 争 行 為 であるのか 具 体 的 に 明 示 することは 市 場 に 参 入 する 事 業 者 にとって 萎 縮 す ることなく 事 業 行 為 を 展 開 することをより 可 能 にする 意 味 で 有 利 となる したがって 不 正 競 争 行 為 につき 制 限 列 挙 主 義 を 採 用 する 法 制 度 の 下 では 法 と 実 態 の 欠 缺 の 有 無 を 確 認 するために その 検 討 を 定 期 的 に 行 うことは 当 然 になされるべき 作 業 ということになる 2 かかる 観 点 の 下 で 本 委 員 会 においては 近 年 の 判 決 例 (ギャロップレーサー 事 件 最 高 裁 判 決 [ 最 判 平 成 16 年 2 月 13 日 判 時 1863 号 25 頁 ] 翼 システム 事 件 判 決 [ 東 京 地 判 平 成 14 年 3 月 28 日 判 時 1793 号 133 頁 ]など)を 参 考 に 検 討 すべき 事 項 を 絞 り 込 んでいる パブリシティの 権 利 ( 利 益 )が 法 的 に 承 認 されることは 明 らかであるが 特 別 法 によって 承 認 される 商 標 権 や 著 作 権 とは 異 なることもまた 明 らかである ギャロップレーサー 事 件 最 高 裁 判 決 は 需 要 者 吸 引 力 の 排 他 的 権 利 性 を 否 定 し 不 法 行 為 の 成 立 をも 否 定 している が 従 前 の 下 級 審 判 決 の 流 れの 中 でみるとき この 判 決 は 需 要 者 吸 引 力 が 一 定 の 悪 性 ある 行 為 態 様 の 下 で 利 用 されることまで 容 認 するものではないと 考 えられる 本 委 員 会 は 需 要 者 吸 引 力 が 表 示 の 態 様 において 利 用 される 場 合 における 不 正 競 争 性 に -1-

18 ついて 広 く 検 討 を 進 めるべきであると 考 えている いわゆる 一 般 条 項 あるいは 補 充 的 一 般 条 項 の 機 能 と 影 響 の 分 析 検 討 はこの 検 討 作 業 の 一 環 としても 法 と 実 態 の 欠 缺 の 有 無 の 確 認 の 一 環 としてもなされる 必 要 がある 3 不 正 競 争 防 止 法 は 行 為 規 制 法 であるから 市 場 における 行 為 秩 序 に 照 らし 悪 性 を 有 すると 認 められる 行 為 を 特 定 し その 排 除 のための 執 行 規 定 が 設 けられる 必 要 がある こ れに 対 し 他 の 知 的 財 産 法 例 えば 特 許 法 や 著 作 権 法 などの 権 利 保 護 法 は 産 業 政 策 な り 文 化 政 策 に 基 づき それぞれの 保 護 対 象 の 範 囲 を 画 定 し かかる 保 護 対 象 についての 権 利 にどのような 効 力 を 与 えるのか さらにはこれらの 権 利 の 移 転 や 利 用 としてどのような 態 様 のものを 認 めるのか 明 確 にする 必 要 があることになる この 特 別 法 の 存 在 の 反 対 解 釈 として そして 有 限 資 源 の 有 効 利 用 の 必 要 性 から 特 許 法 や 著 作 権 法 などの 権 利 保 護 法 に おいて 保 護 対 象 とされていない 成 果 物 は 保 護 されないことになるが かかる 成 果 物 を 産 業 政 策 上 の 理 由 から 経 過 的 に 不 正 競 争 防 止 法 で 保 護 できないか という 問 題 が 生 ずる いわ ゆる 不 正 競 争 防 止 法 の 補 完 的 機 能 の 問 題 である 不 正 競 争 防 止 法 と 他 の 知 的 財 産 法 との 補 完 関 係 は2つの 様 相 がある 1つは 他 の 知 的 財 産 法 に 基 づく 権 利 の 効 力 が 及 ぶ 範 囲 における 補 完 関 係 と もう1つは 他 の 知 的 財 産 法 に 基 づく 権 利 の 効 力 が 及 ばない 範 囲 における 補 完 関 係 である 前 者 における 補 完 関 係 にお いては 不 正 競 争 防 止 法 は 基 本 的 に 謙 抑 的 でなければならない 例 えば 著 作 物 性 が 認 め られ 著 作 権 侵 害 が 成 立 している 場 合 に 不 正 競 争 防 止 法 第 2 条 第 1 項 第 3 号 による 保 護 が 重 畳 的 に 認 められることにはならない( 結 論 において 同 旨 : 東 京 地 判 平 成 15 年 7 月 11 日 LEXDB) さらにいえば 権 利 保 護 法 による 保 護 の 存 続 期 間 が 満 了 している 場 合 において 例 えば 不 正 競 争 防 止 法 第 2 条 第 1 項 第 1 号 所 定 の 商 品 等 表 示 性 が 認 められ 不 正 競 争 行 為 が 成 立 することにはならないはずである この 問 題 は 講 学 上 いわゆる 技 術 的 形 態 除 外 説 と 非 除 外 説 との 対 立 するところであるのでここでは 踏 み 込 まないが 知 的 財 産 法 にお ける 権 利 の 存 続 期 間 の 意 味 からすれば その 結 論 の 如 何 は 明 らかであろう( 東 京 高 判 平 成 13 年 12 月 19 日 判 時 1781 号 142 頁 参 照 ) ただ この 意 味 における 補 完 的 機 能 がないかと いえばそうともいえないのではないか 例 えば 意 匠 権 は 意 匠 登 録 により 発 生 するが 設 定 登 録 前 の 損 害 については 特 許 法 ( 特 許 第 65 条 )や 商 標 法 ( 商 標 第 13 条 の2)と 異 な り その 救 済 は 不 可 能 である この 場 合 に 意 匠 権 者 が 営 業 上 の 利 益 をも 侵 害 されている 者 であれば 不 正 競 争 防 止 法 第 2 条 第 1 項 第 3 号 の 不 正 競 争 性 の 考 慮 をリエゾンすること によって 同 法 第 4 条 によって 意 匠 権 設 定 登 録 前 の 損 害 填 補 の 補 完 が 考 えられるからで ある( 結 論 において 同 旨 : 大 阪 地 判 平 成 14 年 2 月 26 日 LEXDB) 4 これに 対 し 後 者 の 補 完 関 係 すなわち 他 の 知 的 財 産 法 に 基 づく 権 利 の 効 力 が 及 ば ない 範 囲 における 不 正 競 争 防 止 法 による 補 完 関 係 は 別 論 ではないか 従 前 の 市 場 環 境 -2-

19 技 術 状 況 さらには 当 時 のビジネスモデルからは 特 別 法 による 保 護 が 求 められていなかった 領 域 においても その 後 の 市 場 環 境 の 変 化 や 技 術 の 進 展 から 新 たなビジネスモデルが 登 場 し 産 業 政 策 上 の 格 別 の 考 慮 が 必 要 となることは 当 然 考 えられる 例 えば 著 作 権 法 におけるデータベースの 保 護 は 情 報 の 選 択 又 は 体 系 的 な 構 成 にお いて 創 作 性 があることが 求 められている この 結 果 この 意 味 での 創 作 性 のないデータベ ースはいかに 多 大 な 投 資 と 多 数 の 労 力 を 必 要 とするものであっても 著 作 権 法 上 の 保 護 を 受 けることはできない 知 的 財 産 法 が 文 化 産 業 政 策 立 法 であることからすれば かかる 欠 缺 を 不 正 競 争 防 止 法 の 補 完 的 機 能 により 埋 めることを 検 討 してよい 不 正 競 争 防 止 法 の 一 般 法 として 位 置 づけられる 民 法 第 709 条 所 定 の 不 法 行 為 からの 保 護 は 既 に 認 められている ( 翼 システム 事 件 判 決 : 東 京 地 判 平 成 14 年 3 月 28 日 判 時 1793 号 133 頁 ヨミウリ オン ライン 事 件 : 知 財 高 判 平 成 17 年 10 月 6 日 LEXDB) 判 例 データベースや 住 宅 地 図 データベ ースを 始 めとする 現 在 の 各 種 データベースに 関 するビジネスモデルは 民 法 第 709 条 によ る 保 護 で 足 りているのかどうか 産 業 政 策 上 の 観 点 から 再 度 問 われる 必 要 があろう かか る 観 点 から 本 委 員 会 においては アンケート 調 査 を 実 施 するとともに 情 報 集 合 物 とし てのデータベース 及 びタイプフェイスの 不 正 競 争 防 止 法 による 補 完 的 な 保 護 の 可 能 性 のあ り 方 を 検 討 している 5 取 り 上 げた 検 討 課 題 はいずれもさまざまな 考 慮 すべき 要 素 を 有 している 本 委 員 会 はその 全 てについて 確 定 的 な 結 論 に 到 達 できてはいない それぞれの 検 討 課 題 に 対 する 本 委 員 会 の 検 討 結 果 は 本 報 告 書 を 参 照 いただきたいが 委 員 及 びオブザーバの 方 々のご 意 見 ご 協 力 を 得 ていささかなりとも 成 果 が 得 られたのではないか と 自 負 している 不 正 競 争 防 止 法 73 年 間 の 学 説 判 例 の 積 み 重 ねの 中 で 一 般 条 項 のみであらゆる 不 正 競 争 行 為 に 対 応 するという 選 択 肢 はなかろう それは 2004 年 ドイツ 不 正 競 争 防 止 法 が 行 った 一 般 条 項 のみによる 不 正 競 争 規 制 から 一 般 条 項 と 例 示 規 定 の 併 用 規 制 への 変 更 の 示 すところで もある 不 断 に 進 展 する 市 場 における 競 争 行 為 の 実 態 と 過 去 の 実 態 を 反 映 する 法 内 容 との 乖 離 は 不 可 避 的 であることからすると 補 充 的 一 般 条 項 の 採 用 を 含 め 法 の 欠 缺 を 確 認 し これを 埋 める 検 討 作 業 は 今 後 とも 行 われなければならない 国 内 アンケート 調 査 及 び 海 外 法 制 度 調 査 の 貴 重 なデータを 含 め 今 後 の 検 討 作 業 において 本 委 員 会 の 検 討 内 容 が 活 用 されることを 期 待 したい ( 土 肥 一 史 ) -3-

20 Ⅱ.はじめに 1. 不 正 競 争 防 止 法 をめぐる 動 向 について 情 報 などのデジタル 化 ネットワーク 化 の 進 展 に 伴 い 新 たなビジネス 形 態 が 出 現 する 中 で 情 報 のコピーや 流 通 が 容 易 になり 企 業 の 情 報 成 果 物 や 営 業 成 果 物 が 安 易 に 冒 用 され るリスクが 大 きくなっている このため 従 来 の 不 正 競 業 の 規 制 や 知 的 財 産 権 の 保 護 とい った 枠 組 みでは 必 ずしも 十 分 に 保 護 されず 事 業 者 間 の 公 正 な 競 争 秩 序 の 観 点 から 不 法 行 為 ( 民 法 第 709 条 )により 違 法 と 評 価 される 競 争 行 為 が 発 生 したり これまで 重 要 な 問 題 と して 認 識 されてこなかった 競 争 行 為 が 不 正 競 業 の 規 制 の 観 点 からより 重 要 な 問 題 として クローズアップされたりしてきている このような 新 たなビジネスの 健 全 な 発 展 のために は 当 該 ビジネスを 阻 害 する 行 為 に 対 して 公 正 適 法 な 行 為 不 正 違 法 な 行 為 と の 間 のルール 境 界 を 明 確 にすることが 必 要 であり このような 不 正 競 争 行 為 に 対 する 規 制 手 段 として 競 業 者 間 の 公 正 な 競 争 秩 序 の 維 持 を 目 的 とする 不 正 競 争 防 止 法 の 役 割 は 極 め て 重 要 である 我 が 国 の 不 正 競 争 防 止 法 は 昭 和 9 年 の 制 定 以 来 不 正 競 争 にあたる 行 為 を 限 定 的 に 列 挙 している このため 新 たなビジネスが 発 展 し これに 対 する 公 正 な 取 引 秩 序 を 乱 す 新 たな 競 争 行 為 が 発 生 した 場 合 には これらの 行 為 のうち 特 に 悪 性 が 強 い 行 為 であり か つ 個 別 具 体 の 行 為 類 型 として 要 件 を 抽 象 的 に 規 定 できる 行 為 について 累 次 の 改 正 を 通 じて 不 正 競 争 として 追 加 してきた しかし 社 会 通 念 上 公 正 正 当 とは 言 い 難 い と 目 される 競 争 行 為 であっても 不 正 競 争 防 止 法 に 列 挙 された 不 正 競 争 に 規 定 する 行 為 類 型 に 該 当 しなければ 規 制 の 対 象 ( 権 利 者 側 から 見 れば 救 済 の 対 象 )とはならない そこで 新 しい 不 正 競 争 行 為 に 不 正 競 争 防 止 法 がどのように 対 応 していくのか との 問 題 がある 2. 本 調 査 研 究 の 目 的 そこで 本 調 査 研 究 では これらの 新 たなビジネスによって 生 じる 不 正 競 争 行 為 及 びそ の 行 為 の 不 正 競 争 防 止 法 での 取 扱 いについて 以 下 の 観 点 から 調 査 研 究 する (1) 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 の 可 能 性 と 課 題 商 品 化 ビジネスに 代 表 されるような 財 産 的 価 値 を 有 する 表 示 の 需 要 者 吸 引 力 を 利 用 した ビジネスにおける 公 正 な 競 争 秩 序 を 維 持 するために 不 正 競 争 防 止 法 において これらの 表 示 の 不 正 利 用 行 為 を 不 正 競 争 として 位 置 づけることについての 可 能 性 と 課 題 を 検 討 する -4-

21 (2) 情 報 集 合 物 (データベース タイプフェイス)の 保 護 の 可 能 性 と 課 題 著 作 権 法 では 創 作 性 のあるデータベースに 限 り 著 作 物 として 保 護 されているが 創 作 性 を 有 しないデータベースは 著 作 権 法 では 保 護 されていない このような 中 創 作 性 のないデータベースのデッドコピーに 関 して 民 法 ( 不 法 行 為 )に 基 づく 救 済 を 認 めた 裁 判 例 があることを 踏 まえて 事 業 者 間 の 公 正 な 競 争 を 通 じた 営 業 上 の 利 益 の 保 護 を 図 る 不 正 競 争 防 止 法 において データベースの 作 成 と 提 供 を 事 業 として 行 う 者 が 安 心 してその 事 業 を 営 める 仕 組 みを 構 築 し 新 たなデータベースの 作 成 提 供 が 促 進 されるような 環 境 を 整 備 することについて 検 討 する また 写 植 機 用 文 字 盤 や 印 刷 用 の 書 体 の 模 倣 に 関 して 民 法 ( 不 法 行 為 )の 適 用 の 余 地 が ある 旨 を 判 示 した 事 案 があること 各 種 メディアにおける 書 体 デザインの 重 要 性 が 高 まっ ていることなどを 踏 まえ 同 じく 不 正 競 争 防 止 法 におけるタイプフェイスの 保 護 の 可 能 性 在 り 方 について 検 討 する (3) 補 充 条 項 の 導 入 の 可 能 性 と 課 題 不 正 競 争 防 止 法 に 列 挙 された 行 為 類 型 に 該 当 しない 競 争 行 為 が 規 制 の 対 象 にならない ことは 健 全 な 商 行 為 を 阻 害 するものと 思 われる 需 要 者 吸 引 表 示 情 報 集 合 物 の 検 討 を 踏 まえながら 現 在 の 限 定 列 挙 という 枠 にとらわれない 不 正 競 争 行 為 に 関 する 補 充 条 項 あるいは 一 般 条 項 を 設 けることの 可 能 性 と 課 題 について 検 討 をする (4)その 他 の 課 題 コンテンツビジネスの 競 争 秩 序 維 持 のため 平 成 11 年 に 技 術 的 制 限 手 段 回 避 装 置 などの 提 供 行 為 が 不 正 競 争 行 為 とされたが その 後 の 技 術 やネットワークの 進 展 による 新 しい 問 題 それに 伴 う 現 行 法 制 の 課 題 について 検 討 する また 不 正 競 争 防 止 法 第 2 条 第 1 項 第 13 号 ( 誤 認 惹 起 行 為 ) 同 第 14 号 ( 信 用 毀 損 行 為 ) についても 現 行 法 制 の 課 題 と 規 制 範 囲 の 拡 大 の 可 能 性 について 検 討 する 3. 知 的 財 産 の 適 切 な 保 護 のあり 方 に 関 する 調 査 研 究 委 員 会 の 開 催 について 上 述 の 調 査 研 究 の 遂 行 のため 学 識 経 験 者 弁 護 士 などからなる 知 的 財 産 の 適 切 な 保 護 の 在 り 方 に 関 する 調 査 研 究 委 員 会 ( 委 員 長 土 肥 一 史 一 橋 大 学 教 授 )を 開 催 した 委 員 会 の 開 催 に 当 たっては 事 前 に 調 査 検 討 事 項 ごとに 関 係 する 業 界 へのヒアリングを 行 い 問 題 となる 点 を 抽 出 し 事 務 局 からヒアリングの 概 要 裁 判 例 想 定 事 例 新 たな 不 正 競 争 類 型 の 提 案 などについてのプレゼンテーションを 行 うとともに 必 要 に 応 じて 検 討 事 項 に 関 連 する 業 界 関 係 者 によるプレゼンテーションを 行 った 本 報 告 書 は これらに 基 づき 委 員 らによる 質 疑 や 議 論 を 行 った 集 大 成 である 本 報 告 -5-

22 書 が 今 後 の 不 正 競 争 防 止 法 の 検 討 に 資 するとともに これに 関 する 議 論 の 一 助 となれ ば 幸 いである 最 後 に 本 調 査 研 究 の 遂 行 に 際 し 御 指 導 を 頂 いた 委 員 各 位 オブザーバー 各 位 ヒア リング 調 査 にご 協 力 頂 いた 各 関 連 企 業 の 方 々 並 びに 調 査 にご 協 力 頂 いた 独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 振 興 機 構 (JETRO) 事 務 所 (デュッセルドルフ(ドイツ))の 皆 様 に 深 く 感 謝 申 し 上 げる 次 第 である -6-

23 Ⅲ. 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 の 可 能 性 と 課 題 1. 問 題 の 所 在 大 容 量 高 速 通 信 回 線 の 普 及 や 情 報 のデジタル 化 などに 代 表 される 情 報 通 信 システムの 飛 躍 的 な 進 歩 は コンテンツビジネスなどの 新 たなビジネス 市 場 の 発 展 と 拡 大 をもたらして いる 情 報 通 信 網 を 活 用 したビジネスは 魅 力 的 な 情 報 の 配 信 やライセンスによって 収 益 をあげるビジネスモデルが 中 心 となっている そして このようなビジネスモデルにおい ては 特 定 の 情 報 が 物 と 同 様 に 財 産 的 価 値 を 有 するものとして 取 り 扱 われている す なわち 近 年 では 情 報 の 財 産 的 価 値 は 情 報 媒 体 や 情 報 発 信 主 体 から 切 り 離 され 独 立 した 商 品 として 扱 われているといえる また 近 年 著 名 な 人 物 の 氏 名 や 肖 像 著 名 なキャラクターを 無 断 で 使 用 した 商 品 が 販 売 されたり これらを 無 断 で 使 用 した 広 告 宣 伝 が 行 われたり 著 名 なブランドのロゴがパ ソコン 用 の 壁 紙 用 素 材 としてインターネットを 通 じて 提 供 されるなどの 行 為 が 行 われ 問 題 となってきている このように 著 名 な 人 物 の 氏 名 や 肖 像 著 名 なキャラクター 著 名 なブランドのロゴなど 需 要 者 を 吸 引 する 魅 力 ある 表 示 ( 需 要 者 吸 引 表 示 という )は 商 品 の 販 売 や 役 務 の 提 供 を 促 進 する 効 果 を 有 しており 第 三 者 へライセンスされるなど 財 産 的 価 値 を 有 するもの として 扱 われている そして 情 報 通 信 機 器 の 普 及 発 達 及 びブロードバンドの 展 開 を 背 景 として インターネットを 通 じた 通 信 販 売 が 急 速 な 発 展 を 遂 げている 中 商 品 の 販 売 や 役 務 の 提 供 を 促 進 するものとして 需 要 者 吸 引 表 示 の 財 産 的 価 値 は 近 年 一 層 高 まっている しかし このような 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 は 現 行 知 的 財 産 法 においては 十 分 ではない すなわち 表 示 が 著 作 物 となる 場 合 には 著 作 権 法 によって 保 護 されるが 人 の 肖 像 や 商 標 など 著 作 物 性 が 認 められない 表 示 も 少 なくない また 表 示 が 表 示 主 体 の 出 所 表 示 として 利 用 される 場 合 には 商 標 法 や 不 正 競 争 防 止 法 によって 保 護 されるが 人 の 肖 像 やキャラクターなどの 本 来 的 に 出 所 表 示 でないもの や 商 品 化 行 為 役 務 利 用 行 為 や 広 告 使 用 行 為 などのように これらの 表 示 が 有 する 需 要 者 吸 引 力 そのものに 着 目 して ( 出 所 表 示 としてではなく) 表 示 が 利 用 される 場 合 には 保 護 の 対 象 とならない そこで 本 研 究 会 においては 財 産 的 価 値 を 有 する 表 示 の 需 要 者 吸 引 力 を 利 用 した 商 品 化 ビジネスや 広 告 ビジネスにおける 公 正 な 競 争 秩 序 を 維 持 するために 不 正 競 争 防 止 法 に おいて これらの 表 示 の 不 正 利 用 行 為 を 不 正 競 争 として 位 置 づけることの 適 否 について 検 討 を 行 った なお 研 究 会 での 検 討 においては 研 究 会 委 員 による 議 論 の 参 考 とすべく この 問 題 に ついて 関 係 関 心 を 有 している 多 数 の 事 業 者 団 体 企 業 の 関 係 者 にオブザーバーとしての 参 加 を 求 め 被 害 の 状 況 など 保 護 の 必 要 性 やそのあり 方 仮 に 何 らかの 保 護 を 行 った 場 合 -7-

24 に 想 定 される 実 務 面 への 影 響 などの 課 題 などについて 多 種 多 様 なかつ 具 体 的 な 意 見 が 積 極 的 に 提 示 されたが これに 加 えて 特 に 社 団 法 人 日 本 音 楽 事 業 者 協 会 研 究 会 社 団 法 人 日 本 広 告 業 協 会 の 両 団 体 からは 研 究 会 に 対 して 意 見 書 が 提 出 されている 両 団 体 のこ の 問 題 に 対 する 基 本 的 な 考 え 方 や 研 究 会 で 検 討 を 行 った 論 点 ( 後 掲 2. 以 下 参 照 )に 対 す る 詳 細 かつ 具 体 的 な 意 見 見 解 については 資 料 編 Ⅱに 研 究 会 における 関 係 団 体 のプレ ゼンテーション 資 料 とともに 所 収 しているので 併 せて 参 照 されたい 2. 検 討 すべき 論 点 需 要 者 吸 引 表 示 を 利 用 した 商 品 化 ビジネスや 広 告 ビジネスにおける 公 正 な 競 争 秩 序 を 維 持 するために 不 正 競 争 防 止 法 において 財 産 的 価 値 を 有 する 表 示 の 不 正 利 用 行 為 を 不 正 競 争 行 為 と 位 置 づける 際 に 検 討 が 必 要 と 考 えられた 以 下 の 点 について 検 討 を 行 った 1 (1) 保 護 の 趣 旨 法 的 性 質 (2) 保 護 の 客 体 ( 保 護 の 対 象 保 護 の 範 囲 ) (3) 不 正 競 争 とされるべき 行 為 (4) 適 用 除 外 の 考 え 方 (5)その 他 (ⅰ) 保 護 の 期 間 (ⅱ) 移 転 可 能 性 (ⅲ) 保 護 の 主 体 3. 保 護 の 趣 旨 法 的 性 質 (1) 問 題 意 識 著 名 な 人 物 の 氏 名 や 肖 像 著 名 なキャラクター 著 名 なブランドのロゴなど 需 要 者 を 吸 引 する 魅 力 ある 表 示 の 不 正 競 争 防 止 法 における 保 護 のあり 方 について 検 討 する 際 には こ れらの 保 護 の 趣 旨 法 的 性 質 が 問 題 となる これらの 表 示 の 保 護 と 対 比 しうるものとして いわゆる 肖 像 権 や パブリシティ 権 について 権 利 創 設 付 与 型 の 保 護 を 検 討 する 際 にその 保 護 の 性 質 の 議 論 があげられる こ れらの 権 利 の 趣 旨 について 理 論 的 には1 人 格 権 的 構 成 2 2 財 産 権 的 構 成 3 を 採 るものに 1 この 問 題 については 本 研 究 会 に 参 加 したある 産 業 界 オブザーバーより 著 名 な 芸 能 人 の 氏 名 肖 像 の 不 正 な 利 用 行 為 に 対 する 保 護 を 求 めるとの 意 見 があった 一 方 で 他 の 産 業 界 オブザーバーからは 長 年 にわたる 関 係 業 界 の 自 主 的 な 努 力 により 紛 争 回 避 の 方 法 を 築 いてきたのだから それを 尊 重 して 欲 しく ケースバイケースであるが 需 要 者 吸 引 表 示 に 関 する 様 々な 問 題 については 新 たな 立 法 を 行 うまでもなく 現 行 法 で 十 分 解 決 されるとの 意 見 も 示 された 2 氏 名 肖 像 などのパブリシティ 価 値 を 排 他 的 に 利 用 できる 権 利 を 人 格 権 の 一 環 としてとらえるもの この 見 解 では 個 人 は 誰 であっても 自 己 の 氏 名 肖 像 が どこでどのような 態 様 で 利 用 されるかを 決 定 する 権 利 ( 自 己 決 定 権 )を 有 -8-

25 大 別 されており また 裁 判 例 にあってはその 多 数 は 財 産 的 構 成 を 採 っている 保 護 の 対 象 に 馴 染 むもの 譲 渡 移 転 の 可 能 性 人 格 権 的 構 成 自 然 人 に 限 定 一 身 専 属 的 で 移 転 などは 不 可 財 産 権 的 構 成 自 然 人 法 人 モノ など 相 続 を 含 む 移 転 可 能 性 あり (2) 論 点 不 正 競 争 防 止 法 において 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 を 検 討 する 場 合 に 保 護 の 趣 旨 法 的 性 質 として1 人 格 的 構 成 2 財 産 的 構 成 についても 意 識 して 検 討 する 必 要 があるか (3) 本 研 究 会 での 議 論 この 点 に 関 して 不 正 競 争 防 止 法 において 需 要 者 を 吸 引 する 価 値 を 有 する 表 示 の 保 護 を 行 う 場 合 には 同 法 が 事 業 者 間 の 公 正 な 競 争 の 確 保 を 目 的 とするものであることから これらの 表 示 が 有 している 財 産 的 価 値 (あるいは 営 業 上 の 利 益 ) とこれに 対 する 公 正 な 競 争 を 阻 害 する 行 為 の 抑 止 という 観 点 に 着 目 して 保 護 するものと 考 えるのが 適 当 であ る したがって 不 正 競 争 防 止 法 における 需 要 者 を 吸 引 する 価 値 を 有 する 表 示 の 保 護 の 問 題 は 肖 像 権 やパブリシティ 権 の 法 的 性 質 論 とは 切 り 離 して 議 論 を 行 うことが 可 能 であり 保 護 の 客 体 や 移 転 可 能 性 については 不 正 競 争 防 止 法 独 自 の 観 点 から 決 めることが 適 切 と の 考 えで 一 致 した 4. 保 護 の 客 体 ( 保 護 の 対 象 保 護 の 範 囲 ) (1) 保 護 の 対 象 (ⅰ) 問 題 意 識 我 が 国 では いわゆるパブリシティ 価 値 ( 財 産 的 価 値 )の 保 護 は 民 法 第 709 条 の 不 法 行 為 に 関 する 裁 判 を 通 じてなされてきている したがって 今 後 不 正 競 争 防 止 法 において この 種 の 価 値 ないし 客 体 の 保 護 のあり 方 を 検 討 する 際 には 過 去 の 裁 判 例 において 何 が どのような 場 合 に 保 護 されてきたかを 把 握 することが 必 要 となる しているので パブリシティ 権 侵 害 は 基 本 的 に 人 格 権 侵 害 であるとする 人 格 権 的 構 成 を 採 った 場 合 には 人 格 権 を 有 する 自 然 人 のみがパブリシティ 価 値 の 発 生 源 となる また その 譲 渡 移 転 可 能 性 についても 人 格 権 の 一 身 専 属 性 から 否 定 的 に 解 される 3 パブリシティ 価 値 を 排 他 的 に 利 用 できる 権 利 を 財 産 権 としてとらえるもの この 見 解 では パブリシティ 価 値 が 本 質 的 に 経 済 的 利 益 であることから パブリシティは 純 粋 に 財 産 権 としてとらえることができるとする 我 が 国 の 裁 判 例 のほとんどはこの 構 成 を 採 っている 財 産 権 的 構 成 を 採 った 場 合 には 表 示 がパブリシティ 価 値 を 有 していればそ の 対 象 は 生 存 している 自 然 人 に 限 定 する 必 要 はなく 故 人 法 人 動 植 物 建 築 物 キャラクターなどもパブリシテ ィ 価 値 の 発 生 源 となる また その 譲 渡 移 転 可 能 性 についても 財 産 権 構 成 からは 認 められやすい -9-

26 この 点 に 関 して 我 が 国 のパブリシティ 価 値 の 保 護 に 関 する 裁 判 例 は 以 下 のとおり 大 別 することが 可 能 である 45 1 自 然 人 の 肖 像 氏 名 などの 無 断 使 用 が 問 題 となった 事 例 芸 能 人 などの 著 名 な 自 然 人 の 肖 像 氏 名 などの 無 断 使 用 に 関 して 不 法 行 為 の 成 立 など が 問 題 となった 事 例 6 2 物 のパブリシティ 価 値 の 侵 害 が 問 題 となった 事 例 自 然 人 ではない 物 についてのパブリシティ 価 値 の 侵 害 が 問 題 となった 事 例 すなわち 著 名 な 物 の 外 観 を 無 断 で 撮 影 した 場 合 物 の 名 称 を 無 断 使 用 した 場 合 に 当 該 物 の 所 有 者 がパブリシティ 価 値 の 侵 害 を 理 由 に 不 法 行 為 の 成 立 などが 問 題 となった 事 例 7 3その 他 の 関 連 判 例 知 的 財 産 法 に 基 づく 保 護 の 請 求 において 直 接 にパブリシティ 価 値 の 保 護 が 争 点 にな っていないが 結 果 的 にパブリシティ 価 値 の 保 護 が 問 題 となった 事 例 すなわち 商 品 化 ビジネスの 対 象 となっている 著 名 なキャラクター F1 自 動 車 のプラモデルへの 使 用 有 名 企 業 のロゴ 企 業 名 などの 保 護 が 問 題 となった 事 例 (ⅱ) 論 点 保 護 の 対 象 を ⅰ 自 然 人 の 肖 像 氏 名 など ⅱ 物 ⅲその 他 のいずれとすべきか 4 自 然 人 の 肖 像 氏 名 など(いわゆる 人 のパブリシティなど)が 問 題 となった 事 件 として 請 求 が 認 容 されたものとし ては 1マーク レスター 事 件 ( 芸 能 人 の 氏 名 肖 像 = 広 告 利 用 ; 東 京 地 判 昭 ) 2 王 貞 治 事 件 (スポーツ 選 手 の 氏 名 肖 像 = 商 品 化 ; 東 京 地 判 昭 ) 3 藤 岡 弘 事 件 ( 芸 能 人 の 氏 名 肖 像 = 広 告 利 用 ; 富 山 地 判 昭 ) 4おにゃん 子 クラブ 事 件 原 審 控 訴 審 ( 芸 能 人 の 氏 名 肖 像 = 商 品 化 ; 東 京 地 判 平 東 京 高 裁 平 ) 5 キング クリムソン 事 件 ( 芸 能 グループの 名 称 メンバーの 肖 像 = 商 品 化 ; 東 京 地 判 平 ) 一 方 認 められな かったものとしては ❶マックイーン 事 件 ( 芸 能 人 の 肖 像 = 広 告 利 用 ; 東 京 地 判 昭 ) ❷ 光 GENJI 事 件 ( 芸 能 人 の 氏 名 肖 像 = 商 品 化 ; 東 京 地 判 平 ) ❸ 土 井 晩 翠 事 件 ( 故 人 の 名 称 = 標 識 利 用 ; 横 浜 地 判 平 4.6.4) ❹ キング クリムソン 事 件 控 訴 審 ( 芸 能 グループの 名 称 メンバーの 肖 像 = 商 品 化 ; 東 京 高 判 平 )がある 5 この 種 の 事 例 では 人 格 的 利 益 である 肖 像 権 プライバシーの 侵 害 も 争 点 となることが 多 い 6 物 のパブリシティ 価 値 が 問 題 となった 事 件 として 請 求 が 認 容 されたものとしては 1 広 告 用 ガス 気 球 事 件 ( 広 告 用 ガス 気 球 = 広 告 利 用 ; 東 京 地 判 昭 ) 2クルーザー 事 件 (ホテル 所 有 のクルーザー= 無 断 利 用 など; 神 戸 地 判 平 ) 一 方 認 められなかったものとしては ❶ 長 尾 鶏 事 件 ( 天 然 記 念 物 の 鳥 = 商 品 化 ; 高 知 地 判 昭 ) ❷ 顔 真 卿 自 書 告 身 帳 事 件 ( 書 道 家 の 書 体 = 商 品 化 ; 最 判 昭 ) ❸ 楓 の 木 事 件 ( 樹 木 = 出 版 物 利 用 ; 東 京 地 判 平 ) ❹ギャロップレーサー 事 件 原 審 控 訴 審 上 告 審 ( 競 走 馬 の 名 称 = 商 品 化 ; 名 古 屋 地 判 平 名 古 屋 高 判 平 最 高 裁 平 なお 原 審 控 訴 審 では 損 害 賠 償 請 求 のみ 認 容 された ) ❺ダービースタリオン 事 件 ( 競 走 馬 の 名 称 = 商 品 化 ; 東 京 高 判 平 ) ❻ 東 京 開 花 事 件 ( 錦 絵 = 商 品 化 ; 大 阪 地 判 平 )がある 7 このタイプの 事 件 として 請 求 が 認 容 されたものとしては 1NFL 事 件 (スポーツチームのシンボルマーク= 商 品 化 ; 最 判 昭 ) 2ポパイ ネクタイ 事 件 原 審 控 訴 審 上 告 審 (キャラクター= 商 品 化 ; 東 京 地 判 平 東 京 高 判 平 最 判 平 ) 3シャネル 香 水 事 件 ( 著 名 ブランド= 表 示 使 用 ; 東 京 地 判 平 ) 平 ) 一 方 認 められなかったものとしては ❶ポパイTシャツ 事 件 (キャラクター= 商 品 化 ; 大 阪 地 判 昭 ) ❷ 香 りのタイプ 事 件 ( 著 名 ブランドの 商 品 名 = 広 告 利 用 ; 東 京 高 判 昭 ) ❸F1プラモデル 事 件 ( 企 業 ロゴ= 商 品 使 用 ; 東 京 地 判 平 ) ❹UNDER THE SUN 事 件 (CDタイトル= 商 品 使 用 ; 東 京 地 判 平 ) ❺ベレッタ 銃 事 件 ( 拳 銃 = 商 品 化 ; 東 京 地 判 平 ) ➏デール カーネギー 事 件 ( 書 籍 の 題 号 = 使 用 ; 東 京 高 判 平 ) ➐マクロス ゼロ 事 件 原 審 控 訴 審 ( 映 画 タイトル= 無 断 利 用 ; 東 京 地 判 平 東 京 高 判 平 ) ➑チョ コエッグ フィギュア 事 件 ( 模 型 = 商 品 化 ; 東 京 高 判 平 )がある -10-

27 (ⅲ) 本 研 究 会 での 議 論 この 点 に 関 して 不 正 競 争 防 止 法 における 保 護 の 対 象 は 上 述 のとおり 判 例 において 様 々 な もの が 対 象 となっている 中 では 事 業 者 間 の 公 正 な 競 争 と 営 業 上 の 利 益 侵 害 の 有 無 を 軸 に 考 えれば 良 く 人 格 権 人 格 的 利 益 に 基 礎 を 置 いた 対 象 に 限 定 する 必 然 性 はないと いう 意 見 となり 需 要 者 を 吸 引 する 各 種 の 表 示 について 特 定 のタイプの もの を 除 外 することなく 保 護 対 象 として 検 討 を 進 めることが 適 当 との 考 え 方 で 進 められた この 検 討 の 中 では 自 然 人 はともかく 物 にまで 保 護 範 囲 を 広 げてしまうと 萎 縮 効 果 が 大 きいので 保 護 対 象 とすることについては 十 分 な 検 討 が 必 要 との 意 見 もあった その 一 方 で 自 然 人 と 物 の 違 いは 人 格 権 があるか 否 かということで 不 正 競 争 防 止 法 で 検 討 する 場 合 には 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 と 捉 えて 需 要 者 吸 引 表 示 を 使 って 実 際 にビジネスをし ている 者 がおり 需 要 者 吸 引 力 は 一 朝 一 夕 につくものではなく 多 大 な 努 力 と 投 下 資 本 が かかっており そういったものは 保 護 するという 考 えではないかとの 意 見 が 出 された また 需 要 者 吸 引 表 示 があれば 全 てのものを 保 護 するという 考 えは 広 すぎる 考 え 方 であ り 例 えば 誰 でも 知 っているようなものを 背 景 に 使 った 場 合 には 多 少 なりとも 需 要 者 吸 引 力 を 利 用 していると 言 えるかもしれないが 法 規 制 の 対 象 になるほどの 評 価 がされるか 疑 問 があり また 著 名 か 否 かということのみでも 難 しい 需 要 者 吸 引 力 の 評 価 要 素 はある 程 度 細 かく 捉 える 必 要 があるとの 意 見 があった 更 に 現 行 法 第 2 条 第 1 項 第 1 号 及 び 第 2 号 との 関 係 についても 言 及 があり 現 行 法 で は 正 面 から 需 要 者 吸 引 表 示 は 保 護 されていないけれども 出 所 や 品 質 の 誤 認 といった 理 由 で 結 果 的 に 需 要 者 吸 引 力 が 保 護 される 場 合 があるとの 意 見 もあった ただし 現 行 法 の 規 制 対 象 に 直 接 しているわけではないので こういった 面 からも 検 討 が 必 要 との 指 摘 がされ た (2) 保 護 の 範 囲 (ⅰ) 問 題 意 識 表 示 であるということのみで 無 条 件 に 保 護 することは 過 剰 な 保 護 につながる 判 例 な どでも 保 護 が 認 められるのは 単 なる 表 示 ではなく 周 知 著 名 な 芸 能 人 などの 氏 名 肖 像 などに 対 してであり また これらのものが 需 要 者 ( 顧 客 ) 吸 引 力 を 備 えていること そ の 需 要 者 吸 引 力 により 経 済 的 利 益 を 得 ようとする 意 思 があること その 需 要 者 吸 引 力 に 専 ら 依 存 する 行 為 が 行 われていることが 侵 害 の 成 否 の 判 断 の 基 準 とされていることから 保 護 の 範 囲 についても 著 名 性 需 要 者 を 吸 引 する 力 のあるもの などを 保 護 の 要 件 を 設 けることが 適 切 8 ではないか 8 顧 客 吸 引 力 により 経 済 的 利 益 を 得 ようとする 意 思 を 有 していなかった 者 ( 故 人 )の 相 続 人 による 氏 名 肖 像 について のパブリシティ 権 の 取 得 は 裁 判 例 で 否 定 されている( 土 井 晩 翠 事 件 横 浜 地 判 平 成 判 時 1434 号 116 頁 ) この 点 については 保 護 客 体 ( 要 件 )の 問 題 とすべきか 営 業 上 の 利 益 侵 害 の 有 無 についての 差 止 等 の 要 件 とすべきか -11-

28 (ⅱ) 論 点 保 護 の 範 囲 としては 著 名 性 需 要 者 を 吸 引 する 力 のあるもの などの 保 護 の 要 件 を 設 けることが 適 切 ではないか (ⅲ) 本 研 究 会 での 議 論 この 点 に 関 して 著 名 性 需 要 者 を 吸 引 する 力 のあるもの などの 保 護 に 値 する 表 示 を 絞 り 込 むための 何 らかの 要 件 を 設 ける 必 要 があるという 意 見 で 一 致 した 具 体 的 な 要 件 としては 例 えば 物 理 的 な 意 味 で 保 護 されている 場 合 に 限 る また 判 例 でも 使 われる 言 い 回 しとして 専 ら 顧 客 吸 引 力 を 利 用 する というものがあり これらを 要 件 とすることが 考 えられるとの 意 見 が 出 された 9 また 例 えば 著 作 権 法 ( 第 46 条 )で 規 定 されている 公 開 の 美 術 の 著 作 物 等 の 利 用 に 近 いイメージで 屋 外 ( 屋 内 も 検 討 の 余 地 はあるが)に 恒 常 的 に 設 置 されているものは 除 く といった 考 え 方 もあるとの 意 見 が 出 された その 一 方 で 建 物 や 風 景 を 広 告 に 使 うことは それらの 建 物 や 風 景 が 持 っている 需 要 者 吸 引 表 示 を 利 用 するということであり 需 要 者 を 吸 引 する 力 がある ということのみでは 利 用 できる 範 囲 が 非 常 に 狭 まってしまうとの 意 見 が 出 された なお 保 護 客 体 の 要 件 のあり 方 については 適 用 除 外 との 関 係 も 考 慮 する 必 要 があり 要 件 で 範 囲 を 絞 るのか 適 用 除 外 で 規 定 するのかについては 全 体 の 議 論 を 見 渡 した 上 で 整 理 が 必 要 との 意 見 もあった 5. 不 正 競 争 とされるべき 行 為 (1) 需 要 者 吸 引 表 示 の 商 品 役 務 への 使 用 行 為 ( 商 品 化 行 為 ) 著 名 人 の 肖 像 キャラクター 著 名 ブランドのロゴなど 需 要 者 吸 引 力 を 有 する 他 人 の 表 示 を 不 正 に 利 用 した 商 品 や 役 務 を 提 供 する 行 為 を 不 正 競 争 行 為 とする ( 具 体 例 ) 著 名 な 芸 能 人 のカレンダー 生 写 真 下 敷 などのグッズ 著 名 なスポーツ 選 手 著 名 な 競 走 馬 が 実 名 肖 像 で 登 場 するグッズなど 人 気 キャラクターのフィギュア 人 気 キャラクターをプリントしたTシャツ 著 名 なスポーツカーなどのミニカー 著 名 ブランドのロゴのステッカー パソコン 用 壁 紙 議 論 の 余 地 はあるものの このような 表 示 の 利 用 は 認 められるようにする 必 要 があるものと 考 えられる 9 この 点 に 関 し 研 究 会 では 産 業 界 より 専 ら との 要 件 の 解 釈 は 困 難 で 裁 判 にならないと 分 からないのではないか との 懸 念 が 示 された -12-

29 (2) 需 要 者 吸 引 表 示 の 広 告 利 用 行 為 ( 広 告 行 為 ) 自 己 の 商 品 や 役 務 10 に 誘 引 するために 自 己 のものではない 需 要 者 吸 引 力 を 有 する 表 示 を 無 断 で 広 告 などに 利 用 して 推 奨 関 係 業 務 提 携 関 係 などの 営 業 内 容 について 需 要 者 の 誤 認 を 惹 起 せしめる 行 為 を 不 正 競 争 行 為 とする ( 具 体 例 ) 本 人 に 無 断 で 著 名 な 芸 能 人 の 氏 名 又 は 写 真 を 使 用 して 特 定 の 商 品 の 使 用 を 推 奨 し ている 旨 を 表 示 広 告 宣 伝 宣 伝 ポスターなどに 著 名 な 芸 能 人 スポーツ 選 手 人 気 キャラクターな どを 本 人 に 無 断 で 表 示 有 名 企 業 と 業 務 提 携 関 係 又 は 取 引 関 係 がある 旨 を 自 社 HPに 表 示 著 名 ブランドの 商 品 と 同 じタイプの 商 品 であることを 宣 伝 文 句 とする (3) 需 要 者 吸 引 表 示 の 有 する 吸 引 力 を 毀 損 する 行 為 他 人 の 表 示 が 有 する 表 示 に 化 体 する 需 要 者 吸 引 力 を 毀 損 する 行 為 を 不 正 競 争 行 為 と する (4) 本 研 究 会 での 議 論 この 点 に 関 して 広 く 保 護 の 範 囲 及 び 不 正 競 争 行 為 を 捉 えて そこから 除 外 されるもの についても 比 較 的 広 く 捉 えることで 全 体 として 規 制 範 囲 が 拡 大 しすぎないようになると ともに 限 界 的 な 事 例 には 広 い 除 外 規 定 により 柔 軟 かつ 適 切 な 対 応 の 余 地 があるとの 意 見 11 が 示 された 一 方 で 適 用 除 外 を 設 けるのではなく 真 に 規 制 すべき 行 為 についてのみを 限 定 する 形 で 特 定 の 行 為 のみを 不 正 競 争 行 為 とすべきとの 考 え 方 も 示 された 例 えば 不 正 競 争 防 止 法 第 2 条 第 1 項 第 12 号 のドメインネームの 不 正 使 用 のように 図 利 加 害 の 目 的 を 要 件 として 規 定 することも 一 案 であるという 意 見 も 出 された これに 対 して そもそも 需 要 者 吸 引 表 示 関 して 不 正 な 行 為 を 特 定 することは 困 難 であり 現 在 のビジネス 慣 行 に 適 合 しない あるいは 混 乱 させるような 線 を 引 くべきではない 12 と の 意 見 も 示 された 10 役 務 は 他 人 のために 行 う 労 務 又 は 便 益 であって 独 立 して 商 取 引 の 目 的 足 りうべきものをいう とする 裁 判 例 がある( 東 京 高 判 平 判 時 1904 号 128 頁 ) 11 この 考 え 方 の 背 景 として 仮 に 個 別 具 体 的 な 適 用 除 外 を 限 定 列 挙 した 場 合 そこから 漏 れる 事 象 については 須 く 不 正 競 争 となり 柔 軟 性 に 欠 けることから 調 整 規 定 としての 適 用 除 外 規 定 は 包 括 的 なものの 方 が 社 会 全 体 とし て 妥 当 な 結 論 に 至 るとことが 可 能 の 理 解 に 立 脚 している 12 研 究 会 においては この 点 に 関 連 して そもそも 裁 判 例 が 分 かれている 中 で 保 護 に 踏 み 出 すことは 拙 速 ではないか 保 護 を 行 うべき 被 害 実 態 が 伴 っていないのでないかとの 指 摘 もあった 他 対 価 の 要 求 を 激 増 させ 無 益 な 法 的 紛 争 を 招 致 する 危 険 性 が 高 いといった 実 務 面 からの 懸 念 が 産 業 界 関 係 者 から 指 摘 された -13-

30 6. 適 用 除 外 のあり 方 (1) 基 本 的 な 考 え 方 (ⅰ) 問 題 意 識 上 述 5.において 需 要 者 吸 引 表 示 に 関 して 新 たに 不 正 競 争 として 規 制 することが 望 まし いと 考 えられる3つの 行 為 態 様 を 提 示 した しかしながら 形 式 的 に 不 正 競 争 に 該 当 す るとして 規 制 される 行 為 であっても 個 々の 行 為 を 見 た 場 合 に 必 ずしもその 行 為 を 不 正 競 争 とすることは 適 切 ではないと 考 えられるものがある 例 えば 日 常 生 活 の 中 でごく 一 般 的 に 用 いられる 名 称 などを 使 用 する 場 合 に この 行 為 を 禁 止 することは 公 共 の 財 産 を 特 定 の 者 に 実 質 的 に 認 めることになり 却 って 公 正 な 競 争 を 妨 げることになる また 自 己 の 氏 名 を 使 用 する 場 合 や 著 名 性 などを 獲 得 する 以 前 から 使 っていた 場 合 にも これを 不 正 競 争 として 禁 止 することは 当 事 者 の 公 平 を 失 し 特 にその 行 為 者 にとってあまりにも 酷 になってしまう 更 に 利 用 態 様 や 利 用 目 的 相 手 方 が 受 ける 不 利 益 の 度 合 いによっては 不 正 競 争 から 除 外 されるべきものもあると 考 えられる かかる 観 点 から 不 正 競 争 防 止 法 においては 関 係 する 者 の 利 益 の 調 整 を 図 るために 差 止 請 求 権 罰 則 などの 規 定 が 適 用 されない 適 用 除 外 に 関 する 規 定 を 設 けている 需 要 者 吸 引 表 示 について 新 たに 不 正 競 争 をとして 規 制 を 行 う 場 合 には 健 全 な 市 場 取 引 を 確 保 しつつ 同 時 に 配 慮 が 必 要 や 様 々な 利 益 を 勘 案 し また 新 しいビジネスの 展 開 を 阻 害 することの ないように 不 正 競 争 に 対 する 適 切 な 適 用 除 外 の 規 定 を 整 備 することを 検 討 する 必 要 があ る (ⅱ) 論 点 どのような 行 為 を 適 用 除 外 とすべきか (ⅲ) 本 研 究 会 での 議 論 この 点 に 関 して 産 業 界 より 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 が 導 入 され 拡 大 解 釈 された 場 合 に 過 剰 な 権 利 意 識 が 生 じ 常 に 許 諾 料 を 請 求 される あるいはそもそも 許 諾 されなくなると いった 恐 れがあるとの 意 見 13 や 適 用 除 外 という 手 法 では 広 告 印 刷 など 産 業 界 の 実 務 上 萎 縮 効 果 は 避 けられず コンテンツの 制 作 の 自 由 や 範 囲 が 制 約 されるとの 意 見 が 示 さ れた これに 対 して 研 究 会 では 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 を 立 法 化 するということは これま 13 この 関 連 で 権 利 意 識 が 高 揚 する 中 で 法 的 保 護 の 枠 組 みが 用 意 されると 予 期 せぬクレーム 対 応 が 激 増 し コンテン ツの 制 作 コストに 悪 影 響 が 及 ぶとの 意 見 もあった -14-

31 で 白 だったものを 黒 にするものではなく 現 在 の 裁 判 例 や 実 務 慣 行 を 尊 重 しつつ 白 と 黒 の ラインを 明 確 化 するものであり 不 正 競 争 行 為 を 規 定 し 同 時 に 適 切 な 適 用 除 外 を 設 ける ことにより 対 応 は 可 能 である 筈 また クレーム 対 応 によるコストについては 現 在 の 法 的 根 拠 の 不 明 瞭 なままなされている 一 部 の 対 応 こそコンプライアンス 的 には 問 題 であり 本 件 検 討 を 否 定 する 論 拠 としては 肯 守 できるものではないとの 意 見 14 が 示 され 検 討 が 進 められた また 不 正 競 争 行 為 というのは 元 来 不 正 の 利 益 目 的 のものに 限 られて 絞 り 込 みがさ れているから 適 用 除 外 というものを 置 いていないと 理 解 される 従 って 規 制 の 対 象 を 不 正 の 利 益 を 得 る 目 的 をもって 行 われる 需 要 者 吸 引 表 示 の 利 用 行 為 に 絞 り 込 むことで 適 用 除 外 の 考 え 方 も 変 わってくるとの 意 見 が 出 された (2) 普 通 名 称 慣 用 表 示 (ⅰ) 問 題 意 識 現 行 不 正 競 争 防 止 法 第 19 条 第 1 項 第 1 号 では 商 品 又 は 営 業 の 普 通 名 称 営 業 について 慣 用 されている 表 示 を 普 通 に 用 いられる 方 法 で 使 用 などする 行 為 について 同 法 第 2 条 第 1 項 第 1 号 ( 周 知 表 示 の 混 同 惹 起 行 為 ) 第 2 号 ( 著 名 表 示 の 冒 用 行 為 ) 第 13 号 ( 商 品 役 務 の 内 容 虚 偽 表 示 ) 第 15 号 ( 代 理 人 等 の 商 標 冒 用 行 為 )の 規 定 を 適 用 しない 旨 を 規 定 し ている これは 普 通 名 称 や 慣 用 表 示 は 特 定 の 人 の 独 占 に 適 さないことから 適 用 除 外 と したものである 15 需 要 者 吸 引 表 示 は 業 務 に 係 る 氏 名 商 標 商 号 肖 像 などの 様 々な 表 示 が 保 護 の 対 象 となりうることから 周 知 表 示 の 混 同 惹 起 行 為 著 名 表 示 の 冒 用 行 為 などと 同 様 に 普 通 名 称 慣 用 表 示 との 関 係 について 整 理 する 必 要 がある (ⅱ) 論 点 需 要 者 吸 引 表 示 の 商 品 役 務 への 使 用 行 為 広 告 利 用 行 為 について 普 通 名 称 や 慣 用 表 現 を1 普 通 に 用 いる 方 法 で 使 用 し 2これを 普 通 に 用 いる 方 法 で 使 用 した 商 品 の 譲 渡 などをし 3 普 通 に 用 いる 方 法 で 使 用 して 役 務 を 提 供 する 行 為 を 適 用 除 外 とすること が 必 要 ではないか この 場 合 需 要 者 吸 引 表 示 の 毀 損 行 為 は 相 対 的 に 悪 性 の 高 い 行 為 類 型 なので 適 用 除 外 を 設 けないことで 良 いか ( 参 考 ) 第 19 条 第 1 項 第 1 号 14 この 点 に 関 し 産 業 界 より 広 告 業 や 印 刷 業 などの 実 務 上 は 法 的 紛 争 を 予 防 することが 重 要 であり 現 在 の 実 務 にお ける 対 応 について 根 拠 が 不 明 瞭 とは 言 い 切 れないとの 意 見 が 示 された 15 逐 条 解 説 不 正 競 争 防 止 法 経 済 産 業 省 知 的 財 産 政 策 室 編 著 151 頁 ( 有 斐 閣 2005 年 ) -15-

32 (ⅲ) 本 研 究 会 での 議 論 この 点 に 関 して 普 通 名 称 慣 用 表 示 とは 没 個 性 的 な 表 示 であり 需 要 者 に 対 して 吸 引 力 すなわち 特 別 な 訴 求 力 を 伴 っている 需 要 者 吸 引 表 示 とは 相 容 れないものであり このような 調 整 を 行 う 必 要 性 はない( 想 定 されない)との 意 見 で 一 致 した (3) 自 己 の 氏 名 の 不 正 な 目 的 でない 使 用 (ⅰ) 問 題 意 識 現 行 不 正 競 争 防 止 法 第 19 条 第 1 項 第 2 号 では 自 己 の 氏 名 の 不 正 の 目 的 でない 使 用 など をする 行 為 について 同 法 第 2 条 第 1 項 第 1 号 ( 周 知 表 示 の 混 同 惹 起 行 為 ) 第 2 号 ( 著 名 表 示 の 冒 用 行 為 ) 第 15 号 ( 代 理 人 等 の 商 標 冒 用 行 為 )の 規 定 を 適 用 しない 旨 を 規 定 してい る これは 自 己 の 氏 名 を 使 用 する 利 益 は 本 人 自 身 が 享 受 すべきであるから 不 正 な 目 的 がなく 使 用 する 場 合 には 不 正 競 争 とはならないと 考 えられるためである 16 需 要 者 吸 引 表 示 は 人 の 業 務 に 係 る 氏 名 芸 名 などを 含 む 様 々な 表 示 が 保 護 の 対 象 とな りうることから 周 知 表 示 の 混 同 惹 起 行 為 著 名 表 示 の 冒 用 行 為 などと 同 様 に 自 己 の 氏 名 の 不 正 な 目 的 でない 使 用 との 関 係 について 整 理 する 必 要 がある (ⅱ) 論 点 需 要 者 吸 引 表 示 の 商 品 役 務 への 使 用 行 為 広 告 利 用 行 為 について 不 正 の 目 的 でなく 自 己 の 氏 名 を1 普 通 に 用 いる 方 法 で 使 用 し 2これを 普 通 に 用 いる 方 法 で 使 用 した 商 品 の 譲 渡 などをし 3 普 通 に 用 いる 方 法 で 使 用 して 役 務 を 提 供 する 行 為 を 適 用 除 外 と することが 必 要 ではないか 需 要 者 吸 引 表 示 の 毀 損 行 為 は 相 対 的 に 悪 性 の 高 い 行 為 類 型 なので 適 用 除 外 を 設 け ない ( 参 考 ) 第 19 条 第 1 項 第 2 号 適 用 除 外 規 定 により 自 己 の 氏 名 を 不 正 の 目 的 でなく 使 用 等 する 者 の 表 示 の 使 用 継 続 を 受 忍 しなければならない 者 の 不 利 益 にかんがみ 両 者 の 利 益 の 再 調 整 を 図 るため その 使 用 者 に 対 して 混 同 を 防 ぐために 適 当 な 表 示 を 付 すことの 請 求 を 認 めることが 必 要 ではない か ( 参 考 ) 第 19 条 第 2 項 第 1 号 (ⅲ) 本 研 究 会 での 議 論 この 点 に 関 して 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 は その 表 示 が 有 する 吸 引 力 を 保 護 するもので 16 逐 条 解 説 不 正 競 争 防 止 法 経 済 産 業 省 知 的 財 産 政 策 室 編 著 153 頁 ( 有 斐 閣 2005 年 ) -16-

33 あり 表 示 の 自 他 識 別 力 出 所 表 示 機 能 に 基 づいて 保 護 を 行 っている 商 品 等 表 示 の 保 護 ( 第 2 条 第 1 項 第 1 号 第 2 号 )とは 異 なること また ドメイン 名 に 係 る 不 正 行 為 ( 同 第 12 号 )では 不 正 の 利 益 を 得 る 目 的 で 又 は 他 人 の 損 害 を 加 える 目 的 で との 要 件 が 課 せら れており 行 為 の 悪 性 との 関 係 で 適 用 除 外 が 設 けられていないことを 踏 まえると 不 正 競 争 とされる 行 為 に 係 る 要 件 との 関 係 もあるが このような 調 整 を 行 う 必 要 性 はないとの 意 見 で 一 致 した (4) 著 名 性 等 獲 得 以 前 からの 先 使 用 (ⅰ) 問 題 意 識 現 行 不 正 競 争 防 止 法 第 19 条 第 1 項 第 3 号 では 他 人 の 商 品 等 表 示 が 周 知 性 を 獲 得 する 以 前 から 不 正 の 目 的 でなく 使 用 している 場 合 に また 同 第 4 号 では 他 人 の 商 品 等 表 示 が 著 名 性 を 獲 得 する 以 前 から 不 正 の 目 的 でなく 使 用 している 場 合 には 既 得 権 保 護 の 見 地 か ら 先 使 用 権 を 認 め それぞれ 同 法 第 2 条 第 1 項 第 1 号 ( 周 知 表 示 の 混 同 惹 起 行 為 ) 又 は 第 2 号 ( 著 名 表 示 の 冒 用 行 為 )の 規 定 を 適 用 しない 旨 を 規 定 している 17 需 要 者 吸 引 表 示 は 保 護 される 表 示 に 著 名 性 などの 要 件 ( 限 定 )を 課 す 方 向 で 検 討 を 行 っているが 著 名 表 示 の 冒 用 行 為 等 と 同 様 に 著 名 性 等 を 獲 得 する 前 から 他 者 が 当 該 表 示 を 使 用 している 場 合 における 両 者 の 関 係 について 整 理 する 必 要 がある (ⅱ) 論 点 需 要 者 吸 引 表 示 の 商 品 役 務 への 使 用 行 為 広 告 利 用 行 為 毀 損 行 為 について 当 該 需 要 者 吸 引 表 示 が 保 護 要 件 ( 著 名 性 など)を 獲 得 する 以 前 から これを 同 一 又 は 類 似 の 表 示 を 使 用 する 者 又 はその 表 示 に 係 る 業 務 を 承 継 した 者 が 不 正 の 目 的 でなく1 使 用 し 2この 表 示 を 使 用 した 商 品 の 譲 渡 等 する 行 為 を 適 用 除 外 とすることが 必 要 ではないか 需 要 者 吸 引 表 示 の 不 正 の 目 的 でない 毀 損 行 為 はあり 得 るのか ( 参 考 ) 第 19 条 第 1 項 第 4 号 著 名 な 商 品 等 表 示 の 冒 用 ( 第 2 条 第 1 項 第 2 号 )について 著 名 性 獲 得 前 からの 善 意 で の 先 使 用 については 適 用 除 外 とされている 一 方 で 混 同 防 止 付 加 表 示 請 求 権 は 認 められて いない 著 名 な 需 要 者 吸 引 表 示 を 不 正 競 争 防 止 法 において 保 護 することとした 場 合 に 混 同 防 止 表 示 付 加 請 求 権 は 必 要 か 否 か (ⅲ) 本 研 究 会 での 議 論 この 点 に 関 して 前 述 (2)と 同 様 に 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 は その 表 示 が 有 する 吸 17 逐 条 解 説 不 正 競 争 防 止 法 経 済 産 業 省 知 的 財 産 政 策 室 編 著 153 頁 154 頁 ( 有 斐 閣 2005 年 ) -17-

34 引 力 を 保 護 するものであり 表 示 の 自 他 識 別 力 出 所 表 示 機 能 に 基 づいて 保 護 を 行 ってい る 商 品 等 表 示 の 保 護 ( 第 2 条 第 1 項 第 1 号 第 2 号 )とは 異 なること また ドメイン 名 に 係 る 不 正 行 為 ( 同 第 12 号 )では 不 正 の 利 益 を 得 る 目 的 で 又 は 他 人 の 損 害 を 加 える 目 的 で との 要 件 が 課 せられており 行 為 の 悪 性 との 関 係 で 適 用 除 外 が 設 けられていないこ とを 踏 まえると 不 正 競 争 とされる 行 為 に 係 る 要 件 との 関 係 もあるが このような 調 整 を 行 う 必 要 性 はないとの 意 見 で 一 致 した (5) 利 用 の 目 的 利 用 態 様 不 利 益 を 考 慮 して 除 外 されるもの 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 を 新 たに 行 う 場 合 ( 特 に 広 告 利 用 行 為 の 規 制 を 行 う 場 合 )に は 過 去 の 裁 判 例 でも 論 点 となった 出 版 活 動 における 表 現 の 自 由 とパブリシティ 価 値 との 関 係 など 需 要 者 吸 引 表 示 の 保 護 を 行 うことに 起 因 する 固 有 の 事 案 事 情 についても 適 用 除 外 の 要 否 を 検 討 する 必 要 がある 18 この 点 に 関 連 して これまでのパブリシティに 関 連 した 裁 判 例 においても 権 利 侵 害 の 成 否 及 びその 救 済 方 法 の 検 討 に 当 たっては 人 格 権 の 支 配 権 たる 性 格 を 過 度 に 強 調 する ことなく 表 現 の 自 由 や 経 済 活 動 の 自 由 などの 対 立 利 益 をも 考 慮 した 個 別 的 利 益 考 量 が 不 可 欠 であり 使 用 された 個 人 の 同 一 性 に 関 する 情 報 の 内 容 性 質 使 用 目 的 使 用 態 様 これにより 個 人 に 与 える 損 害 の 程 度 などを 総 合 的 に 勘 案 して 判 断 する 必 要 があるものと 解 される とされている 19 また 別 の 裁 判 例 においても パブリシティ 権 侵 害 に 当 たるか 否 かは 他 人 の 氏 名 肖 像 などを 使 用 する 目 的 方 法 及 び 態 様 を 全 体 的 かつ 客 観 的 に 考 察 して 右 使 用 が 専 ら 他 人 の 氏 名 肖 像 などのパブリシティ 価 値 に 着 目 しその 利 用 を 目 的 とする 行 為 であるといえ るか 否 かにより 判 断 すべきものであって 原 則 的 に 他 人 の 使 用 が 禁 止 されている 著 作 物 の 引 用 の 場 合 と 同 一 に 考 えることはできない としている したがって 既 存 の 適 用 除 外 類 型 との 対 比 から 導 かれない 需 要 者 吸 引 表 示 にかかる 適 用 除 外 のあり 方 を 検 討 するにあたっては 他 人 の 需 要 者 吸 引 表 示 の 利 用 目 的 利 用 態 様 相 手 方 が 被 る 被 害 の 程 度 などを 総 合 的 に 勘 案 する 必 要 があり さらに 現 在 違 法 とされてい ない 行 為 については 引 き 続 き 規 制 されないようにすべく 検 討 を 行 う 必 要 がある (ⅰ) 表 現 の 自 由 との 関 係 報 道 批 評 目 的 での 利 用 1 問 題 意 識 商 品 化 行 為 広 告 利 用 行 為 については 例 えば 芸 能 人 の 写 真 を 所 収 した 書 籍 が 写 真 集 ( 商 品 化 )になるのか 週 刊 誌 ( 報 道 )になるのかなど 報 道 や 出 版 などを 目 的 とした 行 為 を 18 矢 沢 永 吉 パチンコ 機 事 件 ( 東 京 地 判 平 ) 19 キング クリムゾン 事 件 控 訴 審 ( 東 京 高 判 平 ) -18-

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