中国における公共の場所の喫煙規制

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1 中 国 における 公 共 の 場 所 の 喫 煙 規 制 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局 主 任 調 査 員 海 外 立 法 情 報 調 査 室 岡 村 志 嘉 子 目 次 はじめに Ⅰ たばこ 規 制 の 基 本 政 策 年 までの 達 成 目 標 2 公 共 の 場 所 での 禁 煙 に 向 けた 具 体 的 な 取 組 Ⅱ 公 共 の 場 所 での 喫 煙 規 制 に 関 する 法 整 備 1 喫 煙 が 規 制 される 公 共 の 場 所 2 法 整 備 の 概 況 3 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 実 施 細 則 4 問 題 点 と 最 近 の 動 き 5 地 方 の 法 整 備 状 況 おわりに 翻 訳 : 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 実 施 細 則 公 共 の 場 所 における 禁 煙 を 指 導 幹 部 が 率 先 垂 範 することに 関 する 通 知 全 国 各 級 各 類 学 校 における 禁 煙 関 連 事 項 に 関 す る 教 育 省 の 通 知 北 京 市 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 に 関 する 規 定 北 京 市 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 範 囲 に 関 する 若 干 の 規 定 中 国 は たばこの 規 制 に 関 する 世 界 保 健 機 関 枠 組 条 約 ( 以 下 たばこ 規 制 枠 組 条 約 と いう )を 2005 年 8 月 28 日 に 批 准 した(2006 年 1 月 9 日 発 効 ) ⑴ それを 契 機 として 中 国 では 法 整 備 を 始 めとするたばこ 規 制 の 取 組 が 加 速 してきた 全 国 人 民 代 表 大 会 常 務 委 員 会 は 条 約 批 准 と 同 時 に たばこ 規 制 枠 組 条 約 第 16 条 第 5 項 の 規 定 ⑵ に 基 づき 中 華 人 民 共 和 国 領 域 内 においてたばこの 自 動 販 売 機 の 使 用 を 禁 止 する との 声 明 を 出 した ⑶ 2007 年 4 月 には たばこ 規 制 枠 組 条 約 の 規 定 に 従 い 総 合 的 かつ 長 期 的 な 観 点 からたばこ 規 制 関 連 の 諸 政 策 を 推 進 するため 関 係 8 省 庁 からなる たばこ 規 制 枠 組 条 約 履 行 対 策 省 庁 間 調 整 指 導 グループ が 組 織 され ⑷ 各 方 面 でたばこ 規 制 の 強 化 が 図 られ た 2008 年 の 北 京 オリンピック 2010 年 の 上 海 万 博 など 大 きな 国 際 的 イベントの 開 催 を 控 え たこの 時 期 に 特 に 重 点 課 題 と 位 置 付 けられた のが 公 共 の 場 所 における 喫 煙 規 制 である 2012 年 12 月 上 記 指 導 グループは 中 国 たば こ 規 制 計 画 ( 年 ) ⑸ を 策 定 し 全 国 ⑴ 全 国 人 民 代 表 大 会 常 务 委 员 会 关 于 批 准 世 界 卫 生 组 织 烟 草 控 制 框 架 公 约 的 决 定 中 国 人 大 网 npc.gov.cn/wxzl/gongbao/ /28/content_ htm 以 下 インターネット 情 報 は 2014 年 4 月 10 日 現 在 で ある ⑵ たばこ 規 制 枠 組 条 約 第 16 条 第 5 項 締 約 国 は この 条 約 に 署 名 し これを 批 准 し 受 諾 し 承 認 し 若 しくは これに 加 入 する 時 に 又 はその 後 いつでも 拘 束 力 のある 書 面 による 宣 言 を 行 うことにより 自 国 の 管 轄 内 にお けるたばこの 自 動 販 売 機 の 導 入 の 禁 止 又 は 適 当 な 場 合 にはたばこの 自 動 販 売 機 の 全 面 的 な 禁 止 を 約 束 すること を 明 らかにすることができる 寄 託 者 は この 5 の 規 定 に 従 って 行 われた 宣 言 をこの 条 約 のすべての 締 約 国 に 送 付 する ( 外 務 省 訳 ) 外 務 省 ホームページ ⑶ 前 掲 注 ⑴ ⑷ 国 务 院 关 于 同 意 成 立 烟 草 控 制 框 架 公 约 履 约 工 作 部 际 协 调 领 导 小 组 的 批 复 2007 年 4 月 27 日 国 务 院 法 制 办 公 室 同 グループは 工 業 情 報 化 省 衛 生 省 外 交 省 財 政 省 税 関 総 署 国 家 工 商 行 政 管 理 総 局 国 家 品 質 監 督 検 査 検 疫 総 局 国 家 たばこ 専 売 局 で 構 成 される ⑸ 关 于 印 发 中 国 烟 草 控 制 规 划 ( 年 ) 的 通 知 中 华 人 民 共 和 国 国 家 卫 生 和 计 划 生 育 委 员 会 外 国 の 立 法 260( ) 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局

2 中 国 における 公 共 の 場 所 の 喫 煙 規 制 の 関 係 機 関 に 通 知 した それによれば 中 国 の 成 年 ⑹ の 喫 煙 人 口 は 推 計 で 3 億 人 を 上 回 り 特 に 成 年 男 子 の 喫 煙 率 は 近 年 低 下 傾 向 にはある ものの 2010 年 段 階 で 52.9% に 上 っている ⑺ 13 歳 から 18 歳 までの 者 の 喫 煙 率 も 11.5% に 上 るとされる 同 席 者 にたばこを 勧 めることを 礼 儀 とする 文 化 も 伝 統 的 に 根 強 く たばこ 規 制 を 強 化 するに 当 たっての 障 害 の 1 つとなってい る 公 共 の 場 所 や 職 場 での 喫 煙 規 制 や 分 煙 の 取 組 も 一 定 の 成 果 は 上 がっているものの 不 十 分 であり 受 動 喫 煙 による 健 康 被 害 を 減 らすため の 対 策 は 喫 緊 の 課 題 である 計 画 は このよう に 現 状 を 分 析 した 上 で 2015 年 までに 取 り 組 むべき 課 題 と 達 成 目 標 を 示 した 公 共 の 場 所 に おける 喫 煙 規 制 の 強 化 は この 計 画 においても 最 重 要 課 題 の 1 つとされている 本 稿 では 中 国 におけるたばこ 規 制 の 基 本 政 策 と 公 共 の 場 所 での 喫 煙 規 制 に 関 する 法 整 備 の 概 況 及 び 最 近 の 動 きを 紹 介 し あわせて 主 な 関 係 法 規 を 訳 出 する 現 在 の 中 国 におけるたばこ 規 制 の 基 本 政 策 は 上 述 の 中 国 たばこ 規 制 計 画 ( 年 ) の 中 で 次 のように 示 されている の 喫 煙 率 を 2010 年 の 11.5% から 8.5% 以 下 に 成 年 の 喫 煙 率 を 2010 年 の 28.1% から 25% 以 下 にそれぞれ 引 き 下 げる 特 に 成 年 男 子 の 喫 煙 率 を 大 幅 に 引 き 下 げる 2 公 共 の 場 所 での 禁 煙 の 全 面 的 実 施 たばこの 煙 のない 環 境 づくりを 促 進 し 屋 内 の 公 共 の 場 所 屋 内 の 職 場 及 び 公 共 交 通 機 関 は 全 面 的 に 禁 煙 とし 受 動 喫 煙 の 曝 露 率 を 2010 年 の 72.4% から 60% 以 下 に 引 き 下 げる 3たばこの 健 康 への 害 に 対 する 国 民 意 識 の 向 上 喫 煙 及 び 受 動 喫 煙 による 健 康 への 害 について の 教 育 周 知 を 一 層 強 化 し 喫 煙 及 び 受 動 喫 煙 が 肺 癌 心 臓 病 脳 卒 中 等 の 疾 病 の 原 因 となるこ とを 知 っている 国 民 の 割 合 を 2010 年 の 25% 以 下 から 60% 以 上 に 引 き 上 げる 4たばこ 製 品 の 不 法 な 取 引 の 取 締 り 強 化 偽 造 たばこ 密 輸 等 に 対 する 取 締 りを 強 化 し 不 法 なたばこの 国 内 市 場 に 占 める 割 合 を 4% 以 下 とする 上 記 の 2015 年 までの 達 成 目 標 のうち 2 番 目 の 公 共 の 場 所 での 禁 煙 の 全 面 的 実 施 に 関 しては たばこ 規 制 枠 組 条 約 第 8 条 第 2 項 の 規 定 ⑻ を 踏 まえ 次 の 3 項 目 が 具 体 的 な 取 組 とし て 掲 げられている 2015 年 までの 主 たる 達 成 目 標 は 次 の 4 項 目 である 1 喫 煙 率 の 引 下 げ 予 防 重 視 の 方 針 の 下 に 13 歳 から 18 歳 まで 1 公 共 の 場 所 での 禁 煙 に 関 する 法 規 の 整 備 と 適 正 化 公 共 の 場 所 での 禁 煙 を 規 定 する 法 律 の 制 定 に 向 けた 検 討 を 行 い 地 方 における 関 係 立 法 を 加 速 するよう 促 す また 喫 煙 規 制 の 実 効 性 を 高 めるため 関 係 省 令 規 則 等 を 見 直 す ⑹ 中 国 において 成 年 とは 満 18 歳 以 上 の 者 をいう ⑺ 成 年 女 子 の 喫 煙 率 は 2010 年 段 階 で 2.4% である ⑻ たばこ 規 制 枠 組 条 約 第 8 条 第 2 項 締 約 国 は 屋 内 の 職 場 公 共 の 輸 送 機 関 屋 内 の 公 共 の 場 所 及 び 適 当 な 場 合 には 他 の 公 共 の 場 所 におけるたばこの 煙 にさらされることからの 保 護 を 定 める 効 果 的 な 立 法 上 執 行 上 行 政 上 又 は 他 の 措 置 を 国 内 法 によって 決 定 された 既 存 の 国 の 権 限 の 範 囲 内 で 採 択 し 及 び 実 施 し 並 びに 権 限 の ある 他 の 当 局 による 当 該 措 置 の 採 択 及 び 実 施 を 積 極 的 に 促 進 する ( 外 務 省 訳 )URL は 前 掲 注 ⑵ 参 照 外 国 の 立 法 260( ) 141

3 2 公 共 の 場 所 での 禁 煙 に 関 する 法 執 行 力 の 強 化 公 共 の 場 所 での 禁 煙 に 関 する 法 執 行 を 厳 格 化 し 法 執 行 のための 要 員 を 拡 充 する 喫 煙 規 制 の 監 督 検 査 の 実 施 に 当 たっては 民 間 団 体 メディア 及 び 市 民 の 積 極 的 な 参 加 を 促 す 3たばこの 煙 のない 環 境 づくりの 促 進 医 療 機 関 学 校 オフィスビルについては 率 先 してたばこの 煙 のない 施 設 づくりを 行 う 公 共 の 場 所 における 禁 煙 区 域 を 徐 々に 拡 大 し たばこの 煙 のない 大 型 イベントの 実 現 に 努 力 し 屋 内 の 公 共 の 場 所 屋 内 の 職 場 及 び 公 共 交 通 機 関 においては 喫 煙 の 全 面 的 な 禁 止 を 段 階 的 に 実 現 する 一 方 経 済 発 展 に 伴 い 社 会 情 勢 が 変 化 する 中 で 同 条 例 に 列 挙 された 28 の 施 設 のみを 対 象 とするのでは 十 分 な 喫 煙 規 制 の 効 果 を 期 待 す ることができなくなってきている そのため 最 近 制 定 された 地 方 の 喫 煙 規 制 関 連 法 規 などで は 公 共 の 場 所 の 範 囲 をより 広 く 対 象 をより 具 体 的 に 規 定 するようになっている 中 国 には 喫 煙 規 制 に 関 する 単 独 の 法 律 はな い 公 共 の 場 所 における 喫 煙 規 制 について 現 行 法 では たばこ 専 売 法 ⑾ と 未 成 年 者 保 護 法 ⑿ に 次 のような 規 定 がある ⒀ 喫 煙 が 規 制 される 公 共 の 場 所 の 定 義 について は 1987 年 4 月 1 日 公 布 施 行 の 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 ⑼ に 規 定 がある 同 条 例 は 第 2 条 において 7 分 類 した 計 28 の 施 設 を 公 共 の 場 所 として 列 挙 し ⑽ 第 3 条 において 公 共 の 場 所 では1 空 気 及 び 微 気 候 ( 湿 度 温 度 風 速 ) 2 水 質 3 採 光 及 び 照 明 4 騒 音 5 顧 客 の 使 用 に 供 する 用 具 及 び 衛 生 施 設 の 5 項 目 につい て 国 の 衛 生 に 関 する 基 準 及 び 要 求 に 合 致 させ なければならないと 規 定 している ただし 同 条 例 には 喫 煙 についての 具 体 的 な 言 及 はない 国 及 び 社 会 は 喫 煙 が 健 康 に 有 害 であることについての 広 報 及 び 教 育 を 強 化 し 公 共 交 通 機 関 及 び 公 共 の 場 所 における 喫 煙 を 禁 止 し 又 は 制 限 し 青 少 年 に 対 しては 喫 煙 をやめるよう 説 得 し 小 中 高 校 生 に 対 しては 喫 煙 を 禁 止 するものとする 何 人 も 小 中 高 校 幼 稚 園 及 び 託 児 所 の 教 室 寝 室 活 動 室 その 他 の 未 成 年 者 が 集 中 して 活 動 する 場 所 に おいて 喫 煙 し 又 は 飲 酒 してはならない ⑼ 公 共 场 所 卫 生 管 理 条 例 国 务 院 法 制 办 公 室 ⑽ 1ホテル レストラン 旅 館 宿 泊 所 簡 易 旅 館 喫 茶 店 バー 喫 茶 室 2 公 共 浴 場 理 髪 店 美 容 院 3 映 画 館 劇 場 映 写 ホール( 室 ) 娯 楽 ホール( 室 ) ダンスホール 音 楽 ホール 4スタジアム( 体 育 館 ) プー ル( 水 泳 施 設 ) 公 園 5 展 示 館 博 物 館 美 術 館 図 書 館 6マーケット( 商 店 ) 書 店 7 病 院 の 待 合 室 駅 ( 空 港 港 )の 待 合 室 公 共 交 通 機 関 ⑾ 中 华 人 民 共 和 国 烟 草 专 卖 法 国 务 院 法 制 办 公 室 ⑿ 中 华 人 民 共 和 国 未 成 年 人 保 护 法 同 上 ⒀ 未 成 年 者 の 喫 煙 禁 止 については 未 成 年 者 保 護 法 第 37 条 第 1 項 未 成 年 者 に 対 したばこ 及 び 酒 を 販 売 するこ とは これを 禁 止 する 経 営 者 は 未 成 年 者 に 対 したばこ 及 び 酒 を 販 売 しない 旨 の 標 識 を 目 立 つ 位 置 に 設 置 し なければならない 成 年 であるか 否 かを 判 別 し 難 い 者 については その 者 に 対 し 身 分 証 明 書 を 提 示 するよう 求 めなければならない 未 成 年 者 犯 罪 予 防 法 ( 中 华 人 民 共 和 国 预 防 未 成 年 人 犯 罪 法 ) 第 15 条 未 成 年 者 の 父 母 その 他 後 見 人 及 び 学 校 は 未 成 年 者 が 喫 煙 し 又 は 酩 酊 してはならない 旨 を 教 育 しなければならない いかな る 経 営 場 所 も 未 成 年 者 に 対 したばこ 及 び 酒 を 販 売 してはならない の 規 定 がある 142 外 国 の 立 法 260( )

4 中 国 における 公 共 の 場 所 の 喫 煙 規 制 中 国 で 現 在 公 共 の 場 所 での 喫 煙 規 制 の 根 拠 規 定 と 位 置 付 けられているのは 2011 年 に 改 正 された 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 実 施 細 則 ⒁ である( 詳 細 は 次 節 参 照 ) そのほか 全 国 医 療 衛 生 機 関 の 2011 年 からの 全 面 禁 煙 に 関 する 行 わなければならないことの 4 点 である 法 的 責 任 について 同 細 則 は 公 共 の 場 所 の 経 営 者 が 規 定 に 違 反 した 場 合 の 過 料 等 を 定 めて いるが 禁 煙 区 域 での 喫 煙 行 為 等 に 関 しては 規 定 が 設 けられていない 決 定 ⒂ 学 校 における 喫 煙 規 制 の 一 層 の 強 化 に 関 する 意 見 ⒃ 映 画 及 びテレビドラマの 喫 煙 場 面 の 厳 格 な 規 制 に 関 する 通 知 ⒄ 等 によ り 各 分 野 で 喫 煙 規 制 の 施 策 が 強 化 されている 公 共 の 場 所 における 喫 煙 規 制 を 含 め 中 国 で たばこ 規 制 の 立 法 化 が 進 まない 背 景 には 国 内 のたばこ 産 業 との 関 係 があるとされる 年 に 制 定 された 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 実 施 細 則 は 附 則 の 中 で 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 に 定 める 公 共 の 場 所 の 主 な 衛 生 指 標 が 具 体 的 に 示 され 一 部 の 公 共 の 場 所 については 喫 煙 を 禁 止 することが 明 記 されていた ⒅ 同 細 則 は 2011 年 の 改 正 により 第 18 条 と して 公 共 の 場 所 における 喫 煙 規 制 についての 明 文 規 定 を 置 いた その 内 容 は 1 屋 内 の 公 共 の 場 所 では 喫 煙 を 禁 止 しその 経 営 者 は 喫 煙 禁 止 の 標 識 を 設 置 しなければならないこと 2 屋 外 の 公 共 の 場 所 では 通 行 人 が 必 ず 通 らなければなら ない 通 路 に 喫 煙 区 域 を 設 置 してはならないこと 3 公 共 の 場 所 ではたばこの 自 動 販 売 機 を 設 置 し てはならないこと 4 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 喫 煙 の 健 康 への 害 についての 広 報 と 喫 煙 の 制 止 を 年 現 在 たばこ 関 係 の 税 収 は 国 の 財 政 収 入 の 約 6 % を 占 め たばこ 産 業 関 連 の 従 業 者 数 は 2000 万 人 を 上 回 っている たばこ 農 家 は 貧 困 地 域 に 多 く その 地 域 経 済 はたばこ 産 業 への 依 存 度 が 高 い 現 状 では たばこ 産 業 に 対 する 規 制 強 化 は 漸 進 的 なものにならざるを 得 ない ⒆ そのため 中 国 政 府 は 公 共 の 場 所 での 喫 煙 規 制 の 取 組 において 国 民 の 意 識 向 上 を 特 に 重 視 している 喫 煙 の 健 康 への 害 についての 各 種 の 啓 発 活 動 を 強 化 するほか 最 近 では 2013 年 12 月 29 日 公 務 員 等 が 禁 煙 の 模 範 を 示 すよう 要 求 する 通 知 公 共 の 場 所 における 禁 煙 を 指 導 幹 部 が 率 先 垂 範 することに 関 する 通 知 ⒇ が 中 国 共 産 党 中 央 委 員 会 と 国 務 院 から 出 された ま た 2014 年 1 月 17 日 には 教 育 現 場 における 禁 煙 を 徹 底 するため 全 国 各 級 各 類 学 校 にお ⒁ 公 共 场 所 卫 生 管 理 条 例 实 施 细 则 国 务 院 法 制 办 公 室 shtml ⒂ 关 于 2011 年 起 全 国 医 疗 卫 生 系 统 全 面 禁 烟 的 决 定 ( 卫 妇 社 发 [2009]48 号 ) 中 华 人 民 共 和 国 国 家 卫 生 和 计 划 生 育 委 员 会 ⒃ 教 育 部 办 公 厅 卫 生 部 办 公 厅 关 于 进 一 步 加 强 学 校 控 烟 工 作 的 意 见 ( 教 体 艺 厅 [2010]5 号 ) 中 华 人 民 共 和 国 教 育 部 ⒄ 广 电 总 局 办 公 厅 关 于 严 格 控 制 电 影 电 视 剧 中 吸 烟 镜 头 的 通 知 ( 2011 年 2 月 12 日 ) 中 华 人 民 共 和 国 国 家 新 闻 出 版 广 电 总 局 ⒅ 映 画 館 劇 場 映 写 ホール 音 楽 ホール ダンスホール 音 楽 喫 茶 娯 楽 ホール 体 育 館 図 書 館 博 物 館 美 術 館 マーケット 商 店 書 店 病 院 及 び 公 共 交 通 機 関 の 待 合 室 鉄 道 客 車 旅 客 船 旅 客 機 の 禁 煙 室 について 場 内 館 内 又 は 室 内 の 喫 煙 禁 止 が 明 記 されていた( 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 実 施 細 則 第 28 条 2011 年 失 効 の 旧 細 則 中 の 規 定 ) ⒆ 前 掲 注 ⑸ ⒇ 中 共 中 央 办 公 厅 国 务 院 办 公 厅 印 发 关 于 领 导 干 部 带 头 在 公 共 场 所 禁 烟 有 关 事 项 的 通 知 中 华 人 民 共 和 国 中 央 人 民 政 府 外 国 の 立 法 260( ) 143

5 ける 禁 煙 関 連 事 項 に 関 する 教 育 省 の 通 知 も 出 されている 公 共 の 場 所 での 喫 煙 規 制 に 関 する 法 整 備 は 地 方 が 先 行 している 2006 年 1 月 のたばこ 規 制 枠 組 条 約 の 発 効 以 降 公 共 の 場 所 での 喫 煙 規 制 に 関 する 地 方 の 法 規 が 多 数 制 定 されている 既 に 1990 年 代 に 制 定 されていたものを 条 約 の 規 定 に 従 って 改 正 した 例 も 少 なくない また 現 行 法 規 を 補 完 するための 新 たな 法 規 を 制 定 し た 北 京 市 のような 例 もある 2006 年 以 降 に 制 定 された 主 な 法 規 としては 北 京 市 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 範 囲 に 関 する 若 干 の 規 定 (2008 年 施 行 ) 上 海 市 公 共 場 所 喫 煙 規 制 条 例 (2010 年 施 行 ) 広 州 市 喫 煙 規 制 条 例 (2010 年 施 行 ) 天 津 市 喫 煙 規 制 条 例 (2012 年 施 行 ) などがある 北 京 は 北 京 オリンピック 上 海 は 上 海 万 博 広 州 はアジ ア 競 技 大 会 が 開 催 された 年 のそれぞれ 開 幕 直 前 に 施 行 されている そのほか 四 川 省 杭 州 市 銀 川 市 ハルビン 市 揚 州 市 などでも 公 共 の 場 所 での 喫 煙 規 制 に 関 する 法 規 が 制 定 されている 法 としては 北 京 市 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 に 関 する 規 定 (1996 年 5 月 15 日 施 行 ) がある それに 加 えて 上 述 したとおり この 規 定 を 補 完 するものとして 2008 年 3 月 31 日 に 北 京 市 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 範 囲 に 関 する 若 干 の 規 定 が 制 定 された 2008 年 の 規 定 は 1996 年 の 規 定 と 比 べ 喫 煙 が 禁 止 される 公 共 の 場 所 の 範 囲 が 拡 大 し 禁 煙 区 域 の 設 置 や 分 煙 の 徹 底 に ついての 規 定 がより 厳 格 なものとなっている また 北 京 市 は 2011 年 北 京 市 喫 煙 規 制 条 例 の 制 定 に 向 けた 検 討 を 開 始 した 条 例 案 は 意 見 公 募 を 経 て 現 在 ほぼ 完 成 し 2014 年 中 に 北 京 市 人 民 代 表 大 会 に 提 出 され 早 ければ 2015 年 に 成 立 する 見 込 みである 条 例 案 では 禁 煙 の 範 囲 が 2008 年 の 規 定 よりも 更 に 広 げら れ 罰 則 規 定 も 大 幅 に 強 化 されている 禁 煙 区 域 で 喫 煙 し 制 止 に 従 わなかった 者 に 対 する 過 料 は 現 行 規 定 では 10 元 であるが 条 例 案 では 200 元 以 下 とされている 公 共 の 場 所 の 経 営 者 が 喫 煙 規 制 の 規 定 に 違 反 した 場 合 の 過 料 は 現 行 規 定 の 5 千 元 以 下 から 条 例 案 では 3 万 元 以 下 に 引 き 上 げられている 北 京 市 における 公 共 の 場 所 の 喫 煙 規 制 の 根 拠 かつて 喫 煙 大 国 と 言 われていた 中 国 は 公 共 の 場 所 における 喫 煙 規 制 が 進 むにつれて 様 変 わ 教 育 部 关 于 在 全 国 各 级 各 类 学 校 禁 烟 有 关 事 项 的 通 知 ( 教 基 一 函 [2014]1 号 ) 中 华 人 民 共 和 国 教 育 部 moe.gov.cn/publicfiles/business/htmlfiles/moe/s5972/201401/xxgk_ html 北 京 市 公 共 场 所 禁 止 吸 烟 范 围 若 干 规 定 首 都 之 窗 - 北 京 市 政 务 门 户 网 站 htm 上 海 市 公 共 场 所 控 制 吸 烟 条 例 国 务 院 法 制 办 公 室 shtml 广 州 市 控 制 吸 烟 条 例 同 上 天 津 市 控 制 吸 烟 条 例 同 上 北 京 市 公 共 场 所 禁 止 吸 烟 的 规 定 首 都 之 窗 - 北 京 市 政 务 门 户 网 站 t htm 上 海 市 や 天 津 市 の 現 行 条 例 では 50 元 以 上 200 元 以 下 の 過 料 に 処 すると 規 定 されている 单 位 个 人 控 烟 不 力 罚 金 拟 倍 增 首 都 之 窗 - 北 京 市 政 务 门 户 网 站 htm 144 外 国 の 立 法 260( )

6 中 国 における 公 共 の 場 所 の 喫 煙 規 制 りしつつある 一 方 香 港 特 別 行 政 区 は 2006 年 に 制 定 された 喫 煙 ( 公 衆 衛 生 ) 条 例 に より マカオ 特 別 行 政 区 は 2011 年 に 制 定 され 喫 煙 規 制 を 強 化 している 両 特 別 行 政 区 が 先 行 する 中 で 中 国 政 府 も 現 在 喫 煙 規 制 に 関 する 法 案 作 成 を 急 いでいるところである た 第 5/2011 号 法 律 喫 煙 の 予 防 及 び 規 制 の 制 度 により それぞれ 公 共 の 場 所 における 吸 煙 ( 公 眾 衞 生 ) 條 例 中 華 人 民 共 和 國 香 港 特 別 行 政 區 政 府 律 政 司 雙 語 法 例 資 料 系 統 gov.hk/blis_pdf.nsf/ d2fee3fa e0033e532/43652f6e4225e3a ee a/$file/cap_371_ c_b5.pdf 澳 門 特 別 行 政 區 第 5/2011 號 法 律 預 防 及 控 制 吸 煙 制 度 澳 門 法 律 網 load_content.asp?lang=chin&tpleg=14&noleg=5/2011 外 国 の 立 法 260( ) 145

7 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 実 施 細 則 公 共 场 所 卫 生 管 理 条 例 实 施 细 则 (2011 年 3 月 10 日 衛 生 省 令 第 80 号 公 布 2011 年 5 月 1 日 施 行 ) 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局 主 任 調 査 員 海 外 立 法 情 報 調 査 室 岡 村 志 嘉 子 訳 目 次 の 場 所 の 衛 生 管 理 監 督 業 務 に 責 任 を 負 う 第 1 章 総 則 第 2 章 衛 生 管 理 第 3 章 衛 生 監 督 第 4 章 法 的 責 任 第 5 章 附 則 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 の 規 定 に 基 づき この 細 則 を 制 定 する 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 経 営 活 動 に おいて 衛 生 関 係 の 法 律 行 政 法 規 部 門 規 則 及 び 関 連 衛 生 基 準 規 範 を 遵 守 し 公 共 の 場 所 の 衛 生 知 識 についての 広 報 を 行 い 伝 染 病 を 予 防 し 及 び 公 衆 の 健 康 を 保 障 し 顧 客 に 良 好 な 衛 生 環 境 を 提 供 しなければならない 衛 生 省 は 全 国 の 公 共 の 場 所 の 衛 生 監 督 管 理 業 務 を 主 管 する 県 級 以 上 の 地 方 各 級 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 は 当 該 行 政 区 域 の 公 共 の 場 所 の 衛 生 監 督 管 理 業 務 に 責 任 を 負 う 国 境 の 港 及 び 出 入 国 交 通 機 関 の 衛 生 監 督 管 理 業 務 は 出 入 国 検 査 検 疫 機 関 が 関 係 法 の 規 定 に 基 づいて 執 行 する 鉄 道 部 門 に 所 属 する 衛 生 主 管 部 門 は 管 轄 範 囲 内 の 駅 待 合 室 鉄 道 客 車 及 び 主 に 当 該 系 統 の 職 員 のためにサービスを 提 供 する 公 共 県 級 以 上 の 地 方 各 級 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 は 公 共 の 場 所 の 衛 生 監 督 管 理 の 必 要 性 に 基 づき 公 共 の 場 所 の 衛 生 監 督 チーム 及 び 公 共 の 場 所 の 衛 生 監 視 体 系 を 整 備 し 並 びに 公 共 の 場 所 の 衛 生 監 督 計 画 を 制 定 し 及 び 実 施 する 公 共 の 場 所 の 業 界 団 体 が 業 界 規 律 に 関 する 教 育 を 行 うことを 奨 励 し 及 び 支 持 し 公 共 の 場 所 の 経 営 者 が 法 に 基 づいて 経 営 を 行 うよう 導 き 業 界 の 信 頼 醸 成 を 促 し 公 共 の 場 所 に 関 する 衛 生 知 識 を 広 報 し 及 び 普 及 す る いかなる 組 織 又 は 個 人 も この 細 則 に 違 反 する 行 為 について 通 報 を 行 う 権 利 を 有 する 通 報 を 受 けた 衛 生 行 政 部 門 は 速 やか に 調 査 を 行 い 規 定 に 基 づいて 回 答 しなけれ ばならない 公 共 の 場 所 の 法 定 代 表 者 又 は 責 任 者 は 当 該 経 営 場 所 の 衛 生 の 安 全 に 対 する 第 一 の 責 任 者 である 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 衛 生 管 理 部 門 を 設 立 し 又 は 専 任 若 しくは 兼 任 の 衛 生 管 理 要 員 を 配 置 し 当 該 公 共 の 場 所 の 衛 生 業 務 に 具 体 的 な 責 任 を 負 い 衛 生 管 理 制 度 及 び 衛 生 管 理 146 外 国 の 立 法 260( ) 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局

8 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 実 施 細 則 文 書 ファイルを 整 備 しなければならない 公 共 の 場 所 の 衛 生 管 理 文 書 ファイル は 主 に 次 の 各 号 に 掲 げる 内 容 を 含 まなけれ ばならない ⑴ 衛 生 管 理 部 門 及 び 人 員 配 置 の 状 況 並 びに 衛 生 管 理 制 度 ⑵ 空 気 微 気 候 ( 湿 度 温 度 風 速 ) 水 質 採 光 照 明 及 び 騒 音 の 測 定 状 況 ⑶ 顧 客 の 使 用 に 供 する 用 品 用 具 の 洗 浄 消 毒 交 換 及 び 検 査 の 状 況 ⑷ 衛 生 施 設 の 使 用 保 守 及 び 検 査 の 状 況 ⑸ 集 中 空 調 通 風 システムの 洗 浄 及 び 消 毒 の 状 況 ⑹ 従 業 者 の 健 康 検 査 並 びに 研 修 及 び 審 査 の 実 施 状 況 ⑺ 公 衆 衛 生 用 品 の 調 達 及 び 管 理 の 状 況 ⑻ 公 共 の 場 所 の 健 康 被 害 事 故 緊 急 対 応 マ ニュアル 又 は 同 計 画 ⑼ 省 自 治 区 又 は 直 轄 市 の 衛 生 行 政 部 門 が 記 録 を 求 めるその 他 の 事 項 公 共 の 場 所 の 衛 生 管 理 文 書 ファイルは 専 任 者 が 管 理 し 分 類 して 記 録 し 少 なくとも 2 年 間 保 存 しなければならない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 衛 生 研 修 制 度 を 構 築 し 従 業 者 に 衛 生 関 係 の 法 律 知 識 及 び 公 共 の 場 所 の 衛 生 知 識 について 学 習 させ かつ 審 査 を 行 わなければならない 審 査 に 合 格 していない 者 は 職 務 に 就 かせることがで きない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 従 業 者 に 対 して 毎 年 健 康 検 査 を 実 施 しなければならず 従 業 者 は 有 効 な 健 康 合 格 証 明 を 取 得 した 後 初 めて 職 務 に 就 くことができる 赤 痢 腸 チフス A 型 ウィルス 性 肝 炎 及 び E 型 ウィルス 性 肝 炎 等 の 消 化 器 系 伝 染 病 に 罹 っている 者 並 びに 活 動 性 肺 結 核 及 び 化 膿 性 又 は 滲 出 性 の 皮 膚 病 等 の 疾 病 に 罹 っている 者 は 治 癒 するまで 直 接 顧 客 にサービスする 業 務 に 従 事 してはならない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 公 共 の 場 所 の 空 気 の 流 通 を 保 持 しなければならず 屋 内 の 空 気 の 質 は 国 の 衛 生 基 準 及 び 要 求 に 合 致 していなければならない 公 共 の 場 所 で 集 中 空 調 通 風 システムを 採 用 するときは 公 共 の 場 所 における 当 該 システ ムに 関 する 衛 生 規 範 及 び 規 定 に 定 める 要 求 に 合 致 させなければならない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 が 顧 客 に 提 供 す る 生 活 飲 用 水 は 国 の 生 活 飲 用 水 衛 生 基 準 に 合 致 していなければならない プール( 水 泳 施 設 ) 及 び 公 衆 浴 場 の 水 質 は 国 の 衛 生 基 準 及 び 要 求 に 合 致 していなければならない 公 共 の 場 所 の 採 光 照 明 及 び 騒 音 は 国 の 衛 生 基 準 及 び 要 求 に 合 致 していなければ ならない 公 共 の 場 所 は できる 限 り 自 然 光 を 用 いな ければならない 自 然 光 が 不 足 するときは 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 当 該 経 営 場 所 の 規 模 に 適 合 した 照 明 設 備 を 設 置 しなければならない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 騒 音 を 減 らすため の 措 置 を 講 じなければならない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 が 顧 客 の 使 用 に 供 する 用 品 用 具 は 衛 生 の 安 全 を 保 証 しな ければならず 繰 り 返 して 使 用 することがで きる 用 品 用 具 は 客 ごとに 交 換 し 関 係 衛 生 基 準 及 び 要 求 に 基 づいて 洗 浄 し 消 毒 し 及 び 清 潔 を 保 持 しなければならない 使 い 捨 ての 用 品 用 具 を 再 度 使 用 してはならない 外 国 の 立 法 260( ) 147

9 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 経 営 の 規 模 及 び 種 別 に 基 づいて 洗 浄 消 毒 清 潔 保 持 及 び 洗 面 等 の 施 設 設 備 並 びに 公 衆 トイレを 設 置 しなければならない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 衛 生 施 設 設 備 保 守 制 度 を 構 築 し 衛 生 施 設 設 備 の 定 期 検 査 を 行 ってその 正 常 な 稼 働 を 確 保 しなければなら ず 当 該 施 設 を 無 断 で 取 り 壊 し 改 造 し 又 は 他 に 転 用 してはならない 公 共 の 場 所 に 設 置 されたトイレは 独 立 した 通 風 排 気 施 設 を 有 し 清 潔 で 異 臭 のない 状 態 を 保 持 しなけれ ばならない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 蚊 蠅 ゴ キブリ 鼠 その 他 病 気 を 媒 介 する 生 物 を 安 全 かつ 有 効 に 防 除 する 施 設 設 備 及 び 廃 棄 物 保 管 専 用 施 設 設 備 を 設 置 しなければならず また 関 係 施 設 設 備 の 正 常 な 使 用 を 保 証 し 廃 棄 物 を 速 やかに 搬 出 しなければならない 置 してはならない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 喫 煙 が 健 康 に 有 害 であることについて 広 報 を 行 い かつ 専 任 又 は 兼 任 の 要 員 を 置 いて 喫 煙 者 に 対 する 制 止 を 行 わなければならない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 衛 生 基 準 及 び 規 範 に 定 める 要 求 に 基 づいて 公 共 の 場 所 の 空 気 微 気 候 水 質 採 光 照 明 騒 音 及 び 顧 客 の 利 用 に 供 する 用 品 用 具 等 について 少 なくとも 年 1 回 衛 生 検 査 を 行 わなければな らない 検 査 結 果 が 衛 生 基 準 及 び 規 範 に 定 め る 要 求 に 合 致 しないときは 速 やかにそれを 改 めなければならない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 で 検 査 能 力 を 具 備 して いないものは 当 該 検 査 を 委 託 することがで きる 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 当 該 検 査 結 果 を 目 立 つ 位 置 に 正 しく 表 示 しなければならない 公 共 の 場 所 の 場 所 選 定 設 計 及 び 内 装 は 国 の 関 係 基 準 及 び 規 範 に 定 める 要 求 に 合 致 していなければならない 公 共 の 場 所 の 屋 内 内 装 工 事 の 期 間 中 は 営 業 をしてはならない 部 分 的 な 内 装 工 事 を 行 うときは 経 営 者 は 有 効 な 措 置 を 講 じて 内 装 工 事 区 域 以 外 の 営 業 中 の 屋 内 の 空 気 の 質 が 必 ず 基 準 を 満 たすようにしなければならな い 屋 内 の 公 共 の 場 所 は 喫 煙 を 禁 止 す る 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 喫 煙 の 禁 止 を 示 すはっきりと 目 立 つ 警 告 及 び 標 識 を 設 置 しな ければならない 屋 外 の 公 共 の 場 所 に 設 置 される 喫 煙 区 域 は 通 行 人 が 必 ず 通 らなければならない 通 路 上 に あってはならない 公 共 の 場 所 には たばこの 自 動 販 売 機 を 設 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 公 共 の 場 所 の 健 康 被 害 事 故 緊 急 対 応 マニュアル 又 は 同 計 画 を 策 定 し 公 共 の 場 所 の 各 種 衛 生 制 度 及 び 措 置 の 実 施 状 況 を 定 期 的 に 検 査 し 公 衆 の 健 康 を 害 するおそれのある 隠 れた 危 険 を 速 やか に 除 去 しなければならない 公 共 の 場 所 で 健 康 を 害 する 事 故 が 発 生 したときは 経 営 者 は 直 ちに 処 置 を 行 い 被 害 の 拡 大 を 防 止 し かつ 速 やかに 県 級 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 に 報 告 しなければなら ない いかなる 組 織 又 は 個 人 も 健 康 を 害 する 事 故 について 隠 蔽 し 報 告 を 遅 らせ 若 しく は 虚 偽 の 報 告 をしてはならず 又 は 他 人 にこ れらの 行 為 をさせてはならない 148 外 国 の 立 法 260( )

10 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 実 施 細 則 国 は 公 共 の 場 所 に 対 し 衛 生 許 可 証 による 管 理 を 実 施 する 公 共 の 場 所 の 経 営 者 は 規 定 に 基 づいて 県 級 以 上 の 地 方 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 に 衛 生 許 可 証 を 申 請 しなければならない 衛 生 許 可 証 を 取 得 していないものは 営 業 することが できない 公 共 の 場 所 の 衛 生 監 督 の 具 体 的 な 範 囲 は 省 自 治 区 又 は 直 轄 市 の 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 が 公 表 する 公 共 の 場 所 の 経 営 者 で 衛 生 許 可 証 を 申 請 するものは 次 の 各 号 に 掲 げる 資 料 を 提 出 しなければならない ⑴ 衛 生 許 可 証 申 請 書 ⑵ 法 定 代 表 者 又 は 責 任 者 の 身 分 証 明 書 ⑶ 公 共 の 場 所 の 地 図 平 面 図 及 び 衛 生 施 設 の 配 置 平 面 図 ⑷ 公 共 の 場 所 の 衛 生 検 査 又 は 評 価 の 報 告 ⑸ 公 共 の 場 所 の 衛 生 管 理 制 度 ⑹ 省 自 治 区 又 は 直 轄 市 の 衛 生 行 政 部 門 が 提 出 を 求 めるその 他 の 資 料 集 中 空 調 通 風 システムを 使 用 するものは 当 該 システムの 衛 生 検 査 又 は 評 価 の 報 告 も 提 出 しなければならない 県 級 以 上 の 地 方 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 は 公 共 の 場 所 の 衛 生 許 可 申 請 を 受 理 し た 日 から 20 日 以 内 に 申 請 資 料 を 審 査 し 及 び 現 地 を 調 査 し 規 定 の 条 件 に 合 致 してい るときは 公 共 の 場 所 の 衛 生 許 可 を 与 える 決 定 を 行 わなければならない 規 定 の 条 件 に 合 致 しないときは 行 政 許 可 を 与 えない 旨 の 決 定 を 行 い かつ その 理 由 を 書 面 で 説 明 しな ければならない 公 共 の 場 所 の 衛 生 許 可 証 は 通 し 番 号 組 織 名 称 法 定 代 表 者 又 は 責 任 者 経 営 種 別 経 営 場 所 の 所 在 地 証 明 書 交 付 機 関 交 付 日 及 び 有 効 期 限 を 明 記 しなければならな い 公 共 の 場 所 の 衛 生 許 可 証 の 有 効 期 限 は 4 年 とし 2 年 ごとに 検 認 を 行 う 公 共 の 場 所 の 衛 生 許 可 証 は 経 営 場 所 の 目 立 つ 位 置 に 掲 示 しなければならない 公 共 の 場 所 を 新 築 改 築 又 は 増 築 す るときは 関 係 衛 生 基 準 及 び 要 求 に 合 致 して いなければならず 経 営 者 は 関 係 規 定 に 基 づいて 予 防 的 衛 生 審 査 の 手 続 を 行 わなければ ならない 予 防 的 衛 生 審 査 の 手 順 及 び 具 体 的 要 求 は 省 自 治 区 又 は 直 轄 市 の 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 がこれを 策 定 する 公 共 の 場 所 の 経 営 者 で 組 織 名 称 法 定 代 表 者 又 は 責 任 者 を 変 更 するものは 証 明 書 交 付 元 の 衛 生 行 政 部 門 において 変 更 手 続 を 行 わなければならない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 で 経 営 種 別 又 は 経 営 場 所 の 所 在 地 を 変 更 するものは 県 級 以 上 の 地 方 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 において 衛 生 許 可 証 を 再 申 請 しなければならない 公 共 の 場 所 の 経 営 者 で 衛 生 許 可 証 の 継 続 を 求 めるものは 衛 生 許 可 証 の 有 効 期 限 の 30 日 前 までに 証 明 書 交 付 元 の 衛 生 行 政 部 門 に 申 請 を 提 出 しなければならない 県 級 以 上 の 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 は 公 共 の 場 所 における 健 康 を 害 する 要 因 に ついて 監 視 及 び 分 析 を 行 い 法 及 び 衛 生 基 準 を 制 定 し 並 びに 監 督 管 理 を 実 施 するための 科 学 的 根 拠 を 提 供 しなければならない 県 級 以 上 の 疾 病 予 防 規 制 機 関 は 衛 生 行 政 外 国 の 立 法 260( ) 149

11 部 門 が 命 じた 当 該 監 視 任 務 を 担 当 しなければ ならない 県 級 以 上 の 地 方 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 は 公 共 の 場 所 の 衛 生 監 督 について 数 値 化 による 級 別 管 理 を 実 施 し 公 共 の 場 所 の 自 主 的 な 衛 生 管 理 を 促 し 及 び 衛 生 監 督 の 情 報 の 透 明 性 を 高 めなければならない 県 級 以 上 の 地 方 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 は 衛 生 監 督 の 数 値 化 した 評 価 結 果 に 基 づいて 公 共 の 場 所 の 衛 生 信 用 度 等 級 及 び 日 常 的 な 監 督 頻 度 を 決 定 しなければならない 公 共 の 場 所 の 衛 生 信 用 度 等 級 は 公 共 の 場 所 の 目 立 つ 位 置 に 掲 示 しなければならない 県 級 以 上 の 地 方 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 が 公 共 の 場 所 の 監 督 検 査 を 行 うときは 関 係 衛 生 基 準 及 び 要 求 に 基 づいて 現 地 での 衛 生 状 況 の 監 視 サンプル 採 取 文 書 の 閲 覧 複 写 及 び 尋 問 等 の 方 法 によらなければなら ず 関 係 する 組 織 又 は 個 人 は これを 拒 絶 し 又 は 隠 蔽 してはならない 県 級 以 上 の 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 は 公 共 の 場 所 の 衛 生 監 督 の 抜 打 ち 検 査 を 強 化 し かつ その 結 果 を 公 表 しなければなら ない 県 級 以 上 の 地 方 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 は 健 康 を 害 する 事 故 が 発 生 した 公 共 の 場 所 に 対 し 法 に 基 づいて 場 所 の 封 鎖 及 び 関 係 物 品 の 封 印 等 の 臨 時 的 な 規 制 措 置 を 講 じる ことができる 検 査 の 後 汚 染 された 場 所 及 び 物 品 につい ては これを 消 毒 し 又 は 廃 棄 しなければな らない 汚 染 されていない 場 所 及 び 物 品 又 は 消 毒 した 後 使 用 可 能 な 物 品 については 規 制 措 置 を 解 除 しなければならない 公 共 の 場 所 の 衛 生 検 査 測 定 及 び 評 価 等 の 業 務 を 行 う 技 術 サービス 機 関 は 相 応 の 専 門 技 術 能 力 を 有 し 衛 生 関 係 基 準 及 び 規 範 に 定 める 要 求 に 基 づいて 業 務 を 行 わなけれ ばならず 虚 偽 の 検 査 測 定 又 は 評 価 等 の 報 告 を 行 ってはならない 技 術 サービス 機 関 の 専 門 技 術 能 力 は 省 自 治 区 又 は 直 轄 市 の 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 が 審 査 を 行 う 公 共 の 場 所 の 衛 生 許 可 証 を 取 得 しな いで 無 断 で 営 業 を 行 ったときは 県 級 以 上 の 地 方 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 が 期 限 までに 是 正 するよう 命 じ 警 告 を 行 い かつ 5 百 元 以 上 5 千 元 以 下 の 過 料 に 処 する 次 の 各 号 に 掲 げる 状 況 のいずれかに 該 当 するときは 5 千 元 以 上 3 万 元 以 下 の 過 料 に 処 する ⑴ 無 断 営 業 により 衛 生 行 政 部 門 の 処 罰 を 受 けたことがあるとき ⑵ 無 断 営 業 の 期 間 が 3 か 月 以 上 であるとき ⑶ 書 換 え 譲 渡 転 売 又 は 偽 造 した 衛 生 許 可 証 により 無 断 営 業 したとき 有 効 な 衛 生 許 可 証 を 書 換 え 譲 渡 し 又 は 転 売 したときは 許 可 証 発 行 元 の 衛 生 行 政 部 門 がこれを 取 り 消 す 公 共 の 場 所 の 経 営 者 が 次 の 各 号 に 掲 げる 状 況 のいずれかに 該 当 するときは 県 級 以 上 の 地 方 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 が 期 限 ま でに 是 正 するよう 命 じ 警 告 を 行 う さらに それに 加 えて 2 千 元 以 下 の 過 料 に 処 すること ができる 期 限 を 過 ぎても 是 正 されず 公 共 の 場 所 の 衛 生 品 質 が 衛 生 に 関 する 基 準 及 び 要 求 に 合 致 しなくなっているときは 2 千 元 以 150 外 国 の 立 法 260( )

12 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 実 施 細 則 上 2 万 元 以 下 の 過 料 に 処 する 情 状 が 重 いと きは 法 に 基 づいて 業 務 停 止 を 命 じ さらに は 衛 生 許 可 証 を 取 り 消 すことができる ⑴ 規 定 に 従 い 公 共 の 場 所 の 空 気 微 気 候 水 質 採 光 照 明 騒 音 及 び 顧 客 の 使 用 に 供 する 用 品 用 具 等 の 衛 生 検 査 を 行 わな かったとき ⑵ 規 定 に 従 い 顧 客 用 品 用 具 の 洗 浄 消 毒 及 び 清 潔 保 持 を 行 わず 又 は 使 い 捨 て 用 品 用 具 を 再 度 使 用 したとき 公 共 の 場 所 の 経 営 者 が 次 の 各 号 に 掲 げる 状 況 のいずれかに 該 当 するときは 県 級 以 上 の 地 方 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 が 期 限 ま でに 是 正 するよう 命 じ 警 告 を 行 い かつ 1 千 元 以 上 1 万 元 以 下 の 過 料 に 処 する 監 督 を 拒 絶 したときは 1 万 元 以 上 3 万 元 以 下 の 過 料 に 処 する 情 状 が 重 いときは 法 に 基 づ いて 業 務 停 止 を 命 じ さらには 衛 生 許 可 証 を 取 り 消 すことができる ⑴ 規 定 に 従 い 衛 生 管 理 制 度 の 構 築 衛 生 管 理 部 門 の 設 立 若 しくは 専 任 若 しくは 兼 任 の 衛 生 管 理 要 員 の 配 置 を 行 わず 又 は 衛 生 管 理 ファイルを 構 築 しなかったとき ⑵ 規 定 に 従 い 従 業 者 に 対 して 衛 生 関 係 法 律 知 識 及 び 公 共 の 場 所 の 衛 生 知 識 に 関 する 研 修 を 行 わず 又 は 衛 生 関 係 法 律 知 識 及 び 公 共 の 場 所 の 衛 生 知 識 に 関 する 研 修 に 合 格 し ていない 従 業 者 を 当 該 職 位 に 配 置 している とき ⑶ 規 定 に 従 いその 経 営 の 規 模 及 び 種 別 に 見 合 った 洗 浄 消 毒 清 潔 保 持 洗 面 等 の 施 設 設 備 若 しくは 公 衆 トイレを 設 置 せず 又 は これらの 施 設 設 備 を 無 断 で 使 用 停 止 し 取 り 壊 し 若 しくは 他 に 転 用 しているとき ⑷ 規 定 に 従 い 鼠 蚊 蠅 ゴキブリその 他 病 気 を 媒 介 する 生 物 を 防 除 する 施 設 設 備 及 び 廃 棄 物 保 管 専 用 施 設 設 備 を 設 置 せず 又 はこれらの 施 設 設 備 を 無 断 で 使 用 停 止 し 若 しくは 取 り 壊 したとき ⑸ 規 定 に 従 い 公 衆 衛 生 用 品 検 査 合 格 証 明 等 の 資 料 を 請 求 しなかったとき ⑹ 規 定 に 従 い 公 共 の 場 所 の 新 築 改 築 増 築 のプロジェクトについて 予 防 的 衛 生 審 査 の 手 続 を 行 わなかったとき ⑺ 公 共 の 場 所 の 集 中 空 調 通 風 システムが 衛 生 検 査 を 経 ないで 又 は 評 価 が 不 合 格 のまま 使 用 されているとき ⑻ 規 定 に 従 い 公 共 の 場 所 の 衛 生 許 可 証 衛 生 検 査 結 果 及 び 衛 生 信 用 度 等 級 を 掲 示 しな かったとき ⑼ 規 定 に 従 い 公 共 の 場 所 の 衛 生 許 可 証 の 検 認 手 続 を 行 わなかったとき 公 共 の 場 所 の 経 営 者 が 有 効 な 健 康 合 格 証 明 を 取 得 していない 従 業 者 に 顧 客 への 直 接 サービスを 行 わせたときは 県 級 以 上 の 地 方 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 が 期 限 までに 是 正 するよう 命 じ 警 告 を 行 い かつ 5 百 元 以 上 5 千 元 以 下 の 過 料 に 処 する 期 限 を 過 ぎて も 是 正 されなかったときは 5 千 元 以 上 1 万 5 千 元 以 下 の 過 料 に 処 する 公 共 の 場 所 の 経 営 者 が 健 康 を 害 する 事 故 の 発 生 に 対 し 直 ちに 処 置 を 行 わず その 害 を 拡 大 させ 又 は 事 実 を 隠 し 報 告 を 遅 ら せ 若 しくは 虚 偽 の 報 告 をしたときは 県 級 以 上 の 地 方 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 が 5 千 元 以 上 3 万 元 以 下 の 過 料 に 処 する 情 状 が 重 い ときは 法 に 基 づいて 業 務 停 止 を 命 じ さら には 衛 生 許 可 証 を 取 り 消 すことができる 犯 罪 を 構 成 するときは 法 に 基 づいて 刑 事 責 任 を 追 及 する 公 共 の 場 所 の 経 営 者 であって 他 の 衛 生 関 係 の 法 律 及 び 行 政 法 規 の 規 定 に 違 反 外 国 の 立 法 260( ) 151

13 し 行 政 罰 を 加 えるべきものは 衛 生 関 係 の 法 律 及 び 行 政 法 規 の 規 定 に 基 づいて 処 罰 する 県 級 以 上 の 人 民 政 府 の 衛 生 行 政 部 門 及 びその 職 員 であって 職 務 怠 慢 職 権 濫 用 賄 賂 収 受 があったときは 関 係 部 門 が 当 該 組 織 の 責 任 者 直 接 責 任 を 負 う 主 たる 管 理 者 そ の 他 の 責 任 者 に 対 し 法 に 基 づいて 行 政 処 分 を 行 う 犯 罪 を 構 成 するときは 法 に 基 づい て 刑 事 責 任 を 追 及 する この 細 則 において 次 に 掲 げる 用 語 の 定 義 は 以 下 のとおりとする 集 中 空 調 通 風 システムとは 室 内 又 は 閉 じ られた 空 間 の 空 気 の 温 度 湿 度 清 浄 度 及 び 気 流 速 度 等 のパラメータを 設 定 数 値 に 到 達 さ せるために 空 気 の 集 中 処 理 通 気 分 流 を 行 う 全 ての 設 備 配 管 及 びその 附 属 品 並 びに 計 器 等 の 総 和 をいう 公 共 の 場 所 の 健 康 被 害 事 故 とは 公 共 の 場 所 において 伝 染 病 の 発 生 により 空 気 の 質 及 び 水 質 が 衛 生 基 準 に 合 致 していないことによ り 又 は 用 品 用 具 若 しくは 施 設 が 汚 染 され ていたことによりもたらされた 公 衆 の 健 康 を 害 する 事 故 をいう この 細 則 は 2011 年 5 月 1 日 から 施 行 する 1991 年 3 月 11 日 に 衛 生 省 が 公 布 し た 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 実 施 細 則 は 同 時 に 廃 止 する 公 共 场 所 卫 生 管 理 条 例 实 施 细 则 国 务 院 法 制 办 公 室 / shtml 152 外 国 の 立 法 260( )

14 公 共 の 場 所 における 禁 煙 を 指 導 幹 部 が 率 先 垂 範 することに 関 する 通 知 关 于 领 导 干 部 带 头 在 公 共 场 所 禁 烟 有 关 事 项 的 通 知 ( 中 国 共 産 党 中 央 委 員 会 弁 公 庁 及 び 国 務 院 弁 公 庁 の 通 知 2013 年 12 月 29 日 ) 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局 主 任 調 査 員 海 外 立 法 情 報 調 査 室 岡 村 志 嘉 子 訳 我 が 国 の 公 共 場 所 衛 生 管 理 条 例 実 施 細 則 等 は 公 共 の 場 所 における 喫 煙 禁 止 について 明 確 な 規 定 を 設 け 一 部 の 部 門 及 び 地 方 において も 関 係 規 則 や 地 方 法 規 を 制 定 している 近 年 各 方 面 の 共 同 の 努 力 により 公 共 の 場 所 におけ る 禁 煙 に 関 する 施 策 は 明 らかな 進 展 をみた しかし 公 共 の 場 所 での 喫 煙 という 現 象 は 今 な お 一 般 的 であり 特 に 少 数 の 指 導 幹 部 の 公 共 の 場 所 における 喫 煙 が 公 共 の 環 境 と 公 衆 の 健 康 を 害 するのみならず 党 政 府 機 関 と 指 導 幹 部 のイメージを 損 ない 好 ましからざる 影 響 を 及 ぼしていることに 目 を 向 けなければならない 公 共 の 場 所 における 喫 煙 の 禁 止 及 び 規 制 に 関 す る 施 策 をより 一 層 確 実 に 行 うために 中 央 指 導 部 の 同 意 を 得 て 公 共 の 場 所 における 禁 煙 を 指 導 幹 部 が 率 先 垂 範 することについて 次 のとお り 通 知 する 各 級 指 導 幹 部 は 公 共 の 場 所 における 禁 煙 を 率 先 垂 範 することの 意 義 の 重 要 性 を 十 分 に 認 識 し 公 共 の 場 所 における 禁 煙 規 定 を 模 範 的 に 遵 守 し 実 際 の 行 動 によって 手 本 となり 法 制 度 の 権 威 を 意 識 的 に 守 り 党 政 府 機 関 と 指 導 幹 部 のイメージを 意 識 的 に 守 らなけれ ばならない 各 級 指 導 幹 部 は 学 校 病 院 スポーツ 施 設 公 共 文 化 施 設 及 び 公 共 交 通 機 関 等 の 喫 煙 が 禁 止 された 公 共 の 場 所 において 喫 煙 しては ならず その 他 の 喫 煙 禁 止 の 標 識 のある 公 共 の 場 所 においては 喫 煙 しないことを 率 先 垂 範 しなければならない 同 時 に 喫 煙 の 禁 止 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局 及 び 規 制 に 関 する 広 報 及 び 教 育 並 びに 指 導 を 積 極 的 に 行 い 公 共 の 場 所 の 経 営 者 にはっき りと 目 立 つ 喫 煙 禁 止 の 警 告 及 び 標 識 を 設 置 す るよう 督 促 し 規 則 に 違 反 して 公 共 の 場 所 で 喫 煙 する 者 に 対 しては 直 ちに 喫 煙 をやめる よう 説 得 し 又 は 制 止 しなければならない 各 級 党 政 府 機 関 は 公 務 活 動 において 喫 煙 することを 固 く 禁 止 する 公 務 活 動 を 請 け 負 う 機 関 は たばこ 製 品 を 提 供 してはならず 公 務 活 動 に 参 加 する 者 は たばこを 吸 い た ばこを 勧 め 又 は 喫 煙 を 促 してはならない 厳 格 に 監 督 管 理 を 行 い 公 金 をたばこ 消 費 に 関 する 支 出 に 使 用 し 又 は 名 目 を 変 えて 使 用 す ることを 固 く 禁 止 しなければならない 各 級 党 政 府 機 関 をたばこの 煙 のない 機 関 にしなければならない 機 関 内 部 は たばこ 製 品 の 販 売 又 は 提 供 を 禁 止 し たばこ 広 告 を 禁 止 し 公 共 の 事 務 スペースでの 喫 煙 を 禁 止 し 受 付 会 議 室 廊 下 食 堂 及 びトイレには はっきりと 目 立 つ 禁 煙 標 識 を 掲 示 しなければ ならない 各 級 党 政 府 機 関 は 当 該 機 関 職 員 に 対 し 喫 煙 規 制 の 働 きかけを 行 い 喫 煙 し ている 職 員 が 禁 煙 するのを 奨 励 しなければな らない 衛 生 及 び 広 報 の 関 係 部 門 及 び 機 関 は 各 方 面 の 力 を 広 く 動 員 し 多 様 な 形 で 喫 煙 の 禁 止 及 び 規 制 に 係 る 広 報 教 育 活 動 を 十 分 に 展 開 し 喫 煙 の 禁 止 及 び 規 制 の 良 好 な 雰 囲 気 を 社 会 全 体 に 醸 成 しなければならない 各 級 指 導 幹 部 は 自 主 的 に 大 衆 及 び 世 論 に 外 国 の 立 法 260( ) 153

15 よる 監 督 を 受 けなければならない 各 級 党 政 府 機 関 は 監 督 検 査 を 強 化 し 規 定 に 違 反 して 公 共 の 場 所 において 喫 煙 する 指 導 幹 部 に 対 し 批 判 及 び 教 育 を 行 い 著 しく 悪 い 影 響 を 及 ぼす 者 は 規 律 及 び 法 に 基 づいて 厳 正 に 処 理 しなければならない 中 共 中 央 办 公 厅 国 务 院 办 公 厅 印 发 关 于 领 导 干 部 带 头 在 公 共 场 所 禁 烟 有 关 事 项 的 通 知 中 华 人 民 共 和 国 中 央 人 民 政 府 content_ htm 154 外 国 の 立 法 260( )

16 全 国 各 級 各 類 学 校 における 禁 煙 関 連 事 項 に 関 する 教 育 省 の 通 知 教 育 部 关 于 在 全 国 各 级 各 类 学 校 禁 烟 有 关 事 项 的 通 知 (2014 年 1 月 17 日 教 基 一 函 [2014]1 号 ) 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局 主 任 調 査 員 海 外 立 法 情 報 調 査 室 岡 村 志 嘉 子 訳 各 省 自 治 区 直 轄 市 教 育 庁 ( 教 委 ) 新 疆 生 産 建 設 兵 団 教 育 局 省 所 属 各 高 等 教 育 機 関 あて 喫 煙 は 健 康 に 有 害 である 学 校 での 喫 煙 は 広 範 な 青 少 年 学 生 が 幼 少 時 から 良 好 な 行 動 習 慣 を 育 成 するのに 不 利 であり 人 間 を 教 育 し 育 て る 清 新 な 学 校 環 境 の 構 築 をも 損 なう 学 校 にお ける 喫 煙 の 禁 止 及 び 規 制 を 強 化 することは 健 康 の 向 上 という 社 会 の 気 風 を 確 立 し 国 民 の 健 康 水 準 を 全 面 的 に 向 上 させるために 極 めて 重 要 な 意 義 を 有 している 公 共 の 場 所 における 禁 煙 に 関 する 中 央 の 要 求 に 基 づき 教 育 機 関 系 統 の 実 情 に 合 わせ ここに 各 級 各 類 学 校 におけ る 禁 煙 関 連 事 項 について 次 のとおり 通 知 する 小 中 高 校 中 等 職 業 学 校 及 び 幼 稚 園 に 立 ち 入 る 者 は いかなる 者 も いかなる 地 点 にお いても 又 いかなる 時 間 であっても 一 律 に 喫 煙 が 禁 止 される 校 長 は 学 校 における 禁 煙 の 第 一 責 任 者 であり 率 先 垂 範 するのみな らず 具 体 的 な 施 策 の 実 施 学 校 の 管 理 強 化 及 び 禁 煙 措 置 の 徹 底 に 真 剣 に 取 り 組 まなけれ ばならない 校 門 付 近 の 目 立 つ 場 所 には た ばこの 煙 のない 学 校 又 は 禁 煙 の 標 識 を 設 置 しなければならない 学 校 は 喫 煙 区 域 を 設 置 せず 喫 煙 用 具 を 配 置 せず たばこ 広 告 又 はたばこの 商 品 名 を 冠 する 学 校 及 び 校 舎 を 出 現 させない 学 校 の 売 店 は たばこ 製 品 を 販 売 してはならない 学 校 の 部 外 者 が 学 校 に 立 ち 入 るときの 禁 煙 についての 説 明 及 び 要 請 を しっかりと 行 わなければならない 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局 高 等 教 育 機 関 の 建 物 の 中 は 一 律 に 喫 煙 を 禁 止 し 喫 煙 室 も 設 置 してはならず 禁 煙 標 識 及 び 学 校 禁 煙 監 督 通 報 電 話 を 目 立 つ 位 置 に 設 置 しなければならない 実 情 に 応 じて 屋 外 の 露 天 区 域 に 若 干 の 喫 煙 区 域 を 設 置 するこ とができるが その 場 合 はっきりと 目 立 つ 誘 導 標 識 及 び 喫 煙 は 健 康 に 有 害 である 等 の 注 意 喚 起 標 識 を 併 せて 設 置 しなければなら ない 喫 煙 区 域 の 設 置 は 消 防 の 要 求 に 合 致 し 教 師 学 生 の 集 中 する 場 所 及 び 必 ず 通 ら なければならない 通 路 から 遠 く 離 れていなけ ればならない 条 件 の 整 った 学 校 は 煙 探 知 器 及 び 監 視 カメラ 等 の 装 置 を 設 置 し 喫 煙 に 対 する 監 視 を 強 化 し 相 対 的 に 独 立 した 事 務 室 又 は 実 験 室 の 中 での 喫 煙 を 防 止 しなければ ならない 有 効 な 措 置 を 講 じて 喫 煙 の 習 慣 のある 教 師 学 生 に 対 し 禁 煙 するよう 励 まし 導 く 地 方 各 級 教 育 部 門 及 び 学 校 は 世 界 禁 煙 デー 新 入 生 の 入 学 等 の 重 要 な 節 目 の 時 期 を 利 用 し 授 業 講 座 党 及 び 団 体 の 活 動 等 を 利 用 するなど 多 様 な 方 法 を 用 いて 学 生 に 対 して 禁 煙 教 育 を 行 わなければならない 喫 煙 の 危 険 性 を 十 分 説 明 し 基 本 的 な 医 学 知 識 を 普 及 し たばこから 離 れることを 広 範 な 教 職 員 及 び 学 生 の 意 識 的 な 行 動 とし 喫 煙 者 が 競 って 禁 煙 する 風 潮 をつくり 喫 煙 を 制 止 し 受 動 喫 煙 を 拒 否 し 禁 煙 の 良 好 な 雰 囲 気 を 共 同 で 創 り 出 す 外 国 の 立 法 260( ) 155

17 各 地 で 実 情 に 合 わせて たばこの 煙 のない 学 校 創 設 活 動 を 幅 広 く 展 開 し 監 督 検 査 体 制 を 構 築 し 行 政 区 域 内 の 学 校 の 禁 煙 対 策 に 対 する 検 査 及 び 指 導 を 強 化 し 禁 煙 対 策 の 措 置 が 不 十 分 な 学 校 に 対 しては 調 査 及 び 通 報 を 行 わなければならない 学 校 は 規 則 規 程 を 整 備 し 禁 煙 関 連 事 項 を 教 職 員 及 び 学 生 の 評 価 体 系 に 組 み 入 れなければならない 禁 煙 監 督 員 を 設 置 し 禁 煙 に 関 する 日 常 的 な 巡 回 監 督 を 強 化 する 教 育 省 2014 年 1 月 17 日 教 育 部 关 于 在 全 国 各 级 各 类 学 校 禁 烟 有 关 事 项 的 通 知 中 华 人 民 共 和 国 教 育 部 cn/publicfiles/business/htmlfiles/moe/s5972/201401/ xxgk_ html 156 外 国 の 立 法 260( )

18 北 京 市 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 に 関 する 規 定 北 京 市 公 共 场 所 禁 止 吸 烟 的 规 定 (1995 年 12 月 21 日 北 京 市 第 10 期 人 民 代 表 大 会 常 務 委 員 会 第 23 回 会 議 において 可 決 ) 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局 主 任 調 査 員 海 外 立 法 情 報 調 査 室 岡 村 志 嘉 子 訳 人 民 の 身 体 の 健 康 を 保 障 し 公 衆 道 徳 を 提 唱 し 喫 煙 のもたらす 害 を 減 少 させる ため 国 の 関 係 法 の 規 定 に 基 づき 本 市 の 実 情 に 合 わせ この 規 定 を 制 定 する はっきりとした 標 識 のある 喫 煙 室 又 は 喫 煙 区 域 を 設 置 することができる 法 により 別 に 定 めのある 喫 煙 禁 止 場 所 は 関 係 規 定 に 基 づい てそれを 執 行 する 本 市 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 対 策 は 場 所 の 制 限 組 織 の 責 任 誘 導 の 強 化 厳 格 な 管 理 の 原 則 により 行 うものとする 本 市 の 行 政 区 域 において 喫 煙 を 禁 止 する 公 共 の 場 所 は 次 の 各 号 に 掲 げるとおり とする ⑴ 医 療 機 関 の 患 者 待 合 区 域 診 療 区 域 及 び 病 室 区 域 ⑵ 託 児 所 幼 稚 園 ⑶ 小 中 高 校 ⑷ 前 項 に 掲 げるもの 以 外 の 各 種 の 学 校 の 教 育 を 行 うための 場 所 ⑸ 会 議 室 ⑹ 映 画 館 劇 場 音 楽 ホール 映 写 ホール ( 室 ) 体 育 館 展 示 館 博 物 館 美 術 館 図 書 館 ( 室 ) 科 学 技 術 館 公 文 書 館 少 ⑴ 年 宮 ⑺ 商 店 金 融 業 郵 政 業 及 び 電 信 業 の 営 業 場 所 ⑻ 公 共 交 通 機 関 の 車 内 待 合 室 及 び 券 売 所 ⑼ その 他 市 人 民 政 府 が 喫 煙 の 禁 止 を 決 定 し た 公 共 の 場 所 この 条 第 ⑶ 項 並 びに 第 ⑹ 項 に 定 める 喫 煙 を 禁 止 する 公 共 の 場 所 及 び 第 ⑻ 項 の 待 合 室 は 官 公 庁 団 体 企 業 事 業 体 は 実 情 に 基 づき 第 3 条 に 定 めるもの 以 外 の 組 織 内 の 喫 煙 禁 止 場 所 を 決 定 し かつ 自 らそれ を 管 理 することができる たばこの 煙 のない 組 織 づくりを 奨 励 する 社 会 全 体 が 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 対 策 を 支 持 しなければならない 教 育 文 化 衛 生 報 道 広 報 等 の 部 門 は 喫 煙 が 健 康 に 有 害 であること 及 び 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 に ついての 広 報 及 び 教 育 を 行 わなければならな い 市 及 び 区 県 の 愛 国 衛 生 運 動 委 員 会 は 当 該 行 政 区 域 内 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 対 策 を 指 導 しなければならない 市 及 び 区 県 の 愛 国 衛 生 運 動 委 員 会 事 務 局 は 当 該 行 政 区 域 内 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 に 対 する 監 督 管 理 に 責 任 を 負 う 喫 煙 が 禁 止 された 公 共 の 場 所 を 有 す る 機 関 は 次 の 各 号 に 掲 げる 職 責 を 履 行 しな ければならない ⑴ 喫 煙 が 禁 止 された 公 共 の 場 所 の 管 理 責 任 制 度 を 構 築 し 整 備 すること ⑴ 少 年 宮 とは 小 中 学 生 のための 課 外 活 動 施 設 をいう 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局 外 国 の 立 法 260( ) 157

19 ⑵ 喫 煙 が 禁 止 された 公 共 の 場 所 には はっ きりとした 統 一 の 喫 煙 禁 止 標 識 を 設 置 し 喫 煙 用 具 を 置 いてはならないこと ⑶ 公 共 の 場 所 における 喫 煙 の 禁 止 について 広 報 及 び 教 育 を 行 うこと ⑷ 喫 煙 が 禁 止 された 公 共 の 場 所 の 日 常 的 な 管 理 業 務 に 責 任 を 負 うこと 喫 煙 が 禁 止 さ れた 公 共 の 場 所 を 有 する 機 関 は 検 査 員 を 置 かなければならない 市 民 は 喫 煙 が 禁 止 された 公 共 の 場 所 で 喫 煙 する 者 に 対 し 喫 煙 をやめるよう 求 め る 権 利 を 有 する 市 民 は 喫 煙 が 禁 止 された 公 共 の 場 所 を 有 する 機 関 に 対 しこの 規 定 に 定 める 職 責 を 履 行 するよう 求 める 権 利 を 有 し かつ 市 及 び 区 県 の 愛 国 衛 生 運 動 委 員 会 事 務 局 に 対 しこの 規 定 に 違 反 する 行 為 を 通 報 す る 権 利 を 有 する ぎても 是 正 されなかったときは 1 千 元 以 上 5 千 元 以 下 の 過 料 に 処 する 市 及 び 区 県 の 愛 国 衛 生 運 動 委 員 会 事 務 局 は 公 共 の 場 所 での 喫 煙 禁 止 対 策 にお いて 顕 著 な 成 績 を 上 げた 組 織 及 びその 職 員 に 対 し 表 彰 及 び 奨 励 を 行 う 監 督 検 査 員 が 法 に 基 づいて 公 務 とし て 行 う 違 反 及 び 治 安 の 管 理 を 拒 絶 し 又 は 妨 害 する 者 は 中 華 人 民 共 和 国 治 安 管 理 処 罰 条 例 に 基 づいて 処 罰 する 監 督 検 査 員 は 公 平 にかつ 礼 儀 をわ きまえて 法 を 執 行 しなければならない 職 責 を 忠 実 に 履 行 しない 者 に 対 しては その 所 属 機 関 又 は 上 級 主 管 機 関 が 批 判 教 育 又 は 行 政 処 分 を 行 う 検 査 員 は 当 該 組 織 内 で 喫 煙 が 禁 止 された 公 共 の 場 所 における 喫 煙 行 為 に 対 し 制 止 を 行 わなければならない 制 止 を 拒 んで 改 めない 者 は 10 元 の 過 料 に 処 する 検 査 員 は 検 査 を 行 うとき 統 一 の 証 明 書 を 提 示 しなけ ればならない 処 罰 を 行 うときは 統 一 の 印 刷 による 過 料 領 収 書 を 発 行 しなければならな い 市 及 び 区 県 の 愛 国 衛 生 運 動 委 員 会 事 務 局 は 喫 煙 が 禁 止 された 公 共 の 場 所 を 有 する 機 関 が 第 7 条 の 規 定 に 違 反 したとき 期 限 までに 是 正 するよう 警 告 を 行 う 期 限 を 過 この 規 定 の 具 体 的 な 適 用 に 係 る 問 題 については 市 人 民 政 府 がその 解 釈 に 責 任 を 負 う この 規 定 は 1996 年 5 月 15 日 から 施 行 する 北 京 市 公 共 场 所 禁 止 吸 烟 的 规 定 首 都 之 窗 - 北 京 市 政 务 门 户 网 站 t htm 158 外 国 の 立 法 260( )

20 北 京 市 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 範 囲 に 関 する 若 干 の 規 定 北 京 市 公 共 场 所 禁 止 吸 烟 范 围 若 干 规 定 (2008 年 3 月 31 日 北 京 市 人 民 政 府 令 第 204 号 公 布 2008 年 5 月 1 日 施 行 ) 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局 主 任 調 査 員 海 外 立 法 情 報 調 査 室 岡 村 志 嘉 子 訳 人 民 の 身 体 の 健 康 を 保 障 し 公 衆 道 徳 を 提 唱 し 喫 煙 のもたらす 害 を 減 少 させる ため 北 京 市 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 に 関 する 規 定 に 基 づき 本 市 の 実 情 に 合 わせて この 規 定 を 制 定 する ⑴ 飲 食 インターネット 接 続 サービス 等 の 経 営 場 所 のサービス 提 供 区 域 ⑵ 公 園 遊 園 地 等 の 公 共 の 場 所 ⑶ 航 空 機 列 車 長 距 離 バス 等 の 公 共 交 通 機 関 の 待 合 室 次 の 各 号 に 掲 げる 公 共 の 場 所 は 喫 煙 を 禁 止 する ⑴ 医 療 機 関 の 屋 内 区 域 ⑵ 託 児 所 幼 稚 園 ⑶ 小 中 高 校 中 等 職 業 学 校 ⑷ 高 等 教 育 機 関 及 びその 他 の 教 育 研 修 機 関 の 教 育 を 行 うための 区 域 ⑸ 映 画 館 劇 場 音 楽 ホール 展 示 館 博 物 館 美 術 館 図 書 館 科 学 技 術 館 公 文 書 館 少 年 宮 ⑴ 記 念 館 等 の 教 育 文 化 芸 術 施 設 ⑹ 商 業 金 融 業 郵 政 業 及 び 電 信 業 の 営 業 場 所 ⑺ バス タクシー 路 面 電 車 等 の 公 共 交 通 機 関 の 車 内 及 び 券 売 所 屋 内 乗 車 場 ⑻ 一 般 に 開 放 されている 文 化 財 保 護 施 設 ⑼ 体 育 館 フィットネス 施 設 ⑽ 運 動 場 競 技 場 の 競 技 区 域 及 び 観 客 席 区 域 次 の 各 号 に 掲 げる 公 共 の 場 所 は 喫 煙 室 又 は 区 切 られた 喫 煙 区 域 を 設 置 し 喫 煙 室 又 は 喫 煙 区 域 以 外 の 区 域 での 喫 煙 を 禁 止 す ることができる ホテル 旅 館 宿 泊 所 研 修 センター 休 暇 村 等 の 宿 泊 休 憩 サービスを 提 供 する 経 営 場 所 は 規 定 に 基 づいて 禁 煙 客 室 又 は 禁 煙 階 を 設 置 しなければならない 官 公 庁 団 体 企 業 事 業 体 におけ る 事 務 会 議 等 の 職 場 及 び 食 堂 通 路 エレ ベーター トイレ 等 当 該 組 織 内 部 の 公 共 の 場 所 は 喫 煙 を 禁 止 する 官 公 庁 団 体 企 業 事 業 体 は 実 情 に 基 づき 前 項 に 規 定 する 場 所 以 外 に 当 該 組 織 内 部 において 喫 煙 を 禁 止 する 公 共 の 場 所 を 定 め かつ その 管 理 業 務 を 行 うことができる たばこの 煙 のない 組 織 づくりを 奨 励 する この 規 定 の 第 3 条 に 基 づいて 喫 煙 室 又 は 区 切 られた 喫 煙 区 域 を 設 置 するときは 次 の 各 号 に 掲 げる 規 定 を 遵 守 しなければなら ない ⑴ 消 防 の 安 全 に 関 する 要 求 に 合 致 している こと ⑵ はっきりとした 標 識 を 設 置 すること ⑶ 禁 煙 室 及 び 禁 煙 区 域 と 隔 てられているこ と ⑴ 少 年 宮 とは 小 中 学 生 のための 課 外 活 動 施 設 をいう 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局 外 国 の 立 法 260( ) 159

21 ⑷ 多 くの 人 が 集 まる 区 域 及 び 通 行 人 が 必 ず 通 らなければならない 主 要 通 路 から 遠 く 離 れていること 止 についての 広 報 及 び 教 育 を 展 開 し たばこ の 煙 のない 環 境 の 創 出 についての 社 会 全 体 の 意 識 を 向 上 させなければならない 喫 煙 室 又 は 区 切 られた 喫 煙 区 域 が 設 置 された 公 共 の 場 所 を 有 する 機 関 は 禁 煙 に ついての 広 報 及 び 教 育 を 強 化 し 有 効 な 措 置 を 講 じて 喫 煙 室 又 は 喫 煙 区 域 を 段 階 的 に 廃 止 しなければならない 喫 煙 が 禁 止 された 公 共 の 場 所 を 有 す る 機 関 は 規 定 に 基 づいて 喫 煙 が 禁 止 された 公 共 の 場 所 にはっきりとした 統 一 の 喫 煙 禁 止 標 識 を 設 置 し 喫 煙 が 健 康 に 有 害 であること 及 び 公 共 の 場 所 での 喫 煙 禁 止 についての 広 報 及 び 教 育 を 強 化 し かつ 公 共 の 場 所 での 喫 煙 行 為 に 対 して 直 ちに 制 止 し 及 び 阻 止 しな ければならない 喫 煙 が 禁 止 された 公 共 の 場 所 を 有 す る 機 関 が 北 京 市 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 に 関 する 規 定 及 びこの 規 定 に 定 められた 職 責 を 履 行 しないときは 市 又 は 区 県 の 愛 国 衛 生 運 動 委 員 会 事 務 局 が 北 京 市 の 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 に 関 する 規 定 に 基 づいて 処 理 を 行 う 市 又 は 区 県 の 愛 国 衛 生 運 動 委 員 会 事 務 局 は 前 項 に 規 定 する 行 政 罰 の 実 施 を 市 又 は 区 県 の 衛 生 局 に 委 託 することができる この 規 定 は 2008 年 5 月 1 日 から 施 行 する 社 会 全 体 が 公 共 の 場 所 の 喫 煙 禁 止 対 策 を 支 持 しなければならない ラジオ テレビ 新 聞 雑 誌 等 のメディアは 多 様 な 形 式 により たばこの 害 喫 煙 が 健 康 に 有 害 であること 及 び 公 共 の 場 所 での 喫 煙 禁 北 京 市 公 共 场 所 禁 止 吸 烟 范 围 若 干 规 定 首 都 之 窗 - 北 京 市 政 务 门 户 网 站 cn/fggz/zfgz/t htm 160 外 国 の 立 法 260( )