1. はじめに

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もえりあんさい
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1 モバイル学会モバイル ʼ 13 ( 青山学院大学 ) モバイル社会とメディアリテラシー 2013 年年 3 月 8 日 ( 金金 ) 9:40 ~ 11:20 A 会場スマートフォンの普及とメディアリテラシー教育 Spread of Smartphones and Media Literacy Education 藤川大祐 ( 千葉葉大学 ) 本スライド資料料は藤川のブログに pdf 形式で掲載しています藤川大祐で検索索してご覧ください

2 1. はじめに

3 携帯電話の青少年年への普及携帯電話の青少年年の普及 1999 年年 NTT ドコモが i モードサービス開始 2001 年年 J フォン ( 当時 ) が写メールサービス開始その後青少年年 (18 歳未満の者 ) への携帯電話普及が進む携帯電話 PHS の所持率率率 ( 内閣府調査 2001 年年 11 月時点 2007 年年 3 月時点 ) 男子中学生 15.3% 50.2% 高校生 60.8% 94.9% 女女子中学生 29.4% 56.9% 高校生 70.3% 95.5% ( 第 4 回情報化社会と青少年年に関する調査第 5 回情報化社会と青少年年に関する意識識調査より 2001 年年は学校段階でなく年年齢の区切切りとなっている ) 従来型携帯電話 ( フィーチャーフォン ) の特徴通話メールといった基本的な機能のみのベーシックフォンとの対比通話やメールを基本的な機能としつつもインターネットサイト ( モバイル専用サイトが中心 ) の閲覧機能カメラ機能音楽プレイヤー機能電子マネー決済機能等をもつ

4 日本におけるスマートフォンの普及とその特徴日本におけるスマートフォンの登場と普及 ( 主なもののみ ) 2005 年年ウィルコムよりフルキーボードつき Windows Mobile 搭載の PHS 端末 W- ZERO3 が発売され一部のユーザーに人気となる後継機も登場シリーズ化される 2007 年年イーモバイルがデータ通信を中心としたサービスを開始音声通話機能のない Windows Mobile 端末 EM ONE が発売される 2008 年年 Apple の iphone 3GS 発売日本ではソフトバンクモバイルが販売するこれ以降降 iphone シリーズは毎年年新しい端末が発売され高い人気が維持されている 2011 年年発売の iphone 4S より KDDI も発売 2010 年年ソニーエリクソン ( 当時 ) の Xperia 等 Google 社の Android を搭載した端末が次々と発売され徐々に iphone と拮抗する状況となる 2011 年年後半ごろから携帯電話各社の主要端末がほとんどスマートフォンにスマートフォンの特徴 (iphone 及び Android 端末について ) 基本的に PC が小型化し通話機能がついたものと言えるユーザーがかなり自由にアプリをインストール可能タッチパネルでの操作が中心フィーチャーフォンより大型の画面が多い無線 LAN 接続が可能

5 青少年年へのスマートフォンの普及 24n= % 7.6% 33.2% 23n= % % 22n= % % 24n= % 25.3% 52.4% 23n= % 5.4% 75.2% 22n= % 2.6% 85.3% 24n= % 55.9% 37.1% 23n= % 7.2% 83.9% 22n= % 3.9% 87.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 内閣府平成 24 年度青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果 ( 速報 ) より

6 2. 従前の青少年年の携帯電話利利用への対応

7 警察庁バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会報告書 (2006) より子どもが違法有害情報にさらされていることアダルト DVD の販売サイト違法行行為の共犯者を募るサイト残虐なサイト自殺志願者用のサイト家出サイト等がある子どもが非行行犯罪に陥ったり犯罪に巻き込まれたりする危険性が高まっていること子どもが不不特定の人と結びつくことにより性犯罪非行行薬の過剰摂取リストカットといった逸脱行行動につながったり児童買春や児童ポルノ製造等の福祉犯の被害に遭ったり誹謗中傷の言葉葉が配信されたり暴暴行行時の写真が配信されたりしていること子どもの成長にとって好ましくない結果が生じることが懸念念されることメール依存など携帯電話の利利用時間が多くなり日常生活に望ましくない影響が生じうること ( 太字は引用者 )

8 フィルタリングの普及 2006 年年総務大臣から携帯電話事業者に要請 2008 年年原則加入 2008 年年 EMA 発足 EMA 認定のフィルタリングへの反映が始まる 2009 年年青少年年インターネット環境整備法で事業者に提供義務づけ n=187 n=136 n=98 n= % 76.5% 76.5% 77.6% n=383 n=368 n=286 n= % 68.9% 69.6% 67.1% n=482 n=579 n=373 n= % 49.7% 49.3% 54.4% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 内閣府平成 24 年度青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果 ( 速報 ) より

9 福祉犯被害の状況警察庁平成 24 中の出会い系サイト等に起因する事犯の現状と対策についてよりサイト側による出会い禁止パトロールの徹底年年齢に応じた機能制限等フィルタリングの推進教育啓発等 ( 被害者の 9 割以上がフィルタリング使用せず )

10 3. スマートフォン普及に関係する問題

11 端末スマートフォンにおけるフィルタリング ( 一部例例外あり ) 携帯電話事業者が標準的に提供するネットワーク型フィルタリングを導入するだけでは有害サイトを閲覧するルートが残されてしまうブラウザ以外のアプリ利利用においてはフィルタリングが機能しない場合がある有害サイト閲覧可能有害サイトブロックー型一部 3 等接続無線接続ありなしありなし標準等あり

12 アプリ利利用に関わる問題コミュニケーション系アプリに関して無料料通話メッセージアプリを介して出会い福祉犯事件となる事例例が出てきている青少年年の利利用を前提とするのであれば青少年年がアプリを介して不不特定多数の人と出会うことがないしくみを作る必要がある EMA 認定となっていない人気サービスがあり標準のフィルタリングでブロックされてしまうフィルタリング非加入につながらないよう一定の安全性が確保されているサービスがフィルタリングの対象とならないよう対応を進める必要がある個人情報プライバシー情報に関してアプリを導入する際に個人情報等利利用の許諾諾を求められることがあるが青少年年が理理解して対応するのは難しい写真に地理理情報 ( ジオタグ ) がデフォルトでつく場合が多く住所や学校名を不不用意に公開してしまう可能性がある

13 青少年年のスマートフォン利利用に関わる他の問題ネットショッピング有料料コンテンツ購入等による高額課金金の問題ウイルス感染等セキュリティに関する問題著作権侵害に関わる問題依存傾向フィーチャーフォンでも同様の問題が起こってきたがスマートフォンの場合には大画面タッチパネル操作利利用できるサービスが広範囲であること等の理理由でこうした問題が深刻化しやすいと考えられる高額課金金に関してはクレジットカードを子どもが保護者に無断で使用することアプリマーケットをはじめ各種サービスでクレジットカード情報の登録を促されること等が課題であろう

14 スマートフォンを青少年年が安全に利利用する方法フィルタリングへの加入無線 LAN 機能のオフ ( もしくは無線 LAN に対応するフィルタリングへの加入 ) なんらかのアプリ利利用制限コンテンツ利利用料料金金上限の設定クレジットカード情報を登録しないセキュリティソフトの導入写真への位置情報不不掲載対応すべき点が多く容易易に一括して設定できることが求められる携帯電話事業者各社はあんしんモード等の名称でこうした機能の一括提供を行行い始めているただしアプリについてのフィルタリングはまだ途上 EMA 認定アプリを利利用可能とするアプリフィルタリングの普及等が今後の課題今後も対応が進められる必要があるがたとえ対応が進んでもスマートフォンの場合フィーチャーフォン以上に利利用者本人の能力力が求められるであろう OS レベルで個人情報が管理理されていること位置情報が利利用可能であること大人の目の届かないところで利利用されやすいことに留留意する必要あり

15 4. スマートフォンとメディアリテラシー教育

16 総務省省青少年年のインターネットリテラシー指標 (ILAS) 1. インターネット上の違法コンテンツ有害コンテンツに適切切に対処できる a. 違法コンテンツの問題を理理解し適切切に対処できる b. 有害コンテンツの問題を理理解し適切切に対処できる 2. インターネット上で適切切にコミュニケーションができる a. 情報を読み取り適切切にコミュニケーションができる b. 電子商取引の問題を理理解し適切切に対処できる c. 利利用料料金金や時間の浪浪費に配慮して利利用できる 3. プライバシー保護や適切切なセキュリティ対策ができる a. プライバシー保護を図り利利用できる b. 適切切なセキュリティ対策を講じて利利用できるスマートフォンに関して留留意が必要と考えられる点違法コンテンツ有害コンテンツがサイトでなくアプリによってもたらされることが多くなるインターネット上でのコミュニケーションの相手や内容が多様化することが考えられる依存的な利利用の危険性が高まると考えられるプライバシー保護やセキュリティ対策において利利用者本人の判断によるところが大きくなると考えられる

17 スマートフォン利利用を想定した教材スマートフォンの普及があまりにも急であったため教材はほとんどが対応できていない多少なりとも対応できているものはたとえば以下の通り考えようケータイスマートフォン (DVD 及び指導案 NPO 法人企業教育研究会ソフトバンクモバイル ) ちょっと待ってケータイの新版 ( 名称未定リーフレット文部科学省省現在製作中 ) 考えようケータイシリーズについては NPO 法人企業教育研究会ホームページ参照 )

JSSECシンポジウム「スマートフォンと子どもたち」講演資料.pptx

JSSECシンポジウム「スマートフォンと子どもたち」講演資料.pptx 子どもたちのスマートフォン利利用状況と課題千葉葉大学教育学部教授副学部長藤川大祐 1965 年年東京生まれ教育方法学授業実践開発を専門としメディアリテラシー数学企業との連携授業いじめ学級経営等を研究文部科学省省いじめ防止基本方針策定協議会委員千葉葉市いじめ等調査委員会副委員長内閣府青少年年インターネット環境の整備等に関する検討会座長代理理安心ネットづくり促進協議会普及啓発広報副委員