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1 2.2 インドネシア 1. 一般情勢 (1) 国名 ( 英語名 ) インドネシア (Republic of Indonesia) (2) 首都 ( 英語名 ) ジャカルタ (Jakarta) (3) 面積約 189 万平方キロメートル ( 日本の約 5 倍 ) (4) 民族大半がマレー系 ( ジャワ スンダ等約 300 種族 ) (5) 言語インドネシア語 (6) 宗教 (7) 政治体制大統領制 共和制 イスラム教 88.1% キリスト教 9.3% ヒンズー教 1.8% 仏教 0.6% 儒教 0.1% その他 0.1%(2010 年宗教省統計 ) (8) 人口 2 億 5,760 万人 (2014 年 インドネシア政府統計 ) (9) 人口密度 人 /km2 (10) 名目 GDP 8,794 億ドル (2012 年 ) 8,696 億ドル (2013 年 )( インドネシア政府統計 ) 8,887 億ドル (2014 年 ) (11) 一人当たり GDP ( 名目 ) 3,563 ドル (2012 年 ) 3,500 ドル (2013 年 ) 3,449 ドル (2014 年 ) (12) 経済成長率 ( 実質 ) 6.5%(2011 年 ) 6.2%(2012 年 ) 5.8%(2013 年 ) 5.0%(2014 年 ) (13) 物価上昇率 4.3%(2012 年 ) 8.4%(2013 年 ) 6.40%(2014 年 ) ( 政府統計 ) (14) 外貨準備高 (US$) 1,115 億米ドル (2015 年 3 月 ) (15) 総貿易額 (US$) 輸出 1,763 億ドル (2014 年政府統計 ) 輸入 1,780 億ドル (2014 年政府統計 ) (16) 日本との貿易対日輸出 :258 億ドル 対日輸入 :148 億ドル (2014 年財務省貿易統計 ) (17) 使用通貨ルピア (18) 為替レート 1 ドル =13,880 ルピア (2015 年 10 月 インドネシア中央銀行 ) (19) 失業率 (%) 6.1(2014 年 ) (20) 在留邦人数 / 在日イント ネシア人数 16,296 人 (2013 年 10 月 1 日現在 : 在留届 )/28,649 人 (2014 年 6 月末現在 : 入管統計 ) 出所 : 外務省ホームページ JETRO 情報 但し (9) は (3) と (8) からの計算値 (10),(11) は 国際通貨基金 (IMF) ホームページ (14) は アメリカ中央情報局 (CIA) ホームページ より作成 出所 :CIA ホームページ

2 2. エネルギー情勢インドネシアは 2004 年に石油の純輸入国に転じ 2008 年には OPEC を脱退した 2013 年の原油輸入量は 5,520 万トンに達している 2013 年の一次エネルギー消費量は石油換算で 2 億 1,364 万トンと 前年 2011 年の 2 億 1,184 万トンよりも 0.8% 増加した 一次エネルギー消費に占める石炭のシェアは 2012 年で 14.8% と 石炭輸出国にも拘わらず少ないのがインドネシアの特徴である それでも 2005 年の 13.1% と比べると増加した 主要エネルギーのうち 年間平均伸び率は石油が最も高い また その他 のシェアが 33% と極めて高い ( 廃棄物 バイオ燃料 薪などの利用が盛んであると思われる ) 政府は石油のシェアを減らし 石炭のシェアを高め しかも 輸出に適さない褐炭を積極的に国内需要に対応させて行く方針である BP 統計による 2014 年の発電電力量は 227 TWh で 中国 (5,650 TWh) の 4.0% または日本 (1,061 TWh) の 21.4% である 石炭火力発電所建設促進計画 大統領令 (2006 年 71 号 ) に則り 電力不足を解消するため 政府は 第 1 次及び第 2 次クラッシュプログラム ( ともに 10 GW 規模 ) を推進した ( 第 12 節 新規発電所建設計画を参照 ) が 建設は遅れている なお インドネシアでは石油製品や電力料金への補助金が財政を圧迫しており 2008 年には石油製品価格を引き上げた そのため 発電燃料や工業用燃料には安価な褐炭を使わざるを得ない状況になっている 原子力発電の導入計画も継続的に検討されている インドネシア 人口急増で迫るエネ危機 石油 9 割輸入依存の試算 増加する人口に国内石油生産が追い付かず 将来的にほとんどを輸入に賄わなければならなくなると予測される プルタミナは年内に 37 億 5000 万ドルを投じて国内外で 600 以上の石油探査計画を推進する方針を固めた 国内の石油産出地帯は 長年にわたる採掘で従来のような生産効率を維持できなくなっている BPPT の試算によれば 30 年までに必要な石油の 9 割を輸入で賄わなくてはならなくなる ( Bloomberg) (1) エネルギー政策インドネシア大統領に 庶民派 ジョコ氏 2014 年 7 月 22 日開票の最終集計が終了し ジャカルタ州知事で庶民派とされるジョコ ウィドド氏 (53) が当選を決めた 今回の大統領選は 2 期 10 年で退任するユドヨノ大統領の後継を決める選挙 ジョコ氏は 10 月 20 日に大統領に就任した 新政権のトピックス インドネシア新政権 インフラ整備を加速 ジョコ大統領が所属する闘争民主党は党首であるメガワティ元大統領が依然として存在感を発揮している 経済面では石炭などの商品価値の低迷や中国経済の減速などによる輸出の鈍化などにより 14 年の GDP 成長率は 5% 台にとどまりそうだ このような中 ジョコ大統領は 11 月の APEC で インドネシアへの投資機会を訴えた 今後 5 年で 24 の港湾 海上輸送インフラ 主要な島における鉄道網 6 つの都市鉄道 3 万 5 千メガワットの発電所整備を提示 許認可プロセスの簡素化と迅速化 ボトルネックになっている土地収用に積極的に取り組む姿勢を示した ( 日経産業新聞 オリジナルは国際協力銀行ジャカルタ駐在事務所 )

3 インドネシアは石油 ガス 石炭 地熱 水力など資源が豊富であり 世界的に石油の輸出国であった しかし 石油が国内需要の増大と採掘量の伸び悩みにより 2004 年には純輸入国に転じたことから 脱石油政策がエネルギー政策の柱となった 石油の代替エネルギーとして資源が豊富でコストが低い石炭資源の開発が進められており 輸出による外貨獲得と国内需要の確保に貢献している 国家エネルギー政策に関する大統領令 (2006 年第 5 号 ) は エネルギー法 に先立って 2006 年 1 月に制定され 2025 年までの目標を示した それによると 省エネルギーを推進し 2025 年にはエネルギー対 GDP 弾性値 ( エネルギー消費の伸び / 経済成長率 ) を1 未満とする他 石炭 天然ガスおよび再生可能エネルギーの開発を推進し 一次エネルギー供給量に占める石油の比率を 2004 年の52% から大幅に低下させ 2025 年には20% 以下にする予定である この大統領令は それより前に策定された 国家エネルギー政策 (KEN) がエネルギー鉱物資源省大臣令であったため 大統領令として公布することで法的根拠を高めている 国家エネルギー政策に関する政令 2014 年第 79 号 ( REGULATION OF THE GOVERNMENT OF THE R.I. NUMBER 79 YEAR 2014 CONCERNING THE NATIONAL ENERGY POLICY) は 2007 年のエネルギー法および国会の承認に基づいて作成された すなわち 新しい国家エネルギー政策案は 2014 年 1 月に国会で承認され 大統領令として 2014 年 10 月 17 日から施行された 国家エネルギー政策は必要に応じて最短 5 年毎に点検されることになっている インドネシアの 最適な一次エネルギー構成比 の見通し ( 単位 :% 百万 toe) 石炭 石油 ガス 新 再生可能エネルギー 計 同上 ( 数量 ) ( 出所 ) 国家エネルギー政策に関する政令 2014 年第 79 号 その他 国家エネルギー政策の対象期間は 2014 年から 2050 年までであり 2025 年には 3.8 億 toe 2050 年には 9.8 億 toe の一次エネルギーの供給を確保することが目標とされている ( 上表 ) そこでは エネルギー資源は単に輸出用商品としてではなく 国内開発のための資産として位置付けられている この政策によると 最適な一次エネルギー構成比 は 上表に示した通りである ここで 2025 年までを見ると 石炭は2010 年の24% からやや上昇し 2025 年には30% ガスは同じく22% から横ばいで22% であるのに対して 石油は49% から25% へと大きく低下し 新 再生エネルギーは5% から23% へと大きく上昇する と見込まれている 上述の2006 年のエネルギー戦略では 2025 年の構成比は石炭 33% ガス 30% 石油 20% 新 再生エネルギー 17% であったから 新しい戦略では 石炭は3% ガスは8% だけ と

4 もに低下しているのに対して 石油は5% 新 再生エネルギーは6% だけ ともに上昇している なお この政策では 新エネルギーおよび再生可能エネルギーは次のように定義されている (1) 新エネルギー : 原子力 水素 炭層メタン 石炭液化 および石炭ガス化 (2) 再生可能エネルギー : 地熱 風力 バイオマス 太陽光 水力 潮力及び海水温度差また エネルギー選択の優先順位は次のように規定されている (1) 再生可能エネルギーは 経済的水準を考慮しつつ その利用を最大化する (2) 石油の利用を最小化する (3) 天然ガスと新エネルギーの利用を最適化する (4) 石炭は 頼りになる国産エネルギーとして利用する 石炭は主に発電用および産業用に使用する 国家計画委員会が策定した Indonesian Energy Outlook 2014 において インドネシアにおけるエネルギー消費の 2013 年実績 2020 年 25 年 30 年 35 年 40 年 45 年 50 年の計画を次表に示す 2013 年のインドネシアの一次エネルギー消費は 2.21 億 toe であり その構成は石油 35.3% 石炭 25.5% ガス 17.8% 新 再生可能エネルギー 21.3% であった 2050 年までのエネルギーミックスプランでは石油の比率を減らし 石炭及び新エネルギーの比率を増やす 2030 年の一次エネルギー消費は 2013 年の 2.21 億 toe より 3.49 億 toe 増加して 5.70 億 toe に達し 年平均伸び率は 5.7% である 石炭消費は 2013 年の 5,600 万 toe から 1.50 億 toe 増加して 2.06 億 toe となり 一次エネルギー消費に占める石炭比率は 36.1% になる 他の化石燃料では 天然ガス 1.15 億 toe( 一次エネルギー消費に占める比率は 20.2% 以下同じ ) 石油 1.63 億 toe( 同 28.5%) となる さらに 2050 年の一次エネルギー消費は約 13 億 toe で 2030~2050 年の年平均伸び率は 4.2% である うち 石炭消費は 5.28 億 toe で 一次エネルギー消費に占める石炭比率は 40.6% に達する 天然ガス消費は 2.72 億 toe で 一次エネルギー消費に占める比率は 21.0% である 石油は依然として重要なエネルギー源であり 年間消費は 3.65 億 toe で 一次エネルギー消費に占める石油比率は 2030 年比より低い 28.1% になる また 2013~2030 年の全エネルギー源を合計した一次エネルギー消費の年平均伸び率は 5.7% である これに対し 石炭と天然ガスの年平均伸び率はそれぞれ 7.9% と 6.5% と極めて高い そして 2030~2050 年の全エネルギー源を合計した一次エネルギー消費の年平均伸び率は 4.2% である これに対し 石炭と天然ガスの年平均伸び率はそれぞれ 4.8% と 4.4% である そして この将来目標の根底となったエネルギー需給バランスを次々表に示す 石炭については 2013~2030 年の間に生産量は年平均 2.5% で伸びていくが 輸出量は年平均 1.1% で減少していく その結果 2030 年には石炭生産量は 2013 年の約 1.5 倍になるが 輸出量は約 16% 減少する 最も極端な変化をするのが天然ガスである 2013 年の実績では生産量 6,400 万 toe 輸出量 2,500 万であるが 2030 年には生産量 3,000 万 toe 輸出量 100 万 toe と減少し 逆に輸入量が 8,600 万 toe に膨らむ 2030 年手前でインドネシアは実質の天然ガス輸入国に転じると想定している

5 一次エネルギー消費見通し エネルギー源 実績予測 ( 百万 toe) 年平均増減率 (%) /13 50/30 50/13 合計 ,087 1, 石炭 ガス 石油 その他 バイオマス シェア (%) 石炭 ガス 石油 その他 バイオマス ( 出所 ) インドネシア国家エネルギー委員会 Indonesian Energy Outlook 2014 一次エネルギー供給に関する見通し エネルギー源 実績予測 ( 百万 toe) 年平均増減率 (%) /13 50/30 50/13 エネルギー総供給 ,087 1, 生産 輸入 輸出 石炭供給 生産 輸入 輸出 石油供給 生産 輸入 輸出 天然ガス供給 生産 輸入 輸出 その他エネ 生産 バイオマス供給 生産 ( 出所 ) インドネシア国家エネルギー委員会 Indonesian Energy Outlook 2014 出所 :JOGMEC 平成 26 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの新鉱業法施行後の最新情報調査 (2) 石炭政策まず 原則については 以下の通りである ( 第 2 条 ) 1 有益性 公平性 均衡が取れていること 2 国家利益の立場に立つこと 3 参加型 透明性 信頼性 4 継続的で環境的視野を有すること 次に 目的については 継続性のある国家建設を支援するにあたって という前提の下で 以下の規定がなされている ( 第 3 条 )

6 1 効率的 有益で競争力のある鉱業活動の実行と運営の有効性を保証する 2 継続的で環境的視野を有する鉱物 石炭鉱業の有益性を保証する 3 国内需要のための原料として 又はエネルギー源としての鉱物と石炭の供給を保証する 4 全国レベル 地域レベル 国際レベルにおける競争能力が高まるよう 国家能力の支援と開発促進を行う 5 現地 地方 国家の住民収入を増大させるとともに 最大限の国民福祉のために雇用を創出する 6 鉱物 石炭鉱業活動の実行における法的確実性を保証する インドネシアの DMO については 第 7 章で詳細に述べるが その基本方針は次のように規定されている 1 国内需要に対して最優先的に供給する 2 石炭企業による投資を促進し 国家財政収入の拡大に繋げる 3 鉱物資源への付加価値を増やすため 選炭 石炭改質などを進める 4 地方の石炭消費増加などの手段を通じて 地方財政収入 地方の雇用を拡大する 5 新鉱業法 関連法規に基づく監督 管理を強化し 違法行為を取締り 鉱山開発を進める (3) 環境政策 2030 年までに温室効果ガス排出量を 対策をとらなかった場合に比べ 29% 削減する ( 朝日新聞 ) インドネシアの環境に関する規制の基本法は環境保護 管理法である 1997 年に環境管理法 (1997 年法律第 23 号 ) が制定され 2009 年にそれが改正されて環境保護 管理法 (2009 年法律第 32 号 ) が制定された 同法は中央政府および地方政府に対して戦略的環境計画を策定することを求めている これらの法律および関連する政令 ( 例えば 環境ライセンスに関する政令 2012 年第 27 号 ) 大臣令 大臣決定などにより インドネシアでは石炭資源開発に係わる環境保護は次のように行われている まず インドネシアにおける全ての事業活動 ( 石炭開発を含む ) は その開始に当たって 環境ライセンス を取得する必要がある ある事業が環境に対して重大な影響を及ぼすと予想される場合 環境影響評価 (AMDAL:Analisis Mengenai Dampak Lingkungan Hidup) 環境影響評価 (ANDAL:Analisis Dampak Lingkungan Hidup) 環境管理計画 (RKL: Rencana Pengelolaan Lingkungan Hidup) ならびに環境モニタリング計画 (RPL: Rencana Pemantan Lingkungan Hidup) から成る書類 を政府に提示し 承認を受けることが求められ 承認された場合には 環境ライセンス を取得することができる 石炭開発事業の多くはこのような事業に属する と考えられる 一方 ある事業が環境に対して重大な影響を及ぼすとは予想されない場合には 環境管理プログラム (UKL: Upaya Pengelolaan Lingkungan Hidup) および環境モニタリング プログラム (UPL: Upaya Pemantauan Lingkungan Hidup) を政府に提示し 承認を受けることが求められ 承認された場合には 環境ライセンス を取得することができる また 2009 年改正法では環境省の権限が強化され 環境規制に違反する者には 3~15 年の投獄 あるいは 1.0~7.5 億ルピーの罰金が課せられることになった さらに 同法

7 には 環境規制の違反容疑者を警察と協力して逮捕する権限が付与された 2.2 インドネシア (4) 一次エネルギー消費量 ( 石油換算千トン ) 年平均年平均 2005 年の 2013 年の伸び率伸び率シェアシェア '00-'13 '10-'13 石炭 10,679 23,020 30,483 25,492 30,058 31, % 0.84% 13.1% 14.8% 石油 53,992 63,843 70,394 73,221 75,418 76, % 2.14% 36.5% 35.8% ガス 31,281 30,624 38,789 35,627 34,996 32, % -4.17% 17.5% 15.3% 原子力 % 0.00% 0.0% 0.0% 水力 ,501 1,068 1,101 1, % -0.76% 0.5% 0.7% その他 54,144 56,813 70,129 69,926 70,269 71, % 0.36% 32.4% 33.4% 合計 150, , , , , , % 0.28% 100.0% 100.0% 出所 :IEA, Energy Balances of Non-OECD Countries 2015 (5) 一人当たりエネルギー消費量 * 一次エネルギー消費量 ( 石油換算百万トン ) 人口 ( 百万人 ) 一人当たりエネルギー消費 ( 石油換算トン / 人 ) 出所 :IEA, Energy Balances of Non-OECD Countries 2015 (6) 一次エネルギー需給バランス (2013 年 ) ( 石油換算千トン ) 石炭 石油 ガス 原子力 水力 電力 その他 合計 国内生産 281,061 42,181 62, ,456-56, ,801 輸入 74 55, ,540 輸出 -249,611-19,774-30, , ,848 バンカー 0-1, ,037 在庫変動 一次供給 31,524 77,050 32, , , ,641 注 : * バンカーとは 国際航空及び外航海運のための燃料出所 :IEA, Energy Balances of Non-OECD Countries

8 (7) 電力消費 (GWh) 年平均伸び率 '00-'13 年平均伸び率 '10-'13 産業 34,013 42,448 46,709 51,219 55,375 60,539 64, % 6.01% 輸送 家庭 30,563 41,184 55,546 60,099 65,884 71,081 76, % 6.75% 業務 14,588 23,400 33,798 36,654 38,608 41,934 46, % 5.93% その他 ,487 1, 合計 79, , , , , , , % 6.23% 出所 :IEA, Energy Statistics of Non-OECD Countries 2015 (8) 発電電力量 (GWh) 年平均伸び率 '00-'13 年平均伸び率 '10-' 年のシェア 2013 年のシェア 石炭 34,003 51,774 68,445 81,000 95, , % 17.29% 40.7% 51.2% 石油 17,661 38,947 34,183 42,305 29,902 26, % -7.85% 30.6% 12.4% ガス 26,090 19,285 39,120 38,118 45,471 51, % 9.79% 15.1% 24.0% 原子力 % 0.00% 0.0% 0.0% 水力 10,016 10,759 17,456 12,419 12,799 16, % -1.01% 8.4% 7.9% その他 4,870 6,604 9,451 9,574 9,621 9, % 0.83% 5.2% 4.5% 合計 92, , , , , , % 8.53% 100.0% 100.0% 出所 :IEA, Energy Balances of Non-OECD Countries 2015 (9) 部門別エネルギー消費 (2013 年 ) ( 石油換算千トン ) 部門 最終エネルギー消費量 産業 36,774 輸送 46,189 農林漁業他 1.5% 業務 3.3% 非エネルギー 6.8% その他 0.1% 産業 22.7% 家庭 60,110 業務 5,277 農林漁業他 2,431 非エネルギー 11,035 その他 175 家庭 37.1% 輸送 28.5% 合計 161,991 出所 :IEA, Energy Balances of Non-OECD Countries

9 (10) エネルギー消費の実績及び需給見通し 1 当該国が作成した一次エネルギー消費実績の推移 2000~2013 年の一次エネルギー消費の推移を示す 合計量は 2000 年の 1.41 億 toe から年平均 3.3% で伸び 2013 年には 2.15 億 toe まで増加し 1.53 倍となった そのうち 石炭の消費量の伸び率は 12.0% と極めて高く 逆に天然ガスの伸び率はマイナス 0.8% であった 一次エネルギー消費の実績 万 toe 25,000 20,000 15,000 14,062 石油石炭天然ガス水力地熱等バイオマス 20,125 20,448 19,061 16,843 21,534 10,000 5, 一次エネルギー消費の実績 年 一次エネルギー消費 ( 万 toe) 石炭原油 製品天然ガス水力地熱などバイオマス合計 ,267 5,060 3, ,632 14, ,542 5,028 3, ,628 14, ,649 5,181 3, ,642 14, ,509 5,195 4, ,663 15, ,342 5,610 3, ,658 16, ,614 6,726 3, ,647 17, ,826 5,897 3, ,730 16, ,485 5,852 2, ,705 16, ,360 6,151 2, ,752 17, ,192 6,309 2, ,770 16, ,799 7,090 3, ,895 19, ,511 7,654 3, ,782 20, ,658 7,817 3, ,812 20, ,543 8,086 3, ,849 21, 年平均増加率 (%) ( 出所 ) インドネシアエネルギー鉱物資源省 Energy Handbook 各年版より作成 出所 :JOGMEC 平成 26 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの新鉱業法施行後の最新情報調査 2IEA による一次エネルギー消費の見通し 2013 年 9 月の IEA, Southeast Asia Energy Outlook,WEO Special Report,2013 によ

10 ると 一次エネルギー需要は年平均で 2.5% ずつ増加し 2011 年の 1 億 9,600 万 toe から 2035 年には 3 億 5,800 万 toe となる 石炭の増加率は 5.5% と最も高く 2035 年には石 油を抜いてトップのエネルギーとなる 一次エネルギーに占める石炭のシェアは 2011 年の 16% から 2035 年には 32% となる 人口は 2 億 4,200 万人から 3 億 200 万人に増加 し 1 人当たりのエネルギー需要は 0.8toe から 1.2toe となるが それでも OECD 平均の の 30% に過ぎない インドネシアの一次エネルギー需要見通し ( 百万 toe) 年間伸び率 石炭 % 石油 % ガス % 水力 % バイオ % その他再生 % 合計 % 石炭のシェア % 4.5% 15.8% 23.8% 27.7% 32.1% 人口 人当たり 出所 :IEA, Southeast Asia Energy Outlook,WEO Special Report, 当該国が作成した一次エネルギー消費の見通し 以下のように 石油が急減し 石炭が増加する

11 3. 石炭生産 消費動向 (1) 石炭埋蔵量 石炭資源量はインドネシア地質局によれば 探査 開発により毎年増加しており 資源量は 1,205 億トン 埋蔵量ベースでは 314 億トンで カリマンタンには高品位炭が多く スマトラには低品位炭が多い 埋蔵量ベース 314 億トンのうち で 発熱量 5,100kcal 以下の低品位炭が 95 億トン 発熱量 5,100~6,100kcal の中品位炭が 201 億トンで合わせると全量の 94% となる ( 出所 ) エネルギー鉱物資源省 (MEMR) インドネシアの炭田分布 ( 億トン ) 埋蔵量 資源量 可採年数 (R/P) ( 年 ) 1, ,203 1,194 1,205 1, ,048 1, , ( 注 ) 上記データは インドネシア地質局が発表する毎年 1 月 1 日時点の石炭資源評価 ( 出所 ) インドネシア地質局 Handbook of Energy & Economic Statistics of Indonesia 各年版より作成出所 :JOGMEC 平成 26 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの新鉱業法施行後の最新情報調査 インドネシアの石炭埋蔵量増加の推移

12 インドネシアの地域別 品位別石炭資源賦存状況 (2013 年 ) ( 単位 : 百万トン ) 州 資源量 埋蔵量 熱量 (kcal/kg) 仮定 予想 推定 確定 合計 推定 確認 合計 スマトラ島 13, , , , , , , , ,100 以下 1, , , , , , , , ,100 ~ 6,100 11, , , , , , , ,100 ~ 7, ,100 以上 ジャワ島 ,100 以下 ,100 ~ 6, ,100 ~ 7, ,100 以上 カリマンタン島 6, , , , , , , , ,100 以下 , , , , , , ,100 ~ 6,100 5, , , , , , , , ,100 ~ 7, , , , , , ,100 以上 , , その他 ,100 以下 ,100 ~ 6, ,100 ~ 7, ,100 以上 インドネシア 19, , , , , , , , ,100 以下 1, , , , , , , , ,100 ~ 6,100 16, , , , , , , , ,100 ~ 7, , , , , , ,100 以上 , , ( 出所 )Geological Agency of Indonesia, Indonesian Coal Book 2014/2015 出所 :JOGMEC 平成 26 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの新鉱業法施行後の最新情報調査 州別 州別の石炭の資源量および埋蔵量 (2013 年 1 月 1 日時点 ) 資源量 ( 百万トン ) 仮定予想推定確定合計 埋蔵量 ( 百万トン ) バンテン 西ジャワ 中央ジャワ 東ジャワ アチェ 北スマトラ リアウ , 西スマトラ ブンクル ジャンビ , 南スマトラ 12, , , , , , ランプン 西カリマンタン 中央カリマンタン , , 南カリマンタン , , , , , 東カリマンタン 6, , , , , , 南スラウェシ 中央スラウェシ 北マルク 西イリアンジャヤ パプア 合計 19, , , , , , ( 出所 ) インドネシア地質局 Handbook of Energy & Economic Statistics of Indonesia 2014 より作成

13 一方 WECの2013 年の報告によれば インドネシアの石炭可採埋蔵量は280.2 億トンで すべてが亜瀝青炭となっている 3 年前の集計 ( 合計で55.3 億トン うち瀝青炭 ( 無煙炭を含む ) が15.2 億トン 亜瀝青炭が29.0 億トン 褐炭が11.1 億トン ) と比べると 可採埋蔵量が5 倍以上に増加し 中身も変化した ( 第 1 章石炭の可採埋蔵量と可採年数を参照 ) 但し インドネシア鉱物石炭総局等の情報では 4,000kcak/kg 以下の発熱量の低い石炭も存在し利用されているのが実態である 瀝青炭無煙炭 可採埋蔵量 亜瀝青炭褐炭計 28,017 (100.0%) ( 百万トン ) 28,017 (100.0%) 出所 :WEC, Survey of Energy Resources 2013 より作成 (2) 炭田位置図 主要炭鉱位置図 インドネシアの石炭資源は 主にスマトラとカリマンタンに分布している 主要炭鉱位置図は 8. 石炭輸送インフラ状況と整備計画 の項を参照 (3) 石炭生産量 2014 年の石炭生産量は 4 億 7,080 万トンで初めて前年を下回った うち原料炭が 0.6% 一般炭が 99.4% である 2010 年以降の 4 年間の生産量の伸び率も 9.7% と鈍化傾向 ( 千トン ) * 年平均伸び率 '00-'14 年平均伸び率 '10-'14 一般炭 78, , , , , , , % 9.74% 原料炭 616 1,222 2,201 2,826 3,087 3,593 2, % 5.52% 計 79, , , , , , , % 9.71% 褐炭 合計 79, , , , , , , % 9.71% 注 : *2014 年は見込み 出所 :IEA, Coal Information 2015 (4) 炭種別石炭消費量 2014 年の石炭消費量は 6,170 万トンで 97% が一般炭である 生産量の 13.1% しか消費せず 殆どが輸出に回している 2010 年以降の 4 年間の消費量の伸び率は 1.6% である

14 ( 千トン ) * 年平均伸び率 '00-'14 年平均伸び率 '10-'14 一般炭 22,580 41,933 57,799 48,366 57,096 59,818 59, % 0.88% 原料炭 , % % 計 22,720 42,031 57,854 48,408 57,714 59,928 61, % 1.62% 褐炭 合計 22,720 42,031 57,854 48,408 57,714 59,928 61, % 1.62% 注 : *2014 年は見込み 出所 :IEA, Coal Information 2015 (5) 分野別石炭消費量 (a) ハード コール ( 千トン ) 鉄鋼用 電力用 16,000 25,600 35,828 41,643 51,165 55,142 一般産業用 24,158 9,770 9,091 8,348 民生用 業務用 その他 8,800 15,800-2,132-3,005-3,407-3,896 合計 24,800 41,400 57,854 48,408 57,174 59,928 注 : 鉄鋼用にはコークス 高炉ガスへの転換分を含め その他には産業用を含める 出所 :IEA, Energy Statistics of Non-OECD Countries 2015 当該国が報告した石炭生産量は 2013 年で 4 億 4,908 万トン 2000~2013 年の年平均伸び率は 14.5% であった 一方 石炭消費量は 9,775 万トン うち 56% に相当する 5,514 万トンが電力に消費されている 石炭消費量については 別途鉱物資源総局が発表したデータによればは 9,780 万トン うち 63% に相当する 6,190 万トンが電力に消費されている 両者の相違はその他の分野の消費量の差によるものである インドネシアの石炭生産量の推移 ( 万トン 褐炭を除く ) 年 一般炭 無煙炭 合計 , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,908 なお 2014 年の石炭生産量は 4 億 5,800 万トン 2015 年は 3 億 9,200 万トンであった

15 分野別の石炭消費量 ( 万トン ) 年 発電工業合計建材製紙鉄鋼ブリケットその他 , , , , , , ,300 1, , ,288 1, , ,567 1, , ,776 2, ,438 4, ,242 2, ,077 6, ,104 2, ,405 5, ,657 1, ,134 5, ,441 3, ,417 6, ,512 3, ,837 7, ,282 3, ,979 8, ,514 4, ,469 9,775 ( 出所 ) インドネシアエネルギー鉱物資源省 Energy Handbook より作成 出所 :JOGMEC 平成 26 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの新鉱業法施行後の最新情報調査 インドネシア税関統計は褐炭を含めた石炭輸出は 4 億 2,435 万トンとしており 生産量から消費量と輸出量を差し引くと誤差は 7,302 万トンある これはインドネシアの統計の実情である インドネシアの石炭生産 消費 純輸出と誤差 ( 万トン ) 年 生産 消費と純輸出合計消費純輸出 在庫 誤差 ,704 8,018 2,234 5, ,254 9,412 2,739 6, ,333 10,279 2,926 7, ,428 12,936 3,927 9,009-1, ,235 14,185 3,608 10, ,272 17,030 4,135 12,895-1, ,376 23,290 4,900 18,391-3, ,695 25,747 6,147 19,600-4, ,025 25,453 5,347 20,105-1, ,618 29,115 5,630 23,486-3, ,516 36,590 6,700 29,890-9, ,327 43,307 7,956 35,351-7, ,590 47,428 8,997 38,430-8, ,908 52,210 9,775 42,435-7,302 ( 出所 ) インドネシアエネルギー鉱物資源省 BPS 税関統計 Petromindo が示した国内消費量の今後の予測は以下の通りで 2025 年には 2014 年時

16 点の 2.4 倍の 2 億 4,000 万トンとなると見ている そのうち とくに電力用は 77% にあたる 1 億 8,550 万トンを要す 伸び率としては鉄鋼用が最も高く 6.1 倍となる 国内消費量の今後の予測 ( 褐炭を含む ) (6) 炭鉱開発状況次表に CCoW の形態別の炭鉱数 (2012 年 7 月の現状 ) を示す 国有石炭会社は PTBA の 1 炭鉱だけである CCoW の第 1 世代は 10 炭鉱であったが 1 炭鉱が撤退し現在は 10 炭鉱全ての炭鉱から石炭が生産されている 第 2 世代は 18 炭鉱あったが 6 炭鉱が開発を中止 現在残る 12 炭鉱全て生産段階に入っている 第 3 世代は全部で 113 炭鉱あったが 58 炭鉱が開発を断念 現在は 55 の炭鉱が開発を継続中で 29 の炭鉱から石炭が生産されている CCoW 全体では 142 の炭鉱があったが 65 炭鉱が開発中止 77 の炭鉱が依然活動中で 51 の炭鉱が生産を行っている 残り全ての炭鉱開発が順調に進めば さらに 26 の炭鉱からの石炭の生産が期待できる 形態別の炭鉱数 (2012 年 7 月の現状 ) 中止 概査 探査 FS 建設 生産 活動 合計 国有石炭会社 第 1 世代 CCoW 第 2 世代 第 3 世代 小計 出所 :JOGMEC 平成 24 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの石炭輸出規制及び石炭開発状況調査 オリジナルソースは 2012 年エネルギー鉱物資源省石炭総局 (7) 石炭需給見通し 1インドネシア政府による見通し (2013 年 ) 次図に 2013 年 ( 見込み ) までの生産量 需要量 輸出量を示す 国内需要量は徐々に増加し 8,500 万トンに達しているが まだ生産量の 78% を輸出に回している状況である 次図に発電用石炭は今後増加する 2012 年の 5,310 万トンが 2019 年には 1 億 1,670 万

17 トンに増加する見込み また 低品位炭が多く増加する ( 発電設備の新設については第 12 節に後述 ) 出所 : インドネシア鉱物資源省 Coaltrans Asia 発電用石炭の需要予測インドネシア政府が懸念しているのは早期の石炭資源の枯渇であり そのための生産規制の声も上がっている 特に輸出については 2011 年 2 億 7,300 万トンと前年よりも 7,000 万トン以上の大幅な伸びを示した また 2012 年は 3 億 400 万トンと 2012 年も前年比 3,000 万トンの伸びを示している この大きな要因は中国 インドからの需要増が牽引しているということはもちろんであるが その他にも石炭価格が高値であったことも輸出が大きく伸びた理由である インドネシア政府が発表した石炭需給動向を以下に示す 本予想にはシナリオ 1 とシナリオ 2 が設定されており それぞれの場合の生産量 輸出量 国内消費の予想が示されている シナリオ 1 は通常の経済成長を考慮しての通常ベースとしている また シナリオ 2 については 環境面での開発の制御 石炭資源の保全 輸出超過の抑制 国内供給義務などを考慮した規制ベースとしている シナリオ 1 では石炭生産量は年々増加し 2025 年には 4 億 7,500 万トン 輸出量は 3 億 8,700 万トン 国内消費量は 8,800 万トンと予想している 2025 年の国内消費量は 2009 年での予想では 2 億 900 万トンであったが 大幅に 8,800 万トンに下方修正されている シナリオ 2 では 2025 年の出炭量を 3 億 9,700 万トンとしており シナリオ 1 に比べて 7,800 万トンも少なくなっている また 2025 年の輸出については 2 億 7,600 万トンとしており シナリオ 1 より 1 億 1,100 万トンの大幅減となっている 国内消費はシナリオ 1 に比べて 3,300 万トン増加し 2025 年には 1 億 2,100 万トンの消費が見込まれている シナリオ 2 では輸出よりも国内消費を伸ばす計画となっている 国内消費についてはシナリオ 1 シナリオ 2 共に 2012 年度の国内石炭消費量が既に 8,200 万トンであったこと 今後のインドネシアにおける石炭火力発電所建設 経済成長に伴うセメントの需要増などを考慮すれば 国内消費量は実際には増加するものと思わる

18 シナリオ 1 シナリオ 2 ( シナリオ 2) 生産量 輸出量 国内消費量 ( シナリオ 73 1) 生産量 輸出量 国内消費量 出所 : エネルギー鉱物資源省鉱物石炭総局 石炭の需給予想 2インドネシア政府による見通し (2014 年 ) Jakarta Shimbun.com エネルギー鉱物資源省は 2015 年をメドに石炭輸出規制を検討している 段階的に減らし 増産と併せて国内供給量を増やす 電力需要の高まりを受け 石炭火力発電向け供給を拡大する 規制案は二つ 1 案目は 5 年間隔で生産量を 5%( 約 2 千万トン ) ずつ増やし 国内供給量を 3 千 ~4 千万トンずつ引き上げ 輸出量を 1 千万 ~2 千万トンずつ削減する 2 案目は 年産量は均一 4 億 100 万トンとするが 国内供給量を 3 千 ~4 千万トンずつ引き上げ 同量の輸出を削減する 同省は国内供給を優先する姿勢を打ち出しており 鉱業事業許可 (IUP) や石炭採掘許可 (PKP2B) を企業に承認する中央政府 生産 加工に関し鉱業規定を整える地方自治体と調整する 石炭企業には 政府が定める国内供給義務 (DMO) 量の順守を要求 DMO は政府が策定する石炭事業計画に基づいて割り当てる 条件を満たした場合のみ 石炭企業は輸出が認められる DMO 基準を満たさない 5,500kcal 以下の低品位炭などの輸出許可については 同省が撤廃を規制案に盛り込む方針だ 国内では低品位炭の改質 ガス 液化技術が進み 発電用燃料に活用する動きがある インドネシア石炭業協会のエカワヒュ事務局長は年率 1% 増加案は石炭企業が受け入れ可能だとしつつも 石炭ビジネスは成長する必要がある 国内生産量を増やすなら輸出量枠も拡大すべきだ と注文を付けた 電力需要拡大が背景同省は国内供給量を 15 年に 8,900 万トン 20 年に 1 億 2 千万トン 25 年に 1 億 6,300 万トンに増加する計画である その背景には ひっ迫する電力供給に対応するため 国営電力 PLN による石炭火力発電の増強プログラムがある PLN は 20 年までに石炭火力の発電容量を 4 万メガワット (MW) まで引き上げる目標を掲げている 石炭燃料の使用量を 17 年に 1 億 140 万トン 20 年に 1 億 270 万トンにまで増やし電力不

19 足の解消を図る 石炭輸出規制 2 案 ( 百万トン ) 規制案 年 2020 年 2025 年 2030 年 生産量 輸出量 国内消費量 ( 百万トン ) 規制案 年 2020 年 2025 年 2030 年 生産量 輸出量 国内消費量 出所 : エネルギー鉱物資源省 3IEA WEO 2015 による見通し石炭生産量は年平均で 1.4% ずつ増加し 2013 年の 4 億 200 万 tce(4 億 8,770 万トン ) から 2025 年には 4 億 4,600 万 tce(5 億 4,110 万トン ) 2040 年には 5 億 8,000 万 tce(7 億 360 万トン ) となる WEO 2014 よりも少ない 石炭生産の見通し ( 新政策シナリオ ) 年間伸び率 百万 tce % 百万トン % 出所 :IEA, World Energy Outlook,2015 出所 :IEA, Southeast Asia Energy Outlook,WEO Special Report,

20 (8) 当該国が報告する生産 消費統計 TEX レポート 2015 石炭年鑑 に基づくと 2014 年の石炭生産量は 4 億 5,810 万トンであった しかしながら IEA Coal Information 2015 によれば 4 億 7,080 万トンと 1,270 万トンの差異がある 2015 年は 3 億 9,200 万トンに減少した また 前記 (5) とは多少異なるが 下記の数値の方が新しくかつ正しいと思われる 各機関による石炭生産量の推移 ( 褐炭を除く ) ( 百万トン ) データ出所機関 IEA Coal Information TEXレポート 鉱物資源省 2016 年 1 月 石炭生産 輸出 消費量の推移 ( 褐炭を除く ) ( 百万トン ) 生産量 輸出量 国内消費量 出所 :Ministry of Energy and Mineral Resources インドネシア石炭公社 (PTBA) は 2016 年の石炭生産量を 万トンに引き上げる計画 2015 年の生産量は 1,924 万トンであったことから 前年比では 651 万トンの増産が見込まれる PTBA は TE マイニング ユニットを通じて 南スマトラのタンジュン エニム炭鉱 IPC を通じて東カリマンタンの IPC 炭鉱 オンビリンを通じて西スマトラのオンビリン炭鉱を操業中である また PTBA は 2015 年春に タンジュン エニム炭鉱からの石炭出荷を拡大するため タラハン港の拡張を完了している ( ) インドネシアの 2014 年の石炭生産量は 4 億 5,900 万トン 2015 年は前年比 17% 減の 3 億 8,300 万トンであった うち 3 億 300 万トンが輸出 8,000 万トンが国内消費だった ( NNA) エネルギー鉱物資源省に基づく国営 CCoW IUP ごとに石炭生産量を示す 国営のブキットアッサムのシェアは全体の約 4% 足らずに過ぎない CCoW のシェアが最も多く約 68% IUP のシェアが約 28% である 2013 年の生産量は 億トンとなっている 石炭会社の生産量 5 位までの順位は Adaro Kaltim Prima Kideco Arutmin Berau で 2008 年以降順位の変動はない 地域別では東カリマンタンが 52% 南カリマンタンが 37% 南スマトラが 5% である 大手 7 社の生産量の比率が 2005 年の 72% から 2013 年 52% まで減少し 大手 7 社以外の生産量が拡大している また 生産量のうち褐炭と亜瀝青炭の比率が 2005 年で 48% であったが 2010 年では 59% と品位が低下傾向にある

21 石炭会社別の生産量 ( 百万トン ) 国 Bukit Asam (Persero), PT 営小計 C C o W コントラクター Adaro Indonesia, PT Antang Gunung Metatus, PT Arutmin Indonesia, PT Asmin Koalindo Tuhup, PT Baramarta, PD Berau Coal, PT Borneo Indobara, PT Gunung Bayan Pratamacoal, PT Indominco Mandiri, PT Insani Baraperkasa, PT Jorong Barutama Greston, PT Kalimantan Energi Lestari, PT Kaltim Prima Coal, PT Kideco Jaya Agung, PT Lanna Harita Indonesia, PT Mahakam Sumber Jaya, PT Mandiri Intiperkasa, PT Perkasa Inakakerta, PT Pesona Khatulistiwa Nusantara, PT Singlurus Pratama, PT Tanito Harum, PT Trubaindo Coal Mining, PT Wahana Baratama Mining その他 小計 East Kalimantan South Kalimantan IUPs Central Kalimantan Riau 民間及び West Sumatra 組合 Bengkulu 炭鉱 South Sumatra Prov. Jambi その他 小計 合計 注 : 表は国営石炭会社 PTBA とその他上位 200 万トン規模の会社推移を示している出所 : 石炭年鑑 2015 および Directorate General of Mineral and Coal, March 2014 Petromind より作成

22 地域別の石炭生産量 East Kalimantan South Kalimantan Central Kalimantan South Sumatra その他 大手 7 社 Adaro Indonesia, PT Kaltim Prima Coal, PT Kideco Jaya Agung, PT Arutmin Indonesia, PT Berau Coal, PT Indominco Mandiri, PT Bukit Asam (Persero), PT 小計 大手 7 社以外の石炭生産量の拡大 ( 百万トン ) 中小炭鉱 ( 割合 %) (28.2%) (28.8%) (33.0%) (37.8%) (37.5%) (36.3%) (46.5%) (51.9%) (47.5%) 合計 出所 :Directorate General of Mineral and Coal, March 2014 Petromind より作成 品位別の石炭生産量

23 4. 石炭輸出入動向輸出量は 2011 年に 3 億トンを超えて 豪州を抜いて世界第 1 位の石炭輸出国となり 2013 年までは引き続き増加していたが IEA Coal Information 2015 によると 2014 年の輸出量は 4 億 1,092 万トン ( 一般炭が 4 億 819 万トン 原料炭が 273 万トン ) で 初めて前年を下回った 石炭価格の下落により経営が厳しくなったことにより 生産量の減少に伴い輸出量も減少した しかし 世界の輸出量の 29.7% を占めており 特に一般炭に関しては世界の輸出量の 38.7% を占めるに至っている ( 第 1 章 石炭貿易の現状を参照 ) 2005 年の輸出量が 1 億 2,860 万トンに対して 2014 年は 4 億 1,092 万トンで 最近の 9 年間で 3.2 倍に増加した 年平均伸び率も 11.4% と極めて高い そして 石炭年鑑 2015 に基づく統計によると 輸出相手国の 5 位までの順位が 2008 年は日本 インド 韓国 台湾 中国 タイであったが 2011 年には中国 インド 韓国 日本 台湾 マレーシアと大きく変化してきている 2012 年以降はインドが最大輸出相手国となった 最近の 6 年間をみると 中国への輸出量は 2008 年の約 3.2 倍に増加し インドへの輸出量も 2008 年の約 5.1 倍に増加した 後述のインドネシア税関統計データによれば 中国はインドネシアから約 4,000 万トン ( 中国側の統計では約 5,700 万トンの褐炭を輸入しており ( 中国の章参照 )) インドも低廉な褐炭を輸入している 輸出量の割合も継続的に増加している中で 国内産業を優先する意味から前述の DMO 政策を打ち出し 2009 年 12 月施行した (7 節 国内供給義務で詳述 ) そして 石炭企業の経営苦悩も相俟って 2014 年から輸出量減少の効果が現れてきた (1) 石炭輸出量 ( 千トン ) * 年平均伸び率 '00-'14 年平均伸び率 '10-'14 一般炭 56, , , , , , , % 11.40% 原料炭 616 1,222 2,201 2,826 3,087 3,593 2, % 5.52% 計 56, , , , , , , % 11.36% 褐炭 合計 56, , , , , , , % 11.36% 注 : *2014 年は見込み 出所 :IEA, Coal Information 2015 (2) 当該国が報告する輸出統計 1 鉱物資源省による主要炭鉱の輸出量と輸出率 (2012~2014 年 ) 下記の 2013 年は Petromind の出所であるが オリジナルは鉱物資源省である 国営 CCoW IUP ごとに石炭輸出量及び輸出率を示す 2013 年については 生産量 4 億 2,146 万トンのうち 輸出量は 3 億 1,742 万トンで 輸出率は 75.3% であった 2014 年は 石炭年鑑 2015 の出所であるが オリジナルは鉱物資源省である 国営 CCoW IUP ごとに石炭輸出量及び輸出率を示す 2014 年については 生産量 4 億 5,810 万トンのうち 輸出量は 3 億 8,197 万トンで 輸出率は 83.4% であった

24 炭鉱別の石炭生産量 輸出量 ( 褐炭を含む ) 生産量 ( 百万トン ) 輸出量 ( 百万トン ) 輸出率 (%) 生産量 ( 百万トン ) 輸出量 ( 百万トン ) 輸出率 (%) 生産量 ( 百万トン ) 輸出量 ( 百万トン ) 国 Bukit Asam (Persero), PT 営小計 C C o W コントラクター Adaro Indonesia, PT Antang Gunung Metatus, PT Arutmin Indonesia, PT Asmin Coalindo Tuhup, PT Baramarta, PD Berau Coal, PT Borneo Indobara, PT Gunung Bayan Pratamacoal, PT Indominco Mandiri, PT Insani Baraperkasa, PT Jorong Barutama Greston, PT Kalimantan Energi Lestari, PT Kaltim Prima Coal, PT Kideco Jaya Agung, PT Lanna Harita Indonesia, PT Mahakam Sumber Jaya, PT Mandiri Intiperkasa, PT Perkasa Inakakerta, PT Pesona Khatulistiwa Nusantara, PT Singlurus Pratama, PT Tanito Harum, PT Trubaindo Coal Mining, PT Wahana Baratama Mining その他 輸出率 (%) 小計 East Kalimantan South Kalimantan IUPs Central Kalimantan Riau 民間及び West Sumatra 組合 Bengkulu 炭鉱 South Sumatra Prov. Jambi その他 小計 合計 出所 : 石炭年鑑 2015 および Directorate General of Mineral and Coal, March 2014 Petromind より作成 2TEX レポートによる輸出統計 TEX レポートに基づく輸出量 ( ソースは Statistics Indonesia) は 上記の輸出量に比べて 5,000 万トン以上も多い 輸出相手国側からみた数値は むしろ TEX レポートに近い 2015 年の速報データも記載するが 前年よりも 8.2% 減少している

25 国別の石炭輸出量 ( 褐炭を除く ) 2.2 インドネシア ( 千トン ) 相手国 伸び率 14/13 (%) インド 10,674 16,255 20,742 25,179 26,397 39,109 50,949 73,598 94, , , 中国 1,473 2,503 6,656 14,186 15,674 38,791 67,432 76,917 81,600 89,778 49, 日本 22,700 27,313 35,296 35,256 36,260 32,218 35,270 35,422 35,068 37,847 35, 韓国 11,741 14,377 21,314 27,371 26,356 33,418 43,211 38,895 37,899 36,150 35, 台湾 17,769 17,896 26,724 24,863 24,669 24,723 25,002 26,635 28,692 27,947 27, タイ 4,787 6,404 8,475 11,963 12,823 11,230 13,082 13,294 14,676 14,258 16, フィリピン 3,603 3,906 5,826 6,102 6,338 7,518 11,111 10,956 11,621 14,508 15, マレーシア 6,113 7,400 8,783 9,376 11,104 12,483 15,603 17,268 16,034 17,120 14, 香港 7,439 9,409 10,985 11,235 10,497 10,714 9,706 11,774 11,790 12,876 12, スペイン 2,776 3,317 4,445 4,309 4,387 4,808 1,564 3,559 5,705 4,078 4, イタリア 5,198 6,285 7,570 6,194 5,593 5,797 6,306 5,081 4,083 3,016 3, ベトナム ,100 1,160 1,820 1, 米国 1,960 2,050 3,741 4,558 3,994 2,082 1, ,177 1, パキスタン 567 1,166 1,893 1,925 2,933 2,496 2,140 1,380 1, , オランダ 1,106 2,139 5,691 1,267 3,741 3,385 2,719 2, その他 7,942 8,345 15,364 11,685 9,765 4,872 4,385 4,060 2,422 2,951 4,188 合計 105, , , , , , , , , , , ,180 出所 :TEX レポート 2015 石炭年鑑 インドネシア貿易統計 ソースは Statistics Indonesia インドネシア税関統計による輸出量推移輸出量は 2013 年が最高値で 以降減少している 2010 年までは瀝青炭が多かったが 以降亜瀝青炭が多くなり 2012 年からは半分以上を占めている 2011 年からは褐炭の輸出量が増加 ( 全体の約 10%) しており 95% 近くが中国向けである 炭種別の輸出量 ( 褐炭を含む ) ( 万トン ) 年 原料炭 瀝青炭 亜瀝青炭 無煙炭 褐炭 その他 合計 ,696 2, , ,842 4, , ,564 4, , ,511 6, , ,157 7,494 7, , ,565 9,353 11, , ,840 8,335 15, , , ,720 8,478 18, , , ,437 7,970 20, , , ,393 6,467 20, , , ,078 5,568 19, , ,

26 (3) 各機関による輸出量データの比較 4 機関 5 つの出所に基づき輸出量のデータを比較した 2014 年については IEA Coal Information インドネシア税関統計 BREE の 3 者は近い数値で 4 億 1,000 万トン弱 である TEX レポートの数値 3 億 5,600 万トンと 税関統計から褐炭の量 (4,530 万トン ) を差し引いた数値と符合する 各機関による輸出量データ ( 百万トン ) データ出所機関 IEA Coal Information TEXレポート , インドネシア税関統計 インドネシア税関統計から褐炭を差し引く BREE (4) 2014~15 年の月別炭種別輸出量および輸出 FOB 価格 ( インドネシア貿易統計 ) 2015 年の月別輸出量は以下の通りで 年間で石炭合計が 3 億 6,572 万トン うち 褐炭が 3,852 万トンとであった 14 年よりも石炭合計で 10.4% 褐炭が 25.8% それぞれ減少した また石炭平均の FOB 価格は 43.59US$/t で 前年より 14.5% 下落した ( 千トン ) 年 14.1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 合計 無煙炭 原料炭 6,690 6,381 7,416 6,539 7,145 6,841 7,687 7,464 6,989 6,088 7,334 7,255 83,829 一般炭 ( 瀝青炭 ) 5,412 5,182 5,855 6,275 5,350 5,544 5,002 5,248 4,881 4,624 5,628 5,669 64,670 一般炭 ( その他石炭 ) 14,415 16,771 19,574 16,760 18,135 16,929 16,404 14,330 18,696 18,235 18,354 19, ,753 褐炭 5,473 4,726 5,648 6,056 5,763 4,542 4,063 3,692 3,094 2,248 4,028 2,602 51,935 石炭合計 31,990 33,060 38,493 35,656 36,408 33,871 33,156 30,734 33,660 31,195 35,344 34, ,243 年 15.1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 合計 無煙炭 原料炭 6,340 6,039 6,872 6,858 7,944 6,551 6,737 6,185 5,680 6,927 6,781 7,869 80,783 一般炭 ( 瀝青炭 ) 4,729 4,801 5,913 4,406 4,444 4,603 4,673 4,572 4,439 4,638 4,254 4,213 55,685 一般炭 ( その他石炭 ) 17,566 15,165 19,028 17,612 14,355 13,551 14,411 14,433 16,081 16,454 15,950 16, ,712 褐炭 3,830 3,533 4,334 3,245 2,583 3,137 3,598 4,328 2,568 2,824 2,157 2,406 38,543 石炭合計 32,465 29,538 36,147 32,121 29,326 27,842 29,419 29,518 28,768 30,843 29,142 30, ,723 (US$/ トン ) 年 14.1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 合計 無煙炭 原料炭 一般炭 ( 瀝青炭 ) 一般炭 ( その他石炭 ) 褐炭 石炭合計 年 15.1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 合計 無煙炭原料炭 一般炭 ( 瀝青炭 ) 一般炭 ( その他石炭 ) 褐炭 石炭合計

27 25,000 ( 千トン ) 20,000 15,000 10,000 5,000 原料炭一般炭 ( 瀝青炭 ) 一般炭 ( その他石炭 ) 褐炭 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 15.1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 (US$/ トン ) 原料炭 一般炭 ( 瀝青炭 ) 一般炭 ( その他石炭 ) 褐炭 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 15.1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 出所 : インドネシア貿易統計より作成 (5) 新聞情報による石炭輸出量インドネシア 15 年石炭輸出量を 3.5 億トンに上方修正 インドネシア石炭鉱業協会のカマンダヌ会長は 13 日 ロイター通信に対して 2015 年の石炭輸出量は約 3 億 5,000 万トン ( 褐炭除く ) になる見込み と述べ 従来予想 (3 億トン ) から上方修正した 14 年とは横ばいになる見通し 価格低迷で小規模生産者が閉鎖を余儀なくされるも 大規模生産者から増産が見込まれるとしている 15 年の同国石炭生産量は約 4 億 5,000 万トンに達するとし 従来予想 (3.5 億 -4 億トン ) から引き上げた ( 日刊産業新聞 ) (6) 石炭輸入量豪州から 2012 年 42 万トン 13 年 46 万トン 14 年 150 万トンの原料炭を輸入し 米国から 2012 年 2 千トン 13 年 2 千トン 14 年 2 千トンの石炭を輸入した 5. 石炭輸出量見通し BREE 2015 による短期見通しでは 一般炭の輸出量は 2013 年には 4 億 2,300 万トンであったが 2014 年から漸次減少していき 2020 年には 3 億 8,900 万トンとなる 一方

28 IEA WEO による長期見通しでは 2020 までは 4 億 1,700 万トンと大きな変化はなく 2040 には 4 億 7,200 万トンと再度増加すると予測しており 両者はかなり異なる ( 百万トン ) インドネシア BREE 2015 一般炭 IEA WEO 出所 :BREE, Resources and Energy Quarterly,September 2015, IEA, World Energy Outlook 鉱業法と関連法制度 (1) 鉱業管轄官庁と関連政府機関 a) 管轄官庁 Ministry of Energy and Mineral Resources ( MEMR の組織として Directorate General of Mineral, Coal and Geothermal ( Geology Agency( Research and Development Agency ( Education and Training Agency ( b) 関連政府機関 インドネシア中央統計庁 (Badan Pusat Statistik(BPS-Statistics Indonesia)) ( (2) 鉱業法 鉱業法 (1967 年法律第 11 号 ) 鉱業実施細則 (1969 年政令第 32 号 ) 新鉱物石炭鉱業法 (2009 年法律第 4 号 ) 輸出に関する規制 インドネシアが新たな石炭輸出規定を制定 インドネシア貿易相は新たな規定を公布し 石炭企業に対して輸出業務展開にあたって 輸出許可証の申請を義務付けた 業者に対して新たな規制を発令した 規定によると 輸出許可証を取得した石炭生産社だけが海外へ輸出することができる 許可証の有効期限は 3 年 ( シ ャカルタホ スト ) インドネシア政府が石炭輸出業者に対する新規制を発令 9 月に施行 瀝青炭や無煙炭など 24 品目が対象 インドネシアは 石炭の輸出業者に対して新たな規制を発令した 9 月 1 日に施行される 石炭を輸出する業者は政府機関から 輸出業者であると

29 いう証明を取得しなければならない CCoW と IUP などを保有している企業が対象となる 加えて輸出業者はロイヤルティーの支払い証明などを提示しなければならない 対象となるのは瀝青炭 無煙炭 褐炭 コークスなど 24 品目 インドネシアでは石炭の違法な輸出が頻発しており ロイヤルティーの徴収と輸出量の抑制を狙っている ( テックスレポート ) 過去の輸出状況を踏まえ 1 石炭開発を合理的かつ円滑に進めること 2 資源ナショナリズム インドネシア国民への利益還元 3 石炭の乱開発の取り締まり 4 国内産業の保護と税収アップ 5 資源流出への制限 等の目的で規制を強化した 鉱物輸出税 政府は 2014 年から実施される原鉱石の全面輸出禁止を前に輸出税を課した 輸出税 ( 大臣令 2012 年 75 号 ) については 対象となる鉱物は 14 種 鉱産物 65 品目で税率は 20%( 品目ごとに差がある ) であり 2012 年 5 月 16 日から施行されている 石炭については現在廃止になっているが 鉱物の実施状況を見みて判断する ( 石炭総局 ) としている 鉱物資源高付加価値化義務法 鉱物資源高付加価値義務に関する大臣令が 2012 年 2 月 6 日付けで発行された (2012 大臣令 7 号 ) 今回の対象となる鉱物には石炭は含まれず 金属鉱物 非金属鉱物 鉱石となっている DMO( 石炭国内供給義務 ) 石炭企業は国内における石炭需要を満たした場合のみ石炭を輸出することができる 国内全炭鉱は FOB 価格における販売数量の 25% を DMO として国内需要に供給する義務がある しかし 6,000kcal/kg 以上の高品位炭は国内の発電所のスペックと合致しないため 高品位炭生産者は低品位炭を購入してこれを DMOとして供給する必要がある 炭鉱への外資の出資比率に関する事項 2012 年政令第 24 号 商業生産を開始してから 5 年経過後に株式の 20% を国内投資家に譲渡しなければならないこと ( 現行 ) に加えて 7 年目 30% 8 年目 37% 9 年目 44% 10 年目 51% と 段階的に引き上げることとした インドネシア国会は 2008 年 12 月 16 日 1967 年法律 11 号 ( 鉱業法 ) に代わる新鉱業法となる鉱物石炭鉱業法を可決し 同法は 2009 年 1 月 12 日付けで公布 施行された これにより これにより 鉱業許可 (IUP) 特別鉱業許可(IUPK) など政府許可が必要となった 今後は鉱業契約や石炭鉱業契約ではなく 鉱業許可 (IUP) 特別鉱業許可 (IUPK) など政府許可が必要となる これまでは契約上の問題で鉱業事業者が政府を調停機関に提訴する場合があったが 今後は許可制であるため はく奪が可能となる 許可は 探査と開発の 2 段階で構成され 探査許可期間は鉱物の種類により 3~8 年と規定 開発許可期間は石炭で最長 20 年となっている 探査許可を取得した事業者は探査後に開発許可の取得が保証される 一方 IUP IUPK を取得し 鉱物石炭を生産する事業者には 通常の課税に加えて 生産活動による利益の 10%( 中央政府 4% 地方自治体 6%) の納付が義務付けられることとなった (4) 関連法制度

30 インドネシア政府が 2015 年 8 月 8 日から一般炭輸出税を導入することを決定した 課税率は一般炭輸出額の1.5% 課税対象となるのはIUP 保有者及びトレーダーで CCoW 保有者は課税されない ( テックスレポート) CCoWの契約方式からライセンス方式に変更 鉱業事業許可 (Izin Usaha Pertambangan, IUP): 任意の鉱業事業区域において鉱業活動を行うための一般的なライセンス 特別鉱業事業許可 (Izin Usaha Pertambangan Khusus, IUPK): 特定の国家保護区域において鉱業活動を行うためのライセンス 市民鉱業許可 (Izin Usaha Pertambangan Rakyat, IUPR): 市民鉱業区域において鉱業事業活動を行うためのライセンス 外国資本は市民鉱業許可の資格はない ロイヤルティー (2012 年第 9 号政令見直し ) 2012 年第 9 号政令 :IUP( 鉱業許可 ) の場合 発熱量は 5,100kcal/kg 未満でロイヤルティーは 3% 5,100-6,100kcal/kg で 5% 6,100kcal.kg 以上では 7% 一方 PKP2B ( 石炭事業契約 ) 炭鉱の場合は ロイヤルティーは 13.5% である 見直し案 : 事業許可の種類が異なっても 石炭の発熱量は異なっても 政府に支払うロイヤルティーは定率 13.5% になる ( Saura Pembaruan 新聞 ) 新投資法 (2007 年法律第 25 号 ) 外資導入促進により 国家経済の立て直しを図るため 従来の外国投資法 (67 年法律第 1 号 ) 同外国投資改正法(70 年法律第 11 号 ) 及び内国投資法 (68 年法律 6 号 ) 同内国投資改正法 (70 年法律 12 号 ) を一本化し 投資に関する初の統一法として本投資法が施行された 本法では 内外無差別の原則 全ての産業分野への適応 送金の自由 便宜供与 投資調整庁への投資政策実施の調整の一元化 中央と地方政府の業務分担 投資家の権利と義務 ワンドア統合サービス 経済特別地域 政府と外国投資家の間の紛争解決の国際仲裁機関による解決等が規定されている (5) 石炭価格の設定と運用エネルギー鉱物資省が石炭指標価格 (HBA) を最初に設定後 これに基づいて8 種類の基準銘柄炭を設け 発熱量 全水分 灰分の比率計算式によって石炭価格が決定される この価格は石炭基準価格と呼ばれており インドネシア標記ではHPB(Harga Patokan Batubara) と呼ばれている 尚 石炭指標価格 (HBA) と石炭基準価格 (HPB) は毎月エネルギー鉱物資源省から公表されている 基準銘柄炭の基準価格 (8 銘柄 :2015 年 12 月 ) の例を示す 石炭価格は鉱物石炭総局のホームページで毎月公開されている 発熱量が7,000kcal/kgと最も高い石炭は57.2US$ であるが 灰分が15% 硫黄分が1.0% と高い 発熱量が5,000kcal/kgの3 銘柄は31.4~42.4US$ で 灰分も硫黄分も少ない 中国向け褐炭は 中国国内では発熱量 4,000~4,500 kcal/kg 用に設計されたボイラーに適用させるために輸入しているとされている 発電効率は低いが 価格が安いことに加えて硫黄分が少ないため 排煙脱硫処理装置を省略できるというメリットも考えられる また 2009 年以降のHBAの8 銘柄の価格推移を以下の図に示す

31 石炭基準価格 (8 銘柄 :2015 年 12 月 ) 番号 ベンチマーク銘柄炭 発熱量 (kcal/kg GAR) 全水分 (% ar) 全硫黄 (% ar) 灰分 (% ar) 基準価格 2015 年 12 月 (US$/ トン ) 1 Gnung Bayan I 7, Prima Coal 6, Pinang , Indominco IM 5, Melawan Coal 5, Environ Coal 5, Jorong J-1 4, Enocoal 4, 出所 : エネルギー鉱物資源省鉱物石炭総局 ( 出所 )Directorate General of Mineral and Coal, Ministry of Energy and Mineral Resources 発熱量ごとの石炭基準価格の推移 (8 銘柄 ) 7. エネルギー構成比の目標と石炭の国内供給義務 (Domestic Market Obligation) エネルギー源別シェアの目標は 2025 年には石油を31% から20% に減少 石炭を19% から33% に増加 天然ガスを16% から30% に増加させようというものである 石炭の産業毎の需要先及びその品質 ( 発熱量 ) と国内需要量を計画している 次々表のように 2011 年の国内需要のうち 約 83% は発熱量 5,200kcal/kg 以下の低品位炭である

32 一次エネルギー構成の実績と将来目標 (%) 2010 実績 石油 石炭 天然ガス 水力 再生可能エネルギー 出所 :JOGMEC 平成 24 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの石炭輸出規制及び石炭開発状況調査 DMO による産業別石炭消費 ( 計画と実績 ) 産業 計画実績計画実績計画実績 発電 セメント 繊維 肥料 製紙 金属関連 合計 ( 出所 ) Indonesian Coal Book2014/ 石炭輸送インフラ状況と整備計画 輸送コスト (1) 水上輸送カリマンタン島では 東カリマンタン州のマハカム川と中央 南カリマンタン州のバリト川の河川輸送インフラが基幹輸送ルートである カリマンタン島の石炭輸送フローは 次の2パターンに分けられる 1 海岸近くに炭鉱があり 港から直接運搬船に積み込む 2 河川沿いのバージ積出港までトラック輸送した後 バージで出荷する 2011 年時点の統計によると 東カリマンタン州と南カリマンタン州で稼働しているバージは それぞれ240 隻であった バージの積載能力は3,000トン ~12,000トンまで幅広いが 石炭輸送に用いられるバージの積載能力は8,000トンクラスである つまり 各鉱区で採掘された石炭は トラックまたはベルトコンベアで河川沿いの積出港に運ばれ そこからバージで沖合の積替えポイントまたは沿海の石炭ターミナルに運ばれた後 石炭輸送船に積み替えられる

33 出所 : 各種情報より IEEJ 作成カリマンタン島沿海部の主な石炭ターミナルと取扱能力 ( 出所 )IIEE (2015), The Current and Future Situation of Coal in Indonesia, Jan, 2015, Indonesia Institute for Energy Economics 現在 陸上積替地点の石炭ターミナルとして利用されている積出港は 全部で23ヵ所あり 年間の積出能力は1.2~1.5 億万トンである その他 15ヵ所の沖合の積み替え施設が稼働しており これらの設備の年間取扱い能力は合計 1.7 億トンに達している 沖合の積み替え施設の年間取扱い能力は 300~500 万トンクラスの小規模施設から 1,500 万トンクラスの大規模施設まで様々である PT Kaltim Prima(KPC) とPT Indominco Mandiri(IM) の場合 自社専用の石炭積出港を有しており 石炭を直接運搬船に積み込むことができる また KPCは炭鉱の山元から 石炭を専用ベルトコンベアで港湾まで運搬している マハカム川沿いには年産 100 万トン以下の炭鉱が多数ある これらの炭鉱では採掘した石炭のほとんどを河川積出港または桟橋までトラック輸送している マハカム川には60 以上の桟橋がある 下記はマハカム川沿いで稼働中の主な河川積出港である インドネシア政府は 石炭輸出専門港の建設 拡張計画を進めている その主な目的は 石炭輸出によるロイヤリティの徴収を増やすことと 選炭設備の充実により輸出炭の付加価値を高めることである インドネシア政府は カリマンタン島とスマトラ島で合計 14ヵ所の候補地 港を石炭専用港とする計画を打ち出している 次図は カリマンタン島の7ヵ所の候補地 港の分布である

34 ブルネイ マレーシア 北カリマンタン州 ベラウ湾 西カリマンタン州 東カリマンタン州 マロイ湾 中央カリマンタン州 バリクパパン湾 アダン湾 南カリマンタン州 プラウ ラウト スンガイ ダナウバトゥ リチン カリマンタン島における石炭積出港建設の候補地 港 一方 スマトラ島の主な石炭積出港は南スマトラ州にある 表は現在稼働中の主な石炭 ターミナルである このうち Tarahan( タラハン ) 港と Teluk Bayur( テロック バユ ール ) 港は 国営石炭公社 PT. Bukit Asam( ブキット アッサム ) が所有しており 石炭 取扱能力はそれぞれ 3 万トン / 日と 8,000 トン / 日である PT. Bukit Asam はこの他 Kertapati Jetty( ケタパティ桟橋 ) にも積出港を所有しており 同港の石炭処理能力は 6,000 トン / 日である スマトラ島の主な沿岸石炭ターミナルの設備状況 No. 石炭ターミナル名 所有者 取扱能力接岸可能な船 ( トン / 日 ) (TDW) 1 タラハン港 ブキット アサム社 25,000 ~ 30,000 80,000 2 テロック バユール港 ブキット アサム社 8,000 40,000 3 プラウ バイ港 Harbour Authority 6,000 ~ 7,000 na. 4 ケタパティ桟橋ブキット アサム社 5,000 ~ 6,000 8,000 5 ムアラ サバック 6,000 ~ 7,000 5,000 出所 :JOGMEC 平成 26 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの新鉱業法施行後の最新情報調査 (2) トラック輸送カリマンタン島では 長距離陸上輸送ルートが整備されておらず 州政府も明確な整備計画を示していない 現状では 主に 炭鉱から河川沿いの積出港までトラックで陸送するパターンが多く 陸送距離は比較的短い しかし トラックによる石炭の長距離輸送は 一般道の整備状況が悪いため 輸送時間が長くかかり トラックの燃料費も高くつく また 石炭輸送が急増したため 道路の破損状況が激しくなり 深刻な渋滞が生じている カリマンタン島の道路は 大きな町の市街地では二車線道路であるが 郊外は単車線で追い越ししにくい そのため カリマンタン島の各州政府は 石炭輸送トラックとパーム油輸送トラックの一般道利用を制限し 炭鉱企業とパーム油企業は自社専用道を建設するよう義務付けている 東カリマンタン州の場合は 石炭 パーム油輸送のための公道 私道の利用に関する州法令 (Perda)No.10/2012 を公布し 石炭企業とパーム油企業に対して 自社専用の輸送道を建設するよう義務付けている 南カリマンタン州と中央カリマンタン州でも それぞれ 2012 年と 2011 年に同様な法令が公布され 各炭鉱企業に自社専用道を建設するよう義務付けた この法令により 多くの中小炭鉱が自社専用道を確保ができず 閉山に追い込まれたが 一方で カリマンタン島の交通トラブルが著しく減少した

35 東カリマンタン州 南カリマンタン州 カリマンタン島各州政府の道路使用制限に関する法令 州別法令法令名 中央カリマンタン州 州令 No.10/2012 州大臣令 No.13/2012 (Perda. No.3/2008 の改正 ) 州令 No.7/2011 石炭 パーム油輸送のための公道 私道の利用について 公道 私道の利用について 鉱業 プランテーション輸送のための公道 私道の利用について 出所 :JOGMEC 平成 26 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの新鉱業法施行後の最新情報調査 (3) 鉄道輸送現在 鉄道による石炭輸送を実施しているのは 国営石炭公社の PT. Bukit Asam(PTBA) の南スマトラ州からランブン州までと 民間企業である PT. Baramulti Sugih Sentosa( バラムティ スギル セントサ ) 社と PT. Bara Alam Utama である その他 2012 年より石炭の消費企業である PT Semen Baturaja( セメン バトゥラジャ社 ) が 南スマトラの鉄道を利用して自社消費用の石炭を輸送している 鉄道による主な石炭輸送ルートは タンジュン エニムからタラハン港までの全長 410 km である 石炭輸送専用鉄道ではなく 既存の鉄道を利用しているため 一般貨物や乗客も利用している (4) インドネシア国内の石炭輸送コストインドネシアの石炭輸送は 国内向け輸送と輸出用輸送に大別される 国内の需要家への輸送は 炭鉱から需要家の貯炭場までで 輸出用輸送は 炭鉱から輸出港までの輸送を指す インドネシアでは 主にバージ トラック 鉄道の 3 つの輸送手段がある それぞれの輸送コストは異なるが 次図に示すように バージと鉄道は比較的安く トラック輸送は最もコストが高い 特に 2011 年以降 各州政府が石炭専用道の建設を義務付けたため トラック輸送コストがさらに高くなった ( 出所 )IIEE (2015), The Current and Future Situation of Coal in Indonesia, Jan, 2015, Indonesia Institute for Energy Economics インドネシアにおける輸送手段別コストの比較

36 9. 主要炭鉱の概要 (1) PT Adaro Indonesia Adaro Indonesia (AI) の筆頭株主である PT Alam Tri Abadi( アラム トリ アバデ ィ社 ) は 石炭の一貫採掘販売を手がけるエネルギーグループの PT Adaro Energy Tbk ( アダロ エナジーグループ ) の全額出資子会社である AI は 1982 年 11 月にスペイン 政府系の鉱物探査会社とインドネシア政府の JV として CCoW( 第 1 世代 ) を締結し 南 カリマンタンで石炭開発を開始した CCoW のライセンスは 2022 年 10 月まで なお AI の石炭のほとんどはエンドユーザーに直接販売されているが 一部はシンガポールに拠 点を置く石炭貿易会社を通じて販売されている AI の資本構成 株主 出資比率 (%) 企業の登録国籍 PT Alam Tri Abadi アダロ エナジーの全額出資子会社 % インドネシア PT Viscaya Investments 投資ファンド % インドネシア PT Dianlia Setyamukti 炭鉱サービス会社 5.838% インドネシア Coaltrade Services International Pte. Ltd 石炭貿易会社 0.002% シンガポール ( 出所 ) Indonesian Coal Book 2014/2015 及び PT Adaro Indonesia の 2013 年年次報告書をもとに作成 AI は南カリマンタンに Paringin(1991 年操業開始 ) Tutupan(1997 年操業開始 ) Wara(2010 年操業開始 ) の 3 つの炭鉱を有している ( 出所 ) アダロ エナジーの 2013 年年次報告書をもとに作成 AI の 3 炭鉱の位置と Coal Terminal までの輸送ルート Tutupan はインドネシア最大の炭鉱で AI の生産量 7 割以上を占めている Tutupan 炭鉱の 2013 年の生産量は 3,865 万トンで 同社の石炭生産量 (5,226 万トン ) の 73.96% にあたる 鉱区で採掘された石炭は バリト川沿いの Kelanis Terminal( 河港 ) まで約 80km をトラック輸送され Banjarmasin( バンジャルマシン ) の沖合にある Taboneo( タボネオ ) 積み替えポイントで 石炭輸送船に積み替えられてインドネシア国内ユーザーに輸送される 輸出用石炭は 子会社の PT Indonesia Bulk Teiminal(IBT) が運営する Paul Laut Coal Terminal( 共用ターミナル8) に運

37 ばれ 海外輸出される AI の石炭は硫黄分や灰分が極めて少なく 窒素酸化物の排出量も少ない亜瀝青炭で Envirocoal ( 環境配慮型石炭 ) と呼ばれている 発熱量は高くないが 世界で最も環境負荷が少ない亜瀝青炭 として 国内外の発電や石炭関連産業に供給されており 生産量の約 75% が輸出に回されている 同社は元々 E5000(Tutupan 炭鉱と Paringin 炭鉱で生産 ) と E4000(Wara 炭鉱で生産 ) を販 売してきたが 市場ニーズに合わせて 2012 年に中間発熱量の E4500 を 2013 年に E4700 の販 売を開始し 2014 年からは Tutupan 炭鉱北方で E4900 の新ブランドを生産している AI の Envirocoal(E5000 E4700 E4000) の石炭性状 Envirocoal 5000 Envirocoal 4700 Envirocoal 4000 Total Moisture (ar) 26% 30% 38% Air dried moisture (ad) 14.50% 18% 20% Gross CV (ar) 5,100 kcal/kg 4,700 kcal/kg 4,050 kcal/kg Net CV (ar) 4,800 kcal/kg 4,363 kcal/kg 3,700 kcal/kg Ash (ar) 2% 2.50% 3.50% Total sulphur (ar) 0.10% 0.20% 0.25% HGI Carbon (daf) 73.80% 74% 72% Hydrogen (daf) 4.90% 5% 5% Nitrogen (daf) 0.90% 1% 1% Oxygen (daf) 20.30% 19.80% 22% Sulphur (daf) 0.10% 0.20% 0.32% Ash fusion temperature: Initial deformation 1,200 C 1,200 C 1,150 C Hemisphere 1,260 C 1,240 C 1,250 C Flow 1,340 C 1,270 C 1,310 C Sizing 0-50 mm 0-50 mm 0-50 mm ( 出所 )PT Adaro Energy Tbk. の公式サイト アダロ エナジーの公式サイトによると AI の 2013 年の石炭販売量は約 5,350 万トンで 17 カ国 49 ユーザー (10 年以上取引関係がある大手発電企業が 8 割以上 ) に販売された 売上ベースで見た 2012 年の販売先上位は インドネシア国内 (20.8%) インド(16.7%) 日本(13.6%) 中国(9.5%) スペイン(7.7%) 香港 マレーシア( ともに 6.6%) 韓国(6.5%) などである インドネシア国内向けでは 発熱量 4,000~5,000kcal/kg の E5000 や中 低品位炭を主に供給しており 供給量は国内需要の 12% 以上を占めるという ( 出所 )PT Adaro Energy Tbk. の 2013 年年次報告書 Adaro Energy の石炭生産量の推移

38 2013 年の輸出相手国 地域別ではインドが最大で 同社販売量の 19.0% にあたる約 1,010 万トンを輸出し 2012 年比で 35% 増 (260 万トン増 ) となった また 対中輸出については 2013 年の対前年比伸び率が 75% を超え 中国の主要国営企業との関係構築に成功したことが大きいとしている 特に 新ブランドの E4900 は灰分 (2.5%) と硫黄分 (0.15%) が極めて低く E5000 に石炭性状が類似しているため 中国沿海部の発電所のニーズ (4,600kcal/kg) に合うという また 2011 年には 3 社であった中国のユーザーが 2013 年には 15 社に急増した AI の 2013 年の北アジア向け輸出は堅調で 2012 年比 2% 増の 150 万トン ( 総販売量の約 29%) であった 日本と香港の輸出量増加が同地域への輸出を下支えしており 日本に関しては 原発の稼働停止に伴う石炭火力発電の依存度が高まっていることから E4900 等の超低灰分石炭が電力会社のコスト削減に寄与する可能性が高く ポテンシャルが大きいと見ている 2013 年の AI 全体の石炭生産量は 5,380 万トン (2012 年比 11% 増 ) であった 年 生産量 ( 万トン ) 販売量 ( 万トン ) 国内輸出合計 ,220 1,036 3,208 4, ,767 1,066 3,656 4, ,456 1,050 3,474 4, , ,569 4,533 AI の石炭の生産量と販売量 ( 国内 輸出 ) ( 出所 ) Indonesian Coal Book2014/2015 (2) PT Kaltim Prima Coal KPC は インドネシア石炭大手の PT Bumi Resources Tbk. とその傘下企業等が出資する大手石炭生産企業である 資本の 30% を出資するモーリシャス籍の投資ファンド Bhira Investments Limited は インドの電力会社タタ電力の傘下企業である KPC は 1982 年に Rio Tinto と BP の JV として CCoW( 第 1 世代 ) を締結した後 2003 年に Bumi Resources と東カリマンタン州 Kutai 県政府に株式が売却され 2007 年に Tata Mauritius Ltd が株式の 30% を取得した その後 2014 年 7 月 Bumi Resources Tbk. は同社の KPC 持ち株の中から 19% を China Investment Corporation に譲渡したと発表した これは 2013 年 10 月に発表された同社の CIC に対する負債処理の一部として実施されたものである CCoW のライセンスは 2021 年 8 月まで KPC の資本構成 株主 出資比率 企業の登録国籍 PT Sitrade Coal ブミ リソーシズが99.98% 出資 32.4% インドネシア Bhira Investments Limited 投資ファンド ( インドのタタ電力傘下 ) 30.0% モーリシャス PT Bumi Resources, Tbk. ブミ リソーシズ 6.0% インドネシア China Investment Corporation(CIC) 中国投資有限責任公司 19.0% 中国 Kalimantan Coal Limited (KCL) ブミ リソーシズが99.99% 出資 7.6% モーリシャス PT Kutai Timur Sejahtera 東カリマンタン州クタイ県の企業 5.0% インドネシア ( 出所 ) Indonesian Coal Book 2014/2015 Bumi Resources Tbk. の 2013 年年次報告書 報道等をもとに作成 東カリマンタン州 Kutai 県の Sangatta( サンガッタ ) と Bengalon( ベンガロン ) に炭鉱がある

39 ( 出所 )KPC の資料 ( KPC の傘下炭鉱の位置と石炭ブランド KPC には 3 つの石炭ブランドがあり Prima は発熱量 7,100kcal/kg で 灰分と水分が少なく 硫黄分が中程度の瀝青炭である Pinang は Prima より水分が多く 発熱量が低い瀝青炭 Melawan は灰分と硫黄分が少なく 水分が多い亜瀝青炭である KPC KPC の石炭ブランドと石炭性状 炭鉱 石炭ブランド 発熱量 (Kcal/kg) 硫黄分 (%) 水分 (%) 灰分 (%) Prima 7, Sangatta Pinang 6, Melawan 5, Bengalon 6, ( 出所 )Bumi Resources Tbk. の公式サイト KPC の石炭生産量は 1990 年代初めには 200 万トン程度であったが 年々生産量を拡大し 特に 2000 年代後半に生産量を大きく伸ばした 2013 年の生産量は 5,321 万トンで インドネシア全体の 12.6% を占めた 2013 年の輸出量は 4,528 万トンで 同社の生産量全体の 84.8% を占めている KPC の 2013 年 4 月作成資料によると 最大の輸出相手国はインド ( 販売量の 25%) で 続いて日本 ( 同 21%) 台湾(8%) 中国(7%) であった インドネシア国内向けは 14% だった KPC の石炭の生産量と販売量 ( 国内 輸出 ) 年 生産量 ( 万トン ) 販売量 ( 万トン ) 国内輸出合計 , ,251 3, , ,527 3, , ,606 4, , ,498 4, , ,456 4, , ,528 5,315 ( 出所 ) Indonesian Coal Book2014/

40 (3) PT Kideco Jaya Agung 1982 年 9 月に韓国との JV により Korea-Indonesia Resources Developmenrt Co., Ltd. を設立 し 同年 インドネシア政府と CCoW( 第 1 世代 ) を締結し 東カリマンタンの Pasir 炭鉱で石 炭生産に着手した CCoW 契約は 2023 年 3 月まで 2013 年時点の出資比率は 筆頭株主の韓 国の Samtan Co., Ltd.( サムタン社 ) が 49.0% インドネシアで石炭 石油事業 発電事業を 手がける PT Indika Energy Tbk( インディカ エナジー ) の子会社である PT Indika Inti Corpindo( インディカ インティ コーポインド ) が 46.0% 一般炭生産や海上輸送を手がける PT Muji Inti Utama( ムジ インティ ウタマ ) が 5% である Kideko の資本構成 株主 出資比率 企業の登録国籍 Samtan Co.Ltd 韓国 サムタン社 49.0% 韓国 PT Indika Inti Corpindo PT Indika Energy Tbkの子会社 46.0% インドネシア PT Muji Inti Utama 一般炭生産や海上輸送を手がける 5.0% インドネシア ( 出所 ) Indonesian Coal Book 2014/2015 PT Kideco Jaya Agung の公式サイト 2013 年年次報告書 Pasir 炭鉱は 5 鉱区 (Roto North Roto South Roto Middle Susubang Samarangau) が稼働中 ( 出所 )PT Indika Energy Tbk の 2013 年年次報告書 Kideco の Pasir 炭鉱の位置 Kideko の石炭は亜瀝青炭で 水分が多く 灰分と硫黄分が少ないクリーンコールである Kideco の石炭性状 ( オーストラリア炭との比較 鉱区別の石炭性状 ) Pasir coal Australian coal 鉱区 水分 (%) 灰分 (%) 硫黄分 (%) 発熱量 (kcal/kg) 水分 25% 8.00% R/North ,470 揮発分 41.00% 30.00% R/South ,870 灰分 2.00% 15.00% R/Middle ,730 硫黄分 0.10% 0.70% SM ,430 発熱量 4800 Kcal/Kg 6300 Kcal/Kg Susubang ,240 ( 出所 )PT Indika Energy Tbk の公式サイト

41 PT Indika Energy Tbk の公式サイトによると Kideco の石炭生産量は 1993 年に 生産量 300 万トンからスタートし 2013 年には約 3,400 万トン (2012 年比 7.5% 増 ) に増加した 主な供給先は インドネシア国内では Paiton( パイトン ) Suralaya ( スララヤ ) チラチャプ (Cilacap) の発電所 米国の鉱山会社 Newmont Nusa Tenggara 等がある 主な輸出先は中国 インド 韓国 日本 台湾 マレーシア等で 世界 16 カ国の 60 以上のユーザーに販売されている 主なユーザーには 韓国電力公 社 (KEPCO) 台湾電力公司 (Taiwan Power Company) 日本の J-POWER や東北 電力 インドのタタ電力 (Tata power) 等がある Kideko の石炭の生産量と販売量 ( 国内 輸出 ) 年 生産量 ( 万トン ) 販売量 ( 万トン ) 国内輸出合計 , ,614 2, , ,904 2, , ,242 2, , ,423 3, , ,143 2, , ,303 3,236 ( 出所 ) Indonesian Coal Book2014/2015 Kideko の炭鉱では露天掘りが行われている 各鉱区で採掘された原炭は 3~11km 離れた粉砕処理場まで 30 トンのダンプトラックで運ばれる その後 40km 離れた自社専用の Tanah Merah Coal Terminal(TMCT)( Port) までトラックで運ばれて貯炭された後 バージ (8,000~1 万 2,000DWT( 載貨重量トン )) で東カリマンタン沖合約 59km 地点にある Adang 湾まで運ばれ 石炭運搬船に積み替えられる (4) PT Arutmin Indonesia Arutmin は 1981 年にインドネシア政府と CCoW 契約 ( 第 1 世代 ) し 南カリマンタンで石炭生産を行っている CCoW のライセンスは 2019 年 9 月末まで有効 PT Bumi Resources Tbk.( ブミ リソーシズグループ ) が 70% を出資する Bumi Resources は 2001 年に BHP Billiton( ビーエイチピー ビリトン ) から Arutmin を取得した 残り 30% の資本を出資するのはインドのタタ電力傘下の投資ファンドである Arutmin Indonesia の資本構成株主出資比率企業の登録国籍 PT Bumi Resources Tbk. ブミ リソーシズ 70.0% インドネシア Bhira Investment Ltd. 投資ファンド ( インドのタタ電力傘下 ) 30.0% モーリシャス ( 出所 ) Indonesian Coal Book2014/2015 Arutmin は南カリマンタンに 6 炭鉱 ( Senakin Satui Mulia Kintap Asam-Asam Batulicin) を有している Senakin Satui Batulicin は世界有数の瀝青炭賦存炭鉱で Mulia Asam-Asam は亜瀝青炭の賦存量が多い いずれも海岸から 20km 以内に

42 位置する露天掘り炭鉱で Pulau Laut 島北部にある石炭積出港 North Pulau Laut Coal Terminal (NPLCT) に近い ( 出所 )Arutmin Indonesia 公式サイトの資料を加工して作成 Arutmin の炭鉱及び NPLCT の位置 Arutmin5000~6250 Senakin Satui Ecocoal というブランド名の低品位炭があ り ユーザーのニーズに合わせてブレンドを行っている Arutmin の石炭性状 Arutmin Arutmin Arutmin Arutmin Arutmin Senakin Satui 10 Ecocoal Total Moisture(ARB) 水分 (%) Volatile Matter 揮発分 (%) Ash 灰分 (%) Total Sulfer 硫黄分 (%) Nitrogen 窒素 (%) Calorific value (GAR) 発熱量 (kcal/kg) 5, ,900 6,100 6,250 6,250 6,300 4,050 ( 出所 )Arutmin 公式サイトより作成 6 炭鉱で採掘された石炭は洗炭プラントへ運ばれた後 それぞれバージ港へ運ばれて粉砕処理され 貯炭場に保管される 東 Senakin 炭鉱の石炭は 27km 先の Sembilang バージ港へ 西 Senakin 炭鉱の石炭は 15.5km 先の Air Tawar 2 バージ港へ運ばれる Satui 炭鉱の石炭は 45km 先の Muara Satui バージ港へ運ばれる Batulicin 炭鉱の石炭は 70km 先の Batulicin バージ港へ運ばれる バージ港で 8 隻のカスタムメイドの self-discharging バージ ( 積載能力 7,000 dwt ま

43 たは 3,500 dwt) またはフラットトップ バージに積み込まれ North Pulau Laut Coal Terminal (NPLCT) や積み替えポイントへ運ばれる NPLCT は 1994 年に開港した深水港で 年間輸出量は 140 万トン 4 バージの同時受け入れが可能で Arutmin の専用輸出ターミナルもある 主な輸出先は中国 欧州 香港 インド 日本 マレーシア フィリピン 台湾 タイで 特に日本への輸出量が多い Arutmin の石炭の生産量と販売量 ( 国内 輸出 ) 年 生産量 ( 万トン ) 販売量 ( 万トン ) 国内輸出合計 , ,402 1, , ,706 1, , ,714 2, , ,864 2, , ,010 2, , ,354 2,231 ( 出所 ) Indonesian Coal Book2014/2015 (5) PT Berau Coal Berau Coal は PT Berau Coal Energy Tbk.(PT Risco より社名を変更 ) が 全額出資子会社の PT Armadian Tritunggai を通じてマネジメントしている ちなみに PT Berau Coal Energy Tbk. の親会社は Asia Resource Minerals plc(arms) で ARMS の資料 (2014 年 8 月作成 ) では Berau Coal の株式の 87.4% を保有と記載されている Berau Coal は 1983 年の設立と同時に CCoW( 第 1 世代 ) を締結し 東カリマンタン州北部の Tanjung Redeb( 州都サマリンダから 300km) で石炭を生産している 鉱区は Tarakan( タラカン ) 盆地にあり 露天掘りを行っている CCoW のライセンスは 2025 年 4 月まで Berau Coal の資本構成 株主 出資比率 企業の登録国籍 PT Armadian Tritunggai PT Berau Coal Energy Tbk. の全額出資子会社 51.0% インドネシア Aries Investment Limited 投資ファンド 39.0% オーストラリア Sojitz Corporation 双日株式会社 10.0% 日本 ( 注 )Asia Resource Minerals plc の資料では 同社が Berau Coal の株式の 87.4% を保有と説明している ( 出所 ) Indonesian Coal Book2014/2015 Berau Coal は 東カリマンタンに 3 炭鉱 (Lati Binungan Sambarata) を有し インドネシアのマイニング コントラクター 5 社が石炭の採掘 輸送を担っている 香港の Noble Group Limitedがマーケティングを担当し 双日株式会社が販売権を得ている

44 ( 出所 )Asia Resource Minerals plc の公式サイトの資料を加工して作成 Berau Coal の 3 炭鉱とバージ港及び積み替えポイント Lati 炭鉱と Sambarata 炭鉱の石炭は Lati 港 ( 河港 ) と Sambarata 港 ( 河港 ) から Sulawesi 海沖合の Muara Pantai 積み替えポイントまでバージで輸送され 大型運搬船に沖積みされる Binungan 炭鉱の石炭は Suaran 港 ( 河港 ) までトラック輸送され Muara Pantai 積み替えポイントまでバージで輸送される Berau Coal の石炭は灰分や硫黄分が少ない亜瀝青炭で 炭鉱別の石炭発熱量は Lati 炭鉱が 5,055~5,115kcal/kg Sambarata 炭鉱が 5,505~6,050kcal/kg Binungan 炭鉱が 4,000~5,860 kcal/kg である 5 種類の石炭ブランド (Eboni Mahoni MahoniB Agathis Sungkai) がある Berau Coal の生産量と販売量 ( 国内 輸出 ) 年 生産量 ( 万トン ) 販売量 ( 万トン ) 国内輸出合計 , , , ,002 1, , ,265 1, , ,735 1, , ,562 1, , ,655 1,958 ( 出所 ) Indonesian Coal Book2014/2015 生産量の 8 割を輸出しており 特にアジア向けが多い ここ数年は中国への輸出量が急増し 同社最大の輸出先になっている 2013 年の石炭販売量に占める国 地域別シェアは 中国 (36.2%) インドネシア(15.0%) 台湾(12.1%) インド(9.8%) 韓国 (9.8%) 香港(2.9%) その他アジア諸国(4.7%) であった ただ 2014 年には中国リスクを懸念して 対インド輸出拡大方針を打ち出した インドネシア国内向けで

45 は PT Indonesia Power( インドネシアパワー社 ) の UBP Suralaya PT Jawa Power ( ジャワ パワー社 ) 等に石炭を供給している ( 出所 )Asia Resource Minerals plc の 2013 年年次報告書より作成 2013 年の Berau Coal の石炭販売先とシェア ( 売上ベース ) 主要原料炭プロジェクト開発状況 7 件の原料炭プロジェクトを以下に示す 7 件合計で 将来の原料炭生産量は 3,700 万トン以上になる見通しである このうち 2 件には日本の伊藤忠が参画しており 他のプロジェクトにも海外資本が参入している インドネシアの主要原料炭プロジェクト プロジェクト名権益保有者場所採炭方式生産量 ( 万トン / 年 ) 石炭種 Maruwai( マルワイ ) (IndoMet Coal) BHP : 75% Adaro : 25% 中央及び東カリマンタンハジュ地区 O/C 2016 年に 100 最終的に 2,000 非微粘結炭一般炭 MTU (Multi Tambangjaya Utama) インディカ : 85% 中央カリマンタンバンジャルマシン O/C フルスケールで 300 原料炭一般炭 ブミ バリト ミネラル (BBM) Marunda Graha Mineral (MGM) 豪コカール : 60% インドネシア複数企業 : 40% MGM : 76.5% 伊藤忠 :23.5% ノース バリト ベースン 中央カリマンタンカブバテン バリト ウタラ地区 O/C O/C 2015 年以降に 200 第 2 ステージで 年は 年に 350 強粘結炭 PCI 炭 非微粘結炭 Suprabari( スプラバリ ) SMM : 76.5% 伊藤忠 :23.5% 中央カリマンタンスプラバリ地区 O/C 2012 年に 200~250 非微粘結炭 ママハク (Mamahak) 豪カンガルー リソーシズ : 100% 東カリマンタンハジュ地区 O/C 2011 年内に 60 非微粘結炭一般炭 クバ インダ (Kubah Indah) バヤンリソーシズ :56.06% 豪カンガルー : 43.94% 東カリマンタンクバ インダ地区 O/C 2010 年は 年に 200 原料炭一般炭 Total 将来 3,760 出所 : テックスレポート 石炭年鑑 2015 および No.10717,10718,10719( ~10.18) より整理

46 10. 生産コスト JOGMEC 平成 26 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの新鉱業法施行後の最新情報調査 において まとめた生産コストに関する情報を以下に示す 生産コスト全体に占める採掘コストの割合が 50% 前後と大きく 特に剝土コストの影響を大きく受けることである また 4 つ事例の生産コストは 30.56~42.01 ドル / トンであったが 最終的な FOB 価格を算出するためには さらに 減価償却費 ロイヤルティー 地方税 企業利潤 ( マージン ) などを加算しなければならない JOGMEC 成果報告書 世界の石炭事情調査 2013 年度 P91 の主要 5 カ国の一般炭 FOB 価格とコスト構成の図と比較して頂きたい 2010 年の石炭 FOB 価格における平均コストと石炭生産企業 3 社の生産コスト コスト構成 Meister (2010) A 社 B 社 C 社 2010 年 2012 年 2011 年 2014 年 採掘 輸送 一般管理 n.a 税 ロイヤルティ 9.10 n.a 2.78 n.a 減価償却 n.a n.a n.a 1.91 合計生産コスト 比率 (%) 採掘 輸送 一般管理 n.a 税 ロイヤルティ 24.4 n.a 9.1 n.a 減価償却 n.a n.a n.a ( 注 )B 社会の一般管理費は表 の項目の港積出および環境対策を足したもの 出所 :JOGMEC 平成 26 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの新鉱業法施行後の最新情報調査 出所 :IEA, Southeast Asia Energy Outlook,WEO Special Report,

47 11. 炭鉱の権益獲得に関する最近の情報 (1) 日本日本は インドネシアの石炭生産企業 5 社に出資している 出光興産株式会社は 2012 年に石炭生産会社バラムルチグループ傘下の PT Baramulti Suksessarana Tbk.( バラムルチ サクセサラーナ グループ ) の株式の 3% を取得した 同グループは南カリマンタンの Antang Gunung Meratus Mine(AGM 鉱山 ) 等を保有している 2014 年 7 月には同グループ傘下の PT Mitrabara Adiperdana( ミトラバラ アディペルダナ社 ) の株式の 12% を取得し 同年 11 月に出資比率を 30% に引き上げた 傘下のマリナウ鉱山 ( 東カリマンタン ) から 2014 年に 72 万トンの石炭を購入し 2015 年には 120 万トンまで拡大する計画とされる また 双日株式会社が 2013 年石炭生産量第 5 位の PT Berau Coal1( 出資比率 10%) と南スマトラの PT Bara Alum Utama( 出資比率 30%) に 日本コークス工業株式会社が PT Kendilo Coal Indonesia( 同 0.01%) 伊藤忠商事株式会社がオーストラリア現地法人を通じて PT Marunda Graha Mineral( 同 23.5%) と PT Suprabari Mapanindo Mineral( 同 23.5%) に出資している この他 石炭販売会社に出資する形で 三井松島産業株式会社が 2012 年に石炭販売会社 PT Gerbang Daya Mandiri の株式 30% を取得している 同社はまた インドネシアの ABK 炭鉱 ( PT. Agugerah Bara Kalimantan Timur) の対日独占販売権 Jembayan 炭鉱と Sebuku 炭鉱を有するシンガポールの Sakari Resources Limited の子会社である Tiger Energy Trading( タイガー エネルギー トレーディング社 ) の対日一部需要家向け販売権を獲得している オーストラリア資本の出資が確認できる炭鉱の中では 資源メジャーの BHP Billiton( ビーエイチピー ビリトン ) の存在感が大きく IndoMet Coal Project(ICP) として Adaro Energy と JV を組み (BHP Billiton の出資比率 75%) 中央カリマンタンや東カリマンタンで PT Juloi Coal 等の 7 つの CCoW( 第 3 世代 ) を締結している なお BHP Billiton は厳密には豪英資本であるが ここではオーストラリア資本としてカウントする Cokal Limitedm も 4 社 ( 出資比率 60~80%) に出資している オーストラリアの投資ファンド Aries Investment Limited は 2013 年石炭生産量第 5 位の PT Berau Coal に出資 (39%) している さらに Orpheus Energy Ltd.( オルフェウス エナジー ) Altura Mining 等が 11 炭鉱に出資または JV で開発プロジェクトを推進している (2) 日本以外インドは インドネシアの石炭生産企業社 9 社に出資している The Tata Power Company Ltd.( タタ電力 ) が 2013 年石炭生産量第 1 位の PT Kaltim Prima Coal(30%) 同年石炭生産量第 4 位の PT Arutmin Indonesia(30%) に出資している なお Tata Power は保有する KPC 株 30% のうち 5% を 同じく保有する Arutmin 株 30% をインドネシアの大手財閥バグリー グループに売却する計画であると報道されている この他 インドの新興財閥の Adani( アダニ グループ ) や Reliance( リライアンス グループ ) がインドネシアに採掘鉱区を持っている Adani は東カリマンタン州の Bunyu 島に鉱区を Reliance は南スマトラ州に 3 鉱区 ( Brayan Bintan Tiga Energi が 2 Sriwijaya Bintan Tiga Energi が 1) を有し インドの自社石炭火力発電所に南スマトラ産の低品位炭を供給する Krishnapatnam Ultra Mega Power Project を実施している 2013 年時点で南スマトラ州

48 のインド資本鉱区は 6 つである 中国は 2009 年に政府系投資ファンド 中国投資有限責任公司 (China Investment Corporation, CIC) が PT Bumi Resources Tbk. に 19 億ドルを投資し 2014 年 7 月に Bumi Resources Tbk. は保有する KPC 株の中から全体の 19% を China Investment Corporation (CIC) に譲渡した ( 本章 2.2.2(1)KPC の資本構成に関する記述を参照 ) また 2014 年 11 月 神華集団 ( Shenhua Group) の上場子会社である神華能源 (China Shenhua Energy, CSEC) が PT Adaro Power( アダロ パワー ) と合弁で石炭火力発電所事業を実施すると発表した 出資比率は神華 51% アダロ 49% になる見込みで 神華がアダロの石炭子会社に出資することでも合意したと報道された シンガポールは インドネシアの石炭生産企業 8 社に出資している シンガポールの石炭大手 Sakari Resources Limited( サカリ リソーシーズ ) は 2013 年石炭生産量第 9 位の東カリマンタンの PT Jembayan Muarabara( ジェンバヤン炭鉱を保有 ) の全資本を出資しており 南カリマンタンの PT Bahari Cakrawala Sebuku( セブク炭鉱を保有 ) の資本の 80% を握っている なお Sakari Resources の大株主はタイ石油公社 (PTT) グループである タイは インドネシアの石炭生産企業 6 社に出資している Banpu Group は 2013 年石炭生産量第 6 位の PT Indominco Mandiri 同第 10 位の PT Trubaindo Coal Mining 等を傘下に有するインドネシアの石炭大手 PT Indo Tambangraya Megah Tbk. に出資するとこで 間接的にそれらの炭鉱権益を獲得している インドネシア事業に 50 億ドル 中国民生投資 港湾開発など 4 分野中心 インドネシアへの中国企業進出ガ加速しそうだ 最大手の中国民生投資 (CMI) は 少なくとも 20 社以上の中国企業がインドネシアの事業に合計 50 億ドルを投じる用意をしていることを明らかにした CMI は今後数年 港湾開発 炭鉱開発 セメント工場 製鉄所の 4 分野を中心に インドネシアの工場団地への投資を加速させる方針だ 総額 16 億ドルの製鉄所建設が最初のプロジェクトになるとの見解を示した ( フシ サンケイヒ シ ネスアイ ) 出光興産はバラムルチグループのミトバラ アヂプルダナ (MA) に 12% 出資する 同グループへの出資は 2 件目 MA は北カリマンタンでマリナウ鉱山を運営 亜瀝青炭 250 万トンを生産している 15 年以降 400 万トンまで引き上げる 出光は 12 年 11 月バラムルチ傘下の AGM 鉱山の運営会社に 3% 出資している ( 日刊工業新聞 ) KPC BUMI の株を中国投資会社へ売却 PT Bumi Resources は臨時株主会議を開き PT Kaltim Prima (KPC) と PT Bumi Resources Minerals (BRMS) の株を中国政府ファンド (CIC) へ売却することを決定した Bumi は 9 億 5000 万米ドルで KPC の 19% の株を BRMS は 2 億 5,700 万米ドルで 42% の株を CIC へ譲渡する ( Jakarta Post)

49 インドネシアの主要石炭生産企業と外資の出資状況 2.2 インドネシア 登録国籍企業名登録国籍企業名 1 PT Adaro Indonesia 南カリマンタン 0.002% シンガポール Coaltrade Services International Pte. Ltd PT Anugerah Alam Katingan 中央カリマンタン 75.00% オーストラリア Cokal Ltd. - 3 PT Anugerah Alam Manuhing 中央カリマンタン 75.00% オーストラリア Cokal Ltd. - 4 PT Arutmin Indonesia 南カリマンタン 30.00% モーリシャス Bhira Investment Ltd. インド The Tata Power Company Ltd PT Bahari Cakrawala Sebuku 南カリマンタン 80.00% シンガポール Sakari Resources Ltd. タイタイ石油公社 (PTT) グループ PT Bara Alum Utama 南スマトラ 30.00% シンガポール Bravo Synergy Pte. Ltd. 日本 Sojitz Corporation - 7 PT Baradinamika Muda Sukses 東カリマンタン 3.00% 日本 Idemitsu Kosan Co.,Ltd. - 8 PT Baramulti Suksessarana Tbk. 東カリマンタン 26.00% モーリシャス Khopoli Investments Ltd. インド The Tata Power Company Ltd 石炭生産企業 PT Baramultiara Prima 炭鉱所在地 南スマトラ 外資比率 出資企業 25.00% シンガポール Sumatera Holding Pte. Ltd. 9.43% セイシェル Bergamot Worldwide Ltd. 8.20% シンガポール Horizon Capital Investments Pte. Ltd. 出資企業の大株主 / 親会社 / 投資企業 確認埋蔵量 ( 百万トン ) 94.97% インドネシア PT Duta Sarana Internusa インド GMR Infrastructure Ltd. 10 PT Barasentosa Lestari 南スマトラ 5.00% モーリシャス GMR Energy Ltd. インド GMR Infrastructure Ltd % インド PT Unsoco 11 PT Berau Coal 東カリマンタン 39.00% オーストラリア Aries Investment Ltd % 日本 Sojitz Corporation PT Bina Insan Sukses Mandiri 東カリマンタン 10.00% インド Subhash Kabini Power Corporation Ltd - 13 PT Binamitra Sumberarta 東カリマンタン 33.33% インドネシア PT Delta Ultima Coal オーストラリア Altura Mining Ltd PT Borneo Bara Prima 中央カリマンタン 60.00% オーストラリア Cokal Ltd PT Borneo Emas Hitam 東カリマンタン 80.00% インドネシア オーストラリア Killara Resources Ltd PT Bumi Barito Mineral 中央カリマンタン 80.00% オーストラリア Cokal Ltd PT Bumi Enggang Khatulistiwa 東カリマンタン 99.98% インドネシア PT Sumber Bara Jaya シンガポール GEO Energy Resources Ltd. 0.02% インドネシア Richard Kennedy Melati PT Coal Soil Brik 中央カリマンタン 80.00% オーストラリア Jatenergy Ltd PT Dua Putri Kutor 東カリマンタン % インドネシア PT Bestindo Energy カナダ Challenger Deep resources Corp PT Garda Tujuh buana Tbk. 北カリマンタン 26.61% シンガポール Green River Pte. Ltd PT Graha Panca Karsa 北カリマンタン 76.82% オーストラリア Kangaroo Resources Ltd. 8.00% 米国 KAL Energy Inc PT Indominco Mandiri 東カリマンタン 99.99% インドネシア PT Indo Tambangraya Megah Tbk. タイ Banpu Group PT Interex Sacra Raya 中央カリマンタン 5.00% 英領バージン諸島 Pacific Chimes International Ltd. 米国 Chimes Inc CV Jangkar Prima 中央カリマンタン 99.88% シンガポール Bajaj Hindusthan (Singapore) Private Ltd. インド Bajaj Hindusthan Ltd PT Jembayan Muarabara 東カリマンタン % シンガポール Sakari Resources Limited タイ タイ石油公社 (PTT) グループ PT Jorong Barutama Greston 南カリマンタン 99.99% インドネシア PT Indo Tambangraya Megah Tbk. タイ Banpu Group PT Juloi Coal 東カリマンタン 33.54% オーストラリア BHP Minerals Holdings Pty. Ltd 41.46% オーストラリア BHP Minerals Asia Pacific Pty. Ltd. (IndoMet Coal Project) - 28 PT Kalimantan Energi Lestari 南カリマンタン % スイス Mercuria energy Trading S.A PT Kalteng Coal 中央カリマンタン 75.00% オーストラリア BHP Minerals Holdings Pty. Ltd (IndoMet Coal Project) - 30 PT Kaltim Prima Coal (KPC) 東カリマンタン 30.00% モーリシャス Bhira Investment Ltd. インド The Tata Power Company Ltd % 中国 China Investment Corporation(CIC) 31 PT Karya bumi Baratama 南スマトラ 90.92% 韓国 CircleOne Consulting Inc PT Katingan Ria 中央カリマンタン 51.00% ケイマン諸島 Kalres Ltd. オーストラリア Realm Resources Ltd PT Kendilo Coal Indonesia 東カリマンタン 99.99% 米国 Kendilo Coal LLC 0.01% 日本 Nippon Coke & Engineering Company Ltd PT Kideco Jaya Agung 東カリマンタン 49.00% 韓国 Samtan Co.Ltd PT Kitain 東カリマンタン 99.99% インドネシア PT Indo Tambangraya Megah Tbk. タイ Banpu Group % オーストラリア BHP Minerals Holdings Pty. Ltd 36 PT Lahai Coal 中央カリマンタン (IndoMet Coal Project) % オーストラリア BHP Minerals Asia Pacific Pty. Ltd % タイ Lanna Resources Public Co. Ltd. 37 PT Lanna Harita Indonesia 東カリマンタン % シンガポール Pan-United Investment Pte. Ltd 38 PT Mahakam Bara Energi 東カリマンタン 99.00% インドネシア PT Karsa Optima Jaya オーストラリア Kangaroo Resources Ltd PT Mahakam Energi Lestari 東カリマンタン 99.00% インドネシア PT Karsa Optima Jaya オーストラリア Kangaroo Resources Ltd PT Mamahak Coal Mining 東カリマンタン 99.00% インドネシア PT Karsa Optima Jaya オーストラリア Kangaroo Resources Ltd PT Mandira Mitra Coalindo 東カリマンタン % シンガポール Transasia Pacific GGNR Pte Ltd. インド Transasia Pacific GGNR Pte Ltd - 42 PT Marunda Graha Mineral 中央カリマンタン 23.50% オーストラリア Itochu Coal Resources Australia Pty. Ltd 日本 ITOCHU Corporation - 43 PT Maruwai Coal 中央カリマンタン 75.00% オーストラリア BHP Minerals Holdings Pty. Ltd (IndoMet Coal PJ) - 44 PT Minemex Indonesia ジャンビ % インドネシア PT Thriveni インド Thriveni Earthmovers Private Ltd PT Multi Harapan Utama 東カリマンタン 40.00% オーストラリア Private Resources Pty. Ltd PT Nusantara Termal Coal 中央カリマンタン 90.00% シンガポール Stone Oak Pte. Ltd. インドネシア PT Permata Prima Sakti PT Orkida Makmur 東カリマンタン 99.00% インドネシア Kangaroo Resources Ltd. オーストラリア Kangaroo Resources Ltd PT Pancaran Surya Abadi 東カリマンタン? インドネシア PT Techventure Indocoal オーストラリア Australian Coal FE Resources Ltd % オーストラリア BHP Minerals Holdings Pty. Ltd 49 PT Pari Coal 中央カリマンタン (IndoMet Coal PJ) % オーストラリア BHP Minerals Asia Pacific Pty. Ltd. 50 PT Pola Andhika Realtor 東カリマンタン? オーストラリア (JV)South East Asia Resources Ltd PT Prima Perkasa Abadi 西スマトラ % オーストラリア Adavale Resources Limited % オーストラリア BHP Minerals Holdings Pty. Ltd 52 PT Ratah Coal 中央カリマンタン (IndoMet Coal PJ) % オーストラリア BHP Minerals Asia Pacific Pty. Ltd. 53 PT Sarwa Sembada Karya Bumi ジャンビ 95.00% UAE Monnet Global Ltd. インド Monnet Ispat & Energy Ltd PT Silau Kencana 東カリマンタン 99.00% インドネシア Kangaroo Resources Ltd. オーストラリア Kangaroo Resources Ltd PT Singlurus Pratama 東カリマンタン 65.00% シンガポール Lanna (Singapore) Ptr. Ltd. タイ Lanna Resources Public Co., Ltd PT Sumber Api 東カリマンタン 99.00% インドネシア Kangaroo Resources Ltd. オーストラリア Kangaroo Resources Ltd PT Sumber Barito Coal 中央 東カリマンタン 75.00% オーストラリア BHP Minerals Holdings Pty. Ltd (IndoMet Coal PJ) - 58 PT Suprabari Mapanindo Mineral 中央カリマンタン 23.50% オーストラリア Itochu Coal Resources Australia Pty. Ltd 日本 ITOCHU Corporation - 59 PT Tanur Jaya 東カリマンタン 99.00% インドネシア Kangaroo Resources Ltd. オーストラリア Kangaroo Resources Ltd PT Transcoal Minergy 南カリマンタン 75.00% オーストラリア Pan Asia Corporation - 61 PT Trubaindo Coal Mining 東カリマンタン 99.99% インドネシア PT Indo Tambangraya Megah Tbk. タイ Banpu Group - ( 出所 ) Indonesian Coal Book2014/2015 各種情報をもとに作成 出所 :JOGMEC 平成 26 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの新鉱業法施行後の最新情報調査

50 12. 新規発電所建設計画 (1) クラッシュプログラムの経緯 発電設備容量は 2005 年以降着実に増加の推移をたどり 13 年の発電容量は 52.0GW で うち石炭火力が 24.0GW を占め 石炭火力が占める割合は 36.7% から 46.1% へと 9.4 ポ イント増加した 電源別発電設備容量の推移 (2005~2013 年 ) (MW) 年石炭ガス石油水力地熱その他合計 石炭比率 % ,750 9,765 3,042 3, , ,170 10,784 3,165 3, , ,014 10,953 3,212 3, , ,294 11,146 3,273 3,691 1, , ,594 11,217 3,256 3,695 1, , ,982 11,505 4,570 3,720 1, , ,359 12,887 5,472 3,881 1, , ,755 14,005 5,974 4,078 1, , ,000 13,100 8,300 4,500 1, , 出所 :2012 まではインドネシア PLN 2013 はインドネシア国家エネルギー委員会 Indonesian Energy Outlook 年の発電容量はジャワバリ地域では全体の 7 割以上を占める また 石炭火力発電は 16.3GW で全電源の 37% を占める 新しい情報によると 2015 年 3 月時点の発電容量は 53.0GW で 24 年までに 42.0GW を増強する ( 日経新聞 ) 発電容量と地域別内訳 (2012 年 ) (MW) 発電容量 % ジャワーバリ 31, スマトラ 7, カリマンタン 1, スラウェシ 2, その他 1, 合計 44, うち石炭火力 16,316 (2) 計画 石炭火力発電所建設促進計画 大統領令(2006 年 71 号 ) に則り 電力不足を解消するため 政府は 第 1 次及び第 2 次クラッシュプログラム ( ともに 10 GW 規模 ) を推進した 完成すれば インドネシアの発電能力は 2019 年までに 85GW まで増やす予定 ( 日経産業新聞 ) 事業主体は国営電力会社 PLN である 第 1 次クラッシュプログラムはすべて石炭火力発電で 2006 年にスタートし 2011 年に完了する予定であったが 2013 年まで延長すると発表された 資金調達に苦しんだが 中国銀行等の資金を調達した 第 2 次クラッシュプログラムは水力発電や地熱発電も取り入れ ( 水力 :12% 地熱:48% ガス

51 火力 :14% 石炭火力 :26%) 国内事業者に加え IPP の参画も予定されている 南スマトラ州 における地熱発電の建設には 日本政府の円借款 ( アンタイドローン ) が供与される ( 在ジャカルタ日本国大使館公表 ) なお 下記のように IPP は全体の 62.4% を占める 第 1 次クラッシュプログラムと第 2 次クラッシュプログラムの比較 第 1 次クラッシュプログラム 第 2 次クラッシュプログラム 開発計画年 (2014) (2009) 開発方式 PLN 100% PLN 37.6% IPP 62.4% 電源開発量 約 10,000MW 10,153MW ( 内訳 ) ジャワ バリ 7,490MW ( 内訳 ) ジャワ バリ 5,770MW ジャワ バリ以外 2,445MW ジャワ バリ以外 4,383MW 背景 ( 目的 ) 緊急電源開発 ( ジャワ バリ中心 ) 脱石油政策 緊急電源開発 電源の多様化 再生可能エネルギーの導入 電源種別 石炭 100% 再生可能エネルギー :51% 内訳地熱 39% 水力 12% 化石燃料 :49% 内訳石炭 33% ガス 16% 法的根拠大統領令 (No.71 /2006) (No.59/2009) 大統領令 (No.4/2010) エネ鉱物資源大臣令 (No.2/2010) エネ鉱物資源大臣令 (No.15/2010) で見直し 開発所要資金電源 :80 億 US$ 電源 :160 億 US$ 送電設備 : 4 億 US$ 出典 ) エネルギー鉱物資源省電力総局

52 第 1 次及び第 2 次クラッシュプログラムの概要 事業名発電規模総事業費事業主体内容 第 1 次クラッシュプログラム 10,000 MW 約 80 億 US$ PLN すべて石炭火力発電 第 2 次クラッシュプログラム 10,000 MW PLN 水力 12% 地熱 48% ガス 14% 石炭 26% 第 1 次クラッシュプログラムの石炭火力発電だけでも 2,000 万トン以上の石炭が必要となる 第 2 次クラッシュプログラム電源別発電設備容量内訳 開発者プロジェクト数 / 設備容量種別件数設備容量 (MW) 地熱 PLN IPP 26プロジェクト 水力 3 1,269 3,757MW (37%) 石炭 8 1,804 ガスタービン 石炭ガス 8 64 地熱 45 4,585 水力 石炭 19 1,221 合計 98 10, プロジェクト 6,290MW (63%) (3) ジョコ政権における発電設備容量の増強計画インドネシア 発電 1.8 倍 24 年目途 総工費 10 兆円 インドネシア政府は 2024 年までに同国での発電能力を 4,200 万 kw 増強する方針だ 現状の発電能力は 5,300 万 kw で 1.8 倍に高める考え 総工費は 1,188 兆ルピア ( 約 10 兆 9 千億円 ) 官民で発電所の建設を分担する ジョコ政権は 19 年までの 5 ヵ年で計 3,500 万 kw の発電所に着工する計画を打ち出している 4,200 万 kw の内訳は PLN が 1,400 万 kw 民間が 2,800 万 kw 投資は PLN が 608 兆ルピア 民間が 580 兆ルピア 当初の 3,500 万 kw 分については 2,000 万 kw を石炭火力で賄う 1,300 万 kw はガス火力で 残りを地熱や水力発電とする 政府は過去 2 回のクラッシュプログラムにおいて 各 1,000 万 kw クラスの電力増強計画を打ち出したが 資金不足や土地収用の難航で思うように進まなかった ( 日本経済新聞 ) 2013 年時点の発電設備容量は 52GW うち石炭火力発電が 24GW であり 2020 年には約 2 倍の 101.6GW うち石炭火力発電が 55.2GW に さらに 2030 年には約 4 倍の 206.0GW うち石炭火力発電が 112.7GWに増強する計画である 2030 年までの年平均伸び率は全体で 8.4% 石炭で 9.5% と極めて高い また 2013 年の発電電力量は 208TWh であり 電源構成は石炭火力が 119TWh(57%) ガス火力が 45TWh(22%) ディーゼル火力が 19TWh(9%) 水力が 14TWh(7%) 地熱が 10TWh(5%) である 今後の増強に伴い 2020 年には発電電力量は 1.8 倍増の 380TWh となり 電源構成は石炭火力が 232TWh(61%) ガス火力が 82TWh(22%) 地熱が 27TWh(7%) 水力が 24TWh(6%) ディーゼル火力が 10TWh(3%) となる 石炭火力は約 2 倍 割合も 57% から 61% に増加する ガス 地熱 水力も増加するが ディーゼルは減少する 現在の設備容量は 54GW 2024 年末には 96GW まで増強する計画である 石炭火力発電所は 2019 年までに 35GW が新たに建設される計画があり 石炭消費量は現在の 8,000 万トンから 1 億 6,500 万トンまで増加する見込み

53 ユドヨノ政権 ジョコ政権 2012 年時点 2013 年以前 2014 年時点 2019 年までの 5 ヵ年 2024 年までの 5 ヵ年 第 1 次クラッシュフ ロク ラム ,000 万 kw( 石炭 100%) 増強分 第 2 次クラッシュフ ロク ラム ,000 万 kw( 石炭 26% 3,500 万 kw 700 万 kw ガス14% 水力 12% 地熱 48%) 資金不足や土地収用の難航で計画通り進まない ( 例 : イント ネシアと日本の官民一体のセントラルシ ャワ発電所計画が宙に浮いている ) 増強分の電源内訳 2,000 万 kw: 石炭火力 1,300 万 kw: ガス火力 200 万 kw : 地熱 + 水力 増強後能力 4,530 万 kw 5,300 万 kw 8,800 万 kw 9,500 万 kw 電源内訳その他備考 2,000 万 kw: 石炭火力 1,400 万 kw: ガス火力 600 万 kw : 石油火力 410 万 kw : 水力 130 万 kw : 地熱 出所 : エネルギー鉱物資源省 日経新聞 他 2024 年までに 14 年の 1.8 倍に総工費約 10 兆円 PLN が 1,400 万 kw 民間が 2,800 万 kw 2024 年までの発電設備容量の増強計画 2019 年までの発電設備容量の増強計画と必要石炭量 ( 出所 )Coaltrans

54 発電設備容量のエネルギー源別予測 エネルギー源 実績予測 (GW) 年平均増減率 (%) /13 50/30 50/13 合計 石炭 ガス 石油 水力 地熱 バイオマス 太陽光 風力 石炭ガス化発電 炭層ガス発電 シェア (%) 石炭 ガス 石油 水力 地熱 バイオマス 太陽光 風力 石炭ガス化発電 炭層ガス発電 ( 出所 ) インドネシア国家エネルギー委員会 Indonesian Energy Outlook 2014 電源構成計画 ( ) エネルギー源 実績予測 (TWh) 年平均増減率 (%) /13 50/30 50/13 合計 , , , , 石炭 , , ガス 石油 水力 地熱 バイオマス 太陽光 風力 石炭ガス化発電 炭層ガス発電 シェア (%) 石炭 ガス 石油 水力 地熱 バイオマス 太陽光 風力 石炭ガス化発電 炭層ガス発電 ( 出所 ) インドネシア国家エネルギー委員会 Indonesian Energy Outlook 2014 出所 :JOGMEC 平成 26 年度海外炭開発高度化等調査 インドネシアの新鉱業法施行後の最新情報調査

55 また 別途ソースの電力供給事業計画 (RUPTL ) によると 10 年間の詳細な電源内訳が示されており 2022 年において 440TWh まで増加する 前記の長期計画の数値と同じペースである GWh 出所 :Electricity Supply Effort Pan PT PLN ,March 2014 オリジナルソースはエネルギー鉱物資源省 電力供給事業計画 (RUPTL ) (4) 石炭火力発電の経済性 PLN が実施した経済性評価によると 石炭火力発電のシェアを拡大することによって 2019 年の発電コストは 48% も下げられるとしている 出所 : インドネシア PLN Coaltrans Asia

56 (5) 山元発電の現状 出所 : インドネシア PLN Coaltrans Asia (6) 新規発電所建設への日本企業の取り組み一方で 第 2 次クラッシュプログラムの一環であるが 10 件以上の日本企業の主要な受注及び資本参加を示す 日本の官民がジャワ島で進めている東南アジア最大級の石炭火力発電所計画で 地元石炭大手との合弁 (BPI) は建設用地の取得を完了したと発表し 発電所建設計画が本格化する見通しとなった 予定地は中ジャワ州バタン県にあり 事業費は約 40 億ドル ( 約 4500 億円 ) 伊藤忠商事と J パワーが参画している ( ) 東芝 MHPS は 韓国の現代建設とのコンソーシアムで インドネシアの超々臨界石炭火力発電所向け EPC 契約を結ぶことに合意したとそれぞれ発表した 丸紅 中部電力 現地企業 韓国企業が出資するインドネシアの特別目的会社 (SPC) との間で契約を締結 東芝は蒸気タービンや発電機 MHPS は超々臨界圧ボイラーと排煙脱硫装置を供給する 出力は 100 万キロワット 2016 年 3 月の着工 20 年 6 月の商業運転開始を予定する 両社の受注額は非公表だが 総事業費は約 20 億ト ル (2500 億円程度 )( ) 丸紅と中部電力は インドネシアの西ジャワ (West Java) 州チレボン (Cirebon) に石炭火力を共同で建設すると発表した 出力は 100 万 kw で 運転開始は 2020 年となる ( ) MHPS はインドネシアの紙パルプ最大手のアジア パルプの製紙工場向けに 12 万 5,000kW の蒸気発電機 4 セットを受注した 2015 年 9 月より出荷の予定 ( MHPS)

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