図表 1: インフルエンザウイルスの変遷 出典 :ECDC 教育用資料および WHO 会合発表資料を基に作成 ECDC: European Center for Disease Prevention and Control( 欧州疾病管理センター ) ウイルスが発見されたのは それほど昔のことではな
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- えいじろう かせ
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1 253 東京海上日動リスクコンサルティング ( 株 ) ERM 事業部危機管理グループセイフティコンサルタント渡部正人 新型インフルエンザの今後 はじめに 2009 年 4 月 22 日の米国の有力紙ワシントンポストによる報道を皮切りに 現在も感染の拡大を続ける新型インフルエンザ (H1N1)( 通称 豚インフルエンザ 以下通称を使用 ) は 夏を迎えた北半球においても感染の勢いが衰えず これまでのインフルエンザとは異なった感染力を見せている H5N1 亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスが変異し 人に適応したウイルスとなってパンデミックを引き起こすことを警戒していた人類にとって思いもよらぬ伏兵が現われ 対応を定めかねているのが現状ではないであろうか それでも ここ数年掛けて H5N1 亜型高病原性鳥インフルエンザを起源とする新型インフルエンザの出現に備え対策に着手していたことで 無防備の状態で豚インフルエンザに立ち向かう愚を免れるとともに 新型インフルエンザ対策検証の絶好の機会ともなっている 思いもよらぬ伏兵が現われたと記したが 2008 年 5 月に改正された感染症法でいう新型インフルエンザは H5N1 亜型に限定しておらず 想定の範囲内の出来事であるはずであった しかしながら 新型インフルエンザ対策の立案 検討の過程でこの豚インフルエンザのような病原性の比較的低いウイルスが対象から抜け落ちてしまっていた 企業における新型インフルエンザ対策も もっぱら H5N1 亜型高病原性鳥インフルエンザを起源とする新型インフルエンザの出現を前提としていたことから 対応に苦慮された場面も多いと思われる 豚インフルエンザの教訓を語るには時期尚早であるが 本稿では現在までに得られた知見を基に 今後の対応の方向性について考察してみたい 1. インフルエンザの歴史 図表 1 は 科学者の調査を基に作成した最近 100 年余のインフルエンザウイルスの変遷である この図表には 多くの示唆に富む事実が含まれていると考えられるので 順を追って述べてみたい 1
2 図表 1: インフルエンザウイルスの変遷 出典 :ECDC 教育用資料および WHO 会合発表資料を基に作成 ECDC: European Center for Disease Prevention and Control( 欧州疾病管理センター ) ウイルスが発見されたのは それほど昔のことではない 科学的な発見の歴史をたどると オランダ人のレーウェンフックが自作の顕微鏡を用いて細菌を発見したのが 1676 年で 微生物学の始まりとされている 発酵の研究は古代から行なわれてきたが それが細菌の働きによるものであることを証明したのはフランス人のルイ パスツールで 1859 年のことである その後 1876 年になって ドイツ人のロベルト コッホが提唱した 感染症が病原性の細菌によって引き起こされる という考え方は医学に大きな影響を与え 人々は感染症が細菌によって引き起こされると考えるようになった ところが 1892 年 ロシア人のイワノフスキーがタバコモザイク病の病原が細菌濾過器を透過してしまうことを発見した 当時 細菌濾過器を透過してしまうような微細なものを確かめる手段はなく その正体については推測の域を出なかった この病原体は正体が不明なまま その性質から濾過性病原体あるいはウイルス (( 伝染性の ) 病毒 病原体 ) と呼ばれるようになった 1930 年には豚のインフルエンザの病原体がウイルスであることが証明され 1933 年には人のインフルエンザの病原体もウイルスであることが証明された 1935 年には アメリカ人のスタンレーがタバコモザイク病ウイルスの結晶化に成功し ウイルスの正体が感染力を有する蛋白質であることを突き止めた スペインインフルエンザが世界を襲ったのは インフルエンザの病原体がウイルスであることも知られていなかった時代のことであった 一方 歴史を溯ると 古代エジプトにはインフルエンザとみられる病気の記録が残されており 古代ギリシャの医師ヒポクラテス ( 紀元前 5~4 世紀 ) も 咳と高熱をともなった流行性の疾患に関わる記録を残しているとされる 日本では 平安時代 14 世紀末に表された 増鏡 のなかに インフルエンザ様のはやり風邪を表している記述があるとされ 江戸時代には お駒風 や 谷風 等と名付けられた悪性の風邪が幾度か流行している 毎年 寒くなると流行が発生し 暖かくなると終息するという周期を繰り返すはやり風邪を 16 世紀のイタリアの占星術師は 星や寒気の影響 (influence) と考えインフルエンザと呼んだのが始まりとされ 日本では 1890 年にインフルエンザが世界的な大流行をした頃から 流行性感冒と呼ばれるようになった 歴史をたどったとき 少なくとも 4,000 年 ~5,000 年前から現在に至るまで 洋の東西を問わず人はインフルエンザと付き合ってきたこととなる 更に インフルエンザウイルスが鳥類を主たる宿主として子孫を継代してきたとすれば その歴史は更に溯ることとなろう 数千年あるいはそれ以上にわたる人とインフルエンザの関係が 100 年程度の人とインフルエンザの係わりを明らかにした図表 1 の内容に凝縮されていると結論付けることはできないのであ 2
3 ろうが 図表で明らかにされている範囲を基に敷衍的に今後の豚インフルエンザの展開を類推してみたい 2. パンデミックの発生と季節性インフルエンザ WHO のホームページで 今回の豚インフルエンザウイルスによるパンデミックを パンデミック (H1N1)2009 と表記しているが 1889 年の ロシアインフルエンザ 以降 今回を含め規模の大小は様々に 6 回のパンデミックが記録されている ( 図表 2 参照 )( 注 :WHO の今回のパンデミック宣言は 1968 年にパンデミックが宣言されて以来となるもので 1977 年の H1N1 亜型ウイルスの流行は 一般には ソ連インフルエンザ と呼ばれるものの パンデミックには分類されていない ) ここで特徴的なのは 新たなウイルスが出現しパンデミックが発生すると 2~3 波の流行でパンデミックは終息し それまで季節性インフルエンザを引き起こしていたウイルスが消滅するとともに パンデミックを引き起こしたウイルスが取って代わって季節性インフルエンザの主役の座を占めることである 更に 1977 年以降の H1N1 亜型ウイルスと H3N2 亜型ウイルスの 2 種類のウイルスが季節性インフルエンザの病原となっている状況を例外として 1 種類のウイルスのみが季節性インフルエンザの病原となっていたことである このことから何がいえるのか ウイルス研究の専門家ではない立場ではあるが 大胆に想像を働かせて推測してみたい 図表 2: パンデミックと季節性インフルエンザ 出典 :ECDC 教育用資料および WHO 会合発表資料を基に作成 新たなウイルスがどこからやってきたのか そのルーツの探索は後回しにして 季節性インフルエンザの主役の座を占めるまでの過程に迫ってみたい 図表 3 から図表 5 は スペインインフルエンザから香港インフルエンザまでの 3 つのパンデミックにおける流行の推移が 死亡者数や感染者の発生状況で表されたものである アジアインフルエンザの状況を示す図表 4 は 意図した説明を図表では読み取れないのだが 世界的に見た場合 図の第 1 波が発生する以前に小さな感染の波があったとされている これら 3 つのパンデミックを総括すると 次のように説明することができるのではないであろうか 人の外の世界から人の世界に侵入した新たなウイルスは 人の細胞で効率よく増殖する能力が未熟なため 初めは小さな流行しか起すことができなかったのが 人から人へと感染を繰り返すうちに人に順化し 次の流行の季節には大規模な流行を引き 3
4 起こすようになる 一方 世界中に流行が拡大するうちに免疫を獲得する人が増えてくると 当初は無人の荒野を進む勢いで拡大した新型ウイルスも徐々に流行の勢いが衰えだし 人の獲得した免疫とバランスが取れる状態 即ち毎年季節的に流行を繰り返す季節性インフルエンザとなる それまで 季節性インフルエンザの病原となっていたウイルスは 流行を繰り返すうちにほとんどの人が何らか免疫を獲得してしまっていることから相対的に感染力が弱く 新たに出現したウイルスとの生存競争に敗れ消滅してしまう この考え方は スペインインフルエンザのように 3 つの流行の波があった場合を説明するのによく適合しているものと考える 一方で 1977 年以降 H1N1 亜型と H3N2 亜型の 2 種類のウイルスが 季節性インフルエンザとして流行している理由の説明はできていない そこで 次にこの理由を旨く説明できないか 探ってみたい 図表 3: スペインインフルエンザにおける死者の推移 ( イングランドとウェールズのデータ ) 第 1 波 第 2 波 第 3 波 出典 :ECDC 教育用資料から作成 図表 4: アジアインフルエンザにおける死者の推移 ( イングランドとウェールズのデータ ) 第 1 波 第 2 波 世界的には 1957 年の春に ( 図の左外側 ) 小さな第 1 波があったとされている 出典 :ECDC 教育用資料から作成 4
5 図表 5: 香港インフルエンザにおける医療機関受診者の推移 ( イングランドとウェールズのデータ ) 第 2 波 季節性インフルエンザ 第 1 波 初期発生 出典 :ECDC 教育用資料から作成 今回のパンデミックは 豚のインフルエンザウイルスが人の世界に侵入してパンデミックを引き起こしたものとされている 豚インフルエンザは 通常 人には感染しないが 豚に直接接触した場合に散発的に感染することが知られており 米国 CDC には 2005 年 12 月から 2009 年 2 月までの間に 12 例の報告があった 人の間での集団発生の例としては 1976 年に米国ニュージャージー州フォートディクスの兵士に感染が広がり 230 名が感染 1 名が死亡した事例の記録がある このとき 基地の外には感染が拡大することはなかったが 事態を重視した時のフォード大統領は 全国民を対象とした予防接種を開始した 約 4,000 万人が予防接種を受けた時点までで 副作用により 500 人以上がギラン バレー症候群 ( 注 : 運動神経の障害で 四肢に力が入らなくなる病気 ) を発症し 20 人以上が死亡する事態となり 予防接種プログラムは中止されている このときの感染源や感染ルートについては解明されていないままであるが ウイルスの型は豚の H1N1 亜型であることが判明している 一方 最近の伝染病専門家の論文では 今回の豚インフルエンザウイルスが 1918 年に米国アイオワ州で開催された Cedar Rapids Swine Show で豚を発症させたウイルスに遺伝子的起源を持つことが明らかにされた 1918 年には ともに H1N1 亜型ウイルスによる豚のインフルエンザと人のインフルエンザが豚と人の社会でほぼ同時に発生していることになる このときの豚インフルエンザウイルスと人インフルエンザウイルスの関係については 今後研究者が明らかにしてくれることと思うが 豚の間で流行するインフルエンザウイルスを調査することは 次のパンデミックの発生を予測する上で重要な要素となることが考えられる 同じ論文では 1977 年にソ連インフルエンザとして流行したウイルス (H1N1 亜型 ) の起源が 前年のフォートディクスのものではなく 遺伝子的類似性により 1950 年の人インフルエンザを起源とすることが確認されたとしている 研究室で冷凍保存されていた 1950 年の人インフルエンザウイルス (H1N1 亜型 ) が 1976 年の豚インフルエンザウイルスの調査を急ぐ過程で研究室から偶発的に漏れ出し 人為的な流行を引き起こしたと仮定している ( 図表 2 のピンクの矢印 ) この場合 もともと人のインフルエンザウイルスであることから人への順化の必要はなく 免疫を有しない若い世代を中心に感染が拡大したものといえる 反面 ウイルスは 1918 年のウイルスの子孫で 既に人の間で流行を繰り返してきた歴史があること また感染拡大が人為的な錯誤の結果で自然の状況とは異なることから 同じように 1968 年から流行を繰り返している H3N2 亜型ウイルスを駆逐することができずに 2 種類のウイルスが共存する形で今日に至っていると考えることもできるのではないだろうか 今回の豚インフルエンザウイルスがパンデミックを通じて人のインフルエンザウイルスとなり 季節性インフルエンザとなった暁には 現在季節性インフルエンザとして流行している H1N1 亜型と H3N2 亜型の 2 種類のウイルスが生存競争に敗れ 消滅していることも考えられる 5
6 これまで 豚インフルエンザとパンデミックの関係について述べてきたが 高病原性鳥インフルエンザによるパンデミックの可能性はないのであろうか 図表 2 の右下方隅に 赤紫の矢印で高病原性鳥インフルエンザ H5 亜型および H7 亜型の人への感染の記録を表したが このほかにも H9 亜型ウイルスの感染も報告されている 人のインフルエンザウイルスは 全て鳥のインフルエンザウイルスを起源に持つとされることから 過去には H1 亜型等のウイルスが頻繁に人の世界に侵入しているものと思われる 論点は H5N1 亜型高病原性鳥インフルエンザが 病原性を維持したまま人の世界にパンデミックをもたらすかどうかであろう 図表 2 が示す範囲では H1 亜型 H2 亜型 H3 亜型の 3 種類のウイルスしか人の世界で流行を引き起こしていない ウイルスは蛋白質の塊で運動能力を持たず 偶発的に人の上気道の表皮細胞にある受容体と結合することで感染を成立させる 上気道の表皮細胞にある受容体は H1 亜型 H2 亜型 H3 亜型ウイルスのヘマグルチニンのみを識別して結合することから 上記の結果となっているものと考えられる H5N1 高病原性鳥インフルエンザが人に流行を引き起こすには 上気道の表皮細胞にある受容体と結合できるように変異することが必要になるのではないであろうか 一方 肺胞の奥には H5 亜型ウイルスの受容体が存在することを 日本の研究者が明らかにしている この研究成果に基づけば 人はだれでも H5N1 高病原性鳥インフルエンザに感染することになる ただし 肺の奥は生体の防衛機能によって幾重にも防御されており 多量のウイルスに曝露したような場合にのみ感染が成立するものと考えられる これは 高病原性鳥インフルエンザを発症した患者が 病鳥や死んだ鳥と濃密な接触をしていた経緯を持つことと符合し 肺の奥に感染することから重篤なウイルス性肺炎を発症し 高い致死率を示すことにつながり 現在 H5N1 高病原性鳥インフルエンザに関連して世界で起きている事象をうまく説明することができる 一方で ウイルスの高い病原性は全身の臓器に感染することによって発揮されるという説があるが 詳細を理解しない者としては これ以上の深入りは避けさせていただきたい 3. ウイルスの病原性 流行が拡大しつつある現状で結論を出すには早すぎるかも知れないが 今回の豚インフルエンザの病原性については 季節性インフルエンザ並みと評価されることが多い このことで 今回の豚インフルエンザを新型インフルエンザとする考えに疑問を呈する人もいる ちなみに 改正された感染症法の 新型インフルエンザ の定義では 新たに人から人に伝染する能力を有することとなったウイルスを病原体とするインフルエンザであって 一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから 当該感染症の全国的かつ急速なまん延により国民の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるものをいう とあり これまで著者がイメージしていた病原性の観点からは 新型インフルエンザとは言いにくい H5N1 高病原性鳥インフルエンザを起源とする新型インフルエンザによるパンデミックに備えていた WHO をはじめとする各国の対応を躊躇させた理由でもある 議論の過程ででてきたのがシビアリティの指標を設け 対策実施上の優先順位を判断するという考え方である 図表 6 は 米国 CDC が示したパンデミックシビアリティインデックスの一例で 致死率によりカテゴリー区分を設定し 対策に違いを設けるというものである WHO は シビアリティインデックスの設定は 既に免疫を獲得している人の存在や個人の基礎疾患の有無 地域的な衛生状態や医療水準によって指標とする致死率等が地域あるいは国ごとに変化することから困難であるとして 態度を保留している しかしながら 今回の豚インフルエンザの教訓として ウイルスの病原性により対応策に選択肢を設けることが適切な対応であることは自明であり 今後企業が新型インフルエンザ対策を検討される際には 当初からこの考え方を織り込んでおく必要があるものと考える 6
7 図表 6: パンデミックシビアリティインデックス 致死率による区分 死亡者数予測 2006 年米国人口を基準 2006 年日本人口を基準 スペイン インフルエンザ 2.0% カテゴリー 万 64 万 スペイン インフルエンザ相当 1.0%~<2.0% カテゴリー 4 90 万 ~<180 万 32 万 ~<64 万 0.5%~<1.0% カテゴリー 3 45 万 ~<90 万 16 万 ~<32 万 0.1%~<0.5% カテゴリー 2 9 万 ~<45 万 3.2 万 ~<16 万 通常の季節性インフルエンザ相当 <0.1% カテゴリー 1 <9 万 <3.2 万 感染予防対策が実施されない場合における罹患率を 30% と想定 ( 日本の場合は 25%) 注 : 赤字は 参考として添付したものである 出典 :CDC Interim Pre-pandemic Planning Guidance から作成 アジア インフルエンザ相当 ウイルスの病原性は感染性と致死性の 2 つの要素によって発揮され 更に感染を受ける人の側と感染するウイルスの側の 2 つの側面から捉えることができる ここでは感染するウイルスの側から見た場合の病原性 特に致死性について述べてみたい 本題に入る前に 用語の使用について考えてみたい ウイルスの高い病原性を表す用語としては 高病原性 と 強毒性 が特に区別されることなく使用されている 強毒性 は 英語の virulent ( 有毒な : 猛毒の : 致命的な 伝染性の強い 悪性の ) を訳したものと考えられ ウイルス virus そのものが ( 伝染性の ) 病毒 病原体 と訳され ラテン語の vrus ( 毒 ) を語源とすることから妥当と受け取れる しかしながら 英語には弱毒性に該当する用語が見当たらないことから日本語的な用法を英語に訳そうとすると 無理が生じるのではないであろうか 2009 年 2 月 愛知県で発生したうずらの鳥インフルエンザ感染事例における農水省の報道発表資料では 高病原性鳥インフルエンザ (H7 亜型 )(2 例目 ) について行った病原性の確認試験の結果 弱毒タイプであることが確認された のように使用され 高病原性でかつ弱毒タイプと矛盾したイメージを受けたのは私だけではないはずである これは 全ての H5 および H7 亜型ウイルスを病原とする鳥インフルエンザを 高病原性鳥インフルエンザと規定してしまったがための結果で H5 および H7 亜型ウイルスの中に含まれる低病原性のウイルスによる鳥インフルエンザでも高病原性鳥インフルエンザと呼ぶことに起因している この場合の 高病原性 は H5 および H7 亜型ウイルスを病原とする鳥インフルエンザの総称であり 言葉本来が有しているはずの意味は失われているように受け取れる また 毒という言葉は 英語で virus ( 伝染性の病毒 ) 以外に poison ( 毒 毒薬 毒物 ) toxin ( 微生物の代謝作用によって生じる毒素 例えば腸管出血性大腸菌 (O 157 等 ) が産生するベロ毒素 ) venom ( 蛇やサソリ等の毒 ) 7
8 があり 日本語でいう 毒 は 一般的に poison 以下をイメージすることが多い このためか ある放送局の番組において ウイルスが身体に付着した瞬間 青色の毒素とおぼしき液体を放出する場面が放映された ウイルスが毒素を放出することはあり得ない話で これも 強毒性 という表現から生じた誤解とも言えないことはない 一方 高病原性 は Highly Pathogenic の訳で pathogenic ( 発病させる 病原性の ) に高低をつけることで病原性の強弱を表すことが可能である また ウイルスが発揮する病原性が 毒によるものでないことを的確に伝えるためにも ウイルスの病原性を述べるときには 強毒性 弱毒性 という用語を用いずに 高病原性 低病原性 という用語に統一されることが望ましいものと考える 前置きが長くなったが インフルエンザウイルスが致死性を発揮するメカニズムについて検証してみたい 感染に成功し 宿主の細胞に取り込まれたウイルスは 脱殻という過程を経て細胞核の中にウイルス RNA を送り込む ウイルス RNA は 宿主細胞のエネルギーと栄養素を横取りし 自分自身のコピーを大量に作り出すとともに ウイルス RNA 上に刻まれた遺伝子情報を基に ウイルス粒子の構成部品を生産する それぞれのウイルス RNA 遺伝子情報から生産された構成部品は 宿主細胞の細胞膜の内側で組み立てられ 最後に 8 本のウイルス RNA のセットが納まり完成品のウイルス粒子となって宿主細胞から飛び出していく エネルギーと栄養素を使い荒らされた宿主細胞の中には 機能を維持することができなくなり やがて壊死 ( 多細胞生物の一部を構成する細胞の死 ) するものも現われる 一部とはいえ細胞の死は生体にダメージを与え 強い全身性のインフルエンザ様症状として表れる 影響を受ける細胞が多くなるほど症状は重篤化し 肺が冒された場合には呼吸不全から死に至ることとなる ウイルスが致死性を発揮する過程の説明には 別の説もある 細胞が何らかのストレス ( この場合は ウイルスの感染 ) を受けたとき サイトカイン と呼ばれる物質を放出し 他の細胞や免疫細胞に情報を伝達するとともに 免疫活性を高めるように仕向ける サイトカインを受けた細胞は 更に別のサイトカインを放出し関係する細胞の範囲を広げる 一連のサイトカインの授受を サイトカインカスケード と呼ぶが 強いストレス ( 例えばウイルスの大量増殖 ) に遭うと制御の効かないサイトカインストームという状態に陥り 過剰な自己免疫による多臓器不全から死に至るというものである どちらの説においても ウイルスの病原性は感染性と致死性の 2 つの要素によって発揮されるもので ウイルスが人に順化するとともに病原性が高まり 人が免疫を獲得するにつれ免疫と釣り合いがとれるレベルに落ち着くものと考えられる H5N1 亜型高病原性鳥インフルエンザが鳥の世界 特に鶏に対して高い病原性を維持し続けている ウイルスは宿主がいなければ増殖することも子孫を残すこともできないことから 宿主を死滅させることはないはずである H5N1 亜型ウイルスの場合 本来の宿主は水鳥類 特にカモといわれていて 鶏に対しては高病原性を発揮する同じウイルスがカモに対してはほとんど病原性を示さない カモという自然宿主がいるからこそ H5N1 亜型ウイルスは安心して鶏を死に追いやっているともいえる この関係が 人に対してもあてはまるのであろうか 人と鳥の間には種の壁が存在するといわれ H5N1 亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスがこの壁を越えて人の世界に侵入するには多くの障害を乗り越える必要があり また一度人の世界に順化してしまったウイルスは 元の鳥の世界に戻ることは困難と考えられる 人の世界で高い致死性を維持することは 宿主を失う結果となり 自分自身も生き延びることができないことから 病原性を弱める必要があるのではないであろうか あるいは 一過性の侵入者として高い致死性を維持し 人の世界に壊滅的な影響を与え そのまま消え去ることも考えられる この件に関しては 研究者の間でも意見が分かれているようであり 今後の研究成果を待つ必要があろう 4. 豚インフルエンザの今後 豚インフルエンザの今後を占うには 過去のパンデミックの歴史に学ぶことが最も早道であるといえる 2 項 パンデミックの発生と季節性インフルエンザ で見てきたように 直近の過去 3 8
9 回のパンデミックは 比較的小さな第 1 波あるいは兆候とでもいえるような小さな変化の後 大きな流行が 1 ないし 2 波発生し 多大な被害をもたらすものの その後は季節性インフルエンザのレベルに収束するという経過を繰り返している 今回のパンデミックは WHO による 2009 年 4 月 27 日のフェーズ 4 発令 6 月 12 日のパンデミック宣言以降 8 月に入っても終息する兆しがなく 過去 3 回のパンデミックとは異なる推移をみせていることから 感染症の専門家の間でも意見が分かれている しかしながら 歴史に学べば 2009 年から 2010 年の北半球のインフルエンザシーズンに大きな流行の波が発生し 2010 年から 2011 年のシーズンに次の流行の波を経た後 季節性インフルエンザのレベルに収束するという状況を想定することが妥当であろう 即ち 後 2 シーズンはパンデミックの流行の波に備えておかなければならず パンデミック対策を終了するのはまだ先のことと理解すべきであろう 豚インフルエンザの病原性については 流行の波の予測以上に予測することは困難といわれているが 1918 年のスペインインフルエンザの末裔で 人にとっては全く未知のウイルスではない 最近の研究では 90 歳以上 (1918 年以前に誕生 ) の人の中には免疫を持っている人がいることが明らかにされている 人と豚と鳥の 3 つのインフルエンザウイルスが交雑することによって生じた豚インフルエンザは いまのところ季節性インフルエンザ並みかあるいはそれよりも高めの病原性と評価される場合が多い この豚インフルエンザウイルスが 人から人への感染を繰り返し より人に適合したウイルスとなった場合にどのような病原性を発揮するのか 専門家でも予測は困難とする人が多い 病原性はウイルス側の要因のみで決まるものではなく 人の免疫の有無や医療水準 衛生環境によっても左右されることから 安易に断定することができないのであろう 過去の歴史からは スペインインフルエンザ並みの致死率 7%( 致死率 7% とする理由は 拙著 TRC EYE Vol.241 新型インフルエンザ流行時の状況の分析 ( を参照されたい ) も考えられるが スペインインフルエンザの末裔であれば そこまで高い病原性を発揮するとは考えにくい 国がこれまで新型インフルエンザ対策の前提としてきたスペインインフルエンザ相当とする致死率 2% の場合 言い換えれば 図表 6 に示すパンデミックシビアリティインデックスのカテゴリー 4 と 5 の境界に相当する場合か あるいはアジアインフルエンザ相当とする致死率 0.5% の場合 同図表でカテゴリー 2 と 3 の境界の場合の 2 ケースを想定しておけば 想定範囲内に収まるものと考えられる ただし 国の想定する致死率 2% 欠勤率 40% のケースへの対応は容易でなく パンデミック対策の手を緩めることができるのは先のことと理解すべきであろう おわりに 現在 世界の各国で豚インフルエンザワクチンの開発 製造が急がれている 1976 年には 製造されたワクチンの副作用から予防接種が中止される事態も発生しているが 現在のワクチンの開発 製造技術および使用実績からすれば そのような心配は杞憂といえよう 次の流行の波が始まる前に多くの人がこのワクチンの接種を受け 免疫を獲得することができれば 今回のパンデミックは急速に終息し 季節性インフルエンザへと移行するはずである ただし カナダでは 不明確な脅威のために その効果がまだ良く分かっていないワクチンを接種する ことに医療従事者の同意が得られるかどうか疑問視する報道もある 企業として 豚インフルエンザ対策の一環で社員に予防接種を勧める場合も 安全性と効果に関する説明を尽くし 企業としての必要性を理解してもらい 接種対象者とその優先順位 企業としての予防接種の補助 万一の場合の補償体制を整備して臨む等の対策も必要になる また ワクチンが間に合わない場合や 期待した効果が得られない場合も想定される 現在実施中のインフルエンザ対策を継続するとともに 必要な見直しを実施してこの冬のインフルエンザシーズンに備える必要があろう また 対策が未策定の企業にあっては 新型インフルエンザとはこの程度のものと間違った理解をするのではなく 早急に H5N1 亜型高病原性鳥インフルエンザによるパンデミックも見据えた対策を整備されることが望まれる 以上 9
10 ( 第 253 号 2009 年 8 月発行 ) 参考文献 Dr. Takeshi Kasai Global Epidemiology on Avian Influenza and Pandemic Preparedness ECDC Likely evolution of the epidemics/pandemic of new A(H1N1) influenza 国立感染症研究所感染症情報センター HP インフルエンザ 総説 厚生労働省検疫所 HP 感染症別情報 農林水産省 HP 高病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針 農林水産省 HP 報道発表資料 ( ) 感染症法 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 ( 平成 10 年 10 月 2 日法律 114 号 ) 報道記事 - Medical News Today The 90-year Evolution of Swine Flu ( ) - Yomiuri on line 医療と介護 鳥インフル 肺の奥に感染しやすい部位見つかる ( ) TRC EYE - 茂木寿 鳥インフルエンザの感染状況について Vol.73(2005 年 12 月 ) - 茂木寿 感染症対策のポイント ~ 新型インフルエンザの脅威に対する企業の対策とは ~ Vol.164(2008 年 1 月 ) - 茂木寿 企業としての感染症対策のポイント迫りくる新型インフルエンザ パンデミックにどう対処する? Vol.216(2008 年 12 月 ) - 濱口隆史 新型インフルエンザ 感染予防策 ( 基本編 ) Vol.125(2007 年 5 月 ) - 渡部正人 感染症法に見る新型インフルエンザの取り扱い Vol.191(2008 年 7 月 ) - 渡部正人 抗ウイルス薬とワクチン - 新型インフルエンザとの戦いに勝利するには Vol.221 (2008 年 12 月 ) - 渡部正人 新型インフルエンザ流行時の状況の分析 Vol.241(2009 年 5 月 ) 月刊グローバル経営茂木寿 新型インフルエンザ (A 型 H1N1) の最新状況 2009 年 7/8 月合併号 東京海上日動リスクコンサルティング株式会社 鳥インフルエンザの感染状況と企業における対策 ~ 来るべきパンデミックに備えて ~ RISK RADAR(2008 年 1 月 ) 東京海上日動リスクコンサルティング株式会社 新型インフルエンザトピックス速報版サマリー (2009 年 4 月 25 日号 ~ 最新号 ) 他多数 10
インフルエンザ、鳥インフルエンザと新型インフルエンザの違い
カゼの季節に入り 集団カゼやインフルエンザという文字や言葉を見聞きす ることが増えてきました 今回は インフルエンザ と 鳥 や 新型 が 付いたインフルエンザとの違いについて考えてみましょう インフルエンザは インフルエンザ でも 鳥インフルエンザ でも 新型インフルエンザ でも インフルエンザウイルスが原因です そして 3つの違いは 原因となるインフルエンザウイルスの違いによって起こります
ルス薬の開発の基盤となる重要な発見です 本研究は 京都府立医科大学 大阪大学 エジプト国 Damanhour 大学 国際医療福祉 大学病院 中部大学と共同研究で行ったものです 2 研究内容 < 研究の背景と経緯 > H5N1 高病原性鳥インフルエンザウイルスは 1996 年頃中国で出現し 現在までに
[PRESS RELEASE] 平成 28 年 4 月 27 日 鳥インフルエンザウイルスはヒトで増殖しやすく変化する ~ 鳥インフルエンザウイルスのメカニズム解明に関する論文掲載 ~ 京都府立医科大学医学研究科感染病態学講師渡邊洋平らの研究グループは H5N1 高病原性鳥インフルエンザウイルスが感染患者体内で獲得するウイルス遺伝子変異を網羅的に解析することで ウイルスポリメラーゼ遺伝子の新たな適応変異を同定することに成功し
60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 2 月 19 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス反応を増強する重要分子 PDC-TREM を発見 - 形質細胞様樹状細胞が Ⅰ 型インターフェロンの産生を増幅する仕組みが明らかに - インフルエンザの猛威が続いています このインフルエンザの元凶であるインフルエンザウイルスは 獲得した免疫力やウイルスに対するワクチンを見透かすよう変異し続けるため 人類はいまだ発病の恐怖から免れることができません
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217 年 3 月臨時増刊号 [No.165] 平成 28 年のトピックス 1 新たに報告された HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた数は 464 で 前年から 29 増加した HIV 感染者は前年から 3 AIDS 患者は前年から 26 増加した 図 -1 2 HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた報告数の概要として 主に以下のことが挙げられる 図 -2 3 4 外国籍男性は前年から 11
博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文
博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文 目次 はじめに第一章診断横断的なメタ認知モデルに関する研究動向 1. 診断横断的な観点から心理的症状のメカニズムを検討する重要性 2 2. 反復思考 (RNT) 研究の歴史的経緯 4 3. RNT の高まりを予測することが期待されるメタ認知モデル
図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル
60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 12 月 17 日 独立行政法人理化学研究所 免疫の要 NF-κB の活性化シグナルを増幅する機構を発見 - リン酸化酵素 IKK が正のフィーッドバックを担当 - 身体に病原菌などの異物 ( 抗原 ) が侵入すると 誰にでも備わっている免疫システムが働いて 異物を認識し 排除するために さまざまな反応を起こします その一つに 免疫細胞である B 細胞が
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第 2 回東北感染制御ネットワークフォーラム感染制御ベーシックレクチャー インフルエンザとは 東北大学医学系研究科感染制御 検査診断学分野山田充啓 インフルエンザとはどのような病気か? インフルエンザ とはインフルエンザ ウイルスに感染して起きる感染症である ( インフルエンザ (influenza): イタリア語で意味は 影響 ) 感染症とは 微生物 が ヒト に 侵入 増殖して さまざまな症状を
報道発表資料 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - ポイント 亜鉛が免疫応答を制御 亜鉛がシグナル伝達分子として作用する 免疫の新領域を開拓独立行政法人理化学研究所 ( 野依良治理事
60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - 私たちの生命維持を行うのに重要な役割を担う微量金属元素の一つとして知られていた 亜鉛 この亜鉛が欠乏すると 味覚障害や成長障害 免疫不全 神経系の異常などをきたします 理研免疫アレルギー科学総合研究センターサイトカイン制御研究グループと大阪大学の研究グループは
抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性
2012 年 1 月 4 日放送 抗菌薬の PK-PD 愛知医科大学大学院感染制御学教授三鴨廣繁抗菌薬の PK-PD とは薬物動態を解析することにより抗菌薬の有効性と安全性を評価する考え方は アミノ配糖体系薬などの副作用を回避するための薬物血中濃度モニタリング (TDM) の分野で発達してきました 近年では 耐性菌の増加 コンプロマイズド ホストの増加 新規抗菌薬の開発の停滞などもあり 現存の抗菌薬をいかに科学的に使用するかが重要な課題となっており
別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに
別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに最新の知見を集約し 変更される可能性がある (3) 届出基準ア患者 ( 確定例 ) 患者 ( 確定例
<4D F736F F D208DC58F498F4390B D4C95F189DB8A6D A A838A815B C8EAE814095CA8E86325F616B5F54492E646F63>
インフルエンザウイルス感染によって起こる炎症反応のメカニズムを解明 1. 発表者 : 一戸猛志東京大学医科学研究所附属感染症国際研究センター感染制御系ウイルス学分野准教授 2. 発表のポイント : ウイルス感染によって起こる炎症反応の分子メカニズムを明らかにした注 炎症反応にはミトコンドリア外膜の mitofusin 2(Mfn2) 1 タンパク質が必要であった ウイルス感染後の過剰な炎症反応を抑えるような治療薬の開発
Microsoft Word - 【要旨】_かぜ症候群の原因ウイルス
かぜ症候群の原因ウイルス ~ サフォードウイルスもそのひとつ?~ 新潟県保健環境科学研究所ウイルス科主任研究員広川智香 1 はじめにかぜ症候群とは, 鼻やのど, 気管支や肺に急性の炎症をきたす疾患の総称で, その原因となる病原体は 80~90% がウイルスといわれています 主な原因ウイルスとしてはライノウイルス, コロナウイルス, パラインフルエンザウイルス,RS ウイルス, インフルエンザウイルスなどがあげられます
0001 ......
ツリヌス菌などがあります 食中毒では感染原因となる微生物の検出は重要であす ①感染型食中毒 サルモネラ カンピロバクターなど 細菌に汚染された食品を口にすることで 生きた菌自 らが食中毒を引き起こすもので 腸管にたどり着いた菌が腸管内でさらに増殖し 腸管組織に 侵入し 組織を壊し 炎症を起こします このため 腹痛や下痢などの症状を引き起こし ひ どい場合には血便が起こります ②感染 生体内毒素型食中毒
報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効
60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - がんやウイルスなど身体を蝕む病原体から身を守る物質として インターフェロン が注目されています このインターフェロンのことは ご存知の方も多いと思いますが 私たちが生まれながらに持っている免疫をつかさどる物質です 免疫細胞の情報の交換やウイルス感染に強い防御を示す役割を担っています
Microsoft Word - ①【修正】B型肝炎 ワクチンにおける副反応の報告基準について
資料 1 B 型肝炎ワクチンの副反応報告基準について 予防接種法における副反応報告制度について 制度の趣旨副反応報告制度は 予防接種後に生じる種々の身体的反応や副反応が疑われる症状等について情報を収集し ワクチンの安全性について管理 検討を行うことで 広く国民に情報を提供すること及び今後の予防接種行政の推進に資することを目的としている 報告の義務 予防接種法第 12 条 1 項 ( 参考資料 1)
Microsoft Word - 【最終】リリース様式別紙2_河岡エボラ _2 - ak-1-1-2
新しいエボラワクチンの開発に成功 ワクチンの有効性をサルで証明 1. 発表者 : 河岡義裕 ( 東京大学医科学研究所感染 免疫部門ウイルス感染分野 教授 ) 2. 発表のポイント : 新しいエボラウイルス ( 注 1) ワクチンを開発し 霊長類において 本ワクチン の有効性を示した 本ワクチンは エボラウイルスの遺伝子の一部を欠損した変異エボラウイルスを 基に作製しているため 安全性が高く ワクチン効果が高い
も 医療関連施設という集団の中での免疫の度合いを高めることを基本的な目標として 書かれています 医療関係者に対するワクチン接種の考え方 この後は 医療関係者に対するワクチン接種の基本的な考え方について ワクチン毎 に分けて述べていこうと思います 1)B 型肝炎ワクチンまず B 型肝炎ワクチンについて
2015 年 2 月 16 日放送 院内感染対策としての予防接種 慶應義塾大学感染症学教授岩田敏はじめに ワクチンで防ぐことのできる疾病(Vaccine Preventable Disease; VPD) はワクチンの接種により予防する ということは 感染制御の基本です 医療関係者においても 感染症をうつさない うつされないために VPD に対して 免疫を持つ必要がある という考えのもと B 型肝炎
2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果
2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果汁飲料 ) の飲用試験を実施した結果 アトピー性皮膚炎症状を改善する効果が確認されました なお 本研究成果は
子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱
第一総則 子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱 一目的 けいりこの法律は 子宮頸がんの罹患が女性の生活の質に多大な影響を与えるものであり 近年の子宮頸が んの罹患の若年化の進行が当該影響を一層深刻なものとしている状況及びその罹患による死亡率が高い 状況にあること並びに大部分の子宮頸がんにヒトパピローマウイルスが関与しており 予防ワクチンの 接種及び子宮頸部の前がん病変 ( 子宮頸がんに係る子宮頸部の異形成その他の子宮頸がんの発症前にお
卵管の自然免疫による感染防御機能 Toll 様受容体 (TLR) は微生物成分を認識して サイトカインを発現させて自然免疫応答を誘導し また適応免疫応答にも寄与すると考えられています ニワトリでは TLR-1(type1 と 2) -2(type1 と 2) -3~ の 10
健康な家畜から安全な生産物を 安全な家畜生産物を生産するためには家畜を衛生的に飼育し健康を保つことが必要です そのためには 病原体が侵入してきても感染 発症しないような強靭な免疫機能を有していることが大事です このような家畜を生産するためには動物の免疫機能の詳細なメカニズムを理解することが重要となります 我々の研究室では ニワトリが生産する卵およびウシ ヤギが生産する乳を安全に生産するために 家禽
緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾
2 緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾向が強い 多剤耐性緑膿菌は5類感染症定点把握疾患 赤痢菌属 グラム陰性通性嫌気性桿菌 腸内細菌科
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平成 年 月 日 担 当 課 衛生環境研究所 ( 担当者 ) ( 高田 梁川 ) 電話 -- 鳥取県感染症流行情報 第 [ 平成 年 月 7 日 ( 月 ) ~ 月 日 ( 日 祝 ) ] 疾 病 名 東 部 中 部 西 部 イ ン フ ル エ ン ザ 〇 感 染 性 胃 腸 炎 〇 〇 〇 水 痘 ( 水 ぼ う そ う ) 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 手 足 口 病 〇 〇 〇 ヘ ル
中学校保健体育第 3 学年 補助資料 3 23 平成 24 年度から新学習指導要領の内容を完全実施することになっています 新学習指導要領で新しく追加になった内容を新教科書より抜粋してまとめました 追加内容 体育編 3 章文化としてのスポーツの意義 保健編 4 章 1 保健 医療機関や医薬品の有効利用 保健編 4 章 16 個人の健康を守る社会の取り組み ( 一部, 新内容 ) 3243 1 2 1
BSL4の稼働合意について
平成 27 年 8 月 5 日 公益社団法人日本医師会 BSL4 の稼動に対する日本医師会の見解 去る 8 月 3 日に 塩崎恭久厚生労働大臣と武蔵村山市の藤野勝市長との会談において 国立感染症研究所村山庁舎を BSL4 として稼働させることで合意したことについて 日本医師会としての見解を以下に述べる 国立感染症研究所村山庁舎においては 1981 年に一種病原体を取り扱うことのできる BSL4 施設を整備していたが
Microsoft Word _ソリリス点滴静注300mg 同意説明文書 aHUS-ICF-1712.docx
患者様同意説明文書 非典型溶血性尿毒症症候群 (ahus) ソリリスの投与開始前に 医師または医療従事者から ソリリスを投与される方へ (ahus) 及び 患者安全性カード に従ってこの薬の安全性 有効性の説明 髄膜炎菌ワクチン等の接種の必要性及び患者様のデータの取扱いの説明を十分に理解できるまで受け さらにこの 患者様同意説明文書 の記載に従ってご確認ください 担当医師または医療従事者は 患者様にこの薬を投与する場合
2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に
2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に伴い 肺炎におけるウイルスの重要性が注目されてきました 本日のお話では 成人におけるウイルス性肺炎の疫学と診断の現状
2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の
Ⅵ. 職業感染対策 1. 針刺し 切創 粘膜曝露 1) 針刺し 切創 粘膜曝露対策および事例発生時の対応 職業感染を防止するためには 針刺し 切創 粘膜曝露を起こさないことが重要ではあ るが もし針刺し 切創 粘膜曝露が発生した場合は 迅速に対処することが必要となる 針刺し 切創 粘膜曝露事例発生時はフローチャートに従い行動する 表 1 感染症別の針刺しによる感染率 問題となるウイルス 感染率 備考
4 月 17 日 4 医療制度 2( 医療計画 ) GIO: 医療計画 地域連携 へき地医療について理解する SBO: 1. 医療計画について説明できる 2. 医療圏と基準病床数について説明できる 3. 在宅医療と地域連携について説明できる 4. 救急医療体制について説明できる 5. へき地医療につ
日付 時限 4 月 3 日 4 医療と社会ガイダンス GIO: 社会と医療の関係について理解する 内 容 SBO: 1. 医師としての公衆衛生の必要性を説明できる 2. 社会医学の概念について説明できる 3. 健康 疾病 障害の概念を説明できる 4. 社会構造 環境要因と健康 疾病との関連を説明できる 5. 予防医学について説明できる 4 月 4 日 5 医療制度 1( 医療施設 ) GIO: 医療施設について理解する
ISO9001:2015規格要求事項解説テキスト(サンプル) 株式会社ハピネックス提供資料
テキストの構造 1. 適用範囲 2. 引用規格 3. 用語及び定義 4. 規格要求事項 要求事項 網掛け部分です 罫線を引いている部分は Shall 事項 (~ すること ) 部分です 解 ISO9001:2015FDIS 規格要求事項 Shall 事項は S001~S126 まで計 126 個あります 説 網掛け部分の規格要求事項を講師がわかりやすく解説したものです
石鹸シャンプー_社内研修資料.doc
PH5.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 社内研修資料 製造メーカーが明かさない不都合な真実 弱酸性の真実 皮膚の断面図 天然成分 100 であっても弱酸性のシャンプーは全ての製品 が間違いなく合成界面活性剤であることは意外と知られて いません 又 合成界面活性剤で洗浄すると 合成界面活 性剤そのものが皮膚に張り付き 善玉菌はすべて洗い流さ れ 復活するのに 10 時間以上かかることがわかっています
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平成 年 月 日 担 当 課 衛生環境研究所 ( 担当者 ) ( 高田 梁川 ) 電話 5-5-5 鳥取県感染症流行情報 第 週 [ 平成 年 月 7 日 ( 月 ) ~ 月 日 ( 日 ) ] 疾 病 名 東 部 中 部 西 部 イ ン フ ル エ ン ザ 感 染 性 胃 腸 炎 〇 水 痘 ( 水 ぼ う そ う ) 〇 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 〇 手 足 口 病 〇 ヘ ル パ
クローン病 クローン病の患者さんサポート情報のご案内 ステラーラ を使用される患者さんへ クローン病に関する情報サイト IBD LIFE による クローン病治療について ステラーラ R を使用されているクローン病患者さん向けウェブサイトステラーラ.j
クローン病 クローン病の患者さんサポート情報のご案内 ステラーラ を使用される患者さんへ クローン病に関する情報サイト IBD LIFE https://www.ibd-life.jp/ による クローン病治療について ステラーラ R を使用されているクローン病患者さん向けウェブサイトステラーラ.jp http://www.stelara.jp/ 患者さん向けアプリ IBD サプリ https://ibd-supli.welby.jp/
平成 30 年東京都食中毒発生状況 ( 速報値 ) 平成 30 年 8 月 31 日現在 8 月末までの都内の食中毒の発生状況が 東京都から公表されました 昨年と比較すると 件数では 30% 増 患者数では 46% 減となっています 最近 10 年間の平均と比較すると 患者数はほぼ同じですが発生件数
平成 30 年東京都食中毒発生状況 ( 速報値 ) 平成 30 年 8 月 31 日現在 8 月末までの都内の食中毒の発生状況が 東京都から公表されました 昨年と比較すると 件数では 30% 増 では 46% 減となっています 最近 10 年間の平均と比較すると はほぼ同じですが発生件数では 34% 増で 今年は発生件数の増加が顕著になっています 特に増えているのがアニサキスによる食中毒で 110
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PRESS RELEASE(2017/07/18) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:[email protected] URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 造血幹細胞の過剰鉄が血液産生を阻害する仕組みを解明 骨髄異形成症候群の新たな治療法開発に期待 - 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授
5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd
34 ビタミン主薬製剤 1 ビタミン A 主薬製剤 使用上の注意と記載条件 1. 次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談することあ医師の治療を受けている人 い妊娠 3 ヵ月以内の妊婦, 妊娠していると思われる人又は妊娠を希望する人 ( 妊娠 3 ヵ月前から妊娠 3 ヵ月までの間にビタミン A を 1 日 10,000 国際単位以上摂取した妊婦から生まれた児に先天異常の割合が上昇したとの報告がある )
1. のれんを資産として認識し その後の期間にわたり償却するという要求事項を設けるべきであることに同意するか 同意する場合 次のどの理由で償却を支持するのか (a) 取得日時点で存在しているのれんは 時の経過に応じて消費され 自己創設のれんに置き換わる したがって のれんは 企業を取得するコストの一
ディスカッション ペーパー のれんはなお償却しなくてよいか のれんの会計処理及び開示 に対する意見 平成 26 年 9 月 30 日 日本公認会計士協会 日本公認会計士協会は 企業会計基準委員会 (ASBJ) 欧州財務報告諮問グループ (EFRAG) 及びイタリアの会計基準設定主体 (OIC) のリサーチ グループによるリサーチ活動に敬意を表すとともに ディスカッション ペーパー のれんはなお償却しなくてよいか
Microsoft Word - 【広報課確認】 _プレス原稿(最終版)_東大医科研 河岡先生_miClear
インフルエンザウイルスの遺伝の仕組みを解明 1. 発表者 : 河岡義裕 ( 東京大学医科学研究所感染 免疫部門ウイルス感染分野教授 ) 野田岳志 ( 京都大学ウイルス 再生医科学研究所微細構造ウイルス学教授 ) 2. 発表のポイント : インフルエンザウイルスが子孫ウイルスにゲノム ( 遺伝情報 ) を伝える仕組みを解明した 子孫ウイルスにゲノムを伝えるとき 8 本のウイルス RNAを 1+7 という特徴的な配置
未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類
未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 ( 要望された効能 効果について記載する ) ( 要望されたについて記載する
10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ
(ICD10: C91 C95 ICD O M: 9740 9749, 9800 9999) 全体のデータにおける 治癒モデルの結果が不安定であるため 治癒モデルの結果を示していない 219 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 52 52 53 31 29 31 26 23 25 1993 1997 1998 01 02 06 02 06 (Period 法 ) 21 17 55 54
医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる
化粧品用コラーゲンの原料 現在は 魚由来が中心 かつては ウシの皮膚由来がほとんど BSE 等病原体混入の危険 人に感染する病原体をもたない アレルギーの問題は未解決 ( むしろ問題は大きくなったかもしれない ) アレルギーを引き起こす可能性 医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では
RNA Poly IC D-IPS-1 概要 自然免疫による病原体成分の認識は炎症反応の誘導や 獲得免疫の成立に重要な役割を果たす生体防御機構です 今回 私達はウイルス RNA を模倣する合成二本鎖 RNA アナログの Poly I:C を用いて 自然免疫応答メカニズムの解析を行いました その結果
RNA Poly IC D-IPS-1 概要 自然免疫による病原体成分の認識は炎症反応の誘導や 獲得免疫の成立に重要な役割を果たす生体防御機構です 今回 私達はウイルス RNA を模倣する合成二本鎖 RNA アナログの Poly I:C を用いて 自然免疫応答メカニズムの解析を行いました その結果 Poly I:C により一部の樹状細胞にネクローシス様の細胞死が誘導されること さらにこの細胞死がシグナル伝達経路の活性化により制御されていることが分かりました
Microsoft Word - 博士論文概要.docx
[ 博士論文概要 ] 平成 25 年度 金多賢 筑波大学大学院人間総合科学研究科 感性認知脳科学専攻 1. 背景と目的映像メディアは, 情報伝達における効果的なメディアの一つでありながら, 容易に感情喚起が可能な媒体である. 誰でも簡単に映像を配信できるメディア社会への変化にともない, 見る人の状態が配慮されていない映像が氾濫することで見る人の不快な感情を生起させる問題が生じている. したがって,
Microsoft Word - 11 進化ゲーム
. 進化ゲーム 0. ゲームの理論の分類 これまで授業で取り扱ってきたゲームは 協 ゲームと呼ばれるものである これはプレイヤー同士が独立して意思決定する状況を表すゲームであり ふつう ゲーム理論 といえば 非協力ゲームを表す これに対して プレイヤー同士が協力するという前提のもとに提携形成のパタンや利得配分の在り方を分析するゲームを協 ゲームという もっとも 社会現象への応用可能性も大きいはずなのに
課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください
課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください 課題研究の進め方 Ⅰ 課題研究の進め方 1 課題研究 のねらい日頃の教育実践を通して研究すべき課題を設定し, その究明を図ることにより, 教員としての資質の向上を図る
症候性サーベイランス実施 手順書 インフルエンザ様症候性サーベイランス 編 平成 28 年 5 月 26 日 群馬県感染症対策連絡協議会 ICN 分科会サーベイランスチーム作成
症候性サーベイランス実施 手順書 インフルエンザ様症候性サーベイランス 編 平成 28 年 5 月 26 日 群馬県感染症対策連絡協議会 ICN 分科会サーベイランスチーム作成 目次 1. はじめに 2. インフルエンザ様症候性サーベイランスについて 1) 目的 2) 対象施設 3. サーベイランスの進め方 1) 開始の決定 2) 対象者 実施場所の選定 3) データの収集 4) データの集計 分析
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平成 年 月 日 担 当 課 衛生環境研究所 ( 担当者 ) ( 高田 梁川 ) 電話 -- 鳥取県感染症流行情報 第 7 [ 平成 年 月 9 日 ( 月 ) ~ 月 日 ( 日 ) ] 疾 病 名 東 部 中 部 西 部 イ ン フ ル エ ン ザ 感 染 性 胃 腸 炎 〇 水 痘 ( 水 ぼ う そ う ) 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 手 足 口 病 〇 〇 〇 ヘ ル パ ン ギ
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平成 年 月 7 日 担 当 課 衛生環境研究所 ( 担当者 ) ( 高田 梁川 ) 電話 -- 鳥取県感染症流行情報 第 [ 平成 年 月 日 ( 月 ) ~ 月 日 ( 日 ) ] 疾 病 名 東 部 中 部 西 部 イ ン フ ル エ ン ザ 感 染 性 胃 腸 炎 〇 水 痘 ( 水 ぼ う そ う ) 〇 〇 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 手 足 口 病 〇 〇 ヘ ル パ ン ギ
Microsoft Word - <原文>.doc
隔離予防策のための CDC ガイドライン医療現場における感染性微生物の伝播の予防 2007 年 2007 Guideline for Isolation Precautions: Preventing Transmission of Infectious Agents in Healthcare Settings 監訳県西部浜松医療センター矢野邦夫 < 原文 > http://www.cdc.gov/ncidod/dhqp/pdf/guidelines/isolation2007.pdf
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Q ①国家備蓄に関し およそこの10年 緊急にワク No.1450 コレラワクチンの販売中止について 2009年10月 チンを接種したケースがない ②現在のコレラの治療方針について 基本的には 経口または点滴で水分と電解質を補い 並行し て抗生物質による抗菌治療を実施するとされて コレラワクチンは コレラ菌による急性感染性 おり 以上の併用治療により 大体死亡率は 腸炎であるコレラの予防に用いるもので
なくて 脳以外の場所で起きている感染が 例えばサイトカインやケモカイン 酸化ストレスなどによって間接的に脳の障害を起こすもの これにはインフルエンザ脳症やH HV-6による脳症などが含まれます 三つ目には 例えば感染の後 自己免疫によって起きてくる 感染後の自己免疫性の脳症 脳炎がありますが これは
2012 年 10 月 3 放送 脳炎と脳症 岡山大学大学院 小児医科学教授 森島 恒雄 急性脳炎 脳症とは 急性脳炎 脳症とはどんな病気で しょうか まず その説明をしたい と思います 急性脳炎に関してはこのように考 えるとわかりやすいと思います 一つは ウイルスが脳の中で直接 増殖することによって 中枢神経の 障害が起きる場合です これには 単純ヘルペス脳炎や日本脳炎などが あります 次に 脳症と呼ばれるもの
早稲田大学大学院日本語教育研究科 修士論文概要書 論文題目 ネパール人日本語学習者による日本語のリズム生成 大熊伊宗 2018 年 3 月
早稲田大学大学院日本語教育研究科 修士論文概要書 論文題目 ネパール人日本語学習者による日本語のリズム生成 大熊伊宗 2018 年 3 月 本研究は ネパール人日本語学習者 ( 以下 NPLS) のリズム生成の特徴を明らかにし NPLS に対する発音学習支援 リズム習得研究に示唆を与えるものである 以下 本論文 の流れに沿って 概要を記述する 第一章序論 第一章では 本研究の問題意識 意義 目的 本論文の構成を記した
ランゲルハンス細胞の過去まず LC の過去についてお話しします LC は 1868 年に 当時ドイツのベルリン大学の医学生であった Paul Langerhans により発見されました しかしながら 当初は 細胞の形状から神経のように見えたため 神経細胞と勘違いされていました その後 約 100 年
2015 年 10 月 1 日放送 第 64 回日本アレルギー学会 1 教育講演 11 ランゲルハンス細胞 過去 現在 未来 京都大学大学院皮膚科教授椛島健治 はじめに生体は 細菌 ウイルス 真菌といった病原体などの外来異物や刺激に曝露されていますが 主に免疫システムを介して巧妙に防御しています ところが そもそも有害ではない花粉や埃などの外来抗原に対してさえも皮膚が曝露された場合に 過剰な免疫応答を起こすことは
石綿による健康被害の救済に関する法律の解説
目的 ( 第 1 条関係 ) 1 趣旨 本条は 本制度の目的について定めたものである すなわち 本法は 石綿により健康被害を受けた者及びその遺族に対し 医療費等の給付を支給するための措置を講ずることにより 石綿による健康被害の迅速な救済を図ることを目的とするものである 2 概要 石綿による健康被害に関しては 本来原因者が被害者にその損害を賠償すべき責任を負うものである しかしながら 1 石綿へのばく露から発症までの潜伏期間が
最近の動物インフルエンザの発生状況と検疫対応
講演要旨 最近の動物インフルエンザの発生状況と検疫対応 動物検疫所精密検査部衛藤真理子 1 はじめに近年 H5 及び H7 亜型の高病原性鳥インフルエンザ (HPAI) が世界的に流行まん延し 養鶏業に被害を及ぼすとともに 人への感染例が報告される国もあり 新型インフルエンザウイルス出現への脅威となることから対策が強化されている 我が国では 2004 年の 79 年ぶりの HPAI の発生以降 8
Microsoft Word - 奈良県GQP-GVPガイドライン doc
三. 安全確保措置の実施に関する手順 1. 目的安全確保措置の実施に関する手順の目的を記載する < 記載例 > 本手順は GVP 省令の第 9 条に基づき 安全確保措置の実施を適正かつ円滑に行うために必要な手順を定めるものである 2. 適用範囲安全確保措置の実施に関する手順の適用範囲を記載する < 記載例 > 本手順書は 二. 安全管理情報の検討及びその結果に基づく安全確保措置の立案に関する手順 で立案された安全確保措置の決定
<4D F736F F D208DC58F4994C581798D4C95F189DB8A6D A C91E A838A838A815B83588CB48D EA F48D4189C88
新しく生まれた嗅細胞の生死は特定の時期に匂い入力を受けるかどうかで決まる - 匂い刺激で嗅覚障害の改善が期待 - 1. 発表者東京大学大学院医学系研究科教授 医学部附属病院耳鼻咽喉科 聴覚音声外科教授 科長山岨達也 ( やまそばたつや ) 東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科 聴覚音声外科助教菊田周 ( きくたしゅう ) 2. 発表のポイント 匂いを感知する鼻の嗅細胞において 新しく生まれた嗅細胞は匂いの入力がないと
SNPs( スニップス ) について 個人差に関係があると考えられている SNPs 遺伝子に保存されている情報は A( アデニン ) T( チミン ) C( シトシン ) G( グアニン ) という 4 つの物質の並びによってつくられています この並びは人類でほとんど同じですが 個人で異なる部分もあ
別紙 1: 遺伝子 SNPs 多因子遺伝病 遺伝形式の説明例 個々の疾患 研究 そのほかの状況から説明しなければならない内 容は異なります 適切に削除 追加してください この説明例では 常染色体優性遺伝 などの言葉を使用しました が 実際の説明文書では必ずしも専門用語は必要ではありません 遺伝子について体をつくる設計図が遺伝子体はたくさんの細胞から作られています 一つ一つの細胞には体をつくるための全ての遺伝子が入っていて
2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります
2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にありますが 本邦の結核では高齢者結核が多いのが特徴です 結核診療における主な検査法を示します ( 図 1) 従来の細菌学的な抗酸菌の塗抹
