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ゆりなふじした
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1 コンビニエンスストア向け中食ベンダーの現況について 2017 年 4 月株式会社三井住友銀行コーポレートアドバイザリー本部企業調査部本資料は情報提供を目的に作成されたものであり何らかの取引を誘引することを目的としたものではありません本資料は作成日時点で弊行が一般に信頼できると思われる資料に基づいて作成されたものですが情報の正確性完全性を弊行で保証する性格のものではありませんまた本資料の情報の内容は経済情勢等の変化により変更されることがありますのでご了承くださいご利用に際してはお客さまご自身の判断にてお取扱いくださいますようお願い致します本資料の一部または全部を電子的または機械的な手段を問わず無断での複製または転送等することを禁じております

2 目次 1. コンビニ中食の市場動向 3 2. 中食ベンダー事業の特徴中食ベンダーが直面する課題今後の戦略の方向性

3 1. コンビニ中食の市場動向 3

4 1. コンビニ中食の市場動向 ~ 市場規模は中食の約 3 割まで拡大中食はコンビニ食品スーパー総合スーパー百貨店の他専門店等で販売されており 14 年の市場規模は 9.3 兆円ですこのうちコンビニで販売されている中食 ( 以下コンビニ中食 ) は高齢化や共働き世帯が増加する中コンビニ各社が利用者層の拡大を図るべく積極的な出店を行い店舗数が大幅に増加した結果 14 年の市場規模は 2.8 兆円と全体の約 3 割にまで拡大しています中食市場の規模推移中食のチャネル別市場規模 (14 年 ) ( 兆円 ) 10 8 袋物惣菜百貨店 0.4 兆円総合スーパー 4% 0.9 兆円 10% 食品スーパー 2.3 兆円 25% コンビニ 2.8 兆円 30% 専門店 2.9 兆円 31% ( 年 ) ( 注 )12 年以降は袋物惣菜を加えた ( 注 ) 袋物惣菜を含む ( 出所 ) 日本惣菜協会 2016 年版惣菜白書を基に弊行作成 ( 出所 ) 日本惣菜協会 2016 年版惣菜白書を基に弊行作成 4

5 1. コンビニ中食の市場動向 ~ 足下堅調も中長期的に市場拡大ペースは鈍化足下では中食やファーストフードの強化や既存店のスクラップ & ビルド等により新店の平均日販は増加に転じています但し中長期的にみればコンビニ市場が飽和状態に達しコンビニ店舗数の伸び悩みや既存店売上高の減少に加え業界再編に伴う大規模退店等も想定されますこのためコンビニ中食市場の拡大ペースも鈍化していくとみられますコンビニ大手 4 社の出店数と新店の平均日販コンビニ大手 4 社の既存店売上高推移 ( 店舗 ) ( 千円 / 店日 ) 5, % SEJ 4,000 +6% 3,000 2,000 1,000 出店数 ( 左軸 ) 新店の平均日販 ( 右軸 ) % +2% 0% 2% 4% FM サークル K サンクスローソン % 07/2 期 09/2 期 11/2 期 13/2 期 15/2 期 17/2 期 11/2 期 12/2 期 13/2 期 14/2 期 15/2 期 16/2 期 17/2 期 ( 注 )17/2 期は16/11 月迄の実績 ( 注 )17/2 期は16/11 月迄の実績 ( 出所 ) 商業界月刊コンビニ各社 IR 資料を基に弊行作成 ( 出所 ) 商業界月刊コンビニ各社 IR 資料を基に弊行作成 5

6 2. 中食ベンダー事業の特徴 6

7 2. 中食ベンダー事業の特徴 ~ 販売先は特定のコンビニに集中コンビニ中食はコンビニ各社のオリジナル商品 PB 商品に位置付けられており中食ベンダーの販売先は特定のコンビニに集中していますコンビニ中食の品目としては米飯類一般惣菜調理麺調理パン袋物惣菜があります主な中食ベンダーと販売先コンビニ中食の品目別売上高 (14 年 ) 中食ベンダー名売上高 ( 注 1) わらべや日洋 1,592 武蔵野 - ( 単位 : 億円 ) 販売先セブン - イレブンジャパン ( 以下 SEJ) トオカツフーズ ( 注 2) 996 ファミリーマート ( 以下 FM) サンデリカ 1,040 ローソンフジフーズ 936 SEJ カネ美食品 899 サークル K サンクスプライムデリカ 801 SEJ 日本クッカリー ( 注 2) 538 ローソン ( 単位 : 億円 ) 品目売上高構成比米飯類 15, % 一般惣菜 4, % 調理麺 2, % 調理パン 2, % 袋物惣菜 2, % 合計 27, % ( 出所 ) 日本惣菜協会 2016 年版惣菜白書を基に弊行作成 ( 注 1) 売上高は 15 年度 ( 注 2) トオカツフーズの売上高は 13 年度 ( 連結 ) 日本クッカリーの売上高は 14 年度 ( 出所 ) 各社有価証券報告書各社 IR 資料日本食糧新聞各社ニュースリリースを基に弊行作成 7

8 2. 中食ベンダー事業の特徴 ~ コンビニ本部の強い影響生産効率向上がポイント中食ベンダーの事業はコンビニ本部の強い影響下に置かれています中食ベンダーは協同組合への加盟を求められ商品レシピを共有した上原材料の購入や商品の配達を共同で行っていますこのため中食ベンダーが競争力を強化するには生産効率の向上がポイントとなります中食ベンダーの事業概要商流物流契約等その他 3 原材料の指定等コンビニ ( 本部 ) 商品改廃 8 販売フランチャイズ契約 2 商品提案 3 生産割当 7 販売協同組合 4 原材料の調達 5 仕入運送中食ベンダー 1 商品開発 6 中食生産運送配送センター ( 注 ) 配送コンビニ ( フランチャイジー ) 店舗運営 ( 注 ) 配送センターはコンビニや協同組合が業務を委託している物流事業者や食品卸によって運営されている 8

9 2. 中食ベンダー事業の特徴 ~ 原価は材料費労務費販管費は運搬費が主体中食ベンダーの損益計算書をみれば売上原価では原材料費や労務費販管費では運搬費の占める割合が大きくなっています上場中食ベンダー 3 社 ( 単体 ) 合算の損益計算書の内訳 14 年度特徴売上高売上原価材料費 45.6 米やパン等の原材料コンビニや協同組合が指定した原材料を指定された価格で購入する労務費 17.1 工場従業員 ( パートが中心 ) の人件費中食の生産はおにぎりやチルド弁当等一部の品目を除いて手作業が中心となっているその他 22.7 減価償却費や水道光熱費関連会社等からの商品仕入れを含む売上総利益販管費運搬費 6.4 配送センターまでの運賃等人件費 2.8 本社等に係る人件費その他営業利益 ( 注 ) 対象上場中食ベンダーはわらべや日洋カネ美食品シノブフーズの 3 社売上高を 100 として計算 ( 出所 ) 有価証券報告書を基に弊行作成 9

10 3. 中食ベンダーが直面する課題 10

11 チルド弁当の普及による影響チルド弁当の普及3. 中食ベンダーが直面する課題 ~ チルド弁当の普及コンビニ各社では消費期限が長く廃棄ロスの削減が可能なチルド弁当の販売を強化していますチルド弁当の普及により常温弁当の減少広域配送による競争環境の変化多額の設備投資の発生といった影響が想定されますコンビニ各社のチルド弁当の発売状況発売年月コンビニ 02/12 スリーエフ 07/10 ファミリーマート 09/11 SEJ 10/8 ローソン 11/6 ミニストップ 12/5 サークル K サンクス旧サンクスが 03/5 月に発売したがその後販売を終了している常温弁当の減少広域配送による競争環境の変化多額の設備投資の発生常温弁当ラインの稼働率低下消費期限が長いため自社で開発した商品が採用されれば広域への供給が可能但し配送コスト負担の増加他社商品との競合激化の懸念製造には大型の冷蔵設備が必要 ( 出所 ) 各社ニュースリリースを基に弊行作成 11

12 3. 中食ベンダーが直面する課題 ~ 賃金上昇人材確保難パートの賃金は上昇基調にあるため工場従業員等の労務費が増加し利益率が低下する懸念があります加えてパートの有効求人倍率は上昇しており工場従業員を確保することが難しくなっていますこのため工場の新設増設時には工場従業員を十分に確保できるか注意する必要がありますパート賃金の推移 (1 時間当たり < 女性 >) パートの有効求人倍率の推移 ( 円 ) 1,200 1, ( 年 ) ( 出所 ) 厚生労働省賃金構造基本統計調査のデータを基に弊行作成 ( 倍率 ) ( 年 ) ( 出所 ) 厚生労働省一般職業紹介状況のデータを基に弊行作成 12

13 3. 中食ベンダーが直面する課題 ~ 原材料費上昇リスク魚類の価格は上昇基調にあるものの中食ベンダーは定期的な商品リニューアル等を通じて原材料費上昇分は基本的に吸収可能とみられますもっともリニューアルには時間を要するため短期的には原材料費の上昇が中食ベンダーの採算に悪影響を及ぼす懸念がありますまた主食の米については他材料への代替が難しいため値上がりが中食ベンダーの採算悪化に繋がり易くなっています肉類の輸入価格推移 ( 円 /kg) 魚類の輸入価格推移 ( 円 /kg) ,000 15,000 10,000 5,000 輸入牛肉価格 ( 冷凍 ) 輸入豚肉価格 ( 冷凍 ) 輸入鶏肉価格 ( 冷凍 ) 0 10/01 11/01 12/01 13/01 14/01 15/01 16/01 17/01 ( 年 / 月 ) ( 出所 ) 財務省貿易統計を基に弊行作成米の価格推移 ( 円 /kg) 0 ( 円 / 玄米 60kg) ( 年 ) ( 出所 ) 農林水産省米の相対取引価格を基に弊行作成 (2016 年は月次の速報値による単純平均 ) 1,800 1,600 1,400 1,200 1, えびまぐろさけ及びます 0 10/01 11/01 12/01 13/01 14/01 15/01 16/01 17/01 ( 出所 ) 財務省貿易統計を基に弊行作成 ( 年 / 月 ) 生鮮野菜の価格推移 ( 円 /kg) レタスキャベツ 400 タマネギ /01 11/01 12/01 13/01 14/01 15/01 16/01 17/01 ( 年 / 月 ) ( 出所 ) 日本経済新聞社クォータリー日経商品情報を基に弊行作成 13

14 3. 中食ベンダーが直面する課題 ~ 相次ぐ工場の新設増設設備投資額膨張中食ベンダーの供給能力は逼迫しており工場の新設増設が相次いでいます建築コストが上昇基調にある上コンビニ各社が大型の冷蔵設備が必要なチルド弁当を強化していることも加わって設備投資額が膨らむ傾向にあります中食ベンダーの工場新設増設動向建築単価の推移稼働中食ベンダー投資額コンビニ所在県時期 ( 主要株主 ) ( 億円 ) 工場名 10/3 SEJ 武蔵野 40 福岡福岡工場 10/3 FM トオカツフーズ ( 日清製粉 ) 40 神奈川横浜鶴見工場 12/11 SEJ 武蔵野 50 京都京都工場 13/12 SEJ わらべや関西 ( わらべや日洋 ) 10 香川香川工場 14/6 SEJ わらべや日洋 27 埼玉浦和工場 14/7 SEJ プレミアムキッチン ( 日本ハム ) 35 兵庫関西工場 14/7 SEJ 武蔵野 80 埼玉新埼玉工場 14/10 ローソングルメデリカ ( キユーピー ) 39 群馬群馬工場 14/11 SEJ デリカシェフ ( ハウス食品 ) 72 埼玉久喜工場 15/6 SEJ プレミアムキッチン ( 日本ハム ) 50 三重中部工場 15/4 N.A. グリーンメッセージ ( キユーピー ) 23 神奈川本社工場 15/6 SEJ 虎昭産業 N.A. 栃木北関東もおか工場 15/7 SEJ 武蔵野フーズ ( 武蔵野 ) N.A. 兵庫神戸工場 15/11 FM ポオトデリカトオカツ ( トオカツフーズ日清製粉 ) ( 出所 ) 日本食糧新聞各社ニュースリリース各社有価証券報告書を基に弊行作成 N.A. 兵庫神戸東灘工場 17/2 SEJ 武蔵野 N.A. 埼玉朝霞工場 ( 万円 / 平方メートル ) ( 年 ) ( 注 )16 年は16/4 月 -17/1 月の数値 ( 出所 ) 国土交通省建築着工統計調査報告データを基に弊行作成 14

15 4. 今後の戦略の方向性 15

16 4. 今後の戦略の方向性中食ベンダーの今後の戦略の方向性をみれば既存事業では供給店舗数や 1 店舗当たり売上高の引上げ海外での拡販等により増収を図りつつコストや投資を削減していくことが重要となりますまた既存のノウハウを活かし新規事業へ参入する事例も出ています中食ベンダーが求められる戦略収益財務改善方法求められる戦略コンビニとの関係強化増収策供給店舗数の引上げ 1 店舗当たり売上高の引上げ海外での拡販チルド弁当の強化商品開発力の強化既存事業コスト削減策原材料費の削減労務費の削減抑制海外進出生産効率の向上減価償却費の削減原材料調達の多様化 CF 改善策投資額の抑制設備投資負担の軽減新規事業国内新規事業への参入 16

17 4. 今後の戦略の方向性既存事業ではコンビニ本部からの出資受け入れによる関係強化や食品メーカーとの協働による商品開発力の強化日系コンビニの海外進出地域における工場の新設等の事例がみられます新規事業では中食生産のノウハウを活用し弁当宅配や介護食等に参入する事例がみられます中食ベンダーが求められる戦略と具体例既存事業新規事業求められる戦略コンビニとの関係強化チルド弁当の強化商品開発力の強化海外進出生産効率の引上げ原材料調達の多様化設備投資負担の軽減国内新規事業への参入具体例コンビニからの出資受入による関係強化 ( 地位向上 ) 食品メーカーからの出資受入や提携店舗型中食事業者との提携による商品開発力の強化 ( 品揃え拡充一品売上高の引上げ ) 生産ノウハウを活かした日系コンビニ進出地域への進出工場配置の見直しを含めたライン生産体制の効率化最適化生産の機械化従業員の習熟度向上やパート定着による生産性の引上げ歩留りの改善地域農協等との提携による原材料調達の安定化や調達ルートの多様化コンビニや食品メーカーと工場新設や運営を分担弁当宅配や介護食等既存設備を活用した事業への進出 17

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<4D F736F F F696E74202D E328C8E8AFA2091E6338E6C94BC8AFA8C888E5A90E096BE89EF> 2017 年 2 月期第 3 四半期業績説明 2016 年 11 月期連結決算概要金額前期比前期増減グループ売上 * 79,093 億円 98.6% 1,157 億円営業収益 42,889 億円 95.0% 2,249 億円営業利益 2,740 億円 105.0% +129 億円経常利益 2,764 億円 106.6% +169 億円親会社株主に帰属する四半期純利益 755 億円 60.2%