2014年度長野県内機械系製造業売上高ランキング

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1 松本 長野 飯田支店 問い合わせ先 松本支店住所 : 松本市中央 TEL: URL: 特別企画 : 2014 年度長野県内機械系製造業売上高ランキング 上位 50 社の総売上高 前年度比 10% 増の 2 兆 4580 億円リーマン ショック後の最高を更新 増収企業は過去最多と並ぶ 40 社 はじめに すっかり定着した感のある円安 円高時代に多方面から待望されていた円安も いざ現実のものとなってみると輸入コストの上昇などといったマイナス面がクローズアップされる事態となっている 一方 輸出関連産業にとって円安は追い風 昨年来 輸出関連のメーカーで業績を伸ばしている企業も多く 先般まとめた 2014 年度長野県内企業売上高ランキング 上位 100 社 速報 で 製造 の総額は前年度比 7.6% 増と 100 社全体の伸び率 (4.4% 増 ) を上回った ただ この間 製造 の景況感が改善の一途をたどってきたわけではない TDB 景気動向調査における 製造 の景気 DI は昨年後半悪化をたどり 12 月には 41.3 まで下降( 良悪判断の境目は50) 全産業を下回ることも少なくなかった 企業間格差を指摘する声も根強い 長野県の基幹産業であり 全国的にみても集積度の高い機械系製造業 製造 の中でも 間接的なものを含め輸出に関連する企業は特に多い 今回 その機械系メーカーを対象に 2014 年度決算 (2014 年 4 月期 ~2015 年 3 月期 ) における売上高ランキング 上位 50 社 を作成し 業績動向を分析した なお 連結決算を行っている企業も すべて単体の数字を採用している 上位 50 社の総売上高は 2 兆 4580 億 900 万円 前年度比 10.0% 増 2014 年度における県内機械系製造業売上高ランキング上位 50 社の総売上高は2 兆 4580 億 900 万円となり 前年度を 10.0% 上回った 増加は2 年連続 伸び率は 前年度の 11.3% を 1.3 ポイント下回ったが 10 年ぶりに2 年連続で増加した ランキングトップは 2015 年 3 月期に 7986 億 2300 万円を計上したセイコーエプソン ( 株 )( 諏訪市 ) 増収企業は40 社 前年度から6 社増加 50 社のうち 増収となったのは 40 社 減収は 10 社 増収企業は前年度の 34 社から6 社増加している 20% 以上増が4 社増え 10 社となるなど 増収幅の大きな企業も目立つ 伸び率が最も大きかったのは 建設機械製造の ( 株 ) 竹内製作所 ( 坂城町 ) で 2015 年 2 月期に前期比 41.9% 増の 666 億円を計上した 業種別では 一般機械 が 30.7% の大幅増加地区別にすると 北信 16 社 東信 15 社 南信 13 社 中信 6 社の順 金額ベースでは 中信 が微減 (0.1% 減 ) となったほかは前年度を上回っている 一方 4 業種別の分類では 一般機械 が 30.7% 増と大幅な伸びを示し 全体を牽引した 1

2 1. 上位 50 社の総売上高は 2 年連続増加して 2 兆 4580 億 900 万円 2014 年度県内機械系製造業売上高ランキング上位 50 社の総額は2 兆 4580 億 900 万円となり 前年度 (2013 年度 ) の2 兆 2350 億 5400 万円から 10.0% 増加した 前年度比増加は2 年連続 増加率は前年度の 11.3% を下回ったが 2000 年度に調査を開始してから3 番目の大きさである 50 社の総売上高のピークは 2000 年度の2 兆 9609 億 2500 万円 翌 2001 年度は IT バブルの崩壊により大幅に減少したが その後再び増加基調をたどり 2007 年度には2 兆 8184 億 6400 万円まで上昇 しかし リーマン ショックにより 2008 年度 2009 年度は大幅に減少 2 年連続して過去最低を記録し 2009 年度には1 兆 7614 億 6400 万円と2 兆円を大きく割り込んでいた 2010 年度は大幅増に転じたものの その後再び低迷するなどなかなか回復軌道には乗らなかった 2013 年度は定着した円安の追い風を受ける一方 景気回復に伴う需要増をとらえ業績を伸ばす機械系メーカーが増加 そして迎えた 2014 年度は 消費税率引き上げによる需要減退という逆風に見舞われながら 堅調な輸出に支えられるなどして売り上げを増加させるメーカーも多く 10 年ぶりに2 年連続で前年度を上回り (2 年連続 10% 以上増は初 ) リーマン ショック後の最高を更新した ちなみに リーマン ショック前の 2007 年度との比較では 12.8% 減である 2. 上位 5 社は不動 上位 50 社には新たに 3 社がランクイン 県内機械系メーカー売上高トップは 15 年連続でセイコーエプソン ( 株 ) 以下 ミネベア( 株 ) 新光電気工業 ( 株 ) 日信工業 ( 株 ) 日本電産サンキョー( 株 ) までの上位 5 社に前回から順位の変動はなかった ( 株 ) ミマキエンジニアリング シチズンマシナリー ( 株 ) が新たにトップ 10 入り また 前年度圏外だった ( 株 ) 伸光製作所 日東光学 ( 株 ) アピックヤマダ( 株 ) が上位 50 社に顔を出した 3. 増収企業数は過去最多の 40 社 伸び率トップは竹内製作所 50 社のうち 増収となったのは 40 社 減収は 10 社 2009 年度に2 社にとどまっていた増収企業は その後 40 社 (2010 年度 ) 26 社 (2011 年度 ) 26 社 (2012 年度 ) 34 社 (2013 年度 ) と推移 2014 年度は6 社増え 過去最多の 2010 年度と肩を並べた 前年度と比べ総額の増加率は減少 2

3 したものの 増加した企業の裾野は一層拡大している 伸び率が最も大きかったのは 主に海外市場に向けミニショベルなど建設機械の製造を手がけている ( 株 ) 竹内製作所 米国 欧州の堅調な個人消費や住宅市場を取り込むなどした同社は 2015 年 2 月期に前期比 41.9% 増となる 666 億円を計上した このほか 伸び率が大きかったのはミネベア ( 株 )(38.5% 増 ) シチズンマシナリー ( 株 )(33.0% 増 ) 樫山工業 ( 株 )(28.3% 増 ) ( 株 ) イースタン (24.1% 増 ) など 上位 50 社の増収 減収内訳 2013 年度 2014 年度 社数 構成比 (%) 社数 構成比 (%) 前年度比 (%) 増 収 % 未満増 % 10% 未満増 % 20% 未満増 % 30% 未満増 % 以上増 減 収 % 未満減 % 10% 未満減 % 20% 未満減 % 30% 未満減 % 以上減 増収率の内訳をみると 10%~20% 未満増 以外の区分でいずれも前年度から増加 20% 以上増 (2 区分の合計 ) は4 社増え 10 社に達している 4. 業種別では 一般機械 の伸びが顕著 増加は 5 年連続 4 地区別にすると 北信 が 16 社で最も多く 東信 15 社 南信 13 社 中信 6 社の順 東信 は 7 年ぶりに最多の座を明け渡したが 総売上高は 15.8% 増で最大の伸び率を記録している 金額では 中信 が 0.1% 減とわずかに減少したほかは いずれも前年度を上回った 東信 と 南信 は3 年連続で増加 業種別では 社数は例年と同様 電気機械器具 (21 社 ) と 一般機械 (18 社 ) に集中 金額ベースでは 電気機械器具 が全体の 58.7 を占めている 前年度比 ( 金額 ) では 4 業種中 2 業種が増加 2 業種が減少と明暗が分かれた 全体の6 割近くを占める 電気機械器具 が 4.5% 増となったことに加え 一般機械 が 30.7% 増と大きく伸びたことが 50 社の総額を押し上げる結果となった なお 一般機械 の増加は5 年連続となる 上位 50 社の地区別内訳 上位 50 社の業種別内訳 2013 年度 2014 年度 社数 金額 ( 百万円 ) 社数 構成比 (%) 前年度比 (%) 金額 ( 百万円 ) 構成比 (%) 前年度比 (%) 北信 , , 東信 , , 中信 6 149, , 南信 12 1,065, ,150, 合計 50 2,235, ,458, 年度 2014 年度 社数 金額 ( 百万円 ) 社数 構成比 (%) 前年度比 (%) 金額 ( 百万円 ) 構成比 (%) 前年度比 (%) ( 一般 ) 機械製造業 , , 電気機械器具製造業 21 1,380, ,443, 輸送用機械器具製造業 7 217, , 精密 医療機械器具製造業 5 69, , 合 計 50 2,235, ,458,

4 2014 年度県内機械系製造業売上高ランキング ( 上位 50) 順位 前年度決算売上高伸び率社名所在地順位 ( 月 ) ( 百万円 ) (%) 1 1 セイコーエプソン ( 株 ) 諏訪市 3 798, ミネベア ( 株 ) 御代田町 3 343, 新光電気工業 ( 株 ) 長野市 3 133, 日信工業 ( 株 ) 上田市 3 86, 日本電産サンキョー ( 株 ) 下諏訪町 3 86, ( 株 ) 竹内製作所 坂城町 2 66, ルビコン ( 株 ) 伊那市 9 64, ( 株 ) ミマキエンジニアリング 東御市 3 40, シチズンマシナリー ( 株 ) 御代田町 3 39, 多摩川精機 ( 株 ) 飯田市 11 39, KOA( 株 ) 伊那市 3 39, ( 株 )IHIターボ 大桑村 3 38, 富士電機パワーセミコンダクタ ( 株 ) 松本市 3 36, 日精樹脂工業 ( 株 ) 坂城町 3 32, 長野日本無線 ( 株 ) 長野市 3 29, ( 株 )IHIシバウラ 松本市 3 27, 富士通インターコネクトテクノロジーズ ( 株 ) 長野市 3 26, アート金属工業 ( 株 ) 上田市 3 23, オリオン機械 ( 株 ) 須坂市 3 23, ( 株 ) イースタン 茅野市 3 23, KYB YS( 株 ) 坂城町 3 22, GAC( 株 ) 安曇野市 3 21, ( 株 ) キョウデン 箕輪町 3 21, シナノケンシ ( 株 ) 上田市 2 20, 松山 ( 株 ) 上田市 12 18, 長野計器 ( 株 ) 上田市 3 18, トーハツマリーン ( 株 ) 駒ヶ根市 12 17, ( 株 ) しなの富士通 飯山市 3 17, 上田日本無線 ( 株 ) 上田市 3 17, エムケー精工 ( 株 ) 千曲市 3 17, 長野電子工業 ( 株 ) 千曲市 2 16, 樫山工業 ( 株 ) 佐久市 3 16, ( 株 ) 城南製作所 上田市 3 16, タカノ ( 株 ) 宮田村 3 15, 日精エー エス ビー機械 ( 株 ) 小諸市 9 15, 日置電機 ( 株 ) 上田市 12 15, ( 株 ) 都筑製作所 坂城町 3 14, 東洋計器 ( 株 ) 松本市 3 14, 仁科工業 ( 株 ) 長野市 3 12, ( 株 ) コシナ 中野市 1 12, 長野沖電気 ( 株 ) 小諸市 3 12, ( 株 ) 日本ピスコ 岡谷市 9 12, ( 株 ) 泉精器製作所 松本市 3 11, ( 株 ) 鈴木 須坂市 6 11, ( 株 ) アールエフ 長野市 5 11, ( 株 ) 伸光製作所 箕輪町 3 11, 日東光学 ( 株 ) 諏訪市 3 11, コトヒラ工業 ( 株 ) 東御市 11 10, 野村ユニソン ( 株 ) 茅野市 5 10, アピックヤマダ ( 株 ) 千曲市 3 10, 前年度順位 は50 位圏外 9 位のシチズンマシナリー ( 株 ) は 4 月 1 日付でシチズンマシナリーミヤノ ( 株 ) から商号変更している 4

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