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1 JSoFF LETTER No.72 Japanese Society for Food Factors JSoFF Letter No. 72 1

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13 緑茶カテキン EGCG は microrna Let-7b を介してマクロファージの極性を調節する 九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門食糧化学研究室博士課程 3 年山田脩平 発表内容 近年 マクロファージの極性が注目されています そこで マクロファージの極性に対する緑茶カテキン EGCG の影響を検討しました その結果 EGCG がマクロファージの極性を抗炎症性の M2 型へと分極させることを見出しました また 機能性ノンコーディング RNA の一種である microrna に着目し EGCG のマクロファージ極性調節作用に対する mirna の関与を検討しました その結果 EGCG が microrna Let-7b の発現量を増加させることで M2 マーカー遺伝子の発現を上昇させることが明らかとなりました YIA 受賞について おそらく学生最後になる学会で Young Investigator Award という名誉ある賞を頂くことができて本当に光栄です 修士 1 年の時に YIA を受賞させて頂き YIA を励みに研究に取り組んできた結果 最後にもう一度受賞することができて嬉しかったです 今回の学会に参加して 多くの研究成果を拝聴し 自分ももっと頑張らなければ という刺激を受けました 学生生活も残りわずかとなっていますが 最後まで全力で研究に励みたいと思います 江の島まで行って食べたしらす丼が非常に美味しかったです 湘南最高です 本大会の運営をしてくださった先生方 スタッフの方々に厚く御礼申し上げます また 日頃よりご指導をいただいております立花宏文教授をはじめ食糧化学研究室の皆様に心より感謝申し上げます

14 1 4-hydroxyderricin (4HD) (Dex) FoxO3a (GR) GR4HD GR GR Dex YIA FSF@ YIA

15 ラクトフェリンは UCP1 の発現上昇を介して褐色脂肪細胞におけるエネルギー消費を促進する ラクトフェリン (LF) ライオン株式会社研究開発本部生命科学研究所中村佳菜恵 LF は 乳中に豊富に含まれる多機能性タンパク質です 我々はこれまでに 腸溶 LF が内臓脂肪低減効果を発揮することを臨床試験にて明らかにしています また その作用機序として白色脂肪細胞に対する 脂肪合成抑制作用 と 脂肪分解促進作用 を明らかにしています 図 : 白色脂肪細胞における LF の作用 研究内容 図 : 褐色脂肪細胞における LF の作用機序仮説 本研究では エネルギーを消費する 褐色脂肪細胞に着目し 遺伝子導入による褐色脂肪細胞誘導法を用いて LF の作用を検討しました その結果 LF は褐色脂肪細胞において LRP1 受容体を介して camp-pka 経路を活性化し UCP1 遺伝子の発現を促進することでエネルギー消費を亢進することが示唆されました YIA 受賞に際して Young Investigator Award という素晴らしい賞を受賞させて頂き 大変光栄に思います ライオンに入社してからずっと LF の研究に携わって参りましたが その間常に研究をサポート 指導して下さったグループメンバーの皆さま そして褐色脂肪細胞誘導法の技術指導をして下さった京都府立医科大学の松田教授 岸田准教授に 心から感謝申し上げます この受賞を励みに 今後も研究に邁進して参りたいと思います グループメンバーと受賞の喜びを分かち合いました!

16 大阪府立大学大学院生命環境科学研究科応用生命科学専攻博士前期課程 2 年太田裕基 講演タイトル ( )-Epigallocatechin-3-gallate の胃粘膜細胞に対するレプチン分泌刺激作用の発見 研究内容 今研究で着目したレプチンは抗肥満ホルモンとして知られ 主に脂肪細胞から分泌された後に食欲抑制やエネルギー消費の増大に働きます 近年では胃粘膜細胞からも分泌されることが明らかとなり その分泌は摂食によって刺激されることが示唆されているものの 分泌を刺激する食品因子は未解明のままです このような背景から私は食品因子によって胃粘膜からのレプチン分泌を刺激できれば 肥満の予防改善につながるのではないかと考えました そこで本研究では抗肥満作用で知られている緑茶カテキンに着目し 胃粘膜細胞に対するレプチン分泌刺激作用の検証を実施しました 本研究によって 主要な緑茶カテキンである ( )-Epigallocatechin-3-gallate (EGCG) が胃粘膜に対するレプチン分泌を強く刺激することを見出しました さらに EGCG によるレプチン分泌の刺激には EGCG の酸化や小胞体からのカルシウムイオン放出が関与することが示唆されました 今研究によって EGCG が胃粘膜のレプチン分泌を刺激し 食欲抑制やエネルギー消費に働くことで肥満を予防改善する可能性を見出しました コメント この度は Young Investigator Award という大変名誉ある賞を頂き 誠にありがとうございます 今回 JSoFF に初めて参加させていただきましたが 同世代研究者の努力や英知が垣間見える研究発表を拝見し 私も負けないように研究に励もうと気を引き締めることができました 大会会長の関泰一郎先生 実行委員の先生方 ご審査下さいました役員の先生方に厚く御礼申し上げます また 日頃より熱心かつ愛のある皮肉も交えてご指導いただいております赤川貢先生 ならびに神戸学院大の石井剛志先生 また研究室のメンバーには大変お世話になりました! 深く感謝申し上げます 江ノ島で見た夕焼け空です

17 発表演題 トマト由来成分 tomatidine による肝細胞の脂肪蓄積抑制 作用の解明と作用機構の解析 大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科応用生命科学専攻 博士前期課程 2 年楠ひかり 研究内容近年では 生活習慣病患者数の増加に伴い アルコール常飲歴がないにも関わらず脂肪肝を発症する非アルコール性脂肪肝疾患 (NAFLD) 患者が世界的に急増し 問題となっています そこで食品によるNAFLDの予防 改善を目的とし 肝細胞における脂肪蓄積を抑制する食品由来成分の探索を行った結果 トマトの葉茎部やグリーントマト由来成分であるtomatidineが 肝細胞における脂肪蓄積抑制作用を示すことが明らかになりました 作用機構としては tomatidineが細胞内カルシウムイオン濃度を上昇させることで肝細胞のエネルギー代謝を司るamp 活性化プロテインキナーゼ (AMPK) を活性化し 脂質合成の抑制及び脂肪分解の促進に働くという機構が推定されました YIA 受賞に関して この度はYIAという名誉ある賞を受賞させて頂き ありがとうございます ポスター発表の際には先生方から激励やお褒めの言葉を頂き 今後研究に取り組む励みとなりました 熱心に指導して下さった赤川先生を始め 食品素材化学研究グループの皆様に 心から感謝申し上げます 研究室の皆さん

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19 緑茶カテキン EGCG による血管内皮細胞 exosome microrna 発現調節作用 九州大学大学院農学研究院 生命機能科学部門食糧化学研究室 修士 2 年両角麻衣 発表内容 緑茶カテキンの一種である (-)-epigallocatechin- 3-O-gallate(EGCG) は抗肥満作用 肝炎予防作用など多様な組織に対して生理作用を発揮します EGCG による多様な細胞に対する生体調節作用の一部には 細胞外分泌小胞である exosome 中の microrna(mirna) が関与しているのではないかと考え EGCG の処理によって血管内皮細胞が分泌する exosome 中の mirna の解析を行いました その結果 EGCG は血管内皮細胞の exosome における mirna の発現を調節することが示され EGCG によって血管内皮細胞から放出される exosome が EGCG の生体調節作用の一部に関与していることが示唆されました EGCG HO O O OH O OH OH OH OH OH OH 血管内皮細胞 exosome mirna の発現変動 生理作用の発揮? exosome の分離 受賞に関して この度は Young Investigator Award という名誉ある賞を受賞させていただき 誠にありがとうございます 4 年生の時には なかなか実験がうまくいかず 焦ったり 不安に思ったりすることがたくさんありましたが 3 年間苦楽を共にしたテーマで YIA 賞をいただけたことを心から嬉しく思っています 今回 初めて JSoFF に参加させて頂きましたが 学会を通して同世代の研究者が食品の機能性に関する研究に対して真摯に取り組んでいることを知り 就職してからも 負けないように日々研究に励んでいきたいと思いました 本大会を運営してくださった先生方 スタッフのみなさまに深く御礼申し上げます また 日頃よりご指導いただいております立花宏文教授をはじめ食糧化学研究室の皆さまに心より感謝申し上げます 学会終了後 江ノ島を満喫しました! 食糧化学研究室メンバー ( 学科内ソフトボール大会で入賞ました!)

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