<4D F736F F F696E74202D D7C8D5C91A C F A31322E E EE789AE816A205B8CDD8AB B83685D>

Size: px
Start display at page:

Download "<4D F736F F F696E74202D D7C8D5C91A C F A31322E E EE789AE816A205B8CDD8AB B83685D>"

Transcription

1 重防食塗装 - 防食原理から設計 施工 維持管理まで - 鋼構造物塗装小委員会 ( 社 ) 日本鋼構造協会

2 重防食塗装 出版の経緯 1989 年 : 重防食塗装の実際 発刊当時の最新知見による重防食塗装の定義ライフサイクルコストの試算など 2009 年 : 改訂作業開始 20 年間の重防食塗装の発展 普及を反映させる 重防食塗装の定義, 施工管理, 維持管理などの最新の情報を提供する 2012 年 2 月 重防食塗装 を発刊

3 鋼構造物塗装小委員会 ( 重防食塗装出版時 ) 委員長守屋進 委員 石田雅己 幹事長斉藤誠 大桑洋 幹 事市場幹之 江成孝文 笠原潔 鈴木靖庸 後藤正承 高埜真二 後藤宏明 高柳敬志 中村宏之 中元雄治 山内健一郎 船山嘉実 村瀬正次

4 目次はじめに推薦のことば第 1 章鋼材の腐食と防食第 2 章重防食塗装第 3 章防食設計第 4 章施工および施工管理第 5 章重防食塗装の維持管理第 6 章重防食塗装の耐久性評価試験第 7 章重防食塗料の今後の展開参考資料

5 第 1 章鋼材の腐食と防食 1.1 鋼材の腐食 腐食 腐食の分類と形態 腐食と環境 1.2 鋼材の防食 鋼構造物の防食法 1.3 鋼構造物塗装 鋼構造物用防食塗料の変遷 塗装系の変遷 重防食塗装の適用 5

6 1.1 鋼材の腐食 腐食 腐食とは 金属材料が使用環境中の物質と化学反応 ( 酸化還元反応 ) あるいは電気化学反応によって 金属イオンまたは非金属の化合物となって損耗していく現象 図 鋼材の表面で発生する局部電池の模式図 6

7 1.2 鋼材の防食 鋼構造物の防食法 (1) 塗装腐食因子 ( 酸素 水 ) 腐食促進物質( 塩化物イオン ) などの侵入を抑制 紫外線 酸素 塩化物イオン 雨水 ふっ素樹脂塗料上塗塗膜 ふっ素樹脂塗料用中塗塗膜 エポキシ樹脂塗料下塗塗膜 厚膜形ジンクリッチペイント塗膜 ( 防食下地 ) 鋼材 図 重防食塗膜の防食機構の模式図 7

8 (2) 厚膜被覆ポリエチレン被覆など (3) 溶融めっき溶融亜鉛めっきなど (4) 金属溶射亜鉛 - アルミニウム溶射など (5) 耐食性金属被覆 1) 耐食性金属板被覆 ( ステンレスシートなど ) 2) クラッド鋼 ( ステンレス鋼など ) 3) チタン箔シート (6) 耐食性金属材料ステンレス鋼材 (7) 電気防食 (8) 環境制御乾燥空気など 8

9 1.3.1 鋼構造物用防食塗料の変遷 油性錆止め塗料 調合ペイント 合成樹脂塗料 塗装系の変遷 新設塗装系 塗替塗装系の変遷塗装周辺技術の変遷塗装基準の一覧 ( 道路橋, 鉄道施設, 水門等 ) 重防食塗装の適用 口絵写真他の防食法の適用例

10 第 2 章重防食塗装 2.1 社会基盤ストックの現状と課題 2.2 重防食塗装の定義 重防食塗装の適用環境 重防食塗装の定義 2.3 重防食塗装の機能 重防食塗装の機能と構成 防食下地 中塗, 下塗塗膜 上塗塗膜 2.4 重防食塗装系の耐久性と期待耐用年数 重防食塗装系の耐久性 重防食塗装系の期待耐用年数 2.5 塗料 プライマー 防食下地 ミストコート 下塗塗料 中塗塗料 上塗塗料 弱溶剤形塗料

11 2.1 社会基盤ストックの現状と課題 架設後 50 年以上の高齢橋が今後大幅に増加 図 道路橋整備の経年分布 ( 国土交通省資料による )

12 重防食塗装の定義 1 無機ジンクリッチペイント あるいは有機ジンクリッチペイントの防食下地を有すること なお 金属溶射皮膜 溶融亜鉛めっき層も防食下地と見なすことができる 2 腐食因子の遮断性に優れたエポキシ樹脂塗料 弱溶剤形エポキシ樹脂塗料 超厚膜形エポキシ樹脂塗料 ガラスフレーク含有エポキシ樹脂塗料などを下塗塗料とすること 3 耐候性に優れたポリウレタン樹脂塗料 ふっ素樹脂塗料などを上塗塗料とすること 4 合計膜厚は 250~1000μm 程度であること 5 新設塗装に期待する耐久性 ( 防食性能と耐候性能 ) は 厳しい腐食環境で 30 年以上であること 防食下地 遮断性に優れた下塗塗料 耐候性に優れた上塗塗料 合計膜厚 250~1000μm 厳しい腐食環境で 30 年以上の耐久性

13 重防食塗装仕様 塗装工程 塗料名 標準使用量 (g/m 2 ) 標準膜厚 (μm) 塗装間隔 製鋼工場 素地調整ブラスト処理素地調整程度 ISO Sa 2 1 / 2 4 時間以内 プライマー無機ジンクリッチプライマー 160 (15) 6 ヶ月以内 2 次素地調整ブラスト処理素地調整程度 ISO Sa 2 1 / 2 4 時間以内 橋梁製作工場 防食下地無機ジンクリッチペイント 日 ~10 日 ミストコート エポキシ樹脂塗料下塗 日 ~10 日 下塗 エポキシ樹脂塗料下塗 日 ~10 日 中塗ふっ素樹脂塗料用中塗 上塗ふっ素樹脂塗料上塗 日 ~10 日

14 2.3.1 重防食塗装の機能と構成 それぞれが異なる機能を有する塗料で構成 表 重防食塗装の塗膜構成と役割 塗膜構成上塗塗膜中塗塗膜下塗塗膜防食下地 重防食塗装における役割 光沢と色相の保持による美観の保持 下層塗膜( 防食下地 ~ 中塗塗膜 ) を紫外線から保護 下塗塗料と上塗塗料の付着性確保 色相調整で上塗塗料の隠蔽性確保 腐食因子( 水, 酸素 ) と腐食促進因子 ( 塩化物など ) の浸透抑制 犠牲防食作用, 緻密層形成, アルカリ性保持

15 2.3.2 防食下地 (1) ジンクリッチペイント 1 亜鉛の犠牲防食作用による鋼材の腐食抑制 2 亜鉛腐食生成物による腐食抑制作用 3 鋼材表面とその上層塗膜との付着性の確保 水分 塩分 酸素 下塗塗膜 ミストコート 亜鉛腐食生成物 ( 緻密化 保護性 ) アルカリ性保持 防食下地樹脂 ( シリケート, エポキシ樹脂など ) 空隙亜鉛粒子犠牲防食作用 鋼材 図 ジンクリッチペイントによる防食下地のモデル

16 (2) 溶融亜鉛めっき層下塗塗料は亜鉛めっき用エポキシ樹脂塗料を使用 ふっ素樹脂塗料上塗 (25μm) ふっ素樹脂塗料用中塗 (30μm) 亜鉛めっき用エポキシ樹脂塗料 ( 下塗 ) (4 0 μ m ) 鋼材 防食下地 : 溶融亜鉛めっき層 (600g/m 2 以上 ) ( 合金層 ) (3) 金属溶射皮膜エポキシ樹脂塗料や無機系塗料などで封孔処理 ふっ素樹脂塗料上塗 (2 5 μ m ) ふっ素樹脂塗料用中塗 (3 0 μ m ) エポキシ樹脂塗料 ( 下塗 ) (1 2 0 μ m ) ( 封孔処理 ) 防 食 下 地 : 金 属 溶 射 皮 膜 (1 0 0 μ m 以 上 ) 鋼 材

17 2.3.3 中塗 下塗塗膜酸素, 水, 塩化物イオンなどの腐食性物質の高い浸透抑制効果 透湿度酸素透過係数項目 (g m -2 24h -1 ) (cm 3 cm cm -2 sec -1 cmhg -1 ) 重防食塗装系 3 以下 1 以下 一般塗装系 8 以下 100 以下 上塗塗膜 下塗塗膜を紫外線から保護 塗膜劣化メカニズム 対応技術 下塗塗膜を紫外線から保護紫外線による分解 紫外線による分解に強い樹脂 顔料の使用顔料による紫外線の遮断 光安定剤 紫外線吸収剤の配合 水分による加水分解 加水分解しにくい樹脂の使用 塗料中の酸化チタン ( 白色顔料 ) 酸化チタン表面の高密度処理 の光触媒作用による分解 酸化チタンに強い樹脂 配合の改良

18 2.4 重防食塗装系の耐久性と期待耐用年数 重防食塗装系の耐久性 20 年前後の耐久性を確認 表 重防食塗装系の暴露試験 / 実構造物での耐久性調査結果 場所暴露期間上塗耐久性の調査結果腐食環境区分 海洋技術総合研究施設 ( 駿河湾大井川沖 ) 1985~2005 年 U, F 20 年の耐久性が確認された さらに長期の耐久性が期待される 厳しい 沖縄暴露試験 1990~2010 年 U, F 15 年以上の耐久性が確認されている 腐食環境 つくば暴露試験 1990~2010 年 U, F 広島暴露試験 1987~2007 年 U, F 新両国橋 1974~1999 年 U 25 年以上の耐久性を確認し 塗替え実施 因島大橋 1983~2004 年 U 20 年程度の耐久性を確認し 中 上塗りの全面塗 大鳴門橋 1985~2004 年 U り替え塗装を実施 厳しい 瀬戸大橋 1988~2010 年 U 腐食環境 20 年以上の耐久性を確認された 生月大橋 1991~2010 年 F F: ふっ素樹脂塗料 U: ポリウレタン樹脂塗料 20 年の耐久性が確認され さらに長期の耐久性が期待される 一般腐食環境

19 (1) 防食性 20 年経過後も防食機能はほぼ初期のまま保持 (2) 耐候性 ふっ素樹脂塗料上塗は 20 年経過後も光沢保持率は良好 錆点数 ( 点 ) ジンクリッチペイント / ふっ素樹脂鉛系錆止め / 長油性フタル酸樹脂 暴露年数 ( 年 ) 図 海洋技術総合研究施設海上暴露 20 年の結果

20 2.4.2 重防食塗装系の期待耐用年数 実績より ふっ素樹脂塗料の耐用年数は 20 年以上 塗膜の消耗量から塗替えまでは 35 年と試算 厳しい腐食環境における 20 年暴露試験でも腐食劣化なし 厳しい腐食環境での期待耐用年数は 20 年以上

21 2.5 塗料 プライマー 一次防錆プライマーと呼ばれる 無機ジンクリッチプライマー (15~25μm) 原板ブラスト処理した直後から工場製作の間の鋼材の発錆を防ぐ目的で塗付される 防食下地 (1) 無機ジンクリッチペイント 金属亜鉛末とシリケートやけい酸塩を主成分 膜厚 75μm 程度 ブラスト処理した鋼材面に塗付 縮合重合反応で硬化するため相対湿度 50% 以下で塗付しない

22 (2) 有機ジンクリッチペイント ( エポキシジンクリッチペイント ) 金属亜鉛末とエポキシ樹脂塗料を主成分 防錆性は 無機ジンクリッチペイントよりやや劣る 密着性が良く 素地調整程度 1 種または2 種で塗膜を除去した塗替塗装に適用 ミストコート 無機ジンクリッチペイント塗膜には空隙が多く 下塗塗料を直接塗装すると泡やピンホールを生じる 無機ジンクリッチペイント塗膜の上に塗る下塗塗料を30~60% 希釈した塗料 ( ミストコート ) を塗装して 空隙の充填およびシールする ミストコート塗膜が乾燥不十分の場合 その上に塗装された塗料の溶剤で溶けてしまうので16 時間以上の塗装間隔が必要 下塗塗料 下塗塗料は 鋼材面, 防食下地と密着して 水, 酸素, 塩化イオンなどの腐食因子の浸透を抑制する

23 2.5.5 中塗塗料 下塗塗膜の色を隠蔽と下塗塗膜と上塗塗料を密着させるため 上塗塗料に近い色で密着性のよい中塗塗料を塗付する 上塗塗料 上塗塗料の機能は 着色や光沢など所要の外観を得ること 水や酸素の塗膜内への浸透を抑制すること ふっ素樹脂塗料上塗は 非黄変性イソシアネートなどを硬化剤とし 耐候性, 耐水性, 耐薬品性, 耐熱性に優れている

24 第 3 章防食設計 3.1 構造や環境が腐食に及ぼす影響 桁端部 道路線形や構造形式が腐食に及ぼす影響 3.2 構造設計 塗膜がつきにくい部位 水仕舞 作業空間 付属施設 3.3 重防食塗装仕様 新設鋼橋の塗装仕様 塗替鋼橋の塗装仕様 その他の鋼構造物の塗装仕様 3.4 重防食塗装の LCC LCC の試算 LCC 低減効果

25 3.1 構造や環境が腐食に及ぼす影響 同一構造物でも部位によって腐食性が異なる 濡れ時間の長い部位 短い部位 飛来塩分が流されやすい部位 流されにくい部位 湿気がこもりやすい部位と風通しの良い部位 紫外線を強く受ける部位 受けない部位

26 3.1.1 桁端部 桁端部は 局部腐食を生じる代表的な部位である 水分や土砂や塵が堆積しやすい部位が集中的に腐食する 支点部の垂直補剛材に腐食がある場合は 少ない板厚減少であっても耐荷力に大きく影響する 写真 桁端部への土砂の堆積 写真 桁端部の部分腐食

27 3.1.2 道路線形や構造形式の影響 トラス橋やアーチ橋では滞水に起因する腐食が生じる事例が見られる 構造物の設計時に 水が溜まらない構造や水が抜けるような配慮が必要 山間部部の橋梁などで草や樹木に覆われて湿度が高い環境となる 隣接する道路と高低差があり凍結防止剤の跳ね上げが懸念される

28 3.1.3 同一構造物内の腐食環境の違い 構造物全体が同一の環境にはならず 腐食環境が大きく異なる場合がある 河川上の径間は 濡れ時間が長くなり下フランジ全体にさびが生じている 同一橋梁の陸上部は良好な状態 (b) 河川上部分の塗膜劣化 (C) 陸上部部分 日射を多く受ける部位に白亜化が見られる( ポリウレタン上塗 ) 南向き面 北向き面

29 図 鈑桁橋の代表的な腐食原因と発生部位

30 図 アーチ橋の代表的な腐食原因と発生部位

31 図 トラス橋の代表的な腐食原因と発生部位

32 3.2 構造設計 構造物の設計にあたって 配慮が必要な事項 塗膜の点検や塗替作業を行うために必要な措置 塗膜の早期劣化をもたらす漏水や滞水への対策 塗膜厚不足が生じやすい部位の工夫

33 3.2.1 膜厚が付きにくい部位 1 部材角部は 専用加工機やグラインダーによる曲面仕上げを行うとともに その部分だけエアレススプレー塗装に先立ち 刷毛で先行塗装を行う 2 ブラストなどの素地調整作業及び塗装作業が容易に行える構造とする 3 溶接部でビード表面の不規則な凹凸などにより膜厚が確保しにくい場合には 溶接表面を仕上げるなどの適切な処置を行う 4 スカラップ及び切欠きは 50mm 程度とする 5 狭隘部をなくす 6 高力ボルト接合継手のトルシアボルトのピンテール跡が鋭利な形状することが多いので グラインダーなどで平滑仕上げする 7 無処理ボルトでは 付着しているミルスケール, 錆, 汚れ, 油分が素地調整で十分に除去できず 膜厚も確保し難いので 防錆処理ボルトや防錆キャップを使用するとよい

34 3.2.2 水仕舞い 1 桁端部の風通しをよくする 2 泥, 塵埃の堆積及び滞水を防止する 3 床版, 伸縮装置, 排水管からの漏水を防止する 4 排水管は 排水枡から鉛直に下ろし 鋼部材最下端からの突出長を十分確保する 5 横引き構造の排水処理とする場合は 十分な排水勾配をつけて大口径の管を使用し 管のジョイントからの漏水対策を行う 6 床版に水抜き孔を設ける場合は ホースなどにより鋼桁に直接排水がかからない位置まで確実に導水する 7 非排水型伸縮装置を使用する 8 桁端に設置されている伸縮装置からの漏水を防ぐために 二重に止水工を施すなどして伸縮装置からの漏水を完全に防ぐ

35 9 箱桁継手部は フランジ端面や添接板の隙間から箱桁内に侵入するのでシール材で雨の侵入を防ぐ 桁端には 滞水を防ぐため集水用仕切板と排水孔を設ける 写真 集水用仕切板の例

36 工場塗装の留意点 沿岸部の製作工場 塗装工場や仮置きヤードや 付着塩分量を 50mg/m 2 以下に管理する 必要に応じて水洗を行う 非常に厳しい腐食環境 ( 海上橋の飛沫部 ) や塗替塗装が行えない部位には 環境遮断性能が優れた超厚膜形エポキシ樹脂塗料やガラスフレーク含有塗料 (300~1000μm) を使用する 工場塗装では エアレススプレー塗装が適用されるが 現場連結部や補修部分の塗装が刷毛やローラーの場合 上塗塗膜の外観が若干異なって見れることがあるが 防食上の問題はない 現場連結部の防食性能を確保するため 連結部の部材は製作時に無機ジンクリッチペイントを塗布する 摩擦接合継手の現場連結部には 部材製作時にすべり摩擦係数 0.4を確保するための無機ジンクリッチペイントが塗布される 1 接触面片面あたりの最小乾燥膜厚 :30μm 2 接触面の合計乾燥膜厚 :90~200μm 3 乾燥膜厚中の亜鉛含有量 :80% 以上 4 亜鉛末の粒径 (50% 平均粒径 ) :10μm 程度以上

37 図 塗膜劣化程度 変状深さによる局部補修塗装方法

38 1 局部補修塗装 (a) 点錆部 打痕傷からの錆部の素調整 (b) 点錆部 打痕傷からの錆部の塗装 (c) ボルト頭部の塗装 写真 局部補修塗装の例

39 2 部分塗替塗装 図 劣化部位に応じた塗装範囲の決定例

40 3 全面塗替塗装 写真 全面塗替塗装における素地調整 (3 種,4 種 )

41 3.4 重防食塗装の LCC LCC = I+M+R LCC : 塗装のライフサイクルコスト I : 新設塗装のイニシャルコスト ( 工場塗装, 現場補修, 現場塗装を含む ) M : 供用期間中に発生する塗装メンテナンスコストの合計 ( 塗膜点検, 局部補修塗装, 部分塗替塗装を含む ) R : 供用期間中に発生する全面塗替塗装コストの合計

42 年間の LCC (1) 各塗装系の積算単価と期待耐用年数 表 各塗装系の積算単価と期待耐用年数 塗装系 積算単価 ( 円 / m 2 ) 新設重防食塗装系 7,286 新設一般塗装系 3,169 塗替重防食塗装系 12,790 塗替重防食塗装系 5,625 塗替一般塗装系 5,524 期待耐用年数 ( 年 ) 一般環境 50 厳しい環境 30 一般環境 10 厳しい環境 一般環境 40 厳しい環境 一般環境 50 厳しい環境 30 一般環境 10 厳しい環境

43 (3)LCC の低減効果 塗装系の変遷 塗装費種別 新設塗装費 ( 円 /m 2 ) 塗替塗装費 ( 塗替回数 ) ( 円 /m 2 ) 塗替塗装費 ( 塗替回数 ) ( 円 /m 2 ) 供用年数 100 年間のLCC( 円 /m 2 ) 供用年数 100 年間のLCC 指数 ( 一般塗装系を100とした場合 ) 表 LCC の比較 ( 一般環境 ) 新設重防食塗装系 塗替重防食塗装系 新設重防食塗装系 ( 期待耐用年数 50 年 ) 7,286 塗替重防食塗装系 (50 年 -1 回 ) 5,625 新設一般塗装系 塗替重防食塗装系 塗替重防食塗装系 新設一般塗装系 ( 期待耐用年数 10 年 ) 3,169 塗替重防食塗装系 (40 年 -1 回 ) 12,790 塗替重防食塗装系 (50 年 -1 回 ) 5,625 新設一般塗装系 塗替一般塗装系 新設一般塗装系 ( 期待耐用年数 10 年 ) 3,169 塗替一般塗装系 (10 年毎 - 合計 9 回 ) 49,716 12,911 21,584 52,

44 60,000 50,000 ( 円 / m2 ) 40,000 30,000 20,000 10, ( 年 ) 新設一般塗装系 G-Ⅰ 塗替一般塗装系 GR-Ⅴ 新設一般塗装系 G-Ⅰ 塗替重防食塗装系 HR-Ⅰ 塗替重防食塗装系 HR-Ⅳ 新設重防食塗装系 H-Ⅰ 塗替重防食塗装系 HR-Ⅳ 図 供用年数 100 年間の LCC 比較 ( 一般環境 )

45 4.1 施工 第 4 章施工および施工管理 重防食塗装の塗装工程, 素地調整法, 塗装方法 4.2 施工管理 施工管理項目, 素地調整の管理, 塗装の管理 4.3 塗膜変状 ( 塗膜欠陥 ) 塗装時または塗装直後に発生する塗膜変状 塗装後比較的短期間に発生する塗膜変状 塗膜の耐久性低下による塗膜変状, 塗膜変状の事例 4.4 安全 衛生管理 火気に関する注意 有機溶剤の摂取や中毒に関する注意 安全衛生管理に関わる法規制, 重防食塗装に関わる廃棄物の分類と対応 騒音規制, 粉塵対策, 臭気対策

46 図 新設鋼橋の塗装工程例 ( 全工場塗装 ) 鋼板加工 溶接下塗塗装切断ブラスト処理(製品ブラスト)一次防錆プライマー架設ブラスト処理(原板ブラスト)製鋼工場製作工場補修塗装中塗塗装上塗塗装仮組立現地現場継手部の塗装鋼板加工 溶接下塗塗装切断ブラスト処理(製品ブラスト)一次防錆プライマー架設ブラスト処理(原板ブラスト)製鋼工場製作工場補修塗装中塗塗装上塗塗装仮組立現地鋼板加工 溶接下塗塗装切断ブラスト処理(製品ブラスト)一次防錆プライマー架設ブラスト処理(原板ブラスト)製鋼工場製作工場補修塗装中塗塗装上塗塗装仮組立現地現場継手部の塗装4.1.1 重防食塗装の塗装工程 4.1 施工

47 4.1.2 素地調整法 素地調整方法の種類 (1) 物理的素地調整法 ( ブラスト処理法 機械工具処理法 ) 鋼構造物 (2) 化学的素地調整法 ( 酸洗処理など ) 自動車 家電製品など 鋼構造物塗装に用いる素地調整法 (1) ブラスト処理工法 ( 重防食塗装系に用いる素地調整法 ) 新設塗装 : 製鋼工場, 製作工場 塗替え塗装 : 現場ブラスト処理 塗替え塗装に用いる (2) 機械工具処理工法 (3) 塗膜剥離剤工法

48 (3) 塗膜剥離剤工法 塩素系塗膜剥離剤 高級アルコール系塗膜剥離剤 主成分 塩素系有機溶剤 アルコール系有機溶剤 塗膜への効果 溶解型 浸透 軟化膨潤型 皮膚刺激性 強い刺激がある ほとんどない 消防法 非該当 第 4 類第 3 石油類 労働安全衛生法 第 2 種有機溶剤 非該当 PRTR 法 第 1 種指定化学物質 非該当 環境 特徴 表 塗膜剥離剤の特徴 毒性 発ガン性物質 家庭用洗剤程度 生分解性 難分解性 約 30 日で水と炭酸ガスに分解 放置時間は数十分 放置時間は24~48 時間 表層の塗膜のみ剥離 多層塗膜を一度に剥離 剥離塗膜の回収がしにくい 剥離塗膜の回収が容易 塗替え塗装で有害物質 (PCB など ) を含む旧塗膜の除去に有効 写真 高級アルコール系塗膜剥離剤による塗膜剥離状況

49 4.1.3 塗装方法 (1) 塗装方法の種類と特徴 表 塗装方法の種類と特徴 塗装方式刷毛ローラー圧送式刷毛, 圧送式ローラーエアースプレー 特徴 平滑, 均一に塗装する技能が必要 平面部に適する 施工効率がよい 泡や貫通孔 ( ピンホール ) が残留する可能性が高く, 仕上がり感が劣る 連続的作業が可能, 塗料ロスが多い 平滑で塗装面の仕上がりがよい スプレーミストの飛散が多い スプレー エアレススプレー 静電 ( 液体 ) 作業能率がよい 厚膜に塗付できる スプレーミストの飛散が多い 塗着効率が高い, スプレーミストの飛散が比較的少ない

50 4.2.1 施工管理項目 表 施工管理項目工程管理項目管理方法 素地調整防食下地下塗 中塗 上塗塗装最終検査 除錆度, 表面粗さ 目視判定 ( 除錆度, 粗さ, 清浄 ) 作業条件管理 天候, 温湿度, 露点, 作業時間, 戻り錆の有無 塗装前検査 戻り錆の有無, 油脂, 塵埃, 付着塩分など 塗料調合 粘度, 混合比, シンナー希釈率, 塗料温度, 可使時間, 熟成時間 塗膜厚 ウエット膜厚 作業条件管理 天候, 温湿度, 露点, 作業時間 塗装前検査 塗膜外観, 硬化程度, 塗装間隔 塗料調合 粘度, 混合比, シンナー希釈率, 塗料温度, 可使時間, 熟成時間 塗膜厚 ウエット膜厚 作業条件管理 天候, 温湿度, 露点, 作業時間 塗膜厚検査 塗膜外観検査 特記仕様書による 塗料使用量検査

51 素地調整施工時の留意事項 1 ブラスト処理作業時の相対湿度 80% 以下 2 ブラスト作業条件の確認 所定の除錆度, 表面粗さを確保するための作業条件の確認 3 固着物の除去 スパッタ, スラグなどの固着物の事前除去 4 ブラスト処理後の塗装 ブラスト処理後 速やかに塗料を塗付 (4 時間以内に塗装 ) 5 ブラスト処理面の清掃 鋼砕, 研削材の除去 ( エアーブロー ワイヤーブラシ処理など ) 6 付着塩分量管理 ( 塗装前素地調整 ) 海上輸送や海上橋に対する付着塩分量管理 (50mg/ m2以下 )

52 4.2.3 塗装の管理 (1) 塗料の準備 施工条件チェックシートの活用 準備作業に対する注意事項解説 1) 缶の開口 2) 撹拌 3) 調合 4) 希釈 5) 可使時間 ( ポットライフ )

53 (2) 塗装施工 1) 塗膜厚の管理,2) 先行増塗り ( エッジ部の塗膜厚確保 ) 3) 塗付量,4) 補修, 手直し,5) 塗装間隔,6) 塗膜の養生 塗装後塗膜が硬化する過程で留意すべき事項 1 温湿度環境の急変を避ける 2 水濡れに注意する ( 降雨, 降雪, 結露対策 ) 3 塵埃, その他の飛来物の付着を防止する 4 塗膜上の歩行作業を禁止する 塗膜硬化の確認方法 1 触診で塗膜硬さを確かめる指触試験 2 溶剤を含ませた布を塗膜に圧着させた後 塗膜表面をこすり 剥がれや膨潤状態を評価するラビング試験 3 鉛筆硬度やバーコル硬度計による塗膜硬度の評価試験

54 (3) 塗装環境 塗装条件に対する留意事項を解説 1) 温度 適性温度範囲での施工 低温施工時の対策( 保温 ) 写真 バンドヒータによる保温例 2) 湿度 高湿度, 結露に対する注意 ( 露点管理 ) 3) 降雨, 降雪, 降霜に対する注意 4) 風 風速 5m/sec 以上では塗装しない 5) 照度 十分な照度の確保 写真 冬季施工時のジェットヒータでの保温例

55 4.3 塗膜変状 ( 塗膜欠陥 ) 塗料の変質 亜鉛末の変質, 増粘, ゲル化, 顔料の沈殿など発生現象, 推定原因, 性能影響 処置 塗装時または塗装直後に発生する塗膜変状 硬化不良, スプレーダスト, 流れ, たれ, リフテイングなど発生現象, 推定原因, 性能影響 処置 塗装後比較的短期間に発生する塗膜変状 膨れ, 割れ, 剥がれなど発生現象, 推定原因, 性能影響 処置 塗膜の耐久性低下による塗膜変状 塗膜の消耗, 光沢低下, 変退色など発生現象, 推定原因, 性能影響 処置

56 塗料の変質 塗膜変状につながる塗料の変質 (1) 亜鉛末の変質 (2) 増粘 [ 塗料の変質事例 ] (3) ゲル化 (4) 顔料の沈殿 写真 増粘 写真 ゲル化 写真 顔料の沈殿

57 第 5 章重防食塗装の維持管理 5.1 維持管理の重要性 5.2 点検と調査 塗膜点検 調査の種類 点検方法と評価 5.3 重防食塗膜の塗替方式 局部補修塗装 部分塗替塗装 全面塗替塗装 5.4 点検結果のデータベース化 5.5 本州四国連絡橋における重防食塗膜の維持管理事例 塗替塗装の基本方針 塗膜点検 塗替塗装時期の判定 重防食塗装の塗替塗装方法 塗替塗装工事

58 5.1 維持管理の重要性 図 高齢橋 (50 歳以上 ) の割合の推移

59 図 塗替塗装の概念 適切な時期に塗替塗装を実施することで 重防食塗装系のほうが 一般塗装系より鋼構造物の防食性能を長期間維持できる 塗膜点検を定期的に実施し 塗替時期と塗替方法を決定する 必要に応じて詳細調査で異状劣化の原因を究明する 点検及び調査結果の記録は データベース化する

60 5.2 点検と調査 塗膜点検 調査の種類 表 塗膜点検 調査の内容と時期 点検 調査の種類内容時期 初期点検 定期点検 詳細調査 輸送, 架設時の塗膜損傷や施工不良 品質不良に起因する初期欠陥の有無および維持管理のための初期値を測定する 防食機能, 景観機能の劣化の進行状態から塗装系選定の良否判断と塗替塗装計画に対するデータ収集を行う 補修, 塗替えの必要性の判定や補修, 塗替えの方法を決定する際に 劣化原因や劣化程度をより詳細に把握するために調査を行う 供用後 2 年以内 初期点検後 5 年ごと 必要時 定点調査 塗膜の劣化メカニズムの解明や塗替時期の判定のための耐久性評価 ( 塗膜の消耗速度ほか ) に関するデータ収集と同一箇所で詳細調査を行う 参考 : 国土交通省道路局橋梁定期点検要領 架設直後から 5 年ごとに行う

61 5.2.2 点検方法と評価 (1) 重防食塗膜の劣化形態重防食塗膜は 防食機能の観点から防食下地のジンクリッチペイントが健全である間は 防食機能は維持されている 防食機能から塗膜劣化を考慮する必要はなく 景観の観点から上塗塗膜の消耗や剥離及び中塗塗膜の消耗について考慮する 部分的な重防食塗膜変状の例 写真 上塗塗膜の剥離 ( 海上橋, ポリウレタン樹脂塗料上塗, 供用後約 20 年 ) 写真 無機ジンクリッチペイントの剥離 ( 陸上橋, ポリウレタン樹脂塗料上塗, 供用後約 20 年 ) 写真 無機ジンクリッチペイントの剥離 ( 陸上橋, ポリウレタン樹脂塗料上塗, 供用後約 20 年 )

62 5.3 重防食塗膜の塗替方式 局部補修塗装継手部, 桁端部, 漏水箇所, 架設中の傷などで局部的な錆, 剥がれなどの塗膜変状部位を対象 部分塗替塗装特定の部位 ( たとえば 下フランジ ) または部材の塗膜劣化が進んでいる場合 その範囲資料 1: 国土交通省道路局 ; 鋼道路橋の部分塗替え塗装要領 ( 案 ) 全面塗替塗装鋼構造物の全体部位の塗替塗装

63 5.4 点検結果のデータベース化 塗膜点検及び調査結果は 適切な塗膜の維持管理のための重要なデータである 橋梁維持管理システムや道路構造物のアセットマネジメントに活用 データベースの基本的な項目 1 橋梁情報 : 構造物名, 所在地, 形式, 竣工時期, 外観写真, 製作会社 2 設置環境 : 飛来塩分量, 架設場所の環境 ( 年間平均気温, 湿度, 降雨量, 結露時間 ) 3 塗装仕様 : 塗装系, 塗替えの有無及び塗替時期, 塗料製造会社 4 点検結果 : 目視調査 ( 錆, 割れ, 剥がれ, 膨れ, 変退色 ), 計器調査記録 5 補修履歴 : 時期, 素地調整程度, 塗替塗装仕様, 補修塗装箇所, 補修前後の記録写真, 欠陥再発時の状況写真記録, 原因調査資料

64 第 6 章重防食塗装の耐久性評価試験 6.1 耐久性試験とその特徴 6.2 標準的な暴露試験 暴露環境,6.2.2 暴露試験の規格,6.2.3 標準的な暴露試験 6.3 実環境における暴露試験 大気環境における暴露試験,6.3.2 海洋環境における暴露試験 実構造物での塗装試験,6.3.4 実構造物での塗膜実態調査 6.4 促進劣化試験 促進耐候性試験,6.4.2 促進腐食試験 複合サイクル促進腐食試験 6.5 現地塗膜調査 目視調査,6.5.2 計器調査,6.5.3 分析調査,6.5.4 環境計測 6.6 塗膜の性能評価試験 塗膜の機械的性質,6.6.2 塗膜の化学的性質 塗膜の長期耐久性,6.6.4 塗装した鋼材の電気化学的測定

65 6.2.2 暴露試験の規格 大気暴露試験の規格日本工業規格 JIS Z 2381:2001 大気暴露試験方法通則 JIS K :2002 塗料一般試験方法 第 7 部 : 塗膜の長期耐久性 第 6 節 : 屋外暴露耐候性 国際標準化機構 ISO 規格 ISO Paints and varnishes - Natural weathering of coatings - Exposure and assessment ISO Corrosion of metals and alloys - Corrosivity of atmosphrers - Classification 米国材料試験協会 ASTM 規格 ASTM D Standard Practice for Conducting Exterior Exposure Tests of Paints and Coatings on Metal Substrates 65

66 6.2.3 標準的な暴露試験場 標準的な暴露試験場 ( 公的試験機関 ) 日本ウェザリングテストセンター (a) 銚子暴露試験場標準的暴露場 (b) 宮古島暴露試験場亜熱帯地域 (c) 宮古島海岸暴露場亜熱帯 海岸地域 (d) 旭川暴露試験場寒冷地域 日本塗料検査協会 (a) 御前崎暴露試験場 写真 日本塗料検査協会 : 御前崎暴露試験場 66

67 日本ウエザリングテストセンター (a) 銚子暴露試験場 (b) 宮古島暴露試験場 (c) 宮古島海岸暴露場 (d) 旭川暴露試験場 写真 日本ウエザリングテストセンターの暴露場 67

68 6.3 実環境における暴露試験 実環境における塗膜の耐久性評価 1 実環境や実環境より厳しい環境 ( 促進評価を目的 ) に暴露架台を設置して 塗装した鋼板試験体を暴露する方法 2 比較的大きな各種の塗装を施した鋼材 ( 鋼管や形鋼が使用される場合が多い ) を実環境に設置 暴露する方法 3 実際の鋼構造物に試験塗装する方法 4 実際の鋼構造物の塗装を追跡調査する方法 68

69 6.3.1 大気環境における暴露試験 (1) 土木研究所 表 土木研究所関連の実環境暴露試験場 環境暴露場所環境条件などの詳細温帯の海上 海中での暴露試験で 飛来塩分の多い駿河湾海洋技術総合研究施設海上環境である 海上沖ノ鳥島熱帯で海の影響を強く受ける 阿字ヶ浦漂砂観測桟橋海上環境での暴露試験である 亜熱帯の沿岸部に位置し 紫外線強度が強く 飛来塩沖縄建設材料耐久性研究施設分の影響を強く受ける環境にある 海浜冬期に強い季節風が吹く沿岸部に位置し 飛来塩分北陸建設材料耐久性研究施設の影響を受ける 比較的温暖な環境で 他の厳しい環境での試験との建設材料研究施設比較対象となる 高原に位置し 朝晩の気温低下が大きい環境にある朝霧環境材料観測施設 ( 結露しやすい ). 飛来塩分のない山間部環境 内陸交通量の多い道路脇に位置し 降雨の影響を受けにく東京建設材料研究施設い場所にある 北海道小利別暴露試験場日本有数の寒冷地における暴露試験である 北海道美々暴露試験場 69

70 (1) 土木研究所 ( 海上 ) 1) 駿河湾大井川沖海洋技術総合研究施設 2) 沖ノ鳥島 70

71 (1) 土木研究所 ( 海浜 内陸 ) 4) 沖縄建設材料耐久性研究施設 6) つくば建設材料研究施設 8) 東京建設材料研究施設 5) 北陸建設材料耐久性研究施設 7) 朝霧環境材料観測施設 9) 小利別暴露試験場 71

72 第 7 章重防食塗料の今後の展開 7.1 水性塗料 7.2 無溶剤形塗料 7.3 低溶剤形塗料 7.4 無機系塗料 7.5 寒冷地用塗料 7.6 中塗上塗兼用 下塗上塗兼用塗料 7.7 新しいふっ素樹脂塗料 厚膜形ふっ素樹脂塗料 シロキサン架橋形ふっ素樹脂塗料 高耐久性ふっ素樹脂塗 7.8 省検査形膜厚制御塗料 7.9 その他

73 7.1 水性塗料 光化学スモッグの要因といわれるトルエン キシレンなどのVOC 規制が強化 鋼構造物塗装では トルエン キシレンなどの強溶剤系塗料からミネラルスピリット中心の弱溶剤系への移行が進行 さらにVOC 排出量削減のために無溶剤形塗料および水性塗料へと転換が求められている 土木研究所と塗料メーカー 6 社は 共同研究を行い水性塗装系の実用性評価を実施 鋼道路橋塗装のVOC 削減暫定水性塗装仕様を提案

74 7.2 無溶剤形塗料 大幅なVOC 削減効果 実用化されている代表例無溶剤形エポキシ樹脂塗料無溶剤形変性エポキシ樹脂塗料 使用樹脂ビスフェノールF 型エポキシ樹脂 アルキルグリシジルエーテル ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル キシレン樹脂 低分子アミン樹脂など 無溶剤形塗料は溶剤形塗料に比べて塗料や施工性に十分な知識と管理が必要

75 7.3 低溶剤形塗料 VOC 含有量を従来塗料に比べて低くした塗料 社団法人日本塗料工業会では 溶剤含有量 30%(WT%) 以下の塗料を分類 実用化されているものエポキシ樹脂塗料 変性エポキシ樹脂 ポリウレタン樹脂塗料上塗など 土木研究所と塗料メーカー 5 社は 共同研究で河川構造物の現場塗替塗装に無溶剤形エポキシ樹脂塗料 低溶剤形エポキシ樹脂塗料の適用検討を実施 河川構造物の VOC 削減提案仕様と塗料品質規格案を作成

76 7.4 無機系塗料 シロキサン結合(Si-O-Si) を主体とした樹脂を使用した鋼構造物用上塗塗料 シロキサン結合は化学結合エネルギーが高いために従来塗料よりも高い耐候性が期待できる 重防食塗料の上塗のふっ素樹脂塗料と同等以上の耐候性 図 沖縄暴露試験での光沢保持率

77 7.5 寒冷地用塗料 低温時の施工性 乾燥性に優れた塗料 硬化機構エポキシポリオール樹脂とイソシアネートの重合反応硬化アクリル酸とアミンのマイケル付加反応樹脂末端にイソシアネート基をもち大気中の水分で架橋 土木研究所と塗料製造会社で寒冷地用塗装系の施工性に関する検討を実施中 供試した塗装系は 低温時の施工可能

78 7.6 中塗上塗兼用 下塗上塗兼用塗料 塗装のコストを削減するためには工程短縮が有効な手法 中塗上塗兼用塗料は 中塗と上塗の機能を併せ持つ塗料であり 中塗と上塗の 2 工程を 1 工程で仕上げることが可能 下塗上塗兼用塗料は 下塗と上塗の機能を併せ持つ塗料

79 7.7.1 厚膜形ふっ素樹脂塗料 ふっ素樹脂塗料を厚膜で塗装することにより 防食下地をより長期間にわたって健全な状態で維持 塗装工程の短縮が可能となり 塗装コストの削減 塗装のトータルコストの低減が期待できる 鋼橋 石油タンク 各種プラントなどの鋼構造物の上塗塗料で使用

80 7.7.2 シロキサン架橋形ふっ素樹脂塗料 シロキサン架橋形ふっ素樹脂塗料は ふっ素含有量が 15% 以下でも従来のふっ素樹脂塗料と同等の耐候性 光沢保持率 /% シロキサン架橋形ふっ素樹脂塗料上塗 イソシアネート架橋形ふっ素樹脂塗料上塗 60 光沢保持率 /% シロキサン架橋形ふっ素樹脂塗料上塗 イソシアネート架橋形ふっ素樹脂塗料上塗 暴露期間暴露期間 / months ( 月 ) 試験時間 ( 時 )/ hours 図 沖縄暴露 2 年図 促進耐候性 ( キセノン )

81 7.7.3 高耐久性ふっ素樹脂塗料 本州四国連絡橋の海峡部長大橋では自然景観との調和を図るため橋の色は淡彩色が主体 白色顔料の酸化チタンを多量に使用しており 紫外線, 水, 温度や塩分などの環境要因を受けやすく 光触媒作用により上塗塗膜の劣化が想定以上に早いことが課題 本州四国連絡高速道路株式会社では 屋外暴露耐候性試験と実橋試験塗装により性能評価し 暫定規格を制定

82 7.8 省検査形膜厚制御塗料 塗装作業者や検査者が目視により規定膜厚が確認でき 膜厚検査の省力化が図れる 規定膜厚に達していない箇所を目視で確認でき 補修作業が軽減され膜厚計による確認が不要 塗膜欠陥が少なくなり 結果として塗膜の期待耐用年数が延び LCC の低減に繋がる

83 参考資料 1. 鋼道路橋の部分塗替え塗装要領 ( 案 ) 国土交通省道路局平成 21 年 9 月各地方整備局で試行中 2. 道路橋の予防保全に向けた提言 道路橋の予防保全に向けた有識者会議平成 20 年 5 月 3. 参考文献 1988 年以降の重防食塗装に関係する参考文献一覧 各章毎の文献, 特定な構造物に関する文献, 今後の課題に関する文献, 規格に関する文献, その他の文献

鋼道路橋防食便覧 目次 A5 判 592 頁本体価格 7,500 円 平成 26 年 3 月 31 日初版第 1 刷発行平成 29 年 5 月 30 日第 3 刷発行 第 Ⅰ 編共通編 第 1 章総則 Ⅰ 総論 Ⅰ 適用の範囲 Ⅰ 用語 Ⅰ-4 第 2 章鋼

鋼道路橋防食便覧 目次 A5 判 592 頁本体価格 7,500 円 平成 26 年 3 月 31 日初版第 1 刷発行平成 29 年 5 月 30 日第 3 刷発行 第 Ⅰ 編共通編 第 1 章総則 Ⅰ 総論 Ⅰ 適用の範囲 Ⅰ 用語 Ⅰ-4 第 2 章鋼 鋼道路橋防食便覧 目次 A5 判 592 頁本体価格 7,500 円 平成 26 年 3 月 31 日初版第 1 刷発行平成 29 年 5 月 30 日第 3 刷発行 第 Ⅰ 編共通編 第 1 章総則 Ⅰ-1 1. 1 総論 Ⅰ-1 1. 2 適用の範囲 Ⅰ-2 1. 3 用語 Ⅰ-4 第 2 章鋼道路橋の腐食 Ⅰ-5 2. 1 鋼の腐食 Ⅰ-5 2. 2 腐食の分類と形態 Ⅰ-6 2. 3 環境と腐食

More information

国土技術政策総合研究所研究資料

国土技術政策総合研究所研究資料 第 1 章 塗装鉄筋の性能に関する基礎的検討 1.1 はじめに 塗装鉄筋は鉄筋の防錆が本来求められる機能であり 各種試験によりその有効性 ( 性能 ) が確認されている 1) しかし その性能については 塗膜が健全であるという前提に立っ ており 例えば施工中に塗膜に大きな力を受けた場合 あるいは供用後に繰返し大きな荷重が作用した場合に 防食対策としての塗膜が健全であるかについては 十分な検討がなされていない

More information

鋼道路橋防食便覧平成 26 年 3 月 公益社団法人日本道路協会 ( 平成 29 年 1 月改訂 ) 詳細の塗装仕様書は関西ペイント ホームページにて公開しております http://www.kansai.co.jp/products/heavy_duty/shiyou/bridge/ 防食便覧 ( 平成 26.3 月版 ) に準拠する製品に関する詳細情報も関西ペイント ホームページにて公開しております

More information

国土技術政策総合研究所資料

国土技術政策総合研究所資料 附属資料 ) 鋼道路橋の部分塗替え塗装要領 ( 案 ) 本研究の成果を踏まえて 鋼道路橋に対して部分塗替え塗装を行う場合の推奨される条件や仕様 計画 施工上の留意点について 要領 ( 案 ) という形でとりまとめた ここでは 以下の点を示した (1) 部分塗替えする部位の塗装仕様は 原則として耐久性に優れる重防食塗装への塗り替えとし Rc-Ⅰ 塗装系に準拠した仕様とした (2) 新塗膜と旧塗膜との境界部には

More information

図 維持管理の流れと診断の位置付け 1) 22 22

図 維持管理の流れと診断の位置付け 1) 22 22 第 2 章. 調査 診断技術 2.1 維持管理における調査 診断の位置付け (1) 土木構造物の維持管理コンクリート部材や鋼部材で構成される土木構造物は 立地環境や作用外力の影響により経年とともに性能が低下する場合が多い このため あらかじめ設定された予定供用年数までは構造物に要求される性能を満足するように適切に維持管理を行うことが必要となる 土木構造物の要求性能とは 構造物の供用目的や重要度等を考慮して設定するものである

More information

塗装仕様書 No 塗装系 : 弱溶剤形エポキシ ~ 弱溶剤形ポリウレタン 被塗物の名称 : タンク プラント 鋼構造物などの一般外面 ( 塗替え ) 株式会社トウペ 施工場所 工程塗料名 ( 一般名称 ) 色相 塗回数 標準塗付量 g/ m2 / 回 ( 塗装方法 ) 標準膜厚 μm/

塗装仕様書 No 塗装系 : 弱溶剤形エポキシ ~ 弱溶剤形ポリウレタン 被塗物の名称 : タンク プラント 鋼構造物などの一般外面 ( 塗替え ) 株式会社トウペ 施工場所 工程塗料名 ( 一般名称 ) 色相 塗回数 標準塗付量 g/ m2 / 回 ( 塗装方法 ) 標準膜厚 μm/ No. 5-23 系 : 弱溶剤形エポキシ ~ 弱溶剤形ポリウレタン 被物の名称 : タンク プラント 鋼構造物などの一般外面 ( 替え ) 株式会社トウペ 素調整 動力工具および手工具を使用して さび ふくれ われ はがれなどの膜不良箇所を除去し さび落としする 膜の活膜部は残し 目粗しする また 塵埃 油分 水分 粉化物などの異物を除去する ( 除錆度 ISO St3 以 ) ニューエポ 2 プライマー

More information

目次ページ 1 適用範囲 1 2 引用規格 1 3 用語及び定義 2 4 種類及び等級 2 5 品質 3 6 見本品 3 7 試験方法 サンプリング 試験用試料の検分及び調製 試験の一般条件 容器の中の状態 低温安定性 4 7.

目次ページ 1 適用範囲 1 2 引用規格 1 3 用語及び定義 2 4 種類及び等級 2 5 品質 3 6 見本品 3 7 試験方法 サンプリング 試験用試料の検分及び調製 試験の一般条件 容器の中の状態 低温安定性 4 7. 目次ページ 1 適用範囲 1 2 引用規格 1 3 用語及び定義 2 4 種類及び等級 2 5 品質 3 6 見本品 3 7 試験方法 4 7. 1 サンプリング 4 7. 2 試験用試料の検分及び調製 4 7. 3 試験の一般条件 4 7. 4 容器の中の状態 4 7. 5 低温安定性 4 7. 6 表面乾燥性 5 7. 7 塗膜の外観 5 7. 8 ポットライフ 5 7. 9 隠ぺい率 6 7.

More information

コンクリート用塗料 ( 表面保護工法 ) の目的 1 コンクリート構造物の保護 2 コンクリート構造物の美観付与 3 コンクリート構造物の機能性付与

コンクリート用塗料 ( 表面保護工法 ) の目的 1 コンクリート構造物の保護 2 コンクリート構造物の美観付与 3 コンクリート構造物の機能性付与 コンクリート用塗料の性能と機能 日本ペイント株式会社鉄構グループ中丸大輔 コンクリート用塗料 ( 表面保護工法 ) の目的 1 コンクリート構造物の保護 2 コンクリート構造物の美観付与 3 コンクリート構造物の機能性付与 1 コンクリート構造物の保護 表面保護工法設計施工指針 ( 案 ) 土木学会 2005 年 劣化機構 劣化度 ( 既設構造物 ) 新設構造物 or 既設構造物 表面被覆工法 (

More information

PaintManual2008

PaintManual2008 図 2 インバイロワンの塗膜への浸透モデル 表 1 従来はく離剤との比較 従来はく離剤 塩素系はく離剤 インバイロワン 塩素系有機溶剤 アルコール系有機溶剤 溶解型 浸透 軟化変質型 強い刺激がある ほとんどない 非該当 第4類第3石油類 第2種有機溶剤 非該当 PRTR法 第1種指定化学物質 非該当 生分解性 無し 有 95 以上 BOD法28日間 特別管理産業廃棄物 廃プラスチック類 1 主成分

More information

1 2 3 3 4. 4 塗装実績例 河口堰 河口堰 水管橋 浄水場 下水処理場 水管橋 水門 下水処理場 水管橋 多目的ダム 浄水場 河口堰 多目的ダム 4 4 塗装実績例 水門 水管橋 多目的ダム 多目的ダム 河口堰 5 5-1 日本下水道事業団 機械設備工事一般仕様書 ( 平成 26 年度 ) 5-1-1 一般鋼板面 適用区分塗装系素地調整備考 水上部 ( 屋内 ) フタル酸樹脂系 ( 鉛 クロムフリー

More information

DNT

DNT DNT JIS K 5674 1種 F 下塗り 鉛 クロムフリーさび止めペイント グリーンズボイド速乾下塗 特長 1 環境に優しい 優れた防錆力 鉛 クロムなどの有害重金属を配合していないため安全です 3 良好な作業性 4 各種規格に合格 刷毛さばきが良く 塗装作業性も良好です 特殊な無公害防錆顔料と防食性に優れたズボイド油の働きにより 鋼道路橋防食便覧 東 中 西日本高速道路 株 規格 油性のカラーさび止めとしては

More information

公共建築改修工事標準仕様書対応 日本ペイント製品塗装仕様書 平成22年度版

公共建築改修工事標準仕様書対応 日本ペイント製品塗装仕様書 平成22年度版 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 平成 22 年度版 7 章塗装改修工事 8 節耐候性塗料塗り (DP) 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修公共建築改修工事標準仕様書の上記各章に準拠する日本ペイント製品対応仕様書 日本ペイント販売株式会社 www.nipponpaint.co.jp/biz1/building.html 8 節耐候性塗料塗り (DP) 7.8.1 適用範囲この節は 屋外の鉄鋼面 亜鉛めっき鋼面

More information

研究 亜鉛めっき防食および亜鉛めっきと塗装を併用した二重防食の経年調査 21 年目の暴露試験結果 Research on Deterioration of Double Layer Anticorrosive Coating Combining Galvanized Steel Corrosive

研究 亜鉛めっき防食および亜鉛めっきと塗装を併用した二重防食の経年調査 21 年目の暴露試験結果 Research on Deterioration of Double Layer Anticorrosive Coating Combining Galvanized Steel Corrosive 研究 亜鉛めっき防食および亜鉛めっきと塗装を併用した二重防食の経年調査 21 年目の暴露試験結果 Research on Deterioration of Double Layer Anticorrosive Coating Combining Galvanized Steel Corrosive Coating, and Galvanized Steel and Paint - Result of

More information

橋梁塗装 東 中 西日本高速道路株式会社 構造物施工管理要領設計要領第 2 集建設編 保全編平成 29 年 7 月版 詳細の塗装仕様書は関西ペイント ホームページにて公開しております http://www.kansai.co.jp/products/heavy_duty/shiyou/bridge/ 平成 29 年 7 月版に準拠する製品に関する詳細情報も関西ペイント ホームページにて公開しております

More information

8 章橋梁補修工 8.1 橋梁地覆補修工 ( 撤去 復旧 ) 8.2 支承取替工 8.3 沓座拡幅工 8.4 桁連結工 8.5 現場溶接鋼桁補強工 8.6 ひび割れ補修工 ( 充てん工法 ) 8.7 ひび割れ補修工 ( 低圧注入工法 ) 8.8 断面修復工 ( 左官工法 ) 8.9 表面被覆工 (

8 章橋梁補修工 8.1 橋梁地覆補修工 ( 撤去 復旧 ) 8.2 支承取替工 8.3 沓座拡幅工 8.4 桁連結工 8.5 現場溶接鋼桁補強工 8.6 ひび割れ補修工 ( 充てん工法 ) 8.7 ひび割れ補修工 ( 低圧注入工法 ) 8.8 断面修復工 ( 左官工法 ) 8.9 表面被覆工 ( 8 章橋梁補修工 8.1 橋梁地覆補修工 ( 撤去 復旧 ) 8.2 支承取替工 8.3 沓座拡幅工 8.4 桁連結工 8.5 現場溶接鋼桁補強工 8.6 ひび割れ補修工 ( 充てん工法 ) 8.7 ひび割れ補修工 ( 低圧注入工法 ) 8.8 断面修復工 ( 左官工法 ) 8.9 表面被覆工 ( 塗装工法 ) 3-8-1 8 章橋梁補修工 8.1 橋梁地覆補修工 ( 撤去 復旧 ) 旧高欄の撤去を含めた地覆コンクリートの撤去

More information

はさび止料のエースです 素地 ( さび層 ) への浸透性がよい さび層内の水分を無害化し さびを強く固定します 各種の旧膜面の上に重ねりができます アルキド系 塩化ゴム系 エポキシ系 ウレタン系などの旧膜面のいずれにもり重ねることができます 各種の上料との組み合わせができます アルキド系 塩化ゴム系 エポキシ系 ウレタン系 ふっ素系料などのプライマーとして使用できます の防食効果 素地への浸透効果

More information

塗料とは 物体表面に塗るという容易な手段で物体を 保護し美粧を与えることができる材料 塗料の役割 ( 広辞苑から ) 保護美粧機能の付与 金属の防錆 コンクリートの劣化防止 色彩 意匠 光沢 ( つや ) 汚れ防止 防カビ 防藻 抗菌 張り紙防止 結露防止など 2

塗料とは 物体表面に塗るという容易な手段で物体を 保護し美粧を与えることができる材料 塗料の役割 ( 広辞苑から ) 保護美粧機能の付与 金属の防錆 コンクリートの劣化防止 色彩 意匠 光沢 ( つや ) 汚れ防止 防カビ 防藻 抗菌 張り紙防止 結露防止など 2 鋼構造物に使用される塗料について Ⅰ. 塗料について役割 種類 成分乾燥 硬化のしくみ塗膜品質と耐久性 Ⅱ. 塗料の環境負荷及びその対応 Ⅲ.VOC 削減と実施例 ( 社 ) 日本塗料工業会 1 塗料とは 物体表面に塗るという容易な手段で物体を 保護し美粧を与えることができる材料 塗料の役割 ( 広辞苑から ) 保護美粧機能の付与 金属の防錆 コンクリートの劣化防止 色彩 意匠 光沢 ( つや )

More information

高塗着スプレーシステムの適用 加藤雅宏 1) 伊藤秀嗣 2) 大柴雅紀 3) 後藤宏明 3) 新谷憲正 3) 二股誠 3) 1. はじめに鋼橋の塗装に於いてエアレス塗装方式は刷毛やローラー塗りに比べて施工能率が高く塗装仕上がり品質も良い反面 スプレーミストの飛散が多いため現場で使われることが少なかっ

高塗着スプレーシステムの適用 加藤雅宏 1) 伊藤秀嗣 2) 大柴雅紀 3) 後藤宏明 3) 新谷憲正 3) 二股誠 3) 1. はじめに鋼橋の塗装に於いてエアレス塗装方式は刷毛やローラー塗りに比べて施工能率が高く塗装仕上がり品質も良い反面 スプレーミストの飛散が多いため現場で使われることが少なかっ 高塗着スプレーシステムの適用 加藤雅宏 1) 伊藤秀嗣 2) 大柴雅紀 後藤宏明 新谷憲正 二股誠 1. はじめに鋼橋の塗装に於いてエアレス塗装方式は刷毛やローラー塗りに比べて施工能率が高く塗装仕上がり品質も良い反面 スプレーミストの飛散が多いため現場で使われることが少なかった 高塗着スプレーシステムはエアレス塗装のエアアシスト方式に加え静電塗装による高塗着の実現と導電性飛散防護メッシュシートの採用により

More information

Microsoft Word - 大阪Q&A.DOCX

Microsoft Word - 大阪Q&A.DOCX 発表会場での質問 回答 大阪 ここまで進んだ鋼床版の疲労対策 において Q1) 架設用吊金具からの疲労き裂について 首都高速様の事務連絡の事例を紹介しておりましたが これまで多数発生しているのでしょうか 回答 ) 現状 協会として把握している事例はございません 事務連絡資料では詳しいき裂の説明が記載されていなかったのですが き裂が発生したという事実をもとに 今回原因と対策を検討致しました 吊金具残し部の疲労損傷事例は非常に少ないと考えております

More information

29 表1 商品名 一般名 鋼管を接する際 手塗りの無溶剤形塗料では作業 無溶剤形塗料の例 エポニックスWP-NS カイザー 351 無溶剤形エポキシ樹脂塗料 ウレタンエラストマー被覆材 容姿 2液性 2液性 色相 グレー ブルー 黒 97% 98% 以上 標準膜厚 0μm 20

29 表1 商品名 一般名 鋼管を接する際 手塗りの無溶剤形塗料では作業 無溶剤形塗料の例 エポニックスWP-NS カイザー 351 無溶剤形エポキシ樹脂塗料 ウレタンエラストマー被覆材 容姿 2液性 2液性 色相 グレー ブルー 黒 97% 98% 以上 標準膜厚 0μm 20 28 技術解説 1 Trend of Paints for Steel Structures 技術開発部門 研究部 Technical Development Division Research Development department Research Group1 為 信一郎 Shinichiro TAME 1. はじめに 2. 無溶剤形塗料 様々な社会インフラや鋼構造物を美しく永く護るの

More information

<8BB497C092B78EF596BD89BB8B5A8F708D758F4B89EF5F89AB93EA5F323031>

<8BB497C092B78EF596BD89BB8B5A8F708D758F4B89EF5F89AB93EA5F323031> 橋梁長寿命化技術に関する技術研究交流会 ~ 鋼橋の長寿命化技術に対する防食技術の 現状と今後の展望 ~ 新防食技術の開発状況について 平成 24 年 12 月 18 日 一般社団法人日本橋梁建設協会製作小委員会防食部会 1 第 1 編 腐食環境と防食 2 電気化学式 鋼の腐食のメカニズム 2Fe 2Fe 2+ + 4e - ( アノード反応 ) O2 + 2H2O + 4e - 4OH - ( カソード反応

More information

カーボマスチック 15 製品データシート SELECTION & SPECIFICATION DATA 塗料のタイプ 一般特性 特長 エポキシマスチック アルミニウム顔料を含有した収縮応力の小さいハイソリッドマスチック塗料で 現場で実証された歴史を持つ 数々の市場においてマスチック塗料の草分けであり

カーボマスチック 15 製品データシート SELECTION & SPECIFICATION DATA 塗料のタイプ 一般特性 特長 エポキシマスチック アルミニウム顔料を含有した収縮応力の小さいハイソリッドマスチック塗料で 現場で実証された歴史を持つ 数々の市場においてマスチック塗料の草分けであり SELECTION & SPECIFICATION DATA 塗料のタイプ 一般特性 特長 エポキシマスチック アルミニウム顔料を含有した収縮応力の小さいハイソリッドマスチック塗料で 現場で実証された歴史を持つ 数々の市場においてマスチック塗料の草分けであり 今日でも 旧塗膜面 さび面 SSPC-SP 2/ SP 3 処理面に対して 並ぶもののないバリア性能と防食性能を与える 最低限の下地処理の鉄素地上で優れた性能を示す

More information

複合構造レポート 09 FRP 部材の接合および鋼と FRP の接着接合に関する先端技術 目次 第 1 部 FRP 部材接合の設計思想と強度評価 第 1 章 FRP 構造物の接合部 FRP 材料 FRP 構造物における各種接合方法の分類と典型的な部位 接合方法

複合構造レポート 09 FRP 部材の接合および鋼と FRP の接着接合に関する先端技術 目次 第 1 部 FRP 部材接合の設計思想と強度評価 第 1 章 FRP 構造物の接合部 FRP 材料 FRP 構造物における各種接合方法の分類と典型的な部位 接合方法 複合構造レポート 09 FRP 部材の接合および鋼と FRP の接着接合に関する先端技術 目次 第 1 部 FRP 部材接合の設計思想と強度評価 第 1 章 FRP 構造物の接合部 3 1.1 FRP 材料 3 1.2 FRP 構造物における各種接合方法の分類と典型的な部位 3 1.2.1 接合方法の種類 3 1.2.2 FRP 構造物における接合部 9 1.3 国内外における FRP 接合部の設計思想

More information

公共建築工事標準仕様書対応 日本ペイント製品塗装仕様書 平成22年度版

公共建築工事標準仕様書対応 日本ペイント製品塗装仕様書 平成22年度版 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 平成 22 年度版 18 章塗装工事 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修公共建築工事標準仕様書の上記各章に準拠する日本ペイント製品対応仕様書 日本ペイント販売株式会社 www.nipponpaint.co.jp/biz1/building.html 18.7.1 適用範囲この節は 屋外の鉄鋼面 亜鉛めっき鋼面 コンクリート面等の耐候性塗料塗りに適用する 18.7.2

More information

ㅌㅬ㇢�ㅳ3000㇫ㇿ�ㇰ.xlsx

ㅌㅬ㇢ã…�ã…³3000㇫ㇿã…�ㇰ.xlsx 大宝化学工業株式会社 高性能水性 1液型特殊変性エポキシ樹脂 さび止めプライマー 錆止めプライマーは鋼材を腐食から護るという重要な役割を担っており 特にエポキシ樹脂塗料がこの分野におい ては中心的な存在となっています 現状では溶剤系2液型エポキシ塗料 エポキシ ポリアミン)が主流ですが 環境保全(有害重金属フリー VOC削 減)や2液型の使い勝手の悪さなどの要望に対する動きが急激に高まっております

More information

ブラスト面形成動力工具によってブラスト面が形成できるメカニズムについては 米国のマーケット 6)7) 大学で考察されており ブラストによる研削材の衝撃エネルギーとほぼ同程度と検証されている 写真 -2 はブラシとブラシ先端の動きを示したもので 縦回転するブラシ先端部がアクセルバーを介して 加速された

ブラスト面形成動力工具によってブラスト面が形成できるメカニズムについては 米国のマーケット 6)7) 大学で考察されており ブラストによる研削材の衝撃エネルギーとほぼ同程度と検証されている 写真 -2 はブラシとブラシ先端の動きを示したもので 縦回転するブラシ先端部がアクセルバーを介して 加速された ブラスト面形成動力工具の機能と橋梁等における適用結果と課題 G-TOOL 株式会社原田麻衣 中野正 辻良尚 後藤ひと美 1. はじめに橋梁 水門 タンク 煙突等の既往大型鋼構造物の機能を保持するためには 防食対策として塗装がなされている 鋼道路橋の維持管理を適切に行うには 橋梁の劣化度を点検 評価し LCCを考慮し 1) 一般塗装系から重防食塗装系への変換が必要であると鋼道路橋防食便覧にて記されている

More information

技法WEB_中身P28-P35.indd

技法WEB_中身P28-P35.indd 28 Recent Trends and Future Prospects of Heavy-Duty Anti-Corrosive Coatings 塗料事業部門 建築 構造物塗料事業部 構造物塗料テクニカルサポートグループ Paint Operating Divition, Architectural and Protective Coatings Department Protective CoatingTechnical

More information

落書き 張り紙 防 止 兼用塗料 120 一般鉄部 塗替 塗 替 変形エポキシ樹脂塗料下塗 エスコNBセーフティ K 200 60 変形エポキシ樹脂塗料下塗 エスコNBセーフティ K 200 60 弱溶剤形フッ素樹脂塗料用中塗 セラテクトマイルド中塗 140 30 弱溶剤形ふっ素樹脂塗料上塗 540 落書き張り紙防止兼用塗料 ザクロンバインダーFマイルド ビーズ入り ケセルクリーンZ 120 コンクリート塗装用エポキシ樹脂プライマー

More information

水性さび安定化防錆処理剤 + 有機無機複合型コーティング剤 NK さび安定化防錆工法 LINE UP: シールコート 007R,NK-100 シールコート SERIES NETIS 登録番号 SK A 価値ある財を子供たちへ 株式会社日興

水性さび安定化防錆処理剤 + 有機無機複合型コーティング剤 NK さび安定化防錆工法 LINE UP: シールコート 007R,NK-100 シールコート SERIES NETIS 登録番号 SK A 価値ある財を子供たちへ 株式会社日興 水性さび安定化防錆処理剤 + 有機無機複合型コーティング剤 NK さび安定化防錆工法 LINE UP: シールコート 007R,NK-100 シールコート SERIES NETIS 登録番号 SK-100009-A 価値ある財を子供たちへ 株式会社日興 NK さび安定化防錆工法の概要 工法概要 NK さび安定化防錆工法 は水性さび安定化処理剤 NK-100 と有機無機複合型コーティング剤 シールコート

More information

今なぜフッ素樹脂塗料なのか!

今なぜフッ素樹脂塗料なのか! 今なぜフッ素樹脂塗料なのか! 塗 塗料の役割 料 特別な機能の付与 物体の美粧 物体の保護 1 2 塗料の成分塗装膜にならない成分塗装膜を作る成分水シンナー溶剤添加剤樹脂着色顔料塗料塗膜成分非塗膜成分樹脂樹脂塗装した最終塗膜が塗料の役割を果たしますが そのキーポイントは塗料成分の樹脂樹脂にあります ( ルミフロン ) 100 90 塗膜 80 の 70 光 60 沢保 50 持 40 率(30 %

More information

設計補修図面と着手前近撮は下記のとおりである 通路断面図 防錆保護 階段断面図 防錆保護 階段部蹴上げ詳細図 紫外線硬化型 FRP シート

設計補修図面と着手前近撮は下記のとおりである 通路断面図 防錆保護 階段断面図 防錆保護 階段部蹴上げ詳細図 紫外線硬化型 FRP シート 横断歩道橋の延命化を図る施工方法について ( 社 ) 静岡県土木施工管理技士会株式会社橋本組土木部課長鈴木健司 Kenji Suzuki 1. はじめに 本工事は 国道 1 号線 52 号線内に建設されている横断歩道橋に於いて 塗装劣化や鋼材の発錆などが進行し老朽化の見受けられる箇所の改修を行って 延命化を図ると共に利用者及び横断歩道橋下部通過車輌が安全で快適に通行利用できる事を目的とした改修工事である

More information

<4D F736F F D B991E58BB495E28D848C8593E08F9C8EBC8EC08CB182C982C282A282C42E646F63>

<4D F736F F D B991E58BB495E28D848C8593E08F9C8EBC8EC08CB182C982C282A282C42E646F63> 白鳥大橋補剛桁内除湿実験について 室蘭開発建設部室蘭道路事務所 大島雅人 浅利雅裕 山田弘幸 1. はじめに白鳥大橋は, 橋長 1,3mで補剛桁に鋼床版箱桁を有する長大吊橋である ( 図 -1,2, 3). 補剛桁は平成 8 年に架設し約 8 年が経過している. 桁内は飛来塩分を直接受けないなど環境的には外面に比べ良好であるが, 相対湿度が高く結露が生じる等, 錆の発生が認められる為, 適切な防錆対策が必要である.

More information

KEN0109_施工技術の動向-三.indd

KEN0109_施工技術の動向-三.indd 施工技術の動向 橋梁補修工の新規制定歩掛について 国土交通省総合政策局公共事業企画調整課 1. 国土交通省では平成 26 年度土木工事標準歩掛に 橋梁補修工 3 工種の歩掛を新規に制定した 本稿では, 調査状況や歩掛制定の検討内容について, その概要を紹介する 2. 近年の橋梁補修工事の増加により全国的に歩掛制定の要望があったことから, 施工実態調査を実施した 調査の規模としては, 国土交通省および都道府県ならびに政令市が行っている橋梁補修工事を対象としている

More information

SELECTION & SPECIFICATION DATA 塗装方法 乾燥膜厚 ( ミクロン / 回 ) 理論塗付量 (g/m 2 ) 標準使用量 (g/m 2 ) * スプレー ハケ ローラー *: 標準使用量は 被塗物の形状や塗装する部位 被塗面の

SELECTION & SPECIFICATION DATA 塗装方法 乾燥膜厚 ( ミクロン / 回 ) 理論塗付量 (g/m 2 ) 標準使用量 (g/m 2 ) * スプレー ハケ ローラー *: 標準使用量は 被塗物の形状や塗装する部位 被塗面の SELECTION & SPECIFICATION DATA 塗料のタイプ一般特性特長色相仕上げ下塗り 脂環式アミンエポキシ 高い耐薬品性を有するエポキシマスチック塗料で あらゆる工業分野において幅広く用いられる セルフプライミング性であり かつ ほとんどの旧塗膜や強固に付着したサビの上に塗装が可能 薬品環境において独立した塗装系として使用できる また 各種の浸漬環境にも使用できる 雲母状酸化鉄 (MIO)

More information

JIS K 5659:2018 鋼構造物用耐候性塗料 汚れ防止形高耐候性塗料 セラテクト F(K) セラテクト U 汚れから景観をまもる

JIS K 5659:2018 鋼構造物用耐候性塗料 汚れ防止形高耐候性塗料 セラテクト F(K) セラテクト U 汚れから景観をまもる JIS K 5659:08 鋼構造物用耐候性塗料 汚れ防止形高耐候性塗料 セラテクト F(K) セラテクト U 汚れから景をまもる の維持雨をウォーターカーテン化 汚れは 構造物の資産価値を低下させ 景を損ない企業のイメージを低下させる大きな要素として問題視され続けてまいりました この数年 高耐候性上塗塗料が開発され使用されてきていますが この汚れの付着が解決されない限りせっかく塗装を行っても 美粧効果が損なわれ

More information

           御中

           御中 御中 仕様書 キュート FP システム 浴室工法 1. 表紙 2. 工程表 3. 材料説明 4. 注意事項 九州塗料工業株式会社 工程表 工程内訳商品名 塗布量 kg / m2 1. 下地調整 ( コンクリート モルタル ) (1) 浮陸部調整 (2) 清掃 洗浄 乾燥 2. プライマー (1) ウレタン樹脂塗料塗布パイオニヤシーラー #100 0.3 不陸調整 (1) クラック 欠け 凹部処理 Q

More information

PAINTING JOURNAL vol.2 PAINTING JOURNAL Vol.2 失敗しない塗り替え工事のために 塗装その先の未来 事前の情報収集が上手な塗替えのヒケツ 塗替えの一般的な流れ STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5 1 POINT 2

PAINTING JOURNAL vol.2 PAINTING JOURNAL Vol.2 失敗しない塗り替え工事のために 塗装その先の未来 事前の情報収集が上手な塗替えのヒケツ 塗替えの一般的な流れ STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5 1 POINT 2 PAINTING JOURNAL Vol.2 失敗しない塗り替え工事のために 塗装その先の未来 事前の情報収集が上手な塗替えのヒケツ 塗替えの一般的な流れ STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5 1 POINT 2 POINT 目次 失敗しない塗り替え工事のために塗り替え工事の流れ aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa1

More information

国土技術政策総合研究所研究資料

国土技術政策総合研究所研究資料 (Ⅰ) 一般的性状 損傷の特徴 1 / 11 コンクリート床版 ( 間詰めコンクリートを含む ) からコンクリート塊が抜け落ちることをいう 床版の場合には, 亀甲状のひびわれを伴うことが多い 間詰めコンクリートや張り出し部のコンクリートでは, 周囲に顕著なひびわれを伴うことなく鋼材間でコンクリート塊が抜け落ちることもある 写真番号 9.1.1 説明コンクリート床版が抜け落ちた例 写真番号 9.1.2

More information

Microsoft PowerPoint - hetero_koen_abe.ppt

Microsoft PowerPoint - hetero_koen_abe.ppt ヘテロ表面ダイによるしごき加工性の向上 豊橋技科大安部洋平 パンチ しわ押え 焼付き 電気自動車 素板 深絞りダイス (a) 工具鋼 SKD11 二次電池用ケースステンレス鋼板 しごき加工 しごきダイス (b) TiCN サーメット TiCN サーメットダイスは耐焼付き性が高く有効 良好 パンチ ヘテロ表面サーメットダイ しごき加工後容器 しごきダイス 容器 ラッピング 潤滑剤 ダイ (a) ラッピング

More information

<4D F736F F D20835E B90F482A28FEA E7B8D CC8F E5F A2E646F63>

<4D F736F F D20835E B90F482A28FEA E7B8D CC8F E5F A2E646F63> 超耐候性多目的コーティング材 パイロキープ TS2000 タイル ( 洗い場 ) 塗装仕様 施工要領書 平成 25 年 8 月作成 株式会社シリカ ジャパン 1. 使用材料 品名成分荷姿用途 10kg セット ( 主材 :7kg/ チタン酸カリウム 缶 硬化剤 :3kg/ 缶 ) パイロキ - プ TS2000 ウイスカー含有特殊アクリル変成シ 4 kgセット ( 主剤 :2.8kg/ 缶 硬化剤

More information

水性アクリルエマルションコアシェル化技術 TFC 製品紹介 大成ファインケミカル

水性アクリルエマルションコアシェル化技術 TFC 製品紹介 大成ファインケミカル 水性アクリルエマルションコアシェル化技術 TFC 製品紹介 大成ファインケミカル コアシェル化技術 低分子乳化剤を用いて合成する汎用エマルションと コアシェルタイプエマルションの合成イメージを比較いたします 汎用エマルション合成イメージ モノマー相 撹拌 ラジカル重合 水相 モノマー相と水相は分離低分子乳化剤が界面に存在 コアシェルタイプエマルション合成イメージ 疎水性モノマーを乳化剤の疎水基が取り囲む

More information

グラスト Si 石材調の外観により高級感があり 落ち着きのある外観を兼ね備えた仕上げ材となります 色の種類 : 標準色 53 色他調色可 ( 注意 : 標準色以外の場合は限界色となる場合がございます ) 上塗材の特徴 : 高い耐候性を有し 防藻 防カビ剤を配合しており 長期にわたり美観を保ちます グ

グラスト Si 石材調の外観により高級感があり 落ち着きのある外観を兼ね備えた仕上げ材となります 色の種類 : 標準色 53 色他調色可 ( 注意 : 標準色以外の場合は限界色となる場合がございます ) 上塗材の特徴 : 高い耐候性を有し 防藻 防カビ剤を配合しており 長期にわたり美観を保ちます グ 弾性リシン 砂壁状の外観により落ち着きがあり カラーバリエーションが豊富な仕上げ材となります 色の種類 : 標準色200カベカラー色 ( 注意 : 濃色 有機色の場合は限界色となる場合がございます ) 上塗材の特徴 : 微弾性ですので下地へヘアークラックの追従性があり 雨水の侵入を防ぎます 弾性リシン 水系 JIS A 6909 200 可とう形外装薄塗材 E アクリル系 ファンデ 20kg ホワイト

More information

研究報告59通し.indd

研究報告59通し.indd 81 速乾 HDI 系ポリイソシアネートの硬化剤としての特徴 ウレタン研究所コーティンググループ 堀口健二長岡毅城野孝喜 1. はじめにポリウレタン系塗料は, ポリオール ( 主剤 ) をポリイソシアネート ( 硬化剤 ) で硬化させ, 塗膜を形成する塗料である 塗料用イソシアネート硬化剤の一つであるヘキサメチレンジイソシアネート (HDI) 系ポリイソシアネートは, 屋外暴露で黄変しないため無黄変硬化剤とも呼ばれ,

More information

国土技術政策総合研究所研究資料

国土技術政策総合研究所研究資料 (Ⅰ) 一般的性状 損傷の特徴 1/ 19 伸縮装置, 排水施設等から雨水などが本来の排水機構によらず漏出している状態や, 桁内部, 梁天端, 支承部などに雨水が浸入し滞留している状態をいう 激しい降雨などのときに排水能力を超えて各部で滞水を生じる場合がある 一時的な現象で, 構造物に支障を生じないことが明らかな場合には, 損傷として扱わない 0.1.1 説明伸縮装置から漏水が生じた例 0.1. 説明排水枡と床版の間から漏水が生じた例

More information

ローバルシリーズ施工仕様書 ( 国土交通大臣認定特別評価方法適用 ) 第 11 版 (2014 年 5 月 ) ローバル株式会社 C 特認仕様 _ 鉄 亜鉛 - 1/10-14/05/15

ローバルシリーズ施工仕様書 ( 国土交通大臣認定特別評価方法適用 ) 第 11 版 (2014 年 5 月 ) ローバル株式会社 C 特認仕様 _ 鉄 亜鉛 - 1/10-14/05/15 ローバルシリーズ施工仕様書 ( 国土交通大臣認定特別評価方法適用 ) 第 11 版 (2014 年 5 月 ) ローバル株式会社 C-60-00 特認仕様 _ 鉄 亜鉛 - 1/10 - 目的 2000 年 4 月の 住宅の品質確保の促進等に関する法律 ( 品確法 ) 施行に伴い ローバルシリーズの特別評価方法認定 ( 品確法第 52 条 ) を取得した この冊子は 弊社製品群 ローバルシリーズ の適切な施工方法を明確にし

More information

目 次 第 1 章総則 1-1 目的 適用範囲 2 第 2 章防食一般 2-1 防食の基本 被覆防食 材料による防食 電気防食 複合防食 素地調整 15 第 3 章防食設計 3-1 防食方法 素地調整 19

目 次 第 1 章総則 1-1 目的 適用範囲 2 第 2 章防食一般 2-1 防食の基本 被覆防食 材料による防食 電気防食 複合防食 素地調整 15 第 3 章防食設計 3-1 防食方法 素地調整 19 機械工事塗装要領 ( 案 ) 同解説 平成 22 年 4 月 国土交通省総合政策局建設施工企画課 目 次 第 1 章総則 1-1 目的 1 1-2 適用範囲 2 第 2 章防食一般 2-1 防食の基本 3 2-2 被覆防食 7 2-3 材料による防食 11 2-4 電気防食 12 2-5 複合防食 13 2-6 素地調整 15 第 3 章防食設計 3-1 防食方法 16 3-2 素地調整 19 3-3

More information

Taro-通知文

Taro-通知文 26. 土木コンクリート構造物の品質確保について 技第 198 号 平成 15 年 3 月 31 日 26-1 . 26-2 骨材のアルカリシリカ反応性試験 ( 化学法またはモルタルバー法 ) の結果で注無害と確認された骨材を使用する 土木コンクリート構造物の品質確保のための運用方針について 1. 土木コンクリート構造物の耐久性を向上させるため 一般の環境条件の場合のコンク リート構造物に使用するコンクリートの水セメント比は

More information

<4D F736F F F696E74202D F937996D88D7C8D5C91A295A C948D97A38DDC834B C4816A82C98

<4D F736F F F696E74202D F937996D88D7C8D5C91A295A C948D97A38DDC834B C4816A82C98 鋼構造物 塗膜剥離剤ガイドライン ( 案 ) について 国 研究開発法 研究所材料資源研究グループ冨 禎仁 平成 29 年 7 20 鋼構造物の防錆 防 と環境保全に関する技術講演会 構 成 1. 塗替え塗装と素地調整 2. 鋼構造物 塗膜剥離剤ガイドライン ( 案 ) 3. 鋼構造物 塗膜剥離剤およびこれを いた 塗膜除去 法の品質規格 ( 暫定案 ) 4. まとめ 2 構 成 1. 塗替え塗装と素地調整

More information

ハーフェクトハリア_H1-H4_ _cs2.ai

ハーフェクトハリア_H1-H4_ _cs2.ai 生まれた断熱材ですヨ パーフェクトバリアの構造 電子顕微鏡写真 地球環境にやさしいエコ素材 主原料が再生ポリエステルだから 石油原料からポリ エステル繊維をつくる場合に比べ 使うエネルギーは 回収 約1/5 CO2排出量も抑え 地球温暖化に配慮するエコ 再繊維化 パーフェクトバリアの 製造プロセス 素材です 再生ポリエステル繊維 低融点ポリエステル繊維 おもな特性 カビ 虫などに影響されにくい 吸湿性が低く

More information

様式及び記入例 (3) 点検結果一覧表 ( その 1) 半田市橋梁点検 補修設計業務 橋梁諸元 定期点検結果 整理番号 橋梁 ID 橋梁名 橋梁形式 径間 長根橋 ( 上流側 ) PC 単純プレテンホロー桁橋 1 橋種 PC 橋 有効 橋長 幅員 橋面積 (m) (m) (m2) 供

様式及び記入例 (3) 点検結果一覧表 ( その 1) 半田市橋梁点検 補修設計業務 橋梁諸元 定期点検結果 整理番号 橋梁 ID 橋梁名 橋梁形式 径間 長根橋 ( 上流側 ) PC 単純プレテンホロー桁橋 1 橋種 PC 橋 有効 橋長 幅員 橋面積 (m) (m) (m2) 供 名 形式 径間 00002 長根橋 ( 上流側 ) 2.05 3.85 66.9 H4.2 24 その他 ( 後打ちコンひびわれ ) e B 以外 その他 ( 型枠材剥がれ ) e B その他 ( 目地材はみだし ) e B 漏水 遊離石灰 d B 路面の凹凸 e M 舗装ひびわれ d B 土砂詰まり e M 中央分離帯 その他 ( フン害 ) e M 排水ます土砂詰まり e M 添架物その他 (

More information

S28-1C1000Technical Information

S28-1C1000Technical Information Technical Information コンクリート用膜養生剤 リポテックス C-1000 < ご注意 > お取扱に際しては 弊社 SDS をご参照頂くようお願い申し上げます 機能化学品第 1 事業部 130-8644 東京都墨田区本所 1-3-7 TEL 03-3621-6671 FAX 03-3621-6557 1. はじめにリポテックスC-1000は アクリル樹脂を主成分とする樹脂膜系のコンクリート養生剤です

More information

Microsoft Word - 【橋梁長寿命化技術交流会発表論文】・沖縄県我謝.doc

Microsoft Word - 【橋梁長寿命化技術交流会発表論文】・沖縄県我謝.doc 橋梁長寿命化技術に関する技術研究交流会 2012.12.18 伊良部大橋主航路部鋼橋の新防食技術への挑戦 沖縄県土木建築部都市計画 モノレール課主任我謝将人 1. はじめに沖縄県の橋梁は 高温多湿で全地域で海塩粒子が飛来する自然環境にあることから 塩害による劣化損傷が著しく 今後の維持管理の増大が懸念されている このため これから建設される橋梁においては 塩害に対する耐久性設計を行うことが維持管理費の縮減と長寿命化の観点から重要となってくる

More information

<4D F736F F D F88DB8E9D8AC7979D82C98AD682B782E9918A926B8E9697E1>

<4D F736F F D F88DB8E9D8AC7979D82C98AD682B782E9918A926B8E9697E1> 作成日平成 年 月 日番号タイトル桟橋の現地調査についてキーワード内容答答後の対応維持管理に関する相談事例 桟橋上部コンクリートの防食 エポキシ鉄筋 鉄筋腐食調査 塩化物イオン濃度試験 圧縮強度試験 中性化試験 桟橋式岸壁は昭和 年に桟橋上部工に流電陽極 ( 亜鉛防食板 ) エポキシ樹脂 裸鉄筋を施しており 平成 年度までその防食効果をモニタリングしている これらの防食効果を確認 および鉄筋電位等と鉄筋腐食度及び塩化物イオン浸透状況との関係を整理し

More information

アルカリ骨材反応の概要

アルカリ骨材反応の概要 沖縄県の特殊環境下に適したコンクリート構造物の品質確保に向けた取り組みについて 耐久性設計 ( 塩害 アルカリシリカ反応 ) の歴史 品質確保に向けた取り組み を紹介します. 1 かぶり 35mm の離島架橋野甫大橋 この橋は 沖縄県が復帰して最初の離島架橋である しかし 供用 22 年後には著しい塩害が発生し 撤去 架け替えに至った 写真は撤去直前状況である 主筋 フープ筋の腐食 断面欠損はもとより

More information

メンテナンスおよび作業方法 初期洗浄 ワックス塗布作業 床材施工後の期間を置いてから 本作業を行います 床材表面に床材施工に用いた接着剤跡がある場合は きちんと除去します 引き渡し清掃などで既にワックスが塗布されている場合は 密着テストを行い もし密着していない場合は ハクリ作業を行ってからワックス

メンテナンスおよび作業方法 初期洗浄 ワックス塗布作業 床材施工後の期間を置いてから 本作業を行います 床材表面に床材施工に用いた接着剤跡がある場合は きちんと除去します 引き渡し清掃などで既にワックスが塗布されている場合は 密着テストを行い もし密着していない場合は ハクリ作業を行ってからワックス 複層ビニル床シート ( 塩ビシート ) のメンテナンスレポート UV コーティングなど表面加工された塩ビシートは除く (UV コーティング加工塩ビ系床材のメンテナンスレポートをご参照ください ) 床材の性質 比較的弾力性がある 耐洗剤性に優れる 表面が平滑で光沢感があり 吸い込みは比較的少ない 樹脂ワックスの密着性にやや劣る 施工後しばらくの間は床材からの可塑剤の移行が多く 汚れやヒールマークが付きやすい

More information

< C C E30392E CA992BC82B582572E786C73>

< C C E30392E CA992BC82B582572E786C73> 溶融亜鉛めっき上の塗装 最新技術と一般注意事項について イメージ写真 社団法人 日本溶融亜鉛鍍金協会 表紙 1. はじめに 近年 鋼構造物に高い耐久性を付与するため あるいは都市部での美観, 環境調和, 標識や安全表示およびアメニティを求める高級指向に応えるために 溶融亜鉛めっきの上に塗装されることが増えています この亜鉛めっき上の塗装について 本冊子では 亜鉛めっき上の塗装のメリットをご理解頂き

More information

1.1 テーラードブランクによる性能と歩留りの改善 最適な位置に最適な部材を配置 図 に示すブランク形状の設計において 製品の各 4 面への要求仕様が異なる場合でも 最大公約数的な考えで 1 つの材料からの加工を想定するのが一般的です その結果 ブランク形状の各 4 面の中には板厚や材質

1.1 テーラードブランクによる性能と歩留りの改善 最適な位置に最適な部材を配置 図 に示すブランク形状の設計において 製品の各 4 面への要求仕様が異なる場合でも 最大公約数的な考えで 1 つの材料からの加工を想定するのが一般的です その結果 ブランク形状の各 4 面の中には板厚や材質 第部 1 レーザ加工を活用した工法転換ノウハウ 第 1 章 コスト削減 1.1 テーラードブランクによる性能と歩留りの改善 最適な位置に最適な部材を配置 図 1-1-1 に示すブランク形状の設計において 製品の各 4 面への要求仕様が異なる場合でも 最大公約数的な考えで 1 つの材料からの加工を想定するのが一般的です その結果 ブランク形状の各 4 面の中には板厚や材質の仕様が不十分になる場合や 反対に十分すぎる場合が生じました

More information

資料 1 3 小規模附属物点検要領 ( 案 ) の制定について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

資料 1 3 小規模附属物点検要領 ( 案 ) の制定について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 資料 1 3 小規模附属物点検要領 ( 案 ) の制定について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 1. 小規模附属物点検要領の構成 目次 1. 適用範囲 2. 点検の目的 3. 用語の定義 4. 点検の基本的な考え方 5. 片持ち式 5-1 点検等の方法 5-2 点検の頻度 5-3 点検の体制 5-4 対策の要否の判定 5-5

More information

要領案では部分塗替えの選択について 全体として経済的で合理的な計画となるように検討するのが良い とされ, また便覧でも 部分塗替え 全面塗替えの選択は長期的な維持管理費を算出するなどにより経済的な塗替え方式を採用するべき と記すなど, 品質とコストのバランスが極めて重要であることを強調しています 便

要領案では部分塗替えの選択について 全体として経済的で合理的な計画となるように検討するのが良い とされ, また便覧でも 部分塗替え 全面塗替えの選択は長期的な維持管理費を算出するなどにより経済的な塗替え方式を採用するべき と記すなど, 品質とコストのバランスが極めて重要であることを強調しています 便 部分塗替え塗装における経済性の検討 一般社団法人日本橋梁 鋼構造物塗装技術協会技術委員会部分塗替塗装検討小委員会 1) 大桑洋 2) 3) 4) 5) 槌谷幹義手塚眞冨田博幸石川文雄 1 はじめに 部分塗替え の概念は 平成 2 年版の鋼道路橋塗装便覧 8-4-2(2) にすでに記述があります しかし塗替えは 従前と同じ塗装系で周期的に全面塗替えとする ことが基本でした 従前仕様を変更するためには

More information

Microsoft PowerPoint - 03_HP掲載資料(詳細).pptx

Microsoft PowerPoint - 03_HP掲載資料(詳細).pptx 名古屋高速道路の大規模修繕計画について 平成 27 年 7 月 8 日 名古屋高速道路公社 名古屋高速道路の大規模修繕計画について 策定経緯 H25.7.30 名古屋高速道路の長期維持管理及び大規模修繕等に関する技術検討委員会 を設置 名古屋高速道路を将来にわたって健全な状態で管理していくため 構造物の大規模な修繕等の必要性や実施に必要な環境整備などを含め 長期的な視点での維持管理のあり方について技術的観点から検討を行うため

More information

第 7 章コンクリート部材の塩害対策 7.1 一 般 3-コ 適応範囲 3-コ 基本方針 3-コ 塩害の影響地域 3-コ 下部構造およびコンクリート上部構造に対する塩害対策 3-コ 路面凍結防止剤の散布による塩害および

第 7 章コンクリート部材の塩害対策 7.1 一 般 3-コ 適応範囲 3-コ 基本方針 3-コ 塩害の影響地域 3-コ 下部構造およびコンクリート上部構造に対する塩害対策 3-コ 路面凍結防止剤の散布による塩害および 第 7 章コンクリート部材の塩害対策 第 7 章コンクリート部材の塩害対策 7.1 一 般 3-コ7-1 7.2 適応範囲 3-コ7-1 7.3 基本方針 3-コ7-2 7.3.1 塩害の影響地域 3-コ7-2 7.3.2 下部構造およびコンクリート上部構造に対する塩害対策 3-コ7-3 7.3.3 路面凍結防止剤の散布による塩害および凍 塩害への対策 3-コ7-5 第 7 章コンクリート部材の塩害対策

More information

_ARIC {..

_ARIC {.. 会員コーナー コスト縮減 タフシート工法 紫外線硬化型FRPシート による水路の内面被覆工施工事例 佐藤 栄徳 山村 康夫 鉄建建設株式会社 1 はじめに 近年 コンクリート構造物の耐久性が問題となってい る特に 水路トンネルや開水路などでは 経年劣化等 により表面のコンクリートの摩耗や腐食が進行し 流水 抵抗の増加や漏れ等により要求性能を維持することが困 難となり 定期的なメンテナンスが必要となるため

More information

塗装構造物に生じる塗膜下腐食の要因解明の取組み STUDIES ON UNDER-FILM CORROSION MECHANISM OF STEEL STRUCTURE 坂本達朗 * Tatsuro SAKAMOTO ABSTRACT The local corrosion is one of th

塗装構造物に生じる塗膜下腐食の要因解明の取組み STUDIES ON UNDER-FILM CORROSION MECHANISM OF STEEL STRUCTURE 坂本達朗 * Tatsuro SAKAMOTO ABSTRACT The local corrosion is one of th 塗装構造物に生じる塗膜下腐食の要因解明の取組み STUDIES ON UNDER-FILM CORROSION MECHANISM OF STEEL STRUCTURE 坂本達朗 * Tatsuro SAKAMOTO ABSTRACT The local corrosion is one of the factors which have a bad effect on steel structure.

More information

平成 29 年度事業報告 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 平成 29 年度事業の概要 当会計年度における県内の経済は 公共投資では大型案件の増加等により 景気は回復基調にありましたが 県が行う土木事業については 減少傾向にありました 平成 29 年度の

平成 29 年度事業報告 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 平成 29 年度事業の概要 当会計年度における県内の経済は 公共投資では大型案件の増加等により 景気は回復基調にありましたが 県が行う土木事業については 減少傾向にありました 平成 29 年度の 平成 29 年度事業報告 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 3 年 3 月 31 日まで ) 平成 29 年度事業の概要 当会計年度における県内の経済は 公共投資では大型案件の増加等により 景気は回復基調にありましたが 県が行う土木事業については 減少傾向にありました 平成 29 年度の事業につきましては事業活動方針に基づき 建設事業において品質の良い調達ができるよう 品質検査 ( 監督補助

More information

<4D F736F F F696E74202D C96CA8ADC905A8D A C CD93AF82B62E B8CDD8AB

<4D F736F F F696E74202D C96CA8ADC905A8D A C CD93AF82B62E B8CDD8AB 0 / 33 土研新技術ショーケース2012 in 熊本 2012.11.14 表面含浸工法によるコンクリートの耐久性向上技術 代表的な劣化因子 損傷 ( 寒冷地の事例 ) 沿岸部 ( 凍結融解 飛来塩分 ) 1 / 33 寒地土木研究所耐寒材料チーム 遠藤裕丈 山間部 ( 凍結融解 凍結防止剤 ) 凍害 塩害の複合劣化 社会基盤整備を取り巻く環境 課題 2 / 33 表面含浸工法 3 / 33 これまで多く蓄積された社会資本ストックの維持管理

More information

目次 1. さび止め塗料類 2. ガラスフレーク MIO 塗料類 3. タールエポキシ塗料類 4. エポキシ樹脂塗料類 5. フタル酸樹脂塗料類 6. 塩化ゴム系塗料類 7. ポリウレタン樹脂塗料類 8. シリコーン樹脂塗料類 9. ふっ素樹脂塗料類 10. ガードクリートシステム塗料類 11. 希

目次 1. さび止め塗料類 2. ガラスフレーク MIO 塗料類 3. タールエポキシ塗料類 4. エポキシ樹脂塗料類 5. フタル酸樹脂塗料類 6. 塩化ゴム系塗料類 7. ポリウレタン樹脂塗料類 8. シリコーン樹脂塗料類 9. ふっ素樹脂塗料類 10. ガードクリートシステム塗料類 11. 希 重防食塗料 積算価格表 株式会社トウペ 目次 1. さび止め塗料類 2. ガラスフレーク MIO 塗料類 3. タールエポキシ塗料類 4. エポキシ樹脂塗料類 5. フタル酸樹脂塗料類 6. 塩化ゴム系塗料類 7. ポリウレタン樹脂塗料類 8. シリコーン樹脂塗料類 9. ふっ素樹脂塗料類 10. ガードクリートシステム塗料類 11. 希釈用シンナー類 12. 鋼橋用塗料規格一覧表 13.2001

More information

エポキシ樹脂塗装鉄筋・ステンレス鉄筋

エポキシ樹脂塗装鉄筋・ステンレス鉄筋 エポキシ樹脂塗装鉄筋 ステンレス鉄筋 丸屋 * 剛 1 はじめにコンクリート構造物の耐久性を向上させる補強鋼材として, エポキシ樹脂塗装鉄筋とステンレス鉄筋を紹介する いずれも, 土木学会において設計, 施工に関する技術が基準化されているものであり, これら鉄筋の極めて高い耐食性を発揮させることにより, 厳しい腐食性環境下で供用されるコンクリート構造物の耐久性の大幅な向上が期待でき, また, 社会基盤構造物の長期的な維持管理費を大幅に低減させライフサイクルコスト

More information

Microsoft PowerPoint - 01_内田 先生.pptx

Microsoft PowerPoint - 01_内田 先生.pptx 平成 24 年度 SCOPE 研究開発助成成果報告会 ( 平成 22 年度採択 ) 塩害劣化した RC スラブの一例 非破壊評価を援用した港湾コンクリート構造物の塩害劣化予測手法の開発 かぶりコンクリートのはく落 大阪大学大学院鎌田敏郎佐賀大学大学院 内田慎哉 の腐食によりコンクリート表面に発生したひび割れ ( 腐食ひび割れ ) コンクリート構造物の合理的な維持管理 ( 理想 ) 開発した手法 点検

More information

橋梁伸縮装置 伸縮装置総合カタログ 荷重支持型鋼製伸縮装置 荷重支持型ゴム製伸縮装置 突合せ型伸縮装置 遊間部舗装連続化装置 縦目地用伸縮装置 鋼製歩道用伸縮装置

橋梁伸縮装置 伸縮装置総合カタログ 荷重支持型鋼製伸縮装置 荷重支持型ゴム製伸縮装置 突合せ型伸縮装置 遊間部舗装連続化装置 縦目地用伸縮装置 鋼製歩道用伸縮装置 橋梁伸縮装置 伸縮装置総合カタログ 荷重支持型鋼製伸縮装置 荷重支持型ゴム製伸縮装置 突合せ型伸縮装置 遊間部連続化装置 縦目地用伸縮装置 鋼製歩道用伸縮装置 伸縮装置総合カタログ 荷重支持型鋼製伸縮装置 ST ジョイント NEXCO 対応型 2 ST ジョイント 2 スマートジョイント 3 AI ジョイント 3 グライディングジョイント GLH 型 4 荷重支持型ゴム製伸縮装置 3S-V ジョイント

More information

た回路で表すことができる このときの合成した塗膜インピーダンスは式 () で表すことができる Z = + Rx j ( 2π f Cx) () ここで,Z: 塗膜インピーダンス,Rx: 抵抗成分, j: 虚数,f: 周波数,Cx: 容量成分である 塗膜インピーダンスの測定は, 塗膜劣化診断システム

た回路で表すことができる このときの合成した塗膜インピーダンスは式 () で表すことができる Z = + Rx j ( 2π f Cx) () ここで,Z: 塗膜インピーダンス,Rx: 抵抗成分, j: 虚数,f: 周波数,Cx: 容量成分である 塗膜インピーダンスの測定は, 塗膜劣化診断システム 交流インピーダンス測定による鉄鋼面塗装材の劣化予測 久保田浩 * 髙橋愛枝 * 光木史朗 *2 木場将雄 *3 山本知弘 *3 *4 中尾正純 Keywords : steel painting materials, deterioration prediction, impedance, visual evaluation, accelerated corrosion test 鉄鋼面塗装材, 劣化予測,

More information

技法WEB_中身.indd

技法WEB_中身.indd No.14 Applicable Evaluation of Water-Based Anti-Corrosive Paint in an Expected Real Environment Kiyoto MASUDA Mikio KUWAHARA Durability Evaluation of Exposed Coated Steel Panels Using Current Interrupter

More information

Description_

Description_ 製品概要 カラーコート 例タ イハツ B53 マツタ 28T 日産 G30/LV4/LX0/LCA スス キ ZJ/ZS6 トヨタ 3R2/3 等 製品構成 クロマリューシ ョンカラー (KKxxxFX) を含む調色品 2305S アクティヘ ーター 0S ヘ ースメーカー ( 速乾 ) 5S ヘ ースメーカー ( 標準 ) 85S ヘ ースメーカー ( 遅乾 ) 95S ヘ ースメーカー ( 超遅乾

More information

53nenkaiTemplate

53nenkaiTemplate デンドリマー構造を持つアクリルオリゴマー 大阪有機化学工業 ( 株 ) 猿渡欣幸 < はじめに > アクリル材料の開発は 1970 年ごろから UV 硬化システムの確立とともに急速に加速した 現在 UV 硬化システムは電子材料において欠かせないものとなっており その用途はコーティング 接着 封止 パターニングなど多岐にわたっている アクリル材料による UV 硬化システムは下記に示す長所と短所がある

More information

京都大学博士 ( 工学 ) 氏名宮口克一 論文題目 塩素固定化材を用いた断面修復材と犠牲陽極材を併用した断面修復工法の鉄筋防食性能に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 本論文は, 塩害を受けたコンクリート構造物の対策として一般的な対策のひとつである, 断面修復工法を検討の対象とし, その耐久性をより

京都大学博士 ( 工学 ) 氏名宮口克一 論文題目 塩素固定化材を用いた断面修復材と犠牲陽極材を併用した断面修復工法の鉄筋防食性能に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 本論文は, 塩害を受けたコンクリート構造物の対策として一般的な対策のひとつである, 断面修復工法を検討の対象とし, その耐久性をより 塩素固定化材を用いた断面修復材と犠牲陽極材を併用し Titleた断面修復工法の鉄筋防食性能に関する研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 宮口, 克一 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2015-01-23 URL https://doi.org/10.14989/doctor.k18 Right Type Thesis

More information

NITOFLON® No. 903UL

NITOFLON® No. 903UL NITOFLON No. 903UL 概要 NITOFLON NO.903UL は 片面を接着性表面処理したポリテトラフルオロエチレン (PTFE) 樹脂フィルムを支持体とし 処理面にシリコーン系粘着剤を塗布したものです 構成 NO.903UL シリコーン系粘着剤 ポリテトラフルオロエチレン (PTFE) 図 1 構成図 特長 ポリテトラフルオロエチレン樹脂フィルムを支持体にしているため 電気特性

More information

<4D F736F F F696E74202D AB93EA8D EF816992F18F6F97708D8296D8816A205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D AB93EA8D EF816992F18F6F97708D8296D8816A205B8CDD8AB B83685D> 橋梁長寿命化技術に関する技術研究交流会 鋼道路橋の防食と基準改定 ( 公益財団法人 ) 東京都道路整備保全公社 ( 一般財団法人 ) 首都高速道路技術センター 髙木千太郎 18122012 道路橋ストックの現状と課題 鋼道路橋の腐食損傷事例と防食 鋼道路橋防食基準の変遷 基準改定の最新動向 橋梁長寿命化技術に関する技術研究交流会 1 橋梁ストックの現状と課題 橋梁長寿命化技術に関する技術研究交流会

More information

SIGMASHIELD 880 / AMERLOCK 880

SIGMASHIELD 880 / AMERLOCK 880 説明 2 液性ハイビルド ( 厚膜 ) ポリアミン硬化型エポキシ樹脂系塗料 特長 主にオフショア飛沫エリアのメンテナンス用 耐海水性に優れている 防食性に優れている 耐摩耗性に優れている 浸水時も継続的に硬化する 一回塗りで長期の保護力 陰極防食システムに耐性 ウェットブラスト又は超高圧ウォーター (UHPWW) 洗浄面 ( 湿気又はドライ ) に対応 色相及び光沢 イエロー ブラック ( 他色は受注生産

More information

<4D F736F F F696E74202D B78EF596BD89BB82CC8EE888F882AB C8E86816A F4390B3205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D B78EF596BD89BB82CC8EE888F882AB C8E86816A F4390B3205B8CDD8AB B83685D> 41 農道路肩 農道法面の補修 対象施設 : 農道施設の区分 : 農道本体対象活動 : 農道路肩 農道法面の補修 農道路肩 農道法面において 侵食 崩壊また ブロック積みや石積み等において 隙間 ひび割れ 欠損などがあり 施設の安全性が十分でない場合な 農道路肩 農道法面の侵食箇所等を補修します また ブロック積みや石積み等の補修又は積み直しをします このことにより 農道利用者の安全な通行が可能となる

More information

<4D F736F F F696E74202D20355F8CC389EA8FE390C88CA48B8688F CD90EC A837E B81698CC389EA816A5F E

<4D F736F F F696E74202D20355F8CC389EA8FE390C88CA48B8688F CD90EC A837E B81698CC389EA816A5F E 河川コンクリート構造物の 劣化診断の要点 国立研究開発法人土木研究所先端材料資源研究センター古賀裕久 2 内容 1. 河川コンクリート構造物の維持管理に関する技術情報 2. 河川コンクリート構造物の変状の事例 3. 樋門 樋管に見られるひび割れ 3 河川コンクリート構造物の 維持管理に関する技術情報 4 維持管理に関する技術情報 河川法の改正 (H25.4) 河川管理施設等を良好な状態に保つよう維持

More information

HP_GBRC-141, page Normalize_3 ( _GBRC-141.indb )

HP_GBRC-141, page Normalize_3 ( _GBRC-141.indb ) Performance rma Tests s for Floor Covering gs 43 EF a C t n L EF a C t n L U E PD U P D E 44 σ b PL bt σ b L P b t 45 46 GBRC Vol.35 No.3 2010.7 なお 摩耗輪のタイプと試験荷重は 製品規格の規定 により選択する 験体表面に滴下して時計皿で覆い 規定時間 24時間な

More information

藻やカビを防ぐ 塗装前 は 水をコントロールして藻やカビの発生を抑制します 塗装前 塗装4年後 塗装 4年後 テスト施工 テスト施工 4年後 3年経っても キレイな外観! 全面施工 塗装 3年後

藻やカビを防ぐ 塗装前 は 水をコントロールして藻やカビの発生を抑制します 塗装前 塗装4年後 塗装 4年後 テスト施工 テスト施工 4年後 3年経っても キレイな外観! 全面施工 塗装 3年後 藻やカビを防ぐ 塗装前 は 水をコントロールして藻やカビの発生を抑制します 塗装前 塗装4年後 塗装 4年後 テスト施工 テスト施工 4年後 3年経っても キレイな外観! 全面施工 塗装 3年後 ナノコンポジット W 防藻 + は表面に付着した藻やカビから水分を吸収し成長を止め降雨により洗い流します ナノコンポジット W 防藻 + 一般水性塗料 ナノコンポジット W 防藻 + は ナノコンポジット

More information

untitled

untitled 8 7 6 5 4 3 2 1 3 平成24年 2012年 6月30日 11 新建ハウジング 断熱材 ECOダン 湿式外断熱 高性能断熱材で確実に包む外断熱工法 ドイツ サッシを採用し 高い省エネ効果が期待できま す 木造 RCに対応 大臣認定の防火耐火構造 選べるテクスチャー3種類 カラー36色で 色あ せせずいつまでも鮮やさを保ちます 10 野地板 構造用合板を必要としない 自然素材の 木でできた外張り用断熱材

More information

Description_

Description_ 製品概要 ソリット メタリック ハ ールカラーのヘ ースコート / クリヤーコートシステムに使用する MS ヘ ースコート 乗用車 ハ スおよびトラックに使用可能 組成 : アクリル樹脂 製品構成 AM センタリ 原色 XB155 MS ヘ ースコートハ インタ ー XB165 MS ヘ ースコートハ ランサー JAB05N ヘ ースコートシンナー ( 速乾 ) JAB380 ヘ ースコートシンナー

More information

国土技術政策総合研究所資料

国土技術政策総合研究所資料 第 2 章桁端部を模擬した供試体における施工性評価 2.1 試験概要既設の塗装橋梁の桁端部において, 部分的な塗り替えを行う場合, 橋台や支承, 落橋防止構造などの存在により, 狭隘な施工環境となっており, 必要な品質の素地調整や塗装の施工が困難であることが考えられた また, 図 -2.1 に示す事例は, 塩化ゴム系塗料の旧塗膜の上に異なる塗装系の長油系フタル酸樹脂塗料を塗り重ねた後 8 年経過した状況であり,

More information

製品安全データーシート 1. 製造者情報および製品名製品名称 : アルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜 会社住所 (JIS H4100 アルミニウム合金押出形材に JIS H8602 陽極酸化塗装複合皮膜を施した形材品 ) : 本多金属工業株式会社 : 愛知県名古屋市栄 3 丁目 32 番 22

製品安全データーシート 1. 製造者情報および製品名製品名称 : アルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜 会社住所 (JIS H4100 アルミニウム合金押出形材に JIS H8602 陽極酸化塗装複合皮膜を施した形材品 ) : 本多金属工業株式会社 : 愛知県名古屋市栄 3 丁目 32 番 22 製品安全データーシート 1. 製造者情報および製品名製品名称 : アルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜 会社住所 (JIS H4100 アルミニウム合金押出形材に JIS H8602 陽極酸化塗装複合皮膜を施した形材品 ) : 本多金属工業株式会社 : 愛知県名古屋市栄 3 丁目 32 番 22 号 問合せ先 : 本多金属工業株式会社恵那工場住所 : 岐阜県恵那市大井町横平 2710 電話番号 :

More information

3-1 2 修繕工事の実態 ( ヒアリング ) 計画修繕は 定期点検等で明らかになった建物の劣化の補修のため 調査 診断 修繕計画の作成 工事の実施へと 区分所有者の合意を形成しつつ 進められる 当勉強会で実施したヒアリングより 管理会社による点検 定期点検は 1 回 / 年の頻度で行っている 目視

3-1 2 修繕工事の実態 ( ヒアリング ) 計画修繕は 定期点検等で明らかになった建物の劣化の補修のため 調査 診断 修繕計画の作成 工事の実施へと 区分所有者の合意を形成しつつ 進められる 当勉強会で実施したヒアリングより 管理会社による点検 定期点検は 1 回 / 年の頻度で行っている 目視 3-1 共同住宅の修繕工事 1 修繕工事の実態 共同住宅では 発生した不具合を修繕する工事だけでなく 長期修繕計画に基づき積み立てた修繕積立金を用いた計画修繕等が行われている マンション管理会社 (A 社 ) の受注した工事 計画修繕工事実施時の資金調達 計画修繕の工事資金は修繕積立金で賄うことが多い 大規模修繕工事 ( 計画修繕工事のうち足場を設置したもの )1.9% 計画修繕工事 ( 屋上防水工事

More information

表面処理に関する規格値 (JIS H 8602) 複合皮膜試験項目と規格値 項目 の厚さ ( 平均皮膜厚さ )μm キャス耐食性 塗膜の付着性 塗膜の耐溶剤性 耐アルカリ性 複合耐食性 促進耐候性 適用環境の説明 ( 参考 ) A1 沿岸などの過酷な環境で 紫外線の露光量の多い地域の屋外 A2 沿岸

表面処理に関する規格値 (JIS H 8602) 複合皮膜試験項目と規格値 項目 の厚さ ( 平均皮膜厚さ )μm キャス耐食性 塗膜の付着性 塗膜の耐溶剤性 耐アルカリ性 複合耐食性 促進耐候性 適用環境の説明 ( 参考 ) A1 沿岸などの過酷な環境で 紫外線の露光量の多い地域の屋外 A2 沿岸 表面処理の種類 ( 当社仕様 ) アルミニウムの大きな特長のひとつに表面処理性のよいことが挙げられます しかし 今日の普及の背後にはそれを支える表面処理技術の進歩があります 現在はその種類も方法も数多くあり メーカー各社によりそれぞれ独自の技術で表面処理を施しています したがって 以下では当社が用いている表面処理の種類および その方法について説明します 表面処理方法の区分 ( + クリヤ塗装 ) アルミニウム建材表面処理法複合皮膜

More information

半たわみ性舗装用 プレミックス注入材 保水性舗装用プレミックス注入材

半たわみ性舗装用 プレミックス注入材 保水性舗装用プレミックス注入材 半たわみ性舗装用 プレミックス注入材 保水性舗装用プレミックス注入材 三菱マテリアルの半たわみ性舗装 保水性舗装用 プレミックス注入材 シリーズ 三菱マテリアルは 社会資本の整備と人々の快適な生活に貢献するために 常に製品の開発や改良に取り組み 社会のニーズにあった製品を提供しています 当社では 今後の社会資本に求められる長寿命化 施工の省力化 景観性 および環境保全をキーワードに 半たわみ性舗装を施工する上で最適な製品を幅広く取り揃えています

More information

補修標準図 ひびわれ補修工 ( 自動低圧低速注入工法 ) 断面修復工 ( 左官工 ) ( ポリマーセメントモルタル ) 注入器具 ( 鉄筋腐食がある場合 背面 0mm 程度まではつり出す ) ひびわれ注入材 シール材 下地処理 プライマー塗布 カッター切込み 0mm 程度 施工手順 施工手順 ポリマ

補修標準図 ひびわれ補修工 ( 自動低圧低速注入工法 ) 断面修復工 ( 左官工 ) ( ポリマーセメントモルタル ) 注入器具 ( 鉄筋腐食がある場合 背面 0mm 程度まではつり出す ) ひびわれ注入材 シール材 下地処理 プライマー塗布 カッター切込み 0mm 程度 施工手順 施工手順 ポリマ 補修概要図 A-A 断面図 S = :00 補修工種一覧 側面図 S = :00 7090 工種 維持塗装工 (Rc-Ⅲ 塗装系 : 全面塗装 ) 900 600 590 部材交換工 ( 笠木部 支柱部 ) 0600 6980 00 800 00 500 000 50 80 維持塗装工 (Rc-Ⅲ 塗装系 : 全面塗装 ) A 部材交換工 ( 笠木部 支柱部 ) 当て板補強工 ( 蹴上げ部 ) 当て板補強工

More information

8p表

8p表 K K 無機有機ハイブリッド塗料 セ ミフロンス ー パ ー シ リ ー ズ 無機成分 オルガノポリシロキサン と 4フッ化フッ素樹脂との融合 建造物を 10年先 20年先まで美しく 多くの皆様に選ばれた 確かな性能で強く美しく より価値ある建造物へ セミフロンスーパーアクアⅡ 遮熱 セミフロンスーパーマイルドⅡ 遮熱 セミフロンスーパールーフⅡ 遮熱 セミフロンスーパー シリーズ 最も耐候性に優れる無機成分

More information

Microsoft Word - ②JIS H 8602改正に伴うQ&A(製品協会)

Microsoft Word - ②JIS H 8602改正に伴うQ&A(製品協会) 資料 2 改正 JIS;JIS H 8602:2010 ( アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜 ) 改正に伴う Q&A 2010 年 3 月 一般社団法人軽金属製品協会 社団法人日本サッシ協会 1 < 目次 > 1. 改正に係る一般事項 Q 1 今回の改正では規定する内容が大幅に変更と聞いていますが 主な改正点及びその理由について教えてください Q 2 今回は JIS H 8601

More information

橋梁長寿命化修繕計画 ( 案 ) 平成 25 年 3 月 那覇市役所 建設管理部道路管理課

橋梁長寿命化修繕計画 ( 案 ) 平成 25 年 3 月 那覇市役所 建設管理部道路管理課 橋梁長寿命化修繕計画 ( 案 ) 平成 25 年 3 月 那覇市役所 建設管理部道路管理課 目次 1. 背景と目的 1 2. 那覇市の現状 2 3. 長寿命化修繕計画の方針 3 4. 長寿命化修繕計画 4 5. 長寿命化修繕計画の効果 4 6. 学識経験者からの意見聴取 5 1. 背景と目的道路は 市民生活を支える非常に重要な社会基盤であり 道路ネットワークが維持されてこそ その機能が発揮されます

More information

塗装鋼板 ガルバリウム鋼板 8-25 仕上用材 タイマフロンGL 耐摩フッ素塗装ガルバリウム鋼板 日鉄住金鋼板 株 タイマフロンGLはガルバリウム鋼板を原板に フッ素樹脂 ガラス繊維 で塗膜を強化した 加工性 耐候性 耐食性に優れた最高級塗装鋼板です 遮熱顔料を配合した塗膜で日射反射性能を高めていま

塗装鋼板 ガルバリウム鋼板 8-25 仕上用材 タイマフロンGL 耐摩フッ素塗装ガルバリウム鋼板 日鉄住金鋼板 株 タイマフロンGLはガルバリウム鋼板を原板に フッ素樹脂 ガラス繊維 で塗膜を強化した 加工性 耐候性 耐食性に優れた最高級塗装鋼板です 遮熱顔料を配合した塗膜で日射反射性能を高めていま 塗装鋼 8-25 タイマフロンGL 耐摩フッ素塗装 日鉄住金鋼 株 タイマフロンGLはをに フッ素樹脂 ガラス繊維 で塗膜を強化した 加工性 耐候性 耐食性に優れた最高級塗装鋼です 遮熱顔料を配合した塗膜で日射反射性能を高めています 1. 特殊ガラス繊維を配合した強化塗膜により耐久性 耐食性に優れてい ます 2. 色褪せが少なく 長期間にわたり美しい外観を保ちます 3. 傷がつきにくく 加工性に優れています

More information

臭気が少なく作業中でも気 アクレックス 液フロア ( 非トルエン キシレン塗料 ) アクレックス 液フロア は 2 液タイプのウレタン塗料で 環境に対応した です 2 液タイプにすることにより 優れた性能と耐久性を持つことが可能となりました 厳しい性能を要求される 体育館

臭気が少なく作業中でも気 アクレックス 液フロア ( 非トルエン キシレン塗料 ) アクレックス 液フロア は 2 液タイプのウレタン塗料で 環境に対応した です 2 液タイプにすることにより 優れた性能と耐久性を持つことが可能となりました 厳しい性能を要求される 体育館 アクレックス 3520 2 液フロア 仕様書 和信化学工業株式会社 工塗料事業木部 平成年月日 臭気が少なく作業中でも気 アクレックス 3520 2 液フロア ( 非トルエン キシレン塗料 ) アクレックス 3520 2 液フロア は 2 液タイプのウレタン塗料で 環境に対応した です 2 液タイプにすることにより 優れた性能と耐久性を持つことが可能となりました 厳しい性能を要求される 体育館等の激しい運動をするフロアでも充分な耐久性を持っており

More information

武蔵 狭山台工業団地周辺大気 環境調査結果について 埼玉県環境科学国際センター 化学物質担当 1

武蔵 狭山台工業団地周辺大気 環境調査結果について 埼玉県環境科学国際センター 化学物質担当 1 武蔵 狭山台工業団地周辺大気 環境調査結果について 埼玉県環境科学国際センター 化学物質担当 1 調査目的 PRTR 制度が施行され 事業所における化学物質の使用量及び排出量が明らかになってきた 埼玉県において環境への排出量が多い化学物質を中心に 工業団地周辺環境の濃度実態を明らかにするともに排出量との関連を把握する 2 平成 23 年度武蔵 狭山台工業 団地届出大気排出量 (t) 3% 排出量合計

More information

研究報告61通し.indd

研究報告61通し.indd 125 ポリカーボネートポリオールの特長と塗料用途展開 ウレタン研究所コーティンググループ 齋藤鉄平田中高廣重安真治 1. はじめにコーティング 接着剤 シーリング材料などの用途分野では 更なる高性能 高機能化と共に環境負荷低減に対する関心が一段と高まっている それに伴い各原料メーカーでは精力的に差別化に向け様々な手法で商品開発が行われている 当社はポリウレタンの原料であるイソシアネートやポリオール等の原料を保有する強みを生かし

More information

Microsoft PowerPoint - トリック1000新カタログ(Rev.21).pptx

Microsoft PowerPoint - トリック1000新カタログ(Rev.21).pptx 201703 トータルコストダウン 防食タイプのサビ面塗料塗りやすい! 新世紀の塗料 現場塗装で完全な素地調整を行うことは 極めて困難なことです トリック 1000はサビ層へ強力に浸透し固着化させ 素地と塗料をより密着させるサビ面塗料です 特 長 1. トリック 1000は最初にサビ層に浸透しサビ層を固着化させます 同時に腐食環境下で特殊添加剤の作用により サビ層のマグネタイト (Fe3O4) 化を進めます

More information

亜鉛メ素材鋼ッキ鋼アルミニウム化成処理鋼短期バクロ形 長期バクロ形種類と使用区分 分類は ビニルブチラール樹脂を主なビヒクルとし ジンククロメートを防錆顔料に リン酸を付着性目的に配合した塗料で その用途によって短期バクロ形と長期バクロ形の 2 種類に分類されます また 荷姿は一液形と二液形がありま

亜鉛メ素材鋼ッキ鋼アルミニウム化成処理鋼短期バクロ形 長期バクロ形種類と使用区分 分類は ビニルブチラール樹脂を主なビヒクルとし ジンククロメートを防錆顔料に リン酸を付着性目的に配合した塗料で その用途によって短期バクロ形と長期バクロ形の 2 種類に分類されます また 荷姿は一液形と二液形がありま 金属前処理塗料 概要 は 清浄な鋼材や軽金属 非鉄金属の表面に塗るだけで塗料の付着性とさび止め効果とを長く保つ基礎皮膜を作りだすビニルブチラール樹脂を主なビヒクルとした塗料で 一般に英国ではエッチングプライマー (Etching primer) 米国ではウォッシュプライマー(Wash primer) と呼ばれるものであります には 短期バクロ形と長期バクロ形とがあり 前者は鋼および軽金属 非鉄金属との付着性の向上と防食性の改善を主な目的として使用されており

More information

設計壁リフォーム標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディングモエンサイディングセンターサイディング屋根リフォームセンタールーフアルマ8-1 適用条件 8 屋根リフォームの設計 1) 適合対象建築物昭和 56 年の建築基準法新耐震基準に適合する木造建築物 昭和 56 年 5

設計壁リフォーム標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディングモエンサイディングセンターサイディング屋根リフォームセンタールーフアルマ8-1 適用条件 8 屋根リフォームの設計 1) 適合対象建築物昭和 56 年の建築基準法新耐震基準に適合する木造建築物 昭和 56 年 5 8 屋根リフォームの設計 8-1 8-2 適用条件 屋根リフォームの流れ 8-3 適性診断の種類 8-4 屋根診断の手法 137 設計壁リフォーム標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディングモエンサイディングセンターサイディング屋根リフォームセンタールーフアルマ8-1 適用条件 8 屋根リフォームの設計 1) 適合対象建築物昭和 56 年の建築基準法新耐震基準に適合する木造建築物

More information

<4D F736F F D204A504D532D EA897495CF90AB C834C83568EF78E8982B382D18E7E82DF E30342E323589FC92F9816A>

<4D F736F F D204A504D532D EA897495CF90AB C834C83568EF78E8982B382D18E7E82DF E30342E323589FC92F9816A> 一液形変性エポキシ樹脂さび止めペイント One-pack modified epoxy resin anticorrosive paint 1 JPMS 28:2016 1. 適用範囲この規格で規定する一液形変性エポキシ樹脂さび止めペイントは, 主要原料として変性エポキシ樹脂及び顔料を用いる自然乾燥形の塗料で, 主として亜鉛めっき鋼製品などの金属部分の塗装に用い, はけ塗り又はローラー塗り又は吹付け塗りに適している

More information