アメリカ・フランス・スウェーデン・韓国における青少年のインターネット環境整備状況等調査報告書

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れいなくまじ
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1 (6) 青少年の間のネットいじめアネットいじめの割合 013 年に NPO 団体 Friends ( 後述 ) がスウェーデンのインターネットを活発に利用している7~ 歳の青少年を対象に実施したアンケート調査によるとで 61% で 49% がインターネット又は携帯電話を利用したいじめを受けたと答えており ( 図 115 参照 ) 全体のうち 80% が誰にいじめられたか分かっていると答えている 475 図 115 スウェーデンの青少年がネットいじめの被害に遭った経験 (013 年 ) 61% 39% ある 49% 51% ない 0% 50% 100% 出典 :Friends の調査報告書 476 をもとに作成イいじめの内容いじめの内容を把握しているかの男女比を見るとはに比べほぼ倍の割合を示した ( 図 116 参照 ) よりものほうがいじめを受けていることになるがはオンラインゲームはブログの読み書き等利用度の違いなどがその背景となっているウ加害者または目撃者いじめの加害者は 7% 5% である ( 図 1 参照 ) 475 Friends, Friends nätrapport 013, p.3.: 同上 10 頁 39

2 図 116 スウェーデンの青少年が被害に遭ったことのあるネットいじめの内容 (013 年 ) インターネット上に自分について不快なことを書かれた不快な SMS を受信した 15% % 5% 7% 不快なコメントを受けた 8% 16% 自分に対することを読んで又は見て不快に感じたブロックされた 7% 7% 11% 1 ネット上で除け者にされていると感じた 6% 9% 自分の意思に反して画像や動画を投稿又は送信された 8% その他 3% 0% 15% % 出典 :Friends の調査報告書 477 をもとに作成図 1 スウェーデンの青少年がネットいじめの加害者となった又は目撃した経験 (013 年 ) 7% 3% 5% 8% 5% 39% 4 1% % 0% 0% 40% 60% 80% 100% インターネット上で誰かをいじめたことがあるいずれもないインターネット上で誰かがいじめられているのを見たことがあるわからない無回答出典 :Friends の調査報告書 478 をもとに作成同上 11 頁同上 15 頁 0

3 エ対面のいじめとネットいじめ多くの青少年が対面のいじめよりネットでのいじめの方が簡単だと考えており ( 図 118 参照 ) その理由として最も多いのは相手が見えないことである ( 図 119 参照 ) 図 118 スウェーデンにおいてネットいじめが対面いじめよりも簡単だと考える青少年の割合 (013 年 ) % 91% 6% はい 3% いいえ 9% 5% わからない 0% 100% 出典 :Friends の調査報告書 479 をもとに作成図 119 スウェーデンにおいてネットいじめが対面のいじめよりも簡単だと考える理由 (013 年 ) 被害者が見えないから 75% 8% 匿名だから 51% 57% 加害者が被害者を理解するのが難しいから 3% 35% インターネットのほうが厳しい雰囲気でいじめてもいいと感じるから 15% 1 その他わからない 1% % 1% 0% % 60% 90% 出典 :Friends の調査報告書 480 をもとに作成同上 1 頁同上 13 頁 1

4 近年起こった事件としては 01 年 1 月に Instagram を利用したネットいじめは多方面から注目を集めた 15 歳と 16 歳の少女名が Instagram で複数の被害者 ( 特定され賠償対象者となっているのは現在 38 名 ) を侮辱するメッセージを書きそれを拡散したことで人は名誉毀損の罪で起訴された地方裁判所で 013 年 6 月 13 日に出された判決は少女たちに保護観察処分と 57 万クローナ ( 014 年 3 月における為替レートは1クローナ=16.0 円である ) の損害賠償金を支払うよう命じた判決主文には少女らがこのような行為を行っていたことを知っていたかどうかにかかわらず彼女らの両親に責任があるとして損害賠償金の半額を両親が少女らと協力して支払う義務があるとしている 481 なお少女側は控訴中である 481 Nanok Bie (SVT.se), Tonåringar dömda för förtal på Instagram, June 5, 013.:

5 (7) 青少年の個人情報保護国民登録番号 (personnummer) の盗難により銀行のローンを組まれるなどの問題はスウェーデンでも起こっておりセキュリティ会社は盗難を防止するための新たなサービスを始めているなお高齢者の郵便物を抜き取るという方法が一般的に知られている 01 年には EU が 1995 年データ保護指令に代わる総合データ保護規制 (General Data Protection Regulation) を提案し個人情報保護に対する規制を強化する方針が示されたこれを受けて 01 年 3 月にスウェーデン郵便電信庁 (Post- och telestyrelsen: PTS) はインターネットや携帯電話に関してプライバシー保護に関する問題や事故があった場合に電話インターネット事業者が時間以内にスウェーデン郵便電話通信局に報告することを提案した同時に個人消費者に対しても被害情報を直接提供するよう呼びかけている年 10 月にスウェーデン郵便電信庁が発表したインターネットセキュリティに関するアンケート調査報告書によるとインターネット経由で個人情報の盗難被害に遭うケースはまれであり回答者の 91% が盗難に遭ったことはないと答えている 483 盗難被害に遭ったと回答した人は Facebook などのユーザーアカウントを他人に利用されたなどと回答しているまた青少年に関しては図書館等でインターネットを利用する際に国民登録番号は必要ないこと子供 (18 歳未満 ) が国民登録番号を記入すべき書類には必ず保護者のサインも必要であると周知されていることから盗難被害に遭うケースはまれであるといえる子供を持つ親に独自にインタビューを行ったところ主なルールとしては利用時間や時間帯好ましくないウェブサイト ( 暴力的又は性的など ) や閲覧してはならないウェブサイトへの訪問禁止や 13 歳未満では利用してはいけないウェブサイト ( 例えば Facebook や Instagram) の利用禁止などが挙げられた 01/13 年のスウェーデンメディア審議会の調査ではインターネットの利用について子供がよく話す又はときどき話すの合計はどの年齢でも約半数を占める ( 図 10 参照 ) 48 Post- och telestyrelsen / Sweco, Konsumentundersökning om internetsäkerhet. March 5, 01, pp.3-4.: 05.pdf 483 Post- och telestyrelsen / Sweco, Konsumentundersökning om internetsäkerhet. October, 013, p.36.: df 3

6 図 10 スウェーデンの青少年に対して親が質問する内容別頻度 (01/013 年 ) 読んだ本について 13~16 歳遊んだ PC ゲームやテレビゲームについて 13~16 歳インターネットでした / 見たことについて 13~16 歳 ~16 歳見たテレビ番組や映画について ~16 歳放課後の活動について PC でしたこと ( インターネットやゲームを除く ) について 13~16 歳 % 0% 40% 60% 80% 100% よく話すときどき話すたまに話す全然話さない当該行為自体をしない出典 : スウェーデンメディア審議会の調査報告書 484 をもとに作成 (8) 親が青少年に対して与える影響最近の調査では親のインターネット利用が子供に影響を与えているという結果が出ているスウェーデン子供相談ホットラインには父親がインターネットで性的なサイトの閲覧やチャットを行っているのを目撃し悩んでいるという子供からの相談が寄せられている Staten medieråd, Ungar & medier 01/13, 013, p.64.: ecpad Global Monitorring SWEDEN nd EDITION.p11: 4

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14山崎・原.indd 155 156 表 1 予備調査の結果 ( 単位 %) 小 4 小 5 小 6 携帯電話をもっている 25 29 33 家の人とのきまりがある 68 65 59 中傷メールを受け取る 5 6 8 知らない人からメール 19 24 30 学校裏サイトにアクセス 2 3 3 表 2 児童調査のサンプル n % 男性 1,307 50.3 女性 1,292 49.7 合計 2,599 100.0 表