目次 第 1 章はじめに 第 2 章フランチャイズ企業とは 第 3 章先行研究 第 4 章分析対象 第 5 章第 1 分析 [ フランチャイズ企業と非フランチャイズ企業の財務データ比較 ] 第 6 章第 2 分析 [ フランチャイズ利用企業の収益性に影響を与える項目の選出 ] 第 7 章第 3 分析

Size: px
Start display at page:

Download "目次 第 1 章はじめに 第 2 章フランチャイズ企業とは 第 3 章先行研究 第 4 章分析対象 第 5 章第 1 分析 [ フランチャイズ企業と非フランチャイズ企業の財務データ比較 ] 第 6 章第 2 分析 [ フランチャイズ利用企業の収益性に影響を与える項目の選出 ] 第 7 章第 3 分析"

Transcription

1 卒業論文 外食業におけるフランチャイズ企業の収益性要因 千葉大学法経学部経済学科大鋸ゼミナール 09A2017C 入野仁美

2 目次 第 1 章はじめに 第 2 章フランチャイズ企業とは 第 3 章先行研究 第 4 章分析対象 第 5 章第 1 分析 [ フランチャイズ企業と非フランチャイズ企業の財務データ比較 ] 第 6 章第 2 分析 [ フランチャイズ利用企業の収益性に影響を与える項目の選出 ] 第 7 章第 3 分析 [ フランチャイズ利用企業の収益性格差について ] 第 8 章結論 第 9 章参考文献 第 10 章付録 2

3 第 1 章はじめに本研究は フランチャイズ ビジネスに着目して フランチャイズ利用企業と非利用企業の財務データから各々の特徴を抽出し 収益性に影響を与えているか否かを示し フランチャイズ ビジネスが好ましいかどうか分析を行った フランチャイズとは 以下のように定義づけられている 事業者 ( フランチャイザーまたは本部 本部企業と呼ばれる ) が 他の事業者 ( フランチャイジーまたは加盟店 加盟社と呼ばれる ) との間に契約を結び 自己の商標 サービス マーク トレード ネーム その他の営業の象徴となる標識 及び経営のノウハウを用いて同一のイメージのもとに商品の販売その他の事業を行う権利を与え 一方 フランチャイジーはその見返りとして一定の対価を支払い 事業に必要な資金を投下してフランチャイザーの指導および援助のもとに事業を行う両者の継続的関係をいう 1 フランチャイザーとフランチャイジー両者にメリット デメリットが存在するが システムをうまく活用すればメリットの方が大きいと言われている 現にフランチャイズ ビジネスはアメリカからシステムを導入後 確実に増加して. いる フランチャイズ ビジネスを取り入れている業種は様々である コンビニエンストアなどの小売業 ファーストフードやレストランなどの外食業 学習塾や不動産などのサービス業が挙げられる 本研究に関しては 分析上においていくつか利点のある [ 外食業 ] に絞ってフランチャイズ ビジネスの優位性を示していく 2001 年から 2011 年にかけて外食業におけるフランチャイズ ビジネスのチェーン数は 12.5% 増加している ( 図 1) しかし近年においては東日本大震災や食中毒事件などの影響により家庭内の外食傾向が下落したため 売上高は減少し 店舗数は横ばいの傾向である 一方で外食業ではラーメン 焼きとり 丼ものなどの新規ビジネスも活発であり毎年参入してきている この様にフランチャイズ ビジネスの利点のひとつとして 少ない資本での事業展開を可能とするために多くのビジネスチャンスを得ることができるが 廃業率の高さも同時に明らかになっている 2 そのため直営展開ではなくフランチャイズ展開を選択することが 事業の成功に繋がるとは必ずしも言えない 本論文ではフランチャイズ利用企業が存在する一方で あくまで直営店方式にこだわる企業も存在する点を利用して フランチャイズ利用企業と非利用企業の財務データから各々の特徴を抽出し比較した後 収益性に影響を与えている要因を交絡項を用いて回帰分析を行い 最後にフランチャイズ企業のみに着目し その企業内の格差を利益率を基準に財務データを比較した 結果としては 分析結果をまとめると フランチャイズ ビジネスは非フランチャイズ ビジネスと比較して大きな収益格差は見込めなかった また フランチャイズ企業の収益性に影響を与えている要因は利益率からみると正の要因として 自己資本比率 総店舗数であり 負の要因として設立経過年数である また実際の売上高からみると FC 企業と非 FC 企業に 1 ( 社 ) 日本フランチャイズチェーン協会 HP 統計資料より引用 2 小本恵照 2004 フランチャイズ ビジネスの存続状況とその決定要因 ニッセイ基 礎所報 Vol. 35 pp

4 は総店舗数と年平均店舗数に差があるといえる 総店舗数については FC 企業を選択した方が売上高に対する正の影響が鈍く 年平均店舗数については FC 企業が売上高に対して負の傾きである つまり フランチャイズ企業の継続運営が必ずしも良好であるとは限らないといえる そのためフランチャイズ企業を利用し続けていくためには本部側が常に環境変化に対応し継続的なノウハウやシステム開発が必要であり 同様に加盟店側もそれに応じた事業経営が必要とされ 経営 販売努力を怠ることなく営業していかなければいけない また 投資費用を考慮して店舗展開が必要であり 本部の緻密な経営計画が重要となる 本研究の構成は第 2 章でフランチャイズ ビジネスについて概要を示し 第 3 章で先行研究を示す 第 4 章で分析対象を示した 第 5 章でフランチャイズ企業と非フランチャイズ企業の財務データを比較した 次に第 6 章でフランチャイズ利用企業の収益性に影響を与える項目の選出の分析を行った 最後に第 7 章においてフランチャイズ利用企業内での収益性格差を比較した そして第 8 章において結論と今後の課題を記した 第 2 章フランチャイズ企業とはフランチャイズ企業の定義は第 1 章で述べた通りである フランチャイズ ビジネスはフランチャイザー フランチャイジーの両方にメリット デメリットが存在し うまく利用することでメリットの面をおおきくすることができるといわれている ( 社 ) 日本フランチャイズチェーン協会によるとフランチャイザー側にとってのフランチャイズ利用のメリットはいくつか挙げられる 1 多額の資金や人材を必要とせず 急速な多店舗展開や広い地域に展開が可能である 2 店舗レベルでの高い販売意欲の維持が可能である 3 フランチャイジーが保有する地域ネットワークの活用が可能である 4 店名 店舗デザイン 商品構成 販売方法の統一により消費者に対する販売促進や高い信頼度が期待できる 5 ロイヤリティ 3 や加盟金を徴収することにより安定した経営ができる 以上のような点が挙げられる 一方でデメリットも以下のように羅列できる 1 フランチャイジーに対しての命令権がない ( あくまでも アドバイス 要望 ) 2 競争力のあるノウハウやシステムの維持や継続的なノウハウ開発が必要であり そのための資金や人材が必要になる 3 一部のフランチャイジーの本部依存や自助努力欠如などの発生により 全体のイメージダウンに繋がる 4 不振フランチャイジーの発生に対する経費と労力が必要となる 3 ロイヤリティとはフランチャイジーがフランチャイザーに支払う対価のことである その金額は業種や企業によりさまざまであり 金額の算出方法も様々である 4

5 5 フランチャイジー指導のための人員 経費を必要とする またフランチャイジー側にもいくつかメリットが挙げることができる 1 独自に開業する場合に比べて危険度が低い 2 価格メリットによる競争力の発揮が可能 3 チェーンの知名度 イメージを活用できる 4 個人経営と比較して小資本で開業できる 5 安定した商品 サービスを販売することができる 以上のような点が挙げられる 一方でデメリットも以下のような点が存在する 1 加盟金やロイヤルティが必要 2 本部への依頼心が強くなり 経営 販売努力を怠る場合がある 3 チェーン店で不良店がでるとその影響で他店のイメージダウンになる 4 フランチャイザーが弱体化するとその影響でフランチャイジーの経営も弱体化する よって両者のメリット デメリットをうまく補うことでフランチャイズ ビジネスは収益を上げていく そうすることでフランチャイズ利用企業と非利用企業に大きな収益性格差も生じないと考えられる もし フランチャイズ利用企業と非利用企業に収益性格差が生じていると仮定するならば フランチャイズ利用の判断に何らかの誤りがあるか 利用する点は是としてもフランチャイズ ビジネスの運用に何らかの問題があったかということが考えられる 以上の問題はなくとも 企業成長の段階により格差が生じることはある つまり フランチャイズでは初期段階ではフランチャイズを開始するための最低限のコストがかかる そのため加盟店が一定の数を超えないと規模の経済性が働かないという点である 以上のようにフランチャイズ ビジネスには様々なメリット デメリットが存在し 収益性格差が生じる要因がいくつも潜在していると考えられる 第 3 章先行研究小本 (2006) は 2006 年の財務データに基づきフランチャイズ ビジネスの特徴を明らかにする研究を行った その際 同業種に属しながら フランチャイズを利用する企業が存在する一方で あくまでも直営展開にこだわる企業が存在するという事実を利用したのが研究のポイントである そのためフランチャイズ利用企業と非利用企業の財務指標の比較を行う中でフランチャイズの利用の有無が企業の収益性に影響を与えているか否かを検証した 結論はフランチャイズ利用企業の資本収益性はフランチャイズ非利用企業に比べ劣っており その理由は主として売上高利益率にあることが判明した また資産回転率や在庫処理に関しても劣っており有効な資産活用の面でも課題があると述べている しかしフランチャイズ利用の是非については フランチャイズ利用企業間でも大きな収益格差がある 5

6 ことを考えるとシステムの利用に問題があるとは言い切れず むしろフランチャイズ システムの運用に問題があり そこから低収益性が生まれているとも理由づけている 上記の研究では 2006 年のデータを用いて検証を行っているが 日々情勢は変化している 国内のネットワークの大きさも変化していることで以前よりも広い規模のフランチャイズ展開を得ていると考えられる 事実 第 1 章でも述べたように 2001 年から 2011 年にかけて外食業におけるフランチャイズ ビジネスのチェーン数は 12.5% も増加している そのため財務データの動向もフランチャイズ利用企業は 2006 年当時よりも変化していると考えられる そういった観点から直近のデータを用いて検証することでフランチャイズ利用企業の増加したことが良好な流れの材料であるかどうか そして最終的に現在の情勢にフランチャイズ ビジネスは適しているか否かを分析した 第 4 章分析対象本研究は フランチャイズ ビジネスに着目して フランチャイズ利用企業と非利用企業の財務データから各々の特徴を抽出し 収益性に影響を与えているか否かを示し フランチャイズ ビジネスが好ましいかどうか分析を行った 今回財務データを主としてフランチャイズ企業と非フランチャイズ企業の比較を行う 各々の経営比率は 業種の特性によって様々であり大きく異なる そのため本論文では外食業に分析対象を絞ることとし 業種間の違いによる影響を除外することとした また外食業は 1 株式公開企業が多く分析対象となるサンプル規模が大きい 2コンビニエンス ストア業界などと異なり フランチャイズ利用企業とフランチャイズ非利用企業がほぼ同数存在するといった分析上の利点もある 分析対象企業に関しては 現在上場している外食産業をフードビジネス研究所のデータをもとにリストアップする ここから株式公開企業 83 社をピックアップした またフランチャイズ企業と非フランチャイズ企業の判別については 日経 MJ が実施した 第 38 回日本の飲食業調査 (2012 年 5 月 30 日 ) をもとに行った 第 38 回日本の飲食業調査 には 外食産業の売上高 250 位までの企業が掲載されている 掲載情報は社名 業態 本社 決算期 売上高 店舗数であり 売上高と店舗数に関してはフランチャイズ店と直営店で内訳がなされている 上記でピックアップした企業を日経 MJ と比較して FC 内訳がとれる企業を選別し 83 社すべて残った また 財務データは Yahoo! ファイナンスをもとに 2011 年度の決算数値を用いた この中には分析に必要なデータが入手できない企業と ROE の値が-100% を超える異常値とみられる数値をもつ企業が存在するため 当該企業を分析対象から除いた 結果として 最終的な分析対象企業は 80 社 ( うちフランチャイズ企業は 42 6

7 社 ) となった ( 表 2) 4 よって標本数は 80 である 第 5 章第 1 分析 [ フランチャイズ企業と非フランチャイズ企業の財務データ比較 ] 5-1 分析方法第 1の分析はフランチャイズ企業と非フランチャイズ企業の主要な財務データを比較することを目的とする 主要な財務指標の平均および中央値をフランチャイズ企業と非フランチャイズ企業の各々で算出し 両者の企業間に統計的な有意な格差が存在するか否かを示す 比較に用いた財務指標は自己資本利益率 (ROE) 総資本利益率(ROA) 売上高利益率 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数である 企業の安定性を示す指標として自己資本比率を用い 収益性を示す指標として自己資本利益率 総資本利益率 売上高利益率を用い 活性度として総資本回転率を用いた また設立経過年数は 2012 年度での経過年数を示す 年平均店舗数は総店舗数を設立経過年数で除して求めた 5-2 分析結果フランチャイズ企業と非フランチャイズ企業の財務指標を比較した結果は 表 2のとおりである まず平均において フランチャイズ企業の方が総店舗数 年平均店舗数が圧倒的に多いことがみてとれる かつ収益性を表す3 指標 ( 自己資本利益率 総資本利益率 売上高利益率 ) も非フランチャイズ企業より高い平均が得られ 全体的に財務データからはフランチャイズ企業に良好な結果がみてとれた 一方で総資本回転率 自己資本比率の平均においてはフランチャイズ企業と非フランチャイズ企業間で大きな差はみられなかった また t 検定を行ったところ帰無仮説が有意水準 5% で棄却されたのは総店舗数 年平均店舗数のみであった 中央値からは総店舗数をみてみると フランチャイズ企業は平均と比べ約 135 店舗少なく 非フランチャイズ企業も約 95 店舗少ない これらの数値はある一定の数の企業が大きく店舗数を有し 平均値の底上げをしていると考えられた そのため総店舗数の標準偏差が大きく広がっていた したがって 一見平均をみてみると大きな格差がみられるが 中央値 標準偏差を考慮すると両者に大差はないと判断できる そこで次章でより詳しくフランチャイズ企業と非フランチャイズ企業の収益における格差の要因を回帰分析で抽出する 4 今回はフランチャイズ ビジネスとは関連の薄い 集団給食 に分類される企業を除外し た 7

8 第 6 章第 2 分析 [ フランチャイズ利用企業の収益性に影響を与える項目の選出 ] 6-1 分析方法第 2の分析ではフランチャイズ展開を選択することが 収益性に影響を与えているか否かを第 1 分析で用いたデータを使って検証し どの項目が大きく収益性に影響を与えているかを抽出することが目的である 売上高利益率を被説明変数とし かつ新たに被説明変数を利益率によるものではなく 商品 製品 サービス販売など 企業の本業から得られた代金の総額をあらわす売上高も被説明変数の項目に加えた フランチャイズ企業を 1 非フランチャイズ企業を 0 とするダミー変数を説明変数に含めた回帰分析を行う フランチャイズへの加盟の有無以外で 収益性に影響を与えると考えられる変数も説明変数として含める 内容としては 自己資本比率 総資本回転率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数である 以下のようにモデルを設定する R = α 0 + Dα 1 + (β 10 + Dβ 11 )X 1 + (β 20 + Dβ 21 )X (β 50 + Dβ 51 )X 5 + ε = α 0 + Dα 1 + β 10 X 1 + β 11 DX β 50 X 5 + β 51 DX 5 + ε 但し D=FC 企業は 1 非 FC 企業は 0 R= 売上高利益率 or 売上高 α= 切片 β= 係数 X 1 = 総資本回転率 X 2 = 自己資本比率 X 3 = 総店舗数 X 4 = 設立経過年数 X 5 = 年平均店舗数 ε= 誤差項である これらの回帰分析結果から導かれた係数が統計的に有意であるか検定を行う 6-2 分析結果分析の結果は表 に示した 本研究において有意水準 5% としたので標本数 80 説明変数が 11 から自由度 69 と求められ棄却限界は となる まず表 3-1より売上高利益率に関してみていく 切片ダミーに対するt 値は で棄却域である t >1.99 を上回っている また対する係数は であり FC 企業の選択は収益性に対してマイナスの影響を与えていると考えられる また設立経過年数に対するt 値は であり同様に棄却域を上回っている 係数は であり わずかながらFC 企業は設立経過年数が経るほど収益性に負の傾向が生じると考えられる 8

9 次に表 3-2より売上高に関してみていく 総店舗数に対するt 値は であり 棄却域を上回り 係数が である 総店舗数ダミーに対するt 値は であり 同様に棄却域を上回り 係数が である つまり 売上高からみると総店舗数が増加するほど直接的に利益につながるのは非 FC 企業であるといえる これはFC 企業は本部経費だけではなく 店舗数を増加するほど同時に加盟店に対する費用も増加するため非 F C 企業よりも利益に対する比例幅が鈍くなると考えられる 以上より FC 企業の収益性に対しての大きな要因は総店舗数であるといえる しかし 上記の分析は自由度修正済み決定係数や 説明変数の有意性をみても全体的にあてはまりがよいとは言えない結果になった そこで多重共線性の可能性を考え 各項目の相関を算出し表 4にまとめた 次に 6-1 の分析をふまえ 説明変数の項目ひとつひとつをフランチャイズ ビジネスの収益に影響を与えているか否かを次節で分析した 6-3 分析方法項目ごとに交絡項を用いることが適当であるか否かを 分析していく 切片ダミーのみ残して1 項目ずつ交絡項を加え回帰分析を行った 以下のようにモデルを設定する R = α 0 + Dα 1 + β 1 X 1 + β 2 X (β 50 + Dβ 51 )X 5 + ε = α 0 + Dα 1 + β 1 X 1 + β 2 X β 50 X 5 + β 51 DX 5 + ε 但し D=FC 企業は 1 非 FC 企業は 0 R= 売上高利益率 or 売上高 α= 切片 β= 係数 X 1 ~X 4 = 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数のうち4 項目 X 5 =X 1 ~X 4 に含まれなかった項目 ε= 誤差項また上記とは別に交絡項をすべて取り除き 切片ダミーのみを残して回帰分析も行った結果が 表 5-1と表 6-1である 6-4 分析結果まず売上高利益率に関してみていく 表 5-1より切片 切片ダミーが棄却できない 自己資本比率に対するt 値は で棄却域を上回っている また対する係数は である また設立経過年数に対するt 値は であり同様に棄却域を上回っている 係数は である 表 5-2~5-6から各々交絡項に対しての結果をみると 総じて交絡 9

10 項に対してt 値が棄却域を上回らなかった そのためFC 企業 非 FC 企業を区別する必要性はない つまり両者の収益性は売上高利益率に関して大きな差はないと判断した そこで 売上高利益率について交絡項をはずし回帰分析を行った結果が表 7-1である ここからどの企業においても収益性に正の影響を与えるのは 自己資本比率 総店舗数であり 負の影響を与えるのが設立経過年数であるといえる 次に売上高に関してみていく 表 6-1よりまず切片ダミーに対するt 値が であり棄却域を上回っている 自己資本比率に対するt 値は で棄却域を上回っており 対する係数は である また総店舗数に対するt 値は であり同様に棄却域を上回っている 係数は である よって自由度修正済み決定係数も になり比較的あてはまりのよい結果となった 表 6-2~6-6から各々交絡項に対しての結果をみると 表 6-4の総店舗数ダミーを加えた場合 表 6-6の年平均店舗数ダミーを加えた場合がダミーのt 値が棄却域を上回っている 表 6-4より総店舗数に対する係数が であり 総店舗数ダミーに対する係数が である ここからFC 企業を選択した方が売上高に対しての影響力は鈍くなると考えられる 同時に収益性の正の要因に携わっているともいえる また表 6-6より年平均店舗数に対する係数が 年平均店舗数ダミーに対する係数が である ここからFC 企業が年平均店舗数を増加させるほど 売上高に対して負の傾きを与えるといえる 結果として 売上高利益率に関してみると FC 企業と非 FC 企業にはおおきな差はないといえる 一方 売上高に関してみると FC 企業と非 FC 企業には総店舗数と年平均店舗数に差があるといえる 総店舗数については FC 企業を選択した方が売上高に対する影響が鈍く 年平均店舗数については FC 企業が売上高に対して負の傾きである よって FC 企業のほうが劣っていると判断した ここまでフランチャイズ企業と非フランチャイズ企業を比較して収益性の要因を分析してきた 最後にフランチャイズ企業の中での格差に関して分析していく 第 7 章第 3 分析 [ フランチャイズ利用企業の収益性格差について ] 7-1 分析方法最後の分析として フランチャイズを利用している企業間の間で収益性に格差が生じていないかを示すことを目的とする そこからフランチャイズ利用企業のうち収益性が低い企業の特徴を検証する 方法としてはフランチャイズ利用企業を ROE の平均値をもとに2 グループに分割し 財務比率の格差の有無を検討する 10

11 7-2 分析結果フランチャイズ利用企業を ROE の大きさをもとに 2つのグループにわけ 主要な財務指標の違いを見たものが表 8である t 検定を行ったところ帰無仮説が有意水準 5% で棄却されたのは総資本利益率 売上高利益率 総資本回転率であった 結果として収益性を表す指標が高くなるのは尤もであるが かつ FC 比率を大きく占める企業であり 設立経過年数が低いほうが ROE は良好という結果であった FC 比率に関してはフランチャイズ ビジネスのメリットでもある店名 店舗デザイン 商品構成 販売方法の統一により 消費者に対する販促効果や高い信頼度につながり広い地域に展開する事が出来ているということが示すことができる また設立経過年数が低い方が ROE は良好という点に関しては 逆をいうと設立経過年数が長い方が ROE は不良ということである これは第 2 分析でも述べたフランチャイズ ビジネスのデメリットを示しているといえる 第 8 章結論以上 フランチャイズ ビジネスに着目して フランチャイズ利用企業と非利用企業の財務データから各々の特徴を抽出し 収益性に影響を与えているか否かを示し フランチャイズ ビジネスが好ましいかどうか分析を行った 分析結果をまとめると フランチャイズ ビジネスは非フランチャイズ ビジネスと比較して大きな収益格差は見込めなかった また 外食業のフランチャイズ企業の収益性に影響を与えている要因は利益率からみると正の要因として 自己資本比率 総店舗数であり 負の要因として設立経過年数である また実際の売上高からみると FC 企業と非 FC 企業には総店舗数と年平均店舗数に差があるといえる 総店舗数については FC 企業を選択した方が売上高に対する正の影響が鈍く 年平均店舗数については FC 企業は売上高に対して負の傾きである つまり フランチャイズ企業の継続運営が必ずしも良好であるとは限らないといえる そのためフランチャイズ企業を利用し続けていくためには本部側が常に環境変化に対応し継続的なノウハウやシステム開発が必要であり 同様に加盟店側もそれに応じた事業経営が必要とされ 経営 販売努力を怠ることなく営業していかなければいけない また 投資費用を考慮して店舗展開が必要であり 本部の緻密な経営計画が重要となる 今後の課題としては 今回はストック部門の財務指標を主として比較したがフランチャイズ ビジネスは短期間での急速な店舗展開がメリットのひとつでもあることから財務指標を比較する際に流動的な財務指標も用いると フランチャイズ企業の収益性の要因の指摘につながるのではと考えた またフランチャイズ企業を選択する上でかかる費用も説明変数に加えることで収益性に与える要因を得ることが可能ではないかといえる 11

12 第 9 章参考文献 小本恵照 2006 フランチャイズ ビジネスの経営分析 年報経営分析研究 pp18-25 日経流通新聞 (2012 年 5 月 30 日 ) 有限会社フードビジネス総合研究所 2010 外食上場企業総覧 2010 一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会 ( フードビジネス総合研究所 ( Yahoo! ファイナンス ( 12

13 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 第 10 章付録 図 1 フランチャイズチェーン推移 ( 外食部門 ) フランチャイズチェーン推移 ( 外食産業部門 ) 店舗数 売上高 ( 百万 ) ( 社 ) 日本フランチャイズチェーン協会 HP 統計データより作成 13

14 表 1 分析対象企業一覧フランチャイズ企業アークランドサービス アトム 安楽亭 壱番屋 エーピーカンパニー 王将フードサービス 大戸屋ホールディングス 家族亭 グルメ杵屋 幸楽苑 ココスジャパン コロワイド さかい 三光マーケティングフーズ ジョイフル 大庄 WDI テンアライド ドトール日レスホールディング 日本ケンタッキーフライドチキン 日本マクドナルドホールディングス ハイデイ日高 ハチバン B-R サーティワンアイスクリーム フジオフードシステム 松屋フーズ ペッパーフードサービス 物語コーポレーション マルシェ モスフードサービス 吉野家ホールディングス ワイズテーブルコーポレーション ワタミ ワイエスフード リンガーハット イートアンドアスらポートダイニング ヴィアホールディングス サンマルクホールディングス ジーテイストスターバックスコーヒージャパン ゼットン非フランチャイズ企業ハブ 丸千代山岡家 あみやき亭 一六堂 うかい 梅の花 カッパ クリエイト カルラ かんなん丸 木曽路 きちり 銀座ルノアール クリエイトレストランツホールディングス くらコーポレーション グローバルダイニング 元気寿司 サイゼリヤ サガミチェーン サトレストランシステムズ サンデーサン ジェイプロジェクト ( ジェイグループホールディングス ) JB イレブン ゼンショー ダイナック ダイヤモンドダイニング 銚子丸 東天紅 東和フードサービス トリドール フレンドリー フジタコーポレーション ブロンコビリー フライングガーデン ホリイフードサービス ライフフーズ 精養軒 東京一番フーズ ひらまつ ジーネットワークス ロイヤルホールディングス 表 2 主要財務比率の比較 項目 平均中央値標準偏差 FC 企業非 FC 企業 FC 企業非 FC 企業 FC 企業非 FC 企業 自己資本利益率 総資本利益率 売上高利益率 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数

15 表 3-1 売上高利益率の回帰分析 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 総資本回転率ダミー変数 自己資本比率 自己資本比率ダミー変数 総店舗数 総店舗数ダミー変数 設立経過年数 設立経過年数ダミー変数 年平均店舗数 年平均店舗数ダミー変数

16 表 3-2 売上高の回帰分析 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 総資本回転率回転率ダミー 自己資本比率 自己資本比率ダミー 総店舗数 総店舗数ダミー 設立経過年数 設立経過年数ダミー 年平均店舗数 年平均店舗数ダミー

17 表 4 各項目の相関係数 % 2 6% 100% 3 10% 77% 100% 4 13% 68% 95% 100% 5 13% 9% 15% 14% 100% 6 1% 18% 13% 10% 14% 100% 7 7% 13% 14% 13% 90% 46% 100% 8 3% 7% 30% 30% -2% -31% -16% 100% 9 22% 11% 31% 31% 83% -7% 65% 39% 100% 10 80% 9% 21% 24% 39% -4% 29% 22% 54% 100% 11 53% 6% 20% 22% 58% -4% 45% 27% 69% 90% 100% 12 7% -29% -27% -29% 6% -37% -2% 14% 6% 7% 9% 100% 13 18% -6% 7% 8% 84% 2% 70% 0% 71% 38% 53% 40% 100% 14 32% 8% 11% 12% 22% -5% 14% 18% 34% 53% 51% -25% -2% 100% 15 23% 6% 9% 11% 29% -6% 21% 20% 40% 50% 55% -22% 5% 99% 100% 1 売上高 2 自己資本利益率 3 総資本利益率 4 売上高利益率 5 切片ダミー 6 総資本回転率 7 総資本回転率ダミー 8 自己資本比率 9 自己資本比率ダミー 10 総店舗数 11 総店舗数ダミー 12 設立経過年数 13 設立経過年数ダミー 14 年平均店舗数 15 年平均店舗数ダミー 17

18 表 5-1 交絡項をなくした場合の回帰分析結果 ( 売上高利益率 ) 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 表 5-2 総資本回転率の交絡項のみ加えた場合の回帰分析結果 ( 売上高利益率 ) 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 総資本 ダミー

19 表 5-3 自己資本比率の交絡項のみ加えた場合の回帰分析結果 ( 売上高利益率 ) 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 自己資本比率 ダミー 表 5-4 総店舗数の交絡項のみ加えた場合の回帰分析結果 ( 売上高利益率 ) 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 総店舗数 ダミー

20 表 5-5 設立経過年数の交絡項のみ加えた場合の回帰分析結果 ( 売上高利益率 ) 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 設立経過年数 ダミー 表 5-6 年平均店舗数の交絡項のみ加えた場合の回帰分析結果 ( 売上高利益率 ) 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 年平均店舗数 ダミー

21 表 6-1 交絡項をなくした場合の回帰分析結果 ( 売上高 ) 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 表 6-2 総資本回転率の交絡項のみ加えた場合の回帰分析結果 ( 売上高 ) 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 総資本回転率 ダミー

22 表 6-3 自己資本比率の交絡項のみ加えた場合の回帰分析結果 ( 売上高 ) 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 自己資本比率 ダミー 表 6-4 総店舗数の交絡項のみ加えた場合の回帰分析結果 ( 売上高 ) 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 総店舗数 ダミー

23 表 6-5 設立経過年数の交絡項のみ加えた場合の回帰分析結果 ( 売上高 ) 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 設立経過年数 ダミー 表 6-6 年平均店舗数の交絡項のみ加えた場合の回帰分析結果 ( 売上高 ) 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 切片ダミー 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 年平均店舗数 ダミー

24 表 7-1 売上高利益率の回帰分析 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 表 7-2 売上高の回帰分析 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 切片 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数

25 表 8 ROE の良否による財務諸表の相違 ( 対象 :FC 利用企業 ) 項目 平均中央値分散良好不良良好不良良好不良 FC 比率 総資本利益率 売上高利益率 総資本回転率 自己資本比率 総店舗数 設立経過年数 年平均店舗数 N

第2章 食品卸売業の経営指標

第2章 食品卸売業の経営指標 1 食品卸売業の経営指標 第 2 章食品卸売業の経営指標 1 食品卸売業の経営指標 (1) 経営優良企業における経営指標 (2) 経営指標の概要 (3) 収益性 (4) 安全性 (5) 生産性 - 117 - (1) 経営優良企業における経営指標 25 年度における食品卸売業の大企業および中小優良企業の経営指標をみると 収益性および安全性の各指標で中小企業優良モデルが大企業優良モデルを上回っている

More information

EBNと疫学

EBNと疫学 推定と検定 57 ( 復習 ) 記述統計と推測統計 統計解析は大きく 2 つに分けられる 記述統計 推測統計 記述統計 観察集団の特性を示すもの 代表値 ( 平均値や中央値 ) や ばらつきの指標 ( 標準偏差など ) 図表を効果的に使う 推測統計 観察集団のデータから母集団の特性を 推定 する 平均 / 分散 / 係数値などの推定 ( 点推定 ) 点推定値のばらつきを調べる ( 区間推定 ) 検定統計量を用いた検定

More information

Microsoft Word - 教育経済学:課題1.docx

Microsoft Word - 教育経済学:課題1.docx 教育経済学 : 課題 1 2015 年 10 月 25 日 大学進学率に影響を与える要因分析 経済学部経済学科 4 年 小川慶将 07-140047 生涯賃金を決定づける要因として学歴は未だ根強く存在している しかし一方で 加速する我が国の人口減少は 大学進学を容易にさせて学歴というシグナルの影響を弱めつつあると言えるだろう これらを踏まえて 本稿では今後の大学進学率がどう変化していくのかを適切に把握するため

More information

( 図表 1) 平成 28 年度医療法人の事業収益の分布 ( 図表 2) 平成 28 年度医療法人の従事者数の分布 25.4% 27.3% 15.8% 11.2% 5.9% n=961 n=961 n= % 18.6% 18.5% 18.9% 14.4% 11.6% 8.1% 資料出所

( 図表 1) 平成 28 年度医療法人の事業収益の分布 ( 図表 2) 平成 28 年度医療法人の従事者数の分布 25.4% 27.3% 15.8% 11.2% 5.9% n=961 n=961 n= % 18.6% 18.5% 18.9% 14.4% 11.6% 8.1% 資料出所 Research Report 2017 年 12 月 26 日経営サポートセンターリサーチグループチームリーダー本地央明 平成 28 年度医療法人の経営状況について 福祉医療機構のデータに基づき 平成 28 年度の医療法人の経営状況について分析を行った 収支は平成 28 年度診療報酬改定の影響などを受け増収減益であり 事業収益対事業利益率は前年度比 0.3 ポイント低下の 2.4% 赤字法人の割合は前年度の

More information

<4D F736F F F696E74202D2093FA967B82CC8F9790AB8ED092B7>

<4D F736F F F696E74202D2093FA967B82CC8F9790AB8ED092B7> 日本の女性社長 ~ 特徴とパフォーマンスの実証分析 ~ 福井県立大学 梅木聖奈箕中麻依湯澤良太若島澪 1 目次 1. 研究の動機と目的 2. 先行研究 3. 仮説と分析方法 4. 女性社長企業の特徴 5. 分析結果 6. 結果から得られた考察 7.ROAの変化 8. 結論 9. 今後の課題 2 目次 1. 研究の動機と目的 2. 先行研究 3. 仮説と分析方法 4. 女性社長企業の特徴 5. 分析結果

More information

<4D F736F F D F4390B3817A4D42418C6F896390ED97AA8D758B60985E814091E63289F AE8E9197BF E646F63>

<4D F736F F D F4390B3817A4D42418C6F896390ED97AA8D758B60985E814091E63289F AE8E9197BF E646F63> 特別連載 RIEB ニュースレター No.114 212 年 5 月号 MBA 経営戦略講義録 付属資料 : 第 2 回経営戦略の定義と対象 (Definition of Strategy) 神戸大学経済経営研究所特命教授小島健司 企業価値分析 ( 出所 : 高村健一 経営戦略応用研究期末レポートキリンホールディングス株式会社 29 年 1 月 26 日 2-26 頁 ) キリンホールディングス株式会社およびアサヒビール株式会社の

More information

多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典

多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典 多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典 重回帰分析とは? 重回帰分析とは複数の説明変数から目的変数との関係性を予測 評価説明変数 ( 数量データ ) は目的変数を説明するのに有効であるか得られた関係性より未知のデータの妥当性を判断する これを重回帰分析という つまり どんなことをするのか? 1 最小 2 乗法により重回帰モデルを想定 2 自由度調整済寄与率を求め

More information

ビジネス統計 統計基礎とエクセル分析 正誤表

ビジネス統計 統計基礎とエクセル分析 正誤表 ビジネス統計統計基礎とエクセル分析 ビジネス統計スペシャリスト エクセル分析スペシャリスト 公式テキスト正誤表と学習用データ更新履歴 平成 30 年 5 月 14 日現在 公式テキスト正誤表 頁場所誤正修正 6 知識編第 章 -3-3 最頻値の解説内容 たとえば, 表.1 のデータであれば, 最頻値は 167.5cm というたとえば, 表.1 のデータであれば, 最頻値は 165.0cm ということになります

More information

切片 ( 定数項 ) ダミー 以下の単回帰モデルを考えよう これは賃金と就業年数の関係を分析している : ( 賃金関数 ) ここで Y i = α + β X i + u i, i =1,, n, u i ~ i.i.d. N(0, σ 2 ) Y i : 賃金の対数値, X i : 就業年数. (

切片 ( 定数項 ) ダミー 以下の単回帰モデルを考えよう これは賃金と就業年数の関係を分析している : ( 賃金関数 ) ここで Y i = α + β X i + u i, i =1,, n, u i ~ i.i.d. N(0, σ 2 ) Y i : 賃金の対数値, X i : 就業年数. ( 統計学ダミー変数による分析 担当 : 長倉大輔 ( ながくらだいすけ ) 1 切片 ( 定数項 ) ダミー 以下の単回帰モデルを考えよう これは賃金と就業年数の関係を分析している : ( 賃金関数 ) ここで Y i = α + β X i + u i, i =1,, n, u i ~ i.i.d. N(0, σ 2 ) Y i : 賃金の対数値, X i : 就業年数. ( 実際は賃金を就業年数だけで説明するのは現実的はない

More information

RSS Higher Certificate in Statistics, Specimen A Module 3: Basic Statistical Methods Solutions Question 1 (i) 帰無仮説 : 200C と 250C において鉄鋼の破壊応力の母平均には違いはな

RSS Higher Certificate in Statistics, Specimen A Module 3: Basic Statistical Methods Solutions Question 1 (i) 帰無仮説 : 200C と 250C において鉄鋼の破壊応力の母平均には違いはな RSS Higher Certiicate in Statistics, Specimen A Module 3: Basic Statistical Methods Solutions Question (i) 帰無仮説 : 00C と 50C において鉄鋼の破壊応力の母平均には違いはない. 対立仮説 : 破壊応力の母平均には違いがあり, 50C の方ときの方が大きい. n 8, n 7, x 59.6,

More information

スライド 1

スライド 1 データ解析特論重回帰分析編 2017 年 7 月 10 日 ( 月 )~ 情報エレクトロニクスコース横田孝義 1 ( 単 ) 回帰分析 単回帰分析では一つの従属変数 ( 目的変数 ) を 一つの独立変数 ( 説明変数 ) で予測する事を考える 具体的には y = a + bx という回帰直線 ( モデル ) でデータを代表させる このためにデータからこの回帰直線の切片 (a) と傾き (b) を最小

More information

サーバに関するヘドニック回帰式(再推計結果)

サーバに関するヘドニック回帰式(再推計結果) 2012 年 3 月 日本銀行調査統計局 企業物価指数 サーバ に関するヘドニック回帰式 ( 再推計結果 ) 企業物価指数 サーバ の品質調整に適用するヘドニック回帰式について 1 最新のデータを用いて再推計しましたので その結果をお知らせします 1. サーバのヘドニック推計に関する基本方針 留意事項推計頻度 年 1 回 (2 月 ) 適用範囲 国内品 輸出品 輸入品に対し 同一の推計式を適用 2

More information

Microsoft PowerPoint - R-stat-intro_12.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - R-stat-intro_12.ppt [互換モード] R で統計解析入門 (12) 生存時間解析 中篇 準備 : データ DEP の読み込み 1. データ DEP を以下からダウンロードする http://www.cwk.zaq.ne.jp/fkhud708/files/dep.csv /fkh /d 2. ダウンロードした場所を把握する ここでは c:/temp とする 3. R を起動し,2. 2 の場所に移動し, データを読み込む 4. データ

More information

Microsoft PowerPoint - e-stat(OLS).pptx

Microsoft PowerPoint - e-stat(OLS).pptx 経済統計学 ( 補足 ) 最小二乗法について 担当 : 小塚匡文 2015 年 11 月 19 日 ( 改訂版 ) 神戸大学経済学部 2015 年度後期開講授業 補足 : 最小二乗法 ( 単回帰分析 ) 1.( 単純 ) 回帰分析とは? 標本サイズTの2 変数 ( ここではXとY) のデータが存在 YをXで説明する回帰方程式を推定するための方法 Y: 被説明変数 ( または従属変数 ) X: 説明変数

More information

経営戦略研究_1.indb

経営戦略研究_1.indb 56 経営戦略研究 vol.1 図 4 1971 年度入社と 1972 年度入社の複合的競争 徴である Ⅳ 昇格と異動に関する回帰分析 1 回帰分析の変数 ここでは高い資格に到達 昇格 した人がどのような異動傾向を有しているかを回帰分 析で推定する 資格毎に 理事 10 参事 9 主幹 2 級 8.5 副参事 8 主幹 3 級 7.5 主事 技師 7 E 等級主任 6 P 等級主任 5 P 等級 4

More information

Microsoft PowerPoint - sc7.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - sc7.ppt [互換モード] / 社会調査論 本章の概要 本章では クロス集計表を用いた独立性の検定を中心に方法を学ぶ 1) 立命館大学経済学部 寺脇 拓 2 11 1.1 比率の推定 ベルヌーイ分布 (Bernoulli distribution) 浄水器の所有率を推定したいとする 浄水器の所有の有無を表す変数をxで表し 浄水器をもっている を 1 浄水器をもっていない を 0 で表す 母集団の浄水器を持っている人の割合をpで表すとすると

More information

スライド 1

スライド 1 データ解析特論第 10 回 ( 全 15 回 ) 2012 年 12 月 11 日 ( 火 ) 情報エレクトロニクス専攻横田孝義 1 終了 11/13 11/20 重回帰分析をしばらくやります 12/4 12/11 12/18 2 前回から回帰分析について学習しています 3 ( 単 ) 回帰分析 単回帰分析では一つの従属変数 ( 目的変数 ) を 一つの独立変数 ( 説明変数 ) で予測する事を考える

More information

カッパ クリエイト株式会社 E03236 小売業 % カネ美食品株式会社 E03358 小売業 % 株式会社ロコンド E32966 小売業 % 株式会社ゴルフ ドゥ E03474 小売業 % 株式会社カルラ

カッパ クリエイト株式会社 E03236 小売業 % カネ美食品株式会社 E03358 小売業 % 株式会社ロコンド E32966 小売業 % 株式会社ゴルフ ドゥ E03474 小売業 % 株式会社カルラ 小売業 平均男性役員数平均女性役員数平均女性役員比率 9.8 人 0.6 人 6.0 % 会社名 EDINETコード 業種 証券コード 役員の数男性 ( 人 ) 女性 ( 人 ) 女性比率 株式会社アークス E03199 小売業 9948 15 1 6.3% アークランドサービス株式会社 E03513 小売業 3085 7 0.0% アークランドサカモト株式会社 E02706 小売業 9842 11

More information

Microsoft Word - Stattext12.doc

Microsoft Word - Stattext12.doc 章対応のない 群間の量的データの検定. 検定手順 この章ではデータ間に 対 の対応のないつの標本から推定される母集団間の平均値や中央値の比較を行ないます 検定手法は 図. のようにまず正規に従うかどうかを調べます 但し この場合はつの群が共に正規に従うことを調べる必要があります 次に 群とも正規ならば F 検定を用いて等分散であるかどうかを調べます 等分散の場合は t 検定 等分散でない場合はウェルチ

More information

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI プロジェクト @ 宮崎県美郷町 熊本大学副島慶人川村諒 1 実験の目的 従来 信号の受信電波強度 (RSSI:RecevedSgnal StrengthIndcator) により 対象の位置を推定する手法として 無線 LAN の AP(AccessPont) から受信する信号の減衰量をもとに位置を推定する手法が多く検討されている

More information

1

1 < 参考資料 1> 想定最大規模降雨に関する地域区分について 我が国は 東西南北に広い上 脊梁山脈など地形特性もあり 例えば日本海側 太平洋側等といった地域ごとに気温や降雨などの気象の状況は異なる このため これまで観測された降雨データを用いて想定最大規模降雨を設定するにあたり 降雨の特性の類似する地域に区分することとする 気象現象に関する地域区分については 例えば地域別比流量図 ( クリーガー曲線

More information

Excelによる統計分析検定_知識編_小塚明_5_9章.indd

Excelによる統計分析検定_知識編_小塚明_5_9章.indd 第7章57766 検定と推定 サンプリングによって得られた標本から, 母集団の統計的性質に対して推測を行うことを統計的推測といいます 本章では, 推測統計の根幹をなす仮説検定と推定の基本的な考え方について説明します 前章までの知識を用いて, 具体的な分析を行います 本章以降の知識は操作編での操作に直接関連していますので, 少し聞きなれない言葉ですが, 帰無仮説 有意水準 棄却域 などの意味を理解して,

More information

回答結果については 回答校 36 校の過去 3 年間の卒業生に占める大学 短大進学者率 現役 浪人含む 及び就職希望者率の平均値をもとに 進学校 中堅校 就職多数校 それぞれ 12 校ずつに分類し 全体の結果とともにまとめた ここでは 生徒対象質問紙のうち 授業外の学習時間 に関連する回答結果のみ掲

回答結果については 回答校 36 校の過去 3 年間の卒業生に占める大学 短大進学者率 現役 浪人含む 及び就職希望者率の平均値をもとに 進学校 中堅校 就職多数校 それぞれ 12 校ずつに分類し 全体の結果とともにまとめた ここでは 生徒対象質問紙のうち 授業外の学習時間 に関連する回答結果のみ掲 高校生の 授業外の学習時間 に影響を与える学校 教員の取組に 関する要因分析 埼玉県立高等学校の調査を通して 概要 MJE13702 相模 幸之 要旨 本研究は 高等学校の教育活動や取組が 高校生の 授業外の学習時間 にどのような影響を与えるかについて分析した研究である 本研究では 全日制普通科を設置する埼玉県立高等学校の 3 学年生徒と教員を対象とした質問紙調査を実施し 国語 数学 英語の 3 教科における

More information

Microsoft Word - Stattext13.doc

Microsoft Word - Stattext13.doc 3 章対応のある 群間の量的データの検定 3. 検定手順 この章では対応がある場合の量的データの検定方法について学びます この場合も図 3. のように最初に正規に従うかどうかを調べます 正規性が認められた場合は対応がある場合の t 検定 正規性が認められない場合はウィルコクソン (Wlcoxo) の符号付き順位和検定を行ないます 章で述べた検定方法と似ていますが ここでは対応のあるデータ同士を引き算した値を用いて判断します

More information

博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文

博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文 博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文 目次 はじめに第一章診断横断的なメタ認知モデルに関する研究動向 1. 診断横断的な観点から心理的症状のメカニズムを検討する重要性 2 2. 反復思考 (RNT) 研究の歴史的経緯 4 3. RNT の高まりを予測することが期待されるメタ認知モデル

More information

1.民営化

1.民営化 参考資料 最小二乗法 数学的性質 経済統計分析 3 年度秋学期 回帰分析と最小二乗法 被説明変数 の動きを説明変数 の動きで説明 = 回帰分析 説明変数がつ 単回帰 説明変数がつ以上 重回帰 被説明変数 従属変数 係数 定数項傾き 説明変数 独立変数 残差... で説明できる部分 説明できない部分 説明できない部分が小さくなるように回帰式の係数 を推定する有力な方法 = 最小二乗法 最小二乗法による回帰の考え方

More information

1.CO2 削減ポイントプログラムの効果検証の方針 HEMS サービスの一つとして アドバイス情報や排出削減に対してインセンティブを付与できるような仕組みを構築していくためには それがサービスの継続利用や削減行動の促進につながる必要がある 効果検証 1 では HEMS サービスの継続利用と削減行動に

1.CO2 削減ポイントプログラムの効果検証の方針 HEMS サービスの一つとして アドバイス情報や排出削減に対してインセンティブを付与できるような仕組みを構築していくためには それがサービスの継続利用や削減行動の促進につながる必要がある 効果検証 1 では HEMS サービスの継続利用と削減行動に CO2 削減ポイントの付与による CO2 削減行動促進プログラムの試行実施とその効果検証について 資料 3 1.CO2 削減ポイントプログラムの効果検証の方針 HEMS サービスの一つとして アドバイス情報や排出削減に対してインセンティブを付与できるような仕組みを構築していくためには それがサービスの継続利用や削減行動の促進につながる必要がある 効果検証 1 では HEMS サービスの継続利用と削減行動に関する課題を

More information

<4D F736F F D C9A90DD8AD698418BC682CC8C6F896395AA90CD DC58F4994C5816A2E646F6378>

<4D F736F F D C9A90DD8AD698418BC682CC8C6F896395AA90CD DC58F4994C5816A2E646F6378> 建設関連業の経営分析 ( 平成 22 年度 ) 平成 24 年 3 月 土地 建設産業局 建設市場整備課 I. 調査の概要 1. 調査目的建設関連業 ( 測量業 建設コンサルタント及び地質調査業 ) の経営改善に必要な指標を提供するとともに 建設関連業を指導育成するための基礎資料を得ることを目的とする 2. 調査対象測量法 建設コンサルタント登録規程及び地質調査業登録規程 ( 以下 測量法等 という

More information

<4D F736F F F696E74202D B835E89F090CD89898F4B81408F6489F18B4195AA90CD A E707074>

<4D F736F F F696E74202D B835E89F090CD89898F4B81408F6489F18B4195AA90CD A E707074> 重回帰分析 (2) データ解析演習 6.9 M1 荻原祐二 1 発表の流れ 1. 復習 2. ダミー変数を用いた重回帰分析 3. 交互作用項を用いた重回帰分析 4. 実際のデータで演習 2 復習 他の独立変数の影響を取り除いた時に ある独立変数が従属変数をどれくらい予測できるか 変数 X1 変数 X2 β= 変数 Y 想定したモデルが全体としてどの程度当てはまるのか R²= 3 偏相関係数と標準化偏回帰係数の違い

More information

平成30年公認会計士試験

平成30年公認会計士試験 第 3 問答案用紙 問題 1 1 新株予約権 2 75,000 3 75,000 4 0 5 3,000 6 70,000 7 7,000 8 42,000 金額がマイナスの場合には, その金額の前に を付すこと 9 2,074,000 会計基準の新設及び改正並びに商法の改正により, 以前よりも純資産の部に直接計上される 項目や純資産の部の変動要因が増加している そこで, ディスクロージャーの透明性の確保

More information

回答者のうち 68% がこの一年間にクラウドソーシングを利用したと回答しており クラウドソーシングがかなり普及していることがわかる ( 表 2) また 利用したと回答した人(34 人 ) のうち 59%(20 人 ) が前年に比べて発注件数を増やすとともに 利用したことのない人 (11 人 ) のう

回答者のうち 68% がこの一年間にクラウドソーシングを利用したと回答しており クラウドソーシングがかなり普及していることがわかる ( 表 2) また 利用したと回答した人(34 人 ) のうち 59%(20 人 ) が前年に比べて発注件数を増やすとともに 利用したことのない人 (11 人 ) のう 2017 年 10 月 3 日 クラウドソーシング利用調査結果 帝京大学中西穂高 ワークシフト ソリューションズ株式会社 企業からみたクラウドソーシングの位置づけを明らかにするため クラウドソーシングの利用企業に関する調査を実施した この結果 1 クラウドソーシングは 新規事業や一時的な業務において多く活用されている 2 自社に不足する経営資源を補うことがクラウドソーシングの大きな役割となっている

More information

Microsoft PowerPoint - ch04j

Microsoft PowerPoint - ch04j Ch.4 重回帰分析 : 推論 重回帰分析 y = 0 + 1 x 1 + 2 x 2 +... + k x k + u 2. 推論 1. OLS 推定量の標本分布 2. 1 係数の仮説検定 : t 検定 3. 信頼区間 4. 係数の線形結合への仮説検定 5. 複数線形制約の検定 : F 検定 6. 回帰結果の報告 入門計量経済学 1 入門計量経済学 2 OLS 推定量の標本分布について OLS 推定量は確率変数

More information

13章 回帰分析

13章 回帰分析 単回帰分析 つ以上の変数についての関係を見る つの 目的 被説明 変数を その他の 説明 変数を使って 予測しようというものである 因果関係とは限らない ここで勉強すること 最小 乗法と回帰直線 決定係数とは何か? 最小 乗法と回帰直線 これまで 変数の間の関係の深さについて考えてきた 相関係数 ここでは 変数に役割を与え 一方の 説明 変数を用いて他方の 目的 被説明 変数を説明することを考える

More information

Microsoft Word - 卒業論文 HP用

Microsoft Word - 卒業論文 HP用 地方銀行の収益性 ~ 名門 非名門銀行の比較 ~ ( 縮約版 ) 弘前大学人文学部経済経営課程鳥屋部沙織 第 1 章問題意識現在 64 行ある地方銀行だが その収益性にはばらつきがある 本論文の目標は 地方銀行の収益性を説明する要因を探ることである それによって 地方銀行の変容や課題を捉えたい 地方経済において 各県で歴史ある最有力行 ( 一番手行 名門銀行 ) に対する信頼感は絶大である 複数の銀行内定を勝ち得た学生は

More information

企業アンケート ( 東証一部 二部の 941 社が回答 ) の結果等のポイント 指名委員会を設置済み 又は設置を検討中 検討予定の企業 : 55% 報酬委員会 : 5 3 ページ参照 社長 CEOの選定 解職の決定に関して監督を行なうことについて 社外取締役が役割を果たしている と回答 した企業 委

企業アンケート ( 東証一部 二部の 941 社が回答 ) の結果等のポイント 指名委員会を設置済み 又は設置を検討中 検討予定の企業 : 55% 報酬委員会 : 5 3 ページ参照 社長 CEOの選定 解職の決定に関して監督を行なうことについて 社外取締役が役割を果たしている と回答 した企業 委 指名委員会 報酬委員会に関する参考資料 ( 企業アンケート等の結果 ) 2018 年 3 月 13 日 経済産業省経済産業政策局 企業アンケート ( 東証一部 二部の 941 社が回答 ) の結果等のポイント 指名委員会を設置済み 又は設置を検討中 検討予定の企業 : 55% 報酬委員会 : 5 3 ページ参照 社長 CEOの選定 解職の決定に関して監督を行なうことについて 社外取締役が役割を果たしている

More information

統計的データ解析

統計的データ解析 統計的データ解析 011 011.11.9 林田清 ( 大阪大学大学院理学研究科 ) 連続確率分布の平均値 分散 比較のため P(c ) c 分布 自由度 の ( カイ c 平均値 0, 標準偏差 1の正規分布 に従う変数 xの自乗和 c x =1 が従う分布を自由度 の分布と呼ぶ 一般に自由度の分布は f /1 c / / ( c ) {( c ) e }/ ( / ) 期待値 二乗 ) 分布 c

More information

Microsoft Word - appendix_b

Microsoft Word - appendix_b 付録 B エクセルの使い方 藪友良 (2019/04/05) 統計学を勉強しても やはり実際に自分で使ってみないと理解は十分ではあ りません ここでは 実際に統計分析を使う方法のひとつとして Microsoft Office のエクセルの使い方を解説します B.1 分析ツールエクセルについている分析ツールという機能を使えば さまざまな統計分析が可能です まず この機能を使えるように設定をします もし

More information

Microsoft PowerPoint - 05zaimukanri11.ppt

Microsoft PowerPoint - 05zaimukanri11.ppt 財務管理 [11] 資本コスト 中村学園大学吉川卓也 目次 11-1 資本コストの意味 11-2 企業が達成しなければならない利益とは 11-3 加重平均資本コスト 11-4 投資資金の一部を増資で調達する場合 11-5 機会費用 1 2 11-1 資本コストの意味 (1) 企業が投資プロジェクトを評価する際 そのプロジェクトのキャッシュフローの現在価値合計から計算される正味現在価値を用いる 投資決定をおこなう際

More information

Medical3

Medical3 1.4.1 クロス集計表の作成 -l m 分割表 - 3つ以上のカテゴリを含む変数を用いて l mのクロス集計表による分析を行います この例では race( 人種 ) によってlow( 低体重出生 ) に差が認められるかどうかを分析します 人種には3つのカテゴリ 低体重出生には2つのカテゴリが含まれています 2つの変数はともにカテゴリ変数であるため クロス集計表によって分析します 1. 分析メニュー

More information

「経済政策論(後期)」運営方法と予定表(1997、三井)

「経済政策論(後期)」運営方法と予定表(1997、三井) 007 年 月 6 日 ( 木曜 限 )/5. 法人所得課税. 法人税 ( 法人所得課税 ) の意義 法人擬制説 法人は株主の集合体 法人税は株主に対する所得税の前取り ( 源泉徴収 ) 法人税と配当課税の存在は二重課税 ( 統合の必要性 ) 配当控除制度法人実在説 法人は個人から独立した存在 法人税は法人自体が有する担税力を前提にした租税. 法人所得と経常利益 < 経常利益 ( 企業会計 )> 目的

More information

<4D F736F F D208EC08CB18C7689E68A E F AA957A82C682948C9F92E82E646F63>

<4D F736F F D208EC08CB18C7689E68A E F AA957A82C682948C9F92E82E646F63> 第 7 回 t 分布と t 検定 実験計画学 A.t 分布 ( 小標本に関する平均の推定と検定 ) 前々回と前回の授業では, 標本が十分に大きいあるいは母分散が既知であることを条件に正規分布を用いて推定 検定した. しかし, 母集団が正規分布し, 標本が小さい場合には, 標本分散から母分散を推定するときの不確実さを加味したt 分布を用いて推定 検定しなければならない. t 分布は標本分散の自由度 f(

More information

Excelにおける回帰分析(最小二乗法)の手順と出力

Excelにおける回帰分析(最小二乗法)の手順と出力 Microsoft Excel Excel 1 1 x y x y y = a + bx a b a x 1 3 x 0 1 30 31 y b log x α x α x β 4 version.01 008 3 30 Website:http://keijisaito.info, E-mail:master@keijisaito.info 1 Excel Excel.1 Excel Excel

More information

簿記教育における習熟度別クラス編成 簿記教育における習熟度別クラス編成 濱田峰子 要旨 近年 学生の多様化に伴い きめ細やかな個別対応や対話型授業が可能な少人数の習熟度別クラス編成の重要性が増している そのため 本学では入学時にプレイスメントテストを実施し 国語 数学 英語の 3 教科については習熟

簿記教育における習熟度別クラス編成 簿記教育における習熟度別クラス編成 濱田峰子 要旨 近年 学生の多様化に伴い きめ細やかな個別対応や対話型授業が可能な少人数の習熟度別クラス編成の重要性が増している そのため 本学では入学時にプレイスメントテストを実施し 国語 数学 英語の 3 教科については習熟 濱田峰子 要旨 近年 学生の多様化に伴い きめ細やかな個別対応や対話型授業が可能な少人数の習熟度別クラス編成の重要性が増している そのため 本学では入学時にプレイスメントテストを実施し 国語 数学 英語の 3 教科については習熟度別クラス編成を実施している 本稿では さらにの導入へ向けて 既存のプレイスメントテストを活用したクラス編成の可能性について検討した 3 教科に関するプレイスメントテストの偏差値を説明変数

More information

03-08_会計監査(収益認識に関するインダストリー別③)小売業-ポイント制度、商品券

03-08_会計監査(収益認識に関するインダストリー別③)小売業-ポイント制度、商品券 会計 監査 収益認識に関する会計基準等 インダストリー別解説シリーズ (3) 第 3 回小売業 - ポイント制度 商品券 公認会計士 いしかわ 石川 よし慶 はじめに 2018 年 3 月 30 日に企業会計基準第 29 号 収益認識に 関する会計基準 ( 以下 収益認識会計基準 という ) 企業会計基準適用指針第 30 号 収益認識に関する会計 基準の適用指針 ( 以下 収益認識適用指針 といい

More information

3. 研究の概要等 1 章では 第 1 節で相続税法の歴史的経緯について 特に贈与の位置づけの変遷を中心に概観し 明治 38 年に創設された相続税法での贈与に対する扱いはどうであったのか また 昭和 22 年のシャベル勧告により贈与税が導入され 昭和 25 年のシャウプ勧告で廃止 その後 昭和 28

3. 研究の概要等 1 章では 第 1 節で相続税法の歴史的経緯について 特に贈与の位置づけの変遷を中心に概観し 明治 38 年に創設された相続税法での贈与に対する扱いはどうであったのか また 昭和 22 年のシャベル勧告により贈与税が導入され 昭和 25 年のシャウプ勧告で廃止 その後 昭和 28 1. 本論文の目的 贈与税は 主として 資産の再配分を図ることを主な目的としている相続税の補完税として位置づけられ 相続税の税負担を回避または減少させる目的で生前に親族等に財産を贈与することに対処するものとして 相続税よりも高い税率となっている そのために生前の贈与は抑制的な状況にあると言える このような ( 生前贈与の抑制的な ) 環境は 高齢化社会の進展が従来よりも相続の発生を長期に繰り延べさせている状況も作用して

More information

基礎統計

基礎統計 基礎統計 第 11 回講義資料 6.4.2 標本平均の差の標本分布 母平均の差 標本平均の差をみれば良い ただし, 母分散に依存するため場合分けをする 1 2 3 分散が既知分散が未知であるが等しい分散が未知であり等しいとは限らない 1 母分散が既知のとき が既知 標準化変量 2 母分散が未知であり, 等しいとき 分散が未知であるが, 等しいということは分かっているとき 標準化変量 自由度 の t

More information

審議事項 (2) 年 7 月 ASBJ/EFRAG のスタッフがのれんと減損に関する定量的調査の付属資料として作成した付録付録 1: 定量的調査の概要付録 2: 主要なデータ セット 参考訳 財務会計基準機構の Web サイトに掲載した情報は 著作権法及び国際著作権条約をはじめ

審議事項 (2) 年 7 月 ASBJ/EFRAG のスタッフがのれんと減損に関する定量的調査の付属資料として作成した付録付録 1: 定量的調査の概要付録 2: 主要なデータ セット 参考訳 財務会計基準機構の Web サイトに掲載した情報は 著作権法及び国際著作権条約をはじめ 2016 年 7 月 ASBJ/EFRAG のスタッフがのれんと減損に関する定量的調査の付属資料として作成した付録付録 1: 定量的調査の概要: 主要なデータ セット 参考訳 付録 1 定量的調査の概要 背景 1. IFRS 第 3 号 企業結合 の適用後レビュー (PIR) 及び他のフィードバックによる発見事項に対応して IASB は現在 のれんと減損に関するリサーチ プロジェクトにおいて次の 3

More information

横浜市環境科学研究所

横浜市環境科学研究所 周期時系列の統計解析 単回帰分析 io 8 年 3 日 周期時系列に季節調整を行わないで単回帰分析を適用すると, 回帰係数には周期成分の影響が加わる. ここでは, 周期時系列をコサイン関数モデルで近似し単回帰分析によりモデルの回帰係数を求め, 周期成分の影響を検討した. また, その結果を気温時系列に当てはめ, 課題等について考察した. 気温時系列とコサイン関数モデル第 報の結果を利用するので, その一部を再掲する.

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 1/X Chapter 9: Linear correlation Cohen, B. H. (2007). In B. H. Cohen (Ed.), Explaining Psychological Statistics (3rd ed.) (pp. 255-285). NJ: Wiley. 概要 2/X 相関係数とは何か 相関係数の数式 検定 注意点 フィッシャーのZ 変換 信頼区間 相関係数の差の検定

More information

夏季五輪の メダル獲得要因はなにか

夏季五輪の メダル獲得要因はなにか 1 夏季五輪の メダル獲得要因はなにか 富山大学経済学部 山田ゼミ 発表の流れ 2 1. イントロダクション ~ QUIZ TOKYO 2020 ~ 2. 研究内容 研究方法の紹介 3. 分析結果 重回帰分析を用いた分析 ダミー変数の導入による分析 4. 考察 推測 研究の動機なぜこの研究をしようと思ったか 3 東京五輪の開催 メダル獲得数の分析への興味 統計学で学習した分析方法の利用 夏季五輪での日本のメダル獲得数の推移

More information

第 4 章事業収支シミュレーション 1. シミュレーションの作成 本章では アンケート調査結果から得られた9 月収支差プラスの事業所データ 4 をもとに その平均像をもとにした事業所 1か月当たりの事業実態のシミュレーションを試みることとする 試算にあたっては 利用者数の設定から 単月ベースの事業所

第 4 章事業収支シミュレーション 1. シミュレーションの作成 本章では アンケート調査結果から得られた9 月収支差プラスの事業所データ 4 をもとに その平均像をもとにした事業所 1か月当たりの事業実態のシミュレーションを試みることとする 試算にあたっては 利用者数の設定から 単月ベースの事業所 第 4 章事業収支シミュレーション 115 第 4 章事業収支シミュレーション 1. シミュレーションの作成 本章では アンケート調査結果から得られた9 月収支差プラスの事業所データ 4 をもとに その平均像をもとにした事業所 1か月当たりの事業実態のシミュレーションを試みることとする 試算にあたっては 利用者数の設定から 単月ベースの事業所のサービス提供時間 売上高 人件費 総職員数 訪問介護員数の算出を試みた

More information

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造 トピックス 企業収益と利益分配の動向 平成 27 年度の中部地域の企業活動は 世界経済の緩やかな回復や原油価格の下落による交易条件の改善などにより回復基調が続き それに伴い企業収益も増加が続いた 本トピックスでは 企業収益の増加に伴い利益剰余金や給与額等がどのように推移したのか 中部と全国を対比しながら検証してみた 分析手法 平成 28 年企業活動基本調査 ( 平成 27 年度実績 ) の調査項目から一部を抜粋し

More information

Microsoft Word - å“Ÿåłžå¸°173.docx

Microsoft Word - å“Ÿåłžå¸°173.docx 回帰分析 ( その 3) 経済情報処理 価格弾力性の推定ある商品について その購入量を w 単価を p とし それぞれの変化量を w p で表 w w すことにする この時 この商品の価格弾力性 は により定義される これ p p は p が 1 パーセント変化した場合に w が何パーセント変化するかを示したものである ここで p を 0 に近づけていった極限を考えると d ln w 1 dw dw

More information

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数 5 : 外国株式 外国債券と同様に円ベースの期待リターン = 円のインフレ率 + 円の実質短期金利 + 現地通貨ベースのリスクプレミアム リスクプレミアムは 過去実績で 7% 程度 但し 3% 程度は PER( 株価 1 株あたり利益 ) の上昇 すなわち株価が割高になったことによるもの 将来予想においては PER 上昇が起こらないものと想定し 7%-3%= 4% と設定 直近の外国株式の現地通貨建てのベンチマークリターンと

More information

論文題目 大学生のお金に対する信念が家計管理と社会参加に果たす役割 氏名 渡辺伸子 論文概要本論文では, お金に対する態度の中でも認知的な面での個人差を お金に対する信念 と呼び, お金に対する信念が家計管理および社会参加の領域でどのような役割を果たしているか明らかにすることを目指した つまり, お

論文題目 大学生のお金に対する信念が家計管理と社会参加に果たす役割 氏名 渡辺伸子 論文概要本論文では, お金に対する態度の中でも認知的な面での個人差を お金に対する信念 と呼び, お金に対する信念が家計管理および社会参加の領域でどのような役割を果たしているか明らかにすることを目指した つまり, お 論文題目 大学生のお金に対する信念が家計管理と社会参加に果たす役割 氏名 渡辺伸子 論文概要本論文では, お金に対する態度の中でも認知的な面での個人差を お金に対する信念 と呼び, お金に対する信念が家計管理および社会参加の領域でどのような役割を果たしているか明らかにすることを目指した つまり, お金に対する信念の構造の把握と関連領域の整理を試みた 第 Ⅰ 部の理論的検討は第 1 章から第 5 章までであった

More information

(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd) 平成 21 年第 3 回 ( 平成 21 年 8 月 1 日実施 ) 鳥取県企業経営者調査報告 目次ヘ ーシ 御利用にあたって 1 1 業界の景気判断 3 2 自己企業の売上高判断 5 3 自己企業の経常利益判断 7 4 生産数量の判断 9 5 在庫水準の判断 1 6 生産設備の規模判断 1 7 設備投資の動向 11 8 資金繰りの判断 12 9 企業経営上の問題点 13 1 自由記入欄の傾向 14

More information

キャッシュレス 消費者還元事業 ( ポイント還元事業 ) の概要 (4 月 12 日 ( 金 ) 時点 )

キャッシュレス 消費者還元事業 ( ポイント還元事業 ) の概要 (4 月 12 日 ( 金 ) 時点 ) キャッシュレス 消費者還元事業 ( ポイント還元事業 ) の概要 (4 月 12 日 ( 金 ) 時点 ) キャッシュレス 消費者還元事業の制度概要 実施期間 :2019 年 10 月より 9 か月間 (2020 年 6 月まで ) 支援内容 : 〇一般の中小 小規模事業者については 1 消費者還元 5% 2 加盟店手数料率 3.25% 以下への引下げを条件とし 更に国がその 1/3 を補助 3 中小企業の負担ゼロで端末導入

More information

確定拠出年金(DC)における継続投資教育の効果

確定拠出年金(DC)における継続投資教育の効果 確定拠出年金 (DC) における 継続投資教育の効果 退職給付ビッグバン研究会 2008 年度年次総会 2008 年 9 月 5 日 ( 金 ) 北村智紀 中嶋邦夫ニッセイ基礎研究所金融研究部門 北村 中嶋 (2008) 1 論文の概要 実験を用いて確定拠出年金 (DC) の継続教育に効果があるか検証 DC 加入者を対象に, 投資の基礎知識を内容とする継続教育を実施 継続教育は, パンフレット配布とセミナーの

More information

有価証券報告書・CG報告書比較分析

有価証券報告書・CG報告書比較分析 平成 25 年度内閣府委嘱調査 有価証券報告書と コーポレート ガバナンスに関する報告書 の記載情報の比較分析業務報告書 平成 26 年 3 月 17 日 コーポレート プラクティス パートナーズ株式会社 有価証券報告書と コーポレート ガバナンスに関する報告書 の 記載情報の比較分析業務報告書 コーポレート プラクティス パートナーズ株式会社 Ⅰ. 分析の全体像 1 概要平成 25 年 4 月 18

More information

untitled

untitled に, 月次モデルの場合でも四半期モデルの場合でも, シミュレーション期間とは無関係に一様に RMSPE を最小にするバンドの設定法は存在しないということである 第 2 は, 表で与えた 2 つの期間及びすべての内生変数を見渡して, 全般的にパフォーマンスのよいバンドの設定法は, 最適固定バンドと最適可変バンドのうちの M 2, Q2 である いずれにしても, 以上述べた 3 つのバンド設定法は若干便宜的なものと言わざるを得ない

More information

Microsoft PowerPoint - statistics pptx

Microsoft PowerPoint - statistics pptx 統計学 第 回 講義 仮説検定 Part-3 06 年 6 8 ( )3 限 担当教員 唐渡 広志 ( からと こうじ ) 研究室 経済学研究棟 4 階 43 号室 email kkarato@eco.u-toyama.ac.j webite htt://www3.u-toyama.ac.j/kkarato/ 講義の目的 つの 集団の平均 ( 率 ) に差があるかどうかを検定する 法を理解します keyword:

More information

内田ゼミ 仮想通貨分析

内田ゼミ 仮想通貨分析 内田ゼミ 仮想通貨分析 中村多田 充育心 目次 背景 目的 仮説 検証 検証結果 結果分析 今後の展望 目次 背景 目的 仮説 検証 検証結果 結果分析 今後の展望 背景 What is 仮想通貨?? 背景 仮想通貨とは 一言でいうとインターネット上の新しい通貨のようなもの ( 金融庁 HP 国会提出法案 ( 第 190 回国会 ) 法律 理由 http://www.fsa.go.jp/common/diet/190/01/riyuu.pdf

More information

M&A研究会報告2009

M&A研究会報告2009 ( 業種別の特徴 ) 非製造業を業種別にみると サービス業 卸売業 小売業などは理論価格と市場価格の乖離が小さく ほぼパラレルに動いている様子がみられる こうした業種は 設備投資の増減による将来キャッシュフローのぶれも少なく 売上げの変動性も比較的小さいといった要因が両者の乖離幅を小さくしている可能性が指摘できる 一方 建設 鉱業 電気 ガス業 陸運業などは理論価格が市場価格を大きく上回っている 中でも

More information

早稲田大学大学院日本語教育研究科 修士論文概要書 論文題目 ネパール人日本語学習者による日本語のリズム生成 大熊伊宗 2018 年 3 月

早稲田大学大学院日本語教育研究科 修士論文概要書 論文題目 ネパール人日本語学習者による日本語のリズム生成 大熊伊宗 2018 年 3 月 早稲田大学大学院日本語教育研究科 修士論文概要書 論文題目 ネパール人日本語学習者による日本語のリズム生成 大熊伊宗 2018 年 3 月 本研究は ネパール人日本語学習者 ( 以下 NPLS) のリズム生成の特徴を明らかにし NPLS に対する発音学習支援 リズム習得研究に示唆を与えるものである 以下 本論文 の流れに沿って 概要を記述する 第一章序論 第一章では 本研究の問題意識 意義 目的 本論文の構成を記した

More information

<4D F736F F D204B208C5182CC94E497A682CC8DB782CC8C9F92E BD8F6494E48A722E646F6378>

<4D F736F F D204B208C5182CC94E497A682CC8DB782CC8C9F92E BD8F6494E48A722E646F6378> 3 群以上の比率の差の多重検定法 013 年 1 月 15 日 017 年 3 月 14 日修正 3 群以上の比率の差の多重検定法 ( 対比較 ) 分割表で表記される計数データについて群間で比率の差の検定を行う場合 全体としての統計的有意性の有無は χ 検定により判断することができるが 個々の群間の差の有意性を判定するためには多重検定法が必要となる 3 群以上の比率の差を対比較で検定する方法としては

More information

交通インフラのストロー効果と地域間格差

交通インフラのストロー効果と地域間格差 ストロー効果と地域間格差 - 東海地方にもストロー効果があるのか?- 中京大学大森ゼミ池田 越前谷 小島 齋藤 水野 1 交通インフラとは 空港 鉄道 道路 港湾などの産業の基盤となる施設 高速道路に着目 2 なぜ高速道路に着目したのか 輸送機関別輸送分担率の推移 [ 輸送トンキロ ] 1970 年度 2017 年度 内航海運 43% 自動車 38% 内航海運 37% 自動車 59% 鉄道 19%

More information

経済統計分析1 イントロダクション

経済統計分析1 イントロダクション 1 経済統計分析 10 回帰分析 今日のおはなし. 回帰分析 regression analysis 2 変数の関係を調べる手段のひとつ単回帰重回帰使用上の注意 今日のタネ 吉田耕作.2006. 直感的統計学. 日経 BP. 中村隆英ほか.1984. 統計入門. 東大出版会. Stock, James H. and Mark W. Watson. 2006. Introduction to Econometrics.

More information

学生による授業評価のCS分析

学生による授業評価のCS分析 平成 14-15 年度医学部医学科入学者の入学後成績に関する分析 酒見隆信 佐賀大学医学部附属地域医療科学教育研究センター 地域包括医療教育部門 1. 目的 平成 12-13 年度医学部医学科入学者の入学後の成績追跡調査を実施し 入学選抜方法 ( 推薦 前期 後期 ) による入学後の成績 特に卒業時の成績 ( 卒業試験 ) に差を認めない結果を平成 19 年 5 月に報告した 1) 平成 14 年度より

More information

第 16 回ビジネス会計検定試験より抜粋 ( 平成 27 年 3 月 8 日施行 ) 次の< 資料 1>から< 資料 5>により 問 1 から 問 11 の設問に答えなさい 分析にあたって 連結貸借対照表数値 従業員数 発行済株式数および株価は期末の数値を用いることとし 純資産を自己資本とみなす は

第 16 回ビジネス会計検定試験より抜粋 ( 平成 27 年 3 月 8 日施行 ) 次の< 資料 1>から< 資料 5>により 問 1 から 問 11 の設問に答えなさい 分析にあたって 連結貸借対照表数値 従業員数 発行済株式数および株価は期末の数値を用いることとし 純資産を自己資本とみなす は 第 16 回ビジネス会計検定試験より抜粋 ( 平成 27 年 3 月 8 日施行 ) 次の< 資料 1>から< 資料 5>により 問 1 から 問 11 の設問に答えなさい 分析にあたって 連結貸借対照表数値 従業員数 発行済株式数および株価は期末の数値を用いることとし 純資産を自己資本とみなす はマイナスを意味する < 資料 1> 連結貸借対照表 ( 単位 : 百万円 ) 資産の部流動資産現金及び預金

More information

タイトルを入力

タイトルを入力 2018 年度第 2 四半期決算説明資料 2018 年 11 月 16 日 目次 Ⅰ.2018 年度第 2 四半期実績 P02 Ⅱ.2018 年度通期見通し P11 1 Ⅰ.2018 年度第 2 四半期実績 連結子会社 2018 年 3 月増加減少 2018 年 9 月備考 運輸 27 - - 27 レジャー 21 - - 21 不動産 4 - - 4 流通 12 2-14 2018.9 東武ストア

More information

経営診断ツール操作ガイド 2018 年 11 月 2 日改訂 2018 年 4 月 20 日 経営診断ツールについて 経営診断ツール は 企業の経営状態を把握するツール( 道具 ) です IT 導入補助金で導入すべきITツールを選択するために まずは自社の経営状態を把握することが大切です 従業員数や

経営診断ツール操作ガイド 2018 年 11 月 2 日改訂 2018 年 4 月 20 日 経営診断ツールについて 経営診断ツール は 企業の経営状態を把握するツール( 道具 ) です IT 導入補助金で導入すべきITツールを選択するために まずは自社の経営状態を把握することが大切です 従業員数や 2018 年 11 月 2 日改訂 2018 年 4 月 20 日 経営診断ツールについて 経営診断ツール は 企業の経営状態を把握するツール( 道具 ) です IT 導入補助金で導入すべきITツールを選択するために まずは自社の経営状態を把握することが大切です 従業員数や業種などの基本情報と最新決算期を含めた2 期分の決算に関する情報 5つの視点の質問に答えるだけで 事業計画を策定するように自社の課題を把握することができます

More information

1. イントロダクション 1.1. はじめに個人で競走馬を所有する場合, 数千万円で取引される競走馬を購入するには莫大な資金が必要である. しかし最近では誰でも競走馬を所有できる制度もある. それは, クラブ法人馬主である. 日本の競馬における競走馬の購入取引には, セリ市を介さず馬主と生産者との間

1. イントロダクション 1.1. はじめに個人で競走馬を所有する場合, 数千万円で取引される競走馬を購入するには莫大な資金が必要である. しかし最近では誰でも競走馬を所有できる制度もある. それは, クラブ法人馬主である. 日本の競馬における競走馬の購入取引には, セリ市を介さず馬主と生産者との間 競走馬市場におけるプリンシパル = エージェント理論 田中裕也 a 要約本研究では競走馬市場の取引データを用いてプリンシプル=エージェント理論の実証を試みた. 馬主には個人馬主とクラブ法人の一口馬主が存在する. 一口馬主は, セリに参加できないため代理人をセリに参加させる. 代理人に委任したとき, エージェントがプリンシパルの利益のために委任されているにもかかわらず, プリンシパルの利益に反してしまう行動を起こし,

More information

○ 問合せ先専用フリーダイヤル

○ 問合せ先専用フリーダイヤル ノックイン投信の特徴やリスクとは? 1. そもそもノックイン投信とは? 株価指数など対象となる資産の価格 ( 以下 株価指数等 といいます ) があらかじめ決められた水準と等しくなるかこれを超えることを ノックイン といい あらかじめ決められた水準 のことを ノックイン価格 といいます ノックイン投信 とは 上述の ノックイン にならなければ 比較的高い利回りが支払われるといった 特殊な条件が定められた債券

More information

( )

( ) ( ) わが国のリート ( 不動産投資信託 ) に投資し 東京証券取引所が算出 公表する 東証 REIT 指数 ( 配当込み 以下同じ ) に連動する投資成果をめざします わが国のリート ( 不動産投資信託 ) に投資し 東京証券取引所が算出 公表する 東証 REIT 指数 に連動する投資成果をめざして運用を行ないます 組入銘柄はベンチマークである 東証 REIT 指数 の構成銘柄 ( 採用予定を含みます

More information

様々なミクロ計量モデル†

様々なミクロ計量モデル† 担当 : 長倉大輔 ( ながくらだいすけ ) この資料は私の講義において使用するために作成した資料です WEB ページ上で公開しており 自由に参照して頂いて構いません ただし 内容について 一応検証してありますが もし間違いがあった場合でもそれによって生じるいかなる損害 不利益について責任を負いかねますのでご了承ください 間違いは発見次第 継続的に直していますが まだ存在する可能性があります 1 カウントデータモデル

More information

参考 調査員調査の対象者へのアンケート ( 平成 21 年 4 月実施 ) の概要 1 目的総務省統計局が調査対象者から直接 調査員調査の実施状況を把握し 平成 20 年度の委託業務の中で調査員調査の検証を行うとともに 今後の民間調査機関への指導についての参考資料を得る また 本アンケートでは 回答

参考 調査員調査の対象者へのアンケート ( 平成 21 年 4 月実施 ) の概要 1 目的総務省統計局が調査対象者から直接 調査員調査の実施状況を把握し 平成 20 年度の委託業務の中で調査員調査の検証を行うとともに 今後の民間調査機関への指導についての参考資料を得る また 本アンケートでは 回答 資料 5 郵送調査と調査員調査の対象範囲の検討に係るアンケートについて サービス産業動向調査の開始前に実施した試験調査では 調査員調査の回収率が郵送調査のそれよりも高く 調査員調査が有効 との結論を得たため 小規模事業所については調査員調査を実施しているところである ところが 実際に調査を開始してみると 調査員調査の回収率が 事業従事者 10 人未満の小規模事業所を対象としているとはいえ 予想外に低迷している

More information

1. のれんを資産として認識し その後の期間にわたり償却するという要求事項を設けるべきであることに同意するか 同意する場合 次のどの理由で償却を支持するのか (a) 取得日時点で存在しているのれんは 時の経過に応じて消費され 自己創設のれんに置き換わる したがって のれんは 企業を取得するコストの一

1. のれんを資産として認識し その後の期間にわたり償却するという要求事項を設けるべきであることに同意するか 同意する場合 次のどの理由で償却を支持するのか (a) 取得日時点で存在しているのれんは 時の経過に応じて消費され 自己創設のれんに置き換わる したがって のれんは 企業を取得するコストの一 ディスカッション ペーパー のれんはなお償却しなくてよいか のれんの会計処理及び開示 に対する意見 平成 26 年 9 月 30 日 日本公認会計士協会 日本公認会計士協会は 企業会計基準委員会 (ASBJ) 欧州財務報告諮問グループ (EFRAG) 及びイタリアの会計基準設定主体 (OIC) のリサーチ グループによるリサーチ活動に敬意を表すとともに ディスカッション ペーパー のれんはなお償却しなくてよいか

More information

73,800 円 / m2 幹線道路背後の住宅地域 については 77,600 円 / m2 という結論を得たものであり 幹線道路背後の住宅地域 の土地価格が 幹線道路沿線の商業地域 の土地価格よりも高いという内容であった 既述のとおり 土地価格の算定は 近傍類似の一般の取引事例をもとに算定しているこ

73,800 円 / m2 幹線道路背後の住宅地域 については 77,600 円 / m2 という結論を得たものであり 幹線道路背後の住宅地域 の土地価格が 幹線道路沿線の商業地域 の土地価格よりも高いという内容であった 既述のとおり 土地価格の算定は 近傍類似の一般の取引事例をもとに算定しているこ 幹線道路沿線の商業地と幹線道路背後の住宅地で土地価格が逆転した事例 渡部 幸太郎 用地部用地企画課 ( 950-8801 住所新潟市中央区美咲町 1 丁目 1 番 1 号 ). 本件事例は 新潟市内における国道改良事業に必要な事業用地を取得するために 土地価格の算定を行った事例である 当該地をその用途地域により区分し 土地価格の算定を行ったところ 幹線道路沿線の商業地域の土地価格 よりも 幹線道路背後の住宅地域の土地価格

More information

Dependent Variable: LOG(GDP00/(E*HOUR)) Date: 02/27/06 Time: 16:39 Sample (adjusted): 1994Q1 2005Q3 Included observations: 47 after adjustments C -1.5

Dependent Variable: LOG(GDP00/(E*HOUR)) Date: 02/27/06 Time: 16:39 Sample (adjusted): 1994Q1 2005Q3 Included observations: 47 after adjustments C -1.5 第 4 章 この章では 最小二乗法をベースにして 推計上のさまざまなテクニックを検討する 変数のバリエーション 係数の制約係数にあらかじめ制約がある場合がある たとえばマクロの生産関数は 次のように表すことができる 生産要素は資本と労働である 稼動資本は資本ストックに稼働率をかけることで計算でき 労働投入量は 就業者数に総労働時間をかけることで計算できる 制約を掛けずに 推計すると次の結果が得られる

More information

第1章 低下から停滞に転じた鉱工業生産

第1章 低下から停滞に転じた鉱工業生産 X-11とX-12-ARIMAの季節調整済指数の比較 概要鉱工業指数における 季節調整法は米国センサス局が開発したX-12-ARIM Aの中のX-11デフォルト ( 以下 単に X-11 という) を使用していたが 12 年 3 月注分確報からX-12-ARIMA ) に切り替えた 季節調整法とは 季節 ( 四季 ) からなる自然要因 社会的習慣や社会的制度からなる社会的要因など1 年の周期性を持つ規則的な変動を除去する方法である

More information

02 IT 導入のメリットと手順 第 1 章で見てきたように IT 技術は進展していますが ノウハウのある人材の不足やコスト負担など IT 導入に向けたハードルは依然として高く IT 導入はなかなか進んでいないようです 2016 年版中小企業白書では IT 投資の効果を分析していますので 第 2 章

02 IT 導入のメリットと手順 第 1 章で見てきたように IT 技術は進展していますが ノウハウのある人材の不足やコスト負担など IT 導入に向けたハードルは依然として高く IT 導入はなかなか進んでいないようです 2016 年版中小企業白書では IT 投資の効果を分析していますので 第 2 章 IT 導入のメリットと手順 第 1 章で見てきたように IT 技術は進展していますが ノウハウのある人材の不足やコスト負担など IT 導入に向けたハードルは依然として高く IT 導入はなかなか進んでいないようです 2016 年版中小企業白書では IT 投資の効果を分析していますので 第 2 章では そのデータを参考にIT 導入のメリットについてご紹介するとともに 生産性向上の観点からIT 導入の方向性を示した上で

More information

平成 22 年 5 月 7 日 問い合わせ先 国土交通省土地 水資源局土地市場課課長補佐小酒井淑乃 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214, ) 直通 : 土地取引動向調査 (*) ( 平成 22 年 3 月調査 ) の結果について

平成 22 年 5 月 7 日 問い合わせ先 国土交通省土地 水資源局土地市場課課長補佐小酒井淑乃 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214, ) 直通 : 土地取引動向調査 (*) ( 平成 22 年 3 月調査 ) の結果について 平成 22 年 5 月 7 日 問い合わせ先 国土交通省土地 水資源局土地市場課課長補佐小酒井淑乃 係長塩野進代表 :03-5253-8111 ( 内線 :30-214, 30-222) 直通 :03-5253-8375 土地取引動向調査 (*) ( 平成 22 年 調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査は 土地市場の動向に大きな影響を及ぼすと考えられる主要な企業を対象として 土地取引などに関する短期的な意向を把握

More information

Microsoft PowerPoint - ICS修士論文発表会資料.ppt

Microsoft PowerPoint - ICS修士論文発表会資料.ppt 2011 年 9 月 28 日 ICS 修士論文発表会 我が国の年齢階級別 リスク資産保有比率に関する研究 2011 年 3 月修了生元利大輔 研究の動機 我が国では, 若年層のリスク資産保有比率が低いと言われている. 一方,FP の一般的なアドバイスでは, 若年層ほどリスクを積極的にとり, 株式等へ投資すべきと言われている. 高齢層は本来リスク資産の保有を少なくすべきかを考察したい. Sep 28,

More information

一企業当たりの事業所数は 14. 事業所 ( 前年度差.6 事業所減 ) 常時従業者数 499 人 ( 前年度比.8% 減 ) 売上高は 23.4 億円 ( 同 2.9% 減 ) 製造企業の一企業当たりの売上高は 億円 ( 前年度比 3.9% 減 ) 営業利益は 1 億円 ( 同.6%

一企業当たりの事業所数は 14. 事業所 ( 前年度差.6 事業所減 ) 常時従業者数 499 人 ( 前年度比.8% 減 ) 売上高は 23.4 億円 ( 同 2.9% 減 ) 製造企業の一企業当たりの売上高は 億円 ( 前年度比 3.9% 減 ) 営業利益は 1 億円 ( 同.6% 調査結果の概要 1. 概要 平成 29 年 3 月 31 日現在で実施した経済産業省企業活動基本調査の企業数 ( 総合計 ) は 2 万 997 社 うち 経済産業省企業活動基本調査の対象業種に格付けされた企業数 ( 合計 ) は 2 万 855 社 企業 ( 以下合計値で記載 ) が保有する事業所数は 4.1 万事業所 常時従業者数は 1,426 万人 売上高は 657.7 兆円 企業の営業利益は

More information

目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向 6 (3) 国民

目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向 6 (3) 国民 ケーブルテレビ事業の現状 (2015 年度決算版 ) 2016 年 11 月 株式会社日本政策投資銀行 企業金融第 2 部 産業調査部 目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向

More information

Microsoft Word - 市場調査レポートサンプル(Website用).doc

Microsoft Word - 市場調査レポートサンプル(Website用).doc 2010-2011 年中国コールセンター市場調査レポート 2010-2011 年中国 市場調査レポート 著作 : 賽迪顧問股份有限公司 (CCID) 発行 : 賽迪顧問股份有限公司日本事務所邦訳 : ファーイースト パートナーズ株式会社 重要な説明 本レポートの著作権は賽迪顧問股份有限公司 ( 以下 CCID と略す) に帰属する 本レポートは CCID がお客様社内の参考に資する目的で独自の調査

More information

目次 アンケート回答者属性 企業向けアンケート 弁理士向けアンケートの回答者属性 P2 1. 標準化 1-1 企業 P3 1-2 弁理士 P7 2. データの取扱い 2-1 企業 P 弁理士 P14 本調査研究の請負先 : 株式会社サンビジネス 1

目次 アンケート回答者属性 企業向けアンケート 弁理士向けアンケートの回答者属性 P2 1. 標準化 1-1 企業 P3 1-2 弁理士 P7 2. データの取扱い 2-1 企業 P 弁理士 P14 本調査研究の請負先 : 株式会社サンビジネス 1 参考資料 1 平成 29 年度特許庁産業財産権制度問題調査研究 弁理士の業務の実態等に関する調査研究 中間取りまとめ資料 ( 案 ) 平成 29 年 9 月 目次 アンケート回答者属性 企業向けアンケート 弁理士向けアンケートの回答者属性 P2 1. 標準化 1-1 企業 P3 1-2 弁理士 P7 2. データの取扱い 2-1 企業 P10 2-2 弁理士 P14 本調査研究の請負先 : 株式会社サンビジネス

More information

本冊子の利用にあたって 本冊子は 能力強化研修で扱う内容を理解する上で助けとなるであろう統計学の基礎事 項を選択肢形式の問題として提示したものです 統計学に不安のある受講生は事前の学 習として活用ください 試験ではないので正答数自体は重要ではありません より効果的な学習 復習となるよ う 次のような

本冊子の利用にあたって 本冊子は 能力強化研修で扱う内容を理解する上で助けとなるであろう統計学の基礎事 項を選択肢形式の問題として提示したものです 統計学に不安のある受講生は事前の学 習として活用ください 試験ではないので正答数自体は重要ではありません より効果的な学習 復習となるよ う 次のような 様式 3 2018 年度能力強化研修 インパクト評価 : エビデンスに基づく事業実施 (EBP) の実践に向けて 統計学理解度確認課題 本冊子の利用にあたって 本冊子は 能力強化研修で扱う内容を理解する上で助けとなるであろう統計学の基礎事 項を選択肢形式の問題として提示したものです 統計学に不安のある受講生は事前の学 習として活用ください 試験ではないので正答数自体は重要ではありません より効果的な学習

More information

日本基準基礎講座 資本会計

日本基準基礎講座 資本会計 日本基準基礎講座 資本会計 のモジュールを始めます 資本会計のモジュールでは 貸借対照表における純資産の主な内容についてパートに分けて解説します パート1では 純資産及び株主資本について解説します パート2では 株主資本以外について また 新株予約権及び非支配株主持分について解説します パート3では 包括利益について解説します 純資産とは 資産にも負債にも該当しないものです 貸借対照表は 資産の部

More information

Microsoft Word - NOMURA原油インデックス_ルールブック_確定版_ _3_.docx

Microsoft Word - NOMURA原油インデックス_ルールブック_確定版_ _3_.docx NOMURA 原油インデックスインデックス構成ルールブック EQUITY RESEARCH 金融工学研究センター NOMURA 原油インデックスの特徴 NOMURA 原油インデックスは 原油価格の値動きに連動することを目的とするインデックスである この目的を達成するために 世界の原油先物取引の中から 取引量が多く流動性が十分あるものを構成銘柄として採用する インデックス プロダクツ 野村證券金融工学研究センターインデックス

More information

1

1 1 2 3 4 イーストスプリング インド消費関連ファンド当ファンドのリスクについて 基準価額の変動要因 投資信託は預貯金とは異なります 当ファンドは 投資信託証券への投資を通じて主に値動きのある有価証券に投資するため 当ファンドの基準価額は投資する有価証券等の値動きによる影響を受け 変動します また 外貨建資産に投資しますので 為替変動リスクもあります したがって 当ファンドは投資元本が保証されているものではなく

More information

Microsoft PowerPoint - 09macro3.ppt

Microsoft PowerPoint - 09macro3.ppt マクロ経済学 [3] 第 3 章設備投資と在庫投資 何のために投資をするのか 中村学園大学吉川卓也 目次 3-1 企業の設備投資 3-2 投資の決定要因 3-3 3-4 資本の使用者費用 3-5 望ましい 1 2 投資とは 1. 消費とは ( 主として ) 家計による財 サービスの購入である 2. 投資とは ( 主として ) 企業が生産のためにおこなう財 サービスの購入である 3. 設備投資とは 民間企業が建物や機械

More information

おカネはどこから来てどこに行くのか―資金循環統計の読み方― 第4回 表情が変わる保険会社のお金

おカネはどこから来てどこに行くのか―資金循環統計の読み方― 第4回 表情が変わる保険会社のお金 なるほど金融 おカネはどこから来てどこに行くのか 資金循環統計の読み方 第 4 回 2013 年 11 月 6 日全 6 頁 表情が変わる保険会社のお金 金融調査部主任研究員島津洋隆 前回 日本の年金を通じてどのようにおカネが流れているのかということについて説明しました 今回は 保険会社を巡るおカネの流れについて注目します Q1 保険会社のおカネの流れはどうなっていますか A1 保険会社は加入者から預かった保険料を金融資産として運用する一方で

More information

3. 平成 31 年 3 月期の連結業績予想 ( 平成 304 年月 1 日 ~ 平成 313 年月 31 日 ) 売上高営業利益経常利益 (% 表示は 通期は対前期 四半期は対前年同四半期増減率 ) 親会社株主に帰属する当期純利益 1 株当たり当期純利益 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円

3. 平成 31 年 3 月期の連結業績予想 ( 平成 304 年月 1 日 ~ 平成 313 年月 31 日 ) 売上高営業利益経常利益 (% 表示は 通期は対前期 四半期は対前年同四半期増減率 ) 親会社株主に帰属する当期純利益 1 株当たり当期純利益 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 平成 30 年 3 月期決算短信 日本基準 ( 連結 ) 平成 30 年 5 月 15 日 上場会社名 中越パルプ工業株式会社 上場取引所 東 コード番号 3877 URLhttp://www.chuetsu-pulp.co.jp 代表者 ( 役職名 ) 代表取締役社長 ( 氏名 ) 加藤 明美 取締役経営管理本部副本部長兼管理問合せ先責任者 ( 役職名 ) 部長 ( 氏名 ) 大島 忠司 TEL0766-26-2404

More information

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1 経営指標の概要 1. 経営の健全性 効率性 1 経常収支比率 (%) 経常収益 経常費用 経常収支比率は 当該年度において 給水収益等の収益で維持管理費や支払利息等の費用をどの程度賄えているかを表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 収益に長期前受金戻入が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は上がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 単年度の収支が黒字であることを示す

More information

Research Report by Shared Research Inc. 四半期事業セグメント 事業セグメント ( 四半期累計 ) ( 百万円 ) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 売上高 2,866 5,897

Research Report by Shared Research Inc.   四半期事業セグメント 事業セグメント ( 四半期累計 ) ( 百万円 ) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 売上高 2,866 5,897 Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 当 PDF 文書は上に示されている企業に関する詳細レポートのアップデート版として作成されたものです 詳細レポート全体につきましては弊社ウェブサイトをご覧下さい 2018 年 5 月 10 日 株式会社ティアは 20第 2 四半期決算を発表した 四半期業績推移 ( 累計 ) (

More information

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度 216 年度自動車部品工業の経営動向 217 年 6 月 12 日 一般社団法人日本自動車部品工業会 一般社団法人日本自動車部品工業会は 217 年 5 月 1 日現在での会員企業 4 4 社 のうち 上場企業で自動車部品の比率が5 以上 かつ前年同期比較が可能な自動車 部品専門企業 79 社の 2 1 6 年度 (4~3 月 ) の経営動向を各社の連結決算短信 ( 連結 決算を行っていない企業は単独決算

More information

長期金利の上昇と商業用不動産価格の関連性

長期金利の上昇と商業用不動産価格の関連性 長期金利の上昇と商業用不動産価格の関連性 私募投資顧問部主任研究員米倉勝弘 過去における不動産価格と長期金利の推移を見る限り 両者に負の相関関係は認められず 長期金利の変化が不動産価格に対して直接的に作用しているとは言いがたい 期待利回りの押し上げ要因となる 長期金利の上昇 があったとしても 将来的に安定的な経済成長が見込め NOI の成長も期待できる場合にはリスクプレミアムが縮小し 期待利回りを押し下げる方向に作用するものと整理できる

More information

Microsoft PowerPoint - Statistics[B]

Microsoft PowerPoint - Statistics[B] 講義の目的 サンプルサイズの大きい標本比率の分布は正規分布で近似できることを理解します 科目コード 130509, 130609, 110225 統計学講義第 19/20 回 2019 年 6 月 25 日 ( 火 )6/7 限 担当教員 : 唐渡広志 ( からと こうじ ) 研究室 : email: website: 経済学研究棟 4 階 432 号室 kkarato@eco.u-toyama.ac.jp

More information

厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業)

厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業) 厚生労働科学研究費補助金 ( 循環器疾患 糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業 ) 分担研究報告書 健康寿命の全国推移の算定 評価に関する研究 評価方法の作成と適用の試み 研究分担者橋本修二藤田保健衛生大学医学部衛生学講座 教授 研究要旨健康寿命の推移について 平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加 ( 健康日本 21( 第二次 ) の目標 ) の達成状況の評価方法を開発 提案することを目的とした 本年度は

More information