現行の年金制度と問題点 赤木光春 足立大和 黒川大介 阪上純平 嶋谷直高 杉野秀平 瀧上悠希 戸上勝利 1. はじめに 私たちはゼミで年金について学習してきました その中で現行の年金制度は複雑なことがわかり 様々な問題を引き起こしていることから近い将来この制度は維持することが難しいと考えました そこ

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1 永廣ゼミ Ⅱ 現行の年金制度の問題点 ビタミン炭酸 赤木光春 足立大和 黒川大介 阪上純平 嶋谷直高 杉野秀平 瀧上悠希 戸上勝利

2 現行の年金制度と問題点 赤木光春 足立大和 黒川大介 阪上純平 嶋谷直高 杉野秀平 瀧上悠希 戸上勝利 1. はじめに 私たちはゼミで年金について学習してきました その中で現行の年金制度は複雑なことがわかり 様々な問題を引き起こしていることから近い将来この制度は維持することが難しいと考えました そこで私たちは現行の年金制度の問題点について分析し 自分たちでどのような年金制度が今の日本にとってよいのかを考えることにしました 2. 年金について そもそも年金とは 年金目的の保険料を一度国が徴収し その保険料を運用して原資を増やしたものを年金として必要としている人に給付する制度のことをいいます やがて必ず訪れる老後の収入確保の必要性や将来の不確実性から自分で貯蓄することにも限界があると考えられるため 年金は必要であると考えられます また年金には 公的年金 遺族年金 共済年金 企業年金 等年金とつくものはたくさん存在します ここでは 公的年金の中の基礎年金について触れていきます ( 図表 1) が 基礎年金とは原則 25 年以上保険料を払った人が 65 歳から受け取れる年金です 現役世代の基礎年金保険料負担で高齢世代の基礎年金給付に必要な費用を賄うという 世代間扶養 の考え方を基本とした 賦課方式 により運営されています 1

3 図表 1 現行の公的年金制度 出典 : 日本年金機構 3. 賦課方式について 賦課方式とは 働く現役世代 (20 歳 ~60 歳 ) の人が払い込んだ保険料を現在の高齢者 ( 原則 65 歳 ~) に支給する仕組みであり このような仕組みで 世代間扶養 が実現できるという制度です なお 日本の現行の年金制度は 正式名称が 修正積立方式 とされていますが 実質は 賦課方式 です 続いて 賦課方式のメリットとデメリットについて触れていきます 賦課方式のメリットとして インフレーション の影響を受けにくいといったことが挙げられます インフレーションとは物価の上昇や貨幣価値の低下が起こる現象ですが その影響を受けにくい要因として賦課方式は 年金保険料支払者が支払った保険料を年金機関が運用等はするものの そのまま受給者に流しているだけの 仕組み となっているからです デメリットとしては 賦課方式の仕組みとして保険料をそのまま年金として給付していると説明しましたが 現在の日本のように保険料を払う労働人口が減れば 年金受給者である高齢者を支える人数も減少するといった問題が起きてしまうということが挙げられます これは端的に言い換えると 少子高齢化 が賦課方式の大きな敵と言えるでしょう 2

4 4. 賦課方式に隠れている少子高齢化問題 現在の年金制度は現役世代の労働によって成り立っているにもかかわらず 少子高齢化の影響で現役世代を表す生産年齢人口は減少の一途をたどっています 日本の少子高齢化は世界でも類もないほど深刻であり 1965 年時点で全人口に対する高齢者の割合を示す高齢化率が4.3% であるのに対して 2010 年度は21.8% まで増加しており 4 人に 1 人が高齢者となっています それに伴い高齢者 1 人を支える労働者の数も196 5 年と2010 年を比較すると7 分の1まで減少しています つまり 基礎年金受給者 1 人を支える人数も低下しており非常にアンバランスな状態になっているといえます このまま少子高齢化が進めば更に年金受給者を支える現役世代の数は減少していくでしょう 実際の状況として1960 年は現役世代 11 人で高齢者 1 人を支えていましたが 年には現役世代 3 人で高齢者 1 人を支えないといけないような水準になっており 現役世代一人にかかる負担が重くなっているのがわかります これは世代間格差の問題が生じていることを意味します 1935 年生まれの人は保険料負担額の約 8.5 倍の年金給付額をもらえます それに対して 2005 年生まれの人は負担額の約 2.3 倍の年金しか給付されません この8.3 倍と2.3 倍の数字の差が世代間格差です 世代間格差は少子高齢化が進めば進むほど拡大していきます また 日本は少子高齢化のペースがあまりにも急速で大規模であるため その分だけ世代間の不公平も大きいものとなります 現在の賦課方式による年金財政は 世代間格差 年金保険料不足の面からみて危険な状態です 少子高齢化及び世代間格差がこのまま進行すると遠くない未来に賦課方式の年金財政は破綻すると考えられます しかし 少子高齢化の問題に取り組んだからといっても必ず効果が出るとも限りません また 効果があったとしてもその結果が年金財政に好影響を与えるようになるまでには40~50 年の時間がかかると考えられます それまで年金財政が存続するという保証はありません そこで 私たちは少子高齢化対策もやらなければならないが それだけでは年金財政は救うことはできないので 年金財政を救うためにはその対策として年金のシステムの改善が何よりも大事だと思うに至り その場合には賦課方式から積立方式へのすみやかな移行が必要だと考えました. 5. 積立方式について 20 歳になりこの先 40 年間 60 歳になるまで年金保険料の納付義務を課せられた 現役世代 がいるとします 賦課方式下では この納付期間中に支払われた保険料が 納付期間中における 65 歳以上の世代 つまり年金受給者に給付されます しかし積立方式下では 期間中に納付された保険料は 現役世代 がやがて 65 歳になるまで一切給付されることはありません 65 歳になった 現役世代 は 過去に自身が積み立てた保険料を年金として受給されます 大きな違いは 世代間ではなく年金加入者個人 3

5 で納付 受給する年金方式であることです メリットは 少子高齢化がさらに進行しても年金財源に悪影響を与えないことです 賦課方式は 年金保険料の納付 年金受給を世代間で行います 少子高齢化により 納付者に対する受給者の割合が増えることで 年金額を減額しなければ財源の枯渇は免れません また受給者にとっても 減額前の世代との金額差に不満を抱きます しかし 積立方式では年金加入者個人での納付 受給であるがゆえに世代間の問題は生じません よって少子高齢化による影響はないと考えられます デメリットは 物価変動に弱いことです 例えば 年金保険料の納付期間中よりも年金受給期間の物価が上昇 インフレーションが発生するとします インフレは貨幣価値を低下させます よって 納付した保険料と受給する年金額が同額であったとしても 年金の実質価値は低下します すると 年金加入者は自分のおカネの価値が低下することに不満を持ちます この問題を インフレリスク といいます しかし近年日本では 逆にデフレーションが進行しています そこで この経済状況におけるインフレーション発生の可能性について考察してみます 物価変動を観察する手段に 消費者物価指数の測定 があります 消費者物価指数とは 物価変動を測定する年の商品購入コストと 測定年に対する基準年の商品購入コストを比較して算出したものです ( 基準年 : 西暦の末尾が 0or5 の年 5 年ごとに変わる ) 年金額は 年度ごとの実質価値を均衡にするために給付する前年の消費者物価指数を元に調整されます 2011 年度の年金額は前年に比べ マイナス 0.4% になりました 金額は月額 66,608 円から 65,741 円 つまり 867 円の減額が施行されました 理由は 2011 年度の前年 (2010 年度 ) の商品購入コストが 2010 年に対する基準年 (2005 年 ) に比べマイナス 4% となったためです 2011 年だけでなく 近年の消費者物価指数はマイナス傾向にあり 日本はデフレーションが進行しています つまり インフレリスクを考慮する必要性は低いと思われます よって積立方式のデメリットは考えなくてもよいと私たちは考えました 6. 積立方式への移行時の問題 積立方式自体についてのデメリットが発生する可能性は低いですが 賦課方式から積立方式への移行時に発生すると予想される問題が存在します それは 二重の負担 というものです 問題となる対象は 積立方式への移行時点で年金保険料を支払っている現役世代です この世代は (1) 積立方式における将来の引退世代 すなわち自分たちへの年金受給のための保険料 (2) 移行時の引退世代への年金のための保険料 移行時の引退世代は 賦課方式下での年金受給の権利がある つまり 2 世代分の保険料負担を課せられることになります このことが 二重の負担 と呼ばれる所以です 4

6 賦課方式と積立方式完全移行後における保険料負担は 1 世代分であることに対して移行時は 2 世代分であることにより 世代間で不公平が生じるのです そこで 私たちは問題となる対象の世代への補償を行うことが問題の解決として適策と考えました 後述のように 現在の日本の財政状況は年金財源だけでなく 税収の減少やその補填のための国債発行等で非常に危険な状態です よって補償財源は新たな対策によって確保しなければなりません 以下で補償財源の調達の方法を 二重の負担への対策 として 3 点提案しますまず 第 3 号被保険者の年金保険料免除の廃止 を提案します 現在 日本の年金制度において第 3 号被保険者 ( 以下 第 3 号 ) は保険料負担が免除され 65 歳になれば年金受給が可能です そもそも第 3 号とは いわゆるサラリーマン ( 厚生年金加入者 ) に扶養されている配偶者 ( 代表例は専業主婦 ) を指します 免除の理由の一つは 家事等のいわゆる 内助の功 が考慮されているためです しかし 第 3 号の年金財源は 国民年金 と 国庫負担 ( 主に税金 ) から拠出されているため 年金財源不足と財政赤字の一因となっています また世論でも 既婚者であるだけで負担がないのは不公平である という意見もあります 免除の廃止により 保険料収入が増えるだけでなく財政圧迫の緩和につながり 以下の不公平も改善することが可能です 第 3 号被保険者が保険料を負担することにより 1 年間で約 360 億円の収入増加が予測されます 次に 年金額の減額 を提案します この対策は財源調達のみならず 引退世代にも負担を課すことにより世代間格差を緩和する効果もあります 2011 年で 65 歳になり年金受給が始まる世代が 20 歳の時 つまり保険料負担が開始したのは 1966 年でした 1986 年まで年金制度は任意加入制 ( 現在は強制加入制 ) であったために この年になるまでの 20 年間 この世代の保険料負担は強制ではありませんでした つまり 20 年間負担をしなくても 2011 年から年金受給が認められることになります 一方 1986 年以降に 20 歳になった世代は初めから負担を課せられるため 不満を感じます よって 年金額の減額はこの不均衡を緩和する方法にもなりえます また 近年著しく進展している高齢化にも対応しています 高齢者が増加することは 年金受給者が増加するということです よって 減額の対象者も自動的に増えるために高齢化の進展にも対応していると考えられます この対策を実行した場合 予測される調達金額 65 歳から平均寿命までの人口 (2010) が 1 年間 年金減額 ( 月額から 円 ) を受けた場合に生まれる金額 は 男性は総額約 1300 億円 女性の平均寿命は男性よりも長いので さらに高額の約 1500 億円となります しかし 高齢者は肉体的に現役世代よりも労働が困難であり収入も少ないと考えられるので 減額率を下げる考慮も必要でしょう 5

7 図表 2 社会保障関係費の推移 出典 : 国立国会図書館 ISSUE BRIEF 670 号 また 図表 2から 高齢者が充実した生活のためのサービスを受けていることを証明し 年金額の減少 が高齢者にとって不公平感をもたらさないことを確認したいと思います まず 社会保障関係費とは 人間の最低限の生活を保障するための費用の総額 のことです グラフから ここ数年社会保障関係費が急増していることが分かります 医療 介護費は 疾病 怪我のリスクが現役世代よりも大きい高齢者を支えるものです この点から 医療 介護費の増額により高齢者は充実したサービスを受けていると考えられます 一例として 65 歳 ~70 歳の年齢層に対し医療費を一定額免除する制度があります また 現在は年金保険料では年金支給が追いつかないために社会保障関係費からも拠出していますが 年金への費用が増額されています さらに 近年の経済の低迷により企業の収入は落ち込み 雇用状況の悪化や国民の収入も不安定状態であるため 生活困窮者が増加していますが 生活保護費も増額されています 最後に挙げる二重の負担への対策は これまで述べた 2 つの対策の実行による派生効果が望めるという点です 両対策において 財源を確保できる点に加えて世代間不公平が緩和されます また 財源が安定することで年金制度そのものへの信用も回復するでしょう この 2 点により 現役世代が年金保険料を納付するインセンティブが生まれます 予測として 2010 年における 20 歳代の保険料未納者の 10% が納付すれば 1 年で 約 1.2 兆円 の財源確保が実現するでしょう 6

8 図表 3 税収と国債発行の推移 出典 : 宮島洋他 社会保障と経済 2 - 財政と所得保障 最後に 現在の賦課方式下における日本の財政状況と政策から 積立方式への移行の正当性を強調します まず 図表 3をみると 税収は近年の消費減少等により減額しているのに対し 国債発行は年金保険料やそれ以外の部門への補填のために増え続けています 平成 22 年度には税収と国債発行がついに逆転しています 年金保険料の不足額補填のために国庫負担 (= 主に税金 ) の割合を 1/3 から 1/2 に引き上げました 税収が減少しているにも関わらず 強行的な政策だといえます 財源不足の原因の一つに 保険料の未納問題がありますが 保険料を納付している人に対し 全世代負担である税金負担のウエイトを高めたために 負担を重ねる結果となりました また 年金額補填のためにさらに国債発行を増加しようという政策が現在検討されています 税収から年金を拠出することも本来あってはならないのですが それでも賄えないために国債で不足を埋めようと考えられています 不足額は 2011 年の時点で 約 2 兆 6000 億円 です さらに 国債返済のために 消費税増税を前提とする としています このことから 賦課方式は国民の負担をさらに増加させてしまう可能性は高いといえます よって 現行の賦課方式から積立方式への移行が望ましい という結論を私たちは出しました 7. まとめ 賦課方式 積立方式にはそれぞれメリット デメリットがあります しかし 賦課方式 7

9 のデメリットの改善策の少子高齢化対策は ほぼ効果をあげることができず 年金受給額に差が開く 世代間格差 による不公平や 年金保険料不足などが年金財政を破綻に追い込むという問題があります そこで積立方式へ移行すれば 年金加入者個人によって納付 支給が行われるので 世代間格差の問題が解消されます 賦課方式から積立方式への移行時に発生する二重の負担は 現在保険料免除になっている第三号被保険者への免除制度廃止 さらに年金支給額の減額により対応します 年金制度改革は必要不可欠であり 一刻も早い対策が求められています 人口の変化や 雇用形態の変化など 社会構造の変化に伴い制度の改革も当然必要となります 私たちは年金制度に関して 現行の賦課方式から積立方式への移行を提案します 今回私たちは現行の年金制度を分析することによって 今後日本で少子高齢化が急激に進み現行の年金制度は維持できないという結論を出しました そこで私たちは積立方式へ移行が必要との結論を出しましたが 年金制度についての考え方や方法はまだいくつもあると思います 今回学習したことを生かしてこれからの日本の年金制度の動向に注目していきたいです 参考文献 厚生労働省 日本年金機構 総務省 統計局 国立国会図書館 宮島洋 西村周三 京極髙宣編 社会保障と経済 2 - 財政と所得保障 ( 東京大学出版会 ) 8

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