(2) 用途別の動向 1 全用途平均変動率全用途平均変動率は2.4%( 前年 0.8%) で全都道府県で最大の上昇率となり上昇は昨年から引き続き2 年連続となった注 : 変動率とは継続調査地点の単面積あたりの価格を前年の価格と比べたときの変化率であり平均変動率は継続調査地点の変動率の平

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いちえいみうら
5 years ago
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1 平成 2 7 年地価公示における福島県内の地価動向について 1 地価公示制度 (1) 目的地価公示は土地鑑定委員会が毎年 1 回標準地の正常な価格を公示し一般の土地の取引価格に対して指標を与えるとともに公共事業用地の取得価格算定の規準とされまた国土利用計画法に基づく土地取引の規制における土地価格算定の規準とされる等により適正な地価の形成に寄与することを目的としている実施主体土地鑑定委員会 ( 国土交通省に置かれる ) 価格判定の基準日 1 月 1 日標準地自然的及び社会的条件からみて類似の利用価値を有すると認められる地域において土地の利用状況環境等が通常と認められる一団の土地について選定する正常な価格自由な土地取引が行われるとした場合において通常成立すると認められる価格価格の判定方法土地鑑定委員会が 1 標準地について 2 人以上の不動産鑑定士の鑑定評価を求めその結果を審査し必要な調整を行って単面積当たりの正常な価格を判定する (2) 標準地数標準地は全国で計 23,380 地点設定され福島県内においては 44 市町村 (13 市 24 町 7 村 ) に計 413 地点が設定されたが本年は東京電力福島第一原子力発電所事故による帰還困難区域居住制限区域及び避難指示解除準備区域内の標準地の鑑定評価を休止し 39 市町村 (13 市 19 町 7 村 ) の39 6 地点で鑑定評価を実施した用途別の標準地数は次のとおりである用途住宅地商業地工業地合計 (26) (6) (32) 27 年年注 :( ) 内は平成 26 年度福島県地価調査の基準地と同一である標準地数であり内数である 2 福島県の地価概況 (1) 標準地の公示価格 1 平均価格県内の標準地の平均価格は住宅地が30,900 円価格は1m2当たり以下同じ ( 前年 29,70 0 円 ) 商業地が 58,500 円 ( 前年 57,200 円 ) となった 2 最高公示価格 ( 住宅地商業地ともに前年と同一地点 ) 最高公示価格住宅地郡山 -16 商業地郡山 5-11 郡山市神明町 111 番 11 神明町 ,300 円 ( 前年 73,500 円 ) 郡山市駅前 1 丁目 112 番駅前 ,000 円 ( 前年 317,000 円 ) 書きは住居表示 1

2 (2) 用途別の動向 1 全用途平均変動率全用途平均変動率は2.4%( 前年 0.8%) で全都道府県で最大の上昇率となり上昇は昨年から引き続き2 年連続となった注 : 変動率とは継続調査地点の単面積あたりの価格を前年の価格と比べたときの変化率であり平均変動率は継続調査地点の変動率の平均値である 2 用途別の県平均変動率用途別の県平均変動率は住宅地が2.9%( 前年 1.2%) で上昇率が全都道府県最大商業地は 0.8%( 前年 0.5%) で平成 4 年以来 23 年ぶりのプラスに工業地が1.7%( 前年 0.9%) で2 年連続のプラスになった 3 住宅地及び商業地に係る市町村別地価動向単 : 市町村数用途平成 27 年平成 26 年平均変動率住宅地商業地住宅地商業地 5.0% 以上上昇 3.0% 以上 5.0% 未満 % 以上 3.0% 未満 % 超 1.0% 未満横ばい 0.0% % 超 1.0% 未満下落 1.0% 以上 3.0% 未満 % 以上 5.0% 未満 % 以上上昇率最大の標準地住宅地変動率 17.1% いわき -51 いわき市泉もえぎ台 1 丁目 25 番 8 商業地変動率 6.8% 郡山 5-7 郡山市麓山 2 丁目 62 番外麓山いわき -51 は住宅地で全国最大の上昇率 5 下落率最大の標準地住宅地変動率 2.3% 喜多方 -3 喜多方市字清水台 3 丁目 147 番外商業地変動率 3.8% 西会津 5-1 西会津町野沢字原町乙 2147 番 1 2

3 3 平成 27 年の特徴 (1) 県全般の特徴 1 全体県全体で地価が上昇した標準地が 249 地点 ( 前年は 183 地点 ) 横ばいの標準地が 70 地点 ( 前年は 60 地点 ) であり下落は 71 地点 ( 前年は 144 地点 ) にとどまった 2 住宅地住宅需要が旺盛であり住宅地の継続調査地点の8 割を超える地点で上昇又は横ばいとなっている特に浜通りにおいては本格的な復興段階を迎え住宅建築が増加して取引が活発となっており全ての住宅地の調査地点で地価が上昇した都市部ではいわき市郡山市福島市の市街地の広い範囲で住宅地開発が活発化して上昇地点が広がっておりその影響により周辺の地価水準が低い市町村にも上昇地点が広がっている町村部では人口減少の影響が大きく需要に力強さが欠け依然として下落が継続している 3 商業地都市部では雇用所得情勢の改善を背景に底堅く推移しており消費増税に伴う駆け込み需要の反動も徐々に和らいできているまた建築関係者等で飲食店舗が賑わいビジネスホテル等の稼働率も依然として高水準となっているいわき市郡山市福島市の3 市ではマンション用地等の需要が見られるなど投資需要に回復の兆しが見られる一方で他の都市部では住宅地価格の上昇に伴い商業地と住宅地の価格調整局面が終焉し下落地点が大幅に減少した町村部の既存商店街は大型店の進出により商業地の空洞化や住宅地化が進行しており地価の調整局面が続いている 4 工業地ふくしま産業復興企業立地補助金等を活用した工場の新増設や再生可能エネルギー医療機器製造関係の新たな企業立地が進んでおり工場進出件数の多い県北県中県南いわきで地価上昇となった産業技術総合研究所の再生可能エネルギー研究施設が平成 26 年 4 月に開所され隣接する郡山西部第 1 工業団地の造成が開始された (2) 市町村毎の地価動向 ( ) 内は前年値住宅地商業地平均変動率平均価格平均変動率平均価格福島市 2.7% 40,600 円 0.7% 71,700 円 ( 1.9%) (39,400 円 ) ( 0.5%) (70,900 円 ) 会津若松市 1.5% 31,600 円 0.1% 53,800 円 ( 0.2%) (31,000 円 ) ( 0.1%) (53,800 円 ) 郡山市 3.8% 45,600 円 3.0% 102,500 円 ( 1.4%) (43,600 円 ) ( 0.9%) (99,800 円 ) いわき市 7.3% 37,100 円 3.3% 57,200 円 ( 4.0%) (34,400 円 ) ( 1.4%) (55,300 円 ) その他の 0.3% 18,700 円 0.9% 33,500 円市町村 ( 0.5%) (18,700 円 ) ( 1.9%) (33,200 円 ) 合計 2.9% 30,900 円 0.8% 58,500 円 ( 1.2%) (29,700 円 ) ( 0.5%) (57,200 円 ) 平均変動率では福島市は住宅地が 2 年連続のプラス商業地が 23 年ぶりのプラス会津若松市は住宅地が 18 年ぶりのプラス商業地が 23 年ぶりのプラス郡山市は住宅地商業地ともに 2 年連続のプラスいわき市は住宅地は 3 年連続商業地が 2 年連続のプラス 3

4 1 福島市住宅地は市内全般に住宅地開発が活発で中心部から郊外まで地価上昇地点が広がっている 2 市内でも人気の高い黒岩地区や森合地区等で上昇率が高くなっているほか放射線量の高さから震災直後大きく地価が下落した渡利地区でも地価が回復してきている商業地については優良ビルが高稼働率を維持しており除染事業等に係る流入人口の増加が飲食店等の賃貸需要を押し上げているこれまでは業績好調な一部の企業が需要を牽引していたが個人事業者等にまで需要の裾野が拡大しているほか福島駅東口で病院や複合ビルの建設が進捗中であるなど中心市街地の活性化が期待される会津若松市住宅地では市中心部をはじめ市内全般で下げ止まり傾向となっている品等や利便性の高い住宅地域では相対的に高い上昇率となった地点も出てきているが地場産業の不振や周辺地域の過疎化等による流入人口の減少から福島市郡山市いわき市に比べ需要の力強さに欠ける商業地は復興に伴う人の流れで商況はやや改善したが下落傾向から横ばいまで回復した程度である 3 郡山市住宅地では市内全域に住宅需要が旺盛で土地不足感が広がっている土地区画整理事業地や接近性の優れた品等の高い住宅地で上昇率が高く震災前の水準まで地価が戻っている地点も出てきている商業地ではビルの空室率が低下し飲食店が賑わいホテルの稼働率も高くなっているまた郡山駅前の百貨店跡地がホテル付の商業ビルに建て替え中であり中町の繁華街にも立体駐車場の建築が開始されるなど駅前地区の賑わいの創出への期待が高まっている 4 いわき市住宅地の上昇率全国上 10 地点すべてをいわき市の標準地が占めた被災者需要の集中から供給が不足して市内全域で地価上昇となっているまた昨年までに引き続き平地区や鹿島街道沿いの住宅団地を中心に広い範囲で上昇率が高くなったほか四倉地区や植田勿来地区など市中心部から離れた地域にも上昇率が高い地点が出てきている商業地ではホテルやマンションの用地需要がある駅前及び市役所周辺が高い上昇を示しているほか背後の住宅地価格の上昇に伴い市内全般で商業地域の地価上昇が見られた 5 その他特徴的な市町村南相馬市では被災者等の土地取得が取引の大部分を占め住宅地が市場に出回らず需給が逼迫しており取引価格も相当に上昇している相馬市ではこれまで国道 6 号線以東の高台に集中していた移転需要が品薄感の広がりで国道以西の郊外部や市街地中心部の住宅地まで拡大している広野町では災害公営住宅の入居開始や商業施設の出店計画などが進行しており双葉郡の避難者の移転需要や事業所関連の需要で地価が上昇している 4

5 地価公示地価調査対前年平均変動率 ( 県平均 ) ( 単 :%) 年住宅地商業地工業地全用途平均元年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年上段 : 地価公示標準地の平均変動率下段 : 地価調査基準地の平均変動率 5

6 第 1 表地域別用途別平均価格 ( 単 : 円 / m2 ) 用途別住宅地商業地工業地全用途地域別地点数平均価格地点数平均価格地点数平均価格地点数平均価格主要市福島市 35 40, , , ,600 会津若松市 24 31, , , ,400 郡山市 41 45, , , ,700 いわき市 74 37, , , ,200 その他の市町村 , , , ,900 県平均 , , , ,600 第 2 表主要市別最高価格標準地 ( 住宅地 ) 市名福島市福島福島市野田町 2 丁目 189 番 ,300 69, 野田町会津若松市会津若松会津若松市西栄町 261 番外 -9 60,500 58, 西栄町 2-3 郡山市郡山郡山市神明町 111 番 11 *-16 76,300 73, 神明町 2-15 いわき市いわきいわき市平字作町 3 丁目 1 番 16 * -7 70,300 64, (*: 地価調査基準地との共通地点 ) 第 3 表標準地価格高表 ( 住宅地 ) 郡山郡山市神明町 111 番 11 1 *-16 76,300 73, 神明町 2-15 福島福島市野田町 2 丁目 189 番 ,300 69, 野田町郡山郡山市池ノ台 115 番 ,300 67, 池ノ台 9-12 郡山郡山市朝日 2 丁目 26 番 ,500 66, 朝日いわきいわき市平字作町 3 丁目 1 番 16 5 * -7 70,300 64, (*: 地価調査基準地との共通地点 ) 6

7 第 4 表主要市別最高価格標準地 ( 商業地 ) 市名福島市福島福島市栄町 10 番 , , 栄町 10-3 会津若松市会津若松会津若松市中町 350 番 2 内 ,500 78, 中町 4-37 郡山市郡山郡山市駅前 1 丁目 112 番 , , 駅前いわき市いわきいわき市平字三町目 28 番 , , 第 5 表標準地価格高表 ( 商業地 ) 郡山郡山市駅前 1 丁目 112 番 , , 駅前福島福島市栄町 10 番 , , 栄町 10-3 郡山郡山市駅前 2 丁目 141 番外 , , 駅前いわき , , いわき市平字三町目 28 番郡山郡山市中町 380 番 , , 中町 6-16 第 6 表地域別用途別平均変動率 ( 単 : %) 用途別住宅地商業地工業地全用途継続地平均変動率継続地平均変動率継続地平均変動率継続地平均変動率地域別点数点数点数点数主要市福島市会津若松市郡山市いわき市その他の市町村県平均

8 第 7 表上昇率表 ( 住宅地 ) いわきいわき市泉もえぎ台 1 丁目 25 番 8 1 *-51 35,000 29, いわきいわき市草木台 2 丁目 10 番 3 2 * -1 47,300 41, いわきいわき市泉ヶ丘 1 丁目 19 番 16 3 *-55 35,700 31, いわきいわき市中央台鹿島 1 丁目 5 番 3 4 *-27 55,500 49, いわきいわき市平下平窪 3 丁目 4 番 5 5 *-19 46,300 41, (*: 地価調査基準地との共通地点 ) 第 8 表下落率表 ( 住宅地 ) 喜多方 ,100 17, 喜多方市字清水台 3 丁目 147 番外喜多方喜多方市字越巻 3748 番 ,600 18, 浅川石川郡浅川町大字浅川字本町西裏 ,100 22, 番 2 会津美里大沼郡会津美里町永井野字八月田 ,800 14, 番 31 会津美里 ,000 18, 大沼郡会津美里町字鹿島 3033 番第 9 表上昇率表 ( 商業地 ) 郡山郡山市麓山 2 丁目 62 番外 1 *5-7 59,900 56, 麓山いわきいわき市平字童子町 4 番 10 2 *5-3 76,000 71, いわき ,300 60, いわき ,300 58, いわき市平六町目 3 番 12 内いわき市平字正内町 90 番郡山郡山市朝日 1 丁目 12 番 ,800 74, 朝日 (*: 地価調査基準地との共通地点 ) 8

9 第 10 表下落率表 ( 商業地 ) 西会津耶麻郡西会津町野沢字原町乙 ,600 18, 番 1 浅川石川郡浅川町大字浅川字本町西裏 ,900 25, 番 5 喜多方喜多方市字 3 丁目 4801 番 ,500 34, 喜多方喜多方市字西四ツ谷 183 番 ,000 38, 会津美里大沼郡会津美里町字高田甲 ,200 21, 番 1 9

(2) 用途別の動向 1 全用途平均変動率全用途平均変動率は2.4%( 前年 2.4%) で 3 年連続上昇となり全都道府県第 2 位 ( 前年第 1 位 ) の上昇率となった注 : 変動率とは継続調査地点の単位面積あたりの価格を前年の価格と比べたときの変化率であり平均変動率は継続調査

(2) 用途別の動向 1 全用途平均変動率全用途平均変動率は2.4%( 前年 2.4%) で 3 年連続上昇となり全都道府県第 2 位 ( 前年第 1 位 ) の上昇率となった注 : 変動率とは継続調査地点の単位面積あたりの価格を前年の価格と比べたときの変化率であり平均変動率は継続調査平成 2 8 年地価公示における福島県内の地価動向について 1 地価公示制度 (1) 目的地価公示は土地鑑定委員会が毎年 1 回標準地の正常な価格を公示し一般の土地の取引価格に対して指標を与えるとともに公共事業用地の取得価格算定の規準とされまた国土利用計画法に基づく土地取引の規制における土地価格算定の規準とされる等により適正な地価の形成に寄与することを目的としている実施主体土地鑑定委員会