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1 メダカのウロコの骨芽細胞及び破骨細胞に対する静的及び動的な過重力応答 矢野幸子 (JAXA) 鈴木信雄 北村敬一郎 佐藤雄亮 関口俊男 中島廣志 早川和一 笹山雄一 ( 金沢大学 ) 服部淳彦 中野真樹( 東京医科歯科大学 ) 池亀美華 坂本竜哉( 岡山大学 ) 大森克徳( 亜細亜大学 ) 千葉篤彦( 上智大学 ) 江尻貞一( 朝日大学 ) 高垣裕子 ( 神奈川歯科大学 ) 三島弘幸( 高知学園短期大学 ) 舟橋久幸( 昭和大学 ) Zoological Science Award 2014 受賞論文 Yano, S., Kitamura, K., Satoh, Y., Nakano, M., Hattori, A., Sekiguchi, T., Ikegame, M., Nakashima, H., Omori, K., Hayakawa, K., Chiba, A., Sasayama, Y., Ejiri, S., Mikuni-Takagaki, Y., Mishima, H., Funahashi, H., Sakamoto, T. and Suzuki, N.: Static and Dynamic Hypergravity Responses of Osteoblasts and Osteoclasts in Medaka Scales. Zool. Sci., 30: (2013) はじめに骨には 骨を形成する骨芽細胞と骨を壊す破骨細胞が共存しており 体内のミネラルの恒常性を保つため常に骨形成と骨吸収のリモデリングを繰り返している また 宇宙を含め骨格への負荷がない状態では 骨芽細胞の活性低下によって骨形成が低下することが報告されている しかしながら 破骨細胞の作用については結果に一致を欠いており (Carmeliet et al., 2001) 特に破骨細胞の重力応答については不明な点が多く その応答を調べる為の優れたモデル系が切望されている 一方 硬骨魚類において 骨とウロコがカルシウムの貯蔵庫であるが 放射性同位元素 ( 45 Ca) による研究で 椎骨ではなく 主にウロコからカルシウムを出し入れしていることが報告されている (Mugiya and Watabe, 1977) このことは 魚類のカルシウム調節において ウロコこそが ヒトの骨と同様の役割を持つことを意味している 硬骨魚のウロコの基本構造は I 型コラーゲンからなる線維層と I 型コラーゲンとハイドロキシアパタイトからなる骨質層 ( 石灰化層 ) の二層である (Bereiter-Hahn and Zylberberg, 1993) そして 骨質層の表面に破骨細胞と骨芽細胞が共存しており 添加的石灰化 直接骨化 骨代謝を行っている (Suzuki et al., 2008) また ウロコに存在する破骨細胞は 多核で波状縁も観察され ヒトの破骨細胞と同様の組織構造と生理活性を持つことが示されている (Azuma et al., 2007) このようにウロコには 1シンプルな構造と石灰化様式を示す 2 破骨細胞はヒトと同様の細胞構造と活性を持つ といった利点がある そこで本研究では メダカのウロコに注目して アッセイ系を開発して 静的及び動的な過重力応答の違いを解析した 1

2 メダカのウロコの骨芽細胞 破骨細胞の形態観察メダカのウロコを 4% パラホルムアルデヒド溶液で化学固定し 骨芽細胞のマーカーであるアルカリフォスファターゼ (ALP) と破骨細胞のマーカーである酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ (TRAP) の活性染色を行った その結果を図 1に示す Aは ALP 陽性細胞 Bは TRAP 陽性細胞を示す このように メダカのウロコには 骨芽細胞と破骨細胞が共存していることが判明した そこで次に ウロコ図 1メダカのウロコのアルカリフォスファターゼ (ALP)(A) 及び酒を用いたバイ石酸抵抗性酸フォスファターゼ (TRAP)(B) 染色オアッセイ系 A: 矢印は ALP 陽性細胞を示す Bar: 100 m の開発を行っ B: 矢頭は単核の TRAP 陽性細胞 矢印は多核の TRAP 陽性細胞を示た す Bar: 100 m メダカのウロコを用いたバイオアッセイ系の開発メダカのウロコは小さいので ウロコ 1 枚で ALP 活性 ( 骨芽細胞活性 ) と TRAP 活性 ( 破骨細胞の活性 ) を測定することは難しい そこでメダカ体表の片面 ( 左側 ) から採取した全てのウロコを実験群とし 反対側 ( 右側 ) から採取した全てのウロコを対照群として用いた これら片面のすべてのウロコを 1.5ml チューブに入れ 蒸留水を加えて超音波破砕した その上清中の TRAP 及び ALP 活性をタンパク質当たりの比活性で算出した その結果 左右のウロコの ALP 及び TRAP 活性には差はないことがわかった ( 図 2) 図 2 左右のウロコの ALP 活性 (A) 及び TRAP 活性 (B) メダカのウロコに対する静的及び動的な過重力応答の解析開発した系を用いて 遠心機による静的及び加速度負荷装置 ( バイブレーション負荷装 2

3 置 ) による動的な過重力への応答を解析した 遠心機またはバイブレーション装置により 2 3 4G の強度で 10 分間負荷後 6 または 24 時間培養し 細胞活性を測定した その結果 また メダカのウロコは 静的な遠心機の過重力及び動的なブレーションの加速度重力にも非常によく応答することが判明した 即ち 骨芽細胞の活性は 2~4G において遠心とバイブレーションの両方で有意に上昇した 一方 破骨細胞の活性は 2 3G では遠心とバイブレーションの両方で有意に減少したが バイブレーションによる 4G 負荷では上昇した これは 骨芽細胞の活性が 4G において顕著に上昇したことに起因する可能性がある そこで 骨芽細胞と破骨細胞の相互作用に関与する遺伝子の発現を解析した Receptor Activator of NF-κB Ligand (RANKL) は 骨芽細胞で発現して破骨細胞の分化を促し 骨吸収を促進する因子である (Teitelbaum, 2000) さらに Osteoprotegerin (OPG) は RANKL のデゴイ受容体であり RANKL と結合することにより骨吸収を抑制する したがって RANKL と OPG を解析すれば 骨芽細胞と破骨細胞の相互作用を調べることができる そこでメダカの RANKL(JN119285) の配列から RANKL のプライマーを設計した 次にメダカの全アミノ酸配列を Genome to Protein Structure and Function Database (GTOP) を用いて検索し フグの OPG アミノ酸配列と最も相同性のある部分を メダカの OPG アミノ酸配列候補とした そして CLUSTAL X2 を用いて 同一配列を検索し OPG 配列を推定してプライマーを設計した 遠心機またはバイブレーション装置により 4G の強度で 10 分間負荷後 24 時間培養したメダカのウロコから total RNA isolation kit を用いて Total RNA を抽出し PrimeScriptTM RT reagent kit により cdna を合成し リアルタイム PCR 法によって RANKL と OPG の発現図 3 遠心機による静的な過重力とバイブレーション解析を行った その結果 による動的な過重力下での RANKL/OPG-like の比 RANKL の mrna 発現は遠心機による過重力では増加し *:p<0.05 なかったが バイブレーションによる加速度重力により有意に増加した RANKL と OPG-like mrna の比は遠心機による過重では差がなかったが バイブレーションによる加速度重力では対照群と比較して有意に高かった ( 図 3) 前述のように RANKL/OPG 比は骨吸収の指標として使われる (Teitelbaum, 2000) 加速度重力で骨芽細胞が顕著に活性化されたことが破骨細胞の活性を上昇させた可能性が高い 3

4 おわりにメダカは小型の硬骨魚で全ゲノム配列が解読されている したがってメダカを用いて様々な生理現象を分子レベルで解析することが可能である またメダカは宇宙実験にも使われ 2012 年には国際宇宙ステーション ( 図 4) の日本の実験棟 きぼう においてメダカを用いた長期飼育実験が実現した メダカを用いることにより 骨芽細胞と破骨細胞の相互作用のメカニズムを過重力環境だけでなく微小重力環境でも分子レベルで解析することが可能になると考えられる 本研究により メダカのウロコを用いた新たな in vitro のアッセイシステムを開発することができ さらに遠心機による静的および加速度負荷装置 ( バイブレーション負荷装置 ) による動的な過重力への違いも解析することができた したがって メダカのウロコは宇宙での骨代謝モデルとなりうる可能性が示されたと言える 日本の実験棟 きぼう 図 4 国際宇宙ステーション 矢印 : 日本の実験棟 きぼう Photo credit: NASA 引用文献 Azuma K, Kobayashi M, Nakamura M, Suzuki N, Yashima S, Iwamuro S, Ikegame M, Yamamoto T, Hattori A (2007) Two osteoclastic markers expressed in multinucleate osteoclasts of goldfish scales. Biochem Biophys Res Commun 362:

5 Bereiter-Hahn J, Zylberberg L (1993) Regeneration of teleost fish scale. Comp Biochem Physiol 105A: Carmeliet G, Vico L, Bouillon R (2001) Space flight: A challenge for normal bone homeostasis. Crit Rev Eukaryot Gene Expr 11: Mugiya Y, Watabe N (1977) Studies on fish scale formation and resorption II: Effect of estradiol on calcium homeostasis and skeletal tissue resorption in the goldfish, Carassius auratus, and the killifish, Fundulus heteroclitus. Comp Biochem Physiol 57A: Suzuki N, Somei M, Seki A, Reiter RJ, Hattori A (2008) Novel bromomelatonin derivatives as potentially effective drugs to treat bone diseases. J Pineal Res 45: Teitelbaum SL (2000) Bone resorption by osteoclasts. Science 289:

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