Economic Indicators   定例経済指標レポート

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1 Economic Trends 経済関連レポート エコカー補助金 エコポイント終了の反動減発表日 : 年 11 月 日 ( 火 ) ~ 自動車 テレビで需要の先食い度合いは異なる ~ 第一生命経済研究所経済調査部担当熊野英生 ( : ) 9 月にエコカー補助金が終了し 家電エコポイントも漸次見直しが行われ 11 年 3 月をもって終わる予定である こうした助成は 潜在需要そのものを高めるのではなく 需要を引き出す効果をものである そのため 乗用車 テレビ 冷蔵庫 エアコンはそれぞれに制度終了後に反動減が予想される 特に テレビについては地デジ移行後 更新需要が一巡した効果も加わって 反動減が大きく広がるとみられる エコカー補助金の反動減 9 月 7 日にエコカー補助金が終了 し その反動減が尾を引くのではないかと心配されている 年 月の新車販売台数 ( 乗用車 + 小型車 + 軽自動車 ) は 前年比 25.9% と大幅に落ち込んだ ( 同 9 月 3.2%) 今後 しばらく自動車販売は低調な推移を余儀なくされるとみられる 自動車減税自体は 自動車取得税 (12 年 3 月末まで ) 自動車重量税 (12 年 4 月末まで ) が存続する予定 前年比 % ( 図表 1) 乗用車販売の伸び率 局面比較 3か月移動平均 4 3 局面のピーク時点 を期間ゼロで合わせた 月別には 22か月で プラス 乗用車は 小型車 軽自動車を含む 期間 ( 月数 ) 過去の事例を振り返ると 過去 自動車販売出所 : 日本自動車工業会 新車登録台数 軽自動車販売台数 がブーム後の反動減に苦しんだ経験は2 度ほどある ( 図表 1) まず (1) 消費税導入と同時に物品税が廃止された時期のバブル期の経験 物品税廃止から 1 年が経過した 199 年 3 月をピークに 減税効果の盛り上がりが剥落するかたちで 1993 年 7 月まで伸び率の悪化が進み (29 か月間 ) さらに 1994 年 6 月に前年比がプラス転化するまで 52 か月間もかかった この時期は バブル期のストック調整圧力が高かったことも加わって反動減が大きくなったと考えられている 次に (2) 消費税率が 3% から 5% に引き上げられる直前 1997 年 4 月をピークにして 1998 年 2 月まで伸び率の悪化が進んだ (11 か月間 ) このときも 1999 年 1 月に前年比が明らかにプラスに転じるまで 22 か月間を要している 5 バブル期 (199 年 ) 消費税引き上げ後 (1997 年 ) 今次局面 52 か月 今回も エコカー補助金によって 最大 25 万円 ( 廃車する場合 廃車しないときは最大 万円 ) が受けられ る恩恵が一時的な需要を引っ張り上げ 今後の反動減が避けられそうもない この経験から看て取れるのは 長くて大きな反動減が生じる手前では 同様に大きく盛り上がったブームが起こった後 そこで消化された需要がその後の需要をかえって押し下げるという図式である 言い換えれば 需要を先食いするブームの存在は その後のストック調整圧力としてのしかかるのである 反動減を引きずる目処教訓としては 山高ければ谷深し となることである 今回のエコカー補助金の反動減については それを勘案すると 過去 2 度の長期間に亘る低迷の局面とはやや異なる点がある 乗用車販売に関しては 今次局面の 1

2 販売増がリーマンショック前の 8 年央から起こった大規模な需要減反の後から始まっていることは留意が必要 である エコカー補助金には 元来 需要の先食いの性格があるが 9 年 6 月に実施されたタイミング ( 他の 自動車減税は同年 4 月から ) では 一時的に生じた買い控えを解消させるのに役立っていた シュリンクした需 要を氷解させるてこ入れになっていた点では 過去 2 度の反動減のときほどは先食いした需要は大きくない ( 図 表 2) ( 図表 2) 乗用車販売の需要先食い部分台 / 月平均 6 年初から 2 年間のトレンドでみると トレンド 4, 6 年 1 月 ~8 年 1 月 8 年央の落ち込み分は月平均値に対して.74 か月分に相当し エコカー補助金で盛 38, 1.11か月分 り上がった販売増の 1.11 か月分と相殺する エコカー 36, 補助金 月次データのと 11 月までの需要先食いに相当する部分 12か月移動平均 34, は.36 か月に限定される この図式は 仮にエコカー補助金がもっと 3, +.74か月分 大規模に延長されていたならば 深刻な需要, ネット.36か月分 先食いに発展していた可能性があることを暗 に示している エコカー補助金は 麻生政権 が経済対策として導入して成果を収め その 注 : 日本自動車工業会 新車登録台数 軽自動車販売台数 より計算 後で鳩山政権が 年 3 月末だった期限を約半年間ほど延長された 今回 9 月をもってエコカー補助金部分を 打ち切ったことは その副作用を過剰につくらないという意味では英断であったとみてよい 3 年 1 月 3 年 7 月 4 年 1 月 4 年 7 月 5 年 1 月 5 年 7 月 6 年 1 月 6 年 7 月 7 年 1 月 7 年 7 月 8 年 1 月 8 年 7 月 9 年 1 月 9 年 7 月 年 1 月 年 7 月 新車販売の先行きもしも 新車販売における需要先食いがそれほど大きくはないとするならば 先行きの販売数量はどのように推移するのだろうか ひとつの考え方は 6~8 年のトレンドに戻っていくという見方である その場合 年後半のどこかでトレンドに回帰して 急激な販売悪化には歯止めがかかると見込まれる ただし この間のトレンド自体が下方向に向いていることを考慮すると トレンド回帰を単純に喜ぶことはできない ( トレンドは前年比 5% の減少ペース ) 乗用車販売は 少子高齢化の影響によってかつての主な購買層である若者人口が少なくなっていることや 若者の経済環境の悪化を受けて購買余力が乏しくなっていることを背景に 下方トレンドができていると考えられる 9 年 年 18 月の乗用車販売について エコカー補助金に反応した購買層が誰であったかを知るために家計調査のセグメント分析をすると 世帯主年齢が 歳以上の高年層 あるいは高齢者が減税メリットに機敏に反応したことがわかった ( 図表 3) 彼らは 乗用車の新規購入者というよりも買い替え需要 またはシニア世帯の 2 3 台目の買い増しということになる 従って エコカー補助金の反動は シニア層に相対的に大きく表れるとみられる なお こうした購買層が段々とシニアに移っていく傾向は 家計調査でみる限り 今に始まったことではなく 前年比 % ( 図表 3) 自動車等購入費を増やした年代層 月平均の支出額の伸び率 9 年平均 年 18 月平均 ~ 29 歳 ~ 39 4 ~ 49 ~ 59 6 ~ 69 7 歳 ~ 出所 : 総務省 家計調査 (2 人以上世帯 ) 2

3 年以降に漸次進んでいる流れである 乗用車販売に占める若者消費のウエイトは 自動車において特に顕著に低下していて 変化として潜在的ユーザーが高齢化に向かっているのが実情なのだ 今後の販売動向を考える際のポイントは (1) ストック調整圧力を受けないような魅力的な次世代エコカーの投入と (2) 株価などの資産効果を通じてどのくらい販売需要が刺激されるか であろう 耐久消費財については 他の財 サービスよりも資産効果が働くと考えられる シニア層の購買行動は 勤労所得の制約が大きい分 すでに蓄えたストックの時価変化に応じて大口消費を行う傾向がある さらに 自動車販売における更新需要が フローの販売増につながっていくことも注目される 長い目でみたときに 最近の自動車販売は 更新需要を上回るようなストックの限 界的な増加を生じさせることにはなっていないようにみえる ( 図表 4) 新車販売はどちらかと言えば抑制的であり む 万台 6 4 ( 図表 4) 自動車の新車販売 廃棄数 新車販売台数廃棄台数 ( 登録抹消 ) 年度 年は 月までの 1 年間 出所 : 全国自動車検査登録情報協会 しろ更新需要の高まりを背景に販売が底上げされているとみられる 従って エコカー減税に反応した販売増の中には 更新需要の大きさを背景にして伸びた部分もあると考えられる 家電エコポイントの影響目下 家電販売は 11 月末をもってエコポイント付与が半減されることが 月 8 日に発表されて以来 大きな駆け込み需要が発生している 今後 11 年 1 月か 台 / 月平均 67, 6, 6, 6, ( 図表 5) エアコン販売の需要先食い部分 トレンド 6 年 1 月 ~9 年 4 月 らは エコポイントの対象範囲が絞り込まれ 同 3 月末 59, をもってエコポイントは制度廃止となる見通しである おそらくは こうした見直しの反動減が 11 年 1~3 月と 4~6 月の個人消費を下押しするであろう 57, 5, 5, 5, 月次データの 12 か月移動平均 エコポイント開始 家電エコポイントの対象種類は エアコン 冷蔵庫 地上デジタル放送対応テレビ の3 種類である 3 種類 4 年 1 月 4 年 7 月 5 年 1 月 5 年 7 月 6 年 1 月 6 年 7 月 7 年 1 月 7 年 7 月 8 年 1 月 8 年 7 月 9 年 1 月 9 年 7 月 年 1 月 年 7 月 の販売動向を見比べると いずれも自動車販売とは異な 注 : 日本冷凍空調工業会の資料より計算 っていて リーマンショック前後の落ち込みは起こ 台 / 月平均 ( 図表 6) 冷蔵庫販売の需要先食い部分 っていない 9 年 5 月からエコポイントの付与が開始されてからの販売の推移は三者三様である そのうえで 個別にどのくらいの影響がありそうなの 37, 3, 月次データの 12 か月移動平均 トレンド 6 年 1 月 ~9 年 4 月 かをみていくと 次のようになる ( 図表 5 6 7) 3,.67 か月分 まず エアコンは エコポイントによる反動減が 3, 最も軽微とみられる エアコンは 季節商品の様相が強く 年間販売数の 4~5 割が夏場 (6 7 8 月 ) に集中するため 駆け込みが発生する期間も短かったとみられる むしろ 年夏には 猛暑効果で大きく嵩上げされたことを勘案しても 11 年夏の気 29, 27, 4 年 1 月 4 年 7 月 5 年 1 月 5 年 7 月 6 年 1 月 6 年 7 月 7 年 1 月 注 : 経済産業省 機械統計確報 より計算 7 年 7 月 8 年 1 月 エコポイント開始 8 年 7 月 9 年 1 月 9 年 7 月 年 1 月 年 7 月 3

4 候に依存する部分が大きいということだろう 次に 冷蔵庫は エアコンよりもエコポイントの影響がより表れそうな品目である エコポイントの割引率は 冷蔵庫が 4L 以上になるなど大きくなるほど高くなる 9 年 5 月以降の販売動向は エコポイント開始からはしばらくは反応が乏しく 販売が伸び悩んでいたが 年夏になって伸び率が高まってきた 年 月までの駆け込み需要の規模を試算すると 月平均販売 ( 生産者出荷ベース ) で.67 か月分となっている この規模自体は相対的にはそれほど大きなものではない 反動減があるとしても 低迷が長引く訳ではないとみられる 最後に 地上デジタル放送対応テレビは 大画面になるほど割引額が大きく 消費者が最も恩恵を感じやすい種類になっている 販売台数の伸び率は 11 年 7 月に地上波アナログ放送終了を控えて デジタルへの切り替えを急ぐ動機をもっている消費者の活発な購入により 年に入って大幅に高まった さらに 月 8 日に 11 月末をもってポイント半減というアナウ万台 / 月平均 ( 図表 7) テレビ販売の需要先食い部分 18 ンスがあって 駆け込み需要には拍車がスブト 16 ッラウかかっている 年 月までクン か月分管テレビは 地デジ対応の切り替えが更テエコポイント新需要を一気に加速させる分 エコポイ 1 月次データのトレンドレ開始 12か月移動平均 6 年 1 月ビントの期限が失効してしまった後の反動 ~9 年 4 月の減はより拡大してしまうことが心配され 8 る 計算上 駆け込み需要分として計算 6 される積み上がりは 7.8 か月分に達する 一方 この動きは 地デジ化に伴う大注 : 電子情報技術産業協会 民生用電子機器国内出荷統計 より計算幅なストックの入れ替えがあるから 潜在需要に応じて販売実績が伸びているとみることもできる 内閣府 消費動向調査 によれば 年 3 月のテレビ普及率は 99.5% そのうち 69.2% は薄型テレビ ( 非ブラウン管 ) である 1 世帯に必ず 1 台の地デジ対応のテレビが必要だと考えて 年 3 月時点では必要される需要は 1,62 万台あったと考えられる ( チューナー対応は考慮せず ) 地デジ対応テレビが 4 月に 1,263 万台売れたことを考えると 最低 34 万台程度の需要は残っていることになる (1 世帯で 2 台目以上を地デジ対応にすることも勘案すると 需要はもっと多い ) 問題は 膨大な買い替えストックがあったとしても 年 7 月の地デジ移行後からしばらくすると テレビ販売が大きなストック調整圧力を受けると予想されることである なお 上記の 3 種類の家電に関しては 年代別に購買層が異なっている ( 図表 8) エアコンは高齢 ( 図表 8) 耐久消費財の支出額に占める年代別シェア % 者が主な購買層 (6 歳以上が 54%) で 冷蔵庫は中自動車 25% テレビ年層 (4~6 歳代 ) が多い テレビは年代のバラツ電気冷蔵庫 % キが少なく 幅広い層が購入していることがわかる エアコンこのデータから窺えるのは 11 年以降に雇用環境 15% が改善していけば 若年 中年層の需要拡大が見込 % まれ テレビ 冷蔵庫の反動減からの脱却も早まる 5% ということである 高齢層が主な購買者であるエア % コンは 反動減のインパクトが少ないにしても 資産効果 の影響を受けやすいので 株価などの上昇出所 : 総務省 家計調査 (9 年 ) が販売動向に密接に影響してくるだろう 4 年 1 月 4 年 5 月 4 年 9 月 5 年 1 月 5 年 5 月 5 年 9 月 6 年 1 月 6 年 5 月 6 年 9 月 7 年 1 月 7 年 5 月 7 年 9 月 8 年 1 月 8 年 5 月 8 年 9 月 9 年 1 月 9 年 5 月 9 年 9 月 年 1 月 年 5 月 年 9 月 11 年 1 月 11 年 5 月 29 歳以下 ~39 歳 4~49 歳 ~59 歳 6~69 歳 7 歳以上 4

5 先に エコカー減税に反応した乗用車の購買層は高齢者が多かったと指摘した しかし 平均的な乗用車の購買層は 家電製品以上に若者のウエイトが高くなっている エコカー減税の反動減は 乗用車を保有するシニア層で表れやすいとしても 若年雇用が 改善していけば従来からのコアの乗用車需要が喚起されるとみることができる 個人消費への影響エコカー減税と家電エコポイントの2つの政策減税が完全に終了してしまうと その影響は決して小さくない ( 図表 9) 減税対象商品の規模 とみられる 確かに 4 項目の規模は合計で名目 GDP の 2.1% のウエイトに過ぎない ( 図表 9) それでも実質乗用車テレビエアコン冷蔵庫化した値は 物価下落などを織り込んで膨らむことにな 8 る 16 近年の実質 GDP の推移を振り返ってみると リーマン 9 年の消費者ショックの落ち込みを経験した後の回復局面では 9 4 項目で2.1% 物価の下落率 24 のウエイト名目規模 (9 年 1Q から 年 3Q まで+31.7 の実質 GDP の増加年 GDPベース ) 32 分のうち 56.4%( 実額 ) が耐久財消費の増注 : 総務省 家計調査 内閣府 国民経済計算 より試算 加分で占められていた ( 図表 11) 名目耐久財のうち 4 項目が占めるウエイトは 46.2%(9 年 ) にも及ぶので エコカー補助金 家電エコポイントのてこ入れが如何に大きな効果を及ぼしたのかがわかる もともと耐久財にはデフレータの下落が大きく その代わりに実質値を押し上げやすい性格があった 耐久財 のデフレータ要因が 先の+31.7 のいくら位が押し上げられたかを計算すると 43.4%(+13.8 分 ) と目 立って大きくなっている 皮肉なことに リーマンショックからの回復過程でのエコカー補助金 家電エコポイントの効果は 成長率を牽引していただけに 今後はその反動がかえって大きくなるとみられる 3 ( 図表 ) 家計の所得 消費水準の推移直近 79 月 物価が下落しても数量は増加 ( 図表 11) 実質消費支出の構成項目の推移 非耐久財 ( 食品 光熱費など ) 雇用者報酬以外の所得が増加 サービス ( 右目盛 ) 耐久財 ( 自動車 家電など ) 実質 消費支出名目 消費支出名目 雇用者報酬 家計所得のうち雇用者報酬以外に高齢者の年金所得 事業所得がある 半耐久財 ( 衣類 靴など ) 出所 : 内閣府 国民経済計算 出所 : 内閣府 国民経済計算 5

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