表X-Y　ストックホルム会議の主な決議録

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うたろうひのと
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1 ISO レポート ISO/TC 4/WG 18 第 4 回横浜会議報告 ( ISO 5593:1997, Rolling bearings-vocabulary の改正 ) 日本精工株式会社遠山史雄 1. まえがき 2007 年の ISO 5593 定期見直しの結果改正を行うことになり TC 4/WG 18 にて改正作業が行われてきた 2011 年 6 月にベルギーブリュッセルにて第 3 回会議が行われ今回第 4 回目の会議が横浜にて 2012 年 4 月 26 日に開催されたのでその概要を報告するなおこの作業グループ (TC 4/WG 18) は 2007 年 6 月の ISO/TC 4 パリ本会議において決議された ISO 5593:1997, Rolling bearings-vocabulary( 転がり軸受 - 用語 ) の改正を目的として発足したものである 2. 現在までの経過 ISO 5593 に関する現在までの経過概要は次のとおりである ISO 5593 第 1 版発行 ISO 5593 第 2 版発行 TC 4 パリ本会議において定期見直し投票の結果に基づき改正が決議され作業グループ TC 4/WG 18 が発足した (TC 4 決議 714) TC 4/WG 18 の当時のコンビーナである Gorenne 氏 ( 元 TC 4 議長 ) より改正案検討のための ISO/WD 5593( 素案 ) が回付され用語の削除見直し及び追加提案をするように求められた ISO 5593 に登録されていない用語で JIS B 0104( 転がり軸受用語 ) に登録されている用語 ISO 5593:1997 以降に発行された他の転がり軸受関連 ISO 規格に新たに登録された用語などを追加するよう日本から提案した追加提案した用語の定義を記載して日本からコンビーナへ送付した TC 4/WG 18 第 1 回ベルリン会議開催 TC 4/WG 18 第 1 回ベルリン会議の討議結果を反映した ISO/WD 5593 が回付された TC 4/WG 18 第 1 回ベルリン会議懸案事項に関する日本意見をコンビーナへ送付その後 ISO/CS( 中央事務局 ) での用語のデータベース化計画に伴い活動を一時中断 TC 4/WG 18 第 2 回アーリントン会議開催アーリントン会議の検討結果を反映した ISO/WD 5593 が回付された ISO/WD 5593 に対する日本意見をコンビーナに送付 TC 4/WG 18 第 3 回ブリュッセル会議開催登録する用語は一般的なものに限ることになったまた subunit に関する用語についてはイギリスが見直し案を作成することになった subunit に関する用語についての案が回付された subunit に関する用語についての案に対する日本意見をコンビーナに送付 TC 4/WG 18 第 4 回横浜会議開催

2 3. TC 4/WG 18 第 4 回横浜会議議事次第第 4 回横浜会議の議事次第及び参照文書を表 1 に示す表 1 TC 4/WG 18 第 4 回横浜会議の議事次第及び参照文書議事次第参照文書 1 開会 - 2 出席者の点呼 - 3 議題の採択 N 45 4 決議事項作成委員の任命 5 第 3 回 TC 4/WG 18 会議議事録の確認 N 39 6 ISO 5593:1997 改正に関する討議 N subunit に関する用語についての提案の討議 N 40 及び N 用語の追加及び削除についての討議 N 42 N 43 及び N 44 7 結論及び今後の作業 - 8 その他の議事 - 9 次回会議 - 10 決議事項の承認 - 11 閉会 - 4. TC 4/WG 18 関連文書第 2 回アーリントン会議以降に発行された TC 4/WG 18 関連文書を表 2 に示す表 2 TC 4/WG 18 関連文書文書提出国題目又は内容発行年月日番号 N 24 幹事国 TC 4/WG 18 文書リスト N 25 幹事国 TC 4/WG 18 第 2 回アーリントン会議議事次第最終版 N 26 幹事国 TC 4/WG 18 メンバーリスト N 27 幹事国 TC 4/WG 18 N 13 に対する日本意見の討議結果が記入されたもの N 28 幹事国 N 23 に第 2 回アーリントン会議での討議結果を記入したもの N 29 幹事国第 2 回アーリントン会議の結果を盛込んだ ISO/WD 5593 全体 N 30 幹事国第 2 回アーリントン会議議事録 N 31 ドイツ N 17 へのコメント N 32 幹事国 N 28 の改訂版 N 33 幹事国 TC 4/WG 18 文書リスト N 34 幹事国アーリントン会議を反映したWD N 35 幹事国アーリントン会議後の処置未決定用語 N 36 幹事国第 3 回ブリュッセル会議開催通知及び議事次第 N 37 幹事国 N 34への意見 N 38 幹事国 N 34への意見に対する幹事国見解 N 39 幹事国第 3 回ブリュッセル会議議事録 /6

3 文書提出国題目又は内容発行年月日番号 N 40 幹事国 subunit に関する用語についての提案 N 41 幹事国 N 40に対する意見のまとめ N 42 幹事国提案があり登録予定の用語リスト一覧 N 43 幹事国提案があり登録予定の用語及び定義 N 44 幹事国 N 34の中で登録しない用語のリスト N 45 幹事国第 4 回横浜会議の会議開催通知及び議事次第 N 46 幹事国第 4 回横浜会議議事録会議の概要議題 1 開会今回コンビーナの Comazzi 氏 ( スウェーデン SKF) が病気で急遽欠席となったためイギリスの Carnell 氏 ( イギリス Mechconsult) が代理となり会議を行った Carnell 氏が定刻に開会を宣言した出席者一同でコンビーナの Comazzi 氏が病気から早く回復され復帰することを祈った議題 2 出席者の点呼 7 か国 19 名が参加した出席者を表 3 に示す表 3 TC 4/WG 18 第 4 回横浜会議出席者番号参加者名国名所属等 1 D. Carnell イギリス Mechconsult(TC 4/WG 18 コンビーナ代理 ) 2 R. Thesslin スウェーデン SIS(TC 4 国際幹事 ) 3 E. Östebo スウェーデン SKF(SC 4/WG 4 コンビーナ ) 4 M. Olofsson スウェーデン SKF 5 W. Verhaert ベルギー NBN(TC 4 議長 ) 6 F. Götz ドイツ Schaeffler 7 N. Ludivion フランス UNM(TC 4/SC 5 国際幹事 ) 8 C. Reed イギリス NSK Europe 9 M. Kotzalas アメリカ Timken 10 M. Taylor アメリカ Timken 11 三木清史日本 JBIA(TC 4/SC 12 議長 ) 12 後藤賢治日本 AKS 13 大﨑浩志日本 AKS 14 柳沢和男日本ミネベア 15 蒲田知明日本 IKO 16 白木利彦日本 JTEKT 17 平澤義光日本 NTN 18 上埜保博日本 NACHI 19 遠山史雄日本 NSK 3/6

4 議題 3 議題の採択文書 N 45 を議事次第とすることで合意された議題 4 決議事項作成委員の任命決議案作成委員にコンビーナ代理の Carnell 氏 ( イギリス Mechconsult) と Thesslin 氏 ( スウェーデン SIS) が任命された議題 5 第 3 回 TC 4/WG 18 会議議事録の確認第 3 回 TC 4/WG 18 会議議事録 (WG 18 N 39) は次の修正及び留意事項とともに承認された箇条 7 の 1 行目 :ISO 5597 を ISO 5593 に直す箇条 5:ISOコンセプトデタベースはオンラインブラウジングプラットホーム (Online Browsing Platform 以下 OBPと表す )( に変っているこの新データベースはまだ製作中であり現時点では個別の用語及び記号の検索のみ可能となっている現在では特定の規格や規格グループのすべての用語リストを検索することはできないこのような検索の可能性や制限は今年後半に明確にするべきである箇条 10 決議 1 に ISO 5593 第 1 版の用語は今回の改正版に含めるとしたがこれは既に行われていることを確認した議題 6 ISO 5593:1997 改正に関する討議 WD 5593(TC 4/WG 18 N 34) についてさらに見直しを行い次の結論に至った 6.1 subunit に関する用語についての提案に対する討議文書 N 40( subunit に関する用語についての提案 ) について文書 N 41(N 40 に対する意見のまとめ ) の日本からの意見を基に討議を行い次の結論に至った用語 subunit の定義は現在の ISO 5593 のものによるただし subassembly をその代替用語とする用語の中間にハイフンを入れるかどうかは Carnell 氏が確認する一般の用語である bearing 及び rolling bearing についての討議を行った bearing に関しては ISO 6811( 球面滑り軸受 - 用語 ) 及び ISO ( 平軸受 - 用語定義分類及び記号 - 第 1 部 : 設計軸受材料及びその特性 ) にそれぞれ異なった定義があるが日本の提案である ISO :2009 にある次の定義とすることで合意した mechanical component by means of which a moving part in relative motion is supported and/or guided with respect to other parts of a mechanism 用語 rolling bearing に関しては現在の ISO 5593 の定義とすることで合意されたその他のコメントについては現時点での討議不要のため今回は討議しなかった 6.2 用語の追加及び削除についての討議文書 N 43( 提案があり登録予定の用語及び定義 ) についての討議を行い次の結論に至った Götz 氏 ( ドイツ Shaeffler) は用語 (self-aligning (rolling) bearing) についての図をプロジェクトリーダー ( 以下 PL と表す ) に提供する用語 ((external-) aligning (rolling) bearing) の (external-) の括弧は削除する用語 (separable (rolling) bearing) の定義は rolling bearings which are separable into subunits に修正する一貫性を持たせるために引用用語は太字 (Bold) で表し用語の番号は記入しない例えば用語 (split (rolling) bearings) のNOTEは For a bearing with parts divided in a different manner, for example a bearing with a two-piece bearing ring( ), there is no established short term となるこれら用語章の詳細検討を行ったが今回の会議にてこのような討議をこれ以上続け 4/6

5 るのは不可能であり将来の規格案に対する各国意見において討議することで合意した一般的な事項として PL は図の引用文を追加しもしも新たな図が必要な場合は各エキスパートに図の提出を依頼することで合意した ISO 5593 に規定する用語は一般的な用語及び幾つかの規格で使用されている用語に限り一つだけの規格で使用されている用語は規定しないことが合意された PL は OBP 内に登録されているすべての TC 4 関連 ( 管轄 ) 用語をアルファベット順のリストで抽出できることの必要性及び可能性を ISO/CS(ISO 中央事務局 ) と話し合うことが合意された文書 N 42( 提案があり登録予定の用語リスト一覧 ) について ISO の ~46 の用語については登録する理由が必要であるそれ以外の登録については合意された文書 N 44(N 34 の中で登録しない用語のリスト ) については合意された (TC 4/WG 18 決議 2:2012 参照 ) 議題 7 結論及び今後の作業 PL は OBP を使ってできる作業をはっきりさせ修正した規格案を TC 4/WG 18 のエキスパートに回付し次の会議の前までに意見を求めるこの規格を正規の改正案の形にするにはまだ多くの作業が残されているため改正は予備段階とすることで合意した (TC 4/WG 18 決議 3:2012 参照 ) 議題 8 その他の議事特になし議題 9 次回会議次回会議は 2013 年 5 月に開催される TC 4 上海会議と併せて開催する予定議題 10 決議事項の承認次の決議が承認された TC 4/WG 18 決議 2(Yokohama 1:2012) ISO 5593( 転がり軸受 - 用語 ) の改正 TC 4/WG 18 文書 N 34 は N 40 N 41 N 42 N 43 及び N 44 を基に更なる討議が行われ Comazzi 氏は Carnell 氏の援助のもとに最初の全体改正案を WG 18 決議 1 に集約されている前回会議結果及び今回会議の結果を基に作成するまたこの改正作業は予備段階とする TC 4/WG 18 決議 3(Yokohama 2:2012) ISO 5593 の規格構成は現状のままとし TC 4 の他の規格で規定されている用語は含めない OBP 内に登録されているすべての TC 4 関連 ( 管轄 ) 用語をアルファベット順のリストとして OBP から簡単に得られることができると想定された議題 11 閉会コンビーナ代理の Carnell 氏より今回の会議のホスト及び TC 4/WG 18 会議の参加者に謝辞が送られ会議は閉会した 6. あとがき今回コンビーナの Comazzi 氏が体調をくずされ欠席となったが N 40( subunit に関する用語についての提案 ) を作成した Carnell 氏が代理を行い会議は無事終了した他国はあまり意見を出さないので日本の意見について主に討議が行われた既に規定する用語についてはおおかた討議が終わっているがまだ全体として規格の形にはなっていないので今後は用語と図について関連させ必要な図は新たに作成するなどの多くの作業が残っている 5/6

6 日本は今後も積極的に意見や図を提案し改正作業に参加することで日本の ISO/TC 4 における存在感を高めてゆきたいこの会議日の夜には横浜会議の懇親会として横浜港のディナークルーズが行われた 1995 年に横浜で ISO/TC 4 総会が行われており参加者の中にはその当時を懐かしく感じた方もいらしたのではないかと思うあいにく雨であったが最後に船が横浜港に接岸する少し前に雨が止みデッキから美しい横浜の夜景を皆で楽しむことが出来た以上 TC 4/WG 18 第 4 回横浜会議参加者 6/6

Microsoft Word - ②ISO_TC 4_AG1_ISOレポート_第４回ウィーン会議報告0624_HP

Microsoft Word - ②ISO_TC 4_AG1_ISOレポート_第４回ウィーン会議報告0624_HP ISO レポート ISO/TC 4/AG 1 第 4 回ウィーン会議報告 (TC 4 諮問グループ ) 日本精工株式会社伊藤正夫 1. まえがき TC 4/AG 1( 以下,AG 1 という ) の第 4 回ウィーン会議が,2015 年 12 月の第 3 回ウィーン会議に続き,2016 年 5 月 10 日に ASI( オーストリア規格協会 ) にて開催され,SC 12 議長として出席したので, その概要を報告する

表X-Y ストックホルム会議の主な決議録

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