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1 関節疾患理学療法研究会セミナー 臨床的推論に役立つ 機能解剖学 最新の知見 平成19 年 4月 28日 東京ウィメンズプラザ 主催 関節疾患理学療法研究会

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4 Knee Rt 脛骨上関節面への半月周縁の固定力の違い 伸展時の半月運動制動 内側 : 半膜様筋 外側 : 膝窩筋 屈曲における半月運動と膝窩筋 膝窩筋は 半月を誘導する!?!? Gilles Bousquet, Gilles Bousquet, 屈曲における半月運動と膝窩筋 内側半月運動の機能的欠点 膝窩筋の屈曲作用はないが 膝窩線維束によって Gilles Bousquet, 2

5 膝窩筋 形態を観察してみる 後方 膝窩筋 形態を観察してみる 内側 膝窩筋大腿骨を屈曲してみる 挟まれない! 膝窩筋最大屈曲位でも挟まれない 膝窩筋の起始部 外側 3

6 4 外側外側 膝窩筋の屈曲作用?? 膝窩筋の屈曲作用?? 結果 2 起始部が後方移動垂直方向へ垂直位垂直位に前上方へ伸張方向及び位置強く伸張伸張なし伸張なし伸張膝窩筋腱 角度 151.1± ± ±6.5 60±4.1 屈曲時 2 回伸張される n=4 腓腹筋付着部

7 遺体 12 肢全てにおいて内側頭が外側頭より 膝裂隙から付着部までの距離が長かった (p<0.01) mm mm 膝屈曲によって圧迫を受ける筋 腓腹筋内側頭に注目 内側頭 : 鋭角に折りたたまれ強い圧迫 足底筋 : 折りたたまれるが圧迫は軽微 5

8 膝屈曲における膝窩部の筋 なぜ圧迫を受けるのか? 内側頭足底筋 膝屈曲における膝窩部の筋 伸展位から最大屈曲位 膝窩部の様子を観察 4 関節の内 2 関節において ファベラが存在 屈曲 ファベラが膝窩筋上部に接触, ファベラの存在する関節 44 関節中 7 関節 (15.9%) に確認された ファベラの出現率 Gilles らが 8~10% Lang らが 10% と報告 遺体解剖においても 15.9% のファベラ出現例が確認 ファベラが存在する例においては関節包の一部とはいえ骨質であるために その部位は折り畳まれることなく後方に突出し腓骨頭上方に位置する膝窩筋腱 ( 深層に位置する膝窩筋も含む ) を圧迫 膝屈曲における膝窩部の疼痛 6

9 生体 ( 患者 ) との照合結果 圧迫による痛みなのか? 膝関節屈曲時の膝窩部痛の発生部位 10 肢中 9 肢が内側頭 10 肢中 1 肢が外側後顆部 母指 手掌 母指手掌 計測 治療介入 生体 ( 患者 ) との照合結果 変形性膝関節症など 正常 疼痛発生角度 筋及び結合組織柔軟性 欠如 柔軟 治療前と治療後において ROM 値を計測 内側頭の挟み込み 疼痛部位 角度 ( 治療前 ) 角度 ( 治療後 ) 変化率 (%) N 内側頭 ファベラ 122.2± ± ± 挟み込みによる圧分散 圧を分散できず 疼痛 圧を分散 疼痛なし 動揺制動膝窩筋 変形性膝関節症 関節の摩耗及び動揺性 膝関節内反変形後外側構成体を伸張 関節を跨ぎ骨と関節包に起始部をもつため自由度が少ない 動揺制動内側頭 変形性膝関節症患者の歩行の特徴 骨盤後傾位による initial contact 加齢に伴う股関節伸筋の筋力低下 股関節伸展による推進力低下 膝窩筋 大腿二頭筋短頭は動的要素として膝関節を外反位に保持 筋の緊張 筋硬結 内側頭は回旋及び前後左右動揺性を制動 closed kinetic chain にて 膝屈曲作用が強くなる 歩行における本来の腓腹筋の働きではないため過収縮によって筋硬結発生 植松ら 高齢者の歩行時の特徴 initial contact 時 蹴り出し時 腓腹筋の活動を報告 7

10 重心線と支持基底面の関係ー立位バランスー 重心線と支持基底面の関係ー立位バランスー 重心線と支持基底面の関係ー立位バランスー 重心線と支持基底面の関係ー立位バランスー 重心線と支持基底面の関係ー立位バランスー 重心の求め方 1/21/3 8

11 重心の求め方 重心線と支持基底面の関係ー立位バランスー 重心線と支持基底面の関係ー立ち上がりー 重心線と支持基底面の関係ー立ち上がりー 重心線と支持基底面の関係ー立ち上がりー 9

12 重心線と支持基底面の関係ー立ち上がりー 重心線と支持基底面の関係ー立ち上がりー 膝関節の後方移動を防ぐ ( 重心を前方移動する為のベースとなる ) 重心線と支持基底面の関係ー立ち上がりー 重心線と支持基底面の関係ー立ち上がりー 10

13 殿部離床の難しさ 立ち上がりの殿部離床期 そのためには 股関節伸展筋力が必要である 主に大殿筋 殿部離床の難しさ 重心の移動を補えない 重心を十分に移動できない 股関節内転筋群 内転筋は股関節伸展作用!? カット 内転筋は股関節伸展作用!? anterior posterior 立ち上がり時の股関節伸展 伸展 大内転筋は股関節屈曲位にて伸展作用がある 11

14 A CL と PCL は脛骨内旋にて互いに緊張する A CL と PCL は脛骨内旋にて互いに緊張する ということは ADL 3060 J.CASTING, 立ち上がり時期による各相角度 70~80 高齢者の股関節伸展 高齢者の股関節伸展 大腿骨内旋 ACL PCL 弛緩 膝関節伸展モーメント増加 負担増 12

15 体幹を前傾できない立ち上がりの各関節モーメント 通常の立ち上がりの各関節モーメント 殿部離床の難しさ 膝関節の屈曲角が浅いまま荷重 Topics 骨形態学的にみた 立位と坐位における動作 姿勢保持の違い 膝 OA の姿勢特徴 膝 OA の姿勢特徴 内反変型 外側支持機構緊張 関節中心が重心から離れる 13

16 膝 OA の姿勢特徴 膝 OA の姿勢特徴 外側支持機構 ( 受動要素に依存 ) 内転筋によるアライメント補正ができていない 外側支持機構 ( 受動要素に依存 ) 内転筋によるアライメント補正ができていない 14

17 膝 OA の姿勢特徴 立位では外側支持機構すなわち受動要素を利用して立位を保持 practice 2 立ち上がり動作 殿部離床に対するエクササイズ 股関節伸展筋へのアプローチ 筋力だけでなく 下肢の運動制御向上もねらう 股関節伸展イメージ 股関節伸展筋へのアプローチ 股関節伸展イメージ 単関節運動による殿筋収縮を再認識し 収縮感を獲得する 床反力への遠隔操作 各関節の機能改善 股関節伸展筋へのアプローチ床反力への遠隔操作 股関節伸展筋へのアプローチ床反力への遠隔操作 注意! 15

18 股関節伸展筋へのアプローチ床反力への遠隔操作 股関節伸展筋へのアプローチ床反力への遠隔操作 エクササイズ1 エクササイズ2 しゃがみ動作にて股関節外転筋による制御が行えないと 伸縮性の無いバンドは下にずれてしまう エクササイズ2 エクササイズ3 バンド 非伸縮性 股関節伸展筋へのアプローチ床反力への遠隔操作 エクササイズ2 解剖学的所見 股関節伸展筋へのアプローチ床反力への遠隔操作 エクササイズ3 バンド 非伸縮性 機能解剖学的考察 エクササイズ P.H.Abrahams,,,,, 2006,no.4 vol 変形性膝関節症を G3 G4 16

19 Gilles Bousquet, 17

20 Lt Lt Lt Lt 18

21 Lt Rt Rt Rt 19

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23 21!?

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25 23

26 24

27 正常 拘縮 Or etc 拘縮 ( 内側からの観察 ) 扇子を閉じる ( 内側からの観察 ) 最大屈曲位 最大屈曲位最大屈曲位 25

28 ( 外側からの観察 ) ( 外側からの観察 ) 最大屈曲位 後方部分の関節包の撓みは屈曲の最中とさほど変わらない 最大屈曲位 後方部分の関節包の撓みは屈曲の最中とさほど変わらなかった ( 内側からの観察 ) ( 外側からの観察 ) 内側顆のそれより長く 炎症や拘縮などにより関節包が肥厚 拘縮 Or etc 蛇腹形成の際に関節包自体の圧が増加 26

29 機能解剖学的考察 内側の蛇腹形成の機能!? 結合組織に対するアプローチ解剖所見より PCL 膝の屈曲に伴い滑走する筋膜 膝の屈曲に伴い滑走する筋膜 ケーススタディ OPECHS 機能解剖学的考察 W.PLAT ZER, 屈曲に伴い大腿筋膜は外旋方向に滑走する W.PLATZER, 屈曲に伴い大腿筋膜は外旋方向に滑走する 27

30 膝の屈曲に伴い滑走する筋膜 膝の屈曲に伴い滑走する筋膜 外側 内側 W.PLAT ZER, 屈曲に伴い大腿筋膜は外旋方向に滑走する P.H.Abrahams,, P.H.Abrahams,, 28

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32 A evolution juku by joint disease physical therapy

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