ある Box からの出力が次の Box への入力となる系列的処理が前提とされており 外的刺激と記憶表象との相互作用に関しては明確に仮定されていない Figure 1. Multistore model. (2) 処理水準説 (Levels of processing) 記憶を段階的な区分ではなく連続

Size: px
Start display at page:

Download "ある Box からの出力が次の Box への入力となる系列的処理が前提とされており 外的刺激と記憶表象との相互作用に関しては明確に仮定されていない Figure 1. Multistore model. (2) 処理水準説 (Levels of processing) 記憶を段階的な区分ではなく連続"

Transcription

1 異文化言語習得論 2011/05/16 担当 : A.H. 都築誉史. (1997). 言語理解における記憶表象の活性化 抑制過程に関する研究. 東京 : 風 間書房. (pp.1-63) 第 1 章序論 1.1 本研究の意義と目的 言語処理において input を理解 保持するためには 既有の知識 ( 記憶表象 : memory representation) の利用が不可欠である 従来は記憶表象の形式やその構造が仮定されておらず input と記憶表象の相互作用という側面が軽視されていた したがって本研究では 構造化された記憶表象である活性化拡散モデル 局所的コネクショニストモデルを取り入れ 文の再認記憶 多義語の理解 ( 語彙的多義性の解消 ) における記憶表象の活性化 抑制過程を検証する 1.2 本論文の構成 (Ch.2) 記憶表象の概念 活性化と抑制に基づく並列的処理の枠組み 長期記憶における連想強度の効果 語彙的多義性の処理に関する先行研究のレビュー (Ch.3) 本研究で用いるモデルと実験方法の概略に関して 活性化拡散モデル 局所的コネクショニストモデルの特徴と コンピュータによるシミュレーションの意義 (Ch.4) 活性化拡散モデルに基づき 遅延再認における文の逐語的情報の保持と 連続検索における促進 抑制効果についての検証 (Ch.5) 文脈が単語の多義性を解消する処理過程に及ぼす効果についての検証 (Ch.6) 局所的コネクショニストモデルの 1 つである相互活性化モデルに基づく 多義語の処理過程に関するシミュレーション モデルの作成 第 2 章関連研究の概観 2.1 ボックスモデルとネットワークモデル このセクションでは記憶モデルに関する 3 つの枠組み : (1) ボックスモデル ( 多段階貯蔵モデル ) (2) 処理水準説 (3) ネットワークモデルについて概観する これらのモデルは (a) 系列的処理 並列的処理のどちらを仮定するか (b) 記憶表象を明確に仮定するか否かという 2 点に違いがある (1) 多段階貯蔵モデル Multistore model (Atkinson & Shiffrin, 1968) では 記憶を情報の保持時間によって 感覚レジスタ 短期記憶 長期記憶に区分し 短期記憶内の情報はリハーサルを行うことで長期記憶へ転送されると仮定された 1

2 ある Box からの出力が次の Box への入力となる系列的処理が前提とされており 外的刺激と記憶表象との相互作用に関しては明確に仮定されていない Figure 1. Multistore model. (2) 処理水準説 (Levels of processing) 記憶を段階的な区分ではなく連続体として捉え 記憶痕跡は符号化時に受けた処理の副産物であると仮定された (Craik & Lockhart, 1972) 符号化された情報が既存の知識構造と多様な関係で統合されるほど保持が良いとされる 精緻化 という概念に発展 入力された情報と既有知識との相互作用が仮定されるようになった点で Box model と異なるが 系列的処理の枠組みが仮定されている Figure 2. Level of processing (3) ネットワークモデル 記憶表象が互いに関連したネットワーク上の構造をなしていると仮定するモデルが Quillian (1968) によるコンピュータ シミュレーションを通して提案された 記憶表象の特性を直接扱い 並列的情報処理の枠組みを考慮している 2.2 記憶の区分 (1) 短期記憶と作業記憶 ワーキングメモリとは 長期記憶が一時的に活性化されたものであると考えられる 活性化とは 長期記憶内の情報が今すぐに利用可能であるような特殊な状態に変換されていることを指す (Anderson, 1990) (2) エピソード記憶と意味記憶 個人的な経験に基づくエピソード記憶と 一般的な事実や概念に関する意味記憶は 内 容的には区分されるが 機能的 表象的な区分は無いとされる (e.g., Kintsch, 1980) (3) 宣言的記憶と手続き的記憶 長期記憶は 事実や命題に関わる概念を知っているという宣言的記憶と 物事の操作手 順に関する概念をしっているという手続き的記憶に区分される 2

3 2.3 長期記憶の検索に関するネットワークモデル (1) EPAM (Elementary Perceiver And Memorizer) モデル 無意味語綴りを用いた対連合学習 ( 文字の特徴の弁別学習 ) のモデルとして提案され 符号化過程を刺激材料に対応した弁別的判断を行うネットワーク構造の生成であると仮定された 情報の検索は 符号化時に構成されたネットワークを伝わって行われると仮定 (2) TLC (Teachable Language Comprehender) モデル (= 意味ネットワークモデル ) 知識構造とは ノードがリンクによって相互に連結されたネットワークであると仮定 認知的経済性を仮定した階層的ネットワークモデル (p. 11) などがある (Collins & Quillian, 1969) 2.4 連想強度の要因と特徴比較モデル (1) 連想強度の効果 階層的ネットワークモデルでは同一レベルにあると仮定される概念でも 概念どうしの連想強度 ( 結合頻度 意味的距離 ) によって反応時間が異なることが分かった 特に 上位 下位概念に関する連想強度の効果は ( 鳥 カラス vs. 鳥 ダチョウ ) 典型性 (typicality) の考え方と関連している (Rosch, 1973) (2) 特徴比較モデル ネットワークモデルでは説明できない意味的距離の効果を Smith, Shoben, and Rips (1974) は特徴比較モデル (features-comparison model) により説明している ある概念は その概念の中心である定義的特徴と 相対的に比重の小さい性質的特徴の 2 つで構成されているとした 2.5 活性化拡散モデル (spreading activation theory) Collins and Loftus (1975) はリンクの意味的関連度と処理過程の概念を付け加えた活性化拡散モデルを提案している (p. 14) このモデルでは ある概念を処理すると当該のノードからリンクを伝って近接した概念も活性化されると仮定する ( 活性化の度合いは各々のリンクの意味的関連度による ) 複数のリンクに沿った活性化の拡散の結果として複数のノードが同時に活性化されるため 並列処理の枠組に含まれる 2.6 ファン効果とプライミング効果 Anderson (1983a) は 長期記憶からの検索において活性化の拡散が生じている証拠として (a) ファン効果 (Ch. 4) (b) プライミング効果 (Ch. 6) の 2 つを挙げている (1) ファン効果 活性化の散開による反応時間の増加を指す 例えば特定の場所を述部とした複数の文を学習させて再認課題を行うと 学習した文脈が多いほど反応時間が増加することが分かっている ( 限界容量特性 ) 3

4 (2) プライミング課題 先行刺激が後続刺激の処理に影響を及ぼすこと (e.g., 語彙性判断課題 ) 長期記憶内で特定の概念が活性化されると 関連した概念も一時的にアクセスのしやすさが高くなることを示しており 活性化拡散モデルを支持する現象だと考えられる 2.7 文の符号化と検索に関するネットワークモデル 活性化拡散モデルは知識の構造と検索過程に焦点を置いており 符号化過程については言及していない 文の記憶や理解には 刺激文を解析して表象に変換する符号化過程が重要になる (1) HAM (Human Associative Memory) モデル 文記憶に関する初期のシミュレーション モデル (Anderson & Bower, 1973) このモデルでは 刺激文を構造化されたネットワークの表象に符号化することが その文を理解し記憶することであり 生成された命題的ネットワーク表象が刺激文の記憶に相当すると仮定されている ( 推論のためのメカニズムは有していない ) (2) ACT (Adaptive Control of Thought) モデル 記憶 言語理解 生成 推論 知識獲得といった高次の精神活動を扱う (Anderson, 1976) HAM モデルの機能に加え 人間の問題解決過程のルール (e.g., もし A が B の条件を満たすなら C を実行せよ ) の集合に基づくプロダクションシステムが導入された ACT モデルの主要な構成要素は (a) 意味ネットワークで表現されたデータベース部 (b) プロダクションルール集合 (c) 各プロダクションルールの条件照合 競合照合 実行を制御するインタプリタ部の 3 つである (p. 20) ACT モデルの活性化システムでは リンク強度が強いほど活性化の拡大は大きく 活性化しているか否かの 2 つの状態しかとらない (3) ACT* モデル Anderson (1983a) は さらに言語獲得の側面において ACT モデルを発展させた ACT* モデルを提唱している ACT* モデルでは活性化拡散のメカニズムが改良されており 活性化のパターンはネットワークを構成するノードの活性化とリンク強度から計算される漸近的活性化により形式化されている (4) LNR (Lindsay Noman Rumelhart) モデル LNR モデルにおける記憶表象は 活動的手続き的ネットワーク と呼ばれる このモデルでは文の記憶表象とし表象的表象 ( 行為を示す動詞を中心に その他のノードが行為の役割関係によって結合されている ) と 深層構造 ( 表象的表象の単語の意味が 状況 状況変化 因果関係といった意味素に分解されたもの ) が仮定されている 4

5 (5) 概念併存理論 (Conceptual Dependency Theory) 文の意味を基本動詞を中心とした意味素に分解して表現することが仮定されている Anderson (1976) や Kintsch (1974) は (4) と (5) のモデルにおいて 何を意味素として分解するかについての根拠がないこと 分解した表象は複雑すぎて処理の負荷が大きいことから 分解した表象形式に意義を唱えている 本研究では意味の分解を認めない (6) Miller モデル このモデルは符号化過程と検索過程から成り 符号化時には文のネットワーク表象を逐次的に構成し 情報の検索は活性化拡散によって実行される 特に活性化拡散と単語レベルの局所的表象が仮定されている (Ch. 4) 2.8 並列分散処理モデルとコネクショニストモデル 人間の知能が直列的に働き 簡単な下位処理の積み重ねであるとする主張を批判する形で 神経回路網 (neural network) に基礎を置くコネクショニズムや並列分散処理が提唱されている コネクショニストモデルでは 相互に結合した多数の単純な処理ユニットのネットワークが並列的に作動すると仮定されている 特定の情報処理は ネットワークに活性化パターンが形成される過程として捉えられる また知識は局所的学習規則によって更新されるユニットの集合として表される 2.9 語義的多義性の処理に及ぼす文脈の影響 (1) 初期の実験的研究 言語理解過程において 文脈がどのように語彙処理に影響を及ぼすかを明らかにするため 多義語に関してプライミングを用いて検証している (2) モジュール説と相互作用説 多義性の解消過程の初期段階において複数の語義が活性化されているという状態が トップダウン処理からは説明することができない この問題を解決するため Foder (1983) のモジュール説では 多義性の判断はあらゆる情報を参照した処理を行う前に かなりの処理がボトムアップ的に行われるとされた 相互作用説は以下で説明する文脈併存的アクセスに対応する (3) Simpson (1984) によるモデルの分類 Simpson (1984) は多義性の処理に関するモデルを以下の 3 つに分類している a) 文脈独立アクセス : 文脈の有無によらず処理の初期段階では多義語のすべての意味が活性化され 処理の進行とともに不適切な意味が抑制される b) 文脈併存アクセス : 処理の初期段階から多義語の意味が文脈によって強く制限される c) 序列的アクセス : 多義語の意味どうしの連想強度は同じものではなく 序列がある 以上のモデルは系列的な処理を仮定しているため 本研究では次に説明する相互活性モ 5

6 デルと超並列統語解析モデルを扱う 2.10 言語処理に関する局所的コネクショニストモデル (1) 相互活性化モデル (interactive activation model) このモデルは 大局的には特徴レベル 文字レベル 単語レベルという 3 層から成る階層的ネットワークである (p. 30) 各レベルは相互に結合された多数の処理ユニットの集合から構成されている モデルの特徴として ボトムアップ トップダウン両方の交互作用をもとに処理が進行することを仮定している (p. 31) さらに McClelland (1987) は言語処理を説明するために統語レベル 語義レベル 意味レベルの 3 つを加えたモデルを提唱している (p. 32) 相互活性化モデルを取り入れた Kintsch (1977) のモデルでは (p. 34) 既存の知識と input との相互作用が不可欠であることを示している しかし このモデルも基本的には系列処理であるため 情報が相互に影響を及ぼしながら処理が進行する様相を説明できない (2) 超並列統語解析モデル このモデルは文の多様性 文理解の誤り 文法的に誤った文の解釈といった問題を取り扱うため 複数の処理要素が相互に影響を及ぼしながら並列的に処理を進めるシステムを提案している (p. 36, Ch. 6) 第 3 章概念と方法 3.1 本研究のモデル 3.2 コンピュータ シミュレーションの意義 3.3 実験方法 (1) 実験パラダイム 本研究では 協力者が文を読み終わった時点での情報の保持を調べる 記憶測定法 (recognition task) と 文を読む際の即時的な処理について検討する 活性化測定法 (verification task) を扱う 再認課題を用いることで言語理解の根底にある記憶表象について検証する (Ch.4) 活性化測定法として 選択的注意課題 (SAT) と プライミング課題を用いて 言語理解のオンラインの側面を検証する (Ch. 5) (2) 独立変数 (3) 測度 3.4 単語記憶に関する実験的研究 1 符号化処理の要因 : 実験 3-1 処理水準説では (a) input の符号化が深く意味的であるほど強い記憶痕跡が生じ (b) 非意味的符号化より意味的符号化の方が有効であると仮定される 今までは方向付け課題を用いて処理水準説を検証してきたが 符号化される属性を完全に統制しているわけではない ( 非意味的な符号化を促そうとしても意味的な符号化が起 6

7 こってしまう ) また 従来の研究では注意の統制が比較的軽視されてきた 本研究では 認知資源の配分を統制できる実験方法 (i.e., SAT: ここでは追唱課題 ) を用いることで偶発的学習をコントロールする さらに処理水準と認知資源の関係を 認知資源の消費量を測定する 2 重課題 (dual task) を用いる 1-1 実験 < 目的 > Johnston and Heinz (1979) では追唱課題を用いることで意味的な符号化をさせた場合に非目標語の再生率が有意に高くなることを示した 実験 では視覚的 SAT による Johnston & Heinz (1979) の追試を行う 符号化条件は (a) 構造条件 ( 片仮名と平仮名の違い ) (b) 意味条件 ( 単語のカテゴリーの違い ) を設定した (Craik & Tulving, 1975) 2 次課題として信号音検出に取り組ませ SAT に消費された認知資源量を測定した ( 反応時間が遅れるほど 主課題に認知資源を割いていたことになる ) 処理水準仮説によれば 目標語 非目標語のどちらでも 意味条件で学習した方がリコールの成績が高いと予測される Johnston and Heinz (1978, 1979) に従えば 2 次課題の反応時間に反映される認知資源の消費量は 意味条件の方が大きいと予測される < 方法 > 協力者 : 大学生 20 名で 構造条件 意味条件にランダムで 10 名ずつ割り当てた (1) 構造条件 : ペアで提示される片仮名と平仮名表記の単語のうち 片仮名の単語を読み上げるように求めた (2) 意味条件 : ペアで提示される単語のうち 指定した 4 カテゴリーに属する方を選択して読み上げるよう求めた マテリアル 手順 SAT には 国立国語研究所 (1964) の分類語彙表を参考に 属するカテゴリーが明確で文字数が 3-4 の名詞を計 56 語選定した (12 カテゴリー ) 目標語は 8 語 (4 カテゴリー 2 語 ) でランダムに 8 回提示 非目標語は 32 語 (4 カテゴリー 8 語 ) でランダムに 2 回提示した (1) 非選択試行 : 構造条件 意味条件とも目標語のみを提示 ( 認知資源を割く必要がない ) (2) 選択試行 : 目標語と非目標語をペアで提示カテゴリー 1 文字ずつ順に表示していく目標語家具ほんばこ非目標語花ヒマワリタスクの遂行中にランダムに信号音が鳴る 手順 : 協力者には視覚的 SAT と聴覚的な反応時間課題の同時遂行を検証する実験であると伝え偶発的学習の条件を整えた 7

8 追唱は 単語をひとまとまりとして正確に発音し 信号音に対しては素早く反応ボタン を押すよう指示した (SAT が主目的で 反応時間課題は副次的なものだと強調した ) < 結果 > 追唱の誤り Johnston and Heinz (1979) に基づいて (a) 脱落ミス ( 目標語を追唱できなかった場合 ) (b) 侵入ミス ( 非目標語を追唱した場合 ) について分析した非選択式脱落ミス侵入ミス選択式脱落ミス侵入ミス構造条件 0.40% 0.00% 構造条件 0.40% 0.00% 意味条件 0.20% 0.00% 意味条件 34.20% 1.00% 非選択試行の場合 脱落ミス 侵入ミス共に有意差は無かった 選択試行の場合 脱落ミスは意味条件 > 構造条件だった 目標語 非目標語の再生率 (p. 51) 選択試行において 意味条件の場合に目標語 非目標語の再生率が有意に高かった 2 次課題の反応時間 (p. 51) 非選択試行では条件間で反応時間に有意差は見られなかった 選択試行では 反応時間は意味条件 > 構造条件だった < 考察 > 処理水準が深い意味条件の方が 単語の再生率が有意に高く 2 次課題の反応時間も長かったことから当初の予測の全てが支持された 必要最小限の認知資源しか配分されない非目標語の再生率の差は 符号化時におけるカテゴリー判断の有効性を反映しており 処理水準説を支持すると言える しかし (a) 意味条件と構造条件との間で追唱のミスに差があったことから課題の困難度が影響を与えているかもしれないこと (b) 教示されたカテゴリーが再生の際の手掛かりとなったかもしれないことが問題点として挙げられる 1-2 実験 < 目的 > 実験 の問題点を解消するため以下の点を改変した (1) 再生時の手掛かりを統制するため 符号化条件を (a) 感覚条件 (b) 意味条件 (c) 重複条件の 3 種にした (p. 53) (2) 困難度を解消するため単語全体を一度に提示した 感覚条件では単語の文字の色が手掛かりとなる (Willows & MacKinnon, 1973) 意味条件では単語のカテゴリーが手掛かりとなる 重複条件では単語の色とカテゴリーの両方が手掛かりとなる < 方法 > 協力者 : 大学生 48 名を感覚条件 意味条件 重複条件にランダムに割り当てた マテリアル : 8

9 小川 (1972) によるカテゴリー表を参考に文字数が 3-4 の名詞 150 語を選定した どの目標語 非目標語も 1 度だけ提示された鳥の名前目標語フクロウ非目標語ブラウスタスクの遂行中にランダムに信号音が鳴る 手順 : 手順は実験 とほぼ同じ 再認課題として どの条件でも 5 種類のカテゴリーを提示し カテゴリーごとに目標語 非目標語 錯乱肢を 10 単語ずつ並べた再認用紙を配布した < 結果 > 追唱の誤り 選択試行において 侵入ミスの割合が意味条件 (0.25%) > 感覚条件 (0.13%) = 重複条件 (0.17%) であり その他に有意差はなかった 目標語 非目標語の再認率 (p. 56) 誤再認の率が各条件で違うので 信号検出理論 (Swets, 1964) に基づき 正再認の記憶痕跡の強さを signal ( 刺激項目 ) の正規分布の平均と noise ( 錯乱肢 ) の正規分布の平均の差によって標準化された d 値を算出した (p. 57) 目標語の再認については 意味条件 > 重複条件 感覚条件だった 非目標語の再認については 意味条件 > 重複条件 = 感覚条件だった 2 次課題の反応時間 (p. 57) 条件間に有意な主効果は見られなかった < 考察 > 実験 では各条件間でミスの割合にそれほど差がなかったため 困難度は大きく異ならなかったと考えられる 課題の困難度を統制した場合に 2 次課題の反応時間に有意差が見られなかったことから 処理水準と認知資源の消費量が比例関係にあるという考えは支持されなかった 単語の保持率については処理水準説を支持する結果となった 重複条件で保持率が良くなかったのは 色だけが再認の手掛かりとなる場合もあるからだと考えられる 2 連想強度の要因 : 実験 3-2 < 目的 > 意味的方向付け課題の 1 種であるイメージ価判定課題を用いた偶発学習の結果 連想価表から選んだ類義動詞が知識構造内で干渉し合うことを確認する 活性化拡散モデルによれば イメージ価判定課題によって長期記憶内のネットワーク内で符号化処理された動詞から 設定した類義動詞へと活性化が拡大する そのため 類義動詞の誤再認は 0 よりも有意に高く 受けた活性化が間接的であるため類義動詞を誤再認した場合はその確信度が低く 反応時間も長いと予測される 9

10 < 方法 > 協力者 32 名を 2 群に分けた マテリアル : 3 音節動詞の連想価表 ( 賀集 久保, 1954) から類義動詞を 36 ペア選定した ペアの片方を第 1 系列とし もう片方を第 2 系列にした 手順 : 偶発学習の方向付け課題としてイメージ価判定課題をおこなった 提示した単語を読ませて その単語からイメージや情報が浮かびやすいか否かを判定させた ( 古城, 1979) 干渉課題を行った後 再認課題として画面に提示された単語がイメージ価判定課題に出ていたかどうかを判断させた ( 再認の確信度も同時に判断させた ) 再認課題後に イメージ価判定課題で単語を覚えようとしていたかどうかのアンケートを行い 偶発的語彙学習が行われていたことを確認した < 結果 (p. 62)> イエス反応 : 正再認率 > 誤再認率 ノー反応 : 正再認率 ( 正棄却率 ) > 誤再認率 ( ミス率 ) 類義動詞の誤再認率が 0 という帰無仮説は棄却された 反応時間は イエス反応で正再認 < 誤再認 ノー反応でも正再認 < 誤再認だった 確信度については 正再認 > 誤再認だった < 考察 > 誤再認率が 0 よりも有意に高く 誤再認をした方が正再認をしたときよりも確信度が低かった したがって 類義動詞のペアが イメージ価判定課題による偶発学習において活性化していたことを示している 10

偶発学習及び意図学習の自由再生に及ぼすBGM文脈依存効果

偶発学習及び意図学習の自由再生に及ぼすBGM文脈依存効果 漁田俊子 ( 静岡県立大学 ) 漁田武雄 林部敬吉 ( 静岡大学 ) 符号化対象となる焦点情報とともに存在する偶発的環境情報をいう ( 例 : 場所 背景色 BGM 匂い 声 ) 符号化時に存在した環境的文脈が 想起の際に存在する場合に 存在しない場合よりもよりよく想起できる現象を環境的文脈依存効果と呼ぶ 環境的文脈依存効果符号化対象となる焦点情報が 焦点情報の背景として存在する環境情報とともに符号化されること

More information

Microsoft PowerPoint - 技能習得に関する指導のあり方

Microsoft PowerPoint - 技能習得に関する指導のあり方 効果的な技能習得指導の提案 目次 1. 記憶 1.1 記憶の過程 1.2 記憶の区分 1.3 長期記憶に必要なものは 2. 手続き的知識の習得過程 2.1 手続き的知識の習得過程 2.2 認識の段階 2.3 連合化の段階 2.4 自動化の段階 3. 効果的に技能習得をするために 3.1 教育現場への示唆 コンピュータ 入力 出力 HDD RAM 記憶 演算 入力 出力 2 人間 1.2 記憶の区分

More information

Microsoft Word - Malleable Attentional Resources Theory.doc

Microsoft Word - Malleable Attentional Resources Theory.doc Malleable Attentional Resources Theory: A New Explanation for the Effects of Mental Underload on Performance Mark S. Young & Neville A. Santon Human Factors, Vol. 44, No. 3, pp. 365-375 (2002) Introduction

More information

Microsoft Word - 博士論文概要.docx

Microsoft Word - 博士論文概要.docx [ 博士論文概要 ] 平成 25 年度 金多賢 筑波大学大学院人間総合科学研究科 感性認知脳科学専攻 1. 背景と目的映像メディアは, 情報伝達における効果的なメディアの一つでありながら, 容易に感情喚起が可能な媒体である. 誰でも簡単に映像を配信できるメディア社会への変化にともない, 見る人の状態が配慮されていない映像が氾濫することで見る人の不快な感情を生起させる問題が生じている. したがって,

More information

自己紹介 名前 : 竹田卓也 年齢 : 20 歳 ( 大学生 ) 経歴 : 人工知能歴 1ヶ月プログラミング歴 5 年くらい 言語 : PythonとかJavaとかGoとか 趣味 : オンライン オフラインゲーム 2

自己紹介 名前 : 竹田卓也 年齢 : 20 歳 ( 大学生 ) 経歴 : 人工知能歴 1ヶ月プログラミング歴 5 年くらい 言語 : PythonとかJavaとかGoとか 趣味 : オンライン オフラインゲーム 2 リカレントニューラルネットワークの概要と動作原理 竹田卓也 後援 : ドワンゴ 1 自己紹介 名前 : 竹田卓也 年齢 : 20 歳 ( 大学生 ) 経歴 : 人工知能歴 1ヶ月プログラミング歴 5 年くらい 言語 : PythonとかJavaとかGoとか 趣味 : オンライン オフラインゲーム 2 アウトライン Feed forward neural network Recurrent neural

More information

論文題目 大学生のお金に対する信念が家計管理と社会参加に果たす役割 氏名 渡辺伸子 論文概要本論文では, お金に対する態度の中でも認知的な面での個人差を お金に対する信念 と呼び, お金に対する信念が家計管理および社会参加の領域でどのような役割を果たしているか明らかにすることを目指した つまり, お

論文題目 大学生のお金に対する信念が家計管理と社会参加に果たす役割 氏名 渡辺伸子 論文概要本論文では, お金に対する態度の中でも認知的な面での個人差を お金に対する信念 と呼び, お金に対する信念が家計管理および社会参加の領域でどのような役割を果たしているか明らかにすることを目指した つまり, お 論文題目 大学生のお金に対する信念が家計管理と社会参加に果たす役割 氏名 渡辺伸子 論文概要本論文では, お金に対する態度の中でも認知的な面での個人差を お金に対する信念 と呼び, お金に対する信念が家計管理および社会参加の領域でどのような役割を果たしているか明らかにすることを目指した つまり, お金に対する信念の構造の把握と関連領域の整理を試みた 第 Ⅰ 部の理論的検討は第 1 章から第 5 章までであった

More information

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI プロジェクト @ 宮崎県美郷町 熊本大学副島慶人川村諒 1 実験の目的 従来 信号の受信電波強度 (RSSI:RecevedSgnal StrengthIndcator) により 対象の位置を推定する手法として 無線 LAN の AP(AccessPont) から受信する信号の減衰量をもとに位置を推定する手法が多く検討されている

More information

異文化言語教育評価論 ⅠA 第 4 章分散分析 (3 グループ以上の平均を比較する ) 平成 26 年 5 月 14 日 報告者 :D.M. K.S. 4-1 分散分析とは 検定の多重性 t 検定 2 群の平均値を比較する場合の手法分散分析 3 群以上の平均を比較する場合の手法 t 検定

異文化言語教育評価論 ⅠA 第 4 章分散分析 (3 グループ以上の平均を比較する ) 平成 26 年 5 月 14 日 報告者 :D.M. K.S. 4-1 分散分析とは 検定の多重性 t 検定 2 群の平均値を比較する場合の手法分散分析 3 群以上の平均を比較する場合の手法 t 検定 異文化言語教育評価論 ⅠA 第 4 章分散分析 (3 グループ以上の平均を比較する ) 平成 26 年 5 月 14 日 報告者 :D.M. K.S. 4-1 分散分析とは 4-1-1 検定の多重性 t 検定 2 群の平均値を比較する場合の手法分散分析 3 群以上の平均を比較する場合の手法 t 検定の反復 (e.g., A, B, C の 3 群の比較を A-B 間 B-C 間 A-C 間の t 検定で行う

More information

博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文

博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文 博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文 目次 はじめに第一章診断横断的なメタ認知モデルに関する研究動向 1. 診断横断的な観点から心理的症状のメカニズムを検討する重要性 2 2. 反復思考 (RNT) 研究の歴史的経緯 4 3. RNT の高まりを予測することが期待されるメタ認知モデル

More information

Exploring the Art of Vocabulary Learning Strategies: A Closer Look at Japanese EFL University Students A Dissertation Submitted t

Exploring the Art of Vocabulary Learning Strategies: A Closer Look at Japanese EFL University Students A Dissertation Submitted t Exploring the Art of Vocabulary Learning Strategies: A Closer Look at Japanese EFL University Students MIZUMOTO, Atsushi Graduate School of Foreign Language Education and Research, Kansai University, Osaka,

More information

自由再生における背景色文脈依存効果

自由再生における背景色文脈依存効果 博士論文公聴会 2011/1/18 自由再生における背景色文脈依存効果 自然科学系教育部 情報科学専攻 55845011 酒井徹也 論文の構成 序論 第 1 章 : エピソード記憶と環境的文脈 第 2 章 : 視覚的文脈研究 実験的検証 第 3 章 : 背景色エピソードの広がり 第 4 章 : 背景色変化様式の影響 第 5 章 : 総合的考察 2 0.1 文脈依存記憶 3 0.2 情報処理とその場

More information

nlp1-04a.key

nlp1-04a.key 自然言語処理論 I. 文法 ( 構文解析 ) その 構文解析 sytctic lysis, prsig 文の構文的な構造を決定すること句構造文法が使われることが多い文法による構文木は一般に複数ある 構文木の違い = 解釈の違い 構文解析の目的 句構造文法の規則を使って, 文を生成できる構文木を全て見つけだすこと 文法が入力文を生成できるかどうかを調べるだけではない pro I 構文解析とは 構文木の違い

More information

応用言語学特講発表資料第 7 章前半担当 :M.Y. [ 第 7 章 ] 語彙の習得 1. 第二言語学習者が目標とすべき語彙サイズ A) 語彙サイズ の定義第二言語習得論の中でよく用いられる 語彙サイズ には研究者のなかでも複数の見解がある (Nation&Meara,2002) それらは以下のとお

応用言語学特講発表資料第 7 章前半担当 :M.Y. [ 第 7 章 ] 語彙の習得 1. 第二言語学習者が目標とすべき語彙サイズ A) 語彙サイズ の定義第二言語習得論の中でよく用いられる 語彙サイズ には研究者のなかでも複数の見解がある (Nation&Meara,2002) それらは以下のとお [ 第 7 章 ] 語彙の習得 1. 第二言語学習者が目標とすべき語彙サイズ A) 語彙サイズ の定義第二言語習得論の中でよく用いられる 語彙サイズ には研究者のなかでも複数の見解がある (Nation&Meara,2002) それらは以下のとおりである 1 ワード ファミリー (word family) 1 つの動詞の活用形 屈折形 派生語を全てその動詞の基幹語の family であると数える概念

More information

Excelによる統計分析検定_知識編_小塚明_5_9章.indd

Excelによる統計分析検定_知識編_小塚明_5_9章.indd 第7章57766 検定と推定 サンプリングによって得られた標本から, 母集団の統計的性質に対して推測を行うことを統計的推測といいます 本章では, 推測統計の根幹をなす仮説検定と推定の基本的な考え方について説明します 前章までの知識を用いて, 具体的な分析を行います 本章以降の知識は操作編での操作に直接関連していますので, 少し聞きなれない言葉ですが, 帰無仮説 有意水準 棄却域 などの意味を理解して,

More information

基礎統計

基礎統計 基礎統計 第 11 回講義資料 6.4.2 標本平均の差の標本分布 母平均の差 標本平均の差をみれば良い ただし, 母分散に依存するため場合分けをする 1 2 3 分散が既知分散が未知であるが等しい分散が未知であり等しいとは限らない 1 母分散が既知のとき が既知 標準化変量 2 母分散が未知であり, 等しいとき 分散が未知であるが, 等しいということは分かっているとき 標準化変量 自由度 の t

More information

Title 自閉症スペクトラム障害における文脈にもとづく表情認知過程 Author(s) 日高, 茂暢 Citation 北海道大学大学院教育学研究院紀要, 114: 101-121 Issue Date 2011-12-27 DOI 10.14943/b.edu.114.101 Doc URLhttp://hdl.handle.net/2115/48187 Right Type bulletin

More information

どのような便益があり得るか? より重要な ( ハイリスクの ) プロセス及びそれらのアウトプットに焦点が当たる 相互に依存するプロセスについての理解 定義及び統合が改善される プロセス及びマネジメントシステム全体の計画策定 実施 確認及び改善の体系的なマネジメント 資源の有効利用及び説明責任の強化

どのような便益があり得るか? より重要な ( ハイリスクの ) プロセス及びそれらのアウトプットに焦点が当たる 相互に依存するプロセスについての理解 定義及び統合が改善される プロセス及びマネジメントシステム全体の計画策定 実施 確認及び改善の体系的なマネジメント 資源の有効利用及び説明責任の強化 ISO 9001:2015 におけるプロセスアプローチ この文書の目的 : この文書の目的は ISO 9001:2015 におけるプロセスアプローチについて説明することである プロセスアプローチは 業種 形態 規模又は複雑さに関わらず あらゆる組織及びマネジメントシステムに適用することができる プロセスアプローチとは何か? 全ての組織が目標達成のためにプロセスを用いている プロセスとは : インプットを使用して意図した結果を生み出す

More information

<4D F736F F D208EC08CB18C7689E68A E F AA957A82C682948C9F92E82E646F63>

<4D F736F F D208EC08CB18C7689E68A E F AA957A82C682948C9F92E82E646F63> 第 7 回 t 分布と t 検定 実験計画学 A.t 分布 ( 小標本に関する平均の推定と検定 ) 前々回と前回の授業では, 標本が十分に大きいあるいは母分散が既知であることを条件に正規分布を用いて推定 検定した. しかし, 母集団が正規分布し, 標本が小さい場合には, 標本分散から母分散を推定するときの不確実さを加味したt 分布を用いて推定 検定しなければならない. t 分布は標本分散の自由度 f(

More information

Microsoft Word - apstattext04.docx

Microsoft Word - apstattext04.docx 4 章母集団と指定値との量的データの検定 4.1 検定手順今までは質的データの検定の方法を学んで来ましたが これからは量的データについてよく利用される方法を説明します 量的データでは データの分布が正規分布か否かで検定の方法が著しく異なります この章ではまずデータの分布の正規性を調べる方法を述べ 次にデータの平均値または中央値がある指定された値と違うかどうかの検定方法を説明します 以下の図 4.1.1

More information

RSS Higher Certificate in Statistics, Specimen A Module 3: Basic Statistical Methods Solutions Question 1 (i) 帰無仮説 : 200C と 250C において鉄鋼の破壊応力の母平均には違いはな

RSS Higher Certificate in Statistics, Specimen A Module 3: Basic Statistical Methods Solutions Question 1 (i) 帰無仮説 : 200C と 250C において鉄鋼の破壊応力の母平均には違いはな RSS Higher Certiicate in Statistics, Specimen A Module 3: Basic Statistical Methods Solutions Question (i) 帰無仮説 : 00C と 50C において鉄鋼の破壊応力の母平均には違いはない. 対立仮説 : 破壊応力の母平均には違いがあり, 50C の方ときの方が大きい. n 8, n 7, x 59.6,

More information

Microsoft Word - 卒論レジュメ_最終_.doc

Microsoft Word - 卒論レジュメ_最終_.doc 指紋認証のマニューシャ抽出について 澤見研究室 I02I036 兼信雄一 I02I093 柳楽和信 I02I142 吉田寛孝 1. はじめに近年, キャッシュカードや暗証番号が盗用され, 現金が引き出されるような事件が相次いでいる. これらの対向策として人間の体の一部を認証の鍵として利用する生体認証に注目が集まっている. そこで我々は, 生体認証で最も歴史がある指紋認証技術に着目した. 指紋認証方式は,2

More information

講義「○○○○」

講義「○○○○」 講義 信頼度の推定と立証 内容. 点推定と区間推定. 指数分布の点推定 区間推定 3. 指数分布 正規分布の信頼度推定 担当 : 倉敷哲生 ( ビジネスエンジニアリング専攻 ) 統計的推測 標本から得られる情報を基に 母集団に関する結論の導出が目的 測定値 x x x 3 : x 母集団 (populaio) 母集団の特性値 統計的推測 標本 (sample) 標本の特性値 分布のパラメータ ( 母数

More information

国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述

国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述 国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述 -------------------------------------------------------------------------------- Title: 国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述 Creator: 国立国会図書館 Latest Version: http://ndl.go.jp/jp/library/data/meta/2011/12/dcndl.pdf

More information

早稲田大学大学院日本語教育研究科 修士論文概要書 論文題目 ネパール人日本語学習者による日本語のリズム生成 大熊伊宗 2018 年 3 月

早稲田大学大学院日本語教育研究科 修士論文概要書 論文題目 ネパール人日本語学習者による日本語のリズム生成 大熊伊宗 2018 年 3 月 早稲田大学大学院日本語教育研究科 修士論文概要書 論文題目 ネパール人日本語学習者による日本語のリズム生成 大熊伊宗 2018 年 3 月 本研究は ネパール人日本語学習者 ( 以下 NPLS) のリズム生成の特徴を明らかにし NPLS に対する発音学習支援 リズム習得研究に示唆を与えるものである 以下 本論文 の流れに沿って 概要を記述する 第一章序論 第一章では 本研究の問題意識 意義 目的 本論文の構成を記した

More information

統計的データ解析

統計的データ解析 統計的データ解析 011 011.11.9 林田清 ( 大阪大学大学院理学研究科 ) 連続確率分布の平均値 分散 比較のため P(c ) c 分布 自由度 の ( カイ c 平均値 0, 標準偏差 1の正規分布 に従う変数 xの自乗和 c x =1 が従う分布を自由度 の分布と呼ぶ 一般に自由度の分布は f /1 c / / ( c ) {( c ) e }/ ( / ) 期待値 二乗 ) 分布 c

More information

Medical3

Medical3 Chapter 1 1.4.1 1 元配置分散分析と多重比較の実行 3つの治療法による測定値に有意な差が認められるかどうかを分散分析で調べます この例では 因子が1つだけ含まれるため1 元配置分散分析 one-way ANOVA の適用になります また 多重比較法 multiple comparison procedure を用いて 具体的のどの治療法の間に有意差が認められるかを検定します 1. 分析メニュー

More information

Microsoft Word - manuscript_kiire_summary.docx

Microsoft Word - manuscript_kiire_summary.docx 法政大学審査学位論文の要約 パートナーに対する暴力のメカニズム Dark Triad と生活史戦略による個人差に対するアプローチ 喜入暁 恋愛関係は, われわれのライフコースにおける多くの対人関係の中でも, 排他性, 性関係性などを伴う特徴的な関係性である このような関係性で発生する対人葛藤や, それに基づく暴力は, 親密なパートナー間暴力 (intimate partner violence: IPV;

More information

040402.ユニットテスト

040402.ユニットテスト 2. ユニットテスト ユニットテスト ( 単体テスト ) ユニットテストとはユニットテストはプログラムの最小単位であるモジュールの品質をテストすることであり その目的は結合テスト前にモジュール内のエラーを発見することである テストは機能テストと構造テストの2つの観点から行う モジュールはプログラムを構成する要素であるから 単体では動作しない ドライバとスタブというテスト支援ツールを使用してテストを行う

More information

発達教育10_087_古池.indd

発達教育10_087_古池.indd 古池若葉 ( 児童学科准教授 ) はじめに数概念 数理解の発達については,Piaget による数の保存性を中心とする研究以来, subitizing, 数唱, 計数, 基数性, 序数性, 計算などに関して, 主に乳児から児童を対象に多くの研究が行われてきた しかしながら, 数表記に関する研究は少なく, また, 数表記の理解 産出が数概念とどのように関連しているのかについても検討がされていない 両者の関係については,

More information

O-27567

O-27567 そこに そこがあるのか? 自明性 (Obviousness) における固有性 (Inherency) と 機能的クレーム (Functional Claiming) 最近の判決において 連邦巡回裁判所は 当事者系レビューにおける電気ケーブルの製造を対象とする特許について その無効を支持した この支持は 特許審判部 (Patent and Trial and Appeal Board (PTAB))

More information

Microsoft Word - SPSS2007s5.doc

Microsoft Word - SPSS2007s5.doc 第 5 部 SPSS によるデータ解析 : 追加編ここでは 卒論など利用されることの多いデータ処理と解析について 3つの追加をおこなう SPSS で可能なデータ解析のさまざま方法については 紹介した文献などを参照してほしい 15. 被験者の再グループ化名義尺度の反応頻度の少ない複数の反応カテゴリーをまとめて1つに置き換えることがある たとえば 調査データの出身県という変数があったとして 初期の処理の段階では

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 1/X Chapter 9: Linear correlation Cohen, B. H. (2007). In B. H. Cohen (Ed.), Explaining Psychological Statistics (3rd ed.) (pp. 255-285). NJ: Wiley. 概要 2/X 相関係数とは何か 相関係数の数式 検定 注意点 フィッシャーのZ 変換 信頼区間 相関係数の差の検定

More information

JUSE-StatWorks/V5 活用ガイドブック

JUSE-StatWorks/V5 活用ガイドブック 4.6 薄膜金属材料の表面加工 ( 直積法 ) 直積法では, 内側に直交配列表または要因配置計画の M 個の実験, 外側に直交配列表または要因配置計画の N 個の実験をわりつけ, その組み合わせの M N のデータを解析します. 直積法を用いることにより, 内側計画の各列と全ての外側因子との交互作用を求めることができます. よって, 環境条件や使用条件のように制御が難しい ( 水準を指定できない )

More information

オートマトン 形式言語及び演習 1. 有限オートマトンとは 酒井正彦 形式言語 言語とは : 文字列の集合例 : 偶数個の 1 の後に 0 を持つ列からなる集合 {0, 110, 11110,

オートマトン 形式言語及び演習 1. 有限オートマトンとは 酒井正彦   形式言語 言語とは : 文字列の集合例 : 偶数個の 1 の後に 0 を持つ列からなる集合 {0, 110, 11110, オートマトン 形式言語及び演習 1 有限オートマトンとは 酒井正彦 wwwtrscssinagoya-uacjp/~sakai/lecture/automata/ 形式言語 言語とは : 文字列の集合例 : 偶数個の 1 の後に 0 を持つ列からなる集合 {0, 110, 11110, } 形式言語 : 数学モデルに基づいて定義された言語 認識機械 : 文字列が該当言語に属するか? 文字列 機械 受理

More information

Information Theory

Information Theory 前回の復習 講義の概要 chapter 1: 情報を測る... エントロピーの定義 確率変数 X の ( 一次 ) エントロピー M H 1 (X) = p i log 2 p i (bit) i=1 M は実現値の個数,p i は i 番目の実現値が取られる確率 実現値 確率 表 裏 0.5 0.5 H 1 X = 0.5 log 2 0.5 0.5log 2 0.5 = 1bit 1 練習問題の解答

More information

た 観衆効果は技能レベルによって作用が異なっ 計測をした た 平均レベル以下の選手は観衆がいると成績が 下がったが, 平均以上の選手は観衆に見られると成績が上がった 興味深いことに, 観衆効果は観衆の数に比例してその効果を増すようである ネビルとキャン (Nevill and Cann, 1998)

た 観衆効果は技能レベルによって作用が異なっ 計測をした た 平均レベル以下の選手は観衆がいると成績が 下がったが, 平均以上の選手は観衆に見られると成績が上がった 興味深いことに, 観衆効果は観衆の数に比例してその効果を増すようである ネビルとキャン (Nevill and Cann, 1998) 観衆効果が競技パフォーマンスに与える影響 1170419 口羽雄吾高知工科大学マネジメント学部 1. 序論自分ではない他者が傍らに存在することで, 作るという つまり, 十分な学習がなされている場合 業の効率が上がる, または下がる このような経験はないだろうか 心理学では, 他者の存在によって作業効率やパフォーマンスが高まることを社会的促進, 逆に他者の存在によって作業効率やパフォーマンスが低下することを社会的抑制という

More information

nlp1-05.key

nlp1-05.key 実用的な構文解析 自然言語処理論 I 今までの例に挙げた文法は非常に単純 実用的な文法 いろいろな文に対応しなければならない それだけ規則の数も増える 5. 文法 3( 素性構造と ) 規則を効率的に管理する必要がある 1 2 一致の例 英語における一致 (agreement) 数 ( 単数形, 複数形 ) 人称 (1 人称,2 人称,3 人称 ) 名詞句の例 a desk the desks a

More information

線形システム応答 Linear System response

線形システム応答 Linear System response 画質が異なる画像例 コントラスト劣 コントラスト優 コントラスト普 鮮鋭性 普 鮮鋭性 優 鮮鋭性 劣 粒状性 普 粒状性 劣 粒状性 優 医用画像の画質 コントラスト, 鮮鋭性, 粒状性の要因が互いに密接に関わり合って形成されている. 比 鮮鋭性 コントラスト 反 反 粒状性 増感紙 - フィルム系での 3 要因の関係 ディジタル画像処理系でもおよそ成り立つ WS u MTFu 画質に影響する因子

More information

Probit , Mixed logit

Probit , Mixed logit Probit, Mixed logit 2016/5/16 スタートアップゼミ #5 B4 後藤祥孝 1 0. 目次 Probit モデルについて 1. モデル概要 2. 定式化と理解 3. 推定 Mixed logit モデルについて 4. モデル概要 5. 定式化と理解 6. 推定 2 1.Probit 概要 プロビットモデルとは. 効用関数の誤差項に多変量正規分布を仮定したもの. 誤差項には様々な要因が存在するため,

More information

この方法では, 複数のアドレスが同じインデックスに対応づけられる可能性があるため, キャッシュラインのコピーと書き戻しが交互に起きる性のミスが発生する可能性がある. これを回避するために考案されたのが, 連想メモリアクセスができる形キャッシュである. この方式は, キャッシュに余裕がある限り主記憶の

この方法では, 複数のアドレスが同じインデックスに対応づけられる可能性があるため, キャッシュラインのコピーと書き戻しが交互に起きる性のミスが発生する可能性がある. これを回避するために考案されたのが, 連想メモリアクセスができる形キャッシュである. この方式は, キャッシュに余裕がある限り主記憶の 計算機システム Ⅱ 演習問題学科学籍番号氏名 1. 以下の分の空白を埋めなさい. CPUは, 命令フェッチ (F), 命令デコード (D), 実行 (E), 計算結果の書き戻し (W), の異なるステージの処理を反復実行するが, ある命令の計算結果の書き戻しをするまで, 次の命令のフェッチをしない場合, ( 単位時間当たりに実行できる命令数 ) が低くなる. これを解決するために考案されたのがパイプライン処理である.

More information

1. はじめに 2

1. はじめに 2 点予測と能動学習を用いた効率的なコーパス構築 形態素解析における実証実験 京都大学情報学研究科 Graham NEUBIG 1 1. はじめに 2 形態素解析 べた書きの文字列を意味のある単位に分割し 様々な情報を付与 品詞 基本形 読み 発音等を推定 農産物価格安定法を施行した 価格 / 名詞 / 価格 / かかく / かかく安定 / 名詞 / 安定 / あんてい / あんてー法 / 接尾辞 /

More information

Microsoft Word - Sensorimotor simulations underlie conceptual.doc

Microsoft Word - Sensorimotor simulations underlie conceptual.doc Sensorimotor simulations underlie conceptual representations: Modality-specific effects of prior activation DIANE PECHER Utrecht University, Utrecht, The Netherlands and Erasmus University Rotterdam, Rotterdam,

More information

(Microsoft Word - \227\326\215s\220\264\217\221.doc)

(Microsoft Word - \227\326\215s\220\264\217\221.doc) Aha! Insight experience correlates with solution activation in the right hemisphere EDWARD M. BOWDEN and MARK JUNG-BEEMAN(Northwestern University, Evanston, Illinois) Psychonomic Bulletin & Review 2003,

More information

Microsoft PowerPoint - 統計科学研究所_R_重回帰分析_変数選択_2.ppt

Microsoft PowerPoint - 統計科学研究所_R_重回帰分析_変数選択_2.ppt 重回帰分析 残差分析 変数選択 1 内容 重回帰分析 残差分析 歯の咬耗度データの分析 R で変数選択 ~ step 関数 ~ 2 重回帰分析と単回帰分析 体重を予測する問題 分析 1 身長 のみから体重を予測 分析 2 身長 と ウエスト の両方を用いて体重を予測 分析 1 と比べて大きな改善 体重 に関する推測では 身長 だけでは不十分 重回帰分析における問題 ~ モデルの構築 ~ 適切なモデルで分析しているか?

More information

Microsoft PowerPoint - 10.pptx

Microsoft PowerPoint - 10.pptx m u. 固有値とその応用 8/7/( 水 ). 固有値とその応用 固有値と固有ベクトル 行列による写像から固有ベクトルへ m m 行列 によって線形写像 f : R R が表せることを見てきた ここでは 次元平面の行列による写像を調べる とし 写像 f : を考える R R まず 単位ベクトルの像 u y y f : R R u u, u この事から 線形写像の性質を用いると 次の格子上の点全ての写像先が求まる

More information

次は三段論法の例である.1 6 は妥当な推論であり,7, 8 は不妥当な推論である. [1] すべての犬は哺乳動物である. すべてのチワワは犬である. すべてのチワワは哺乳動物である. [3] いかなる喫煙者も声楽家ではない. ある喫煙者は女性である. ある女性は声楽家ではない. [5] ある学生は

次は三段論法の例である.1 6 は妥当な推論であり,7, 8 は不妥当な推論である. [1] すべての犬は哺乳動物である. すべてのチワワは犬である. すべてのチワワは哺乳動物である. [3] いかなる喫煙者も声楽家ではない. ある喫煙者は女性である. ある女性は声楽家ではない. [5] ある学生は 三段論法とヴェン図 1. 名辞と A, E, I, O 三段論法 (syllogism) は推論の一種であり, そこに含まれる言明の形式は次の四つに分類される. A すべての F は G である ( 全称肯定 universal affirmative) E いかなる F も G ではない ( 全称否定 universal negative) I ある F は G である ( 特称肯定 particular

More information

Microsoft Word - 概要3.doc

Microsoft Word - 概要3.doc 装い としてのダイエットと痩身願望 - 印象管理の視点から - 東洋大学大学院社会学研究科鈴木公啓 要旨 本論文は, 痩身願望とダイエットを装いの中に位置づけたうえで, 印象管理の視点からその心理的メカニズムを検討することを目的とした 全体として, 明らかになったのは以下のとおりである まず, 痩身が装いの一つであること, そして, それは独特の位置づけであり, また, 他の装いの前提条件的な位置づけであることが明らかになった

More information

T字形ER手法の概要とWebObjectsへの展開に向けて

T字形ER手法の概要とWebObjectsへの展開に向けて T 字形 E 手法の概要と WebObjects への展開に向けて W W@Csus4.net http://www.csus4.net/w/ 目次 T 字形 E 手法とは何か? T 字形 E 論理モデルの作成 EOFモデルへの展開 関連情報 T 字形 E 手法とは何か? T 字形 E 図の例 T 字形 E 手法の狙い そもそもE 手法とは? T 字形 E 図の例 顧客. 職業. 対照表 顧客コード

More information

スライド 1

スライド 1 Keal H. Sahn A R. Crc: A dual teperature sulated annealng approach for solvng blevel prograng probles Coputers and Checal Engneerng Vol. 23 pp. 11-251998. 第 12 回論文ゼミ 2013/07/12( 金 ) #4 M1 今泉孝章 2 段階計画問題とは

More information

JMP による 2 群間の比較 SAS Institute Japan 株式会社 JMP ジャパン事業部 2008 年 3 月 JMP で t 検定や Wilcoxon 検定はどのメニューで実行できるのか または検定を行う際の前提条件の評価 ( 正規性 等分散性 ) はどのメニューで実行できるのかと

JMP による 2 群間の比較 SAS Institute Japan 株式会社 JMP ジャパン事業部 2008 年 3 月 JMP で t 検定や Wilcoxon 検定はどのメニューで実行できるのか または検定を行う際の前提条件の評価 ( 正規性 等分散性 ) はどのメニューで実行できるのかと JMP による 2 群間の比較 SAS Institute Japan 株式会社 JMP ジャパン事業部 2008 年 3 月 JMP で t 検定や Wilcoxon 検定はどのメニューで実行できるのか または検定を行う際の前提条件の評価 ( 正規性 等分散性 ) はどのメニューで実行できるのかというお問い合わせがよくあります そこで本文書では これらについて の回答を 例題を用いて説明します 1.

More information

Microsoft Word - youshi1113

Microsoft Word - youshi1113 異文化能力の概念化と応用 : 批判的再考 ケンパー マティアス 08VT008S 要旨 本研究の目的は1) 既存の異文化能力論の批判的再考 2) 文化的差異の共有 を中心とする異文化能力の概念化及び3) 提唱された異文化能力モデルの応用についての考察である 本稿は4 章の構造からなる 第 1 章において異文化コミュニケーション能力の概念化に必要な理論的条件と概論としての問題点を考察し 続く第 2 章において既存の異文化コミュニケーション能力の諸定義とモデルの批判的再考を行った

More information

KABC Ⅱ 検査報告書作成日 : 年月日 1 氏名 : 男 女検査年月日 : 年月日生年月日 : 年月日 ( 歳 ) 検査者 : 学校 学年 : 2 相談内容 ( 主訴 ) 3 検査結果 1) 全般的な知的水準 ( 認知総合尺度 ) および習得度の水準 ( 習得総合尺度 ) 2) 認知面および習得

KABC Ⅱ 検査報告書作成日 : 年月日 1 氏名 : 男 女検査年月日 : 年月日生年月日 : 年月日 ( 歳 ) 検査者 : 学校 学年 : 2 相談内容 ( 主訴 ) 3 検査結果 1) 全般的な知的水準 ( 認知総合尺度 ) および習得度の水準 ( 習得総合尺度 ) 2) 認知面および習得 日本版 KABC-II の取り扱いと検査結果報告についての 注意点 検査者の資格要件については 日本版 KABC-II マニュアル の KABC-II の検査者の要件 に記載されているように 専門性が必要です 認知心理学や教育心理学などの領域はもちろん 臨床家としての能力と規範が求められます それは KABC-II に限ったことではなく WISC-IV や DN-CAS など心理検査を取り扱うに際して共通することです

More information

             論文の内容の要旨

             論文の内容の要旨 論文の内容の要旨 論文題目 Superposition of macroscopically distinct states in quantum many-body systems ( 量子多体系におけるマクロに異なる状態の重ね合わせ ) 氏名森前智行 本論文では 量子多体系におけるマクロに異なる状態の重ねあわせを研究する 状態の重ね合わせ というのは古典論には無い量子論独特の概念であり 数学的には

More information

料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9 北里研究所病院研究倫理委員会研究申請時確認シート ( 補助資料 ) 20170425 Ver.2.0 < 研究計画書の確認 > 記載項目 1 研究の名称 2 研究の実施体制 ( 研究機関の名称及び研究者等の氏名を含む ) 3 研究の目的及び意義 4 研究の方法及び期間 5 研究対象者の選定方針 6 研究の科学的合理性の根拠 7インフォームド コンセントを受ける手続等 ( インフォームド コンセントを受ける場合には

More information

SAP11_03

SAP11_03 第 3 回 音声音響信号処理 ( 線形予測分析と自己回帰モデル ) 亀岡弘和 東京大学大学院情報理工学系研究科日本電信電話株式会社 NTT コミュニケーション科学基礎研究所 講義内容 ( キーワード ) 信号処理 符号化 標準化の実用システム例の紹介情報通信の基本 ( 誤り検出 訂正符号 変調 IP) 符号化技術の基本 ( 量子化 予測 変換 圧縮 ) 音声分析 合成 認識 強調 音楽信号処理統計的信号処理の基礎

More information

ビジネス統計 統計基礎とエクセル分析 正誤表

ビジネス統計 統計基礎とエクセル分析 正誤表 ビジネス統計統計基礎とエクセル分析 ビジネス統計スペシャリスト エクセル分析スペシャリスト 公式テキスト正誤表と学習用データ更新履歴 平成 30 年 5 月 14 日現在 公式テキスト正誤表 頁場所誤正修正 6 知識編第 章 -3-3 最頻値の解説内容 たとえば, 表.1 のデータであれば, 最頻値は 167.5cm というたとえば, 表.1 のデータであれば, 最頻値は 165.0cm ということになります

More information

ISO9001:2015規格要求事項解説テキスト(サンプル) 株式会社ハピネックス提供資料

ISO9001:2015規格要求事項解説テキスト(サンプル) 株式会社ハピネックス提供資料 テキストの構造 1. 適用範囲 2. 引用規格 3. 用語及び定義 4. 規格要求事項 要求事項 網掛け部分です 罫線を引いている部分は Shall 事項 (~ すること ) 部分です 解 ISO9001:2015FDIS 規格要求事項 Shall 事項は S001~S126 まで計 126 個あります 説 網掛け部分の規格要求事項を講師がわかりやすく解説したものです

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション GSN を応用したナレッジマネジメントシステムの提案 2017 年 10 月 27 日 D-Case 研究会 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 研究開発部門第三研究ユニット 梅田浩貴 2017/3/27 C Copyright 2017 JAXA All rights reserved 1 目次 1 課題説明 SECI モデル 2 GSN を応用したナレッジマネジメントシステム概要 3 ツリー型チェックリスト分析

More information

コンピュータ応用・演習 情報処理システム

コンピュータ応用・演習 情報処理システム 2010 年 12 月 15 日 データエンジニアリング 演習 情報処理システム データマイニング ~ データからの自動知識獲得手法 ~ 1. 演習の目的 (1) 多種多様な膨大な量のデータを解析し, 企業の経営活動などに活用することが望まれている. 大規模データベースを有効に活用する, データマイニング技術の研究が脚光を浴びている 1 1. 演習の目的 (2) POS データを用いて顧客の購買パターンを分析する.

More information

2015実験ゼロ結果と考察 UP用.pdf

2015実験ゼロ結果と考察 UP用.pdf 記述統計 ( 代表値 ) 結果と Sophia Cognitive Psychology Lab. 総合人間科学研究科博士後期課程 4 年田根健吾 記述統計とはある集団の身長 165 cm 150 cm 160 cm 175 cm 145 cm 180 cm 165 cm 1: 記述統計 平均身長 162.5 cm 身長の標準偏差 5.0 代表値 散布度 ( 後で説明します ) データの傾向や性質をわかりやすくまとめる

More information

Medical3

Medical3 1.4.1 クロス集計表の作成 -l m 分割表 - 3つ以上のカテゴリを含む変数を用いて l mのクロス集計表による分析を行います この例では race( 人種 ) によってlow( 低体重出生 ) に差が認められるかどうかを分析します 人種には3つのカテゴリ 低体重出生には2つのカテゴリが含まれています 2つの変数はともにカテゴリ変数であるため クロス集計表によって分析します 1. 分析メニュー

More information

日本版WISC-IVテクニカルレポート #6

日本版WISC-IVテクニカルレポート #6 日本版 テクニカルレポート #6 WISC-IV 換算アシスタント (Ver.1.0) の基本機能と利用方法 刊行委員会前川久男監修日本文化科学社テスト編集部 2013.8 はじめに本年 7 月に自動換算ソフト WISC-IV 換算アシスタント Ver.1.0 が発売された 自動換算ソフトは 受検者の基本情報 ( 氏名 生年月日 検査日等 ) および WISC-IV の粗点等を入力することで 評価点と合成得点

More information

IMI情報共有基盤 「表からデータモデル」 データ変換のみを行う方向け画面説明

IMI情報共有基盤 「表からデータモデル」 データ変換のみを行う方向け画面説明 表からデータモデル画面説明 データ変換のみを行う方へ 独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) ( 法人番号 50000500726) 更新 初版 207 年 6 月 9 日 207 年 4 月 2 日 この文書について この文書は 経済産業省及び独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) が推進する IMI(Infrastructure for Multilayer Interoperability:

More information

多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典

多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典 多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典 重回帰分析とは? 重回帰分析とは複数の説明変数から目的変数との関係性を予測 評価説明変数 ( 数量データ ) は目的変数を説明するのに有効であるか得られた関係性より未知のデータの妥当性を判断する これを重回帰分析という つまり どんなことをするのか? 1 最小 2 乗法により重回帰モデルを想定 2 自由度調整済寄与率を求め

More information

横浜市環境科学研究所

横浜市環境科学研究所 周期時系列の統計解析 単回帰分析 io 8 年 3 日 周期時系列に季節調整を行わないで単回帰分析を適用すると, 回帰係数には周期成分の影響が加わる. ここでは, 周期時系列をコサイン関数モデルで近似し単回帰分析によりモデルの回帰係数を求め, 周期成分の影響を検討した. また, その結果を気温時系列に当てはめ, 課題等について考察した. 気温時系列とコサイン関数モデル第 報の結果を利用するので, その一部を再掲する.

More information

リソース制約下における組込みソフトウェアの性能検証および最適化方法

リソース制約下における組込みソフトウェアの性能検証および最適化方法 リソース制約下における組込みソフト ウェアの性能検証および最適化方法 広島市立大学 大学院情報科学研究科システム工学専攻 中田明夫倉田和哉百々太市 1 提案技術の概要 組込みシステムの開発 厳しいリソース制約 (CPU, ネットワークなど ) 非機能要求 ( リアルタイム性など ) の達成 開発プロセスにおける設計段階 性能問題を発見することが困難 実装段階で性能問題が発覚 設計の手戻りが発生 設計段階での性能検証手法

More information

Microsoft PowerPoint - 04_01_text_UML_03-Sequence-Com.ppt

Microsoft PowerPoint - 04_01_text_UML_03-Sequence-Com.ppt システム設計 (1) シーケンス図 コミュニケーション図等 1 今日の演習のねらい 2 今日の演習のねらい 情報システムを構成するオブジェクトの考え方を理解す る 業務プロセスでのオブジェクトの相互作用を考える シーケンス図 コミュニケーション図を作成する 前回までの講義システム開発の上流工程として 要求仕様を確定パソコンを注文するまでのユースケースユースケースから画面の検討イベントフロー アクティビティ図

More information

1. 多変量解析の基本的な概念 1. 多変量解析の基本的な概念 1.1 多変量解析の目的 人間のデータは多変量データが多いので多変量解析が有用 特性概括評価特性概括評価 症 例 主 治 医 の 主 観 症 例 主 治 医 の 主 観 単変量解析 客観的規準のある要約多変量解析 要約値 客観的規準のな

1. 多変量解析の基本的な概念 1. 多変量解析の基本的な概念 1.1 多変量解析の目的 人間のデータは多変量データが多いので多変量解析が有用 特性概括評価特性概括評価 症 例 主 治 医 の 主 観 症 例 主 治 医 の 主 観 単変量解析 客観的規準のある要約多変量解析 要約値 客観的規準のな 1.1 多変量解析の目的 人間のデータは多変量データが多いので多変量解析が有用 特性概括評価特性概括評価 症 例 治 医 の 観 症 例 治 医 の 観 単変量解析 客観的規準のある要約多変量解析 要約値 客観的規準のない要約知識 直感 知識 直感 総合的評価 考察 総合的評価 考察 単変量解析の場合 多変量解析の場合 < 表 1.1 脂質異常症患者の TC と TG と重症度 > 症例 No. TC

More information

Microsoft Word - Stattext12.doc

Microsoft Word - Stattext12.doc 章対応のない 群間の量的データの検定. 検定手順 この章ではデータ間に 対 の対応のないつの標本から推定される母集団間の平均値や中央値の比較を行ないます 検定手法は 図. のようにまず正規に従うかどうかを調べます 但し この場合はつの群が共に正規に従うことを調べる必要があります 次に 群とも正規ならば F 検定を用いて等分散であるかどうかを調べます 等分散の場合は t 検定 等分散でない場合はウェルチ

More information

Microsoft PowerPoint - R-stat-intro_12.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - R-stat-intro_12.ppt [互換モード] R で統計解析入門 (12) 生存時間解析 中篇 準備 : データ DEP の読み込み 1. データ DEP を以下からダウンロードする http://www.cwk.zaq.ne.jp/fkhud708/files/dep.csv /fkh /d 2. ダウンロードした場所を把握する ここでは c:/temp とする 3. R を起動し,2. 2 の場所に移動し, データを読み込む 4. データ

More information

スライド 1

スライド 1 データ解析特論重回帰分析編 2017 年 7 月 10 日 ( 月 )~ 情報エレクトロニクスコース横田孝義 1 ( 単 ) 回帰分析 単回帰分析では一つの従属変数 ( 目的変数 ) を 一つの独立変数 ( 説明変数 ) で予測する事を考える 具体的には y = a + bx という回帰直線 ( モデル ) でデータを代表させる このためにデータからこの回帰直線の切片 (a) と傾き (b) を最小

More information

スライド 1

スライド 1 心理と言語 A 第 13 回 論文レビュー Gass, S., & Mackey, A. (2007). Input, interaction, and output in second language acquisition. Logo The theory and its constructs (1) モデル (models) - 何らかの現象の how を説明 記述する 理論 (theories)

More information

第 3 章内部統制報告制度 第 3 節 全社的な決算 財務報告プロセスの評価について 1 総論 ⑴ 決算 財務報告プロセスとは決算 財務報告プロセスは 実務上の取扱いにおいて 以下のように定義づけされています 決算 財務報告プロセスは 主として経理部門が担当する月次の合計残高試算表の作成 個別財務諸

第 3 章内部統制報告制度 第 3 節 全社的な決算 財務報告プロセスの評価について 1 総論 ⑴ 決算 財務報告プロセスとは決算 財務報告プロセスは 実務上の取扱いにおいて 以下のように定義づけされています 決算 財務報告プロセスは 主として経理部門が担当する月次の合計残高試算表の作成 個別財務諸 第 3 章内部統制報告制度 第 3 節 全社的な決算 財務報告プロセスの評価について 1 総論 ⑴ 決算 財務報告プロセスとは決算 財務報告プロセスは 実務上の取扱いにおいて 以下のように定義づけされています 決算 財務報告プロセスは 主として経理部門が担当する月次の合計残高試算表の作成 個別財務諸表 連結財務諸表を含む外部公表用の有価証券報告書を作成する一連の過程をいう ( 中略 ) 財務報告の信頼性に関して非常に重要な業務プロセスの一つである

More information

5. エイジレス80 と Collabo80+ のデータ不整合の解消手順について エイジレス80 と Collabo80+ で会員連携を開始する前に 以下のフローにて データ差異が存在しない状態にしてください 連携開始時には エイジレス80 側を正とさせていただきますので Collabo80+ 側の

5. エイジレス80 と Collabo80+ のデータ不整合の解消手順について エイジレス80 と Collabo80+ で会員連携を開始する前に 以下のフローにて データ差異が存在しない状態にしてください 連携開始時には エイジレス80 側を正とさせていただきますので Collabo80+ 側の シルバー人材センター連合会 シルバー人材センター 御中 NRI 社会情報システム株式会社 エイジレス 80 Collabo80+ 開発担当 エイジレス 80 アクティブ と Collabo80+ の会員データ連携について 拝啓時下益々ご隆昌のこととお慶び申し上げます 平素は エイジレス 80アクティブ ( 以下 エイジレス 80 ) ならびに Collabo80+ をご利用賜り 厚く御礼申し上げます

More information

講義「○○○○」

講義「○○○○」 講義 システムの信頼性 内容. 直列システムの信頼性. 並列システムの信頼性 3. 直列 並列の複合システムの信頼性 4. 信頼性向上のための手法 担当 : 倉敷哲生 ビジネスエンジニアリング専攻 システムの構成 種々の機械や構造物, システムを分割していけば. 個々の要素 サブシステム となる. サブシステムの組み合わせ方式 直列系 並列系 m/ 冗長系 待機冗長系 3 直列システムの信頼性 直列系

More information

組織 (organization) 自らの目的を達成するため 責任 権限及び相互関係を伴う独自の機能をもつ 個人 又は人々の集まり 注記 1 組織という概念には 法人か否か 公的か私的かを問わず 自営業者 会社 法人 事務所 企業 当局 共同経営会社 非営利団体若しくは協会 又はこれらの 一部若しく

組織 (organization) 自らの目的を達成するため 責任 権限及び相互関係を伴う独自の機能をもつ 個人 又は人々の集まり 注記 1 組織という概念には 法人か否か 公的か私的かを問わず 自営業者 会社 法人 事務所 企業 当局 共同経営会社 非営利団体若しくは協会 又はこれらの 一部若しく 用語の手引 1. 附属書 SL に規定されている用語及び定義に関して MSS 用語集を作成するための実用 的な手順 附属書 SL の共通用語及び中核となる 定義 この定義は自らの 対象分野に適して いるか? 附属書 SL の用語及び定義 を保持する いいえ この定義の明確化のために 注記を加えることができるか? 附属書 SL の定義に注記を 加える いいえ 下位概念の新たな 定義を作成する 定義の冒頭には附属書

More information

プログラミング基礎

プログラミング基礎 C プログラミング Ⅰ 授業ガイダンス C 言語の概要プログラム作成 実行方法 授業内容について 授業目的 C 言語によるプログラミングの基礎を学ぶこと 学習内容 C 言語の基礎的な文法 入出力, 変数, 演算, 条件分岐, 繰り返し, 配列,( 関数 ) C 言語による簡単な計算処理プログラムの開発 到達目標 C 言語の基礎的な文法を理解する 簡単な計算処理プログラムを作成できるようにする 授業ガイダンス

More information

日本語「~ておく」の用法について

日本語「~ておく」の用法について 論文要旨 日本語 ~ ておく の用法について 全体構造及び意味構造を中心に 4D502 徐梓競 第一章はじめに研究背景 目的 方法本論文は 一見単純に見られる ~ておく の用法に関して その複雑な用法とその全体構造 及び意味構造について分析 考察を行ったものである 研究方法としては 各種辞書 文法辞典 参考書 教科書 先行研究として ~ておく の用法についてどのようなもの挙げ どのようにまとめているかをできる得る限り詳細に

More information

untitled

untitled に, 月次モデルの場合でも四半期モデルの場合でも, シミュレーション期間とは無関係に一様に RMSPE を最小にするバンドの設定法は存在しないということである 第 2 は, 表で与えた 2 つの期間及びすべての内生変数を見渡して, 全般的にパフォーマンスのよいバンドの設定法は, 最適固定バンドと最適可変バンドのうちの M 2, Q2 である いずれにしても, 以上述べた 3 つのバンド設定法は若干便宜的なものと言わざるを得ない

More information

Microsoft PowerPoint - e-stat(OLS).pptx

Microsoft PowerPoint - e-stat(OLS).pptx 経済統計学 ( 補足 ) 最小二乗法について 担当 : 小塚匡文 2015 年 11 月 19 日 ( 改訂版 ) 神戸大学経済学部 2015 年度後期開講授業 補足 : 最小二乗法 ( 単回帰分析 ) 1.( 単純 ) 回帰分析とは? 標本サイズTの2 変数 ( ここではXとY) のデータが存在 YをXで説明する回帰方程式を推定するための方法 Y: 被説明変数 ( または従属変数 ) X: 説明変数

More information

(3) 検定統計量の有意確率にもとづく仮説の採否データから有意確率 (significant probability, p 値 ) を求め 有意水準と照合する 有意確率とは データの分析によって得られた統計値が偶然おこる確率のこと あらかじめ設定した有意確率より低い場合は 帰無仮説を棄却して対立仮説

(3) 検定統計量の有意確率にもとづく仮説の採否データから有意確率 (significant probability, p 値 ) を求め 有意水準と照合する 有意確率とは データの分析によって得られた統計値が偶然おこる確率のこと あらかじめ設定した有意確率より低い場合は 帰無仮説を棄却して対立仮説 第 3 章 t 検定 (pp. 33-42) 3-1 統計的検定 統計的検定とは 設定した仮説を検証する場合に 仮説に基づいて集めた標本を 確率論の観点から分析 検証すること 使用する標本は 母集団から無作為抽出されたものでなければならない パラメトリック検定とノンパラメトリック検定 パラメトリック検定は母集団が正規分布に従う間隔尺度あるいは比率尺度の連続データを対象とする ノンパラメトリック検定は母集団に特定の分布を仮定しない

More information

ClearCase - SD4_JP

ClearCase - SD4_JP ClearCase を設定して SimDiff 4 を使用するには 目次 はじめに... 2 ClearCase について... 2 SimDiff について... 2 SimDiff Type Manager について... 2 概要... 2 設定の詳細... 3 クライアント設定について... 3 SimDiff Type Manager のインストール... 3 map 設定ファイルの変更...

More information

Microsoft Word - 【セット版】別添資料2)環境省レッドリストカテゴリー(2012)

Microsoft Word - 【セット版】別添資料2)環境省レッドリストカテゴリー(2012) 別添資料 2 環境省レッドリストカテゴリーと判定基準 (2012) カテゴリー ( ランク ) 今回のレッドリストの見直しに際して用いたカテゴリーは下記のとおりであり 第 3 次レッド リスト (2006 2007) で使用されているカテゴリーと同一である レッドリスト 絶滅 (X) 野生絶滅 (W) 絶滅のおそれのある種 ( 種 ) Ⅰ 類 Ⅰ 類 (hreatened) (C+) (C) ⅠB

More information

P3-37 100から1000までの数の空間表象 Mental representation for the number from 100 to 1000 岡本 真彦 米澤 生筒美 OKAMOTO Masahiko, YONEZAWA Itsumi 大阪府立大学人間社会学部 Osaka Prefe

P3-37 100から1000までの数の空間表象 Mental representation for the number from 100 to 1000 岡本 真彦 米澤 生筒美 OKAMOTO Masahiko, YONEZAWA Itsumi 大阪府立大学人間社会学部 Osaka Prefe 100から1000までの数の空間表象 Mental representation for the number from to 0 岡本 真彦 米澤 生筒美 OKAMOTO Masahiko, YONZAWA Itsumi 大阪府立大学人間社会学部 Osaka Prefecture University, School of umanities and Social Sciences okamoto@hs.osakafu-u.ac.jp

More information

Microsoft PowerPoint - ●SWIM_ _INET掲載用.pptx

Microsoft PowerPoint - ●SWIM_ _INET掲載用.pptx シーケンスに基づく検索モデルの検索精度について 東京工芸大学工学部コンピュータ応用学科宇田川佳久 (1/3) (2/3) 要員数 情報システム開発のイメージソースコード検索機能 他人が作ったプログラムを保守する必要がある 実務面での応用 1 バグあるいは脆弱なコードを探す ( 品質の高いシステムを開発する ) 2 プログラム理解を支援する ( 第 3 者が書いたコードを保守する ) 要件定義外部設計内部設計

More information

jphc_outcome_d_014.indd

jphc_outcome_d_014.indd 喫煙のがん全体の罹患に与える影響の大きさについて ( 詳細版 ) 1 喫煙のがん全体の罹患に与える影響の大きさについて 本内容は 英文雑誌 Preventive Medicine 2004; 38: 516-522 に発表した内容に準じたものです 2 背景 喫煙とがんとの因果関係は既に確立しています 現在 日本人の大半は喫煙の害を既に認識しており 今後の予防の焦点は喫煙対策に向けられています 喫煙対策を効果的に実施していくためには

More information

説明項目 1. 審査で注目すべき要求事項の変化点 2. 変化点に対応した審査はどうあるべきか 文書化した情報 外部 内部の課題の特定 リスク 機会 関連する利害関係者の特定 プロセスの計画 実施 3. ISO 14001:2015への移行 EMS 適用範囲 リーダーシップ パフォーマンス その他 (

説明項目 1. 審査で注目すべき要求事項の変化点 2. 変化点に対応した審査はどうあるべきか 文書化した情報 外部 内部の課題の特定 リスク 機会 関連する利害関係者の特定 プロセスの計画 実施 3. ISO 14001:2015への移行 EMS 適用範囲 リーダーシップ パフォーマンス その他 ( ISO/FDIS 14001 ~ 認証審査における考え方 ~ 2015 年 7 月 13 日 17 日 JAB 認定センター 1 説明項目 1. 審査で注目すべき要求事項の変化点 2. 変化点に対応した審査はどうあるべきか 文書化した情報 外部 内部の課題の特定 リスク 機会 関連する利害関係者の特定 プロセスの計画 実施 3. ISO 14001:2015への移行 EMS 適用範囲 リーダーシップ

More information

VelilogHDL 回路を「言語」で記述する

VelilogHDL 回路を「言語」で記述する 2. ソースを書く 数値表現 数値表現形式 : ss'fnn...n ss は, 定数のビット幅を 10 進数で表します f は, 基数を表します b が 2 進,o が 8 進,d が 10 進,h が 16 進 nn...n は, 定数値を表します 各基数で許される値を書くこ Verilog ビット幅 基数 2 進表現 1'b0 1 2 進 0 4'b0100 4 2 進 0100 4'd4 4

More information

ファイナンスのための数学基礎 第1回 オリエンテーション、ベクトル

ファイナンスのための数学基礎 第1回 オリエンテーション、ベクトル 時系列分析 変量時系列モデルとその性質 担当 : 長倉大輔 ( ながくらだいすけ 時系列モデル 時系列モデルとは時系列データを生み出すメカニズムとなるものである これは実際には未知である 私たちにできるのは観測された時系列データからその背後にある時系列モデルを推測 推定するだけである 以下ではいくつかの代表的な時系列モデルを考察する 自己回帰モデル (Auoregressive Model もっとも頻繁に使われる時系列モデルは自己回帰モデル

More information

5. 文書類に関する要求事項はどのように変わりましたか? 文書化された手順に関する特定の記述はなくなりました プロセスの運用を支援するための文書化した情報を維持し これらのプロセスが計画通りに実行されたと確信するために必要な文書化した情報を保持することは 組織の責任です 必要な文書類の程度は 事業の

5. 文書類に関する要求事項はどのように変わりましたか? 文書化された手順に関する特定の記述はなくなりました プロセスの運用を支援するための文書化した情報を維持し これらのプロセスが計画通りに実行されたと確信するために必要な文書化した情報を保持することは 組織の責任です 必要な文書類の程度は 事業の ISO 9001:2015 改訂 よくある質問集 (FAQ) ISO 9001:2015 改訂に関するこの よくある質問集 (FAQ) は 世界中の規格の専門家及び利用者からインプットを得て作成しました この質問集は 正確性を保ち 適宜 新たな質問を含めるために 定期的に見直され 更新されます この質問集は ISO 9001 規格を初めて使う利用者のために 良き情報源を提供することを意図しています

More information

Microsoft PowerPoint - LDW.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - LDW.ppt [互換モード] グラフ系列マイニング 猪口明博大阪大学産業科学研究所科学技術振興機構さきがけ 研究の背景 データマイニング インフラ技術の高度化 多様で大規模な情報やデータへのアクセス, 蓄積が容易. 多様で大規模なデータから有用な知識を発掘することは重要な課題. 頻出アイテム集合マイニング [Arawal 9] 頻出アイテム集合列挙問題 一般に多くの事例を説明する知識は有用である. バスケット分析 Raw Data

More information

プロジェクトマネジメント知識体系ガイド (PMBOK ガイド ) 第 6 版 訂正表 - 第 3 刷り 注 : 次の正誤表は PMBOK ガイド第 6 版 の第 1 刷りと第 2 刷りに関するものです 本 ( または PDF) の印刷部数を確認するには 著作権ページ ( 通知ページおよび目次の前 )

プロジェクトマネジメント知識体系ガイド (PMBOK ガイド ) 第 6 版 訂正表 - 第 3 刷り 注 : 次の正誤表は PMBOK ガイド第 6 版 の第 1 刷りと第 2 刷りに関するものです 本 ( または PDF) の印刷部数を確認するには 著作権ページ ( 通知ページおよび目次の前 ) プロジェクトマネジメント知識体系ガイド (PMBOK ガイド ) 第 6 版 訂正表 - 第 3 刷り 注 : 次の正誤表は PMBOK ガイド第 6 版 の第 1 刷りと第 2 刷りに関するものです 本 ( または PDF) の印刷部数を確認するには 著作権ページ ( 通知ページおよび目次の前 ) の一番下を参照してください 10 9 8 などで始まる文字列の 最後の 数字は その特定コピーの印刷を示します

More information

Microsoft PowerPoint pptx

Microsoft PowerPoint pptx 4.2 小信号パラメータ 1 電圧利得をどのように求めるか 電圧ー電流変換 入力信号の変化 dv BE I I e 1 v be の振幅から i b を求めるのは難しい? 電流増幅 電流ー電圧変換 di B di C h FE 電流と電圧の関係が指数関数になっているのが問題 (-RC), ただし RL がない場合 dv CE 出力信号の変化 2 pn 接合の非線形性への対処 I B 直流バイアスに対する抵抗

More information

<4D F736F F F696E74202D208CA48B868FD089EE288FDA82B582A294C5292E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D208CA48B868FD089EE288FDA82B582A294C5292E B8CDD8AB B83685D> フィルタリングルール最適化問題の解法ル最適化問題の解法 神奈川大学理学部情報科学科 田中研究室 インターネットの仕組み IP アドレス - パケット 00 送り先 IPアドレス発信元 IPアドレスを含む 確実に相手に届く ルータ ルータ 00 IP アドレス ルータ自宅.55.5. ルータ 大学.7.5.0 インターネットの仕組み パケット - ルータ 00 00 ルータ パケット 00 000 00

More information

M1 二宮由樹 The Influence of Effortful Thought and Cognitive Proficiencies on the Conjunction Fallacy Implications for Dual- Process Theories of

M1 二宮由樹 The Influence of Effortful Thought and Cognitive Proficiencies on the Conjunction Fallacy Implications for Dual- Process Theories of 251704028 M1 二宮由樹 The Influence of Effortful Thought and Cognitive Proficiencies on the Conjunction Fallacy Implications for Dual- Process Theories of Reasoning and Judgment. Personality and Social Psychology

More information

Excelによる統計分析検定_知識編_小塚明_1_4章.indd

Excelによる統計分析検定_知識編_小塚明_1_4章.indd 第1章 母集団と統計データ 本章では, ビジネスのさまざまな場面において統計データを扱ううえで, もっとも基本的事項となる母集団の概念と統計データの種類についてまとめています 母集団の統計的性質を調べるためにとても重要な概念であるサンプリングについて述べるとともに, ランダムサンプリングの重要性についても説明します 統計分析の考え方 ビジネスの多くの場面において, 統計分析は重要です この場合の統計分析とは,

More information

Microsoft PowerPoint - 1.プロセス制御の概要.pptx

Microsoft PowerPoint - 1.プロセス制御の概要.pptx プロセス制御工学 1. プロセス制御の概要 京都大学 加納学 Division of Process Control & Process Systems Engineering Department of Chemical Engineering, Kyoto University manabu@cheme.kyoto-u.ac.jp http://www-pse.cheme.kyoto-u.ac.jp/~kano/

More information

[ 演習 3-6AA] ウェブページの検索結果の表示順序 ( 重要 ) 10D H 坂田侑亮 10D F 岩附彰人 10D D 財津宏明 1.1 ページランクとは ページランクとは グーグルが開発した検索エンジンのウェブページの重要度を判定する技術である サーチエ

[ 演習 3-6AA] ウェブページの検索結果の表示順序 ( 重要 ) 10D H 坂田侑亮 10D F 岩附彰人 10D D 財津宏明 1.1 ページランクとは ページランクとは グーグルが開発した検索エンジンのウェブページの重要度を判定する技術である サーチエ 1.1 ページランクとは ページランクとは グーグルが開発した検索エンジンのウェブページの重要度を判定する技術である サーチエンジンは質の高いウェブページをどれだけ上位に並べられるかということが重要です 従来の検索エンジンでは検索された単語とそのページの関連性を元に評価をしていましたが ここに どれだけ注目されているか という指標を盛り込んだことが特筆すべきポイントです 具体的には 質の良い ( ページランクの高い

More information

データ科学2.pptx

データ科学2.pptx データ科学 多重検定 2 mul%ple test False Discovery Rate 藤博幸 前回の復習 1 多くの検定を繰り返す時には 単純に個々の検定を繰り返すだけでは不十分 5% 有意水準ということは, 1000 回検定を繰り返すと, 50 回くらいは帰無仮説が正しいのに 間違って棄却されてすまうじちがあるということ ex) 1 万個の遺伝子について 正常細胞とガン細胞で それぞれの遺伝子の発現に差があるかどうかを検定

More information

Microsoft PowerPoint - ch04j

Microsoft PowerPoint - ch04j Ch.4 重回帰分析 : 推論 重回帰分析 y = 0 + 1 x 1 + 2 x 2 +... + k x k + u 2. 推論 1. OLS 推定量の標本分布 2. 1 係数の仮説検定 : t 検定 3. 信頼区間 4. 係数の線形結合への仮説検定 5. 複数線形制約の検定 : F 検定 6. 回帰結果の報告 入門計量経済学 1 入門計量経済学 2 OLS 推定量の標本分布について OLS 推定量は確率変数

More information