プライマリーケアのためのワンポイントレクチャー「血液培養」(2017年4月19日開催)

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市中肺炎に血液培養は必要か?

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抗菌薬と細菌について。

正しくビビろう血培陽性

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10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

公開情報 2016 年 1 月 ~12 月年報 院内感染対策サーベイランス集中治療室部門 3. 感染症発生率感染症発生件数の合計は 981 件であった 人工呼吸器関連肺炎の発生率が 1.5 件 / 1,000 患者 日 (499 件 ) と最も多く 次いでカテーテル関連血流感染症が 0.8 件 /

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第11回感染制御部勉強会 『症例から考える抗MRSA治療薬の使い方』

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に 真菌の菌体成分を検出する血清診断法が利用されます 血清 βグルカン検査は 真菌の細胞壁の構成成分である 1,3-β-D-グルカンを検出する検査です ( 図 1) カンジダ属やアスペルギルス属 ニューモシスチスの細胞壁にはβグルカンが豊富に含まれており 血液検査でそれらの真菌症をスクリーニングする


緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

通常の市中肺炎の原因菌である肺炎球菌やインフルエンザ菌に加えて 誤嚥を考慮して口腔内連鎖球菌 嫌気性菌や腸管内のグラム陰性桿菌を考慮する必要があります また 緑膿菌や MRSA などの耐性菌も高齢者肺炎の患者ではしばしば検出されるため これらの菌をカバーするために広域の抗菌薬による治療が選択されるこ

よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎

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カテーテル管理

血管留置カテーテルに関連した血流感染対策

グラム染色と培養のハナシ

プライマリーケアのためのワンポイントレクチャー「抗菌薬②」(2017年5月10日開催)

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浜松地区における耐性菌調査の報告

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「薬剤耐性菌判定基準」 改定内容

2015 年 9 月 30 日放送 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE) はなぜ問題なのか 長崎大学大学院感染免疫学臨床感染症学分野教授泉川公一 CRE とはカルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 以下 CRE 感染症は 広域抗菌薬であるカルバペネム系薬に耐性を示す大腸菌や肺炎桿菌などの いわゆる

2012 年 1 月 25 日放送 歯性感染症における経口抗菌薬療法 東海大学外科学系口腔外科教授金子明寛 今回は歯性感染症における経口抗菌薬療法と題し歯性感染症からの分離菌および薬 剤感受性を元に歯性感染症の第一選択薬についてお話し致します 抗菌化学療法のポイント歯性感染症原因菌は嫌気性菌および好

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シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

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褥瘡発生率 JA 北海道厚生連帯広厚生病院 < 項目解説 > 褥瘡 ( 床ずれ ) は患者さまのQOL( 生活の質 ) を低下させ 結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります そのため 褥瘡予防対策は患者さんに提供されるべき医療の重要な項目の1 つとなっています 褥瘡の治療はしばしば困難

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プライマリーケアのためのワンポイントレクチャー「抗菌薬③」(2017年5月17日開催)

目 次 1. はじめに 1 2. 組成および性状 2 3. 効能 効果 2 4. 特徴 2 5. 使用方法 2 6. 即時効果 持続効果および累積効果 3 7. 抗菌スペクトル 5 サラヤ株式会社スクラビイン S4% 液製品情報 2/ PDF

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2012 年 2 月 22 日放送 人工関節感染の治療 近畿大学整形外科講師西坂文章はじめに感染人工関節の治療について解説していきます 人工関節置換術は整形外科領域の治療に於いて 近年めざましい発展を遂げ 普及している分野です 症例数も年々増加の傾向にあります しかし 合併症である術後感染が出現すれ

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2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に

2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメ

針刺し切創発生時の対応

Introduc>on 鎖骨下 内頚および大腿への中心静脈カテーテル挿入は 感染 血栓形成 機械的合併症と関連性がある カテーテル関連血流感染 (CRBSI) は 患者予後および医療費の増加に重大な影響を及ぼしている

それでは具体的なカテーテル感染予防対策について説明します CVC 挿入時の感染対策 (1)CVC 挿入経路まずはどこからカテーテルを挿入すべきか です 感染率を考慮した場合 鎖骨下穿刺法が推奨されています 内頚静脈穿刺や大腿静脈穿刺に比べて カテーテル感染の発生頻度が低いことが証明されています ただ

60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 敗血症の本質にせまる 新規治療法開発 大きく前進 - 制御性樹状細胞を用い 敗血症の治療に世界で初めて成功 - 敗血症 は 細菌などの微生物による感染が全身に広がって 発熱や機能障害などの急激な炎症反応が引き起

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糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

というもので これまで十数年にわたって使用されてきたものになります さらに 敗血症 sepsis に中でも臓器障害を伴うものを重症敗血症 severe sepsis 適切な輸液を行っても血圧低下が持続する重症敗血症 severe sepsis を敗血症性ショック septic shock と定義して

Ⅶ. カテーテル関連血流感染対策血管カテーテルに関連して発生する血流感染であるカテーテル関連血流感染は 重要な医療関連感染の一つである 他の感染巣からの 2 次的な血流感染は除外される 表 1 カテーテル関連血流感染における微生物の侵入経路侵入経路侵入機序カテーテル挿入部の汚染挿入時の微生物の押し込

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抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

562 当院におけるプロカルシトニンとプレセプシンの比較検討 東恭加 1) 加藤淳子 1) 井元明美 1) 上霜剛 1) 秋篠範子 1) 兵庫県立柏原病院 1) はじめに プロカルシトニン (PCT) は 細菌性敗血症のマーカーとして日常診療に用いられており 当院でもイムノクロマト法 (PCT-Q:

医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

減量・コース投与期間短縮の基準

15,000 例の分析では 蘇生 bundle ならびに全身管理 bundle の順守は, 各々最初の 3 か月と比較し 2 年後には有意に高率となり それに伴い死亡率は 1 年後より有意の減少を認め 2 年通算で 5.4% 減少したことが報告されています このように bundle の merit


Microsoft Word - 届出基準

Transcription:

プライマリーケアのためのワンポイントレクチャー @ 東京医科大学病院 2017 年 4 月 19 日 ( 水 ) 血液培養 東京医科大学病院感染制御部 感染症科佐藤昭裕 PHS:63646 E-mail:a-sato@tokyo-med.ac.jp

感染症で患者を失わないためには 1. 感染症治療の診療レベルを上げる! 適切な抗菌薬を 適切なタイミングで 感染症診療 2. 感染症を発症しないように予防する! 菌が患者に移らないように 感染制御

感染症のマネージメントが上手くいかない時は 感染臓器 この三角形のどこかが抜けている 間違えていることが多い 微生物 抗菌薬

培養検査 血液 髄液 関節液 尿 便 痰 創部 咽頭 普段は無菌なところ 普段から菌がいるところ 菌がでたら感染症の可能性高い 菌がでても感染症かどうかは分からない

血液培養 2 本で 1 セット 嫌気ボトル 好気ボトル

血液培養でわかること 起因菌 感受性 敵の正体と その敵を倒せる武器を知ることができる!!!

血液培養 必ず 2 セット採取!!! 2014 年度 ~2 セット保険収載

培養検査は必ず抗菌薬投与前に採取する 抗菌薬を投与すると, 菌は速やかに消失していく 投与後の採取では菌が見つけられない可能性 今後一生採れない検体もある

血液培養をとるタイミング 1 = 感染症を疑う時 菌血症を示唆する症状 高温 / 低体温 悪寒戦慄 / 悪寒 / 寒気 頻脈 低血圧 頻呼吸 意識障害 不穏 興奮 白血球増加 減少 説明のつかない代謝性アシドーシス 体調の変化をきたした高齢者 腎不全 糖尿病 免疫抑制者の発熱や変調時 感染臓器が明らかでも重症な局所感染の時 ( 髄膜炎 腹腔内膿瘍 心内膜炎など ) 最高体温 (Tmax) になるタイミングと血液培養の陽性となるタイミングは相関しない J clin miclobiol 2008;46:1381-5

ふるえてるヒト 悪寒戦慄は菌血症の重要なサイン ふるえ は 3 つに分ける 寒気 Mild chills 上着を羽織りたいくらい 悪寒 Moderate chills 分厚い毛布を羽織りたいくらい 菌血症の確率 悪寒戦慄 Shaking chills 分厚い毛布を羽織っても全身が震えるくらい 感度 87.5 75.0 45.0 特異度 51.6 72.2 90.3 Am J Med 2005;118:1417

熱が出なくても感染症 1. 敗血症の場合 低体温になることがある - 院内の低体温の原因は敗血症がほとんど! 2.CRPが必ず上がるとは限らない -CRPがあがるにはタイムラグがある -リウマチなどの慢性炎症があれば感染症がなくてもあがる 3. 白血球も必ずしも上がるとは限らない

血液培養をとるタイミング 2 広域抗菌薬 ( メロペン, ゾシン など ) を投与しようと思った時 抗菌薬を変更しようと思った時 治療がうまく行かない時 治療効果をみたい時

菌血症予測ルール 大基準 心内膜炎疑い (3 点 ) 体温 39.4 以上 (3 点 ) 血管内カテーテル留置 (2 点 ) 菌血症の可能性 : 0~1 点 0.6~0.9% 小基準 ( 各 1 点 ) 体温 38.3~39.3 年齢 65 歳以上 悪寒 嘔吐 低血圧 ( 収縮期血圧 <90mmHg) 白血球数 >18,000/μL 好中球 >80% 桿状好中球 >5% 血小板数 <15 万 /μl 血清 Cre 値 >2.0mg/dL 2~4 点 6.8~9.1% 5 点以上 15.4~26% 血液培養の適応 : 大基準 1 つまたは, 小基準が 2 つ 血液培養の適応なし : 予測因子 0 The J emer med 2008; 35: 255-64.

落とし穴 コンタミ コンタミネーション ;contamination 患者の血液中に存在しない細菌が検体採取中に培養ボトルに混入し その中で増殖すること 表皮常在菌や環境菌が分離された時 複数ボトルのうち1 本しか検出されない時 検出に長時間要した時などに疑う 入院期間平均 4.5 日の延長 抗菌薬の費用 39% 増加 医療費は合計約 50 万円増加する

どこからとるか 静脈でも動脈でもOK 差はなし 鼠径部はコンタミ率上がるので避けた方が良い できるだけ1セット目と2セット目は部位を変えてとる 採取部位別コンタミ率 (%) 25 20 19.5 15 10 5 0 鼠径部 2 鼠径部以外

必要なセット数は? 菌血症は一般的に間欠的であることを意識する 常時血液内にくまなく存在するわけではないので 1 セットだと見逃す可能性がある 検出感度 10 人に 3 人菌血症を見逃す!!! 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 73.2 93.9 96.9 1 セット 2 セット 3 セット

2 セット必要なもう一つの理由 コンタミかどうかの判断 たとえば CNS が検出された場合 陽性陰性陽性陰性陽性陽性 判断困難 真の起因菌の可能性が高い

再検するときは? 血液培養は陽性にならないが 状況は良くならない時 血液培養の結果がブドウ球菌 (MRSA,MSSA) やカンジダの時 一度血流に入ると全身に飛びやすい 感染性心内膜炎 腹腔内膿瘍 脊椎椎体炎 骨髄炎など 有効抗菌薬投与後に菌血症が速やかに解除されたかが予後にかかわる

採血量は? 成人では1 本あたり10ml ( 規定量 MAXが理想 ) 1セットあたり20ml 採取 多すぎても少なすぎても感度は低下する もし 15ml しか採取できなかったら 好気ボトルに 10ml 嫌気ボトルに 5ml - 嫌気性菌の血流感染は 5% 前後と少ない - 嫌気性菌以外の真菌も含めた起因菌の多く Am J Med 1992;92:53-60 は好気ボトルで培養が可 J clin Microbiol 1992;30:1462-8

採取手順の実際 超重要検査 故にいかにコンタミを減らすかコンタミした採取者の名前を貼り出している病院もある

1 マスクを着用する 余計な会話はしない 2 手指衛生を行う

3 手袋を着用する 静脈採血は未滅菌手袋で良い 動脈採血は滅菌手袋で 4 ボトルのキャップを とり検体刺入部を アルコールで消毒

5 消毒する 1 回目はアルコール綿でごしごし物理的に汚れをおとす 2 回目は 1% クロルヘキシジンアルコール or イソジン アルコール綿 VS ポピドンヨード - 消毒に差はない - 消毒時間はポピドンヨードの方が長い - ポピドンヨードは乾くことで消毒される

620ml 採取する ( 好気ボトル用 10ml 嫌気ボトル用 10ml) 7 駆血帯を外しアルコール綿が採血針に触れないように抜き止血

マニュアルポケット版 2017 年 Ver. 感染臓器と頻度の高い起因菌表第 7 版 血液培養のポイント 臓器 頻度の高い菌 First choice 重症時 / 特殊な状態で対象となる菌 原則として2セット以上を採取 ( 1セット: 好気ボトル1 本 + 嫌気ボトル1 本 ) 髄膜 S.pneumoniae,H.influenzae,L.monocytogenes VCM+CTRX S.aureus ( 脳手術後 ), 腸内細菌, 緑膿菌 抗菌薬投与前 抗菌薬変更前に採取する 咽頭 ほとんどがウイルス,20% 前後にS.pyogenes 不要 (PCG,ABPC) N.gonorrhoeae,Chlamydia spp. 動脈血と静脈血で検出率に差は無い 発熱していなくとも陽性となるため疑わしい症 口腔 鼻腔 頸部 Streptococcus spp.s.pneumoniae,h.influenzae CEZ~CTRX,ABPC/SBT 嫌気性菌 例では採取する 肺 S.pneumoniae,H.influenzae,M.catarrhalis, 非定型肺炎非定型肺炎 ( 特にLegionella ), 腸内細菌, CTRX+(ML or NQ) (Mycoplasma,Chlamydophila ) 緑膿菌,M.tuberculosis 血液培養の採取手順 胸腔 Streptococcus spp.,mssa,s.pneumoniae,h.influenzae, CTRX+ CLDM 1 手袋 マスクの着用 MRSA, 腸内細菌嫌気性菌 ABPC/SBT 2 培養ボトル上部をアルコールで消毒 心臓 Streptococcus spp., Enterococcus spp., Staphylococcus spp. PCG,ABPC MRSA, 腸内細菌, 緑膿菌 3 穿刺部位消毒 1 回目はアルコール綿でこする 肝臓腸内細菌 ABPC/SBT,CTRX 赤痢アメーバ ( 肝膿瘍 ) 胆道腸内細菌,Enterococcus spp. 嫌気性菌 ABPC/SBT,CMZ,CTRX 緑膿菌 4 穿刺部位消毒 2 回目は 1% クロルヘキシジンアルコール 又はイソジンで消毒し乾燥するまで待つ 尿路 腸内細菌 CEZ~CTRX Enterococcus spp., 緑膿菌 51 回 (1セット) の採血で20ml 採取する 腹腔内 腸内細菌,Enterococcus spp., 嫌気性菌,S.pneumoniae ABPC/SBT,CMZ 6ボトルへの分注を分注ソケットで実施する緑膿菌 CTRX + CLDM 7 常温放置せず培養器に早めに入れる 子宮 腸内細菌, 嫌気性菌 ABPC/SBT CTRX+CLDM N.gonorrhoeae,Chlamydia trachomatis 皮膚 軟部組織 MSSA,Streptococcus spp. CEZ MRSA, 腸内細菌,Clostridium spp. 小児量は体格に応じ適量 骨 関節 MSSA,Streptococcus spp. CEZ MRSA,N.gonorrhoeae 手袋は刺入部を汚染しなければ未滅菌も可 中心静脈ライン MSSA,MRSA,CNS,Enterococcus spp. 腸内細菌, 緑膿菌 VCM+(CAZ or CFPM) Candida spp. 分注時 嫌気ボトルに空気が入らない様に 好中球減少 腸内細菌, 緑膿菌 CFPM etc.( 抗緑膿菌薬 ) Candida spp,mrsa,aspergillus spp. 院内発症, 重症例では SPACE(Serratia spp.,pseudomonas aeruginosa,acinetobacter spp.,citrobacter spp.,enterobacter spp. ) を想定する

8 ボトルへの分注は嫌気 好気で行う -ボトルに分注する前の針交換は不要 ( 針刺しのリスクをおってまでする程の効果はない ) -それぞれ10ml 分注 - 嫌気ボトルに空気が入らないように - 転倒混和して培養液とよく混ぜる A An 否定

血液培養陽性の時の結果解釈 菌種により真の菌血症率が異なる 真の菌血症と判断したらEmergency!! ただちに有効な抗菌薬を開始 or 変更しなければならない 分離菌種から感染臓器を絞り込めることも多い 感染部位 微生物 抗菌薬

真の起因菌である確率 検出菌 確率 (%) 黄色ブドウ球菌 87.2 肺炎球菌 100 腸球菌 69.9 表皮ブドウ球菌 12.4 大腸菌 99.3 クレブシエラ 100 エンテロバクター 100 インフルエンザ桿菌 100 緑膿菌 96.4 カンジダ Clin Infect Dis 1997;24:584-602

血液培養陽性率 疾患 血液培養陽性率 市中肺炎 7~16% VAP 24% 髄膜炎 51~66% 蜂窩織炎 <5% 壊死性筋膜炎 20~57% 腎盂腎炎 21~42%

血液培養陰性の時の結果解釈 菌血症ではない 発育が緩徐で培養しにくい菌種である 採血前に投与された抗菌薬の影響 採血量 採血回数が少ない 菌血症の可能性が依然としてあれば迷わず血培再検を!!!