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NOTES 匿名コミュニケーションの対人距離感 日本のソーシャルメディア利用に関する一考察 研究開発室宮木由貴子 - 要旨 - 1 実名公開のソーシャルメディアの日本での普及率は高くない その一因として 日本人が ネット上で実名を公開することに対し抵抗感を持っている点が指摘されている 2 15 歳か

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調査実施の背景 近年 ライフスタイルの多様化が著しく進んでいます 生涯未婚率が上昇し 単身世帯 一人親世帯も増加するなど 世帯構成が大きく変化しました また 25 歳から 39 歳の就業率が上昇し 共働き世帯も増加しました においては 管理職の積極的な登用が推進される一方で非正規社員の占める割合は高

調査実施の背景 今日 様々な調査において 仕事上重要な能力の1つとして コミュニケーション能力 が上位にあげられています しかし 一言でコミュニケーション能力といっても 企業で求められるそれは多岐にわたり 具体的にどのような能力がどのような人で重要ととらえられ 各人においてそれぞれのコミュニケーショ

調査の実施背景 近年の消費スタイルは 長引く不況下での節約志向の定着の中で 環境問題や節電が 心がけられたり 東日本大震災の復興支援を目的とした応援消費 支援消費が意識され るなど 単に 安くていいもの を基準としたコストパフォーマンスだけでは説明でき なくなってきています こうした動きの中で 消費

調査実施の背景 わが国は今 人口構造の変化に伴う労働力の減少を補うため 女性の活躍を推進し経済成長を目指しています しかし 出産後も働き続ける女性は未だ多くないばかりでなく 職場において指導的な立場に就く女性も少ない状況が続いています 女性の活躍を促進させるためには 継続就業のための両立支援策ととも

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

調査実施の背景 2015 年 4 月から子ども 子育て支援新制度 以下 新制度 が施行され 保育事業の拡大が図られます そのため保育人材の確保が重要な課題となっており 保育士確保のための取組が強化されています しかし保育士のみでは必要量を満たせないことから 子育て分野で働くことに関心のある地域住民に

調査実施の背景 わが国では今 女性活躍を推進し 誰もが仕事に対する意欲と能力を高めつつワークライフバランスのとれた働き方を実現するため 長時間労働を是正し 労働時間の上限規制や年次有給休暇の取得促進策など労働時間制度の改革が行なわれています 年次有給休暇の取得率 ( 付与日数に占める取得日数の割合

Microsoft Word 年1月(リリース).doc

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調査の実施背景 介護保険制度が 2000 年に創設されてから 10 年余りが過ぎました 同制度は 家族介護をあてにせずに在宅介護ができる支援体制を整えることを目的として発足されたものですが 実際には 介護の担い手としての家族の負担 ( 経済的 身体的 精神的負担 ) は小さくありません 今後 ますま

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アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国に居住する 20 歳から 59 歳の会社員の男女 2. サンプル数 700 名 3. サンプル抽出方法第一生命経済研究所生活調査モニター 4. 調査方法質問紙郵送調査法 5. 実施時期 2007 年 2 月 6. 有効回収数 ( 率 ) 601 名

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国に居住する 20 歳から 59 歳の会社員の男女 2. サンプル数 700 名 3. サンプル抽出方法第一生命経済研究所生活調査モニター 4. 調査方法質問紙郵送調査法 5. 実施時期 2007 年 2 月 6. 有効回収数 ( 率 ) 601 名

調査の概要 少子高齢化が進む中 わが国経済の持続的発展のために今 国をあげて女性の活躍推進の取組が行なわれています このまま女性正社員の継続就業が進むと 今後 男性同様 女性も長年勤めた会社で定年を迎える人が増えることが見込まれます 現状では 60 代前半の離職者のうち 定年 を理由として離職する男

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国に居住する 30~60 代の既婚男女 2. サンプル数 800 名 3. サンプル抽出方法第一生命経済研究所生活調査モニター 4. 調査方法質問紙郵送調査法 5. 実施時期 2006 年 1 月 6. 有効回収数 ( 率 ) 769 名 (96.1%

自分がこだわりのある部分には 積極的にお金をかけたい (P.9) の学生では特に こだわり消費 への意識が高い 将来を見据える一方 必要と思うものには積極的に消費する姿勢あり 選ぶのが難しいモノを購入 契約するときに 情報を収集したり調べたりするのは面倒くさい (P.1) の学生でも半数近くが情報収

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調査の背景と目的 健康長寿社会の実現がわが国の重要課題となる中 企業が人々の健康づくりに取り組むことを促す動きが広がっています また 健康経営 という観点から 企業が従業員の健康づくりに取り組んだり それを推進したりする動きもあります こうした動きと並行して 従業員の健康づくりへの取り組み状況等に関

調査の実施背景 第二次世界大戦後の 1948( 昭和 23) 年に新民法が施行され 家族の概念は これまでの家父長制の直系制家族から夫婦制家族へと移行しました たとえば相続財産については 現行の民法では 兄弟姉妹で均等に相続するのが原則となっています しかし墳墓の継承については 民法第八九七条による

調査実施の背景 2015 年 1 月からの相続税における基礎控除の引き下げを前に 孫等への教育資金一括贈与の非課税制度に対する社会的反響が続いています 一般社団法人信託協会のとりまとめによれば この制度に基づく教育資金贈与信託の受託契約件数は取り扱い開始以降増加を続け 2014 年 9 月現在で 8

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調査実施の背景 第一生命経済研究所は 生活者の意識や行動の現状と変化をとらえるため 1995 年より 今後の生活に関するアンケート を実施し ライフデザイン白書 を出版してまいりました 第 8 回目となる ライフデザイン白書 2015 ( ) では 家族 地域 消費 就労 健康 介護 人生設計 とい

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調査実施の背景 当研究所では 2008 度に 消費者と企業のコミュニケーション - 顧客と供給者 の関係における消費者側の意識 - をテーマに扱い調査を行いました その結果 情報源が多様化し 情報量が膨大となった社会において 1 消費者はネットを中心に消費に関する多量な情報を収集しているものの 2ネ

調査の背景 埼玉県では平成 29 年度から不妊に関する総合的な支援施策として ウェルカムベイビープロジェクト を開始しました 当プロジェクトの一環として 若い世代からの妊娠 出産 不妊に関する正しい知識の普及啓発のため 願うときに こうのとり は来ますか? を作成し 県内高校 2 年生 3 年生全員

調査レポート

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三世代で暮らしている人の地域 親子関係 第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部研究開発室的場康子 < 減り続ける > 戦後 高度経済成長を迎えた我が国においては 産業構造の変化により都市化 工業化が進む中で 多くの人が地方から都市に移動し核家族化が進んだ 低成長経済に移行した後

Microsoft Word 年10月(HP).doc

調査の実施背景 戦後 日本の平均寿命は飛躍的に延び 平成 年 7 月に厚生労働省が発表した 平成 年簡易生命表 によると 65 歳の平均余命は 男性は 8.86 歳 女性は.89 歳となっています 約 0 年あるセカンドライフをより有意義に 楽しく暮らすためには人生設計や事前の準備が必要なのではない

第 5 章管理職における男女部下育成の違い - 管理職へのアンケート調査及び若手男女社員へのアンケート調査より - 管理職へのインタビュー調査 ( 第 4 章 ) では 管理職は 仕事 目標の与え方について基本は男女同じだとしながらも 仕事に関わる外的環境 ( 深夜残業 業界特性 結婚 出産 ) 若

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Microsoft Word - rp1507b(北村).docx

調査結果 1 国内ユーザー SNS 利用率 トップは で 69.6% 1 位は 69.6% 2 位は 40.9% 3 位は 23.0% 調査対象者が 利用している SNS を複数回答で聞いたところ 1 位は で 69.6% 2 位以下は が 40.9% が 23.0% が 19.6% が 19.4%

婚活実態調査2016『婚活サービス』は、今や結婚に向けた有効な手段に!

2002 年 2 月 全国の 20~69 歳の男女 598 名に聞いた 外国人労働者に関する意識調査 第一生命保険相互会社 ( 社長森田富治郎 ) のシンクタンク ライフデザイン研究所 ( 所長千葉商科大学学長加藤寛 ) では 全国の 20 ~ 69 歳の男女 598 名を対象に標記についてのアンケ

「学び直し」のための教育訓練給付制度の活用状況|第一生命経済研究所|的場康子

キリン食生活文化研究所レポート vol.75 情報と便利さ

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フィッシング対策協議会(じ)

全体60 代女性50 代男性10 代20 代男性性男30 代40 代男性性男50 代60 代男性性女10 代20 代女性性女30 代40 代女性性女レポート VOL.3 ~ 贈り物購入シーンでの通販利用実態 ~ 性別 年代別の年代別の通販利用率は? 贈り物 の購入で通販を利用する人はどの程度いるので

どのような生活を送る人が インターネット通販を高頻度で利用しているか? 2013 年 7 月 公益財団法人流通経済研究所主任研究員鈴木雄高 はじめにもはやそれなしでの生活は考えられない このように インターネット通販を生活に不可欠な存在と位置付ける人も多いであろう 実際 リアル店舗で買えて ネットで

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3 地域コミュニティ活動について 地域コミュニティ活動 への参加について よく参加している 時々参加している とい う回答は 55.4% となりました また 参加したことはない と回答された方以外を対象に 地域コミュニティ団体の課題と 思うもの を尋ねたところ 回答が多かったものは 以下のとおりです

年賀状作成時の重視点 2 1. は メッセージ重視 は ビジュアル重視 とに今年の年賀状作成時の重視点を聞いたところ とに今年の年賀状作成時の重視点を聞いたところ は ビジュアル ( 絵柄や写真 ) よりもメッセージ ( 言葉 ) を重視は ビジュアル ( 絵柄や写真 ) よりもメッセージ ( 言葉

2007 年 10 月 子どもの生活に関するアンケート調査 より 学校教育に対する親の認識と子どもの関心 ~ 学校教育での学習に対して 非常に満足している 親はごく僅か ~ 第一生命保険相互会社 ( 社長斎藤勝利 ) のシンクタンク ( 株 ) 第一生命経済研究所 ( 社長小山正之 ) では 全国の

表 6.1 横浜市民の横浜ベイスターズに対する関心 (2011 年 ) % 特に何もしていない スポーツニュースで見る テレビで観戦する 新聞で結果を確認する 野球場に観戦に行く インターネットで結果を確認する 4.

調査の実施背景 地震や風水害などの自然災害によって これまで多くのやが犠牲にな りました 今後起こりうる災害からこうした人々を守ることは喫緊の課題です 一般に 災害による被害を軽減するためには 行政による 公助 だけでなく自分や家 族による 自助 や地域等による 共助 が重要とされています 災害時要

2/5 1. 恋のきっかけ SNS 女性の 4 人に 1 人が SNS がきっかけで 異性に好意を持った 経験アリ はじめに 恋愛におけるコミュニケーションにおいて SNS を活用することは有効だと思いますか? と聞いたところ SNS ユーザーの 20~30 代未婚女性のうち 56% と半数以上が

目次 目次 2 調査概要 3 調査サマリー 4 歩きスマホ は危ないと思うか? / 歩きスマホ をしたことがあるか? 5 歩きスマホ をしてしまう理由は? 6 歩きスマホ をしている人に対して危ないと感じたことはあるか? 7 歩きスマホ が危ないと感じたのはどのようなシーンか? 8 歩きスマホ によ

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婚活実態調査2018 婚活サービスは、結婚にむけた有効な手段として定着しつつある 特にネット系婚活サービスの台頭が特徴

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結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

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Q4. 次の衆院選はいつ頃行うのが適切だと思いますか 次の衆院選の適切な実施時期については できるだけ早い時期に (63.8%) ( 前月調査比 4.1 ポイント増 ) が 6 割を超え 予算成立前後に (12.5%) ( 前月調査比 1.2 ポイント減 ) 次の衆院議員の任期をむかえる頃に (7.

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調査概要 調査テーマ : 若年層の写真 動画コミュニケーションに関する調査 調査対象者の条件 : スマートフォン利用者 /16 歳 25 歳男女計 1040サンプル 対象エリア : 全国 調査期間 :2015 年 12 月 23 日 24 日 調査方法 : スマートフォン端末で回答するインターネット

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Press Release 仕事に対しては総じて前向きな結果に 仕事への期待 が過去最高で 仕事に対する夢 の有無も昨年より上昇 売り手市場や手厚い内定フォローの影響か調査開始以来減少傾向にあった 仕事への期待 と 仕事に対する夢 の有無について 今年は一転上昇に転じた 仕事への期待がある ( どち

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「いい夫婦の日」アンケート結果 2014

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携帯電話・インターネット利用動向2012年8月

目次 調査概要調査サマリー 歩きスマホ は危ないと思うか?/ 歩きスマホ をしたことがあるか? 歩きスマホ をしてしまう理由は? 歩きスマホ をしている人に対して危ないと感じたことはあるか? 歩きスマホ が危ないと感じたのはどのようなシーンか? 歩きスマホ で最も危ないと感じたのはどのようなシーンか

( ウ ) 年齢別 年齢が高くなるほど 十分に反映されている まあまあ反映されている の割合が高くなる傾向があり 2 0 歳代 では 十分に反映されている まあまあ反映されている の合計が17.3% ですが 70 歳以上 では40.6% となっています

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Q1. 電子メールと LINE や comm などのコミュニケーションアプリを使い分けていますか ( 単数回答 ) N=500 はい( 電子メールとコミュニケーションアプリを使い分けている ) を選んだ理由 上司には電子メールを今まで通り使っています (30 歳女性 ) アドレスや電話番号など個人情

全国20~69歳の未婚男女の結婚・婚活に関する調査

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2017 年 2 月 27 日株式会社カカクコム 価格.com 生命保険 に関する調査結果を発表加入率は約 8 割 若年層ほど低い傾向 加入中の生命保険は終身タイプがトップ将来への不安?20 代の加入目的 老後保障 貯蓄 が他世代よりも高い結果に補償内容への理解度 十分理解できていない加入者が 53

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質問 1 何歳から 長生き だと思いますか? 男性 女性ともに 80 歳 がトップ ( 合計 :42.3% 男性 :43.2% 女性 41.3%) 平均すると 男性が 81.7 歳 女性が 83.0 歳 と女性の方がより高年齢を 長生き と思うという 傾向があり 女性の 5 人に 1 人 (20.8

< このアンケートの中の言葉の意味 > 情報通信機器 携帯電話やスマートフォン パソコンなど他の人とメッセージのやりとりができるような機 器 インターネット世界中の情報通信機器をつなげてメッセージのやりとりができるようにした仕組み 例えば インターネットを利用して 次のようなことができます 友だちと

PCでネット動画を見る人は5 割を超え、携帯/スマホでも2 割を超える

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「女性のコミュニケーション実態とニオイの意識」に関する調査

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1 青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標 -ILAS(Internet Literacy Assessment indicator for Students)- スマ一トフォンが急速に普及し インタ一ネットがますます青少年にとって身近になる中 青少年がインターネットを安

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卒業研究発表会  メタバースアバタの属性が パーソナルスペースの形状に及ぼす効果分析

1. 結婚についての意識 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚はしたほうがよい ) の割合は男性の方が高い一方 自身の結婚に対する考えについて いずれ結婚するつもり と回答した割合は女性の方が高い 図表 1 図表 2 未婚の方の理想の結婚年齢は平均で男性が 29.3 歳 女性は 2

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Transcription:

おかげさまで第一生命は 2012 年 9 月に創立 110 周年を迎えます 2012 年 7 月 15~44 歳の男女 1,400 名に聞いた ネットと対人距離に関する調査 ~ 親密になりやすく切りやすい関係 近くて遠い 距離感 ~ 第一生命保険株式会社 ( 社長渡邉光一郎 ) のシンクタンク 株式会社第一生命経済研究所 ( 社長長谷川公敏 ) では 全国に居住する男女 1,400 名を対象に 標記についてのアンケート調査を実施いたしました この程 その調査結果がまとまりましたのでご報告いたします 調査結果のポイント 実名や顔を知らないネット上の相手との距離感 (P.2) 男性より女性で高い 実名や顔を知っている人のほうが信じられる 実名や顔を知らない人と 気が合う 身近に感じる のも男性より女性 実名や顔を知らないネット上の相手に対する 知人 意識 (P.3) ネット上だけで交流している相手とは いつでも関係を切れる SNS 利用者は非利用者より実名 顔を知らない相手を知人ととらえる ネット上で匿名でいることによる感情表現 (P.4) ネット上で匿名でいると 言いたいことを言いやすい 相手に厳しくなる男性 相手に共感して優しくなる女性 本冊子は 当研究所から季刊発行している ライフデザインレポート Summer 2012.7 をもとに作成したものです 当該レポートは 下記のホームページにて全文公開しております < お問い合わせ先 > 第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部研究開発室広報担当 ( 安部 新井 ) TEL.03-5221-4771 FAX.03-3212-4470 アドレス http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi 調査の実施背景

(SNS利用者)調査1回答数 1,020 名ネット調査(SNS非利用者)査2調査 2としてこのうちSNSを利用しない385 名のデータを活用調郵送調査 調査の実施背景 ソーシャルネットワークサービス ( 以下 SNS) は ここ数年で利用者が増加し 我々のコミュニケーションスタイルとして定着しつつあります SNS には 匿名で他人とコミュニケーションができるものと実名を公開してコミュニケーションするものがあり 交流の仕方もその目的ごとにさまざまなタイプが存在し 利用者は自分に合ったものを選択 もしくは併用しています このように 一言で SNS と括るにはあまりに多様となっている中で 現代の利用者 非利用者における ネット上の相手に対する距離感や知人意識 感情表現はどのようになっているのでしょうか この点に着目し SNS 上でのコミュニケーションにおける対人意識を探ることを目的とし アンケート調査を実施しました なお データは代表的な SNS を使っている人 ( 非常によく使う( 書き込む 書く ) 時々使う ( 書き込む 書く ) と回答) を対象としたネット調査 ( 調査 1) と 弊社モニターとその家族協力を対象とした郵送調査のうち SNS を利用していない人を取り出したデータ ( 調査 2) について紹介しています 調査の実施概要 回答者の特性 調査対象 調査期間 ネットエイジア ( 株 ) のモニターのうち 全国の15-44 歳の男女で ブログ ツイッター ミクシィ フェイスブックのいずれかを使っている と回答した携帯電話ユーザー 2011 年 9 月 20 日から27 日 性別 : 男性 34.6% 女性 65.4% 年代 : 15~19 歳 16.7% 20~24 歳 16.7% 属性別内訳 25~29 歳 16.7% 30~34 歳 16.7% 35~39 歳 16.7% 40~44 歳 16.7% 第一生命経済研究所の生活調査モニターとその家族協力者のう調査対象ち 全国の15~44 歳の男女調査期間 2011 年 9 月 21 日から30 日回答数 700 名有効回答数 ( 率 ) 604 名 (86.3%) 属性別内訳 性別 : 男性 51.2% 女性 48.8% 年代 : 15-19 歳 14.3% 20-24 歳 9.9% 25-29 歳 16.4% 30-34 歳 16.1% 35-39 歳 20.3% 40-44 歳 23.1% 1

実名や顔を知らないネット上の相手との距離感 男性より女性で高い 実名や顔を知っている人のほうが信じられる 実名や顔を知らない人と 気が合う 身近に感じる のも男性より女性 (%) 100 80 60 40 図表 1 実名や顔を知らないネット上の相手との距離感 (SNS 利用有無 性別 ) 82.5 82.2 82.6 87.8 85.3 90.4 72.1 70.8 72.7 51.9 42.6 65.4 67.0 61.7 67.8 57.9 59.6 56.3 利用者全体 (n=1,020) 利用者男性 (n=353) 利用者女性 (n=667) 非利用者全体 (n=385) 非利用者男性 (n=197) 非利用者女性 (n=188) 57.5 57.0 56.7 36.5 41.7 31.5 20 0 主にネット上でつきあっていても 実名や顔を知っている人と 知らない人とでは 知っている人のほうが信じられると思う 実名や顔を知らないネット上の相手と 気が合う と感じることはあると思う 実名や顔を知らないネット上の相手には 対面では話しにくいことも気軽にいえると思う 実名や顔を知らないネット上の相手を 身近に感じることはあると思う 注 : そう思う と まあそう思う の合計 ネット上で交流している実名や顔を知らない相手に対し どのような意識を持っているかについてたずねました SNS 利用者は非利用者に比べて全体的に男女の意識差が小さい点が特徴です 非利用者では 主にネット上でつきあっていても 実名や顔を知っている人と知らない人とでは 知っている人のほうが信じられると思う とする割合について 男性より女性で若干高い傾向があります その一方で 非利用者の女性は 実名や顔を知らないネット上の相手と 気が合う と感じることはあると思う 実名や顔を知らないネット上の相手を 身近に感じることはあると思う とする割合についても男性より高い値を示していました SNS を利用していない女性でも 匿名であることで相手への距離を近く感じるとする一方で ネット上の相手を信用できない部分があるとのイメージを持っていることを示しています 2

実名や顔を知らないネット上の相手に対する 知人 意識 ネット上だけで交流している相手とは いつでも関係を切れる SNS 利用者は非利用者より実名 顔を知らない相手を知人ととらえる (%) 80 60 40 20 図表 2 実名や顔を知らないネット上の相手に対する 知人 意識 (SNS 利用有無 性別 ) 61.4 64.5 55.5 71.2 74.5 68.0 45.3 45.6 45.1 30.3 25.4 27.8 43.4 44.8 42.7 24.2 28.7 25.5 22.8 利用者全体 (n=1,020) 利用者男性 (n=353) 利用者女性 (n=667) 非利用者全体 (n=385) 非利用者男性 (n=197) 非利用者女性 (n=188) 32.0 27.0 12.2 16.2 8.0 0 ネット上だけで交流している相手とは いつでも関係を切れると思う ネット上で何度かやりとりをした人は 知人 とみなすと思う 注 : そう思う と まあそう思う の合計 ハンドルネームやアバターなどの 決まった呼び名で交流したら 知人 とみなすと思う ネット上での自分の発言に返答してくれた人は 知人 とみなすと思う ネット上で実名や顔を知らない相手に対し 知人 としての意識を持つか否かについてたずねました ネット上だけで交流している相手とは いつでも関係を切れると思う 以外については すべて SNS 利用者で男女の意識差が小さい点がみてとれます また ネット上の交流相手とは関係を切りやすいという意識は SNS の利用の有無にかかわらず 男性より女性で強く 特に SNS 非利用者女性では 74.5% と高いことがわかりました 最も低いのは SNS 利用者の男性の 55.5% となっています 知人としての感覚についてみると SNS 利用者は ネットで何度かやりとり をした人や ハンドルネームやアバターなどの決まった呼び名で交流 した人について 45% 前後の人が 知人 とみなすと回答しました 一方で SNS 非利用者では 実名や顔を知らない相手を知人とみなすハードルが SNS 利用者に比べて全体的に高い傾向があります 3

ネット上で匿名でいることによる感情表現 ネット上で匿名でいると 言いたいことを言いやすい 相手に厳しくなる男性 相手に共感して優しくなる女性 (%) 100 80 60 40 20 図表 3 ネット上で匿名でいることによる感情表現 (SNS 利用有無 性別 ) 79.2 72.5 78.4 77.7 70.8 73.3 利用者全体 (n=1,020) 利用者男性 (n=353) 利用者女性 (n=667) 非利用者全体 (n=385) 非利用者男性 (n=197) 非利用者女性 (n=188) 54.9 51.7 58.8 55.6 58.5 45.6 50.8 52.8 52.3 55.1 49.7 43.1 43.3 42.5 40.2 41.5 41.5 40.5 40.2 39.0 37.7 32.4 30.0 31.2 28.3 27.8 24.4 22.9 23.9 21.8 0 言いたいことをいいやすい こうなりたい自分 になることができると思う 注 : そう思う と まあそう思う の合計 相手にきびしくなりやすい 相手に対して攻撃的になりやすい 相手にやさしくしやすい 相手の気持ちになりやすい 共感しやすい ネット上で自分が匿名でいることにより 言いたいことをいいやすい とする人が多く 特に SNS 非利用者で8 割近くに達しています さらに 利用者 非利用者ともに男性より女性で こうなりたい自分 になることができると思う 相手にやさしくしやすい 相手の気持ちになりやすい 共感しやすい と回答しています ただし 相手にやさしくしやすい 相手の気持ちになりやすい 共感しやすい については SNS 利用者女性より SNS 非利用者女性の方が回答が少ないという結果が得られました 相手にきびしくなりやすい 相手に対して攻撃的になりやすい については 全体的にみると SNS 利用者より SNS 非利用者で回答が多く 男女別にみると SNS 利用者では男性で SNS 非利用者では女性でそれぞれ回答が多い傾向があります SNS 利用者においては 女性は相手に対して寛容で優しさや共感性を持つ傾向が男性より 高いのに対し 男性は女性より若干攻撃性が強くなる傾向があるといえそうです 一方で SNS 非利用者においては 女性はなりたい自分を演出することへの期待が高く 男性より相手に対する攻撃性が強まる傾向が示唆されました 4

研究員のコメント これまで 情報通信メディアの利用については 性別や年代の差異が大きい点が指摘されてきました コミュニケーションそのものの娯楽性が高い女性に対し 男性はコミュニケーションを簡便に済ませようとする傾向が強かったため 従来 文字コミュニケーションは主に女性の支持が高いとされてきました しかし 1 対 1のメールに比べ 短文で不特定多数とコミュニケーションができる SNS の普及により 男性も積極的に文字コミュニケーションを活用するようになり 性差が縮小されてきたと考えられます また 少なくとも数年前までは 携帯端末やパソコンなどの端末の普及やサービスの変化は激しかったものの その動きが今よりは多様でなかったため 若年期のメディア体験によってメディアコミュニケーションの感覚に差異が生じ それが年代差としてあらわれていました しかし今日 端末とサービスが多様化したことにより 誰もが同じようなメディア体験を経るわけではなくなったため 従来は顕著にみられていた メディアの利用や意識における年代差が徐々にあらわれにくくなってきたと考えられます こうした変化により ネット上だけでなく 対面コミュニケーション上での対人感覚も多様化している可能性があります 例えば 初対面の人同士がランチをするソーシャルランチや SNS を利用して旅先で泊めてくれる人を探すサービスなどがそれです このように 対面のつきあいにおいても見知らぬ人が共通項のみでつながり 知人かどうかのボーダーラインの上で それぞれが開示したい情報のみを開示しながらいつでも切れる関係として付き合う SNS 的 である側面が注目されています 無論 そこでは負うべき自己責任や危険性もありますが 通常では体験できない距離感の瞬間的な縮小が実現できます じっくりと醸成した関係ではなく さらに第三者を巻き込んだ関係でもないので 関係を切るのも比較的簡単です このように対面コミュニケーション上でも 徐々に SNS 的な関係構築が行われているのです これを 素晴らしい ととらえるか 気持ち悪い ととらえるにあたっても 性別や年代による差が以前より小さくなり 個人のそれまでのメディア経験やコミュニケーションの志向などによる それぞれの感覚が影響するようになってきたのが今日のコミュニケーション環境の特徴といってよいのではないでしょうか ( 研究開発室主任研究員宮木由貴子 ) 5