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平成25年4月から9月までの年金額は

政策課題分析シリーズ16(付注)

年金・社会保険セミナー

再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

2. 年金額改定の仕組み 年金額はその実質的な価値を維持するため 毎年度 物価や賃金の変動率に応じて改定される 具体的には 既に年金を受給している 既裁定者 は物価変動率に応じて改定され 年金を受給し始める 新規裁定者 は名目手取り賃金変動率に応じて改定される ( 図表 2 上 ) また 現在は 少

( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~

年金・社会保険セミナー

一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

Microsoft Word - "ç´ıå¿œçfl¨ docx

Microsoft Word - T2-06-2_紙上Live_老齢(2)_①年金額・マクロ(12分)_

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問 28 高年齢雇用継続給付との調整難度 A 70 問 29 特例老齢年金難度 B 72 問 30 経過的加算難度 B 74 問 31 老齢厚生年金の支給の繰下げ難度 B 76 問 32 老齢厚生年金の支給の繰上げ難度 B 80 問 歳以後の在職老齢年金難度 A 84 問 34 障害厚生

強制加入被保険者(法7) ケース1

2. 年金改定率の推移 2005 年度以降の年金改定率の推移をみると 2015 年度を除き 改定率はゼロかマイナスである ( 図表 2) 2015 年度の年金改定率がプラスとなったのは 2014 年 4 月の消費税率 8% への引き上げにより年金改定率の基準となる2014 年の物価上昇率が大きかった

平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

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260401【厚生局宛て】施行通知

2010年金7号_H1

生活福祉研レポートの雛形

目 次 1 平成 30 年度の年金額について 問 1 今年度は年金額の改定はないのですか 1 問 2 年金が下がっているのですが なぜですか 1 問 3 マクロ経済スライドとは どういうものですか 3 問 4 マクロ経済スライドによる年金額調整とは どういうものですか また 平成 30 年度の年金額

PowerPoint プレゼンテーション


スライド 1

改訂正表 横断縦断

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

労災年金のスライド

Microsoft Word -

受けているときは これらの年金総額が 230 万円となるように計算されます 計算例 1. 単一の共済年金が支給されている場合 事例 1 退職共済年金 + 老齢基礎年金を受給している方の場合 現在の年金額退職共済年金 210 万円老齢基礎年金 60 万円 (= 組合員期間に係る基礎年金相当額 ) 退職

平成 27 年 10 月から全国市町村職員共済組合連合会 ( 以下 市町村連合会 1 ) が年金の決定 支払いを行います ~ 各種届出等の手続き及び各種相談は 今までどおり共済組合で行います ~ 平成 24 年 8 月 22 日に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部

Web 版 Vol.59( 通巻 704 号 ) 中高齢寡婦加算 ( 遺族基礎年金の4 分の3) 779,300 円 3/4=584,475 円 584,500 円 (100 円単位 ) (2) 老齢厚生年金の年金額の算定式 平成 30 年度の本来水準と従前額保障 図表

はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま

Microsoft PowerPoint - ⑥資料5 ねんきんセミナー ~年金加入受け取りについて [互換モード]

特例法による年金記録修正における想定問

しくみ2 厚生年金は基礎年金に上乗せ 厚生年金保険が適用されている事業所に勤めるサラリーマン等は 国民年金と厚生年金保険の2つの年金制度に加入することになります 厚生年金保険から支給される年金は 加入期間とその間の平均収入に応じて計算される報酬比例の年金となっていて 次のように基礎年金に上乗せするか

Microsoft Word - 概要

別紙 1 健康保険料 介護保険料 厚生年金保険料 子ども 子育て拠出金 1. 複数資金間での負担配分について (1) 複数の外部資金間での負担配分当該外部資金管理者間の調整により任意に負担割合等を決定する (2) 外部資金と経常費間での負担配分 A. 外部資金による常勤の雇用者に経常費による手当支給

被用者年金一元化法

年金額の改定について 公的年金制度は平成 16 年の法改正により永久に年金財政を均衡させる従来の仕組みから おおむね ( 100 ) 年間で年金財政を均衡させる仕組みへと変わった この年金財政を均衡させる期間を 財政均衡期間 という これにより 政府は少なくとも ( 5 ) 年ごとに財政の検証をおこ

目 次 1 平成 29 年 4 月からの年金額の改定について 問 1 4 月の年金額は 3 月に比べマイナス 0.1% の改定が行われたそうですが ( 下がっているのですが ) なぜ下がるのですか 1 問 2 年金額が マイナス 0.1% の改定 と年金受給者だよりに書いてあったので 改定前の年金額

2.5% % 1 88,000 ~ 93,000 13, , ,000 93,000 ~ 101,000 15, , , ,000 ~ 107,000 16, , ,00

2019年度はマクロ経済スライド実施見込み

問題の背景 高齢者を取り巻く状況の変化 少子高齢化の急速な進展 2015 年までの労働力人口の減少 厚生年金の支給開始年齢の段階的引き上げ 少なくとも 年金開始年齢までは働くことのできる 社会 制度づくり ( 企業への負担 ) 会社にとっての問題点 そしてベストな対策対策が必要に!! 2

Microsoft Word - 雇用継続制度

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

3 老齢厚生年金に係る年金額誤りの概要について 平成 16 年 8 月 6 日公表 概要 老齢厚生年金の受給権発生月に厚生年金保険の資格喪失及び同日付の資格取得があった場合でかつ当該日に賞与が支給された場合の年金額計算のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) のため 未払い 過払いが

34(30) 等級の 報酬月額 欄は 厚生年金保険の場合 605,000 円以上 と読み替えて下さい 4. 平成 27 年度における協会けんぽの任意継続被保険者の標準報酬月額の上限は 280,000 円です 5. 健康保険組合に加入する方の健康保険料額については 加入する健康保険組合へお問い合わせ下

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

スライド 1

Microsoft Word - (差替)170620_【総務部_厚生課_櫻井望恵】論文原稿

vol38_年金講座.indd

PowerPoint プレゼンテーション

板書ノート 1 労働編 6 頁 公務員関係等の適用 の表を, 次の表に差し替 える 改正労働 ( が改訂箇所 ) 公務員等 労基法の適用 労災法の適用 一般職の国家公務員 適用しない 適用しない 行政執行法人の職員 適用する 適用しない 行政執行法人以外の独立行政法人の職員 適用する 適

スライド率等の改定に伴う労災保険年金額の変更について 1 スライド制について (1) スライド制の趣旨労災保険年金額については 原則として算定事由発生日 ( 被災日 ) の賃金を基に算定した給付基礎日額に給付の種類等に応じた給付日数を乗じて算定されていますしかしながら 年金は長期にわたって給付するこ

お客様向け文書

vol36_年金講座.indd

1-3. 想定問題 2 (1) 老齢基礎年金の支給要件問 1. 老齢基礎年金は 保険料納付済期間又は保険料免除期間 ( A の規定により納付することを要しないものとされた保険料に係るものを除く ) を有する者が 65 歳に達したときに その者に支給する ただし その者の保険料納付済期間と保険料免除期

2. 特例水準解消後の年金額以下では 特例水準の段階的な解消による年金額の変化を確認する なお 特例水準の解消により実際に引き下げられる額については 法律で定められた計算方法により年金額を計算することに加え 端数処理等の理由により203 年 9 月の年金額に所定の減額率を乗じた額と完全に一致するもの

2. 繰上げ受給と繰下げ受給 65 歳から支給される老齢厚生年金と老齢基礎年金は 本人の選択により6~64 歳に受給を開始する 繰上げ受給 と 66 歳以降に受給を開始する 繰下げ受給 が可能である 繰上げ受給 を選択した場合には 繰上げ1カ月につき年金額が.5% 減額される 例えば 支給 開始年齢

強制加入被保険者(法7) ケース1

3. 料率変更の作業を実施する時期の確認 まず 社会保険の徴収 の設定内容を確認します 1 給与 R4 システムを起動して 会社を選択し [ 選択 ] をクリックします 2[ 設定 ] [ 計算条件 ] を選択します 3 会社/ 計算条件の設定 画面が開きます 社会保険の徴収 の設定内容を確認します

老齢基礎年金 老齢基礎年金は 国民年金の加入者であった方の老後の保障として給付され 65 歳になったときに支給されます 老齢基礎年金は 保険料納付済期間 ( 厚生年金保険や共済組合の加入期間を含む ) と保険料免除期間などを合算した資格期間が 10 年以上ある場合に 終身にわたって受け取ることができ

年金・社会保険セミナー

公的年金からの特別徴収制度の見直しについて ( 平成 28 年 10 月以降適用 ) 公的年金からの特別徴収制度の見直しが行われ 平成 28 年 10 月以降に実施 される特別徴収より 下記のとおり制度が改正されました 1 特別徴収税額の算定方法の見直し 年間の公的年金からの特別徴収税額の平準化を図


月号 Vol.68( 通巻 713 号 ) 発行所一般財団法人年金住宅福祉協会 東京都港区西新橋 TEL FAX

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

そのときになって困らないために リタイア前後の手続き編 厚生年金や国民年金の受給手続きは 年金事務所や市区町村役場の年金窓口で行います 共済年金加入期間のある人の手続きは 加入した共済組合です 加入していた年金制度 第 1 号被保険者期間だけの人国民年金だけ第 1 号被保険者期間だけの人 第 3 号

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厚生年金保険の 厚生年金保険の在職老齢年金 60 歳台前半の在職老齢年金の仕組み 65 歳未満で在職し厚生年金保険の被保険者となっている場合 総報酬月額相当額に応じて年金額が支給停止となる場合があります 1 60 歳台前半の在職老齢年金の仕組み 1 在職中であっても総報酬月額相当額と老齢厚生年金の月

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

Microsoft PowerPoint - 老後の年金格差(前半)HP用

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上乗部分Q1. 基金制度のどの給付区分が分配金の対象となるのか A1 基金の給付区分は 国の厚生年金の一部を代行している 代行部分 と 基金独自の 上乗部分 から構成されています 代行部分は 解散により国に返還され 解散後は国から年金が支給されますので 分配金の対象となるのは基金独自の上乗部分となり

各国の年金制度 ( ノルウェー ) ノルウェーの年金制度 坂本純一 ( 野村総合研究所金融 ITイノベーション研究部主席研究員 ) 1. 制度の特色 2009 年に成立した年金改正法により, 現在のノルウェーの年金制度は過渡期にある 旧制度は定額部分と報酬比例部分からなる給付体系であったが, 201

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公的年金制度について 制度の持続可能性を高め 将来の世代の給付水準の確保等を図るため 持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律に基づく社会経済情勢の変化に対応した保障機能の強化 より安全で効率的な年金積立金の管理及び運用のための年金積立金管理運用独立行政法人の組織等の見直し等の

国民年金法による改定率の改定等に関する政令

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伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

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年金改革の骨格に関する方向性と論点について

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2 厚年と国年の加入期間がある人 昭和 36 年 3 月以前 20 歳未満および 60 歳以後の厚年の被保険者期間 昭和 36 年 3 月以前の厚年期間のみの人 坑内員 船員 ( 第 3 種被保険者 ) の場合 昭和 61 年 3 月までの旧船員保険の

2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

年金・社会保険セミナー

Microsoft Word - 概要

タテ ヨコ ナナメ から大解剖 保険販売の目で見る 公的年金 セールス手帖社保険FPS研究所

労働法令のポイント に賞与が分割して支払われた場合は 分割した分をまとめて 1 回としてカウントし また 臨時的に当該年に限り 4 回以上支払われたことが明らかな賞与については 支払い回数にカウントしない ( 賞与 として取り扱われ に該当しない ) ものとされている 本来 賞与 として取り扱われる

問 2 1 〇 3 〇問 ,347( 円 ) 21,459,005 ( 円 ) < 賃金低下率 > < 支給率 > 61% 以下 15% 65% 10.05% 70% 4.67% 75% 以上 0% 1 適切 適切 A さんが厚生年金保険の被保険者でなくなった 場合 妻 B さんは 60

そごう特例退職

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

(2) 報酬日額の算出方法休業給付の給付日額を算出する際の 標準報酬日額 の算定は 標準報酬月額の1/22 支給割合 となりますが 比較の対象となる 報酬日額 については 次表の区分に応じて算出します 報酬日額の算出方法 ( 手当等の金額に乗じる率 ) 区分手当等の種類算出に用いる率 日々の勤務に対

1. はじめに 自ら変わります 社会保険庁を変えます 社会保険庁ホームページ : 社会保険庁改革リスタートプラン より やるき化 プロジェクト あたりまえ化プロジェクト 見える化 プロジェクト きれい化 プロジェクト 2007/4/14 Copyright

Transcription:

平成 29 年 4 月分からの年金額について 平成 29 年 4 月分 (6 月 15 日支払分 1) からの年金額は 法律の規定により 平成 28 年度から 0.1% の引下げとなります また 平成 29 年度の在職老齢年金 ( 2) に関して 60 歳台前半 (60 歳 ~64 歳 ) の支給停止調整変更額と 60 歳台後半 (65 歳 ~69 歳 ) と 70 歳以降の支給停止調整額については 法律に基づき以下のとおり 46 万円に改定されます なお 60 歳台前半の支給停止調整開始額 (28 万円 ) については変更ありません 平成 28 年度 平成 29 年度 60 歳台前半 (60 歳 64 歳 ) の 給停 調整開始額 28 万円 28 万円 60 歳台前半 (60 歳 64 歳 ) の 給停 調整変更額 47 万円 46 万円 60 歳台後半 (65 歳 69 歳 ) と 70 歳以降の 給停 調 整額 47 万円 46 万円 1 平成 29 年 5 月分以降の年金が全額支給停止となる方などについては 5 月 15 日にお支払いします 在職老齢年金の支給停止基準額が平成 29 年 4 月 1 日より変更になりました 在職中に受ける老齢厚生年金 ( 在職老齢年金 ) を受給されている方の年金額は 受給されている老齢厚生年金の月額と総報酬月額相当額により 年金額が調整されます 平成 29 年 4 月 1 日より年金の支給停止の基準となる額が変更になりました < 変更内容 > 60 歳から 64 歳までの方の支給停止調整変更額 47 万円 46 万円へ変更 (28 万円の支給停止調整開始額については変更ありません ) 65 歳以上の方の支給停止調整額 47 万円 46 万円へ変更 平成 29 年 4 月変更後の詳しい計算方法は下記のとおりです

60 歳から 64 歳までの在職老齢年金のしくみ 65 歳未満で在職し厚生年金の被保険者となっている場合 標準報酬相当額に応じて年金額が支給停止となる場合があります 1. 在職中であっても総報酬月額相当額と老齢厚生年金の月額の合計が 28 万円に達するまでは年金の全額を支給します 2. 総報酬月額相当額と老齢厚生年金の月額の合計が 28 万円を上回る場合は 総報酬月額相当額の増加 2 に対し 年金額 1 を停止します 3. 総報酬月額相当額が 46 万円を超える場合は さらに総報酬月額相当額が増加した分だけ年金を支給停止します 支給停止額の計算の基礎となる 28 万円 及び 46 万円 については それぞれ 支給停止調整開始額 及び 支給停止調整変更額 と呼ばれ 賃金や物価の変更に応じて毎年見直されます 基本月額は 加給年金額を除いた特別支給の老齢厚生年金の月額総報酬月額相当額は ( その月の標準報酬月額 )+( 直近 1 年間の標準賞与額の合計 ) 12 基本月額と総報酬月額相当額 計算方法 ( 在職老齢年金制度による調整後の年金支給月額 =) 基本月額と総報酬月額相当額の合計額が 28 万円以下の場合全額支給総報酬月額相当額が 46 万円以下で基本月額が 28 万円以下の場合基本月額 -( 総報酬月額相当額 + 基本月額 -28 万円 ) 2 総報酬月額相当額が 46 万円以下で基本月額が 28 万円超の場合基本月額 - 総報酬月額相当額 2 総報酬月額相当額が 46 万円超で基本月額が 28 万円以下の場合基本月額 -{(46 万円 + 基本月額 -28 万円 ) 2+( 総報酬月額相当額 -46 万円 )} 総報酬月額相当額が 46 万円超で基本月額が 28 万円超の場合基本月額 -{46 万円 2+( 総報酬月額相当額 -46 万円 )} 厚生年金基金に加入している期間がある場合は 厚生年金基金に加入しなかったと仮定して計算した老齢厚生年金の年金額をもとに基本月額を算出します 老齢厚生年金の支給額が全額停止の場合は 加給年金も受けられなくなります 65 歳以上の在職老齢年金のしくみ 65 歳以上 70 歳未満の方が厚生年金保険の被保険者であるときに 65 歳から支給される老齢厚生年金は 総報酬月額相当額に応じて在職中による支給停止が行われます なお 平成 19 年 4 月以降に 70 歳に達した方が 70 歳以降も厚生年金適用事業所に勤務されている場合は 厚生年金保険の被保険者ではありませんが 65 歳以上の方と同様の在職中による支給停止が行われます

基本月額は 加給年金額を除いた老齢厚生年金 ( 報酬比例部分 ) の月額総報酬月額相当額は ( その月の標準報酬月額 )+( 直近 1 年間の標準賞与額の合計 ) 12 基本月額と総報酬月額相当額 計算方法 ( 在職老齢年金制度による調整後の年金支給月額 =) 基本月額と総報酬月額相当額と合計が 46 万円以下の場合全額支給基本月額と総報酬月額相当額との合計が 46 万円を超える場合基本月額 -( 基本月額 + 総報酬月額相当額 -47 万円 ) 2 厚生年金基金に加入している期間がある場合は 厚生年金基金に加入しなかったと仮定して計算した老齢厚生年金の年金額をもとに基本月額を算出します 老齢厚生年金の支給額が全額停止の場合は 加給年金も受けられなくなります Q. 平成 29 年 4 月分からの年金額のお知らせは いつ送付されますか A お答えします改定後の年金額については 年金額改定通知書でお知らせします 年金額改定通知書については 平成 29 年 6 月 15 日の支払いに向けて 原則として 年金振込通知書と一体になった統合通知書 ( ハガキ ) で 平成 29 年 5 月 31 日から平成 29 年 6 月 7 日の期間に 順次 お客様に送付します また 平成 29 年 4 月以降分の年金額が在職中で支給停止となる方など 平成 29 年 5 月 15 日に平成 29 年 4 月分の年金額をお支払する方へは 平成 29 年 5 月 1 日に送付します 2 つ以上の年金を受けている方など 2 枚以上の通知書でお知らせする年金受給者の方へは 封書で送付します Q. なぜ 平成 29 年 4 月分からの年金額が 改定前の年金額と比較して引き下げ幅が 0.1% となっていないのですか A お答えします平成 29 年 4 月分からの年金額については 付加年金に物価変動率による改定がないこと 厚生年金基金から年金を受けている方の改定ルールなどにより 平成 29 年 3 月分までの年金額を 0.1% 引き下げた額と必ずしも一致するものではありません また 厚生年金の報酬比例部分について 下記の方は 0.1% とは異なる引き下げ幅となる場合があります 厚生年金保険の被保険者期間が直近の期間のみの方は 当該被保険者期間の平均標準報酬額に乗じる再評価率が 他の被保険者期間に係る再評価率と異なるため 0.1% よりも下回る引き下げ幅となる場合があります なお 法律で定める年金額計算における端数処理により 年金額の引き下げ率が 0.1% とならな

い場合があります ( 参考 ) 国民年金法第 17 条 厚生年金保険法第 35 条抜粋 年金給付の額に 50 千未満の端数が生じたときはこれを切り捨て 50 銭以上 1 円未満の端数が生じたときはこれを 1 円に切り上げるものとする Q. 今回の物価変動率により 平成 29 年 4 月分からの老齢基礎年金の金額はどのような計算が行われるのですか A お答えします平成 29 年 4 月分からの満額の老齢基礎年金は 平成 16 年改正後の規定に定める額 (780,900 円 ) に 平成 29 年度の政令で定める改定率 (0.998) を乗じて算出した 779,300 円となります < 平成 29 年 4 月分からの満額の老齢基礎年金の計算式 > Q. 厚生年金基金から年金を受けていますが 国から受けている年金額はどのようになりますか A お答えします厚生年金基金から年金を受けている方の年金額については 国 ( 日本年金機構 ) からお支払いする年金額と厚生年金基金からお支払いする代行部分の年金額との合計額となります 平成 29 年 4 月分からの年金額については 平成 29 年 3 月分までの年金額と比較して この合計額からおおよそ 0.1% 引き下げられますが 厚生年金基金の代行部分については 物価 賃金の変動による改定およびマクロ経済スライドによる調整が行われないため 厚生年金基金の代行部分にかかる引き下げ分は 国からお支払いする年金額に含まれることになります

引き下げ幅の合計については 厚生年金基金から年金を受けられていない方と変わりません Q. 厚生年金の報酬比例部分について 引き下げ率が 0.1% を下回る人がいるのはなぜですか A お答えします厚生年金の報酬比例部分を計算する際に用いる平均標準報酬 ( 月 ) 額は 現在価値に置き換えるために 被保険者期間ごとに再評価率を乗じた上で 年金額計算を行っています この再評価率は 被保険者期間ごとに毎年度改定されますが 直近の年度 ( 平成 29 年度から平成 26 年度 ) に属する被保険者期間の再評価率は 以下の理由により 他の被保険者期間の再評価率とは異なる率で改定されます 再評価率の改定に用いる実質賃金変動率は 3 年度前 (2~4 年度前の平均 ) のものであるため 直近の年度には反映しないこと等によります このため 平成 29 年 4 月分からの年金額において 厚生年金保険の被保険者期間が直近の期間のみの方は 当該被保険者期間にかかる再評価率の引き下げ率が 0.1% を下回る場合があります Q. いつの振込分から 改定後の年金額となりますか A お答えします改定後の年金については 平成 29 年 6 月 (4 月分 5 月分 ) からのお支払いとなります また 平成 29 年 5 月分以降の年金が支給停止となる方などについては 平成 29 年 5 月 (4 月分 ) にお支払いすることになります Q. なぜ 平成 29 年 4 月分からの年金額が下がったのですか A お答えします公的年金の年金額は 物価 賃金の変動に応じて年度ごとに改定が行われますが 法律上 物価変動率 名目手取り賃金変動率がともにマイナスで 名目手取り賃金変動率が物価変動率を下回る場合 年金を受給し始める際の年金額 ( 新規裁定年金 ) 受給中の年金額( 既裁定年金 ) ともに 物価変動率によって改定することとされています 平成 29 年度の年金額は 名目手取り賃金変動率 ( マイナス 1.1%) が物価変動率 ( マイナス 0.1%) よりも下回ったため 物価変動率 ( マイナス 0.1%) によって改定されます なお 現役世代人口の減少等を考慮したマクロ経済スライド ( マイナス 0.5%) による年金額調整は行われません Q. 賃金や物価の上昇率が小さい場合でもマクロ経済スライ ドは行われるのですか A お答えします

マクロ経済スライドによる調整は ある程度賃金や物価が上昇した場合にはそのまま適用されますが 賃金や物価の伸びが小さく 適用すると年金額が下がってしまう場合には 調整は年金額の伸びがゼロになるまでにとどめます ( この場合 結果として年金額の改定は行われません ) また 賃金や物価の伸びがマイナスの場合は調整を行わず 賃金や物価の下落分のみ年金額を下げることになります 賃金 物価の上昇率が大きい場合 マクロ経済スライドによる調整が行われ 年金額の上昇については 調整率の分だけ抑制されます 賃金 物価の上昇率が小さい場合 賃金 物価の上昇率が小さく マクロ経済スライドによる調整を適用すると年金額がマイナスになってしまう場合は 年金額の改定は行われません 賃金 物価が下落した場合 賃金 物価が下落した場合 マクロ経済スライドによる調整は行われません 結果として 年金額は賃金 物価の下落分のみ引き下げられます

Q. マクロ経済スライドとはどういうものですか A お答えします賃金や物価の改定率を調整して 緩やかに年金の給付水準を調整する仕組みです この仕組みは平成 16 年の年金制度改正によって導入されたものであり 将来の現役世代の負担が過重なものとならないよう 最終的な負担 ( 保険料 ) の水準を定め その中で保険料等の収入と年金の給付水準を調整することになりました 具体的には 賃金 物価による改定率から 現役の被保険者の減少と平均余命の伸びに応じて算出した スライド調整率 を差し引くことによって年金の給付水準を調整します