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為替相場展望2018年10月号

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為替相場展望2018年9月号

為替相場展望2018年12月号

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

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1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

FOMC 2018年のドットはわずかに上方修正

米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

2012 年 10 月 15 日号

2013 年 8 月 19 日号

nichigingaiyo

経済金融・情勢資料  15年7月 

目次 1. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) における運用環境について 2. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) におけるポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 用語の説明 頁 1

株式市場 米国株 高値警戒感の高まりなどから上昇一服も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました トランプ政権で閣僚などの人事において一部で混乱が見られましたが トランプ大統領の発言などにより減税 金融規制緩和などへの期待が高まったことや 発表された米国企

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

退職等年金給付積立金 平成30年度第2四半期運用状況

平成30年度第1四半期における運用状況等

株式市場 米国株 上値が重く神経質な展開 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) における利上げの有無 大統領選挙の動向 ドイツの大手銀行の資本不足懸念などに一喜一憂する展開となりました 月半ばにかけて 利上げ観測や原油

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

今月の経済金融情勢2018年11月30日号

株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

日経平均株価 22,27.3 NY ダウ工業株 3 種 25,9.32 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 2, 22, 1, 1, 1, 21 年 月 2 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

今月の経済金融情勢2018年12月25日号

株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

日経平均株価 22,97. 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1,, 1,,, 21 年 7 月 23 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21 年 7 月第 3 週末 ) 短期 ( 日次ベース ) (217 年 1 月初

今月の経済・金融情勢

日経平均株価 21,1. NY ダウ工業株 3 種 2,.31 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 22, 1, 1, 1,, 21 年 1 月 29 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21

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サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

Microsoft PowerPoint - ï¼fiã••PAL镕年+第ï¼fiQ;ver5.pptx

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株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

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Microsoft Word ECB利下げ.doc

ファンダの鬼・柳澤 浩と小杉 篤諭の「ファンダメンタルズの学び方、活かし方セミナー!」

目 次 1. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) における運用環境について 2. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 被保険者ポート

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

株式市場 米国株 新政権の政策期待による上昇も一服 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました ISM( 全米供給管理協会 ) 指数など月初に発表された経済統計がおおむね良好であったことを受け 月前半の株式市場は堅調に推移しました 月半ば以降は 高値警戒感な

平成29年度における運用状況等

PowerPoint プレゼンテーション

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Outlook201806

Microsoft Word - 21年度資産運用概況.doc

Microsoft Word - 44_2

株式市場 米国株 先行き不透明感強いがファンダメンタルズは良好 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました 堅調な経済指標の発表を受けて米国の年内利上げ観測が高まったことで 金利動向の影響を受けやすいディフェンシブセクターの一部が軟調に推移しました また 米

目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

オーバルネクスト ETF 情報 2010 年 2 月 15 日号 ( 株 ) オーバルネクスト 東京都中央区日本橋兜町 13-2 TEL 03(5641)5777

株式市場 米国株 景気 企業業績は依然として堅調 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落米国株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 貿

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

今月の経済・金融情勢2010年2月号

PowerPoint プレゼンテーション

マネーマーケットマンスリー 2018年3月

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

Invesco Premia Plus Fund

経済の見通し 欧州 欧州経済は グローバル経済の堅調さを背景とした外需セクターの回復 労働市場の回復を背景にした堅調な個人消費 従来に比べ拡張的な財政政策による成長押し上げ効果を背景に潜在成長率を上回る成長が続いています 物価については 労働市場や経済の回復を背景にコアインフレ率 賃金上昇率は今後緩

PowerPoint プレゼンテーション


マネーマーケットマンスリー

当面の金融政策運営について(貸出増加支援資金供給の延長等、12時29分公表)

[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は

グローバル株式市場を俯瞰する~2015年8月末データで見る市場動向~

スライド 1

Outlook201603

Outlook201501

株式市場 米国株 年末商戦や金利動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米中首脳会談への期待から上昇米国株式市場は上昇しました 前半は中間選挙の結果が市場の事前想定通りとなったことなどから安心感が広がり株価は上昇しました 中旬では一部のハイテク企業が需要見通しを引き下げたこと

○ 資産運用状況(平成15年度)

平成23年11月1日

2016 年 メキシコペソ もとの状況と今後の 通し <メキシコペソ / 円は下落 > < 政策 利とインフレ率の推移 > メキシコペソは もとまで軟調に推移してきました しかし 原油先物価格は2016 年 2 に安値をつけて下落が続いてきた理由として 1 統領選 2メ以降 持ち直す展開

低インフレ 乏しい利上げ観測労働市場に目を向けると 8 月の失業率は約 年ぶりの低水準となる5.3% に低下した 雇用者数も伸びており 一部では技術者不足の声も聞かれる RBAは今後数年 失業率は自然失業率とされる5.% を目指して低下が続くとの見方を示している ただ 賃金の上昇率は ~ 月期が前年

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金融政策決定会合における主な意見

2011 年 1 月 17 日号

定期調査の質問のうち 代表的なものの結果 1. 日本の株価を 企業のファンダメンタルズと比較してどう評価するか 問 1. 日本の株価は企業の実力( ファンダメンタルズ ) あるいは合理的な投資価値にくらべて 1. 低すぎる 2. 高すぎる 3. ほぼ正しく評価されている 4. わからないという質問で

Economic Indicators_  定例経済指標レポート

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米失業率と非農業部門雇用者数変化 ( 月次 25 年 1 月 ~214 年 11 月 ) 非農業部門雇用者数変化 ( 千人 前月比 左軸 ) 失業率 (% 右軸) /1 6/9 8/5 1/1 11/

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マクロ インサイト FRB FRB 長期金利 FRB bp 図表 1 FRB と市場の金利予測の乖離 FOMC 予測 vs 市場予測 年末 年末 2.0 市場が

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

国家公務員共済組合連合会 厚生年金保険給付積立金の令和元年度第 1 四半期運用状況 第 1 四半期末の運用資産額は 6 兆 7,376 億円となりました 第 1 四半期の収益額は 実現収益額が 512 億円 総合収益額が 128 億円となりました 第 1 四半期の収益率は 実現収益率 ( 期間率 )

U

平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

年 7 月 21 日 団体年金事業部 ECB 理事会レビュー : 総裁の夏休みの宿題 ~ 秋にテーパリング決定へ ~ 当社のシンクタンク 株式会社第一生命経済研究所の田中主席エコノミストによる EC B 理事会レビュー : 総裁の夏休みの宿題 ~ 秋にテーパリング決定へ~

Outlook201608

金相場の上昇は何を意味するのか?~金融市場の動き(1月号)

定期調査の質問のうち 代表的なものの結果 1. 日本の株価を 企業のファンダメンタルズと比較してどう評価するか 問 1. 日本の株価は企業の実力( ファンダメンタルズ ) あるいは合理的な投資価値にくらべて 1. 低すぎる 2. 高すぎる 3. ほぼ正しく評価されている 4. わからないという質問で

月例経済報告

米国の利上げ見送りと日本の長期化した金融緩和

ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

目次 概況 p.1~ トピックス1: 米中貿易摩擦が本格化 p.3 トピックス :~6 月期以降 個人消費は持ち直しに転じる見込み 景気 金利見通し p. p.5 Fed Watch:18 年の利上げペースが注目点に p.6 調査部マクロ経済研究センター ( 欧米経済グループ ) 研究員長野弘和 (

スライド 1

第 79 回 2017 年 5 月投資家アンケート調査結果 アンケート調査にご協力下さりました皆様 今年 5 月に実施致しましたアンケート調査にご回答下さり誠にありがとうございます このたび調査結果をまとめましたのでお送りさせていただきます ご笑覧賜れましたら幸 いです 今後もアンケート調査にご協力

平成 9 第 3 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +3.98% 収益率 ( ) ( 第 3 四半期 ) (+1.11% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +4,418 億円 総合収益額 ( ) ( 第 3 四半期 ) (+1,05 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 3 四半

経済・物価情勢の展望(2017年7月)

Transcription:

相場展望 2017 年 10 月 調査部マクロ経済研究センター http://www.jri.co.jp/report/medium/publication/exchange

目次 回顧 p. 1 ドル円相場では 米追加利上げと税制改革実現を見極める展開へ p. 2 ユーロ圏景気が本格回復を迎えるなか 中期的なユーロ高基調は変わらず p. 3 見通し p. 4 調査部マクロ経済研究センター副主任研究員井上肇 ( Tel: 03-6833-0920 Mail: hajime.inoue@jri.co.jp ) 本資料は 2017 年 10 月 2 日 9:00 時点で利用可能な情報をもとに作成しています 本資料は 情報提供を目的に作成されたものであり 何らかの取引を誘引することを目的としたものではありません 本資料は 作成日時点で弊社が一般に信頼出来ると思われる資料に基づいて作成されたものですが 情報の正確性 完全性を保証するものではありません また 情報の内容は 経済情勢等の変化により変更されることがありますので ご了承ください

回顧 : 対ドル 対ユーロで円が下落 ユーロは対ドルで上昇一服 9 月のドル円相場北朝鮮の軍事的挑発行為や 米国でのハリケーン被害拡大に対する懸念が高まったことなどから 8 日には107 円台前半まで円高ドル安が進行 その後は 9 日の北朝鮮の建国記念日を無風で通過し リスク回避の動きが和らいだほか 米消費者物価上昇率が市場予想を上回ったことから 月半ばにかけて一時 111 円台まで円安ドル高に振れる展開 15 日には 北朝鮮によるミサイル発射を受けて109 円台まで円が急騰する場面があったものの 21 日の米 FOMCで当面の利上げ見通しが維持されたことから 112 円半ばまでドルが上昇 月末にかけては 米国の税制改革 ( 減税 ) 案に対する期待などから 113 円台に乗せる場面があったものの 税制改革実現に対する懐疑的な見方も根強いなか 112 円台を中心に一進一退 9 月のユーロ相場対ドルでは ドラギECB 総裁が7 日の理事会後の会見で 10 月に資産買い入れ縮小を決定すると示唆したことから 1.20ドル台後半までユーロが急騰したものの 米国でハリケーン被害拡大に対する懸念が和らいだことなどから 月半ばには 1.18ドル台までユーロが反落 その後 金融政策正常化に前向きなECB 高官発言や 低調な米小売売上高等を手掛かりに 1.20ドル台までユーロが反発したものの 21 日の米 FOMCで当面の利上げ見通しが維持されたことから 1.18ドル台までユーロが急落 その後 ECBの資産買い入れ縮小観測などを手掛かりに 1.20ドル台までユーロが持ち直したものの 24 日のドイツの総選挙後 連立協議が難航するとの懸念が強まったことなどから 一時 1.17ドル台までユーロが反落 対円では 北朝鮮の軍事的挑発行為への警戒感が高まり 上旬に129 円台までユーロが下落したものの 中旬以降は ECBの資産買い入れ縮小観測などを手掛かりに 134 円台までユーロが上昇 月末近くには ドイツ総選挙後の連立協議難航や 米朝関係の緊迫化等に対する懸念が強まり 一時 131 円台までユーロが下落 ドル円相場 ユーロ円相場の推移 135 ユーロ円相場 130 125 ドル円相場 105 95 16/9 10 11 12 17/1 2 3 4 5 6 7 8 9 ユーロドル相場の推移 ユーロドル相場の推移 ( ドル ) 1.22 1.20 ユーロ高 1.18 1.16 1.14 1.12 1.10 1.08 1.06 1.04 ユーロ安 1.02 16/9 10 11 12 17/1 2 3 4 5 6 7 8 9 ( 資料 )Bloomberg L.P. - 1 -

ドル円分析 : ドルが底堅さを増す方向ながら ドル安リスクは残存 米追加利上げ観測でドルが底堅さを増す展開へ FRB は 9 月 20~21 日の FOMC で 10 月からのバランスシート縮小開始を決定 同時に公表された FOMC 参加者の経済 政策金利では 短期のインフレ率見通しや 19 年及び長期の政策金利見通しが下方修正されたものの 年内は残り 1 回 18 年は 3 回程度の利上げを行う見通しが維持されたことが材料視され ドルが上昇 今回の FOMC で当面の追加利上げに前向きな姿勢が示されたことに加え 一時的な物価下押し要因とみられていた 宿泊費 などが上昇し コア消費者物価上昇率 ( 前月比 ) が高まったことなどから 市場では FRB の追加利上げを織り込む動きが再開 今後は 前年比ベースでのインフレ率の下げ止まりを確認しながら FRB の追加利上げが一段と織り込まれていくとみられ 日米金利差の拡大傾向に支えられる形で 基調としてはドルが底堅さを増していく見通し こうしたなかで 米国で 9 月 27 日に発表された税制改革 ( 減税 ) 案の実現に対する期待が高まれば 円安ドル高圧力が強まる局面も 北朝鮮や米財政政策を巡る不透明感は残存ただし 北朝鮮問題や米財政政策などを巡る不透明感が残るなか 総じてみれば神経質な展開が続く見込み 北朝鮮では 10 月 10 日に朝鮮労働党の創立記念日を迎えるなか 核実験やミサイル発射などが再び実施されるとの懸念が強まりやすい状況 また トランプ政権 議会共和党指導部は 年内の税制改革案の成立を目指しているものの 依然として不明な点 ( 財政赤字許容幅や財源など ) が残るほか 議会での調整が必要な事項 ( 所得税率の階層区分など ) も多数存在 12 月上旬には連邦債務上限の適用停止措置や暫定予算の期限切れを控えていることもあり 議会での審議がスムーズに進むかは予断を許さない状況 FOMC FOMC 参加者の経済 政策金利委員の経済 政策金利 ( 中央値 %) 2017 年 2018 年 2019 年 2020 年 長期 実質 GDP 成長率 9 月 2.4 2.1 2.0 1.8 1.8 6 月 2.2 2.1 1.9 n.a. 1.8 失業率 9 月 4.3 4.1 4.1 4.2 4.6 6 月 4.3 4.2 4.2 n.a. 4.6 PCEインフレ率 9 月 1.6 1.9 2.0 2.0 2.0 6 月 1.6 2.0 2.0 n.a. 2.0 コアPCEインフレ率 9 月 1.5 1.9 2.0 2.0 6 月 1.7 2.0 2.0 n.a. FF 金利 9 月 1.4 2.1 2.7 2.9 2.8 +70bp +60bp +20bp 6 月 1.4 2.1 2.9 n.a. 3.0 ( 資料 )FRBを基に日本総研作成 ( 注 ) 実質 GDP 成長率 インフレ率は 各年第 4 四半期の前年比 失業率は 各年第 4 四半期の平均値 FF 金利は 誘導レンジの上限もしくはピンポイント誘導値 市場が織り込む各年末時点の累積利上げ回数 累計利上げ回数 (%) 8 回 7 回 6 回 5 回 4 回 3 回 2 回 2.125 1.875 1.625 1.375 1.125 0.875 0.625 FF 金利先物が織り込む利上げ回数 FF 金利先物 (18 年 1 月限 ) 17 年末時点 FF 金利先物 (19 年 1 月限 ) 18 年末時点 1 回 0.375 16 17 ( 資料 )Bloomberg L.P. を基に日本総研作成 ( 注 ) 次回の利上げは今次局面 5 回目 - 2 - (%) 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 0.1 0.2 0.3 米国のコア消費者物価指数 ( 前月比 ) その他 自動車 家賃 帰属家賃 16 17 ( 資料 )BLS を基に日本総研作成 (%) 1.2 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 携帯電話料金 宿泊費 全体 日米実質金利差とドル円相場 10 年実質金利差とドル円相場 米日金利差 ( 左 ) ( 米 - 日 ) ドル円相場 ( 右 ) ( 円 / ドル ) 130 125 105 0.2 95 15 16 17 ( 資料 )Bloomberg L.P. を基に日本総研作成 ( 注 ) 実質金利は 10 年国債利回り-10 年インフレスワップ金利で算出

ユーロ分析 : ユーロの底堅い推移を見込むも ポジション調整に注意 ECB は 10 月会合で資産買い入れ縮小を決定へ ECB は 9 月 7 日の理事会で 金融政策の現状維持を決定 理事会後の会見でドラギ総裁は 最近ののボラティリティは不確実性要因となっており 中期的な物価見通しへの影響を注視する必要 など ユーロ高けん制的な発言をしたものの 来年初以降の資産買い入れ政策について 次回 10 月の会合で 決定の大半がなされるだろう と発言したことが材料視され ユーロが上昇 同時に公表された ECB の経済見通しでは ユーロ高を主因に 18 年 19 年の物価見通しが下方修正 一方で 原油価格が底堅く推移するなか 急ピッチなユーロ高が進行した今春以降も ECB が重視する市場ベースの期待インフレ率は下げ渋り こうした状況下 ECB は次回 10 月の会合で デフレリスクはほぼ消失したと判断し 来年初からの資産買い入れ額の縮小を決定する見込み 少なくとも次回 10 月会合までは 同措置への思惑から ユーロが底堅く推移する見込み 市場は金融緩和の終わりの始まりを意識かただし ユーロ圏のインフレ率が ECB の目標である 2% 弱の水準まで持ち直していくことが見通し難いなか ECB は利上げに慎重な姿勢を続ける見通し このため 10 月の ECB 理事会後は 当面の材料出尽くし感が強まりやすい状況 足許で歴史的高水準となっている投機筋のユーロ買い越しポジションに調整が生じ ユーロ安に振れる局面も もっとも ユーロ圏景気が本格回復を迎えるなかで 市場参加者は ECB の資産買い入れ縮小が金融緩和の終わりの始まりであると認識しているとみられ 中期的なユーロ高基調は大きく崩れない公算大 市場参加者がユーロ高 ユーロ安いずれを警戒しているかを示唆するリスク リバーサル ( 通貨オプション価格を基に算出 ) をみると 10 月の ECB 理事会以降にオプションの満期が到来する 3 6 12 ヵ月でも ユーロ高方向への動きが警戒されていることを示唆 ECBECB の経済見通し ( 中央値 %) 2017 年 2018 年 2019 年 実質 GDP 成長率 9 月 2.2 1.8 1.7 6 月 1.9 1.8 1.7 失業率 9 月 9.1 8.6 8.1 6 月 9.4 8.8 8.3 HICP 上昇率 9 月 1.5 1.2 1.5 6 月 1.5 1.3 1.6 コアHICPインフレ率 9 月 1.1 1.3 1.5 6 月 1.1 1.4 1.7 一人当たり雇用者報酬の 9 月 1.5 2.0 2.3 伸び率 6 月 1.7 2.1 2.4 3ヵ月物 Euribor(%) 0.3 0.3 0.1 前ユーロドル相場 ( ト ル / ユーロ ) 1.13 1.18 1.18 提 北海ブレント価格 ( ト ル / ハ レル ) 51.8 52.6 53.1 ( 資料 )ECBを基に日本総研作成 ( 注 ) 前提は9 月見通し分のみを抜粋 0 200 投機筋のユーロポジション ( 対ドル ) シカゴ IMM ユーロポジション ( 非商業部門 ) ユーロ買い越し ( 億ユーロ ) ユーロ高 200 ユーロ売り越し ユーロ安 ユーロドル相場 ( 右 ) ( ドル ) 300 1.0 12 13 14 15 16 17 ( 資料 ) 米 CFTC Bloomberg L.P. ( 注 ) 投機筋のポジションは シカゴIMMの非商業部門の残高 - 3 - ユーロポジション ( 左 ) 1.4 1.3 1.2 1.1 2.5 2.4 2.3 2.2 2.1 2.0 1.9 1.8 1.7 1.6 1.5 1.4 1.3 1.2 ユーロ圏期待インフレ率と原油価格 (%) ユーロ圏インフレスワッフ フォワート レート ( 前年比 :%) (5 年先 5 年物 左 ) ユーロ建て北海ブレント原油先物価格 ( 右 ) 14 15 16 17 ( 資料 )Bloomberg L.P. を基に日本総研作成 (%) 1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 ユーロ圏の期待インフレ率と原油価格 ドルプットユーロコール高 ( ドル安ユーロ高に対するヘッジ需要増 ) 1 ヵ月 3 ヵ月 6 ヵ月 12 ヵ月 ユーロドル相場のリスク リバーサル 80 70 60 50 40 30 20 10 0 10 20 30 40 50 4.0 ドルコールユーロプット高 ( ドル高ユーロ安に対するヘッジ需要増 ) 5.0 17/1 2 3 4 5 6 7 8 9 ( 資料 )Bloomberg L.P.

見通し : 基調としてはドルが底堅さを増すものの 神経質な展開が持続 ドル円相場 : ドルが底堅さを増す展開へ米国で景気 雇用の改善傾向が続くなかで 物価の下げ止まりを確認しながら FRBの追加利上げが一段と織り込まれていくとみられ 日米金利差の拡大傾向に支えられる形で 基調としてはドルが底堅さを増していく見通し ただし 10 月 22 日のわが国総選挙で与党 自民党が苦戦すれば 安倍政権の基盤が揺らぎ 日銀の積極的な金融緩和見直しへの思惑から 円高に振れるリスク 一方 年末にかけては 米国で税制改革 ( 減税 ) 実現に対する期待が高まれば 円安ドル高圧力が強まる局面も もっとも 北朝鮮などの地政学リスクや トランプ政権の政策運営に不透明感が残ることなどから 来年にかけて総じてみれば神経質な展開が続く見込み ユーロドル相場 : ユーロが底堅く推移当面は ECB が 10 月の理事会で資産買い入れ縮小を決定するとの思惑から ユーロが底堅く推移する見込み ただし ユーロ圏のインフレ率が ECB の目標である 2% 弱の水準まで持ち直していくことが見通し難いなか ECB は利上げに慎重な姿勢を続ける見通し 10 月の理事会後は 当面の材料出尽くし感が強まり ユーロ安に振れる局面も もっとも 米国景気が成熟期にある一方で ユーロ圏景気が本格回復を迎えるなかで 中期的なユーロ高基調は大きく崩れない公算大 ユーロ円相場 : 基調としてはユーロ高が持続金融緩和縮小が意識される ECB と 強力な金融緩和を続ける日銀との金融政策の方向性の違いを反映して ユーロが堅調に推移する見込み ただし 北朝鮮などの地政学リスクや 欧州での政治リスクが高まれば 投資マネーの自国回帰の動きが強まり 折に触れ円高ユーロ安要因に ドル円相場見通し 2017 年 2018 年 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 期中平均.97 113 113 114 114 ( 高値 ) 114.50 ~118 ~118 ~119 ~119 ~レンジ ( 安値 ) 107.32 108 108 109 109 ( ドル ) 2017 年 2018 年 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 期中平均 1.1750 1.18 1.18 1.19 1.20 ( 高値 ) 1.2092 1.23 1.23 1.24 1.25 レンジ ( 安値 ) 1.1312 1.13 1.13 1.14 1.15 2017 年 2018 年 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 期中平均 130.36 133 134 136 137 ( 高値 ) 134.41 ~140 ~141 ~143 ~144 ~レンジ ( 安値 ) 127.44 126 127 129 130 ドル円相場見通し 105 ユーロドル相場見通し ユーロ円相場見通し 95 16/9 12 17/3 6 9 12 18/3 6 9 ( 年 / 月末 ) ( ト ル ) 1.30 1.25 1.20 1.15 1.10 1.05 1.00 16/9 12 17/3 6 9 12 18/3 6 9 ( 年 / 月末 ) 145 140 135 130 125 16/9 12 17/3 6 9 12 18/3 6 9 ( 年 / 月末 ) - 4 -

_ 内外市場データ ( 月中平均 ) 相場 国内市場 米国市場 欧州市場 商品市況 /$ / $/ 無担 O/N TIBOR 国債 日経平均 FF O/N LIBOR 国債 NYダウ S&P500 EONIA EURIBOR 独国債 英国債 ユーロ WTI COMEX (NY 終値 ) (NY 終値 ) (NY 終値 ) (%) 3ヵ月 10 年物 株価 (%) 3ヵ月 10 年物 工業株 (%) 3ヵ月 10 年物 10 年物 ストックス50 原油先物 金先物 (%) (%) (%) (%) ( ドル ) (%) (%) (%) ($/B) ($/TO) 14/10 108.02 136.99 1.2682 0.0590 0.20 0.49 15394.11 0.09 0.23 2.29 16701.87 1937.27 0.00 0.08 0.88 2.23 3029.58 84.34 1223.11 14/11 116.40 145.21 1.2475 0.0649 0.18 0.47 17179.03 0.09 0.23 2.32 17648.98 2044.57 0.01 0.08 0.79 2.13 3126.15 75.81 1177.00 14/12 119.44 146.99 1.2307 0.0678 0.18 0.38 17541.69 0.12 0.24 2.20 17754.24 2054.27 0.03 0.08 0.64 1.87 3159.77 59.29 1198.71 15/1 118.33 137.63 1.1630 0.0739 0.18 0.26 17274.40 0.11 0.25 1.88 17542.25 2028.18 0.05 0.06 0.45 1.55 3207.26 47.33 1251.49 15/2 118.78 134.86 1.1354 0.0762 0.17 0.37 18053.20 0.11 0.26 1.98 17945.41 2082.20 0.04 0.05 0.35 1.68 3453.79 50.72 1226.92 15/3.37 130.33 1.0828 0.0697 0.17 0.38 19197.57 0.11 0.27 2.04 17931.75 2079.99 0.05 0.03 0.26 1.69 3655.31 47.85 1179.56 15/4 119.52 129.29 1.0818 0.0609 0.17 0.33 19767.92 0.12 0.28 1.92 17970.51 2094.86 0.08 0.01 0.16 1.62 3733.80 54.63 1199.88 15/6 123.68 138.96 1.1235 0.0717 0.17 0.47 20403.84 0.13 0.28 2.36 17927.22 2099.28 0.12 0.01 0.83 2.06 3521.77 59.83 1182.45 15/7 123.33 135.63 1.0999 0.0740 0.17 0.44 20372.58 0.13 0.29 2.32 17795.02 2094.14 0.12 0.02 0.76 2.01 3545.10 50.93 1130.72 15/8 123.06 137.11 1.1145 0.0764 0.17 0.38 19919.09 0.14 0.32 2.16 17061.59 2039.87 0.12 0.03 0.67 1.87 3444.41 42.89 1119.42 15/9.09 134.95 1.1237 0.0734 0.17 0.36 17944.22 0.14 0.33 2.16 16339.95 1944.40 0.14 0.04 0.68 1.85 3165.46 45.47 1125.38 15/10.16 134.81 1.1220 0.0761 0.17 0.31 18374.11 0.12 0.32 2.06 17182.28 2024.81 0.14 0.05 0.55 1.81 3275.48 46.29 7.86 15/11 122.63 131.56 1.0729 0.0781 0.17 0.31 19581.77 0.12 0.37 2.26 17723.77 2080.62 0.14 0.09 0.55 1.94 3439.57 42.92 1084.99 15/12 121.58 132.51 1.0899 0.0749 0.17 0.30 19202.58 0.24 0.53 2.23 17542.85 2054.08 0.20 0.13 0.60 1.88 3288.63 37.33 1068.82 16/1 118.29 128.54 1.0867 0.0745 0.17 0.22 17302.30 0.34 0.62 2.08 16305.25 1918.60 0.24 0.15 0.51 1.74 3030.50 31.78 1096.42 16/2 114.67 127.31 1.4 0.0325 0.11 0.02 16346.96 0.38 0.62 1.77 16299.90 1904.42 0.24 0.18 0.23 1.44 2862.59 30.62 1.08 16/3 112.95 125.83 1.1142 0.0027 0.10 0.06 16897.34 0.36 0.63 1.88 17302.14 2021.95 0.29 0.23 0.22 1.47 3031.42 37.96 1243.96 16/4 109.58 124.25 1.1339 0.0366 0.08 0.09 16543.47 0.37 0.63 1.80 17844.37 2075.54 0.34 0.25 0.18 1.48 3031.18 41.12 1242.08 16/5 109.00 123.13 1.1298 0.0589 0.06 0.11 16612.67 0.37 0.64 1.80 17692.32 2065.55 0.34 0.26 0.16 1.44 2983.70 46.80 1256.37 16/6 105.46 118.55 1.1242 0.0553 0.06 0.16 16068.81 0.38 0.65 1.64 17754.87 2083.89 0.33 0.27 0.01 1.18 2910.80 48.85 1276.23 16/7 104.09.17 1.1064 0.0430 0.06 0.26 16168.32 0.39 0.70 1.49 18341.18 2148.90 0.33 0.30 0.09 0.79 2919.08 44.80 1339.84 16/8 101.31 113.51 1.5 0.0434 0.06 0.09 16586.07 0.40 0.81 1.56 18495.19 2177.48 0.34 0.30 0.07 0.61 2992.87 44.80 1338.44 16/9 101.83 114.18 1.1213 0.0515 0.06 0.05 16737.04 0.40 0.85 1.62 18267.40 2157.69 0.34 0.30 0.05 0.77 3012.09 45.23 1326.45 16/10 103.85 114.48 1.1024 0.0368 0.06 0.06 17044.51 0.40 0.88 1.75 18184.55 2143.02 0.35 0.31 0.04 1.04 3042.33 49.94 1265.84 16/11 108.63 117.09 1.0786 0.0492 0.06 0.01 17689.54 0.41 0.91 2.15 18697.33 2164.99 0.35 0.31 0.24 1.34 3026.40 45.76 1234.22 16/12 116.12 122.35 1.0538 0.0440 0.06 0.05 19066.03 0.54 0.98 2.49 19712.42 2246.63 0.35 0.32 0.29 1.39 3207.27 52.17 0.49 17/1 114.92 122.17 1.0632 0.0448 0.06 0.06 19194.06 0.65 1.03 2.43 19908.15 2275.12 0.35 0.33 0.35 1.37 3298.77 52.61 1192.47 17/2 112.99.23 1.0641 0.0381 0.06 0.09 19188.73 0.66 1.04 2.42 20424.14 2329.91 0.35 0.33 0.32 1.25 3293.10 53.46 1234.97 17/3 112.92.67 1.0687 0.0416 0.06 0.07 19340.18 0.79 1.13 2.48 20823.06 2366.82 0.35 0.33 0.39 1.20 3427.10 49.67 1231.31 17/4.04 117.93 1.0717 0.0545 0.06 0.03 18736.39 0.90 1.16 2.29 20684.69 2359.31 0.36 0.33 0.25 1.06 3491.83 51.12 1271.21 17/5 112.24 124.09 1.1057 0.0527 0.06 0.04 19726.76 0.91 1.19 2.30 20936.81 2395.35 0.36 0.33 0.38 1.09 3601.87 48.54 1245.50 17/6.97 124.70 1.1238 0.0556 0.06 0.05 20045.63 1.04 1.26 2.18 21317.80 2433.99 0.36 0.33 0.29 1.05 3547.85 45.20 1259.99 17/7 112.38 129.59 1.1532 0.0542 0.06 0.08 20044.86 1.15 1.31 2.31 21581.25 2454.10 0.36 0.33 0.54 1.25 3483.89 46.68 1237.66 17/8 109.84 129.81 1.1818 0.0493 0.06 0.04 19670.17 1.16 1.31 2.20 21914.08 2456.22 0.36 0.33 0.42 1.10 3451.34 48.06 1284.21 17/9.81 131.93 1.1906 0.0579 0.06 0.02 19924.40 1.16 1.32 2.20 22173.41 2492.84 0.36 0.33 0.41 1.21 3507.10 49.88 1315.37