残余財産

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子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

関経連_事業報告書CS4.indd

Colloquium 第109 回 運輸政策コロキウム テーマ1 地方におけるインバウンド観光の実態とその効果 テーマ2 観光立国の推進について 平成 24 年 2 月 16 日 運輸政策研究機構 大会議室 講演の概要 テーマ1 1. 講師 栗原 剛 運輸政策研究機構運輸政策研究所研究員 2. 講師

4-(1)-ウ①


資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

外国人旅行者の受入環境の整備に関する行政評価・監視_参考資料

別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

H28秋_24地方税財源

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●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

地域子育て支援拠点事業について

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はじめに スノーリゾート地域の活性化は 国内外の旅行者がともに減少する冬期の観光振興を進める上で極めて重要であり 観光庁では平成 27 年から スノーリゾート地域の活性化に向けた検討会 を開催し スノーリゾート地域を取り巻く状況の調査 分析等を通じて 本年 4 月に今後の取組の方向性等について最終報

資料3

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

Ⅱ. 日本遺産 事業の方向性日本遺産事業の設計に先立ち 既に文化財を活用した地域振興を行っている地方自治体の先行事例 10 件について実態調査を行った その際得られた課題を踏まえ 文化財を活用 発信して地域の活性化につなげていくために 以下のような方向性が有効と考えられる (1) 地域に点在する文化

Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画)

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要地域の核となる観光資源のブラッシュアップ等の取組と, その観光資源の魅力を伝える戦略的なプロモーション, 観光客のニーズに応える受入態勢の整備を連動させることにより, 観光客の誘致と周遊促進が一層図るとともに, 観光客の興味を刺激する 広島県の魅力

平成 29 年 1 月 13 日観光庁 カテゴリー Ⅱ 以上の認定外国人観光案内所への支援を開始します 二次募集 ~ 訪日外国人旅行者にとって利用しやすい観光案内所の整備を促進 ~ 観光庁は 平成 29 年 1 月 13 日より JNTO( 日本政府観光局 ) が認定するカテゴリー Ⅱ 以上 ( )

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

- 1 - 国土交通省告示第三百十九号高齢者 障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部を改正する法律(平成三十年法律第三十二号)の一部の施行に伴い 移動等円滑化の促進に関する基本方針において移動等円滑化の目標が定められているノンステップバスの基準等を定める告示の一部を改正する告示を次のように

Ⅰ 観光振興計画制定の背景 1 観光による地域振興 観光立国推進基本法 に基づき策定された 観光立国推進基本計画 の中で 観光立国の実現は地域経済の活性化 雇用機会の増大 国民の健康の増進 潤いのある豊かな生活環境の創造 国際相互理解の増進等の意義を有するものである と位置づけられています また 東

4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

1_【鑑】「生活困窮者自立支援法の施行に伴う多重債務者対策担当分野との連携について(通知)」の一部改正について

独立行政法人国際観光振興機構第四期中期目標 平成 30 年 2 月 28 日 国土交通省

2 おもてなしの推進 本県を訪れた旅行者がやすらぎと感動を覚え 再び訪れたくなる魅力ある地域づくりを進めるため 地域への誇りと愛着に基づくおもてなしを県民総参加により推進します 1 満足度 ( アンケート調査で非常に満足と答えた観光客の割合 ) 45% 以上 2 リピーター率 67% 以上 おもてな

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

●アレルギー疾患対策基本法案


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資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

平成 31 年度 (4 年目 ) 平成 32 年度 (5 年目 ) KPI 増加分の 累計 100,000 人 112,000 人 52,200 人 4,500 千人 4,700 千人 1,250 千人 1,928 億円 1,997 億円 601 億円 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体

新旧対照表

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NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

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PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

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数値目標 KPI 山口ゆめ花博の山口きらら博記念公園県外からの入場者数の年間利用者数 年月 申請時 - 57 万人 平成 28 年 12 月 初年度 - 57 万人 平成 30 年 3 月 2 年目 6 万人 87 万人 平成 31 年 3 月 3 年目 - 67 万人 平成 32 年 3 月 対象

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

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資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

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4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

中小法人の地方法人二税の eltax の利用率 70% 以上という目標達成に向けて 下記の eltax の使い勝手改善等の取組を進めるとともに 地方団体の協力を得つつ 利用勧奨や広報 周知等 eltax の普及に向けた取組を一層進める また 中小法人の地方法人二税の eltax の利用率の推移等を踏

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

6光産業振興に向けた現状と課題 ( 東京の魅力の発信と多様な旅行者誘致の展開 ) 東京の旅行地としての魅力を効果の高い手法で海外に発信し その浸透を図ることが重要となっている そのため 国や地域ごとに旅行者の特性に応じた東京の魅力のPRと多様な形での旅行者誘致活動 ( プロモーション ) を進めるこ

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することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における

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目的 川越市は 埼玉県の南西部に位置し 新河岸川の舟運や川越街道を通じた江戸との交流により発展してきました 蔵造りの町並みや時の鐘などの歴史的な観光資源に恵まれ 都心からのアクセスも良いことから 毎年多くの観光客が本市を訪れています このような中 本市では 平成 20(2008) 年に 川越市観光振

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政策評価書3-3(4)

ナショナル・トラスト税制関係通知

第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2)

第2章

地域再生計画 1 地域再生計画の名称 DMO による広域観光連携 2 地域再生計画の作成主体の名称 石巻市 東松島市 3 地域再生計画の区域 石巻市及び東松島市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 圏域の現状 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災から5 年が経過した これまで 復興

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

観観産第 号 平成 29 年 12 月 28 日 一般社団法人全国旅行業協会会長 殿 観光庁参事官 ( 産業政策担当 ) 旅行業法の改正に伴う経過措置について 通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律 ( 平成 29 年法律第 50 号 ) により旅行業法 ( 昭和 27 年法律第

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

都市サービスの高度化アクションプラン 年には 4000 万人と想定される訪日外国人の方が 入国時から滞在 宿泊 買い物 観光 出国まで ストレスなく快適に過ごすことが可能となる ICT 基盤を整備することが重要 また東京大会以降の日本のレガシーとして実現を目指す 1 枚あれば電車 バス

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規制の事前評価の実施に関するガイドライン(素案)

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

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北海道MICE戦略(仮称)

資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 28 年度 (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) 港湾取扱貨物量 556 万トン 4 万トン 0 万トン 20 万トン 観光入込客数 2,899.4 万人回 -9.5 万人回 1.9 万人回 1.9 万人回 7

構成員 3 法第 35 条第 3 項において 協議に係る内水面について河川管理者がある場合には当該河川管理者が必須の構成員とされているのはなぜか 河川管理者は 河川法 ( 昭和 39 年法律第 167 号 ) に基づき 治水 利水 環境の観点から総合的に河川管理をする立場であることから 同法に基づき

スライド 1

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Transcription:

- 1 - 国土交通省告示第千百八十五号外国人観光旅客の来訪の促進等による国際観光の振興に関する法律(平成九年法律第九十一号)第三条第一項の規定に基づき 国際観光の振興を図るための基本方針を次のとおり定めたので 同条第五項の規定に基づき公表する なお 外国人観光旅客の旅行の容易化等を促進するための措置を講ずることによる国際観光の振興に関する基本方針(平成九年運輸省告示第五百三十六号)は廃止する 平成三十年十月十七日国土交通大臣石井啓一国際観光の振興を図るための基本方針一国際観光の振興に関する基本的な事項㈠国際観光の振興の意義観光は双方向の国際交流を通じた相互理解の増進に資するものであることはもとより本格 的な少子高齢化 人口減少を迎える中で真に我が国の成長戦略の柱地方創生の切り札である このような認識の下 明日の日本を支える観光ビジョン (平成28 年3月30 日明日の日本を 支える観光ビジョン構想会議決定以下 観光ビジョン という)において訪日外国人旅行 者数を2020 年までに4,000 万人2030 年までに6,000 万人にすること等の大きな目標を掲げるとと

- 2 - もに観光を我が国の基幹産業へと成長させ観光先進国の実現を図るため政府一丸官民一 体となって取り組んでいるところであり2017 年の訪日外国人旅行者数は2,869 万人に達した 一方で近年訪日外国人旅行者の旅行形態にも変化が現れており例えば中国からの旅行 者は個人旅行(FIT)の割合が2012 年の29 %から2017 年には62 %まで拡大するなど個人 旅行化が進んでいるまたこれに伴い滞在先もゴルデンルトと呼ばれる特定の地域から ーー全国の様々な地域に広がっている こうした量と質の両面からの大きな変化も踏まえつつ今後観光ビジョンに掲げた目標を達 成するためには㈡に記述する新たに創設される国際観光旅客税も活用し今後更なる増加が 見込まれる観光需要に対して必要となる高次元の観光施策に一気呵成に取り組み観光先進国の 実現に向けた観光基盤の拡充 強化を図る必要がある このような背景を踏まえ第196 回通常国会において国際観光振興法改正法(外国人観光旅 客の旅行の容易化等の促進による国際観光の振興に関する法律の一部を改正する法律(平成30 年法律第15 号)をいう以下同じ)が成立したところであり新国際観光振興法(国際観光振興 法改正法による改正後の外国人観光旅客の来訪の促進等による国際観光の振興に関する法律(平成9年法律第91 号)をいう以下同じ)に基づく措置を講ずること等によりゴルデンル ーートに集中している訪日外国人旅行者の全国各地への更なる誘客拡大や急増する個人旅行者にも

- 3 - 対応した受入環境整備の促進等を進め訪日外国人旅行者の来訪を促進させその旅行消費額を 拡大させるとともに各国との双方向の観光交流を拡大させ国際観光の一層の振興を図る必要 がある ㈡国際観光振興施策に必要な経費の財源㈠のとおり観光ビジョンに掲げた目標の確実な達成のためには今後更なる増加が見込まれ る観光需要に対して必要となる高次元の観光施策を展開していく必要があるこのような観点か ら第196 回通常国会において国際観光旅客税法(平成30 年法律第16 号)が成立し平成31 年1 月7日より国際観光旅客税を創設し観光先進国実現に向けた観光基盤の拡充 強化を図るため の恒久的な財源を確保することとされた この国際観光旅客税の創設に先立ち政府において定めた 国際観光旅客税(仮称)の使途に 関する基本方針等について (平成29 年12 月22 日観光立国推進閣僚会議決定)において国際観 光旅客税の税収(以下 観光財源 という)については 1ストレスフリで快適に旅行できる環境の整備ー 2我が国の多様な魅力に関する情報の入手の容易化3地域固有の文化自然等を活用した観光資源の整備等による地域での体験滞在の満足度向上 の3つの分野に充当することとしたまた観光財源を充当する施策は既存施策の財源の単な

- 4 - る穴埋めをするのではなく 1受益と負担の関係から負担者の納得が得られること2先進性が高く費用対効果が高い取り組みであること3地方創生をはじめとする我が国が直面する重要な政策課題に合致することの3つの考え方を基本とすることとした これらの国際観光旅客税の使途に係る3つの分野及び3つの考え方については新国際観光振 興法において明記した なお観光財源については硬直的な予算配分とならず観光財源を充当する具体的な施策 事業が常に上記3つの考え方を満たすものとなるべく毎年度洗い替えが行えるよう民間有 識者の意見も踏まえつつ検討を行い予算を編成することとした ㈢新国際観光振興法に基づく外国人観光旅客の来訪を促進するための措置1協議会 外客来訪促進計画全国の外国人延べ宿泊者数のうち地方部が占める割合についてみると2017 年には初めて4 割を超えるなど訪日外国人旅行者の地方誘客は進んでいるところであるが観光ビジョンに 掲げた目標を達成するためにはゴルデンルトに集中している訪日外国人旅行者の全国各 ーー地への誘客を更に進めその経済効果を全国に波及させていく必要があり今後はより一層効

- 5 - 果的に海外に対する情報発信訪日プロモション等を実施していくことが重要となっている ー こうした取組は各都道府県の単位で実施するよりも都道府県の区域を超える例えば地 方ブロック単位のような広域で実施する方がより効果的であり今後は広域的な連携を図った 上で取組を進める必要がある このため今般新たに法定の協議会制度を設け関係の都道府県とともに広域的な観光 施策に関わる地方運輸局とその地域の観光の振興を目的とする広域連携DMO(Destinatio n Management/Marketing Organization の略称で観光地域づくりの舵取り役を担う法人をい う)その他の観光関係団体(以下 広域連携DMO等 という)は共同で協議会を組織 できることとした上で個別の地域について特にきめ細やかな検討や取組の必要がある場合等 には当該協議会は地域の実情に応じて国の関係地方行政機関関係市町村関係事業者 等を柔軟に構成員に加えることができることとした また地域の関係者が外国人観光旅客の来訪の促進のために必要な取組に係る共通の課題 や目標を共有した上で具体的な取組を推進する観点から協議会は 1外国人観光旅客の円滑かつ快適な旅行のための環境の整備2多様な観光の魅力に関する情報の入手の容易化

- 6-3地域固有の文化自然その他の特性を活用した観光資源の開発及び活用による当該地域にお ける体験及び滞在の質の向上に関する各方針等を定めた外客来訪促進計画を作成できることとした なおその内容については適正性を確保する観点から計画を策定する際に協議会は観光 庁長官の同意を得ることとしておりその際観光庁長官は技術面や国の観光施策全体の観点 から助言等を行う 2外国人観光旅客利便増進措置急増する個人手配型の訪日外国人旅行者にも対応した受入環境整備のため公共交通事業者 等への努力義務の範囲を拡充し公共交通事業者等は観光庁長官が訪日外国人旅行者のニ ーズ等を踏まえて定める基準に基づき従来の外国語等による情報の提供に加えインタネッ ートを利用した観光に関する情報の閲覧を可能とするための措置座便式の水洗便所の設置等の 外国人観光旅客利便増進措置を講ずるよう努めなければならないこととした また多数の訪日外国人旅行者が利用する又は訪日外国人旅行者の利用の増加が見込まれる として観光庁長官が指定した区間については公共交通事業者等による外国人観光旅客利便 増進措置を実施するための計画の作成及び同計画に基づいた措置の実施を義務付けることとした

- 7-3独立行政法人国際観光振興機構が講ずべき措置独立行政法人国際観光振興機構(以下 日本政府観光局(JNTO) という)は独立 行政法人国際観光振興機構法(平成14 年法律第181 号)に基づき設立された観光庁所管の独立行政法人であり海外における訪日プロモション等の業務を行うことにより国際観光の振 ー 興を図ることを目的としている 具体的には海外の旅行者に旅行先としての日本の魅力を認識してもらうための広告宣伝事 業現地旅行会社による訪日ツアの造成を促すための旅行会社の招請や商談会の実施海外 ー メディアによる日本の観光についての情報発信を働きかけるためのメディア招請等を業務としているまた訪日外国人旅行者の日本滞在中の利便性や満足度を向上させるため国内にお ける受入環境整備の一環として外国人観光案内所の運営や地方公共団体等が運営する外国 人観光案内所の認定や支援を業務としている このため新国際観光振興法では引き続き日本政府観光局(JNTO)に対して地方 公共団体が行う海外における訪日プロモションや観光案内に関する助言等を行うよう努力義ー務を課しているところである 二国際観光旅客の円滑かつ快適な旅行のための環境の整備に関する事項近年訪日外国人旅行者の旅行動態は団体旅行(パッケジツア)から個人旅行(FIT) ーー

- 8 - への移行スマトフォンを最大限活用した旅行スタイルへの変化都市部から地方部への観光の ー 広がりリピタ数の増加など大きな変化が起きておりそれに伴って訪日外国人旅行者のニ ーー ーズも多様化している こうした状況に適切に対応するため個人旅行者が公共交通機関やレンタカ等を利用して安全 ーかつ自由に移動できスマトフォンを利用してシムレスに観光情報を取得できるようにするこ ーーと地方部においても都市部と同様のサビス水準を実現することさらに災害等の非常事態の ー 発生時において適切に情報提供を行うことなど訪日外国人旅行者のニズにこれまで以上にきめ ー細かく対応することが求められている また国際観光旅客の円滑かつ快適な旅行のための環境の整備を促進するためには日本人の海 外旅行の活性化による国際交流の拡大により日本人の国際感覚を向上させまた国際相互理解 を増進させることも重要である このため例えば観光ビジョンに位置づけられている施策の項目である 最先端技術を活用した革新的な出入国審査等の実現 民間のまちづくり活動等による 観光 まち一体再生 の推進 キャッシュレス環境の飛躍的改善 通信環境の飛躍的向上と誰もが一人歩きできる環境の実現

- 9 - 多言語対応による情報発信 急患等にも十分対応できる外国人患者受入体制の充実 世界一安全な国日本 の良好な治安等を体感できる環境整備 地方創生回廊 の完備 地方空港のゲトウェイ機能強化とLCC就航促進ー クルズ船受入の更なる拡充ー 公共交通利用環境の革新 休暇改革 オリパラに向けたユニバサルデザインの推進ー ビザの戦略的緩和(ビザの審査に係る物的 人的体制の整備を含む) 若者のアウトバウンド活性化等の施策を関係者一体となって進めることによりストレスフリで快適かつ安全 安心な旅行環 ー境を実現することが重要である なおこれらの施策の推進に当たっては従来からの観光関係者に限らず幅広い地域の関係者 を巻き込みつつ点から線線から面での対応を図っていくことが必要である また外国人観光旅客利便増進措置に該当する施策については国際観光旅客の円滑かつ快適な

- 10 - 旅行のための環境の整備のため一㈢2で述べたとおり新国際観光振興法において公共交通事 業者等に対して当該措置を講ずるよう努力義務を課しているところである 三我が国の多様な観光の魅力に関する情報の入手の容易化に関する事項訪日プロモションについては旅行者にとって必要な情報が容易に入手できるように訪日旅ー 行者数の多いアジア市場のみならず欧米豪市場に対する訪日プロモションの強化や海外現地 ー において誘客活動を行う日本政府観光局(JNTO)の体制強化等を進めることが重要である このため例えば観光ビジョンに位置づけられている施策の項目である 訪日プロモションの戦略的高度化ー インバウンド観光促進のための多様な魅力の対外発信強化 MICE誘致の促進等の施策を進めることにより訪日外国人旅行者に対し渡航前 滞在中 帰国後の様々な機会で 我が国の多様な魅力に関する情報を容易に入手できる環境を整備することが重要である 四地域固有の文化自然その他の特性を活用した観光資源の開発及び活用による当該地域における 体験及び滞在の質の向上に関する事項我が国は自然 文化 気候 食といった豊富な観光資源に恵まれた数少ない国の一つでありこ れらの豊富な観光資源をあまねく全国各地域において真に開花させることが重要である

- 11 - このため一㈢1の協議会 外客来訪促進計画の制度も活用しつつ観光ビジョンに位置づけら れている施策の項目である 魅力ある公的施設 インフラの大胆な公開 開放 文化財の観光資源としての開花 国立公園の ナショナルパク としてのブランド化ー 景観の優れた観光資産の保全 活用による観光地の魅力向上 滞在型農山漁村の確立 形成 古民家等の歴史的資源を活用した観光まちづくりの推進 新たな観光資源の開拓 地方の商店街等における観光需要の獲得 伝統工芸品等の消費拡大 広域観光周遊ルトの世界水準への改善ー 観光立国ショケス の形成の推進ーー 東北の観光復興 観光関係の規制 制度の総合的な見直し 民泊サビスへの対応ー 産業界ニズを踏まえた観光経営人材の育成 強化ー

- 12 - 宿泊施設不足の早急な解消及び多様なニズに合わせた宿泊施設の提供ー 世界水準のDMOの形成 育成 観光地再生 活性化ファンド の継続的な展開 IRに係る法制上の措置の検討 訪日教育旅行の活性化 観光教育の充実等の施策を進めることにより地域固有の文化自然等を活用した観光資源の開拓や魅力向上を進 め訪日外国人旅行者の来訪及び滞在の満足度を更に高めひいては観光による消費の拡大等を通 じた地域の活性化を図ることが重要である 附則この告示は 公布の日から施行する

出典 : 観光庁ホームページ http://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000365.html http://www.mlit.go.jp/common/001257376.pdf