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Transcription:

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池袋の JR 系ホテルメトロ ポリタンで 347 人が感染 JR 東日本系列のホテルメトロポリタン ( 東京都豊島区 ) を利用した客らが下痢やおう吐を訴え 池袋保健所が調べたところノロウイルスによる感染性胃腸炎であることが分かった 11 日までに利用客やホテル従業員の計 347 人が症状を訴えた 同保健所によると ホテルから 5 日に報告を受け 食中毒とノロウイルス感染の両面で調査 この結果 2 3 両日に同ホテルで開かれた披露宴や宴会の出席者に症状が集中していたことが判明 しかしホテルの料理を食べていない利用客らからも発症者が多数出ていることから ノロウイルスによる集団感染の可能性が高いと判断した 発症者の内訳は利用客 292 人 従業員 55 人 2 日昼 ホテルでの結婚式に出席した女性客 1 人が 3 階ロビーと宴会場のある 25 階通路で 2 度にわたり嘔吐 ホテル側が中性洗剤を使ってふき取った ホテル内のじゅうたんに付着した客の微量の吐物から 人が歩くたびにノロウイルスが空気中に拡散 感染性胃腸炎を集団発症した疑いの強いことがわかった

カリブ海を航海する世界最大の客船 フリーダム オブ ザ シーズ 号で ノロウイルスが原因とみられる胃腸炎の集団感染が 2 週間にわたって発生し 合計約 500 人の乗客乗員が手当てを受けた

ノロウィルスってどんなもの? ノロウィルス

ウィルス電顕の図 : 直径が 38nm(1nm は 1/100 万 mm) という電子顕微鏡でしか見えない極小さな球形ウィルス

大腸菌 1000nm ノロウィルスの大きさ (1nm=10 億分の 1 メートル ) 形は正 20 面体 インフルエンザウィルス 100nm ノロウィルス 38nm 大きさ

ノロウィルスは かって SRSV と呼ばれていました ノロウィルス (small round structured virus) 小さく (Small) 球形 (Round) の構造をした (Structured) ウィルス (Virus) 電子顕微鏡で見ると小さな球形の構造 一本鎖プラス鎖 RNA ウィルス 世界中に常在するウィルス

なぜノロノロというの? オハイオ州 1997 年 5 月 食中毒病因物質に 小型球形ウィルス ( ノロウィルス ) が追加される 2002 年 8 月 国際ウィルス学会で 小型ノロ球形ウィルスは総称であり 2 種あること 食中毒様の胃腸炎を起こす種類はノーウォーク様ウィルス=ノロウィルス と正式に命名される Norwalk

ノロウィルス発見の経緯 昭和 47 年アメリカ オハイオ州 ノーウォーク (Norwalk) の小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者糞便検体から発見 (Kapikian 博士 ) されたため ノーウォークウィルスとも呼ばれていました しかし その後の調査により ノーウォークウィルスに類似したウィルスが次々に発見されたため これら一群のウィルスを まとめてノロウィルスと呼んでいます けっしてノロわれたウィルスや 野呂博士が発見したウィルス ではありません

どんな食品が原因になりますか?

原因となる貝類 二枚貝 ( シジミ タイラ貝 ホタテ カキ アサリ等 ) 貝柱だけを食用とするタイラ貝やホタテ 味噌汁などに入れて加熱調理するシジミに対して カキは ノロウィルスが蓄積される消化器官を含めて全体を生食するために食中毒の発生につながると考えられます

海のミルク 栄養たっぷりのカキは 安全 に おいしく 食べましょう 生カキを原因とした事例が多くみられます

発症時期 生食用カキは 産地で殺菌海水に付けてウィルスを吐き出させて出荷するが 年が明けて 1 月から 2 月にかけて水温が低下してくると カキの活動力が落ちてノロウィルスが残り 食中毒が発生すると言われている

冬場に多発! 他の食中毒と異なり 冬場に多発します

最近では 1 年を通して カキがメニューに関係していなくてもノロウィルスが原因となる食中毒が多発しています

どのように感染しますか?

ノロウィルスはとても感染力の強いウィルスです

感染サイクル 取り出したカキの中腸腺 カキ などの二枚貝はエサを中腸腺で消化吸収しますが, その際, 大量の海水が中腸腺を通ります 人の腸管内で増えたノロウィルスは糞便とともに排出され, 下水, 川, 海へと流れて, エサといっしょに二枚貝の体内に入り, 中腸腺で濃縮されます このため, ノロウィルスで汚染された二枚貝を中腸腺ごと生で食べると感染することになります 東京都の平成 8 年から 10 年にかけての貝類の調査で ウィルス保有率は 24.7% でした

下水処理場もかいくぐる

増殖について ウィルスが細菌と大きく異なる点は その大きさと 生かき など食品中では増殖しないこと ( ノロウィルスは貝類には感染しないので貝の中腸腺の中でウィルスの増殖は起こらない ) 人の腸管内のみで増殖し 症状を起こします

感染経路 伝播様式 : 経口感染 ( 糞口 吐物口 食物 水系 ) 換気も大切 飛沫 空気感染 ( 嘔吐物 便のエアゾール 乾燥飛散 口 のどへ付着 )

乾燥にも強いので 吐物や便は乾燥 させないことが感染防止に重要 乾燥状態で ノロウィルスが どれくらいの期間 生き残るかは まだわかっていません しかし SARS などのエンベロープを持つウィルスに比し 相当長期間生きていると考えて対処する必要があります

ノロウィルスは人の空腸のみで増殖 ノロウィルスは 培養細胞や実験動物で培養できないことから ノロウィルスの温度や消毒剤による不活化 ( 死滅 ) 条件はほとんど調べられていません これまで言われているノロウィルスの死滅条件などは ノロウィルスに類似した他のウィルスを用いた実験やボランティアによる感染実験などの結果から 推測されたものです

これまでの食物 水経由感染から 人 - 人感染が いまや主流に ( 食中毒の様相 感染症の様相 )

ノロウィルスが 口から入ると... ノロウィルスは胃液酸度 (ph3) 飲料水に含まれる程度の低レベルな塩素 (0.1ppm) には抵抗性を示す ( ノロウィルスは 胃酸によって強い酸性の環境である胃の中を通過して 腸管に感染を起こすことからも示唆されるように 酸に強いです ) 十二指腸 結腸には全く感染の痕跡はなく 病変も観察されないことから ヒト空腸上皮細胞が唯一 ノロウィルス感受性を有し 空腸上皮細胞に感染して細胞を破壊し 絨毛の萎縮と扁平化 さらに剥離と脱落を引き起こして下痢を起こしウィルス複製に関与していると考えられます

ノロウィルスの感染する場所 ( 場所が空腸なので 逆流により 吐物にも大量のウィルスが混入 する ) 腸の構造 ここ! 肝臓胆嚢十二指腸横行結腸上行結腸 胃 空腸 下行結腸 盲腸 虫垂回腸 直腸 肛門 S 字状結腸 ( こどもの病気の地図帳より )

二次感染 調理器具 食器等を介して, 汚染された食品による二次感染 ノロウィルスの感染者の糞便やおう吐物に接触した手指などによる 二次感染 発症者 介護人等の手での 便や吐物への衛生的な処理の難しさ 福山市の例からの反省では 流動食のチューブ汚染やおむつ操作にも気をつける おしぼりにも注意 集団生活の中では一人の患者から, 多くの人に感染が広がる可能性があります アメリカでは 握手をしない 幼稚園 保育園 老人ホームでは : ヒトヒト感染による二次感染 汚染された水による水系感染による二次感染 ( 汚染井戸など )

糞便中の ノロウィルス 発症後 2~3 週間程度は糞便中に ウィルスが排出される 32~40 時間がウィルス量最大 ( 二次感染の危険性最大 ) 1~4 ヶ月も排出していた事例もある 体内にウィルスが存在するので, お尻の十分な水洗いでも完全に除去できない 入浴の際には まずお尻をよく洗ってから入りましょう できれば シャワーだけにし 浴槽を使う場合は最後に入るといったことをお勧めします 引き続き検査を実施し確認するなど 充分な注意が必要

入浴について 下痢の症状のある人の入浴は シャワーだけにするか 入る順番を最後にしましょう

人間の空腸はノロウィルスの 大量生産工場! ノロウィルス感染者の便には 1 グラムあたり 10 億個程度の, 吐物には 1 万 ~10 万個程度のウィルスが含まれている

下痢の時は 便の飛び散りに 注意しましょう ( 固形の便では 比較的感染しにくい )

集団感染の起こりやすい施設 老人福祉施設 保育所 幼稚園 社会福祉施設 医療機関 学校 宿泊施設... などなど ( 寝食や生活をともにする集団生活での集団感染が多い )

高齢者福祉施設での集団発生 1 の特徴 侵入経路 デイサービス ショートステイ経由 外来者 職員経由 ( 不顕性 ) 感染者による持ち込み食品等 介護の作業により 感染拡大しやすい 衛生的環境の確保が困難

宿主側の要因 抵抗力の落ちている老人や幼児では 10 個 ~ 100 個程度のウィルスを摂取するだけでも発症します (10 個のウィルスで感染 発症することは ボランティアでの実験で確認されています )

症状はどうですか?

症状 潜伏期間 24~48 時間 症状は : 非常に気分が悪くなる 吐き気 嘔吐 ( 噴出性のことも 1 日 20 回以上のこともある ) 下痢 ( 水様性 血便は無い ) 腹痛 筋肉痛, 頭痛発熱 (38 以下 : ただし脱水が加われば 38 以上もあり得る ) 発症当日の症状が激しいのが特徴 子どもは嘔吐が多く 大人は下痢が多い 風邪症状の人や 無症状病原体保有者 (2 割 ) もいる 通常 発症後 3 日以内で軽快 予後は良好 後遺症なし 幼児, 病弱者 高齢者では重篤となることがある 長時間 胃腸炎が続いたり 血便のある場合は 細菌性のものを疑うべし

高齢者は 意識低下 尿量減少 口が渇く 目がくぼむ 脱水 嘔吐による誤飲窒息 誤嚥性肺炎 死

診断や検査法はどうですか?

牡蠣の検査をする時は 中腸腺で 最もウィルスが濃縮している部分 中腸腺

なぜ中腸腺を 検査するのか? カキなどの二枚貝は 1 日に 17~ 20 リットルの海水を体内でろ過しています. 牡蠣は海中においてエラで呼吸する時に プランクトンと一緒にノロウィルスを吸い込み 中腸腺に運び込んで濃縮蓄積します その蓄積される場所が中腸腺なのです.

人の検査法 ノロウィルスは組織培養での増殖が成功していない ( ウィルス分離不可 ) 動物感染実験もできない ( アメリカでは 人のボランティアの腸による経代培養がされている ) ( 遺伝子型が多いため 遺伝子診断法 酵素抗体法等による診断が必ずしも完全ではない ) 電子顕微鏡法 ( 対象は患者糞便に限られる ) Reverse Transcription PCR 法 (RT-PCR) Real time PCR 法 ( 結果がより早く出る ) ELISA 法 イムノクロマト法による簡易検査キット 食品中に含まれるウィルスを検出することが困難で 食中毒の原因究明や感染経路の特定を難しいものとしている ( ウィルスは食品中では増殖しない )

電子顕微鏡法 : EM 法 糞便検体中のウィルス粒子を電子顕微鏡で直接観察する 糞便材料は 粗精製して電顕試料とし 2% リンタングステン酸でネガティブ染色し 電子顕微鏡で観察 直径 27~38nm の球形ウィルスとしてみられる 1000000 個 /ml 以上のウィルス粒子が必要であるので 感度は低い 電子顕微鏡を有する大規模の施設以外では不可

RT-PCR 法 RT-PCR 法 (Reverse Transcription-PCR 法 : ノロウィルスの遺伝子はプラス一本鎖の RNA であるので逆転写酵素により RNA から cdna を合成した後 PCR を行う方法 ) 80% の検出率 PCR 法は電子顕微鏡を用いた方法に比べノロウィルスの数が 100 個 /ml 程度の少ない場合でも確認できる

鑑別診断はどうですか?

おなかにくるかぜ ( winter vomiting disease, Stomach Flu) 冬期に多発する下痢 発熱等の症状を 呈するいわゆる おなかにくるかぜ の場合 次に示す ウィルスやインフルエンザウィルスだ けでなくノロウィルスも病原因子とし て疑う必要がある ( 原因の 1/3 がノロウィルスと言われている )

鑑別診断 ノロウィルスの他に食中毒を起こすウィルス : アストロウィルス A 群 B 群 C 群のロタウィルス アデノウィルス ( 血清型 40,41) サポウィルス 簡易検査キットあり

ロタウィルス感染症 冬期 とくに 2~3 月に集中して発生します 小中学生や成人でも感染することはありますが 主として 6 ヶ月 ~2 歳の乳幼児期にみられます 潜伏期間は 48 時間以内と考えられています 嘔吐が下痢に先行して起こることが多く 下痢便が乳白色を呈することで知られていますが 近年は白色便の頻度は少なく あまり目立たなくなりました 下痢は水様あるいは泥状で多量 頻回となりやすいので 脱水症状を起こさないように 水分補給など適切な治療が必要です 白色便

予防はどうするのですか?

予防の基本 手洗い うがい ( ヨード系薬品を使用 ) マスク 手袋の着用

手洗いが大切! ノロウィルスは トイレの後には トイレットペーパーを 30 枚重ねても下痢便は簡単に通過して手に付きます

消毒の際の 次亜塩素酸ナトリウム 取り扱いの注意事項

ノロウィルスはしぶとい! ph: 酸に強い 胃酸をもろともせず胃を通過する ph3の溶液に3 時間で失活しない 消毒 :70% アルコールにも強い 熱 : 熱に強い 60 30 分加熱処理に安定 85 1 分間の加熱で不活化 塩素イオン : 水道水 (0.1ppm) プールの濃度 (0.4ppm) に安定

次亜塩素酸ナトリウムは... 金属に対する腐食性が高いため医療器具への適用はプラスチック製品などに限られる 衣類などは 漂白脱色されることに注意

注意! 塩素ガス 酸性タイプ なんでもかんでも濃い方が良いと考えて次亜塩素酸ナトリウムの原液など高濃度溶液を広範囲に散布して 呼吸器の弱いお年寄りが塩素ガス中毒にならないようにしましょう 換気が大切です ( 使用の際は トイレの洗浄剤 ( サンポール等 ) の塩酸など酸と 絶対に混合しないようにしてくだ さい 混合すると有毒な塩素ガス を大量に発生します )

次亜塩素酸ナトリウムは... 原液または濃厚液が眼に入った場合は水でよく洗い流す 原液または濃厚液が皮膚に付着した場合は刺激症状を起こすことがあるので 直ちに拭き取り石けん水と水でよく洗い流す 必要に応じて医療機関受診.

消毒はスプレー式でもいいの? スプレー式では 塗り残しの部分ができる可能性がありますので 拭き取り式が望ましいです

施設内の区域分け ( 清潔区域 ) 清潔区域 ( 調理室 調乳室 給湯室 ) 部屋に入る時には 石鹸と流水で手を十分に洗う 清潔な服装で作業する 汚れているものは 持ち込まない 清潔区域に有るものは 区域外に持ち出さない

施設内の区域分け ( 汚染区域 ) 汚染区域 ( トイレ 汚物処理室 手洗い場 洗濯室 ) 衣類が汚れる時にはエプロン等をする 汚物 吐物の処理には手袋 マスクをする 終了時にドアノブ等 手で触ったところは必ず消毒 あるいは洗う 清潔なものは持ち込まない ( 手拭 テーブル拭き ) 汚染区域に有るものは 区域外に持ち出さない

食品の取り扱いはどうするのですか?

食品の加熱について 中心温度 85 1 分以上 ( 普通の細菌の時より高温!) カキフライも大きなカキは加熱不十分になりやすく危険です カキフライの場合, 180 の油温で, 4 分間の加熱が目安です

治療はどうするのですか?

治療法 予防薬 特効薬 ワクチンはありません ( 現時点では 細胞で分離ができないからワクチン製造ができない ) 脱水に対する治療 ( 場合により入院 ) 安静 栄養の補給 整腸による体外排出 必要に応じ嘔吐抑制剤の使用 保温は大切ですが 暖め過ぎて汗をかきすぎると脱水を起こしやすくなるので注意しましょう 下痢止め 抗生物質 腸運動抑制剤の使用は推奨されない : そのため細菌性食中毒 胃腸炎との迅速な鑑別診断が重要 止痢剤は 急性期をすぎれば使用してもよい 吐き気や嘔吐や下痢があっても それはウィルスと戦うための身体の反応ですから 無理に止めてはいけません O-157 感染症のときに 下痢止めを飲んだグループから多くの死者が出たことを見ても 下痢止めを服用するとウィルスは腸の中で増殖し 症状を悪化させ病気を長引かせる結果になるのです

水分補給が大事! ( 誤飲したとき ) 口の中に嘔吐物が見れば 手袋をし ガーゼ ハンカチを指に巻き嘔吐物をかき出す 背中 ( 肩甲骨 ) を手で数回たたく

法律的にはどうですか?

感染症法 : 人人感染の場合 感染症法 : 5 類感染症 : 感染性胃腸炎 に含まれる 定点把握 ( 全国約 3000 の小児科定点医療機関のみ報告 )

食品衛生法 : 食材を介した場合 ノロウィルスは平成 9 年に食中毒の原因物質として食品衛生法で指定 発生すれば保健所長に ただちに ( 具体的には 24 時間以内に ) 届け出 食品衛生法では カキについて基準が定められており 生食用カキ と 加熱用カキ とに分類される この基準は一般細菌数や腸炎ビブリオなどによって分類しているものだが ノロウィルスについては基準が設定されていない したがって この基準は生食用カキを生食する場合に ノロウィルス食中毒に対する安全性を保証するものではない 生カキによる食中毒事例が発生した際には カキの遡り調査を緊急に行い 食中毒被害の拡大を防止するため 生食用カキの包装容器に採取海域の表示が 食品衛生法施行規則一部改正により平成 11 年 10 月 1 日から義務づけられている

介護保険法 厚生省令第三十九号指定介護老人福祉施設の人員 設備及び運営に関する基準の 35 条 ( 事故発生時の対応 ) 指定介護老人福祉施設は 入所者に対する指定介護福祉施設サービスの提供により事故が発生した場合は 速やかに市町村 入所者の家族等に連絡を行うとともに 必要な措置を講じなければならない

社会福祉施設等での報告基準 死亡者または重篤患者が 1 週間以内に 2 名以上発生した場合 10 名以上 または全利用者の半数以上発生した場合 ( ある1 時点の数であり 積算数ではない ) 特に施設長が報告を必要と認めた場合

余談ですが...

ノロウィルスが流行しやすい理由 非常に易感染性 (O-157 よりも感染力が強い ) 消毒に対して抵抗性 環境中に持続して存在しやすい ( 人の便の時から 海水に至るまで 下水処理場の塩素も かいくぐって延々と生きている )

感染症と食中毒 両面での 感染防止対策が必要

平成18 年12 月9 日京都新聞

発症入所者に ついての注意事項 発生したら 入所者の名前 性別 年齢 発症の日時 症状 部屋番号 入居の号棟 入院状態 発症の期間 検便検体などをラインリストに記録し 保健所に報告 発症した入所者 職員は 接触予防措置がとられるべきであり 下痢と嘔吐がおさまった後 すくなくとも 2 日間は できるだけ個室にとどまったり 休務すべし 入所者の間でのグループ活動は 集団感染が終わるまでは 控えるべきである 職員は 発症した入所者の孤独感を癒すように努力すべきである その入所者の家族に対しても もっと頻繁に 家族から入所者に電話をかけるように薦めるなどの配慮をすべきである 入所者は 感染エリアから非感染エリアへの移動はすべきでない 職員の担当棟の割り当ては 感染以前と同じ割り当てを維持すべきである

施設の注意事項 施設側は 保健所と協力し 集団感染が終息するまで 新規入所者の受け入れを控えるべきである その新規入所者受け入れ抑制期間は 少なくとも 新規発症者がいなくなって 2 潜伏期間 (4 日 ) が経過しなければならない 血圧計など 頻繁に使用する機器については 感染エリア専用のものを備えたほうがいい トイレの嘔吐物や便は 直ちにフラッシュしなければならない この施設が ノロウィルス集団感染をしたことがある施設であることを 外部に告知しなければならない

面会者とボランティア の注意事項 年配の方や子供 そして 病気治療中の人の 施設への訪問は 集団感染が終息した後に 延期すべきである 症候を示している家族や友人は 症候が納まるまで 面会を避けるように頼み込む 施設のボランティアについては 症状をモニターし もし発症していれば 回復から少なくとも 2 日間は ボランティアの仕事からはずす ボランティアにも 手洗いを励行させるようにする

その他の注意事項 (1) 少しでも状態の悪い高齢者は 嘱託医と相談の上 出来るだけ入院させて医療の管理下におき 死者の発生を防ぐ たまたま その時 心筋梗塞で亡くなっても ノロウィルスの管理が悪かったと施設の責任を問われる可能性あり

その他の注意事項 (2) 他の施設や病院に転院 転所する場合は ノロウィルスの可能性を申し送って 相手先での院内 施設内感染の防止に努める 病院側でも院内感染を起こさないようにする ( 特に症状が無くなってからの便へのウィルスの排出に気をつける :3 週間 ) 職員 面会者は 家庭にウィルスを持ち帰らない 施設から出る時の最後のドアノブが勝負!

その他の注意事項 (3) 発症者を一定の区画に集めることも考える 発症者が無くなったあとも 3 週間 ~1 ヶ月は消毒を厳密に続ける 消毒開始して 3 日以後も新規発症者が続発するなら 消毒方法が不適切なので対策を再検討する 患者 入所者等の健康状態に異常を感じたらすぐに関係職員が連携をとり 予防と早期対策を採れるシステムを日頃から構築しておく

最後に 発生しても きちんと 消毒すれば かならず 終息します 新たな患者が発生しなくなって 約 10 日ほどで 終息と判断されます

7 手のひらに指先立てて こするようにつめの間 手のしわなどを洗います カランも洗います 8 石けんをよく洗い流します 前腕も良く洗います 9 ペーパータオルなどでよく水気を拭き取ります 複数の人が使用したタオルは使用しないようにする カランは直接さわらず 使ったペーパータオルで覆って締める 石けんは 消毒効果のあるものを使用するとより効果的です

その他の予防策 使用した紙オムツは 床に置かず すぐビニール袋に入れ 一般のゴミと区別する ( この際 ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム ( 塩素濃度約 1,000ppm) を入れることが望ましい ) 布団などは天日乾燥させたり シーツやカバーをまめに洗濯してください 外部からの汚染を防ぐために外来者用とは別に従事者専用のトイレ 専用スリッパの設置が望ましい 午前 午後 各 1 回程度の換気をしましょう

消毒はどうするのですか?

消毒する場所 トイレの中 特にトイレのドアノブ トイレの照明のスイッチ 居室のドアノブ 廊下の手すり 廊下の床面 食堂の机 椅子 調理台 調理器具 ベッド柵 ベッドテーブル 車椅子 ストレッチャー 頻回に (1 日 5~6 回 ) などなど...

人が手で触るものはすべて消毒! ( 次亜塩素酸の金属腐食性に注意 ) 床も 床も

消毒方法 ノロウィルスの消毒には エタノールや逆性石鹸はあまり効果がありません ノロウィルスを完全に消毒する方法には 次亜塩素酸ナトリウム (500~1000ppm) 加熱 (85 度 1 分 ) があります ( ただし 60 30 分程度の弱い加熱処理 4~6ppm 程度の薄い次亜塩素酸処理には抵抗する )

ノロウィルスの消毒は 消毒用アルコールは効きにくいため 塩素系漂白剤 ( 塩素剤 ) で行います 塩素濃度が 0.05-0.1%(500~1000ppm) になるようにして使用します (1ppm は 0.0001%)

希釈式 A(ppm) の消毒薬 B( リットル ) を作る時の 次亜塩素酸ナトリウム溶液 (C% 溶液 ) の必要量 X(ml) を求める計算式 X(ml)=A(ppm) B( リットル ) C(%) 10

市販の塩素剤の多くは 塩素濃度が約 5% ですので 50-100 倍に希釈して使用します 希釈の目安としては 500mL のペットボトル 1 本に ペットボトルのキャップ 1-2 杯の塩素剤を入れると簡単です 調整する際は 直接塩素剤が手に付かないように手袋をしてください

次亜塩素酸ナトリウム (6% 溶液の場合 ) の薄め方 (1) 1000ppm ( 嘔吐物処理用 ) 作る量 作り方 3リットル : 次亜塩素酸ナトリウム50ml に 水 2,950ml を加え 3リットルとする 6リットル : 次亜塩素酸ナトリウム100ml に 水 5,900ml を加え 6リットルとする 9リットル : 次亜塩素酸ナトリウム150ml に 水 8,850ml を加え 9リットルとする 12リットル : 次亜塩素酸ナトリウム200ml に 水 11,800ml を加え 12リットルとする 15リットル : 次亜塩素酸ナトリウム250ml に 水 14,750ml を加え 15リットルとする (2) 250ppm ( 要消毒洗濯物処理 トイレ汚物処理室 バケツ清掃用 ) 作る量 作り方 30 リットル : 次亜塩素酸ナトリウム 125ml に 水 29,875ml を加え 30 リットルとする 60 リットル : 次亜塩素酸ナトリウム 250ml に 水 59,750ml を加え 60 リットルとする (3) 200ppm ( 嘔吐物 便付着物処理 トイレ 汚物処理室清掃 食堂床 手すり等清掃用 ) 作る量 作り方 3リットル : 次亜塩素酸ナトリウム10ml に 水 2,990ml を加え 3リットルとする 6リットル : 次亜塩素酸ナトリウム20ml に 水 5,980ml を加え 6リットルとする 9リットル : 次亜塩素酸ナトリウム30ml に 水 8,970ml を加え 9リットルとする 12リットル : 次亜塩素酸ナトリウム40ml に 水 11,960ml を加え 12リットルとする 15リットル : 次亜塩素酸ナトリウム50ml に 水 14,950ml を加え 15リットルとする

便や吐物はどうするの?

便 吐物 便にペーパータオルやティッシュペーパーなどを被せ その上から次亜塩素酸の原液をふりかけ たっぷりと浸し 十分に消毒してから そのペーパーで包み込むように吐物とペーパーごと 一塊のものとして ビニール袋などに取り込みます 希釈した次亜塩素酸の液では 吐物により さらに希釈されてしまう可能性があるので ここでは原液を使用します

学校では ビニール袋に吐かせる

厨房ではどうするの?

食品を扱う人への注意事項

調理人に下痢 吐き気 おう吐 腹痛など 風邪に似た症状があったとき 1 調理にたずさわらないように 2 医療機関に受診 3 自己判断で薬を飲まない 4 入浴はひかえ シャワーにする 5 症状が治まっても 2~3 日程度は調理室に入らないようにしましょう

その他の調理上の注意 調理器具等 ( 包丁, ふきん, まな板 ) は, 洗浄消毒を充分にする 生鮮食品 ( 野菜 果物など ) は十分に洗浄すること 食材や食品を保存しておく場合 貝などノロウィルスに感染しやすい物と他の食材や食品が触れないようにする カキ など二枚貝類に使う調理器具は それ 専用 とする 当然 使用後は 充分に洗浄 殺菌消毒し 乾燥させる 調理中はおしゃべりをしない ( 咽頭にもウィルスはいて クシャミや咳 あるいは会話を交わす際に飛び散る唾液による飛沫感染の恐れも十分に考え得る ) またはマスクをする 水道水以外の飲料水は, 煮沸して使用する

食品の取り扱いはどうするのですか?

食品の加熱について 中心温度 85 1 分以上 カキフライも大きなカキは加熱不十分になりやすく危険です カキフライの場合, 180 の油温で, 4 分間の加熱が目安です

十分な加熱が効果的です

カキの加熱処理による ウィルスの不活化 < 加熱前と加熱 (85 1 分 ) 後のカキの状態 > 85 1 分の加熱により カキの内臓部分は完全に凝固します サイズが小さくなっても文句は言わない!!

湯通し 消毒用エタノール程度ではウィルスは死にません 酢やレモンをかけてもウィルスは死にません

または 熱湯消毒

介護の現場ではどうするのですか?

機械浴 入浴時における注意点 下痢等の症状がある入所者は シャワーに限定し入浴を控える 入浴の前には石けんでおしりをよく洗い 流水で洗い流す その際 便の付着が認められた場合は 事前に使い捨てのおしり拭きでふき取り 汚物入れに入れる 浴槽水の塩素消毒については ノロウィルスに対しては消毒効果は期待できないが その他の消化器系感染症予防のために 入浴前に塩素濃度を測定し 浴槽水の塩素濃度は常に 0.2~0.4ppm に維持する タオルは共用しない 使用したストレッチャ - 及び床面は 流水で洗い流す 全員入浴後 床面 マット ストレッチャー 洗面器は洗剤を使い 汚れをよく洗い流す 必要に応じて塩素消毒 (250ppm) を行う 入浴中に排便した際には 浴槽水は全て流し 浴槽は掃除 塩素消毒 (250ppm) を行う 一般浴 下痢等の症状がある入居者は シャワーに限定し入浴を控える 入浴の際には 体をよく洗ってから入浴する 特におしりは念入りに タオルは共用しない 浴槽水の塩素濃度は常に 0.2~0.4ppm に維持する 入浴中に排便した際には 浴槽水は全て流し 浴槽は掃除 塩素消毒 (250ppm) を行う

排泄介助の処理例 手袋 使い捨てのおしり拭き ビニール袋 ペーパータオル 石鹸 ウエルパスを用意し 以下の手順で行う 手袋を着用し ズボンを下ろし 排泄させる 終了後 おしり拭きで拭く おしり拭きはビニール袋に入れる 手袋を裏返しにしながらはずすか スプレー式消毒薬で消毒してからはずし ビニール袋に入れ密封する ズボンをはかせる 職員 入居者とも石鹸で十分に手洗いを行い ウィルスを洗い流し ペーパータオルで水気をふき取り ウエルパスで消毒する ( ウエルパス消毒のみでは ノロウィルスには効果がない ) ペーパータオルはゴミ箱に捨てる ビニール袋は汚物処理室に保管し廃棄する 注意点 汚物が床に落ちたときは おう吐物処理の処理と同様に行う 便座を汚した場合は 塩素で消毒し ペーパータオルで拭き取り ビニール袋に入れる

おむつ交換時の処理例 感染防止のため 使い捨てのおしりふきを使用する ( 大判のウェットタオルタイプのもの 市販の大人用おしりふき ) 廃棄物用容器 ( ビニール袋を張る ) と汚染物付着衣類用容器を用意する ( 容器類の蓋の開閉は なるべく足踏み式のものが良い ) 交換時には使い捨て手袋 汚物処理エプロン ( 不浸透性のもの ) を着用し 廃棄物用ビニール袋 汚染物付着衣類用ビニール袋及び手指等のスプレー式消毒薬 ( ウエルパス等 ) を用意し 以下の手順で行う 手袋を着用する ズボンを下ろす おむつを開く おしりふきで拭く おしりふきは手持ちの廃棄物用ビニール袋に入れる 手袋着用のまま スプレー式消毒薬で手指を消毒する 新しいおむつを敷き 古いおむつと交換する おむつは手持ちの廃棄物用ビニール袋に入れる 衣類に便 尿の付着 ( 失禁等 ) があれば衣類を脱がせ 手持ちの汚染物付着衣類用のビニール袋に入れる 手袋を裏返しにしながらはずすか スプレー式消毒薬で消毒してからはずし 手袋は手持ちの廃棄物用ビニール袋に入れる ( 手袋を脱いだ後は感染防止のため 汚染物には触らない ) ビニール袋をしばる ズボンをはかせる 廃棄物は廊下などでビニール袋ごと 廃棄物用容器に捨てる 便付着衣類もビニール袋ごと汚染物付着衣類用容器に入れる 廃棄物容器は所定の処理室に持っていき処理する 全員の交換終了後 手洗いを行う 石鹸で十分に手洗いを行い ウィルスを洗い流し ペーパータオルで水気をふき取り ウエルパス等で消毒する ( ウエルパス消毒のみでは ノロウィルスには効果がない ) 注意点 便やおう吐物がエプロンに付着したら汚染物付着衣類用ビニール袋に入れ処理する ノロウィルスが検出された人のおむつ交換は最後に行う

汚染物付着衣類等の処理例 処理は専用の処理室で行う 処理を行う際には 必ず汚物処理室専用の履き物 使い捨て手袋 マスク 汚物処理用エプロン ( 不浸透性のもの ) を着用し 以下の手順で行う バケツ等の専用の容器に次亜塩素酸水を作り 付着衣類を付着物ごと浸す 急ぎの場合 :1000ppm で 10 分 時間がある場合 :200ppm で一晩 ( 色柄物は熱湯に浸す 85 10 分以上 ) 消毒後の衣類を取り出し 流水で汚物を洗い流し 洗浄機に運ぶための専用の容器等に移す 手袋 マスクをはずしビニール袋に入れ 廃棄する ( 廃棄までは汚物処理室に置いておく ) 洗浄機で普通に洗濯する 注意点 吐物等による汚染がひどいときは 流水による洗浄後 再度 次亜塩素酸水による消毒を行う

汚物処理室 トイレの清掃例 処理を行う際には 必ず汚物処理室及びトイレ清掃用それぞれの専用履物 清掃用手袋 マスク 汚物処理用エプロン ( 不浸透性のもの ) を着用し 以下の手順で行う 便や汚物が床に飛散した場合は おう吐物処理の処理と同様に扱う モップは汚物処理室清掃専用 トイレ清掃専用 居室用の 3 種類を用意し 居室清掃用のモップは汚物処理室外に保管する モップしぼりに次亜塩素酸水 (200~250ppm) をつくりモップを浸して床面を拭く 汚物が飛散した可能性がある場所 ( 壁 汚物処理タンク 蛇口等 ) は次亜塩素酸水 (200~250ppm) を浸したペーパータオルで拭く 使用したモップはモップしぼりに残った次亜塩素酸水 (200~250ppm) に 30 ~50 分浸しておき 水洗する 週に一度は 1000ppm の次亜塩素酸水に 30~50 分浸し消毒を行う 使用したペーパー等はビニール袋に入れ密封して廃棄する

ご静聴ありがとうございました