以下も届出対象になる Paget 病 ボウエン病 菌状息肉症 セザリー病 悪性組織球症 レットレル ジーベ病 ( ランゲルハンス細胞性組織球症 ) ハンド - シュラー - クリスチャン病 H 鎖病 ( 重鎖病 ): アルファ重鎖病 ガンマ重鎖病 ミュー重鎖病 マクログロブリン血症 ( ワルデンスト

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がん登録実務について

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

記入方法

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房

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付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

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Microsoft PowerPoint - 【資料3】届出マニュアル改訂について

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房 全体

1. 来院経路別件数 非紹介 30 他疾患経過 10 自主受診観察 紹介 20 他施設紹介 合計 患者数 割合 12.1% 15.7% 72.2% 100.0% 27.8% 72.2% 100.0% 来院経路別がん登録患者数 がん患者がどのような経路によって自施設を受診し

各医療機関が専門とするがんに対する診療機能 1. 肺がん 治療の実施 (: 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 当該疾患を専門としている 開胸 胸腔鏡下 定位 小線源治療 1 呼吸器内科 8 2 呼吸器外科 3 3 腫瘍内科 放射線治療科 1 グループ指定を受ける施設との連携 昨年

Microsoft PowerPoint - 平成28年届出についてフィードバック_ pptx

表 1. 罹患数, 罹患割合 (%), 粗罹患率, 年齢調整罹患率および累積罹患率 ; 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く ; 部位別, 性別 B. 上皮内がんを含む 表 2. 年齢階級別罹患数, 罹患割合 (%); 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く B. 上皮内がんを含む 表 3. 年齢

< A815B B83578D E9197BF5F906697C38B40945C F92F18B9F91CC90A72E786C73>

          

1. 部位別登録数年次推移 表は 部位別に登録数の推移を示しました 2015 年の登録数は 1294 件であり 2014 年と比較して 96 件増加しました 部位別の登録数は 多い順に大腸 前立腺 胃 膀胱 肺となりました また 増加件数が多い順に 皮膚で 24 件の増加 次いで膀胱 23 件の増加

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

院内がん登録集計報告

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

山梨県地域がん登録の状況

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録

< 高知県立幡多けんみん病院 年院内がん登録 ( 詳細 )> 性 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 9~ 総計件数比率 口腔 咽頭食道胃結腸直腸肝臓胆嚢 胆管膵臓喉頭肺骨 軟部皮膚乳房子宮頸部子宮体部卵巣前立腺膀胱腎 他の尿路 女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男

目次 全部位の概要 - 部位別登録数 - 年齢階級 部位別登録数 - 来院経路 部位別登録数 - 患者住所 部位別登録数 - 症例区分 部位別登録数 - 発見経緯 部位別登録数 部位別詳細

2. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : 診療を実施していないがん ( 診療科ま 医師数 専門として 1 整形外科 2 2 状 績 なし例 : 脊髄腫瘍脊髄腫瘍 治療の実施状況 (: 実施可 /: 実施不可 ) / 昨年の実績 ( あり / なし ) 化学療法体外定位照射 IMRT 小線源治療 あり

1)表紙14年v0

IARC/IACRにおける多重がんの判定規則改訂版のお知らせ

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

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院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録

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部位別 施設名 総数 がん診療連携拠点病院院内がん登録 2014 年集計 口腔咽頭 食道胃結腸直腸大腸肝臓 胆嚢胆管 膵臓喉頭肺 埼玉県立がんセンター 3, さいたま赤十字病院 1,456-2

1981 年 男 全部位 C00-C , , , , ,086.5 口腔 咽頭 C00-C

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

松江市立病院 院内がん登録 2017 年 診断症例報告書

Microsoft PowerPoint 病期分類概論 ppt[読み取り専用]

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

A 2010 年山梨県がん罹患数 ( 全体 )( 件 ) ( 上皮内がんを除く ) 罹患数 ( 全部位 ) 5,6 6 男性 :3,339 女性 :2,327 * 祖父江班モニタリング集計表から作成 * 集計による主ながんを表示

第58回日本臨床細胞学会 Self Assessment Slide

1. 年次推移と部位別 四国がんセンター 1-1. の年次推移 診断年 21 年 * 214 年 12 月末時点での登録件数の集計 211 年 212 年 213 年 214 年 全体男性女性 症例区分 8を除く 全体男性女性男女比 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%

平成29年度沖縄県がん登録事業報告 背表紙印字

目次 1 全部位の概要 1-1, 部位別登録数 1-2, 年齢階級 部位別登録数 6 1-3, 来院経路 部位別登録数 8 1-4, 患者住所 部位別登録数 9 1-, 症例区分 部位別登録数 1 1-6, 発見経緯 部位別登録数 11 2 部位別詳細 2-1, 胃 , 大腸 14 2-

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

Microsoft Word - 眼部腫瘍.doc

目次 1 全部位の概要 1-1, 部位別登録数 5 1-2, 年齢階級 部位別登録数 6 1-3, 来院経路 部位別登録数 8 1-4, 患者住所 部位別登録数 9 1-5, 症例区分 部位別登録数 1 1-6, 発見経緯 部位別登録数 11 2 部位別詳細 2-1, 胃 , 大腸 14

小児がん中央機関からの報告 1 情報提供 ( 院内がん登録 ) 国立がん研究センターがん対策情報センター センター長若尾文彦 1

表紙

原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

表紙等

外来在宅化学療法の実際

32 子宮頸癌 子宮体癌 卵巣癌での進行期分類の相違点 進行期分類の相違点 結果 考察 1 子宮頚癌ではリンパ節転移の有無を病期判定に用いない 子宮頚癌では0 期とⅠa 期では上皮内に癌がとどまっているため リンパ節転移は一般に起こらないが それ以上進行するとリンパ節転移が出現する しかし 治療方法

日産婦誌61巻5号研修コーナー

Microsoft PowerPoint - 標準登録様式 解説2010F

今日の内容 1. がん対策 ( 山梨県がん対策推進条例及び山梨県がん対策推進計画 ) 2. がんデータ ( 死亡者数 罹患率など ) 3. がん検診

場合には 以後当会社はその被保険者について死亡保険金または高度障害保険金を支払いません 第 14 条 (3 大疾病保険金の支払の時期および場所 ) 3 大疾病保険金の支払の時期および場所については 主約款の保険金の支払の時期および場所に関する規定を準用します 第 15 条 ( 告知義務違反による解除

目次 1 部位別登録件数 2 部位別 性別登録件数( 上位 10 部位 ) 3 部位別 年齢階層別登録件数( 上位 10 部位 ) 4 部位別 組織型別登録件数 5 部位別診断時ステージ分布( 主要 5 部位 ) 6 部位別 治療行為別登録件数( 上位 10 部位 行為別件数上位 5 項目 ) 7

頭頚部がん1部[ ].indd

Microsoft Word - 全国がん登録Q&A編集 docx

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

PowerPoint プレゼンテーション

70% の患者は 20 歳未満で 30 歳以上の患者はまれです 症状は 病巣部位の間欠的な痛みや腫れが特徴です 間欠的な痛みの場合や 骨盤などに発症し かなり大きくならないと触れにくい場合は 診断が遅れることがあります 時に発熱を伴うこともあります 胸部に発症するとがん性胸水を伴う胸膜浸潤を合併する

平成 29 年度九段坂病院病院指標 年齢階級別退院患者数 年代 10 代未満 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代 90 代以上 総計 平成 29 年度 ,034 平成 28 年度 -

NEO_list.txt - メモ帳

和歌山県地域がん登録事業報告書

4 月 20 日 2 胃癌の内視鏡診断と治療 GIO: 胃癌の内視鏡診断と内視鏡治療について理解する SBO: 1. 胃癌の肉眼的分類を列記できる 2. 胃癌の内視鏡的診断を説明できる 3. 内視鏡治療の適応基準とその根拠を理解する 4. 内視鏡治療の方法 合併症を理解する 4 月 27 日 1 胃

愛媛大学医学部附属病院 医療機関名 愛媛大学医学部附属病院 施設基本情報 所在地 愛媛大学医学部附属病院 病床数 628 床 ( 一般 :588 床 [ 含 ICU:22 床 PHCU:16 床 ] 精神 :40 床 ) がん診療連携拠点病院指定日 データ収集期間

スライド 1

094 小細胞肺がんとはどのような肺がんですか んの 1 つです 小細胞肺がんは, 肺がんの約 15% を占めていて, 肺がんの組 織型のなかでは 3 番目に多いものです たばことの関係が強いが 小細胞肺がんは, ほかの組織型と比べて進行が速く転移しやすいため, 手術 可能な時期に発見されることは少

地域公開講演会 2007.3.24

小児 AYA 世代のがん罹患 国立がん研究センター がん対策情報センター がん統計 総合解析研究部 1

挽設å�ºæœ¬æ…–倱2015年診挭çfl¨.xlsx

206 年実施卒後教育プログラム ( 日泌総会 ) 領域等タイトル日時単位 日泌総会卒後 日泌総会卒後 2 日泌総会卒後 3 日泌総会卒後 4 日泌総会卒後 8 日泌総会卒後 9 日泌総会卒後 0 日泌総会卒後 日泌総会卒後 2 日泌総会卒後 3 日泌総会卒後 4 日泌総会卒後 5 日泌総会卒後 6

平成 26 年 2 月 13 日 平成 25 年度第 2 回小児がん部会提供資料 大阪府における 小児がんの実態と受療動向について 大阪府小児がん連携ワーキンググループ大阪府立成人病センターがん予防情報センター

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10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

Microsoft PowerPoint - komatsu 2

を優先する場合もあります レントゲン検査や細胞診は 麻酔をかけずに実施でき 検査結果も当日わかりますので 初診時に実施しますが 組織生検は麻酔が必要なことと 検査結果が出るまで数日を要すること 骨腫瘍の場合には正確性に欠けることなどから 治療方針の決定に必要がない場合には省略されることも多い検査です

「             」  説明および同意書

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer (

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目 次 第 1 はじめに 1 収集項目と定義 (1) 収集項目 1 ア診断区分 1 イ症例区分 1 ウ治療前ステージ 2 エ術後病理学的ステージ 2 オ進展度 2 カ治療の有無 2 (2) 収集項目の定義とルール 3 ア年齢 3 イ診断日 3 ウ部位区分 4 エ症例区分 8 の取扱い 5 オ治療前ス

目次 Ⅰ 高知県地域がん登録事業の概要 歴史 方法... 1 (1) 情報収集方法... 1 (2) 登録対象... 1 (3) 登録 集計 解析 二次保健医療圏別および医療機関別の年別届出数... 2 Ⅱ 結 果 登録精度指標... 4 (1

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Microsoft Word - 頭頸部.docx

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はじめに 高知県では がんが昭和 59 年から死亡原因の第 1 位となっており 高齢化の進行により今後も増加していくと推測されます このため県では 平成 19 年 3 月に 高知県がん対策推進条例 を制定するとともに 平成 25 年 3 月には 第 2 期高知県がん対策推進計画 を策定し がん対策に

補遺 4 医療機関と患者会 患者支援団体での調査結果の比較 問 1 がんと診断されたのはいつですか ( 年代別 ) 診断年齢 医療機関患者会実数 (%) 実数 (%) 1.20 代 81 (1.1%) 29 (4.8%) 2.30 代 334 (4.6%) 101 (16.8%) 3.40 代 98

実地医家のための 甲状腺エコー検査マスター講座

熊本市内各がん診療連携拠点病院のがんに対する診療機能 ( 大がん以外のがん ) 2. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : 専門としていないが診療可能ながん : 診療を施していないがん 集学的治療の施 (: 施 /: 未施 ) 2 放射線治療科 6 2 脳神経外科 12 1 整形外科 21 当該疾患を専


ける発展が必要です 子宮癌肉腫の診断は主に手術進行期を決定するための子宮摘出によって得られた組織切片の病理評価に基づいて行い 組織学的にはいわゆる癌腫と肉腫の2 成分で構成されています (2 近年 子宮癌肉腫は癌腫成分が肉腫成分へ分化した結果 組織学的に2 面性をみる とみなす報告があります (1,

2. 胃がん 1 2 ( 診療科まで ) 消化器 内分泌代謝内科 0 消化器外科 小児外科 乳腺外科 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 27 8 治療の実施 (: 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の (

【資料4】遡り調査について

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

Transcription:

がん登録の概要と全国がん登録の届出項目 2017 年 11 月 20 日全国がん登録説明会 長野県がん登録室田仲百合子 届出対象になる がん 2 ページ 1 2 3 4 すべての悪性新生物及び上皮内がんすべての脳腫瘍 中枢神経腫瘍脊髄腫瘍 髄膜腫瘍 脳神経腫瘍など境界悪性の卵巣腫瘍のう胞腺腫 のう胞腫瘍漿液性表在性乳頭腫瘍消化管間質腫瘍 (GIST) 悪性新生物とは国際的に統一された新生物のための分類である ICD-O-3 において悪性又は上皮内癌に分類された腫瘍とします 良悪性を問わない 2

以下も届出対象になる Paget 病 ボウエン病 菌状息肉症 セザリー病 悪性組織球症 レットレル ジーベ病 ( ランゲルハンス細胞性組織球症 ) ハンド - シュラー - クリスチャン病 H 鎖病 ( 重鎖病 ): アルファ重鎖病 ガンマ重鎖病 ミュー重鎖病 マクログロブリン血症 ( ワルデンストレームマクログロブリン血症 ) 骨髄腫症 形質細胞腫 フランクリン病 免疫増殖性疾患 急性汎骨髄症 急性骨髄線維症 赤血球増加症 ( 多血症 ) 慢性骨髄増殖性疾患 血小板血症 不応性貧血 骨髄異形成症候群 (MDS) 前白血病 CINⅢ( 子宮頚部上皮内腫瘍,Ⅲ 度 ) など 3 届出の必要な患者 3 ページ 当該病院等における初回の診断が行われた患者 初回の診断とは 当該病院等において 当該がんに関して初めての 診断及び / 又は治療等の診療行為のこと 入院 外来を問わず 自施設において 当該腫瘍について初診し 診断及び / 又は治療等の対象となった腫瘍が届出の対象です 例 ) 鎮痛剤による疼痛コントロール 届出の対象 貧血症状の改善目的の輸血 届出の対象 術後リハビリテーション 届出の対象 がん患者のがんと関係ない骨折の治療 届け出不要 4

多重がん 3 ページ がん登録の単位は 1 腫瘍 =1 登録 です (1 人 =1 登録ではありません ) 多重がんの場合 腫瘍の数に応じた届出が必要になります 複数の腫瘍のある場合 9 原発部位詳細分類コード C 違う部位 同じ部位 10 病理診断組織型 性状 / 違う組織 同じ組織 多重がん多重がん単発がん 5 患者基本情報 ( 施設情報 ) 患者基本情報 ( 個人識別情報 ) 13 ページ 患者基本情報 腫瘍情報 診断情報 腫瘍情報 進行度 初回治療情報 初回の治療情報 死亡日 備考 6

届出マニュアル2017 患者基本情報 ( 施設情報 ) 1~2 22-23 ページ 7 患者基本情報 ( 施設情報 ) 1~2 22-23 ページ 1 病院等の名称 記載されている医療機関名を確認して下さい 2 診療録番号 いわゆるカルテ番号 (ID 番号 ) です 患者情報の問い合せの際に必要です 8

届出マニュアル2017 24-28ページ患者基本情報 ( 個人識別情報 ) 3~7 9 患者基本情報 ( 個人識別情報 ) 3~7 3 カナ氏名 氏名に対応するカタカナ 4 氏名 届出マニュアル2017 24-27ページ 住民票 戸籍と同じ漢字でお願いします 入力できない漢字は 備考欄に正式な漢字の参考情報をお知らせください アルファベット カタカナでの記入でも可です 通称が判明している場合 備考欄にご記入ください 外国籍の方は 備考欄にわかる範囲で国籍をご記入ください 氏名不詳の場合は氏 名それぞれに全角ハイフン (-) を記入してください 10

患者基本情報 ( 個人識別情報 ) 3~7 5 性別 住民票 戸籍の性別 生物学的な性別が異なる場合 備考欄にご記入ください 6 生年月日 不明の場合は 9999 年 99 月 99 日と記入してください 7 診断時住所 市町村名も略さずに記入して下さい ( 都道府県名ー ( 郡 ) ー市区町村ー町 字ー地番 ) アパート名 部屋番号までお願いします 28 ページ 不明の場合は住所不明と記入してください 11 腫瘍の種類 8~10 29 ページ 12

腫瘍の種類 8~10 8 側性 原発部位の側性 1 右側 2 左側 3 両側 7 側性なし 9 不明 29 ページ 13 側性のある臓器 唾液腺 ( 耳下腺 顎下腺 舌下腺 ) 扁桃 ( 扁桃窩 扁桃口蓋弓など ) 29 ページ 注意間違いやすい臓器 鼻腔 中耳 耳 外耳道の皮膚 副鼻腔の一部 ( 上顎洞 前頭洞 ) 主気管支 肺 胸膜 肝 脳 甲状腺等は ( がん登録上 ) 側性はありません 眼瞼の皮膚 その他の顔面の皮膚 体幹の皮膚 上肢の皮膚 末梢神経 ( 肩甲部含む ) 下肢の皮膚 末梢神経( 股関節部含む ) 上肢 肩甲骨の骨 下肢の骨 肋骨 鎖骨など 骨盤骨など上肢 肩の軟部組織 下肢 股関節部の軟部組織乳房 卵巣 卵管 精巣 副睾丸腎 腎盂 尿管 眼球 涙腺 副腎 頸動脈小体 上記以外の臓器はすべて 7. 側性なし を選択してください 14

腫瘍の種類 8~10 29 ページ 8 側性 以下の腫瘍のみ両側が認められています (1) 卵巣腫瘍 ( ただし 同じ組織形態のみ ) (2) 腎芽腫 ( ウィルムス腫瘍 ) (3) 網膜芽細胞腫 これら以外で左右両側に原発した場合は 左右それぞれ異なる腫瘍として届出情報を作成してください 15 腫瘍の種類 8~10 30 ページ 16

腫瘍の種類 8~10 9 原発部位選択肢から原発部位を必ず一つ選択してください 原発部位に関し補足する情報があれば 備考欄にご記入ください 診断名ではなく 届け出るがんの原発部位をご報告ください 診断名 原発部位 ( 例 ) 備考 食道癌 胸部食道 大腸癌 盲腸 転移性肺癌 ( 大腸癌からの肺転移 ) 横行結腸 転移性肺癌 ( 転移を伴う肺癌 ) 肺下葉 全国がん登録では転移部位は登録されません 転移性肺癌 ( 原発部位不明 ) 原発不明 悪性リンパ腫 胃体部 節外性では原発の臓器 悪性リンパ腫 頸部リンパ節 節性では原発のリンパ節 慢性骨髄性白血病 ICD-O-3では白血病の原発部位はすべて 骨骨髄髄 となります 骨肉腫 大腿骨 その他 骨軟部腫瘍 褐色細胞腫 悪性黒色腫 悪性中皮腫 胸膜 等 診断名に原発部位が含まれない場合 特に ご注意ください 30 ページ 全国がん登録及び標準的な院内がん登録では ICD-O-3( 国際疾病分類 - 腫瘍学 - 第 3 版一部改正 2012) の局在コードに基づき分類します 17 18

19 腫瘍の種類 8~10 31 ページ 20

腫瘍の種類 8~10 10 病理診断 選択肢から腫瘍の形態を必ず一つ選択してください 細胞診 生検 手術の摘出標本の病理診断の結果をもとに記載 31 ページ 全国がん登録及び標準的な院内がん登録では ICD-O-3( 国際疾病分類 - 腫瘍学 - 第 3 版一部改正 2012) の形態コードに基づき分類します 21 診断根拠が顕微鏡的 ( 病理学的 ) 診断でない時に用いてよい形態コード 形態コード 組織診断名 形態コード 組織診断名 8000 新生物 腫瘍,NOS 9350 頭蓋咽頭腫 8150 膵内分泌腫瘍 9380 グリオーマ 8151 インスリノーマ 9384/1 上皮下巨細胞性アストロサイトーマ 8152 腸グルカゴン腫瘍 9500 神経芽腫 神経芽細胞腫 8153 ガストリノーマ 9510 網膜芽腫 網膜芽細胞腫 8154 膵内分泌 外分泌細胞混合腫瘍 9530 髄膜腫,NOS 8160/3 胆管細胞癌 9531 髄膜皮性髄膜腫 8170 肝細胞癌 9532 線維性髄膜腫 8270 嫌色素性腺腫 / 癌 ( 下垂体腫瘍 ) 9533 砂粒腫性髄膜腫 8271 プロラクチノーマ ( 下垂体腫瘍 ) 9534 血管腫性髄膜腫 8272 下垂体腺腫 / 癌,NOS 9535 血管芽腫性髄膜腫 8280 好酸性腺腫 / 癌 ( 下垂体腫瘍 ) 9537 移行型髄膜腫 8281 好酸性 好塩基性混合腺腫 / 癌 ( 下垂体腫瘍 ) 9538 明細胞髄膜腫 / 乳頭状髄膜腫 8720 黒色腫 ( 眼又は皮膚に原発の場合 ) 9539 異型髄膜腫 8800 肉腫,NOS 9590 リンパ腫 8960 腎芽腫 9732 多発性骨髄腫 9100 絨毛癌 9761 ワルデンストレームマクログロブリン血症 9140 カポジ肉腫 9800 白血病,NOS NOS Not Otherwise Specified 他に何らの説明や記載のないもの 詳細不明 日本独自ルール 32 ページ 22

腫瘍の種類 8~10 31 ページ 10 病理診断 分化度 細胞型 ( 血液腫瘍 ) までお願いします ( 備考欄に記入してください ) 補足する情報があれば 備考欄に記入してください 23 診断情報 11~15 33 ページ 24

診断情報 11~15 11 診断施設 33 ページ 最初に がん と診断した施設についてです ( 最も確からしい検査を行った施設 ) 1 自施設診断当該がんの初回治療前に行われた 診断目的の検査のうち がんと診断する根拠となった検査が 自施設に受診後に実施された場合 2 他施設診断当該がんの初回治療前に行われた 診断目的の検査のうち がんと診断する根拠となった検査が 自施設に受診前に実施された場合 他施設への依頼検査で診断した場合は 1. 自施設診断 です 25 診断情報 11~15 33 ページ 11 診断施設 最も確からしい検査とは 以下のうち 最も数字の小さい検査とします 1 原発巣の組織診 ( 病理組織診によるがんの診断 ) 2 転移巣の組織診 ( 病理組織診によるがんの診断 ) 3 細胞診 ( 病理組織診ではがんの診断無し ) 4 部位特異的腫瘍マーカー ( によるがんの診断 ) 5 臨床検査 ( 画像診断も含む )( によるがんの診断 ) 6 臨床診断 (1~5 を伴わないもの )( によるがんの診断 ) 9 不明 26

診断情報 11~15 34 ページ 27 診断情報 11~15 12 治療施設 初回治療を行った施設についてです 初回治療 の定義 18 ページ 診断が終了した後で がんの縮小 切除を目的に当初に計画された治療の範囲です はっきりしない場合には 診断からおおよそ 4 ヶ月間の治療を 初回治療 と考えて下さい 治療効果が思わしくないために追加した治療や 再発後に実施された治療は含みません 経過観察 の決定も初回治療に含みます 血液腫瘍の場合 初回寛解導入までに用いられたすべての治療 ~ 維持療法までが初回治療です 28

診断情報 11~15 34 ページ 12 治療施設 1 自施設で初回治療をせず 他施設に紹介又はその後の経過不明 自施設で初回治療方針を決定したが 治療の施行は他施設へ紹介 依頼した場合 あるいは他施設診断症例で 治療目的に紹介されたが 自施設では治療は行わず 他施設へ紹介した場合 または 初回治療方針決定前に患者が来院しなくなった場合 2 自施設で初回治療を開始 当該がんの初回治療に関する決定が行われ その実施が開始された場合 経過観察 の決定かつ実行も含む 29 診断情報 11~15 34 ページ 12 治療施設 3 他施設で初回治療を開始後に 自施設に受診して初回治療を継続 初回治療開始後に 自施設で初回治療を継続して行った場合 4 他施設で初回治療を終了後に 自施設を受診 他の医療機関で 初回治療終了後に自施設を受診した場合 治療の有無は問わない 8 その他 死体解剖で初めて診断された場合 30

診断情報 11~15 35 ページ 31 診断情報 11~15 13 診断根拠 自施設 他施設に関わらず 患者の全経過を通じて がん の診断の根拠となった最も確かな検査を判断するための項目 がん の診断 がん登録では必ずしも病理学的な確定診断を要しません ( 細胞診 組織診がなくても がん です ) 医師が がん だと思った時点で診断です がん登録の届出対象の症例になります 32

診断情報 11~15 13 診断根拠 35 ページ 自施設 他施設に関わらず 患者の全経過を通じて がん の診断の根拠となった最も確かな検査を判断するための項目 1 原発巣の組織診白血病等での骨髄穿刺細胞診も含む 2 転移巣の組織診 3 細胞診 白血病および悪性リンパ腫の一般血液検査も含む 4 部位特異的腫瘍マーカー 5 臨床検査 ( 画像診断も含む ) 6 臨床診断検査無しでの診断です 9 不明 33 13-3. 細胞診 35 ページ 以下の 3 種類が細胞診です (1) 剥離細胞診 ( 喀痰 尿沈渣 腟分泌物など ) (2) 擦過 / 吸引洗浄細胞診 ( 主に内視鏡による ) あるいは洗浄細胞診 (3) 白血病および悪性リンパ腫の一般血液検査 34

13-4. 部位特異的腫瘍マーカー 35 ページ 以下の 4 種類のみが部位特異的腫瘍マーカーです (1)AFP 肝細胞癌 (2)HCG 絨毛癌 (3)VMA 神経芽細胞腫 (4) 免疫グロブリン ワルデンストレームマクログロブリン血症 PSA CEAなど その他のマーカーは含まれません 35 診断情報 11~15 36 ページ 36

診断情報 11~15 36 ページ 14 診断日 初回治療前の診断のため行った検査のうち がん と診断する根拠となった検査を行った日 11 診断施設が 1. 自施設診断 のときは 自施設診断日 11 診断施設が 2. 他施設診断 のときは そのがんのために 初めて患者が自施設を受診した日 37 診断情報 11~15 37 ページ 38

診断情報 11~15 15 発見経緯 診断の きっかけ についての項目です 37 ページ 自施設 他施設を問わず 当該がんに関して初めて医療機関を初診した際の状況を 判断します 1 がん検診 健康診断 人間ドック がん検診 の他 老人健康診査や自主的に受診する健康診断 あるいは人間ドックでの結果により 医療機関を受診した場合 3 他疾患の経過観察中の偶然発見 自施設 他施設を問わず 他の疾患で経過観察中に実施された検査などにより 偶然発見されたもの 入院時一般検査での発見は 3. 他疾患の ~ です 第 1 がん を診断中に偶然に第 2 がん を発見した場合は 3. 他疾患の ~ です 39 診断情報 11~15 15 発見経緯 診断の きっかけ についての項目です 37 ページ 自施設 他施設を問わず 当該がんに関して初めて医療機関を初診した際の状況を 判断します 4 剖検発見 死体解剖で初めて診断された場合 Ai( オートプシー イメージング = 死亡時画像診断 ) で初めて診断された場合を含みます 8 その他 9 不明 1,3,4 に当てはまらないもの 自覚症状による受診を含む 診断にいたる発端が不明の場合 40

進行度 16~17 38 ページ 41 進行度 16~17 16 進展度 治療前 治療前の検査で判明した がん の拡がりです 400 上皮内 410 限局 420 所属リンパ節転移 430 隣接臓器浸潤 440 遠隔転移 777 該当せず 499 不明 38 ページ 複数の区分に該当する場合 より高い進展度の区分を選択します 例えば 所属リンパ節転 移と隣接臓器浸潤の知見が両方認められる場合 隣接臓器浸潤を選択します 42

進行度 16~17 16 進展度 治療前 進展度区分 基底膜構造をもつ 上皮組織層 (epithelial layer) に発生した 癌腫 のみに適用されます 38 ページ 400 上皮内組織の基底膜下にがん細胞が入り込んでいない状態大腸癌 ( 結腸癌 直腸癌 ) の場合は基底膜を越えていても粘膜筋板より内側 ( 粘膜内 ) にとどまっているもの 410 限局がんが発生元の器官に限定して存在する状態 420 所属リンパ節転移がん発生元の器官と直結したリンパ節への転移が認められる状態 430 隣接臓器浸潤がんが発生元の器官と隣接する器官の境界を越えて進展した状態 440 遠隔転移がん細胞が発生元器官から離れて身体の他の部位に移動して新たな病巣で増殖を始めている状態 例外卵巣がんのみ腹膜 ( 播種 ) 転移 430. 隣接臓器浸潤 43 進行度 16~17 16 進展度 治療前 進展度区分の定義適用の例外 悪性リンパ腫 限局 1 つのリンパ節領域 38 ページ 悪性リンパ腫及びカポジ肉腫については 上皮内及び所属リンパ節転移に相当する進展度はありません 隣接臓器浸潤遠隔転移 カポジ肉腫 限局隣接臓器浸潤遠隔転移 限局性の 1 つのリンパ節外臓器又は部位 限局と遠隔転移の定義を満たさない リンパ節外臓器のびまん性又は多発性侵襲孤立性のリンパ節外臓器及び遠隔リンパ節侵襲 粘膜 皮膚 内臓のいずれか 1 つに病変 粘膜 皮膚 内臓のいずれか 2 つに病変 粘膜 皮膚 内臓のすべてに病変 44

進行度 16~17 38 ページ 16 進展度 治療前 777 該当せず 白血病 多発性骨髄腫 ( 局在コードが C42.0 又は C42.1) の場合 適用します 499 不明 容易な適用は避けて 進展度区分の判断に必要な情報がない場合 適用します 原発巣が不明 ( 局在コードが C80.9) の場合 適用します 45 進行度 16~17 39 ページ 46

進行度 16~17 17 進展度 術後病理学的 手術標本等の結果における がん の拡がりです 届出マニュアル2017 39ページ 400 上皮内 410 限局 420 所属リンパ節転移 430 隣接臓器浸潤 440 遠隔転移 660 手術なし 術前治療後 手術なし 手術の前に 初回治療が開始された場合 適用します 777 該当せず 499 不明 複数の区分に該当する場合 より高い進展度の区分を選択します 例えば 所属リンパ節転移と隣接臓器浸潤の知見が両方認められる場合 隣接臓器浸潤を選択します 47 初回治療情報 18~ 25 40-42 ページ 48

初回治療情報 18~ 25 40-42 ページ 18 外科的治療の有無 19 鏡視下治療の有無 20 内視鏡治療の有無 1 自施設で施行 2 自施設で施行なし 治療施設 が 1,4,8 の場合 必ず適用します 9 施行の有無不明 症状の緩和を目的に行われた治療は含みません 49 初回治療情報 18~ 25 40-42 ページ 腫瘍の焼灼ではなく 切除の手段としてレーザー等を用いた手術は 18 外科的治療 開頭手術における光学機器による視野を用いた病巣切除術は 18 外科的治療 胸腔鏡 腹腔鏡による手術の他 皮膚等に切開を加えてカメラを挿入し その視野を用いて行われる手術 ( 補助下手術 ) は 19 鏡視下治療 自然開口部以外を介した光学機器による視野を用いて行われるロボット手術は 19 鏡視下治療 経管腔的内視鏡手術 (NOTES:Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery) は 19 鏡視下治療 自然開口部経由であっても 管腔壁 ( 消化管 尿路 産道等 ) に侵入路を切開等の手技で作成 挿入する場合 19 鏡視下治療 50

初回治療情報 18~ 25 40-42 ページ 前立腺癌の HoLEP 手術のように 内視鏡的視野を用いた場合 20 内視鏡的治療 鏡視下で途中から開胸等に移行は 19 鏡視下治療 ( 予定外の開胸等の場合 ) 内視鏡後に追加で開腹切除は 20 内視鏡的治療 ( 予定外の開腹の場合 ) 51 初回治療情報 18~ 25 43 ページ 52

初回治療情報 18~ 25 43 ページ 21外科的 鏡視下 内視鏡治療の範囲 1 原発巣切除 腫瘍遺残なし 4 姑息的な観血的治療 腫瘍遺残あり 6 観血的治療なし 自施設で外科的 鏡視下 内視鏡的治療のいずれも行われていない場合 必ず適用します 治療施設 が 1,4,8 の場合 必ず適用します 53 初回治療情報 18~ 25 43 ページ 21外科的 鏡視下 内視鏡治療の範囲 9 不明 実施の有無不明又は腫瘍遺残の有無不明 原発巣 転移巣を切除し 腫瘍遺残のない場合は 1. 原発巣切除 原発巣の切除を伴わない転移巣切除の場合は 4. 姑息的な観血的治療 18 外科的 19 鏡視下 20 内視鏡的治療 のいずれも 2. 自施設で施行なし の場合は 6. 観血的治療なし 54

初回治療情報 18~ 25 44-47 ページ 55 初回治療情報 18~ 25 44-47 ページ 22放射線療法の有無 24内分泌療法の有無 1 自施設で施行 23化学療法の有無 25その他の治療の有無 2 自施設で施行なし 治療施設 が 1,4,8 の場合 必ず適用します 9 施行の有無不明 最初の診断に引き続き行われた当該がんの縮小 消失を意図した 診療計画等に記載されたものとします 症状の緩和を目的に行われた治療は含みません 56

初回治療情報 18~ 25 44-47 ページ 甲状腺 I-131 内用療法等の内照射療法は 22放射線療法 分子標的薬と放射線同位元素を組み合わせて両方の作用により 腫瘍の縮小 消失を目的とする治療は 23化学療法 と 22放射線療法 血管塞栓術も併用した肝動脈化学塞栓療法 (TACE: Transcatheter Arterial Chemoembolization) のような併用療法の場合 23化学療法 と 25その他の治療 血液腫瘍におけるステロイド単剤療法は 24内分泌療法 (SEER 規則に準じる ) エストロゲン依存性腫瘍に対する卵巣摘出術 前立腺癌に対する精巣摘出術は 24内分泌療法 血管塞栓術 光線焼灼術 ( レーザー ) 電磁波焼灼術 (RFA 等 ) エタノール注入療法 (PEIT) 等は 25その他の治療 免疫療法は 25その他の治療 57 死亡日 備考情報26 ~ 備考 48-49 ページ 58

死亡日 備考情報26 ~ 備考 48-49 ページ 26死亡日 自施設で死亡した場合のみ記入して下さい ( お見取りをした場合も含む ) 他施設に紹介した場合には空欄で結構です 備考 腫瘍に関するより詳しい情報がありましたら記入してください 10 病理診断 項目の6 桁目異形度 分化度 免疫学的表現型を記入してください 59 届出情報の作成 届出対象の患者について 当該病院等が 当該がんに関して計画した一連の診断及び / 又は治療等の初回の診療行為が終了したときに作成します 例 ) 診断 治療のパターン 情報の作成時期 7 ページ 自施設で初回治療をせず 他施設に紹介又はその後の経過不明 自施設で初回治療を開始 他施設で初回治療開始後に自施設に受診して初回治療を継続 他施設で診断 初回治療終了後自施設を受診 剖検で初めて発見されたがん 他施設に紹介時 患者来院中断が明らかになった時 計画された一連の初回治療の終了時 初回治療方針 経過観察 の決定時 計画された一連の初回治療の終了時 自施設受診時 診断確定時 60

届出の期間 7 ページ 当該がんの診断年の翌年末までと定められています ( がん登録等の推進に関する法律施行規則第 10 条 ) 例 ) 診断日 届出期限 2017 年 1 月 10 日 2017 年 12 月 28 日 2018 年 1 月 5 日 2018 年 12 月 31 日 2019 年 12 月 31 日 61