2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

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内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分


(4) 給与所得者の( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除申告書 の記入について 下表および次頁の記入例を参照のうえ ご記入ください 項目 ESS/EXselfを利用できる方 ESS/EXselfを利用できない方 A 給与の支払元会社名をご記入ください B 給与の支払元会社の所在地をご記入くださ

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

A. 受贈者に一定の債務を負担させることを条件に 財産を贈与することを 負担付贈与 といいます 本ケースでは 夫は1 妻の住宅ローン債務を引き受ける代わりに 2 妻の自宅の所有権持分を取得する ( 持分の贈与を受ける 以下持分と記載 ) ことになります したがって 夫は1と2を合わせ 妻から負担付贈

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

平成21年4月 源泉所得税改正のあらまし

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[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

住宅借入金等特別控除の入力編

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の


土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

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左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ

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2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

住宅借入金等特別控除の入力編

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

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控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

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[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

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やさしい税金教室

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平成12年11月18日

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医療費控除が変わります!!! 1 領収書の提出等が不要となりました 2 明細書 ( 集計表 ) の提出が必要となりました 3セルフメディケーション税制が創設されました 医療費控除の明細書 ( 集計表 ) を提出することにより 医療費 の領収書の提出又は提示が不要となりました 医療費の領収書は 自宅で

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1 口当たりの基準価額 口数 + 再投資されていない未収分配金 - 再投資されていない未収分配金に係る源泉所得税相当額 ( 注 ) - 信託財産留保額および解約手数料 ( 消費税相当額を含む ) 注 : 特別徴収されるべき都道府県民税の額に相当する金額 および復興特別所得税を含みます ( 以下同 )


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所得税算出の流れ Q&A 通信の所得税の流れを詳しく教えてください 改めて以下の図版を見てください は収入から引かれる金額です 引かれる金 額の算出の計算方法をこれから解説します 1 支払金額 ( 給料 賞与 ) 2 給与所得控除後の金額 A 給与所得 所得税算出の流れ B 課税所得 D 所得税 E

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

「給与所得が1か所の方」からの確定申告書作成編

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[Q20] 扶養控除等申告書が提出された際に その申告書に記載された国外居住親族に係る 親族関係書類 が提示されず 事後に提示された場合 いつから扶養控除等を適用して源泉徴収税額を計算すればよいのですか 9 [Q21] 給与所得者の配偶者控除等申告書を提出する場合には 親族関係書類 を提出又は提示す

Ⅰ 年の中途で行う年末調整の対象となる人 年末調整は 原則として給与の支払者に 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( 以下 扶養控除等申告書 といいます ) を提出している人について その年最後に給与の支払をする時に行うことになっていますので 通常は12 月に行うこととなりますが 次に掲

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住宅ローン本審査必要書類チェックシート 新規借入 この度は住宅ローンの本審査にお申し込みいただきありがとうございます 審査にあたり 書類のご提出が必要となります 以下の書類をご準備ください 1. 本人確認書類 2. 収入関係書類 3. 物件関係書類 また 下記に該当する方のみ 4. その他書類をご準

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

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e-PAP確定申告_【電子申告】第3者作成書類の添付省略

[2] 財務上の影響 自己株式を 取得 した場合には 通常の有価証券の Ⅰ. 株主資本 ように資産に計上することはせず 株主との間の資本取 1. 資本金 引と考え その取得原価をもって純資産の部の株主資本 2. 資本剰余金 (1) 資本準備金 から控除します そのため 貸借対照表上の表示は金額 (2

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以下本人の給与収入速報 平成 29 年度税制改正解説所得課税 ~ 配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 2 配偶者の給与収入が 万円超 15 万円以下の場合の改正案の控除額及び改正前後の影響について 配偶者特別控除 配偶者の給与収入 万円超 15 万円 15 万円以上 11 万円 11 万円以上 1

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[2] のれんの発生原因 企業 ( または事業 ) を合併 買収する場合のは 買収される企業 ( または買収される事業 ) のおよびを 時価で評価することが前提となります またやに計上されていない特許権などの法律上の権利や顧客口座などの無形についても その金額が合理的に算定できる場合は 当該無形に配

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年末調整申告マニュアル

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

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法人税における役員特有の取扱いには 主に次のようなものがあります この取扱いは みなし役 員も対象となります 項目 役員給与 損金算入制限 過大役員給与 特有の取扱い 定期同額給与 ( 注 1) や事前確定届出給与 ( 注 2) など一定のもの以外は損金不算入 実質基準 ( 職務内容 収益状況など

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2 税務署への提出方法の選択 画面において 書面提出 をクリックする 3 申告書等印刷を行う際の確認事項 画面において ご利用のパソコンの環境が推奨環境を満たしていることを確認の上 ご利用のパソコンの環境 (O S/ ブラウザ /PDF 閲覧ソフト ) が以下の推奨環境を満たしている をチェックする

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

の対象外となります ( 年金には, 厚生年金部分と年金払い退職給付部分があり, この 場合, 厚生年金部分のみに養育特例が適用されます ) 2

私たちの市税

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2. 扶養控除申告概要 2.1. 扶養控除等の内容扶養控除等の内容とその確認にあたっての具体的な注意事項は 以下のとおりです (1) 同一生計配偶者所得者と生計を一にする配偶者 ( 青色事業専従者として給与の支払を受ける人および白色事業専従者を除きます ) で合計所得金額が380,000 円以下 (

改訂履歴 日付 内容 Ver. 2017/10/2 新規作成

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ViewPoint 営 国内保険と住宅ローン控除 2017.4.3 坂本和則部東京室花野稔部大阪室 住宅ローンによりマイホームを購入したものの 転勤のために転居しなければならなくなるケースがあります このような場合には 住宅借入金等特別控除 ( 以下 住宅ローン控除 ) の適用がどう取り扱われるのかが 疑問となります 今回は 国内転勤に伴う住宅ローン控除の取り扱いについて 転勤の時期などによる適用の違いなどを中心に解説します なお 海外勤務者の住宅ローン控除については 平成 28 年度税制改正で取り扱いに関する改正が行われましたので 最終ページで紹介しています 住宅ローン控除の適用を受けるためには ここで解説している居住に係る要件以外にも 控除を受ける年の合計所得金額が 3,000 万円以下であることなどの要件を満たす必要があります 1. 住宅ローン控除の居住要件 住宅ローン控除を受けるための要件のうち 居住に係る要件は一定の 新築住宅 もしくは 既存住宅 ( 耐震基準または経過年数基準に適合するもの ) の取得または一定の 増改築等 ( 以下 住宅の取得等 ) をした者が その家屋または増改築等をした部分をその住宅の取得等の日から6カ月以内に居住の用に供し かつ この控除を受ける年の 12 月 31 日 ( その者が死亡した日の属する年にあっては これらの日 ) まで引き続き居住していることとされています この居住要件に関し 転勤などのやむをえない理由により家族と一時的に別居するような場合については 以下のとおり 一定の要件を満たすときは 1 本人が居住の用に供さなかった場合であっても 居住の用に供した場合 として 2 本人が引き続き居住していないことになった場合であっても 引き続き居住の用に供している場合 として それぞれ取り扱うことととされています 1 居住の用に供した場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしていない場合において 住宅の取得等の日から6カ月以内にその家屋等をこれらの親族がその居住の用に供したときで やむを得ない事情が解消した後は本人が共にその家屋に居住することになると認められるとき 1

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することになると認められるとき 2. 転勤の時期などによる住宅ローン控除の適用関係 転勤などにより 居住の用に供しなくなった後に再び居住の用に供した場合などの住宅ローン控除の適用関係は 居住開始時期や転勤の時期 また家族帯同での転勤か単身での転勤かなどによって異なります この適用関係の概要は 次表のとおりです ( 以下 家屋を居住の用に供した年を 居住年 居住の用に供しなくなった後に再び居住の用に供した年を 再居住年 という ) 転勤中の各年 および再居住年または居住年以後の各年の適用関係 ( : 適用 ( または再適用 ) あり / : 適用なし *: 前項 2 に該当 /**: 前項 1 かつ 2 に該当 ) 家族帯同での転勤 単身での転勤で 前項 2 に該当 転勤中 再居住年以後 ( 注 1) 転勤中 再居住年以後 (1) すでに住宅ローン控除の適用を受けていた者が転勤した場合 * (2) 居住年の12 月 31 日まで転勤した場合で 居住年の翌年以後に再居住 * 居住年と同一年中に再居住 ( 注 2) ( 注 2) ( 注 2) (3) 一度も居住することなく転勤した場合 ** 注 1: 再居住年において家屋を賃貸していた場合は 再居住年の翌年以後の各年 注 2: 居住年と同一年中に再居住の場合は 転勤中の期間が同一年 ( 居住年 = 再居住年 ) に包含されるので 表では 再居住年以後 のみ表示 また 納税者本人が居住年中に再居住することになり 単身での転勤を区分して表示する意味に乏しいと考えられるので省略 [1] すでに住宅ローン控除の適用を受けていた人が転勤した場合 (1) 家族帯同での転勤家族帯同での転勤により 居住の用に供しなくなった日の属する年以後の居住の用に供していない各年については 住宅ローン控除の適用は受けられません 転勤が終了し その家屋を再び居住の用に供した場合は 下記のすべての要件を満たすときは 再居住年 ( その年において その家屋を賃貸していた場合は その年の翌年 ) 以後 残存控除期間について 住宅ローン控除の再適用を受けることができます 再適用を受けることができる残存控除期間は 居住年に応じる控除対象期間のうちの残存控除期間であり 居住していなかった期間だけ控除期間が延長されるわけではありません この点は下記 (2) においても同じです 2

要件 居住の用に供しなくなったことについて 勤務先からの転任の命令その他これに準じるやむを得ない事由があること 平成 15 年 4 月 1 日以後に その家屋をその者の居住の用に供しなくなったこと 家屋を居住の用に供しなくなる日までに 一定の手続きを行っていること なお 再び居住の用に供した場合に 再適用を受けるための手続きは以下のとおりです その家屋を居住の用に供しなくなる日までに必要な手続等次の書類を その家屋の所在地の所轄税務署長に提出します 転任の命令等により居住しないこととなる旨の届出書 未使用分の 年末調整のための( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除証明書 および 給与所得者の ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除申告書 ( 税務署長から交付を受けている場合に限る ) 再び居住の用に供した日の属する年以後 再適用を受ける最初の年分の手続等必要事項を記載した確定申告書に 以下の書類を添付し 納税地の所轄税務署長に提出します ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除額の計算明細書 ( 再び居住の用に供した方用 ) 住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書 (2カ所以上から交付を受けている場合は そのすべての証明書 ) 住民票の写し ( 個人番号が記載されていないもの ) 給与所得者の場合は 給与所得の源泉徴収票 再適用を受ける2 年目以後の年分も確定申告書を提出して再適用を受けることになりますが 再適用を受ける最初の年分について確定申告書を提出して再適用を受けた給与所得者は 2 年目以後の年分については 年末調整により再適用を受けることができます (2) 単身での転勤単身での転勤で 前項 住宅ローン控除の居住要件 で取り上げた (2)-2に該当する場合は 引き続き居住の用に供しているとされますので 転勤中の各年についても住宅ローン控除の適用を受けることができます [2] 居住年の 12 月 31 日までに転勤した場合 (1) 家族帯同での転勤前項 住宅ローン控除の居住要件 で説明したとおり 控除を受けるための要件として 居住年の12 月 31 日 ( その者が死亡した日の属する年にあっては これらの日 ) まで引き続き居住していることが必要であることから 居住年の12 月 31 日までに家族帯同で転勤し 居住の用に供しなくなった場合は 住宅ローン控除の適用は受けられません ただし 居住年以後 ( 平成 24 年 12 月 31 日以前に居住の用に供しなくなった場合は 居住年の翌年以後 ) 再居住した場合で 下記のすべての要件を満たすときは 再居住年 ( その年において その家屋を賃貸 3

していた場合は その年の翌年 ) 以後 残存控除期間につき 住宅ローン控除の適用を受けることができます ( 注 ) 要件 居住の用に供しなくなったことについて 勤務先からの転任の命令その他これに準じるやむを得ない事由があること 平成 21 年 1 月 1 日以後に その家屋をその者の居住の用に供しなくなったこと 当初 住宅の取得の日から6カ月以内にその者の居住の用に供していたこと 注 : 再居住年 に関し 平成 25 年度税制改正前は 再居住年が居住年の翌年以後である場合に限り適用があることとされ 居住年と再居住年が同一年である場合 ( 同一年に< 居住 転居 再居住 >) には 住宅ローン控除の適用がないとされていました この同一年中に再居住した場合について 平成 25 年度税制改正において 平成 25 年 1 月 1 日以後に居住の用に供したときは 控除の適用を受けることができるとされました これにより 居住の用に供した日が平成 21 年 1 月 1 日以後で平成 24 年 12 月 31 日以前であるときは 再居住年は 居住年の翌年以後であることが要件となりました なお 再び居住の用に供した場合に 適用を受けるための手続きは以下のとおりです その家屋を居住の用に供しなくなる日までに必要な手続等手続きは不要です 再び居住の用に供した日の属する年以後 再適用を受ける最初の年分の手続等必要事項を記載した確定申告書に 住民票の写し と 登記事項証明書 ( 原本 ) 請負契約書の写しなど住宅借入金等特別控除等に係る添付書類のほか 以下の書類を添付し 納税地の所轄税務署長に提出します ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除額の計算明細書 ( 再び居住の用に供した方用 ) 転勤などが生じる前において 居住の用に供していたことを証する書類( その家屋を当初 居住の用に供した日が記載さている 住民票の写し など ) 転勤などにより その家屋を居住の用に供さなくなったことを明らかにする書類適用を受ける2 年目以後の年分については [1] すでに住宅ローン控除の適用を受けていた人が転勤した場合 において再適用を受ける2 年目以後の年分の場合と同様です (2) 単身での転勤単身での転勤で 前項 住宅ローン控除の居住要件 で取り上げた (2)-2に該当する場合は 引き続き居住の用に供しているとされますので 転勤中の各年についても住宅ローン控除の適用を受けることができます ( 居住年の同一年中に再居住の場合は 2ページ表の注 2を参照 ) [3] 一度も居住することなく転勤した場合 一度も居住することなく転勤した場合は 転勤中はもちろん 転勤解消後に居住の用に供した場合であっても 住宅ローン控除の適用を受けることはできません 4

ただし 単身での転勤で 住宅ローン控除の居住要件 で取り上げた (2)-1かつ2に該当するときは 住宅の取得等から6カ月以内に居住の用に供し かつ 引き続き居住の用に供しているとされますので 転勤中の各年および居住年以後の各年について控除の適用を受けることができます 海外勤務者と住宅ローン控除 平成 28 年度税制改正前は 海外勤務者などの非居住者が 帰国後の住居の確保のために前もって住宅の取得等をした場合については 住宅ローン控除の適用を受けることができないこととされていました しかし 平成 28 年度税制改正において 帰国後に居住者として住宅の取得等をする場合と帰国直前に非居住者として住宅の取得等をする場合の平仄を合わせる観点から 居住者が満たすべき要件と同様の要件の下で 非居住者期間中に住宅の取得等をした場合についても 控除の適用を受けることができることとされました この改正は 平成 28 年 4 月 1 日以後に住宅の取得等をする場合について適用されています 内容は 2016 年 9 月 30 日時点の情報に基づいて作成されたものです 本情報は 法律 会計 税務などの一般的な説明です 個別具体的な法律上 会計上 税務上等の判断や対策などについては専門家 ( 弁護士 公認会計士 税理士など ) にごください また 本情報の全部または一部を無断で複写 複製 ( コピー ) することは著作権法上での例外を除き 禁じられています みずほ総合研究所部東京室 03-3591-7077 / 大阪室 06-6226-1701 http://www.mizuho-ri.co.jp/service/membership/advice/ 5