2 教科に関する調査の本県の結果 (1) 全体の概要 全国平均正答率を下回っている教科もあるが, 全体的に改善の傾向が見られる 特に中学校においては大幅な向上が見られる 小学校では, すべての教科で全国平均正答率を下回っている 中学校では, 国語 A B, 数学 B で全国平均正答率を上回っている

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Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

H

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

①H28公表資料p.1~2

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

H30全国HP

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

1-1 小学校国語 A( 調査時間 20 分 ) 基礎的 基本的な言語活動や言語事項に関する知識 技能が身に付いているかどうかをみる問題 で 12 設問で構成されている 本町の結果は 全国の平均正答率 栃木県の平均正答率とほぼ同じであった この調査では 学習指導要領の領域等として 話すこと 聞くこと

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

平成 3 年度花乃井中のあゆみ 調査結果から 成果と課題 学力調査では すべての項目において平均値を上回っているが 平均値では若干下回っている教科もある 平均正答率を平均と比べると 国語 A は - ポイント 国語 B は -2.2 ポイント 数学 A は +6.9 ポイント 数学 B は +6.

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

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調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

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国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

小学校においては 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B の全ての調査において 全国平均正答率を 0.5 から 1.2 ポイント下回っている 中学校においては 国語 B で 1 ポイント下回った以外は 全国平均正答率を 0.1 から 1.4 ポイント上回って いる 文部科学省によると 全国的には 以

小学校における県平均正答率との比較 市と県の平均正答率の差を比べると 国語 A B 算数 A B 理科のすべての教科 領域 区分で 5ポイント以上の差のものはなくなった 国語 A 市 :68.2% 県 :70.1% 差 :-1.9ポイント 国語 B 市 :49.6% 県 :53.6% 算数 A 市

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

3 小学校 : 教科に関する調査 1 人吉 球磨の平均正答率と比較すると 国語 A 算数 Aともに下回っている 国語 B 算数 Bは人吉 球磨と同等である 2 熊本県の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている 3 全国の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている (1) 小学校国語

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

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3. 分析と結果 公表に対する配慮事項 公表に際しては 文部科学省が定めた平成 29 年度全国学力 学習状況調査実施要領に基づき 次の点に配慮して実施します 1) 本調査は 太子町の子どもたちの学力や学習状況を把握し分析することにより 全国 大阪府の状況との関係において教育及び教育施策の成果と課題を

中学 3 年生の平均正答率 ( 正答数 / 問題数 ) 国語 A 国語 B 数学 A 数学 B 74.5 (23.8/32) 67.4(6.1/9) 60.6 (21.8/36) 43.4 (6.5/15) 福島県 77.6 (24.8/32) 71.9 (6.5/9) 62.8 (22.6/36)

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

国語 B 柏原 埼玉県 全国 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 算数 A 柏原 埼玉県 全国 数と計算 量と測定 図形 数量関係 算数 B 柏原 埼玉県 全国

依然として課題 問題例 記述式の問題について 依然として課題が見られる が見られる問題 小学 3 年国語平均正答率 46.0% 書くことが苦手 というように 漠然とした課題把 握では 課題改善はなかなか進みませんね 今後の指導 算数 数学科においては 算数 数学的用語を用いて 事実 方法 理由や根拠

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

情報コーナー用

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

<H19 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平成 23 年度は震災のため中止となりました 豊能町立小学校全国学力学習状況調査結果 ( 平均正答率全国を 1 として ) H19 H20 H21 H

<4D F736F F D AA90CD82545F315F81758AEE AC89CA82C689DB91E8819A2E646F63>

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

愛媛県学力向上5か年計画

平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

( 中学校調査 ) 1 時限目 2 時限目 3 時限目 4 時限目 5 時限目 国語 A (45 分 ) 国語 B (45 分 ) 数学 A (45 分 ) 数学 B (45 分 ) 生徒質問紙 (2 分程度 ) (6) 集計児童生徒 学校数 1 集計基準児童生徒に対する調査について, 平成 29

平成24年度全国学力・学習状況調査の結果について(概要)

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

1

(2) 教科の問題結果から見られる特徴 基礎的な内容を問う問題については おおむね成果が見られるが 記述式の問 題や基礎的な内容を問う問題の一部に 依然として課題が見られる 主な成果主な課題 ( は問題形式による課題 ) 国語 学年別漢字配当表に示されている漢字を 指定された箇所の正しい筆順を示すこ

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

はじめに道教委では 今年 4 月 18 日に実施した 平成 29 年度全国学力 学習状況調査 の調査結果を 8 月末に公表しました 教育委員会では 本町の調査結果について 道教委が作成した における調査結果 に沿って概要を取りまとめました 今年で 11 回目となります本調査は 昨年度と同様に悉皆調査


市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

調査結果の概要

別紙様式 平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果と考察及び対策について 東松島市立宮野森小学校 1 国語科 (1) 国語 A 平均正答率 ( 宮城県 全国との比較 ) 話す 聞く能力 書く能力 読む能力 言語についての知識 理解 技能 全体 県比較

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

(4) 学校の規則を守っていますか (5) いじめは, どんな理由があってもいけないことだと思いますか

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント

< 中学校 3 年生 > [ 国語 ] 主として 知識 に関する題 主として 活用 に関する題 ともに, 全国平均をやや上回る状況でした [ 数学 ] 主として 知識 に関する題 は全国平均をやや上回り, 主として 活用 に関する題 はやや下回る状況でした 数学 A 資料の活用 の領域は, 全国平均

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

平成 25 年度の全国学力 学習状況調査の下野市の全体の結果 ( 国語, 算数 数学 ) は, 小学校, 中学校ともに, すべての領域で, 全国平均正答率を上回る結果となった 小学校の全国学力調査全体結果について 小学校は国語 AB, 算数 AB ともに, 数ポイント全国平均正答率を上回っていた 小

p 札幌市小学校).xls

< 中学校 3 年生 > [ 国語 ] 全体としては, 全国平均とほぼ同じ状況でした 主として 知識 に関する問題 では, 話すこと 聞くこと が全国平均をやや上回り, 他の領域はやや下回る状況でした 主として 活用 に関する問題 では, 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと が全国平均とほぼ同じ

名張市における 平成29年度全国学力・学習状況調査の 結果・分析と今後の取組について

平成 29 年度 埼玉県学力 学習状況調査の結果について 1 埼玉県学力 学習状況調査について (1) 調査の概要 実施日平成 29 年 4 月 13 日 ( 木 ) 調査対象調査概要特徴 県内の公立小 中学校 ( さいたま市を除く ) に在籍する小学校第 4 学年から中学校第 3 学年の全児童生徒

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

小学校国語について

平成19年度全国学力・学習状況調査_調査結果のポイント

平成 20 年度全国学力 学習状況調査回答結果集計 [ 児童質問紙 ] 松江市教育委員会 - 児童 小学校調査 質問番号 (1) 朝食を毎日食べていますか 質問事項 選択肢 その他 無回答 貴教育委員会 島根県 ( 公

HP用【通常版:しばりなし】H27調査結果概要

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の苫小牧市における調査結果 1 調査の概要 1 小学校国語科 2 小学校算数科 3 中学校国語科 4 中学校数学科 5 平成 29 年度全国学力 学習状況調査児童質問紙 ( 小学 6 年児童 ) 調査結果 6 基本的な生活習慣 6 自己肯定感 7 家庭生活 (

Transcription:

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果について山梨県教育委員会 1 調査の本県の概要 実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 目的 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の視点から, 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し, 教育施策の成果と課題を検証し, その改善を図る 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる そのような取組を通じて, 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する 対象小学校第 6 学年, 中学校第 3 学年の全児童生徒 調査内容 教科に関する調査は, 国語, 算数 数学から出題 国語, 算数 数学については, 主として 知識 に関する問題 :A 問題 ( 身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容など ) と, 主として 活用 に関する問題 :B 問題 ( 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力など ) を出題 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査を実施 県内 ( 公立学校 ) の参加状況 学校数 ( 分校含む ) 公立小学校 特別支援学校小学部 公立中学校 特別支援学校中学部 合計 170 校 1 校 81 校 3 校 255 校 児童生徒数 6,689 人 6,901 人 13,590 人 1

2 教科に関する調査の本県の結果 (1) 全体の概要 全国平均正答率を下回っている教科もあるが, 全体的に改善の傾向が見られる 特に中学校においては大幅な向上が見られる 小学校では, すべての教科で全国平均正答率を下回っている 中学校では, 国語 A B, 数学 B で全国平均正答率を上回っている 本県の平均正答率の合計と全国の平均正答率の合計を平成 25 年度と平成 29 年度で比較すると, その差は縮まっている ( 次頁図 1) 中学校 3 年の結果を見ると,3 年前 ( 平成 26 年度 ) の小学校 6 年では国語 A B, 算数 A B ともに全国平均正答率を下回っていたが, 中学校 3 年では国語 A B と数学 B で全国平均正答率を上回り, 改善していることが分かる ( 次頁図 2) 平均正答率で見ると, どの校種, 教科においても 知識 に関する A 問題よりも, 活用 に関する B 問題の方が低く, 全国と同様の傾向が見られる 教科に関する調査の平均正答率は,±5% の範囲内 (-2.9 から 1.8) にあり, 全国的に見て大きな差はないと判断できる 児童生徒質問紙調査 ( 学習に関する項目 ) から見える山梨の子供たち 児童生徒質問紙では, 学習に関する項目の 9 割以上で, 肯定的な回答をした割合が全国平均を上回る 国語や算数が好き 先生は分かるまで教えてくれる 授業で学習したことは, 将来, 社会に出たときに役に立つと思う と回答している児童の割合は全国を上回り, 学習への興味関心や前向きな姿勢がうかがわれる 自己肯定感や規範意識が高く, 夢や目標を持って生き生きと学校生活を送っている子供たちの実態からも, 小学校で育まれた学習の素地が, 中学校以降の成長につながっているものと思われる 各教科の結果 ( 公立 ) 本県平均正答数 / 設問数全国 小学校調査中学校調査国語算数国語数学 A B A B A B A B 11.1 5.1 11.5 4.7 25.1 6.6 22.9 7.3 15 9 15 11 32 9 36 11.2 5.2 11.8 5.1 24.8 6.5 23.3 7.2 15 9 15 11 32 9 36 15 15 平均正答率 本県 74 56 77 43 79 74 64 49 全国 74.8 57.5 78.6 45.9 77.4 72.2 64.6 48.1 全国平均との比較 全国平均正答率を上回っている 全国平均正答率を下回っている 2

図 1 本県平均正答率の合計と全国平均正答率の合計の差の推移 0 H25 H26 H27 H28 H29-2 -4-6 -4.3-3.3-3.1-8 -6.8-10 -12-11.3 図 2 小学校 6 年 (H26) と中学校 3 年 (H29) における全国平均正答率との差 5 4 H26 H29 3.7 3 2 1.6 1.8 0.9 1 0-1 -2-3 -4-5 -6 小国 A 小国 B 小算 A 小算 B 合計中国 A 中国 B 中数 A 中数 B 合計 -0.5-0.6-0.6-1.1-2.8-5 3

(2) 各教科の概要 小学校 以下の 3 つの視点から分析正平均正答率が高いまたは低い設問差全国の平均正答率と大きな差が見られる設問経経年比較で成果や課題が見られる設問 教 科 問 題 よくできている設問 ( ) 課題がある設問 () 平均正答率 (%) 山梨県 全国 理由 俳句の情景について考えたこととして適切なものを選択す 82.1% 79.4% 正差 正答率が高く, 全国平均 を 2.7 ポイント上回って る 4 一 いる A 漢字を書く ( 参加たいしょう ) 7(1) 40.0% 42.0% 正差経 正答率が低く, 全国平均 を 2.0 ポイント下回って いる 経年的にも依然と して課題が見られる H28A1 二 3( 先生にそ うだんする ) 県 56.4% 国 全国 64.2% 語 スピーチの練習の様子を記録した動画を見る目的として, 77.3% 77.2% 正経 正答率が B 問題の中で最 も高く, 経年的にも全国 適切なものを選択する 1 平均との差は小さい 一 H25B1 一県 78.4% 全国 78.8% B きつねの写真 から取り上げた言葉や文を基に, 松ぞうじいさんととび吉がきつねだ 39.4% 43.7% 正差経 正答率が低く, 全国平均 を 4.3 ポイント下回ってい る 経年的にも依然とし と考えたわけをまとめて書く て課題が見られる 3 三 H25B3 一イ県 42.4% 全国 45.4% 買ったリボンの長さと,1m 73.4% 69.9% 差全国平均を 3.5 ポイント 当たりのリボンの値段と, 代 上回っている 金が, それぞれ数直線上のど こに当てはまるかを選ぶ 1(2) 算 A 5 9の商を分数で表す 2(4) 62.6% 69.2% 差経 全国平均を 6.6 ポイント 下回り, 平成 20 年度調査 (2 3) よりも正答率 が下回っている 数 H20A1(6) 県 78.4%, 全国 73.7% 仮の平均の考えを活用して, 測定値の平均を求める 19.8% 26.1% 正差 正答率が低く, 全国平均 を 6.3 ポイント下回って B 3(2) 示された式の中の数が表す意味を書き, その数が表のどこ 33.1% 39.8% 正差 いる 正答率が低く, 全国平均 を 6.7 ポイント下回ってい に入るかを選ぶ 4(1) る, 4

中学校 教 科 問 題 よくできている設問 ( ) 課題がある設問 () 平均正答率 (%) 山梨県 全国 理由 立候補者から の欄の書き方を説明したものとして適切 83.6% 79.8% 差全国平均を 3.8 ポイント上回っている A なものを選択する 5 一 話合いの記録として適切な言葉を考える 9 五 35.8% 35.8% 正差 全国平均並みであるが, 正答率が低い 国 アンケートをとる対象と質問内容, その質問についての回 74.1% 68.8% 差経 全国平均を 5.3 ポイント 上回り, 経年比較でも改 答を基にした内容を載せるこ 善の傾向が見られる 語 とで興味をもってもらえると H28B2 三県 52.0%, B 考えた理由を書く 3 三 比喩を用いた表現に着目し, 感じたことや考えたことを書 42.7% 41.4% 正経 全国 49.2% 正答率が低く, 経年的に も依然として課題が見ら く 1 三 れる H28B3 三県 57.2%, 全国 57.7% 6 月 1 日から 30 日までの記録を表した度数分布表から, 49.7% 45.5% 差経 全国平均を 4.2 ポイント 上回り, 経年比較でも改 ある階級の相対度数を求める 善の傾向が見られる 14(2) H26A13(1) A 変化の割合が2である一次関数の関係を表した表を選ぶ 51.6% 56.0% 差経 県 42.7%, 全国 42.7% 全国平均を 4.4 ポイント 下回り, 経年的にも依然 数 11(2) として課題が見られる H26A11(1) 学 2 つの角の大きさが等しいこ 県 41.8%, 全国 47.3% 46.1% 44.1% 差全国平均を 2.0 ポイント とを, 三角形の合同を利用し 上回っている て証明する 4(1) B 420 分未満より 420 分以上の女子の方が, 合計点が高い 14.3% 17.6% 正 差 正答率が低く, 全国平均 を 3.3 ポイント下回り, 課 傾向にある と主張できる理 題が見られる 由を, グラフの特徴を基に説 明する 5(3) 5

3 生活習慣や学習環境等に関する調査の本県の結果 (1) 児童生徒質問紙 < 全体の概要 > 9 割近くの項目で, 肯定的な回答をした児童生徒の割合が全国平均を上回っている 自己肯定感が高く, 夢や目標を持って生活している児童生徒の割合が高い 児童生徒の規範意識に関しては, 肯定的な回答をした児童生徒の割合が経年的に高い状況が続いている 地域の行事に積極的に参加したり, 地域社会に関心を持っていたりする児童生徒が多い 学校の授業時間以外に, 普段勉強することについては, 全国平均を下回っているが, 昨年度より県の割合は上昇している 授業において, ノートには, 学習の目標 ( めあて ねらい ) とまとめを書いているかについては, 継続した取組が求められる 6

1 全国平均を上回る主な内容 上段 : 本県回答率下段 : 全国平均との差 質問項目 小学校 中学校 自分には, よいところがあると思いますか 79.4% 75.5% +1.5 +4.8 将来の夢や目標を持っていますか 88.9% 73.6% +3.0 +3.1 学校に行くのは楽しいと思いますか 87.3% 84.6% +1.0 +3.7 学校で, 好きな授業がありますか 94.0% 83.1% +1.0 +3.9 先生は, あなたのよいところを認めてくれていると思いますか 90.3% 87.3% +4.3 +6.9 先生は, 授業やテストで間違えたところや, 理解していないとこ 91.7% 84.6% ろについて, 分かるまで教えてくれますか +6.6 +9.1 学校のきまり( 規則 ) を守っていますか 93.7% 96.4% +1.1 +1.2 友達との約束を守っていますか 97.9% 98.3% +0.7 +0.9 人が困っているときは, 進んで助けていますか 89.6% 89.7% +4.3 +5.3 今住んでいる地域の行事に参加していますか 73.4% 60.3% +10.8 +18.2 地域や社会で起こっている問題や出来事に関心がありますか 66.8% 68.2% +2.9 +9.0 2 全国平均を下回る主な内容 質問項目小学校中学校 学校の授業時間以外に, 普段 ( 月曜日から金曜日 ),1 日当たりどれくらいの時間, 勉強をしますか ( 学習塾で勉強している時間や家庭教師に教わっている時間も含む ) 1 時間以上 5 年生まで (1,2 年生のとき ) に受けた授業で扱うノートには, 学習の目標 ( めあて ねらい ) とまとめを書いていたと思いますか 62.6% -1.8 85.6% -3.1 67.4% -2.2 73.8% -6.5 7

(2) 学校質問紙 < 全体の概要 > 8 割近くの項目で, 肯定的な回答をした学校の割合が全国平均を上回っている 言語活動に関する項目で, 肯定的な回答をした学校の割合が高い これは, 社会生活に生きる言語活動推進事業 のもと, 組織として重点的に取り組んでいる成果であると捉えている 家庭学習に関する項目については, 児童生徒とともに保護者に対しても働きかけを行い, 学校全体で熱心に取り組んでいる状況が見られる 博物館等の施設を利用して授業を行っている学校が多い 学力向上フォローアップ事業 を中心として, 長期休業日等を利用した補充的な学習サポートが進められている 小中連携については全体的に改善されているが, 依然全国平均を下回り課題である 8

1 全国平均を上回る主な内容 上段 : 本県回答率下段 : 全国平均との差 質問項目 小学校 中学校 指導計画について, 言語活動に重点を置いて作成していますか 97.7% +3.8 98.8% +7.8 学校全体の言語活動の実施状況や課題について, 全教職員の間で話し合ったり, 検討したりしていますか 95.9% +4.8 96.4% +13.9 言語活動について, 国語科だけではなく, 各教科, 道徳,( 外国語活動 ), 総合的な学習の時間及び特別活動を通じて, 学校全体とし 98.3% +6.0 95.2% +6.4 て取り組んでいますか 調査対象学年の児童( 生徒 ) は, 学級やグループでの話合いなどの活動で, 自分の考えを深めたり, 広げたりすることができていると 83.7% +12.0 79.8% +6.9 思いますか 調査対象学年の児童( 生徒 ) に対して, 前年度までに, 保護者に対して児童 ( 生徒 ) の家庭学習を促すような働きかけを行いましたか 99.4% +2.4 91.7% +4.1 調査対象学年の児童( 生徒 ) に対して, 前年度までに, 家庭学習の取組として, 児童 ( 生徒 ) に家庭での学習方法等を具体例を挙げな 98.3% +6.1 96.4% +8.1 がら教えるようにしましたか 調査対象学年の児童( 生徒 ) に対して, 前年度までに, 博物館や科学館, 図書館を利用した授業を行いましたか 62.0% +13.8 40.5% +17.4 調査対象学年の児童( 生徒 ) に対して, 前年度に, 長期休業日を利用した補充的な学習サポートを実施しましたか 32.2% +4.7 76.1% +18.6 2 全国平均を下回る主な内容 質問項目 小学校 中学校 前年度までに, 近隣等の小学校 ( 中学校 ) と, 教科の教育課程の接続や, 教科に関する共通の目標設定など, 教育課程に関する共 50.3% -1.0 53.6% -4.6 通の取組を行いましたか 調査対象学年の児童( 生徒 ) に対して, 算数 数学の授業において, 前年度に, 習熟の遅い ( 早い ) グループに対して少人数によ 16.4% -18.8 20.2% -7.1 る指導を行い, 習得できるようにしましたか (9.3%) (14.2%) (-16.5) (-7.7) 9

4 継続的な取組 1 学力向上総合対策事業の推進 授業改善 山梨県学力把握調査事業 節目となる学年( 小 3, 小 5, 中 2) における児童生徒の学習の定着状況を把握し, 各学校の課題に対応した取組を図る 学力向上推進事業 ( 学力向上対策会議, 学力向上フォーラム ) 学力向上対策会議を開催し, アドバイザーによる指導助言に基づく授業改善等の研究を行う 学力向上フォーラムを開催し, 実践事例や講義等を基に全県的な視野で授業改善について考える 学力向上アクティブ ラーニング推進事業 学習指導要領改訂に向けた主体的な研究実践を行う市町村( 学校 ) へ支援を行う 教員の資質向上 授業力養成事業 優れた授業方法を実践的に学ぶ 授業力養成講座 を実施する 学力向上ミドルリーダー研修事業 中堅の教員を対象とした研修を導入し, 系統的な研修体制を整える 若手教員グローアップ事業 教職経験 3 年以内の教員 ( 期間採用を含む ) の資質向上を図るため, 退職教員 ( アドバンスティーチャー ) を派遣し, 学習指導や学級経営等に関する専門的かつ継続的な指導を行う 家庭 地域との連携 新規 小中連携研究協議会開催事業 小中連携校を指定し, 義務教育学校への円滑な移行や成果の普及を図る 改善 家庭学習定着促進事業 家庭学習のすすめ を改訂するとともに, 家庭学習実践事例集 を全ての学校に配付し, 家庭学習の充実を図る 改善 学力向上推進事業( 学力向上キャラバン ) 県教委指導主事が, 市町村教育委員会の要請に応じて小 中学校を訪問する 学びに向かう力の育成の支援となるよう, 学力向上に資する集会活動等に参加し, 講話や相談会を実施する 学力向上フォローアップ事業 退職教員 学生等を講師に, 放課後や土曜日等を活用した児童生徒への補習的学習を実施する 10

2 やまなしスタンダードの推進 昨年度から, やまなしスタンダード ~ 授業づくりの 7 つの視点 のもと, 県全 体で授業づくりの取組を進めている ( 1) 3 地域の実態に応じた取組の実施 地域学力向上推進幹を中心に, 各地域の特色や課題に焦点を当てた学力向上対策 を進める 4 県教委による採点の実施と早期の結果分析 小 中学校各 300 名程度の答案を指導主事が採点し, 結果の概要をまとめ, 誤答を分析した 文部科学省に先駆けて,6 月に結果概要説明会を実施し, 結果の分析と県として取り組むべき課題を示した 1 やまなしスタンダード 5 結果を踏まえた今後の取組 教育監, 指導主事 による学校訪問 市町村, 学校毎の状況を把握し, 指導改善の取組の周知 徹底を図る 学校が作成した 一校一実践 ( 調査結果から明らかになった課題に対して全校で具体的な授業改善を行う ) を基に, 学校訪問で指導を行う 学力向上フォーラム の開催 大学の教授を講師に招聘し, 学力向上とカリキュラム マネジメント の視点からの講演や 学力向上に向けた校内研究会の活性化 をテーマにしたパネルディスカッションを通して, 県内小 中学校の確かな学力の定着と向上を図る 小中連携の充実 小中連携研究協議会 の成果を参考にして, 学習形態の在り方等を研究する中 で, 学力向上に関わる課題解決という目的に向けた連携をさらに図っていく 家庭学習の推進 県が作成した 家庭学習のすすめ や 家庭学習実践事例集 の活用を促し, 各 学校における家庭学習の一層の充実を図っていく 11

チャレンジ問題 の充実と配信 問題の出題対象学年の学習にも生きるような問題を工夫して作成する 各学校において, 授業や家庭学習での活用を図り, 記述式の設問等に対応する力を育む 配信の時期を早めて, 特に小学校算数科においては, 重点的な取組を促す ピックアップ問題 の作成と配信 県の学力把握調査や全国学力 学習状況調査の結果を受け, 課題がある学習内容 についてのピックアップ問題を作成し, 確実な学力の定着を目指す 12