超域研究グループワーク資料 -1 超域研究 ~Problem-based Learning による総合科学 ~ グループワーク資料 超域研究では, グループワークを通して, 現代社会の抱える諸問題の多様性 多面性 複合性 について実感してもらい, それに対して自分がどのようにアプローチしていくことができるかを 考えてもらいます グループワークは,Problem-based Learning (PBL) という形態で行います PBL では, グループメンバーがそれぞれの意見を出し合って, どのような問題があるのかを抽出し, それへの対策を考えていきます 人から教えてもらうのではなく, 自分自らが調べ, 考える参加型の授業です 皆さん, 積極的に意見を出し, 討論してください 簡単には, 以下の手順で進めることになります 1 テーマに対して, どのような問題があるか意見を出し合う 2 その意見を分類し, サブテーマをたてる 3 サブテーマ間の関係を考える 4 サブテーマに対して, どのような問題解決やアプローチが可能かを考える
超域研究グループワーク資料 -2 10 月 4 日のグループワーク 各グループに分かれて, 以下のことをしてもらいます 1. 役割を決める ( 進行係 記録係 発表係 ) 2. グループワークのテーマを決める ( 参考 : 超域研究テーマ一覧 ) 3. 宿題, 課題 1(10/18 までに, グループテーマに関する課題, 問題, 解決手段等を書いてくる 10/18 のグループワーク終了後, 提出 ) グループでは, 以下の役割を決めます 進行係 ( ファシリテーター,1 名 ) 記録係 ( 重要なことをメモする,2 名 ) 発表係 ( 発表会で発表する,2 名 )
超域研究グループワーク資料 -3 10 月 18 日のグループワーク 10 月 18 日のグループワークでは, グループテーマに対して, どのような課題 問題があり, それらがどのように関連しているのか, そしてどのようなアプローチをして解決していけるか についてまとめてもらいます 以下, 進め方を示します で囲ったものは, その担当が言うセリフです ない場合は, 具体的な作業を指します 課題 問題の抽出 1. 進行係 : 本グループのテーマは です 課題 1 で に関する課題や問題を書いてきてもらったと思いますが, それをこれから付箋に書いてください たくさん書いてもらってかまいません 時間は 10 分間としますので, その時間内に書いてください 2. 全員 : 付箋に, 課題 問題について書く ( 太字のボールペンやサインペンを使用 ) 3. 進行係 : 約 10 分経過後, そろそろ時間です 書いてもらった課題や問題を分類して, 検討課題としてのサブテーマ作りをしたいと思います みんなでカテゴリー分けをしましょう 4. 全員 : 机の上に付箋を貼り, カテゴリーに再配置していく ( 小グループをいくつも作る ) 5. 進行係 : カテゴリーにサブテーマ名をつけてください 6. 記録係 : 出てきたサブテーマ名を付箋に書き, 付箋群の上に貼る ( まとめておくこと ) アプローチや解決に向けて 7. 進行係 : これから, まとめられた課題 問題について, どのような対策や解決が可能であるのか, どのようにアプローチしていくことが大切であるのか, について考えてもらいます 宿題の課題 1 に書いてきた人もいると思いますが, それをあわせて, 先ほど同様, 付箋に記入していってください 時間は 10 分間としますので, その時間内に書いてください 8. 全員 : 付箋に, 対策や解決法, アプローチ法について書く ( 太字のボールペンやサインペンを使用 ) 9. 進行係 : 約 10 分経過後, そろそろ時間です 書いてもらった対策や解決策を分類して, 検討材料としてのサブテーマ作りをしたいと思います みんなでカテゴリー分けをしましょう 10. 全員 : 机の上に付箋を貼り, カテゴリーに再配置していく ( 小グループをいくつも作る ) 11. 記録係 : 出てきたサブテーマ名を付箋に書き, 付箋群の上に貼る 12. 進行係 : カテゴリーにサブテーマ名をつけてください 13. 記録係 : 出てきたサブテーマ名を付箋に書き, 付箋群の上に貼る ( まとめておくこと ) 関連性について 14. 進行係 : 課題や問題のサブテーマは, 相互にどのような関係にあるでしょうか また, 対策や解決法とどのような関係にあるでしょうか 模造紙に付箋を貼りながら, その関係を考えていきましょう
超域研究グループワーク資料 -4 15. 全員 : 課題 問題, および対策 解決法についてのサブテーマ名と付箋群を, 模造紙に貼っていく その際, サブテーマが相互にどう関係しているかを考慮して, 配置を決める 16. 全員 : それぞれがどのような関係にあるかのパスを考える 17. 記録係 : みんなの意見をもとに, サブカテゴリー間に関係線を引く 配布物と発表の際の注意 各グループには, 付箋 メモ用紙, 筆記用具, 模造紙が配られています 意見は付箋 メモ用紙に書き, それをとりまとめて模造紙に貼り, 発表用の資料としてください 字は太字のマジックで書き, よく見えるよう配慮してください まとめの参考例 ( 写真に撮っておくと, 便利です ) メインテーマ : タイトル : 課題 A タイトル : 課題 B 具体例 1 具体例 3 具体例 2 具体例 4 具体例 1 具体例 2 具体例 3 解決策 α 解決策 β 具体策 1 具体策 2 具体策 3 具体策 1 具体策 2
超域研究グループワーク資料 -5 11 月 8 日のグループワーク 11 月 8 日のグループワークでは, 各メンバーが調べたことを簡単に報告して, それをとりまと める作業を行います [ 資料として,11 月 4 日に提出した課題 2 の人数分のコピー,10 月 18 日の模造紙を使用 ] 1. 進行係は, 全員に自分のやろうとすることの報告を行わせ, 報告内容がどのような関連にあるのかを討論させる 2. 記録係は, 討論の内容をまとめ, 各人がグループテーマのどれをやろうとしているのかについての担当を記録する ( 文章 もしくは模式図 ) 3. 進行係は, グループテーマを検討するに当たり, 足りない点がないか, 補足すべきことはないかを討論させ, グループテーマを検討する視点やアプローチについての充実を図る 4. 全員で, 不足分の分担を決める 5. 11 月 15 日のグループワーク資料を見て, どのようなまとめ方をしてくればよいかを考え, それを宿題とする 6. 進行係は, グループテーマを検討する目的やまとめについて担当する人を決める
超域研究グループワーク資料 -6 11 月 15 日のグループワーク 11 月 15 日のグループワークでは, 発表会の資料を作成する [ 資料として,11 月 4 日に提出した課題 2 の人数分のコピー,10 月 18 日の模造紙を使用 ] 1 発表資料を作ります 1.1 発表資料の項目立ての一般的な事例は, 以下の通りです 1.1.1 はじめに : ここで, なぜこのテーマを選んだのかについて, 簡単に説明します 1.1.2 問題の所在 ( 問題点の抽出 ): どのような問題があるのかを整理し, 列記します ここでは, グループメンバーが調べてきた 課題 問題 について書くとよいでしょう 内容がわかるように, 簡単な説明をつけること 1.1.3 問題の分析 : 抽出された問題点をもとに, あるいは自分たちで調べた資料, 調査をもとに, どのような要因が重要であるのか, 要因間の関連はどうなっているのかについて, 吟味します 今回のグループワークでは, 時間が短いですから, ここは省略してもかまいません 1.1.4 解決方法の提案 : 問題を解決するためにどうすればいいかを書きます ここでは, 解決のためのアプローチ について書くとよいでしょう 1.1.5 考察 : 通常の論文では, 問題点や要因の関連性, アプローチの有効性と対応等についての可能性を吟味します 今回のグループワークでは時間が短いので, 可能ならばふれてください 1.2 メンバーで相談して, 模造紙に書かれた要因関連図, 各自の調べてきた資料等をもとに, 発表で用いる項目を決定します 発表時間には限りがありますから, 皆さんが調べてきたものがすべて発表できるわけではありません 重要と思われるものを選択してください また, 重要ではないものの, 紹介しておいた方がいいものは, 事項のみをあげてかまいません 1.3 発表時間は 8 分, 質疑 1 分 30 秒を予定しています 8 分で発表できる分量にしておくよう, 注意してください 2 発表資料の様式 2.1 指定の A4 用紙 2 枚にまとめる 2.2 枚数内なら, 字数の制限はない 2.3 ワープロを使用してもよいし, 手書きでもよい 2.4 図表を入れてもよいが, 枚数内に納めること 3 提出 3.1 発表資料は,11 月 18 日 ( 木 )13 時までに学生支援室に提出すること 3.2 グループワークですので, 責任が分散しないよう, 役割を明確にすること
超域研究グループワーク資料 -7 11 月 22 日,28 日の発表会 11 月 22 日,28 日は発表会です 2 週間分の発表会資料は,22 日に配布しますので,28 日も忘れないように 発表についての諸注意 1 発表時間 1.1 発表時間は 8 分, 質疑が 1 分 30 秒です 30 秒間で次の班と交代してください 1.2 発表する班以外は, 質疑に参加してください 1.3 質疑では, 指定討論班からの質問を先に受け, 他の班の質問を受け付けます 1.4 質問はわかりやすく, 手短にお願いします ( ポイントを押さえてください ) 2 発表の様式について 2.1 発表は, 事前に分担した発表者 2 名で行ってください なお, 各班で必要と思った場合には, 発表者を追加することができます なお, 発表の分担は, 各班に任せます 2.2 発表は, 資料を基に行ってください 2.3 パワーポイントを使用したい場合には, 事前に担当教員と相談をしてください 使用するパソコンは, 各班で準備してください ( 学生支援室に相談しても結構です ) 2.4 パワーポイントの操作等で時間がかかる場合がありますので, そのことを見越した時間構成にしてください 2.5 パワーポイントは, 見えやすい字の大きさ (24 ポイント以上 ) で呈示してください また, 赤や黄色で書かれた文字は見にくい場合もありますので, 注意してください 2.6 発表の際, 緊張するのは当たり前です 言おうと思っていることを忘れることもあるかもしれませんから, 事前にメモや発表原稿を作ると安心できます 発表原稿を読む際,1 分間が 400 字程度であることを目安に作るとよいでしょう 3 発表会での課題 3.1 各班の発表を聞いてのコメントを課題 4 と課題 5 に書いて提出してください 3.2 自分なら, こうする! というコメントは, 必ず書いてください 4 発表会での態度 4.1 他の人の発表を聞く態度に, その人の人格が表れます 真摯に聞いてあげましょう 4.2 人の発表を批判することは簡単です 人に批判されない発表をすることは至難なことです 批判ではなく, 建設的なコメントをする心がけが大切です 4.3 自分にはない考え方や視点があったら, そのことを学んで自分の糧としてください