まったり お互いに流されてしまい ルールを守れないこともある 修学旅行を控えたこの時期に 法やきまりの遵守 について学習し きまりの意義や守る意味を学習させることは 集団生活の中でルールを守る大切さに気付かせ 修学旅行でのルール決定などに対して意欲的に臨ませる事につながると考える (3) 資料の特質

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生徒自身, 思いやりをもった行動ができたと感じていても, 相手の立場に立った行動になっていないこともあるこのキャストの心情を考えることで, 相手の気持ちや立場に共感し, 相手のことを考えた上でキャストがとった思いやりある行動, 親切な行為を学ばせたい (4) 生徒の実態と関わらせた指導の方策 ( 指

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

第1学年5組 道徳学習指導案

[ⅱ] その時の気持ちを教えてください 悔しい ばれない 先生に見つかったらやばい とてもいやな気持ち 不安 焦り これくらい破ってもいいかな 怒られるのがいや 2 あなたは今までに 誘惑に負けそうになりながらもルールやきまりを守ることができたことはありますか [ⅰ] どんな状況でしたか 友達にいけ

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

美術科指導案

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

第4章 道徳

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

させてい 1 学期には 交通安全教室を通し 自転車の乗り方や横断歩道の渡り方など社会におけ交通のルールを学んだまた 社会の学習において 家庭でゴミの分別をしていことに気付き ゴミの分別をすことが社会のルールであり そのルールによって健康が守られていということを知った体育の学習におけボール運動では サ

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いとする価値 生命の尊さ と自己の生き方との関わりについて, さらに考えを深める時間としたい これは, 内容項目 生命の尊さを知り, 生命あるものを大切にすること に関する学習を道徳の時間を要にし, 関連する各教科 領域または日常生活と組み合わせて作成したものである 導入では, 生命に関する価値を確

道徳学習指導案

3 各エキスパートグループを解体し 一人ずつ組み合わせて新たなグループを作り 意見を統合し問いに対する新たな答えを出す ( ジグソー活動 ) 4 最後に 各ジグソーグループで考えた自分達の答えを全体で交換し合い 一人一人が 様々な答えから自分で最も納得のいく 言い方 表現 を拾って 納得できる答えを

られる 日常の生活場面でも, そのことを裏付けるような行動が時折見られることがある (3) 教材について 1 教材名 手品師 出典 : 新しい道徳 6 東京書籍 2 価値 A-(2) 正直, 誠実 3 教材について本教材は, あまり売れない手品師が大劇場のステージに立てるチャンスを捨て, 男の子と交

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

< 心の中でおうえんしながらそっと見守ったぼく > ぼくの状況 家に用事があったけれど じっとおばあさんを見ていた < 最初に声をかけたぼく > ぼくの状況 お母さんのお手伝いをする約束を果たすため 下校を急いでいた おばあさんの状況 不自由な足を一生懸命動かして坂を上っている この間より足どりが重

4 研究主題との関連 自分を見つめ 友達の思いを大切にする子供の育成 道徳授業の充実を通して 研究主題に迫るために 4 年生では子供たちの目指すべき児童像を 自分の思いを見つめる子 友達の思いに気付く子とした また 目指すべき具体的な児童像を 資料の世界観に浸り 登場人物に自分を重ねながら登場人物の

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

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平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

7 月の 人の心にふれて では, 人に素直に親切にできた経験をふり返る ぼく の気持ちを考えることを通して, だれに対しても相手の立場に立って温かな心で接していこうとする心情を育てることをねらいとして取り組んだ 授業後には, 親切にしたいと心では思っていても行動に移すのは難しい でも思っているだけで

この時期の児童は 自己主張が強くなりがちである 友だちと意見がくい違うと 一方的に自分の意見が正しいと信じ込み 相手の立場や気持ちを受け入れようとしない場面が多々ある しかし 時間がたつと冷静に判断でき どうすべきなのかわかるときもある そこで 自分と異なる意見にも耳を傾け 相手の立場や気持ちを認め

Microsoft Word - 24授業実践.docx

た 様々な意見を出しながら, より広い視野で課題について考えられるようにしたい 最終的には過去の友達との関わりを振り返り, 友達との関わりに大切なことは何か考えさせたい 4 研究主題との関連 (1) 保健安全との関連 保健安全 心身の発育, 発達, 病気や異常など自の健康状態を把握し, 健康を保持増

う来なかった 翌々日の月曜日 あきらは じゅんに いいよ と返事をもらったのに どうしてこなかったのか と詰め寄った それに対して じゅんからは いいよ って 断ったじゃないか という返事が返ってきた という内容である ここでは 文字だけで思いを伝える難しさと 相手の立場をよく考えて情報を発信する大

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解答類型

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北野中学校 30 周年第 1 学年共通道徳学習指導案 人はなぜ働くのか. 日 時 平成 18 年 11 月 24 日 生 徒 札幌市立北野中学校第 1 学年 指導者 教諭 筒井 久保村 石塚 川村 1. 主題名 人はなぜ働くのか 4-(5) 勤労と奉仕の精神 2. 主題設定の理由 人のためにならない

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

勝ちにこだわるあまり, 他人の気持ちを考えない言動をする生徒がいたため, 全体指導を行った経緯もある 以上の事から, 中学校生活で様々な活動に一生懸命に取り組む中で, 思うようにいかず, 悔しい思いをする経験をした生徒が多いことがわかる 本学級の生徒がこの経験を生かし, さらに成長するためには, 悔

Microsoft Word - 社会科

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

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第 3 学年道徳学習指導案 1 主題名どうすることが正しいか 1-(3) 勇気 平成 27 年 9 月 11 日 ( 金 ) 第 3 学年 2 組 34 名 授業者久米亨 2 資料名 思いきって言ったらどうなるの? ( 出典 : 光文書院 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値について中学

持ちを更に考え 何故主人公はマネージャーを引き受けたのか クラス全体での討論から考えさせたい そして 第 3の話題として最後に 4 年もの長い間 苦しい気持ちを一言も言わずに献身的に働いた鈴木さんの姿から 自己の役割を受け止め責任を持って最後までやり遂げたことから 集団の一員としての役割を果たすこと

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

りを守っていないから 6 名, 自分も他の人も困るから みんなと楽しく過ごすことが大切だと思うから 各 4 名, 悪いことをしていると思うから 3 名であり, 比較的高い価値観で判断している その一方で, イ ~ オを選択した児童の多くが自分にとって都合がよいからやいじめられるから, または自分の楽

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

「埼玉発世界行き」高校生留学奨学金交付要綱

なぜ マナーを守らなければならないと思いますか 周りの人に迷惑をかけないため 25 社会で通用しないから 3 他人に不快な思いをさせないため 12 常識だから 3 社会が成り立たないから 6 お互いが気持ちよくなるため 3 事件や事故にあわないため 6 わからない 24 恥をかくから 6 きまりだか

いろいろな衣装を知ろう

平成27年度 小・中道徳教育 研究の実際2

深く考えさせるために ロベーヌの感じ方や考え方をとらえさせ その変化に気付かせる また 経済的援助という親切な行動だけでなく 心からロベーヌを気遣うジョルジュの温かな心遣いや言動に注目させ そのことが相手の立場を考えた真心からの親切な行為であることに気付かせたい さらに 真に相手に対する思いやりの心

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3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

とができる児童が増えてきている 総合的な学習の時間の 私たちにできることは何だろう では 調べ学習や実際の車いす体験の学習を通して 相手の気持ちを考えて親切な行動をすることの大切さを学んできている 一方で 仲の良い友達には親切にできるが そうでない友達には同じように親切にできない児童がいる また 困

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Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

意見にも なぜそう考えるのか根拠を示した上で 相手にきちんと伝えることなどを指導してきた 道徳の授業においては 相手の立場や気持ちを考え 広い心で人の過ちを許そうとする心情を育てたいと考え 6 月に お別れ会 2 -( 4 )( 学研 ) を行った 児童は 自分を見つめる場面で 友だちが一緒に遊びに

道徳学習指導案

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

(1) 道徳学習指導案と総括 第 5 6 学年道徳学習指導案 平成 26 年 11 月 28 日 ( 金 ) 5 年 2 名 ( 男子 1 名 女子 1 名 ) 6 年 2 名 ( 男子 0 名 女子 2 名 ) 授業者渡辺昌幸 1. 主題名きまりに厳しく 高 4-(1) 2. ねらい法やきまりの意

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

Microsoft Word - 0表紙みどり1.doc

平成27年度 小・中道徳教育 研究の実際6

小学校国語について

第 3 学年道徳学習指導案 1 日時平成 28 年 7 月 1 日 ( 金 ) 公開授業 1 第 1 校時 指導者教諭千葉哲朗 2 学級盛岡市立上田中学校 3 年 1 組男子 20 名女子 16 名計 36 名南校舎 2 階 3 年 1 組教室 3 主題自己を見つめ, 自己の向上を図る 個性の伸長

3 指導方針 本主題は, 愛校心である 自分たちの学校のためにできることをしたい 自分たちの学校をよりよくしていきたい という気持ちを育てることや, よりよい玉諸小学校にするために自分たちに何ができるか ということを考えさせ, そのような態度を育てることが大切である 導入では, これまでの学校行事を

ちよく教室で過ごすために 消しゴムのかすを落とさない ごみや落し物が無いように細かい指導もしてきた そのため 少しずつではあるが 児童の意識にも変化が見られ教室の床に落ちているものがなくなってきた この時期の児童は きまりを守らなければならないことは知っているし マナーやきまりを守らなければならない

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し


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教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

<小学校 生活科>

道徳学習指導案

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3 本時のねらい 相手の立場を理解し 思いやりの心をもって温かく見守ろうとする心情を育てる 4 他の教育活動との関連 事前指導 ( 日常の指導 ) 当番係活動 仲間と協力して果たせるようにして 全員で取り組むことを大切にしてきた (5 月学校行事 ) 運動会 表現運動や応援合戦など 力を合わせて競技

自己決定の場を設定する 自己存在感を持たせる 共感的な人間関係を育成する準備活動のどの場面で どの子どもを生かすのか 見通しを持って授業に臨む 導入の場面する 深める場面り返りの場面2 確かな学力の育成 複雑で変化の激しい現代社会に子どもたちが主体的に関わり よりよい社会を創造していくためには 一人

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

61.8%

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事前のアンケート結果は以下の通りである ( 平成 29 年 5 月 19 日実施 ) 1 あなたは 生命とはどんなものだと考えていますか 生きているものに一つだけあるもの 一番大切なもの 簡単に手放してはいけない お金では買えないもの 奪ったり 奪われたりしたくないもの 神がさずけたもの 2 あなた

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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佐賀県教育センター 平成 24 年 2 月 1 日 新学習指導要領で評価が変わる! 新学習指導要領における学習評価の進め方 ( 中学校特別活動 ) 平成 24 年度から, 中学校では新学習指導要領が全面実施となります 新学習指導要領の趣旨を反映した学習評価の考え方については, 平成 23 年 7 月

Microsoft Word - 0表紙みどり1.doc

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

道徳の時間学習指導案 指導者 T1 長手英克 T2 浜井綾子 1 学年第 4 学年 15 名 2 主題名本当の友達 B 友情, 信頼 3 ねらいなつみに逆上がりを教えようと思うようになったてつおの気持ちを考えることを通して, 友達には自分とは違ったよさがあり, それぞれが力を発揮すると一人ではできな

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

Transcription:

第 3 学年道徳学習指導案 平成 28 年 6 月 23 日 ( 木 ) 第 5 校時 1 主題名法やきまりの遵守内容項目 [C 遵法精神 公徳心 ] 2 ねらい法やきまりの意義を理解するとともに 自らの義務を果たし社会の秩序と規律を高めようとする意欲や態度を育てる 資料名 二通の手紙 ( 出典中学生の道徳 かけがえのないきみだから 3 年埼玉県版学研 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいや指導内容について人間は一人で生きることはできない 周囲の人々とかかわり合いながら生きている 社会があれば何らかのきまりがある 人間が集まって社会が形成されると 私 と 私 の利益がぶつかり合って集団のまとまりがなくなり 結局一人一人の願いが実現できないことがある 法やきまり は この集団に秩序を与え 摩擦を最小限にするために 人間の知恵が生み出したものであることや 社会の秩序と規律を守ることによって 個人の自由が保障されるということを理解することは大切である 無法状態になれば 自由は保障されない 自分の欲望のままに生活することを制限するものとして法を捉え 仕方なく法に従うのは 守る ということではない 遵法精神は 公徳心によって支えられている 公徳心とは 社会生活の中で守るべき正しい道としての公徳を大切にする心である 一人一人の日常生活の中で具体的に活かされることで 住みよい社会が実現できる 法やきまりについての意義を十分に認識した上で 生徒一人一人が当事者として社会の秩序と規律を守っていこうとする意欲や態度を育てたい 指導に当たっては 法やきまりは自分自身や他者の生活や権利を守るためにあり それを遵守することの大切さについて自覚を促したい また 社会の秩序と規律を守ろうとする意欲を育て 日々の実践に結び付けたい さらに 法やきまりについて他律的な捉え方ではなく自律的な捉え方ができるようにしたい (2) 生徒のこれまでの学習状況及び実態について中学 1 年生では 傘の下 を教材として 他人との関わりの中でルールを守ろうとする意欲 中学 2 年生では 昼休みの自由 を教材とし きまりの意義を理解しようとする態度 を学習してきた 3 年生になり 進路決定や最後の行事に向けて自分の役割や責任を果たそうと意識し始めている生徒が多い きまりやルール及び法について 自律的に捉え尊重している生徒もいるが ルールだから守る と他律的に捉えていたり 集団で行動していると楽しさを優先してし

まったり お互いに流されてしまい ルールを守れないこともある 修学旅行を控えたこの時期に 法やきまりの遵守 について学習し きまりの意義や守る意味を学習させることは 集団生活の中でルールを守る大切さに気付かせ 修学旅行でのルール決定などに対して意欲的に臨ませる事につながると考える (3) 資料の特質や活用方法について本資料は 動物園の入園係をしていた元さんが 閉園間際に姉弟を入園させたために解雇処分となったことを元さんの同僚であった佐々木さんが思い出して語るという内容である 幼い姉弟のためにと思って規則 ( 入園時間 保護者同伴 ) を破って入園させたことで 保護者からは 感謝の手紙 そして 職場の上司からは 解雇処分 の通告という二通の手紙を受け取った元さんの姿を通して 法やきまりを守ることの意義について考えさせていく 本資料は ややもすると幼い姉弟を思いやる元さんの心情的な部分に共感する生徒が多くなると思われる 優しさゆえに規則を破ってまで入園させた元さんの行為を取り上げるのではなく あくまで 元さんの行為が規則を逸脱した行為であることをふまえ 法やきまりに対する理解を深めさせることが必要である そのために 元さんの言動を傍らで見ていた佐々木さんを主人公とし その目を通して 元さんの生き方から学んだこと ( 元さんが晴れ晴れとした顔で動物園を辞めたこと ) を考えさせることでねらいに迫りたい また 元さんの言葉が 佐々木さんのその後の生き方にまで大きく影響していることに着眼したい 補助資料として 姉弟が一連の行動で事故があったとする もうひとつの一通目の手紙 を用いて 生徒に考えさせることで 規則の重要性や遵法精神の目的などを自覚させる一助とする そのために 本時の話合いでは 以下の3つの場面を中心にねらいに迫っていく 1 姉弟のことを考えて動物園に入園させた元さんの行動を支持している佐々木さんの気持ちに共感させる 2 元さんに届いた二通の手紙の内容を知り 佐々木さんの心の有り様をおさえる 感謝の手紙 叱責の手紙 ( 一通目 ) 解雇の手紙 ( 二通目 ) を準備する 3 晴れ晴れとした顔で職場を去って行った元さんから 佐々木さんが法やきまりの意義や義務を果たすことの大切さを学んだことに気付かせる

段 階 4 学習指導過程 導入 ( 5 分 ) 学習活動 ( 主な発問 ) 1 きまりがあって嫌だと思 ったことや 良かったと思っ たことを聞く 予想される生徒の反応 < 学習目標 > きまりやルールは何のためにあるのだろうか? 指導上の留意点 評価の観点 あらかじめ 発問内容を生徒に伝え 考えさせておく 展開 ( 4 0 分 ) 2 資料を読んで佐々木さんの心情を中心に話し合う 〇情況を確認する ( 発問 ) 佐々木さんはどんな人だと感じるか 登場人物の情況を確認する まじめな人 優しくない 冷たい 主人公を 佐々木さん と捉え 話合いの柱となる部分に線を引かせる 母親から元さんに届いた 手紙を2 種類用意する 感謝の手紙 頭が固い 叱責の手紙 〇資料の読み聞かせをする ( 資料は 手紙が届く手前ま で読む ) (1) 佐々木さんは姉弟を入 姉弟を入園させた元さんの 姉弟のことを考え 元さ 園させた元さんを見て 優しさに共感する んの行動を支持してい どのように考えている 姉弟を思いやる気持ちはよ る佐々木さんの気持ち だろうか いと思う に共感させる やはり規則を守らなかった 思いやり 優しさという ( 補助発問 ) のはいけないと思う 視点で入園させたこと 佐々木さんは規則のことは 規則は分かるが姉弟のこと を考えることができた 考えなかったのだろうか を考えると入園させたのは か よかったと思う (2) 母親からの手紙を元さ きまりについての話し合 んから見せられた佐々 いを深めるため 学級を 木さんはどのように考 2 つに分け さらに小グ えただろうか ループで考えさせる 〇 感謝の手紙 を読む 毎日来ている姉弟がかわい 小グループで話し合った そうだし 元さんの考えに ことを発表させる 賛成だ 規則の大切さを理解しな ( 補助発問 ) 姉弟の願いを叶えた元さん がらも 心情的には元さ

もし 姉弟に事故があったと しても元さんの行為を良いこ とだといえるか は優しい人だと思う 規則は大事だが姉弟のことを考えたら元さんの行動は理解できる んの行動に共感してい る佐々木さんの気持ち を考えさせる 元さんがこの後 解雇通告 を受けたことを話す 〇 叱責の手紙 を読む ( 補助発問 ) もし 姉弟が無事に帰ってきていたら 元さんの行為は許されるのか 元さんがこの後 解雇通告 を受けたことを話す 子どもも母親も喜んでくれたのに何で元さんが解雇処分になるのかわからない 母親も元さんに感謝しているのになぜ 感情に流されて 規則を破ってしまったことはよくない行為だと思う 入園係として してはいけない行為だった 元さんが入園させなければこんな悲劇は起こらなかったはずだ 解雇処分になってもしかたのない行為だった 納得いかない佐々木さんの気持ちに共感できたか 元さんの行為が規則を逸脱した行為であることに気付かせる 若い女の子たちを入園させなかった佐々木さんの気持ちに共感できたか グループを教室に戻し それ ぞれの考えを発表する 教科書で資料の後半を読み聞かせ 母親からもらったのは 感謝の手紙 であったという本筋に戻す 生徒が混乱しないように 丁寧に説明する (3) 元さんの行動に共感していた佐々木さんが それでも若い女の子たちの入園を断ったのはなぜだろうか 個人の感情だけで規則を破るのはいけないと分かったから 規則を守ることの大切さを元さんから学んだから 規則は守るためにあり 誰がその仕事をしても変わらない大切なきまりだと考えたから 佐々木さんの心情の変化 から きまりを守ること の意義を考えさせる

終末 ( 5 分 ) 3 本時の学習課題について きまりやルールは 自分だ感じたことや考えたことをけでなく 皆が楽しく生き話し合う るためにある きまりやルールは自分たちを縛るものではない なぜ こんなきまりやルールがあるのか しっかりと考えることが大切だ 破ってよい規則はひとつもないと納得させる 4 別の資料を読み 法やきまりを守ることについて考えを深める まず個人で そして 数人で考えを深める 感情ときまりを守ることは別であり きまりを守ることが集団の秩序を守るには必要であることに気付くことができたか 大リーガー田口壮選手の話題 ( 新聞記事 ) を用意しておく プリントを用意する 法やきまりを守ることについて家族と話し合わせる ( 宿題 ) 5 他の教育活動等との関連事前にきまりがあって嫌だと思ったこと 良かったと思ったことを考えさ事前学習せておく 資料名 二通の手紙 道徳の時間ルールやきまりを守ることの意義を理解し 自らの義務を果たして社会の秩序と規律を高めようとする態度を育てる 私たちの道徳 の 4 社会に生きる一員として (1) 法やきまりを守事後学習り社会で共に生きる を読み その部分 (P135) を教室に掲示する 本時の授業内容や生徒の感想を学年通信で紹介する 家庭でも 私たちの家庭との連携道徳 P134~145 を活用し話題にしてもらう また 話題になったことを学年通信で紹介する 学習した道徳的価値を理解し 生活の中で活かしたかアンケートをとる 事後指導 ( 道徳的な判断力 心情 実践意欲と態度を検証する ) 6 評価の観点 ルールやきまりの意義を考える過程で 社会の秩序についても自分の考えをもつことができたか ( 発言 ) 世の中は管理するだけでなく 情の部分も大切だが むやみに情に流されると社会全体を混乱させる事態にもなりかねないことに気付いたか ( 発言 )

7 板書計画二通の手紙市営動物園の入園係佐々木さんの元同僚勤勉で真面目佐々木さん元さんきまりやルールは何のためにあるのだろうか 姉弟を入園させた元さんを見て場面絵 二通目の手紙を読んだ元さんを見て 入園を断る佐々木さん場面絵

8 資料吟味表 ね ら い ; ルールやきまりは自分たちの生活や秩序を守るためにあると気づき そのために自らの義務を果たし 社会の秩序と規律を高めようとする意欲や態度を育て る [C 遵法精神 公徳心 ] 授業者の意図 ; 市営動物園の入園係をしていた元さんは規則を破って姉弟を入園させてしまっ たことで 保護者からは 感謝の手紙 上司からは 解雇処分 の通告とい う2 通の手紙を受け取った元さんの姿から法やきまりを守ることの意義につ いて考えさせたい なお もうひとつの一通目の手紙 を用意し 元さんの 行為が規則を逸脱した行為であることを考える手立てとした 中心発問 ; きまりやルールは何のためにあるのだろうか 意図 ; 佐々木さんが元さんの姿を見て きまりやルールを守ることは 皆が安心 安全に生活するために必要なことであり 社会秩序を維持するのに大切なことであると気付かせる 母親からの 感謝の手紙 と 叱責の手紙 を読んで 規則を守ることの意味を考える 上司から 解雇処分 通告の手紙を受け取る元さんが 晴れ晴れとした顔 をした理由を考える 意図 ; 規則の大切さを理解しながらも 姉弟のことを考えて心情的に元さんの行為に共感している佐々木さんの気持ちを考えさせる また 母親の手紙から入園させたことがどうであったかを考える 意図 ; 結果がよければ規則を破ってもよいのではない 状況や 情に流されることはあってはならない 解雇処分となったが元さんが自分の甘さと規則の重さに改めて気付いた心の有り様を考える 他者理解価値理解人間理解 人間理解 価値理解 姉弟のことを思い規則を破って入園させる元さんの心情を理解させ共感させる 元さんの行為に共感していた佐々木さんが若い女の子たちの入園を断ったことから きまりやルールの真の意味を考えさせる 意図 ; 規則の大切さは分かっていた元さんだったが 姉弟のことを考え入園させた その元さんの行為に共感している佐々木さんの気持ちを考える 意図 ; きまりやルールはよりよい生活をするためにあり 社会の秩序を維持する基本であることに気付き 今後の生き方に活かそうとする態度の深まりを図る 人間理解 他者理解 自己理解 価値理解