地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

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高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

1102 請求誤りによる実績取り下げ 1109 時効による保険者申立ての取り下げ 1112 請求誤りによる実績取り下げ ( 同月 ) 1129 時効による公費負担者申立ての取り下げ 1142 適正化 ( その他 ) による保険者申立の取り下げ 1143 適正化 ( ケアプラン点検 ) による保険者申

平成 28 年度介護保険事業状況報告 ( 年報 ) のポイント 1 第 1 号被保険者数 (28 年 3 月末現在 ) (29 年 3 月末現在 ) 3,382 万人 3,440 万人 ( 対前年度 +59 万人 +1.7% 増 ) ( 単位 : 万人 ) 3,500 3,000 2,500 2,0

計画の今後の方向性

負担割合の引き上げ 一定以上所得者の利用者負担の見直し 保険料の上昇を可能な限り抑えつつ 制度の持続可能性を高めるため これまで一律 1 割に据え置いている利用者負担について 相対的に負担能力のある一定以上の所得の方の自己負担割合を 2 割とする ただし 月額上限があるため 見直し対象者の負担が必ず

北多摩南部圏域 東京都 武蔵野市 三鷹市 府中市 調布市 施設 36% 小金井市 狛江市 凡例 円グラフの大きさ 1,百万円未満 延べ 5百人未満 施設 居住系 1% 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 小 1,百万円以上 1,百万円未満 1,百万円以上 5百人以上 1,百人未満 1

区西北部圏域 豊島区 北区 板橋区 練馬区 1,000百万円未満 500百人未満 居住系 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 施設 19% 施設 36% 凡例 円グラフの大きさ 小 東京都 1,000百万円以上 10,000百万円未満 10,000百万円以上 500百人以上 1,00

人口構造の変化 1

2 居宅サービス事業所の状況

予定 地域密着型通所介護 に関する Q&A 通所介護事業所のうち 小規模な通所介護事業 ( 利用定員が 18 人以下の予定 ) については 平成 28 年 4 月 1 日から 地域密着型通所介護 として地域密着型サービスに移行することになりました つきましては その取扱いについてまとめましたので参考

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

Microsoft Word - Ⅰ-7_(資料7)_留意事項_

Microsoft PowerPoint - 地域密着型サービスについて(長岡市)

各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

通常の届出に係る加算等のサービス種類算定の開始時期 定期巡回 随時対応型訪問介護 届出が毎月 15 日以前になされた場合には看護翌月から 複合型サービス( 看護小規模多 16 日以降になされた場合には翌々月から機能型居宅介護 ) 夜間対応型訪問介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 介護予

地域包括ケアシステムの構築に向けた取組み 平成 30 年 3 月 30 日 ( 金 ) 厚生労働省老健局振興課

住所地特例に係る事務の見直しの概要について Ⅱ- 資料 2 本事務は 介護予防 日常生活支援総合事業の実施時期に係わらず 平成 27 年 4 月から 全ての市町村において必要な事務であるので 留意されたい 1. 平成 27 年 4 月からの住所地特例に係る事務の見直しの概要 住所地特例の対象施設にサ

Microsoft Word 厚生労働省事務連絡(システム変更に係る参考資料その9)送付版

平成29 年度介護報酬改定による介護職員処遇改善加算の拡充について【介護保険最新情報Vol.580】(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H )

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2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

6. 介護給付費等の過誤処理について

月額報酬対象サービス月途中の事由 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定

Microsoft PowerPoint - 資料3 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に.pptx

01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

月額報酬対象サービス月途中の事由 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定

介護保険事業状況報告 ( 全国計 ) 第 1 表第 1 号被保険者のいる世帯数 ( 単位 : 世帯 ) 前年度末現在当年度中増当年度中減当年度末現在 23,856,459 1,319, ,241 24,261,177 第 2 表第 1 号被保険者数 ( 単位 : 人 ) 年齢区分 前年度

正誤表

( 参考 ) 身体拘束廃止未実施減算の適用について 1 身体拘束禁止規定について サービスの提供にあたっては 当該入所者 ( 利用者 ) 又は他の入所者 ( 利用者 ) 等の生命又は身体を保護するため緊急やむを得ない場合を除き 身体的拘束その他入所者 ( 利用者 ) の行動を制限する行為を行ってはな

Taro 社福軽減(新旧)

Ⅰ-9_(資料9)_月額包括報酬の日割り請求にかかる適用_

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

8_月額包括報酬の日割り請求にかかる適用について

Ⅰ-9_(資料9)_月額包括報酬の日割り請求にかかる適用_

Microsoft Word - 3

社会福祉法人による生計困難者に対する利用者負担の減免

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地域包括ケアシステム 団塊の世代が75 歳以上となる2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 住まい 医療 介護 予防 生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していきます 今後 認知症高齢者の増加が見


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小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援変更日 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定有効期間 ) 事業所指定効力停止の

= 掲載済 12 短期入所生活介護 (P107~P121) 13 短期入所療養介護 (P122~P131) 16 福祉用具貸与 (P153~P158) 17 (P159~P170) 18 入居者生活介護 地域密着型入居者生活介護 (P171~P183) 20 介護老人福祉施設 地域密着型介護老人福祉

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様式第九(附則第二条関係)

小規模多機能型居宅介護 介護予防小規模多機能 区分変更 ( 要介護 1~ 要介護 5 の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 型居宅介護く ) 区分変更 ( 要介護 要支援 ) サービス提供日 サービス事業所の変更 ( 同一サービス種類のみ ) ( 通い 訪問又は宿泊 ) 事業 ( 指定有効期間 ) 受給資


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基本理念 第 6 期計画では 高齢者が住み慣れた地域で健康でいきいきと充実した生活を送ることができる地域社会の構築をめざしてきました 第 7 期計画においても 第 6 期計画の基本理念を継承し 総合計画における高齢者福祉の施策の実現をめざして 住んでよかった亀岡 老後も楽しい亀岡 を本計画の基本理念

介護報酬体系見直しの概要

資料 平成 29 年 12 月 8 日 厚生労働省老健局振興課

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Microsoft PowerPoint - (HP掲載用)270820定期巡回.pptx

4 小規模多機能型居宅介護 介護予防小規模多機能型居宅介護 通い を中心として 利用者の様態や希望などに応じ 随時 訪問 や 泊まり を組み合わせてサービスを提供することにより 在宅生活の継続を支援するサービスです 介護予防小規模対機能型居宅介護は 介護予防を目的とした小規模多機能型居宅介護で 要支

第 2 章垂水市地域包括ケアシステムの概要 1 垂水市の地域包括ケアシステムの考え方地域包括ケアシステムとは 高齢者等に関わる様々な人や社会資源が 地域の中でつながりを持って高齢者等の生活を支える仕組みです 高齢者については 介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう 医

第1章 計画の基本的考え方 態を改善して地域社会への参加等を通じ 生きがいや役割を持てるようにすることが 重要です 4 住まい 持ち家や賃貸住宅だけでなく 有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など 多様な形態の住まいを含みます 生活の基盤である住まいは 高齢者のプライバシー と尊厳が十分に守ら

PowerPoint プレゼンテーション

福祉用具貸与 介護予防福祉用具貸与 心身機能が低下した高齢者に 日常生活の自立を助ける用具をレンタルします 自 宅 に 住 ん で 自 宅 で 受 け る サ ー ビ ス ( 生活環境を整える ) 貸与品目 福祉用具購入費の支給 住宅改修費の支給 手すり スロープ 歩行器 歩行補助杖 車いす ( 付

06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

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PowerPoint プレゼンテーション

65歳~74歳 介護認定率(平成22年度)

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

請求事業者保険者付費明者細)給欄象地特例対請求額集計欄様式第二 ( 附則第二条関係 ) 居宅サービス 地域密着型サービス介護給付費明細書 ( 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハ 居宅療養管理指導 通所介護 通所リハ 福祉用具貸与 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 夜間対応型訪問介護 地域密着

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事務連絡

第 6 期ひろしま高齢者プランにおける介護サービス基盤整備について 介護保険課 1 目指す方向 高齢者が介護や支援が必要になっても, できる限り住み慣れた地域で自立した生活が継続できるよう, 必要に応じ適切なサービスが提供できる地域包括ケアに対応した介護サービス基盤が, 市町の方針や地域の実情に応じ

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

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Taro 【新旧】通知新旧

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た世帯に引き続き属するとみなす ( 対象サービス及び軽減内容 ) 第 3 条軽減対象者が利用者負担の一部軽減を受けることができる介護保険サービスは 当該サービスを提供する事業所及び施設の所在地の都道府県知事及び豊中市長に対して利用者負担の軽減を行う旨の申出を行った社会福祉法人が実施する次のサービスと

平成18年4月制度改正にかかる請求明細書・給付管理票の記載例について

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栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮

1 高齢者向け住まいの概要 1

届出書 体制等状況一覧表 ( 別紙 1-3) の添付書類一覧 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 中山間地域等における小規模事業所加算 11 月当たりの平均延訪問回算定表 前年度の 4 月 ~2 月分 緊急時訪問看護加算 特別管理体制 ターミナルケア体制 サービス提供体制強化加算 (Ⅰ) サービス提供

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

6 基本理念及び基本目標 第 11 節 (1) 基本理念 すべての人が人間として尊ばれ 生きがいを持ち 心豊かに 安全に安心して暮らせる長寿社会の実現 (2) 基本目標 1 生涯をいきいきと暮らせる健康づくり ~ 健康寿命の延伸を目指して~ 2 社会参加と生きがいづくりの推進 3 地域における自立し

平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

総合事業に係る Q&A 国 注意事項 備考欄には厚生労働省が作成した Q&A の参照先を記載しています 1 介護予防 日常生活支援総合事業ガイドライン案についての Q&A 9 月 30 日版 2 総合事業ガイドライン案に係る追加質問項目について ( 平成 26 年 11 月 10 日全国介護保険担当

①【表紙】介護保険最新情報

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第 3 章計画の基本的な考え方 第 1 節制度改正のポイント 平成 30 年度以降の介護保険制度の主な改正内容は 次のとおりです (1) 介護保険施設に 介護医療院 の創設 ( 平成 30 年 4 月から ) 要介護者に対して 長期療養のための医療 と 日常生活の世話 ( 介護 ) を一体的に提供す

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第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

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函館市のこれから 計 (2015 年比 ) 265, ,794 6% 232,635 13% 215,148 19% 197,467 26% 179,807 32% 0~14 歳 (2015 年比 ) 27,134 24,208

01 表紙 老人保健課 - コピー

区分

「介護報酬等に係るQ&A Vol.2」(平成12年4月28 日)等の一部改正について(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H26.4.4)【介護保険最新情報Vol.369】

都市部の高齢化対策に関する検討会資料

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

Transcription:

資料 4 介護保険の第 6 期計画 ( 平成 27 年 ~29 年度 ) 及び平成 37 年 (2025 年 ) における第一号保険料及びサービス見込み量について 平成 27 年 8 月 3 日 ( 月 ) 厚生労働省老健局

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後 認知症高齢者の増加が見込まれることから 認知症高齢者の地域での生活を支えるためにも 地域包括ケアシステムの構築が重要 人口が横ばいで 75 歳以上人口が急増する大都市部 75 歳以上人口の増加は緩やかだが人口は減少する町村部等 高齢化の進展状況には大きな地域差 地域包括ケアシステムは 保険者である市町村や都道府県が 地域の自主性や主体性に基づき 地域の特性に応じて作り上げていくことが必要 病気になったら 地域包括ケアシステムの姿 医療介護が必要になったら 介護 病院 : 急性期 回復期 慢性期 地域包括支援センター ケアマネジャー 日常の医療 : かかりつけ医 有床診療所 地域の連携病院 歯科医療 薬局 相談業務やサービスのコーディネートを行います 通院 入院 住まい 自宅 サービス付き高齢者向け住宅等 通所 入所 いつまでも元気に暮らすために 生活支援 介護予防 在宅系サービス : 訪問介護 訪問看護 通所介護 小規模多機能型居宅介護 短期入所生活介護 福祉用具 24 時間対応の訪問サービス 複合型サービス ( 小規模多機能型居宅介護 + 訪問看護 ) 等 介護予防サービス 施設 居住系サービス 介護老人福祉施設 介護老人保健施設 認知症共同生活介護 特定施設入居者生活介護等 地域包括ケアシステムは おおむね 30 分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域 ( 具体的には中学校区 ) を単位として想定 老人クラブ 自治会 ボランティア NPO 等 1

介護保険事業 ( 支援 ) 計画について 保険給付の円滑な実施のため 3 年間を 1 期とする介護保険事業 ( 支援 ) 計画を策定している 国の基本指針 ( 法第 116 条 平成 27 年厚生労働省告示第 70 号 ) 介護保険法第 116 条第 1 項に基づき 国が介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための基本指針を定める 市町村等が介護サービス量を見込むに当たり参酌する標準を示す 区域 ( 日常生活圏域 ) の設定 各年度における種類ごとの介護サービス量の見込み ( 区域毎 ) 各年度における必要定員総数 ( 区域毎 ) 認知症対応型共同生活介護 地域密着型特定施設入居者生活介護 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 各年度における地域支援事業の量の見込み その他の事項 区域 ( 老人福祉圏域 ) の設定 市町村の計画を踏まえて 介護サービス量の見込み ( 区域毎 ) 各年度における必要定員総数 ( 区域毎 ) 介護保険施設 介護専用型特定施設入居者生活介護 地域密着型特定施設入居者生活介護 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 混合型特定施設に係る必要定員総数を設定することもできる ( 任意 ) 市町村介護保険事業計画 ( 法第 117 条 ) 都道府県介護保険事業支援計画 ( 法第 118 条 ) その他の事項 保険料の設定等 保険料の設定 市町村長は 地域密着型の施設等について 必要定員総数を超える場合に 指定をしないことができる 基盤整備 都道府県知事は 介護保険施設等について 必要定員総数を超える場合に 指定等をしないことができる 2

2025 年を見据えた介護保険事業計画の策定等 第 5 期計画では 高齢者が地域で安心して暮らせる地域包括ケアシステムを構築するために必要となる 1 認知症支援策の充実 2 医療との連携 3 高齢者の居住に係る施策との連携 4 生活支援サービスの充実といった重点的に取り組むべき事項を 実情に応じて選択して位置づけるなど 段階的に計画の記載内容を充実強化させていく取組をスタート 第 6 期計画以後の計画は 2025 年に向け 第 5 期で開始した地域包括ケア実現のための方向性を承継しつつ 在宅医療介護連携等の取組を本格化 2025 年までの中長期的なサービス 給付 保険料の水準も推計して記載し 中長期的な視野に立った施策の展開を図る 団塊世代が 65 歳以上に 団塊世代が 75 歳以上に 介護保険事業 ( 支援 ) 計画 第 5 期計画 2012 ~2014 2015(H27) 第 6 期計画 2015 ~2017 第 7 期計画 2018(H30) ~2020 第 8 期計画 2021 ~2023 < 介護保険事業計画に 2025 年までの見通しを記載 > 2025(H37) 第 9 期計画 2024 ~2026 医療計画との整合性の確保 現行の医療計画 2013~2017 地域医療ビジョン (2025 年まで ) 次期医療計画 2018(H30) ~2023 中間年で見直し 3

第 6 期介護保険事業計画におけるサービス量等の見込み 介護サービス量 平成 26(2014) 年度実績値 1 平成 29(2017) 年度推計値 2 平成 32(2020) 年度推計値 2 平成 37(2025) 年度推計値 2 ( 参考 )2025 年度改革シナリオ 3 在宅介護 352 万人 384 万人 (9% 増 ) 436 万人 (24% 増 ) 491 万人 (40% 増 ) 463 万人 うちホームヘルプ 104 万人 121 万人 (16% 増 ) 137 万人 (32% 増 ) 155 万人 (49% 増 ) - 万人 うちデイサービス 193 万人 231 万人 (20% 増 ) 267 万人 (38% 増 ) 301 万人 (56% 増 ) - 万人 うちショートステイ 39 万人 45 万人 (16% 増 ) 51 万人 (32% 増 ) 58 万人 (48% 増 ) - 万人 うち訪問看護 37 万人 46 万人 (24% 増 ) 54 万人 (46% 増 ) 62 万人 (67% 増 ) 51 万人 うち小規模多機能 8 万人 13 万人 (62% 増 ) 15 万人 (88% 増 ) 17 万人 (112% 増 ) 40 万人 うち定期巡回 随時 0.9 万人 3.3 万人 (264% 増 ) 4.7 万人 (419% 増 ) 6.2 万人 (584% 増 ) 15 万人 対応型サービス うち複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 0.3 万人 1.4 万人 (365% 増 ) 1.8 万人 (506% 増 ) 2.3 万人 (677% 増 ) - 万人 居住系サービス 38 万人 47 万人 (24% 増 ) 53 万人 (39% 増 ) 60 万人 (57% 増 ) 62 万人 特定施設 20 万人 25 万人 (27% 増 ) 29 万人 (46% 増 ) 33 万人 (67% 増 ) 24 万人 認知症高齢者ク ルーフ ホーム 18 万人 22 万人 (20% 増 ) 24 万人 (31% 増 ) 26 万人 (45% 増 ) 37 万人 介護施設 95 万人 106 万人 (12% 増 ) 114 万人 (20% 増 ) 123 万人 (29% 増 ) 133 万人 特養 54 万人 62 万人 (16% 増 ) 68 万人 (26% 増 ) 74 万人 (36% 増 ) 73 万人 老健 (+ 介護療養 ) 41 万人 44 万人 (7% 増 ) 46 万人 (12% 増 ) 49 万人 (19% 増 ) 60 万人 介護保険料 保険料基準額 4,972 円 5,514 円 (11% 増 ) 6,771 円 (36% 増 ) 8,165 円 (64% 増 ) 約 8,200 円 1) 平成 26(2014) 年度の数値は介護保険事業状況報告 ( 平成 26 年 12 月月報 ) による数値で 平成 26 年 10 月サービス分の受給者数 (1 月当たりの利用者数 ) 在宅介護の総数は 便宜上 同報の居宅介護支援 介護予防支援 小規模多機能型居宅介護及び複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) の受給者数の合計値 在宅介護の内訳について ホームヘルフ は訪問介護 ( 予防給付 総合事業への移行分は含まない なお 平成 26(2014) 年度について 予防給付を含んだ場合は 149 万人 ) 訪問リハ ( 予防給付を含む ) 夜間対応型訪問介護の合計値 テ イサーヒ スは通所介護 ( 予防給付 総合事業への移行分は含まない なお 平成 26(2014) 年度について 予防給付を含んだ場合は 242 万人 ) 通所リハ ( 予防給付を含む ) 認知症対応型通所介護 ( 予防給付を含む ) 地域密着型通所介護の合計値 ショートステイは 短期入所生活介護 ( 予防給付を含む ) 短期入所療養介護 ( 予防給付を含む ) の合計値 居住系サービスの特定施設及び介護施設の特養は それぞれ地域密着型サービスを含む 老健 (+ 介護療養 ) の平成 32(2020) 年度 平成 37(2025) 年度については 介護療養からの転換施設の利用者数も含む 2) 平成 29(2017) 年度 平成 32(2020) 年度及び平成 37(2025) 年度の数値は 全国の保険者が作成した第 6 期介護保険事業計画における推計値について 平成 27 年 4 月 24 日現在で集計したもの なお 在宅介護の総数については 1 と同様の方法による推計値 3) 2025 年度改革シナリオの数値は 社会保障に係る費用の将来推計の改定について ( 平成 24 年 3 月 ) による 各保険者の推計を積み上げた今回の推計とは異なり 様々な仮定を置いて計算したものであるため 単純に比較することはできない 4

市町村は 3 年を 1 期 (2005 年度までは 5 年を 1 期 ) とする介護保険事業計画を策定し 3 年ごとに見直しを行う 保険料は 3 年ごとに 事業計画に定めるサービス費用見込額等に基づき 3 年間を通じて財政の均衡を保つよう設定 高齢化の進展により 保険料が 2020 年には 6,771 円 2025 年には 8,165 円に上昇することが見込まれており 地域包括ケアシステムの構築を図る一方 介護保険制度の持続可能性の確保のための重点化 効率化も必要となっている 事業運営期間事業計画給付 ( 総費用額 ) 第 3.6 兆円第一 4.6 兆円期一 5.2 兆円 2000 年度 2001 年度 2002 年度 2003 年度 2004 年度 2005 年度 2006 年度 2007 年度 2008 年度 2009 年度 2010 年度 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 2016 年度 2017 年度 2020 年度 第二期 第三期 第四期 第五期 第六期 期 第 二 期 介護給付と保険料の推移 第三期 第四期 第五期 第六期 5.7 兆円 6.2 兆円 6.4 兆円 6.4 兆円 6.7 兆円 6.9 兆円 7.4 兆円 7.8 兆円 8.2 兆円 8.8 兆円 9.2 兆円 10.0 兆円 2013 年度までは実績であり 2014~2015 年度は当初予算である 2020 年度及び 2025 年度の保険料は全国の保険者が作成した第 6 期介護保険事業計画における推計値 保険料 2,911 円 3,293 円 4,090 円 4,160 円 4,972 円 介護報酬の改定率 H15 年度改定 2.3% H17 年度改定 1.9% H18 年度改定 0.5% H21 年度改定 +3.0% H24 年度改定 +1.2% 消費税率引上げに伴う H26 年度改定 +0.63% 10.1 兆円 H27 年度改定 2.27% 5,514 円 6,771 円 2025 年度 8,165 円 5

介護保険の第 6 期及び 2025 年等における第 1 号保険料 65 歳以上の方の納める介護保険料に関し 各市町村が定めた 第 6 期 ( 平成 27 年度 ~ 平成 29 年度 ) の額 2020 年及び 2025 年の見込額 ( 今回初 ) の加重平均額を公表 (4 月 28 日 ) 併せて 各サービスの見込み量についても公表 第 6 期 :5,514 円 (10.9% 増 ) 2020 年 :6,771 円 2025 年 :8,165 円 8165 円 6771 円 自然増 5800 円 ( ) 5514 円 介護報酬改定 制度改正 等 4972 円 第 5 期 第 6 期 平成 32 年度 ( 見込み ) 平成 37 年度 ( 見込み ) ( 平成 24 年度 ~26 年度 ) ( 平成 27 年度 ~29 年度 ) (2020 年 ) (2025 年 ) < 中長期的な推計 > 政府予算の伸び率 ( 年 4.7%) を基に推計 6