第 3 学年 組国語科学習指導案 単元名 教材名場面の様子を想像しながら読もう ちいちゃんのかげおくり ( 光村図書 3 年下 ) 平成 年 9 月 4 日 ( 木 ) 第 5 校時 場 所 第 3 学年 組教室 指導者 教諭 宮地直子 共同研究者 大瀧篤志 永井智景 鈴木太 押切あや 松本翠 在籍児童数男子 6 名女子 6 名計 3 名 児童の思いや願いと本単元の意図 () 児童の実態昨年度の市内一斉の学力テストの達成率の結果は右のよ うであった ( 資料 ) 基礎 はまずまずであるが 応用 力 書く力 読む力 が弱いことがわかる そこで 書く 力 読む力 をつけるために 次のような取り組みを行っ てきた 読むこと では きつつきの商売 で森の様子や音を 想像し 音読の仕方を工夫しながら学習してきた また 三 年とうげ では 場面の様子やおじいさんの気持ちが表れる ように音読を工夫することを学習してきた 子どもたちはこ れらの学習を通し 音読の仕方を工夫し 気持ちを込めて音 読するようになってきた 読み取りについては 叙述に即して読む のではなく 資料 市内一斉学力テスト国語 (H. 月実施 ) 00 80 60 40 0 0 教科総合 言語に基礎応用書く力読む力ついて 説明的文学的言語文章文章事項 鳩ヶ谷市 76.6 75.6 58 58.5 6.7 8. 67. 45.6 8. 本校 80. 79.4 58.7 58.7 65.9 84.9 7. 46.8 84.9 文全体の感じや自分の推測で読んでしまうことが目立つ そこで めあてに沿って 場面の様子や登場人物 の気持ちが表れている叙述にサイドラインを引かせ 思ったことや考えたことを書き込む学習を行ってきた ( 年 スーホの白い馬 3 年 三年とうげ ) これにより叙述に着目することを意識するようになってき ているが 書き込みの内容にはやはり個人差が見られる めあてに沿って 場面の様子や登場人物の気持ち が特によく表れている箇所に着目できるようにし 何を書き込めばよいのかを引き続き指導していく必要が ある また 自分が書き込んだところを積極的に発表するとともに 友だちと自分の考えを比較しながら聞 き 考えを広げたり深めたりできるようにしていきたい 書くこと では 4 月から 三文日記 を続けている 三文なので短時間で取り組め 児童への負担も 少なく 子どもたちは進んで取り組んでいる 楽しかった うれしかった おもしろかった などの言 葉を使わずに 理由を入れて書かせるようにしている しかし 内容がなかなか決まらなかったり 自分の 思いや考えをまとめられなかったり 苦手意識を持つ児童も多い そこで作文指導では 年生の終わりに 学習した作文の書き方 ( 内容の柱を 3 つ決め それに書き出しと終わりをつける ) を継続して行い 始め 中 終わり を意識して書かせるようにしている 児童は 学期に次のようなことに取り組んできた 読む きつつきの商売 情景を叙述をもとに想像しながら読む ありの行列 段落について知り 問い と 答え を探しながらまとまりに注意して読む 三年とうげ 場面の移り変わりを 情景を叙述をもとに想像しながら読む
() 教材観 指導観教材文 ちいちゃんのかげおくり は 幼い少女ちいちゃんを主人公とし かげおくりという素朴な遊びを取 り上げながら戦争の悲惨さと恒久平和への願いを訴えた文学作品である 本文は以下の 5 つの場面によって構成されている 家族そろって仲睦まじくかげおくりをする 幸せなちいちゃん 激しい空襲のため 母と兄からはぐれ ひとりぼっちになってしまったちいちゃん 3 母と兄の帰りを信じて ひたすら待ち続けるちいちゃん 4 衰弱し 夢うつつの中で たった一人でかげおくりをするちいちゃん 5 ちいちゃんが亡くなった数十年後 公園で幸せそうに遊ぶ子どもたち本教材は 教科書で最初に出会う戦時下状況の文学作品である 戦争に対しての知識が乏しい児童にとって当 時の時代背景や生活を理解するのは難しいと思われる しかし 本教材は情景や人物の言動が生き生きと描かれ ているので 児童は自分と近い存在であるちいちゃんに感情移入しながら読み進めることができるであろう 本単元では 叙述に即してちいちゃんの心情 そして作者の願いを読み取ることをねらいとして取り組む 具 体的な方法として 登場人物の様子や気持ちがわかる部分にサイドラインを引く そこから読み取れる登場 人物の気持ちをノートに書き込む という活動を毎時間取り入れる また それぞれの場面での読み取りだけで なく 場面同士の比較読みをさせ 違いから登場人物の心情や主題について読み取ったり考えたりすることがで きるようにする 本時では ちいちゃんの様子や言葉から 家族に会いたいという一途な思いを読み取らせる 本時のかげおく り (= 戦争の悲惨さの象徴 ) と場面 の家族一緒のかげおくり (= 平和の象徴 ) との違いを叙述に着目して読み 比べることを通して ちいちゃんから家族 命 未来をうばった戦争の悲惨さを感じ取らせたい 単元を学習するにあたって 小学校学習指導要領解説国語編 教育に関する三つの達成目標 で示されて いる内容の中で 以下の点に着目する 小学校学習指導要領解説国語編第 3 学年及び 4 学年 C 読むこと 内容 ア内容の中心や場面の様子がよく分かるように音読すること ウ場面の移り変わりに注意しながら 登場人物の性格や気持ちの変化 情景などについて 叙述を 基に想像して読むこと オ文章を読んで考えたことを発表し合い 一人一人の感じ方について違いがあることに気付くこと 埼玉県 三つの達成目標 第 3 4 学年 学力 段落ごとの内容やつながりを考えながら読み取ることができるようにしましょう 聞いている人に場面の様子がよくわかるように 声に出して読むことができるようにしましょう 規律ある態度 名前を呼ばれたら はい と元気よく返事をすることができる ~ です ~ ます を言うことができる これらの点を踏まえ 本単元では以下のことに留意して取り組む 場面の移り変わりや情景を叙述をもとに想像して読む 5 つの場面に分け 場面ごとに登場人物の会話や動作を表す言葉に着目して情景を想像しながら読むことができるようにする 叙述をもとに登場人物の心情や作者の願いを読み取ることができるようにする 感想や自分の考えを書いたり話したりする 読み取ったことを受けて 感想や自分の考えを表現できるようにする また 一人一人の感じ方について違いがあることに気づく
3 研究主題との関わり () 研究主題 確かに理解し 豊かに考え 表現できる国語力の育成 () 研究の仮説と手立て 仮説 基礎 基本の確実な定着と学力向上 指導内容の統一性 系統性をもち 学年の発達段階に応じた指導の工夫を行えば 言語に対する基礎 基本の確実な定着につながるであろう < 手だて > 学習展開の明確化 毎時間の学習展開を明確にし 児童一人一人が見通しを持って意欲的に学習に取り組ませるようにする ( 学びの手引きの活用 ) 単元を通しての学習課題を 戦争はちいちゃんから何をうばったのでしょうか ちいちゃんの願いとは とし ちいちゃんの気持ちを読み取るようにする 指導方法の工夫 気持ちが読み取れるところ めあてに沿ったところなどにサイドラインを引き ノートに分かったことや思ったことを書かせる 一人読み の時間を設け 叙述に即して自力で読み取らせるようにする 一人読みや感想を自分でノートにまとめることにより 読みを深め ノートの使い方を知る 学習のねらいに合わせて 一人学習 グループ学習 全体を取り入る 多様な考えがあることを知るためにグループ学習を取り入れ 意見や感想を交流し合ったりする 3 音読指導の工夫 グループ読み 役割読み 群読 暗唱を取り入れ 読むことの楽しさを味わわせる 4 支援の工夫 机間指導をしながら 一人読みができない児童には サイドラインを引く場所を示して読み深めていけるように支援する 5 学習環境の整備 毎時間ごとの学習内容を掲示し 常に学習を振り返ることができるようにする イメージの助けとなる写真や毎時間の授業内容を掲示として残し 興味を持たせ 持続させる 仮説 豊かな表現力の育成 自ら考えようとする意欲を高め 表現する場や機会を多く取り入れることにより 児童一人ひとりに 豊かな表現力が身に付くであろう < 手だて > 豊かな読み 表現力を高める工夫 表現読みの活動を取り入れ 読み取ったことを気持ちをこめて表現させる 一時間ごとに感想を書く活動を取り入れ めあてに沿って読み取ったことを自分の言葉で表現させる 語彙を増やす工夫 毎日の三文日記の中で 一言 ( 楽しかった うれしかった ) で表現するのではなく その中身を書かせる 3 評価の工夫資料視写力実態調査結果 (H.9 月実施 ) 資料読書量調査結果 (H.4~8 月実施 ) 毎時間の授業の 6 30 最後に 自分の 8 4 学習を振り返り 5 自己評価させる 0 0 右の表は児童の実態参考資料 8 6 4 0 0~000 ~4000 ~6000 ~8000 ~0000 0000~ 5 0 5 0 ~00 字 ~50 字 ~00 字 00 字 ~
学習活動における具体の評価規準4 単元の目標 場面 についてよりよく理解し 情景や登場人物の様子 心情について叙述に基づいて想像し 戦争時を描いた作品世界に迫る 言葉や表現に即して 場面の様子やその移り変わりを想像しようとしたり 自分の考えをまとめようとする 関心 意欲 態度 場面の移り変わりや情景を 叙述をもとに想像しながら読むことができる 読む能力 叙述をもとに自分の思いや考えを書くことができる 読む能力 読み取った内容についての考えをまとめ 一人一人感じ方に違いがあることに気づくことができる 読む能力 国語辞典を活用し 語句を確認したり 新出漢字を理解することができる 言語事項 5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準ア国語へのエ読む能力関心 意欲 態度 場面の様子や移り変わりを叙述をもとに想像しようとしたり 自分の考えをまとめようとしている 単元の評価規準 場面の移り変わりや情景を 叙述をもとに想像しながら読み 自分の思いや考えを書くことができる オ言語についての知識 理解 技能 国語辞典を使い 難語句や新出漢字を理解することができる 場面の様子や 移り変わりを想像していく中から 詳しく読みたいところや読み直したいところ または疑問を見つけている サイドラインを引き 場面の様子や登場人物の気持ちについて進んで読み取ろうとしている 会話や動作を表す言葉などをもとに 場面の様子や登場人物の気持ちを想像しながら読んでいる 様子や登場人物の気持ちを場面ごとに比べながら読み 違いに気づいている 3 友だちの読みと比べながら 自分の考えと違いがあることに気づいている 4 場面の様子や登場人物の気持ちを 聞き手を意識しながら 声に出して読んでいる 5 めあてに沿った感想を自分の言葉で書いている 新出漢字を正しく読んだり書いたりすることができる 国語辞典を引き 分からない語句の意味を調べ 理解している 6 学習指導計画 評価計画 ( 時間割扱い ) 本時 8/ 時 次 つかむ 時 主な学習活動 学習内容 つけたい国語力 評価規準 評価方法 単元のねらいをとらえ 学習の見通しをもつ 初発の感想の持ち方 アの 扉の詩を読み 広がる青空を想像する 読む力 学習のねらいと全体像をとらえる エの35 戦争について知っていることを話し合う 範読を聞き 初発の感想を書く 登場人物の確認 感想のまとめ 交流をする 作品を読み深める 物語の舞台背景を読み取る 時や場の設定 登場人物などを知る 三つのかげおくりをとらえる 読みのめあてを知る 戦争がちいちゃんからうばったものは何か ちいちゃんの願いとは 新出漢字や語句の学習をする 3 第一場面 ちいちゃんの家族がどんな家族かを読み取る 舞台背景の読み取り方 音読の仕方読む力 言葉やその働き言語事項 登場人物の読み取り方 音読の仕方 エの オの ( ノート )
次 理解する 4 5 6 7 8 本時 9 0 高める 第一場面 の音読 (P4L~P7L) ちいちゃんの人物像 暮らし 時代背景をとらえる 家族みんなでかげおくりをしたときのちいちゃんの気持ち せんそうがちいちゃんからうばったものは何かを読み取る 第一場面 の音読 (P7L~P8L9) お父さんの出征を見送ったちいちゃんの気持ち 兄妹でかげおくりをして遊ぶちいちゃんの気持ち かげおくりができなくなっていった状況の変化 ( 楽しい所 とてもこわい所 ) 第二場面 空襲からにげるちいちゃんの気持ちを読み取る 第二場面 の音読 (P8L0~P0L6) 空襲の様子 必死で逃げ回るちいちゃんの気持ち 家族とはぐれてしまったちいちゃんの気持ちを読み取る 第二場面 の音読 (P0L7~PL5) お母さんとはぐれてしまったちいちゃんの気持ち ひとりぼっちで眠るちいちゃんの気持ち 第三場面 一人で家にもどったときのちいちゃんの気持ちを読み取る 第三場面の音読 (PL6~P3L7) 変わり果てた町の様子 焼け落ちてしまった家でお母さんたちを待つちいちゃんの気持ち ( おばさんとの会話 ) 暗い防空壕で過ごすちいちゃんの気持ち 第四場面 一人でかげおくりをするちいちゃんの気持ちを読み取る 第四場面 の音読 (P3L8~P5L6) 空から家族の声が聞こえてきたときのちいちゃんの気持ち 白い影が四つ見えたときのちいちゃんの気持ち 第一場面のかげおくりとの対比 ( 家族 兄妹 一人 ) 家族と出会えたときのちいちゃんの気持ちを読み取る 第四場面 の音読 (P5L7~P6L7) 花畑と防空壕との対比 家族に出会えたちいちゃんの気持ち ( ちいちゃんの死 ) 第五場面 平和な暮らしの様子を読み取る 第五場面の音読 (P6L7~L) 戦争中と現在の対比 ( 戦争がちいちゃんから奪ったもの ちいちゃんの願い ) まとめの感想を書く 感想の記入 初発の感想との比較 感想の交流 感想の持ち方読む力 場面の様子の読み取り方 音読の仕方 感想の持ち方読む力 まとめの感想の書き方読む力 エの 45 エの 5 エの 5 エの 5 エの 5 エの 35 エの 3 エの 3 エの 35
まとめる 音読発表会をする 好きな場面の音読 音読発表会 音読の仕方読む力 エの 34 ( 発表 観察 ) 7 本時の学習指導 ( 8/ 時 ) () 本時の目標 第一場面と対比しながら 一人でかげおくりをするちいちゃんの気持ちを読み取ることができる () 評価規準ア国語へのエ読む能力関心 意欲 態度 一人でかげおくりをするちいちゃんの気持ちを読み取ろうとしている (3) 展開段落 時 情景や場面の様子や登場人物の気持ちを 第一場面と対比し 想像を広げながら読み取っている めあてに沿った感想を自分の言葉で書いている 学習活動 内容 ( ) と主な発問 期待する児童の反応 指導 支援 ( ) と評価 ( ) 評価方法 ( ) の創意工夫 つかむ ) 5 (. 本時の学習課題をつかむ 第一場面と第四場面のかげおくりをくらべよう 第一場面のかげおくりを振り返る. 音読する ( 個人 ) 第四場面を読む P3L8~P5L6 を読む 家族四人で 楽しい思い出 第一場面の授業のまとめの掲示を参考にさせる や言葉に気をつけて読む 理解する ) 5 ( 3. 一人でかげおくりをするちいちゃんの気持ちを読み取る 一人読みをする 第一場面のかげおくりと違うところに線を引きましょう そこからちいちゃんのどんな気持ちが分かるか書きましょう 一人学習 ちいちゃんの体調については 全体で押さえる A 評価 めあてに沿ってサイドラインを引き ちいちゃんの様子や気持ちが書けている < サイドラインと書き出し > 青い空からふってきました 家族でやって楽しかったかげおくりを思い出したと思います 家族に会いたい たった一つのかげぼうしかげおくりをすれば家族に会える くっきりと白いかげが四つ ちいちゃんはやっと家族に会えてうれしい B 評価 サイドラインが引け 書き込みができている C 評価 サイドラインや書き込みができない 挿絵も参考にして考えさせる サイドラインが引けない児童には サイドラインを引く場所を指示し 読み深められるようにする
4. 書き込んだことをもとにグループで話し合う 5. グループでの話し合いをもとに発表する グループ学習 ( 四人組 ) 第一場面家族で 青空の下で本当のかげおくり 第四場面一人で ぼうくうごうの中でちいちゃんだけに聞こえる声まぼろしのかげおくり 全体 一人でさびしいので まぼろしを見た 家族に会いたい気持ち 家族に会えてうれしい もう一度かげおくりをしたい 関係のないところにサイドラインを引いている児童には めあてに立ち返って考えるよう支援する 文や語句からイメージを広げて考えようとしている ( ノート ) 司会を決め 話し合いがスムーズにいくようにする 自分と友だちの考えを比べながら聞くようにさせる 家族に会えたことは本当に幸せなのかは 次時に考えさせる 高める ) ( 6. ちいちゃんの気持ちを考えながら音読をする P5L~P5L6 指名読み 7. 感想を書く 学習して分かったことや考えたことを感想にまとめる 一人でさびしかったけど やっと家族に会えてよかったと思います ちいちゃんの気もちがやっと通じて 会えたんだと思います 感想の評価 A 評価 一人で幻のかげおくりをするちいちゃんの気持ちを読み取って 自分の言葉でまとめている B 評価 読み取ったことや感想をまとめている C 評価 あらすじを書いている 感想が書けない児童には 読み深めた文から ちいちゃんの気持ちを考えて書くように助言する ちいちゃんの気持ちを自分の言葉でかけている ( ノート ) 8. 感想を発表する 教師が意図的に指名する まとめる ) 3 9. 振り返りカードを書く 0. 次時の予告 授業に対する自己評価をさせる 家族に会えたことは本当に幸せなのかを考えさせることを告げ 次時の学習意欲につなげる (
(4) 板書計画ちいちゃんのかげおくりあまんきみこちいちゃんの気もち 一人でさみしかったけど 家族に会えてうれしい やっと会えた もうさみしくない またみんなでかげおくりができる でも みんなの気もちは?第一場面と第四場面のかげおくりをくらべよう第四場面の文かげおくり(現実)第一場面 家族みんなで 楽しく 幸せ 家族の記念写真かげおくり(まぼろし)第四場面 ちいちゃん一人で ふらふらで うれしい