空間デザイン演習資料 ( 第 10 回 -14 回 ) 課題 国土地理院の基盤地図情報数値標高モデルから東北地方の任意地域の標高データと航空写真を取得し, 以下の設計条件を満足する道路設計を行いなさい. また, 走行シミュレーションのアニメーションを作成しなさい.(Civil3D の新規 国土交通省仕様 100m 測点.dwt を用いて設計をすること ) 注意 : これまでの配布資料を忘れずに持参しなさい. 設計条件 設計速度は 60km/h とする. 平面線形の設計において, 曲線を 2 つ以上設置する. 曲線部には緩和曲線を入れる. 最小曲線半径は 200m とする. 縦断線形の設計において 縦断勾配 10% 以下にする. 切土量と盛土量をほぼ一定にする.( 切土量と盛土量の差を最大値を基準として 10% 以下にする.) 道路総延長は約 1000m 以上とする. その他, 線形に関する注意事項 ( 別ファイルの資料 ) を考慮して設計を行うこと. 提出物 1. 平面図 縦断図 ( 国土交通省仕様 ) 2. 横断図 ( 国土交通省仕様 ) 3. 土量計算書 4. 静止画 (3 枚程度 ) 5. コンセプト, 感想, 選択した地域の震災前後の状況および公共機関が発表している復興計画について 提出期限 2018 年 7 月 19 日 ( 金 )17:00 成果発表会の準備 各自, 上記提出物の 1~5 およびアニメーションを含む パワーポイントファイルを準備 1 印刷は全て A3 アニメーションはパワーポイントにリンクして貼り付け 事前提出期間 2018 年 7 月 25 日 ( 水 )10:40~17:00 パワーポイントファイルとアニメーションデータを提出
準備 ~ 地形データと画像のダウンロード ~( 自宅で作業し 授業の際データを必ず持参すること ) 国土地理院の基盤地図情報数値標高モデルおよび正射画像をダウンロードしなさい 基盤地図数値標高は 図 -1 を 航空写真は 図 -2 参考に 該当エリアをダウンロードして下さい 注意 : これまでの配布資料を忘れずに持参しなさい. 図 -1 基盤地図情報のダウンロード http://fgd.gsi.go.jp/download/ 図 -2 平成 23 年 (2011 年 ) 東北地方太平洋沖地震正射画像 http://saigai.gsi.go.jp/h23taiheiyo-zort/ 2
準備 ~ 画像のダウンロードの注意点 ~ 正射画像には 画像と位置情報があります 必ず 画像ファイルだけではなく 位置情報ファイル (*.jgw) もセットでダウンロードして下さい ダウンロードしたファイルは 画像と同じフォルダに保存します 図 -3 は 陸前高田 気仙沼地区の例です 注意 : これまでの配布資料を忘れずに持参しなさい. 図 -3 平成 23 年 (2011 年 ) 東北地方太平洋沖地震正射画像データ ( オルソ画像 ) 陸前高田 気仙沼地区 (5 月 19 日 ~6 月 7 日撮影 )( 例 ) http://saigai.gsi.go.jp/h23taiheiyo-zort/block/index_rikuzen.html 画像ファイル (.jpg) と位置情報ファイル (*.jgw) を同じ階層に保存します 3
補足 1 法面の表現方法 Autodesk Infrastructure Modeler 2013 での法面の表現方法 図 -1 は 設計したコリドーモデルにサーフェスまで作成した状態です 作成したコリドーサーフェスを選択します コンテキストタブ > サーフェスツール > オブジェクトを抽出を実行します 図 -1 オブジェクトを抽出 境界 が選択されていることを確認して OK を押します 図 -2 境界が選択されていること確認 4
ワークスペースを Civil 3D 計画と解析 に変更します 出力 タブ SDF として を実行します ダイアログが表示されますので SDF ファイルを任意のフォルダに保存します 図 -3 SDF としてオブジェクトを書き出す 書き出しダイアログが表示されます 選択 タブの書き出しオブジェクトを選択で 手動で選択 を選択し 画面から選択を押します 図面内から先に書き出した境界を選択します 図 -4 SDF としてオブジェクトを書き出す 5
オプションタブに切り替えます その他で 閉じたポリラインをポリゴンとして扱う にチェックを入れます その後 OK を押します 図 -5 SDF ファイルのオプション設定 Autodesk Infrastructure Modeler 2013 を起動します 地形 コリドーモデル コリドーサーフェスを読み込んだ状態です ( 方法は 補足資料参照のこと ) ここでは 航空写真はドレープしていませんが 課題時は航空写真をドレープします ( 方法は 補足資料参照のこと ) 図 -6 Autodesk Infrastructure Modeler 2013 を起動 6
データソースで SDF を実行します 図 -7 データソースから SDF ファイルの読み込み Civil 3D で書き出し 任意のフォルダに保存した SDF ファイルを選択します データソース設定ダイアログが表示されます タイプで Coverage Area を選択します 図 -8 データソース設定ダイアログ 7
スタイル Rule Style で編集アイコンを押します スタイルを選択 / カラーダイアログが表示されます Coverage タブを選択肢 grass with を選択し OK を押します 様々なスタイルが設定できます 試してみましょう 図 -9 法面のスタイルを設定 地理的位置タブを選択します 座標系 で JGD2K-10-7P を選択します ( もし 表示されない場合は コーテーションマークをクリックし 一覧から選択します ) 図 -10 SDF ファイルに対する座標系の設定 8
ソースタブで ドレープのオプションを設定します リストから ドレープ を選択します 閉じたポリラインをポリゴンに変換 にチェックを入れて 閉じて再表示 を押します 図 -11 法面へ貼り付ける設定 処理が終わると 法面部分に選択したスタイルが適用されます この他にも様々なスタイルはあります 色々と試してみましょう 分かりやすいように航空写真は貼り付けていません 図 -12 法面へ貼り付け完了 9
図 -13 SDF ファイルの有無による法面の比較 10
補足 2 法面の変更方法 Autodesk Infrastructure Modeler 2013 での法面の変更方法 作成した法面のマテリアル ( 見た目 : 材質感 ) を自由に変更できます ホーム タブ > モデルをスタイル設定 > スタイルパレット を実行します 図 -1 スタイルパレットの実行 縦軸で Material を選択します 次に Land Cover を選択します 図 -2 スタイルの選択 11
スタイルパレットの中から任意のマテリアルを選択します 選択したマテリアルを空間内の法面にドラッグ & ドロップします この時 法面がハイライトされます 選択するとハイライトされます 図 -3 マテリアルを割り当て ドラッグ & ドロップで マテリアルを割り当て マウスを離すと選択したマテリアルが法面に割り当てられます 図 -4 任意のマテリアルに変更 12
補足 3 地形の処理方法 Autodesk Infrastructure Modeler 2013 での地形が正しく処理されない場合の解決策 設計道路のコリドーサーフェスを LandXML で読み込んだ場合 稀に正しく処理されない場合があります 地形が階段状になってしまっています AutoCAD Civil 3D に戻ります ツールスペース > サーフェス > コリドーサーフェス を選択し 右クリックで DEM に書き出し を実行します 13
サーフェスを DEM に書き出し ダイアログが表示されます 書き出し > DEM ファイル名 でフォルダアイコンをクリックします ファイルの種類 を GEOTIFF(*.tif) に変更して 任意のファイル名をつけます 任意のフォルダに保存します 保存 を押して OK を押します DEM の書き出しが開始されます 14
AIM に戻ります データソース パネルで以前 読み込んだコリドーサーフェスを選択し 除去します 確認ダイアログが表示されます はい をクリックします 15
以前に読み込んだコリドーサーフェスが除去され 階段状の地形が元に戻りました 地形が元に戻りました 次に あとで書き出した DEM ファイルを読み込みます データソース > Raster を選択します 16
Civil 3D で書き出した Raster ファイルを選択し 開く を押します 読み込んだ Raster ファイルを選択し 右クリック > 設定 を押します ( ダブルクリックでも OK です ) 17
地理的位置 で座標系 (JGD2K-10-7P) を設定します 閉じて再表示 をクリックします 階段状にできていた地形が正しく処理されました 地形が正しく処理されました 18